JP2019140771A - 単独運転検出装置、単独運転検出方法、及び単独運転検出プログラム - Google Patents

単独運転検出装置、単独運転検出方法、及び単独運転検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制する単独運転検出装置を提供する。【解決手段】上位制御装置7から受信した無効電流・電力制御指令を基に生成された制御用無効電流・電力指令と、分散型電源3と分散型電源3を制御する連系インバータ2とを備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが相殺するか否かを判定する相殺判定部124と、制御用無効電流・電力指令と能動信号指令とが相殺すると相殺判定部124が判定する場合に、入力した制御用無効電流・電力指令の変化を抑制する抑制部(保持部125)と、能動信号指令と、抑制部125が出力した制御用無効電流・電力指令とを合成し、合成した無効電流・電力指令を連系インバータへ出力する第1の合成部126とを備えて単独運転検出装置1を構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、単独運転検出装置、単独運転検出方法、及び単独運転検出プログラムに関する。
分散型電源を含む発電設備が、事故等により系統電源から切り離された場合に、切り離された線路上の発電設備のみで発電が継続され、該線路上の負荷に電力が供給されている状態を単独運転と呼ぶ。単独運転は、人身及び設備の安全に影響を与えたり、事故点での被害拡大や復旧遅れを招く虞がある。そこで、単独運転を早期且つ確実に検出することが望ましい。
系統と連系する発電設備の一例としては、太陽光発電システム及び燃料電池発電システム等が挙げられる。こうした発電設備は、太陽電池又は燃料電池といった直流電源と、直流電源から出力された直流電力を、負荷や系統電源側へ供給する交流電力へ変換する連系インバータとを含む。連系インバータは、例えば、パワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)である。上述した単独運転を検出する機能は、例えば、連系インバータに備えられる。
単独運転を検出する方法には、系統側遮断器が送信した転送遮断信号を連系インバータが受信する方法がある。また、単独運転を検出する方法には、系統側遮断器の開放によって、分散型電源及び負荷からなる局所系統の電圧や周波数等の変化を連系インバータが監視する方法がある。この内、局所系統の電圧や周波数等の変化を監視する方法は受動方式と能動方式とに大別される。
受動方式は、系統電源から切り離される局所系統において、系統連系点(系統側遮断器)での潮流が0に変化することにより、局所系統の電圧や周波数が変化することを利用する方式である。そのため、分散型電源の発電量と局所系統内の負荷量とがバランスし、系統連系点での潮流が0である場合には、系統電源からの切り離しによっても潮流変化が生じないことから、受動方式では単独運転が検出されない。つまり、受動方式では潮流が0付近は不感帯領域となっている。そこで、単独運転が検出されないこうした不感帯領域がない各種の能動方式が提案されている。
能動方式では、連系インバータの発電出力に付加された能動信号(例えば、無効電力、有効電力、又は高調波等)を系統に注入し、単独運転時に現れる系統情報(例えば、系統周波数又は系統電圧等)の変化から単独運転を検出する。能動方式の一例としては、周波数シフト方式、スリップモード周波数シフト方式、及び無効電力変動方式等の従来型の能動方式の他に、周波数フィードバック方式が挙げられる。
周波数シフト方式は、連系インバータの内部発信器等に予め周波数バイアスを与え、単独運転移行時に現れる局所系統の周波数変化を検出する方式である。スリップモード周波数シフト方式は、連系インバータに周波数変化に対する出力電流位相急変特性を持たせ、単独運転移行時に局所系統に生じる微小周波数変化を正帰還することにより、局所系統の周波数を、発散傾向を示すように変化させて単独運転を検出する方式である。無効電力変動方式は、連系インバータの発電出力に周期的な無効電力変動を与え、単独運転移行時に現れる局所系統の周波数変化を検出する方式である。周波数フィードバック方式は、単独運転移行時に局所系統の周波数変化を増長させる無効電力を連系インバータから系統に注入することで、従来型の能動方式と比べて高速に単独運転を検出する方式である。
なお、関連する技術として特許文献1がある。特許文献1に記載の系統連系システムは、発電設備を電源として系統と連系し、連系点の力率を一定に制御する。該系統連系システムは、周波数シフト部、周波数シフト検出部、及び周波数シフト反転部を具備する。周波数シフト部は、システムの運転周波数を系統の周波数に対して所定の方向にシフトさせる。周波数シフト検出部は、現時点の周波数がシフトしているか否かを検出する。周波数シフト反転部は、周波数シフト検出部による周波数シフトの検出結果に応じて、周波数シフト部による周波数のシフトの方向を変更(反転)させる。そして、周波数異常検出部によって周波数異常を検出する。
特開平11−41819号公報
多数の分散型電源が系統に連系するようになると、分散型電源が発電する有効電力が発電設備側から系統側に逆流する逆潮流が大きくなり、配電線のインピーダンスの抵抗成分に作用して配電線の末端側、すなわち系統側の電圧が上昇するという問題が発生し得る。そこで、近年は、出力する有効電力に比例した無効電力の出力(進相運転)を伴う力率一定制御が分散型電源に課されることがある。分散型電源から系統側に向かって位相の進んだ無効電力を出力する、すなわち、分散型電源が進相運転すると、配電線インピーダンスの誘導性リアクタンス成分に作用して電圧が低下するため、上述した逆潮流による電圧上昇は緩和される。
また、上述したような電圧上昇をより直接的に抑えるために、制御系として上位階層にある電力会社側が有効電力の出力制限値を通信を介して分散型電源に与える遠隔制御が実施されることがある。さらに、通信を伴ったスマートグリッド的な遠隔制御によって逆潮流に起因する電圧上昇を抑制する技術的傾向が進展し、今後は、制御系としての上位階層が分散型電源へ送信した力率指令値に従って、時変の力率遠隔制御が実施される可能性がある。
単独運転検出用の能動信号指令と力率制御用の無効電流指令との干渉を回避する技術としては、例えば、上述した特許文献1に記載の技術がある。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、単独運転検出方式として周波数シフト方式を適用対象としており、周波数フィードバック方式等のその他の有用な単独運転検出方式には特許文献1に記載の技術を適用できない。
本発明の一側面に係る目的は、単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制する単独運転検出装置を提供することである。
一実施形態に従った単独運転検出装置は、相殺判定部、抑制部、及び第1の合成部を備える。相殺判定部は、上位制御装置から受信した無効電流・電力制御指令を基に生成された制御用無効電流・電力指令と、分散型電源と該分散型電源を制御する連系インバータとを備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが相殺するか否かを判定する。抑制部は、制御用無効電流・電力指令と能動信号指令とが相殺すると相殺判定部が判定する場合に、入力した制御用無効電流・電力指令の変化を抑制する。第1の合成部は、能動信号指令と、抑制部が出力した制御用無効電流・電力指令とを合成し、合成した無効電流・電力指令を連系インバータへ出力する。
一実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制することができる。
実施形態に従った単独運転検出装置を含む連系インバータの構成例を示す図である。 実施形態に従った電流指令生成部の第1の構成例を示す図である。 実施形態に従った相殺判定部の第1の構成例を示す図である。 実施形態に従った相殺度評価関数の特性グラフの一例を示す図である。 実施形態に従った相殺判定部の第2の構成例を示す図である。 実施形態に従った相殺判定部の第3の構成例を示す図である。 実施形態に従った電流指令生成部の第2の構成例を示す図である。 実施形態に従った可変時定数フィルタの構成例を示す図である。 実施形態に従った電流指令生成部の第3の構成例を示す図である。 実施形態に従った単独運転検出プログラムを実行するコンピュータの構成例を示す図である。
図1は、実施形態に従った単独運転検出装置を含む連系インバータの構成例を示す図である。図1に示す一例では、連系インバータ2が単独運転検出装置1を備える。図1には、連系インバータ2の他に、直流電源3、負荷4、系統電源5、系統側遮断器6、及び上位制御装置7を示している。
直流電源3及び連系インバータ2は発電設備の一例であり、直流電源3は分散型電源の一例である。直流電源3は、例えば、発電設備が太陽光システムである場合には太陽電池であり、発電設備が燃料電池システムである場合には燃料電池である。直流電源3、連系インバータ2、及び負荷4は、系統側遮断器6を介して系統電源5に接続し、局所系統を構成する。系統電源5は無限大母線で近似し得る。
単独運転検出装置1は、能動信号生成兼単独運転検出部11、電流指令生成部12、及び通信部13を備える。能動信号生成兼単独運転検出部11及び電流指令生成部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マルチコアCPU、又はプログラマブルなデバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device)等)により構成される。通信部13は、例えば、有線及び/又は無線の送受信器により構成される。
連系インバータ2は、単独運転検出装置1の他に、インバータ回路201、交流リアクトル202、電流検出器203、コンデンサ204、インバータ側開閉器205、及び計器用変圧器206を備える。また、連系インバータ2は、周期検出器207、電圧検出器208、基準信号生成回路209、座標変換器210、出力電流制御回路211、及びゲート信号生成回路212を更に備える。
インバータ回路201は、直流電源3が出力した直流電力を交流電力へ変換する回路であり、例えば、3相交流インバータ回路である。インバータ回路201の発電出力(3相交流電力)は、交流リアクトル202、電流検出器203、コンデンサ204、及びインバータ側開閉器205を介して、局所系統を構成する負荷4に入力する。
周期検出器207は、インバータ側開閉器205よりも系統側に設けられた計器用変圧器206を介して入力した電圧から系統周期を検出する。なお、周期検出器207は、計器用変圧器206を介して入力した電圧から系統周波数を検出するように構成されてもよい。周期検出器207は、検出した系統周期(或いは系統周波数)を能動信号生成兼単独運転検出部11へ出力する。また、電圧検出器208は、計器用変圧器206を介して入力した電圧から系統電圧を検出する。電圧検出器208は、検出した系統電圧を能動信号生成兼単独運転検出部11へ出力する。
能動信号生成兼単独運転検出部11は、単独運転を検出するための能動信号指令を電流指令生成部12へ出力する。単独運転検出装置1は、連系インバータ2が生成及び出力する無効電力を能動信号指令によって操作する単独運転検出方式に適用可能である。こうした単独運転検出方式としては、例えば、無効電力変動方式及び周波数フィードバック方式が挙げられる。また、こうした単独運転検出方式は、例えば、周波数シフト方式、スリップモード周波数シフト方式であってもよい。
そこで、例えば、単独運転検出装置1を無効電力変動方式に対応するように構成した場合、能動信号生成兼単独運転検出部11は、周期的に変化する無効電流指令(例えば、パルス状の信号)を能動信号指令として出力する。また、例えば、単独運転検出装置1を周波数フィードバック方式に対応するように構成した場合、能動信号生成兼単独運転検出部11は、入力した系統周期(或いは系統周波数)の定常状態から検出した偏差に応じた無効電流指令を能動信号指令として出力する。さらに、例えば、単独運転検出装置1を周波数シフト方式に対応するように構成した場合、能動信号生成兼単独運転検出部11の動作は、無効電力変動方式での動作に近似できる。具体的には、例えば、出力電流周波数を上昇方向に微小にシフトする場合は、進相の無効電流を微小に注入する場合と出力電流波形は同様である。また、例えば、出力電流周波数を低下方向に微小にシフトする場合は、遅相の無効電流を微小に注入する場合と出力電流波形は同様である。
電流指令生成部12は、図2〜図9を参照しながら詳述するように、座標変換器210へ出力する有効電流指令(d軸電流指令)及び無効電流指令(q軸電流指令)を生成する。
例えば、電流指令生成部12には、一例として太陽電池である直流電源3の最大電力追従制御(MPPT)に応じた有効電流初期指令が入力する。電流指令生成部12は、入力した有効電流初期指令を連系インバータ2の定格容量や出力制限値に応じて調整した有効電流指令を座標変換器210へ出力する。また、例えば、電流指令生成部12には、系統の状態を管理及び制御する上位制御装置7から通信部13が受信した力率指令が入力する。力率指令は、連系インバータ2が生成及び出力する交流電力の力率を上位制御装置7が一定又は時変に制御するための指令値である。電流指令生成部12は、入力した力率指令と上述の有効電流指令とを基に力率制御用無効電流指令を生成する。さらに、例えば、電流指令生成部12には、能動信号生成兼単独運転検出部11が出力した能動信号指令が入力する。電流指令生成部12は、入力した能動信号指令と力率制御用無効電流指令とを合成した無効電流指令を座標変換器210へ出力する。
基準信号生成回路209は、計器用変圧器206を介して検出した系統電圧の波形から系統電源5の周波数に同期した3相交流基準信号を生成する。座標変換器210は、基準信号生成回路209が生成した3相交流基準信号に従って、電流指令生成部12から入力した有効電流指令(d軸電流指令)及び無効電流指令(q軸電流指令)を、系統電源5の周波数に同期した3相交流電流指令に変換する。出力電流制御回路211は、電流検出器203が検出したインバータ回路201の出力電流値が3相交流電流指令値と一致するように、3相交流電圧指令値の補正値を生成する。ゲート信号生成回路212は、各相について補正値を3相交流電圧指令値に加算することで変調信号を生成し、変調信号をキャリア信号に重畳してゲート信号を生成する。ゲート信号生成回路212は、生成したゲート信号をインバータ回路201へ出力する。
インバータ回路201は、インバータ回路201を構成するスイッチング素子(図示せず)を、入力したゲート信号に従ってオン又はオフすることで、入力した直流電力を3相交流電力に変換する。インバータ回路201は3相交流電力を負荷4や系統電源5へ出力し、周期検出器207は系統周期を検出する。こうして、能動信号生成兼単独運転検出部11には、出力した無効電流指令に応じた局所系統の系統周期(或いは系統周波数)がフィードバックする。
能動信号生成兼単独運転検出部11は、フィードバックされた局所系統の系統周期(或いは系統周波数)を基に、連系インバータ2及び直流電源3を備える発電設備の単独運転を検出する。なお、能動信号生成兼単独運転検出部11は、電圧検出器208が検出した系統電圧の変化を基に単独運転を検出するように更に構成されてもよい。
能動信号生成兼単独運転検出部11は、単独運転を検出すると、解列信号をインバータ側開閉器205へ出力する。インバータ側開閉器205は解列信号に従ってオフし、連系インバータ2及び直流電源3から構成される発電設備は局所系統から切り離される。こうして、発電設備の単独運転は停止する。
上述のように、電流指令生成部12は、力率指令及び有効電流指令を基に生成した力率制御用無効電流指令と、単独運転を検出するための能動信号指令とを合成することで、連系インバータ2が生成及び出力する無効電流に対する無効電流指令を生成する。このため、合成の際に能動信号指令が力率制御用無効電流指令との干渉によって打ち消され、能動信号生成兼単独運転検出部11による単独運転の検出が遅延する状態が発生し得る。
具体的には、力率指令は、例えば、連系インバータ2及び直流電源3から構成される発電設備側から系統側への逆潮流に起因する系統側の電圧上昇を抑制するために、上位制御装置7の制御によって変化し得る。また、有効電流指令は、太陽電池といった直流電源3の発電量の変化に応じて変化し得る。それ故、力率制御用無効電流指令は、力率指令や有効電流指令の変化に従って変化する。このため、例えば、能動信号生成兼単独運転検出部11が周波数フィードバック方式に従って生成する能動信号を変化させたとしても、変化する力率制御用無効電流指令によって能動信号が打ち消され(相殺され)、能動信号の効果が表れずに単独運転の検出が遅延する状態が生じ得る。
そこで、単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制するために、単独運転検出装置1を例えば、以下の説明のように更に構成する。
<電流指令生成部の第1の構成例>
図2は、実施形態に従った電流指令生成部の第1の構成例を示す図である。図2に示す一例では、電流指令生成部12は、有効電流指令調整部121、無効電流比率算出部122、乗算部123、相殺判定部124、保持部125、及び第1の合成部126を備える。
有効電流指令調整部121には、太陽電池等の分散型電源である直流電源3の発電量に応じた有効電流初期指令が入力する。電流指令生成部12は、入力した有効電流初期指令を基に有効電流指令を生成し、生成した有効電流指令を連系インバータ2の座標変換器210へ出力する。
無効電流比率算出部122には、上位制御装置7から受信した力率指令が入力する。力率指令は、単独運転検出装置1が通信部13を介して上位制御装置7から受信する無効電流制御指令の一例である。無効電流比率算出部122は、有効電流指令調整部121が生成及び出力する有効電流指令に対する無効電流指令の比率を上位制御装置7から受信した力率指令から算出する。具体的には、式(1)に示すように、無効電流比率算出部122は、力率指令PF=cosθを入力として、無効電流比率tanθを算出する。
Figure 2019140771
乗算部123は、有効電流指令調整部121が出力した有効電流指令と無効電流比率算出部122が算出した無効電流比率とを乗算し、乗算結果として力率制御用無効電流指令を出力する。力率制御用無効電流指令は、上位制御装置7から受信した無効電流制御指令を基に生成された制御用無効電流指令の一例である。
相殺判定部124には、乗算部123が出力した力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と、連系インバータ2及び直流電源3を備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが入力する。相殺判定部124は、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号指令とが相殺するか否かを判定する。例えば、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号指令とが相殺すると判定する場合、相殺判定部124は、相殺中フラグを有効にし、有効にした相殺中フラグを保持部125へ出力する。
保持部125は、実施形態に従った抑制部の一例である。保持部125には、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)が入力する。また、保持部125には、相殺判定部124が有効又は無効に設定した相殺中フラグが入力する。保持部125は、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号指令とが相殺すると相殺判定部124が判定する場合に、入力した力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化を抑制する。例えば、保持部125は、相殺中フラグが有効となるタイミングである上りエッジで制御用無効電流指令をサンプルする。そして、保持部125は、相殺中フラグが有効な間、すなわち相殺中フラグが下がって無効になるまで、サンプルした値を固定値として保持し、保持した制御用無効電流指令を第1の合成部126へ出力し続ける。
第1の合成部126には、能動信号指令と力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)とが入力する。第1の合成部126は、能動信号指令と力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)とを合成した無効電流指令を座標変換器210へ出力する。
このように、電流指令生成部12の第1の構成例では、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)によって能動信号が打ち消される(相殺される)場合には、保持部125は、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化を抑制する。この結果、能動信号の変化によって、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号との相殺は解消され、第1の合成部126が出力する無効電流指令には能動信号指令の変化が確実に伝達されるようになる。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制することができる。
また、電流指令生成部12の第1の構成例では、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)によって能動信号が打ち消されない(相殺されない)場合には、保持部125は、入力した力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)を制御せずに出力する。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化が能動信号の変化を強める場合には、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化を利用して単独運転の検出を早めることができる。
このように、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号と制御用無効電流指令との干渉により単独運転の検出が遅延する場合と早まる場合とを区別して、単独運転の検出が遅延することを防止できる。
実施形態に従った相殺判定部124の構成例を更に説明する。
<<相殺判定部の第1の構成例>>
図3は、実施形態に従った相殺判定部の第1の構成例を示す図である。図3に示す一例では、相殺判定部124は、第1の高域通過フィルタ(HPF(High Pass Filter))1241、第2の高域通過フィルタ(HPF)1242、評価値算出部1243、及びコンパレータ1244を備える。
第1の高域通過フィルタ1241及び第2の高域通過フィルタ1242は、実施形態に従った高域通過フィルタの一例である。第1の高域通過フィルタ1241には、能動信号指令が入力し、第1の高域通過フィルタ1241は、入力した能動信号指令の低周波成分を除去して出力する。第2の高域通過フィルタ1242には、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)が入力し、第2の高域通過フィルタ1242は、入力した力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の低周波成分を除去して出力する。能動信号指令及び力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の各低周波成分を除去することで、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号指令との過渡的な干渉を、定常特性を維持したまま抑制できる。
評価値算出部1243には、低周波成分が除去された能動信号指令x及び力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)xが入力する。評価値算出部1243は、能動信号指令x及び力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)xの相殺度合いを評価値Jとする相殺度評価関数J(x,x)により評価値Jを求める。
コンパレータ1244は、評価値算出部1243が求めた評価値Jが所定の値Jth以上であるか否かを判定することにより、能動信号指令と力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)とが相殺中であるか否かを判定する。例えば、コンパレータ1244は、評価値Jが予め設定した閾値Jth以上であれば相殺中フラグを1(有効)に設定し、さもなければ0(無効)に設定し、設定済みの相殺中フラグを出力する。
相殺度評価関数J(x,x)は、入力である2つの信号x及びxそれぞれの絶対値|x|及び|x|が大きく、且つ2つの信号の和の絶対値|x+x|が小さいほど評価値が大きくなる関数であってもよい。例えば、相殺度評価関数J(x,x)は、次の式(2)であってもよい。
Figure 2019140771
そこで、式(3)に示すように、コンパレータ1244は、閾値と分数関数を陽に計算した評価値Jとを比較する不等式によって相殺判定を行う。
Figure 2019140771
式(2)及び式(3)において、分母のεは、0割りを防ぐための正数であり、例えば1であってもよい。ε=1とした場合の相殺度評価関数の特性グラフの一例を図4に示す。図4に示す特性グラフでは、X軸は能動信号指令xであり、Y軸は力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)xであり、Z軸は評価値である。図4に示すように、入力信号であるxとxとが弱め合う第2象限および第4象限において、入力信号それぞれの絶対値|x|及び|x|は大きく、且つ入力である二つの信号の和の絶対値|x+x|が小さい、すなわち、相殺の度合いが大きいほど評価値Jは大きくなる。また、入力信号が強め合う第1象限および第3象限において、評価値Jは相対的に小さくなる。本実施例では、相殺判定部124は、例えば相殺度評価値Jが特定の閾値Jth=1以上となる領域を相殺中と判定してもよい。
<<相殺判定部の第2の構成例>>
図5は、実施形態に従った相殺判定部の第2の構成例を示す図である。図5に示す一例では、相殺判定部124は、評価値算出部1243及びコンパレータ1244(図3参照)の代わりに判定部1245を備える。
相殺度評価関数J(x,x)は、式(2)に示すように、入力である2つの信号x及びxそれぞれの絶対値|x|及び|x|が大きく、且つ2つの信号の和の絶対値|x+x|が小さいほど評価値が大きくなる関数であってもよい。ただし、相殺度評価関数J(x,x)が式(2)に示すような分数関数である場合、判定部1245は、式(4)に示すように、不等式の両辺に分数関数の分母を乗じた陰関数形式の等価な不等式の成立判定によって、除算のない相殺判定を行う。すなわち、判定部1245は、式(4)に示す不等式の左辺および右辺を別々に数値計算して左辺値と右辺値を求め、左辺値と右辺値が不等式を満たすか否かを判定する。
Figure 2019140771
相殺判定部124の第2の構成例によれば、除算を回避した相殺判定が可能になる。また、前述したように、εは、式(3)に示すような除算を含む相殺判定において0割りを防ぐための設計パラメータである。そこで、式(4)においてεはなくてもよく、相殺判定部124の第2の構成例によれば、設計パラメータの数を削減できる。
<<相殺判定部の第3の構成例>>
図6は、実施形態に従った相殺判定部の第3の構成例を示す図である。図6に示す一例では、相殺判定部124は、図3に示す構成要素に加えて、上りエッジ検出部1246及びワンショットパルス発生部1247を備える。
上りエッジ検出部1246には、コンパレータ1244が1(有効)又は0(無効)に設定した相殺中フラグが入力する。例えば、能動信号指令と力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)とが相殺するとコンパレータ1244が判定する場合、上りエッジ検出部1246には、コンパレータ1244が1(有効)に設定した相殺中フラグが入力する。上りエッジ検出部1246は、相殺中フラグが有効になるタイミングである上りエッジを検出し、上りエッジ検出信号をワンショットパルス発生部1137へ出力する。
ワンショットパルス発生部1247は、上りエッジ検出信号が入力したタイミング、すなわち相殺中フラグの上りエッジが検出されたタイミングを基準として単独運転検出時間以上の長さのワンショットパルスを、相殺中であることを示す信号として保持部125へ出力する。単独運転検出時間は、系統連系規定等によって定められ、例えば、200[msec]である。
相殺判定部124の第3の構成例によれば、コンパレータ1244が出力する相殺中フラグが短時間に有効又は無効に切り替わるチャタリングを低減し、安定した相殺判定を実現できる。そして、相殺判定部124の第3の構成例では、能動信号指令と力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)とが相殺すると判定した場合、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化は、少なくとも単独運転検出時間の間抑制される。したがって、相殺判定部124の第3の構成例によれば、単独運転を確実に検出できる。
なお、上述の説明では、相殺判定部124の第1の構成例(図3)を前提とした構成例を示したが、相殺判定部124の第3の構成例は、相殺判定部124の第2の構成例(図5)と組み合わせてもよい。
<電流指令生成部の第2の構成例>
図7は、実施形態に従った電流指令生成部の第2の構成例を示す図である。図7に示す一例では、電流指令生成部12は、保持部125(図2参照)に代えて可変時定数フィルタ127を備える。可変時定数フィルタ127は、実施形態に従った抑制部の一例である。
図8は、実施形態に従った可変時定数フィルタの構成例を示す図である。図8において、z−1は1サンプル遅延演算子である。時定数をTとすると、連続時間系での伝達特性は、入力をu、出力をyとし、演算子をsとしたラプラス変換により式(5)のように表される。
Figure 2019140771
さらに、サンプル時間ΔT、サンプル点番号をiとして後退差分を用いて式(5)を離散化すると、伝達特性は式(6)のように表される。
Figure 2019140771
式(6)においてαは式(7)に示す値である。
Figure 2019140771
式(6)において計算途中で時定数Tを変更しても計算に問題は生じず、式(6)に示す伝達特性を可変時定数フィルタ127に用いることが可能である。式(6)において、相殺判定フラグが有効になった場合に時定数Tを例えば100倍に大きくすれば、入力uである制御用無効電流指令に対する感度を示す入力ゲイン1−αは0に近づき、前回出力yi−1に対するフィードバックゲインαは1に近づく。この結果、出力yである制御用無効電流指令は入力uに対して鈍感になり、前回の出力値yi−1を保持する傾向が強くなる。すなわち、入力uに対して出力yi−1は不活性化し、力率制御用無効電流指令の変化が抑制的になる。
このように、電流指令生成部12の第2の構成例では、可変時定数フィルタ127は、相殺中に時定数Tを大きくすることにより力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)を不活性化する。この結果、能動信号の変化によって、力率制御用無効電流指令(制御用無効電流指令)と能動信号との相殺は解消され、第1の合成部126が出力する無効電流指令には能動信号指令の変化が確実に伝達されるようになる。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号指令と力率制御等の制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制することができる。
また、電流指令生成部12の第2の構成例では、制御用無効電流指令によって能動信号が相殺されない場合には、可変時定数フィルタ127は、時定数Tを大きくしないで、入力した制御用無効電流指令を出力する。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、制御用無効電流指令の変化が能動信号の変化を強める場合には、制御用無効電流指令の変化を利用して単独運転検出を早めることができる。
このように、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号と制御用無効電流指令との干渉により単独運転の検出が遅延する場合と早まる場合とを区別して、単独運転の検出が遅延することを防止できる。
<電流指令生成部の第3の構成例>
力率制御用無効電流指令と能動信号指令との干渉は、例えば、能動信号指令の変化と共に、上位制御装置7から受信する力率指令が変化する場合に生じ得る。加えて、力率制御用無効電流指令と能動信号指令との干渉は、例えば、力率制御中に上位制御装置7から受信した出力抑制指令が変化する場合や、太陽電池における日射量といった分散型電源におけるエネルギー源の出力が変動する場合にも生じ得る。さらに、制御用無効電流指令と能動信号との干渉は、例えば、能動信号指令の変化と共に、上位制御装置7から受信する電圧上昇抑制用無効電流指令が存在し、それが変化する場合にも生じ得る。
図9は、実施形態に従った電流指令生成部の第3の構成例を示す図である。図9に示す構成例では、電流指令生成部12は、図2に示す構成要素に加えて、第2の合成部128を更に備える。
図9に示すように、第2の合成部128には、上位制御装置7から受信した系統電圧上昇抑制用無効電流指令と、乗算部123が出力した力率制御用無効電流指令とが入力する。電圧上昇抑制用無効電流指令は、連系インバータ2及び直流電源3を備える発電設備が連系する系統側の電圧上昇を抑制するために連系インバータ2に課される無効電流指令であり、上位制御装置7から受信する無効電流制御指令の一例である。第2の合成部128は、入力した力率制御用無効電流指令と電圧上昇抑制用無効電流指令とを合成し、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令を相殺判定部124及び保持部125へ出力する。力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令は、上位制御装置7から受信した無効電流制御指令を基に生成された制御用無効電流指令の一例である。
図9に示すように、力率制御用無効電流指令は、入力した有効電流指令と無効電流比率とを乗算部123が乗算することで生成される。このように、力率制御用無効電流指令は有効電流指令と無効電流比率との積で表されるため、無効電流比率が0(力率設定値が1.0)でない限り、エネルギー源の出力変動により有効電流指令が変化すると力率制御用無効電流指令も変化する。したがって、単独運転発生時に力率指令の変化以外にもエネルギー源の出力変動があると、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令が変化して単独運転の検出に影響を及ぼすことがある。
しかしながら、相殺判定部124は、力率制御用無効電流指令を含む力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令によって能動信号が打ち消される(相殺される)か否かを判定する。そして、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令によって能動信号が打ち消されると相殺判定部124が判定する場合には、保持部125は、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令(制御用無効電流指令)の変化を抑制する。この結果、能動信号の変化によって、力率制御用無効電流指令を含む力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令と能動信号との相殺は解消され、第1の合成部126が出力する無効電流指令には能動信号指令の変化が確実に伝達されるようになる。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号指令と制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制することができる。
また、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令は、力率制御用無効電流指令と電圧上昇抑制用無効電流指令とを第2の合成部128が合成することで生成される、このように、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令は、力率制御用無効電流指令と電圧上昇抑制用無効電流指令との和で表されるため、出力抑制指令や電圧上昇抑制用無効電流指令が変化すると力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令も変化する。したがって、単独運転発生時に力率指令の変化以外にも出力抑制指令や電圧上昇抑制用無効電流指令が変化すると、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令が変化して単独運転の検出に影響を及ぼすことがある。
しかしながら、相殺判定部124は、電圧上昇抑制用無効電流指令を含む力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令によって能動信号が打ち消される(相殺される)か否かを判定する。力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令によって能動信号が打ち消されると相殺判定部124が判定する場合には、保持部125は、力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令の変化を抑制する。この結果、能動信号の変化によって、電圧上昇抑制用無効電流指令を含む力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流指令と能動信号との相殺は解消され、第1の合成部126が出力する無効電流指令には能動信号指令の変化が確実に伝達されるようになる。したがって、実施形態に従った単独運転検出装置によれば、単独運転検出用の能動信号指令と制御用無効電流指令とが干渉する場合に単独運転検出の遅延を抑制することができる。
なお、上述の説明では、電流指令生成部12の第1の構成例(図2)を前提とした構成例を示したが、電流指令生成部12の第3の構成例は、電流指令生成部12の第2の構成例(図7)と組み合わせてもよい。
<その他の実施形態>
実施形態に従った単独運転検出方法は、単独運転検出装置1が行う各処理が記述された単独運転検出プログラムを実行するコンピュータによって実施することも可能である。
図10は、実施形態に従った単独運転検出プログラムを実行するコンピュータの構成例を示す図である。図10に示す一例では、コンピュータ8は、CPU81、主記憶装置82、補助記憶装置83、入力装置84、表示装置85、記憶媒体駆動装置86、及び通信インタフェース87を含む。コンピュータ8が含むこれらのユニット81〜87はバス88を介して相互に接続する。
例えば、実施形態に従った単独運転検出プログラムは可搬型記憶媒体が予め記憶する。可搬型記憶媒体の一例としては、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及びフラッシュメモリ等が挙げられる。可搬型記憶媒体が記憶した単独運転検出プログラムは、記憶媒体駆動装置86が読み取り、補助記憶装置83にインストールされる。或いは、例えば、実施形態に従った単独運転検出プログラムは、他のコンピュータ(図示せず)に予め記憶され、通信インタフェース87を介して補助記憶装置83にインストールされる。
CPU81は、単独運転検出プログラムを補助記憶装置83から主記憶装置82に読み出し、読み出した単独運転検出プログラムを実行する。
なお、入力装置84は、例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネルである。また、表示装置85は、例えば、液晶ディスプレイである。
実施形態に従った単独運転検出プログラムをコンピュータが実行することによって、前述した効果と同様の効果を得ることができる。
以上に示した本発明の実施形態は、本発明の好適な実施形態の一例を示すだけであり、これに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に種々の変形を加えることが可能である。
1 単独運転検出装置
2 連系インバータ
3 直流電源
4 負荷
5 系統電源
6 系統側遮断器
7 上位制御装置
8 コンピュータ
11 能動信号生成兼単独運転検出部
12 電流指令生成部
13 通信部
81 CPU
82 主記憶装置
83 補助記憶装置
84 入力装置
85 表示装置
86 記憶媒体駆動装置
87 通信インタフェース
88 バス
121 有効電流指令調整部
122 無効電流比率算出部
123 乗算部
124 相殺判定部
125 保持部
126 第1の合成部
127 可変時定数フィルタ
128 第2の合成部
201 インバータ回路
202 交流リアクトル
203 電流検出器
204 コンデンサ
205 インバータ側開閉器
206 計器用変圧器
207 周期検出器
208 電圧検出器
209 基準信号生成回路
210 座標変換器
211 出力電流制御回路
212 ゲート信号生成回路
1241 第1の高域通過フィルタ
1242 第2の高域通過フィルタ
1243 評価値算出部
1244 コンパレータ
1245 判定部
1246 上りエッジ検出部
1247 ワンショットパルス発生部

Claims (12)

  1. 上位制御装置から受信した無効電流・電力制御指令を基に生成された制御用無効電流・電力指令と、分散型電源と前記分散型電源を制御する連系インバータとを備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが相殺するか否かを判定する相殺判定部と、
    前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると前記相殺判定部が判定する場合に、入力した前記制御用無効電流・電力指令の変化を抑制する抑制部と、
    前記能動信号指令と、前記抑制部が出力した前記制御用無効電流・電力指令とを合成し、合成した無効電流・電力指令を前記連系インバータへ出力する第1の合成部と
    を備えることを特徴とする、単独運転検出装置。
  2. 前記抑制部は、前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると相殺判定部が判定する場合に、入力した前記制御用無効電流・電力指令を保持し、前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺しないと相殺判定部が判定するまでの間、保持した前記制御用無効電流・電力指令を出力することを特徴とする、請求項1に記載の単独運転検出装置。
  3. 前記抑制部は、入力した前記制御用無効電流・電力指令を時定数に従って出力する可変時定数フィルタであり、前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると相殺判定部が判定する場合に前記時定数を大きくすることを特徴とする、請求項1に記載の単独運転検出装置。
  4. 前記相殺判定部は、前記能動信号指令と前記制御用無効電流・電力指令との相殺度合いを評価値とする相殺度評価関数により評価値を求め、求めた前記評価値が閾値以上であるか否かを判定することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の単独運転検出装置。
  5. 前記相殺度評価関数は,前記能動信号指令及び前記制御用無効電流・電力指令の各絶対値が大きく、且つ前記能動信号指令及び前記制御用無効電流・電力指令の和の絶対値が小さいほど評価値が大きくなることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の単独運転検出装置。
  6. 前記相殺度評価関数が分数関数である場合、前記相殺判定部は、分数関数の分母を両辺に乗じた不等式により、前記評価値が閾値以上であるか否かを判定することを特徴とする、請求項4又は5に記載の単独運転検出装置。
  7. 前記相殺判定部は、前記能動信号指令及び前記制御用無効電流・電力指令の低周波成分を除去する高域通過フィルタを備えることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の単独運転検出装置。
  8. 前記相殺判定部は、前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると判定する場合に、相殺中であることを示す信号として単独運転検出時間以上の長さのワンショットパルスを前記抑制部へ出力するワンショットパルス発生部を備えることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の単独運転検出装置。
  9. 前記分散型電源の発電量に応じた有効電流・電力初期指令を基に有効電流・電力指令を生成し、生成した前記有効電流・電力指令を前記連系インバータへ出力する有効電流・電力指令調整部と、
    前記有効電流・電力指令に対する前記無効電流・電力指令の比率を前記上位制御装置から受信した力率指令から算出する無効電流・電力比率算出部と、
    前記有効電流・電力指令と前記比率とを乗算し、前記制御用無効電流・電力指令である力率制御用無効電流・電力指令を出力する乗算部と
    を更に備える請求項1に記載の単独運転検出装置。
  10. 上位制御装置から受信した電圧上昇抑制用無効電流・電力指令と、前記力率制御用無効電流・電力指令とを合成し、前記制御用無効電流・電力指令である力率制御兼電圧上昇抑制用無効電流・電力指令を前記相殺判定部及び前記抑制部へ出力する第2の合成部を更に備える請求項9に記載の単独運転検出装置。
  11. 上位制御装置から受信した無効電流・電力制御指令を基に生成された制御用無効電流・電力指令と、分散型電源と前記分散型電源を制御する連系インバータとを備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが相殺するか否かを判定し、
    前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると判定する場合に、入力した前記制御用無効電流・電力指令の変化を抑制し、
    前記能動信号指令と、前記制御用無効電流・電力指令とを合成し、合成した無効電流・電力指令を前記連系インバータへ出力する
    処理を含むことを特徴とする単独運転検出方法。
  12. 上位制御装置から受信した無効電流・電力制御指令を基に生成された制御用無効電流・電力指令と、分散型電源と前記分散型電源を制御する連系インバータとを備える発電設備の単独運転を検出するための能動信号指令とが相殺するか否かを判定し、
    前記制御用無効電流・電力指令と前記能動信号指令とが相殺すると判定する場合に、入力した前記制御用無効電流・電力指令の変化を抑制し、
    前記能動信号指令と、前記制御用無効電流・電力指令とを合成し、合成した無効電流・電力指令を前記連系インバータへ出力する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする単独運転検出プログラム。
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