JP2019140342A - 冷却装置及びプロジェクター - Google Patents

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柳原 弘和
Hirokazu Yanagihara
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Abstract

【課題】冷却効率の低下を抑制できる冷却装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】冷却装置は、内部を流通する液体冷媒に冷却対象の熱を伝熱させる受熱部と、液体冷媒を循環させる送出部と、液体冷媒の熱を放出する放熱部と、液体冷媒を貯留する第1貯留部と、冷却部、送出部、放熱部及び第1貯留部を接続し、内部を液体冷媒が流通可能な複数の第1接続部と、可撓性を有し、液体冷媒を貯留する第2貯留部と、第1貯留部及び第2貯留部を接続する第2接続部と、第2貯留部に圧力を付与する加圧部と、を備え、第2貯留部の内部に貯留されている液体冷媒は、加圧部によって第2貯留部に付与される圧力により、第1貯留部へ送出される。【選択図】図3

Description

本発明は、冷却装置及びプロジェクターに関する。
従来、光源から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、光変調装置である液晶ユニットを液体冷媒によって冷却する冷却装置を備えたプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターが備える冷却装置は、受熱ジャケット、リザーブタンク、ポンプ及びラジエータ部と、これらを接続する接続チューブと、を備えている。
そして、液晶ユニットは、伝熱ホルダーに接続されており、伝熱ホルダーは、受熱ジャケットに接続されている。このため、液晶ユニットにて発生した熱は、伝熱ホルダー及び受熱ジャケットを介して、受熱ジャケット内を流通する液体冷媒に伝達される。熱が伝達された液体冷媒は、リザーブタンク及びポンプを通って、ラジエータ部に流入し、ラジエータ部にて、液体冷媒の熱は外気へ放熱される。このようにして冷却された液体冷媒は、再び受熱ジャケットに流通する。このようにして、液晶ユニットが冷却される。
特開2006−343498号公報
しかしながら、特許文献1に記載の冷却装置では、液体冷媒が徐々に減少し、液体冷媒の流通路において気体が混入しやすくなる。この場合、液体冷媒が流通しづらくなって、冷却装置による冷却対象の冷却効率が低下するという問題がある。
特に、近年のプロジェクターでは、設置面上に載置される正置き姿勢や、上下を逆にした逆置き姿勢にて利用されるだけでなく、画像を上方に投射する上方投射姿勢や、画像を下方に投射する下方投射姿勢にて用いられる場面も増えている。このため、液体冷媒の流路に気体が混入すると、上記問題がより顕著となる。
このため、液体冷媒を流通させて冷却対象を冷却する冷却装置において、液体冷媒の流路に気体が混入して冷却効率が低下することを抑制できる構成が要望されてきた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、冷却効率の低下を抑制できる冷却装置及びプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の第1態様に係る冷却装置は、冷却対象の熱を受熱して、内部を流通する液体冷媒に伝達する受熱部と、前記液体冷媒を循環させる送出部と、前記液体冷媒の熱を放出する放熱部と、前記液体冷媒を貯留する第1貯留部と、前記受熱部、前記送出部、前記放熱部及び前記第1貯留部を接続し、内部を前記液体冷媒が流通可能な複数の第1接続部と、可撓性を有し、前記液体冷媒を貯留する第2貯留部と、前記第1貯留部及び前記第2貯留部を接続する第2接続部と、前記第2貯留部に圧力を付与する加圧部と、を備え、前記第2貯留部の内部に貯留されている前記液体冷媒は、前記加圧部によって前記第2貯留部に付与される圧力により、前記第1貯留部へ送出されることを特徴とする。
このような構成によれば、受熱部、送出部、放熱部及び第1貯留部が、複数の第1接続部によって接続されているので、液体冷媒が循環する循環流路を構成できる。そして、受熱部によって受熱された冷却対象の熱は、循環流路を流通する液体冷媒を介して放熱部にて放熱されるので、冷却対象を効果的に冷却できる。
また、可撓性を有する第2貯留部が加圧部によって加圧されることによって、第2貯留部から第2接続部を介して第1貯留部に液体冷媒を供給できるので、上記循環流路を液体冷媒で満たすことができ、循環流路内に気体が混入することを抑制できる。従って、循環流路内に気体が混入して液体冷媒が循環しづらくなることを抑制でき、冷却対象の冷却効率が低下することを抑制できる。
上記第1態様では、前記加圧部は、前記第2貯留部を押圧付勢する付勢部材であることが好ましい。
このような構成によれば、第2貯留部は、付勢部材である加圧部によって常に加圧されるので、上記循環流路に位置する第1貯留部に液体冷媒を常に供給可能な状態となっている。このため、上記循環流路を液体冷媒で満たすことができ、循環流路内に気体が混入することを確実に抑制できる。従って、上記冷却効率の低下を効果的に抑制できる。
上記第1態様では、前記第2貯留部に貯留されている前記液体冷媒の液量を検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記液体冷媒の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する報知部と、を備えることが好ましい。
このような構成によれば、第2貯留部の交換時期をユーザーに報知できる。従って、上記循環流路に供給される液体冷媒が不足することを抑制でき、循環流路の液体冷媒の減少による気体の混入を抑制できる。
上記第1態様では、前記検出部は、前記第2貯留部に貯留されている前記液体冷媒の液量として、前記第2貯留部の大きさを検出することが好ましい。
ここで、第2貯留部に貯留されている液体冷媒の液量を検出するには、第2貯留部から流出された液体冷媒の液量を検出する流量計を採用し、第2貯留部の満量時の液量から流出量を減算して、現在の第2貯留部の液量を算出することが考えられる。しかしながら、流量計を用いた検出部は、高価となりやすく、冷却装置の製造コストも上昇する。
また、第2接続部には、第2貯留部からの液体冷媒の圧力が加わっているため、流量計によって第2貯留部から流出した液体冷媒の流量を計測することは難しい。
一方、第2貯留部内の液体冷媒の界面の位置を検出することによって液量を検出することが考えられる。しかしながら、このような構成では、第1貯留部内に気体が含まれることになる他、冷却装置の姿勢が変更されると、液量を適切に検出できない可能性がある。
これに対し、可撓性を有する第2貯留部は、貯留している液体冷媒の液量によって大きさ(体積)が変化するので、第2貯留部の大きさを検出することによって、第2貯留部に貯留されている液体冷媒の液量を検出できる。そして、上記構成では、検出部は、第2貯留部の大きさを検出するので、高価な流量計を用いずとも、検出部を安価に構成できる他、冷却装置の姿勢が変更されても、液体冷媒の液量を検出できる。従って、第2貯留部に貯留されている液体冷媒の液量を確実に検出できる他、冷却装置の製造コストの上昇を抑制できる。
上記第1態様では、前記第2接続部は、前記第1貯留部から前記第2貯留部への前記液体冷媒の流通を規制する逆止弁を有することが好ましい。
ここで、第1貯留部に貯留されている液体冷媒、すなわち、上記循環流路を循環している液体冷媒が、第2接続部を介して第2貯留部に流通してしまうと、循環流路を流通する液体冷媒の液量が減少して、循環流路内に気体が混入しやすくなる。
これに対し、第2接続部が逆止弁を有することにより、第1貯留部に貯留されている液体冷媒が第2貯留部に流入することを抑制できる。従って、循環流路内への気体の混入を抑制できる。
上記第1態様では、前記第1貯留部は、可撓性を有する袋状容器であることが好ましい。
上記構成によれば、第2貯留部と同様に、第1貯留部の大きさは、上記循環流路を流通して第1貯留部にて貯留される液体冷媒の液量に応じて変化するので、第1貯留部内への気体の混入、ひいては、上記循環流路内への気体の混入を抑制できる。
上記第1態様では、前記第1貯留部及び前記第2貯留部のうち少なくとも1つの貯留部は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性のうち少なくとも1つの特性を有することが好ましい。
ここで、ガスバリア性を有する貯留部は、外部からの気体の侵入を抑制でき、また、水蒸気バリア性を有する貯留部は、内部の液体冷媒の蒸発を抑制できる。このため、上記構成によれば、上記循環流路において気体の混入及び気体の発生を抑制でき、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
上記第1態様では、前記少なくとも1つの貯留部は、前記液体冷媒が貯留される空間を囲むアルミニウム層を有することが好ましい。
このような構成によれば、上記少なくとも1つの貯留部に、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を確実に付与できる。従って、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
上記第1態様では、前記複数の第1接続部及び前記第2接続部のうち少なくとも1つの接続部は、水蒸気バリア性を有する管状部材であることが好ましい。
このような構成によれば、上記少なくとも1つの貯留部の場合と同様に、上記循環流路への気体の混入を抑制でき、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
上記第1態様では、前記少なくとも1つの接続部は、前記液体冷媒の流路を囲むフッ素樹脂層及び金属層のうちいずれかを有することが好ましい。
このような構成によれば、上記少なくとも1つの接続部に、水蒸気バリア性を確実に付与できる。従って、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
本発明の第2態様に係るプロジェクターは、光源装置と、前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、上記冷却装置と、を備え、前記光源装置及び前記光変調装置のうち少なくともいずれかは、前記冷却対象であることを特徴とする。
上記第2態様によれば、上記第1態様に係る冷却装置と同様の効果を奏することができる。そして、これにより、光源装置及び光変調装置のうち少なくともいずれかを効果的に冷却できる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 上記実施形態における画像投射装置の構成を示す平面図。 上記実施形態における冷却装置の構成を示す模式図。 上記実施形態における第1接続部を示す断面図。 上記実施形態における第2貯留部を示す断面図。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、光源装置31から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投射面上に拡大投射する投射型表示装置である。プロジェクター1は、図1に示すように、外装筐体2を備える他、図1では図示を省略するが、外装筐体2内にそれぞれ配置される画像投射装置3及び冷却装置4を備える。この他、図示を省略するが、プロジェクター1は、プロジェクター1全体を制御する制御装置、及び、プロジェクター1を構成する電子部品に電力を供給する電源装置を備える。
このようなプロジェクター1は、詳しくは後述するが、液体冷媒を循環させて冷却対象を冷却する冷却装置4において、液体冷媒の循環流路に設けられた第1貯留部に、加圧部によって加圧された第2貯留部から液体冷媒が供給される点に特徴の1つを有する。
以下、プロジェクター1の各構成について説明する。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、図1に示すように、天面部21、底面部22、正面部23、背面部24、左側面部25及び右側面部26を有し、これらによって略直方体状に形成されている。
底面部22は、設置面に接触する複数の脚部221を有する。
正面部23は、後述する投射光学装置33の一部が露出される開口部231を略中央に有する他、外装筐体2内を流通した気体冷媒を排出する排気口232を左側面部25側に有する。正面部23には、右側面部26側の位置に、後述する報知部72のLED(Light Emitting Diode)721が露出されている。
右側面部26は、外装筐体2外の気体を気体冷媒として外装筐体2内に導入する導入口261を有する。
外装筐体2は、天面部21の一部及び右側面部26の一部を構成するカバー部材27を備える。カバー部材27は、着脱可能に構成されており、カバー部材27が外されることによって、外装筐体2内に配置された後述する第2貯留部61が露出される。これにより、第2貯留部61が交換可能となる。
なお、以下の説明において、背面部24側から正面部23側に向かう方向を+Z方向とし、+Z方向に対してそれぞれ直交し、互いに直交する二方向を+X方向及び+Y方向とする。これらのうち、+X方向を左側面部25側から右側面部26側に向かう方向とし、+Y方向を底面部22側から天面部21側に向かう方向とする。すなわち、+Y方向側から見た場合、+Z方向は、プロジェクター1(投射光学装置33)が画像を投射する方向である。また、図示を省略するが、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。−X方向及び−Y方向も同様である。
[画像投射装置の構成]
図2は、画像投射装置3を+Y方向側から見た平面図である。
画像投射装置3は、画像情報に応じた画像を形成及び投射する。画像投射装置3は、図2に示すように、光源装置31、光学装置32及び投射光学装置33を備える。
[光源装置の構成]
光源装置31は、外装筐体2内において−X方向側の位置に配置されて、光学装置32に光を出射する。光源装置31は、光源用筐体311と、光源用筐体311内にそれぞれ配置される固体光源、波長変換装置、拡散装置及び光合成装置(それぞれ図示省略)と、を有する。
固体光源としては、LD(Laser Diode)又はLEDが採用され、青色光を出射する。
波長変換装置は、固体光源から出射された青色光のうち、一部の青色光の波長を変換する。具体的に、波長変換装置は、青色光を緑色光及び赤色光が含まれる蛍光に変換する。
拡散装置は、固体光源から出射された青色光のうち、他の一部の青色光を拡散させる。
光合成装置は、波長変換装置から出射された蛍光と、拡散装置によって拡散された青色光とを合成した白色光を、光学装置32に出射する。
なお、光源装置31の構成は、上記構成に限らず、他の構成でもよい。例えば、超高圧水銀ランプ等の光源ランプと、光源ランプから出射された光を反射させるリフレクターと、を備える光源装置を採用してもよい。
[光学装置の構成]
光学装置32は、光源装置31から出射された光を変調して画像を形成する。光学装置32は、光学部品用筐体321と、それぞれ光学部品用筐体321に配置される色分離装置(図示省略)及び画像形成装置322と、を備える。
色分離装置は、光源装置31から出射された光を、複数の色光に分離する。色分離装置としては、複数のダイクロイックミラーを有し、入射された光を赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの色光に分離する構成を例示できる。
画像形成装置322は、分離された各色光を画像情報に応じて変調し、変調された各色光を合成して画像を形成する。画像形成装置322は、本実施形態では、分離された色光毎に設けられる複数の光変調装置323(赤、緑及び青の各色光に応じた光変調装置を、それぞれ323R,323G,323Bとする)と、色合成装置324と、を備える。
光変調装置323として、本実施形態では、液晶パネルと、液晶パネルを挟む一対の偏光板とを有する透過型の液晶ライトバルブが採用されている。
色合成装置324は、各光変調装置323によって変調された色光を合成して画像を形成し、形成した画像を投射光学装置33に出射する。本実施形態では、色合成装置324として、クロスダイクロイックプリズムが採用されている。
なお、光学装置32の構成は、上記構成に限らず、他の構成でもよい。例えば、光変調装置として、反射型の液晶ライトバルブを採用してもよく、マイクロミラーを用いたデバイス(例えばDMD)を採用してもよい。
[投射光学装置の構成]
投射光学装置33は、光学装置32から入射される画像を+Z方向に投射して、上記被投射面上に画像を表示させる。投射光学装置33は、鏡筒331と、鏡筒331内に配置された複数のレンズ(図示省略)とを有する組レンズとして構成されている。
[冷却装置の構成]
図3は、冷却装置4の構成を示す模式図である。
冷却装置4は、冷却対象から受熱した熱を、循環する液体冷媒に伝達することによって、冷却対象を冷却する。本実施形態では、冷却装置4は、光源装置31を構成する固体光源を冷却対象CLとして冷却する。
冷却装置4は、図3に示すように、冷却対象CLを冷却する対象冷却部5と、対象冷却部5に液体冷媒を補充する冷媒補充部6と、状態通知部7と、を備える。
[対象冷却部の構成]
対象冷却部5は、送出部51、受熱部52、放熱部53及び第1貯留部54と、複数の第1接続部55(55A〜55D)と、冷却ファン56と、を備えて構成される。これらのうち、送出部51、受熱部52、放熱部53、第1貯留部54及び複数の第1接続部55によって、液体冷媒の循環流路CFが形成される。
なお、液体冷媒としては、水やプロピレングリコール等の不凍液を例示できる。
[第1接続部の構成]
複数の第1接続部55(55A〜55D)は、送出部51、受熱部52、放熱部53及び第1貯留部54を、液体冷媒が流通可能に接続する。具体的に、第1接続部55Aは、送出部51と受熱部52とを接続し、第1接続部55Bは、受熱部52と放熱部53とを接続する。また、第1接続部55Cは、放熱部53と第1貯留部54とを接続し、第1接続部55Dは、第1貯留部54と送出部51とを接続する。これら第1接続部55A〜55Dは、内部を液体冷媒が流通可能な管状部材である。
図4は、第1接続部55を示す断面図である。
第1接続部55は、図4に示すように、第1接続部55の軸方向に直交する断面視で、内側に位置する流路形成層551と、流路形成層551に対する外側に位置する遮断層552と、を有する。
流路形成層551は、液体冷媒が流通する流路FPを形成する管状部分である。流路形成層551は、例えば合成樹脂によって形成される。
遮断層552は、第1接続部55の外部から流路形成層551内の流路FPに空気が流入することを抑制するとともに、流路FPを流通する液体冷媒が蒸発することで生成された水蒸気が第1接続部55の外部に排出されることを抑制する層である。遮断層552は、本実施形態では、例えばアルミニウムを流路形成層551に蒸着する等して形成されたアルミニウム層である。しかしながら、これに限らず、遮断層552は、アルミニウム層とは異なる他の金属層でもフッ素樹脂層でもよく、或いは、バリアフィルムによって形成されていてもよい。また、遮断層552は、流路形成層551の内面に形成されていてもよい。
このように、第1接続部55は、遮断層552によってガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する管状部材である。
[送出部及び受熱部の構成]
送出部51は、図3に示すように、循環流路CFにおいて送出部51の上流側に位置する第1貯留部54に貯留された液体冷媒を吸引して送出することによって、上記循環流路CFにて液体冷媒を循環させるポンプである。
受熱部52は、内部を流通する液体冷媒によって冷却対象CLを冷却する。詳述すると、受熱部52は、冷却対象CLと熱伝達可能に接続され、冷却対象CLの熱を受熱して液体冷媒に伝達することによって、冷却対象CLを冷却する。受熱部52は、第1接続部55Aから流入する液体冷媒が流通する複数の微細流路が内部に形成されている。そして、受熱部52は、冷却対象CLから受熱した熱を、複数の微細流路を流通する液体冷媒に伝達する。
[放熱部の構成]
放熱部53は、第1接続部55Bを介して受熱部52から流通する液体冷媒の熱を、他の冷媒に放出する。
詳述すると、放熱部53は、内部に液体冷媒が流通可能な複数の微細流路が形成されている。そして、液体冷媒が複数の微細流路を流通する過程にて、液体冷媒の熱は放熱部53に受熱される。液体冷媒から受熱された熱は、放熱部53によって、放熱部53に流通する他の冷媒に伝達される。これにより、液体冷媒は冷却される。そして、冷却された液体冷媒は、第1接続部55Cを介して第1貯留部54に流出される。
なお、本実施形態では、放熱部53には、冷却ファン56によって流通される気体冷媒が上記他の冷媒として流通し、放熱部53は、液体冷媒から受熱した熱を、気体冷媒に伝達する。すなわち、放熱部53は、ラジエータである。
このような気体冷媒は、上記右側面部26に導入口261を介して外装筐体2内に導入されたプロジェクター1外の気体であり、放熱部53によって熱が伝達された気体冷媒は、正面部23の排気口232を介して、外装筐体2外に排出される。
[第1貯留部の構成]
第1貯留部54は、放熱部53から流入される液体冷媒を貯留し、第1接続部55Dを介して送出部51に液体冷媒を供給する。すなわち、第1貯留部54は、循環流路CFにおいて液体冷媒を貯留するタンクである。
第1貯留部54は、可撓性を有する袋状部材であり、貯留している液体冷媒の液量に応じて大きさ(体積)が変化する。また、第1貯留部54は、第1接続部55C,55Dによって液体冷媒が流通可能に放熱部53及び送出部51と接続されているだけでなく、後述する第2接続部62によって液体冷媒が流通可能に第2貯留部61と接続されており、第2貯留部61から液体冷媒が供給される。
このような第1貯留部54は、後述する第2貯留部61と同様の層構造を有する。このため、ここでは、第1貯留部54の構成の説明を省略する。
[冷媒補充部の構成]
冷媒補充部6は、第1貯留部54に液体冷媒を補充する。詳述すると、冷媒補充部6は、液体冷媒を補充して、循環流路CFが液体冷媒で満たされている状態を維持することにより、循環流路CF内に気体が混入しないようにする。
このような冷媒補充部6は、図3に示すように、液体冷媒を貯留している第2貯留部61と、第2接続部62及び加圧部63と、を備える。
[第2貯留部の構成]
図5は、第2貯留部61を示す断面図である。
第2貯留部61は、第1貯留部54と同様に、可撓性を有する袋状容器であり、第1貯留部54に補充される液体冷媒を貯留している。第2貯留部61は、図5に示すように、空間形成層611及び遮断層612と、を有する。
空間形成層611は、樹脂等によって袋状に形成されており、内部に液体冷媒の貯留空間SP(液体冷媒が貯留される空間)を形成する。
遮断層612は、空間形成層611に対する外層であり、貯留空間SPを囲む層である。遮断層612は、第2貯留部61の外部から貯留空間SPに侵入しようとする気体を遮断する他、貯留空間SP内の液体冷媒の一部が蒸発して生成される水蒸気を遮断し、水蒸気が第1貯留部54の外部に放出されることを抑制する。遮断層612によって、第2貯留部61は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する。本実施形態では、遮断層612は、上記遮断層552と同様にアルミニウム層であるが、これに限らず、他の金属層であってもよく、バリアフィルムの層であってもよい。
このような第2貯留部61は、第2接続部62に対して着脱可能に接続されており、内部に貯留している液体冷媒の液量が少なくなる等した場合には、交換可能である。
[第2接続部の構成]
第2接続部62は、図3に示すように、液体冷媒が流通可能な管状部621と、管状部621に設けられた逆止弁622と、を有する。
管状部621は、第1貯留部54と第2貯留部61とを接続する。管状部621は、第1接続部55と同様の流路形成層及び遮断層を有し、これにより、管状部621は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する。このため、管状部621内の液体冷媒に外部から気体が混入したり、或いは、内部の液体冷媒が蒸発したりすることが抑制される。
逆止弁622は、第2貯留部61側から第1貯留部54側への液体冷媒の流通を許容し、第1貯留部54側から第2貯留部61側への液体冷媒の流通を規制する逆流防止弁である。逆止弁622が管状部621に設けられていることにより、液体冷媒は、常に第2貯留部61側から第1貯留部54側に流通する。
このような第2接続部62は、詳しい図示を省略するが、第2貯留部61が着脱可能に接続されるカプラーを有する。
[加圧部の構成]
加圧部63は、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒を、第2接続部62を介して第1貯留部54に送出する機能を有する。具体的に、加圧部63は、可撓性を有する第2貯留部61を押圧して、第2貯留部61内の液体冷媒を第2接続部62に流出させる。
なお、本実施形態では、加圧部63は、第2貯留部61を押圧付勢可能なコイルばねや板ばね等の付勢部材であり、第2貯留部61に対して常に圧力を加えている。このため、第2貯留部61に接続されている第2接続部62内の流路は、液体冷媒によって常に満たされており、更に第2接続部62が接続された第1貯留部54内の貯留空間も常に液体冷媒で満たされている。これにより、第1貯留部54、ひいては、循環流路CFに気体が混入することが抑制される。
[状態通知部の構成]
状態通知部7は、冷却装置4の状態を通知する。具体的に、状態通知部7は、第2貯留部61の液量が所定量以下である場合に、第2貯留部61の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する。このような状態通知部7は、図3に示すように、検出部71及び報知部72を備える。
[検出部の構成]
検出部71は、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を検出する。
ここで、可撓性を有する第2貯留部61の大きさ(体積)は、貯留している液体冷媒の液量に応じて変化する。このことから、検出部71は、第2貯留部61の大きさを検出することによって、液体冷媒の液量を検出する。そして、検出部71は、検出した第2貯留部61の大きさを示す情報を、報知部72に出力する。
[報知部の構成]
報知部72は、検出部71による検出結果に基づいて、プロジェクター1のユーザーに冷却装置4についての情報を報知する。詳述すると、報知部72は、検出部71によって検出された第2貯留部61の大きさが所定値以下であるか否かを判定することによって、第2貯留部61の液量が所定量以下であるか否かを判定する。報知部72は、第2貯留部61の大きさが所定値以下である場合、すなわち、第2貯留部61の液量が所定量以下である場合に、液体冷媒の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する。
本実施形態では、報知部72は、インジケーターとして、正面部23に配置されたLED721を有し、LED721の点灯状態によって、第2貯留部61の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する。例えば、第2貯留部61の液量が所定量より大きい場合であれば、報知部72は、LED721を点灯させないか、或いは、LED721を第1色(例えば緑)で点灯させる。一方、第2貯留部61の液量が所定量以下であれば、報知部72は、LED721を点灯させるか、或いは、LED721を第1色とは異なる第2色(例えば赤)で点灯させる。これにより、第2貯留部61の液量が少なくなっていることをユーザーに報知できる。なお、LED721は、第2貯留部61の液量が少なくなっていることを、点灯ではなく、例えば点滅により報知してもよい。
なお、このようなLED721を用いた報知方法に限らず、報知部72は、第2貯留部61の液量が所定量以下であり、第2貯留部61の交換を促すメッセージや、第2貯留部61の交換手順を含む報知情報(報知画像)を、画像投射装置3に投射させてもよい。また、報知部72は、報知情報を音声によって報知してもよい。
このようにして、状態通知部7(報知部72)によって報知情報を把握したユーザーは、カバー部材27を取り外すことによって、第2貯留部61を交換できる。
[実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
冷却装置4は、送出部51、受熱部52、放熱部53及び第1貯留部54が、複数の第1接続部55によって接続された構成を有する。これによれば、受熱部52によって受熱された冷却対象CLの熱は、循環流路CFを流通する液体冷媒を介して放熱部53にて放熱されるので、冷却対象CLを効果的に冷却できる。
また、可撓性を有する第2貯留部61が加圧部63によって加圧されることによって、第2貯留部61から第2接続部62を介して第1貯留部54に液体冷媒を供給できる。これによれば、循環流路CFを液体冷媒で満たすことができ、循環流路CF内に気体が混入することを抑制できる。従って、循環流路CF内に気体が混入して液体冷媒が循環しづらくなることを抑制でき、冷却対象CLの冷却効率が低下することを抑制できる。
加圧部63は、第2貯留部61を押圧付勢する付勢部材である。これによれば、第2貯留部61は、付勢部材である加圧部63によって常に加圧されるので、第2貯留部61は、循環流路CFに位置する第1貯留部54に液体冷媒を常に供給可能な状態となっている。このため、循環流路CFを液体冷媒で確実に満たすことができ、循環流路CF内に気体が混入することを確実に抑制できる。
冷却装置4は、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を検出する検出部71と、検出部71によって検出された液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する報知部72と、を備える。これによれば、第2貯留部61の交換時期をユーザーに報知できる。従って、第1貯留部54を介して第2貯留部61から循環流路CFに供給される液体冷媒が不足することを抑制でき、循環流路CFの液体冷媒の減少による気体の混入を抑制できる。
検出部71は、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量として、第2貯留部61の大きさを検出する。これによれば、貯留している液体冷媒の液量によって変化する第2貯留部61の大きさを検出することによって、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を検出できる。このため、高価な流量計を用いずとも、第2貯留部61の液量を検出する検出部71を安価に構成できる他、プロジェクター1(冷却装置4)の姿勢が変更されても、液体冷媒の液量を検出できる。従って、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を確実に検出できる他、冷却装置4、ひいては、プロジェクター1の製造コストの上昇を抑制できる。
第2接続部62は、第1貯留部54から第2貯留部61への液体冷媒の流通を規制する逆止弁622を有する。これによれば、第1貯留部54に貯留されている液体冷媒が第2貯留部61に流入することを抑制できる。従って、循環流路CFを流通する液体冷媒の液量の減少を抑制でき、循環流路CF内への気体の混入を抑制できる。
第1貯留部54は、第2貯留部61と同様に、可撓性を有する袋状容器である。これによれば、第1貯留部54の大きさは、循環流路CFを流通して第1貯留部54にて貯留される液体冷媒の液量に応じて変化するので、第1貯留部54内への気体の混入、ひいては、循環流路CF内への気体の混入を抑制できる。
第1貯留部54及び第2貯留部61は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する。これによれば、外部からの気体の侵入、及び、内部の液体冷媒の蒸発を抑制できる。従って、循環流路CFへの気体の混入を抑制でき、冷却対象CLの冷却効率の低下を確実に抑制できる。
第2貯留部61は、液体冷媒が貯留される貯留空間SPを形成する空間形成層611の他、空間形成層611を囲む遮断層612を有し、遮断層612は、アルミニウム層である。また、第1貯留部54も同様の構成を有する。これによれば、第1貯留部54及び第2貯留部61にガスバリア性及び水蒸気バリア性を確実に付与できる。従って、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
複数の第1接続部55及び第2接続部62は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する管状部材である。これによれば、第1貯留部54及び第2貯留部61と同様に、循環流路CFへの気体の混入、及び、内部の液体冷媒の蒸発を抑制できる。従って、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
第1接続部55は、液体冷媒の流路FPを形成する流路形成層551と、流路形成層551を囲む遮断層552を有し、遮断層552は、金属層であるアルミニウム層である。第2接続部62も同様の構成を有する。これによれば、第1貯留部54及び第2貯留部61と同様に、第1接続部55及び第2接続部62に、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を確実に付与できる。従って、上記冷却効率の低下を確実に抑制できる。
プロジェクター1は、光源装置31、光源装置31から出射された光を変調する光変調装置323と、光変調装置323によって変調された光を投射する投射光学装置33と、を有する画像投射装置3を備える他、上記冷却装置4を備える。そして、冷却装置4は、冷却対象CLとして、光源装置31を構成する固体光源を冷却する。これによれば、固体光源をより効果的に冷却でき、画像投射装置3による画像投射を安定して実施できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、第2貯留部61及び加圧部63は、外装筐体2内に設けられており、第2貯留部61は、カバー部材27を取り外すことによって交換可能であるとした。しかしながら、これに限らず、第2貯留部61及び加圧部63は、外装筐体2外に配置されていてもよい。なお、報知部72の位置は、適宜変更可能であり、上記のように外装筐体2に設けられていてもよく、外装筐体2の外部に設けられていてもよい。このため、例えば第2貯留部61が外装筐体2の外部に配置されている場合には、第2貯留部61近傍に、状態通知部7(報知部72)が設けられていてもよい。
上記実施形態では、放熱部53は、冷却ファン56によって流通する気体冷媒に、放熱部53を流通する液体冷媒の熱を放出するとした。すなわち、放熱部53は、液体冷媒の熱を気体冷媒に伝達することによって、液体冷媒を冷却するとした。しかしながら、これに限らず、放熱部53が、液体冷媒の熱を放出する冷媒の種類は、気体冷媒に限定されない。例えば、放熱部53は、放熱部53を流通する液体冷媒の熱を、循環流路CFとは異なる他の循環流路を循環する液体冷媒に伝達することによって、循環流路CFを流通する液体冷媒を冷却してもよい。この場合、例えば、放熱部53が、循環流路CFを構成する第1流路と、上記他の循環流路を構成して、第1流路を流通する液体冷媒から伝達される熱を受熱する第2流路と、を内部に有する構成が考えられる。
上記実施形態では、加圧部63は、第2貯留部61に対して常に圧力を付与しているとした。しかしながら、これに限らず、加圧部63は、所定のタイミング(例えばプロジェクター1の電源投入時)にて第2貯留部61に圧力を付与してもよく、所定の時間間隔(例えば10分間隔)にて圧力を付与してもよい。これらの場合でも、第2接続部62に逆止弁622が設けられていれば、第1貯留部54から第2貯留部61に向けて液体冷媒が流通することがない。このため、循環流路CFを流通する液体冷媒が減少したタイミングにて、第2貯留部61から第1貯留部54に液体冷媒を供給できる。
上記実施形態では、加圧部63は、第2貯留部61を押圧付勢する付勢部材であるとした。しかしながら、これに限らず、第2貯留部61を押圧して、第2貯留部61から第1貯留部54に液体冷媒を供給できれば、加圧部63の構成は、変更可能である。例えば、加圧部63は、モーター等のアクチュエーターと、アクチュエーターによって移動されて第2貯留部61に圧力を付与する押圧部材とを備える構成としてもよい。
上記実施形態では、冷却装置4は、検出部71及び報知部72を有する状態通知部7を備えるとした。しかしながら、これに限らず、このような状態通知部7は無くてもよい。
また、検出部71は、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量として、第2貯留部61の大きさを検出するとした。しかしながら、これに限らず、例えば上記のように、第2貯留部61から第1貯留部54に供給された液体冷媒の流量を取得する流量計を検出部として備え、流量計によって取得された液体冷媒の流量に基づいて、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を取得してもよい。
更に、報知部72は、正面部23に設けられたLED721を有し、LED721の点灯及び点灯色によって、第2貯留部61の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知するとした。しかしながら、これに限らず、上記のように、画像投射装置3による投射画像に報知情報を含めてもよく、報知情報は、上記に限定されない。すなわち、報知部72による報知情報の報知方法は、上記に限定されず、例えば、音声等によって報知してもよく、報知情報が含まれる画像は、外装筐体2やリモコンに設けられたディスプレイによって表示されてもよい。
上記実施形態では、第1貯留部54と第2貯留部61とを接続する第2接続部62は、逆止弁622を有するとした。しかしながら、これに限らず、加圧部63が第2貯留部61に常に圧力を付与している場合等、循環流路CF内が液体冷媒によって満たされている状態を維持可能であれば、逆止弁622は無くてもよい。
上記実施形態では、加圧部63によって圧力が付与される第2貯留部61だけでなく、循環流路CFに配置された第1貯留部54も、可撓性を有する袋状容器であるとした。しかしながら、これに限らず、第1貯留部54は、可撓性を有していなくてもよく、袋状容器でなくてもよい。例えば、第1貯留部54は、液体冷媒を貯留可能であれば、金属又は合成樹脂によって箱状に形成されていてもよい。
上記実施形態では、第1貯留部54及び第2貯留部61は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有するとした。しかしながら、これに限らず、第1貯留部54及び第2貯留部61は、それぞれ、ガスバリア性及び水蒸気バリア性の一方のみを有する構成としてもよく、これらの特性が無いものとしてもよい。
また、第1貯留部54及び第2貯留部61のガスバリア性及び水蒸気バリア性は、アルミニウム層等の金属層や、バリアフィルムの層によって実現されるとした。しかしながら、これに限らず、他の構成によって、第1貯留部54及び第2貯留部61にガスバリア性及び水蒸気バリア性の少なくともいずれかの特性を付与してもよい。
上記実施形態では、複数の第1接続部55及び第2接続部62の管状部621は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性を有する管状部材であるとした。しかしながら、これに限らず、上記第1貯留部54及び第2貯留部61と同様に、第1接続部55及び第2接続部62は、それぞれ、ガスバリア性及び水蒸気バリア性の一方のみを有する構成としてもよく、これらの特性が無いものとしてもよい。更に、複数の第1接続部55(55A〜55D)の全てが同じ特性を有していなくてもよく、例えば複数の第1接続部55のうちの1つが、ガスバリア性及び水蒸気バリア性のうちの少なくとも1つの特性を有することとしてもよい。
また、第1接続部55及び第2接続部62のガスバリア性及び水蒸気バリア性は、アルミニウム層等の金属層や、フッ素樹脂層、或いは、バリアフィルムの層によって実現されるとした。しかしながら、これに限らず、他の構成によって、第1接続部55及び第2接続部62にガスバリア性及び水蒸気バリア性の少なくともいずれかの特性を付与してもよい。
上記実施形態では、循環流路CFを流通する液体冷媒は、送出部51から、受熱部52、放熱部53、第1貯留部54の順に循環するとした。しかしながら、これに限らず、循環流路CFにおける送出部51、受熱部52、放熱部53及び第1貯留部54の配置は、適宜変更可能である。例えば、液体冷媒の流路において放熱部53の下流に受熱部52が位置していてもよい。
上記実施形態では、検出部71は、第2貯留部61の大きさを検出して、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を検出するとした。しかしながら、これに限らず、検出部71は、第1貯留部54の大きさを検出して、第1貯留部54に貯留されている液体冷媒の液量を検出し、第1貯留部54の液量に基づいて、第2貯留部61に貯留されている液体冷媒の液量を間接的に検出してもよい。上記実施形態では、加圧部63によって加圧された第2貯留部61から第1貯留部54に液体冷媒が常に供給されているので、第2貯留部61の液量がなくなると、第1貯留部54の液量も少なくなり、第1貯留部54の大きさも小さくなる。このため、第1貯留部54の大きさが所定値以下となった場合には、第2貯留部61の液量が少なくなっていることを示しているので、第1貯留部54の大きさ及び第1貯留部54の液量に基づいて、第2貯留部61の液量についての情報を報知部72が報知するように構成してもよい。なお、第1貯留部54の大きさと比較される所定値は、循環流路CF内に気体が生じない程度の液体冷媒の液量に応じた第1貯留部54の大きさとすることができる。
上記実施形態では、冷却装置4による冷却対象CL、すなわち、受熱部52が熱を受熱する冷却対象CLとして、光源装置31の固体光源を挙げた。しかしながら、これに限らず、例えば、冷却対象CLに、光源装置31を構成する波長変換装置が含まれていてもよく、光源装置31を構成する他の部材及び装置が含まれていてもよい。また、光源装置31が光源ランプを備える場合には、冷却対象CLに光源ランプが含まれていてもよい。更に、冷却対象CLに光変調装置323が含まれていてもよい。すなわち、冷却装置4の冷却対象は、どのようなものでもよい。
上記実施形態では、プロジェクター1は、3つの光変調装置323(323B,323G,322R)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、或いは、4つ以上の光変調装置を備えたプロジェクターにも、本発明の冷却装置を適用可能である。
上記実施形態では、冷却装置4を備えるプロジェクター1を例示した。しかしながら、これに限らず、本発明の冷却装置は、プロジェクター以外の電子機器に適用してもよく、自動車等の冷却装置に、本発明の冷却装置を適用してもよい。
1…プロジェクター、31…光源装置、323(323B,323G,323R)…光変調装置、33…投射光学装置、4…冷却装置、5…対象冷却部、51…送出部、52…受熱部、53…放熱部、54…第1貯留部、55(55A〜55D)…第1接続部、56…冷却ファン、6…冷媒補充部、61…第2貯留部、62…第2接続部、621…管状部、622…逆止弁、63…加圧部、7…状態通知部、71…検出部、72…報知部、CF…循環流路、CL…冷却対象、FP…流路、SP…貯留空間(空間)。

Claims (11)

  1. 冷却対象の熱を受熱して、内部を流通する液体冷媒に伝達する受熱部と、
    前記液体冷媒を循環させる送出部と、
    前記液体冷媒の熱を放出する放熱部と、
    前記液体冷媒を貯留する第1貯留部と、
    前記受熱部、前記送出部、前記放熱部及び前記第1貯留部を接続し、内部を前記液体冷媒が流通可能な複数の第1接続部と、
    可撓性を有し、前記液体冷媒を貯留する第2貯留部と、
    前記第1貯留部及び前記第2貯留部を接続する第2接続部と、
    前記第2貯留部に圧力を付与する加圧部と、を備え、
    前記第2貯留部の内部に貯留されている前記液体冷媒は、前記加圧部によって前記第2貯留部に付与される圧力により、前記第1貯留部へ送出されることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記加圧部は、前記第2貯留部を押圧付勢する付勢部材であることを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の冷却装置において、
    前記第2貯留部に貯留されている前記液体冷媒の液量を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記液体冷媒の液量が所定量以下であることを含む報知情報を報知する報知部と、を備えることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項3に記載の冷却装置において、
    前記検出部は、前記第2貯留部に貯留されている前記液体冷媒の液量として、前記第2貯留部の大きさを検出することを特徴とする冷却装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記第2接続部は、前記第1貯留部から前記第2貯留部への前記液体冷媒の流通を規制する逆止弁を有することを特徴とする冷却装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記第1貯留部は、可撓性を有する袋状容器であることを特徴とする冷却装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記第1貯留部及び前記第2貯留部のうち少なくとも1つの貯留部は、ガスバリア性及び水蒸気バリア性のうち少なくとも1つの特性を有することを特徴とする冷却装置。
  8. 請求項7に記載の冷却装置において、
    前記少なくとも1つの貯留部は、前記液体冷媒が貯留される空間を囲むアルミニウム層を有することを特徴とする冷却装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷却装置において、
    前記複数の第1接続部及び前記第2接続部のうち少なくとも1つの接続部は、水蒸気バリア性を有する管状部材であることを特徴とする冷却装置。
  10. 請求項9に記載の冷却装置において、
    前記少なくとも1つの接続部は、前記液体冷媒の流路を囲むフッ素樹脂層及び金属層のうちいずれかを有することを特徴とする冷却装置。
  11. 光源装置と、
    前記光源装置から出射された光を変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷却装置と、を備え、
    前記光源装置及び前記光変調装置のうち少なくともいずれかは、前記冷却対象であることを特徴とするプロジェクター。
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