JP2019139656A - 移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラム - Google Patents

移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができるようにする。【解決手段】パラメータ推定部120が、複数のエリアの各々について、当該エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアの各々への移動人数とを推定し、移動確率計算部170が、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動確率を計算する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラムに関し、特に、人口統計情報から移動確率・移動人数の推定を高精度で行うための移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラムに関する。
従来より、GPS等から得られる人間の位置情報は、プライバシーへの配慮から個人を追跡できないような人口統計情報として提供されることがある。人口統計情報とは、各時刻(タイムステップ)における、各エリアにいる人数の情報である。エリアとは、例えば地理空間をグリッド状に区切ったものである。
このような人口統計情報から、各タイムステップ間の各エリア間の移動確率及び移動人数を推定するニーズが存在する。
集計されたデータから個別の確率モデルを推定する枠組み(Collective Graphical Model、非特許文献1)を用いて、隣接するエリア間のみで移動が行われるという仮定のもとで、人口統計情報から各エリア間の移動確率及び移動人数を推定する技術が知られている(非特許文献2)。
D. R. Sheldon and T. G. Dietterich. Collective Graphical Models. In Proceedings of the 24th International Conference on Neural Information Processing Systems, 2011, pp.1161-1169. T. Iwata, H. Shimizu, F. Naya, and N. Ueda. Estimating People Flow from Spatiotemporal Population Data via Collective Graphical Mixture Models. ACM Transactions on Spatial Algorithms and Systems, Vol.3, No.1, may 2017, pp.1-18.
非特許文献2では、あるエリアiからの移動先の候補をi及びiに隣接するエリアに限定していた。
このような制約は、エリアが十分に大きく、各タイムステップ幅が小さい場合には有効である。なぜなら、短い時間幅では人は遠くに移動することができず、エリアのサイズが大きければ移動のほとんどは同エリアもしくは隣接エリアで行われるからである。
しかし、この仮定はデータの種類やエリアのサイズによって成り立たない場合がある。例えば、エリアのサイズが小さい場合やタイムステップ間隔が大きい場合、及び長距離の移動が多く含まれるデータを扱う場合などは、隣接エリア以外への移動が多くなるため、仮定は成立しない。
このようなデータに対して手法を適用した場合、推定精度が大きく低下してしまう。そのため、高精度な推定のためには隣接エリア以外への移動も考慮する必要がある。
しかし、隣接エリア以外への移動も考慮する場合、2つの課題が生じる。
1つ目は、単純に隣接エリア以外への移動も考慮した場合、モデルの自由度が非常に高くなってしまうことによって解が絞りきれなくなってしまい、真の値とかけ離れた解が出力されてしまうことである。
2つ目は、計算量の増加である。エリア間の移動人数及びパラメータを推定する際には、繰り返し最適化問題を解く必要がある。隣接エリア以外への移動も考慮する場合、サイズの大きい最適化問題を何度も解く必要があるため、計算量が非常に大きくなってしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る移動傾向推定装置は、複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定装置であって、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数とを推定するパラメータ推定部と、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する移動確率計算部と、を備えて構成される。
また、本発明に係る移動傾向推定方法は、複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定方法であって、パラメータ推定部が、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数とを推定し、移動確率計算部が、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する。
本発明に係る移動傾向推定装置及び移動傾向推定方法によれば、パラメータ推定部が、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、複数のエリアの各々についての、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動人数とを推定する。
そして、移動確率計算部が、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動確率を計算する。
このように、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、複数のエリアの各々についての、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動人数とを推定し、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動確率を計算することにより、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる。
また、本発明に係る移動傾向推定装置の前記パラメータ推定部は、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記人口統計情報とを用いて定められる、前記移動人数の尤もらしさを表わす目的関数を最適化するように、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記移動人数とを推定することができる。
また、本発明に係る移動傾向推定装置は、複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定装置であって、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に前記移動人数を集計した集計移動人数とを推定するパラメータ推定部と、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する移動確率計算部と、複数のエリアの各々について、前記人口統計情報と、前記移動確率計算部により計算された前記移動確率とに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数を推定する移動人数推定部と、を備えて構成される。
また、本発明に係る移動傾向推定方法は、複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定方法であって、パラメータ推定部が、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に前記移動人数を集計した集計移動人数とを推定し、移動確率計算部が、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算し、移動人数推定部が、複数のエリアの各々について、前記人口統計情報と、前記移動確率計算部により計算された前記移動確率とに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数を推定する。
本発明に係る移動傾向推定装置及び移動傾向推定方法によれば、パラメータ推定部が、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを推定する。
そして、移動確率計算部が、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動確率を計算し、移動人数推定部が、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、移動確率とに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動人数を推定する。
このように、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを推定し、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動確率を計算し、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、移動確率とに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動人数を推定することにより、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる。
また、本発明に係る移動傾向推定装置の前記パラメータ推定部は、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとが、前記人口統計情報とを用いて定められる、前記集計移動人数の尤もらしさを表す目的関数を最適化するように、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記集計移動人数とを推定することができる。
本発明に係るプログラムは、上記の移動傾向推定装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明の移動傾向推定装置、移動傾向推定方法、およびプログラムによれば、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る移動傾向推定装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る人口統計情報の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る最適化アルゴリズムの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るエリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表すパラメータの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る集まりやすさの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る出発しやすさの例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る移動人数の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る移動確率の例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移動傾向推定装置の移動傾向推定処理ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る集計移動人数の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る移動人数の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置の移動傾向推定処理ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<本発明の実施の形態に係る移動傾向推定装置の概要>
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
本実施形態では、各エリアからの出発のしやすさ・各エリアへの人の集まりやすさ・距離が移動の確率に及ぼす影響という3つの要素によって移動の傾向が決まるというモデルを仮定する。
このような仮定を設定することによって、モデルの自由度を下げ、集団としての人間の移動らしさを考慮した移動人数を絞り込んで出力することが可能になり、高い精度での推定が可能になる。
また、パラメータ推定の際に、移動の始点・終点のペア毎の移動人数を推定せず、代わりに移動人数を集計した値を保持することによって、繰り返し解く最適化問題のサイズを小さくすることができる。この結果、移動確率及び移動人数の高速な推定が可能になる。
<本発明の第1の実施の形態に係る移動傾向推定装置の構成>
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る移動傾向推定装置10の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る移動傾向推定装置10の構成を示すブロック図である。
移動傾向推定装置10は、CPUと、RAMと、後述する移動傾向推定処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備えたコンピュータで構成され、機能的には次に示すように構成されている。
図1に示すように、本実施形態に係る移動傾向推定装置10は、操作部100と、人口統計情報蓄積部110と、パラメータ推定部120と、距離係数蓄積部130と、集まりやすさ蓄積部140と、出発しやすさ蓄積部150と、移動人数蓄積部160と、移動確率計算部170と、移動確率蓄積部180と、出力部190とを備えて構成される。
操作部100は、人口統計情報に関する操作を受け付ける。
具体的には、操作部100は、人口統計情報蓄積部110に対する各種操作を受け付ける。各種操作とは、例えば、人口統計情報蓄積部110に人口統計情報を入力・登録する操作、人口統計情報蓄積部110に格納された人口統計情報を修正・削除する操作である。
ここで、人口統計情報とは、各時刻(タイムステップ)における、各エリアの人口情報である。図2に、人口統計情報の例を示す。また、タイムステップは、所定の時間間隔で表わされ、例えば、午前7時、午前8時、午前9時…といった1時間おきの時刻である。
また、エリアとは、地図上の所定の領域であり、例えば、地理空間を5km四方の正方形グリッドに区切ったものを採用することができる。時刻tにおけるエリアiの人口を、Ntiと表す。
人口統計情報蓄積部110は、人口統計情報を格納する。
パラメータ推定部120は、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπ、及び当該エリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsと、当該エリア間の距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβと、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアjへの移動人数Mtijとを、πと、sと、βと、人口統計情報とを用いて定められる、当該移動人数Mtijの尤もらしさを表す目的関数を最適化するように推定する。
具体的には、パラメータ推定部120は、まず、エリアiからエリアjへの移動確率をθijとすると、時刻tにおけるエリアiからの移動人数

は、エリアiからの移動確率

を用いて、下記式(1)で表わされる確率で生成されると仮定する。
ここで、Vはエリア全体の集合であり、エリア間の隣接関係を表す無向グラフをG=(V:E)とする。また、Γは、エリアiからの移動候補エリアの集合である。
したがって、

と、

とが与えられたとき、

の尤度関数は、下記式(2)となる。
ここで、Tはタイムステップの最大値である。すなわち、タイムステップは、t=0,…,T−1である。また、

は、時刻tでのエリアiにおける人口であり、

は、時刻tから時刻t+1にかけて、エリアiからエリアjに移動した人数である。
そして、式(2)の対数を取ると、下記式(3)を得る。
ただし、途中の変形でスターリングの近似

を用いる。また、推定したい変数に依存しない部分については定数として省略した。
また、人数の保存則を表す制約である下記式(4)、(5)が成立する。
ここで、移動確率θijが、各エリアからの出発のしやすさ、各エリアへの人の集まりやすさ、距離が移動確率θijに及ぼす影響という3つの要素から近似的に計算できると仮定する。例えば、移動確率θijを、下記式(6)の形で書くことができると仮定する。
ただし、下記式(7)である。
ここで、πは、エリアiからの出発のしやすさを表す値をとし、

を満たす。また、sは、エリアiへの人の集まりやすさを表すスコアであり、

を満たす。なお、sは、定数倍に関して自由度がある。
また、βは、距離が移動確率θijに及ぼす影響を表すパラメータであり、

を満たす。また、d(i,j)はエリアiとエリアjとの距離である。
そして、対数尤度を示す式(3)に、式(6)を代入すると、下記の対数尤度関数を得る。
この対数尤度関数を用いて、

を推定する。
すなわち、解くべき最適化問題は、下記式(8a)〜(8d)で表わされる。
ただし、目的関数を下記式(9)、(10)とおいた。
ここで、観測にノイズがある場合等も考慮して、目的関数を下記(11)と置いて、下記式(12)という最適化問題を解くことを考える。
ただし、λは制約をどれだけ強く守らせるかをコントロールするパラメータである。
次に、パラメータ推定部120は、

の最適化を行う。目的関数

は、

について凹になっているため、例えばL−BFGS−B法(参考文献1)等の凸最適化法を用いることで、大域的な最適解を求めることができる。
[参考文献1]R. H. Byrd, P. Lu, J. Nocedal, and C. Zhu, A Limited Memory Algorithm for Bound Constrained Optimization., SIAM Journal on Scientic Computing, vol. 16, 1995, pp.1190-1208.
次に、パラメータ推定部120は、

の最適化を行う。目的関数



に関して整理すると、下記式となる。
ただし、

に依存しない部分については省略した。これを最大化するような

は、ラグランジュの未定乗数法により、下記式(13)のように閉形式で記述することができる。
次に、パラメータ推定部120は、

とβとの最適化を行う。目的関数



とβとに関して整理すると、下記式(14)となる。
ただし、下記式のようにおき、

とβとに依存しない部分については省略した。
簡単のため、式(14)の右辺を

とおく。

の最大化を行うため、例えば、Minorization−Maximizationアルゴリズム(以下、MMアルゴリズム)と呼ばれる仕組みを利用する(参考文献2)。
[参考文献2]D. R. Hunter. MM algorithms for generalized Bradley-Terry models. The Annals of Statistics, Vol. 32, No. 1, feb 2003, pp.384-406.
ここで、MMアルゴリズムは、関数を直接最大化するのが困難な場合に、その下界となるような近似関数の最大化問題を逐次的に解くことによって、解の候補点系列を生成する手法である。
MMアルゴリズムの具体的な適用方法について説明する。x,y>0について下記式(15)が成り立つ。
ここで、下記式(16)として、式(15)を

に適用することで、下記式(17)を得る。
ただし、下記式(18)とおいた。
そして、式(17)の右辺を

とおくと、下記式(19)、(20)という性質が成立する。
これらの記法を用いて、

を図3に示すAlgorithm1によって最大化を行う。
ここで、Algorithm1においては、下記式から分かるように、目的関数

は単調増加する。
ここで、Algorithm1における

,βの更新式を導出する。
まず、

について、下記式(21)が成り立つため、

を閉形式で得ることができる。
次に、

について考える。

について

となることが計算により確かめることができる。すなわち、f(u)はβに関して凹関数になっている。
よって、β(u+1)を求めるには、βに関する1変数の凹関数最大化問題を解けばよいことになり、黄金分割探索やニュートン法等によって効率的に求めることができる。
そして、収束するまでこれらを繰り返すことにより、

とβとを最適化する。
そして、パラメータ推定部120は、最適化して得られた値を

として推定し、βを距離係数蓄積部130に、

を集まりやすさ蓄積部140に、

を出発しやすさ蓄積部150に、

を移動人数蓄積部160に格納する。
距離係数蓄積部130は、パラメータ推定部120により最適化されたエリアiと他のエリアiとの距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβを格納している(図4)。図4は、βの具体例である。
集まりやすさ蓄積部140は、パラメータ推定部120により最適化されたエリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsを格納している(図5)。図5は、sの例を示す図である。
出発しやすさ蓄積部150は、パラメータ推定部120により最適化されたエリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπを格納している(図6)。図6は、πの例を示す図である。
移動人数蓄積部160は、パラメータ推定部120により最適化されたエリアiから他のエリアjへの移動人数Mtijを格納している(図7)。図7は、移動人数Mtijの例を示す図である。
移動確率計算部170は、複数のエリアの各々について、出発しやすさ蓄積部150に格納されたπと、集まりやすさ蓄積部140に格納されたsと、距離係数蓄積部130に格納されたβとに基づいて、エリアiから他のエリアjの各々への移動確率θijを計算する。
具体的には、移動確率計算部170は、下記式(22)により、移動確率θijを計算する。
そして、移動確率計算部170は、計算した移動確率θijを、移動確率蓄積部180に格納する。
移動確率蓄積部180は、移動確率計算部170により計算された移動確率θijを格納する(図8)。図8は、移動確率θijの例を示す図である。
出力部190は、移動人数蓄積部160に格納された各タイムステップにおける複数のエリアにおいて、当該エリアiから他のエリアjへの移動人数Mtijと、移動確率蓄積部180に格納されたエリアiから他のエリアjへの移動確率θijを読み込んで出力する。
<本発明の第1の実施の形態に係る移動傾向推定装置の作用>
図9は、本発明の実施の形態に係る移動傾向推定処理ルーチンを示すフローチャートである。
移動傾向推定処理が実行されると、移動傾向推定装置10において、図9に示す移動傾向推定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップS100において、パラメータ推定部120が、人口統計情報蓄積部110から、人口統計情報を取得する。
ステップS110において、パラメータ推定部120は、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπ、及び当該エリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsと、当該エリア間の距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβと、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアjへの移動人数Mtijとを、πと、sと、βと、人口統計情報とを用いて定められる、当該移動人数Mtijの尤もらしさを表す目的関数を最適化するように推定する。
ステップS120において、パラメータ推定部120は、上記ステップS110により推定したβを距離係数蓄積部130に、推定した

を集まりやすさ蓄積部140に、推定した

を出発しやすさ蓄積部150に格納する。
ステップS130において、パラメータ推定部120は、上記ステップS110により推定した

を移動人数蓄積部160に格納する。
ステップS140において、移動確率計算部170は、複数のエリアの各々について、出発しやすさ蓄積部150に格納されたπと、集まりやすさ蓄積部140に格納されたsと、距離係数蓄積部130に格納されたβとに基づいて、エリアiから他のエリアjの各々への移動確率θijを計算する。
ステップS150において、移動確率計算部170は、上記ステップS140により計算した移動確率θijを、移動確率蓄積部180に格納する。
ステップS160において、出力部190は、移動人数Mtijと、移動確率θijとを出力する。
以上説明したように、本実施形態に係る移動傾向推定装置10によれば、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、複数のエリアの各々についての、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動人数とを推定し、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから当該他のエリアの各々への移動確率を計算するため、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる。
<本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置の原理>
本発明の第2の実施形態では、パラメータ推定の際に、移動の始点・終点のペア毎の移動人数を推定せず、代わりに移動人数を集計した値を保持することによって、繰り返し解く最適化問題のサイズを小さくすることができる。
本実施形態では、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπ、及び当該エリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsと、当該エリア間の距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを、πと、sと、βと、人口統計情報とを用いて定められる、当該集計移動人数の尤もらしさを表す目的関数を最適化するように推定する。
エリアiから距離δにあるエリア全体の集合Γiδ

とする。
また、2つのエリア間の距離としてあり得る値全体の集合を、

とし、Δから0を除いた集合を

とする。
そして、エリア間の位置関係毎に移動人数を足し合わせて集計したものを集計移動人数とし、下記式(23)〜(26)とおく。
このとき、下記式(27)〜(30)の関係が成り立つ。
そして、下記式(31)が成り立つので、上記式(13)は下記式(32)のように置き換えることができる。
また、式(31)が成り立つので、上記式(14)は下記式(33)のように置き換えることができる。
上記式(32)及び(33)により、

の更新には、

は必ずしも必要でなく、Atiδ、Bti、及び

があれば十分であることがわかる。
この性質を利用することで、Mtijに関する最適化問題の代わりに、Atiδ、Bti、及びMtiiに関する最適化問題を解くことで、πと、sと、βと、集計移動人数とを推定することができる。
例えば、正方形の地理空間をグリッド状に区切ったエリアを想定し、グリッド間の距離として

距離を用いるとする。Mtijを持つ場合、解かなければならない凸最適化問題の変数の数は、

程度となるが、Atiδ、Bti、及びMtiiを持つ場合、解かなければならない凸最適化問題の変数の数は、

程度で済む。
ここで、Atiδ、Bti、及びMtiiの最適化部分の目的関数及び制約が問題となる。Atiδ、Bti、Mtiiのような形で変数を持つ場合、尤度関数を正確に書き下すことができない、という問題がある。そこで、尤度関数を近似することで解決する。
まず、Atiδと、Bti及びMtiiの独立性を仮定する。
上記式(23)のように

であり、

である。
ここで、Bin(Ntj,θji)をポアソン分布Po(Ntj・θji)で近似する。このとき、ポアソン分布の再生性により、Atiδは近似的にポアソン分布

に従うと考えることができる。このとき、

とおくと、下記式(34)となる。
tiとMtiiとについても同様にして、下記式(35)、(36)となる。
したがって、尤度関数は下記式(37)となる。
そして、式(37)の対数を取ると、下記式(38)〜(41)となる。
これを、人数保存を表す制約である下記式(42)、(43)のもとで解く。
結局、目的関数を下記式(44)〜(46)とおいて、t=0,1,...,T−2について下記式(47)を解けばよいことになる。
この最適化問題も、等式制約をペナルティとして目的関数に追加することで、前述したL−BFGS−B法等によって解くことができる。
そして、全体としては、最適化問題(式(47))を解くことで、Atiδ、Bti、及びMtiiを更新し、上記式(32)に従って

を更新し、上記式(33)を最大化することで

とβとを更新する、という処理を収束するまで繰り返すこととなる。
この結果、移動確率及び移動人数の高速な推定が可能になる。
<本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置の構成>
本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置20の構成について説明する。なお、第1の実施の形態に係る移動傾向推定装置10と同様の構成については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態に係る移動傾向推定装置20は、操作部100と、人口統計情報蓄積部110と、パラメータ推定部200と、距離係数蓄積部130と、集まりやすさ蓄積部140と、出発しやすさ蓄積部150と、集計移動人数蓄積部210と、移動確率計算部170と、移動確率蓄積部180と、出力部190と、移動人数推定部220と、移動人数蓄積部230とを備えて構成される。
パラメータ推定部200は、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπ、及び当該エリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsと、当該エリア間の距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを、πと、sと、βと、人口統計情報とを用いて定められる、当該集計移動人数の尤もらしさを表す目的関数を最適化するように推定する。
具体的には、パラメータ推定部200は、上記最適化問題(式(47))を解くことで、Atiδ、Bti、及びMtiiを更新し、上記式(32)に従って

を更新し、上記式(33)を最大化することで

とβとを更新する、という処理を収束するまで繰り返す。
そして、パラメータ推定部200は、最適化して得られた値を、Atiδ、Bti、Mtii、及び

として推定し、βを距離係数蓄積部130に、

を集まりやすさ蓄積部140に、

を出発しやすさ蓄積部150に、Atiδ、Bti、及びMtiiを集計移動人数として集計移動人数蓄積部210に格納する。
集計移動人数蓄積部210は、パラメータ推定部200により最適化された集計移動人数Atiδ、Bti、及びMtiiを格納している(図11)。図11は、集計移動人数の例であり、図11の左上部がAtiδの例であり、右上部がBtiの例であり、下部がMtiiの例である。
移動人数推定部220は、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、移動確率計算部170により計算された移動確率θijとに基づいて、当該エリアiから他のエリアjの各々への移動人数Mtijを推定する。
例えば、移動人数推定部220は、移動確率

が既に与えられているので、上記式(12)における最適化問題と同じ問題を解くことによって、移動人数

を求める。この最適化問題も、前述したL−BFGS−B法等によって解くことができる。
また、移動人数推定部220は、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、パラメータ推定部200により推定された集計移動人数と、移動確率計算部170により計算された移動確率θijとに基づいて、当該エリアiから他のエリアjの各々への移動人数Mtijを推定することもできる。
具体的には、移動人数推定部220は、初期値として集計移動人数蓄積部210から送られた集計移動人数を利用することで、より高速な推定が可能になる。
そして、移動人数推定部220は、推定した移動人数Mtijを、移動人数蓄積部230に格納する。
移動人数蓄積部230は、パラメータ推定部120により最適化されたエリアiから他のエリアjへの移動人数Mtijを格納している(図12)。図12は、移動人数Mtijの例を示す図である。
<本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定装置の作用>
図13は、本発明の第2の実施の形態に係る移動傾向推定処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態に係る移動傾向推定処理ルーチンと同様の処理については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
ステップS210において、パラメータ推定部200は、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアiから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータπ、及び当該エリアiへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータsと、当該エリア間の距離が移動確率θijに及ぼす影響を表す第3パラメータβと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを、πと、sと、βと、人口統計情報とを用いて定められる、当該集計移動人数の尤もらしさを表す目的関数を最適化するように推定する。
ステップS230において、パラメータ推定部200は、上記ステップS210により推定したAtiδ、Bti、及びMtiiを集計移動人数として集計移動人数蓄積部210に格納する。
ステップS252において、移動人数推定部220は、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、移動確率計算部170により計算された移動確率θijとに基づいて、当該エリアiから他のエリアjの各々への移動人数Mtijを推定する。
ステップS254において、移動人数推定部220は、上記ステップS252により推定した移動人数Mtijを、移動人数蓄積部230に格納する。
以上説明したように、本実施形態に係る移動傾向推定装置によれば、人口統計情報に基づいて、複数のエリアの各々についての、当該エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び当該エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、エリア間の距離が移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に移動人数を集計した集計移動人数とを推定し、複数のエリアの各々について、第1パラメータと、第2パラメータと、第3パラメータとに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動確率を計算し、複数のエリアの各々について、人口統計情報と、移動確率とに基づいて、当該エリアから他のエリアの各々への移動人数を推定することにより、隣接エリア以外への移動も考慮する場合であっても、精度良く、かつ、少ない計算量で移動確率及び移動人数の推定することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
また、本願明細書中において、プログラムが予めインストールされている実施形態として説明したが、当該プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。
10 移動傾向推定装置
20 移動傾向推定装置
100 操作部
110 人口統計情報蓄積部
120 パラメータ推定部
130 距離係数蓄積部
140 集まりやすさ蓄積部
150 出発しやすさ蓄積部
160 移動人数蓄積部
170 移動確率計算部
180 移動確率蓄積部
190 出力部
200 パラメータ推定部
210 集計移動人数蓄積部
220 移動人数推定部
230 移動人数蓄積部

Claims (7)

  1. 複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定装置であって、
    前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数とを推定するパラメータ推定部と、
    前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する移動確率計算部と、
    を含む移動傾向推定装置。
  2. 前記パラメータ推定部は、
    前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記人口統計情報とを用いて定められる、前記移動人数の尤もらしさを表わす目的関数を最適化するように、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記移動人数とを推定する
    請求項1記載の移動傾向推定装置。
  3. 複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定装置であって、
    前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に前記移動人数を集計した集計移動人数とを推定するパラメータ推定部と、
    前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する移動確率計算部と、
    複数のエリアの各々について、前記人口統計情報と、前記移動確率計算部により計算された前記移動確率とに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数を推定する移動人数推定部と、
    を含む移動傾向推定装置。
  4. 前記パラメータ推定部は、
    前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとが、前記人口統計情報とを用いて定められる、前記集計移動人数の尤もらしさを表す目的関数を最適化するように、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータと、前記集計移動人数とを推定する
    請求項3記載の移動傾向推定装置。
  5. 複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定方法であって、
    パラメータ推定部が、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数とを推定し、
    移動確率計算部が、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算する
    移動傾向推定方法。
  6. 複数のエリアの各々について、前記エリアの各時刻の人口情報を含む人口統計情報から、各時刻の前記エリアから他のエリアの各々への移動人数及び移動確率を推定する移動傾向推定方法であって、
    パラメータ推定部が、前記人口統計情報に基づいて、前記複数のエリアの各々についての、前記エリアから他のエリアへの出発のしやすさを表わす第1パラメータ、及び前記エリアへの人の集まりやすさを表わす第2パラメータと、前記エリア間の距離が前記移動確率に及ぼす影響を表す第3パラメータと、エリア間の位置関係毎に前記移動人数を集計した集計移動人数とを推定し、
    移動確率計算部が、前記複数のエリアの各々について、前記第1パラメータと、前記第2パラメータと、前記第3パラメータとに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への前記移動確率を計算し、
    移動人数推定部が、複数のエリアの各々について、前記人口統計情報と、前記移動確率計算部により計算された前記移動確率とに基づいて、前記エリアから前記他のエリアの各々への移動人数を推定する
    移動傾向推定方法。
  7. コンピュータを、請求項1乃至4の何れか1項記載の移動傾向推定装置の各部として機能させるためのプログラム。
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