JP2019139426A - 無担保ファンディングシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】個人の所定期間の給与支給実績に基づき未確定の将来給与債権を債券化して、個人給与所得者を支援する無担保ファンディングシステムを提供する。【解決手段】ファンディング申請者の使用する申請者端末と、ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバが通信ネットワークで接続され、ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムであって、前記システムセンタサーバは、前年度実績給与データを入力する入力手段、前年度実績給与データを記憶する記憶手段、安定給与支給額を算出する安定給与支給額算出手段、将来給与債権の買取債券の額面を設定する債券化パターン設定手段、受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断する債券償還管理手段を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、未確定の将来給与債権の買い取りによりファンディング申請者を支援する無担保ファンディングシステムに係り、より詳しくは、ファンディング申請者に将来支払われる給与の給与債権を債券化し、未確定の将来給与債権の買い取りによりファンディング申請者を支援する無担保のファンディングシステムに関する。
店舗のキャッシュフローの改善策として、発明者は、店舗の商品取引の決済及び入金が完了した確定売上高を集計し、期間別確定売上高を計算する確定売上高集計部の機能、及びファンディング事業者に支払う分別支払金額及び決済及び/又は分別支払の代行事業者に預託する留保金額の計算を行う分別支払設定部の機能を有するキャッシュレジスタ又は券売機を用いて、所定期間の売上実績に基づく未確定の将来売上債権を債券化して、無担保で加盟店の短期的な売上高の変動に影響されないように店舗を支援する無担保ファンディングシステムを提案している(特許文献1参照)。この提案により、現金払等クレジットカード以外の決済方法が主体の店舗において、売上高の変動の影響を受けることなく手元流動性資金を潤沢に確保することが可能となっている。
しかしながら、上記無担保ファンディングシステムにおいては、個人の給与所得者は利用できないという問題点を有していた。
特開2016−164717号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、個人の既に支払われた給与の受給実績に基づき未確定の将来給与債権を債券化して買い取ることにより、個人の給与所得者を支援する無担保ファンディングシステムを提供することにある。
上記目的を達成するためになされた本発明の第一の態様による無担保ファンディングシステムは、ファンディング申請者が使用する申請者端末とファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバが通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保ファンディングシステムであって、前記システムセンタサーバは、ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績給与のデータ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、を有することを特徴とする。
前記申請者端末は、債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記システムセンタサーバに送信する給与データ情報送信手段と、前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する償還金計算手段と、債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、前記支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する償還金修正手段と、を有することが好ましい。
上記目的を達成するためになされた本発明の第二の態様による無担保ファンディングシステムは、ファンディング申請者の使用する申請者端末と、前記ファンディング申請者の就労の対価として給与を支給する給与支払者が使用する従業員管理サーバと、ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保ファンディングシステムであって、前記システムセンタサーバは、ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績の給与データ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、を有し、前記従業員管理サーバは、債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記システムセンタサーバに送信する給与データ情報送信手段と、前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する支払償還金計算手段と、債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、前記支払償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する支払償還金修正手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の第三の態様による無担保ファンディングシステムは、前記ファンディング申請者の使用する端末と、該ファンディング申請者の就労の対価として給与を支給する給与支払者が使用する従業員管理サーバと、前記ファンディング申請者の給与を分別支払する分別支払者の分別支払管理サーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムであって、前記システムセンタサーバは、ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績の給与データ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、を有し、前記申請者端末は、債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記分別支払管理サーバに送信する給与データ情報送信手段を有し、前記分別支払管理サーバは、前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する支払償還金計算手段と、債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期償還金を最終当期償還金に設定し、前記支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する支払償還金修正手段と、を有することを特徴とする。
本発明の無担保ファンディングシステムによれば、個人の給与所得者が手元流動性資金を潤沢に確保することが可能になる。
本発明の無担保ファンディングシステムは、給与債権買取債券の債券化パターンの設定において、実績の安定給与支給額に基づいて給与債権買取債券の債券化パターンの設定を行い、債券償還において、支払われる給与の差引手取支給額に対する定率返済としているので、支給額の一時的な減少等の給与金額の変動により償還が困難になるといった問題を避けることができる。
本発明の第一の実施形態によるファンディング申請者及びファンディング事業者の2者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図である。 本発明の第一の実施形態によるファンディング申請者及びファンディング事業者の2者間の無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。 図2のシステムセンタサーバの構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第二の実施形態によるファンディング申請者、給与支払者及びファンディング事業者の3者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図である。 本発明の第二の実施形態によるファンディング申請者、給与支払者及びファンディング事業者の3者間の無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第三の実施形態によるファンディング申請者、給与支払者、給与の分別支払者及びファンディング事業者の4者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図である。 本発明の第三の実施形態によるファンディング申請者、給与支払者、給与の分別支払者及びファンディング事業者の4者間の無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。
以下、本発明のファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムの具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるファンディング申請者10及びファンディング事業者50の2者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図であり、本スキームの実施においては、ファンディング申請者10とファンディング事業者50の間での債権買取代金譲渡契約の締結を前提としている。
図1を参照して、本スキームの流れを説明する。
ファンディング申請者10はファンディング事業者50にファンディング申請者10の未確定の将来給与債権の一部を債券として売却し、ファンディング事業者50はファンディング申請者10に将来給与債権の債券買取代金を支払う。これにより、ファンディング申請者10は、無担保で必要な手元流動性の資金を確保し、売却した債券の債券化対象期間が到来すれば、ファンディング申請者10はファンディング事業者50に、支給される給与の一定割合を償還金として支払う。
ファンディング事業者50に対する債券償還金の支払いは、債券化対象期間の開始日以降より開始され、ファンディング事業者50が買い取った債券の額面額と、ファンディング事業者50が償還を受けた償還累計額とが一致するまで続けられる。
図2は、本発明の第一の実施形態によるファンディング申請者10及びファンディング事業者50の2者間の無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。
本実施形態において、ファンディング申請者10が使用する申請者端末100及びファンディング事業者50が使用するシステムセンタサーバ500は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
本実施形態による申請者端末100は、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データを入力する申請者端末入力部101、入力した給与データ情報を格納する申請者端末データベース102、希望ファンディング条件および給与データ情報をシステムセンタサーバ500に送信する申請者端末通信部103、当期支払償還金を計算する申請者端末償還金計算部104、最終当期支払償還金の金額を修正する申請者端末償還金修正部105を有する。
申請者端末入力部101は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データ、ファンディング申請に際しての希望ファンディング条件等を入力する。
入力される給与データ情報は、総支給額、基本給額、各種手当、例えば役職手当、資格手当、家族手当、時間外手当、通勤手当等のそれぞれの支給額、介護保険、健康保険、厚生年金、雇用保険等の社会保険、所得税、住民税、生命保険料、積立金、返済金等の控除のそれぞれの控除額及びそれら控除額の総和である総控除額、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額を含む支給される給与の明細データに関する情報である。。
無担保ファンディングの申請にあたって、ファンディング申請者10は、ファンディング事業者50に希望ファンディング条件を提示する。希望ファンディング条件の項目としては、受け取りたい手元流動性資金の額に相当する給与債権買取債券の希望額面額、手取り給与額である差引支給額のうち債券化する金額の占める割合を示す希望債券化割合、給与債権買取りの希望期間である希望債券化期間を含むファンディング申請者10の希望申請条件である。
申請者端末データベース102は、入力された給与データ情報、給与データ情報及び希望ファンディング条件に基づいて設定されたファンディング条件、ファンディング申請者10が債券償還時に支払う当期支払償還金に関するデータ、債券償還時に最後に支払われる最終当期支払償還金に関するデータ等が格納される。
申請者端末通信部103は、ファンディング申請者10の口座を開設する金融機関の口座管理サーバ(図示せず)、ファンディング事業者50のシステムセンタサーバ500等との接続、メール・サーバ業務を始めFTP処理、電話、FAX、及びLANを含む専用回線通信処理を含めて、申請者端末100の通信全般を管理する。
ファンディング申請者10の債券償還は、債券化期間の就労に対応して支払われた給与の中から、一定割合の額がファンディング事業者50に支払われる。
申請者端末償還金計算部104は、債券化対象期間の開始日以降に給与が支払われ、給与データ情報が入力されると、入力された給与データ情報の給与の総支給額から総控除額を差し引いたものである差引支給額に、ファンディング申請時に設定された債券化割合を乗じて当期支払償還金額を計算する。計算された当期支払償還金額は、申請者端末データベース102に格納され、申請者端末償還金修正部105において確定又は修正される。
申請者端末償還金修正部105は、申請者端末データベース102に格納された債券化対象期間の開始日以降の当期支払償還金額を支給日順に累計し、支払償還金額累計額を算出する。
申請者端末償還金修正部105は、算出した支払償還金額累計額が債券額面額より少なければ、申請者端末償還金計算部104において計算された当期支払償還金額を確定当期支払償還金額として確定し、最新の確定当期支払償還金額が記載された支払償還金情報を出力するとともに、申請者端末通信部103を介してシステムセンタサーバ500に該支払償還金情報を送信する。
申請者端末償還金修正部105は、計算した支払償還金額累計額が債券額面額以上であれば、債券額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、最終当期支払償還金の金額が累計された支払償還金額累計額が債券額面額と同額となるように、最終当期支払償還金が累計される前の支払償還金額累計額と債券額面額の差額を、最終当期支払償還金の金額から差し引いた額に修正する。
修正された当期支払償還金額は、支払償還金情報に確定当期支払償還金額として記載される。申請者端末償還金修正部105は、当該支払償還金情報を出力するとともに、申請者端末通信部103を介してシステムセンタサーバ500に送信する。
ファンディング申請者10は、支払償還金情報が出力され、システムセンタサーバ500から当期受取償還金額確認情報を受信すれば、当該確定当期支払償還金額をファンディング事業者50に支払う。
確定当期支払償還金額のファンディング事業者50への支払いは、申請者端末100から口座開設金融機関の口座管理サーバ(図示せず)にファンディング事業者50の口座への振り込み依頼を発信するようにして行ってもよい。
本実施形態の無担保ファンディングシステムにおいて、システムセンタサーバ500は、ファンディング事業者50のサーバとして使用され、ファンディング申請者10が使用する申請者端末100と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、システムセンタサーバ給与データ入力部510、システムセンタサーバデータベース520、システムセンタサーバ通信部530、給与実績算出部540、債券化パターン設定部550、償還管理部560を有する。
図3は、図2のシステムセンタサーバ500の構成を説明するためのブロック図である。以下図3を参照してシステムセンタサーバについて説明する。
システムセンタサーバ給与データ入力部510は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10の過去に支払われた給与データ情報、本実施形態の無担保ファンディングを受けるにあたっての希望ファンディング条件が入力される。入力された給与データ情報、希望ファンディング条件データは、システムセンタサーバデータベース520に格納される。
また、ファンディング申請者10の申請者端末100から給与データ情報、希望ファンディング条件のデータが送信されれば、当該データはシステムセンタサーバデータベース520に格納される。
システムセンタサーバデータベース520は、ファンディングシステムに加盟するファンディング申請者10の情報、ファンディング申請者10の給与支払者情報、ファンディング申請者10の給与の分別支払者情報を格納する申請者データベース、ファンディング申請者10の給与支払の実績情報、残業、欠勤等の勤怠情報を格納する給与支払データベース、設定されたファンディング条件及び償還金情報を格納する債券償還データベースを有する。
システムセンタサーバ通信部530は、ファンディング申請者10の申請者端末100、口座開設金融機関の口座管理サーバ(図示せず)、ファンディング事業者50のメインバンク(図示せず)等との接続、メール・サーバ業務を始めFTP処理、電話、FAX、及びLANを含む専用回線通信処理を含めて、システムセンタサーバ500の通信全般を管理する。
本実施形態の無担保ファンディングシステムは、ファンディング申請者10の給与データ情報を基に、債券化期間、債券化割合、債券額面額を含む債権化パターンを設定して無担保ファンディングを行う。
入力される給与データ情報は、本実施形態の無担保ファンディングを受けるにあたって、ファンディング申請者10からファンディング事業者50に提出されるものであり、債券化パターンを設定するためのデータとなるため、少なくとも直近の1年間のデータであることが好ましい。直近の1年間のデータを用いることによりファンディング申請者10の受給額の変動状況が的確に把握でき、債券償還金の償還が無理なくできる債券化パターンの設定が可能となる。
本実施形態の無担保ファンディングを受けるにあたって、ファンディング申請者10からファンディング事業者50に提出される希望ファンディング条件は、債券化パターンの設定に用いられる。
希望ファンディング条件の項目としては、給与債権買取債券の希望額面額、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に対する希望債券化の割合、債券の償還期間に相当する希望債券化期間が挙げられる。
希望債券化割合は、無理なく債券償還金の償還が可能なよう、例えば、給与の差引手取額の50%とする債券化割合の上限を設けるようにすることが好ましく、希望債券化期間についても償還前失職等のトラブルを避けるため、例えば1年以内の償還期限を設けることが好ましい。
給与実績算出部540は、ファンディング申請者10からファンディング事業者50に提出された過去の実績支給の給与データに基づいて、日次、週次または月次の給与支給回ごとの債券化パターンの設定に用いる安定給与支給額を計算する。
次に、所定期間ごとの実績の安定給与支給額を累計した期別実績安定給与支給額を算出し、システムセンタサーバデータベース520に保存する。
安定給与支給額は、手取り給与額から時間外手当による変動要因を除いた額であり、以下の式で求められ、これに債券化率を乗じた額の債券化期間における総和を債券額面額とすることができる。
{安定給与支給額}={総支給額}−{時間外手当}−{総控除額}
安定給与支給額を債券化パターンの設定に用いることにより、景気変動や季節変動による時間外勤務の変動による給与支給額の変動の償還金支払への影響を緩和できる。
給与から控除される返済金以外に返済を要する借入金がある場合には、給与データの他に、借入実績、借入金返済実績のデータを提出させ、実績安定給与支給額から更に給与控除外借入金返済額を差し引き、実績実質手取給与額を算出して債券額面額の設定に用いることが好ましい。
安定給与支給額に基づいて債券額面額を設定することにより、無理な債券化の設定を行い難くなり、債券償還金の償還が円滑に終了できる。
債券化パターン設定部550は、将来給与債権買取債券の額面及び償還開始日を設定する債券額面設定部552、ファンディング申請者10からの債券購入価格を設定する債券購入価格設定部554、ファンディング申請者の端末100に債券化パターンを通知する債券化パターン通知部556を有する。
債券額面設定部552は、システムセンタサーバデータベース520に保存された希望債券化対象期間及び前年度の実績安定給与支給額データを用いて、希望債券化対象期間に対応する前年度実績安定給与支給累計額を計算する。
続いて、債券額面設定部552は、希望債券化対象期間に対応する前年度実績安定給与支給累計額でファンディング申請者10の希望債券額面額を除して、前年度実績安定給与支給累計額に対する希望債券額面額の割合を算出する。
計算された前年度実績安定給与支給累計額に対する希望債券額面額の割合が1より大きい場合、すなわち希望債券額面額が希望債券化対象期間の前年度実績安定給与支給累計額を上回る場合には、計算する対象期間を延長して、対応する前年度実績安定給与支給累計額の計算及び前年度実績安定給与支給累計額に対する希望債券額面額の割合の算出を行い、前年度実績安定給与支給累計額に対する希望債券額面額の割合が希望債券化割合に近似するまで繰り返す。
上述の計算において、計算の対象期間の延長は、ファンディング申請者10の給与受給サイクルごと、例えば月単位の受給であれば1カ月単位の延長とすることが好ましく、債券化対象期間は1年以内とすることが好ましい。
債券額面設定部552は、前年度実績安定給与支給累計額に対する希望債券額面額の割合が希望債券化割合に近似する対象期間が見出されれば、その期間を債券化対象期間として設定し、計算に用いた希望債券額面額を将来給与債権買取債券の債券額面額と設定し、債券額面額を債券化対象期間に対応する前年度実績安定給与支給累計額で除した値を債券化割合として設定し、これらをシステムセンタサーバデータベース520に保存する。
償還開始日は債券化対象期間の開始日の翌日以降であれば特に制限されないが、例えば、給与支払者20の支払時期が月末払いであれば、これと対応させて債券化対象期間の開始月の翌月から償還開始とすることが好ましい。
債券化対象期間は、特に制限されるものではないが、通常1年に設定され、手元流動性資金の調達目的によっては、対象期間を3カ月、6か月等の期間を設定してもよい。また、債券化対象期間は債券化、償還管理のし易さから給与の支給単位、例えば日給制であれば日単位、週給制であれば週単位、月給制であれば月単位とすることが好ましい。
債券化割合は特に制限はないが、通常、10〜30%であり、債券化割合はまた、債券化対象期間におけるファンディング申請者10の給与からの債券償還割合に相当するため、償還によるファンディング申請者10の手元流動資金の不足を防止するために、債券化割合に上限を設けることが好ましく、債券化割合の上限としては債券化対象期間に対応する前年度実績安定給与支給累計額の50%に相当する値とすることが好ましい。
債券購入価格設定部554は、将来給与債権買取債券の額面から手数料、利息を差し引いてファンディング申請者10からの債券購入価格を設定し、例えば、債券化対象期間の開始月の給与支給日に償還開始日を設定してシステムセンタサーバデータベース520に保存する。
設定された債券の額面額、債券化割合及び債券償還割合、償還開始日、購入価格は、債券化パターン通知部556からシステムセンタサーバ通信部530を介してファンディング申請者10の申請者端末100に送信される。
次に、本実施形態によるシステムセンタサーバ500の償還管理部560の機能、動作について説明する。
将来売上債権買取債券の償還管理を行う償還管理部560は、償還金額を計算する償還金額設定部562、償還の終了及び償還期間の延長を判断する償還状況判断部564、設定された償還金額、債券償還金の償還終了及び償還期間延長を通知する償還通知部566を有する。
ファンディング事業者50は、設定した債券化パターンをもとに、ファンディング申請者10との間で債権買取代金譲渡契約を締結する。
ファンディング申請者10とファンディング事業者50との間で、債権買取代金譲渡契約が締結され、当該将来給与債権買取債券の債券化対象期間がスタートすると、システムセンタサーバ500には、ファンディング申請者10の申請者端末100から債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データ情報が送信される。
償還金額設定部562は、債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データ情報に基づいて受取償還金額を計算する。受取償還金の計算は、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に償還割合(債券化割合と同率)を乗じて計算する。計算した償還金額はシステムセンタサーバデータベース520に保存される。
償還金額設定部562は、申請者端末100から送信された確定当期支払償還金額とシステムセンタサーバデータベース520に保存された受取償還金額と比較し、両者が一致すれば当期受取償還金額を決定し、当期受取償還金額確認情報を出力する。
尚、両者が一致しない場合は、申請者端末100に償還金額見直し依頼を送信する。
償還終了を判断する償還状況判断部564は、債券化対象期間開始以降の受取償還金額を累計し、受取償還金額累計額が債券額面額以上になれば、債券の額面額以上となった時点の受取償還金を最終受取償還金に設定し、償還通知部566に最終受取償還金が設定され債券の償還が終了することを通知する。
最終受取償還金は、受取償還金累計額が債券額面額と同額となるよう、債券額面額を超過した分は切り捨てた額とし、申請者端末100から送信された最終当期支払償還金額と一致すれば最終当期受取償還金額を決定し、当期受取償還金額情報を出力する。
償還状況判断部564は、債券化対象期間を過ぎても受取償還金額累計額が債券額面額に到達しなければ、償還期間の延長を、償還通知部566に伝達する。償還期間の延長は、償還金額累計額が債券の額面額に到達するまで続けられる。
償還通知部566は、償還金額設定部562で設定した償還金額及び償還状況判断部564で判断した債券の償還の終了及び償還期間の延長の有無を、ファンディング申請者10の申請者端末100に当期受取償還金額通知としてシステムセンタサーバ通信部530を介して通知する。
償還通知部566から通信部510を介して通知する当期受取償還金額通知は、当期受取償還金額、債券の償還の終了の有無及び償還期間の延長の有無の他に、将来給与債権買取債券額面額、債券化割合、債券化対象期間、償還開始日、当期償還金を含む累計償還金額、償還残額を含む。
図4は、本発明の第二の実施形態によるファンディング申請者10、給与支払者20及びファンディング事業者50の3者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図であり、本スキームの実施においても、ファンディング申請者10とファンディング事業者50の間での債権買取代金譲渡契約の締結を前提としている。
図4を参照して、本実施形態のスキームの流れを説明する。
ファンディング申請者10はファンディング事業者50にファンディング申請者10の未確定の将来給与債権の一部を債券として売却し、ファンディング事業者50はファンディング申請者10に将来給与債権の債券買取代金を支払う。これにより、ファンディング申請者10は、無担保で必要な手元流動性の資金を確保し、売却した債券の債券化対象期間が到来すれば、ファンディング申請者10はファンディング事業者50に、支給される給与の一定割合を償還金として支払う。
償還金の支払についてファンディング申請者10は、給与支払者20に対し、ファンディング事業者50への債券償還金の支払いを依頼し、給与支払者20は、ファンディング申請者10の給与の中からファンディング事業者50に対し債券償還金の支払いを行い、給与の残額をファンディング申請者10に支給する。
ファンディング事業者50に対する債券償還金の支払いは、債券化対象期間の開始日以降より開始され、ファンディング事業者50が買い取った債券の額面額と、ファンディング事業者50が償還を受けた償還累計額とが一致するまで続けられる。
図5は、本実施形態によるファンディング申請者10が使用する申請者端末110、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ210及びファンディング事業者50が使用するシステムセンタサーバ600からなる無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。
本実施形態において、ファンディング申請者10の申請者端末110、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ210及びファンディング事業者50のシステムセンタサーバ600は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
本実施形態による申請者端末110は、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データを入力する申請者端末入力部111、入力した給与データ情報、設定されたファンディング条件を格納する申請者端末データベース112、給与データ情報及び償還金に関する情報について従業員管理サーバ210及びシステムセンタサーバ600との間で送受信する申請者端末通信部113を有する。
申請者端末入力部111は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データ情報、ファンディング申請に際しての希望ファンディング条件等を入力する。
入力した実績の給与データ情報、希望ファンディング条件は、ファンディング申請時に申請者端末通信部113を介してシステムセンタサーバ600に送信される。
入力される給与データ情報については、第一の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
給与データ情報の入力は、給与支給者20の従業員管理サーバ210から電子情報の形で受け取ったものをシステムセンタサーバ600に送信することでもよく、給与支給者20の従業員管理サーバ210から直接システムセンタサーバ600に送信するようにしてもよい。
本実施形態の無担保ファンディングの申請にあたって、ファンディング申請者10からファンディング事業者50に提出される希望ファンディング条件の項目についても、第一の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態の申請者端末110の申請者端末データベース112、申請者端末通信部113の機能は、第一の実施形態の申請者端末100と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態において償還金の支払は給与支給者20に委託される。
申請者端末110は、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ210から発信される債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報、償還金の支払時に発信される支払償還金情報を受信し申請者端末データベース112に格納する。
申請者端末110は、また、ファンディング事業者50が使用するシステムセンタサーバ600から発信される償還終了及び償還期間延長通知を受信し申請者端末データベース112に格納する。
給与支払者20が使用する従業員管理サーバ210は、給与支払者20が給与計算及び給与支給手続きに用いるサーバである。給与計算や給与支給手続きを行うためのソフトウェアプログラムは、市販されたソフトウェアプログラムを用いることができるので、ここでは、本実施形態において特有の機能についてのみ説明する。
本実施形態における従業員管理サーバ210は、ファンディング申請者10に支給する給与の給与データを入力する従業員管理サーバ入力部211、入力した給与データ情報を格納する従業員管理サーバデータベース212、申請者端末110、システムセンタサーバ600と送受信する従業員管理サーバ通信部213、当期償還金を計算する従業員管理サーバ償還金計算部214、最終当期償還金の金額を修正する従業員管理サーバ償還金修正部215を有する。
従業員管理サーバ入力部211は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10が申請した償還金の支払依頼内容、償還金支払口座の情報が入力される。
償還金の支払依頼内容には、ファンディング事業者50とファンディング申請者10との間で設定された債券の償還金の支払方法を含むファンディング条件が含まれ、給与支給者20は、前述の償還金の支払依頼内容に基づいて債券の償還金の支払を行う。
従業員管理サーバデータベース212は、従業員の給与データ情報、勤怠等従業員の就労状況情報等の従業員の給与管理のためのデータの他、入力された償還金の支払依頼内容が格納される。
従業員管理サーバ通信部213は、申請者端末110、システムセンタサーバ600との通信業務を行う。
従業員管理サーバ償還金計算部214は、従業員管理サーバデータベース212に格納された債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データ情報を呼び出し、債券化対象期間の開始日以降の給与の総支給額から総控除額を差し引いて求めた差引支給額に、設定された債券化割合を乗じて当期支払償還金額を計算し、従業員管理サーバデータベース212に格納する。当期支払償還金額は、次の従業員管理サーバ償還金修正部215において確定または修正される。
従業員管理サーバ償還金修正部215は、従業員管理サーバデータベース212に格納された債券化対象期間の開始日以降の当期支払償還金額を支給日順に累計し、支払償還金額累計額を算出する。
従業員管理サーバ償還金修正部215は、計算した支払償還金額累計額が債券額面額より少なければ、従業員管理サーバ償還金計算部214の計算した当期支払償還金額を確定当期支払償還金額とし、最新の確定当期支払償還金額が記載された支払償還金情報を出力するとともに、従業員管理サーバ通信部213を介してシステムセンタサーバ600に該支払償還金情報を送信する。
従業員管理サーバ償還金修正部215は、計算した支払償還金額累計額が債券額面額以上であれば、債券額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、支払償還金額累計額が債券額面額と同額となるように、債券額面額以上となった時点の当期支払償還金の金額から最新の当期支払償還金額が累計される前の支払償還金額累計額と債券額面額の差額を差し引いた額に修正する。
修正された当期支払償還金額は、支払償還金情報に確定当期支払償還金額として記載される。申請者端末償還金修正部105は、当該支払償還金情報を出力するとともに、従業員管理サーバ通信部213を介してシステムセンタサーバ600に当該支払償還金情報を送信する。
給与支払者20は、支払償還金情報が出力され、システムセンタサーバ600から支払償還金確認情報を受信すれば、ファンディング申請者10の給与の中から確定当期支払償還金額に相当する金額をファンディング事業者50に支払う。
確定当期支払償還金額のファンディング事業者50への支払いは、従業員管理サーバ210から口座開設金融機関の口座管理サーバ(図示せず)にファンディング事業者50の口座への振り込み依頼を発信するようにして行ってもよい。また、ファンディング事業者50の口座への振り込みは、ファンディング申請者10名義の口座を経由してファンディング事業者50の口座へ振り込まれるようにしてもよい。
本実施形態によるシステムセンタサーバ600は、第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と基本的な機能、構成は同一であるので、第二の実施形態におけるシステムセンタサーバ600において第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と異なる点のみを以下に説明する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ600は、ファンディング申請者10が使用する端末110及び給与支払者20が使用する従業員管理サーバ210と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と同様に、システムセンタサーバ給与データ入力部610、システムセンタサーバデータベース620、システムセンタサーバ通信部630、給与実績算出部640、債券化パターン設定部650、システムセンタサーバ償還管理部660を有する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ600のシステムセンタサーバ給与データ入力部610は、申請者端末110又は従業員管理サーバ210から、給与データ、希望ファンディング条件のデータが送信されれば、当該データをシステムセンタサーバデータベース620に格納する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ600の債券化パターン設定部650は、債券化パターンが設定されれば、設定された債券の額面額、債券化割合及び債券償還割合、償還開始日、購入価格等の債券化パターンを申請者端末110及び従業員管理サーバ210に通知する。
本実施形態において、ファンディング申請者10とファンディング事業者50との間で、債権買取代金譲渡契約が締結され、当該将来給与債権買取債券の債券化対象期間がスタートすると、システムセンタサーバ600には、給与支払者20の従業員管理サーバ210から債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データが送信される。
本実施形態によるシステムセンタサーバ600の償還管理部660は、債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データに基づいて、所定期間ごとの給与の手取受給額を集計し、集計した手取受給額に償還割合(債券化割合と同率)を乗じて受取償還金額を計算し、システムセンタサーバデータベース620に保存する。また、給与から控除されるもの以外の借入金がファンディング申請者10から申請されている場合には、給与の差引支給額から更に借入金返済額を差し引いた値を手取受給額とすることが好ましい。
償還管理部660は、従業員管理サーバ210から送信された確定当期支払償還金額とシステムセンタサーバデータベース620に保存された受取償還金額と比較し、両者が一致すれば当期受取償還金額を決定し、当期受取償還金額確認情報を出力する。
最終償還金についても同様に、従業員管理サーバ210から送信された確定当期支払償還金額と一致すれば最終当期受取償還金額を決定し、当期受取償還金額確認情報を出力する。
償還管理部660は、債券の償還の終了の有無及び償還期間の延長の有無を知らせる償還金情報を申請者端末110及び従業員管理サーバ210に発信する。
図6は、本発明の第三の実施形態によるファンディング申請者10、給与支払者20、分別支払者30及びファンディング事業者50の4者間の無担保ファンディングシステムのスキームを説明するための図であり、本スキームの実施においても、ファンディング申請者10とファンディング事業者50の間での債権買取代金譲渡契約の締結を前提としている。
図6を参照して、本実施形態のスキームの流れを説明する。
ファンディング申請者10はファンディング事業者50にファンディング申請者10の未確定の将来給与債権の一部を債券として売却し、ファンディング事業者50はファンディング申請者10に将来給与債権の債券買取代金を支払う。これにより、ファンディング申請者10は、無担保で必要な手元流動性の資金を確保し、売却した債券の債券化対象期間が到来すれば、ファンディング申請者10はファンディング事業者50に、支給される給与の一定割合を償還金として支払う。
償還金の支払についてファンディング申請者10は、分別支払者30にファンディング申請者10の給与の分別支払を委託し、給与支払者20に対し、ファンディング申請者10の給与の全額を分別支払者30へ支払うことを依頼する。
ファンディング申請者10の給与の給与支払者20は、ファンディング申請者10の給与の全額を分別支払者30へ支払い、ファンディング申請者10の給与の全額を受け取った分別支払者30は、ファンディング申請者10の給与の中からファンディング事業者50に対し債券償還金の支払いを行い、分別支払手数料を差し引いた給与の残金をファンディング申請者10に支払う。
ファンディング事業者50に対する債券償還金の支払いは、債券化対象期間の開始日以降より開始され、ファンディング事業者50が買い取った債券の額面額と、ファンディング事業者50が償還を受けた償還累計額とが一致するまで続けられる。
図7は、本実施形態によるファンディング申請者10が使用する申請者端末120、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ220、分別支払者30が使用する分別支払サーバ320及びファンディング事業者50が使用するシステムセンタサーバ700からなる無担保ファンディングシステムの構成を説明するためのブロック図である。
本実施形態において、ファンディング申請者10が使用する申請者端末120、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ220、分別支払者30が使用する分別支払サーバ320及びファンディング事業者50が使用するシステムセンタサーバ700は、市販のPC(パーソナルコンピュータ)等を用いて構成することができ、PCを構成するCPU(中央制御装置)、メモリ、データベースを構成するハードディスク等の記憶装置、管理用として画像やテキスト等を表示する表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、及び通信に関連するその他の入力装置等の説明及びその構成図面は省略する。また、これらを用いてソフトウェアプログラムの実行により機能する各構成部についても詳細な説明は省略する。
本実施形態による申請者端末120は、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データを入力する申請者端末入力部121、入力した給与データ情報、設定されたファンディング条件を格納する申請者端末データベース122、給与データ情報及び償還金に関する情報について従業員管理サーバ220、分別支払サーバ320及びシステムセンタサーバ700との間で送受信する申請者端末通信部123を有する。
申請者端末入力部121は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データ、ファンディング申請に際しての希望ファンディング条件等を入力する。
入力した給与データ、希望ファンディング条件は、申請者端末通信部123を介してシステムセンタサーバ700に送信される。
入力される給与データ情報については、第一の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
給与データの入力は、給与支給者20の従業員管理サーバ220から電子情報の形で受け取ったものをシステムセンタサーバ700に送信することでもよく、給与支給者20の従業員管理サーバ220から直接システムセンタサーバ700に送信するようにしてもよい。
本実施形態の無担保ファンディングの申請にあたって、ファンディング申請者10からファンディング事業者50に提出される希望ファンディング条件の項目についても、第一の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態の申請者端末120の申請者端末データベース122、申請者端末通信部123の機能は、第一の実施形態の申請者端末100と同様であるので、その説明は省略する。
本実施形態において償還金の支払は分別支払者30に委託される。
申請者端末120は、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ220から発信される債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報を受信し申請者端末データベース122に格納し、分別支払者30が使用する分別支払サーバ320から償還金の支払時に発信される支払償還金情報を受信し申請者端末データベース122に格納する。
申請者端末120は、また、従業員管理サーバ220から発信された債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報を分別支払サーバ320に送信する。
給与支払者20が使用する従業員管理サーバ220は、給与支払者20が給与計算及び給与支給手続きに用いるサーバである。
本実施形態における従業員管理サーバ220は、ファンディング申請者10に支給する給与の給与データを入力する従業員管理サーバ入力部221、入力した給与データ情報を格納する従業員管理サーバデータベース222、申請者端末120、分別支払サーバ320、システムセンタサーバ700と送受信する従業員管理サーバ通信部223を有する。
給与計算や給与支給手続きを行うためのソフトウェアプログラムやPCの機器構成、入力手段、記憶手段、通信手段を有するPCの機器構成は周知であるので、ここでは、説明を省略する。
また、従業員管理サーバ入力部221、従業員管理サーバデータベース222、従業員管理サーバ通信部223の機能は、第二の実施形態の従業員管理サーバ210と同様であるので、その説明は省略する。
分別支払者30が使用する分別支払管理サーバ320は、分別支払者30が分別支払代行業務に用いるサーバである。
本実施形態における分別支払管理サーバ320は、分別支払代行業務に用いる預託された金銭の受け渡しを行うための機能の他に預託された給与について、将来給与債権の債券償還金を計算する機能を備える。ここでは、本実施形態において特有の将来給与債権の債券償還金を計算する機能について説明する。
本実施形態における分別支払管理サーバ320は、ファンディング申請者10に支給される給与の給与データを入力する分別支払管理サーバ入力部321、入力した給与データ情報を格納する分別支払管理サーバデータベース322、申請者端末120、従業員管理サーバ220、システムセンタサーバ800と送受信する分別支払管理サーバ通信部323、当期償還金を計算する分別支払管理サーバ償還金計算部324、最終当期償還金の金額を修正する分別支払管理サーバ償還金修正部325を有する。
分別支払管理サーバ入力部321は、キーボード、記憶媒体読取装置等の入力装置に接続され、ファンディング申請者10が受給した給与の給与データを入力する。
給与データの入力は、申請者端末120又は従業員管理サーバ220から送信される電子情報の入力であってもよい。
分別支払管理サーバデータベース322は、入力された給与データ情報、設定されたファンディング条件に関する情報、当期支払償還金額、最終当期支払償還金額等の償還金情報が格納される。
分別支払管理サーバ通信部323は、申請者端末120、従業員管理サーバ220、システムセンタサーバ800等との接続、メール・サーバ業務を始めFTP処理、電話、FAX、及びLANを含む専用回線通信処理を含めて、分別支払管理サーバ320の通信全般を管理する。
分別支払管理サーバ償還金計算部324は、分別支払管理サーバデータベース322に格納された債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報を呼び出し、債券化対象期間の開始日以降の給与の総支給額から控除額を差し引いて求めた差引手取支給額に、ファンディング申請時に設定された債券化割合を乗じて当期支払償還金額を計算し、分別支払管理サーバデータベース322に格納する。
分別支払管理サーバ償還金修正部325は、分別支払管理サーバデータベース322に格納された債券化対象期間の開始日以降の当期支払償還金額を支給日順に累計し、支払償還金額累計額を算出し、算出した支払償還金額累計額が債券額面額より少なければ、分別支払管理サーバ償還金計算部324の計算した最新の当期支払償還金額を確定当期支払償還金額とし、算出した支払償還金額累計額が債券額面額以上であれば、分別支払管理サーバ償還金計算部324の計算した最新の当期支払償還金額から支払償還金額累計額と債券額面額の差額を差し引いた額を確定当期支払償還金額として支払償還金情報を出力する。
分別支払者30は、支払償還金情報が出力されれば、記載された当期支払償還金額をファンディング事業者50に支払う。
また、分別支払管理サーバ320は、当期支払償還金額が決まれば、支払償還金情報を出力すると共に、口座開設金融機関の口座管理サーバ(図示せず)にファンディング事業者50の口座への振り込み依頼を発信するようにしてもよい。
本実施形態によるシステムセンタサーバ700は、第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と基本的な機能、構成は同一であるので、第三の実施形態におけるシステムセンタサーバ700において第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と異なる点のみを以下に説明する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ700は、ファンディング申請者10が使用する端末120、給与支払者20が使用する従業員管理サーバ220、及び分別支払者30が使用する分別支払管理サーバ320と公衆回線網・専用回線等の通信ネットワークを介して接続され、第一の実施形態におけるシステムセンタサーバ500と同様に、システムセンタサーバ給与データ入力部710、システムセンタサーバデータベース720、システムセンタサーバ通信部730、給与実績算出部740、債券化パターン設定部750、償還管理部760を有する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ700のシステムセンタサーバ給与データ入力部710は、申請者端末120又は従業員管理サーバ220から、給与データ、希望ファンディング条件のデータが送信されれば、システムセンタサーバ給与データ入力部710は当該データをシステムセンタサーバデータベース720に格納する。
本実施形態によるシステムセンタサーバ700の債券化パターン設定部750は、債券化パターンが設定されれば、設定された債券の額面額、債券化割合及び債券償還割合、償還開始日、購入価格等の債券化パターンを申請者端末120、従業員管理サーバ220、及び分別支払管理サーバ320に通知する。
本実施形態において、ファンディング申請者10とファンディング事業者50との間で、債権買取代金譲渡契約が締結され、当該将来給与債権買取債券の債券化対象期間がスタートすると、システムセンタサーバ700には、ファンディング申請者10の申請者端末120又は給与支払者20の従業員管理サーバ220から債券化対象期間の開始日以降のファンディング申請者10の給与データが送信される。
本実施形態によるシステムセンタサーバ700の償還管理部760は、債券の償還の終了の有無及び償還期間の延長の有無を知らせる償還金情報を申請者端末120及び分別支払管理サーバ320に発信する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
10 ファンディング申請者
20 給与支払者
30 分別支払者
50 ファンディング事業者
100、110、120 申請者端末
101、111、121 申請者端末入力部
102、112、122 申請者端末データベース
103、113、123 申請者端末通信部
104 申請者端末償還金計算部
105 申請者端末償還金修正部
210、220 従業員管理サーバ
211、221 従業員管理サーバ入力部
212、222 従業員管理サーバデータベース
213、223 従業員管理サーバ通信部
214 従業員管理サーバ償還金計算部
215 従業員管理サーバ償還金修正部
320 分別支払管理サーバ
321 分別支払管理サーバ入力部
322 分別支払管理サーバデータベース
323 分別支払管理サーバ通信部
324 分別支払管理サーバ償還金計算部
325 分別支払管理サーバ償還金修正部
500、600、700 システムセンタサーバ
510、610、710 システムセンタサーバ入力部
520、620、720 システムセンタサーバデータベース
530、630、730 システムセンタサーバ通信部
540、640、740 給与実績算出部
550、650、750 債券化パターン設定部
551、651、751 受付部
552、652、752 確定売上高集計部
553、653、753 債券額面設定部
554、654、754 債券購入価格設定部
555、625、755 債券化パターン通知部
560、660、760 償還管理部
561、661、761 償還対象選別部
562、662、762 償還金額設定部
563、663、763 償還状況判断部
564、664、764 償還通知部

Claims (4)

  1. ファンディング申請者が使用する申請者端末とファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバが通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保ファンディングシステムであって、
    前記システムセンタサーバは、
    ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、
    前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、
    前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、
    を有することを特徴とする無担保ファンディングシステム。
  2. 前記申請者端末は、
    債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記システムセンタサーバに送信する給与データ情報送信手段と、
    前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する償還金計算手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、前記支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する償還金修正手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の無担保ファンディングシステム。
  3. ファンディング申請者の使用する申請者端末と、前記ファンディング申請者の就労の対価として給与を支給する給与支払者が使用する従業員管理サーバと、ファンディング事業者が使用するシステムセンタサーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保ファンディングシステムであって、
    前記システムセンタサーバは、
    ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、
    前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績の給与データ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、
    前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、を有し、
    前記従業員管理サーバは、
    債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記システムセンタサーバに送信する給与データ情報送信手段と、
    前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する支払償還金計算手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期支払償還金を最終当期支払償還金に設定し、前記支払償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する支払償還金修正手段と、を有することを特徴とする無担保ファンディングシステム。
  4. 前記ファンディング申請者の使用する端末と、該ファンディング申請者の就労の対価として給与を支給する給与支払者が使用する従業員管理サーバと、前記ファンディング申請者の給与を分別支払する分別支払者の分別支払管理サーバと、が通信ネットワークで接続され、前記ファンディング申請者の未確定の将来給与債権の買い取りを支援する無担保のファンディングシステムであって、
    前記システムセンタサーバは、
    ファンディング申請者の既に支払われた実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報を入力する入力手段と、
    前記ファンディング申請者の実績給与の給与データ情報、債券化対象期間の開始日以降の受取給与の給与データ情報、ファンディング条件データ、償還された債券償還金の累計額を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記ファンディング申請者の実績の給与データ情報に基づいて、給与の総支給額から時間外手当、総控除額を差し引いた実績の安定給与支給額を算出する給与実績算出手段と、
    前記算出された安定給与支給額に基づいて、将来の給与債権を債券化する対象期間を設定し、該債券化対象期間に対応する実績期間の安定給与支給額の累計額に債券化割合を乗じて将来給与債権の買取債券の額面額を設定する債券化パターン設定手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の給与データ情報に基づいて、総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に債権化割合を乗じて当期受取償還金額を計算し、該当期受取償還金額を累計して求めた受取償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と一致するか否かを判断し、前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額が一致したと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還の終了を通知する通知書を出力し、前記対象債券化期間を経過しても前記受取償還金額累計額と前記給与債権買取債券の額面額とが一致していないと判断した場合、前記給与債権買取債券の償還期間の延長を通知する通知書を出力する償還管理手段と、を有し、
    前記申請者端末は、
    債券化対象期間の開始日以降の前記ファンディング申請者の給与データ情報を前記分別支払管理サーバに送信する給与データ情報送信手段を有し、
    前記分別支払管理サーバは、
    前記ファンディング申請者の給与の総支給額から総控除額を差し引いた差引支給額に前記債券化割合を乗じて当期支払償還金を計算する支払償還金計算手段と、
    債券化対象期間の開始日以降の前記当期支払償還金を累計した支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額以上となった時点の当期償還金を最終当期償還金に設定し、前記支払償還金額累計額が前記給与債権買取債券の額面額と同額となるように前記最終当期支払償還金の金額を修正する支払償還金修正手段と、を有することを特徴とする無担保ファンディングシステム。
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