JP2019138998A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属製の光学箱における迷光を防止すること。【解決手段】光源61と偏向器41との間の光ビームの光路に設置され、入射光学系のシリンドリカルレンズ80を支持する支持台83を備え、光学箱105は、金属製であり、支持台83が設置され、支持台83は、樹脂製であり、シリンドリカルレンズ80を支持するための支持座面84と、光源61から支持座面84に支持されたシリンドリカルレンズ80への光路を外れた光を遮光する遮光壁90と、を有し、支持座面84の光の反射率は、光学箱105の支持台83を設置するための光学箱105の支持座面の光の反射率よりも低い。【選択図】図5

Description

本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いられる光走査装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置としては、次のような構成を有する光走査装置が周知である。すなわち、光源から射出された光ビームを偏向器により偏向させ、走査結像光学系により被走査面に向けて光ビームを集光して被走査面上に光スポットを形成し、この光スポットで被走査面を走査することにより、被走査面上に潜像画像を形成する。光走査装置の内部には、半導体レーザから出射されたレーザ光を偏向するための偏向器(例えば回転多面鏡)が設けられており、偏向器が高速で回転することにより、上述したレーザ光が偏向される。そして、偏向されたレーザ光は感光体上に照射される。このように、半導体レーザの発光、消灯を繰り返して、レーザ光を感光体上に照射することにより、所望の静電潜像が感光体上に形成される構成となっている。
近年の画像形成装置では、1200dpiや2400dpiという高精細な画像が形成可能な製品が主流となり、かつ単位時間当たりの出力枚数が多い製品が求められている。このような要望に対して、従来製品に比べて偏向器の回転速度を増加させたり、画像形成装置本体に取り付けられた感光体、中間転写体、シート搬送ローラなどの回転体の回転速度を増加させたりする必要が生じている。このような回転体の回転速度の増加にともない、従来製品に比べて光走査装置に加わる振動エネルギーが増加する。光走査装置の筐体である光学箱や、光学箱内部に設置された光学部品が振動してしまう。この振動の影響によりレーザ光の光路変動してしまい、感光体上におけるレーザ光の走査軌跡が揺れてしまい、画像不良が発生する。
それに対して、光走査装置の光学箱にアルミニウムなどの金属材料を採用することで対応することが知られている。金属材料の光学箱を採用することにより、樹脂材料を使用した光学箱を備える光走査装置に比べて、振動の影響による画像不良の発生を低減することができる。
しかしながら、金属材料の光学箱は、樹脂材料を使用した光学箱に比べ、光学箱表面の反射率が高い。そのため、レーザ光が光学箱内部の表面で反射することによって迷光となり、本来感光体上に到達するべきでない反射光が感光体の表面を照射ししまうという課題が発生する。
光源から偏向器までの間で発生する迷光は、画像不良への影響度が高いことが知られている。レーザ光の進行方向において偏向器より下流側で発生する迷光は、レーザ光が偏向器により走査されているため、弱い光で広い範囲が走査されるため、迷光の影響度が分散される。一方、レーザ光の進行方向において偏向器よりも上流側で発生した迷光は、偏向器により偏向されたレーザ光とは異なり、レーザ光が走査されないまま感光体の表面へ届き、狭い特定の範囲に強いレーザ光が照射されるため、迷光の影響度が大きく出てしまう。すなわち、迷光は、偏向器により走査されないために常に同じ像高位置にレーザ光が照射する光エネルギーが蓄積される。そのため、画像濃度への影響が大きくなってしまう。このような状況を受け、光源からの入射光線の迷光に対応するため、例えば特許文献1では、入射部で発生する迷光によって画像不良が起きないようにするため、入射部の周囲に遮光壁を設ける構成が提案されている。
特開2009−103944号公報
しかしながら、上述した特許文献1の提案では、入射光学系を支持する筐体支持部とは別部品の遮光壁を設けるために、光走査装置内部に多くのスペースを必要とする。そのため、光走査装置内部の長尺レンズや反射ミラーなどの設置を考えると、光源から偏向器までの入射部と、偏向器から長尺レンズや反射ミラーが設けられた出射部と、を確実に分離することは困難である。また、遮光能力に重きを置いた構成配置を考えると、入射部を支持固定する構成部と、出射部を支持固定する構成部との間に、遮光壁を支持固定する構成部を設けなければならず、そのため、長尺レンズ、反射ミラーの設計配置の自由度を損なってしまう。更に、金属製の筐体を採用する場合には、入射部で発生した迷光が感光体の表へ届くことを防止しきれない場合も考えられる。入射光学部材の支持部は、設置される座面の精度を満足するため切削加工が必要となる。ところが、切削加工された加工面は反射率が高く、強度の強い迷光が発生するとともに、筐体の切削面と遮光壁とは別部品で離れて設けられている。そのため、筐体の切削加工面で反射した光が、絞り部など画像形成時にレーザ光が通過する領域を通って、偏向器よりも下流側へと抜けてしまう可能性が高くなる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、金属製の光学箱における迷光を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源より出射された光ビームを偏向する偏向器と、前記光源より出射された光ビームを前記偏向器に導くレンズを含む入射光学系の光学部材と、前記光源が取り付けられ、前記偏向器、前記光学部材を内部に収容する光学箱と、を備える光走査装置であって、前記光源と前記偏向器との間の光ビームの光路に設置され、前記光学部材を支持する支持台を備え、前記光学箱は、金属製であり、前記支持台が設置され、前記支持台は、樹脂製であり、前記光学部材を支持するための支持部と、前記光源から前記支持部に支持された前記光学部材への光路を外れた光を遮光する遮光壁と、を有し、前記支持部の光の反射率は、前記光学箱に前記支持台を設置するための前記光学箱の支持部の光の反射率よりも低いことを特徴とする光走査装置。
(2)記録シートに画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の光走査装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、金属製の光学箱における迷光を防止することができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す断面図 実施例の光走査装置の構成を示す斜視図 実施例の反射光量の違いを説明するグラフ 実施例の入射光学系支持台の構成を示す斜視図 実施例の光学箱への入射光学系支持台及び光源ユニットの取付けを説明する図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、後述する偏向器41の回転多面鏡42の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は光学部材の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に直交する方向である副走査方向をX軸方向とする。
[画像形成装置の構成]
実施例の画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施例のタンデム型のカラーレーザビームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザビームプリンタ(以下、単にプリンタという)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色ごとにトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印H方向に回転動作しながら各作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ64が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ64と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印H方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、各作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調された光ビームを出射する4基の半導体レーザ(不図示)を備えている。なお、図1では光走査装置40の詳細な図示及び説明は省略し、図2を用いて後述する。
また、各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。更に、各作像エンジン10は、光ビームの露光によって感光ドラム50上(感光体上)に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光体である感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ64とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排出トレイ1aに排出される。このように構成されたカラーレーザビームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。
このように、プリンタを構成する部材が連動し精度よく動作することによって、各作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkの感光ドラム50上には画像情報に応じたトナー像が形成される。そして、高品質の画像が形成されるためには、光走査装置40によって所望の位置にドットが高精度に形成され、かつ、その際のレーザ光の強度は安定した所望の強度になっていなければならない。そのためには、形成される各ドットのレーザ光の強度を精度よく制御するとともに、画像形成に使用されない、意図しないレーザ光である迷光が感光ドラム50の表面へと案内されることを防止しなければならない。
[光走査装置の構成]
図2は、本実施例の光走査装置40の構成を示す斜視図である。図2において、光走査装置40の筐体である光学箱105は、XY平面に平行な面である底面(底部)と、その底面から立設しかつZ軸方向に略平行な外壁(側壁、以下外周部ともいう)と、を有する。光走査装置40の光学箱105の外周部(側壁)には、光ビーム(レーザ光)を出射するレーザ発光源(光源)が搭載された光源ユニット60が取り付けられている。光走査装置40の内部には、後述するシリンドリカルレンズ80(図4参照)を有し、光源ユニット60から出射された光ビームを、絞り部82を介して、回転多面鏡42を有する偏向器41へと導く入射光学系支持台83(詳細は後述)が設けられている。また、光走査装置40の内部には、光ビームを反射、偏向する偏向器41、光ビームを被走査体である感光ドラム50上(被走査体上)へ案内し、結像するために必要な走査光学系の光学レンズ63、反射ミラー62等が設置されている。反射ミラー62は、長手方向(Y軸方向)の両端部において、固定バネにより光学箱105に固定されている。偏向器41により偏向された光ビームは光学レンズ63を通過し、光学レンズ63を通過した光ビームは、反射ミラー62に反射して、感光ドラム50へと案内され、結像される。なお、図2では、説明の都合上、光学箱105の上部の開口部を密閉するカバーを省略している。
上述したように偏向器41が高速で回転することによる振動エネルギーや、光走査装置40を備えるプリンタを動作させるための可動部からの振動エネルギーで、光走査装置40内部の光学レンズ63や反射ミラー62などの光学部品が振動することがある。そこで、光学部品が振動してしまわないようにするため、光学箱105の剛性を高めて光学箱105の振動の発生を抑えるために、光学箱105はアルミニウムやマグネシウムなどを含む金属材料により作製される。光学レンズ63や反射ミラー62等の光学部品が振動することにより、光学レンズ63を通過するレーザ光や反射ミラー62で反射されるレーザ光が周期的な位置変動を起こし、その結果、記録シートPの出力画像上に縞模様のムラやスジが発生してしまう。前述していたように、近年、画像形成装置においては光走査装置40の偏向器41の回転速度の高速化が進み、光走査装置40内部の部材にかかる振動エネルギーが増大している。そのため、光走査装置40の光学箱を金属筺体とすることで振動対策を行う必要性が生じている。
金属材料で構成される光学箱を作製する際には、ダイカスト成型などの溶融した金属材料を金型に流し込む方法が採られる。溶融した金属材料は流動性が低いことから、ダイカスト成型では、樹脂成形などに比べ複雑な形状や微小の凹部や凸部を作成することが難しい。光走査装置40の課題の1つとして挙げられるのが、上述した迷光による画像濃度のムラや形成された画像にスジが発生することである。前述したように、これは、画像形成に関わらない(関係しない)レーザ光が、光学箱105の壁面などに反射して、意図せず被走査面である感光ドラムへと案内されることで発生する。
通常、低・中速機などの画像形成装置では、樹脂材料を用いた樹脂成形を採用することで、光学箱105を複雑な形状に成形し、迷光が感光ドラム面へと案内されないように構成されている。樹脂材料を用いた樹脂成形は成形性が高いため、このような対応が可能となるが、金属材料を用いた光学箱105においては、樹脂成形と同様の対策を採ることは困難である。そのため、迷光による上述した課題が生じた場合には光学部品を支持する光学箱105とは別に、飛び交う迷光を遮光するための大掛かりな別部品である遮光壁を設置したり、レーザ光が反射する面に反射抑制シートを貼付したりという対策が採られることが多い。しかしながら、このような対策は別部品(遮光壁)の設置により他の部品の配置に制限が加わるといった設計自由度の制約が生じる要因となったり、他の部品配置を優先することで十分な遮光ができなかったりすることが多く、更なる対策が必要となることが多い。
金属材料で成型された光学箱の光学部品を設置する取付け座面は、高低差が数十μm以下の精度が要求されるため、切削加工が必要となる。ところが、そのような切削加工を行った箇所は、レーザ光の反射率が他の箇所より高くなってしまう。その結果、迷光は光学部品の設置座面などの座面精度が要求される箇所近傍の壁面で発生しやすくなることから、迷光を防止するために反射防止シートの貼付が行われたりする。反射防止シートは、貼付面に粘着材が塗布されているため、反射防止シートを光学部品の設置座面近傍に貼付する際に、粘着材が光学部品に触れて光学部品を汚してしまうことが発生しやすい。
[樹脂筐体、金属筐体、金属筐体の切削加工面の反射率]
前述した樹脂材料を用いて成型した樹脂筺体、金属材料を用いて成型した金属筺体、及び金属筺体を切削加工した切削部のそれぞれのレーザ光の反射率にどの程度の差があるのか、発光光量を一定にした赤色レーザ光を用いて測定した。実際の測定は、次のような測定環境で実施した。SONY社製の半導体レーザより発光光量を一定にした赤色レーザを出射し、コリメータレンズにより平行光にしたレーザ光を被測定物である樹脂筐体、金属筐体、金属筐体を切削加工した切削部に照射する。そして、被測定物表面からの反射光の光量を(株)エーディーシー製の光パワーメータ(ADCMT8230系(赤外光対応タイプ))を用いて測定した。その際、光パワーメータの測定条件は、レーザ仕様の波長中心値をセットしている。また、被測定物とレーザ間、被測定物と光パワーメータ間の距離・角度は、樹脂筐体測定時と、金属筐体測定時とで、同じになるように設定されている。
図3は、その測定結果を示すグラフである。図3の横軸は、測定対象である樹脂材料の光学箱105(図中の樹脂筐体)、金属材料としてアルミニウムを使用した光学箱105(図中、アルミ成形筐体)、アルミ成形の光学箱105の切削加工された座面(図中、アルミ精度座面(切削))を示す。図3の縦軸は、所定の光量の赤色レーザ光を照射したときの反射光量(μW)を示す。図3に示すように、樹脂材料で成型された樹脂筐体の表面で反射した光量が19μWの場合、アルミニウム製の金属筺体成形部では約5倍の93μW、金属筺体の切削部については210μWと、樹脂筐体の場合と比べて10倍以上の光が反射する。このことから、金属材料で成形された光学箱105は、迷光に対する対策が重要であるということが分かる。
[入射光学系支持部材の構成]
次に、光源ユニット60と偏向器41との間に入射光学系部材が設置される入射部に設けられた、金属製の光学箱105よりも反射率の低い樹脂製の入射光学系支持台83について説明する。図4は、本実施例の入射光学系支持台83の構成を示す斜視図であり、図4(a)は偏向器41側から見たときの入射光学系支持台83の斜視図であり、図4(b)は光源ユニット60側から見たときの入射光学系支持台83の斜視図である。図4(a)に示すように、入射光学系支持台83は、シリンドリカルレンズ80a、80bが設置される第2の支持部である取付け座面84a、84b(図5参照)、位置決め穴86、87、固定用穴89を有する。なお、ここでは、第2の支持部は座面であるが、支持手法は座面に限定されるものではなく、例えば点や線でもよい。更に、入射光学系支持台83は、シリンドリカルレンズ80a、80bを通過したレーザ光の一部を遮光することによって感光ドラム50を露光するレーザ光のスポット形状を整形する絞り部82(アパーチャともいう)を有する。また、入射光学系支持台83は、光源ユニット60からのレーザ光が反射して光学箱105内部に進入しないように、光源ユニット60側とシリンドリカルレンズ80が設置される側との間は、周囲を遮光壁90で囲まれた筒形状を有している。
シリンドリカルレンズ80a、80bは、光源ユニット60から出射されたレーザ光が通過する。シリンドリカルレンズ80a、80bは、板バネ85a、85bにより、入射光学系支持台83の取付け座面84a、84bに固定される。板バネ85a、85bは、同様の構成を有し、図4では、シリンドリカルレンズ80a、80bは、それぞれ板バネ85a、85bにより入射光学系支持台83に固定された状態を示している。位置決め穴86、87は、光学箱105の底面に設けられた位置決めボス(不図示)と嵌合して、入射光学系支持台83を光学箱105に設置する位置を決めるために設けられている。また、固定用穴89は、入射光学系支持台83を光学箱105に固定するための穴である。固定用穴89が対向する光学箱105の底面の位置には、固定用穴89が当接する第1の支持部である取付け座面(不図示)が設けられている。なお、ここでは、第1の支持部は座面としているが、上述した第2の支持部と同様に、支持手法は座面に限定されるものではなく、例えば点や線でもよい。固定用穴89を光学箱105に設けられた取付け座面に合わせ、ビスで固定することにより、入射光学系支持台83は、光学箱105に固定される。なお、固定用穴89の裏側の光学箱105の取付け座面に当接する座面は、光学箱105の取付け座面と同様に、ビス固定時に入射光学系支持台83が傾かないように、上下方向の高低差が数十μm程度の座面の傾きが小さい精度座面となっている。
また、図4(b)に示すように、入射光学系支持台83は、光源ユニット60側とシリンドリカルレンズ80との間には、周囲を遮光壁90で囲まれた筒部を有している。図4(b)に示すように、筒部の内部はトンネル形状を有し、中央には仕切り壁91が設けられて、光源ユニット60から出射されたレーザ光が通過する2つのレーザ光通過部88a、88bに分けられている。
[入射光学系支持部材の光学箱への取付け]
図5は、光学箱105への入射光学系支持台83及び光源ユニット60の取り付けを説明するための斜視図である。図中の光学箱105は、図2に示す光学箱105のうち、入射光学系支持台83及び光源ユニット60の取付けを分かりやすくするため、レーザ光が偏向器41で偏向された後に通過する光学レンズ63や反射ミラー62を取り外した状態を示している。光学箱105の底面には、入射光学系支持台83の位置決め穴86、87(図4)に対向する位置に位置決めボス(不図示)が設けられている。位置決め穴86、87を位置決めボスに嵌合させることにより、光学箱105に対する入射光学系支持台83の位置が決定される。また、光学箱105の底面には、前述した図4に示す固定用穴89に対向する位置に、ビスのネジ穴を有する取付け座面(不図示)が設けられている。光学箱105の取付け座面に対向する固定用穴89の面にも取付け座面が設けられており、光学箱105の取付け座面と同様の精度座面となっている。そして、固定用穴89を光学箱105に設けられた取付け座面に合わせた後にビスで固定することにより、入射光学系支持台83は光学箱105に固定される。なお、ここでは入射光学系支持台83を光学箱105に固定するための固定用穴は、固定用穴89しか表示していないが、このほかに複数の不図示の固定用穴、及び対向する光学箱105の底面に取付け座面が設けられている。
また、入射光学系支持台83には、シリンドリカルレンズ80a、80bを支持する取付け座面84a、84bが設けられている。シリンドリカルレンズ80a、80bを上方向から入射光学系支持台83の取付け座面84a、84bに設置した後、シリンドリカルレンズ80a、80bを付勢する板バネ85a、85bを上方向からシリンドリカルレンズ80a、80bに組み付ける。板バネ85a、85bは、上部にはシリンドリカルレンズ80a、80bを下方向に付勢する板バネと、側部にはシリンドリカルレンズ80a、80bを絞り部82側に付勢する板バネと、を有している。シリンドリカルレンズ80a、80bは、板バネ85a、85bにより付勢されることにより、取付け座面84a、84bに固定される。
また、光源ユニット60は、光源支持部材68に光源61、及び光源61から射出されたレーザ光を平行光線にするコリメータレンズ67を有する構成であり、光学箱105の側面の所定の位置に固定される。なお、図5では、光源ユニット60から出射されたレーザ光は、入射光学系支持台83内部のレーザ光通過部88a、88b、及びシリンドリカルレンズ80a、80bを通過して、偏向器41の回転多面鏡42により偏向される。そして、回転多面鏡42により偏向されたレーザ光は、光学レンズ63や反射ミラー62を通過し、作像部10Y、10M、10C、10Bkの感光ドラム50Y、50M、50C、50Bkに照射される。
以上説明したように、迷光が発生しやすい金属筐体である光学箱105の箇所は、入射光学系の部品の位置精度を出すために切削加工が行われる精度座面であり、精度座面に対して迷光の影響を低減することが本発明の目的である。図3で示したように、成形された樹脂部材表面の反射率に対して、金属筐体の切削加工面の反射率は大きい。そのため、入射光学系部材を保持する精度座面を樹脂材料で構成することにより、金属材料で作製された光学箱105を切削加工した座面で構成する場合よりも、光源ユニット60から偏向器41の間の入射部での迷光発生量を低減することができる。その結果、強度の強い迷光が感光ドラム50へと案内されて、画像濃度ムラや画像スジなどの画像不良を発生させることを防止することができる。
また、金属材料で成型された光学箱105に入射部の光学部材が設置される支持座面を構成し、その周囲を別部材の遮光壁で覆う場合には、次のような現象が発生する可能性が高くなる。すなわち、切削加工された、入射部の光学部材が設置される支持座面の近傍では、反射したレーザ光が絞り部82など画像形成に使われるレーザ光が通過する領域を通過して、偏向器41の方向に進行してしまう可能性が高くなる。ところが、本実施例のように、樹脂材料の光学箱105に支持座面を構成することにより、レーザ光の反射率を低減し、迷光の強度を低減できるため、画像スジの発生を回避することができる。更に、入射光学系支持台83は、入射光学系部材の支持部材であるため、別部材で遮光壁を構成する場合に比べて省スペース化を達成でき、その他の光学部品の設計配置自由度を損なうことを低減することができる。
入射光学系支持台83は、入射部に設置される光学部材のうち、最も偏向器41に近い位置に設置される光学部材(本実施例ではシリンドリカルレンズ80)を保持するように構成されている。前述したように、入射光学系の光学部材が設置される入射部の領域において反射されたレーザ光が、偏向器41を介さずに感光ドラム50の表面へと案内されると、同じ像高に照射し続けることで、画像不良が発生しやすくなる。このような迷光による現象は、光走査装置の偏向器41に近い入射光学系部材周辺の方が、光源ユニット60近くよりも発生確率が高くなる傾向がある。そのため、偏向器41に最も近い位置に設置される光学部品を本実施例の入射光学系支持台83の支持座面で支持、固定することにより、迷光を回避することができる。
入射光学系支持台83は、図4に示すように、入射光学系部材であるシリンドリカルレンズ80近傍において、レーザ光の入射光軸に直交する方向の周囲を覆う筒形状の遮光壁90を有している。画像形成に使われるレーザ光の通過領域である2つのレーザ光通過部88a、88b(図4)以外の周囲が遮光壁で覆われているため、いろいろな方向に散乱する迷光を確実に防ぐことができる。ところで、図4に示すように入射光学系支持台83は、入射光学系の光学部材への入射光軸に対し、図中左右方向及び下方向への迷光を遮る構成となっている。一方、入射光学系支持台83の取付け座面84の上部は、シリンドリカルレンズ80及び板バネ85を挿入するために開放面となっている。そのため、取付け座面84の上部を、例えば色の黒い薄シートで覆うことにより、迷光を更に防止することができる。また、入射光学系支持台83は、シリンドリカルレンズ80のレーザ光の進行方向下流側に、レーザ光の光路を制限する形状を有する絞り部82を一体的に有している。これにより、迷光が発生する箇所の周囲を覆うことができ、迷光が偏向器41の方向に進行することを低減することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、金属製の光学箱における迷光を防止することができる。
41 偏向器
61 光源
80 シリンドリカルレンズ
83 支持台
84 支持座面
90 遮光壁
105 光学箱

Claims (9)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源より出射された光ビームを偏向する偏向器と、
    前記光源より出射された光ビームを前記偏向器に導くレンズを含む入射光学系の光学部材と、
    前記光源が取り付けられ、前記偏向器、前記光学部材を内部に収容する光学箱と、
    を備える光走査装置であって、
    前記光源と前記偏向器との間の光ビームの光路に設置され、前記光学部材を支持する支持台を備え、
    前記光学箱は、金属製であり、前記支持台が設置され、
    前記支持台は、樹脂製であり、前記光学部材を支持するための支持部と、前記光源から前記支持部に支持された前記光学部材への光路を外れた光を遮光する遮光壁と、を有し、
    前記支持部の光の反射率は、前記光学箱に前記支持台を設置するための前記光学箱の支持部の光の反射率よりも低いことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記支持台の前記支持部は、前記光学部材を支持するための第1の座面であり、
    前記第1の座面は、座面の傾きが小さい精度座面であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光学箱の前記支持部は、前記支持台を支持するための第2の座面であり、
    前記第2の座面は、切削加工された、座面の傾きが小さい精度座面であることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記遮光壁は、前記光源から前記第1の座面に支持された前記光学部材への光ビームの光軸に直交する方向に設けられ、筒形状を有することを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第1の座面に支持される前記光学部材は、前記光学部材のうち、前記偏向器に最も近い位置に配置される光学部材であることを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記光学部材は、シリンドリカルレンズであることを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記偏向器により偏向された光ビームを被走査体上に導く走査光学系の光学部材を備え、
    前記走査光学系の光学部材を支持する支持座面が、前記光学箱に一体的に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記支持台は、前記シリンドリカルレンズを通過した光ビームの一部を遮光することによって前記被走査体を露光する光ビームのスポット形状を整形する絞り部を有することを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
  9. 記録シートに画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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