JP2019137669A - 相対的高密度顆粒を含有する圧縮成形錠剤の工業的製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
錠剤を工業的に製造するに当たっては、其の摩損度及び硬度が一定基準以上の高品質であることを保証することが必要である。打錠中又は後の打錠障害(キャッピング、クラッキング等)は粉体又は打錠機に問題があっておきることがある。どのような粉体でも上手く打錠できるわけではなく、工業的に生産する上ではよく製造条件を検討する必要がある。
前記のフィーダーには、オープンフィーダーや攪拌フィーダーといった種類があるが、攪拌フィーダーは一般的に流動性の悪い粉末を撹拌し充填性能を高める目的でオープンフィーダーよりも優先的に用いられるものである。
本発明者は、口腔内崩壊錠の更なる普及を目指し、高密度顆粒を含有する錠剤を其の高品質を担保して工業的に製造する技術を確立する必要性を考え、其の検討を開始した。
(1)粉体A/粉体Bの密度比が1.5以上(〜10.0)で粉体A/粉体Bの重量比が(0.2〜)1.0以下である粉体A(高密度顆粒)及び粉体B(低密度粉体:賦形剤等)を含む粉末を(均一に)混合(加液混合除く。本明細書中において同じ。)し、続いて其の混合物を打錠機(ホッパー等)に投入して(フィーダー等によって)其の臼に充填されたものを(杵によって圧縮して)打錠する、錠剤の製造方法であって、
当該混合物が打錠機に投入されてから臼に充填されて打錠されるまで攪拌羽による混合がされないことを特徴とする、錠剤の製造方法。
(2)前記混合物がフィーダーによって臼に充填され、当該フィーダーが(攪拌フィーダーではなく)オープンフィーダーである、前記(1)に記載の錠剤の製造方法。
(3)粉体A/粉体Bの密度比が1.5以上(〜10.0)で粉体A/粉体Bの重量比が(0.2〜)1.0以下である粉体A(高密度顆粒)及び粉体B(低密度粉体:賦形剤等)を含む粉末を(均一に)混合し、続いて其の混合物を打錠機(ホッパー等)に投入して(フィーダー等によって)其の臼に充填されたものを(杵によって圧縮して)打錠する、錠剤の製造方法であって、
粉体Bが糖アルコールを含有し、打錠圧が1000kgfより高いことを特徴とする、錠剤の製造方法。
(4)糖アルコールがマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトールから選ばれる(好ましくはマンニトールである)、前記(3)に記載の錠剤の製造方法。
(5)粉体Bが其の全重量に対して糖アルコールを50.0重量%以上含有する、前記(3)又は(4)に記載の錠剤の製造方法。
(6)打錠圧が1100kgf以上(より望ましくは1200kgf以上)である、前記(3)〜(5)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(7)前記(1)〜(2)のいずれかに記載され、且つ前記(3)〜(6)のいずれかにも記載される、錠剤の製造方法。
(8)粉体Aが造粒物(望ましくはコーティング顆粒)である、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(9)粉体Aがコーティング顆粒であって、核粒子(賦形剤等)を3層以上のコーティング層(腸溶性高分子含むことが望ましい。)で覆ったものである、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(10)粉体A/粉体Bの重量比が0.4〜0.8である、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(11)錠剤が口腔内崩壊錠である、前記(1)〜(10)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(12)錠剤中に(望ましくは更に粉体Aである造粒物中にも)含まれる薬剤が、デュロキセチン又は其の塩、エソメプラゾール又は其の塩、オメプラゾール、ラベプラゾール又は其の塩、ランソプラゾールから選ばれる、前記(1)〜(11)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(13)粉体Bである賦形剤が乳糖、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、D-マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、白糖、ショ糖、ブドウ糖、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コメデンプン、コムギデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デキストリンから選ばれる1種類以上である、前記(1)〜(12)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(13)ロータリー式打錠機によって回転盤回転数:10〜70rpmで高速打錠する、前記(1)〜(12)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(14)粒子径が50.0〜250.0μmの範囲内にある賦形剤(1次核粒子)に1回以上コーティングして顆粒(粉体A)を得る工程を含む、前記(1)〜(13)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
(15)粒子径が50.0〜250.0μmの範囲内にある賦形剤(1次核粒子)にコーティング(1次コーティング)して得られた顆粒(2次核粒子)を、更にコーティング(2次コーティング)して得られた顆粒(3次核粒子)を、また更にコーティング(3次コーティング)することを介して顆粒(粉体A)を得る工程を含む、前記(1)〜(13)のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
本発明は、密度比が大きい2種類以上の粉末(粉体)からなる打錠用の混合物(以下本発明に係る混合物と呼ぶ。)を打錠機に投入して打錠する錠剤の製造方法に係るものである。当該混合物中の、相対的に密度(単位はg/mLで、かさ密度含む。本明細書中にて同じ。)が高い粉末(本明細書中にて、粉体Aと呼ぶ。)の、其れ以外の相対的に密度が低い粉末(本明細書中にて、粉体Bと呼ぶ。)に対する、密度比(粉体A/粉体B)が1.5以上で、好ましくは1.5〜10.0、より好ましくは1.6〜2.3である。粉体Aは造粒物(コーティング顆粒含む。本明細書中において同じ。)である顆粒であり、より好ましくはコーティング顆粒(核粒子の周囲がコーティング層によって被覆されたもの。本明細書中において同じ。)であることが望ましい。粉体Aの粉体Bに対する重量比(粉体A/粉体B)は1.0以下、好ましくは0.2〜1.0、より好ましくは0.4〜0.8、更により好ましくは0.5〜0.7である。粉体Aは1種類の造粒物であることが望ましい。粉体Aのかさ密度は、例えば0.5〜5.0g/mL、好ましくは0.8〜1.2g/mLで有り得る。粉体Bは、粉体Aではない本発明に係る混合物中に含まれる、粉体A/粉体Bの重量比が1.0以下、好ましくは0.2〜1.0、より好ましくは0.4〜0.8となる(即ち、相対的に高含量である)添加剤(2種類以上の添加剤を併せた場合を含む。)若しくは造粒物のいずれであってもよい。粉体Bは賦形剤であることが望ましく、本発明に係る混合物(粉体Aは除く。)において其の全重量に対して85.0重量%以上、好ましくは90.0重量%以上含まれる。粉体Bのかさ密度は、例えば0.1〜1.0g/mL、好ましくは0.2〜0.8g/mLで有り得る。本発明に係る混合物の均一な混合は水平に両方向に交互に混合する動作及び垂直に両方向に交互に混合する動作(それらの併合含む。)によることが望ましい。均一な混合には、混合機(回転円筒型、二重円錐型、V型、リボン型、スクリュー型等)を用いることが好ましい。本発明に係る混合物について第17改正日本薬局方・一般試験法の固形製剤の含量均一性試験を行った結果、判定値が15.0以下であれば均一とみなすことができる。
尚、本明細書において、当然であるが同一種類の造粒物とは、造粒物に含有される各添加剤の種類/量がいずれも同一であって造粒物が同一の密度比であるものを含み、また造粒方法(流動層造粒法、微粒子コーティング等)が同一で造粒物の製造時に用いられた各添加剤の種類がいずれも同一で各添加剤の間の量比がいずれも同一であるものも含む。尚、本明細書中において、数値的基準(密度、密度比、量等)に係る数値(“1000kgf”については除く。)は、個別の解釈の結果において特別な不都合が生じない限り、其の数値の±0.5%の範囲内にある数値を含むものと解釈することが可能である。尚、当然であるが本明細書における“混合”の用語の解釈に加液混合が含まれることはない。尚、本明細書において造粒物又は添加剤は、個別の解釈に矛盾が生じない限り、其の全体をまとめて指しているものと解釈される。
本発明αは、本発明に係る混合物を打錠機に投入して打錠する際に粉体投入部から打錠部に供給される間の混合を抑制して圧縮成形する錠剤の製造方法に関するものである。当該混合の抑制とは、より具体的には、当該混合物が打錠機に投入されてから臼に充填されるまで攪拌羽による混合をしないことである。フィーダーによって当該混合物を臼に充填する場合には、フィーダーは、攪拌フィーダーを選択することを避け、オープンフィーダーであることが望ましい。攪拌フィーダーでは撹拌羽によって臼に粉体が供給され、オープンフィーダーでは粉体自身の重力移動によって粉体が臼に供給される。
打錠機は例えばロータリー型打錠機を用いることが可能である。打錠用の粉体をロータリー型打錠機のホッパーに投入すると、フィーダーによって当該粉体が臼部分に供給がされ、臼に一定量充填された当該粉体が上杵と下杵によって圧縮されて錠剤となって打錠機から排出される。
本発明に使用される薬物として、例えば酸に不安定な薬物(酸性領域で化学的に不安定又は酸によって不活性となるもの)を挙げることができる。当該薬物は粉体Aである顆粒中に含有されていることが望ましく、核顆粒中に含有された上で腸溶性コーティング層等のコーティング層によって被覆される必要性が生じやすい。当該薬物として、具体的にはデュロキセチン若しくは其の塩(特にデュロキセチン塩酸塩を示す。本明細書中において同じ。)、エソメプラゾール又は其の塩(特にエソメプラゾールマグネシウム水和物を示す。本明細書中において同じ。)、オメプラゾール、ラベプラゾール若しくは其の塩(特にラベプラゾールナトリウムを示す。本明細書中において同じ。)及びランソプラゾール等が挙げられるが、好ましくはデュロキセチン若しくは其の塩又はエソメプラゾール若しくは其の塩であり、最も好ましくはデュロキセチン若しくは其の塩である。
酸に不安定な薬物(特にデュロキセチン若しくは其の塩を示す。本明細書中において同じ。)のメディアン径(d50)は1.0〜50.0μmが好ましく、より好ましくは1.0〜10.0μmである。デュロキセチン塩酸塩は、必要に応じて適宜乾式又は湿式粉砕を行い、任意の粒子径に調整することも可能である。尚、本明細書中のメディアン径等粒子径は任意の一般的に適切な測定条件下(乾式測定等)でレーザー回析・散乱法によって測定(体積基準)することが可能である。酸に不安定な薬物は、素錠の全重量に対して1.0〜50.0重量%、好ましくは2.0〜15.0重量%の範囲で素錠中に含有される。デュロキセチン塩酸塩は1錠あたりに22.4mg(デュロキセチンとして20mg)又は33.7mg(デュロキセチンとして30mg)含有されることが望ましい。
本発明に係る錠剤は打錠等により圧縮成形された錠剤(圧縮成形錠剤)であり、剤形は普通錠又は口腔内崩壊錠であり、好ましくは口腔内崩壊錠である。口腔内崩壊錠とは、口腔内に存在する唾液のみによって其の崩壊並びに嚥下が可能なもの(=水なしで服用可能なもの)として患者に提供して服用される錠剤であり、口腔内での崩壊時間については60秒未満(より好ましくは40秒未満で、更により好ましくは30秒未満)であることが望ましい。口腔内での崩壊時間は、例えば、錠剤を舌の上に乗せて唾液を浸潤させた際に其の崩壊にかかる時間を測定して求めたり、口腔内崩壊錠試験機(例:OD−mate/樋口商会)を用いて試験液:水(37℃)の条件における錠剤が崩壊する時間を測定して求めてもよく、またこれ以外の本発明が属する分野の当業者が口腔内での崩壊時間を測定するために一般的に行い得る方法によって求めてもよい。本発明の錠剤(特に口腔内崩壊錠)は素錠のままであることが好ましいが、必要に応じてコーティング剤で被覆してフィルムコーティング錠にすることは可能である。本発明で得られる錠剤の形状は、円形錠、円形R錠、円形隅角錠、円形2段R錠や異形錠等のいずれの形状でもよいが、好ましくは円形錠である。本発明の錠剤の重量は200〜500mgの範囲内にあることが好ましい。
本発明の錠剤を製造するためには、上記の添加剤に加えて、一般的に使用されている賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、可塑剤、矯味剤、コーティング剤等の添加剤を使用することができる。尚、本明細書において、各種添加剤(結合剤、可塑剤、コーティング剤等)の語句の解釈は其々、製剤化において其の添加剤としての役割を発揮することが必須に期待されて使用されるもので結果的に其の添加剤としての役割が発揮されるもの、と解することが好ましい。また、本明細書における添加剤の語句の解釈において、当然であるが原薬が含まれることはない。
賦形剤として、具体的には乳糖(無水乳糖、乳糖水和物含む。)、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、糖アルコール(マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール等)、白糖、ショ糖、ブドウ糖、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コメデンプン、コムギデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デキストリン等を挙げる事ができ、好ましくは糖アルコール(特にD-マンニトール)又は結晶セルロースであり、より好ましくは糖アルコール(特にD-マンニトール)及び結晶セルロースである。賦形剤は、素錠の全重量に対して好ましくは20.0〜90.0重量%、より好ましくは50.0〜80.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
結合剤として、具体的にはヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、メチルセルロース、ポビドン、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、ポリエチレングリコール、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液等を挙げる事ができ、好ましくはヒプロメロースである。結合剤は、素錠の全重量に対して0.5重量%以上の範囲で素錠中に含有される。
コーティング剤として、上記の結合剤として挙げられた添加剤に加え、タルク、腸溶性高分子である添加剤を挙げることができ、好ましくはヒプロメロース、タルク及びセルロース誘導体(特にヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート)である腸溶性高分子である。腸溶性高分子である添加剤として、具体的には、メタクリル酸コポリマー(例えばメタクリル酸コポリマーL、メタクリル酸コポリマーLD、メタクリル酸コポリマーS等)があり、更にセルロース誘導体である腸溶性高分子として、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテートブチレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタル酸エステル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セルロースアセテートトリメリテート、カルボキシメチルエチルセルロース等を挙げる事ができる。コーティング剤は、素錠の全重量に対して2.0〜70.0重量%、好ましくは5.0〜30.0重量%の範囲で素錠中に含有される。尚、タルクは、コーティング工程中にある錠剤の粘着性を低減させるため、コーティング液に加えられるものである。
コーティング剤として、糖(ブドウ糖、白糖、乳糖、トレハロース、デキストラン、デキストリン等)、糖アルコール(マンニトール、イソマルト、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール等)も挙げることができるが、これらはオーバーコーティング{顆粒の表面に糖類(糖や糖アルコール)等の低粘度の医薬添加物から主になるコーティング層を形成すること}の際に用いられることが望ましい。オーバーコーティング用のコーティング剤としては、特にマンニトールが好ましい。
崩壊剤として、具体的には、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン等を挙げる事ができ、好ましくはクロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム及びクロスポビドンから選ばれ、より好ましくはクロスポビドンである。崩壊剤は、素錠の全重量に対して好ましくは2.0〜12.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
滑沢剤として、具体的には軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、硬化油等を挙げる事ができ、好ましくはステアリン酸マグネシウムである。滑沢剤は、素錠の全重量に対して好ましくは0.1〜5.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
可塑剤として、具体的にはクエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、グリセリン、グリセリンモノステアレート、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油・ダイズ油混合物、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリアセチン、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、プロピレングリコール、マクロゴール、ポリソルベート80、ステアリン酸等を挙げる事ができ、好ましくはクエン酸トリブチル、クエン酸トリエチル、グリセリン、グリセリンモノステアレート、マクロゴール、ポリソルベート80、ステアリン酸等から選ばれ、より好ましくはクエン酸トリエチルである。可塑剤は、素錠の全重量に対して好ましくは0.5〜5.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
矯味剤として、具体的にはアスコルビン酸、L−アスパラギン酸、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ソーマチン等を挙げる事ができる。矯味剤は、素錠の全重量に対して好ましくは0.5〜2.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
遮光剤として、具体的には酸化チタン及び酸化鉄(黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、黒酸化鉄等)等を挙げる事ができるが、特に好ましくは酸化チタンである。遮光剤は、錠剤の全重量に対して好ましくは0.5〜20.0重量%、より好ましくは1.0〜10.0重量%の範囲で錠剤中に含有される。
本発明に係る粉体Aは、コーティング顆粒であることが特に望ましい。当該コーティング顆粒(粉体A)の製造において、核粒子は賦形剤、造粒物又はコーティング顆粒を用いることができるが、好ましくは賦形剤又は賦形剤を核粒子として1回以上コーティングした顆粒である。特に好ましい粉体Aは、賦形剤(1次核粒子)にコーティング(1次コーティング)したもの(2次核粒子)を更にコーティング(2次コーティング)したもの(3次核粒子)をまた更にコーティング(3次コーティング)したものであり、より特に好ましくは、当該3次コーティングしたものを改めてコーティング(4次コーティング)したものである。
上記の各コーティングによって形成される各コーティング層には、1次コーティングの場合には薬物(望ましくは腸溶性高分子ではないコーティング剤と併せて)が含まれるように(薬物レイヤリング層)、2次コーティングの場合には腸溶性高分子ではないコーティング剤(望ましくは遮光剤又はタルクと併せて)を含んで腸溶性高分子及び薬物が含まれないように(バリア層)、3次コーティングの場合には腸溶性高分子であるコーティング剤(望ましくはタルクと併せて)が含まれるように(溶出制御層)、4次コーティングの場合には糖類(特に糖アルコール)が含まれるように(オーバーコーティング層)してあることが望ましい。
前記コーティング層は一の層だけを指す場合以外に、隣接する二以上の層をまとめて指す場合を含む。一のコーティング層は空間的な隔たりをもたない均質なコーティング層(即ち、一のコーティング液から形成されたコーティング層)の全体を指す。核粒子となる賦形剤として、結晶セルロース、(含水)二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム等が挙げられるが、特に結晶セルロースが望ましい。核粒子の粒子径は、望ましくは300.0μm以下、より望ましくは80.0〜250.0μmの範囲内にあることが望ましい。腸溶性高分子ではないコーティング剤として、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、メチルセルロース、エチルセルロース等が挙げられるが、特にヒプロメロースが望ましい。
当該コーティング顆粒(粉体A)は素錠の全重量に対して20.0〜80.0重量%、好ましくは30.0〜70.0重量%の範囲で素錠中に含有される。
当該コーティング顆粒(粉体A)は、其の100.0重量部に対して賦形剤(1次核粒子)が2.0〜20.0重量部、好ましくは5.0〜15.0重量部、薬物が5.0〜40.0重量部、好ましくは15.0〜25.0重量部、コーティング剤(腸溶性高分子であるもの含む。)が40.0重量部以上、好ましくは50.0〜80.0重量部、腸溶性高分子であるコーティング剤が10.0重量部以上、好ましくは15.0〜45.0重量部、遮光剤を2.0重量部以上、好ましくは5.0〜15.0重量部含有する。
本発明に係るコーティング顆粒の製造方法の具体的な例として、微粒子コーティング法を用いたものが挙げられる。前記の製造方法の操作法に困難はなく、常法にしたがって容易に目的のコーティング顆粒を製造することができる。例えば微粒子コーティング法を用いた製造方法では、流動層造粒機中で流動させた賦形剤に、薬物(望ましくは腸溶性高分子ではないコーティング剤と併せて)を含有するコーティング液を噴霧・乾燥した上で、更に非腸溶性の添加剤(望ましくは遮光剤又はタルクと併せて)を含むコーティング液を噴霧・乾燥し、また更に腸溶性高分子(望ましくはタルクと併せて)を含むコーティング液を噴霧・乾燥し、最後に糖類(特に糖アルコール)を含むコーティング液を噴霧・乾燥することで、目的のコーティング顆粒を製造することができる。
コーティング顆粒は、賦形剤、崩壊剤及び滑沢剤と共に混合・打錠することで本発明に係る錠剤を製造することが可能である。打錠する際の打圧は、好ましくは1000kgfより大きく、より好ましくは1100〜1400kgfである。打錠時における打錠機の回転盤回転数は10〜70rpmにして高速打錠すればよい。
コーティングとは、以下の意味に限定されないが、特には、流動層造粒機中で流動化されている核粒子となるものの全重量部に対して50重量部以上の薬物又は添加剤を分散又は溶解させたコーティング液を噴霧しながら乾燥すること、更に核粒子が既にコーティングにより得られた顆粒(即ち、比表面積が十分に低いもの。)である場合には、流動層造粒機中で流動化されているコーティング顆粒のみにその全重量部に対して1.0重量部以上の薬物又は添加剤を分散又は溶解させたコーティング液を噴霧しながら乾燥することを指す。
コーティング液は薬物又は添加剤を水又は有機溶媒に分散又は溶解させたものである。本明細書においてコーティングは造粒の一種であると扱う。
(A:核粒子/原薬層)結晶セルロース{核粒子、セルフィアCP−102(粒度範囲:106〜212μm)/旭化成社製}500.0gを噴流流動層造粒機(MP−01−SPC型/パウレック社製)に投入し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース{TC−5(登録商標)E}250.0gを精製水6250gに溶解した液に、デュロキセチン塩酸塩1120.0gを分散・懸濁させた液を噴霧・乾燥し、コーティング顆粒(2次核粒子)を得た。
(B:バリア層)上記で得られた2次核粒子A1496.0gを噴流流動層造粒機に投入し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース{TC−5(登録商標)E}150.0gを精製水3750gに溶解した液にタルク(SK−C)300.0g、及び酸化チタン(A−HR)300.0gを分散・懸濁させた液を噴霧・乾燥し、コーティング顆粒(3次核粒子)を得た。
(C:溶出制御層)上記で得られた3次核粒子B1123.0gを噴流流動層造粒機に投入し、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(AS−LG)1022.4gを溶解させ、タルク(SK−C)326.4gを分散・懸濁させた精製水17500gと10%アンモニア水253.6gの混液を噴霧・乾燥し、コーティング顆粒(4次核粒子)を得た。
(D:オーバーコーティング層)上記で得られた4次核粒子1235.9gを噴流流動層造粒機に投入して流動化させ、これにマンニトール(マンニットP)62.1gを精製水372.6gに溶解した液を噴霧・乾燥し、コーティング顆粒{粉体A(かさ密度:0.96g/mL)}を得た。
(E:圧縮成形錠剤)上記で得られたコーティング顆粒(粉体A)129.8gに、マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.72g/mL)、ノンパレル(登録商標)−108 200/フロイント産業社製}176.2g、結晶セルロース{粉体B−2(かさ密度:0.29g/mL)、セオラス(登録商標)UF−702/旭化成社製}80.0g、クロスポビドン(CL−SF)12.0g及びステアリン酸マグネシウム2.0gを加えてポリエチレン製の袋内で均一に混合した。其の混合末を打錠機(VELA5型/菊水製作所社製)のホッパーに投入し、オープンフィーダーによって臼部分に供給して、1500kgfの打圧で打錠(回転盤回転数:20rpm)して1錠重量400.0mgの口腔内崩壊錠(円形錠、直径10.0mm、厚さ5.0mm)を得た。
「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.72g/mL)、ノンパレル(登録商標)−108 200/フロイント産業社製}176.2g」を「乳糖水和物{粉体B−1(かさ密度:0.55g/mL)、ダイラクトーズ(登録商標)S/フロイント産業社製}176.2g」に、「1500kgfの打圧で打錠」を「1000kgfの打圧で打錠」に代替したこと以外は、実施例α1と同様にして錠剤を得た。
「オープンフィーダーによって臼部分に供給」を「攪拌フィーダー(攪拌羽の回転数:20rpm)によって臼部分に供給」に代替したこと以外は、実施例α1と同様にして錠剤を得た。
「オープンフィーダーによって臼部分に供給」を「攪拌フィーダー(攪拌羽の回転数:20rpm)によって臼部分に供給」に代替したこと以外は、実施例α2と同様にして錠剤を得た。
「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.72g/mL)、ノンパレル(登録商標)−108 200/フロイント産業社製}176.2g」を「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.49g/mL)、グラニュトールF/フロイント産業社製}176.2g」に、「1500kgfの打圧で打錠」を「1250kgfの打圧で打錠」に代替したこと以外は、実施例α1と同様にして錠剤を得た。
「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.49g/mL)、グラニュトールF/旭化成社製}176.2g」を「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.53g/mL)、グラニュトールR/フロイント産業社製}176.2g」に代替したこと以外は、実施例β1と同様にして錠剤を得た。
「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.49g/mL)、グラニュトールF/フロイント産業社製}176.2g」を「マンニトール{粉体B−1(かさ密度:0.55g/mL)、グラニュトールS/フロイント産業社製}176.2g」に代替したこと以外は、実施例β1と同様にして錠剤を得た。
「1250kgfの打圧で打錠」を「1000kgfの打圧で打錠」に代替したこと以外は、実施例β1と同様にして錠剤を得た。
実施例α1〜2及びβ1並びに比較例α1〜2及びβ1で得られた各々の錠剤について、第17改正日本薬局方・一般試験法の錠剤の摩損度試験法に従って摩損度(%)を測定した。其の結果を下記の表3に示した。
実施例α1〜2並びに比較例α1〜2で得られた各々の錠剤について、第17改正日本薬局方・一般試験法の錠剤の硬度試験法に従って硬度(N)を測定した。其の結果を下記の表4に示した。
また表3の結果から、打錠圧が相対的に低い比較例β1(粉体Bにマンニトール含む。)の錠剤に比べ、打錠圧が相対的に高い実施例β1(粉体Bにマンニトール含む。)の錠剤においても、摩損度が顕著に低いことがみられた。尚、打錠圧が比較例β1と同じ実施例α2(粉体Bに乳糖水和物含む。)の錠剤では摩損度が十分に低くかったことから、当該効果はマンニトール等糖アルコールを粉体Bに含む場合に限定される効果であることが示唆される。。
以上より、本発明α及びβの錠剤の製造方法は、其々、摩損度等の改善に有意に寄与するものであることが示された。
Claims (11)
- 粉体A/粉体Bの密度比が1.5以上で粉体A/粉体Bの重量比が1.0以下である粉体Aである造粒物(薬物を含有するコーティング顆粒に限る。)及び粉体Bである賦形剤を含む粉末を混合し、続いて其の混合物を打錠機に投入して其の臼に充填されたものを打錠する、錠剤の製造方法であって、
当該混合物が打錠機に投入されてから臼に充填されて打錠されるまで攪拌羽による混合がされないことを特徴とする、錠剤の製造方法。 - 前記混合物がフィーダーによって臼に充填され、当該フィーダーがオープンフィーダーである、請求項1に記載の錠剤の製造方法。
- 粉体A/粉体Bの密度比が1.5以上で粉体A/粉体Bの重量比が1.0以下である粉体Aである造粒物(薬物を含有するコーティング顆粒に限る。)及び粉体Bである賦形剤を含む粉末を混合し、続いて其の混合物を打錠機に投入して其の臼に充填されたものを打錠する、錠剤の製造方法であって、
粉体Bが糖アルコールを含有し、打錠圧が1000kgfより高いことを特徴とする、錠剤の製造方法。 - 糖アルコールがマンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトールから選ばれる、請求項3に記載の錠剤の製造方法。
- 粉体Bが其の全重量に対して糖アルコールを50.0重量%以上含有する、請求項3又は4に記載の錠剤の製造方法。
- 請求項1〜2のいずれかに記載され、且つ請求項3〜5のいずれかにも記載される、錠剤の製造方法。
- 粉体Aであるコーティング顆粒が核粒子を3層以上のコーティング層で覆ったものである、請求項1〜6のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
- コーティング顆粒中に含まれる薬剤が、デュロキセチン塩酸塩、エソメプラゾールマグネシウム水和物、オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、ランソプラゾールから選ばれる、請求項1〜7のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
- 錠剤が口腔内崩壊錠である、請求項1〜8のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
- 粉体Bである賦形剤が乳糖、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、D-マンニトール、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、イソマルト、マルチトール、白糖、ショ糖、ブドウ糖、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、コメデンプン、コムギデンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デキストリンから選ばれる1種類以上である、請求項1〜9のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
- 粒子径が50.0〜250.0μmの範囲内にある賦形剤に1回以上コーティングして顆粒(粉体A)を得る工程を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の錠剤の製造方法。
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