JP2019135921A - 食品組成物の熟成方法、並びに該方法に用いる保持具及びゲージ - Google Patents

食品組成物の熟成方法、並びに該方法に用いる保持具及びゲージ Download PDF

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Abstract

【課題】効果的に食品組成物に振動を加えることができる熟成技術を提供することを課題とする。【解決手段】食品組成物が収容された瓶4の瓶首、又は食品組成物が収容された収容体20に設けられた被保持手段21を保持することで、前記瓶4又は前記収容体20を非接地状態で維持し、前記瓶4又は前記収容体20に振動を与えながら、前記食品組成物を熟成させることを特徴とする食品組成物の熟成方法。【選択図】図1

Description

本発明は食品組成物に振動を与えることにより熟成させる技術に関する。
酒類などの食品組成物を海底で貯蔵・熟成する技術が知られている(例えば特許文献1〜3)。このような技術によれば当該食品組成物のブランディング効果を得られるだけではなく、海底において食品組成物に加わる様々な作用により、地上で熟成させる場合に比べて有利な効果が得られるとされている。例えば、特許文献2には、潮流によって食品組成物に振動が加えられ熟成が促進されるという効果が得られることが開示されている。
特開2002−153252号公報 特開平10−84940号公報 特開平5−153954号公報
特許文献2には、潮流によって食品組成物に振動が加えられ熟成が促進されるという効果が得られることが開示されているものの、効果的かつ均一に食品組成物に振動を加えることができる構成を備えていない。
具体的には、箱やコンテナーに瓶等の包装容器を立てて整列させて貯蔵する形態が開示されているが、箱やコンテナーの底部に包装容器が載置されているため、包装容器が傾くほどの強い潮流が当たらない限りは包装容器に振動が加わらない。また、このような強い潮流が包装容器に加わると、別の包装容器や箱の間仕切りに包装容器が衝突し、破損する恐れがある。
また、包装容器を網に乱雑に収納して貯蔵する形態では、内側に位置する包装容器と、外側に位置する包装容器に当たる潮流に当然に差異が生じるため、均一な熟成が困難である。
本発明はこのような問題を解決し、効果的に食品組成物に振動を加えることができる熟成技術を提供することを課題とする。また、複数の食品組成物を同時に熟成する場合においては、これら複数の食品組成物に均一に振動が加わり均等に熟成を促進させることを可能にする技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明は、食品組成物が収容された瓶の瓶首、又は食品組成物が収容された収容体に設けられた被保持手段を保持することで、前記瓶又は前記収容体を非接地状態で維持し、前記瓶又は前記収容体に振動を与えながら、前記食品組成物を熟成させることを特徴とする食品組成物の熟成方法である。
本発明のように、瓶等を非接地状態で保持した状態で貯蔵することにより、微弱な振動であっても食品組成物に効果的に伝えることができ、熟成を促進させることができる。
本発明の好ましい形態では、保持具の保持手段に前記瓶首又は前記被保持手段を保持することで、前記瓶又は前記収容体を非接地状態で維持し、前記保持手段と前記瓶首又は前記被保持手段との接触部分を支点とする振動を前記瓶又は前記収容体に与える。
このような形態とすることにより、食品組成物に効果的に振動を伝えることができる。
本発明の好ましい形態では、風流又は水流がある環境下に置くことで、前記瓶又は前記収容体に振動を与える。
本発明によれば、仮に風流や水流が弱い場合であっても、食品組成物に効果的に振動を伝えることができる。反対に、風流や水流が強い場合であっても、瓶等が保持されているため、瓶等に過度の振動が加わらず、破損等の問題を抑制することができる。
本発明の好ましい形態では、前記環境が、海底、湖底又は河底である。
このように海底等で瓶等を貯蔵する形態とすることにより、水圧の影響による熟成促進効果や、ブランディング効果などを得ることができる。
本発明は上述した熟成方法に用いる保持具にも関する。すなわち、本発明は、前記瓶首又は前記被保持手段を保持する保持手段を備えることを特徴とする、上述の熟成方法に用いるための保持具である。
本発明の好ましい形態では、互いに分離可能な2以上の構成体からなり、一の構成体と二の構成体の間に前記瓶首又は前記被保持手段を挟むことにより、前記瓶首又は前記被保持手段を保持する。
このような形態とすることにより、保持具への瓶等の保持、及び保持具から瓶等を外す動作が容易になる。
保持具への瓶等の挟持、及び保持具から瓶等を外す動作をより容易にするために、前記一の構成体と二の構成体とが、ヒンジ構造により接続されており、開閉可能に構成されている形態とすることも好ましい。
本発明の好ましい形態では、前記一の構成体と二の構成体とがバネ部材により接続されており、前記バネ部材は前記一の構成体と二の構成体同士が引き合う方向に復元力が働くように設けられており、前記バネ部材の復元力による挟力により前記瓶首又は前記被保持手段を保持する。
このようにバネの復元力を利用して挟力が生じる形態とすることにより、保持具への瓶等の保持、及び保持具から瓶等を外す動作を容易にし、かつ効果的な挟力を得ることができる。
本発明の好ましい形態では、前記保持具が2以上の保持手段を備えており、2以上の保持手段のそれぞれに前記瓶首又は前記被保持手段を保持させたときに、前記瓶又は前記収容体が互いに接触しないように前記保持手段が間隔をもって備えられている。
このような形態にすることにより、複数の食品組成物を同時に熟成する場合に、これら複数の食品組成物に均一に振動を伝え、均等に熟成を促進させることを可能となる。また、複数の瓶等が互いに接触して破損することを防ぐことができる。
本発明の好ましい形態では、前記保持手段における、前記瓶首又は前記被保持手段に接触する部分が、弾性材料により構成されている。
瓶等を支持する部分である保持手段を弾性材料により構成することにより、より効果的に瓶等に振動を伝えることができる。
また、本発明は、上述した保持具が内部に2以上備えられていることを特徴とする、上述した熟成方法に用いるための熟成用ゲージにも関する。
本発明の熟成用ゲージによれば一度に多数の食品組成物を均一に熟成させることができ、経済的・産業的に好ましい。
本発明によれば、効果的に振動を加えながら食品組成物を熟成させることができる。また、複数の食品組成物を同時に熟成する場合においては、均等に熟成を促進させることができる。
実施例1を表す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 (A)実施例1における、保持具に瓶を挟持させたときの振動に応じた瓶の揺れを表した図である。(B)実施例1の保持具の断面図である。 実施例1における、保持具を開閉したときの様子を表す図である。(A)保持具からボルトとナットを除いた様子を表す図である。(B)ヒンジ機構により保持具を開いたときの様子を表す図である。 実施例2における、保持具と熟成用ゲージを表す図である。(A)瓶の胴部が下方に位置するように、瓶首を保持具に挟持した形態を表す図である。(B)瓶の胴部が上方に位置するように、瓶首を保持具に挟持した形態を表す図である。 実施例3、4における、保持具のA−A、B−B、C−C断面図である。(A)、(B)はそれぞれ実施例3、4を表す。 実施例5〜7における、保持具の断面図である。(A)実施例5における保持具のA−A、B−B、C−C断面図である。(B)実施例6における保持具のA−A、B−B断面図である。(C)実施例7における保持具のA−A、B−B断面図である。 実施例8、9における保持具の断面図である。(A)(B)はそれぞれ実施例8、9を表す。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明を加えるが、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に限定されない。
<実施例1>
図1〜3を参照しながら本発明の実施例1について説明する。
保持具10は保持手段11において瓶4の瓶首を挟持する。保持手段11は上下方向に貫通した貫通孔の形態をとる。この貫通孔に挿通された柱状の物体は、水平方向の挟力をもって鉛直方向の運動が拘束される。
保持具10はこのような構成を有するため、瓶首を挟持し、これに水平方向の挟力を加え、瓶の鉛直方向の運動を拘束し、保持することができる(図2(B))。
保持具10に挟持された瓶4は、保持具10で支持された非接地状態となる。つまり、瓶4は保持具10における保持手段11以外の他の構成により支持されていないため、保持手段11を支点(空間固定点)とした振動運動が可能な構成となっている(図2(A))。
保持手段11を支点とした振動運動を容易にするために、保持手段11を構成する貫通孔は一端から他端に向かって拡幅する形態とすることが好ましい。特に好ましくは、図2(B)に示すように、狭幅開口部から広幅開口部に向かって放射状に広がる形態とする。
図2(B)に示す形態の場合には、狭幅開口部において瓶4の瓶首に挟力が加わることとなり、狭幅開口部が振動の支点となる。
保持手段11において、少なくとも瓶首に接触する部分を弾性材料により構成することが好ましい。弾性材料により構成することにより、瓶4が振動することにより生じる、瓶4と保持手段11の接触点において生じる歪に寛容になり、瓶4に効率的に振動を加えることができる。
弾性材料は特に限定されず、弾性のある素材であれば適宜選択することができる。後述する海底等の自然環境に置く場合には、その環境に合わせた素材選定を行うことができる。
このような形態で瓶4は支持されているため、図1に示すように海底、湖底又は河底など水流のある環境下に置いた場合には、水流による振動が効率よく瓶4に伝わるようになっている。人工的な水流を起こすことができるプール等に置く場合であっても同様の効果が得られるが、コスト面及びブランディングの観点から海底等の自然の水流が起こる環境下に置くことが好ましい。
この効果は陸上であっても得られる。つまり、保持具10に瓶4を挟持させた状態で風流のある環境下に置くことで、風流による振動が効率よく瓶4に伝わるようになっている。当該風流は自然風であっても人工風であってもよいが、コスト面及びブランディングの観点から自然風を用いる形態が好ましい。
海底等における自然の水流、又は自然風により瓶4に振動を与える場合、気象条件等により風流又は水流の強さが変動する。そのため、風流又は水流が弱い場合や著しく強い場合も想定できる。
仮に風流や水流が弱い場合であっても、本実施形態によれば瓶4に収容された食品組成物に効果的に振動を伝えることができる。反対に、風流や水流が強い場合であっても、瓶4が保持手段11に保持されているため、瓶4に過度の振動が加わらず、破損等の問題を抑制することができる。
なお、保持具10を水中に置く場合には、食品衛生の観点から、包装用容器7の内部に水が浸入しないように、口部分などをロウ付けやラップ等により封止することが好ましい。
保持具10の支持による瓶4の非接地状態を実現するための構成は特に限定されない。実施例1においては、保持具10の下方に、瓶4の丈よりも長い高さを有する上面開放箱状の収容体20が設けられていることにより、瓶4の底面が地面に接触することなく保持されている(図1〜3)。
この場合、内部に収容した瓶4に水流又は風流が当たるように、収容体20は網かご状や、壁面に穴の開いた箱状などの通水性構造又は通風性構造とすることが好ましい(図示なし)。
なお、保持手段10の上方より突出した瓶首に当たる水流又は風流により瓶4に振動が加わる構成とする場合には、収容体20は密閉性の箱状構造としてもよい。
実施例1において保持具10と収容体20は分離可能である(図3)。使用時においては保持具10と収容体20は組み合わせて用いるが、保持具10と収容体20を固定する形態としてもよいし、単に保持具10を収容体20の上部に載置する形態としてもよい。
実施例1において、保持具10は、構成体111及び112に分離可能な構成をとる。使用時において構成体111及び112はボルト12、ナット13により固定されている(図3(A))。
構成体111及び112はヒンジ14により接続されており、保持具10は開閉可能な構成をとっている(図3(B))。
これにより、保持具10の開閉、これに伴う瓶4の保持手段11への挟持と、保持手段11からの取り外しが容易になされる。
なお、ボルト12やナット13のような緊結手段により構成体111及び112を固定する形態にあっては、緊結手段の締め具合によって、保持手段11から瓶首に加わる挟力の強弱を調整可能な構成としてもよい。
また、図示はしないが、構成体111及び112をバネ部材により接続する形態としてもよい。すなわち、バネ部材の復元力により保持手段11から瓶首に加わる挟力が生じるように構成してもよい。
このような構成とすることで、バネ部材の復元力に逆らう方向に構成体111及び112に力を加えれば、保持手段11を開き、ここへ瓶首を容易に当て込むことができる。そして、開いた保持手段11に瓶首を当て込んだ後に構成体111及び112に加えた力を解くことで、バネ部材の復元力により、容易に保持手段11から瓶首に挟力を加え、瓶4を保持することができる。
この場合にはヒンジは必須でないことは言うまでもない。
本発明においては、一つの保持具10に複数の保持手段11が設けられていることが好ましい。図1〜3には、保持手段11が3つ設けられた形態を示すが、保持手段11の数は特に限定されない。もちろん保持手段11が一つしか設けられていない形態としても構わない。
一つの保持具10に複数の保持手段11を設ける場合には、それぞれの保持手段11にそれぞれ瓶4を挟持させたときに、挟持された複数の瓶4が互いに接触しないように、保持手段11間に間隔を空けることが好ましい(図1〜3)。
図1〜3には複数の瓶4を一列に並列して挟持することができる保持具10を図示しているが、より多くの瓶4を挟持できるように、2列以上に並列した保持手段11を有する形態としてもよい。
このような構成とするため、保持具10が3以上の構成体からなる形態とすることが好ましい。一の構成体と二の構成体との間に一列の保持手段11の列を構成し、二の構成体と三の構成体との間に別の一列の保持手段11の列を構成することができる。
図1〜3には、保持具10を平面視したときに保持手段11を構成する貫通孔の開口部の形状が円形であるが、必ずしも円形とする必要はなく、四角形、五角形、六角形などの凸多角形、星形のような凹多角形、楕円形であってもよい。
また、図示するように保持具10及び収容体20は剛体であることが好ましい。
本発明が適用可能な食品組成物は特に限定されない。ワインや日本酒、焼酎などの酒類、ハムなどの肉類、各種発酵食品などを例示することができる。
<実施例2>
以下、実施例2について説明を加えるが、上述した実施例1で説明した内容につき実施例2に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例2は、内部に保持具10を有する熟成用のゲージ30を備える形態である。ゲージ30内には、複数の保持手段11を備える保持具10が複数設けられており、一度に多量の瓶4を貯蔵することができる。
保持具10はゲージ30から取り外し可能な構成とすることが好ましい。ゲージ30への保持具30の出し入れのため、ゲージに扉部を設けてもよい。
保持具10をゲージ30内に設置するための具体的な構成は特に限定されない。
例えば、ゲージの内部の相対する2面の側壁に水平方向に延びる2本のレール材をそれぞれ設け、保持具10の両端部がそのレールに乗るように構成し、保持具10が水平方向に移動可能な構造とすることができる。このような構造とした場合、ゲージ30のレール材が設けられていない側面壁を開閉可能な構造とすれば、該側面壁を開くことで容易に保持具10を出し入れすることができる。
保持具10をゲージ30の内部における、瓶4を挟持させた保持具10の設置の具体的な態様も特に限定されない。図4(A)に示すように瓶4の胴部が保持具10の下方に位置するような形態としてもよいし、図4(B)に示すように瓶4の胴部が保持具10の上方に位置するような形態としてもよい。
また図4には図示していないが、瓶4が横向きになるように保持具10をゲージ30内部に設けてもよい。
瓶4に水流や風流が直接当たるように、ゲージ30は網かご状や、壁面に穴の開いた箱状などの通水性構造又は通風性構造とすることが好ましい(図示なし)。
また、水流や風流に当たることで、ゲージ30が揺れるような構造をとる場合には、ゲージ30は通水性構造又は通風性構造でなく、密閉構造としてもよい図示なし)。
ゲージ30自体が揺れるような構造としては、例えば、ゲージ30が支柱等に吊るされ振動可能な構造や、ゲージ30の底部に水平方向への振動を可能にするバネ式や油圧式等の振動装置が設けられている構造が挙げられる。
ゲージ30を密閉構造とした場合には、瓶4が水に接触しない状態を維持しながら、海底等の水中での貯蔵、熟成が可能となる。
<実施例3>
以下、実施例3について図5(A)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1又は2で説明した内容につき実施例3に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例3は、瓶4が収容された収容体20に突設された柱状の被保持手段21を保持具10の保持手段11に挟持した形態である(図5(A))。
実施例3においては、被保持手段21と保持手段11の接触点が支点となり、収容体20が振動する。
なお、被保持手段21の形態は、保持手段11により保持可能であれば柱状に限定されない。
保持手段11から滑落することを防ぐために、被保持手段21に、フックや、保持手段11を構成する貫通孔の口径より大きい部材よりなるストッパーなどの系止手段を設けてもよい。
実施例3においては瓶4自体が振動する必要はなく、収容体20が振動すればその振動が瓶4に伝わるため、収容体20を密閉構造としてもよい。なお、瓶4に直接、水流や風流が当たるように、収容体20を通水性構造又は通風性構造としてもよい。
収容体20の内壁に瓶4が衝突し破損することを防ぐため、収容体20の内部には瓶4を固定するための固定手段22が設けられていることが好ましい。
実施例3においては、収容体20の内部空間を上下方向に分割する隔壁に瓶4の胴部径に一致する貫通孔が設けられており、当該貫通孔に瓶4を挿通することで、当該隔壁が固定手段22として作用する(図5(A))。
固定手段22の具体的な形態は特に限定されず、収容体20内部で瓶4を固定可能であればよい。
実施例3においては、一つの収容体20の内部に一つの瓶4が収容される。実施例4の説明において詳述するように、収容体20の内部に複数の瓶4を収容できる形態としてもよい。
収容体20の内部に収容する食品組成物は、図示するような瓶4にパッケージングされた形態に限定されない。壺、瓶首を有さない瓶、ペットボトル、タッパーなどの定形性のある包装用容器の他、ビニール袋、布袋など定形性の無い包装用容器にパッケージングされた形態の食品組成物を収容体20に収容し、貯蔵、熟成を実施してもよい。包装用容器にパッケージングする場合には、真空パックの形態として保存性を向上させたり、内部に二酸化炭素等のガスを充填することで熟成を促進又は抑制するように制御してもよい。
また、他の包装用容器を介さず、収容体20に直接食品組成物を収容する形態としてもよい。
なお、食品組成物が収容された瓶等の包装用容器をエアーパッキン等の梱包材で梱包して収容体20に収容する形態としてもよい。この場合には、当該梱包材の緩衝作用が期待できるため、必ずしも固定手段22を収容体20に設ける必要はない。
<実施例4>
以下、実施例4について図5(B)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜3で説明した内容につき実施例4に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例4においては、一つの収容体20の内部に複数の瓶4を収容することができる(図5(B))。瓶4は収容体20の内部底面に設けられた凹部を有する固定手段22に嵌合することにより固定することができる(図5(B))。
収容体20からは突出する被保持手段21の数は限定されない。図5(B)に示すように、収容体20から複数の被保持手段21が突出し、すべての被保持手段21が保持具10に設けられた複数の保持手段11に挟持される形態としてもよい。
この場合には、保持手段11と被保持手段21の接触点を支点とする収容体20の振動に追動するように、被保持手段21と収容体20の接続部分を可動に設けることが好ましい。
<実施例5>
以下、実施例5について図6(A)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜4で説明した内容につき実施例5に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例5においては、収容体20の内部に保持具20がさらに設けられており、これに瓶4の瓶首が挟持されている(図6(A))。つまり、実施例5においては瓶4の固定手段22として保持具10が採用されている。
実施例5の形態では、保持具10が二重で設けられているため、水流や風流などによってもたらされた振動が、より効果的に瓶4に伝わる。
<実施例6>
以下、実施例6について図6(B)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜5で説明した内容につき実施例6に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例6における固定手段22は、収容体20内部に設けられた隔壁である。隔壁には瓶首を挿通可能な貫通孔が設けられており、かかる貫通孔に瓶首を挿通することにより、瓶4を固定することができる。
<実施例7>
以下、実施例7について図6(C)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜6で説明した内容につき実施例7に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例7においては、収容体20の壁面に設けられた貫通孔が固定手段となっている。かかる貫通孔に瓶4の瓶首又は胴部を挿通することにより、瓶4を固定することができる。
<実施例8>
以下、実施例8について図7(A)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜7で説明した内容につき実施例8に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例8における収容体20は下方開放型の箱状形態をとる(図7(A))。
収容体20の上面及び側面を構成する壁面は通水性がない。そのため、収容体20の内部に空気がある状態で水中に浸漬することが可能となる。
収容体20内部に空気が存在する状態を維持しながら、陸上から水中に収容体20を浸漬してもよい。また、当初は内部に水が存在する状態で収容体20を水中に浸漬した後、水上置換、すなわち収容体20の下方より送気することでその内部空間に空気を満たしてもよい。
収容体20の内部には、その内部空間を上下方向に二分する隔壁が設けられている。当該隔壁には瓶4の瓶首の外径に略一致する貫通孔が設けられており、当該貫通孔に瓶首を挿通することにより、瓶4を収容体20の内部に固定している。つまり、当該貫通孔が固定手段22となっている。
<実施例9>
以下、実施例9について図7(B)を参照しながら説明を加えるが、上述した実施例1〜8で説明した内容につき実施例9に適用可能な事項については、説明を適宜省略する。
実施例9では実施例8と同じく、下方開放型の箱状構造の収容体20を備える(図7(B))。
収容体20の内部には、その内部空間を上下方向に二分する隔壁が設けられている。当該隔壁には瓶4の胴部の外径に略一致する貫通孔が設けられており、当該貫通孔に胴部を挿通することにより、瓶4を収容体20の内部に固定している。つまり、当該貫通孔が固定手段22となっている。
本発明は食品組成物の熟成方法に応用することができる。
10 保持具
111 構成体
112 構成体
11 保持手段
12 ボルト
13 ナット
14 ヒンジ
20 収容体
21 被保持手段
22 固定手段
30 ゲージ
4 瓶

Claims (11)

  1. 食品組成物が収容された瓶の瓶首、又は食品組成物が収容された収容体に設けられた被保持手段を保持することで、前記瓶又は前記収容体を非接地状態で維持し、前記瓶又は前記収容体に振動を与えながら、前記食品組成物を熟成させることを特徴とする食品組成物の熟成方法。
  2. 保持具の保持手段に前記瓶首又は前記被保持手段を保持することで、前記瓶又は前記収容体を非接地状態で維持し、前記保持手段と前記瓶首又は前記被保持手段との接触部分を支点とする振動を前記瓶又は前記収容体に与えることを特徴とする、請求項1に記載の熟成方法。
  3. 風流又は水流がある環境下に置くことで、前記瓶又は前記収容体に振動を与えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の熟成方法。
  4. 前記環境が、海底、湖底又は河底であることを特徴とする、請求項3に記載の熟成方法。
  5. 前記瓶首又は前記被保持手段を保持する保持手段を備えることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の熟成方法に用いるための保持具。
  6. 前記保持具が、互いに分離可能な2以上の構成体からなり、一の構成体と二の構成体の間に前記瓶首又は前記被保持手段を挟むことにより、前記瓶首又は前記被保持手段を保持することを特徴とする、請求項5に記載の保持具。
  7. 前記一の構成体と二の構成体とが、ヒンジ構造により接続されており、開閉可能に構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の保持具。
  8. 前記一の構成体と二の構成体とがバネ部材により接続されており、前記バネ部材は前記一の構成体と二の構成体同士が引き合う方向に復元力が働くように設けられており、前記バネ部材の復元力による挟力により前記瓶首又は前記被保持手段を保持することを特徴とする、請求項6又は7に記載の保持具。
  9. 前記保持具が2以上の保持手段を備えており、2以上の保持手段のそれぞれに前記瓶首又は前記被保持手段を保持させたときに、前記瓶又は前記収容体が互いに接触しないように前記保持手段が間隔をもって備えられていることを特徴とする、請求項5〜8の何れか一項に記載の保持具。
  10. 前記保持手段における、前記瓶首又は前記被保持手段に接触する部分が、弾性材料により構成されていることを特徴とする、請求項5〜9の何れか一項に記載の保持具。
  11. 請求項5〜10の何れか一項に記載の保持具が内部に2以上備えられていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の熟成方法に用いるための熟成用ゲージ。


JP2018019193A 2018-02-06 2018-02-06 食品組成物の熟成方法、並びに該方法に用いる保持具及びゲージ Pending JP2019135921A (ja)

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