第1の実施形態に係る荷物仕分装置10を、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、荷物仕分装置10を模式的に示す正面図である。図2は、荷物仕分装置10に用いられるセル50と荷物5とを示す斜視図である。図3は、荷物仕分装置10に用いられる第2の排出口30B、並びにその近傍を示す正面図である。
図1乃至図3に示すように、荷物仕分装置10は、本実施形態では一例として、物流エレベータである。荷物仕分装置10は、インダクション20と、複数の排出口30と、仕分機本体40と、制御装置90と、を有している。荷物仕分装置10は、インダクション20によって仕分機本体40に移動された荷物5を、荷物5に設けられたタグ6が示す情報に基づいて仕分機本体40で、運搬先に応じた排出口30に移動する。
ここで、荷物5は、外面の一部に、宛先を示す情報又は搬送先を示す情報を含むタグ6が設けられる。タグ6は、例えば、粘着層を有する紙葉用類に上述の情報が印字されており、荷物5に貼付されることで、荷物5に設けられる。
インダクション20は、例えば荷物5を仕分機本体40に導入するためのベルトコンベアである。インダクション20の上面21は、荷物5が載置される載置面である。
複数の排出口30は、インダクション20に対して上下方向に直交する方向に異なる位置で、上下方向に互いに並ぶ位置にそれぞれ設置されている。複数の排出口30は、例えばベルトコンベアである。上下方向は、重力が作用する方向を下方向として設定される。排出口30の上面31は、荷物5が載置される載置面である。
複数の排出口30は、例えば2つ設けられている。本実施形態では、一方の排出口30を、第1の排出口30Aとし、他方の排出口30を第2の排出口30Bとする。第1の排出口30Aは、第2の排出口30Bに対して上方に設置されている。
仕分機本体40は、複数のセル50と、複数のセル50を所定の搬送経路R1に沿って搬送する搬送部60と、荷物5のタグ6の情報を読み取る読み取り装置70と、セル50のベルトコンベア51を駆動する磁気駆動部80と、を有している。搬送経路R1は、環状に形成される。
図2に示すように、セル50は、ベルトコンベア51と、従動磁気歯車52と、を有している。ベルトコンベア51は、フレーム53と、フレーム53に回転可能に支持された第1のプーリ54と、フレーム53に回転可能に支持された第2のプーリ55と、無端ベルト56と、を有している。
フレーム53は、例えば、一方向に長い板部材である。
第1のプーリ54は、フレーム53の一端部に回転可能に支持されている。第2のプーリ55は、フレーム53の他端部に回転可能に支持されている。第2のプーリ55の回転軸は、第1のプーリ54の回転軸と平行である。無端ベルト56は、第1のプーリ54及び第2のプーリ55に回し掛けられている。ベルトコンベア51の上面51aは、荷物5が載置される載置面となる。
従動磁気歯車52は、例えば円柱状に形成されている。従動磁気歯車52の外周面57は、磁石により構成されている。外周面57は、具体的には、複数のS極の磁石57aと複数のN極の磁石57bとが、外周面57の周方向に交互に並んで設けられことにより構成されている。従動磁気歯車52は、第1のプーリ54と同軸上に配置されている。
従動磁気歯車52は、第1のプーリ54と一体に回転可能に第1のプーリ54に固定されている。例えば、従動磁気歯車52と第1のプーリ54とは、軸により固定されている。この軸は、フレーム53に形成された孔に配置されている。
このように構成されたセル50は、搬送部60に保持される。セル50は、例えば両フレーム53のそれぞれの中央から幅方向にセル50の外側に向かって突出する突出部を有している。セル50は、これら突出部が搬送部60により保持される。なお、幅方向とは、第1のプーリ54の軸方向と平行な方向である。
搬送部60は、図1に示すように、インダクション20と、第1の排出口30Aと、第2の排出口30Bと、の間に配置されている。搬送部60は、環状に形成されている。
搬送部60は、例えば、上昇部60aと、下降部60bと、下端部60cと、上端部60dと、を有している。上昇部60aは、インダクション20の二次側に位置し、セル50を上下方向に沿って上昇させる。下降部60bは、第1の排出口30Aの一次側と第2の排出口30Bの一次側とに位置し、セル50を上下方向に沿って下降する。下端部60cは、上昇部60aの下端及び下降部60bの下端を連続する。上端部60dは、上昇部60aの上端及び下降部60bの上端を連続する。
このように構成された搬送部60は、複数のセル50を等間隔に離間させて保持する。搬送部60は、また、複数のセル50を、セル50のベルトコンベア51の上面51aが上下方向に直交する姿勢を維持したまま移動し、かつ、インダクション20の二次側、第1の排出口30Aの一次側、及び第2の排出口30Bの一次側を通過するときの姿勢を所定の姿勢することを可能に構成されている。
インダクション20の二次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、例えば、セル50の上面51aが、インダクション20の上面21と平行、または、略平行となる姿勢である。または、インダクション20の二次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、インダクション20からの荷物5がセル50の上面51aに移動しやすいように、上面51aが上面21に対して傾斜する姿勢であってもよい。この傾斜は、例えば、上面51aの延長面と上面21の延長面とのなす角度が、90度より大きくなる傾斜である。または、上面51aの延長面と上面21の延長面とのなす角度が、90度未満となる傾斜である。
第1の排出口30Aの一次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、例えば、セル50の上面51aが第1の排出口30Aの上面31と平行、または、略平行となる姿勢である。または、第1の排出口30Aの一次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、セル50の上面51a上の荷物5が第1の排出口30Aの上面31に移動しやすいように、上面51aが上面31に対してする姿勢であってもよい。
第2の排出口30Bの一次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、例えば、セル50の上面51aが第2の排出口30Bの上面31と平行、または、略平行となる姿勢である。または、第2の排出口30Bの一次側を通過するときのセル50の所定の姿勢は、セル50の上面51a上の荷物5が第2の排出口30Bの上面31に移動しやすいように、上面51aが上面31に対してする姿勢であってもよい。
読み取り装置70は、インダクション20によって仕分機本体40に移動される荷物5のタグ6の情報を読み取り、読み取った情報を制御装置90に送信する。読み取り装置70は、本実施形態では一例としてインダクション20の近傍に設置されている。
磁気駆動部80は、インダクション20の二次側と、第1の排出口30Aの一次側と、第2の排出口30Bの一時側とのそれぞれに設置されている。磁気駆動部80は、駆動磁気歯車81と、駆動磁気歯車81を駆動する電動モータ82と、を有している。
駆動磁気歯車81は、例えば円柱状に形成されている。駆動磁気歯車81の外周面88には、複数のS極の磁石84と複数のN極の磁石85とが、周方向に交互に配置されている。駆動磁気歯車81は、駆動磁気歯車81の軸方向が上下方向に平行となり、かつ、搬送部60により移動されるセル50の従動磁気歯車52の外周面57と、磁気的に接続可能な距離を有して対向する位置に配置されている。本実施形態では、駆動磁気歯車81は、従動磁気歯車52に対して、環状となる複数のセル50の搬送経路R1の外側に配置される。
駆動磁気歯車81は、セル50が搬送部60により移動される過程でセル50の従動磁気歯車52と上下方向に直交する方向に対向するときに、従動磁気歯車52と磁気的に噛み合う。
このように構成された磁気駆動部80では、駆動磁気歯車81が回転し、かつ、駆動磁気歯車81が従動磁気歯車52と磁気的に接続されると、駆動磁気歯車81の回転が従動磁気歯車52に伝達される。従動磁気歯車52が回転されると、第1のプーリ54が回転されることによってベルトコンベア51が駆動される。
駆動磁気歯車81の軸方向の長さは、セル50が搬送部60により搬送されている過程で、駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52との磁気的接続が、荷物5がセル50の上面51aへの移動、または、セル50の上面51aからの移動に必要な時間維持される長さを有している。
駆動磁気歯車81は、例えば、複数が同軸上に配置され、かつ、一体に回転可能に固定されることで、従動磁気歯車52との接続が、セル50の上面51aへの移動、または、セル50の上面51aからの移動に必要な時間維持される長さを有してもよい。
1つの駆動磁気歯車81が用いられる場合は、駆動磁気歯車81は、駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52との磁気的接続が、荷物5がセル50の上面51aへの移動、または、セル50の上面51aからの移動に必要な時間維持される長さを有している。
なお、駆動磁気歯車81の個数、または、軸方向の長さは、磁気駆動部80が設置される箇所、すなわち、インダクション20の二次側、第1の排出口30Aの一次側、第2の排出口30Bの一次側で、適切な個数、または、適切な長さに設定される。
電動モータ82は、駆動磁気歯車81を所定の方向に回転させる。電動モータ82は、制御装置90に電気的に接続されている。電動モータ82は、制御装置90により制御される。
制御装置90は、セル50を所定の一方向に移動するように、搬送部60を制御する。また、制御装置90は、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82の駆動を制御する。なお、制御装置90は、インダクション20により荷物5が仕分機本体40に向かって移動されているときのみ、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動させるように制御してもよい。例えば制御装置90は、読み取り装置70から信号を受信する際に、インダクション20により荷物5が仕分機本体40に向かって移動されていると判定し、電動モータ82を駆動させるよう制御してもよい。
また、制御装置90は、読み取り装置70の検出結果に基づいて、第1の排出口30Aまたは第2の排出口30Bのうち荷物5の排出先を判定する。
また、制御装置90は、荷物5が載置されたセル50が排出先となる排出口の一次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81と磁気的に接続される位置まで移動すると、当該排出口の一次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動する。また、制御装置90は、駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52との磁気的接続が解除されると、電動モータ82の駆動を停止する。
次に、荷物仕分装置10の動作を説明する。
本実施形態では、制御装置90は、常に搬送部60を駆動する。搬送部60が駆動されることにより、複数のセル50は環状に並んだ状態で搬送経路R1に沿って所定の一方向に移動される。
荷物5が読み取り装置70を通過する際に、読み取り装置70は、当該荷物5のタグ6の情報を読み取る。読み取り装置70は、読み取ったタグ6の情報を制御装置90に送信する。制御装置90は、荷物5がインダクション20を移動されると、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動する。
電動モータ82が駆動されると、駆動磁気歯車81が回転される。搬送部60により移動される複数のセル50のうち、インダクション20の二次側を通過するセル50の従動磁気歯車52は、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81と磁気的に接続することにより回転する。従動磁気歯車52が回転することにより、セル50のベルトコンベア51が駆動される。ベルトコンベア51が駆動されることにより、インダクション20により移動された荷物5がセル50の上面51aに移動される。
インダクション20からセル50の上面51aに移動された荷物5は、従動磁気歯車52が駆動磁気歯車81と磁気的に接続されている間はベルトコンベア51が駆動されることによって、上面51a上を第1のプーリ54側に移動される。
荷物5が載置されたセル50の従動磁気歯車52と駆動磁気歯車81との磁気的接続が解除されると、従動磁気歯車52の回転が停止されることによってベルトコンベア51の駆動が停止される。
次に、制御装置90は、第1の排出口30Aへ排出される荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第1の排出口30Aの一次側に配置された駆動磁気歯車81と磁気的に接続される位置に到達すると、第1の排出口30Aの一次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動する。電動モータ82が駆動されると、駆動磁気歯車81が回転される。
なお、制御装置90は、読み取り装置70からの情報を受信した時点からの時間を計測し、第1の排出口30Aへ排出される荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第1の排出口30Aの一次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81との磁気的な接続が開始される位置に到達する時間となると、第1の排出口30Aの一次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動してもよい。
この場合、制御装置90は、読み取り装置70からの情報を受信してから、セル50が、当該セル50の従動磁気歯車52、及び第1の排出口30Aの一次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81の磁気的な接続が開始される位置に到達するまでの時間を、予め記憶している。
または、第1の排出口30Aの一次側に、セル50の従動磁気歯車52と駆動磁気歯車81との磁気的な接続が開始される位置にセル50が到達したことを検出するセンサが設けられてもよい。制御装置90は、このセンサの検出結果に基づいて電動モータ82を駆動する。
なお、セル50が、当該セル50の従動磁気歯車52と、駆動磁気歯車81との磁気的接続が開始される位置に到達されることを判断する手段は、上述以外の手段が用いられてもよい。
セル50の従動磁気歯車52は、駆動磁気歯車81と磁気的に接続されると、回転する。従動磁気歯車52が回転されると、ベルトコンベア51が駆動される。ベルトコンベア51が駆動されると、上面51aが第2のプーリ55から第1のプーリ54に向かって移動するので、荷物5が第1の排出口30A側に移動される。荷物5は、セル50が第1の排出口30Aの一次側を通過する過程で、第1の排出口30Aに移動される。制御装置90は、セル50の従動磁気歯車52と駆動磁気歯車81との磁気的接続が解除される位置までセル50が移動されると、駆動磁気歯車81の回転を停止する。
制御装置90は、第2の排出口30Bへ排出される荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第2の排出口30Bの一次側に設置された駆動磁気歯車81と磁気的に接続される位置に到達すると、第2の排出口30Bの一次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動する。電動モータ82が駆動されると、駆動磁気歯車81が回転される。
なお、制御装置90は、読み取り装置70からの情報を受信した時点からの時間を計測し、第2の排出口30Bへ排出される荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第2の排出口30Bの一次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81との磁気的な接続が開始される位置に到達する時間となると、第2の排出口30Bの一次側に設置された磁気駆動部80の電動モータ82を駆動してもよい。
この場合、制御装置90は、読み取り装置70からの情報を受信してから、セル50が、当該セル50の従動磁気歯車52、及び第2の排出口30Bの一次側に設置された磁気駆動部80の駆動磁気歯車81の磁気的な接続が開始される位置に到達するまでの時間を、予め記憶している。
または、第2の排出口30Bの一次側に、セル50の従動磁気歯車52と駆動磁気歯車81との磁気的な接続が開始される位置にセル50が到達したことを検出するセンサが設けられてもよい。制御装置90は、このセンサの検出結果に基づいて電動モータ82を駆動する。
なお、セル50が、当該セル50の従動磁気歯車52と、駆動磁気歯車81との磁気的接続が開始される位置に到達されることを判断する方法、または、手段は、上述以外の方法、または、手段が用いられてもよい。
セル50の従動磁気歯車52が駆動磁気歯車81と磁気的に接続されると、従動磁気歯車52が回転されるベルトコンベア51が駆動される。ベルトコンベア51が駆動されると、荷物5が第2の排出口30B側に移動される。荷物5は、セル50が第2の排出口30Bの一次側を通過する過程で、第2の排出口30Bに移動される。制御装置90は、セル50の従動磁気歯車52と駆動磁気歯車81との磁気的接続が解除される位置までセル50が移動されると、駆動磁気歯車81の回転を停止する。
このように構成された荷物仕分装置10は、セル50のベルトコンベア51が複数のセル50の搬送経路R1の一部に設置された磁気駆動部80により駆動される。この為、セル50は、ベルトコンベア51を駆動する為の電動モータを有していない。このように、セル50がベルトコンベア51を駆動する電動モータを有さないことからセル50の構成を簡素にすることができるので、荷物仕分装置10の構成を簡素にすることが可能となる。
さらに、セル50がベルトコンベア51を駆動する電動モータを有さないことから、セル50がメンテナンス容易な構成となる。さらに、磁気駆動部80からの駆動力は、駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52との非接触となる磁気的接続により、ベルトコンベア51に伝達される。この為、駆動力の伝達経路に生じる摩耗を低減できる。
さらに、セル50が、ベルトコンベア51を駆動する為の電動モータを有さないので、セル50の製造コストを低減できる。この為、荷物仕分装置10の製造コストを低減できる。
なお、本実施形態では、排出口30は一例として複数、具体例として2つ設置された。しかしながら、排出口30の数は、複数に限定されない。他の例では、排出口30は、1つであってもよい。また、本実施形態では、セル50の従動磁気歯車52は、ベルトコンベア51の搬送方向の二次側に設置されており、具体例では、第1のプーリ54と同軸に上に設置された。従動磁気歯車52は、他の例では、ベルトコンベア51の一次側に設置されてもよい。この具体例としては、従動磁気歯車52は、第2のプーリ55と同軸上に設置されてもよい。
第2の実施形態に係る荷物仕分装置10Aを、図4及び図5を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。図4は、荷物仕分装置10Aを模式的に示す正面図である。図5は、荷物仕分装置10Aに用いられる第1の排出口30A及び第2の排出口30B、並びにその近傍を示す正面図である。
図4及び図5に示すように、荷物仕分装置10Aは、第1の実施形態に対して、仕分機本体40に換えて、仕分機本体40Aが用いられる点が異なり、他の構造は同じである。荷物仕分装置10Aは、仕分機本体40Aの後述する1つの磁気駆動部80Aによって、セル50から荷物5を、第1の排出口30Aと第2の排出口30Bとに移動する。
第1の排出口30Aと第2の排出口30Bとは、セル50から荷物5を第1の排出口30Aに移動するタイミングで、別のセル50から荷物5を第2の排出口30Bに移動可能となる位置に配置されている。すなわち、第1の排出口30Aと第2の排出口30Bとは、いずれか1つのセル50から第1の排出口30Aに荷物5を移動する動作と、他のいずれか1つのセル50から第2の排出口30Bに荷物5を移動する動作とを、同時に行うことが可能となる位置に設置されている。
仕分機本体40Aは、複数のセル50と、搬送部60と、読み取り装置70と、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80と、第1の排出口30A及び第2の排出口30Bとに設置された磁気駆動部80Aと、を有している。
磁気駆動部80Aは、第1の排出口30Aの一次側に配置される駆動磁気歯車81と、第2の排出口30Bの一次側に配置される駆動磁気歯車81と、電動モータ82と、1つの軸83と、を有している。ここで、第1の排出口30Aの一次側に配置される駆動磁気歯車81を、第1の駆動磁気歯車81Aとし、第2の排出口30Bの一次側に配置される駆動磁気歯車81を、第2の駆動磁気歯車81Bとする。
第1の駆動磁気歯車81Aは、第1の実施形態での、第1の排出口30Aの一次側に配置された駆動磁気歯車81と同様に配置される。
第2の駆動磁気歯車81Bは、第1の実施形態での、第2の排出口30Bの一次側に配置された駆動磁気歯車81と同様に配置される。
また、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとの間隔は、第1の駆動磁気歯車81Aとセル50の従動磁気歯車52との磁気的な接続と、第2の駆動磁気歯車81Bと従動磁気歯車52との磁気的な接続とが、同時に生じる間隔を有している。
すなわち、本実施形態では、最上端に配置された第1の駆動磁気歯車81Aと従動磁気歯車52との磁気的接続の開始時期と、最上端に配置された第2の駆動磁気歯車81Bとセル50の従動磁気歯車52との磁気的接続の開始磁気とが、同じとなる。さらに、最下端に配置された第1の駆動磁気歯車81Aと従動磁気歯車52との磁気的接続が解除される時期と、最下端に配置された第2の駆動磁気歯車81Bと従動磁気歯車52との磁気的接続が解除される時期とが、同じとなる。
なお、第1の排出口30Aへ排出する荷物5が載置されたセル50が第1の排出口30Aの一次側を通過中に荷物5が第1の排出口30Aへ排出され、かつ、第2の排出口30Bへ排出する荷物5が載置されたセル50が第2の排出口30Bの一次側を通過中に荷物5が第2の排出口30Bへ排出されれば、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとの間隔は、第1の駆動磁気歯車81Aとセル50の従動磁気歯車52との磁気的な接続と、第2の駆動磁気歯車81Bと従動磁気歯車52との磁気的な接続とが、ずれたタイミングで生じる間隔であってもよい。磁気的接続が同時であること、または、上述のようにずれたタイミングで生じることを含めて、磁気的接続が略同時とする。
すなわち、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとは、第1の駆動磁気歯車81Aと従動磁気歯車52との磁気的接続と、第2の駆動磁気歯車81Bと従動磁気歯車52とが略同時に生じる間隔を有して配置されている。
第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとは、同軸上に配置されている。
軸83は、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bと同軸上に配置されており、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとを固定している。
より詳細には、本実施形態では、軸83の一端が3つの第1の駆動磁気歯車81Aのうち最上端に配置された第1の駆動磁気歯車81Aに固定され、軸83の他端が電動モータ82の出力軸に固定される。さらに、軸83の一端及び他端の間の部分は、残り2つの第1の駆動磁気歯車81Aと、3つの第2の駆動磁気歯車81Bとを貫通している。なお、軸83が電動モータ82の出力軸に固定されてもよいし、または、電動モータ82の出力軸を延長したものを軸83としてもちいてもよい。
電動モータ82は、軸83を回転する。電動モータ82は、例えば、第2の駆動磁気歯車81Bの近傍に配置されている。
次に、荷物仕分装置10Aの、第1の排出口30Aと第2の排出口30Bとに荷物5を移動する動作の一例を説明する。
制御装置90は、第1の排出口30Aに移動する荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第1の駆動磁気歯車81Aに磁気的に接続する位置に到達し、かつ、第2の排出口30Bに移動する荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第2の駆動磁気歯車81Bに磁気的に接続する位置に到達すると、磁気駆動部80Aの電動モータ82を駆動する。
電動モータ82が駆動されると、軸83により、第2の駆動磁気歯車81Bと第1の駆動磁気歯車81Aとが回転される。
第1の排出口30Aに移動する荷物5が載置されたセル50は、従動磁気歯車52が第1の駆動磁気歯車81Aと磁気的に接続されると、ベルトコンベア51が駆動される。ベルトコンベア51が駆動されることによって、上面51a上の荷物5が第1の排出口30Aに移動される。
さらに、第2の排出口30Bに移動する荷物5が載置されたセル50は、従動磁気歯車52が第2の駆動磁気歯車81Bと磁気的に接続されると、ベルトコンベア51が駆動される。ベルトコンベア51が駆動されることによって、上面51a上の荷物5が第2の排出口30Bに移動される。
このように、荷物仕分装置10Aは、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとを同軸上に配置することにより、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとを、軸83により1つの電動モータ82で同時に駆動することが可能となる。さらに、荷物仕分装置10Aは、1つの磁気駆動部80Aで、セル50から荷物5を第1の排出口30Aへ移動し、さらに同タイミングで、他のセル50から荷物5を第2の排出口30Bに移動することが可能となる。
また、本実施形態では、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとは、第1の駆動磁気歯車81Aとセル50の従動磁気歯車52との磁気的接続と、第2の駆動磁気歯車81Bと従動磁気歯車52との磁気的接続が略同時となる間隔で配置されている。
しかしながら、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとの配置の間隔は、は、これに限定されない。具体例として、図6に示す変形例のように、第1の駆動磁気歯車81Aと第2の駆動磁気歯車81Bとは、第1の駆動磁気歯車81Aがセル50の従動磁気歯車52と磁気的に接続している状態では、第2の駆動磁気歯車81Bとセル50の従動磁気歯車52とが磁気的に接続せず、第1の駆動磁気歯車81Aが従動磁気歯車52と磁気的に接続していない状態では、第2の駆動磁気歯車81Bが従動磁気歯車52と接続する間隔で配置されてもよい。この場合、第1の駆動磁気歯車81Aの位置に応じて第1の排出口30Aの位置が設定される。第2の駆動磁気歯車81Bの位置に応じて第2の排出口30Bの位置が設定される。
この変形例では、制御装置90は、第1の排出口30Aに移動する荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第1の駆動磁気歯車81Aに磁気的に接続される位置に到達すると、電動モータ82を駆動する。電動モータ82が駆動されると、セル50のベルトコンベア51が駆動されて荷物5が第1の排出口30Aに移動される。この状態では、第2の排出口30Bの一次側にセル50はない。
また、制御装置90は、第2の排出口30Bに移動する荷物5が載置されたセル50が、当該セル50の従動磁気歯車52が第2の駆動磁気歯車81Bに磁気的に接続する位置に到達すると、電動モータ82を駆動する。電動モータ82が駆動されると、セル50のベルトコンベア51が駆動されて荷物5が第2の排出口30Bに移動される。この状態では、第1の排出口30Aの一次側にセル50はない。
このように、この変形例では、磁気駆動部80Aは、第1の排出口30Aに移動する荷物5が載置されたセル50が第1の排出口30Aに到達するタイミングと、第2の排出口30Bに移動する荷物5が載置されたセル50が第2の排出口30Bに到達するタイミングとが異なる場合にも対応することが可能となる。
なお、本実施形態では、駆動磁気歯車を同軸上に配置可能とする複数の排出口30を有する構成の一例として、第1の排出口30Aと第2の排出口30Bとを有する構成が説明された。しかしながら、駆動磁気歯車を同軸上に配置可能とする排出口30が3つ以上設けられてもよい。この場合であっても、磁気駆動部80Aによって、駆動磁気歯車81を同軸上に配置可能とする3つ以上の排出口30のそれぞれに到達したセル50のベルトコンベア51を略同じタイミングで駆動することができる。または、磁気駆動部80Aの図6を用いて説明した上述の変形例にように、3つ以上の排出口30のそれぞれの一次側に設置された駆動磁気歯車81と、セル50の従動磁気歯車52との磁気的接続のタイミングを異なるタイミングとしてもよい。換言すると、複数の排出口のいずれか1つの一次側に配置された駆動磁気歯車と、当該排出口の一次側に到達したセルの従動磁気歯車とが磁気的に接続される期間では、他の排出口の一次側にはセル50は到達しない。
または、駆動磁気歯車81を同軸上に配置可能とする3つ以上の排出口30を有する構成の場合、これら3つ以上の排出口30のそれぞれの一次側に設置された駆動磁気歯車は、少なくとも2つの排出口30のそれぞれの一次側に設置された駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52との磁気的接続が異なる時期に生じる間隔で配置されてもよい。
この例としては、3つの排出口30を有する構成の場合、2つの排出口30のそれぞれに設置された駆動磁気歯車81にセル50が略同時に到達し、このとき残り1つの排出口30の一次側にはセル50が到達しない。そして、2つの排出口30のそれぞれの一次側に設置された駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52とが磁気的に接続されている間は、残り1つの排出口30の一次側にはセル50が到達しない。
なお、本実施形態、及び、上述の各種変形例では、駆動磁気歯車を同軸上に配置可能とする複数、例えば3つ以上の排出口30を有する構成について説明されたが、駆動磁気歯車を同軸上に配置可能とする複数、例えば3つ以上のインダクション20を有する構成の場合、これら複数のインダクション20の一時側に磁気駆動部80Aが設置されてもよい。
次に、第3の実施形態に係る荷物仕分装置10Bを、図7乃至図10を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。図7は、荷物仕分装置10Bの構成を模式的に示す平面図である。図8は、荷物仕分装置10Bの搬送路Rの一部を示す斜視図である。図9は、搬送路Rの一部を構成するセル50Bと、磁気駆動部80Bと、を示す斜視図である。荷物仕分装置10Bは、本実施形態では一例として、クロスベルトソーターである。
図7に示すように、荷物仕分装置10Bは、インダクション20と、複数の排出口30と、仕分機本体40Bと、制御装置90と、を有している。
荷物仕分装置10Bは、インダクション20から移動された荷物5を、荷物5のタグ6の情報に基づいて、運搬先に応じた排出口30に移動する。排出口30は、本実施形態では一例として複数設けられており、具体例として2つ設けられている。一方の排出口30を、第1の排出口30Aとし、他方の排出口30を第2の排出口30Bとする。
仕分機本体40Bは、環状に構成された搬送路Rと、搬送路Rを移動させる搬送部60Bと、読み取り装置70と、磁気駆動部80Bと、を有している。
搬送路Rは、複数のセル50Bを環状に連結することで構成される。搬送路Rは、一部がインダクション20の二次側に位置し、他の一部が第1の排出口30Aの一次側に位置し、他の一部が第2の排出口30Bの一次側に位置する環状に形成されている。セル50Bは等間隔で配置されている。
セル50Bは、ベルトコンベア51Bと、従動磁気歯車52Bと、伝達部58と、を有している。ベルトコンベア51Bは、フレーム53Bと、第1のプーリ54と、第2のプーリ55と、無端ベルト56と、を有している。
フレーム53Bは、例えば、三角形状の板部材である。第1のプーリ54は、フレーム53Bの1つの角部に回転可能に支持されている。第2のプーリ55は、フレーム53Bの他の1つの角部に回転可能支持されている。
従動磁気歯車52Bは、無端ベルト56の下方に配置されている。従動磁気歯車52Bは、従動磁気歯車52Bの軸線が第1のプーリ54の軸線及び第2のプーリ55の軸線と平行となる姿勢で、後述する軸59によってフレーム53Bに支持されている。
従動磁気歯車52Bの外周面57は、複数のS極の磁石57aと、複数のN極の磁石57bとによって構成されている。複数のS極の磁石57aと複数のN極の磁石57bとは、外周面57の周方向に交互に配置されている。
伝達部58は、第3のプーリ58aと、第4のプーリ58bと、無端ベルト58cと、を有している。第3のプーリ58aは、フレーム53Bを挟んで第1のプーリ54の反対側で第1のプーリ54と同軸上に配置されている。第3のプーリ58aは、第1のプーリ54と一体に回転可能に、例えば軸によって第1のプーリ54固定されている。フレーム53Bには、この軸が回転可能に挿通される孔が形成されている。
第4のプーリ58bは、フレーム53Bの他の1つの角部を挟んで従動磁気歯車52の反対側に配置されている。第4のプーリ58bは、従動磁気歯車52と同軸上に配置されている。第4のプーリ58bは、従動磁気歯車52と一体に回転可能に、軸59によって従動磁気歯車52に固定されている。フレーム53Bには、軸59が回転可能に相通される孔が形成されている。
このように構成されたセル50Bは、従動磁気歯車52の回転が、伝達部58を介して第1のプーリ54に伝達される。第1のプーリ54が回転されることによって、ベルトコンベア51が駆動される。また、このように構成されたセル50Bは、従動磁気歯車52が搬送路Rよりも下方に位置し、ベルトコンベア51の上面51aが例えば上下方向に直交し、伝達部58が第1のプーリ54及び第2のプーリ55に対してセル50Bの搬送路R上での進行方向前側に位置する姿勢で、搬送部60Bに設置される。
搬送部60Bは、複数のセル50Bを、搬送路Rの所定の一方向に移動する。
磁気駆動部80Bは、インダクション20の二次側となる搬送路Rの下方と、第1の排出口30Aの一次側となる搬送路Rの下方と、第2の排出口30Bの一次側となる搬送路Rの下方と、に設置されている。
磁気駆動部80Bは、図9に示すように、駆動磁気歯車87と、駆動磁気歯車87を駆動する電動モータ82と、を有している。
駆動磁気歯車87は、セル50の従動磁気歯車52の下方に配置されている。駆動磁気歯車87は、例えば円柱状に形成されている。駆動磁気歯車87の外周面88は、複数のS極の磁石88aと、複数のN極の磁石88bとから構成されている。複数のS極の磁石88aと複数のN極の磁石88bとは、外周面88の周方向に交互に配置されている。
また、駆動磁気歯車87は、駆動磁気歯車87の軸線が従動磁気歯車52の軸線と平行となり、かつ、外周面88が従動磁気歯車52Bの外周面57と磁気的に接続可能な距離を有して対向する位置に配置されている。駆動磁気歯車87は、セル50Bが搬送部60Bにより移動される過程でセル50Bの従動磁気歯車52Bと上下方向に対向するときに、従動磁気歯車52Bと磁気的に噛み合う。
このように構成された磁気駆動部80Bでは、駆動磁気歯車87が回転し、かつ、駆動磁気歯車87が従動磁気歯車82Bと磁気的に接続されると、駆動磁気歯車87の回転が従動磁気歯車82Bに伝達される。
駆動磁気歯車87は、荷物5を移動するのに十分な個数用いられている。駆動磁気歯車87が複数用いられる場合は、これら複数の駆動磁気歯車87は、同軸上に配置される。さらに、複数の駆動磁気歯車87は、一体に回転するよう、互いに固定される。または、駆動磁気歯車87が1つ用いられる場合は、駆動磁気歯車87は、荷物5を移動するのに十分な長さを有している。
本実施形態では、インダクション20の二次側に設置された磁気駆動部80Bの駆動磁気歯車87は、セル50がインダクション20の二次側を移動する間にインダクション20からの荷物5をセル50Bの上面51a上に移動可能となる複数用いられている。
第1の排出口30Aの一次側に設置された磁気駆動部80Bの駆動磁気歯車87は、セル50が第1の排出口30Aの一次側を通過する間に、セル50の上面51a上の荷物5を第1の排出口30Aに移動可能な複数用いられている。
第2の排出口30Bの一次側に設置された磁気駆動部80Bの駆動磁気歯車81は、セル50が第2の排出口30Bの一次側を移動する間に、セル50Bの上面51a上の荷物5を第2の排出口30Bに移動可能な複数用いられている。
電動モータ82は、駆動磁気歯車87を所定の一方向に回転する。所定の一方向は、セル50Bのベルトコンベア51の上面51aを、第2のプーリ55から第1のプーリ54側へ移動する方向である。
本実施形態は、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態では、磁気駆動部80Bが、搬送路Rの下方に設置されている。この為、磁気駆動部80Bが、搬送路Rに対して、上下方向に直交する方向に突出する配置とすることがない。この為、磁気駆動部80Bが大型化することを防止できる。
さらに、セル50Bは、従動磁気歯車52Bが無端ベルト56の下方に配置され、かつ、フレーム53Bよりもセル50Bの搬送路R上での進行方向後方に配置される。この為、セル50が搬送路Rの湾曲した部分を移動するときであっても、従動磁気歯車52Bが他のセル50B等に干渉することが防止される。
なお、第1の実施形態と第2の実施形態と第3の実施形態とでは、電動モータ82は所定の一方向のみに駆動された。しかしながら、電動モータ82は、所定の一方向のみに駆動されることに限定されない。他の例では、電動モータ82は、両方向に駆動可能に構成されてもよい。電動モータ82が両方向に回転可能であることによって、ベルトコンベア51の上面51aの移動方向を、第2のプーリ55から第1のプーリ54へ向かう方向、及び、第1のプーリ54から第2のプーリ55へ向かう方向から適宜選択可能となる。
また、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、セル50の従動磁気歯車52は、外周面57が、複数のS極の磁石57aと複数のN極の磁石57bとが外周面57の周方向に交互に配置された構成を有している。また、駆動磁気歯車81は、外周面88に複数のS極の磁石84と複数のN極の磁石85とが外周面88の周方向に交互に配置された構成を有している。
そして、第1の実施形態及び第2の実施形態では、駆動磁気歯車81と従動磁気歯車52とは、それぞれの軸線が互いに直交し、従動磁気歯車52の外周面57と駆動磁気歯車81の外周面88とが対向する姿勢で、互いに磁気的に接続される。
また、第3の実施形態では、駆動磁気歯車87と従動磁気歯車52Bとは、それぞれの軸線が平行となり、従動磁気歯車52Bの外周面57と駆動磁気歯車87の外周面88とが対向する姿勢で、互いに磁気的に接続される。
しかしながら、駆動磁気歯車81,87と従動磁気歯車52,52Bは、図10に示す変形例のように、それぞれの一端面が、複数のS極の磁石と複数のN極の磁石とが軸線回りに交互に配置される構成を有してもよい。この場合、駆動磁気歯車81,87と、従動磁気歯車52,52Bは、同軸上に配置され、磁石が配置された端面同士が対向配置される。
このように、従動磁気歯車52,52Bに対する駆動磁気歯車81,87の姿勢は、従動磁気歯車52,52Bの軸線に対して駆動磁気歯車81,87の軸線が直交し、従動磁気歯車52,52Bの外周面57に駆動磁気歯車81,87の外周面88が対向する姿勢と、従動磁気歯車52,52Bの軸線と駆動磁気歯車81,87の軸線とが平行となり、従動磁気歯車52,52Bの外周面57に駆動磁気歯車81,87の外周面88が対向する姿勢と、駆動磁気歯車81,87が従動磁気歯車52,52Bと同軸上に配置される姿勢と、のいずれかが、適宜用いられる
以上述べた少なくとも1つの実施形態の荷物仕分装置10,10A,10Bによれば、セル50,50Bは従動磁気歯車52,52Bを駆動する為の電動モータを有さない構成である為、荷物仕分装置10,10A,10Bの構成を簡単にすることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。