JP2019134051A - 実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法 - Google Patents

実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査装置による基板の検査結果のうち適切な情報のみが実装用装置にフィードバックされるようにした実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1の実装装置M1は、搬入した基板KBに順序情報を付与するとともに基板KBの識別情報を読み取り、これらを対応付けてホストコンピュータ記憶部31に記憶させる。検査装置M3は基板KBの搬入に伴い順序情報を受け取るとともに基板KBから識別情報を読み取り、これら順序情報と識別情報を対応付けて検査記憶部21に記憶させる。検査結果が不良の場合には、検査記憶部21に記憶されている不良の基板KBの順序情報に所定の処理が与えられる。検査記憶部21に記憶されている対応関係が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている対応関係と一致していない場合には、検査結果のフィードバックを禁止する。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の実装用装置と検査装置を含んで構成される実装ラインを管理する実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法に関する。
基板に部品を実装して実装基板を生産する実装ラインは複数の実装用装置と検査装置を含んで構成されている。検査装置は基板に対する部品の装着状態等から基板の検査を行い、その合否を判定する。検査装置で不合格と判定された基板は検査装置から搬出されたところで作業者によって抜き取られ、手作業で部品の修理等の修正がなされたうえで検査装置に再投入され、再検査がされる。このような実装ラインにおいては、検査装置で不合格と判定された基板に個別識別用のIDマークを印刷して適切な基板KBであるかどうかを判断している例(下記の特許文献1)や、部品実装後の基板を検査して得られる部品の位置ずれ情報等に基づいて実装装置の実装プログラムを補正する補正情報を作成してフィードバックするシステムの例(下記の特許文献2)が知られている。
特開2016−174192号公報 特開2014−216353号公報
しかしながら、検査装置により不良箇所があると判定されて修正が加えられた基板についての再検査結果は、実装プログラムの補正に必要な部品の位置ずれ情報としては適切でなく、このような情報が実装用装置にフィードバックされてしまうことは好ましくない。
そこで本発明は、検査装置による基板の検査結果のうち適切な情報のみが実装用装置にフィードバックされるようにした実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法を提供することを目的とする。
本発明の実装ライン管理システムは、基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成される実装ラインを管理する実装ライン管理システムであって、前記複数の実装用装置のうち最上流側に配置された先頭実装用装置は、搬入した基板に順序情報を付与するとともに前記基板から前記基板の識別情報を読み取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置に受け渡し、前記複数の実装用装置のうち前記先頭実装用装置の下流側の前記実装用装置は、前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置又は前記検査装置に受け渡し、前記検査装置は前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取るとともに前記基板から前記識別情報を読み取り、受け取った前記順序情報と読み取った前記識別情報とを対応付けて第1の記憶部に記憶させたうえで前記基板の検査を行い、前記先頭実装用装置が前記基板に付与した前記順序情報と前記先頭実装用装置が前記基板から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶する第2の記憶部と、前記検査装置が検査した前記基板の検査結果を前記実装用装置にフィードバックするフィードバック部と、前記検査結果が不良の場合に、前記第1の記憶部に記憶されている不良の前記基板の前記順序情報に所定の処理を与える順序情報処理部と、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致しているかどうかを判定する判定部と、前記判定部により、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致していない場合には、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止するフィードバック禁止部とを備えた。
もうひとつの本発明の実装ライン管理システムは、基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成される実装ラインを管理する実装ライン管理システムであって、前記複数の実装用装置は、搬入された基板の識別情報を読み取る読取手段を有し、前記検査装置は、前記基板の検査を行う検査手段と、前記基板の検査結果を検査ごとに前記識別情報と関連付けて第1の記憶部に記憶させる制御手段と、検査した前記検査結果を前記実装用装置にフィードバックするフィードバック部とを有し、複数の前記実装用装置で読み取った識別情報を記憶する前記第1の記憶部と、前記第1の記憶部に前記検査結果が不良であった不良情報が記憶されている前記基板に所定の処理を与える順序情報処理部と、前記第1の記憶部に不良情報が記憶されるかどうかを判定する判定部と、前記判定部により、前記識別情報に関連付けられた複数の前記検査の結果の少なくともひとつが不良情報の場合に、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止するフィードバック禁止部とを備えた。
本発明の実装ラインの管理方法は、基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成され、前記複数の実装用装置のうち最上流側に配置された先頭実装用装置は、搬入した基板に順序情報を付与するとともに前記基板から前記基板の識別情報を読み取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置に受け渡し、前記複数の実装用装置のうち前記先頭実装用装置の下流側の前記実装用装置は、前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置又は前記検査装置に受け渡し、前記検査装置は前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取るとともに前記基板から前記識別情報を読み取り、受け取った前記順序情報と読み取った前記識別情報とを対応付けて第1の記憶部に記憶させたうえで前記基板の検査を行い、前記検査装置が検査した前記基板の検査結果を前記実装用装置にフィードバックする実装ラインを管理する実装ラインの管理方法であって、前記先頭実装用装置が前記基板に付与した前記順序情報と前記先頭実装用装置が前記基板から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶する記憶工程と、前記検査結果が不良の場合に、前記第1の記憶部に記憶されている不良の前記基板の前記順序情報に所定の処理を与える順序情報処理工程と、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致しているかどうかを判定する判定工程とを含み、前記判定工程で、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致していない場合には、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止する。
本発明によれば、検査装置による基板の検査結果のうち適切な情報のみが実装用装置にフィードバックされる。
本発明の一実施の形態における実装ライン管理システムの構成図 本発明の一実施の形態における実装ライン管理システムの情報伝送系統を示すブロック図 本発明の一実施の形態における実装ライン管理システムの検査結果のフィードバックに関する処理の流れの第1の例を示すフローチャート 本発明の一実施の形態における実装ライン管理システムの検査結果のフィードバックに関する処理の流れの第2の例を示すフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における実装ライン管理システム1の概略構成図である。実装ライン管理システム1は、実装ライン2と、実装ライン2と繋がるホストコンピュータ3を備えている。
実装ライン2は、実装用装置である第1の実装装置M1と、第1の実装装置M1の下流側に配置された実装用装置である第2の実装装置M2から構成される複数の実装用装置と、これら複数の実装用装置の下流側(具体的には第2の実装装置M2の下流側)に配置された検査装置M3を備えている。ここでは実装用装置は第1の実装装置M1と第2の実装装置M2の2台であるが、実装用装置は3台以上あってもよい。
本実施の形態における実装ライン2において、第1の実装装置M1は、複数の実装用装置のうち最上流側に配置された「先頭実装用装置」となっている。これに対して第2の実装装置M2は、複数の実装用装置のうち先頭実装用装置の下流側に配置された「下流側の実装用装置」となっている。実装用装置が3台以上である場合、先頭実装用装置以外の実装用装置は「下流側の実装用装置」となる。
基板KBは先頭実装用装置である第1の実装装置M1に搬入されて部品PTが実装された後、第1の実装装置M1から搬出されて第2の実装装置M2で更に部品PTが実装される。そして、第2の実装装置M2から搬出されて検査装置で基板KBの検査がなされ、実装基板JKBが生産される。
図2において、第1の実装装置M1と第2の実装装置M2はそれぞれ、実装記憶部11、実装作業部12、実装制御部13、実装装置入出力部14及び実装装置通信部15を備えている。先頭実装用装置である第1の実装装置M1は更に、順序情報付与部16と識別情報読取部17を備えている。
図2において、検査装置M3は、検査記憶部21(第1の記憶部)、検査作業部22、検査制御部23、検査装置入出力部24、検査装置通信部25及びフィードバック部26のほか、第1の実装装置M1と同様に識別情報読取部17を備えている。ホストコンピュータ3は、ホストコンピュータ記憶部31(第2の記憶部)、ホストコンピュータ通信部32、順序情報処理部33、判定部34及びフィードバック禁止部35を備えている。なお、検査作業部22が識別情報読取部17の役割を備える場合、識別情報読取部17は備えていなくてもよい。
第1の実装装置M1と第2の実装装置M2がそれぞれ備える実装記憶部11には、基板KBに部品PTを実装するために必要な諸データと実装プログラム等が記憶されている。諸データとは、例えば、基板KBに実装される部品PTの種類や基板KBに対する装着方向等のデータであり、実装プログラムとは、基板KB上のどの位置にどの部品PTをどの順序で実装するか等を予め規定したプログラムである。
実装作業部12は、基板KBの搬入、位置決め及び搬出を行う基板搬送装置のほか、部品PTを供給する部品供給部12A(図1)、部品供給部12Aが供給する部品PTをピックアップして基板搬送装置により位置決めした基板KBに装着する部品装着部12B(図1)等を備えている。実装制御部13は、実装記憶部11に記憶された諸データ及び実装プログラムに基づいて実装作業部12を作動させ、基板KBに部品PTを装着させる。
実装装置入出力部14は例えばタッチパネルであり、作業者からの入力操作を受け入れるとともに、必要な操作指令を作業者に与える。実装装置入出力部14は、作業者に種々の情報を報知する報知部としても機能する。実装装置通信部15はホストコンピュータ3が備えるホストコンピュータ通信部32を通じてホストコンピュータ3との間で情報のやり取りを行う。
第1の実装装置M1が備える順序情報付与部16は、搬入した基板KBに順序情報としてのシリアル番号を付与する。順序情報付与部16は、第1の実装装置M1が基板KBを搬入したことを検知するごとに、その基板KBに連続番号を付していく。
順序情報付与部16で付与されたシリアル番号はホストコンピュータ3に送られてホストコンピュータ記憶部31に記憶されるとともに、基板KBが第1の実装装置M1から第2の実装装置M2へ、更に第2の実装装置M2から検査装置M3へと下流側の装置に受け渡されるときに、ホストコンピュータ3を介して下流側の装置に受け渡される。第1の実装装置M1、第2の実装装置M2及び検査装置M3では、基板KBが搬入されてから搬出されるまでの間、基板KBはその基板KBに付された順序情報(シリアル番号)に基づいて認識される。
各基板KBにはバーコード等の識別子が付されており、その識別子にはその基板KBに固有の情報が記録されている。先頭実装用装置である第1の実装装置M1が備える識別情報読取部17は、各基板KBに付された識別子から、その基板KBを識別する情報である識別情報を読み取る。
識別情報読取部17が読み取った基板KBの識別情報は、ホストコンピュータ3に伝送されて、ホストコンピュータ記憶部31に記憶される。ホストコンピュータ記憶部31は、基板KBの識別情報を、順序情報付与部16から送られてきたその基板KBの順序情報(シリアル番号)と対応付けて記憶する。
このように本実施の形態において、先頭実装用装置である第1の実装装置M1は、搬入した基板KBに順序情報を付与するとともに基板KBから基板の識別情報を読み取って作業を行い、その基板KBの搬出に伴い順序情報を下流側の実装用装置(ここでは第2の実装装置M2)に受け渡すようになっている。また、下流側の実装用装置である第2の実装装置M2は、基板KBの搬入に伴い順序情報を受け取って作業を行い、その基板KBの搬出に伴い順序情報を下流側の実装用装置又は検査装置(ここでは検査装置M3)に受け渡すようになっている。
検査装置M3が備える検査記憶部21には、部品PTが実装された基板KBを検査するために必要な諸データと検査プログラム等が記憶されている。諸データとは、例えば、基板KB上の部品PTが実装される箇所の位置データ、実装される部品PTの種類や基板KBに対する装着方向等のデータであり、検査プログラムとは、基板KBに対してどの部品PTをどの順序で検査するかを予め規定したプログラムである。
検査装置M3は前述したように識別情報読取部17を備えており、基板KBを搬入したときに、その基板KBの識別情報を読み取る。そして、検査記憶部21は、検査装置M3が基板KBの搬入に伴い受け取った順序情報と、自身が備える識別情報読取部17が読み取った識別情報とを対応付けて記憶する。すなわち、本実施の形態において、検査装置M3は、基板KBの搬入に伴い順序情報を受け取るとともに基板KBから識別情報を読み取り、受け取った順序情報と読み取った識別情報を対応付けて検査記憶部21に記憶させるようになっている。
検査作業部22は、基板KBの搬入、位置決め及び搬出を行う基板搬送装置、基板KBを上方から撮像するカメラ22A(図1)等を備えている。検査制御部23は、検査記憶部21に記憶された諸データ及び検査プログラムに基づいて検査作業部22を作動させ、基板KBの検査を行う検査動作を実行させる。検査制御部23は、検査記憶部21に記憶させた基板KBの順序情報(シリアル番号)に基づいて、必要な検査作業を実行する。具体的には、検査作業部22が備えるカメラ22Aで基板KBを撮像すること等によって、基板KBに実装された部品PTのそれぞれが、規定された基板KB上の位置に、規定された姿勢で装着されているかどうか等を検査する。
検査装置入出力部24は例えばタッチパネルであり、作業者からの入力操作を受け入れるとともに、必要な操作指令を作業者に与える。また、作業者に種々の情報を報知する報知部としても機能する。検査装置通信部25はホストコンピュータ3のホストコンピュータ通信部32を通じてホストコンピュータ3との間で情報のやり取りを行う。フィードバック部26は、検査装置M3が検査した基板KBの検査結果を、ホストコンピュータ3を介して、検査装置M3の上流側の実装用装置(第1の実装装置M1及び第2の実装装置M2)にフィードバックする。
このような構成の実装ライン2において、先頭実装用装置である第1の実装装置M1は、実装ライン2の外部から搬入した基板KBに順序情報を付与するとともにその基板KBの識別情報を読み取り、その基板KBに付与した順序情報と基板KBから読み取った識別情報とを対応付けてホストコンピュータ記憶部31に記憶させる。そして、基板KBに対する部品PTの実装作業を行ったうえで、基板KBを下流側の実装用装置である第2の実装装置M2に搬出する。基板KBの搬出に伴い、ホストコンピュータ3を介して第2の実装装置M2に基板KBの順序情報(シリアル番号)を受け渡す。
第2の実装装置M2は、基板KBの搬入に伴いホストコンピュータ3を介して第1の実装装置M1から順序情報を受け取る。そして、基板KBに対する部品PTの実装作業を行ったうえで、基板KBを下流側の装置である検査装置M3に搬出する。基板KBの搬出時には、ホストコンピュータ3を介して検査装置M3に順序情報(シリアル番号)を受け渡す。
検査装置M3は基板KBの搬入時にホストコンピュータ3を介して第2の実装装置M2から順序情報を受け取るとともに、自身が備える識別情報読取部17によって、基板KBの識別情報を読み取る。そして、検査作業部22で基板KBを検査して実装良否の検査結果を得る。検査結果が実装良のうち基板KBに実装された部品が規定の位置から位置ずれがある場合には、その位置ずれの状態を詳細に把握して検査結果に含める。検査装置M3は、基板KBの検査が終了したら、その基板KBを外部に搬出するとともに、基板KBの検査結果をホストコンピュータ3に送信する。
ここで、検査装置M3は、上記基板KBの検査において、基板KBに不良箇所があることを検知した場合には、その不良箇所を含む検査結果を検査装置入出力部24に表示して、作業者に報知する。この報知を受けた作業者は、検査装置M3から搬出された基板KBを抜き取って、その基板KBの不良箇所を手作業や不良箇所の部品PTを取り除く等の修正をする。そして、作業者は、基板KBに修正を加えた後、第1の実装装置M1又は検査装置M3に基板KBを投入(再投入)して、検査装置M3に基板KBの検査(再検査)を行わせる。このとき検査装置M3は第2の実装装置M2から送られてきた通常の基板KBに対する検査と同様の検査を再投入された基板KBについても行い、その基板KBの検査結果を得る。
ホストコンピュータ記憶部31は、前述したように、先頭実装用装置である第1の実装装置M1が付与した基板KBの順序情報と、先頭実装用装置である第1の実装装置M1が読み取った基板KBの識別情報とを対応付けて(組み合わせて)記憶する。ホストコンピュータ3が備えるホストコンピュータ通信部32は、第1の実装装置M1、第2の実装装置M2、検査装置M3それぞれとの間で情報のやり取りを行うことで、第1の実装装置M1、第2の実装装置M2、検査装置M3の間での情報のやり取りを可能にする。
ホストコンピュータ3が備える順序情報処理部33は、検査装置M3から搬出された基板KBが検査装置M3に再投入される場合に、検査記憶部21に記憶されている基板KB(再投入される基板KB)の順序情報(シリアル番号)に所定の処理を与える。ここで、上記所定の処理とは、例えば、順序情報を削除する処理や、順序情報に所定の情報(検査結果不良情報)を付加して順序情報を改変する処理等をいう。このように順序情報処理部33が、検査装置M3に再投入される基板KBの順序情報に所定の処理を与えるのは、修正が加えられた基板KBを、修正が加えられていない(再投入されたのではない)通常の基板KBと区別するためである。
ホストコンピュータ3が備える判定部34は、検査記憶部21に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(組み合わせ)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている識別情報と順序情報との対応関係と一致しているかどうかを判定する。ホストコンピュータ3が備えるフィードバック禁止部35は、判定部34により、検査記憶部21に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている識別情報と順序情報との対応関係と一致していない場合には、検査装置M3のフィードバック部26による検査結果のフィードバックを禁止する。
作業者によって修正を加えられて再検査される基板KBには、もはや、部品PTの実装時に発生した位置ずれ等は解消されている。このため、再検査の結果をフィードバックすることは、第1の実装装置M1と第2の実装装置M2がそれぞれに起因する位置ずれ等を補正する際の妨げとなる。このような趣旨から、順序情報処理部33は、検査装置M3に再投入される基板KBの順序情報に所定の処理を与えることによって、修正が加えられた基板KBを、修正が加えられていない通常の基板KBと区別しており、フィードバック禁止部35は、再投入された基板KBの検査結果のフィードバックを禁止するようにしている。
次に、上記構成の実装ライン2の管理を行う実装ライン管理システム1における検査結果のフィードバックに関する処理の流れの例を2つ示す。図3のフローチャートに示す第1の例は、検査装置M3により基板KBに不良箇所があることが検知された場合に、順序情報処理部33が、検査装置M3に再投入される基板KBの順序情報を削除する例である。図4のフローチャートに示す第2の例は、検査装置M3により基板KBに不良箇所があることが検知された場合に、順序情報処理部33が、検査装置M3に再投入される基板KBの順序情報に所定の情報(検査結果不良情報)を付加する例である。
第1の例について説明する。第1の例では、検査装置M3は、ホストコンピュータ3を介して第2の実装装置M2から送られてくる基板KBの順序情報(シリアル番号)を受け取ったうえで(図3に示すステップST1)、その基板KBを搬入する(ステップST2)。そして、検査装置M3は、自身が備える識別情報読取部17によって、搬入した基板KBの識別情報を読み取る(ステップST3)。
検査装置M3は、基板KBの識別情報を読み取ったら、受け取った順序情報と読み取った識別情報を対応付けて(組み合わせて)検査記憶部21に記憶させ(ステップST4)、そのうえで基板KBの検査を実行する(ステップST5)。そして、その検査の結果に基づいて、基板KBに不良箇所があるかどうかを判断する(ステップST6)。
ステップST6において、基板KBに不良箇所がなかった場合には、ホストコンピュータ3の判定部34が、検査記憶部21に記憶されている順序情報(ここでは基板KBの搬入時に受け取った順序情報)と識別情報(検査装置M3が基板KBから読み取った識別情報)との対応関係(「搬入時対応関係」と称する)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている順序情報(第1の実装装置M1が基板KBに付与した順序情報)と識別情報(第1の実装装置M1が基板KBから読み取った識別情報)との対応関係(「基準対応関係」と称する)と一致しているかどうかを判定する(ステップST7)。
ステップST7で、搬入時対応関係が基準対応関係と一致していると判定された場合には、検査装置M3が検査した基板KBは第2の実装装置M2から受け取ったものである(検査装置M3に再投入された基板KBではない)として、フィードバック部26は、第1の実装装置M1と第2の実装装置M2に検査結果をフィードバックし(ステップST8)、そのうえで基板KBを搬出し(ステップST9)、その基板KBについての検査を終了する。
ここで、フィードバック部26がフィードバックする検査結果には、検査結果には基板KBに実装した部品PTの位置ずれ情報が含まれる。第1の実装装置M1及び第2の実装装置M2のそれぞれは、フィードバックされた検査結果に基づいて、自身が基板KBに実装した部品PTについて生じた位置ずれが低減されるように、自身の実装プログラムを補正する。
一方、ステップST7で、搬入時対応関係が基準対応関係と一致していないと判定された場合には、検査装置M3が検査した基板KBは第2の実装装置M2から受け取ったものではなく、検査装置M3に再投入された基板KBであるとして、ホストコンピュータのフィードバック禁止部35は、検査装置M3のフィードバック部26による検査結果のフィードバックを禁止する。このため検査装置M3は、第1の実装装置M1と第2の実装装置M2に検査結果をフィードバックすることなく、基板KBを搬出して(ステップST9)、その基板KBについての検査を終了する。
前述のステップST6において、基板KBに不良箇所があった場合には、検査装置M3は、検査装置入出力部24であるタッチパネルを介して、作業者に、検査装置M3が搬出した基板KBを抜き取って基板KBの不良箇所を修正するように指示したうえで(ステップST10)、検査動作を一時停止させる(ステップST11)。
ステップST10の指示を受けた作業者は、検査装置M3が搬出した基板KBを抜き取ってその基板KBの不良箇所を修正する。そして、検査装置入出力部24であるタッチパネルから所定の再投入をする旨の操作(再投入操作)を行ったうえで(ステップST12)、修正した基板KBを検査装置M3に投入(再投入)する。
作業者が検査装置入出力部24から行った再投入操作があった場合には、その旨の通知がホストコンピュータ3になされる。ホストコンピュータ3の順序情報処理部33は、検査装置M3から再投入操作があった旨の通知を受けた場合には、検査装置M3の検査記憶部21に現在記憶されている順序情報を削除する(ステップST13)。
作業者は、上記のように検査装置入出力部24から再投入操作を行ったうえで基板KBを検査装置M3に再投入すると、検査装置M3はステップST2に戻って再投入された基板KBを搬入し(ステップST2)、その基板KBの識別情報を読み取る(ステップST3)。そして、ステップST13で削除された順序情報(空の情報)と読み取った識別情報を対応付けて検査記憶部21に記憶させ(ステップST4)、そのうえで検査を実行する(ステップST5)。検査を実行したら、その検査の結果に基づいて、基板KBに不良箇所があるかどうかを判断する(ステップST6)。
ここで、再び基板KBに不良箇所があった場合にはステップST10に進むが、基板KBに不良箇所がなかった場合には、ホストコンピュータ3の判定部34において、検査記憶部21に記憶されている順序情報(ここでは削除された順序情報)と再度のステップST3で読み取った基板KBの識別情報との対応関係(搬入時対応関係)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(基準対応関係」)と一致しているかどうかが判定される(ステップST7)。
上記基板KBの再投入時におけるステップST7は、基板KBに不良箇所がなかった場合であっても、順序情報は削除されていて、搬入時対応関係は基準対応関係と一致しないので、検査装置M3のフィードバック部26は検査結果を第1の実装装置M1及び第2の実装装置M2にフィードバックせず、基板KBが搬出される(ステップST9)。
このように、第1の例では、順序情報処理部33は、検査装置M3から搬出された基板KBが検査装置M3に再投入される場合に、基板KBの順序情報を削除するようになっている。このため判定部34において、検査記憶部21に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(搬入時対応関係)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(基準対応関係)と一致していないと判定され、フィードバック部26による検査結果のフィードバックが禁止される。
次に、第2の例について説明する。第1の例では、少なくとも一度、不良箇所があった基板KBは、全ての実装位置に対してフィードバックさせなかったが、不良箇所があった基板KBであっても不良箇所以外は正常に実装されているとみなせる。そのため、第2の例においては、不良箇所があった基板KBに対して、不良箇所以外の実装位置のフィードバックが可能な一例を示す。第2の例において、図4におけるステップST1からステップST9までの流れは第1の例の場合と同様である。第2の例では、ステップST6において、基板KBに不良箇所があった場合には、その旨の判断情報がホストコンピュータ3に伝送される。そして、ホストコンピュータ3の順序情報処理部33は、検査装置M3の検査記憶部21に現在記憶されている順序情報に所定の情報(検査結果不良情報)を付加する(図4に示すステップST21)。第2の例における検査結果不良情報は、不良箇所の実装位置情報を含む。
ホストコンピュータ3の順序情報処理部33が、検査装置M3の検査記憶部21に現在記憶されている順序情報に対して検査結果不良情報を付加したら、検査装置M3は、検査装置入出力部24であるタッチパネルを介して、作業者に、検査装置M3が搬出した基板KBを抜き取って基板KBの不良箇所を修正するように指示したうえで(ステップST22)、検査動作を一時停止させる(ステップST23)。
ステップST22の指示を受けた作業者は、検査装置M3が搬出した基板KBを抜き取ってその基板KBの不良箇所を修正する。そして、検査装置入出力部24であるタッチパネルから所定の再投入をする旨の操作(再投入操作)を行ったうえで(ステップST24)、修正した基板KBを第1の実装装置M1又は検査装置M3に投入(再投入)する。なお、第1の実装装置M1に基板KBを投入する場合、第1の実装装置M1の識別情報読取部17で基板KBの識別情報を読み取り、順序情報付与部16は基板KBに順序情報を付与せずに、基板KBに対する不良箇所の部品PTの実装作業を行ったうえで(不良箇所の部品PTの実装作業がない場合は実装作業をせずに)、基板KBを下流側の実装用装置である第2の実装装置M2に搬出する。
作業者は、上記のように検査装置入出力部24から再投入操作を行ったうえで基板KBを検査装置M3に再投入すると、検査装置M3はステップST2に戻って再投入された基板KBを搬入し、その基板KBの識別情報を読み取る(ステップST3)。そして、ステップST21で検査結果不良情報が付加されて改変された順序情報と今回のステップST3で読み取った識別情報を対応付けて検査記憶部21に記憶させ(ステップST4)、そのうえで検査を実行する(ステップST5)。検査を実行したら、その検査の結果に基づいて、基板KBに不良箇所があるかどうかを判断する(ステップST6)。
ここで、再び基板KBに不良箇所があった場合にはステップST21に進むが、基板KBに不良箇所がなかった場合には、ホストコンピュータ3の判定部34において、検査記憶部21に記憶されている順序情報(ここでは検査結果不良情報が付加された新たな順序情報)と再度のステップST3で読み取った基板KBの識別情報との対応関係(搬入時対応関係)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(基準対応関係」)と一致しているかどうかが判定される(ステップST7)。
上記基板KBの再投入時におけるステップST7は、基板KBに不良箇所がなかった場合であっても、順序情報には検査結果不良情報が付加されて新たな順序情報に改変されており、搬入時対応関係は基準対応関係と一致しないので、検査装置M3のフィードバック部26が検査結果を第1の実装装置M1及び第2の実装装置M2にフィードバックせず、基板KBが搬出される(ステップST9)。なお、検査結果不良情報から基板KBの不良箇所だった位置が判別できるため、ステップST7において、基板KBの不良箇所以外の実装位置は対応関係一致として、検査結果をフィードバックしてもよい。また、基板KBの不良箇所だった位置は対応関係が一致しないので、検査結果をフィードバックさせない。
このように、第2の例では、順序情報処理部33は、検査装置M3から搬出された基板KBが検査装置M3に再投入される場合に、基板KBの順序情報に所定の情報(検査結果不良情報)を付加するようになっている。このため判定部34において、検査記憶部21に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(搬入時対応関係)が、ホストコンピュータ記憶部31に記憶されている順序情報と識別情報との対応関係(基準対応関係)と一致していないと判定され、フィードバック部26による検査結果のフィードバックが禁止される。また、基板KBの順序情報に所定の情報(検査結果不良情報)が付加されているため、部品PTの実装位置ごとに検査結果をフィードバックすることができ、不良箇所であった部品PTの実装位置のみフィードバックを禁止することができる。
以上説明したように、本実施の形態における実装ライン管理システム1(実装ライン2の管理方法)では、検査装置M3で基板KBが再検査される際には、その基板KBの順序情報に所定の処理が与えられるので、再検査された基板KBを通常の基板KB(再検査された基板KBでない基板KB)と区別することができ、再投入された基板KBについての検査結果が実装用装置にフィードバックされないようにすることができる。このため、検査装置M3による基板KBの検査結果のうち、実装プログラムの補正に必要な位置ずれ情報を含む適切な情報のみが実装用装置(第1の実装装置M1及び第2の実装装置M2)にフィードバックされることとなり、実装ライン2によって生産される実装基板JKBの品質を向上させることができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、フィードバック部26は検査装置M3に備えられていたが、検査装置M3に代えて、ホストコンピュータ3に備えられているのであってもよい。また、上述の実施の形態におけるホストコンピュータ記憶部31の機能を検査記憶部21に持たせるようにしてもよい。但し、この場合には、基板KBが検査装置M3に搬送されてくるまでの間に、第1の実装装置M1が基板KBに付与した順序情報と、第1の実装装置M1が基板KBから読み取った識別情報との対応関係を、ホストコンピュータ3を介して検査記憶部21に伝達させておく必要がある。
前述の実施の形態では、実装ライン2が第1の実装装置M1と第2の実装装置M2の2つの実装用装置から構成されていたが、実装ライン2は複数の実装用装置で構成されていればよく、3つ以上の実装用装置から構成されていてもよい。また、実装用装置は実装装置のほか、他の実装用装置を含んでいてもよい。
前述の実施形態では、不良箇所の部品PTを修正若しくは取り除いた基板KBを再投入したが、不良箇所を含む全ての部品PT及び半田を取り除いて再投入してもよい。その場合、実装ライン2の先頭実装用装置(第1の実装装置M1)から基板KBを再投入することで順序情報が再付与されて、部品PTが装着される。再投入した基板KBには前回の不良箇所の影響がないため、順序情報の受け取りが行われてもよく、検査装置M3による検査で不良箇所がなければ検査結果をフィードバックすることができる。
また、前述の実施形態と同様に、検査装置M3による基板KBの検査結果のうち適切な情報のみが実装用装置にフィードバックされる変形例を説明する。前述の実施形態と同様の構成については省略する。前述の実施の形態では、先頭実装用装置である第1の実装装置M1と検査装置M3に識別情報読取部17(読取手段)を備えていたが、変形例では全ての部品実装用装置に識別情報読取部17を備える。また、検査装置M3は、基板KBの検査を行う検査手段(検査作業部22)と、基板KBの検査結果を検査ごとに識別情報と関連付けて検査記憶部21(第1の記憶部)に記憶させる制御手段(検査制御部23)を備える。全ての部品実装用装置に識別情報読取部17を備え、検査ごとに識別情報と関連付けて記憶させることで、再投入された基板KBであるかを検査装置M3で判定することができる。つまり、一度、検査NGであった基板KBが再投入されて検査OKであっても検査ごとに識別情報と関連付けて記憶しているため、少なくとも一度、検査NGであった基板KBを検査すると、識別情報に関連付けられた複数の検査の結果の少なくともひとつが不良情報であるため、判定部34は、検査結果のうち不適切な情報を含んでいると判定できる。そして、フィードバック禁止部35は検査情報のフィードバックを禁止させることができる。
検査装置による基板の検査結果のうち適切な情報のみが実装用装置にフィードバックされるようにした実装ライン管理システム及び実装ラインの管理方法を提供する。
1 実装ライン管理システム
2 実装ライン
21 検査記憶部(第1の記憶部)
22 検査作業部(検査手段)
23 検査制御部(制御手段)
26 フィードバック部
31 ホストコンピュータ記憶部(第2の記憶部)
33 順序情報処理部
34 判定部
35 フィードバック禁止部
M1 第1の実装装置(実装用装置)(先頭実装用装置)
M2 第2の実装装置(実装用装置)(下流側の実装用装置)
M3 検査装置
KB 基板
PT 部品

Claims (9)

  1. 基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成される実装ラインを管理する実装ライン管理システムであって、
    前記複数の実装用装置のうち最上流側に配置された先頭実装用装置は、搬入した基板に順序情報を付与するとともに前記基板から前記基板の識別情報を読み取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置に受け渡し、
    前記複数の実装用装置のうち前記先頭実装用装置の下流側の前記実装用装置は、前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置又は前記検査装置に受け渡し、
    前記検査装置は前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取るとともに前記基板から前記識別情報を読み取り、受け取った前記順序情報と読み取った前記識別情報とを対応付けて第1の記憶部に記憶させたうえで前記基板の検査を行い、
    前記先頭実装用装置が前記基板に付与した前記順序情報と前記先頭実装用装置が前記基板から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶する第2の記憶部と、
    前記検査装置が検査した前記基板の検査結果を前記実装用装置にフィードバックするフィードバック部と、
    前記検査結果が不良の場合に、前記第1の記憶部に記憶されている不良の前記基板の前記順序情報に所定の処理を与える順序情報処理部と、
    前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致しているかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部により、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致していない場合には、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止するフィードバック禁止部とを備えた実装ライン管理システム。
  2. 基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成される実装ラインを管理する実装ライン管理システムであって、
    前記複数の実装用装置は、搬入された基板の識別情報を読み取る読取手段を有し、
    前記検査装置は、
    前記基板の検査を行う検査手段と、
    前記基板の検査結果を検査ごとに前記識別情報と関連付けて第1の記憶部に記憶させる制御手段と、
    検査した前記検査結果を前記実装用装置にフィードバックするフィードバック部とを有し、
    複数の前記実装用装置で読み取った識別情報を記憶する前記第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部に前記検査結果が不良であった不良情報が記憶されている前記基板に所定の処理を与える順序情報処理部と、
    前記第1の記憶部に不良情報が記憶されるかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部により、前記識別情報に関連付けられた複数の前記検査の結果の少なくともひとつが不良情報の場合に、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止するフィードバック禁止部とを備えた実装ライン管理システム。
  3. 前記複数の実装用装置には前記基板に部品を実装する実装装置が含まれ、前記検査装置が検査した検査結果には前記実装用装置が前記基板に実装した前記部品の位置ずれ情報が含まれる請求項1又は2に記載の実装ライン管理システム。
  4. 前記所定の処理は前記順序情報を削除する処理である請求項1〜3のいずれかに記載の実装ライン管理システム。
  5. 前記所定の処理は前記順序情報に所定の情報を付加する処理である請求項1〜3のいずれかに記載の実装ライン管理システム。
  6. 基板に作業をする複数の実装用装置及び前記複数の実装用装置の下流側に配置された検査装置を含んで構成され、前記複数の実装用装置のうち最上流側に配置された先頭実装用装置は、搬入した基板に順序情報を付与するとともに前記基板から前記基板の識別情報を読み取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置に受け渡し、前記複数の実装用装置のうち前記先頭実装用装置の下流側の前記実装用装置は、前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取り、前記基板の搬出に伴い前記順序情報を下流側の前記実装用装置又は前記検査装置に受け渡し、前記検査装置は前記基板の搬入に伴い前記順序情報を受け取るとともに前記基板から前記識別情報を読み取り、受け取った前記順序情報と読み取った前記識別情報とを対応付けて第1の記憶部に記憶させたうえで前記基板の検査を行い、前記検査装置が検査した前記基板の検査結果を前記実装用装置にフィードバックする実装ラインを管理する実装ラインの管理方法であって、
    前記先頭実装用装置が前記基板に付与した前記順序情報と前記先頭実装用装置が前記基板から読み取った前記識別情報とを対応付けて記憶する記憶工程と、
    前記検査結果が不良の場合に、前記第1の記憶部に記憶されている不良の前記基板の前記順序情報に所定の処理を与える順序情報処理工程と、
    前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致しているかどうかを判定する判定工程とを含み、
    前記判定工程で、前記第1の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係が、前記第2の記憶部に記憶されている前記順序情報と前記識別情報との対応関係と一致していない場合には、前記フィードバック部による前記検査結果のフィードバックを禁止する実装ラインの管理方法。
  7. 前記複数の実装用装置には前記基板に部品を実装する実装装置が含まれ、前記検査装置が検査した検査結果には前記実装用装置が前記基板に実装した前記部品の位置ずれ情報が含まれる請求項6に記載の実装ラインの管理方法。
  8. 前記所定の処理は前記順序情報を削除する処理である請求項6又は7に記載の実装ラインの管理方法。
  9. 前記所定の処理は前記順序情報に所定の情報を付加する処理である請求項6又は7に記載の実装ラインの管理方法。
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