JP2019133750A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、ターボコンプレッサの目標動作点として設定可能な範囲を大きくする。【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、燃料電池に空気を供給するための空気供給流路と、空気供給流路に設けられ、空気供給流路に空気を供給するためのターボコンプレッサと、空気供給流路におけるターボコンプレッサよりも上流側に設けられたスロットル弁と、ターボコンプレッサが燃料電池の発電に要求される空気の流量および圧力比として定まる要求動作点で動作するように、ターボコンプレッサを制御するとともに、要求動作点がターボコンプレッサにサージングが生じる動作点の範囲であるサージング領域に含まれると判断した場合は、要求動作点がサージング領域に含まれないと判断した場合よりもスロットル弁の開度を小さくする制御部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムに関して、例えば、特許文献1には、燃料電池の要求する空気流量及び空気圧とで定められるターボコンプレッサの要求動作点が、サージング領域に含まれる場合は、ターボコンプレッサの目標動作点をサージング領域に含まれない動作点にすることが開示されている。「サージング領域」とは、ターボコンプレッサにサージングが生じる動作点の範囲を意味する。
特開2009−123550号公報
特許文献1に記載された燃料電池システムでは、ターボコンプレッサの有するサージング領域は、流量と圧力比との関係を表す特性マップ上、大きな範囲を占めている。そのため、ターボコンプレッサの目標動作点として設定可能な動作点の範囲が小さい。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池と;前記燃料電池に空気を供給するための空気供給流路と;前記空気供給流路に設けられ、前記空気供給流路に空気を供給するためのターボコンプレッサと;前記空気供給流路における前記ターボコンプレッサよりも上流側に設けられたスロットル弁と;前記ターボコンプレッサが前記燃料電池の発電に要求される空気の流量および圧力比として定まる要求動作点で動作するように、前記ターボコンプレッサを制御するとともに、前記要求動作点が前記ターボコンプレッサにサージングが生じる動作点の範囲であるサージング領域に含まれると判断した場合は、前記要求動作点が前記サージング領域に含まれないと判断した場合よりも前記スロットル弁の開度を小さくする制御部と;を備える。
この形態の燃料電池システムによれば、ターボコンプレッサの要求動作点がサージング領域に含まれる場合は、スロットル弁の開度が小さくされることによって、サージング限界線が低流量側に移動する。このため、ターボコンプレッサの目標動作点として設定可能な動作点の範囲が大きくなる。
本発明は、燃料電池システム以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池システムの制御方法や、燃料電池車両や、ターボコンプレッサのサージング抑制方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態における燃料電池システムの概略構成を示す説明図。 ターボコンプレッサの性能特性を示すコンプレッサマップ。 スロットル弁開度制御の処理内容を示すフローチャート。 スロットル弁の開度とサージング限界線との関係を示す説明図。 スロットル弁の開度とターボコンプレッサの効率との関係を示す説明図。
A.第1実施形態
図1は、第1実施形態における燃料電池システム10の概略構成を示す説明図である。本実施形態の燃料電池システム10は、例えば、燃料電池車両に搭載され、燃料電池車両の駆動用モータを駆動させるための発電装置として用いられる。燃料電池システム10は、定置型の発電装置として用いてもよい。燃料電池システム10は、燃料電池100と、空気供給流路210と、エアクリーナ211と、スロットル弁212と、ターボコンプレッサ213と、モータ214と、インタークーラ215と、入口弁216と、空気排出流路220と、調圧弁221と、バイパス流路230と、バイパス弁231と、制御部300とを備えている。
本実施形態の燃料電池100は、固体高分子形の燃料電池である。燃料電池100は、複数のセルが積層したスタック構造を有する。各セルは、電解質膜の両面に電極触媒層を有する膜電極接合体と、膜電極接合体を挟持する一対のセパレータとを備えている。各セルは、膜電極接合体のアノード側に燃料ガスである水素ガスが供給され、カソード側に酸化ガスである空気が供給されることにより、電気化学反応により起電力を発生する。各セル同士は、直列に接続されている。尚、燃料電池100には、燃料電池100を冷却するための冷媒が循環する冷却水流路が接続されていてもよい。
空気供給流路210は、燃料電池100のカソード側に空気を供給するための流路である。空気供給流路210の入口近傍には、エアクリーナ211が設けられており、空気供給流路210内に導入された空気中の異物は、エアクリーナ211によって除去される。
スロットル弁212は、空気供給流路210におけるエアクリーナ211よりも下流側に設けられている。スロットル弁212は、空気供給流路210の流路抵抗を調整するための弁である。本実施形態では、スロットル弁212として、バタフライバルブが用いられており、DCモータにより駆動される電動弁として構成されている。制御部300が、DCモータの駆動を制御することにより、スロットル弁212の開度は制御される。
ターボコンプレッサ213は、空気供給流路210におけるスロットル弁212よりも下流側に設けられている。本実施形態のターボコンプレッサ213は、遠心式圧縮機である。ターボコンプレッサ213は、モータ214によって駆動される。ターボコンプレッサ213は、吸入側から大気中の空気を吸い込んで、ターボコンプレッサ213内に設けられた羽根車の回転によって空気を加圧し、吐出側から空気供給流路210に加圧された空気を供給する。ターボコンプレッサ213によって圧縮されて高温となった空気は、空気供給流路210におけるターボコンプレッサ213よりも下流側に設けられたインタークーラ215によって冷却される。尚、ターボコンプレッサ213として、軸流式圧縮機を用いてもよい。
入口弁216は、空気供給流路210におけるターボコンプレッサ213よりも下流側に設けられている。入口弁216は、空気供給流路210の流路抵抗を調整するための弁である。本実施形態では、入口弁216として、バタフライバルブが用いられており、DCモータにより駆動される電動弁として構成されている。制御部300が、DCモータの駆動を制御することにより、入口弁216の開度は制御される。
空気排出流路220は、燃料電池100のカソード側から空気(カソードオフガス)を排出するための流路である。
調圧弁221は、空気排出流路220に設けられている。調圧弁221は、空気排出流路220の流路抵抗を調整するための弁である。本実施形態では、調圧弁221として、バタフライバルブが用いられており、DCモータにより駆動される電動弁として構成されている。制御部300が、DCモータの駆動を制御することにより、調圧弁221の開度は制御される。
バイパス流路230は、空気供給流路210内の空気を、燃料電池100を介することなく排出するための流路である。本実施形態のバイパス流路230は、ターボコンプレッサ213と入口弁216との間における空気供給流路210と、調圧弁221よりも下流側における空気排出流路220とを連通しており、空気排出流路220を介して空気を排出する。
バイパス弁231は、バイパス流路230に設けられている。バイパス弁231は、バイパス流路230の流路抵抗を調整するための弁である。本実施形態では、バイパス弁231として、バタフライバルブが用いられており、DCモータにより駆動される電動弁として構成されている。制御部300が、DCモータの駆動を制御することにより、バイパス弁231の開度は制御される。
制御部300は、CPUと、メモリと、各部品が接続されるインターフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。CPUは、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、ターボコンプレッサ213が燃料電池100の発電に要求される空気の流量および圧力比として定まる要求動作点で動作するように、ターボコンプレッサ213(モータ214)を制御するとともに、スロットル弁212の開度と、バイパス弁231の開度とを制御する。
図2は、ターボコンプレッサ213の性能特性を示すコンプレッサマップである。横軸は、ターボコンプレッサ213の吐出空気量を表している。縦軸は、ターボコンプレッサ213の圧力比を表している。「吐出空気量」とは、単位時間にターボコンプレッサ213から吐出される空気量を意味する。「圧力比」とは、ターボコンプレッサ213の吸入側の空気圧(吸入空気圧)に対する吐出側の空気圧(吐出空気圧)の比を意味する。コンプレッサマップは、ターボコンプレッサ213の吐出空気量と圧力比と回転数との関係を予め計測することによって得られる。図2には、3つの圧力曲線La、Lb、Lcを示している。同じ圧力曲線上では、ターボコンプレッサ213が駆動される回転数は同じである。図2の上側に位置する圧力曲線ほど、ターボコンプレッサ213の回転数は大きい。ターボコンプレッサ213の吐出空気量および圧力比によって定まるターボコンプレッサ213の運転状態を表す点を、「動作点」と呼ぶ。
ターボコンプレッサ213の吐出空気量を低下させていくと、旋回失速等により空気を圧送できなくなるサージングが発生する。本明細書では、ターボコンプレッサ213にサージングが生じる動作点の範囲を「サージング領域」と呼ぶ。サージング領域に含まれない動作点の範囲の限界を表す線を「サージング限界線」と呼ぶ。サージング限界線は、吐出空気量を圧力曲線に沿って低流量側に減少させていき、サージングが発生しない限界の動作点を求め、これを複数の圧力曲線に対して行い、それぞれの圧力曲線ごとに求められたサージングが発生しない限界の動作点同士を結ぶことによって得られる。
本明細書では、ターボコンプレッサ213が燃料電池100の発電に要求される吐出空気量および圧力比として定まる動作点を「要求動作点」と呼ぶ。要求動作点は、燃料電池100の発電に要求される空気量(要求空気量)および空気圧(要求空気圧)に応じて変更される。制御部300は、例えば、ミリ秒オーダー間隔の制御タイミングごとに、要求動作点に応じてターボコンプレッサ213の目標動作点を設定する。燃料電池システム10が燃料電池車両に搭載されている場合、燃料電池車両の運転者がアクセルを緩めると、燃料電池100に要求される発電電力が低下する。燃料電池100に要求される発電電力が低下することによって、要求空気量と要求空気圧とが低下し、要求動作点が変更される。
図3は、第1実施形態におけるスロットル弁212の開度制御の処理内容を示すフローチャートである。この処理は、要求動作点が変更された際に、制御部300によって実行される。まず、制御部300は、要求動作点を取得する(ステップS110)。次に、制御部300は、図2に示したコンプレッサマップに基づいて、要求動作点に応じたターボコンプレッサ213の目標回転数を決定する(ステップS120)。
次に、制御部300は、要求動作点がサージング領域に含まれるか否かを判定する(ステップS130)。本実施形態では、制御部300は、要求動作点における圧力比が要求動作点と同一空気量のサージング限界線上における動作点での圧力比を超えるか否かを判定することにより、要求動作点がサージング領域に含まれるか否かを判定する。要求動作点がサージング領域に含まれないと判断した場合(ステップS130:NO)、制御部300は、要求動作点を目標動作点として、ターボコンプレッサ213がその目標動作点で動作するように、ステップS120にて決定した目標回転数でターボコンプレッサ213を駆動する(ステップS200)。一方、要求動作点がサージング領域に含まれると判断した場合(ステップS130:YES)、制御部300は、要求動作点がサージング領域に含まれないと判断した場合よりも小さい開度となるように、スロットル弁212の目標開度を決定する(ステップS140)。
図4は、スロットル弁212の開度とサージング限界線との関係を示す説明図である。横軸は、ターボコンプレッサ213の吐出空気量を表している。縦軸は、ターボコンプレッサ213の圧力比を表している。図4には、スロットル弁212の開度が、それぞれ、開度Aの場合におけるサージング限界線SL1と、開度Bの場合におけるサージング限界線SL2と、開度Cの場合におけるサージング限界線SL3と、開度Dの場合におけるサージング限界線SL4とを表している。スロットル弁212の開度は、大きい順から、開度A、開度B、開度C、開度Dである。開度が小さくされる前のスロットル弁212の開度は、開度Aである。スロットル弁212の開度を小さくすると、空気供給流路210の流路抵抗が大きくなるため、ターボコンプレッサ213の吐出空気量を保つためには、ターボコンプレッサ213を駆動するためのモータ214のトルクを大きくする必要がある。したがって、空気を圧送するためのトルクが大きくなるため、同一空気量でのサージングが発生しない限界の圧力比は大きくなり、サージング限界線は、より低流量側へ移動する。
例えば、図4に示す動作点Pが要求動作点である場合、動作点Pにおける圧力比が、動作点Pと同一空気量のサージング限界線SL1上における動作点での圧力比を超えないため、制御部300は、要求動作点がサージング領域に含まれないと判断し(図3、ステップS130:NO)、スロットル弁212を開度Aのまま維持する。一方、図4に示す動作点Qが要求動作点である場合、動作点Qと同一空気量のサージング限界線SL1上における動作点での圧力比を超えるため、制御部300は、要求動作点がサージング領域に含まれると判断し(図3、ステップS130:YES)、要求動作点がサージング領域外の動作点となるように、スロットル弁212の目標開度を開度Aよりも小さい開度Bに決定する(図3、ステップS140)。
図3に戻り、スロットル弁212の開度を小さくすると、後述するように、ターボコンプレッサ213の効率が低下する。そこで、制御部300は、ターボコンプレッサ213の効率の低下が大きいか否かを判定する(ステップS150)。本実施形態では、ステップS140にて決定したスロットル弁212の目標開度が限界スロットル開度よりも小さい場合は、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きいと判断する。「限界スロットル開度」とは、ターボコンプレッサ213の効率の低下が小さい範囲内となるように予め定めたスロットル弁212の開度である。限界スロットル開度は、予め行われる試験によって、スロットル弁212の開度とターボコンプレッサ213の効率との関係を求めることによって定めることができる。限界スロットル開度は、例えば、スロットル弁212を全閉状態から15度開いた開度とすることができる。
スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きくないと判断した場合(ステップS150:NO)、制御部300は、要求動作点を目標動作点として、ターボコンプレッサ213が目標動作点で動作するように、ステップS120にて決定した目標回転数でターボコンプレッサ213を駆動するとともに、ステップS140にて決定した目標開度となるように、スロットル弁212を駆動する(ステップS190)。
一方、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きいと判断した場合(ステップS150:YES)、制御部300は、ステップS140にて決定したスロットル弁212の目標開度を、限界スロットル開度に更新する(ステップS160)。ステップS160の後、制御部300は、限界スロットル開度までスロットル弁212の開度を小さくした際のサージング領域外の動作点でターボコンプレッサ213が動作するように、バイパス弁231の目標開度を決定する(ステップS170)。ステップS170の後、制御部300は、ステップS120にて決定した目標回転数でターボコンプレッサ213を駆動するとともに、ステップS170にて決定した開度となるようにバイパス弁231を駆動し、限界スロットル開度となるようにスロットル弁212の開度を駆動する(ステップS180)。
図5は、スロットル弁212の開度とターボコンプレッサ213の効率との関係を示す説明図である。横軸は、ターボコンプレッサ213の吐出空気量を表している。縦軸は、ターボコンプレッサ213の効率を表している。図5の上側であるほど効率が高いことを表している。図5には、スロットル弁212の開度が、それぞれ、開度Aの場合における効率曲線EC1と、開度Bの場合における効率曲線EC2と、開度Cの場合における効率曲線EC3と、開度Dの場合における効率曲線EC4を表している。前述のとおり、スロットル弁212の開度を小さくすると、空気供給流路210の流路抵抗が大きくなるため、ターボコンプレッサ213の吐出空気量を保つためには、ターボコンプレッサ213を駆動するためのモータ214のトルクを大きくする必要がある。そのため、図5に示すように、スロットル弁212の開度が小さいほど、ターボコンプレッサ213の効率は低下する。開度Bの場合における効率は、開度Aの場合における効率と同程度である。開度Cの場合における効率と、開度Dの場合における効率は、開度Aの場合における効率よりも低い。そのため、本実施形態では、開度Bを限界スロットル開度とする。
例えば、図4に示す動作点Qが要求動作点である場合には、スロットル弁212の目標開度は、開度Bまで小さくされる。図5に示すように、スロットル弁212の開度を開度Aから開度Bまで小さくした場合におけるターボコンプレッサ213の効率の低下は小さい。この場合、制御部300は、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きくないと判断し(図3、ステップS150:NO)、バイパス弁231の開度を変更しない。一方、図4に示す動作点Rが要求動作点である場合、スロットル弁212の目標開度は、開度Cまで小さくされる。図5に示すように、スロットル弁212の開度を開度Aから開度Cまで小さくした場合におけるターボコンプレッサ213の効率の低下は大きい。この場合、制御部300は、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きいと判断し(図3、ステップS150:YES)、スロットル弁212の目標開度を、限界スロットル開度である開度Bに更新する(図3、ステップS160)。図4に示すように、動作点Rは、限界スロットル開度である開度Bまでスロットル弁212の開度を小さくした際のサージング領域内の動作点であるため、制御部300は、サージング領域外の動作点(例えば、動作点Q)においてターボコンプレッサ213が動作するように、バイパス弁231の目標開度を決定する(図3、ステップS170)。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム10によれば、ターボコンプレッサ213の要求動作点がサージング領域に含まれる場合、制御部300は、スロットル弁212の開度を小さくする。このため、サージング限界線が低流量側に移動し、ターボコンプレッサ213の目標動作点として設定可能な動作点の範囲が大きくなる。
また、本実施形態では、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きい場合、制御部300は、スロットル弁212の目標開度が限界スロットル開度より小さくならないように制限するとともに、限界スロットル開度におけるサージング領域外の動作点でターボコンプレッサ213が動作するように、バイパス弁231の開度を大きくする。このため、ターボコンプレッサ213の目標動作点として設定可能な動作点の範囲の大きさと、ターボコンプレッサ213の効率とのバランスを確保することができる。
B.他の実施形態1
上述した実施形態における燃料電池システム10では、制御部300は、スロットル弁212の開度を小さくすることに伴うターボコンプレッサ213の効率の低下が大きいか否かを判定し、効率の低下が大きい場合には、バイパス弁231の開度を大きくしているが(図3、ステップS150〜ステップS170)、この処理は行わなくてもよい。この場合であっても、ターボコンプレッサ213の目標動作点として設定可能な動作点の範囲を大きくすることができる。
C.他の実施形態2
上述した実施形態における燃料電池システム10では、ターボコンプレッサ213と、スロットル弁212と、バイパス弁231とは、同じ制御部300によって制御されている。これに対して、ターボコンプレッサ213と、スロットル弁212と、バイパス弁231とは、それぞれ別個の制御部によって制御されてもよい。また、制御部300は、スロットル弁212およびバイパス弁231とともに、調圧弁221を制御してもよい。
D.他の実施形態3
上述した実施形態における燃料電池システム10では、バイパス流路230は、ターボコンプレッサ213と燃料電池100との間における空気供給流路210と、調圧弁221よりも下流側における空気排出流路220とを連通している。これに対して、バイパス流路230は、空気排出流路220を介さずに、大気と連通していてもよい。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム
100…燃料電池
210…空気供給流路
211…エアクリーナ
212…スロットル弁
213…ターボコンプレッサ
214…モータ
215…インタークーラ
216…入口弁
220…空気排出流路
221…調圧弁
230…バイパス流路
231…バイパス弁
300…制御部

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に空気を供給するための空気供給流路と、
    前記空気供給流路に設けられ、前記空気供給流路に空気を供給するためのターボコンプレッサと、
    前記空気供給流路における前記ターボコンプレッサよりも上流側に設けられたスロットル弁と、
    前記ターボコンプレッサが前記燃料電池の発電に要求される空気の流量および圧力比として定まる要求動作点で動作するように、前記ターボコンプレッサを制御するとともに、前記要求動作点が前記ターボコンプレッサにサージングが生じる動作点の範囲であるサージング領域に含まれると判断した場合は、前記要求動作点が前記サージング領域に含まれないと判断した場合よりも前記スロットル弁の開度を小さくする制御部と、
    を備える、燃料電池システム。
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