JP2019133287A - 生体認証装置、生体認証プログラム、及び生体認証方法 - Google Patents

生体認証装置、生体認証プログラム、及び生体認証方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体画像を取得する生体認証において、認証精度を向上させる。【解決手段】表示部311は、生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、検出部312は、対象領域内の2点に生体が接触している接触状態を検出する。判定部314は、接触状態において撮像部313と生体との距離を判定し、判定結果に基づいて図形を変更する。撮像部313は、変更された図形が示す対象領域内の2点に生体が接触している接触状態において生体を撮影することで、生体画像を取得し、認証部315は、生体画像に基づいて生体に対する認証を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、生体認証装置、生体認証プログラム、及び生体認証方法に関する。
近年、指紋、掌紋、静脈、顔等の生体情報を用いてユーザを認証する、生体認証技術が開発されている。例えば、生体認証技術を利用して装置又はシステムのユーザを認証する生体認証装置は、認証対象者の生体画像が表す入力生体情報を、予め登録された登録者の生体画像が表す登録生体情報と照合する。そして、生体認証装置は、照合結果に基づいて、入力生体情報と登録生体情報とが一致すると判定した場合、認証対象者を正当な権限を有する登録者として認証し、生体認証装置が組み込まれた装置又は生体認証装置と接続された他の装置の使用を許可する。
携帯端末装置を用いる生体認証技術、及びユーザの手又は指を案内するガイド、誘導画像等を用いる生体認証技術も知られている(例えば、特許文献1〜特許文献7を参照)。
特開2016−173669号公報 特開2017−097574号公報 特開2016−212636号公報 国際公開第2012/014304号パンフレット 国際公開第2013/046365号パンフレット 特開2010−211579号公報 特開2017−136136号公報
携帯端末装置のタッチパネルに操作用のガイド図形を表示し、ユーザがガイド図形に従ってタッチパネルにタッチした状態で、ユーザの手の生体画像を取得する方法では、手の大きさがガイド図形に適合していない場合、生体画像が不鮮明になることがある。この場合、手の生体画像から検出される生体情報の精度が低下するため、生体認証の認証精度も低下する。
なお、かかる問題は、手の生体画像を用いて生体認証を行う場合に限らず、別の生体画像を用いて生体認証を行う場合においても生ずるものである。
1つの側面において、本発明は、生体画像を取得する生体認証において、認証精度を向上させることを目的とする。
1つの案では、生体認証装置は、表示部、検出部、撮像部、判定部、及び認証部を含む。
表示部は、生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、検出部は、対象領域内の2点に生体が接触している接触状態を検出する。判定部は、接触状態において撮像部と生体との距離を判定し、判定結果に基づいて図形を変更する。撮像部は、変更された図形が示す対象領域内の2点に生体が接触している接触状態において生体を撮影することで、生体画像を取得し、認証部は、生体画像に基づいて生体に対する認証を行う。
実施形態によれば、生体画像を取得する生体認証において、認証精度を向上させることができる。
ガイド図形を用いた生体画像の取得方法を示す図である。 ガイドレールの間隔と手の大きさとの関係を示す図である。 生体認証装置の機能的構成図である。 生体認証処理のフローチャートである。 生体認証装置の具体例を示す機能的構成図である。 調整処理を示す図である。 登録処理のフローチャートである。 第1の特徴検出処理のフローチャートである。 特定領域を示す図である。 特定領域の変換結果を示す図である。 変換結果の比較を示す図である。 第2の特徴検出処理のフローチャートである。 画素値の分布を示す図である。 画素値の分布の比較を示す図である。 検出処理を示す図である。 ピーク値に対する閾値を示す図である。 撮像装置の特性情報を示す図である。 センサと手のひらとの位置関係を示す図である。 ガイド図形の移動を示す図である。 判定用生体画像の変化を示す図である。 手領域の割合の変化を示す図である。 第3の特徴検出処理のフローチャートである。 手領域の割合に対する閾値を示す図である。 ガイド図形を示す図である。 指の接触位置の変化を示す図である。 認証処理のフローチャートである。 情報処理装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
生体認証装置は、パーソナルコンピュータのログオン管理、銀行のAutomated teller machine(ATM)、入退室管理等の様々な分野で利用されている。近年では、生体認証装置の適用範囲をさらに拡大するため、小型の携帯端末装置等に搭載可能な生体認証装置、又は小型の携帯端末装置でも利用可能な生体認証方法の開発が進められている。
多くの場合、ユーザは、携帯端末装置を手で保持して、携帯端末装置に設けられたタッチパネル等を操作することで、携帯端末装置を使用する。このような携帯端末装置特有の使用方法では、手を空間内にかざす等の操作を行う場合、手の位置が安定しないため、生体画像から検出される生体情報も不安定になる。そこで、タッチパネルに操作用のガイド図形を表示し、ユーザがガイドに従ってタッチパネルにタッチする操作方法が用いられることがある。
図1は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)等、小型の携帯端末装置に搭載される表示デバイスとタッチパネルで構成される画面に表示されたガイド図形を用いた生体画像の取得方法の例を示している。図1(a)は、表示デバイスとタッチパネルで構成される画面上に表示されたガイド図形の例を示している。携帯端末装置101は、タッチパネル102及びセンサ103を含む。
タッチパネル102の画面上に表示されたガイド図形は、指を接触させる位置を示すマーク104−1及びマーク104−2と、それらのマークが移動する領域を示すガイドレール105−1及びガイドレール105−2とを含む。マーク104−1は、ガイドレール105−1上を矢印106−1が示す向きに移動し、マーク104−2は、ガイドレール105−2上を矢印106−2が示す向きに移動する。
図1(b)は、ガイド図形に合わせた手の移動の例を示している。ユーザは、手111の人差し指をマーク104−1に接触させ、親指をマーク104−2に接触させた状態で、ガイドレール105−1及びガイドレール105−2を2本の指でなぞる。これにより、矢印112及び矢印113が示す向きに手111が移動する。センサ103は、静脈センサ、カメラ等の生体認証センサであり、手111が移動している間に手のひらを撮影することで、手のひらの生体画像を取得する。
ユーザが2本の指をガイド図形に接触させることで、手111の揺れが収まり、手111の動きが安定する。そして、手111の動きが安定した状態で手のひらの生体画像を取得することにより、携帯端末装置101と手111との相対的な位置関係を固定して、確実に生体情報を検出することが可能になる。
図1の生体画像の取得方法では、例えば、特許文献1〜特許文献3の技術を用いることができる。特許文献1の技術によれば、ユーザが接触したタッチパネル上の位置の座標と、センサの撮影範囲とを対応付けることにより、認証精度の向上を図ることができる。特許文献2の技術によれば、複数の指を同時にタッチパネルに接触させることにより、携帯端末装置に対する手の回転を抑制し、相対的な位置関係を固定することができる。特許文献3の技術によれば、ユーザが接触すべきタッチパネル上の位置を逐次表示して、生体画像を撮影することにより、効率良く生体情報を取得することができる。
しかしながら、図1の生体画像の取得方法では、ガイドレール105−1とガイドレール105−2との間隔が固定されているため、手111の大きさがこの間隔に適合していない場合、センサ103が撮影する生体画像が不鮮明になることがある。
図2は、ガイドレールの間隔と手の大きさとの関係の例を示している。センサ103に含まれるカメラは、一定の被写界深度を有する。
図2(a)は、ガイドレールの間隔に適合している手の例を示している。上面図201は、タッチパネル102の画面を見下ろす方向から見た図であり、側面図202は、タッチパネル102の真横から見た図である。この場合、上面図201に示すように、手211の大きさは、ガイドレール105−1とガイドレール105−2との間隔に適合しており、ユーザは、余裕を持ってマーク104−1及びマーク104−2を2本の指でタッチすることができる。
このため、側面図202に示すように、2本の指がマーク104−1及びマーク104−2に接触した状態において、センサ103と手のひらとの距離221(手のひらの高さ)は、センサ103の被写界深度内である。したがって、センサ103は、鮮明な手のひらの生体画像を撮影することができ、手のひらの生体画像から検出される生体情報の精度が向上する。
図2(b)は、ガイドレールの間隔に適合していない手の例を示している。この場合、上面図203に示すように、手212の大きさは、ガイドレール105−1とガイドレール105−2との間隔と比べて小さく、手212の大きさに依存して、各指の長さも短くなる。このため、ユーザは、2本の指の間隔を大きく広げて、それらの指をマーク104−1及びマーク104−2に接触させる。
これにより、側面図204に示すように、センサ103と手のひらとの距離が近くセンサ103の被写界深度外となり、センサ103が撮影する手のひらの生体画像は不鮮明になる。したがって、手のひらの生体画像から検出される生体情報の精度が低下する。
また、手の大きさがガイドレールの間隔と比べて大きい場合は、手の大きさに依存して、各指の長さも長くなる。このため、ユーザは、2本の指の間隔を十分に広げることが困難になり、それらの指を狭い間隔でマーク104−1及びマーク104−2に接触させる。これにより、センサ103と手のひらとの距離が遠くセンサ103の被写界深度外となり、手のひらの生体画像が不鮮明になるため、生体情報の精度が低下する。
図3は、生体認証装置の機能的構成例を示している。図3の生体認証装置301は、表示部311、検出部312、撮像部313、判定部314、及び認証部315を含む。
図4は、図3の生体認証装置301が行う生体認証処理の例を示すフローチャートである。まず、表示部311は、生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し(ステップ401)、検出部312は、対象領域内の2点に生体が接触している接触状態を検出する(ステップ402)。そして、判定部314は、接触状態において撮像部313と生体との距離を判定し(ステップ403)、判定結果に基づいて図形を変更する(ステップ404)。
次に、撮像部313は、変更された図形が示す対象領域内の2点に生体が接触している接触状態において生体を撮影することで、生体画像を取得する(ステップ405)。そして、認証部315は、生体画像に基づいて生体に対する認証を行う(ステップ406)。
このような生体認証装置301によれば、生体が接触する領域を示す図形を表示して生体画像を取得する生体認証において、認証精度を向上させることができる。
図5は、図3の生体認証装置301の具体例を示している。図5の生体認証装置301は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末装置であり、判定部314、認証部315、タッチパネル501、センサ502、生体情報検出部503、及び記憶部504を含む。記憶部504は、ガイド図形を表すガイド情報521を記憶する。ガイド図形は、ユーザの指が接触する対象領域を示す図形である。
タッチパネル501は、表示部311及び検出部312を含む。表示部311は、ガイド情報521が表すガイド図形を画面上に表示する。表示部311としては、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等を用いることができる。
検出部312は、画面上で指が接触している位置を示す座標を検出し、検出した座標を用いて、2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態を検出する。検出部312としては、抵抗膜方式、静電容量方式等のタッチセンサを用いることができる。
センサ502は、撮像部313を含み、撮像部313は、2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態において、ユーザの手のひらを撮影し、判定用生体画像522を取得する。撮像部313が取得した判定用生体画像522は、記憶部504に格納される。
撮像部313は、Complementary Metal Oxide Semiconductor(CMOS)、Charge Coupled Device(CCD)等の撮像素子を有するカメラであり、判定用生体画像522は、静脈画像、掌紋画像等である。判定用生体画像522が静脈画像である場合、センサ502として静脈センサが用いられ、センサ502は、近赤外線等を手のひらに照射して、手の内部の血管等を撮影する。
判定部314は、特徴検出部511、距離判定部512、位置判定部513、及び変更部514を含む。特徴検出部511は、判定用生体画像522から特徴情報523を検出して、記憶部504に格納する。距離判定部512は、特徴情報523を用いて、センサ502と手のひらとの距離が手のひらの撮影に適しているか否かを判定する。位置判定部513は、特徴情報523を用いて、画面上におけるガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適しているか否かを判定する。
センサ502と手のひらとの距離又はガイド図形の表示位置のうち少なくとも一方が手のひらの撮影に適していない場合、変更部514は、ガイド情報521を変更することで、ガイド図形の形状又は表示位置を変更する。一方、センサ502と手のひらとの距離及びガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適している場合、変更部514は、そのときのガイド情報521を、最適ガイド情報524として記憶部504に格納する。最適ガイド情報524は、ユーザの手の大きさに適合したガイド図形を表す。
例えば、生体認証装置301は、登録者の生体情報を登録する登録処理において、最適ガイド情報524を生成し、最適ガイド情報524を画面上に表示することで、登録者の生体画像を撮影する。そして、生体認証装置301は、認証対象者に対する認証を行う認証処理において、最適ガイド情報524を画面上に表示することで、認証対象者の生体画像を撮影する。
なお、生体認証装置301は、認証処理において、最適ガイド情報524を改めて生成し、その最適ガイド情報524を画面上に表示することで、認証対象者の生体画像を撮影することもできる。
表示部311は、登録処理又は認証処理において、最適ガイド情報524が表すガイド図形を画面上に表示し、検出部312は、ユーザの2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態を検出する。撮像部313は、検出された接触状態において手のひらを撮影し、静脈画像、掌紋画像等の生体画像525を取得する。撮像部313が取得した生体画像525は、記憶部504に格納される。
生体情報検出部503は、生体画像525から生体情報526を検出して、記憶部504に格納する。例えば、生体画像525が静脈画像である場合、静脈パターンの特徴量が生体情報526として抽出され、生体画像525が掌紋画像である場合、掌紋の特徴量が生体情報526として抽出される。ユーザが登録者である場合、生体情報検出部503は、生体情報526を含む登録生体情報527を生成して、記憶部504に格納する。
ユーザが認証対象者である場合、認証部315は、生体情報526と登録生体情報527とを比較し、比較結果に基づいて認証対象者に対する認証を行う。例えば、認証部315は、生体情報526と登録生体情報527との間の類似度が閾値を超えている場合、認証対象者が登録者本人であると判定する。そして、表示部311は、画面上に認証結果を表示する。
図6は、図5の生体認証装置301がガイド情報521を変更する調整処理の例を示している。図6(a)は、調整前のガイド情報521が表すガイド図形の例を示している。上面図601は、タッチパネル501の画面を見下ろす方向から見た図であり、側面図602は、タッチパネル501の真横から見た図である。
上面図601に示すように、ガイド図形は、指を接触させる対象領域を示すマーク612−1及びマーク612−2を含む。この場合、対象領域は、マーク612−1及びマーク612−2の2つの図形が表す2つの領域を含み、対象領域内の2点は、マーク612−1の領域内の点とマーク612−2の領域内の点に対応する。
手613の大きさは、マーク612−1とマーク612−2との距離622−1と比べて小さいため、ユーザは、2本の指の間隔を大きく広げて、それらの指をマーク612−1及びマーク612−2に接触させる。これにより、側面図602に示すように、センサ502と手のひらとの距離が撮像部313の被写界深度よりも小さくなり、距離判定部512は、その距離が手のひらの撮影に適していないと判定する。
そこで、変更部514は、ガイド情報521を変更することで、調整範囲621−1内でマーク612−1の位置を変更し、調整範囲621−2内でマーク612−2の位置を変更する。これにより、距離622−1が変化するとともに、センサ502からマーク612−2までの距離622−2も変化する。
図6(b)は、調整後のガイド情報521が表すガイド図形の例を示している。上面図603に示すように、調整後のマーク612−1とマーク612−2との距離623−1は、調整前の距離622−1よりも小さくなっている。また、調整後のセンサ502からマーク612−2までの距離623−2は、調整前の距離622−2よりも小さくなっている。この場合、マーク612−1及びマーク612−2の位置と距離623−1が、手613の大きさに適合しており、ユーザは、余裕を持ってマーク612−1及びマーク612−2を2本の指でタッチすることができる。
このため、側面図604に示すように、2本の指がマーク612−1及びマーク612−2に接触した状態において、センサ502と手のひらとの距離624は、センサ502の被写界深度内である。したがって、距離判定部512は、その距離624が手のひらの撮影に適していると判定し、変更部514は、変更後のガイド情報521を、最適ガイド情報524として記憶部504に格納する。
図5の生体認証装置301によれば、センサ502と手のひらとの距離又はガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適していない場合、ガイド図形の形状又は表示位置を変更することで、適切なガイド図形が表示される。これにより、低コストの構成で、ユーザの手のひらを撮像部313の被写界深度内の位置に誘導することができ、鮮明な生体画像を取得することが可能になる。したがって、生体画像から検出される生体情報の精度が向上し、その生体情報を用いた生体認証の認証精度も向上する。
図7は、図5の生体認証装置301が行う登録処理の例を示すフローチャートである。まず、表示部311は、ガイド情報521が表すガイド図形を画面上に表示し(ステップ701)、検出部312は、登録者の2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態を検出する(ステップ702)。そして、撮像部313は、接触状態においてユーザの手のひらを撮影し、判定用生体画像522を取得する(ステップ703)。
次に、特徴検出部511は、判定用生体画像522から特徴情報523を検出し(ステップ704)、距離判定部512は、特徴情報523を用いて、センサ502と手のひらとの距離Dが手のひらの撮影に適しているか否かを判定する(ステップ705)。
距離Dが手のひらの撮影に適していない場合(ステップ705,NO)、変更部514は、ガイド情報521を変更し(ステップ714)、生体認証装置301は、ステップ701以降の処理を繰り返す。
距離Dが手のひらの撮影に適している場合(ステップ705,YES)、位置判定部513は、特徴情報523を用いて、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適しているか否かを判定する(ステップ706)。
ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適していない場合(ステップ706,NO)、変更部514は、ガイド情報521を変更し(ステップ714)、生体認証装置301は、ステップ701以降の処理を繰り返す。
ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適している場合(ステップ706,YES)、変更部514は、そのときのガイド情報521を、最適ガイド情報524として記憶部504に登録する(ステップ707)。
次に、表示部311は、最適ガイド情報524が表すガイド図形を画面上に表示し(ステップ708)、検出部312は、登録者の2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態を検出する(ステップ709)。撮像部313は、検出された接触状態において手のひらを撮影し、生体画像525を取得する(ステップ710)。
次に、生体情報検出部503は、生体画像525から生体情報526を検出し(ステップ711)、生体情報526を含む登録生体情報527を生成して、記憶部504に登録する(ステップ712)。
次に、生体認証装置301は、生体情報の登録を終了するか否かを判定し(ステップ713)、生体情報の登録を終了しない場合(ステップ713,NO)、ステップ701以降の処理を繰り返す。一方、生体情報の登録を終了する場合(ステップ713,YES)、生体認証装置301は、処理を終了する。
例えば、登録者の両手の生体情報を登録する場合、生体認証装置301は、一方の手の生体情報のみを登録したとき、生体情報の登録を終了しないと判定し、未登録の他方の手を登録対象としてステップ701以降の処理を繰り返す。そして、生体認証装置301は、両方の手の生体情報を登録したとき、生体情報の登録を終了すると判定する。
図7のステップ704において、特徴検出部511は、判定用生体画像522の周波数成分又は画素値の分布に基づいて、特徴情報523を検出することができる。
図8は、判定用生体画像522の周波数成分の分布に基づいて特徴情報523を検出する第1の特徴検出処理の例を示すフローチャートである。まず、特徴検出部511は、判定用生体画像522から所定サイズの特定領域を抽出し(ステップ801)、抽出した特定領域の画像を空間周波数領域の信号に変換する(ステップ802)。例えば、特徴検出部511は、2次元の高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform,FFT)を用いて、特定領域の画像を空間周波数領域の信号に変換することができる。
図9は、判定用生体画像522内の特定領域の例を示している。図9の特定領域901は、判定用生体画像522に写っている手のひらの一部に対応する。特徴検出部511は、特定領域901の代わりに、判定用生体画像522全体を特定領域として用いてもよい。
図10は、2次元FFTによる特定領域の変換結果の例を示している。図10の変換結果の横軸は、判定用生体画像522の水平方向の周波数を表し、縦軸は、判定用生体画像522の垂直方向の周波数を表し、変換結果は、判定用生体画像522の周波数成分の分布を表す。変換結果の原点は、直流成分に対応する。
センサ502と手のひらとの距離Dが被写界深度内であり、判定用生体画像522が鮮明である場合、特定領域の変換結果には、高周波成分が多く含まれる。一方、距離Dが被写界深度外であり、判定用生体画像522が不鮮明である場合、特定領域の変換結果から高周波成分が欠落し、主として低周波成分を含む変換結果が得られる。
図11は、鮮明な生体画像の変換結果と不鮮明な生体画像の変換結果との比較の例を示している。距離Dが被写界深度内である場合、判定用生体画像522として鮮明な生体画像1101が得られ、生体画像1101の周波数成分の分布1111には、高周波成分が多く含まれている。一方、距離Dが被写界深度よりも小さい場合、判定用生体画像522として、生体画像1101の一部の領域1103に対応する不鮮明な生体画像1102が得られ、生体画像1102の周波数成分の分布1112には、高周波成分がほとんど含まれていない。
特徴検出部511は、このような距離Dに応じた周波数成分の分布の違いを利用して、変換結果に含まれる高周波成分を検出することで、距離Dが手のひらの撮影に適しているか否かを判定することができる。そこで、特徴検出部511は、特定領域の変換結果が示す周波数成分の分布を解析して、高周波成分の振幅を検出し(ステップ803)、検出した振幅の統計値を計算する(ステップ804)。統計値としては、平均値、中央値、最大値、最小値等を用いることができる。
図10の例では、特徴検出部511は、変換結果の原点を中心とする半径r1の円1001と、原点を中心とする半径r2の円1002とを用いて、周波数成分の分布を解析する。半径r2は半径r1よりも大きい。この場合、特徴検出部511は、円1002から円1001を除外した差分領域内の各点における振幅(階調値)を、高周波成分の振幅として検出し、その領域内のすべての振幅の統計値を計算する。
なお、高周波成分として用いる領域は、直流成分を除く領域であればよく、図10に示した差分領域には限られない。例えば、円1001を除外した残りの領域全体を高周波成分として用いてもよく、原点を通る所定の直線上の点を高周波成分として用いてもよい。
図8の特徴検出処理によって計算された振幅の統計値は、図7のステップ705において、特徴情報523として用いられる。この場合、距離判定部512は、振幅の統計値を所定の閾値と比較する。そして、距離判定部512は、統計値が閾値よりも大きい場合、距離Dが手のひらの撮影に適していると判定し、統計値が閾値以下である場合、距離Dが手のひらの撮影に適していないと判定する。
このように、判定用生体画像522の周波数成分の分布に基づいて特徴情報523を検出することで、距離センサを用いることなく、センサ502と手のひらとの距離を判定することができる。
図12は、判定用生体画像522の画素値の分布に基づいて特徴情報523を検出する第2の特徴検出処理の例を示すフローチャートである。まず、特徴検出部511は、判定用生体画像522から所定サイズの特定領域を抽出し(ステップ1201)、抽出した特定領域において、各画素値を有する画素が出現する頻度を計算する(ステップ1202)。例えば、特徴検出部511は、輝度値(階調値)を画素値として用いて、画素値の頻度を計算することができる。
図13は、判定用生体画像522の画素値の分布の例を示している。輝度値の分布1301は、特定領域において各輝度値を有する画素が出現する頻度を表す。
センサ502が照明光学系を搭載している場合、センサ502は、手のひらに対して光を照射し、手のひらで反射された光を撮像部313により受光することで、手のひらの生体画像を取得する。このため、センサ502と手のひらとの距離Dが被写界深度よりも小さい場合、生体画像内の多くの位置で、いわゆる白飛びが発生し、距離Dが被写界深度内である場合と比べて、多くの画素の輝度値が大きくなる。一方、距離Dが被写界深度よりも大きい場合、生体画像が暗くなり、距離Dが被写界深度内である場合と比べて、多くの画素の輝度値が小さくなる。
図14は、適切な明るさの生体画像の画素値の分布と白飛びが発生した生体画像の画素値の分布との比較の例を示している。距離Dが被写界深度内である場合、判定用生体画像522として、適切な明るさの生体画像1401が得られる。一方、距離Dが被写界深度よりも小さい場合、判定用生体画像522として、生体画像1401の一部の領域1403に対応する、白飛びが発生した生体画像1402が得られる。生体画像1402の輝度値の分布1412は、生体画像1401の輝度値の分布1411と比べて、輝度値が大きくなる方向にシフトしている。
特徴検出部511は、距離Dに応じた画素値の分布の違いを利用して、頻度が最大となる画素値を検出することで、距離Dが手のひらの撮影に適しているか否かを判定することができる。そこで、特徴検出部511は、画素値の分布から最大頻度に対応する画素値を、ピーク値として検出する(ステップ1203)。図13の例では、特徴検出部511は、輝度値の分布1301のピークに対応する輝度値を、ピーク値として検出する。
なお、特徴検出部511は、画素値の分布全体のピークに対応する画素値の代わりに、所定範囲のピークに対応する画素値を、ピーク値として検出することもできる。
図15は、画素値の分布の所定範囲からピーク値を検出する検出処理の例を示している。特徴検出部511は、輝度値の分布1301に対して幅Wのウィンドウを設定し、ウィンドウを所定ステップでシフトしながら、各位置におけるウィンドウ内の複数の輝度値の頻度を加算して、頻度の合計を計算する。そして、特徴検出部511は、頻度の合計が最大となるウィンドウの位置を求め、その位置におけるウィンドウ内のピークに対応する画素値を、ピーク値として検出する。
このような検出処理によれば、輝度値の分布1301に頻度の大きなノイズが含まれている場合であっても、本来のピーク値を精度良く検出することができる。
図12の特徴検出処理によって検出されたピーク値は、図7のステップ705において、特徴情報523として用いられる。この場合、距離判定部512は、ピーク値を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて、距離Dが手のひらの撮影に適しているか否かを判定する。
図16は、ピーク値に対する閾値の例を示している。閾値T1は、低域閾値を表し、閾値T2は、高域閾値を表す。距離判定部512は、ピーク値が閾値T1以上、かつ、ピーク値が閾値T2以下である場合、距離Dが手のひらの撮影に適していると判定する。また、距離判定部512は、ピーク値が閾値T1よりも小さい場合、又は、ピーク値が閾値T2よりも大きい場合、距離Dが手のひらの撮影に適していないと判定する。
このように、判定用生体画像522の画素値の分布に基づいて特徴情報523を検出することで、距離センサを用いることなく、センサ502と手のひらとの距離を判定することができる。
図7のステップ704において、特徴検出部511は、特許文献7の技術を用いて特徴情報523を検出することもできる。この場合、特徴検出部511は、撮像部313の特性と、画面上において指の接触位置が移動したときの接触位置の移動量と、判定用生体画像522に写っている生体特徴の移動量とに基づいて、特徴情報523を検出する。
図17は、特許文献7に開示された撮像装置の特性情報の例を示している。図17の横軸は、撮像装置が撮影する画像の単位画素あたりの撮影範囲f(mm/pix)を表し、縦軸は、撮影距離z(mm)を表し、特性情報は、撮影範囲fと撮影距離zとの関係を表している。撮影範囲fは、画像内の1画素に対応する被写体のサイズを表し、撮影距離zは、撮像装置と被写体との距離を表す。
図17の特性情報は、撮像装置の画角等の光学的な特性に応じて決定され、予め生成して記憶部504に格納しておくことが可能である。そこで、特徴検出部511は、図17の特性情報を、撮像部313の特性情報として用いて、センサ502と手のひらとの距離Dを計算する。
まず、特徴検出部511は、表示部311の画面上においてユーザの指の接触位置が移動したとき、検出部312が検出する座標が示す接触位置の移動量αを計算する。このとき、特徴検出部511は、撮像部313が取得した判定用生体画像522に写っている生体特徴の移動量を表す画素数βも計算する。生体特徴としては、例えば、掌紋の一部である特定の皺、又は静脈パターンの一部を用いることができる。
次に、特徴検出部511は、移動量αを画素数βで除算することで撮影範囲fを求め、撮像部313の特性情報から、撮影範囲fに対応する撮影距離zを求める。得られた撮影距離zは、センサ502と手のひらとの距離Dに対応する。
撮影距離zは、図7のステップ705において、特徴情報523として用いられる。この場合、距離判定部512は、撮影距離zを撮像部313の被写界深度と比較する。そして、距離判定部512は、撮影距離zが被写界深度内である場合、距離Dが手のひらの撮影に適していると判定し、撮影距離zが被写界深度外である場合、距離Dが手のひらの撮影に適していないと判定する。
このように、撮像部313の特性情報、画面上の接触位置の移動量、及び判定用生体画像522における生体特徴の移動量に基づいて、特徴情報523を検出することで、距離センサを用いることなく、センサ502と手のひらとの距離を判定することができる。
なお、生体認証装置301は、判定用生体画像522から特徴情報523を検出する代わりに、距離センサを用いてセンサ502と手のひらとの距離を計測し、計測した距離に対する判定を行ってもよい。
ところで、生体認証装置301は、手のひらの特定部分の画像を用いて生体認証を行う場合、ガイド図形の表示位置を調整することで、撮像部313がその特定部分を撮影できるように、手のひらを誘導することが可能である。これにより、撮像部313は、特定部分の画像を、判定用生体画像522及び生体画像525として取得することができる。
図18は、ガイド図形の表示位置を変化させた場合のセンサ502と手のひらとの位置関係の例を示している。例えば、手のひらの特定部分としては、手のひらの中央部分、親指の付け根を含む部分(拇指球)、小指の付け根を含む部分等が用いられる。
図18(a)は、手のひらの中央部分を撮影する場合の位置関係を示している。この場合、ユーザが2本の指でマーク612−1及びマーク612−2をタッチすることで、手のひらの中央部分がセンサ502の真上の位置に固定される。
図18(b)は、拇指球を撮影する場合の位置関係を示している。この場合、ユーザが2本の指でマーク612−1及びマーク612−2をタッチすることで、拇指球がセンサ502の真上の位置に固定される。
図18(c)は、小指の付け根を含む部分を撮影する場合の位置関係を示している。この場合、ユーザが2本の指でマーク612−1及びマーク612−2をタッチすることで、小指の付け根を含む部分がセンサ502の真上の位置に固定される。
このように、生体認証に用いる手のひらの特定部分の画像を判定用生体画像522として取得することで、センサ502と手のひらとの距離Dに対する判定、及びガイド図形の表示位置に対する判定を、より適切に行うことができる。これにより、最適ガイド情報524の精度が向上する。
センサ502と手のひらとの距離Dが手のひらの撮影に適している場合であっても、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適しているとは限らない。そこで、図7のステップ706において、位置判定部513は、特徴情報523を用いて、ガイド図形の表示位置に対する判定を行う。
図19は、タッチパネル501の画面上におけるガイド図形の移動の例を示している。タッチパネル501の画面上において、ガイド図形に含まれるマーク612−1及びマーク612−2の表示位置は、矢印1901が示すように、水平方向に移動することができ、矢印1902が示すように、垂直方向に移動することもできる。マーク612−1及びマーク612−2の表示位置の移動に合わせて、それらのマークにタッチしている手613も、水平方向又は垂直方向に移動する。
例えば、手のひらの中央部分の画像を用いて生体認証を行う場合、生体画像525から生体情報526をより多く検出するためには、手のひらの中央部分がセンサ502の真上に位置していることが望ましい。この場合、手のひらの中央部分をセンサ502の真上に誘導するようなガイド図形の表示位置が、ガイド図形の最適位置となる。
図20は、図19のガイド図形の移動に応じて変化する判定用生体画像522の例を示している。ガイド図形が最適位置に表示され、手のひらの中央部分がセンサ502の真上に位置している場合、生体画像2001が判定用生体画像522として取得される。一方、ガイド図形の表示位置が最適位置から水平方向にずれている場合、生体画像2002又は生体画像2003が判定用生体画像522として取得される。また、ガイド図形の表示位置が最適位置から垂直方向にずれている場合、生体画像2004又は生体画像2005が判定用生体画像522として取得される。
最適位置における生体画像2001と、その他の生体画像2002〜生体画像2005とでは、生体画像に写っている手のひらと背景との間の境界線の形状が異なるため、生体画像に含まれる手領域の割合も異なっている。そこで、位置判定部513は、判定用生体画像522に含まれる手領域の割合に基づいて、ガイド図形の表示位置が最適位置に対応するか否かを判定することが可能である。
図21は、ガイド図形の移動に応じて変化する手領域の割合の例を示している。図21の横軸は、ガイド図形の表示位置を表し、縦軸は、判定用生体画像522に含まれる手領域の割合を表す。ガイド図形の表示位置は、画面上における水平方向の座標(x座標)又は垂直方向の座標(y座標)によって表される。マーク612−1及びマーク612−2の表示位置が水平方向又は垂直方向に移動すると、手領域の割合は、曲線2101のように変化する。この場合、手領域の割合の極大値に対応する表示位置が最適位置である。
判定用生体画像522において、手領域の画素値は、背景の画素値とは大きく異なるため、例えば、所定の画素値を有する領域を手領域として抽出することで、手領域の割合を求めることができる。この場合、特徴検出部511は、判定用生体画像522の画素値の分布に基づいて、ガイド図形の表示位置に対する判定で用いる特徴情報523を検出することができる。
図22は、ガイド図形の表示位置に対する判定で用いる特徴情報523を検出する第3の特徴検出処理の例を示すフローチャートである。図22のステップ2201〜ステップ2203の処理は、図12のステップ1201〜ステップ1203の処理と同様である。
次に、特徴検出部511は、画素値の分布から検出したピーク値を用いて、特定領域に対する手領域の割合を計算する(ステップ1204)。例えば、特徴検出部511は、特定領域の画素の総数N0と、ピーク値を含む所定範囲の画素値を有する画素の個数N1とを用いて、次式により手領域の割合Rを計算することができる。
R=N1/N0 (1)
図22の特徴検出処理によって検出された手領域の割合は、図7のステップ706において、特徴情報523として用いられる。この場合、位置判定部513は、手領域の割合を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適しているか否かを判定する。
図23は、手領域の割合に対する閾値の例を示している。閾値T11は、低域閾値を表し、閾値T12は、高域閾値を表す。位置判定部513は、手領域の割合が閾値T11以上、かつ、手領域の割合が閾値T12以下である場合、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適していると判定する。また、位置判定部513は、手領域の割合が閾値T11よりも小さい場合、又は、手領域の割合が閾値T12よりも大きい場合、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適していないと判定する。
なお、手のひらの中央部分の画像を用いて生体認証を行う場合、位置判定部513は、閾値T12を用いた判定を省略して、手領域の割合が閾値T11以上である場合、ガイド図形の表示位置が手のひらの撮影に適していると判定してもよい。
このように、判定用生体画像522の画素値の分布に基づいて特徴情報523を検出することで、ガイド図形の表示位置を計測することなく、その表示位置が適切であるか否かを判定することができる。
図7のステップ714において、変更部514は、ガイド情報521が表すガイド図形の形状又は表示位置を変更することができる。例えば、ガイド図形が、指を接触させる位置を示すマークと、そのマークが移動する領域を示す移動領域とを含む場合、変更部514は、移動領域内でマークを所定量だけ移動させることで、ガイド図形を変更する。
図24は、マーク及び移動領域を含むガイド図形の例を示している。図24(a)は、折れ線形状の移動領域を含むガイド図形の例を示している。図24(a)のガイド図形は、マーク612−1及びマーク612−2と、移動領域2411−1及び移動領域2411−2とを含む。移動領域2411−1及び移動領域2411−2の形状は、上下左右に伸びる複数のガイドレールを組み合わせた別の形状であってもよい。
折れ線形状の移動領域2401は、移動領域2411−1又は移動領域2411−2を拡大した領域を表し、移動領域2401内を移動するマーク2402は、マーク612−1又はマーク612−2に対応する。この場合、変更部514は、移動領域2401の形状に合わせてマーク2402を所定量だけ移動させることで、ユーザに対して、指の接触位置を変更するように促す。
図24(b)は、曲線形状の移動領域を含むガイド図形の例を示している。図24(b)のガイド図形は、マーク612−1及びマーク612−2と、移動領域2431−1及び移動領域2431−2とを含む。移動領域2431−1及び移動領域2431−2の形状は、円又は楕円であってもよい。
曲線形状の移動領域2421は、移動領域2431−1又は移動領域2431−2を拡大した領域を表し、移動領域2421内を移動するマーク2422は、マーク612−1又はマーク612−2に対応する。この場合、変更部514は、移動領域2421の形状に合わせてマーク2422を所定量だけ移動させることで、ユーザに対して、指の接触位置を変更するように促す。
図25は、図24のガイド図形を用いた場合の指の接触位置の変化の例を示している。マーク612−1及びマーク612−2を移動領域2411−1及び移動領域2411−2内でそれぞれ移動させることで、それらのマークの表示位置が変更されるとともに、マーク612−1とマーク612−2との距離も変更される。これにより、ユーザの指の接触位置と手613の形状が変化するため、センサ502と手のひらとの距離Dも変化する。
同様に、マーク612−1及びマーク612−2を移動領域2431−1及び移動領域2431−2内でそれぞれ移動させた場合も、ユーザの指の接触位置と手613の形状が変化するため、距離Dも変化する。
このように、マーク612−1及びマーク612−2を所定量だけ移動させる処理を繰り返すことにより、手のひらの撮影に適したマーク612−1及びマーク612−2の表示位置が決定され、最適ガイド情報524が生成される。
なお、ガイド図形は、必ずしも移動領域を含んでいる必要はなく、マーク612−1及びマーク612−2のみを含んでいても構わない。また、変更部514がマーク612−1及びマーク612−2の移動量を決定する代わりに、ユーザがそれらのマークの移動量を決定することも可能である。
この場合、ステップ714において、ユーザは、マーク612−1及びマーク612−2にタッチした2本の指の接触位置を所定量だけ移動させ、変更部514は、接触位置の移動に合わせてマーク612−1及びマーク612−2の表示位置を変更する。このような変更操作を行った場合でも、指の接触位置の変化が、センサ502と手のひらとの距離Dの変化に反映されるため、手のひらの撮影に適したマーク612−1及びマーク612−2の表示位置を決定することができる。
さらに、ガイド図形は、必ずしもマーク612−1及びマーク612−2を含んでいる必要はなく、2本の指が接触する対象領域を示す矩形、円等の図形であっても構わない。この場合、ステップ714において、変更部514は、ガイド図形の形状又は表示位置を変更し、ユーザは、変更されたガイド図形内で、画面にタッチした2本の指の接触位置を移動させる。
図26は、図5の生体認証装置301が行う認証処理の例を示すフローチャートである。まず、表示部311は、最適ガイド情報524が表すガイド図形を画面上に表示し(ステップ2601)、検出部312は、認証対象者の2本の指が対象領域内の2点にそれぞれ接触している接触状態を検出する(ステップ2602)。撮像部313は、検出された接触状態において手のひらを撮影し、生体画像525を取得する(ステップ2603)。
次に、生体情報検出部503は、生体画像525から生体情報526を検出する(ステップ2604)。そして、認証部315は、生体情報526と登録生体情報527との間の類似度を計算し(ステップ2605)、類似度を閾値と比較する(ステップ2606)。
類似度が閾値を超えている場合(ステップ2606,YES)、認証部315は、認証成功と判定し(ステップ2607)、表示部311は、認証成功を示す認証結果を表示する(ステップ2608)。一方、類似度が閾値以下である場合(ステップ2606,NO)、認証部315は、認証失敗と判定し(ステップ2609)、表示部311は、認証失敗を示す認証結果を表示する(ステップ2608)。
図26の認証処理によれば、図7の登録処理によって生成された最適ガイド情報524に従ってガイド図形が表示され、センサ502と手のひらとの距離Dが適切な状態で手のひらが撮影されるため、認証対象者の鮮明な生体画像を取得することができる。したがって、生体画像から検出される生体情報の精度が向上し、その生体情報を用いた生体認証の認証精度も向上する。
図3及び図5の生体認証装置301の構成は一例に過ぎず、生体認証装置301の用途又は条件に応じて一部の構成要素を省略又は変更してもよい。例えば、図5の生体認証装置301において、ガイド図形の表示位置に対する判定を行わない場合は、位置判定部513を省略することができる。また、距離センサを用いてセンサ502と手のひらとの距離を計測する場合は、特徴検出部511を省略することができる。生体認証装置301は、必ずしも携帯端末装置には限られず、ログオン管理又は入退室管理を行う情報処理装置、ATM等であってもよい。
図4、図7、図8、図12、図22、及び図26のフローチャートは一例に過ぎず、生体認証装置301の構成又は条件に応じて、一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、図7の登録処理において、ガイド図形の表示位置に対する判定を行わない場合は、ステップ706の処理を省略することができる。また、距離センサを用いてセンサ502と手のひらとの距離を計測する場合は、ステップ703及びステップ704の処理を省略することができる。
図8の特徴検出処理において、特徴検出部511は、FFTの代わりに、ウェーブレット変換等の他の変換を用いて、特定領域の画像を空間周波数領域の信号に変換してもよい。
図26の認証処理において、生体認証装置301は、登録処理と同様に、センサ502と手のひらとの距離Dに対する判定と、ガイド図形の表示位置に対する判定とを行うことも可能である。この場合、ステップ2601の処理の前に、ステップ701〜ステップ707及びステップ714と同様の処理が行われる。
図1、図2、図6、図18、図19、図24、及び図25のガイド図形は一例に過ぎず、ガイド図形の形状は他の形状であってもよい。図9の特定領域は一例に過ぎず、特定領域の形状は他の形状であってもよい。図10及び図11の特定領域の変換結果は一例に過ぎず、特定領域の変換結果は、判定用生体画像522に応じて変化する。図13〜図16の画素値の分布は一例に過ぎず、画素値の分布は、判定用生体画像522に応じて変化する。
図17の撮像装置の特性情報は一例に過ぎず、撮像装置の特性情報は、撮像部313の光学的な特性に応じて変化する。図20の生体画像は一例に過ぎず、生体画像は、手のひらの位置に応じて変化する。図21及び図23の手領域の割合は一例に過ぎず、手領域の割合は、判定用生体画像522に応じて変化する。生体認証装置301は、手の生体画像の代わりに、別の生体画像を用いて生体認証を行ってもよい。
図27は、図3及び図5の生体認証装置301として用いられる情報処理装置(コンピュータ)の構成例を示している。図27の情報処理装置は、Central Processing Unit(CPU)2701、メモリ2702、入力装置2703、出力装置2704、補助記憶装置2705、媒体駆動装置2706、及びネットワーク接続装置2707を備える。これらの構成要素はバス2708により互いに接続されている。図5のセンサ502は、バス2708に接続されていてもよい。
メモリ2702は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリであり、処理に用いられるプログラム及びデータを格納する。メモリ2702は、図5の記憶部504として用いることができる。
CPU2701(プロセッサ)は、例えば、メモリ2702を利用してプログラムを実行することにより、図3及び図5の判定部314及び認証部315として動作する。CPU2701は、メモリ2702を利用してプログラムを実行することにより、図5の生体情報検出部503、特徴検出部511、距離判定部512、位置判定部513、及び変更部514としても動作する。
入力装置2703は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、オペレータ又はユーザからの指示又は情報の入力に用いられる。出力装置2704は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、オペレータ又はユーザへの問い合わせ又は処理結果の出力に用いられる。図3のタッチパネル501は、入力装置2703と出力装置2704の組み合わせに対応し、出力装置2704は、表示部311として用いることができる。処理結果は、認証結果であってもよい。
補助記憶装置2705は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。補助記憶装置2705は、フラッシュメモリ又はハードディスクドライブであってもよい。情報処理装置が携帯端末装置である場合、補助記憶装置2705としてフラッシュメモリを用いることができる。情報処理装置は、補助記憶装置2705にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ2702にロードして使用することができる。補助記憶装置2705は、図5の記憶部504として用いることができる。
媒体駆動装置2706は、可搬型記録媒体2709を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体2709は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。可搬型記録媒体2709は、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等であってもよい。情報処理装置が携帯端末装置である場合、可搬型記録媒体2709としてメモリカードを用いることができる。オペレータ又はユーザは、この可搬型記録媒体2709にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ2702にロードして使用することができる。
このように、処理に用いられるプログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、メモリ2702、補助記憶装置2705、又は可搬型記録媒体2709のような、物理的な(非一時的な)記録媒体である。
ネットワーク接続装置2707は、Local Area Network、Wide Area Network等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェース回路である。情報処理装置は、プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置2707を介して受信し、それらをメモリ2702にロードして使用することができる。
なお、情報処理装置が図27のすべての構成要素を含む必要はなく、用途又は条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、情報処理装置が可搬型記録媒体2709又は通信ネットワークを利用しない場合は、媒体駆動装置2706又はネットワーク接続装置2707を省略してもよい。
情報処理装置が携帯端末装置である場合、情報処理装置は、マイク及びスピーカのような通話用の装置を含んでいてもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図1乃至図27を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示する表示部と、
前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出する検出部と、
前記生体を撮影する撮像部と、
前記接触状態において前記撮像部と前記生体との距離を判定し、判定結果に基づいて前記図形を変更する判定部と、
前記生体に対する認証を行う認証部とを備え、
前記撮像部は、変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において前記生体を撮影することで、生体画像を取得し、前記認証部は、前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行うことを特徴とする生体認証装置。
(付記2)
前記撮像部は、変更される前の図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において前記生体を撮影することで判定用生体画像を取得し、前記判定部は、前記判定用生体画像を用いて前記距離を判定し、前記距離が前記生体の撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記図形を変更することを特徴とする付記1記載の生体認証装置。
(付記3)
前記判定部は、前記判定用生体画像の周波数成分の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記2記載の生体認証装置。
(付記4)
前記判定部は、前記判定用生体画像の画素値の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記2記載の生体認証装置。
(付記5)
前記判定部は、前記撮像部の特性情報と、前記画面上において前記生体の接触位置が移動したときの前記接触位置の移動量と、前記接触位置が移動したときの前記判定用生体画像に写っている生体特徴の移動量とに基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記2記載の生体認証装置。
(付記6)
前記生体は手のひらであり、前記変更される前の図形及び前記変更された図形は、2本の指それぞれが接触する対象である2つの図形を含み、前記判定部は、前記距離が前記手のひらの撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記2つの図形の間の距離を変更することを特徴とする付記2乃至5のいずれか1項に記載の生体認証装置。
(付記7)
前記判定用生体画像は、前記手のひらの中央部分の画像、親指の付け根を含む部分の画像、又は小指の付け根を含む部分の画像であることを特徴とする付記6記載の生体認証装置。
(付記8)
前記判定部は、前記判定用生体画像を用いて、前記2つの図形の表示位置が前記手のひらの撮影に適しているか否かをさらに判定し、前記2つの図形の表示位置が前記手のひらの撮影に適していない場合、前記2つの図形の表示位置を変更することを特徴とする付記6又は7記載の生体認証装置。
(付記9)
生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、
前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出し、
前記接触状態において撮像部と前記生体との距離を判定し、
判定結果に基づいて前記図形を変更し、
変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、生体画像を取得し、
前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行う、
処理をコンピュータに実行させるための生体認証プログラム。
(付記10)
前記コンピュータは、変更される前の図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、判定用生体画像を取得し、前記判定用生体画像を用いて前記距離を判定し、前記距離が前記生体の撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記図形を変更することを特徴とする付記9記載の生体認証プログラム。
(付記11)
前記コンピュータは、前記判定用生体画像の周波数成分の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記10記載の生体認証プログラム。
(付記12)
前記コンピュータは、前記判定用生体画像の画素値の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記10記載の生体認証プログラム。
(付記13)
前記コンピュータは、前記撮像部の特性情報と、前記画面上において前記生体の接触位置が移動したときの前記接触位置の移動量と、前記接触位置が移動したときの前記判定用生体画像に写っている生体特徴の移動量とに基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする付記10記載の生体認証プログラム。
(付記14)
コンピュータが、
生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、
前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出し、
前記接触状態において撮像部と前記生体との距離を判定し、
判定結果に基づいて前記図形を変更し、
変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、生体画像を取得し、
前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行う、
ことを特徴とする生体認証方法。
(付記15)
前記コンピュータは、変更される前の図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、判定用生体画像を取得し、前記判定用生体画像を用いて前記距離を判定し、前記距離が前記生体の撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記図形を変更することを特徴とする付記14記載の生体認証方法。
101 携帯端末装置
102、501 タッチパネル
103、502 センサ
104−1、104−2、612−1、612−2、2402、2422 マーク
105−1、105−2 ガイドレール
106−1、106−2、112、113、1901、1902 矢印
111、211、212、613 手
201、203、601、603 上面図
202、204、602、604 側面図
221、622−1、622−2、623−1、623−2、624 距離
301 生体認証装置
311 表示部
312 検出部
313 撮像部
314 判定部
315 認証部
503 生体情報検出部
504 記憶部
511 特徴検出部
512 距離判定部
513 位置判定部
514 変更部
521 ガイド情報
522 判定用生体画像
523 特徴情報
524 最適ガイド情報
525、1101、1102、1401、1402、2001〜2005 生体画像
526 生体情報
527 登録生体情報
621−1、621−2 調整範囲
622−1、622−2、623−1、623−2 間隔
901 特定領域
1001、1002 円
1103、1403 領域
1111、1112 周波数成分の分布
1301、1411、1412 輝度値の分布
2101 曲線
2401、2411−1、2411−2、2421、2431−1、2431−2 移動領域
2701 CPU
2702 メモリ
2703 入力装置
2704 出力装置
2705 補助記憶装置
2706 媒体駆動装置
2707 ネットワーク接続装置
2708 バス
2709 可搬型記録媒体

Claims (10)

  1. 生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示する表示部と、
    前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出する検出部と、
    前記生体を撮影する撮像部と、
    前記接触状態において前記撮像部と前記生体との距離を判定し、判定結果に基づいて前記図形を変更する判定部と、
    前記生体に対する認証を行う認証部とを備え、
    前記撮像部は、変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において前記生体を撮影することで、生体画像を取得し、前記認証部は、前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行うことを特徴とする生体認証装置。
  2. 前記撮像部は、変更される前の図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において前記生体を撮影することで判定用生体画像を取得し、前記判定部は、前記判定用生体画像を用いて前記距離を判定し、前記距離が前記生体の撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記図形を変更することを特徴とする請求項1記載の生体認証装置。
  3. 前記判定部は、前記判定用生体画像の周波数成分の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の生体認証装置。
  4. 前記判定部は、前記判定用生体画像の画素値の分布に基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の生体認証装置。
  5. 前記判定部は、前記撮像部の特性情報と、前記画面上において前記生体の接触位置が移動したときの前記接触位置の移動量と、前記接触位置が移動したときの前記判定用生体画像に写っている生体特徴の移動量とに基づいて、前記距離が前記生体の撮影に適しているか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の生体認証装置。
  6. 前記生体は手のひらであり、前記変更される前の図形及び前記変更された図形は、2本の指それぞれが接触する対象である2つの図形を含み、前記判定部は、前記距離が前記手のひらの撮影に適していないことを前記判定結果が示している場合、前記2つの図形の間の距離を変更することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の生体認証装置。
  7. 前記判定用生体画像は、前記手のひらの中央部分の画像、親指の付け根を含む部分の画像、又は小指の付け根を含む部分の画像であることを特徴とする請求項6記載の生体認証装置。
  8. 前記判定部は、前記判定用生体画像を用いて、前記2つの図形の表示位置が前記手のひらの撮影に適しているか否かをさらに判定し、前記2つの図形の表示位置が前記手のひらの撮影に適していない場合、前記2つの図形の表示位置を変更することを特徴とする請求項6又は7記載の生体認証装置。
  9. 生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、
    前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出し、
    前記接触状態において撮像部と前記生体との距離を判定し、
    判定結果に基づいて前記図形を変更し、
    変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、生体画像を取得し、
    前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行う、
    処理をコンピュータに実行させるための生体認証プログラム。
  10. コンピュータが、
    生体が接触する対象領域を示す図形を画面上に表示し、
    前記対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態を検出し、
    前記接触状態において撮像部と前記生体との距離を判定し、
    判定結果に基づいて前記図形を変更し、
    変更された図形が示す対象領域内の2点に前記生体が接触している接触状態において、前記撮像部に前記生体を撮影させることで、生体画像を取得し、
    前記生体画像に基づいて前記生体に対する認証を行う、
    ことを特徴とする生体認証方法。
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