JP2019131375A - 糸巻取機及び糸巻取方法 - Google Patents

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    • B65H54/32Traversing devices; Package-shaping arrangements with thread guides reciprocating or oscillating with variable stroke

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Abstract

【課題】バルジ巻きの発生を抑制しつつ、パッケージの端面が段形状となることも抑制可能な糸巻取機を提供する。【解決手段】自動ワインダ(糸巻取機)は、綾振部と、入力部と、補正線作成部と、綾振制御部と、を備える。綾振部は、パッケージに巻き取られる糸を綾振りする。入力部は、目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸の巻取りに伴って増加する値であって巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある巻取進捗値と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける。補正線作成部は、入力部に入力された1点のみの指定点を通り、補正幅と巻取進捗値との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する。綾振制御部は、補正線作成部が作成した補正線が示す補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸が綾振りされるように綾振部を制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、主として、糸を綾振りしながら巻き取ってパッケージを形成する糸巻取機に関する。
従来から、糸を綾振りしながら巻き取ってパッケージを形成する際に、パッケージの端面が軸方向の外側に膨らむ現象(バルジ巻き)が発生することが知られている。これは、パッケージの中間層の糸が、外径側の糸の締付け力と巻取管からの反発力によって圧迫されて、パッケージ端面から軸方向の外側へはみ出してしまうことが原因で生じる。特許文献1及び2は、このバルジ巻きを防止するための制御を行う糸巻取機を開示する。
特許文献1の糸巻取機では、綾振り幅の補正幅(端部補正幅)をパッケージ径と対応付けて設定可能である。この糸巻取機は、設定された対応関係に基づいて綾振り装置を制御することで、バルジ巻きの発生を防止する。特許文献2の糸巻取機は、コーン形状のパッケージを巻き取る場合において、パッケージの小径側領域の綾振り速度と大径側領域の綾振り速度の比を変化させる。これにより、小径側領域と大径側領域の巻き密度のバランスが変化するため、バルジ巻きの発生を軽減することができる。また、特許文献2では、バルジ巻きの発生をより確実に防止するために、特許文献1と同様に、端部補正幅を糸層に応じて変化させることが記載されている。
特開2011−143977号公報 特開2015−178403号公報 独国特許出願公開第102005045790号明細書
特許文献1及び2では、端部補正幅をパッケージ径と対応付けて数点設定し、それらの点を接続した折れ線に沿って綾振り幅が補正される。そのため、補正幅の傾きが急峻に変化するため、バルジ巻きの形状に合わせるように綾振り幅を変化させることができない。その結果、パッケージの端面が段形状となり、パッケージの品質が低下することがあった。また、設定される点が多ければ多いほど段形状が目立たなくなり、所望のバルジ補正が実現できる構成であるため、設定される点が多く煩雑になることがあった。また、特許文献3には、パッケージの端面を円弧の曲線に従って補正することが記載されており、この円弧の曲線を決定するための計算方法は記載されているが、オペレータによる円弧の曲線の設定入力方法に関しては何ら記載されていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、バルジ巻きの発生を抑制し、更に設定の作業効率を向上させつつ、パッケージの端面が段形状となることも抑制可能な糸巻取機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の糸巻取機が提供される。即ち、この糸巻取機は、綾振部と、入力部と、補正線作成部と、綾振制御部と、を備える。前記綾振部は、パッケージに巻き取られる糸を綾振りする。前記入力部は、目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸の巻取りに伴って増加する値であって巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある巻取進捗値と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける。前記補正線作成部は、前記入力部に入力された1点のみの前記指定点を通り、前記補正幅と前記巻取進捗値との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する。前記綾振制御部は、前記補正線作成部が作成した前記補正線が示す前記補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸が綾振りされるように前記綾振部を制御する。
これにより、補正幅と巻取進捗値との対応関係に曲線が含まれるので、少なくとも曲線が含まれる領域においては、補正幅の傾きが緩やかに変化する。従って、パッケージの端面が段形状となりにくくなるため、パッケージの品質を高くすることができる。また、1点のみの指定点を入力するだけで補正幅の傾きが緩やかに変化する補正線が作成されるので、パッケージの品質を落とさずに設定の作業効率を向上させることができる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部は、少なくとも、巻取り開始時から前記巻取進捗値が最も小さい前記指定点までの部分が曲線である前記補正線を作成することが好ましい。
これにより、補正幅の変化量が大きくなる傾向の巻取り開始直後において補正線が曲線となるため、パッケージの端面が段形状となることをより確実に抑制できる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部は、全体が曲線である前記補正線を作成することが好ましい。
これにより、パッケージの全体において、端面が段形状となることを抑制できる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部が作成した前記補正線をグラフ形式で表示する表示部を備えることが好ましい。
これにより、綾振り幅の補正幅の変化をオペレータに直感的に把握させることができる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部は、巻取開始時から前記指定点までの前記補正線の傾きの増加態様と、満巻時から前記指定点までの前記補正線の前記補正線の傾きの増加態様と、が異なることが好ましい。
これにより、上記の2つの区間で適切な態様で傾きを変化させることで、パッケージの端面を膨らみのない理想的な形状にすることができる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部は、前記指定点において傾きが変化せずに滑らかとなるような前記補正線を作成することが好ましい。
これにより、特許文献1とは異なり指定点の前後での補正幅の変化が滑らかになるので、パッケージの端面が段形状となることをより確実に防止できる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線作成部は、円弧又は楕円弧の曲線を含む前記補正線を作成することが好ましい。
これにより、補正線に単純な曲線を含めることができる。
前記の糸巻取機においては、前記補正線の曲線が三角関数で記述されていることが好ましい。
これにより、様々な曲線を実現することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の糸巻取方法が提供される。即ち、この糸巻取方法は、糸を綾振りながら巻き取ってパッケージを形成する。この糸巻取方法は、指定点受付工程と、補正線作成工程と、巻取工程と、を含む。前記指定点受付工程では、目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸の巻取りに伴って増加する値であって巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある巻取進捗値と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける。前記補正線作成工程では、前記指定点受付工程で受け付けた1点のみの前記指定点を通り、前記補正幅と前記巻取進捗値との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する。前記巻取工程では、前記補正線作成工程で作成した前記補正線が示す前記補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸が綾振りされるように前記綾振部を制御して糸を巻き取る。
これにより、補正幅と巻取進捗値との対応関係に曲線が含まれるので、少なくとも曲線が含まれる領域においては、補正幅が徐々に変化する。従って、パッケージの端面が段形状となりにくくなるため、パッケージの品質を高くすることができる。また、1点のみの指定点を入力するだけで補正幅の傾きが緩やかに変化する補正線が作成されるので、パッケージの品質を落とさずに設定の作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る自動ワインダの正面図。 糸巻取ユニットの正面図及びブロック図。 バルジ巻き発生時、従来のバルジ巻き対策時、及び本実施形態のパッケージの断面形状を模式的に示す断面図。 目標綾振り幅及び補正幅を説明する図。 バルジ巻きの発生を抑制しつつ糸の巻取りを行う処理を示すフローチャート。 バルジ巻きの補正に関する値を入力する画面及び補正線が表示された画面を示す図。 変形例に係る糸巻取機で作成される補正線を示す図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書において「上流」及び「下流」とは、糸巻取時の糸の走行方向における上流及び下流を意味する。
図1に示すように、自動ワインダ(糸巻取機)1は、並べて配置された複数の糸巻取ユニット10と、玉揚装置60と、機台制御装置90と、を備えている。
それぞれの糸巻取ユニット10は、給糸ボビン21から解舒された糸20を綾振りしながら、クレードル(巻取管支持部)23に支持されたコーン形状の巻取管22に巻き取り、コーン形状のパッケージ30を形成する。なお、クレードル23は、巻取管22の小径側端部を回転可能に支持する小径側支持部と、巻取管22の大径側端部を回転可能に支持する大径側支持部と、を有している。糸巻取ユニット10は、円筒状の巻取管22に糸20を巻き取ってチーズ形状のパッケージ30を形成する構成であってもよい。
玉揚装置60は、各糸巻取ユニット10においてパッケージ30が満巻となった際に、当該糸巻取ユニット10の位置まで走行する。玉揚装置60は、当該糸巻取ユニット10において、満巻のパッケージ30をクレードル23から外すとともに糸20が巻かれていない巻取管22を供給する。
機台制御装置90は、機台入力部91と、機台表示部92と、を備えている。機台入力部91は、オペレータが所定の設定値を入力したり適宜の制御方法を選択したりすることで、各糸巻取ユニット10に対する設定を行うことができる。機台表示部92は、設定値の入力画面、各糸巻取ユニット10の糸20の巻取状況、及び、発生したトラブルの内容等を表示可能である。
次に、図2を参照して、糸巻取ユニット10の構成を具体的に説明する。図2に示すように、それぞれの糸巻取ユニット10は、巻取ユニット本体17と、ユニット制御部51と、を備えている。
ユニット制御部51は、例えば、CPU等の演算装置と、RAMと、ROMと、I/Oポートと、通信ポートと、を備えている。このROMには、巻取ユニット本体17の各部を制御するプログラムが記録されている。また、CPUにより所定のプログラムが実行されることで、ユニット制御部51は補正線作成部52及び綾振制御部53として機能する(これらの詳細な処理は後述する)。I/Oポートと通信ポートには、巻取ユニット本体17が備える各部及び機台制御装置90が接続されており、制御情報等の通信ができる。これにより、ユニット制御部51は、巻取ユニット本体17が備える各部の動作を制御することができる。
巻取ユニット本体17には、給糸ボビン21と接触ローラ29との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、糸解舒補助装置12と、テンション付与装置13と、糸継装置14と、糸長検出センサ15と、クリアラ16と、巻取部18と、が配置されている。
糸解舒補助装置12は、給糸ボビン21の芯管に被さる規制部材40を給糸ボビン21からの糸20の解舒と連動して下降させることにより、給糸ボビン21からの糸20の解舒を補助する。規制部材40は、給糸ボビン21から解舒された糸20の回転と遠心力によって給糸ボビン21上部に形成されたバルーンに接触し、当該バルーンを適切な大きさに制御することによって糸20の解舒を補助する。規制部材40の近傍には給糸ボビン21の糸層の上部を検出する図略のセンサが備えられている。このセンサが糸層の上部の下降を検出すると、それに応じて規制部材40が下降するように構成されている。
テンション付与装置13は、走行する糸20に所定のテンションを付与する。テンション付与装置13としては、例えば、固定の櫛歯に対して可動の櫛歯を配置するゲート式を用いることができる。可動側の櫛歯は、櫛歯同士が噛合せ状態又は解放状態になるように、ロータリ式のソレノイドにより回動することができる。なお、テンション付与装置13には、上記ゲート式以外にも、例えば、ディスク式を採用することができる。
糸継装置14は、クリアラ16が糸欠陥を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎする。糸継装置14としては、機械式、又は、圧縮空気等の流体を用いる構成を採用することができる。
糸長検出センサ15は、パッケージ30に巻き取られた糸20の糸長さを非接触で検出する。糸長検出センサ15は、糸20の毛羽量を検出して糸20の移動量を算出して、糸長さを検出する。具体的には、この糸長検出センサ15は、受光素子と光源とを備えた光学式の毛羽検出部を、糸走行方向に沿って複数備えている。糸長検出センサ15は、糸走行方向で異なる位置にある複数の毛羽検出部の出力信号の変化に基づいて、糸20の走行長さを検出する。
ユニット制御部51は、糸長検出センサ15が検出した糸20の走行長さを利用して、パッケージ30の糸層の厚さを求めることができる。具体的には、ユニット制御部51は、糸長検出センサ15が検出した糸走行長さに基づき算出される糸走行速度と、綾振り速度と、から綾角を算出することができる。そして、ユニット制御部51は、綾角と、パッケージ30の周速と、パッケージ30の回転数と、に基づいてパッケージ径を算出する。ユニット制御部51は、このパッケージ径から巻取管22の径を減算することにより、糸層の厚さを求めることができる。
クリアラ16は、糸20の太さを検出するための図略のセンサが配置されたクリアラヘッド49と、このセンサからの糸太さ信号を処理するアナライザ55と、を備えている。クリアラ16は、前記センサからの糸太さ信号を監視することにより、スラブ等の糸欠陥を検出する。前記クリアラヘッド49の近傍には、前記クリアラ16が糸欠陥を検出したときに直ちに糸20を切断する図略のカッタが設けられている。
糸継装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の下糸の糸端を捕捉して糸継装置14に案内する下糸捕捉部材25と、パッケージ30側の上糸の糸端を捕捉して糸継装置14に案内する上糸捕捉部材(案内部材)26と、がそれぞれ設けられている。下糸捕捉部材25は、下糸パイプアーム33と、この下糸パイプアーム33の先端に形成された下糸吸引口32と、を備えている。上糸捕捉部材26は、上糸パイプアーム36と、この上糸パイプアーム36の先端に形成された上糸吸引口35と、を備えている。
下糸パイプアーム33と上糸パイプアーム36は、それぞれ軸34と37を中心にして回動可能である。下糸パイプアーム33及び上糸パイプアーム36には適宜の負圧源(図略)がそれぞれ接続されている。これにより、下糸吸引口32及び上糸吸引口35に吸引流を発生させて、下糸パイプアーム33と上糸パイプアーム36により上糸及び下糸の糸端をそれぞれ吸引捕捉できる。
巻取部18は、巻取管22を着脱可能に支持するクレードル23と、巻取管22の外周面又はパッケージ30の外周面に接触して回転可能な接触ローラ29と、綾振りアーム(綾振部)71と、綾振駆動モータ72と、を備えている。
クレードル23は、回動軸48を中心に回動可能である。巻取管22への糸20の巻取りに伴って糸層が増大することで、それに応じてクレードル23が回動する。これにより、糸層の増大に伴う形状変化の影響をなくすことができる。
クレードル23には、パッケージ駆動モータ41が取り付けられている。パッケージ駆動モータ41によって巻取管22を回転駆動して、糸20を巻取管22に巻き取る。パッケージ駆動モータ41のモータ軸は、巻取管22をクレードル23に支持させたときに、当該巻取管22と相対回転不能に連結される(いわゆるダイレクトドライブ方式)。パッケージ駆動モータ41の動作は、パッケージ駆動制御部42により制御される。パッケージ駆動制御部42は、ユニット制御部51からの指示を受けてパッケージ駆動モータ41の回転速度(又はその加速度)を調整する。
綾振りアーム71は、糸20と係合して糸20を綾振りする。綾振りアーム71は、綾振駆動モータ72によって駆動される。具体的には、綾振りアーム71は、綾振駆動モータ72のロータの正逆回転と連動して、パッケージ幅方向(巻取管22及びパッケージ30の軸方向)に連続的に往復運動するように設けられている。綾振駆動モータ72の動作は、綾振駆動制御部73を介してユニット制御部51により制御される。綾振りアーム71の先端部には例えばフック状の糸ガイド部が形成されている。糸ガイド部によって糸20を保持した状態で、綾振りアーム71が往復旋回運動を行うことにより、糸20を綾振りさせることができる。なお、綾振り箇所のやや上流にはガイドプレート28が設けられている。ガイドプレート28は、上流側の糸20を綾振り箇所へと案内している。以上の構成により、給糸ボビン21から解舒された糸20を巻き取ってパッケージ30を形成することができる。
次に、自動ワインダ1がバルジ巻きの発生を防止するために行う処理について説明する。初めに、図3及び図4を参照して、バルジ巻きの発生及びそれに対して従来行っていた対策について説明する。図3は、バルジ巻き発生時、従来のバルジ巻き対策時、及び本実施形態のパッケージ30の断面形状を模式的に示す断面図である。図4は、目標綾振り幅及び補正幅を説明する図である。また、以下の説明では、パッケージ30(巻取管22)の軸方向をパッケージ幅方向と称する。
バルジ巻とは、図3の鎖線に示すように、パッケージの側面が膨らむ現象である。これは、パッケージの中間層の糸20が、パッケージの内径側の糸20と外径側の糸20の締付け力によって圧迫されて、パッケージ端面からはみ出してしまうことから生じる。このはみ出し長さは、巻取管22の表面からの距離(即ち糸層の厚さ)に依存している。
また、図4に示すように、綾振りアーム71は、バルジ巻き以外の条件等によって定まる目標綾振り幅で綾振りを行うように設定されている。そのため、バルジ巻きによるはみ出し長さに基づいて、目標綾振り幅を小さくすることで、バルジ巻きの発生を軽減できる。なお、目標綾振り幅から小さくする長さを以下では補正幅と称する。バルジ巻きはパッケージ30の両方の端面に発生するため、補正幅も目標綾振り幅の両側の端部に設定することが好ましい。
しかし、従来では、パッケージ径と補正幅の対応関係をグラフに示したときに折れ線状となるような補正が行われていた。一方で、バルジ巻きは図3の鎖線に示すように曲線状となっている。そのため、バルジ巻きに対して従来の対策を行った場合、図3の破線に示すようにパッケージ30の端面が段形状となり、パッケージ30の品質が低くなってしまうことがあった。
これに対し、本実施形態の方法でバルジ巻きへの対策を行うことで、図3の実線に示すように、バルジ巻きの発生及び端面の段形状が抑制されたパッケージ30を形成することができる。以下、図5及び図6を参照して説明する。図5は、バルジ巻きの発生を抑制しつつ糸の巻取りを行う処理を示すフローチャートである。図6は、バルジ巻きの補正に関する値を入力する画面及び補正線が表示された画面を示す図である。
オペレータは、糸20の巻取り前において、機台入力部91に対して所定の操作を行って、バルジ巻きの発生を抑制するための大径側の補正に関する値を入力する入力画面を表示させる。図6の下側には、この入力画面が表示されている。入力画面には、1つの指定点について糸層とそれに対応する補正幅とを入力するボックスと、終了点の糸層を入力するボックスと、が表示されている。
指定点とは、オペレータが糸層と補正幅の対応関係を指定する点である。なお、本明細書では、巻取開始時(糸層が0のとき)の対応関係である開始点、及び、終了時(必要量の糸20を巻き取った満巻時)の対応関係である終了点は指定点に含めない。本実施形態では、1つの指定点の入力を受け付ける構成である。ここでオペレータが指定する指定点は、バルジ巻きのピーク時(バルジ巻き対策を行わない場合における糸20のはみ出し長さが最も長い時)に相当する。従って、一般的には、満巻時の糸層の半分よりも小さい値が入力される。
また、本実施形態では、巻取開始時は糸層が0で補正幅が0であるとみなしているため、オペレータには開始点の指定は要求されない。この処理に代えて、巻取開始時の補正幅として0以外の値を指定可能な処理を行ってもよい。また、本実施形態では、終了時は補正幅が0であるとみなしているため、オペレータには終了点の糸層の指定のみが要求される。ただし、終了時の補正幅として0以外の値を指定可能な構成であってもよい。また、予め入力されたパッケージ30の設定値(巻取管の径及び終了時のパッケージ径等)に基づいて、終了時の糸層が自動的に(オペレータの入力なしに)適用される構成であってもよい。
本実施形態では、オペレータは予め行った巻取りでのバルジ巻きの形状又は経験等に基づいて、指定点の糸層及び補正幅を決め、機台入力部91を操作して入力する。また、終了時の糸層については、形成するパッケージ30の仕様等から計算して、機台入力部91を操作して入力する。自動ワインダ1は、上記のようにして入力された値を受け付ける(S101、指定点受付工程)。なお、自動ワインダ1が備える複数の糸巻取ユニット10で異なる種類のパッケージ30を形成する場合、オペレータは、パッケージ30の種類毎に指定点等の入力を行う。また、同様の処理が小径側についても行われる。
なお、本実施形態では、機台入力部91を用いて具体的な値を入力することで指定点を入力する構成であるが、これに代えて、例えば図6に示すような座標空間上の点をマウスポインタ又はタッチパネル等で指定する方法であってもよい。
オペレータの入力した値に基づいて、ユニット制御部51の補正線作成部52は、開始点、指定点、及び終了点を補間する補正線を作成する(S102、補正線作成工程)。補正線作成部52は、少なくとも一部に曲線を含む補正線を作成する。本実施形態では、補正線作成部52は、全部(巻取開始時から満巻時まで)が曲線となる補正線を作成する。また、図6に示すように、指定点よりも開始点側と、指定点よりも終了点側と、では糸層の長さが異なることもあり、異なる形状の曲線である。以下では、指定点よりも開始点側の補正線を第1曲線部と称し、指定点よりも終了点側の補正線を第2曲線部と称する。
本実施形態では、第1曲線部は中心角が90°の楕円弧である。従って、第1曲線部は、横軸(糸層の長さを示す軸)を0°として反時計回りの回転を正としたときにおいて、開始点における傾きが約90°であり、指定点における傾きが0°である。また、第1曲線部は、開始点の近傍において傾きが大きく変化し、指定点の近傍においては傾きがあまり変化しない(言い換えれば、前半部における傾きの変化量が、後半部における傾きの変化量よりも大きい)。また、第1曲線部は、補正幅が大きくなる方向(図6の上方向)に凸となる曲線である。
以上の本実施形態の第1曲線部に代えて、第1曲線部は中心角が90°の円弧であってもよい。また、中心角が90°以外の円弧又は楕円弧であってもよい。また、開始点における傾きが90°よりも小さくてもよいし、指定点における傾きが0°より大きくてもよい(言い換えれば中心角が90°の円弧又は楕円弧の一部を第1曲線部としてもよい)。また、第1曲線部は、図7(c)に示すように、円弧以外の曲線であってもよい。また、第1曲線部は、一部に直線を含んでいてもよい。
本実施形態では、第2曲線部は、指定点に基づいて所定の関数を適用することで作成された円弧について、指定点及び終了点を通るように比率を変化させた曲線である。従って、第2曲線部は第1曲線部とは異なる曲線である。また、この比率は、一様ではなく、糸層に応じて異なる。また、第2曲線部は、指定点における傾きが約90°であり、終了点における傾きが90°より大きく135°より小さい。そのため、第1曲線部と第2曲線部は、指定点における傾きが同じであるため、滑らかに接続される。更に、第1曲線部の傾きの変化量(90°)は、第2曲線部の傾きの変化量(90°未満)よりも大きい。また、第2曲線部は、指定点の近傍において傾きが緩やかに変化し、終了点の近傍においては傾きが大きく変化する(言い換えれば、前半部における傾きの変化量が、後半部における傾きの変化量よりも小さい)。また、第1曲線部の増加態様(補正幅がどのように増加するか、具体的には補正幅の1回微分値又は2回微分値)は、第2曲線部の減少態様とは異なる。つまり、開始点から指定点までの増加態様と、終了点から指定点までの増加態様と、は異なる。また、第2曲線部は、補正幅が大きくなる方向(図6の上方向)に凸となる曲線である。
以上の本実施形態の第2曲線部に代えて、図7(a)に示すように、第2曲線部は中心角が90°の円弧又は楕円弧であってもよい。また、中心角が90°以外の円弧又は楕円弧であってもよい。また、指定点における傾きが0°よりも小さくてもよいし、終了点における傾きが90°であってもよい。また、第2曲線部は、一部に直線を含んでいてもよい。また、第2直線部に代えて、図7(b)に示すように、全体が直線である第2直線部を導出してもよい。図7(b)の第2直線部は、指定点から終了点まで補正幅を一定とする直線である。また、第2直線部としては、指定点と終了点を1つの直線で繋ぐ構成であってもよい。
第1曲線部及び第2曲線部を示す関数の導出方法は様々であるが、例えば以下の方法を挙げることができる。これらの曲線部が楕円弧又は楕円弧に基づく形状である場合は、これらの曲線部は楕円の公式(x2/a2+y2/b2=1)を用いて導出できる。また、これらの曲線部が三角関数又はそれに基づく形状である場合(例えば偏角を所定範囲にわたって変化させたsin関数又はcos関数等)、三角関数を用いて記述される。また、指定点に基づいて係数を算出して当該係数をn次の多項式に当てはめることで、これらの曲線部が導出される構成であってもよい。
本実施形態の補正線作成部52は、設定された1つのみの指定点から補正線を作成可能である。補正線作成部52は、この機能に加えて、図7(c)に示すように複数(例えば2つ)の指定点に基づいて補正線を作成する機能を有していてもよい。この場合、オペレータは、2つの指定点の糸層及び補正幅を入力する。そして、開始点、2つの指定点、及び終了点を通り、一部が曲線である補正線を作成する。なお、具体的な補正線の形状及び導出方法は、例えば、上述した処理を組み合わせることで行われる。
補正線作成部52は、図6に示すように、作成した補正線をグラフ形式で描画して機台表示部92に表示する(S102)。このグラフには、補正線だけでなく、開始点、指定点、及び終了点の位置についても表示される。なお、開始点及び終了点については明らかであるため表示を省略してもよい。これにより、オペレータは、指定点に基づいてどのような補正線が作成されたかを直感的に把握することができる。また、この補正線は、指定点の入力時だけでなく、例えば巻取りの開始時又は巻取中にも表示させることができる。本実施形態において補正線作成部52は、ユニット制御部51に設けられる。しかしながら、上述のように作成した補正線をグラフ形式で描画して機台表示部92に表示するためには、機台表示部92を制御する機台制御装置90にも同様の補正線作成部が必要である。それゆえ、本実施形態においては、機台制御装置90にも補正線作成部52相当の制御機構が設けられている。
なお、グラフ形式による補正線の表示は省略することもできる。この場合、補正線作成部52は、グラフ形式で補正線を表示するための線図の作成を省略することができるが、補正幅を定めるための関数等の作成は必要となる。この関数は、補正線そのものであるため、グラフ形式による補正線の表示が省略される場合であっても、補正線作成部52は補正線を作成することとなるため、本発明の範囲に含まれる。
次に、オペレータは機台制御装置90の機台入力部91等に対して適宜の操作を行い、糸20の巻取りを開始させる(S103)。糸20の巻取中には、前述したように糸層の厚さがユニット制御部51で算出されている(S104)。綾振制御部53は、ステップS102で作成した補正線に基づいて、算出された糸層に応じた補正幅を求め、当該補正幅で目標綾振り幅を補正した値で、綾振りアーム71を制御する(S105、巻取工程)。
本実施形態では、補正幅と糸層との対応関係に曲線が含まれるので、少なくとも曲線が含まれる領域においては、補正幅の傾きが緩やかに変化する。従って、バルジ巻きの発生を防止しつつ、パッケージ30の端面が段形状となることも抑制できる。
また、ユニット制御部51は、パッケージ30が満巻か否かを検出しており(S106)、満巻になるまで、上記の制御(S104及びS105)が行われている。そして、パッケージ30が満巻になると巻取が終了する(S107)。
以上に説明したように、上記実施形態の自動ワインダ1は、綾振りアーム71と、機台入力部91と、補正線作成部52と、綾振制御部53と、を備え、以下の糸巻取方法で糸20の巻取りを行う。綾振りアーム71は、パッケージ30に巻き取られる糸20を綾振りする。機台入力部91は、目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸20の巻取りに伴って増加するとともに巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある糸層と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける。補正線作成部52は、機台入力部91に入力された1点のみの指定点を通り、補正幅と糸層との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する。綾振制御部53は、補正線作成部52が作成した補正線が示す補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸20が綾振りされるように綾振りアーム71を制御する。なお、満巻時の糸層又はパッケージ径等については、従来と同じく別途の設定項目により設定される。
これにより、補正幅と糸層との対応関係に曲線が含まれるので、少なくとも曲線が含まれる領域においては、補正幅の傾きが緩やかに変化する。従って、パッケージ30の端面が段形状となりにくくなるため、パッケージ30の品質を高くすることができる。また、1点のみの指定点を入力するだけで補正幅の傾きが緩やかに変化する補正線が作成されるので、パッケージ30の品質を落とさずに設定の作業効率を向上させることができる。
また、上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52は、少なくとも、巻取り開始時から糸層が最も小さい指定点までの部分が曲線である補正線を作成する。
これにより、補正幅の変化量が大きくなる傾向の巻取り開始直後において補正線が曲線となるため、パッケージ30の端面が段形状となることをより確実に抑制できる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52は、全体が曲線である補正線を作成する。
これにより、パッケージ30の全体において、端面が段形状となることを抑制できる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52が作成した補正線をグラフ形式で表示する機台表示部92を備える。
これにより、綾振り幅の補正幅の変化をオペレータに直感的に把握させることができる。
上記実施形態の自動ワインダ1において、機台入力部91は、巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲の糸層において、1点のみの指定点を受け付ける。補正線作成部52は、1点のみの指定点に基づいて補正線を作成する。
これにより、設定点の入力の手間を軽減しつつ、パッケージ30の端面が段形状となることを抑制できる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52は、巻取開始時から指定点までの補正線の傾きの増加態様と、満巻時から指定点までの補正線の傾きの増加態様と、が異なる。
これにより、上記の2つの区間で適切な態様で傾きを変化させることで、パッケージ30の端面が膨らみのない理想的な形状となる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52は、指定点において傾きが変化せずに滑らかとなるような補正線を作成する。
これにより、特許文献1とは異なり指定点の前後での補正幅の変化が滑らかになるので、パッケージ30の端面が段形状となることをより確実に防止できる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線作成部52は、円弧又は楕円弧の曲線を含む補正線を作成する。
これにより、補正線に単純な曲線を含めることができる。
上記実施形態の自動ワインダ1においては、補正線の曲線が三角関数で記述されている。
これにより、様々な曲線を実現することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態では、補正線を作成する処理及び補正線から補正幅を求めて適用する処理の両方をユニット制御部51が行う。これに代えて、上記の2つの処理の少なくとも一方を、機台制御装置90又は他の制御装置(例えば綾振り専用の制御装置)が行う構成であってもよい。
上記実施形態では、指定点を入力を受け付ける処理、及び、補正線をグラフ形式で表示する処理の両方を機台制御装置90が行う。これに代えて、上記の2つの処理の少なくとも一方を、ユニット制御部51又は他の制御装置(例えば綾振り専用の制御装置)が行う構成であってもよい。
パッケージ30の糸層の厚さを求める構成としては、クレードル23の角度(回動軸48まわりの回動角)を検知するための角度センサを用いてもよい。この角度センサは例えばロータリエンコーダからなり、クレードル23の角度に応じた角度信号をユニット制御部51に対して送信する。クレードル23はパッケージ30が巻き太るに従って角度が変化するので、当該角度を前記角度センサによって検出することにより、パッケージ径を検出することができる。そして、このパッケージ径から巻取管22の径を減算することにより、パッケージ30の糸層の厚さを算出することができる。なお、糸層を検知する方法としては、角度センサ以外にも、アナログセンサを用いたものや、アブソリュート型センサ等、適宜の構成を用いることができる。
パッケージ30の糸層を求める構成としては、経過時間を測定可能なタイマを用いることができる。この場合、巻取条件に基づいて、糸層の厚さの時間変化を計算や経験値により予め定めておく。そして、定めた値と計測された経過時間とに基づいて糸層の厚さを求める。なお、このタイマは、糸切断と糸切れによって巻取りが中断した時間を考慮した経過時間の測定が可能である。
上記実施形態では、糸層の厚さに応じて補正幅を変化させる構成であるが、巻取りに伴って増加する値である巻取進捗値に応じてトラバース速度比を変化させるのであれば、糸層の厚さ以外を用いることもできる。例えば、糸層の厚さの代わりに、パッケージ径、巻き取った糸20の長さ(糸長)、又は巻取時間等を用いることができる。この場合、オペレータが入力する指定点も、糸層の代わりに、パッケージ径、糸長、又は巻取時間となる。
パッケージ30をパッケージ駆動モータ41で直接回転駆動する代わりに、接触ローラ29の回転によってパッケージ30を従動回転させてもよい。
上記実施形態のアーム式の綾振りアーム71に代えて、例えばベルト式の綾振りガイドを用いることもできる。
また、本発明は、自動ワインダに限らず、巻返し機及び精紡機(例えば空気紡績機、オープンエンド紡績機)等の他の糸巻取機にも適用することができる。
1 自動ワインダ(糸巻取機)
10 糸巻取ユニット
30 パッケージ
51 ユニット制御部
52 補正線作成部
53 綾振制御部
71 綾振りアーム(綾振り部)
91 機台入力部(入力部)

Claims (9)

  1. パッケージに巻き取られる糸を綾振りする綾振部と、
    目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸の巻取りに伴って増加する値であって巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある巻取進捗値と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部に入力された1点のみの前記指定点を通り、前記補正幅と前記巻取進捗値との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する補正線作成部と、
    前記補正線作成部が作成した前記補正線が示す前記補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸が綾振りされるように前記綾振部を制御する綾振制御部と、
    を備えることを特徴とする糸巻取機。
  2. 請求項1に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部は、少なくとも、巻取り開始時から前記巻取進捗値が最も小さい前記指定点までの部分が曲線である前記補正線を作成することを特徴とする糸巻取機。
  3. 請求項2に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部は、全体が曲線である前記補正線を作成することを特徴とする糸巻取機。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部が作成した前記補正線をグラフ形式で表示する表示部を備えることを特徴とする糸巻取機。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部は、巻取開始時から前記指定点までの前記補正線の傾きの増加態様と、満巻時から前記指定点までの前記補正線の前記補正線の傾きの増加態様と、が異なることを特徴とする糸巻取機。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部は、前記指定点において傾きが変化せずに滑らかとなるような前記補正線を作成することを特徴とする糸巻取機。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線作成部は、円弧又は楕円弧の曲線を含む前記補正線を作成することを特徴とする糸巻取機。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
    前記補正線の曲線が三角関数で記述されていることを特徴とする糸巻取機。
  9. 糸を綾振りながら巻き取ってパッケージを形成する糸巻取方法において、
    目標綾振り幅を補正する補正幅と、糸の巻取りに伴って増加する値であって巻取り開始時よりも大きく満巻時よりも小さい範囲にある巻取進捗値と、の対応関係を示す1点のみの指定点の入力を受け付ける指定点受付工程と、
    前記指定点受付工程で受け付けた1点のみの前記指定点を通り、前記補正幅と前記巻取進捗値との対応関係を示す線であって少なくとも一部が曲線である補正線を作成する補正線作成工程と、
    前記補正線作成工程で作成した前記補正線が示す前記補正幅で目標綾振り幅が補正された値で糸が綾振りされるように糸を巻き取る巻取工程と、
    を含むことを特徴とする糸巻取方法。
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