JP2019130497A - Atomizer and hair dryer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、霧化装置、及びヘアドライヤーに関する。 The present invention relates to an atomizer and a hair dryer.
コラーゲンなどの美容成分を空気流に乗せて毛髪に放散するヘアドライヤーが知られている(例えば、特許文献1参照)。当該美容成分は、交換式カートリッジ等の美容成分保持部材に保持されており、空気流に含まれるミストと結合して運ばれる。美容成分を運ぶミストは、ヘアドライヤーに備えられた霧化装置によって生成される。 2. Description of the Related Art Hair dryers are known in which cosmetic ingredients such as collagen are dispersed in hair by being placed in an air stream (see, for example, Patent Document 1). The cosmetic component is held by a cosmetic component holding member such as a replaceable cartridge, and is carried in combination with mist contained in the air flow. The mist carrying the cosmetic ingredients is generated by an atomizing device provided in the hair dryer.
このような機能を備えるヘアドライヤーでは、運ばれる美容成分の量を増加させたいという要請がある。すなわち、美容成分を運ぶためのミストを多く生成できる霧化装置をヘアドライヤーに搭載したいという要請がある。しかも、霧化装置を大型化させないことも重要である。 There is a demand for a hair dryer having such a function to increase the amount of cosmetic ingredients to be carried. In other words, there is a demand for installing in a hair dryer an atomizing device that can generate a large amount of mist for carrying cosmetic ingredients. Moreover, it is also important not to increase the size of the atomizer.
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ミストを効率よく発生させる霧化装置、及びヘアドライヤーを提供するものである。 The present invention has been made to solve such problems, and provides an atomizing device and a hair dryer that efficiently generate mist.
本発明における霧化装置は、結露面を冷却して空気中に含まれる水分を結露させる結露部と、前記結露面を接地電極として放電を発生させることで、前記結露面において結露している結露水を静電霧化する放電電極と、を備え、前記結露面は前記結露水が集まる部分を有し、前記放電電極は、前記結露水が集まる部分と対向する位置に配置されている。 The atomization apparatus according to the present invention includes a dew condensation unit that cools the dew condensation surface to condense moisture contained in the air, and dew condensation that occurs on the dew condensation surface by generating discharge using the dew condensation surface as a ground electrode. A discharge electrode that electrostatically atomizes water, the dew condensation surface has a portion where the condensed water collects, and the discharge electrode is disposed at a position facing the portion where the condensed water collects.
本発明におけるヘアドライヤーは、吸入口から吹出口へ向かう空気流を生成するファンと、前記空気流に前記静電霧化された液滴を付与する上記の霧化装置と、保持する美容成分を前記空気流に含まれる前記液滴を媒体として前記空気流に放出する美容成分保持部材と、を備える。 A hair dryer according to the present invention includes a fan that generates an air flow from an inlet to an outlet, the atomizer that applies the electrostatic atomized droplets to the air flow, and a cosmetic component that is retained. And a cosmetic ingredient holding member that discharges the droplets contained in the air flow to the air flow as a medium.
このように構成することにより、結露面において結露した結露水を放電電極と対向する場所に集めることができる。つまり、放電が起こる場所に結露水を集めることができるので、結露水の静電霧化が起こりやすくなり、ミストを効率よく発生させることができる。 By comprising in this way, the dew condensation water condensed on the dew condensation surface can be collected in the place facing a discharge electrode. That is, since dew condensation water can be collected in the place where discharge occurs, electrostatic atomization of the dew condensation water easily occurs, and mist can be generated efficiently.
本発明により、ミストを効率よく発生させることが可能な霧化装置、及びヘアドライヤーを提供することができる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the present invention, it is possible to provide an atomization device and a hair dryer that can efficiently generate mist.
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。また、各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。 Hereinafter, the present invention will be described through embodiments of the invention, but the invention according to the claims is not limited to the following embodiments. In addition, all of the configurations described in the embodiments are not necessarily essential as means for solving the problem. Moreover, in each drawing, the same code | symbol is attached | subjected to the same or corresponding element, and duplication description is abbreviate | omitted as needed for clarification of description.
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るヘアドライヤー100の全体斜視図である。ヘアドライヤー100は、主に、温風や冷風を発生させる本体ユニット110と、ユーザが把持するグリップユニット180と、を備える。ヘアドライヤー100は、AC電源から供給される電力によって、熱や空気流を発生させる。
[First Embodiment]
FIG. 1 is an overall perspective view of a
本体ユニット110は、筐体であるハウジング116が外周を取り囲んで円筒形状を成し、一端側の開口である吸入口111から外気を取り入れ、他端側の開口である吹出口112から調整された空気流を吹き出す。吹出口112は、2つに分かれており、相対的に大量の空気流を吹き出す第1吹出口113と、第1吹出口よりは吹き出す空気流が少ない第2吹出口114とによって構成されている。なお、以降の説明においては、吸入口111側を上流側と称し、吹出口112側を下流側と称する。
The
本体ユニット110は、グリップユニット180と接続する端部を有する。当該端部近傍には、トグル式のモードスイッチ115が設けられている。モードスイッチ115は、吹き出す空気流に美容成分を放出させる美容モードと放出させない非美容モードとを切り替える切替部として機能する。ユーザは、モードスイッチ115を操作して希望するモードに切り替える。
The
グリップユニット180は、一端側が本体ユニット110と回動可能に接続されており、ユーザは、グリップユニット180を本体ユニット110に対して使用時においては直立させ、収容時においては並行にして折り畳む。グリップユニット180は、把持部の中央付近にオンオフスイッチ181を有する。ユーザは、オンオフスイッチ181を3つのポジションのいずれかにスライドさせることができる。それぞれのポジションは、1つがオフポジション、1つが後述するヒータへの通電を遮断して冷風を送出させる冷風ポジション、1つが電熱線に通電して温風を送出させる温風ポジションである。
One end of the
ユーザがモードスイッチ115を操作して美容モードに切り替えると、美容成分が混入した空気流が第2吹出口114から吐出される。図2に示すように、美容成分は、美容成分保持部材としてのカートリッジ150に吸着保持されている。カートリッジ150は、本体ユニット110に対して交換可能に装着される。すなわち、美容成分を放出し尽くしたカートリッジ150は、新たなカートリッジ150に取り替えられる。これにより、ヘアドライヤー100は、美容成分の放散を継続的に維持することができる。
When the user operates the
ハウジング116の一部には開口部が設けられており、開口部は、通常の使用時には収容蓋117で覆われている。収容蓋117は、一端側に設けられたヒンジによりハウジング116に枢設されており、ユーザは、カートリッジ150の交換時に収容蓋117の他端側を持ち上げて開口部を開く。開口部の奥には装着部118が設けられており、ユーザはカートリッジ150を装着部118に装着することができる。カートリッジ150を装着して収容蓋117を閉じれば、ユーザは、ヘアドライヤー100の美容モードを機能させることができる。なお、カートリッジ150が装着されていない状態ではモードスイッチ115を美容モードに切り替えられないように、モードスイッチ115にロック機構を設けても良い。
An opening is provided in a part of the
図3は、図1の座標系で示すxz平面と平行な断面で切断した、ハウジング116の中央断面の様子を模式的に示す図である。図は、主要な構成要素に限って表している。具体的には、ハウジング116内に配設されたヒータ121、モータ122、ファン123、霧化装置130、及び装着部118に装着されたカートリッジ150を表している。
FIG. 3 is a diagram schematically showing a central cross section of the
ファン123は、モータ122によって回転され、吸入口111から外気を取り込んで、吹出口112へ向けて空気流を発生させる。モータ122は、例えば直流モータであり、ファン123と共に送風装置として機能する。ヒータ121は、通電されることにより熱を発生し、ファン123で発生された空気流を加熱して温風に変換する。ヒータ121は、例えば電熱線であり、絶縁板に巻回されるなどしてハウジング116の中空部に位置するように固定されている。
The
ハウジング116の内部空間は、吸入口111から取り込まれた外気がファン123よりも下流側で二手に分流するように、内壁119によって2つに分割されている。すなわち、ファン123によって生成される空気流は、この内壁119によって、第1吹出口113へ向かう空気流B0と、第2吹出口114へ向かう空気流B1と、に分かれる。ヒータ121は、空気流B0を温めるように、空気流B0の流路中に配設されている。したがって、ユーザがオンオフスイッチ181を温風ポジションに設定していれば、通電されたヒータ121が空気流B0を温める。また、空気流B1は、霧化装置130、及びカートリッジ150を通過して第2吹出口114へと向かう。
The internal space of the
霧化装置130は、空気流B1の流路中に配設されている。霧化装置130は、主に、ペルチェ素子131と、冷却板132と、金属板133と、放電電極134と、放熱手段135と、を含む。また、霧化装置130は、それらを固定する固定部材140を更に含んでいてもよい。
霧化装置130は、周辺空気に含まれる水分を結露させ、結露した水分をミスト化(霧化)して空気流B1に付与する装置である。ファン123が回っている間に水分を結露させる場合には、空気流B1に含まれる水分を結露させる。すなわち、霧化装置130は、空気中の水分を凝縮してミスト(霧化された液滴)を生成する装置であり、本実施形態においては、直径が十〜数百ナノメートルの液滴を生成する。霧化装置130の詳細については後述する。
The
The
なお、霧化装置130のうち、結露部は直接的に空気流B1の流路中に配設されていなくても良い。結露面で結露した結露水が放電によりミスト化した場合に、当該ミストが空気流B1に誘引されるのであれば、空気流B1に直接晒されない箇所に配設することも可能である。結露面が直接的に空気流B1に晒されないのであれば、比較的大きな結露水を生成することも可能であり、放電によって生成するミストの大きさをコントロールしやすい。
In the
カートリッジ150は、霧化装置130よりも下流側に設けられた装着部118に装着されている(図2参照)。マイナスイオンに帯電したミストがカートリッジ150の内部を通過すると、カートリッジ150に吸着保持された美容成分がミストに溶出する。すなわち、美容成分はミストを媒体として空気流に放出される。第2吹出口114から吐出される空気流B1は、当該美容成分を適度に含んだ状態でユーザの毛髪へ到達する。
The
なお、図3に示すように、霧化装置130とヒータ121の間には内壁119が介在し、互いに隔離されているので、ヒータ121が発生する熱は、霧化装置130の結露部に到達しにくい。したがって、結露部は、より多くの水分を結露させることができる。また、内壁119は、ヒータ121の熱をより遮断するように、断熱性の高い素材で形成されると良い。あるいは、内壁119の表面に熱移動を遮断する断熱シートを貼着すると良い。
As shown in FIG. 3, since the
カートリッジ150に吸着保持する美容成分は、例えば保湿性を有するものとして、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ビタミン類等が挙げられる。なお、美容成分としては、上記した以外のものも任意に選択して用いることができるが、毛髪等における保湿性等を向上させてキューティクルの痛みを回復させる等の観点から、美容成分としてはコラーゲンを含むことが好ましい。
Examples of cosmetic ingredients that are adsorbed and held on the
また、金属微粒子を美容成分として採用することもできる。美容成分となり得る金属としては、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタンが候補として挙げられる。金属微粒子の粒径は、数nm〜数μmの範囲で任意に選択してもよい。このような金属微粒子は、毛髪に付着して抗菌作用や抗酸化作用を生じさせることができる。特に白金の微粒子は、抗酸化作用が極めて高いことが知られており、美容成分として採用すると良い。 Also, metal fine particles can be employed as a cosmetic ingredient. Gold, silver, copper, platinum, zinc, and titanium are candidates as metals that can be cosmetic ingredients. The particle diameter of the metal fine particles may be arbitrarily selected within the range of several nm to several μm. Such metal fine particles can adhere to the hair and cause an antibacterial action or an antioxidant action. In particular, platinum fine particles are known to have an extremely high antioxidant effect, and may be employed as a cosmetic ingredient.
また、例えばコラーゲンなどに担持させるなどの態様により、金属微粒子を美容成分として採用することもできる。もちろん、美容成分として、上記で例示した美容成分やその他の美容成分を、任意の割合で配合して用いてもよい。 In addition, for example, metal fine particles can be used as a cosmetic component by an aspect of being carried on collagen or the like. Of course, as the beauty component, the beauty components exemplified above and other beauty components may be blended at an arbitrary ratio.
図4は、ヘアドライヤー100のシステム構成図である。ヘアドライヤー100は、例えばマイクロプロセッサで構成された制御部190によって電気系統の全体が制御される。オンオフスイッチ181のスイッチ状態、およびモードスイッチ115のスイッチ状態は、電気的に検出されて制御部190へ伝達される。制御部190は、これらのスイッチ状態に応じて各回路を制御する。制御対象は、主に、ヒータ回路191、モータ回路192、ペルチェ回路193および電極回路194である。
FIG. 4 is a system configuration diagram of the
ヒータ回路191は、ヒータ121に通電して一定の発熱状態を保つ回路である。制御部190は、オンオフスイッチ181が温風ポジションであるときに、ヒータ回路191が機能するように制御する。モータ回路192は、モータ122に通電してファン123を一定の回転速度で回転させる回路である。制御部190は、オンオフスイッチ181が冷風ポジションまたは温風ポジションであるときに、モータ回路192が機能するように制御する。
The
ペルチェ回路193は、ペルチェ素子131を駆動して吸熱面から発熱面へ熱移動させる回路である。制御部190は、モードスイッチ115が美容モードに設定されているときに、ペルチェ回路193が機能するように制御する。電極回路194は、放電電極134に高圧の負パルスを印加して、放電電極134と冷却板132の間で周期的に放電を発生させる回路である。制御部190は、モードスイッチ115が美容モードに設定されているときに、電極回路194が機能するように制御する。
The
つまり、モードスイッチ115が美容モードに設定されているときに、霧化装置130が液滴を生成するモードになる。したがって、モードスイッチ115は、霧化装置130が液滴を生成するモードと生成しないモードとを切り替える切替部に対応している。
That is, when the
次に、本実施形態に係るヘアドライヤー100が備える霧化装置130について詳細に説明する。図3に示す断面図に加えて、図5、図6に示す分解斜視図、及び図7に示す断面図を用いて、霧化装置130の構成について説明する。
図5は、ペルチェ素子131、冷却板132、金属板133、放電電極134、及び配線136を固定部材140に固定する様子を示した分解斜視図である。図6は、放熱手段135を固定部材140に固定する様子を示した分解斜視図である。図7は、図6において放熱手段135を固定部材140に固定した後、切断線VII−VIIで切断したときの断面図である。
Next, the
FIG. 5 is an exploded perspective view showing how the
まず、固定部材140の構成について説明する。
図5に示すように、固定部材140は、平板部材141と、複数の押さえ部142a、142b、142c、142dと、電極固定部143と、を備える。また、平板部材141の上面、すなわち重力方向上側の面(z軸正方向側の面)には、内側に窪んだ窪み部144が形成されている。さらに、窪み部144には、z軸方向に貫通する開口部145が形成されている。
First, the configuration of the fixing
As shown in FIG. 5, the fixing
平板部材141は板状の部材であって、例えばプラスチックを用いて形成される。
押さえ部142a〜142dは棒状の部材であって、例えばプラスチックを用いて形成される。押さえ部142a〜142dは、平板部材141の上面からz軸方向上側に延びるように設けられている。押さえ部142aと押さえ部142bは、窪み部144を間に挟んでy軸方向に対向配置されている。押さえ部142bは、押さえ部142aよりもy軸正方向側に配置されている。押さえ部142c及び押さえ部142dは、押さえ部142a及び押さえ部142bを、それぞれx軸負方向側に平行移動した位置に配置されている。押さえ部142a、142cの上端は、それぞれy軸正方向側に折れ曲がっており、押さえ部142b、142dの上端は、それぞれy軸負方向側に折れ曲がっている。なお、押さえ部の配置や数は、図5に示す構成に限定されるものではない。
The
The holding
電極固定部143は、例えばプラスチックなどの絶縁性物質で形成される。電極固定部143は、平板部材141の下面、すなわち重力方向下側の面(z軸負方向側の面)において、開口部145の縁に配置されている。電極固定部143の下面には図示しないねじ穴が設けられている。
The
次に、ペルチェ素子131、冷却板132、金属板133、放電電極134、放熱手段135、及び配線136の配置関係について説明する。
図5に示すように、ペルチェ素子131、冷却板132、及び金属板133は、重力方向上側に向かって凹んでいる凹部を有している。本実施形態においては、ペルチェ素子131、冷却板132、及び金属板133に対し、yz平面に平行な断面で略逆U字状になるような凹部が、中央部においてx軸方向に伸びるように形成されている。
Next, the positional relationship among the
As shown in FIG. 5, the
ペルチェ素子131の下面には、冷却板132が貼り合わされている。ペルチェ素子131の上面には、金属板133が貼り合わされている。また、ペルチェ素子131には、配線136が接続されている。
A
図6に示すように、ペルチェ素子131、冷却板132、及び金属板133は、互いに貼り合わされた状態で、冷却板132を下側にして固定部材140の窪み部144(図5参照)に嵌められる。このとき、冷却板132の下面において凹部の重力方向下側の両端が固定部材140の下側から見えるように、開口部145が形成されている。
As shown in FIG. 6, the
図5に示すように、放電電極134は、第1の電極134aと第2の電極134bとが二股状に伸びる構造を有している。放電電極134はねじ穴を有しており、図示しないねじによって電極固定部143に固定される。
As shown in FIG. 5, the
図6に示すように、放熱手段135は、平板部材141の上面において、複数の押さえ部142a〜142dに囲まれるスペースに、例えばz軸方向から挿入される。放熱手段135の下面は、金属板133の上面に沿った曲面形状を有しており、金属板133と密着する。放熱手段135は、金属板133と密着した状態で、押さえ部142a〜142dによって平板部材141に固定される(図7参照)。なお、図5〜図7に示すように、放熱手段135には放熱フィン139を設けていてもよい。
As shown in FIG. 6, the heat radiating means 135 is inserted into the space surrounded by the plurality of
次に、霧化装置130における各部の機能について説明する。
ペルチェ素子131は、配線136によってペルチェ回路193と接続されている。ペルチェ素子131は、ペルチェ回路193からの指示によって、下面(吸熱面)から上面(発熱面)へ熱移動を起こす。
Next, the function of each part in the
The
図7に示すように、ペルチェ素子131の発熱面側には金属板133が設けられている。また、金属板133の上面には、放熱手段135が設けられている。放熱手段135は、ペルチェ素子131の発熱面側で発生した熱を、金属板133を介して放熱させる。
なお、金属板133は、熱良導体の薄板であると好ましく、例えばステンレス板が用いられる。また、金属板133は、ペルチェ素子131と直接貼り合わされていなくてもよく、例えば熱良導体を介在させるなど、熱的に接続されていれば良い。また、放熱手段135及び放熱フィン139も、熱伝導率の高い材料を用いて構成することが好ましく、例えば、銅やステンレス材料等の金属材料を用いて形成される。
As shown in FIG. 7, a
The
図7に示すように、ペルチェ素子131の吸熱面側には導電性の冷却板132が貼り合わされており、冷却板132は、ペルチェ素子131によって冷却される。冷却板132のうちペルチェ素子131が設けられている面と逆側の面である結露面には、空気中に含まれる水分が結露し、結露水Wが付着する。このように、冷却板132はペルチェ素子131と協働し、結露部として機能する。
なお、冷却板132は、熱良導体の薄板であると好ましく、例えばステンレス板が用いられる。また、冷却板132は、ペルチェ素子131と直接貼り合わされていなくてもよく、例えば熱良導体を介在させるなど、熱的に接続されていれば良い。
As shown in FIG. 7, a
The
図7に示すように、冷却板132の結露面は、重力方向上側に向かって凹んでいる凹部137を有している。また、凹部137は結露面の中央部においてx軸方向に伸びている(図5参照)。このような形状を有した冷却板132の結露面においては、図7に示すように、結露水Wが重力によって凹部137の重力方向下側に集まる。すなわち、冷却板132の結露面に集まった結露水Wは、凹部137の重力方向下側の両端の位置に集まる。
なお、結露部は、ファン123が回っている場合には、空気流B1に含まれる水分を結露させるが、ファン123が回っていない無気流の場合であっても、周囲の空気から水分を結露させることができる。
As shown in FIG. 7, the dew condensation surface of the
The dew condensation unit condenses moisture contained in the air flow B1 when the
また、図7に示すように、放電電極134は、冷却板132の下面のうち凹部137の重力方向下側の両端と対向するように配置されている。すなわち、第1の電極134a及び第2の電極134bの各々は、冷却板132の下面のうち凹部137の重力方向下側の両端とそれぞれ対向するように配置されている。
In addition, as shown in FIG. 7, the
冷却板132は、図示しない端子等を介して接地電位に接続されている。このため、冷却板132の結露面は接地電極として機能する。一方、放電電極134には、接続された電極回路194から高圧の負パルスが印加される。放電電極134に高圧の負パルスが印加されると、放電電極134の先端部である第1の電極134a及び第2の電極134bと、接地電極である冷却板132の結露面との間で放電が起こる。このとき、冷却板132の結露面に結露していた結露水Wが、レイリー分裂により、マイナスイオンに帯電したミストとなって飛散する。
The
前述したように、第1の電極134a及び第2の電極134bの各々は、冷却板132の結露面において凹部137の重力方向下側の両端の位置、すなわち結露水Wが集まる部分とそれぞれ対向している。従って、冷却板132において結露水Wが集まる場所で放電を起こすことができ、結露水Wを効率よく静電霧化することができる。よって、ミストを効率よく発生させることが可能な霧化装置、及びヘアドライヤーを提供することができる。
As described above, each of the
[第2の実施形態]
次に、図8及び図9を用いて、第2の実施形態に係る霧化装置230について説明する。図8は、本実施形態に係るペルチェ素子231、冷却板232、金属板233、放電電極234、放熱手段235、及び配線236を、固定部材140に固定する様子を示した分解斜視図である。図9は、図8において放熱手段235を固定部材140に固定した後、切断線IX−IXで切断したときの断面図である。
[Second Embodiment]
Next, the
図8に示すように、ペルチェ素子231、冷却板232、及び金属板233は、重力方向下側に向かって突出している凸部を有するという点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態においては、ペルチェ素子231、冷却板232、及び金属板233に対し、yz平面に平行な断面で略U字状になるような凸部が、中央部においてx軸方向に伸びるように形成されている。
As shown in FIG. 8, the
ペルチェ素子231、冷却板232、及び金属板233は、互いに貼り合わされた状態で、冷却板232を下側にして固定部材140の窪み部144に嵌められる。このとき、冷却板232の下面において凸部の頂点付近が固定部材140の下側から見えるように、開口部145が形成されている。
The
放電電極234は、先端が細く伸びた構造を有している。放電電極234はねじ穴を有しており、図示しないねじによって電極固定部143に固定される。このとき、図9に示すように、放電電極234は、冷却板232の下面のうち凸部237の頂点付近と対向するように配置されている。
The
図8に示すように、放熱手段235は、平板部材141の上面において、複数の押さえ部142a〜142dに囲まれるスペースに、例えばz軸方向から挿入される。放熱手段235の下面は、金属板233の上面に沿った曲面形状を有しており、金属板233と密着する。放熱手段235は、金属板233と密着した状態で、押さえ部142a〜142dによって平板部材141に固定される(図9参照)。なお、図8及び図9に示すように、放熱手段235には放熱フィン239を設けていてもよい。
As shown in FIG. 8, the heat radiating means 235 is inserted into the space surrounded by the plurality of
本実施形態においても、冷却板232のうちペルチェ素子231が設けられている面と逆側の面である結露面には、空気中に含まれる水分が結露し、結露水Wが付着する。冷却板232の結露面は、図9に示すように、重力方向下側に向かって突出している凸部237を有している。また、凸部237は結露面の中央部においてx軸方向に伸びている(図8参照)。このような形状を有した冷却板232の結露面においては、図9に示すように、結露水Wが重力によって凸部237の頂点付近に集まる。
Also in the present embodiment, moisture contained in the air is condensed on the dew condensation surface which is the surface opposite to the surface on which the
前述したように、放電電極234は、冷却板232の結露面において凸部237の頂点付近、すなわち結露水Wが集まる部分と対向している。従って、放電電極234に高圧の負パルスを印加することで、冷却板232において結露水Wが集まる場所で放電を起こすことができ、結露水Wを効率よく静電霧化することができる。
As described above, the
[第3の実施形態]
次に、図10を用いて、第3の実施形態に係る霧化装置330について説明する。図10は、本実施形態に係る霧化装置330のyz平面における断面図である。図10に示すように、本実施形態に係る霧化装置330は、第1の実施形態に係るペルチェ素子131、冷却板132、金属板133、及び放熱手段135に代えて、ペルチェ素子331、冷却板332、金属板333、及び放熱手段335を備えている。放熱手段335には放熱フィン339を設けていてもよい。
[Third Embodiment]
Next, the
図10に示すように、ペルチェ素子331と金属板333は平板形状である。また、放熱手段335の下面も平面形状である。一方、冷却板332の下面である結露面は、重力方向上側に向かって凹んでいる凹部337を有している。また、放電電極134の先端部である第1の電極134a及び第2の電極134bは、凹部337の重力方向下側の両端の位置と対向する位置に配置されている。
As shown in FIG. 10, the
このような構成においても、冷却板332の結露面のうち、凹部337の重力方向下側の両端の位置に結露水Wが集まる。従って、冷却板332において結露水Wが集まる場所で放電を起こすことができ、結露水Wを効率よく静電霧化することができる。
また、上述の通り、本実施形態におけるペルチェ素子331は板状であるので、本発明の霧化装置の構成を簡略化することができる。
Even in such a configuration, the dew condensation water W collects at the positions of both ends of the condensing surface of the cooling plate 332 on the lower side in the gravity direction of the
Moreover, since the
ここで、本実施形態に係る霧化装置330の変形例として、さらに冷却板332と放電電極134に代えて冷却板432と放電電極434を用いる構成を、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態の変形例に係る冷却板432と放電電極434の斜視図である。
Here, as a modification of the
図11に示すように、冷却板432の下面である結露面は椀状の凹部437を有する。また、放電電極434は、円環形状を有しており、凹部437の周縁部と対向する位置に配置されている。このような構成においては、冷却板432の結露面のうち、凹部437の周縁部に結露水Wが集まる。従って、冷却板432において結露水Wが集まる場所で放電を起こすことができ、結露水Wを効率よく静電霧化することができる。
As shown in FIG. 11, the dew condensation surface, which is the lower surface of the
なお、本実施形態において、冷却板332、432の結露面が凹部を有する構成について説明したが、冷却板332、432の結露面は凸部を有していてもよい。この場合は、凸部と対向する位置に放電電極を配置する。このような構成であっても、結露面は結露水が集まる部分を有するため、放電電極を結露水が集まる部分と対向する位置に配置することで、ミストを効率よく発生させることができる。
In addition, in this embodiment, although the dew condensation surface of the cooling
以上、本発明を上記の実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
例えば、上記の実施形態に係るヘアドライヤー100は、放電電極に負のパルスを印加してマイナスイオンを発生させたが、正のパルスを印加してプラスイオンを発生させても良い。正のパルスを印加して放電を発生させると、プラスイオンに帯電したミストが発生する。この場合は、プラスイオンがユーザの毛髪に到達し、プラスイオンによる抗菌効果などが期待できる。また、放電電極に印加するパルスの極性を変化させることにより、マイナスイオンとプラスイオンをシーケンシャルに発生させても良い。また、放電電極をそれぞれ複数設けて、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生させるようにしても良い。
Although the present invention has been described with reference to the above embodiment, the present invention is not limited to the configuration of the above embodiment, and is within the scope of the invention of the claims of the present application. It goes without saying that various modifications, corrections, and combinations that can be made by those skilled in the art are included.
For example, although the
また、図5〜10で示した構成例では、凹部または凸部が一方向(上記の例ではx軸方向)に伸びるように形成された場合について説明したが、凹部または凸部が一方向に伸びるように形成されていなくてもよい。例えば、凹部または凸部は結露面の一部に局所的に設けられていてもよい。このような構成であっても、結露面は結露水が集まる部分を有するため、放電電極を結露水が集まる部分と対向する位置に配置することで、ミストを効率よく発生させることができる。 In the configuration examples shown in FIGS. 5 to 10, the case where the concave portion or the convex portion is formed to extend in one direction (the x-axis direction in the above example) has been described. It does not need to be formed to extend. For example, the concave portion or the convex portion may be locally provided on a part of the dew condensation surface. Even in such a configuration, since the dew condensation surface has a portion where the condensed water collects, mist can be efficiently generated by disposing the discharge electrode at a position facing the portion where the condensed water collects.
また、上記の実施形態で説明した構成に加えて、結露面の表面に、結露水を結露水が集まる部分へと導くガイド溝を設けていてもよい。結露面の表面にガイド溝を設けることで、さらに多くの結露水を特定の箇所に集めることができる。 In addition to the configuration described in the above embodiment, a guide groove that guides the condensed water to a portion where the condensed water collects may be provided on the surface of the condensed surface. By providing a guide groove on the surface of the dew condensation surface, more dew condensation water can be collected at a specific location.
また、以上説明した実施形態に係るヘアドライヤー100は、美容成分保持部材として交換式のカートリッジ150を採用したが、カートリッジ式ではなく、例えば美容成分を外部から注入できるような美容成分保持部材を採用しても良い。この場合の美容成分保持部材は、本体ユニット110に固定されていても良い。
Moreover, although the
また、本実施形態においては、霧化装置がヘアドライヤー100に搭載される実施例を説明したが、霧化装置を他の装置に組み込んで利用することも可能である。例えば、乾燥した皮膚に潤いを与える装置に組み込んで利用することができる。
Moreover, in this embodiment, although the Example in which the atomization apparatus was mounted in the
100 ヘアドライヤー、110 本体ユニット、111 吸入口、112 吹出口、113 第1吹出口、114 第2吹出口、115 モードスイッチ、116 ハウジング、117 収容蓋、118 装着部、119 内壁、121 ヒータ、122 モータ、123 ファン、130、230 霧化装置、131、231、331 ペルチェ素子、132、232、332、432 冷却板、133、233、333 金属板、134、234、434 放電電極、134a 第1の電極、134b 第2の電極、135、235、335 放熱手段、136、236 配線、137、337、437 凹部、139、239、339 放熱フィン、140 固定部材、141 平板部材、142a〜142d 押さえ部、143 電極固定部、144 窪み部、145 開口部、150 カートリッジ、180 グリップユニット、181 オンオフスイッチ、190 制御部、191 ヒータ回路、192 モータ回路、193 ペルチェ回路、194 電極回路、237 凸部
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記結露面を接地電極として放電を発生させることで、前記結露面において結露している結露水を静電霧化する放電電極と、を備え、
前記結露面は前記結露水が集まる部分を有し、
前記放電電極は、前記結露水が集まる部分と対向する位置に配置されている、
霧化装置。 A dew condensation part that cools the dew condensation surface and condenses moisture contained in the air;
A discharge electrode that electrostatically atomizes the condensed water that is condensed on the dew condensation surface by generating a discharge using the dew condensation surface as a ground electrode;
The dew condensation surface has a portion where the dew condensation water collects,
The discharge electrode is disposed at a position facing the portion where the condensed water gathers.
Atomization device.
前記結露水は、前記凹部の重力方向下側に向かって集まる、
請求項1に記載の霧化装置。 The dew condensation surface has a recess recessed toward the upper side in the direction of gravity,
The condensed water gathers toward the lower side in the gravity direction of the recess,
The atomization apparatus of Claim 1.
前記放電電極は前記凹部の重力方向下側の両端の位置と対向するように配置されている、
請求項2に記載の霧化装置。 The recess is formed to extend in one direction at the center of the dew condensation surface,
The discharge electrode is disposed so as to oppose the positions of both ends of the concave portion on the lower side in the gravity direction,
The atomization device according to claim 2.
前記第1及び第2の電極の各々は、前記凹部の重力方向下側の両端の位置とそれぞれ対向するように配置されている、
請求項3に記載の霧化装置。 The discharge electrode has a structure in which a first electrode and a second electrode extend in a forked shape,
Each of the first and second electrodes is disposed so as to face the positions of both ends of the concave portion on the lower side in the gravity direction,
The atomization apparatus of Claim 3.
前記放電電極は、前記凸部と対向する位置に配置されている、
請求項1に記載の霧化装置。 The dew condensation surface has a convex portion protruding downward in the direction of gravity,
The discharge electrode is disposed at a position facing the convex portion.
The atomization apparatus of Claim 1.
ペルチェ素子と、
前記ペルチェ素子の吸熱面と熱的に接続された冷却板と、を備え、
前記冷却板は前記ペルチェ素子が設けられている面と逆側に前記結露面を有し、
前記凹部または前記凸部は前記冷却板の前記結露面に形成されている、
請求項2〜6のいずれか一項に記載の霧化装置。 The dew condensation part is
Peltier element,
A cooling plate thermally connected to the endothermic surface of the Peltier element,
The cooling plate has the dew condensation surface on the side opposite to the surface on which the Peltier element is provided,
The concave portion or the convex portion is formed on the dew condensation surface of the cooling plate,
The atomization apparatus as described in any one of Claims 2-6.
前記空気流に前記静電霧化された液滴を付与する請求項1〜8のいずれか一項に記載の霧化装置と、
保持する美容成分を前記空気流に含まれる前記液滴を媒体として前記空気流に放出する美容成分保持部材と、を備える
ヘアドライヤー。 A fan that generates an air flow from the inlet to the outlet;
The atomization device according to any one of claims 1 to 8, which applies the electrostatic atomized droplets to the air flow.
A hair dryer comprising: a cosmetic ingredient holding member that discharges the cosmetic ingredient to be held into the air stream using the droplets contained in the air stream as a medium.
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WO2021166326A1 (en) * | 2020-02-21 | 2021-08-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Beauty component nebulizer |
WO2024209620A1 (en) * | 2023-04-06 | 2024-10-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Discharge device and hair care device |
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