JP2019111155A - Hair Dryer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ヘアドライヤーに関する。 The present invention relates to a hair dryer.
コラーゲンなどの美容成分を空気流に乗せて毛髪に放散するヘアドライヤーが知られている(例えば、特許文献1参照)。当該美容成分には、保湿作用や抗酸化作用などの様々な効能を有するものを用いることができる。 There is known a hair dryer which carries cosmetic components such as collagen in an air flow and dissipates the hair (see, for example, Patent Document 1). As the cosmetic component, those having various effects such as moisturizing action and antioxidant action can be used.
当該美容成分は、交換式カートリッジ等の美容成分保持部材に保持されており、空気流に含まれるミストと結合して運ばれる。このような機能を備えるヘアドライヤーでは、運ばれる美容成分の量や種類、配合割合などを任意に制御したいという要請がある。 The cosmetic component is held by a cosmetic component holding member such as a replaceable cartridge and carried in combination with the mist contained in the air flow. In a hair dryer having such a function, there is a demand for arbitrarily controlling the amount, type, blending ratio, and the like of beauty components to be carried.
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、美容成分の量を任意に制御できるヘアドライヤーを提供するものである。 The present invention has been made to solve such problems, and provides a hair dryer that can arbitrarily control the amount of cosmetic ingredients.
本発明の第1の態様におけるヘアドライヤーは、吸入口から吹出口へ向かう空気流を生成するファンと、前記空気流に霧化された液滴を付与する霧化装置と、保持する美容成分を前記空気流に含まれる前記液滴を媒体として前記空気流に放出する美容成分保持部材と、を備え、前記美容成分保持部材は、第1の成分保持領域と第2の成分保持領域とを有し、前記霧化装置は、結露面を冷却して前記空気流中に含まれる水分を結露させる結露部と、前記結露面を接地電極として放電を発生させることで、前記結露面において結露している結露水を静電霧化して前記液滴を生成する第1及び第2の放電電極と、を有し、前記第1の放電電極は、前記第1の成分保持領域に対して前記空気流の上流側に設けられており、前記第2の放電電極は、前記第2の成分保持領域に対して前記空気流の上流側に設けられており、前記第1の成分保持領域から放出される美容成分の量は、前記第1の放電電極を用いて調整され、前記第2の成分保持領域から放出される美容成分の量は、前記第2の放電電極を用いて調整される。 The hair dryer according to the first aspect of the present invention comprises a fan for generating an air flow from an inlet to an outlet, an atomizing device for applying droplets atomized to the air flow, and a cosmetic component for holding the air flow. And a cosmetic component holding member that releases the droplets contained in the air flow to the air flow as a medium, and the cosmetic component holding member has a first component holding region and a second component holding region. The atomizing device cools the dew condensation surface and generates condensation on the dew condensation surface by generating a discharge using the dew condensation surface as the ground electrode and the dew condensation surface that condenses the moisture contained in the air flow. And first and second discharge electrodes for electrostatically atomizing condensed water to generate the droplets, and the first discharge electrode is configured to flow the air flow relative to the first component holding area. And the second discharge electrode is disposed on the upstream side of the It is provided on the upstream side of the air flow with respect to the two component holding regions, and the amount of the cosmetic component released from the first component holding region is adjusted using the first discharge electrode, The amount of cosmetic component released from the second component holding area is adjusted using the second discharge electrode.
このように構成することにより、第1の成分保持領域を通過する液滴の量と、第2の成分保持領域を通過する液滴の量とを、独立に制御することができる。このため、第1の成分保持領域から放出される美容成分の量と、第2の成分保持領域から放出される美容成分の量とを、独立に調整することができる。従って、拡散される美容成分の量を任意に制御することができる。 With this configuration, the amount of droplets passing through the first component holding area and the amount of droplets passing through the second component holding area can be controlled independently. Therefore, the amount of cosmetic component released from the first component holding area and the amount of cosmetic component released from the second component holding area can be adjusted independently. Therefore, the amount of cosmetic component to be diffused can be arbitrarily controlled.
本発明により、拡散される美容成分の量を任意に制御できるヘアドライヤーを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a hair dryer capable of arbitrarily controlling the amount of cosmetic component to be diffused.
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。また、各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。 Hereinafter, although this invention is demonstrated through embodiment of invention, the invention which concerns on a claim is not limited to the following embodiment. Moreover, not all the configurations described in the embodiments are necessarily essential as means for solving the problems. Further, in the drawings, the same or corresponding elements are denoted by the same reference numerals, and redundant description will be omitted as appropriate for the sake of clarity of the description.
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るヘアドライヤー100の全体斜視図である。ヘアドライヤー100は、主に、温風や冷風を発生させる本体ユニット110と、ユーザが把持するグリップユニット180と、を備える。ヘアドライヤー100は、AC電源から供給される電力によって、熱や空気流を発生させる。
First Embodiment
FIG. 1 is an overall perspective view of the
本体ユニット110は、筐体であるハウジング116が外周を取り囲んで円筒形状を成し、一端側の開口である吸入口111から外気を取り入れ、他端側の開口である吹出口112から調整された空気流を吹き出す。吹出口112は、2つに分かれており、相対的に大量の空気流を吹き出す第1吹出口113と、第1吹出口よりは吹き出す空気流が少ない第2吹出口114とによって構成されている。なお、以降の説明においては、吸入口111側を上流側と称し、吹出口112側を下流側と称する。
In the
本体ユニット110は、グリップユニット180と接続する端部を有する。当該端部近傍には、モードスイッチ115a及びモードスイッチ115bが設けられている。モードスイッチ115aは、吹き出す空気流に第1の美容成分を放出させる第1美容モードと放出させない第1非美容モードとを切り替える。モードスイッチ115bは、吹き出す空気流に第2の美容成分を放出させる第2美容モードと放出させない第2非美容モードとを切り替える。
The
モードスイッチ115aとモードスイッチ115bは、互いに独立して操作可能である。このため、ユーザは、モードスイッチ115a及びモードスイッチ115bを操作することによって、以下の(1)〜(4)の4つのモードを切り替えることができる。
(1)第1の美容成分と第2の美容成分の両方とも放出させるモード
(2)第1の美容成分を放出させるが、第2の美容成分を放出させないモード
(3)第2の美容成分を放出させるが、第1の美容成分を放出させないモード
(4)第1の美容成分と第2の美容成分の両方とも放出させないモード
The
(1) A mode in which both the first cosmetic component and the second cosmetic component are released (2) a mode in which the first cosmetic component is released but not the second cosmetic component (3) the second cosmetic component (4) a mode in which neither the first cosmetic component nor the second cosmetic component is released.
グリップユニット180は、一端側が本体ユニット110と回動可能に接続されており、ユーザは、グリップユニット180を本体ユニット110に対して使用時においては直立させ、収容時においては並行にして折り畳む。グリップユニット180は、把持部の中央付近にオンオフスイッチ181を有する。ユーザは、オンオフスイッチ181を3つのポジションのいずれかにスライドさせることができる。それぞれのポジションは、1つがオフポジション、1つが後述するヒータへの通電を遮断して冷風を送出させる冷風ポジション、1つが電熱線に通電して温風を送出させる温風ポジションである。
The
ユーザがモードスイッチ115aを操作して第1美容モードに切り替えると、第1の美容成分が混入した空気流が第2吹出口114から吹き出される。また、ユーザがモードスイッチ115b操作して第2美容モードに切り替えると、第2の美容成分が混入した空気流が第2吹出口114から吹き出される。第1の美容成分及び第2の美容成分は、美容成分保持部材としてのカートリッジ150に吸着保持されている。カートリッジ150は、本体ユニット110に対して交換可能に装着される。すなわち、美容成分を放出し尽くしたカートリッジ150は、新たなカートリッジ150に取り替えられる。これにより、ヘアドライヤー100は、美容成分の放散を継続的に維持することができる。図2は、本体ユニット110がカートリッジ150を装着する様子を示す部分拡大図である。
When the user operates the
ハウジング116の一部には開口部が設けられており、開口部は、通常の使用時には収容蓋117で覆われている。収容蓋117は、一端側に設けられたヒンジによりハウジング116に枢設されており、ユーザは、カートリッジ150の交換時に収容蓋117の他端側を持ち上げて開口部を開く。開口部の奥には装着部118が設けられており、ユーザはカートリッジ150を装着部118へ装着することができる。カートリッジ150を装着して収容蓋117を閉じれば、ユーザは、ヘアドライヤー100の第1及び第2美容モードを機能させることができる。なお、カートリッジ150が装着されていない状態ではモードスイッチ115a及びモードスイッチ115bを第1及び第2美容モードに切り替えられないように、モードスイッチ115a及びモードスイッチ115bにロック機構を設けても良い。
An opening is provided in a part of the
図3は、図1の座標系で示すxz平面と平行な断面で切断した、ハウジング116の中央断面の様子を模式的に示す図である。図は、主要な構成要素に限って表している。具体的には、ハウジング116内に配設されたヒータ121、モータ122、ファン123、霧化装置130、及び装着部118に装着されたカートリッジ150を表している。
FIG. 3 is a view schematically showing a central cross section of the
ファン123は、モータ122によって回転され、吸入口111から外気を取り込んで、吹出口112へ向けて空気流を発生させる。モータ122は、例えば直流モータであり、ファン123と共に送風装置として機能する。ヒータ121は、通電されることにより熱を発生し、ファン123で発生された空気流を加熱して温風に変換する。ヒータ121は、例えば電熱線であり、絶縁板に巻回されるなどしてハウジング116の中空部に位置するように固定されている。
The
ハウジング116の内部空間は、吸入口111から取り込まれた外気がファン123よりも下流側で二手に分流するように、内壁119によって2つに分割されている。すなわち、ファン123によって生成される空気流は、この内壁119によって、第1吹出口113へ向かう空気流B0と、第2吹出口114へ向かう空気流B1と、に分かれる。ヒータ121は、空気流B0を温めるように、空気流B0の流路中に配設されている。したがって、ユーザがオンオフスイッチ181を温風ポジションに設定していれば、通電されたヒータ121が空気流B0を温める。また、空気流B1は、霧化装置130、及びカートリッジ150を通過して第2吹出口114へと向かう。
The inner space of the
霧化装置130は、空気流B1の流路中に配設されている。霧化装置130は、周辺空気に含まれる水分を結露させ、結露した水分をミスト化(霧化)して空気流B1に付与する装置である。ファン123が回っている間に水分を結露させる場合には、空気流B1に含まれる水分を結露させる。すなわち、霧化装置130は、空気中の水分を凝縮してミスト(霧化された液滴)を生成する装置であり、本実施形態においては、直径が十〜数百ナノメートルの液滴を生成する。
The
カートリッジ150は、図3に示すように、霧化装置130よりも下流側に設けられた装着部118に装着されている。空気流B1に含まれるミストがカートリッジ150の内部を通過すると、カートリッジ150に吸着保持された美容成分がミストに溶出する。このようにして、空気流B1は、当該美容成分を適度に含んだ状態で第2吹出口114から吹き出される。
The
ここで、図4を用いて、カートリッジ150の構成について説明する。図4に示すように、カートリッジ150は、ケース部材151と、ケース部材151の中に収容される成分保持部材152とを備えている。ケース部材151は、さらに第1のケース部材151aと第2のケース部材151bとに分割できるように構成されている。第1のケース部材151aと第2のケース部材151bとは、組み合わせることによって成分保持部材152を内部に収容できるように構成されている。また、第1のケース部材151a及び第2のケース部材151bには、空気流B1が通過できる通気孔153が形成されている。
Here, the configuration of the
成分保持部材152は、第1の成分保持領域152aと第2の成分保持領域152bとを有する。第1の成分保持領域152aと第2の成分保持領域152bは、別々の部材で形成されていてもよいし、一つの繋がった部材であってもよい。本実施形態においては、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bの例として、別々の部材で形成された例を用いて説明する。また、空気流B1のうち、第1の成分保持領域152aを通過する空気流を空気流B1aと呼び、第2の成分保持領域152bを通過する空気流を空気流B1bと呼ぶことにする。
The
第1の成分保持領域152aは、空気流B1aの流路中に配設されている。第1の成分保持領域152aは、複数の繊維部材を絡ませて構成されたシート状の部材であり、第1の美容成分を吸着保持している。すなわち、第1の美容成分は、第1の成分保持領域152aを構成する繊維に吸着されているか、あるいは第1の成分保持領域152aを構成する繊維間に保持されている。第1の成分保持領域152a内を空気流B1aが通過するとき、空気流B1a内に含まれるミストによって第1の美容成分が溶出する。換言すると、第1の美容成分は、空気流B1aに含まれるミストを媒体として空気流B1aに放出される。これによって、空気流B1aは第1の美容成分を含み、空気流B0とともにユーザの毛髪へ到達する。
The first
第2の成分保持領域152bは、空気流B1bの流路中に配設されている。第2の成分保持領域152bは、複数の繊維部材を絡ませて構成されたシート状の部材であり、第2の美容成分を吸着保持している。すなわち、第2の美容成分は、第2の成分保持領域152bを構成する繊維に吸着されているか、あるいは第2の成分保持領域152bを構成する繊維間に保持されている。第2の成分保持領域152b内を空気流B1bが通過するとき、空気流B1b内に含まれるミストによって第2の美容成分が溶出する。換言すると、第2の美容成分は、空気流B1bに含まれるミストを媒体として空気流B1bに放出される。これによって、空気流B1bは第1の美容成分を含み、空気流B0とともにユーザの毛髪へ到達する。
The second
第1の美容成分と第2の美容成分は、同一の美容成分であってもよいし、異なる美容成分であってもよい。第1または第2の美容成分に用いられる美容成分としては、例えば保湿性を有するものとして、タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、ビタミン類等の水溶性美容成分が挙げられる。なお、水溶性美容成分としては、上記した以外のものも任意に選択して用いることができるが、毛髪等における保湿性等を向上させてキューティクルの痛みを回復させる等の観点から、コラーゲンを含むことが好ましい。 The first cosmetic component and the second cosmetic component may be the same cosmetic component or different cosmetic components. Examples of the cosmetic component used for the first or second cosmetic component include, for example, water-soluble cosmetic components such as proteins, mucopolysaccharides, collagen, elastin, keratin and vitamins as those having moisturizing properties. In addition, as the water-soluble cosmetic component, although ones other than those described above can be arbitrarily selected and used, it contains collagen from the viewpoint of improving the moisturizing property of the hair etc. and recovering the pain of the cuticle etc. Is preferred.
また、例えばコラーゲンなどに担持させるなどの態様により、金属微粒子を美容成分として採用することもできる。すなわち、金属微粒子が担持された水溶性美容成分を、第1または第2の美容成分として用いることができる。美容成分となり得る金属としては、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタンが候補として挙げられる。このような金属微粒子は、毛髪に付着して抗菌作用や抗酸化作用を生じさせることができる。特に白金の微粒子は、抗酸化作用が極めて高いことが知られており、美容成分として採用すると良い。もちろん、第1または第2の美容成分として、上記で例示した美容成分やその他の美容成分を、任意の割合で配合して用いてもよい。 In addition, metal fine particles can also be adopted as a cosmetic component, for example, according to an embodiment such as supporting on collagen. That is, the water-soluble cosmetic component on which the metal fine particles are carried can be used as the first or second cosmetic component. Gold, silver, copper, platinum, zinc and titanium can be mentioned as candidates as metals that can be cosmetic components. Such metal fine particles can be attached to the hair to produce an antibacterial action or an antioxidant action. In particular, fine particles of platinum are known to have extremely high antioxidative action, and may be employed as a cosmetic component. Of course, as the first or second cosmetic component, the cosmetic component exemplified above or any other cosmetic component may be blended and used at an arbitrary ratio.
すなわち、例えば、第1の成分保持領域152aには、金属微粒子が担持された水溶性美容成分が保持されており、第2の成分保持領域152bには、水溶性美容成分が保持されるようにしてもよい。または、第1の成分保持領域152aには、金属微粒子が担持された水溶性美容成分が保持されており、第2の成分保持領域152bには、その金属微粒子とは異なる金属微粒子が担持された水溶性美容成分が保持されているようにしてもよい。または、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bには、各々種類が異なる水溶性美容成分が保持されているようにしてもよい。
That is, for example, the first
次に、図3に示す断面図に加えて、図5に示す背面図(つまり、霧化装置130をx軸方向のマイナス側から見た図)、及び図6に示す底面図(つまり、霧化装置130をz軸方向のマイナス側から見た図)を用いて、霧化装置130の構成を説明する。霧化装置130は、主に、ペルチェ素子131、冷却板132、金属板133、第1の放電電極134a、第2の放電電極134b、及び放熱手段135を含む。ペルチェ素子131の吸熱面側には導電性の冷却板132が貼り合わされており、冷却板132は、ペルチェ素子131によって冷却される(図3参照)。冷却板132のうち空気流と触れる側の面である結露面は、空気流中に含まれる水分を結露させ、液滴が付着する。すなわち、冷却板132は、ペルチェ素子131と協働して結露部として機能する。また、冷却板132は、第1の放電電極134a、及び第2の放電電極134bに対して対向電極として機能する。このため、冷却板132は接地電位に接続されている。例えば、冷却板132はステンレス材料を用いて構成することができる。
Next, in addition to the sectional view shown in FIG. 3, the rear view shown in FIG. 5 (that is, the view when the
ペルチェ素子131の発熱面側には金属板133が設けられている。例えば、金属板133はステンレス材料を用いて構成することができる。金属板133には、放熱のための放熱手段135が貼り合わされている(図3参照)。つまり、ペルチェ素子131の発熱面側で発生した熱は、金属板133を介して放熱手段135に伝わり、放熱手段135から放出される。放熱手段135から放出された熱は、空気流B1の一部に乗って第2吹出口114から外部に吹き出される。図5に示すように、放熱手段135には放熱を促進させるための放熱フィン139を設けてもよい。放熱手段135および放熱フィン139は、熱伝導率の高い材料を用いて構成することが好ましく、例えば、銅やステンレス材料等の金属材料を用いて構成することができる。
A
第1の放電電極134aは、後述する電極回路に接続されており、冷却板132を接地電極として放電が発生するように、冷却板132から所定量離間して配置されている。また、図6に示すように、第1の放電電極134aは、空気流B1aの流路中に設けられている。すなわち、第1の放電電極134aは、第1の成分保持領域152aに対して空気流B1aの上流側に設けられている。第1の放電電極134aに高圧の負パルスが印加されると、第1の放電電極134aの先端部と冷却板132との間で放電が起こり、冷却板132の結露面に結露していた結露水が、レイリー分裂により、マイナスイオンに帯電したミストとなって飛散する。すなわち、第1の放電電極134aは、結露水が付着した冷却板132との間で放電して、マイナスイオンに帯電したミスト(静電霧化した液滴)を空気流B1aに付与する。
The
上述した通り、第1の美容成分は、空気流B1a内に含まれるミストに溶出することで第1の成分保持領域152aから放出される。したがって、第1の成分保持領域152aから放出される第1の美容成分の量を、第1の放電電極134aを用いて調整することができる。具体的には、第1の成分保持領域152aから放出される第1の美容成分の量を、第1の放電電極134aの放電電圧やパルス数等によって調整することができる。
As described above, the first cosmetic component is released from the first
同様に、第2の放電電極134bも、後述する電極回路に接続されており、冷却板132を接地電極として放電が発生するように、冷却板132から所定量離間して配置されている。また、図6に示すように、第2の放電電極134bは、空気流B1bの流路中に設けられている。すなわち、第2の放電電極134bは、第2の成分保持領域152bに対して空気流B1bの上流側に設けられている。第2の放電電極134bに高圧の負パルスが印加されると、第2の放電電極134bの先端部と冷却板132との間で放電が起こり、冷却板132の結露面に結露していた結露水が、レイリー分裂により、マイナスイオンに帯電したミストとなって飛散する。すなわち、第2の放電電極134bは、結露水が付着した冷却板132との間で放電して、マイナスイオンに帯電したミストを、空気流B1bに付与する。
Similarly, the
上述した通り、第2の美容成分は、空気流B1b内に含まれるミストに溶出することで第2の成分保持領域152bから放出される。したがって、第2の成分保持領域152bから放出される第2の美容成分の量を、第2の放電電極134bを用いて調整することができる。具体的には、第2の成分保持領域152bから放出される第2の美容成分の量を、第2の放電電極134bの放電電圧やパルス数等によって調整することができる。
As described above, the second cosmetic component is released from the second
すなわち、第1の放電電極134a及び第2の放電電極134bの放電電圧をそれぞれ制御することで、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bに供給されるミスト(液滴)の量をそれぞれ調整することができる。したがって、第1の放電電極134a及び第2の放電電極134bの放電電圧をそれぞれ制御することで、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bから放出される美容成分の量をそれぞれ調整することができる。また、第1の放電電極134a及び第2の放電電極134bの放電電圧をそれぞれ制御することで、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bから放出される美容成分の割合を調整することができる。
That is, by controlling the discharge voltage of the
なお、霧化装置130のうち、結露部は直接的に空気流B1a及び空気流B1bの流路中に配設されていなくても良い。結露面で結露した結露水が放電によりミスト化した場合に、当該ミストが空気流B1a及び空気流B1bに誘引されるのであれば、空気流B1a及び空気流B1bに直接晒されない箇所に配設することも可能である。結露面が直接的に空気流B1a及び空気流B1bに晒されないのであれば、比較的大きな結露水を生成することも可能であり、放電によって生成するミストの大きさをコントロールしやすい。
In the
なお、図3に示すように、霧化装置130とヒータ121の間には内壁119が介在し、互いに隔離されているので、ヒータ121が発生する熱は、霧化装置130の結露部に到達しにくい。したがって、結露部は、より多くの水分を結露させることができる。また、内壁119は、ヒータ121の熱をより遮断するように、断熱性の高い素材で形成されると良い。あるいは、内壁119の表面に熱移動を遮断する断熱シートを貼着すると良い。
As shown in FIG. 3, the
図7は、ヘアドライヤー100のシステム構成図である。ヘアドライヤー100は、例えばマイクロプロセッサである制御部190によって電気系統の全体が制御される。オンオフスイッチ181のスイッチ状態、およびモードスイッチ115a、115bのスイッチ状態は、電気的に検出されて制御部190へ伝達される。制御部190は、これらのスイッチ状態に応じて各回路を制御する。制御対象は、主に、ヒータ回路191、モータ回路192、ペルチェ回路193、第1の電極回路194a、及び第2の電極回路194bである。
FIG. 7 is a system configuration diagram of the
ヒータ回路191は、ヒータ121に通電して一定の発熱状態を保つ回路である。制御部190は、オンオフスイッチ181が温風ポジションであるときに、ヒータ回路191が機能するように制御する。モータ回路192は、モータ122に通電してファン123を一定の回転速度で回転させる回路である。制御部190は、オンオフスイッチ181が冷風ポジションまたは温風ポジションであるときに、モータ回路192が機能するように制御する。
The heater circuit 191 is a circuit which energizes the
ペルチェ回路193は、ペルチェ素子131を駆動して吸熱面から発熱面へ熱移動させる回路である。制御部190は、モードスイッチ115a、115bの少なくとも一方が第1または第2美容モードに設定されているときに、ペルチェ回路193が機能するように制御する。
The
第1の電極回路194aは、第1の放電電極134aに高圧の負パルスを印加して、第1の放電電極134aと冷却板132の間で周期的に放電を発生させる回路である。制御部190は、モードスイッチ115aが第1美容モードに設定されているときに、第1の電極回路194aが機能するように制御する。また、制御部190は、モードスイッチ115aが第1美容モードに設定されているときに、第1の電極回路194aが機能するように制御する。
The first electrode circuit 194 a is a circuit that applies a high voltage negative pulse to the
同様に、第2の電極回路194bは、第2の放電電極134bに高圧の負パルスを印加して、第2の放電電極134bと冷却板132の間で周期的に放電を発生させる回路である。制御部190は、モードスイッチ115bが第2美容モードに設定されているときに、第2の電極回路194bが機能するように制御する。また、制御部190は、モードスイッチ115bが第2美容モードに設定されているときに、第2の電極回路194bが機能するように制御する。
Similarly, the
上述した通り、第1の美容成分は、空気流B1a内に含まれるミストに溶出することで放出される。したがって、ユーザがモードスイッチ115aを第1美容モードに設定すると、第1の美容成分が放出される。また、第2の美容成分は、空気流B1b内に含まれるミストに溶出することで放出される。したがって、ユーザがモードスイッチ115bを第2美容モードに設定すると、第2の美容成分が放出される。すなわち、制御部190は、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bから放出される美容成分の割合を設定する設定部として機能する。このようにして、本実施形態に係るヘアドライヤー100は、拡散される美容成分の量を任意に制御できる。また、第1の成分保持領域152a及び第2の成分保持領域152bが各々種類の異なる美容成分を保持する場合は、ユーザは、放出される美容成分の種類や配合割合を制御することができる。
As described above, the first cosmetic component is released by eluting into the mist contained in the air flow B1a. Therefore, when the user sets the
上記の例では、第1及び第2の美容成分のそれぞれに対して、放出させるか否かをユーザが選択できる構成について説明した。他の例として、ユーザが第1及び第2の美容成分の放出量をさらに任意に調節できるような構成にしてもよい。例えば、モードスイッチ115a、115bの代わりにダイヤル式のスイッチを設け、制御部190は、ダイヤルの回転量に伴って第1の放電電極134aと第2の放電電極134bの電圧の大きさや放電電圧比を制御する構成にしてもよい。この場合は、第1の放電電極134a及び第2の放電電極134bの放電電圧を任意に制御できるため、第1及び第2の美容成分の放出量をさらに任意に調整することができる。
In the above example, the configuration in which the user can select whether or not to release the first and second cosmetic components is described. As another example, the configuration may be such that the user can further optionally adjust the release amounts of the first and second cosmetic components. For example, a dial switch is provided instead of the
[第2の実施形態]
次に、図8〜図10を用いて、第2の実施形態に係るヘアドライヤー100について説明する。図8は、本実施形態に係る本体ユニット210が、本実施形態に係る第1のカートリッジ250a、及び第2のカートリッジ250bを装着する様子を示す部分拡大図である。第1のカートリッジ250aは第1の装着部218aに装着され、第2のカートリッジ250bは第2の装着部218bに装着される。第1の装着部218aと第2の装着部218bとは、仕切り板260によって仕切られている。
Second Embodiment
Next, a
図9は、霧化装置130の背面図(つまり、霧化装置130をx軸方向のマイナス側から見た図)であり、図10は、霧化装置130の底面図(つまり、霧化装置130をz軸方向のマイナス側から見た図)である。図10に示すように、第1のカートリッジ250aはケース部材251aと第1の成分保持領域252aを備える。また、第2のカートリッジ250bはケース部材251bと第2の成分保持領域252bを備える。
FIG. 9 is a rear view of the atomizing device 130 (that is, a view when the
図10に示すように、本実施形態においては、第1の放電電極134aから第1の成分保持領域252aまでの流路と、第2の放電電極134bから第2の成分保持領域252bまでの流路と、を仕切る仕切り板260が設けられている。また、図9に示すように、仕切り板260は、第1の放電電極134a側の空間と、第2の放電電極134b側の空間とを仕切っている。このため、第1の放電電極134a側の空間を流れる空気流B1aと、第2の放電電極134b側の空間を流れる空気流B1bとの混合を、抑制することができる。
As shown in FIG. 10, in the present embodiment, the flow path from the
このような構成においては、第1の放電電極134aと冷却板132との間で生じたミストは、空気流B1aに沿って流れ、第1の成分保持領域252aに進入するが、第2の成分保持領域252bには進入しづらい。したがって、第1の放電電極134aの放電電圧を上げた場合に、第2の成分保持領域252bにミストが進入して第2の美容成分が放出されてしまうようなことを抑制できる。また、第2の放電電極134bと冷却板132との間で生じたミストは、空気流B1bに沿って流れ、第2の成分保持領域252bに進入するが、第1の成分保持領域252aには進入しづらい。したがって、第2の放電電極134bの放電電圧を上げた場合に、第1の成分保持領域252aにミストが進入して第2の美容成分が放出されてしまうようなことを抑制できる。
In such a configuration, the mist generated between the
以上、本発明を上記の実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。例えば、本実施の形態に係るヘアドライヤー100は、第1の放電電極134aまたは第2の放電電極134bに負のパルスを印加してマイナスイオンを発生させたが、正のパルスを印加してプラスイオンを発生させても良い。正のパルスを印加して放電を発生させると、プラスイオンに帯電したミストが発生する。この場合は、プラスイオンがユーザの毛髪に到達し、プラスイオンによる抗菌効果などが期待できる。また、第1の放電電極134aまたは第2の放電電極134bに印加するパルスの極性を変化させることにより、マイナスイオンとプラスイオンをシーケンシャルに発生させても良い。また、第1の放電電極134aまたは第2の放電電極134bをそれぞれ複数設けて、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生させるようにしても良い。
As mentioned above, although the present invention was explained according to the above-mentioned embodiment, the present invention is not limited only to composition of the above-mentioned embodiment, and within the range of the invention of the claim of this indication. Of course, it includes various modifications, modifications, and combinations that can be made by a vendor. For example, although the
また、以上説明した実施形態に係るヘアドライヤー100は、美容成分保持部材として交換式のカートリッジ150を採用したが、カートリッジ式ではなく、例えば美容成分を外部から注入できるような美容成分保持部材を採用しても良い。この場合の美容成分保持部材は、本体ユニット110に固定されていても良い。
The
100 ヘアドライヤー、110 本体ユニット、111 吸入口、112 吹出口、113 第1吹出口、114 第2吹出口、115a、115b モードスイッチ、116 ハウジング、117 収容蓋、118 装着部、119 内壁、121 ヒータ、122 モータ、123 ファン、130 霧化装置、131 ペルチェ素子、132 冷却板、133 金属板、134a 第1の放電電極、 134b 第2の放電電極、135 放熱手段、139 放熱フィン、150 カートリッジ、151 ケース部材、151a 第1のケース部材、151b 第2のケース部材、152 成分保持部材、152a 第1の成分保持領域、152b 第2の成分保持領域、153 通気孔、180 グリップユニット、181 オンオフスイッチ、190 制御部、191 ヒータ回路、192 モータ回路、193 ペルチェ回路、194a 第1の電極回路、194b 第2の電極回路、210 本体ユニット、218a 第1の装着部、218b 第2の装着部、260 仕切り板、250a 第1のカートリッジ、250b 第2のカートリッジ、251a、251b ケース部材、252a 第1の成分保持領域、252b 第2の成分保持領域
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記空気流に霧化された液滴を付与する霧化装置と、
保持する美容成分を前記空気流に含まれる前記液滴を媒体として前記空気流に放出する美容成分保持部材と、を備え、
前記美容成分保持部材は、第1の成分保持領域と第2の成分保持領域とを有し、
前記霧化装置は、
結露面を冷却して前記空気流中に含まれる水分を結露させる結露部と、
前記結露面を接地電極として放電を発生させることで、前記結露面において結露している結露水を静電霧化して前記液滴を生成する第1及び第2の放電電極と、を有し、
前記第1の放電電極は、前記第1の成分保持領域に対して前記空気流の上流側に設けられており、
前記第2の放電電極は、前記第2の成分保持領域に対して前記空気流の上流側に設けられており、
前記第1の成分保持領域から放出される美容成分の量は、前記第1の放電電極を用いて調整され、
前記第2の成分保持領域から放出される美容成分の量は、前記第2の放電電極を用いて調整される、
ヘアドライヤー。 A fan that generates an air flow from the inlet to the outlet;
An atomizer for applying atomized droplets to the air flow;
And a cosmetic component holding member for releasing the cosmetic component to be held into the air flow by using the droplets contained in the air flow as a medium.
The cosmetic component holding member has a first component holding area and a second component holding area,
The atomizing device is
A dew condensation portion which cools a dew condensation surface to condense water contained in the air flow;
The first and second discharge electrodes are configured to electrostatically atomize dew condensation water condensed on the condensation surface by generating electric discharge by using the condensation surface as a ground electrode, and generating the droplets.
The first discharge electrode is provided on the upstream side of the air flow with respect to the first component holding area,
The second discharge electrode is provided on the upstream side of the air flow with respect to the second component holding area,
The amount of cosmetic component released from the first component holding area is adjusted using the first discharge electrode,
The amount of cosmetic component released from the second component holding area is adjusted using the second discharge electrode,
Hair Dryer.
請求項1に記載のヘアドライヤー。 By controlling the discharge voltage of the first and second discharge electrodes, the amount of the cosmetic component released from the first and second component holding regions is adjusted.
A hair dryer according to claim 1.
請求項1または2に記載のヘアドライヤー。 By controlling the discharge voltage of the first and second discharge electrodes, the proportion of the cosmetic component released from the first and second component holding regions is adjusted.
A hair dryer according to claim 1 or 2.
請求項1〜3のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 The discharge voltage of the first and second discharge electrodes is controlled to adjust the amount of the droplets supplied to the first and second component holding regions, respectively.
The hair dryer according to any one of claims 1 to 3.
請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 A setting unit configured to set a ratio of the cosmetic component released from the first and second component holding regions;
The hair dryer according to any one of claims 1 to 4.
請求項1〜5のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 A partition plate is provided which divides the flow path from the first discharge electrode to the first component holding area and the flow path from the second discharge electrode to the second component holding area.
The hair dryer according to any one of claims 1 to 5.
前記第2の成分保持領域には、水溶性美容成分が保持されている、
請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 The first component holding region holds a water-soluble cosmetic component on which metal fine particles are carried,
A water-soluble cosmetic component is held in the second component holding region,
The hair dryer according to any one of claims 1 to 6.
前記第2の成分保持領域には、前記金属微粒子とは異なる金属微粒子が担持された水溶性美容成分が保持されている、
請求項1〜6のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 The first component holding region holds a water-soluble cosmetic component on which metal fine particles are carried,
The second component holding area holds a water-soluble cosmetic component carrying metal fine particles different from the metal fine particles.
The hair dryer according to any one of claims 1 to 6.
請求項7〜9のいずれか一項に記載のヘアドライヤー。 The water-soluble cosmetic component is at least one of collagen, keratin, and vitamins.
The hair dryer according to any one of claims 7-9.
請求項7または8に記載のヘアドライヤー。 The metal fine particles are at least one of platinum, silver and zinc,
A hair dryer according to claim 7 or 8.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017247181A JP2019111155A (en) | 2017-12-25 | 2017-12-25 | Hair Dryer |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023053824A1 (en) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Hairdressing equipment |
-
2017
- 2017-12-25 JP JP2017247181A patent/JP2019111155A/en active Pending
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WO2023053824A1 (en) * | 2021-09-30 | 2023-04-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Hairdressing equipment |
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