JP2019128742A - 移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラム - Google Patents

移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能な移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】移動装置10は、移動する本体部と、物体検知部3とを備える。物体検知部3は本体部に備えられる。物体検知部3は、送波部5から探査波を送波する。物体検知部3は、対象物により探査波が反射された反射波を受波部6が受波することによって、受波部6から出力される受波信号に基づいて対象物を検知する。物体検知部3はマスク処理部31を含む。マスク処理部31は、探査波に依存しない外乱波が受波部6に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクするマスク処理を行う。【選択図】図3

Description

本開示は、移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、空間内で移動する移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラムに関する。
従来、経路データに従って走行エリア内を移動する無人搬送車があった(例えば特許文献1参照)。無人搬送車(移動装置)は、無人搬送車の周囲の物体までの距離を計測可能なレーザ測距センサを備える。レーザ距離センサ(送波部、受波部、及び物体検知部)は、レーザ光を発射し、その反射光(反射波)を検知して障害物までの距離を測定する。
特開2012−53838号公報
特許文献1に記載の無人搬送車が走行エリア内で複数走行する場合、ある無人搬送機のレーザ測距センサが、別の無人搬送車のレーザ測距センサから発射されたレーザ光を受光すると、物体までの距離を誤検出する可能性があった。
本開示の目的は、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能な移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラムを提供することにある。
本開示の一態様の移動装置は、移動する本体部と、物体検知部とを備える。前記物体検知部は前記本体部に備えられる。前記物体検知部は、送波部から探査波を送波する。前記物体検知部は、対象物により前記探査波が反射された反射波を受波部が受波することによって、前記受波部から出力される受波信号に基づいて対象物を検知する。前記物体検知部はマスク処理部を含む。前記マスク処理部は、前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクするマスク処理を行う。
本開示の一態様の移動装置制御システムは、前記移動装置を複数備え、前記複数の移動装置の各々に、前記複数の移動装置の位置に関する位置情報を含むマスク情報を送信する送信装置を更に備える。前記複数の移動装置の各々の前記マスク処理部は、前記位置情報に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクする。
本開示の一態様の移動装置の物体検知方法は、移動する移動装置が周囲の対象物を検知する移動装置の物体検知方法であって、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を含む。前記送波ステップでは、送波部が探査波を送波する。前記受波ステップでは、受波部が入射波を受波し前記入射波に応じた受波信号を出力する。前記マスク処理ステップでは、前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される受波信号の一部をマスクする。前記検知ステップでは、前記マスク処理ステップで一部がマスクされた前記受波信号に基づいて前記対象物を検知する。
本開示の一態様のプログラムは、コンピュータシステムに、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を実行させるためのプログラムである。前記送波ステップでは、送波部に探査波を送波させる。前記受波ステップでは、入射波に応じた受波信号を出力する受波部から前記受波信号を受け付ける。前記マスク処理ステップでは、前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクする。前記検知ステップでは、前記マスク処理ステップで一部がマスクされた前記受波信号に基づいて対象物を検知する。
本開示によれば、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能な移動装置、移動装置制御システム、移動装置の物体検知方法、及びプログラムを提供できる。
図1は、本開示の実施形態1に係る移動装置の外観斜視図である。 図2は、同上の移動装置の使用例を説明する説明図である。 図3は、同上の移動装置のブロック図である。 図4は、同上の移動装置が2台ある場合に、2台の移動装置のうち一方の移動装置の受波信号と、2台の移動装置のうち他方の移動装置の送波信号とを示すタイムチャートである。 図5は、同上の移動装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は、本開示の実施形態1の変形例1に係る移動装置の使用例を説明する説明図である。 図7は、同上の移動装置のマスク処理を説明する説明図である。 図8は、本開示の実施形態1の変形例2に係る移動装置を備える移動装置制御システムのブロック図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る移動装置10は、図1及び図2に示すように、複数の車輪13で移動面200の上を走行する装置である。移動装置10は、例えば、物流センター(配送センターを含む)、工場、オフィス、店舗、学校、及び病院等の施設に導入され、施設の床面等を移動面200として、移動面200の上を走行する。移動面200はその上を移動装置10が移動する面であり、移動装置10が施設内を移動する場合は施設の床面等が移動面200となり、移動装置10が屋外を移動する場合は地面等が移動面200となる。本実施形態では、一例として、移動装置10が搬送物X1の搬送用の搬送装置である場合について説明する。
図2では、移動面200の上を複数台(図2では例えば2台)の移動装置10A,10Bが走行している。複数台の移動装置10A、10Bは共通の構成を有しているので、複数台の移動装置10A、10Bを特に区別せずに説明する場合は移動装置10と表記する。なお、移動装置10の台数は2台に限定されず、1台でもよいし、3台以上でもよい。
本実施形態に係る移動装置10は、移動する本体部1と、物体検知部3(図3参照)とを備える。物体検知部3は本体部1に備えられる。物体検知部3は、送波部5から探査波を送波する。物体検知部3は、対象物により探査波が反射された反射波を受波部6が受波することによって、受波部6から出力される受波信号S21,S22に基づいて対象物を検知する。物体検知部3はマスク処理部31を含む。マスク処理部31は、探査波に依存しない外乱波が受波部6に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクするマスク処理を行う。
ここにおいて、探査波は、例えば光(光波)と、電波と、音波との少なくとも1つであり、送波部5から本体部1の周りの空間に向かって送波される。反射波は、移動装置10の周りに存在する対象物に探査波が当たって反射されることで発生する。また、探査波に依存しない外乱波は、受波部6に入射する入射波のうち、探査波が対象物に当たって反射された反射波以外の入射波のことをいう。また、受波信号S21,S22の一部をマスクするとは、受波信号S21,S22が入力される入力回路の前段に設けられたスイッチ等で、受波信号S21,S22の一部が入力回路に入力されるのを禁止してもよいし、入力された受波信号S21,S22の一部を無効にしてもよい。
本実施形態の移動装置10では、送波部5から送波された探査波が対象物によって反射されると、受波部6が反射波に応じた受波信号S21,S22を出力するので、物体検知部3は受波部6から出力される受波信号S21,S22にて対象物を検知できる。さらに、本実施形態の移動装置10では、マスク処理部31が、探査波に依存しない外乱波が受波部6に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクするマスク処理を行っている。したがって、本実施形態の移動装置10では、外乱波によって対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
(2)構成
以下、本実施形態に係る移動装置10の構成について、図1〜図7を参照して詳しく説明する。以下、特に断りがない限り、移動面200に直交する方向を上下方向とし、移動面200から見て移動装置10側を「上方」として説明する。また、移動装置10の前進時において移動装置10が進む向きを「前方」とし、上下方向及び前後方向の両方向に直交する方向を左右方向として説明する。つまり、図1等において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」の矢印で示す通りに上、下、左、右、前、後の各方向を規定する。ただし、これらの方向は移動装置10の使用方向を規定する趣旨ではない。また、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。同様に、図面中で本体部1等の各部の移動の向きを示す矢印についても説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
移動装置10は、上述したように、本体部1と、物体検知部3とを備えている。また、本実施形態では、移動装置10は、制御部2と、センサ部4(41,42)と、位置検知部7と、走行系駆動部8と、を更に備える。本実形態では、制御部2、物体検知部3、センサ部4(41,42)、及び走行系駆動部8は、いずれも本体部1に搭載されている。
移動装置10は、例えば、施設の床面等からなる平坦な移動面200の上を自律走行する。ここでは一例として、移動装置10は、蓄電池を備え、蓄電池に蓄積された電気エネルギを用いて動作することとする。
本実施形態では、移動装置10は、上述したように搬送物X1の搬送用の「搬送装置」である。そのため、移動装置10は、本体部1に搬送物X1を積載した状態で移動面200上を走行する。これにより、移動装置10は、例えば、施設内のある場所に置かれている搬送物X1を、施設内の別の場所に搬送することが可能である。
本体部1は、左右方向よりも前後方向に長く、かつ左右方向及び前後方向よりも上下方向の寸法が小さい直方体状である。本体部1は、車体部11と、荷台部12とを有している。本実施形態では、本体部1は金属製である。ただし、本体部1は、金属製に限らず、例えば、樹脂製であってもよい。
車体部11は、4つの車輪13によって移動面200上に支持される。4つの車輪13は、平面視において車体部11の四隅に配置されている。
荷台部12は、車体部11の上面の少なくとも一部を覆うように、車体部11の上方に配置されている。本実施形態では、荷台部12は、車体部11の前端部及び後端部を除き、車体部11の上面の略全域を覆っている。荷台部12の上面は、搬送物X1を積載するための積載面である。つまり、移動装置10にて搬送物X1を搬送する際には、荷台部12の上面に搬送物X1が積載される。
複数の車輪13の各々は、車体部11に搭載された走行系駆動部8からの駆動力を受けて個別に回転可能である。各車輪13は、左右方向に延びる回転軸を中心に回転可能な状態で、本体部1(車体部11)に保持されている。
本実施形態では、4つの車輪13の全てが、走行系駆動部8によって駆動される駆動輪である。これら複数の車輪13が個別に駆動されることにより、本体部1は全方向に移動可能となる。つまり、複数の車輪13にて支持された本体部1は、複数の車輪13の各々の回転により、移動面200の上を、前、後、左及び右の全方位に移動可能である。複数の車輪13の各々は、例えば、オムニホイール等の全方向移動型車輪であってもよい。
走行系駆動部8は、複数の車輪13のうちの少なくとも一部である駆動輪に対して、直接的又は間接的に駆動力を与える。本実施形態では、上述したように複数(4つ)の車輪13の全てが駆動輪であるので、走行系駆動部8は、複数の車輪13の全てに対して駆動力を与える。走行系駆動部8は、車体部11に内蔵されている。走行系駆動部8は、例えば、電動機(モータ)を含み、ギアボックス及びベルト等を介して、電動機で発生する駆動力を間接的に車輪13に与える。また、走行系駆動部8は、インホイールモータのように、各車輪13に対して直接的に駆動力を与える構成であってもよい。走行系駆動部8は、制御部2から入力される制御信号に基づいて、複数の車輪13の各々を制御信号に応じた回転方向及び回転速度で駆動する。
制御部2は、物体検知部3、及び走行系駆動部8を制御する。本実施形態では、制御部2は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、制御部2の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
本実施形態の物体検知部3は、センサ部4を駆動し、光波からなる探査波L1を送波部5から投光させ、対象物で反射された反射波(反射光)を受波部6で受光することによって対象物を検知する。
センサ部4は、例えばLIDAR(Light Detection and Ranging)等であり、本体部1の周りの対象空間において対象物を検知する。
センサ部4は、送波部5と、受波部6とを有する。
送波部5は、例えば、レーザーダイオード等の光源と投光光学系とを含む。光源から出力されるレーザー光(パルス光又は連続光)のような探査波L1は、投光光学系によって対象空間に照射される。
受波部6は、例えば、フォトダイオードアレイ等の受光素子と受光光学系とを含む。対象空間からの入射光が受光光学系に導かれて受光素子に入射すると、受波部6は入射波に応じた受波信号S21又はS22を出力する。
また、センサ部4は、探査波L1を移動面200と平行な平面内で走査(スキャン)させる走査機構を有している。走査機構は、例えば投光光学系及び受光光学系を移動面200と平行な面内で左右方向に回転させることによって、送波部5から出力される探査波L1をある角度範囲で走査する。送波部5は、対象空間を所定の周期で走査するように、対象空間に対して探査波L1を周期的に投光する。これによって、送波部5から出力された探査波L1が本体部1の周りの空間に向かって照射される。換言すると、送波部5は移動面200と平行な平面内で探査波(探査光)を送波する。さらに言えば、送波部5は、移動面200と平行な平面内を走査するように、探査波(探査光)を送波している。ここで、送波部5から投光された探査波L1(レーザー光)が届く範囲が、対象物を検知可能な対象空間となる。
受光光学系は、走査機構によって探査光が走査される角度範囲において、対象空間から入射する入射光を、フォトダイオードアレイ等で構成される受光素子に導いており、受光素子によって探査光の反射光を受光することができる。ここで、対象空間に対象物が存在する場合、送波部5から出力された探査光が対象物によって反射され、その反射光が受光素子によって受光され、受波部6から受波信号S21又はS22が出力される。つまり、送波部5は光である探査光(探査波)を送波し、受波部6は、対象物によって探査光が反射された反射光を含む入射光を受光する。また、探査光(探査波)に依存しない入射光が受光光学系に入射した場合、この入射光も受光光学系によって受光素子に導かれるので、探査光に依存しない入射光も受光素子によって受波される。
本実施形態では、移動面200と平行な平面において本体部1を中心とする360度の範囲で対象物を検知するため、本体部1の前後に上記のセンサ部4が1個ずつ配置されている。2個のセンサ部4を区別する場合は、本体部1の前側に配置されたセンサ部4をセンサ部41といい、本体部1の後側に配置されたセンサ部4をセンサ部42という。なお、センサ部4の数及び配置は適宜変更が可能である。
物体検知部3は、例えば、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムを、コンピュータシステムのプロセッサが実行することにより、物体検知部3の機能が実現される。プログラムは、メモリに記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。ここにおいて、制御部2と物体検知部3とは1つのコンピュータシステムで実現されてもよい。また、物体検知部3はコンピュータシステムを主構成とするものに限定されず、複数の回路素子で構成される電気回路を主構成としてもよい。
物体検知部3は、センサ部41の送波部5に送波信号S11を出力し、センサ部42の送波部5に送波信号S12を出力することによって、センサ部41,42のそれぞれの送波部5から探査光を出力させる。センサ部4から出力された探査光が対象物によって反射され、その反射光が受波部6に入射すると、受波部6が入射光(反射光)に応じた受波信号S21,S22を物体検知部3に出力する。物体検知部3は、例えば探査光を投光させてから、反射光(反射波)に応じた受波信号S21,S22が入力されるまでの飛行時間をもとに、対象物までの距離を測定でき、これによって対象空間における対象物の存在を検知できる。ここにおいて、本実施形態の物体検知部3はマスク処理部31を含む。マスク処理部31は、探査光(探査波)に依存しない外乱光(外乱波)が受波部6に入射するタイミングに基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクするマスク処理を行う。したがって、物体検知部3では、マスク処理部31によって一部がマスクされた後の受波信号S21,S22に基づいて、対象物を検知することができる。
位置検知部7は本体部1の位置を測定する。位置検知部7は、例えば、複数の発信器から電波で送信されるビーコン信号を受信する受信部を備える。複数の発信器は、移動装置10が移動する範囲内の複数箇所に配置されている。位置検知部7は、複数の発信器の位置と、複数の発信器から送信されるビーコン信号の受信電波強度とに基づいて、本体部1の位置を測定する。なお、位置検知部7は、GPS(Global Positioning System)等を用いて、本体部1の位置を特定してもよい。
走行系駆動部8は、制御部2からの制御信号を受けて車輪13の回転速度、回転方向等を制御することで、車体部11の移動速度及び移動方向を制御する。
また、移動装置10は、上記以外の構成、例えば、蓄電池の充電回路等を適宜備えている。
(3)動作
以下、本実施形態に係る移動装置10の動作について説明する。
移動装置10は、定常時には、基本動作として、移動面200を自律走行する。移動装置10では、物体検知部3にて本体部1の周囲の対象空間において対象物の存否、対象物までの距離等を検知し、位置検知部7にて本体部1の位置を特定する。移動装置10の制御部2は、本体部1の現在の位置、目的地、周囲の対象物等の情報をもとに移動経路を決定し、走行系駆動部8を制御することで車輪13を駆動し、自立走行を行う。
移動装置10では、走行中等に、物体検知部3は、周期的(間欠的)にセンサ部4(41,42)の送波部5から探査光を送波(投光)させ、受波部6から出力される受波信号S21,S22に基づいて対象物の存否、対象物までの距離等を検知する。
ここで、図2に示すように、移動面200の上を2台の移動装置10A,10Bが移動している場合に、移動装置10Aの動作に着目して説明を行う。移動装置10Aでは、物体検知部3が、送波部5から探査光を出力させる。そして、物体検知部3は、受波部6から出力される受波信号S21,S22に基づいて対象物の存否、対象物までの距離等を検知する。ここで、図2に示すように移動装置10Aが別の移動装置10Bとすれ違う場合、受波部6が他の移動装置10Bから出力された探査光を受波する可能性があり、他の移動装置10Bからの探査光によって誤検出が発生する可能性がある。なお、図2では、移動装置10Bの探査光を点線で概念的に表記している。
本実施形態の移動装置10Aでは、物体検知部3のマスク処理部31が、送波部5にて探査光を送波していないタイミングで、受波部6にて光(入射光)を受光した場合、他の移動装置10Bからの探査光等の外乱光が入射したと判断する。外乱光が他の移動装置10Bからの探査光である場合、他の移動装置10Bのセンサ部4も対象空間を周期的に走査している。したがって、移動装置10Aのマスク処理部31は、受波部6の受波信号S21,S22に基づいて、外乱光が入射するタイミング及び周期を検知することができる。
ここで、図4は、移動装置10Aの受波部5から出力される受波信号S21、及び、移動装置10Bの送波部6に出力される送波信号S22の一例を示すタイミングチャートである。図4の例では、移動装置10Bの送波部5が送波信号S22に応じて出力する探査光のうち、期間t21に出力される探査光が移動装置10Aの受波部6で受光される。この場合、マスク処理部31は、受波部6に外乱光が入射するタイミング(つまり、期間t21)を含むようにマスク期間t11を設定する。そして、マスク処理部31は、受波部6から入力される受波信号S21の一部(つまり、マスク期間t11における信号部分)を無効にするマスク処理を行う。
そして、物体検知部3は、マスク処理部31によって一部(マスク期間t11における信号部分)が無効にされた受波信号S21,S22に基づいて、対象物を検知する。これにより、移動装置10Aの物体検知部3が、他の移動装置10Bからの探査光(探査波)を受波する可能性を低減でき、他の移動装置10Bからの探査光(探査波)によって誤検知が発生する可能性を低減できる。ここで、マスク処理部31は、外乱光(外乱波)を受波部6が受波したとき、受波部6から出力される受波信号S21,S22のうち、外乱光(外乱波)に対応する信号部分をマスクする。したがって、移動装置10Aが移動する場合でも、マスク処理部31は、移動装置10Aの現在の位置で受波部6に入射する外乱光に応じたマスク処理を行うことができる。つまり、マスク処理部31は、移動装置10Aの周囲の外乱光を検知してマスク処理を行うことができる。
なお、外乱光は、他の移動装置10Bからの探査光に限定されず、例えば、太陽光等の自然光、照明光、移動装置10が移動する範囲に設置された反射型の光学センサ等から出力される探査光等も外乱光となりうる。また、図4の例では、マスク処理部31は、送波部5が対象空間を走査する1周期内で受波信号S21,S22の1つの部分をマスクしているが、送波部5が対象空間を走査する1周期内で受波信号S21,S22の複数の部分をマスクしてもよい。例えば、複数の外乱光が受波部6に入射する場合等では、送波部5が対象空間を走査する1周期内で、複数の外乱光が異なるタイミングで受波部6に入射する可能性がある。この場合、送波部5が対象空間を走査する1周期内で、マスク処理部31が、受波信号S21,S22のうちの複数の部分をマスクすることで、複数の外乱光(外乱波)が存在する場合でも、誤検知が発生する可能性を低減できる。
ここで、移動装置10が対象物を検知する動作について図5のフローチャートを参照して説明する。移動装置10の物体検知部3は、送波部5から対象空間に探査光(探査波)を送波させる処理(送波ステップ)を行う(S1)。また、物体検知部3は、受波部6が入射光を受波することによって受波部6から出力される受波信号S21,S22を受け付ける処理(受波ステップ)を行う(S2)。物体検知部3のマスク処理部31は、移動装置10Aからの探査光に依存しない外乱光が受波部6に入射するタイミングに基づいて、受波信号S21,S22の一部をマスクする処理(マスク処理ステップ)を行う(S3)。外乱光は、例えば、別の移動装置10Bからの探査光等である。そして、物体検知部3は、マスク処理部31によって一部がマスクされた後の受波信号S21,S22に基づいて対象物を検知する処理(検知ステップ)を行う(S4)。なお、移動装置10Bにおいても、マスク処理部31が、移動装置10Aと同様のマスク処理を行うので、他の移動装置10Aからの探査光によって誤検知が発生する可能性を低減できる。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、実施形態1に係る移動装置10と同様の機能は、移動装置10の物体検知方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る移動装置10の物体検知方法は、移動する移動装置10が周囲の対象物を検知する方法であり、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を含む。送波ステップでは、送波部5が探査光(探査波)を送波する。受波ステップでは、受波部6が入射波を受波して受波信号S21,S22を出力する。マスク処理ステップでは、探査光に依存しない外乱波が受波部6に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクする。検知ステップでは、マスク処理ステップで一部がマスクされた受波信号S21,S22に基づいて対象物を検知する。
また、一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、コンピュータシステムに、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を実行させるためのプログラムである。送波ステップでは、送波部5に探査光を送波させる。受波ステップでは、入射波に応じた受波信号S21,S22を出力する受波部6から受波信号S21,S22を受け付ける。マスク処理ステップでは、探査光に依存しない外乱波が受波部6に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクする。検知ステップでは、マスク処理ステップで一部がマスクされた受波信号S21,S22に基づいて対象物を検知する。
以下、実施形態1の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における移動装置10は、例えば、制御部2、物体検知部3等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御部2、物体検知部3等の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
(4.1)変形例1
変形例1に係る移動装置10では、マスク処理部31が、外乱光(外乱波)が受波部6に入射する入射方向に基づいてマスク処理を行う点で実施形態1と相違する。尚、移動装置10の構成は実施形態1と同様であるので、その説明は省略する。
図6に示すように、移動装置10Aが、別の移動装置10Bとすれ違う場合、移動装置10Aの受波部6が、別の移動装置10Bからの探査光(探査波)を受光(受波)する可能性がある。
移動装置10Aでは、物体検知部3が、送波部5から探査光を出力させる。そして、物体検知部3は、受波部6から出力される受波信号S21,S22に基づいて対象物の存否、対象物までの距離等を検知する。また、受波部6は、フォトダイオードアレイ等の受光素子を含み、受光光学系を介してフォトダイオードアレイに光が入射する入射位置を検出することができる。物体検知部3は、受光光学系を介してフォトダイオードアレイに光が入射する入射位置をもとに、受波部6に入射光が入射する入射方向を検知することができる。
ここで、移動装置10A,10Bが図6に示すような位置関係にある場合、移動装置10Aの進行方向(矢印D1の方向)を0度とすると、移動装置10Aからは、移動面200と平行な平面内で角度θ1の方向に移動装置10Bが見える。したがって、移動装置10Aの受波部6には、移動装置10Bの探査光が角度θ1の方向から入射することになる。図7は、本体部1の位置を原点とし、本体部1の進行方向をY軸方向とした場合に、受波部6が入射光を受光する範囲を示す平面図であり、Y軸方向を0度とした場合に角度θ1の方向から、移動装置10Bの探査光L1が入射している。
変形例1の移動装置10Aでは、送波部5が探査光を出力している送波方向と受波部6が入射光を受光したときの入射方向との角度差が閾値(例えば数度〜十数度の角度)を超えると、マスク処理部31は外乱光が入射したと判断する。マスク処理部31は、外乱光が入射する入射方向を中心としてある角度幅の入射範囲A1を、マスク対象の角度範囲に決定する。ここにおいて、入射光が外乱光であるか否かを判断するための閾値、マスク対象の入射範囲A1を決定する角度幅は、使用用途、センサ部4の構成等に応じて適宜変更が可能である。
そして、マスク処理部31は、外乱光が受波部6に入射する入射方向(角度θ1の方向)に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクする。すなわち、マスク処理部31は、受波部6から出力される受波信号S21,S22のうち、外乱光の入射方向に基づいて決定された入射範囲A1に対応する信号部分をマスクする。
これにより、物体検知部3は、マスク処理部31によって一部(入射範囲A1に対応する信号部分)が無効にされた受波信号S21,S22に基づいて、対象物を検知する。移動装置10Aの物体検知部3が、他の移動装置10Bからの探査光を受光する可能性を低減でき、誤検知が発生する可能性を低減できる。なお、外乱光は他の移動装置10Bからの探査光に限定されず、例えば、太陽光等の自然光、照明光、移動装置10が移動する範囲に設置された反射型の光学センサ等から出力される探査光等も外乱光となりうる。また、変形例1において、受波部6に複数の入射方向から外乱光が入射する場合、マスク処理部31は、送波部5が対象空間を走査する1周期内で、複数の外乱光の入射方向にそれぞれ対応する複数の部分をマスクしてもよい。
(4.2)変形例2
変形例2に係る移動装置10(10A,10B)は、図8に示すように、送信装置20と通信する通信部9と、送信装置20から送信されるマスク情報を取得するマスク情報取得部32と、を更に備える点で実施形態1及び変形例1と相違している。以下、実施形態1及び変形例1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
通信部9は、例えば無線局の免許が不要な通信方式で無線通信を行う通信モジュールを備えている。この種の通信方式としては、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、特定小電力無線等の規格に準拠した通信方式がある。通信部9は、上位システムである送信装置20と通信する通信機能を有している。
変形例2に係る移動装置10(10A,10B)では、物体検知部3がマスク情報取得部32の機能を有している。マスク情報取得部32は外乱光に関するマスク情報を取得する。本実施形態では、通信部9が送信装置20から送信されるマスク情報を受信する。マスク情報は、例えば対象空間に存在する別の移動装置10から出力される探査光に関する情報を含む。本実施形態では、マスク情報は、探査光の発信元である別の移動装置10の位置に関する位置情報を含む。マスク情報取得部32は、通信部9が受信したマスク情報を制御部2を介して取得する。なお、制御部2と物体検知部3とは1つのコンピュータシステムで構成されているので、物体検知部3が通信部9からマスク情報を直接的に取得してもよい。
マスク処理部31は、マスク情報取得部32が取得したマスク情報に基づいて、受波部6の受波信号S21,S22の一部をマスクする処理を行う。マスク情報は、移動装置10Aとは異なる移動装置10から出力される探査光の情報である。これにより、マスク処理部31は、マスク情報取得部32が、移動装置10Aの外部から取得したマスク情報に応じてマスク処理を行うことができる。また、マスク処理部31は、別の移動装置10から出力される探査光の情報に基づいてマスク処理を行うことができる。
ここで、マスク情報は、移動装置10Aとは異なる移動装置10から出力される探査光の情報として、移動装置10Aとは異なる移動装置10が探査光を出力するタイミング及び周期の情報を含む。マスク処理部31は、マスク情報取得部32が取得したマスク情報に基づいて、別の移動装置10が探査波を出力するタイミング及び周期の情報を取得する。したがって、マスク処理部31は、別の移動装置10から出力される探査光の情報であるマスク情報をもとに受波信号S21,S22の一部をマスクするタイミングを決定し、決定したタイミングに基づいてマスク処理を行う。これにより、移動装置10Aの物体検知部3が、他の移動装置10Bからの探査光を受光する可能性を低減でき、誤検知が発生する可能性を低減できる。
なお、送信装置20は、別の移動装置10の位置に関する位置情報を含むマスク情報を移動装置10に送信してもよい。この場合、移動装置10のマスク処理部31は、別の移動装置10の位置に関する位置情報(マスク情報)をもとに、別の移動装置10からの探査光(外乱光)が受波部6に入射する入射方向を決定し、決定した入射方向に基づいてマスク処理を行う。これにより、移動装置10Aのマスク処理部31は、別の移動装置10Bから出力される探査光の情報(位置情報を含むマスク情報)に基づいて、外乱光が入射する入射方向を決定し、マスク処理を行うことができる。
なお、移動装置10Bにおいても、マスク処理部31が、送信装置20から受信したマスク情報に基づいてマスク処理を行うので、移動装置10Aからの探査光によって誤検知が発生する可能性を低減できる。
このように、移動装置制御システム100は、複数の移動装置10と、送信装置20とを備えている。送信装置20は、複数の移動装置10の各々に、複数の移動装置10の位置に関する位置情報を含むマスク情報を送信する。複数の移動装置10の各々のマスク処理部31は、位置情報に基づいて、受波部6から出力される受波信号S21,S22の一部をマスクする。これにより、複数の移動装置10の各々において、マスク情報取得部32が、送信装置20から取得したマスク情報に応じてマスク処理を行うことができる。
また、変形例2では、複数の移動装置10(10A,10B)は送信装置20からマスク情報を受信しているが、複数の移動装置10のそれぞれが、別の移動装置10からマスク情報を直接受信してもよい。
また、上記の実施形態では、物体検知部3の機能が移動装置10に備えられているが、物体検知部3の機能が送信装置20に備えられていてもよい。移動装置10の一部の機能、例えば物体検知部3の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
(4.3)その他の変形例
実施形態1及び変形例1、2では、送波部5が光(光波)からなる探査波を照射し、対象物で反射された反射波(反射光)を受光することによって、対象物を検知しているが、探査波は光(光波)に限定されない。送波部5は、マイクロ波、ミリ波等の電波を送波するレーダーを含むものでもよいし、超音波等の音波を送波するソナーセンサを含むものでもよい。
実施形態1では、移動装置10が搬送物X1の搬送に用いられる場合を例示したが、移動装置10の用途を搬送物X1の搬送用に限る趣旨ではない。移動装置10は、例えば、人の搬送用(つまり乗用)の装置であってもよいし、監視ロボット及び案内ロボットのように何の搬送も行わずに移動する装置等であってもよい。
また、実施形態1において本体部1に備わっている制御部2、物体検知部3等は、本体部1以外に備わっていてもよい。例えば、制御部2及び物体検知部3の一部の機能は、本体部1と通信可能な上位システムである送信装置20等に備わっていてもよい。
また、移動装置10は、上位システムである送信装置20との通信機能を有していてもよい。さらに、自律走行は移動装置10に必須の機能ではなく、例えば、移動装置10は、上位システムである送信装置20又は送信機等からの操作信号を受信することで、遠隔操作されてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る移動装置(10,10A,10B)は、移動する本体部(1)と、物体検知部(3)と、を備える。物体検知部(3)は本体部(1)に備えられる。物体検知部(3)は、送波部(5)から探査波を送波する。物体検知部(3)は、対象物により探査波が反射された反射波を受波部(6)が受波することによって、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)に基づいて対象物を検知する。物体検知部(3)はマスク処理部(31)を含む。マスク処理部(31)は、探査波に依存しない外乱波が受波部(6)に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)の一部をマスクするマスク処理を行う。
この態様によれば、マスク処理部(31)は、外乱波が受波部(6)に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波信号(S21,S22)の一部をマスクしているので、外乱波の影響を低減できる。したがって、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第2の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1の態様において、マスク処理部(31)は、外乱波が受波部(6)に入射するタイミングに基づいてマスク処理を行う。
この態様によれば、マスク処理部(31)が、外乱波が受波部(6)に入射するタイミングに基づいて受波信号(S21,S22)の一部をマスクしているので、外乱波の影響を低減することができる。
第3の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1の態様において、マスク処理部(31)は、外乱波が受波部(6)に入射する入射方向に基づいてマスク処理を行う。
この態様によれば、マスク処理部(31)が、外乱波が受波部(6)に入射する入射方向に基づいて受波信号(S21,S22)の一部をマスクしているので、外乱波の影響を低減することができる。
第4の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1〜第3のいずれか1つの態様において、マスク処理部(31)は、外乱波を受波部(6)が受波したとき、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)のうち、外乱波に対応する信号部分をマスクする。
この態様によれば、受波部(6)が外乱光を受波すると、マスク処理部(31)が受波信号(S21,S22)のうち外乱波に対応する信号部分をマスクする。したがって、移動装置(10,10A,10B)が移動する場合でも、マスク処理部(31)は、移動装置(10,10A,10B)の現在の位置で受波部(6)に入射する外乱波に応じたマスク処理を行うことができる。
第5の態様に係る移動装置(10,10A,10B)は、第1〜第4のいずれか1つの態様において、外乱波に関するマスク情報を取得するマスク情報取得部(32)を、更に備え、マスク処理部(31)は、マスク情報に基づいてマスク処理を行う。
この態様によれば、マスク情報取得部(32)が、移動装置(10,10A,10B)の外部から取得したマスク情報に応じてマスク処理を行うことができる。
第6の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第5の態様において、マスク情報は、移動装置(10,10A,10B)とは異なる移動装置(10,10A,10B)から出力される探査波の情報である。
この態様によれば、移動装置(10,10A,10B)のマスク処理部(31)が、当該移動装置(10,10A,10B)とは異なる移動装置(10,10A,10B)から出力される探査波の情報に基づいてマスク処理を行うことができる。
第7の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第6の態様において、マスク処理部(31)は、マスク情報に基づいて受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)の一部をマスクするタイミングを決定し、決定したタイミングに基づいてマスク処理を行う。
この態様によれば、移動装置(10,10A,10B)のマスク処理部(31)は、別の移動装置(10,10A,10B)から出力される探査波の情報に基づいて、受波信号(S21,S22)をマスクするタイミングを決定し、マスク処理を行うことができる。
第8の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第6の態様において、マスク処理部(31)は、マスク情報に基づいて外乱波が受波部(6)に入射する入射方向を決定し、決定した入射方向に基づいてマスク処理を行う。
この態様によれば、移動装置(10,10A,10B)のマスク処理部(31)は、別の移動装置(10,10A,10B)から出力される探査波の情報に基づいて、外乱波が入射する入射方向を決定し、マスク処理を行うことができる。
第9の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1〜第8のいずれか1つの態様において、送波部(5)は、光である探査波を送波し、受波部(6)は、対象物によって探査波が反射された反射光を含む入射光を受光する。
この態様によれば、送波部(5)が探査光を照射して対象物を検知する場合に、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第10の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1〜第9のいずれか1つの態様において、本体部(1)は移動面(200)の上を移動しており、送波部(5)は、移動面(200)と平行な平面内で探査波を送波する。
この態様によれば、送波部(5)が、移動面(200)と平行な平面内で探査波を送波する場合でも、別の移動装置(10,10A,10B)から送波された探査波が外乱波となって、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第11の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第10の態様において、送波部(5)が、移動面(200)と平行な平面内を走査するように探査波を送波する。
この態様によれば、送波部(5)が、移動面(200)と平行な平面内を走査するように探査波を送波する場合でも、別の移動装置(10,10A,10B)から送波された探査波が外乱波となって、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第12の態様に係る移動装置(10,10A,10B)では、第1〜第11のいずれか1つの態様において、マスク処理部(31)は、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)のうち複数の部分をマスクする。
この態様によれば、複数の外乱波が存在する場合でも、外乱波によって対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第13の態様に係る移動装置制御システム(100)は、第1〜第12のいずれか1つの態様に係る移動装置(10,10A,10B)を複数備える。移動装置制御システム(100)は、複数の移動装置(10,10A,10B)の各々に、複数の移動装置(10,10A,10B)の位置に関する位置情報を含むマスク情報を送信する送信装置(20)を更に備える。複数の移動装置(10,10A,10B)の各々のマスク処理部(31)は、位置情報に基づいて、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)の一部をマスクする。
この態様によれば、複数の移動装置(10,10A,10B)の各々において、マスク情報取得部(32)が、送信装置(20)から取得したマスク情報に応じてマスク処理を行うことができる。
第14の態様に係る移動装置(10,10A,10B)の物体検知方法は、移動する移動装置(10,10A,10B)が周囲の対象物を検知する方法であり、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を含む。送波ステップでは、送波部(5)が探査波を送波する。受波ステップでは、受波部(6)が入射波を受波して入射波に応じた受波信号(S21,S22)を出力する。マスク処理ステップでは、探査波に依存しない外乱波が受波部(6)に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)の一部をマスクする。検知ステップでは、マスク処理ステップで一部がマスクされた受波信号(S21,S22)に基づいて対象物を検知する。
この態様によれば、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
第15の態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、送波ステップと、受波ステップと、マスク処理ステップと、検知ステップと、を実行させるためのプログラムである。送波ステップでは、送波部(5)に探査波を送波させる。受波ステップでは、入射波に応じた受波信号(S21,S22)を出力する受波部(6)から受波信号(S21,S22)を受け付ける。マスク処理ステップでは、探査波に依存しない外乱波が受波部(6)に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、受波部(6)から出力される受波信号(S21,S22)の一部をマスクする。検知ステップでは、マスク処理ステップで一部がマスクされた受波信号(S21,S22)に基づいて対象物を検知する。
この態様によれば、対象物の誤検知が発生する可能性を低減可能である。
上記態様に限らず、実施形態1〜12に係る移動装置(10,10A,10B)の種々の構成(変形例を含む)は、移動装置(10,10A,10B)の物体検知方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化可能である。第2〜第12の態様に係る構成については、移動装置(10,10A,10B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 本体部
2 制御部
3 物体検知部
4,41,42 センサ部
5 送波部
6 受波部
10,10A,10B 移動装置
20 送信装置
31 マスク処理部
32 マスク情報取得部
100 移動装置制御システム
200 移動面
S11,S12 送波信号
S21,S22 受波信号

Claims (15)

  1. 移動する本体部と、
    前記本体部に備えられ、送波部から探査波を送波し、対象物により前記探査波が反射された反射波を受波部が受波することによって、前記受波部から出力される受波信号に基づいて前記対象物を検知する物体検知部と、を備え、
    前記物体検知部は、前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクするマスク処理を行うマスク処理部を含む
    移動装置。
  2. 前記マスク処理部は、前記外乱波が前記受波部に入射するタイミングに基づいて前記マスク処理を行う
    請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記マスク処理部は、前記外乱波が前記受波部に入射する入射方向に基づいて前記マスク処理を行う
    請求項1に記載の移動装置。
  4. 前記マスク処理部は、前記外乱波を前記受波部が受波したとき、前記受波部から出力される前記受波信号のうち、前記外乱波に対応する信号部分をマスクする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動装置。
  5. 前記外乱波に関するマスク情報を取得するマスク情報取得部を、更に備え、
    前記マスク処理部は、前記マスク情報に基づいて前記マスク処理を行う
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動装置。
  6. 前記マスク情報は、前記移動装置とは異なる移動装置から出力される探査波の情報である
    請求項5に記載の移動装置。
  7. 前記マスク処理部は、前記マスク情報に基づいて前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクするタイミングを決定し、決定した前記タイミングに基づいて前記マスク処理を行う
    請求項6に記載の移動装置。
  8. 前記マスク処理部は、前記マスク情報に基づいて前記外乱波が前記受波部に入射する入射方向を決定し、決定した前記入射方向に基づいて前記マスク処理を行う
    請求項6に記載の移動装置。
  9. 前記送波部は、光である前記探査波を送波し、
    前記受波部は、前記対象物によって前記探査波が反射された反射光を含む入射光を受光する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の移動装置。
  10. 前記本体部は移動面の上を移動しており、
    前記送波部は、前記移動面と平行な平面内で前記探査波を送波する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の移動装置。
  11. 前記送波部が、前記移動面と平行な平面内を走査するように前記探査波を送波する
    請求項10に記載の移動装置。
  12. 前記マスク処理部は、前記受波部から出力される前記受波信号のうち複数の部分をマスクする
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の移動装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の移動装置を複数備え、
    前記複数の移動装置の各々に、前記複数の移動装置の位置に関する位置情報を含むマスク情報を送信する送信装置を更に備え、
    前記複数の移動装置の各々の前記マスク処理部は、前記位置情報に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクする
    移動装置制御システム。
  14. 移動する移動装置が周囲の対象物を検知する移動装置の物体検知方法であって、
    送波部が探査波を送波する送波ステップと、
    受波部が入射波を受波し前記入射波に応じた受波信号を出力する受波ステップと、
    前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される受波信号の一部をマスクするマスク処理ステップと、
    前記マスク処理ステップで一部がマスクされた前記受波信号に基づいて前記対象物を検知する検知ステップと、を含む
    移動装置の物体検知方法。
  15. コンピュータシステムに、
    送波部に探査波を送波させる送波ステップと、
    入射波に応じた受波信号を出力する受波部から前記受波信号を受け付ける受波ステップと、
    前記探査波に依存しない外乱波が前記受波部に入射するタイミング及び入射方向の少なくとも一方に基づいて、前記受波部から出力される前記受波信号の一部をマスクするマスク処理ステップと、
    前記マスク処理ステップで一部がマスクされた前記受波信号に基づいて対象物を検知する検知ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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