JP2019127760A - 車両側部構造 - Google Patents

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功 水谷
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功 水谷
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Abstract

【課題】IR灯光器を設ける場合であっても、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化の少なくとも1つを抑制できる、車両側部構造の提供。【解決手段】IR灯光器50をドアハンドル40内に配置することにより、IR灯光器50をカメラ内蔵型ミラー20に搭載する場合と異なり、IR灯光器50がドアハンドル40から突出してしまうことを抑制できる。よって、ドアハンドル40にIR灯光器50を搭載してもドアハンドル40の意匠変更が不要であり号口同等のドアハンドル意匠面をキープできるだけでなく、カバー等を追加してIR灯光器50を覆う必要もない。よって、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化を抑制できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両側部構造に関する。
特開2003−159998号公報は、車両のサイドミラー(ドアミラー)にカメラが内蔵されている、カメラ内蔵型ミラーを開示している。
しかし、上記公報開示の車両側部構造には、つぎの問題点がある。
夜間など暗い所でのカメラの視認性を向上させるためには、IR灯光器(赤外線灯光器)を追加して設けることが望ましい。しかし、既存のカメラ内蔵型ミラーにIR灯光器を追加して搭載する場合、スペースを確保することが困難であり、また、ミラーカバーにIR光が遮られないように配置する必要があり、IR灯光器がミラーから突出してしまう。IR灯光器がミラーから突出するとカバーを設けなければならないが、突出したIR灯光器を覆うためにカバーが大きくなってしまう。その結果、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化のおそれがある。
特開2003−159998号公報
本発明の目的は、IR灯光器を設ける場合であっても、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化の少なくとも1つを抑制できる、車両側部構造を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 下方に開放する孔が形成されているドアハンドルと、
前記ドアハンドル内に配置され前記孔を通してドアハンドルの外部を照射可能なIR灯光器と、
を有する車両側部構造。
上記(1)の車両側部構造によれば、つぎの効果を得ることができる。
ドアハンドルにはカメラは内蔵されておらず、ドアハンドル内にIR灯光器を搭載するスペースの確保が可能である。そのため、IR灯光器をドアハンドル内に配置することにより、IR灯光器をカメラ内蔵型ミラーに搭載する場合と異なり、IR灯光器が突出してしまうことを抑制できる。よって、IR灯光器をカバー等を追加して覆う必要がなく、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化を抑制できる。
本発明実施例の車両側部構造が用いられる車両の概略側面図である。 本発明実施例の車両側部構造における、ドアハンドルとその近傍の部分斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明実施例の車両側部構造における、フロントドアに設けられるドアハンドルの概略側面図である。 本発明実施例の車両側部構造における、リアドアに設けられるドアハンドルの概略側面図である。
以下に、図面を参照して、本発明実施例の車両側部構造10を説明する。なお、図中UPは上方を示し、FRは車両前方を示し、OUTは車両幅方向外側を示す。
本発明実施例の車両側部構造10は、図1に示すように、ミラー20と、ドアハンドル40と、IR(Infrared)灯光器(赤外線灯光器)50と、を有する。
ミラー20は、後方確認用のサイドミラー(ドアミラー)であり、車両Cのフロントドア31の車両前側端部またはその近傍に設けられている。ミラー20は、カメラ内蔵型のミラーであり、主に車両20の側部とその近傍範囲を撮像可能な小型カメラ21が下方に向けられて内蔵されている。なお、ミラー20には、図示はしないが、パノラミックビューモニターなどがさらに設けられていてもよい。カメラ21やパノラミックビューモニターは、自動運転時、自動駐車システム時などにおいて、車両乗員(運転者)が車両Cの周囲を見たいときなどに用いられる。
ドアハンドル40は、フロントとリアの両ドア30(フロントドア31とリアドア32)に設けられている。なお、図示例では、フロントドア31に設けられるドアハンドルを符号40aで示し、リアドア31に設けられるドアハンドルを符号40bで示している。ドアハンドル40は、フロントドア31の車両後側端部またはその近傍、リアドア32の車両後側端部またはその近傍に、それぞれ設けられている。ドア30には、図2に示すように、車両幅方向内側に凹む凹部33が設けられている。また、ドアハンドル40のドア対向面には、車両幅方向外側に凹むハンドル凹部43が設けられている。これら凹部33とハンドル凹部43とにより、ドアハンドル40の操作者がドアハンドル40の内側(ドア30とドアハンドル40の間)に指等を容易に挿入できるようになっている。
ドアハンドル40は、図3に示すように、ドアハンドル40をドア30に組付けるためのハンドルベース41と、ハンドルベース41に被せられるハンドルカバー42と、を有する。
ハンドルベース41は、ドア30の内部から車両幅方向外側にドア30の外部に突出して設けられている。ハンドルベース41は、ドア30の外部に位置する部分に、車幅方向外側面41aと、車幅方向外側面41aの上端部から車両幅方向外側に延びる上壁部41bを有している。
ハンドルカバー42は、ハンドルベース41に固定して取付けられている。ハンドルカバー42は、ハンドルベース41を車両幅方向外側から覆い隠すようにして設けられている。ハンドルカバー42の外表面42aはドアハンドル40の意匠面となっている。ハンドルカバー42には、ドアハンドル40の意匠性向上のためにオーナメント部材42bが設けられていてもよい。
ハンドルカバー42の下面側には、下方に向かって開放する孔42cが形成されている。孔42cの開放方向(下方)は、鉛直下方向であってもよく、鉛直下方向から車両幅方向外側に傾いた斜め下方向であってもよい。孔42cは、閉塞されておらずハンドルカバー42の内部と外部を連通させている。すなわち、孔42cには、孔42cを塞ぐための透明カバー等は設けられていない。孔42cの大きさ、形状は、IR灯光器50からのIR光の照射Lを邪魔しない大きさ、形状とされている。
IR灯光器50は、夜間など暗い所でのカメラ21の視認性を向上させるために設けられる。IR灯光器50は、フロントドア31に設けられるドアハンドル40aとリアドア32に設けられるドアハンドル40bの両方にそれぞれ配置されている。IR灯光器50は、ドアハンドル40(40a、40b)の内部に配置されている。詳しくは、IR灯光器50は、ハンドルベース41の車幅方向外側面41aの車幅方向外側で、ハンドルベース41の上壁部41bの下側で、ハンドルカバー42によって覆い隠されるスペースSに配置されている。IR灯光器50は、ドアハンドル40に形成される孔42cを通してドアハンドル40の外部を照射可能とされている。なお、図においてLは照射範囲を示している。
IR灯光器50は、たとえばアルミニウム製のヒートシンク51が上面に取付けられる基板52と、基板52の下面に基板52に面直に取付けられるIRランプ53と、を有する。IRランプ53は、赤外線LEDであり、IRランプ53からの光は不可視光である。IRランプ53が赤外線LEDであるため、指向性が比較的強く、基板面直方向の光が最も光の強度が高い。また、照射角度に限界がある。IRランプ53からの光は、ドアハンドル40の孔42cを通してドアハンドル40の外部を照射する。このため、しゃがんでドアハンドル40を下から覗き込むなどしなければ発光部(IRランプ53)を見ることができないようになっている。
IR灯光器50は、ヒートシンク51、基板52およびIRランプ53が互いに組付けられた状態で、下方に開放する収容箱54内にセットされ、IRランプ挿入用開口55aが形成されている蓋部材55を下方から収容箱54に爪嵌合等で組付けることで、構成されている。そして、収容箱54にてハンドルベース41に固定して取付けられている。なお、収容箱54は、ハンドルベース41に一体に形成されていてもよい。
図1、図4、図5に示すように、フロントドア31のドアハンドル40aに配置されるIR灯光器50にあっては、IRランプ53は下方かつ車両前側に向けて設けられている。また、リアドア32のドアハンドル40bに設けられるIR灯光器50にあっては、IRランプ53は下方かつ車両後側に向けて設けられている。IRランプ53の向きは、基板52自体の角度を水平面内で延びる姿勢から車両前側または車両後側が上向きとなるように傾けることで、変えられている。
つぎに、本発明実施例の作用、効果を説明する。
(A)ドアハンドル40にはカメラ21は内蔵されておらず、ドアハンドル40内にIR灯光器50を搭載するスペースSの確保が可能である。そのため、IR灯光器50をドアハンドル40内に配置することにより、IR灯光器50をカメラ内蔵型ミラー20に搭載する場合と異なり、IR灯光器50がドアハンドル40から突出してしまうことを抑制できる。よって、ドアハンドル40にIR灯光器50を追加して搭載してもドアハンドル40の意匠変更が不要であり号口同等のドアハンドル意匠面をキープできるだけでなく、カバー等を追加してIR灯光器50を覆う必要もない。よって、見栄え悪化、空力性能悪化、風切音悪化を抑制できる。
(B)ドアハンドル40に形成される孔42cは、閉塞されておらずドアハンドル40の内部と外部を連通させているため、ドアハンドル40とドア30との間からドアハンドル40内に侵入した水等を孔42cからドアハンドル40の外部に排出できる。
(C)ドアハンドル40は、フロントドア31とリアドア32の両方に設けられており、フロントドア31とリアドア32の両方のドアハンドル40(40a、40b)に孔42cが形成されておりIR灯光器50が配置されている。そのため、フロントドア31とリアドア32の一方のみに孔42cが形成されておりIR灯光器50が配置される場合に比べて、照射角度に限界があるLEDをIRランプ53として用いる場合であっても、車両前後方向の広範囲にわたってIR光を照射でき、広範囲にわたってカメラ21の視認性を向上できる。
(D)フロントドア31のドアハンドル40aに配置されるIR灯光器50にあっては、IRランプ53が下方かつ車両前側に向けて設けられており、リアドア32のドアハンドル40bに設けられるIR灯光器50にあっては、IRランプ53が下方かつ車両後側に向けて設けられている。そのため、より一層、車両前後方向の広範囲にわたってIR光を照射でき、広範囲にわたってカメラ21の視認性を向上できる。
(E)IRランプ53は、赤外線LEDであり、IRランプ53からの光は不可視光である。また、IRランプ53からの光は、ドアハンドル40の孔42cを通してドアハンドル40の外部を照射しており、しゃがんでドアハンドル40を下から覗き込むなどしなければ発光部(IRランプ53)を見ることができないようになっている。そのため、法規(UN−R48)(国連規則(UN Regulation)における四輪車灯光器取付け)に抵触することを抑制できる。
10 車両側部構造
20 ミラー
21 カメラ
30 ドア
31 フロントドア
32 リアドア
33 凹部
40、40a、40b ドアハンドル
41 ハンドルベース
41a 車幅方向外側面
41b 上壁部
42 ハンドルカバー
42a 外表面
42b オーナメント部材
42c 孔
43 ハンドル凹部
50 IR灯光器
51 ヒートシンク
52 基板
53 IRランプ
54 収容箱
55 蓋部材
55a IRランプ挿入用開口
C 車両
S スペース

Claims (1)

  1. 下方に開放する孔が形成されているドアハンドルと、
    前記ドアハンドル内に配置され前記孔を通してドアハンドルの外部を照射可能なIR灯光器と、
    を有する車両側部構造。
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