JP2019126207A - 回転電機用ステータ、回転電機および回転電機ユニット - Google Patents

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慶介 梓沢
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遼太郎 金子
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Abstract

【課題】回転電機用のステータにおいて、絶縁被膜の表面に付着した異物の視認性を高める。【解決手段】回転電機用ステータは、複数のスロットを有するステータコアと、スロットを介してステータコアに巻回されたステータコイルと、を備え、ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々のコイルセグメント群は、空孔含有皮膜44を絶縁材として備える平角線30を少なくとも2本備え、2本の平角線30は平行な面を備えたものであり、空孔含有皮膜44は、絶縁材料に空孔46を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である。【選択図】図5

Description

本発明は、回転電機用ステータ、回転電機および回転電機ユニットに関する。
下記特許文献1,2には、電線の絶縁被膜として、発泡させた絶縁体を適用する技術が記載されている。また、下記特許文献3には、セグメントコンダクタ型の回転電機のステータおよびその製造方法が記載されている。
特開平5−20928号公報 特開平8−77849号公報 特開2014−225974号公報
しかし、上記特許文献1〜3には、絶縁被膜の表面に付着した異物の視認性を高める点については、特に記載されていない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、絶縁被膜の表面に付着した異物の視認性を高めることができる回転電機用ステータ、回転電機および回転電機ユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の回転電機用ステータは、複数のスロットを有するステータコアと、前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、を備え、前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を複数備え、複数の前記平角線のうち少なくとも2本の前記平角線は互いに平行な面を有するものであり、前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁被膜の表面に付着した異物の視認性を高めることができる。
本発明の一実施形態による電動車両の模式図である。 一実施形態におけるステータコアの正面図である。 一実施形態におけるコイルセグメント群の斜視図である。 一実施形態におけるコイルセグメント群の側面図である。 一実施形態におけるコイルセグメント群の断面図である。 一実施形態における空孔含有皮膜の空孔率に対する特性図である。 比較例によるコイルセグメント群の断面図である。 変形例によるコイルセグメント群の断面図である。 他の変形例によるコイルセグメント群の斜視図である。
〈実施形態の構成〉
図1は、本発明の一実施形態による電動車両100の模式図である。
電動車両100は、エンジン120と、回転電機ユニット110と、車輪130と、を備えている。また、回転電機ユニット110は、回転電機102,104と、トランスミッション106と、これらを収納する回転電機ユニット筐体101と、を備えている。エンジン120および車輪130のシャフト(符号なし)は、回転電機ユニット110に結合されている。そして、車輪130は、回転電機102,104またはエンジン120によって回転駆動される。
回転電機ユニット筐体101の内部では、ATF(Automatic transmission fluid、図示略)すなわち潤滑油が循環される。ATFは、トランスミッション106の各部を潤滑するとともに、回転電機102,104の冷媒としても用いられる。トランスミッション106を潤滑するため、ATFには、金属屑等の異物(コンタミネーションとも呼ばれる)が混入しやすい。この種の異物が回転電機102,104のコイル等に付着すると、絶縁不良が生じる場合もある。そこで、電動車両100の製造時およびメンテナンス時には、コイル等に付着した異物を適切に発見して除去することが望まれている。
図2は、回転電機102,104に含まれるステータ10(回転電機用ステータ)の正面図である。
ステータ10は、略円筒状に形成されたステータコア13を備えている。ステータコア13の内周壁には、軸方向に貫通する複数のスロット14が周方向に所定の間隔で形成されている。そして、これらスロット14には、複数相(例えば、U相、V相、W相)のステータコイル15が巻回されている。各ステータコイル15には、それぞれ給電部16が接続されて外部電源から電力が供給される。ステータ10の内側には、図示せぬロータが回転自在に配置される。また、各ステータコイル15は、複数のコイルセグメント群20を溶接等によって結合して構成されている。
図3は、本実施形態におけるコイルセグメント群20の斜視図であり、図4は、図3におけるIV方向から見たコイルセグメント群20の側面図である。
図3において、コイルセグメント群20は、互いに平行に延設される一対の脚部21a,21bと、脚部21a,21bを一方の端部で接続する連結部22と、を備え、略U字状に形成されている。また、コイルセグメント群20は、複数本の(図示の例では4本の)コイルセグメント23を整列し、束ねて構成されている。ここで、コイルセグメント23は、断面略矩形状の平角線30を略U字状に曲げたものである。
平角線30の断面形状が略矩形状であるため、平角線30は、相対向する一対の幅広側面30aと、相対向するとともに幅広側面30aよりも狭い一対の幅狭側面30bと、を有している。そして、各コイルセグメント23は、幅広側面30aが衝合面となって対向するように整列されている。また、脚部21a,21bにおける衝合面と、連結部22における衝合面とは、同一の面になる。連結部22の中央部分には、略S字状に湾曲する湾曲部26が形成されている。そして、湾曲部26は、曲げ方向を交互に変えながら彎曲する、少なくとも2ヶ所の彎曲箇所26a,26bを有している。
次に、図4に示すように、湾曲部26には、脚部21a,21bを鉛直方向に向けた際に水平方向に対して傾斜する一対の傾斜部24が形成されている。そして、一対の傾斜部24と、脚部21a,21bとの結合部分には曲げ部34が形成されている。曲げ部34においては、図示のように、各コイルセグメント23の幅狭側面30bが内側および外側の彎曲面になる。なお、図3および図4に示したコイルセグメント群20の詳細な形状や製造方法等は、上述した特許文献3に記載されているものと同様である。以上のように構成された複数のコイルセグメント群20を、スロット14(図2参照)に挿入し、その後に、コイルセグメント群20の開放端同士を溶接等によって結合すると、ステータコイル15が形成される。
図5は、図3におけるV-V断面図である。
図示のように、コイルセグメント23すなわち平角線30は、銅を主成分とする断面略矩形状の導体42と、導体42の外周を囲む、断面略矩形枠状の絶縁体である空孔含有皮膜44と、を有している。空孔含有皮膜44は、絶縁材料に対して、空孔46を形成したものである。なお、空孔46は、独立気泡であっても連続気泡であってもよい。また、図5においては、空孔含有皮膜44に付着した異物51,52と、作業者が異物51,52を検出するための入射光54と、を図示している。
空孔含有皮膜44に適用される絶縁材料としては、例えば、ポリエスルテイミド、THEIC(Tris-hydroxyethyl. Isocyanurate)変性ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、あるいはポリイミド、等を適用することができる。
また、空孔46には、例えば、石油エーテル、イソブタン、ヘプタン、ヘキサン等の炭化水素、モノクロロトリフロロメタン、ジクロロジフロロメタン、トリクロロトリフロロエタン、ジクロロテトラフロロエタン等の低沸点ハロゲン化炭化水素、またはメチルシラン等が充填されている。また、アゾ系発泡剤、セミカルバジド系発泡剤、ニトロソ系発泡剤等の化学発泡剤を用いて空孔46を形成してもよい。
空孔含有皮膜44の厚さは、要求される耐圧性能に応じて異なるが、例えば、20〜120μmにすると好ましい。空孔含有皮膜44の全体積に占める空孔46の割合を「空孔率」と呼ぶ。
ここで、空孔含有皮膜44の空孔率に対する特性を図6に示す。なお、図6においては、空孔含有皮膜44の厚さが40〜50μm程度であると仮定している。
空孔率が5%未満になると、空孔含有皮膜44は、肉眼では、ほぼ無色になる。空孔含有皮膜44が無色になると、導体42(図5参照)の地色によって、肉眼では異物51,52を発見しにくくなる。また、空孔率が5%以上になると、空孔含有皮膜44が、やや黄色に見えるようになる。しかし、空孔率が5%〜12%の範囲では、まだ透明度が高いため、異物51,52を発見しにくい。一方、空孔率が12%以上になると、充分に透明度が下がり、肉眼で異物51,52を発見しやすくなる。このように、異物の発見を容易にするためには、空孔含有皮膜44の空孔率は12%以上にすることが好ましい。
また、空孔含有皮膜44に曲げ等のストレスを加えた際、空孔46は空孔含有皮膜44を断裂させる要因になる。従って、空孔率が小さいほど、空孔含有皮膜44の可撓性が良好になり、断裂しにくくなる。上述したように、曲げ部34(図4参照)において、各コイルセグメント23の幅狭側面30bが内側および外側の彎曲面になる。このような曲げ方を行う前提において、良好な可撓性を得るためには、空孔含有皮膜44の空孔率は35%以下にすることが好ましい。
また、空孔46の誘電率は低いため、空孔率が高いほど、空孔含有皮膜44の絶縁性は高くなる。空孔含有皮膜44の厚さを40〜50μm程度とし、導体42に、PWM(Pulse Width Modulation)変調された300V程度の電圧を加えることを想定すると、空孔含有皮膜44の空孔率は17%以上にすると、良好な絶縁性が得られる。
以上のように、異物51,52の視認性、絶縁性、および可撓性について、全てを好ましい状態にするためには、空孔含有皮膜44の空孔率を17%以上、35%以下にすることが好ましい。また、特に、図中のハッチングで示した範囲のように、空孔率を26〜28%程度にすると、視認性、絶縁性および可撓性の全てに対して、充分大きなマージンを得ることができる。従って、平角線30を製造する際には、空孔含有皮膜44の空孔率の目標値を27%程度とし、誤差を±1%程度に抑制できれば、一層好ましい。
〈比較例〉
次に、本実施形態の効果を明らかにするため、比較例の構成を説明する。
図7は、比較例によるコイルセグメント群の断面図である。本比較例は、上記実施形態における平角線30に代えて、丸線60を適用したものである。
丸線60は、断面円状の導体62と、導体62を覆う空孔含有皮膜64と、を有している。なお、導体62および空孔含有皮膜64の材質は、それぞれ上記実施形態(図5参照)における導体42および空孔含有皮膜44と同一である。
本比較例においては、入射光54の角度によっては、異物51,52が見えにくくなる。また、これらのうち一方を発見できたとしても、他方を発見できない場合が生じる。従って、空孔含有皮膜64に付着した異物を発見するためには、入射光54の角度を様々変化させながら空孔含有皮膜64を観察する必要があるため、作業が煩雑になる。
〈実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の回転電機ユニット(110)は、内部で潤滑油を循環させる筐体(101)と、筐体(101)に収納され、略円筒状に形成され内周壁に複数のスロット(14)を有するステータコア(13)とスロット(14)を介してステータコア(13)に巻回されたステータコイル(15)とを備えたステータ(10)と、ステータコア(13)の内周側に、ステータ(10)に対して回転可能に設けられたロータと、を有する回転電機(102,104)と、筐体(101)に収納され、回転電機(102,104)によって駆動されるとともに車輪(130)を駆動するトランスミッション(106)と、を備え、ステータコイル(15)は、相互に結合された複数のコイルセグメント群(20)を有し、各々のコイルセグメント群(20)は、空孔含有皮膜(44)を絶縁材として備える平角線(30)を少なくとも2本揃えて曲げたものであり、空孔含有皮膜(44)は、絶縁材料に空孔(46)を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である。
絶縁材料の空孔率を17%以上かつ35%以下に設定したことにより、本実施形態によれば、絶縁性、可撓性および空孔含有皮膜(44)に付着した異物の視認性を高めることができ、製造およびメンテナンス等における作業性を高めることができる。
特に、共通の筐体(101)内に回転電機(102,104)とトランスミッション(106)とを収納する回転電機ユニット(110)においては、トランスミッション(106)等から発生した異物を的確に発見できるようになる。
さらに、本実施形態において、平角線(30)は、相対向する一対の幅広側面(30a)と、幅広側面よりも狭く、相対向する一対の幅狭側面(30b)と、を有するものであり、コイルセグメント群(20)は、4本の平角線(30)の幅広側面を衝合させ、幅狭側面が内側および外側の彎曲面になるように、平角線(30)を曲げたものである。
これにより、4本の平角線(30)の幅広側面(30a)および幅狭側面(30b)を一度に観察できるため、空孔含有皮膜(44)に付着した異物の視認性を一層高めることができる。さらに、平角線(30)を採用したことにより、平角線(30)が配線される空間における導体(42)の体積率を高めることができ、回転電機(102,104)を小型化することができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態において、空孔含有皮膜44に代えて、多層構造の絶縁体を適用してもよい。その一例を図8に示す。なお、図8は、本変形例におけるコイルセグメント群の断面図である。
本変形例においては、上記実施形態(図5)における平角線30に代えて、平角線70が適用されている。平角線70は、導体72と、導体72の外周を囲む空孔含有皮膜74と、空孔含有皮膜74のさらに外周を囲む皮膜78と、を有している。
導体72は、上記実施形態(図5)における導体42と同様に構成されている。また、空孔含有皮膜74は、上記実施形態の空孔含有皮膜44と同様の絶縁材料に空孔76を形成したものである。また、皮膜78は通常の絶縁被膜によって構成されており、空孔46は無くてもよい。
このように、本変形例の平角線70は二重絶縁構造を採用しているため、何らかの理由で空孔含有皮膜74が破損したとしても、外部への漏洩電流を小さくすることができる。
(2)上記実施形態においては、コイルセグメント群20は4本のコイルセグメント23すなわち平角線30を衝合して形成されたが、一のコイルセグメント群20に含まれるコイルセグメント23の数は「4」に限られるものではなく、「2」以上であればよい。
(3)上記実施形態においては、図5に示したように、コイルセグメント群20を構成する4本のコイルセグメント23の幅狭側面30bを同一面に沿うように揃えた。しかし、これらの幅狭側面30bは、必ずしも全て同一面に沿うように揃える必要はない。すなわち、各々のコイルセグメント群は、「空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を複数備え、これら複数の平角線のうち少なくとも2本の平角線は互いに平行な面を有するもの」であってもよい。
図9は、その一例である変形例によるコイルセグメント群の斜視図である。
図9において、コイルセグメント群80は、平角線81,82,83,84を備え、平角線81,83の幅狭側面81a,83aは互いに平行になっている。また、平角線82,84の幅狭側面82a,84aも互いに平行になっている。同様に、コイルセグメント群90は、平角線91,92,93,94を備え、平角線91,93の幅狭側面91a,93aは互いに平行になっている。また、平角線92,94の幅狭側面92a,94aも互いに平行になっている。
これら平角線81〜84,91〜94の構造は、上記実施形態の平角線30(図5参照)と同様である。また、平角線81〜84と、平角線91〜94とは、交互に挟みあっている。本変形例の構成においても、例えば幅狭側面81a,83aに付着した異物(図示せず)は、入射光の共通の入射角度で発見することができる。
もちろん、コイルセグメント群のうち3本の特定側面が互いに平行になっていても、同様な効果を得られる。
10 ステータ(回転電機用ステータ)
13 ステータコア
14 スロット
15 ステータコイル
20 コイルセグメント群
23 コイルセグメント
30 平角線
30a 幅広側面
30b 幅狭側面
44 空孔含有皮膜
46 空孔
100 電動車両
101 回転電機ユニット筐体(筐体)
102,104 回転電機
106 トランスミッション
110 回転電機ユニット
120 エンジン
130 車輪

Claims (7)

  1. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を複数備え、複数の前記平角線のうち少なくとも2本の前記平角線は互いに平行な面を有するものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機用ステータ。
  2. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を少なくとも2本揃えて曲げたものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機用ステータ。
  3. 前記平角線は、相対向する一対の幅広側面と、前記幅広側面よりも狭く、相対向する一対の幅狭側面と、を有するものであり、
    前記コイルセグメント群は、4本の前記平角線の前記幅広側面を衝合させ、前記幅狭側面が内側および外側の彎曲面になるように、前記平角線を曲げたものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機用ステータ。
  4. 略円筒状に形成され内周壁に複数のスロットを有するステータコアと、前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、を備えたステータと、
    前記ステータコアの内周側に、前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を複数備え、複数の前記平角線のうち少なくとも2本の前記平角線は互いに平行な面を有するものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 略円筒状に形成され内周壁に複数のスロットを有するステータコアと、前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルと、を備えたステータと、
    前記ステータコアの内周側に、前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を少なくとも2本揃えて曲げたものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 内部で潤滑油を循環させる筐体と、
    前記筐体に収納され、略円筒状に形成され内周壁に複数のスロットを有するステータコアと前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルとを備えたステータと、前記ステータコアの内周側に、前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、を有する回転電機と、
    前記筐体に収納され、前記回転電機によって駆動されるとともに車輪を駆動するトランスミッションと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を複数備え、複数の前記平角線のうち少なくとも2本の前記平角線は互いに平行な面を有するものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機ユニット。
  7. 内部で潤滑油を循環させる筐体と、
    前記筐体に収納され、略円筒状に形成され内周壁に複数のスロットを有するステータコアと前記スロットを介して前記ステータコアに巻回されたステータコイルとを備えたステータと、前記ステータコアの内周側に、前記ステータに対して回転可能に設けられたロータと、を有する回転電機と、
    前記筐体に収納され、前記回転電機によって駆動されるとともに車輪を駆動するトランスミッションと、
    を備え、
    前記ステータコイルは、相互に結合された複数のコイルセグメント群を有し、各々の前記コイルセグメント群は、空孔含有皮膜を絶縁材として備える平角線を少なくとも2本揃えて曲げたものであり、
    前記空孔含有皮膜は、絶縁材料に空孔を施したものであり、空孔率が17%以上かつ35%以下である
    ことを特徴とする回転電機ユニット。
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