JP2019125895A - 移動体通信システムおよび基地局間同期制御方法 - Google Patents

移動体通信システムおよび基地局間同期制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、移動局が基地局間を移動する際の通信品質を劣化させないことが可能な移動体通信システム、および当該移動体通信システムにおける基地局間同期制御方法を提供することを目的とする。【解決手段】本発明による移動体通信システムは、漏洩同軸ケーブル4を介して一列に接続された複数の基地局1と、隣接する基地局1間において当該各基地局1に漏洩同軸ケーブル4を介して接続され、隣接する基地局1間の同期状態を検出する終端機2と、終端機2が検出した同期状態に基づいて、隣接する基地局1のうちの上流側の基地局1を基準として下流側の基地局1の通信を同期する位相同期制御を行う同期制御装置3と、監視制御回線8を介して各基地局1と接続され、各基地局1が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した基地局1の直下流の基地局1を制御するシステム監視制御装置7とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システム、および当該移動体通信システムにおける基地局間の通信の同期を制御する基地局間同期制御方法に関する。
従来、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システム、および当該移動体通信システムにおいて基地局間の通信の同期を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による移動体通信システムでは、漏洩同軸ケーブルを介して複数の基地局が一列に設けられており、上流側から下流側に向かって順に各基地局間のフレーム同期をとっている。なお、電波の有効活用のために、各基地局間の通信に用いられる周波数は同一となっている。
具体的には、隣接する基地局間に終端機を設け、当該終端機の上流側の基地局および下流側の基地局の各々と終端機とを漏洩同軸ケーブルで接続する。終端機は、漏洩同軸ケーブルを介して上流側の基地局および下流側の基地局の各々から信号を受信し、受信した各信号からフレーム同期信号を抽出する。そして、終端機は、抽出した各フレーム同期信号からフレーム同期の位相差である同期位相差を検出する。その後、終端機は、検出した同期位相差の情報を下流側の基地局に通知する。下流側の基地局では、終端機から通知された同期位相差の情報に基づいて、当該下流側の基地局自身が通信する際に用いるフレーム位相を位相差がなくなるように調整する。すなわち、下流側の基地局では、上流側の基地局で用いるフレーム位相を基準として、下流側の基地局で用いるフレーム位相を調整している。
隣接する基地局間におけるフレーム位相が同期していない場合、各基地局の通信エリアである基地局ゾーンの境界を移動局が通過する際に通信品質が劣化するという問題がある。一方、特許文献1による移動体通信システムでは、上記の動作を上流側の基地局から下流側の基地局に向かって終端機を介して順に行うことによって、移動体通信システム全体におけるフレーム位相の同期をとっている。このような動作によって、各基地局間におけるフレーム位相が同期するようになるため、移動局が基地局間を移動する際、特に移動局が各基地局ゾーンの境界を通過する際における通信品質の劣化を防ぐことができる。
特開2000−307503号公報
上述の通り、特許文献1による移動体通信システムでは、上流側の基地局におけるフレーム位相を基準として、下流側の基地局におけるフレーム位相を調整している。従って、一の基地局が故障するなどして当該基地局におけるフレーム位相が急変すると、故障した基地局の下流側に位置する基地局間におけるフレーム同期が外れてしまうことが考えられる。ここで、基地局間におけるフレーム同期が外れることをフレーム同期外れという。
このような状態のときに移動局が基地局間を通過すると、フレーム同期外れの影響を受けて通信品質が劣化するという問題がある。特許文献1では、基地局の故障によるフレーム同期外れについて考慮されていないため、移動局が基地局間を移動する際の通信品質の劣化を十分に防いでいるとはいえなかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、移動局が基地局間を移動する際の通信品質を劣化させないことが可能な移動体通信システム、および当該移動体通信システムにおける基地局間同期制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による移動体通信システムは、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムであって、漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の基地局と、隣接する基地局間において当該各基地局に漏洩同軸ケーブルを介して接続され、隣接する基地局間の同期状態を検出する終端機と、終端機が検出した同期状態に基づいて、隣接する基地局のうちの上流側の基地局を基準として下流側の基地局の通信を同期する位相同期制御を行う同期制御装置と、監視制御回線を介して各基地局と接続され、各基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した基地局の直下流の基地局を制御するシステム監視制御装置とを備える。
また、本発明による基地局間同期制御方法は、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムにおける基地局間同期制御方法であって、(a)漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の基地局のうちの隣接する基地局間の同期状態を検出する工程と、(b)工程(a)で検出した同期状態に基づいて、隣接する基地局のうちの上流側の基地局を基準として下流側の基地局の通信を同期する制御を行う工程と、(c)各基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した基地局の直下流の基地局を制御する工程とを備える。
本発明によると、移動体通信システムは、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムであって、漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の基地局と、隣接する基地局間において当該各基地局に漏洩同軸ケーブルを介して接続され、隣接する基地局間の同期状態を検出する終端機と、終端機が検出した同期状態に基づいて、隣接する基地局のうちの上流側の基地局を基準として下流側の基地局の通信を同期する位相同期制御を行う同期制御装置と、監視制御回線を介して各基地局と接続され、各基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した基地局の直下流の基地局を制御するシステム監視制御装置とを備えるため、移動局が基地局間を移動する際の通信品質を劣化させないことが可能となる。
また、基地局間同期制御方法は、漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムにおける基地局間同期制御方法であって、(a)漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の基地局のうちの隣接する基地局間の同期状態を検出する工程と、(b)工程(a)で検出した同期状態に基づいて、隣接する基地局のうちの上流側の基地局を基準として下流側の基地局の通信を同期する制御を行う工程と、(c)各基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した基地局の直下流の基地局を制御する工程とを備えるため、移動局が基地局間を移動する際の通信品質を劣化させないことが可能となる。
本発明の実施の形態1による移動体通信システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による移動体通信システムにおいて基地局が故障したときの動作の一例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2による移動体通信システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2による移動体通信システムにおいて基地局が故障したときの動作の一例を説明するための図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、本発明の実施の形態1による移動体通信システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、移動体通信システムは、基地局1a、基地局1b、基地局1c、および基地局1dを備えている。基地局ゾーンAは、基地局1aの通信エリアを示している。基地局ゾーンBは、基地局1bの通信エリアを示している。基地局ゾーンCは、基地局1cの通信エリアを示している。基地局ゾーンDは、基地局1dの通信エリアを示している。図1において、基地局ゾーンAは通信の上流側、基地局ゾーンDは通信の下流側である。なお、基地局1a、基地局1b、基地局1c、および基地局1dを総称して単に基地局1ともいう。基地局1は、基地局1a〜1d以外の図示しない基地局を含む。
基地局1aと基地局1bとの間であって、基地局ゾーンAと基地局ゾーンBとの境界には終端機2aが設けられている。終端機2aは、基地局1aにおけるフレーム位相と、基地局1bにおけるフレーム位相とを比較し、これらの同期状態を検出している。基地局1bと基地局1cとの間であって、基地局ゾーンBと基地局ゾーンCとの境界には終端機2bが設けられている。終端機2bは、基地局1bにおけるフレーム位相と、基地局1cにおけるフレーム位相とを比較し、これらの同期状態を検出している。基地局1cと基地局1dとの間であって、基地局ゾーンCと基地局ゾーンDとの境界には終端機2cが設けられている。終端機2cは、基地局1cにおけるフレーム位相と、基地局1dにおけるフレーム位相とを比較し、これらの同期状態を検出している。なお、終端機2a、終端機2b、および終端機2cを総称して単に終端機2ともいう。終端機2は、終端機2a〜2c以外の図示しない終端機を含む。
基地局1aは、当該基地局1aよりも上流側の直近に位置する終端機2と漏洩同軸ケーブル(Leaky coaxial cable:LCX)4aで接続されている。基地局1aと終端機2aとは、漏洩同軸ケーブル4bで接続されている。終端機2aと基地局1bとは、漏洩同軸ケーブル4cで接続されている。基地局1bと終端機2bとは、漏洩同軸ケーブル4dで接続されている。終端機2bと基地局1cとは、漏洩同軸ケーブル4eで接続されている。基地局1cと終端機2cとは、漏洩同軸ケーブル4fで接続されている。終端機2cと基地局1dとは、漏洩同軸ケーブル4gで接続されている。基地局1dは、当該基地局1dよりも下流側の直近に位置する終端機2と漏洩同軸ケーブル4hで接続されている。なお、漏洩同軸ケーブル4a、漏洩同軸ケーブル4b、漏洩同軸ケーブル4c、漏洩同軸ケーブル4d、漏洩同軸ケーブル4e、漏洩同軸ケーブル4f、漏洩同軸ケーブル4g、および漏洩同軸ケーブル4hを総称して単に漏洩同軸ケーブル4ともいう。漏洩同軸ケーブル4は、漏洩同軸ケーブル4a〜4h以外の図示しない漏洩同軸ケーブルを含む。
同期制御装置3aは、基地局1aよりも上流側の直近に位置する終端機2が検出した同期状態を、同期制御回線5aを介して受信する。そして、同期制御装置3aは、受信した同期状態に基づいて、基地局1aよりも上流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期するように、基地局1aにおけるフレーム位相を制御する。すなわち、同期制御装置3aは、隣接する上流側の基地局1を基準として基地局1aにおけるフレーム位相を同期する位相同期制御を行う。また、同期制御装置3aは、基地局1aよりも上流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期せずに、基地局1aにおけるフレーム位相を制御することもできる。
同期制御装置3bは、終端機2aが検出した同期状態を、同期制御回線5bを介して受信する。そして、同期制御装置3bは、受信した同期状態に基づいて、基地局1aにおけるフレーム位相と同期するように、基地局1bにおけるフレーム位相を制御する。また、同期制御装置3bは、基地局1aにおけるフレーム位相と同期せずに、基地局1bにおけるフレーム位相を制御することもできる。
同期制御装置3cは、終端機2bが検出した同期状態を、同期制御回線5cを介して受信する。そして、同期制御装置3cは、受信した同期状態に基づいて、基地局1bにおけるフレーム位相と同期するように、基地局1cにおけるフレーム位相を制御する。また、同期制御装置3cは、基地局1bにおけるフレーム位相と同期せずに、基地局1cにおけるフレーム位相を制御することもできる。
同期制御装置3dは、終端機2cが検出した同期状態を、同期制御回線5dを介して受信する。そして、同期制御装置3dは、受信した同期状態に基づいて、基地局1cにおけるフレーム位相と同期するように、基地局1dにおけるフレーム位相を制御する。また、同期制御装置3dは、基地局1cにおけるフレーム位相と同期せずに、基地局1dにおけるフレーム位相を制御することもできる。
なお、同期制御装置3a、同期制御装置3b、同期制御装置3c、および同期制御装置3dを総称して単に同期制御装置3ともいう。同期制御装置3は、同期制御装置3a〜3d以外の図示しない同期制御装置を含む。
また、同期制御回線5a、同期制御回線5b、同期制御回線5c、および同期制御回線5dを総称して単に同期制御回線5ともいう。同期制御回線5は、同期制御回線5a〜5d以外の図示しない同期制御回線を含む。
上記のように、上流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期する制御を行うことを上流側フレーム位相同期という。また、上流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期せずに、独自にフレーム位相を制御することをフレーム位相自走という。同期制御装置3は、後述するシステム監視制御装置7からの指示に基づいて、上流側フレーム位相同期またはフレーム位相自走のいずれかを行う。
移動局6は、基地局1の上流側から下流側に向かって走行する。漏洩同軸ケーブル4は、その放射特性を利用され伝送媒体として使用されている。この漏洩同軸ケーブル4から放射された電界中を移動局6が走行することによって、基地局1と移動局6との通信が可能となる。
システム監視制御装置7は、基地局1aと監視制御回線8aで接続され、基地局1bと監視制御回線8bで接続され、基地局1cと監視制御回線8cで接続され、基地局1dと監視制御回線8dで接続されている。なお、監視制御回線8a、監視制御回線8b、監視制御回線8c、および監視制御回線8dを総称して単に監視制御回線8ともいう。システム監視制御装置7は、基地局1が故障した場合、当該故障した旨を基地局1から監視制御回線8を介して受信する。すなわち、システム監視制御装置7は、各基地局1が故障しているか否かを監視しており、各基地局1の故障を一元管理している。ここで、基地局1が故障するとは、基地局1において正常な通信ができない状態になることをいい、基地局1におけるフレーム位相が異常値になった状態のことをいう。
なお、監視制御回線8a、監視制御回線8b、監視制御回線8c、および監視制御回線8dを総称して単に監視制御回線8ともいう。監視制御回線8は、監視制御回線8a〜8d以外の図示しない監視制御回線を含む。
また、システム監視制御装置7は、各基地局1が故障しているか否かに基づいて、上流側フレーム位相同期またはフレーム位相自走のいずれを行うのかを同期制御装置3に指示する。すなわち、システム監視制御装置7は、監視結果に基づいて同期制御装置3を制御する。
<動作>
本実施の形態1による移動体通信システムの動作について説明する。以下では、基地局1が故障していないときの動作と、基地局1が故障したときの動作とについて説明する。
<基地局1が故障していないときの動作>
ここでは、基地局1cにおけるフレーム位相を制御する動作を一例として説明する。なお、他の基地局1についても同様の動作を行う。
終端機2bは、基地局1bから漏洩同軸ケーブル4dを介して受信した信号のフレーム位相と、基地局1cから漏洩同軸ケーブル4eを介して受信した信号のフレーム位相とを比較し、各フレーム位相の位相差、すなわち同期状態を検出する。その後、終端機2bは、検出した位相差の情報を、同期制御回線5cを介して同期制御装置3cに送信する。
同期制御装置3cは、終端機2bから受信した位相差の情報に基づいて、基地局1bにおけるフレーム位相と同期するように、基地局1cにおけるフレーム位相を制御する。
このように、基地局1が故障していないとき、同期制御装置3は基地局1に対して上流側フレーム位相同期を行う。すなわち、各基地局1におけるフレーム位相は、最上流に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期する。
<基地局1が故障したときの動作>
ここでは、基地局1bが故障したときの動作について、図2を用いて説明する。なお、他の基地局1が故障したときについても同様である。
図2の(I)に示すように基地局1bが故障して基地局1bにおけるフレーム位相が異常値になると、図2の(II)に示すように監視制御回線8bを介して、故障した旨の情報が基地局1bからシステム監視制御装置7に通知される。システム監視制御装置7は、基地局1bから故障した旨の通知を受け取ると、図2の(III)に示すように監視制御回線8cおよび基地局1cを介して、同期制御装置3cにフレーム位相自走を行うよう指示する。すなわち、システム監視制御装置7は、基地局1bが故障している場合において、故障した基地局1bの下流側の直近に位置する基地局1cが位相自走で通信するように制御する。
同期制御装置3cは、図2の(IV)に示すように、基地局1cに対してフレーム位相自走の制御を行う。具体的には、終端機2bから受信した位相差の情報を用いずに、基地局1bが故障する前の基地局1cにおけるフレーム位相で通信を行うように基地局1cを制御する。また、基地局1cよりも下流側に位置する基地局1では、上記で説明した「基地局1が故障していないときの動作」に従って動作する。これにより、図2の(V)に示すように、故障した基地局1bよりも下流側に位置する基地局1におけるフレーム位相は正常に保たれる。すなわち、故障した基地局1bよりも下流側に位置する基地局1間におけるフレーム同期は正常に保たれる。
また、基地局1bが故障から復旧すると、監視制御回線8bを介して、復旧した旨の情報が基地局1bからシステム監視制御装置7に通知される。システム監視制御装置7は、基地局1bから復旧した旨の通知を受け取ると、監視制御回線8cおよび基地局1cを介して、同期制御装置3cに上流側フレーム位相同期を行うよう指示する。以後、同期制御装置3cは、上記で説明した「基地局1が故障していないときの動作」に従って動作する。
一方、特許文献1に代表される従来の移動体通信システムでは、本実施の形態1によるシステム監視制御装置7を備えていないため、次のような問題が生じる。例えば図2に示すように基地局1bが故障してフレーム位相が異常値になると、当該異常値のフレーム位相が漏洩同軸ケーブル4dを介して終端機2bに送信される。終端機2bは、基地局1bから受信した異常値のフレーム位相と、基地局1cから受信したフレーム位相とを比較し、各フレーム位相の位相差、すなわち同期状態を検出する。その後、終端機2bは、検出した位相差の情報を、同期制御回線5cを介して同期制御装置3cに送信する。同期制御装置3cは、終端機2bから受信した位相差の情報に基づいて、基地局1bにおける異常値のフレーム位相と同期するように、基地局1cにおけるフレーム位相を制御する。従って、故障した基地局1よりも下流側に位置する基地局1におけるフレーム位相は異常値となる。すなわち、故障した基地局1よりも下流側に位置する基地局1間においてフレーム同期外れが生じてしまう。
以上のことから、本実施の形態1によれば、システム監視制御装置7が各基地局1の故障を一元管理し、各基地局1が故障しているか否かに基づいて、上流側フレーム位相同期またはフレーム位相自走のいずれを行うのかを同期制御装置3に指示する。従って、基地局1が故障したときのフレーム同期外れの影響範囲を最小限にすることができるため、移動局6が基地局1間、特に基地局ゾーンの境界を通過する際の通信品質を劣化させないことが可能となる。
<実施の形態2>
<構成>
図3は、本発明の実施の形態2による移動体通信システムの構成の一例を示す図である。
実施の形態1では、図1に示すように、同期制御装置3と当該同期制御装置3の上流側に位置する終端機2とを同期制御回線5で接続する構成について説明した。本実施の形態2では、同期制御装置3と当該同期制御装置3の上流側に位置する終端機2とを上流側同期制御回線9a〜9dで接続し、同期制御装置3と当該同期制御装置3の下流側に位置する終端機2とを下流側同期制御回線10a〜10dで接続する構成について説明する。
なお、図3において、上流側同期制御回線9a〜9dを総称して単に上流側同期制御回線9ともいう。上流側同期制御回線9は、上流側同期制御回線9a〜9d以外の図示しない上流側同期制御回線を含む。上流側同期制御回線9は、図1に示す同期制御回線5に対応している。
また、下流側同期制御回線10a〜10dを総称して単に下流側同期制御回線10ともいう。下流側同期制御回線10は、下流側同期制御回線10a〜10d以外の図示しない下流側同期制御回線を含む。
同期制御装置3は、当該同期制御装置3よりも上流側の直近に位置する終端機2が検出した同期状態を、上流側同期制御回線9を介して受信する。また、同期制御装置3は、当該同期制御装置3よりも下流側の直近に位置する終端機2が検出した同期状態を、下流側同期制御回線10を介して受信する。
そして、同期制御装置3は、システム監視制御装置7の指示に従って、当該同期制御装置3の制御対象である基地局1よりも上流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期する、すなわち上流側フレーム位相同期するように、当該同期制御装置3の制御対象である基地局1におけるフレーム位相を制御する。
あるいは、同期制御装置3は、システム監視制御装置7の指示に従って、当該同期制御装置3の制御対象である基地局1よりも下流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期するように、当該同期制御装置3の制御対象である基地局1におけるフレーム位相を制御する。ここで、下流側の直近に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期する制御を行うことを下流側フレーム位相同期という。
システム監視制御装置7は、実施の形態1と同様、各基地局1が故障しているか否かを監視しており、各基地局1の故障を一元管理している。また、システム監視制御装置7は、各基地局1が故障しているか否かに基づいて、上流側フレーム位相同期または下流側フレーム位相同期のいずれを行うのかを同期制御装置3に指示する。すなわち、システム監視制御装置7は、監視結果に基づいて同期制御装置3を制御する。
その他の構成については、実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
<動作>
本実施の形態2による移動体通信システムの動作について説明する。以下では、基地局1が故障したときの動作について説明する。なお、基地局1が故障していないときの動作については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
<基地局1が故障したときの動作>
ここでは、基地局1bが故障したときの動作について、図4を用いて説明する。なお、他の基地局1が故障したときについても同様である。
図4の(I)に示すように基地局1bが故障して基地局1bにおけるフレーム位相が異常値になると、図4の(II)に示すように監視制御回線8bを介して、故障した旨の情報が基地局1bからシステム監視制御装置7に通知される。システム監視制御装置7は、基地局1bから故障した旨の通知を受け取ると、図4の(III)に示すように監視制御回線8cおよび基地局1cを介して同期制御装置3cに下流側フレーム位相同期を行うよう指示し、監視制御回線8dおよび基地局1dを介して同期制御装置3dに下流側フレーム位相同期を行うよう指示する。すなわち、システム監視制御装置7は、故障した基地局1bよりも下流側に位置する全ての基地局1を制御する同期制御装置3に対して、下流側フレーム位相同期を行うように指示する。
同期制御装置3cは、図4の(IV)に示すように、基地局1cに対して下流側フレーム位相同期の制御を行う。具体的には、終端機2bから上流側同期制御回線9cを介して受信した位相差の情報を用いずに、終端機2cから下流側同期制御回線10cを介して受信した位相差の情報に基づいて、基地局1dにおけるフレーム位相と同期するように、基地局1cにおけるフレーム位相を制御する。同期制御装置3dについても同様である。
これにより、図4の(V)に示すように、故障した基地局1bよりも下流側に位置する基地局1におけるフレーム位相は正常に保たれる。具体的には、故障した基地局1bよりも下流側に位置する基地局1におけるフレーム位相は、最下流に位置する基地局1におけるフレーム位相と同期する。すなわち、故障した基地局1bよりも下流側に位置する基地局1間におけるフレーム同期は正常に保たれる。
また、基地局1bの故障が復旧すると、監視制御回線8bを介して、復旧した旨の情報が基地局1bからシステム監視制御装置7に通知される。システム監視制御装置7は、基地局1bから復旧した旨の通知を受け取ると、故障した基地局1bよりも下流側に位置する全ての基地局1を制御する同期制御装置3に対して、上流側フレーム位相同期を行うように指示する。以後、各同期制御装置3は、実施の形態1で説明した「基地局1が故障していないときの動作」に従って動作する。
以上のことから、本実施の形態2によれば、システム監視制御装置7が各基地局1の故障を一元管理し、各基地局1が故障しているか否かに基づいて、上流側フレーム位相同期または下流側フレーム位相同期のいずれを行うのかを同期制御装置3に指示する。従って、基地局1が故障したときのフレーム同期外れの影響範囲を最小限にすることができるため、移動局6が基地局1間、特に基地局ゾーンの境界を通過する際の通信品質を劣化させないことが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 基地局、2 終端機、3 同期制御装置、4 漏洩同軸ケーブル、5 同期制御回線、6 移動局、7 システム監視制御装置、8 監視制御回線、9 上流側同期制御回線、10 下流側同期制御回線。

Claims (6)

  1. 漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムであって、
    前記漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の前記基地局と、
    隣接する前記基地局間において当該各基地局に前記漏洩同軸ケーブルを介して接続され、隣接する前記基地局間の同期状態を検出する終端機と、
    前記終端機が検出した前記同期状態に基づいて、隣接する前記基地局のうちの上流側の前記基地局を基準として下流側の前記基地局の通信を同期する位相同期制御を行う同期制御装置と、
    監視制御回線を介して各前記基地局と接続され、各前記基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した前記基地局の直下流の前記基地局を制御するシステム監視制御装置と、
    を備える、移動体通信システム。
  2. 前記システム監視制御装置は、一の前記基地局が故障している場合において、故障した前記基地局の直下流の前記基地局が位相自走で通信するように制御することを特徴とする、請求項1に記載の移動体通信システム。
  3. 前記システム監視制御装置は、一の前記基地局が故障している場合において、故障した前記基地局の下流側の前記基地局を基準として通信を同期するように制御することを特徴とする、請求項1に記載の移動体通信システム。
  4. 漏洩同軸ケーブルを介して基地局と移動局との通信を行う移動体通信システムにおける基地局間同期制御方法であって、
    (a)前記漏洩同軸ケーブルを介して一列に接続された複数の前記基地局のうちの隣接する前記基地局間の同期状態を検出する工程と、
    (b)前記工程(a)で検出した前記同期状態に基づいて、隣接する前記基地局のうちの上流側の前記基地局を基準として下流側の前記基地局の通信を同期する制御を行う工程と、
    (c)各前記基地局が故障しているか否かを監視し、当該監視結果に基づいて故障した前記基地局の直下流の前記基地局を制御する工程と、
    を備える、基地局間同期制御方法。
  5. 前記工程(c)は、一の前記基地局が故障している場合において、故障した前記基地局の直下流の前記基地局が位相自走で通信するように制御することを特徴とする、請求項4に記載の基地局間同期制御方法。
  6. 前記工程(c)は、一の前記基地局が故障している場合において、故障した前記基地局の下流側の前記基地局を基準として通信を同期するように制御することを特徴とする、請求項4に記載の基地局間同期制御方法。
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