JP2019125734A - 冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性を確保しつつ、冷却対象物に対する冷却性を向上させることができる冷却装置を提供する。【解決手段】冷却装置10は、第一熱交換器12と、第二熱交換器14と、環状ベルト20と、駆動機構22と、複数の第一伝熱部材40と、複数の第二伝熱部材46とを備える。第一熱交換器12は、冷却対象物80と熱的に接続され、第二熱交換器14は、周囲環境84と熱的に接続されている。環状ベルト20は、環状に形成され、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環運動する。駆動機構22は、環状ベルト20を循環運動させる。複数の第一伝熱部材40は、第一熱交換器12に設けられ、第一熱交換器12と環状ベルト20とを熱的に接続する。複数の第二伝熱部材46は、第二熱交換器14に設けられ、第二熱交換器14と環状ベルト20とを熱的に接続する。【選択図】図2

Description

本願の開示する技術は、冷却対象物を冷却するための冷却装置に関する。
冷却対象物を冷却するための冷却装置としては、例えば、放熱フィンによる空冷方式のもの(例えば、特許文献1、2参照)と、マイクロチャネルによる水冷方式のもの(例えば、特許文献3、4参照)が知られている。
放熱フィンによる空冷方式では、冷却対象物に熱的に接続された放熱フィンに冷却風が供給されることで放熱され、冷却対象物が冷却される。一方、マイクロチャネルによる水冷方式では、冷却対象物又は冷却対象物に熱的に接続された放熱部材にマイクロチャネルが形成され、このマイクロチャネルに冷媒が循環することで放熱され、冷却対象物が冷却される。
なお、特許文献5には、ベルト状の蓄熱体を熱供給部から熱需要部へ移動させることで、熱供給部から熱需要部に熱を輸送する蓄熱装置が開示されている。この蓄熱装置では、蓄熱体と熱供給部との間で空気を通じて熱交換する。
特開平2−260448号公報 国際公開第2002/076163号パンフレット 特開2006−19730号公報 特開2015−2291号公報 特開平8−29081号公報 特開平5−340681号公報 福岡俊道,野村昌孝,山田章博,"異材界面における接触熱抵抗の評価",日本機械学会論文集A編,Vol.76, No.763 (2010), pp.344-350.
放熱フィンによる空冷方式では、放熱フィンの周囲に構造物が密集している場合に、放熱フィンに供給される冷却風の流量を確保できず、冷却性が不足する虞がある。一方、マイクロチャネルによる水冷方式では、冷媒の液漏れが発生し、信頼性に劣る虞がある。
また、特許文献5に記載の蓄熱装置のように、蓄熱体と熱供給部との間で空気を通じて熱交換する場合には、熱供給部から蓄熱体への熱の移動が少ない。
本願の開示する技術は、一つの側面として、環状部材を経路に沿って循環させる方式の冷却装置において、冷却性を向上することを目的とする。
本願の開示する技術の冷却装置は、冷却対象物と熱的に接続される受熱器と、環状に形成された環状部材と、前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、前記環状部材を循環させる駆動機構と、前記受熱器及び前記環状部材と接触する第一伝熱部材とを備える。
本願の開示する技術によれば、環状部材を経路に沿って循環させる方式の冷却装置において、冷却性を向上させることができる。
第一実施形態に係る冷却装置が適用された電子機器の縦断面図である。 図1の冷却装置及びその周辺部を拡大した縦断面図である。 図2の冷却装置における第一熱交換器及びその周辺部を拡大した斜視図である。 図3の第一熱交換器の縦断面図であって、第一熱交換器の内側に環状ベルトが挿入されていない状態を示す図である。 図3の第一熱交換器の縦断面図であって、第一熱交換器の内側に環状ベルトが挿入された状態を示す図である。 第二実施形態に係る冷却装置が適用された電子機器の平面図である。 図6のF7−F7線断面図である。 第三実施形態に係る冷却装置が適用された電子機器の縦断面図である。
[第一実施形態]
はじめに、本願の開示する技術の第一実施形態を説明する。
図1は、第一実施形態に係る冷却装置10が適用された電子機器70の縦断面図である。図中の矢印UPは、電子機器70の垂直方向上側を示している。電子機器70は、例えば、サーバ等である。この電子機器70は、筐体72と、シャーシ74と、基板76と、冷却装置10とを備える。
筐体72は、箱形に形成されており、シャーシ74は、筐体72に収容されている。基板76は、シャーシ74の内側に配置されており、シャーシ74は、基板76の上方で基板76と対向する天壁78を有している。基板76の上には、冷却対象物80と、その他の複数の部品82が配置されている。冷却対象物80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、プロセッサ、メモリ、電源ユニットなどの発熱体である。
図2は、図1の冷却装置10及びその周辺部を拡大した縦断面図であり、図3は、図2の冷却装置10における第一熱交換器12及びその周辺部を拡大した斜視図である。冷却装置10は、冷却対象物80を冷却するためのものである。この冷却装置10は、第一熱交換器12と、第二熱交換器14と、放熱部材16と、ガイド部材18と、環状ベルト20と、駆動機構22とを備える。
第一熱交換器12は、「受熱器」の一例であり、第二熱交換器14は、「放熱器」の一例である。第一熱交換器12及び第二熱交換器14は、例えば、銅やアルミニウムなどの伝熱性の高い金属で形成されている。この第一熱交換器12及び第二熱交換器14は、一例として、偏平箱形に形成されている。第一熱交換器12は、一例として、冷却対象物80の上に横置きの状態で設置されており、冷却対象物80と熱的に接続されている。
第二熱交換器14は、シャーシ74の天壁78の上に横置きの状態で配置されている。この第二熱交換器14の上には、放熱部材16が配置されている。放熱部材16は、複数の放熱フィン24を有する。放熱部材16は、第二熱交換器14と熱的に接続されており、第二熱交換器14は、この第二熱交換器14の周囲環境84と放熱部材16を介して熱的に接続されている。電子機器70には、ファン86が設けられており、ファン86が作動すると、ファン86から放熱フィン24に冷却風が供給され、放熱フィン24を含む放熱部材16の全体が冷却される。
第一熱交換器12は、水平方向に貫通する管状部53を有し、管状部53の内側には、凹部54が形成されている。第二熱交換器14は、水平方向に貫通する管状部55を有し、管状部55の内側には、凹部56が形成されている。凹部54、56は、「第一凹部」の一例である。第一熱交換器12には、この第一熱交換器12の凹部54と連通する入口及び出口が形成されており、第二熱交換器14には、この第二熱交換器14の凹部56と連通する入口及び出口が形成されている。
ガイド部材18は、後述する環状ベルト20の循環経路を規定するためのものであり、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の間に設けられている。このガイド部材18は、より具体的には、第一ガイド部材26と、第二ガイド部材28とを含む。この第一ガイド部材26及び第二ガイド部材28は、いずれも管状に形成されている。
第一ガイド部材26は、第一熱交換器12の出口と第二熱交換器14の入口とを接続しており、第二ガイド部材28は、第二熱交換器14の出口と第一熱交換器12の入口とを接続している。第一熱交換器12、第二熱交換器14、第一ガイド部材26、及び、第二ガイド部材28は、環状に連なっている。第一熱交換器12、第二熱交換器14、及び、ガイド部材18と、後述する環状ベルト20との間には、熱伝導性を有する半固体状の潤滑剤30が充填されている。
環状ベルト20は、「環状部材」の一例であり、第一熱交換器12から第二熱交換器14に熱を輸送する機能を有する。この環状ベルト20には、例えば、銅やアルミニウムなどの熱伝導性の良好な金属製の薄いベルトが適用可能である。また、環状ベルト20には、基材となる樹脂材の表面に金属被膜を有するベルトや、熱伝導性に優れた炭素繊維製のベルトが適用可能である。
この環状ベルト20は、環状のベルト状に形成されている。環状ベルト20の一部は、第一熱交換器12の管状部55内及び第二熱交換器14の管状部56内に配置されている。この環状ベルト20の一部は、第一熱交換器12の凹部54及び第二熱交換器14の凹部56にそれぞれ囲われている。環状ベルト20は、この環状ベルト20の幅方向が基板76の水平方向と平行になるように配置されている。天壁78には、一対のスリット32が形成されており、環状ベルト20は、一対のスリット32に挿入されている。
この環状ベルト20は、後述する駆動機構22の作動に伴い、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環運動する。環状ベルト20の一部は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12の凹部54及び第二熱交換器14の凹部56を通過する。
環状ベルト20は、第一熱交換器12に囲われる第1部分21Aと、第二熱交換器14に囲われる第2部分21Bとを有している。ガイド部材18(第一ガイド部材26及び第二ガイド部材28)は、環状ベルト20の周方向において、環状ベルト20の第1部分21Aと第2部分21Bとの間を囲う凹部19を有する。本実施形態において、凹部19は、環状ベルト20の周方向において、環状ベルト20の第1部分21Aと第2部分21Bとの間を囲っているが、環状ベルト20の第1部分21Aと第2部分21Bとの間の少なくとも一部を囲っていても良い。凹部19は、「第二凹部」の一例である。
基板76の上に配置された複数の部品82のうち部品82A、82Bは、冷却対象物80に隣り合って配置されている。環状ベルト20は、部品82A、82Bを避けるように、部品82Aと冷却対象物80との間、及び、部品82Bと冷却対象物80との間にそれぞれ屈曲部20A、20Bを有している。屈曲部20A、20Bは、いずれも基板76と平行な状態から垂直な状態になるように屈曲している。
駆動機構22は、環状ベルト20を循環運動させるためのものである。この駆動機構22は、一例として、第二ガイド部材28の長さ方向の中央部に設けられている。駆動機構22は、一対のローラ34と、モータ36と、ケース38とを有している。
一対のローラ34は、互いの径方向に対向して配置されている。一対のローラ34の間には、環状ベルト20が挿入されており、環状ベルト20は、一対のローラ34に挟まれている。モータ36の回転軸は、一方のローラ34に固定されている。ケース38は、第二ガイド部材28の一部を構成している。ケース38の内側と、第二ガイド部材28におけるケース38を挟んだ両側の部分の内側とは、互いに連通している。
図4は、図3の第一熱交換器12の縦断面図であって、第一熱交換器12の内側に環状ベルト20が挿入されていない状態を示す図である。図5は、図3の第一熱交換器12の縦断面図であって、第一熱交換器12の内側に環状ベルト20が挿入された状態を示す図である。第一熱交換器12の凹部54には、第一熱交換器12から環状ベルト20に熱を伝達するための複数の第一伝熱部材40が設けられている。
複数の第一伝熱部材40は、それぞれ弾性を有するひれ状に形成されている。この複数の第一伝熱部材40は、それぞれ凹部54の内壁面から延びており、複数の第一伝熱部材40の先端部は、環状ベルト20に接触している。複数の第一伝熱部材40は、先端部が環状ベルト20に接触することにより、環状ベルト20と熱的に接続される。複数の第一伝熱部材40は、環状ベルト20の長さ方向に配列されている。
複数の第一伝熱部材40は、環状ベルト20の表側に配置され、環状ベルト20の長さ方向に配列された複数の表側伝熱部材42と、環状ベルト20の裏側に配置され、環状ベルト20の長さ方向に配列された複数の裏側伝熱部材44とを含む。環状ベルト20は、対向する2面23A、23Bを有し、複数の表側伝熱部材42と複数の裏側伝熱部材44とは、2面23A、23Bを挟んだ両側に交互に配列されている。この場合に、表側伝熱部材42は、「第一伝熱部材」の一例であり、裏側伝熱部材44は、「他の第一伝熱部材」の一例である。
第一熱交換器12の内側に複数の第一伝熱部材40が設けられているのと同様に、第二熱交換器14の内側には、第二熱交換器14から環状ベルト20に熱を伝達するための複数の第二伝熱部材46が設けられている。
複数の第二伝熱部材46は、それぞれ弾性を有するひれ状に形成されている。この複数の第二伝熱部材46は、それぞれ凹部56の内壁面から延びており、複数の第二伝熱部材46の先端部は、環状ベルト20に接触している。複数の第二伝熱部材46は、先端部が環状ベルト20に接触することにより、環状ベルト20と熱的に接続される。また、複数の第二伝熱部材46は、上述の第一伝熱部材40と同様に、複数の表側伝熱部材42と、複数の裏側伝熱部材44とを含む。
第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46には、例えば、銅やアルミニウムなどの良好な熱伝導性を有する金属製の伝熱部材が適用可能である。また、第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46には、弾性を有する樹脂基材の表面に金属被膜を有する伝熱部材や、熱伝導性に優れた炭素繊維製の伝熱部材が適用可能である。
上述の環状ベルト20、複数の第一伝熱部材40、及び、複数の第二伝熱部材46の熱伝導率は、次のように設定されている。すなわち、環状ベルト20は、複数の第一伝熱部材40よりも熱伝導率が高く設定されており、複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20よりも熱伝導率が高く設定されている。
次に、第一実施形態に係る冷却装置10の動作について説明する。
第一実施形態に係る冷却装置10では、モータ36が作動し、ローラ34が回転すると、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を環状ベルト20が循環運動する。このように環状ベルト20が循環運動するときに、第一熱交換器12では、複数の第一伝熱部材40が環状ベルト20に摺接し、第二熱交換器14では、複数の第二伝熱部材46が環状ベルト20に摺接する。複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20に摺接すると環状ベルト20の循環方向に応じて弾性変形する。
そして、第一熱交換器12では、発熱した冷却対象物80の熱が複数の第一伝熱部材40を通じて環状ベルト20に伝わり、環状ベルト20における複数の第一伝熱部材40と接触した部位が局所的に加熱される。この環状ベルト20の加熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第二熱交換器14に移動する。
また、第二熱交換器14では、環状ベルト20の局所的に加熱された部位の熱が複数の第二伝熱部材46を通じて放熱部材16に伝わり、環状ベルト20における複数の第二伝熱部材46と接触した部位が放熱される。この環状ベルト20の放熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12に移動する。
そして、環状ベルト20の循環運動が継続することにより、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
次に、第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第一実施形態に係る冷却装置10では、環状ベルト20が循環運動する。そして、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
ここで、第一実施形態に係る冷却装置10では、放熱部材16が設けられた第二熱交換器14が冷却対象物80と離れた場所に設置されており、放熱部材16には、ファン86から冷却風が供給される。したがって、例えば、冷却対象物80の周囲に複数の部品等の構造物が密集している場合でも、冷却対象物80と離れた場所にある放熱部材16には冷却風を十分に供給できるので、放熱部材16に供給される冷却風の流量を確保できる。これにより、例えば、周囲に構造物が密集する冷却対象物80に放熱部材16を直接設置する場合に比して、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
しかも、第一実施形態に係る冷却装置10では、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環する環状ベルト20が使用されている。したがって、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために冷媒を使用しないので、冷媒の液漏れを回避できる。これにより、冷却装置10の信頼性を確保できる。
以上のように、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、信頼性を確保しつつ、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
また、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、ベルト状に形成された環状ベルト20が使用されている。したがって、環状ベルト20が幅広な分、熱の輸送量を増加させることができるので、冷却対象物80に対する冷却性をより向上させることができる。
また、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、環状ベルト20は、第一伝熱部材40よりも熱伝導率が高く設定されており、第二伝熱部材46は、環状ベルト20よりも熱伝導率が高く設定されている。ここで、熱は熱伝導率の低い部材から高い部材に伝わりやすいという性質を有する(非特許文献1参照)。したがって、上述のように、第一伝熱部材40、環状ベルト20、及び、第二伝熱部材46の順に熱伝導率が高くなるように設定されることにより、冷却対象物80の熱を放熱部材16に効率良く輸送することができる。これにより、冷却対象物80に対する冷却性をより向上させることができる。
また、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の凹部54、56には、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46がそれぞれ設けられている。第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46は、それぞれ弾性を有するひれ状に形成されており、第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46の先端部は、それぞれ環状ベルト20に接触している。したがって、この第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46を通じて、第一熱交換器12及び第二熱交換器14と環状ベルト20との間で熱交換することができる。これにより、例えば、空気を通じて、第一熱交換器12及び第二熱交換器14と環状ベルト20との間で熱交換する場合に比して、熱交換効率を向上させることができるので、冷却性を向上させることができる。
また、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の内側では、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46が環状ベルト20の長さ方向にそれぞれ配列されている。したがって、環状ベルト20における第一熱交換器12及び第二熱交換器14との熱交換領域を拡大することができる。これにより、熱交換効率をより向上させることができる。
また、環状ベルト20は、対向する2面23A、23Bを有し、複数の表側伝熱部材42と複数の裏側伝熱部材44とは、2面23A、23Bを挟んだ両側に交互に配列されている。したがって、環状ベルト20の熱を第一熱交換器12及び第二熱交換器14の上壁及び下壁にそれぞれ伝えることができる。これにより、例えば、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46が環状ベルト20の片側にのみ配置された場合に比して、第一熱交換器12及び第二熱交換器14と環状ベルト20との間の熱交換効率を向上させることができる。
また、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の間には、環状ベルト20の循環経路を規定するガイド部材18が設けられている。したがって、このガイド部材18によって環状ベルト20の循環経路を規定することができるので、環状ベルト20を巻き掛けるためのローラを不要にできる。
また、第一熱交換器12及び第二熱交換器14は、それぞれ中空状に形成され、ガイド部材18を構成する第一ガイド部材26及び第二ガイド部材28は、それぞれ管状に形成されている。そして、環状ベルト20は、第一熱交換器12、第二熱交換器14、第一ガイド部材26、及び、第二ガイド部材28の内側に収容されている。したがって、環状ベルト20を保護することができるので、環状ベルト20が他の構造物等と干渉すること防止することができる。
また、第一実施形態に係る冷却装置10によれば、第一熱交換器12、第二熱交換器14、及び、ガイド部材18と、環状ベルト20との間には、熱伝導性を有する半固体状の潤滑剤30が充填されている。したがって、この潤滑剤30により環状ベルト20の循環運動を円滑化できると共に、この潤滑剤30を通じても第一熱交換器12から第二熱交換器14に熱を伝えることができる。これにより、冷却対象物80に対する冷却性をより向上させることができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環運動する環状部材の一例として、ベルト状に形成された環状ベルト20が用いられている。しかしながら、例えば、断面円形状又は断面正方形状のワイヤなど、ベルト状以外の形状に形成された環状部材が用いられても良い。
また、上記実施形態において、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46は、ひれ状に形成されているが、ひれ状以外の形状に形成されても良い。また、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46は、例えば、全体としてブラシ状に形成されても良い。さらに、第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46は、複数でなくても良く、一つでも良い。また、第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46は、金属製のバネで形成されても良い。
また、上記実施形態において、環状ベルト20は、第一伝熱部材40よりも熱伝導率が高く設定され、第二伝熱部材46は、環状ベルト20よりも熱伝導率が高く設定されているが、例えば、熱伝導率が一定に設定されるなど、熱伝導率の設定はそれ以外でも良い。
また、上記実施形態では、ガイド部材18の内側に潤滑剤30が充填されているが、潤滑剤30は省かれても良い。また、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の間には、ガイド部材18が設けられているが、ガイド部材18は省かれても良い。
また、上記実施形態において、環状ベルト20の一部は、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の内側に挿入されているが、環状ベルト20は、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の外側に設けられても良い。また、環状ベルト20が第一熱交換器12及び第二熱交換器14の外側に設けられる場合、第一伝熱部材40及び第二伝熱部材46も、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の外側に設けられても良い。
また、上記実施形態において、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20の表側に配置された複数の表側伝熱部材42と、環状ベルト20の裏側に配置された複数の裏側伝熱部材44とをそれぞれ含む。しかしながら、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20の片側にのみ配置されても良い。
また、上記実施形態では、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46が用いられているが、複数の第二伝熱部材46は省かれても良い。
また、上記実施形態において、第二熱交換器14には、放熱部材16が設けられるが、この放熱部材16は省かれても良い。また、放熱部材16は、放熱フィン24を有する構造とされるが、放熱フィン24以外を有する構造とされても良い。
また、上記実施形態において、冷却装置10は、電子機器70に適用されているが、電子機器70以外の機器や装置等に適用されても良い。また、電子機器70は、一例として、サーバであるが、サーバ以外でも良い。また、本願の開示の技術は、電子機器のみならず、他の分野(自動車のパワーユニットの部品の冷却等)に適用可能である。
なお、上記複数の変形例のうち組み合わせ可能な変形例は、適宜組み合わされても良い。
[第二実施形態]
次に、本願の開示する技術の第二実施形態を説明する。
図6は、第二実施形態に係る冷却装置50が適用された電子機器90の平面図であり、図7は、図6のF7−F7線断面図である。電子機器90は、上述の第一実施形態における電子機器70(図1参照)に対し、基板76の上に放熱部材16が配置されている点が変更されている。電子機器90には、ファン86が設けられており、ファン86が作動すると、ファン86から放熱フィン24に冷却風が供給され、放熱フィン24を含む放熱部材16の全体が冷却される。
また、第二実施形態に係る冷却装置50は、上述の第一実施形態に係る冷却装置10(図1、図2参照)に対し、次のように構造が変更されている。
すなわち、第二実施形態に係る冷却装置50では、ガイド部材18(図1参照)が省かれており、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間では環状ベルト20が露出されている。また、偏平箱形に形成された第一熱交換器12及び第二熱交換器14は、基板76の上に設けられている。第一熱交換器12は、冷却対象物80の側方に縦置きの状態で設置されており、冷却対象物80と熱的に接続されている。第二熱交換器14は、放熱部材16の側方に縦置きの状態で設置されており、放熱部材16と熱的に接続されている。
環状ベルト20は、この環状ベルト20の幅方向が基板76の垂直方向と平行になるように配置されている。基板76には、複数のローラ52が設置されており、環状ベルト20は、複数のローラ52に巻き掛けられている。基板76の上には、部品92が配置されており、環状ベルト20は、部品92を避けるように屈曲されている。環状ベルト20は、放熱部材16の上端部(放熱フィン24の先端部)よりも低い位置に設けられている(図7参照)。
この環状ベルト20は、駆動機構22の作動に伴い、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環運動する。環状ベルト20の一部は、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の内側に挿入されている。この環状ベルト20の一部は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12の凹部54及び第二熱交換器14の凹部56を通過する。
なお、第一実施形態と同様に、駆動機構22は、一対のローラ34と、モータ36と、ケース38とを有している。また、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の凹部54及び凹部56には、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46がそれぞれ設けられている。さらに、環状ベルト20は、複数の第一伝熱部材40よりも熱伝導率が高く設定されており、複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20よりも熱伝導率が高く設定されている。
次に、第二実施形態に係る冷却装置50の動作について説明する。
第二実施形態に係る冷却装置50では、モータ36が作動し、ローラ34が回転すると、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を環状ベルト20が循環運動する。このように環状ベルト20が循環運動するときに、第一熱交換器12では、複数の第一伝熱部材40が環状ベルト20に摺接し、第二熱交換器14では、複数の第二伝熱部材46が環状ベルト20に摺接する。
そして、第一熱交換器12では、発熱した冷却対象物80の熱が複数の第一伝熱部材40を通じて環状ベルト20に伝わり、環状ベルト20における複数の第一伝熱部材40と接触した部位が局所的に加熱される。この環状ベルト20の加熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第二熱交換器14に移動する。
また、第二熱交換器14では、環状ベルト20の局所的に加熱された部位の熱が複数の第二伝熱部材46を通じて放熱部材16に伝わり、環状ベルト20における複数の第二伝熱部材46と接触した部位が放熱される。この環状ベルト20の放熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12に移動する。
そして、環状ベルト20の循環運動が継続することにより、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
次に、第二実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第二実施形態に係る冷却装置50では、環状ベルト20が循環運動する。そして、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
ここで、第二実施形態に係る冷却装置50では、放熱部材16が設けられた第二熱交換器14が冷却対象物80と離れた場所に設置されており、放熱部材16には、ファン86から冷却風が供給される。したがって、例えば、冷却対象物80の周囲に複数の部品等の構造物が密集している場合でも、冷却対象物80と離れた場所にある放熱部材16には冷却風を十分に供給できるので、放熱部材16に供給される冷却風の流量を確保できる。これにより、例えば、周囲に構造物が密集する冷却対象物80に放熱部材16を直接設置する場合に比して、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
しかも、第二実施形態に係る冷却装置50では、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環する環状ベルト20が使用されている。したがって、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために冷媒を使用しないので、冷媒の液漏れを回避できる。これにより、冷却装置50の信頼性を確保できる。
以上のように、第二実施形態に係る冷却装置50によれば、信頼性を確保しつつ、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
また、第二実施形態に係る冷却装置50によれば、環状ベルト20は、この環状ベルト20の幅方向が基板76の垂直方向と平行になるように配置されている。したがって、例えば、環状ベルト20の幅方向が基板76の水平方向と平行である場合に比して、基板76を平面視した場合の環状ベルト20の専有面積を小さく抑えることができる。これにより、基板76の実装面積を確保することができる。
また、第二実施形態に係る冷却装置50によれば、環状ベルト20は、放熱部材16の上端部(放熱フィン24の先端部)よりも低い位置に設けられている(図7参照)。したがって、例えば、環状ベルト20が放熱部材16の上端部よりも上側に張り出す場合に比して、電子機器90の高さを抑えることができる。
なお、第二実施形態に係る冷却装置50において、上述の第一実施形態と同様の構成については、第一実施形態と同様の作用及び効果を有する。
また、上述の第一実施形態におけるガイド部材18及び潤滑剤30(図1参照)は、第二実施形態に係る冷却装置50に適用されても良い。
また、上述の第一実施形態における複数の変形例のうち第二実施形態に係る冷却装置50に適用可能な変形例は、第二実施形態に係る冷却装置50に適用されても良い。
[第三実施形態]
次に、本願の開示する技術の第三実施形態を説明する。
図8は、第三実施形態に係る冷却装置60が適用された電子機器100の縦断面図である。第三実施形態に係る冷却装置60は、上述の第二実施形態に係る冷却装置50(図6参照)に対し、次のように構造が変更されている。
すなわち、第一熱交換器12は、冷却対象物80の上に横置きの状態で設置されており、冷却対象物80と熱的に接続されている。第二熱交換器14は、横置きの状態で基板76の上に脚部64を介して配置されている。放熱部材16は、第二熱交換器14の上に配置されており、第二熱交換器14と熱的に接続されている。電子機器100には、ファン86が設けられており、ファン86が作動すると、ファン86から放熱フィン24に冷却風が供給され、放熱フィン24を含む放熱部材16の全体が冷却される。
環状ベルト20は、この環状ベルト20の幅方向が基板76の水平方向と平行になるように配置されている。基板76には、複数のローラ62が設置されており、環状ベルト20は、複数のローラ62に巻き掛けられている。基板76の上には、複数の部品102が配置されており、環状ベルト20は、部品102を避けるように屈曲されている。
基板76には、一対のスリット104が形成されており、環状ベルト20は、一対のスリット104に挿入されている。環状ベルト20の一部20Cは、基板76の裏側に配置されており、環状ベルト20の残余部20Dは、基板76の表側に配置されている。環状ベルト20の全体は、放熱部材16の上端部(放熱フィン24の先端部)よりも低い位置に設けられている。
この環状ベルト20は、駆動機構22の作動に伴い、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環運動する。環状ベルト20の一部は、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の内側に挿入されている。この環状ベルト20の一部は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12の凹部54及び第二熱交換器14の凹部56を通過する。
なお、駆動機構22は、ローラ34と、モータ36とを有している。ローラ34には、環状ベルト20が巻き掛けられている。また、第一熱交換器12及び第二熱交換器14の内側には、複数の第一伝熱部材40及び複数の第二伝熱部材46がそれぞれ設けられている。さらに、環状ベルト20は、複数の第一伝熱部材40よりも熱伝導率が高く設定されており、複数の第二伝熱部材46は、環状ベルト20よりも熱伝導率が高く設定されている。
次に、第三実施形態に係る冷却装置60の動作について説明する。
第三実施形態に係る冷却装置60では、モータ36が作動し、ローラ34が回転すると、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を環状ベルト20が循環運動する。このように環状ベルト20が循環運動するときに、第一熱交換器12では、複数の第一伝熱部材40が環状ベルト20に摺接し、第二熱交換器14では、複数の第二伝熱部材46が環状ベルト20に摺接する。
そして、第一熱交換器12では、発熱した冷却対象物80の熱が複数の第一伝熱部材40を通じて環状ベルト20に伝わり、環状ベルト20における複数の第一伝熱部材40と接触した部位が局所的に加熱される。この環状ベルト20の加熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第二熱交換器14に移動する。
また、第二熱交換器14では、環状ベルト20の局所的に加熱された部位の熱が複数の第二伝熱部材46を通じて放熱部材16に伝わり、環状ベルト20における複数の第二伝熱部材46と接触した部位が放熱される。この環状ベルト20の放熱された部位は、環状ベルト20の循環運動に伴い、第一熱交換器12に移動する。
そして、環状ベルト20の循環運動が継続することにより、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
次に、第三実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第三実施形態に係る冷却装置60では、環状ベルト20が循環運動する。そして、第一熱交換器12において環状ベルト20が冷却対象物80によって加熱される動作と、第二熱交換器14において環状ベルト20から放熱部材16に放熱される動作が繰り返される。これにより、冷却対象物80の熱が放熱部材16に輸送され、冷却対象物80が冷却される。
ここで、第三実施形態に係る冷却装置60では、放熱部材16が設けられた第二熱交換器14が冷却対象物80と離れた場所に設置されており、放熱部材16には、ファン86から冷却風が供給される。したがって、例えば、冷却対象物80の周囲に複数の部品等の構造物が密集している場合でも、冷却対象物80と離れた場所にある放熱部材16には冷却風を十分に供給できるので、放熱部材16に供給される冷却風の流量を確保できる。これにより、例えば、周囲に構造物が密集する冷却対象物80に放熱部材16を直接設置する場合に比して、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
しかも、第三実施形態に係る冷却装置60では、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために、第一熱交換器12と第二熱交換器14との間を循環する環状ベルト20が使用されている。したがって、冷却対象物80の熱を放熱部材16に輸送するために冷媒を使用しないので、冷媒の液漏れを回避できる。これにより、冷却装置60の信頼性を確保できる。
以上のように、第三実施形態に係る冷却装置60によれば、信頼性を確保しつつ、冷却対象物80に対する冷却性を向上させることができる。
また、第三実施形態に係る冷却装置60によれば、環状ベルト20は、放熱部材16の上端部(放熱フィン24の先端部)よりも低い位置に設けられている。したがって、例えば、環状ベルト20が放熱部材16の上端部よりも上側に張り出す場合に比して、電子機器100の高さを抑えることができる。
なお、第三実施形態に係る冷却装置60において、上述の第一実施形態と同様の構成については、第一実施形態と同様の作用及び効果を有する。
また、上述の第一実施形態におけるガイド部材18及び潤滑剤30(図1参照)は、第三実施形態に係る冷却装置60に適用されても良い。
また、上述の第一実施形態における複数の変形例のうち第三実施形態に係る冷却装置60に適用可能な変形例は、第三実施形態に係る冷却装置60に適用されても良い。
以上、本願の開示する技術の第一乃至第三実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
なお、上述の本願の開示する技術の一実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
冷却対象物と熱的に接続される受熱器と、
環状に形成された環状部材と、
前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、
前記環状部材を循環させる駆動機構と、
前記受熱器及び前記環状部材と接触する第一伝熱部材と
を備える冷却装置。
(付記2)
前記環状部材は、ベルト状に形成された環状ベルトである、
付記1に記載の冷却装置。
(付記3)
前記受熱器及び前記放熱器は第一凹部を有し、
前記環状部材の一部は、前記受熱器及び前記放熱器の前記第一凹部に囲われ、
前記第一伝熱部材は、前記受熱器の前記第一凹部に設けられる、
付記1又は付記2に記載の冷却装置。
(付記4)
前記受熱器及び前記放熱器は管状部を有し、
前記環状部材の一部は前記管状部内に配置された、
付記1又は付記2に記載の冷却装置。
(付記5)
前記受熱器及び前記環状部材と接触する1以上の他の第一伝熱部材を更に備える、
付記1〜付記4のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記6)
前記環状部材は、対向する2面を有し、
前記第一伝熱部材及び前記1以上の他の第一伝熱部材は、前記2面を挟んだ両側に交互に配列される、
付記5に記載の冷却装置。
(付記7)
前記環状部材は、前記受熱器に囲われる第1部分と、前記放熱器に囲われる第2部分とを有し、
前記環状部材の周方向において、前記環状部材の前記第1部分と前記第2部分との間の少なくとも一部を囲う第二凹部を有するガイド部材をさらに備える、
付記3〜付記6のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記8)
前記環状部材は、前記受熱器に囲われる第1部分と、前記放熱器に囲われる第2部分とを有し、
前記環状部材の周方向において、前記環状部材の前記第1部分と前記第2部分との間を囲い、前記受熱器と前記放熱器とを接続する管状のガイド部材をさらに備える、
付記3〜付記6のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記9)
前記受熱器、前記放熱器、及び、前記ガイド部材と前記環状部材との間には、半固体状の潤滑剤が充填されている、
付記7又は付記8に記載の冷却装置。
(付記10)
前記放熱器及び前記環状部材と接触する、前記環状部材よりも熱伝導率が高い第二伝熱部材を更に備え、
前記環状部材は、前記第一伝熱部材よりも熱伝導率が高い、
付記1〜付記9のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記11)
前記放熱器及び前記環状部材と接触する1以上の他の第二伝熱部材を更に備える、
付記10に記載の冷却装置。
(付記12)
前記環状部材は、前記冷却対象物に隣り合う部品と前記冷却対象物との間に屈曲部を有する、
付記1〜付記11のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記13)
前記環状部材は、ベルト状に形成された環状ベルトであり、
前記環状ベルトの幅方向は、前記冷却対象物が配置された基板の水平方向と平行である、
付記1〜付記11のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記14)
前記環状部材は、ベルト状に形成された環状ベルトであり、
前記環状ベルトの幅方向は、前記冷却対象物が配置された基板の垂直方向と平行である、
付記1〜付記11のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記15)
前記環状部材が巻き掛けられた複数のローラをさらに備える、
付記1〜付記14のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記16)
前記第二熱交換器の上には、放熱部材が設けられ、
前記環状部材は、前記放熱部材の上端部よりも低い位置に設けられている、
付記1〜付記15のいずれか一項に記載の冷却装置。
(付記17)
冷却対象物と熱的に接続される受熱器と、
環状に形成された環状部材と、
前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、
前記環状部材を循環させる駆動機構と、
前記放熱器及び前記環状部材と接触する伝熱部材と
を備える冷却装置。
(付記18)
電子部品と、
前記電子部品と熱的に接続される受熱器、
環状に形成された環状部材、
前記環状部材と熱的に接続される放熱器、
前記環状部材を循環させる駆動機構、及び、
前記受熱器及び前記環状部材と接触する第一伝熱部材を有する冷却装置と、
を備える電子機器。
10、50、60 冷却装置
12 第一熱交換器
14 第二熱交換器
16 放熱部材
18 ガイド部材
20 環状ベルト
22 駆動機構
24 放熱フィン
26 第二ガイド部材
28 第一ガイド部材
30 グリス
40 第一伝熱部材
42 表側伝熱部材
44 裏側伝熱部材
46 第二伝熱部材
70、90、100 電子機器
80 冷却対象物
84 周囲環境
86 ファン

Claims (12)

  1. 冷却対象物と熱的に接続される受熱器と、
    環状に形成された環状部材と、
    前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、
    前記環状部材を循環させる駆動機構と、
    前記受熱器及び前記環状部材と接触する第一伝熱部材と
    を備える冷却装置。
  2. 前記受熱器及び前記放熱器は第一凹部を有し、
    前記環状部材の一部は、前記受熱器及び前記放熱器の前記第一凹部に囲われ、
    前記第一伝熱部材は、前記受熱器の前記第一凹部に設けられる、
    請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記受熱器及び前記放熱器は管状部を有し、
    前記環状部材の一部は前記管状部内に配置された、
    請求項1に記載の冷却装置。
  4. 前記受熱器及び前記環状部材と接触する1以上の他の第一伝熱部材を更に備える、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記環状部材は、対向する2面を有し、
    前記第一伝熱部材及び前記1以上の他の第一伝熱部材は、前記2面を挟んだ両側に交互に配列される、
    請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記環状部材は、前記受熱器に囲われる第1部分と、前記放熱器に囲われる第2部分とを有し、
    前記環状部材の周方向において、前記環状部材の前記第1部分と前記第2部分との間の少なくとも一部を囲う第二凹部を有するガイド部材をさらに備える、
    請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  7. 前記環状部材は、前記受熱器に囲われる第1部分と、前記放熱器に囲われる第2部分とを有し、
    前記環状部材の周方向において、前記環状部材の前記第1部分と前記第2部分との間を囲い、前記受熱器と前記放熱器とを接続する管状のガイド部材をさらに備える、
    請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 前記受熱器、前記放熱器、及び、前記ガイド部材と前記環状部材との間には、半固体状の潤滑剤が充填されている、
    請求項6又は請求項7に記載の冷却装置。
  9. 前記放熱器及び前記環状部材と接触する、前記環状部材よりも熱伝導率が高い第二伝熱部材を更に備え、
    前記環状部材は、前記第一伝熱部材よりも熱伝導率が高い、
    請求項1〜8に記載の冷却装置。
  10. 前記放熱器及び前記環状部材と接触する1以上の他の第二伝熱部材を更に備える、
    請求項9に記載の冷却装置。
  11. 冷却対象物と熱的に接続される受熱器と、
    環状に形成された環状部材と、
    前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、
    前記環状部材を循環させる駆動機構と、
    前記放熱器及び前記環状部材と接触する伝熱部材と
    を備える冷却装置。
  12. 電子部品と、
    前記電子部品と熱的に接続される受熱器と、
    環状に形成された環状部材と、
    前記環状部材と熱的に接続される放熱器と、
    前記環状部材を循環させる駆動機構と、
    前記受熱器及び前記環状部材と接触する第一伝熱部材と、
    を備える電子機器。
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