JP2019124997A - 健康情報管理サーバー及び健康情報管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】状況に応じて、健康情報の利用の制限を緩和する。【解決手段】住民により使用される住民端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された自治体サーバーは、住民端末から住民の健康に関する健康情報を取得し、健康情報を当該健康情報に係る住民と対応付けて記憶部に記憶させ、健康情報を解析して健康リスクを算出し、算出された健康リスクに基づいて、健康情報を公開するか否かを制御する。自治体サーバーは、算出された健康リスクに基づいて、健康情報が公開される条件として、健康情報に係る住民に対応する住民端末から、健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する(ステップS42,S43)。【選択図】図17

Description

本発明は、健康情報管理サーバー及び健康情報管理システムに関する。
近年、ICT(Information and Communication Technology)の普及に伴い、各自治体単位で、健康の維持・促進を支援する健康管理の仕組みが導入されつつある。各自治体においては、住民の健康や病気に関するデータを収集し解析することで、その地域の疾病等の傾向を分析し、必要に応じて保健指導を行ったり、健康イベントを開催したりしている。このように、病気になる人が少ない社会作りを目指すことが、医療費の削減にもつながる。
健康維持に役立つ情報を出力する健康管理システムとして、例えば、個人の健康に関するデータ、過去の疾病の記録、遺伝子情報等から各個人の疾患になり得るリスクを数値化し、疾患の早期発見を可能とする技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、病気診療や健康予防の面から把握された健康状態に応じて、食事療法、スポーツレクリエーション等、最適な健康デザインのアドバイスを行うシステムが提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−192954号公報 特開2007−072732号公報
しかしながら、上記従来技術のように、個人の健康に関するデータを収集し解析するシステムでは、個人情報の保護に伴う情報公開の制限があるため、データを有効に利用する上で問題があった。
通常、自治体等のサーバーでは、管理対象者全体の健康状態の解析を前提として各個人からデータを収集しているため、収集したデータを地域的な解析や統計的な目的で利用すること自体は、匿名性が担保されている限り、問題とならないが、本人の許可なく、個人の健康に関するデータを医療機関等に提供することはできなかった。
例えば、地域全体の平均値からの偏差を求める等の解析を行った結果、特定の個人の健康状態において健康上のリスクが高いと判定した場合に、自治体等の公的機関から医療機関へ情報を提供しようとすると、プライバシー上の問題が発生する。また、健康状態にすぐに問題がない場合においても、日々の健康意識を向上させるために、早めに保健指導を行いたいというニーズもある。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、状況に応じて、健康情報の利用の制限を緩和することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、管理対象者により使用される管理対象者端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された健康情報管理サーバーであって、前記管理対象者端末から管理対象者の健康に関する健康情報を取得する健康情報取得手段と、前記健康情報を当該健康情報に係る管理対象者と対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記健康情報を解析して健康リスクを算出する算出手段と、前記算出された健康リスクに基づいて、前記健康情報を公開するか否かを制御する公開制御手段と、前記算出された健康リスクに基づいて、前記公開制御手段により前記健康情報が公開される条件として、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から、前記健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記判定手段は、前記健康リスクが第1の閾値以上第2の閾値未満である場合に、前記同意情報を取得する必要があると判定し、前記公開制御手段は、前記健康リスクが前記第1の閾値以上前記第2の閾値未満である場合に、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から前記同意情報が取得された後に、当該管理対象者の健康情報を公開し、前記健康リスクが前記第2の閾値以上である場合に、当該健康リスクに係る管理対象者の健康情報を公開する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記公開制御手段は、前記健康リスクが前記第1の閾値未満である場合に、当該健康リスクに係る管理対象者の健康情報を公開しない。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記健康情報は、活動記録、バイタルデータ、食事記録又は服薬情報を含む。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記健康情報取得手段は、複数の管理対象者の健康情報を取得し、前記算出手段は、前記複数の管理対象者の健康情報に基づいて、各管理対象者に対する健康リスクを算出する。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバーにおいて、医療機関において使用される医療機関端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続され、前記医療機関端末から管理対象者の医療情報を取得する医療情報取得手段を備え、前記記憶制御手段は、前記医療情報を当該医療情報に係る管理対象者と対応付けて前記記憶手段に記憶させ、前記算出手段は、管理対象者の健康情報及び医療情報を解析して、当該管理対象者の健康リスクを算出する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記公開制御手段により公開される情報には、前記健康情報だけでなく、前記医療情報も含まれる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の健康情報管理サーバーにおいて、前記医療情報は、診療情報、傷病情報、処方情報又は検査結果を含む。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバーにおいて、当該健康情報管理サーバーにおけるデータを管理するための管理端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続され、前記公開制御手段による前記健康情報の公開は、前記管理端末からの前記健康情報の閲覧を可能とすることである。
請求項10に記載の発明は、管理対象者により使用される管理対象者端末と健康情報管理サーバーとが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された健康情報管理システムであって、前記健康情報管理サーバーは、前記管理対象者端末から管理対象者の健康に関する健康情報を取得する健康情報取得手段と、前記健康情報を当該健康情報に係る管理対象者と対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記健康情報を解析して健康リスクを算出する算出手段と、前記算出された健康リスクに基づいて、前記健康情報を公開するか否かを制御する公開制御手段と、前記算出された健康リスクに基づいて、前記公開制御手段により前記健康情報が公開される条件として、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から、前記健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、を備える。
本発明によれば、状況に応じて、健康情報の利用の制限を緩和することができる。
本発明の実施の形態における健康情報管理システムのシステム構成図である。 自治体サーバーの機能的構成を示すブロック図である。 (a)は、利用者DBのデータ構成例である。(b)は、各利用者の利用者情報に含まれる項目の例である。 閾値DBのデータ構成例である。 自治体サーバーのファイル格納部におけるフォルダー構成を示す図である。 健康情報・医療情報ファイルのデータ構成例である。 住民端末、医療機関端末、自治体端末の機能的構成を示すブロック図である。 自治体サーバーにより実行される健康情報登録処理を示すフローチャートである。 住民端末に表示されるホーム画面の例である。 住民端末に表示される健康情報入力画面の例である。 自治体サーバーにより実行される医療情報登録処理を示すフローチャートである。 医療機関端末に表示される医療機関共通のホーム画面の例である。 医療機関端末に表示されるファイル選択画面の例である。 自治体サーバーにより実行される健康リスク算出処理を示すフローチャートである。 住民端末に表示される生活習慣病チェック入力画面の例である。 健康情報・医療情報の各項目に対して定められたポイントの例を示す図である。 自治体サーバーにより実行される情報公開処理を示すフローチャートである。 自治体サーバーにより実行される情報公開処理を示すフローチャートである。 住民端末に表示される情報公開要請画面の例である。 住民端末に表示される強制公開通知画面の例である。 自治体サーバーにより実行される情報提供処理を示すフローチャートである。 自治体端末に表示される自治体のホーム画面の例である。 自治体端末に表示される公開管理画面の例である。 自治体端末に表示される情報閲覧画面の例である。
以下、図面を参照して、本発明に係る健康情報管理システムの一実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔健康情報管理システムの構成〕
図1に、本実施の形態における健康情報管理システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、健康情報管理システム100は、健康情報管理サーバーとしての自治体サーバー10と、各住民が使用する管理対象者端末としての住民端末20と、各医療機関に所属する医療従事者が使用する医療機関端末30と、自治体に所属する職員が使用する管理端末としての自治体端末40と、を備えて構成されている。自治体サーバー10、住民端末20、医療機関端末30、自治体端末40は、通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。なお、住民端末20、医療機関端末30、自治体端末40の台数は、特に限定されない。
自治体サーバー10は、住民端末20から登録される健康情報、医療機関端末30から登録される医療情報を蓄積し管理する。自治体サーバー10は、クラウド環境に設けられたクラウドサーバーであってもよい。
住民端末20は、管理対象者としての各住民により使用されるPC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等のコンピューター装置である。住民端末20は、各住民が住民自身の健康に関する健康情報を自治体サーバー10に登録する際等に用いられる。
医療機関端末30は、各医療機関において、各医療機関に所属する医療従事者により使用されるPC等のコンピューター装置である。医療機関端末30は、医療従事者が各住民の医療情報を自治体サーバー10に登録する際等に用いられる。
自治体端末40は、自治体に所属する職員により使用されるPC等のコンピューター装置である。自治体端末40は、自治体サーバー10におけるデータを管理するための端末であり、自治体の職員が自治体サーバー10で管理されている健康情報や医療情報を閲覧する際等に用いられる。自治体端末40では、自治体端末40に対して公開されている健康情報及び医療情報のみ、閲覧し、利用することができる。
〔自治体サーバーの構成〕
図2に、自治体サーバー10の機能的構成を示す。
図2に示すように、自治体サーバー10は、制御部11、通信部12、RAM13、計時部14、記憶部15等を備えて構成されており、各部はバス16により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、自治体サーバー10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、記憶部15に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM13に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
通信部12は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM13は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部15から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
計時部14は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時して制御部11に出力する。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部15には、外部機器に搭載されたWebブラウザーとHTTPプロトコルによる通信を行ってWebブラウザーに各種Web画面を提供するWebサーバーとしての機能を実現させるためのWebサーバープログラムや、Webサーバー上で動作し、Webブラウザーを介して外部機器の操作者に健康情報管理サービスを提供するためのアプリケーションプログラム等が記憶されている。
記憶部15には、利用者DB(DataBase)151、閾値DB152が記憶されている。また、記憶部15は、ファイル格納部153を有する。ファイル格納部153には、健康情報・医療情報ファイルが格納される。
図3(a)に、利用者DB151のデータ構成例を示す。
利用者DB151には、利用者IDの最終値、各利用者の利用者情報が格納される。
利用者IDは、各利用者に対してシステムが自動で付番するユニークなIDである。
利用者IDの最終値は、利用者IDとして付番された値の最終値である。次回の利用者登録時には、この最終値に1を加算した値が利用者IDとして発行される。
利用者情報は、各利用者(住民、医療機関、自治体)に関する情報である。自治体用の利用者情報は、健康情報管理システム100の構築時に登録される。住民用の利用者情報、医療機関用の利用者情報は、自治体サーバー10が提供するWeb画面又は申請書により登録される。
図3(b)に、各利用者の利用者情報に含まれる項目の例を示す。また、図3(b)では、利用者が住民、医療機関、自治体である場合に、登録される項目をチェックマークで示している。なお、医療機関、自治体に対しては、操作者個人にではなく、医療機関、自治体という団体に対して利用が認められる。
利用者情報には、利用者ID、登録日時、利用者種別(0:自治体、1:医療機関、2:住民)、メールアドレス、パスワード、医療機関ID、施設名称、利用者名(医療機関においては施設長名)、性別(0:男性、1:女性)、生年月日、住所(医療機関においては施設の住所)、電話番号、同居区分(0:有、1:無)、結婚区分(0:既婚、1:離別・死別、2:未婚)、第1健康リスク、第2健康リスク、公開状態、保健指導依頼等が含まれる。
登録日時は、利用者情報が登録された日時である。
利用者種別は、利用者の種別を示す情報である。
メールアドレスは、利用者への通知先となる電子メールのアドレスであり、ログインIDとしても使用される。
パスワードは、利用者が健康情報管理システム100を利用する際の利用者認証に用いられる。
医療機関IDは、医療機関の識別情報である。
施設名称は、医療機関(施設)の名称である。
同居区分は、同居人の有無を示す情報である。
結婚区分は、結婚状態を示す情報である。
第1健康リスクは、生活習慣病チェック結果から得られた注意項目数である。
第2健康リスクは、健康情報・医療情報ファイルの解析から得られたポイント数である。
公開状態は、住民の健康情報及び医療情報に対する公開状態を示す情報である。公開状態は、0:未処理(要請/強制なし)、1:要請中、2:同意、3:拒否、4:未確認、5:確認済みのいずれかの値をとる。
「0」は、公開要請も、強制的な公開も行われていない状態である。利用者情報が登録された際の公開状態の初期値は「0」である。
「1」は、住民に公開要請を行う場合の、要請中の状態である。
「2」は、住民に公開要請を行った結果、同意が得られた状態である。
「3」は、住民に公開要請を行った結果、拒否された状態である。
「4」は、住民に公開要請を行うことなく、強制的に公開を行う場合の、住民による確認が行われていない状態である。
「5」は、住民に公開要請を行うことなく、強制的に公開を行う場合の、住民による確認が行われた状態である。
保健指導依頼は、住民に対する保健指導を依頼したか否かを示す情報である。保健指導依頼は、0:未依頼、1:依頼済みのいずれかの値をとる。保健指導として、例えば、保健師の訪問等が挙げられる。
図4に、閾値DB152のデータ構成例を示す。
閾値DB152には、健康リスク算出間隔、第1健康リスクの閾値A、第1健康リスクの閾値B(B>A)、第2健康リスクの閾値C、第2健康リスクの閾値D(D>C)が格納される。
健康リスク算出間隔は、健康リスク算出処理(図14参照)を実施する間隔となる時間である。
第1健康リスクの閾値Aは、第1健康リスク(生活習慣病チェック結果から得られた注意項目数)に対して、「健康リスク小」と「健康リスク中」との境界となる第1の閾値である。
第1健康リスクの閾値Bは、第1健康リスクに対して、「健康リスク中」と「健康リスク大」との境界となる第2の閾値である。
第1健康リスクの注意項目数が閾値A未満の場合には「健康リスク小」、第1健康リスクの注意項目数が閾値A以上かつ閾値B未満の場合には「健康リスク中」、第1健康リスクの注意項目数が閾値B以上の場合には「健康リスク大」と判定される。
第2健康リスクの閾値Cは、第2健康リスク(健康情報・医療情報ファイルの解析から得られたポイント数)に対して、「健康リスク小」と「健康リスク中」との境界となる第1の閾値である。
第2健康リスクの閾値Dは、第2健康リスクに対して、「健康リスク中」と「健康リスク大」との境界となる第2の閾値である。
第2健康リスクのポイント数が閾値C未満の場合には「健康リスク小」、第2健康リスクのポイント数が閾値C以上かつ閾値D未満の場合には「健康リスク中」、第2健康リスクのポイント数が閾値D以上の場合には「健康リスク大」と判定される。
図5に、ファイル格納部153におけるフォルダー構成を示す。
健康情報・医療情報フォルダーの下位階層には、利用者ごとの利用者IDと一致する名称のフォルダー(利用者IDフォルダー)が作成される。
利用者IDフォルダーには、記録項目設定ファイルが格納されるとともに、利用者IDフォルダーの下位階層には、記録日時ごとの記録日時フォルダーが作成される。
記録項目設定ファイルには、各住民自身が設定した登録すべき項目を示す情報が含まれる。具体的には、記録項目設定ファイルにおいて、図6に示す健康情報の各項目に対して、表示/非表示が設定されている。各住民が健康情報を登録する際の入力画面には、記録項目設定ファイルに従って、各住民が設定した項目のみが表示される。
記録日時フォルダーには、当該記録日時フォルダーに対応する記録日時に登録された、当該記録日時フォルダーの上位階層の利用者IDフォルダーに対応する利用者(住民)の健康情報・医療情報ファイルが格納される。
図6に、健康情報・医療情報ファイルのデータ構成例を示す。
健康情報・医療情報ファイルには、利用者ID、記録日時、健康情報、医療情報が含まれる。
利用者IDは、住民(管理対象者)の利用者IDである。
記録日時は、健康情報・医療情報ファイルが記録された日時である。
健康情報には、活動記録(歩数、距離、時間等)、バイタルデータ(体重、身長、体脂肪率、脂肪量、筋肉量、体水分量、推定骨量、最高血圧、最低血圧、脈拍数、血糖値等)、食事記録(食事情報等)、服薬情報(薬品情報等)等が含まれる。
医療情報には、診療情報、傷病情報、処方情報、検体検査結果、検診データ等が含まれる。
制御部11は、住民端末20、医療機関端末30、自治体端末40において、各利用者に対応するログインアカウント(メールアドレス・パスワード)から自治体サーバー10にアクセスがあった場合に、記憶部15の利用者DB151を参照して、予め登録されている利用者であるか否かを判断する。制御部11は、住民端末20、医療機関端末30、自治体端末40において入力されたメールアドレス及びパスワードの組み合わせが利用者DB151に登録されている場合には、この利用者が正当な利用者であると判断する。
制御部11は、住民端末20から住民(管理対象者)の健康に関する健康情報を取得する。すなわち、制御部11は、健康情報取得手段として機能する。
制御部11は、住民端末20から取得した健康情報を当該健康情報に係る住民(管理対象者)と対応付けて記憶部15に記憶させる。すなわち、制御部11は、記憶制御手段として機能する。具体的には、制御部11は、ファイル格納部153において、住民端末20を操作する住民に対応する利用者IDフォルダーの下位階層に、計時部14から取得した現在日時と一致する名称のフォルダー(記録日時フォルダー)を作成し、この記録日時フォルダーに健康情報を健康情報・医療情報ファイルとして登録する。
制御部11は、医療機関端末30から住民(管理対象者)の医療情報を取得する。すなわち、制御部11は、医療情報取得手段として機能する。
制御部11は、医療機関端末30から取得した医療情報を当該医療情報に係る住民(管理対象者)と対応付けて記憶部15に記憶させる。具体的には、制御部11は、ファイル格納部153において、医療情報に係る住民に対応する利用者IDフォルダーの下位階層に、計時部14から取得した現在日時と一致する名称のフォルダー(記録日時フォルダー)を作成し、この記録日時フォルダーに医療情報を健康情報・医療情報ファイルとして登録する。
制御部11は、住民(管理対象者)の健康情報を解析して、当該住民の健康リスクを算出する。すなわち、制御部11は、算出手段として機能する。
また、制御部11は、住民(管理対象者)の健康情報及び医療情報を解析して、当該住民の健康リスクを算出する。
制御部11は、算出された住民の健康リスクに基づいて、当該住民の健康情報を公開するか否かを制御する。すなわち、制御部11は、公開制御手段として機能する。制御部11により公開される情報には、健康情報だけでなく、医療情報も含まれる。
制御部11は、算出された健康リスクに基づいて、健康情報が公開される条件として、健康情報に係る住民(管理対象者)に対応する住民端末20から、健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する。すなわち、制御部11は、判定手段として機能する。
制御部11は、健康リスクが第1の閾値以上第2の閾値未満である場合に、同意情報を取得する必要があると判定する。制御部11は、健康リスクが第2の閾値以上である場合に、同意情報を取得する必要がないと判定する。
制御部11は、健康リスクが第1の閾値以上第2の閾値未満である場合に、健康情報に係る住民(管理対象者)に対応する住民端末20から同意情報が取得された後に、当該住民の健康情報を公開する。制御部11は、健康リスクが第2の閾値以上である場合に、住民端末20から同意情報を取得することなく、当該健康リスクに係る住民の健康情報を公開する。制御部11は、健康リスクが第1の閾値未満である場合に、当該健康リスクに係る住民の健康情報を公開しない。
健康情報、医療情報の公開は、自治体端末(管理端末)40からの健康情報、医療情報の閲覧を可能とすることである。
なお、住民端末20から自治体サーバー10にアクセスがあった場合、住民本人の健康情報、医療情報については、閲覧可能となっている。
〔住民端末の構成〕
図7に、住民端末20の機能的構成を示す。
図7に示すように、住民端末20は、制御部21、操作部22、表示部23、通信部24、RAM25、記憶部26等を備えて構成されており、各部はバス27により接続されている。
制御部21は、CPU等から構成され、住民端末20の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部22から入力される操作信号又は通信部24により受信される指示信号に応じて、記憶部26に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAM25に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部22は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部21に出力する。
住民端末20がタブレット端末、スマートフォン等である場合には、操作部22は、電源をオン/オフさせる電源キー等の操作キー、表示部23に積層されたタッチパネルにより構成され、各操作キーに対応する操作信号、操作者の指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部21に出力する。
表示部23は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。例えば、表示部23は、自治体サーバー10から受信した各種Web画面の表示用データに基づいて各種Web画面を表示する。
通信部24は、ネットワークインターフェース等により構成され、LAN、WAN、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。また、通信部24は、携帯電話回線等を用いて無線通信を行い、通信ネットワークNを介して接続された自治体サーバー10等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM25は、制御部21により実行制御される各種処理において、記憶部26から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部26は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメーターやファイル等を記憶している。例えば、記憶部26には、Webブラウザーを実現するためのWebブラウザープログラム等が記憶されている。
〔医療機関端末の構成〕
図7に、医療機関端末30の機能的構成を示す。
図7に示すように、医療機関端末30は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、RAM35、記憶部36等を備えて構成されており、各部はバス37により接続されている。医療機関端末30の各部は、住民端末20の各部と同様であるため、説明を省略する。
〔自治体端末の構成〕
図7に、自治体端末40の機能的構成を示す。
図7に示すように、自治体端末40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、RAM45、記憶部46等を備えて構成されており、各部はバス47により接続されている。自治体端末40の各部は、住民端末20の各部と同様であるため、説明を省略する。
〔健康情報管理システムにおける動作〕
次に、健康情報管理システム100における動作について説明する。
<住民利用者登録処理>
各住民が初めて健康情報管理システム100を利用する際には、住民端末20から住民の利用者登録を行う。住民端末20は、自治体サーバー10にアクセスし、操作部22から入力された住民の利用者情報を自治体サーバー10に送信する。
自治体サーバー10では、制御部11が、記憶部15の利用者DB151の「利用者IDの最終値」に1を加算した値を、新たに登録される利用者(住民)の利用者IDとする。制御部11は、この新たに付番された利用者IDの利用者情報として、利用者種別に「2:住民」を設定し、登録日時に計時部14から取得した現在日時を設定し、利用者DB151に登録する。そして、制御部11は、新たに付番された利用者IDの利用者情報として、住民端末20において入力された利用者情報を利用者DB151に保存する。なお、公開状態の初期値は「0:未処理」とする。
また、制御部11は、ファイル格納部153の健康情報・医療情報フォルダーの下位階層に、新たに登録された利用者の利用者IDと一致する名称の利用者IDフォルダーを作成する。
<医療機関利用者登録処理>
医療機関が初めて健康情報管理システム100を利用する際には、医療機関から自治体に利用申請書を提出する。
自治体職員は、利用申請書に基づいて、自治体端末40から医療機関の利用者登録を行う。自治体端末40は、自治体サーバー10にアクセスし、操作部42から入力された医療機関の利用者情報を自治体サーバー10に送信する。
自治体サーバー10では、制御部11が、記憶部15の利用者DB151の「利用者IDの最終値」に1を加算した値を、新たに登録される利用者(医療機関)の利用者IDとする。制御部11は、この新たに付番された利用者IDの利用者情報として、利用者種別に「1:医療機関」を設定し、登録日時に計時部14から取得した現在日時を設定し、利用者DB151に登録する。そして、制御部11は、新たに付番された利用者IDの利用者情報として、自治体端末40において入力された医療機関の利用者情報を利用者DB151に保存する。
また、制御部11は、新たに登録された利用者情報に含まれるメールアドレス宛てに登録用URLを記載したメールを、通信部12を介して送信する。
医療機関に所属する医療従事者は、医療機関端末30において受信したメールに記載されているURLにアクセスし、自治体サーバー10に追加の情報(パスワード等)を登録する。
自治体サーバー10では、制御部11が、医療機関端末30において入力されたパスワード等の情報を利用者DB151に保存する。
<健康情報登録処理>
図8は、自治体サーバー10により実行される健康情報登録処理を示すフローチャートである。この処理は、住民端末20から健康情報を取得して登録する処理であって、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、住民端末20において、住民が操作部22によりWebブラウザー上から自治体サーバー10にアクセスするためのURLを入力すると、制御部21は、入力されたURLに基づいて、通信部24を介して自治体サーバー10にアクセスを行う。
自治体サーバー10では、制御部11は、住民端末20からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS1)。具体的には、制御部11は、住民端末20に対し、通信部12を介してログイン画面を表示するための表示用データを送信する。なお、自治体サーバー10のWebサーバー機能により住民端末20に送信されるログイン画面をはじめとする各種Web画面の表示用データには、HTML、スタイルシート、画像データ、住民端末20で所定の処理を実行させるためのスクリプト等が含まれる。
住民端末20では、通信部24によりログイン画面の表示用データが受信されると、制御部21は、表示部23にログイン画面を表示させる。ログイン画面には、メールアドレス及びパスワードの入力欄が含まれる。住民がログイン画面において、操作部22からの操作により、メールアドレス及びパスワードを入力すると、制御部21は、入力されたメールアドレス及びパスワードを通信部24を介して自治体サーバー10に送信する。
自治体サーバー10では、通信部12によりメールアドレス及びパスワードが受信されると、制御部11は、利用者認証を行う。具体的には、制御部11は、記憶部15の利用者DB151から、住民端末20において入力されたメールアドレスと一致するレコード(住民端末20を操作する住民の利用者IDに対応する利用者情報)を検索し、検索されたレコードに含まれるパスワードと住民端末20において入力されたパスワードが一致する場合に、利用者認証が成功したと判断する。
次に、制御部11は、利用者DB151から、住民端末20を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(2:住民)を取得する(ステップS2)。
次に、制御部11は、住民端末20に対し、通信部12を介してログイン利用者のホーム画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS3)。
住民端末20では、表示部23にホーム画面が表示される。
図9に、住民端末20の表示部23に表示されるホーム画面231の例を示す。ホーム画面231には、ホーム画面アイコン51、健康情報の種別アイコンとしての活動記録アイコン52、バイタルデータアイコン53、食事記録アイコン54、服薬情報アイコン55が含まれる。住民は、操作部22からの操作により、いずれかの種別アイコンを選択する。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において選択された健康情報の種別アイコンを示す情報を、通信部12を介して取得すると(ステップS4)、住民端末20に対し、通信部12を介して選択されたアイコンに対応する健康情報入力画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS5)。
住民端末20では、表示部23に選択されたアイコンに対応する健康情報入力画面が表示される。
図10に、住民端末20の表示部23に表示される健康情報入力画面232の例を示す。健康情報入力画面232は、ホーム画面231において活動記録アイコン52が選択された場合の画面例であり、歩数入力欄61、距離入力欄62、時間入力欄63、記録ボタンB22を含む。住民は、操作部22からの操作により、歩数等の健康情報を入力する。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において入力された健康情報を、通信部12を介して取得する(ステップS6)。
次に、制御部11は、住民端末20から他のアイコンに対応する健康情報が登録されるか否かを判断する(ステップS7)。具体的には、制御部11は、住民端末20において、健康情報入力画面232の記録ボタンB22が押下されない場合に、他のアイコンに対応する健康情報が登録されると判断し、記録ボタンB22が押下された場合に、他のアイコンに対応する健康情報が登録されないと判断する。他のアイコンに対応する健康情報が登録される場合には(ステップS7;YES)、ステップS4に戻り、処理が繰り返される。
ステップS7において、他のアイコンに対応する健康情報が登録されない場合には(ステップS7;NO)、制御部11は、記憶部15のファイル格納部153において、健康情報・医療情報フォルダーの下位階層のログイン利用者の利用者IDフォルダーの下位階層に、現在日時の記録日時フォルダーを作成する(ステップS8)。
次に、制御部11は、登録された健康情報を健康情報・医療情報ファイルとして記録日時フォルダーに保存する(ステップS9)。
以上で、健康情報登録処理が終了する。
<医療情報登録処理>
図11は、自治体サーバー10により実行される医療情報登録処理を示すフローチャートである。この処理は、医療機関端末30から医療情報を取得して登録する処理であって、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、自治体サーバー10では、制御部11は、医療機関端末30からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS11)。ログイン処理の詳細については、利用者と利用者が使用する端末が異なることを除いて、健康情報登録処理のステップS1と同様である。
次に、制御部11は、記憶部15の利用者DB151から、医療機関端末30を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(1:医療機関)を取得する(ステップS12)。
次に、制御部11は、医療機関端末30に対し、通信部12を介して医療機関共通のホーム画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS13)。
医療機関端末30では、表示部33に医療機関共通のホーム画面が表示される。
図12に、医療機関端末30の表示部33に表示される医療機関共通のホーム画面331の例を示す。医療機関共通のホーム画面331には、医療情報の登録方法(SS−MIX2、レセプトデータ、その他)を選択するためのボタンB31,B32,B33が含まれる。医療従事者は、操作部32からの操作により、いずれかの登録方法に対応するボタンを選択する。
SS−MIX2は、厚生労働省電子的診療情報交換推進事業(Standardized Structured Medical Information eXchange)において策定された医療情報の交換・共有のための規約である。SS−MIX2に対応するボタンB31が選択されると、医療機関の電子カルテシステムから出力される、SS−MIX2に則った標準化形式のデータを自治体サーバー10に送信することができる。SS−MIX2に則ったデータには、患者基本情報(患者に関する情報)、投薬情報(処方情報)、注射情報(実施したか否かの情報は含まない。)、検体検査、画像検査等が含まれる。
レセプトデータは、医療機関の医事会計システムから出力される標準化形式のデータである。レセプトデータには、患者基本情報、投薬情報(処方情報)、注射情報、処置情報、手術・麻酔情報、検体検査(検査をしたことのみ。検査結果は含まない。)、画像検査(画像撮影をしたことのみ。画像データは含まない。)、リハビリテーション情報等が含まれる。
自治体サーバー10において、制御部11は、医療機関端末30において選択された医療情報の登録方法を示す情報を、通信部12を介して取得すると(ステップS14)、医療機関端末30に対し、通信部12を介してファイル選択画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS15)。
医療機関端末30では、表示部33にファイル選択画面が表示される。
図13に、医療機関端末30の表示部33に表示されるファイル選択画面332の例を示す。ファイル選択画面332には、ファイル選択領域71、キャンセルボタンB34、登録ボタンB35等が含まれる。医療従事者が、操作部32からの操作により、ファイル選択領域71において登録するファイルを選択し、登録ボタンB35を押下すると、制御部31は、選択されたファイルを通信部34を介して自治体サーバー10に送信する。なお、医療機関では、患者である住民に健康情報管理システム100に利用者登録していることを申告させる。医療従事者は、ファイル選択画面332において、利用者登録済みの住民の医療情報のファイルを選択する。
制御部11は、医療機関端末30において選択されたファイルを、通信部12を介して取得する(ステップS16)。
次に、制御部11は、登録されるファイルの利用者情報(利用者名等)に基づいて、利用者DB151から該当する利用者IDを取得する(ステップS17)。具体的には、制御部11は、選択されたファイル(標準化形式のデータ)に含まれる患者基本情報から利用者情報を取得し、利用者DB151から利用者情報に該当する利用者IDを取得する。
制御部11は、記憶部15のファイル格納部153において、健康情報・医療情報フォルダーの下位階層の利用者IDフォルダー(ステップS17で取得された利用者IDに対応するフォルダー)の下位階層に、現在日時の記録日時フォルダーを作成する(ステップS18)。
次に、制御部11は、登録された医療情報を健康情報・医療情報ファイルとして記録日時フォルダーに保存する(ステップS19)。具体的には、制御部11は、標準化形式のファイルで受け取った医療情報から各項目のデータを読み出し、図6に示すフォーマットの健康情報・医療情報ファイルを生成し、記録日時フォルダーに保存する。
次に、制御部11は、医療機関端末30から他の医療情報が登録されるか否かを判断する(ステップS20)。具体的には、制御部11は、医療機関端末30において、医療情報の登録を終了する旨の操作が行われた場合に、他の医療情報が登録されないと判断する。他の医療情報が登録される場合には(ステップS20;YES)、ステップS14に戻り、処理が繰り返される。
ステップS20において、他の医療情報が登録されない場合には(ステップS20;NO)、医療情報登録処理が終了する。
<健康リスク算出処理>
図14は、自治体サーバー10により実行される健康リスク算出処理を示すフローチャートである。健康リスク算出処理は、自治体サーバー10に登録されている情報を解析し、各住民の健康リスクを算出する処理であり、記憶部15の閾値DB152の健康リスク算出間隔の時間間隔で実行される。この処理は、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
制御部11は、計時部14から取得される現在日時に基づいて、前回の健康リスク算出処理の実行日時から健康リスク算出間隔が経過した場合に、健康リスク算出処理を実行する。
まず、制御部11は、記憶部15の利用者DB151に登録されている全住民に生活習慣病チェック実施要求をメール配信する(ステップS21)。具体的には、制御部11は、利用者DB151に登録されている利用者のうち、利用者種別が「2:住民」である利用者を抽出し、利用者DB151から抽出された利用者のメールアドレスを取得し、取得されたメールアドレス宛てに生活習慣病チェック実施要求のメールを、通信部12を介して送信する。
メールを受信した住民は、住民端末20において、自治体サーバー10にアクセスを行う。
自治体サーバー10では、制御部11は、住民端末20からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS22)。ログイン処理の詳細については、健康情報登録処理のステップS1と同様である。
次に、制御部11は、利用者DB151から、住民端末20を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(2:住民)を取得する(ステップS23)。
次に、制御部11は、住民端末20に対し、通信部12を介してログイン利用者のホーム画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS24)。
住民端末20では、表示部23にホーム画面が表示される。
図9に示すように、生活習慣病チェック実施要求のメール配信後、最初のログイン時に表示されるホーム画面231には、生活習慣病チェックに対する回答ボタンB21が含まれる。住民は、操作部22からの操作により、回答ボタンB21を押下する。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において生活習慣病チェックが選択されたこと(回答ボタンB21の押下)を示す情報を、通信部12を介して取得すると(ステップS25)、住民端末20に対し、通信部12を介して生活習慣病チェック入力画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS26)。
住民端末20では、表示部23に生活習慣病チェック入力画面が表示される。
図15(a)〜(c)に、住民端末20の表示部23に表示される生活習慣病チェック入力画面233A,233B,233Cの例を示す。生活習慣病チェック入力画面233A,233B,233Cには、各チェック項目に対してチェックボックスC1〜C25が設けられている。また、生活習慣病チェック入力画面233A,233B,233Cには、キャンセルボタンB23、保存ボタンB24等が含まれる。住民は、操作部22からの操作により、各チェック項目の該当箇所にチェックを行い、保存ボタンB24を押下する。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において入力されたチェック結果を、通信部12を介して取得し、第1健康リスク(注意項目数)を算出する(ステップS27)。
次に、制御部11は、生活習慣病チェックにおける注意項目数を、利用者DB151のログイン利用者の第1健康リスクに格納する(ステップS28)。なお、生活習慣病チェックにより入力される情報も、健康情報の一部である。注意項目数だけでなく、チェック結果自体も保存されることとしてもよい。
次に、制御部11は、記憶部15のファイル格納部153において、健康情報・医療情報フォルダーの下位階層のログイン利用者の利用者IDフォルダーの下位階層に存在する、全ての記録日時フォルダー内の健康情報・医療情報ファイルを解析し、項目ごとのポイントを加算し、第2健康リスク(ポイント数)を算出する(ステップS29)。
図16に、健康情報・医療情報の各項目に対して定められたポイントの例を示す。例えば、BMI値については、25未満の場合には1ポイント、25以上35未満の場合には2ポイント、35以上3の場合には3ポイントを加算する。
次に、制御部11は、健康情報・医療情報ファイルの解析から得られたポイント数を、利用者DB151のログイン利用者の第2健康リスクに格納する(ステップS30)。
次に、制御部11は、情報公開処理を実行する(ステップS31)。
以上で、健康リスク算出処理が終了する。
<情報公開処理>
図17及び図18は、自治体サーバー10により実行される情報公開処理(ステップS31)を示すフローチャートである。この処理は、各住民の健康リスクに応じて健康情報及び医療情報の公開状態を変更する処理であり、住民ごとに行われる。具体的には、制御部11は、記憶部15の利用者DB151に登録されている利用者のうち、利用者種別が「2:住民」である利用者を抽出し、抽出された利用者ごとに、情報公開処理を行う。
まず、制御部11は、利用者DB151から処理対象とする住民の第1健康リスク及び第2健康リスクを取得する(ステップS41)。
次に、制御部11は、記憶部15の閾値DB152から第2健康リスクの閾値C及び第2健康リスクの閾値Dを取得し、第2健康リスクのポイント数(健康情報・医療情報ファイルの解析から得られたポイント数)を、閾値C、閾値Dと比較する(ステップS42)。
第2健康リスクのポイント数が閾値C未満の場合には(ステップS42;ポイント数<閾値C)、制御部11は、「健康リスク小」と判定し、情報公開処理が終了する。
ステップS42において、第2健康リスクのポイント数が閾値C以上かつ閾値D未満の場合には(ステップS42;閾値C≦ポイント数<閾値D)、制御部11は、閾値DB152から第1健康リスクの閾値A及び第1健康リスクの閾値Bを取得し、第1健康リスクの注意項目数(生活習慣病チェック結果から得られた注意項目数)を、閾値A、閾値Bと比較する(ステップS43)。
第1健康リスクの注意項目数が閾値A未満の場合には(ステップS43;注意項目数<閾値A)、制御部11は、「健康リスク小」と判定し、情報公開処理が終了する。
ステップS43において、第1健康リスクの注意項目数が閾値A以上かつ閾値B未満の場合には(ステップS43;閾値A≦注意項目数<閾値B)、制御部11は、「健康リスク中」と判定し、処理対象の住民に情報公開要請を通信部12を介して送信する(ステップS44)。具体的には、制御部11は、利用者DB151から処理対象の住民のメールアドレスを取得し、取得されたメールアドレス宛てに情報公開要請のメールを、通信部12を介して送信する。
次に、制御部11は、利用者DB151において、処理対象の住民の公開状態を「1:要請中」に設定する(ステップS45)。
その後、処理対象の住民が住民端末20において、自治体サーバー10にアクセスを行う。
自治体サーバー10では、制御部11は、住民端末20からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS46)。ログイン処理の詳細については、健康情報登録処理のステップS1と同様である。
次に、制御部11は、利用者DB151から、住民端末20を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(2:住民)を取得する(ステップS47)。
次に、制御部11は、利用者DB151において、ログイン利用者の利用者IDに対応する公開状態が「1:要請中」であるため、住民端末20に対し、通信部12を介して情報公開要請画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS48)。
住民端末20では、表示部23に情報公開要請画面が表示される。
図19に、住民端末20の表示部23に表示される情報公開要請画面234の例を示す。
情報公開要請画面234には、処理対象の住民の健康情報及び医療情報を自治体に公開することに対する了承を促す要請を示すメッセージが表示される。また、情報公開要請画面234には、同意ボタンB25、拒否ボタンB26が含まれる。
住民は、操作部22からの操作により、同意ボタンB25又は拒否ボタンB26を押下する。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において住民が情報公開に同意したか否かを判断する(ステップS49)。具体的には、制御部11は、住民端末20において押下された同意ボタンB25又は拒否ボタンB26を示す情報を、通信部12を介して取得し、情報公開に同意したか否かを判断する。
住民端末20において住民が情報公開に同意した場合には(ステップS49;YES)、制御部11は、利用者DB151において、処理対象の住民の公開状態を「2:同意」に設定する(ステップS50)。これ以降、制御部11は、自治体端末40に対して、処理対象の住民の健康情報及び医療情報を公開する(ステップS51)。
ステップS49で、住民端末20において住民が情報公開に同意しなかった場合には(ステップS49;NO)、制御部11は、記憶部15の利用者DB151において、処理対象の住民の公開状態を「3:拒否」に設定する(ステップS52)。
ステップS42において、第2健康リスクのポイント数が閾値D以上の場合(ステップS42;閾値D≦ポイント数)、又は、ステップS43において、第1健康リスクの注意項目数が閾値B以上の場合には(ステップS43;閾値B≦注意項目数)、制御部11は、「健康リスク大」と判定し、図18のステップS53に移行する。
ステップS53では、制御部11は、利用者DB151において、処理対象の住民の公開状態を「4:未確認」に設定する。これ以降、制御部11は、自治体端末40に対して、処理対象の住民の健康情報及び医療情報を公開する(ステップS54)。
次に、制御部11は、処理対象の住民に健康情報及び医療情報を公開したことを通知する(ステップS55)。具体的には、制御部11は、利用者DB151から処理対象の住民のメールアドレスを取得し、取得されたメールアドレス宛てに情報を公開した旨のメールを、通信部12を介して送信する。
その後、処理対象の住民が住民端末20において、自治体サーバー10にアクセスを行う。
自治体サーバー10では、制御部11は、住民端末20からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS56)。ログイン処理の詳細については、健康情報登録処理のステップS1と同様である。
次に、制御部11は、利用者DB151から、住民端末20を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(2:住民)を取得する(ステップS57)。
次に、制御部11は、利用者DB151において、ログイン利用者の利用者IDに対応する公開状態が「4:未確認」であるため、住民端末20に対し、通信部12を介して強制公開通知画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS58)。強制公開通知画面は、健康リスクが大きいため、自治体端末40に情報を公開したことを通知するための画面である。
住民端末20では、表示部23に強制公開通知画面が表示される。
図20に、住民端末20の表示部23に表示される強制公開通知画面235の例を示す。
強制公開通知画面235には、処理対象の住民の健康情報及び医療情報を自治体に公開した旨のメッセージが表示される。また、強制公開通知画面235には、確認ボタンB27が含まれる。
自治体サーバー10において、制御部11は、住民端末20において住民が強制的な情報公開を確認したか否かを判断する(ステップS59)。具体的には、制御部11は、住民端末20において情報公開が確認されたこと(確認ボタンB27の押下)を示す情報を、通信部12を介して取得した場合に、住民が情報公開を確認したと判断する。
住民端末20において住民が強制的な情報公開を確認した場合には(ステップS59;YES)、制御部11は、利用者DB151において、処理対象の住民の公開状態を「5:確認済み」に設定する(ステップS60)。
ステップS51、ステップS52、ステップS60の後、又は、ステップS59で、住民端末20において住民が強制的な情報公開を確認しなかった場合には(ステップS59;NO)、情報公開処理が終了する。
<情報提供処理>
図21は、自治体サーバー10により実行される情報提供処理を示すフローチャートである。この処理は、自治体端末40に対して公開されている情報を提供する処理であって、制御部11と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、自治体サーバー10では、制御部11は、自治体端末40からのアクセスに応じて、ログイン処理を行う(ステップS61)。ログイン処理の詳細については、利用者と利用者が使用する端末が異なることを除いて、健康情報登録処理のステップS1と同様である。
次に、制御部11は、記憶部15の利用者DB151から、自治体端末40を操作するログイン利用者の利用者IDに対応する利用者種別(0:自治体)を取得する(ステップS62)。
次に、制御部11は、自治体端末40に対し、通信部12を介して自治体のホーム画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS63)。
自治体端末40では、表示部43に自治体のホーム画面が表示される。
図22に、自治体端末40の表示部43に表示される自治体のホーム画面431の例を示す。自治体のホーム画面431には、公開管理ボタンB41が含まれる。
自治体サーバー10において、制御部11は、自治体端末40において公開管理が選択されたこと(公開管理ボタンB41の押下)を示す情報を、通信部12を介して取得すると(ステップS64)、自治体端末40に対し、通信部12を介して公開管理画面を表示するための表示用データを送信する(ステップS65)。公開管理画面には、個人が特定できない状態での住民のリストが含まれる。例えば、制御部11は、利用者DB151から、利用者種別が「2:住民」であるレコードの公開状態、保健指導依頼、第1健康リスク、第2健康リスク、住所を抽出する。制御部11は、第1健康リスク及び第2健康リスクから健康リスク(大・中・小)を求める。健康リスクの求め方は、情報公開処理(図17及び図18参照)のステップS42及びステップS43の処理と同様である。また、制御部11は、住所から市町村等、おおまかな居住地域を示す情報のみを残す。そして、制御部11は、健康リスクが「中」又は「大」と判定された住民の公開状態、保健指導依頼、健康リスク、居住地域の組み合わせを一覧表示するための表示用データを生成する。この際、制御部11は、公開状態が「2:同意」、「4:未確認」又は「5:確認済み」である住民については、選択可能に表示させ、公開状態が「1:要請中」又は「3:拒否」である住民については、選択不可能に表示させる。
自治体端末40では、表示部43に公開管理画面が表示される。
図23に、自治体端末40の表示部43に表示される公開管理画面432の例を示す。公開管理画面432には、健康リスクが「中」又は「大」と判定された住民の公開状態、保健指導依頼、健康リスク、居住地域がリスト表示されている。このうち、公開要請に同意した住民、及び、健康リスクが「大」と判定された住民については、選択可能となっている。自治体の職員は、操作部42からの操作により、公開管理画面432から閲覧対象の住民を選択する。
なお、ここでは、健康リスクが「中」又は「大」と判定された住民のリストが表示されることとしたが、健康リスクが「小」と判定された住民についても、表示されることとしてもよい。ただし、健康リスクが「小」と判定された住民については、選択不可能とする。
制御部11は、自治体端末40において選択された閲覧対象の住民を示す情報を、通信部12を介して取得すると(ステップS66)、利用者DB151から選択された住民の利用者情報を取得し、ファイル格納部153から選択された住民の健康情報及び医療情報を取得する。そして、制御部11は、自治体端末40に対し、通信部12を介して選択された住民の健康情報及び医療情報を表示するための表示用データを送信する(ステップS67)。
自治体端末40では、表示部43に情報閲覧画面が表示される。
図24に、自治体端末40の表示部43に表示される情報閲覧画面433の例を示す。
次に、制御部11は、新たに保健指導依頼が行われたか否かを判断する(ステップS68)。具体的には、制御部11は、自治体端末40において、選択された住民に対する保健指導依頼を行った旨の操作が行われた場合に、新たに保健指導依頼が行われたと判断する。
新たに保健指導依頼が行われた場合には(ステップS68;YES)、制御部11は、利用者DB151において、処理対象の住民の保健指導依頼を「1:依頼済み」に設定する(ステップS69)。
ステップS69の後、又は、ステップS68において、新たに保健指導依頼が行われなかった場合には(ステップS68;NO)、制御部11は、処理を終了するか否かを判断する(ステップS70)。
処理を終了しない場合には(ステップS70;NO)、ステップS66に戻り、処理が繰り返される。
一方、処理を終了する場合には(ステップS70;YES)、情報提供処理が終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、健康リスクに基づいて、健康情報が公開される条件として、健康情報に係る住民に対応する住民端末20から、健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定するので、状況に応じて、健康情報の利用の制限を緩和することができる。また、医療情報についても同様である。
例えば、第2健康リスクが閾値C以上閾値D未満であって、かつ、第1健康リスクが閾値A以上閾値B未満である場合に、同意情報を取得する必要があると判定するので、健康リスクが「中」の場合(ある程度のリスクはあるが、緊急度は高くない場合)には、住民からの同意を得た後に、健康情報及び医療情報を公開することができる。
また、第2健康リスクが閾値D以上、又は、第1健康リスクが閾値B以上である場合(リスクも高く、緊急度も高い場合)には、「健康リスク大」と判定して、同意情報を取得することなく、健康リスクに係る住民の健康情報及び医療情報を公開することができる。
また、第2健康リスクが閾値C未満、又は、第1健康リスクが閾値A未満である場合には、「健康リスク小」と判定して、健康リスクに係る住民の健康情報及び医療情報の非公開を維持することができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る健康情報管理システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、自治体サーバー10の制御部11が健康リスク算出処理を実行する際に、管理対象の住民の健康情報及び医療情報だけでなく、他の住民を含む複数の住民の健康情報及び医療情報を取得し、複数の住民の健康情報及び医療情報に基づいて、各住民に対する健康リスクを算出することとしてもよい。具体的には、地域全体の平均値からの偏差を求める等して、他人の健康情報及び医療情報も考慮して、個人の健康リスクを算出することができる。
また、上記実施の形態では、第1健康リスクと第2健康リスクをそれぞれ算出し、健康情報及び医療情報が公開される前に同意情報を取得する必要があるか否かを、2段階(ステップS42,S43)に分けて判定する場合について説明したが、第1健康リスク又は第2健康リスクのいずれか一方に基づいて、同意情報を取得する必要があるか否かを判定することとしてもよい。
また、健康情報のみに基づいて健康リスクを算出することとしてもよいし、医療情報のみに基づいて健康リスクを算出することとしてもよい。
また、健康情報については、住民端末20にインストールされているアプリケーションソフトウェアによって、住民端末20から自治体サーバー10に自動的に登録されることとしてもよい。
また、自治体サーバー10の利用者DB151において、公開状態が「4:未確認」の状態で所定時間が経過した場合に、自動的に公開状態を「5:確認済み」に変更することとしてもよい。
また、上記実施の形態では、健康情報管理システムとして、自治体が運営する自治体サーバー10により住民の健康情報や医療情報が管理されているものについて説明したが、これに限定されない。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや不揮発性の半導体メモリーを使用した例を公開したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 自治体サーバー
11 制御部
12 通信部
14 計時部
15 記憶部
20 住民端末
30 医療機関端末
40 自治体端末
100 健康情報管理システム
151 利用者DB
152 閾値DB
153 ファイル格納部
N 通信ネットワーク

Claims (10)

  1. 管理対象者により使用される管理対象者端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された健康情報管理サーバーであって、
    前記管理対象者端末から管理対象者の健康に関する健康情報を取得する健康情報取得手段と、
    前記健康情報を当該健康情報に係る管理対象者と対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    前記健康情報を解析して健康リスクを算出する算出手段と、
    前記算出された健康リスクに基づいて、前記健康情報を公開するか否かを制御する公開制御手段と、
    前記算出された健康リスクに基づいて、前記公開制御手段により前記健康情報が公開される条件として、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から、前記健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、
    を備える健康情報管理サーバー。
  2. 前記判定手段は、前記健康リスクが第1の閾値以上第2の閾値未満である場合に、前記同意情報を取得する必要があると判定し、
    前記公開制御手段は、
    前記健康リスクが前記第1の閾値以上前記第2の閾値未満である場合に、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から前記同意情報が取得された後に、当該管理対象者の健康情報を公開し、
    前記健康リスクが前記第2の閾値以上である場合に、当該健康リスクに係る管理対象者の健康情報を公開する請求項1に記載の健康情報管理サーバー。
  3. 前記公開制御手段は、前記健康リスクが前記第1の閾値未満である場合に、当該健康リスクに係る管理対象者の健康情報を公開しない請求項2に記載の健康情報管理サーバー。
  4. 前記健康情報は、活動記録、バイタルデータ、食事記録又は服薬情報を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバー。
  5. 前記健康情報取得手段は、複数の管理対象者の健康情報を取得し、
    前記算出手段は、前記複数の管理対象者の健康情報に基づいて、各管理対象者に対する健康リスクを算出する請求項1から4のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバー。
  6. 医療機関において使用される医療機関端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続され、
    前記医療機関端末から管理対象者の医療情報を取得する医療情報取得手段を備え、
    前記記憶制御手段は、前記医療情報を当該医療情報に係る管理対象者と対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
    前記算出手段は、管理対象者の健康情報及び医療情報を解析して、当該管理対象者の健康リスクを算出する請求項1から5のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバー。
  7. 前記公開制御手段により公開される情報には、前記健康情報だけでなく、前記医療情報も含まれる請求項6に記載の健康情報管理サーバー。
  8. 前記医療情報は、診療情報、傷病情報、処方情報又は検査結果を含む請求項6又は7に記載の健康情報管理サーバー。
  9. 当該健康情報管理サーバーにおけるデータを管理するための管理端末と通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続され、
    前記公開制御手段による前記健康情報の公開は、前記管理端末からの前記健康情報の閲覧を可能とすることである請求項1から8のいずれか一項に記載の健康情報管理サーバー。
  10. 管理対象者により使用される管理対象者端末と健康情報管理サーバーとが通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続された健康情報管理システムであって、
    前記健康情報管理サーバーは、
    前記管理対象者端末から管理対象者の健康に関する健康情報を取得する健康情報取得手段と、
    前記健康情報を当該健康情報に係る管理対象者と対応付けて記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    前記健康情報を解析して健康リスクを算出する算出手段と、
    前記算出された健康リスクに基づいて、前記健康情報を公開するか否かを制御する公開制御手段と、
    前記算出された健康リスクに基づいて、前記公開制御手段により前記健康情報が公開される条件として、前記健康情報に係る管理対象者に対応する管理対象者端末から、前記健康情報の公開に対する同意を示す同意情報を取得する必要があるか否かを判定する判定手段と、
    を備える健康情報管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115188478A (zh) * 2022-09-09 2022-10-14 朔至美(南通)科技有限公司 一种全生命周期居民健康档案的数据处理系统及方法

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