JP2019124848A - 画像表示装置および画像表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を複雑化することなく駆動TFTの負荷のばらつきを補正する。【解決手段】本発明の一態様である画像表示装置は、自発光表示素子と前記自発光表示素子の駆動トランジスタとを含む画素を複数有する発光部と、複数の前記画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する開閉部と、前記開閉部を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御するか、または、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記映像信号に基づく発光の際に生じる複数の前記画素間の負荷のばらつきを前記画素毎に補正する補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する制御部とを備える。【選択図】図23

Description

本発明は、画像表示装置および画像表示方法に関する。
有機発光ダイオード(OLED;Organic Light Emitting Diode)等の自発光による表示デバイス(以下、自発光表示素子ともいう)を用いてディスプレイの各画素を構成する場合、各画素では画像出力時の発光量に応じた輝度劣化が生じる。そのため、出力画像によっては各画素間の輝度ムラによって表示品位の低下が発生する場合がある。この輝度ムラは、例えば電気的ストレスによる駆動TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)の特性変化や発光層材料の劣化によって、面内の輝度差が大きくなるために生じる。
特許文献1は、OLEDディスプレイに含まれる各画素の電気的特性の変化を補償する装置を開示する。特許文献1に記載されている装置では、例えば電源オフの際、各駆動TFTの閾値電圧と各駆動TFTの平均閾値電圧が測定される。この測定では、電源線に発光時とは逆極性の電圧が印加され、自発光表示素子や駆動TFTが持つ寄生キャパシタ等に発光時とは逆方向の電流が通電される。そして、駆動TFTがオフしたときのゲート電圧をデータ線を介して読み出すことで駆動TFTの閾値電圧が測定される。さらに、特許文献1に記載されている装置では、測定した各閾値電圧と平均閾値電圧との比較結果に基づいて、電気的負荷の小さい駆動TFTへ電圧負荷が印加される。この構成によれば、各駆動TFTの閾値電圧の分布を狭くすることができるので、閾値電圧の調整値を単一化することができる。
特表2009−543123号公報
特許文献1に記載されている装置では、電気的負荷が比較的小さい駆動TFTへ電圧負荷を印加する際に、各駆動TFTの平均閾値電圧を測定した後、次の処理が行われる。すなわち、各駆動TFTの閾値電圧の測定と、平均閾値電圧との比較と、比較結果に基づく負荷電圧の選択と、選択された負荷電圧の駆動TFTへの印加とが、行列状に配列された各画素の行毎に順次実行される。この場合、各駆動TFTの閾値電圧の測定が必要であるため、構成が複雑化するという課題が生じると考えられる。すなわち、特許文献1に記載されている技術では、構成を複雑化することなく、例えば任意の画像の表示中等、通常の画像表示状態において、電気的負荷の小さい駆動TFTへ電圧負荷を印加することができないという課題があった。
本発明の目的は、構成を複雑化することなく駆動TFTの負荷のばらつきを補正することができる画像表示装置および画像表示方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、自発光表示素子と前記自発光表示素子の駆動トランジスタとを含む画素を複数有する発光部と、複数の前記画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する開閉部と、前記開閉部を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御するか、または、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記映像信号に基づく発光の際に生じる複数の前記画素間の負荷のばらつきを前記画素毎に補正する補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する制御部とを備える画像表示装置である。
また、本発明の一態様は、自発光表示素子と前記自発光表示素子の駆動トランジスタとを含む画素を複数有する発光部と、複数の前記画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する開閉部とを用い、制御部によって、前記開閉部を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御するか、または、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記映像信号に基づく発光の際に生じる複数の前記画素間の負荷のばらつきを前記画素毎に補正する補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する画像表示方法である。
本発明によれば、構成を複雑化することなく駆動トランジスタの負荷のばらつきを補正することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示す映像表示部2の構成例を模式的に示す斜視図である。 図1に示す液晶パネル4とOLEDパネル5の構成例を示す模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す液晶パネル4の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 図1に示す画像表示装置1の動作例との比較例を説明するための模式図である。 図1に示す画像表示装置1の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶パネル4の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る液晶パネル4の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態の他の変形例に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態の他の変形例に係る液晶パネル4の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。 本発明の基本的実施形態に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像表示装置1の構成例を示すブロック図である。図1に示す画像表示装置1は、映像表示部2と、制御部3を備える。
映像表示部2は、液晶パネル4と、OLEDパネル5を備える。OLEDパネル5は、自発光表示素子であるOLEDとOLEDの駆動トランジスタとを含む画素を複数有する。液晶パネル4は、液晶層を有し、液晶層に所定の電圧を印加することで、OLEDパネル5の複数の画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で切り替わって動作する。その際、液晶パネル4は、OLEDパネル5の画素単位で開状態または閉状態で動作する。映像表示部2は、例えば図2に示すようにOLEDパネル5の発光方向前面に液晶パネル4が置かれるように液晶パネル4とOLEDパネル5を積層して構成される。図2は図1に示す映像表示部2の構成例を模式的に示す斜視図である。なお、各図では、図2に示すように映像表示部2の表示面21の面上の1方向をX方向、X方向と直交する1方向をY方向、および発光方向である表示面21の垂直方向をZ方向として各方向を示す。ここで、図3を参照して、液晶パネル4とOLEDパネル5の構成例について説明する。
図3は、図1に示す液晶パネル4とOLEDパネル5の構成例を示す模式図である。液晶パネル4は、複数(m×n個)の画素PLij(i=1〜mの整数、j=1〜nの整数)と、ゲートライン駆動回路41と、データライン駆動回路42と、制御部43を備える。複数の画素PLijは、X方向およびY方向に配列されている。各画素PLijは、駆動TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)44(以下、TFT44という)と、画素電極45を備える。TFT44のゲートはゲートラインGLLi(i=1〜mの整数)に接続され、ソースはデータラインDLLj(j=1〜nの整数)に接続され、そして、ドレインは画素電極45に接続されている。画素電極45は、各画素PLijに共通の共通電極46に液晶層を挟んで対向している。TFT44は、ゲートラインGLLiに所定の電圧が印加された場合にオンし、データラインDLLjと画素電極45を接続し、データラインDLLjに印加された電圧で液晶容量CLを充電する。なお、データラインDLLjの電圧は所定の期間毎に共通電極46の電位を基準として正または負の極性に反転される。ゲートライン駆動回路41は、制御部43の制御の下、所定の時間毎に複数のゲートラインGLLiの電圧を順次変化させる。データライン駆動回路42は、制御部43の制御の下、所定の時間毎に複数のデータラインDLLjの電圧を順次変化させる。データライン駆動回路42は、各画素PLijの透過率が最大(透過)または最小(非透過)となる電圧をデータラインDLLjから出力する。制御部43は、図1に示す制御部3が出力したシャッター制御信号に基づき、データライン駆動回路42に対して複数のデータラインDLLjの印加電圧(電圧および極性)を指示し、画素PLij毎に透過または非透過の動作状態を制御する。
一方、OLEDパネル5は、複数(m×n個)の画素PEij(i=1〜mの整数、j=1〜nの整数)と、ゲートライン駆動回路51と、データライン駆動回路52と、制御部53を備える。複数の画素PEijは、X方向およびY方向に配列されている。画素PEijは、EL(エレクトロルミネッセンス)素子ELDと駆動TFTであるTFT3と、選択TFTであるTFT2と、保持容量Csを含む。TFT2のゲートはゲートラインGELi(i=1〜mの整数)に接続され、ドレインはデータラインDELj(j=1〜nの整数)に接続されている。TFT3のドレインはEL素子ELDのアノード電極に接続され、ソースは電源ラインVccに接続されている。TFT3のゲートはTFT2を介してデータ線DELjに接続されている。また、保持容量Csは、TFT3のゲートに対してTFT2を介してデータ線DELiから印加された電圧を保持する。EL素子ELDのカソード電極は電源ラインVcathに接続されている。TFT3のオン時にEL素子ELDへ駆動電位(Vcc−Vcath)が印加され、EL素子ELDに注入される電子とホールの再結合によってEL層が発光する。ゲートライン駆動回路51は、制御部53の制御の下、所定の時間毎に複数のゲートラインGELiの電圧を順次変化させる。制御部53は、図1に示す制御部3が出力した映像信号または補正信号に基づき、画素PEij毎に輝度(印加電圧)を制御する。
なお、液晶パネル4の各画素PLijと、OLEDパネル5の各画素PEijは、XY座標が画素毎に同一となるように配置されている。すなわち、画素PLijと画素PEijは、1つの画素PXijを構成し、画素PEijによって発光の輝度が制御され、画素PLijによって画素PEijが発光した光の透過または非透過(表示または非表示)が制御される。なお、以下では、画素PLijの透過状態を画素PXijの透過状態ともいい、画素PEijの発光状態を画素PXijの発光状態ともいう。また、表示状態は、発光状態と透過状態を含むものとする。
一方、図1に示す制御部3は、信号出力部6と、信号変換部7を備える。
信号変換部7は、計算部8と、メモリ9を備える。メモリ9は、例えばフレームメモリであり、入力された1または複数フレーム分の映像信号を記憶する。計算部8は、メモリ9に記憶されている1または複数フレーム分の映像信号に基づいて補正信号を生成する。補正信号は、映像信号の表示の際に生じる複数のTFT3(駆動トランジスタ)間の負荷のばらつきを1または複数のフレーム単位で、かつ、画素PEij毎に補正するための信号である。映像信号は、複数の画素PEijによって表示する画像を表す信号であり、例えば各画素PEijの輝度を表す信号である。本実施形態において各画素PEijの輝度は、各画素PEijの各TFT3のゲート電圧を変化させることで制御することができる。したがって、映像信号に応じて各TFT3のゲートに印加される電圧が変化する。
上述した負荷のばらつきとは、複数のTFT3に印加される電気的負荷の統計的ばらつきであり、例えば複数のTFT3の各ゲートに印加される各電圧値の範囲に対応する。映像信号の表示の際に生じる複数のTFT3間の負荷のばらつきとは、映像信号に基づいて複数の画素PEijが例えば1フレームの画像を表示する場合、当該フレームにおける各画素PEijが有する各TFT3のゲートに印加される電圧の範囲に対応する。
また、負荷のばらつきを1または複数のフレーム単位で、かつ、画素PEij毎に補正するための補正信号とは、映像信号を表示する際に各TFT3に印加された電気的負荷の範囲を狭くするために、各TFT3の各ゲートに対して印加される電圧(負荷電圧)を画素PEij毎に指示する信号である。例えば、映像信号を表示する際に、あるフレームで、あるTFT3に高いゲート電圧が印加され、あるTFT3に低いゲート電圧が印加されたとする。この場合、補正信号は、例えば、高いゲート電圧が印加されたTFT3に対して次のフレームで低いゲート電圧の印加を指示するとともに、低いゲート電圧が印加されたTFT3に対して次のフレームで高いゲート電圧の印加を指示する信号である。なお、複数のフレーム単位で負荷のばらつきを補正する場合には、次のように補正信号を生成することができる。すなわち、例えば、複数のフレームで映像信号の表示によって累積された負荷と、補正信号に基づいて1または複数のフレームで印加される負荷の合計値とが各画素PEij間で等しくなるように補正信号を生成することができる。
計算部8は、例えば、映像信号が表す各画素の各輝度値を画素毎に階調反転することで補正信号を生成することができる。あるいは、計算部8は、映像信号に基づいて各TFT3の各ゲートに印加される各電圧値に応じて補正信号を生成することができる。
信号出力部6は、信号変換部7へ入力された映像信号と、計算部8から出力された補正信号とを入力する。信号出力部6は、例えば、現在のフレームの映像信号と、前回等の過去のフレームの映像信号に基づいて生成された補正信号とを、時分割で合成し、合成した信号を映像表示部2に対して出力する。また、信号出力部6は、映像信号と補正信号との合成信号に同期させてシャッター制御信号を映像表示部2に対して出力する。シャッター制御信号は、液晶パネル4の透過または非透過の動作状態および各画素PLijに印加される電圧の極性を制御するための信号である。
次に、図4を参照して信号変換部7における補正信号の生成例について説明する。図4は、図1に示す映像表示部2の動作例を説明するための模式図である。例えば、信号変換部7は、補正信号を、前フレーム期間の映像信号をメモリ9に記録し、メモリ9に記録した画素データを元に計算部8が所定の変換処理を実行することで生成する。変換処理の一例は、階調反転処理である。この場合、計算部8は、映像信号の輝度データを直接変換することで補正信号を生成する。図4に示すように、変換式の一例は次の通りである。すなわち、映像信号のRGB値(R,G,B)=(r,g,b)とした場合(ここで、r、g、bは0から255の整数)、補正信号のRGB値(Rc,Gc,Bc)=(255−r,255−g,255−b)で求めることができる。図5は、映像信号と補正信号の一例を示す模式図である。図5に示す例は、奇数(2N−1(Nは整数))フレームの出力画像21aに基づいて偶数(2N)フレームの補正画像21bを階調反転によって作成した例である。例えば画像21cの階調値が最大であり、画像21eの階調値が最小である。また、画像21dと画像21fの階調値はおおむね中間値である。
次に、図6〜図9を参照して、図1に示す画像表示装置1および図3に示す映像表示部2の動作例について説明する。図6および図7は、映像表示部2の表示状態を模式的に示す側断面図である。図6は奇数(2N−1)フレームの表示状態を示し、図7は偶数(2N)フレームの表示状態を示す。本動作例(第1の実施形態の動作例とする)では、奇数フレームでは図6に示すように液晶パネル4の各画素PLijが全て透過状態に制御されるとともに、OLEDパネル5の各画素PEijは全て映像信号に基づいて発光状態が制御される。すなわち、各画素PEijは映像信号に基づく光Lijを発光する。一方、偶数フレームでは図7に示すように液晶パネル4の各画素PLijが全て非透過状態に制御されるとともに、OLEDパネル5の各画素PEijは全て補正信号に基づいて発光状態が制御される。すなわち、各画素PEijは補正信号に基づく光Lijを発光する。
図8は、図3に示す映像表示部2の画素PXijを16個の画素PX11〜PX44として模式化して示した図であり、矢印AR1の左が第1の実施形態の動作例における2N−1(奇数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示し、矢印AR1の右が第1の実施形態の動作例における2N(偶数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示す。「R」と記された画素PX11〜PX44が映像信号に基づいて発光している状態である。また、「C」と記された画素PX11〜PX44が補正信号に基づいて発光している状態である。また、破線のブロックSL1内の画素PX11〜PX44は透過状態に制御され、鎖線のブロックSL2内の画素PX11〜PX44は非透過状態に制御されている。
図9は、図3に示す液晶パネル4の画素PLijを16個の画素PL11〜PL44として模式化して示した図であり、矢印AR2の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示し、矢印AR2の右が2N(偶数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示す。「+」と記された画素PL11〜PL44が正極性の電圧が印加されている状態である。また、「−」と記された画素PL11〜PL44が負極性の電圧が印加されている状態である。図8に示す例では、隣り合う画素PL11〜PL44間の極性を反転させるとともに、奇数フレームと偶数フレームで各画素PL11〜PL44の極性を反転させている。図8に示す例では、2N−1(奇数)フレームでは、画素PL11、31、22、42、13、33、24および44が正極性であり、また、画素PL21、41、12、32、23、43、14および34が負極性である。また、2N(偶数)フレームでは、画素PL11、31、22、42、13、33、24および44が負極性であり、また、画素PL21、41、12、32、23、43、14および34が正極性である。
第1の実施形態の動作例では、画像表示装置1が、2N−1フレームのとき、映像信号Rを表示出力し、液晶パネル4を透過状態にして表示画像を表示する。一方、2Nフレームのとき、画像表示装置1は、補正信号Cを表示出力し、液晶パネル4を非透過状態にして補正画像を非表示とする。この動作例では、全画面で補正期間を液晶パネル4をシャッターとして非表示化することにより、疑似インパルス駆動となり、動画品質を向上することができる。
また、第1の実施形態の動作例では、連続するフレーム期間で映像信号と補正信号を交互に表示出力し、駆動時のストレスによる画面全体の輝度劣化ばらつき(EL材料の発光効率、TFT特性変化のばらつき)を小さくすることができる。これにより長期間に渡って使用する場合であっても輝度ムラや焼付きのない優れた表示品位を維持することができる。とくに、静止画像を表示した場合の表示品位低下を大きく抑制することができる。
また、第1の実施形態の動作例では、補正信号を印加している画素は非表示状態に見えるため、使用者に違和感を与えることなく、正常な表示環境のままで補正処理を実行することができる。
また、第1の実施形態の動作例では、上述したように、使用者には、非表示状態の期間を設けることにより疑似インパルス駆動となり、動画ボヤケを低減する効果を得ることができ、動画応答性能を向上することができる。
ここで、図10〜図12を参照して本実施形態の効果について説明する。図10は、説明で用いる映像表示部2における表示パターンの一例を示す模式図である。図9に示す表示面21上の表示領域は、明るい表示領域A1と、暗い表示領域A2とを含んでいる。この場合、明るい表示領域A1に対応する画素PXijの駆動TFT(TFT3)の劣化が早く、暗い表示領域A2に対応する画素PXijの駆動TFT(TFT3)の劣化が遅い。図11および図12は横軸を時間tとし、縦軸を輝度レベルLvとして、表示領域A1と表示領域A2の輝度変化を模式的に示した図である。図11は補正信号による画像表示を行わない場合を示し、図12は本実施形態によって補正信号による画像表示を行った場合を示す。図11に示すように、補正信号による画像表示を行わない場合、表示領域A1の輝度変化と表示領域A2の輝度変化が異なる特性となる。この場合、輝度レベルLvが初期レベル100の半分の50に低下するまでの時間T0(輝度半減による通常の製品寿命)に対し、時間T0より短い時間T1で表示領域A1の輝度と表示領域A2の輝度の差が大きくなり、表示ムラが大きくなる。一方、図12に示すように、本実施形態による補正信号による画像表示を行った場合、表示領域A1の輝度変化と表示領域A2の輝度変化が同様な特性となる。この場合、時間T0(輝度半減による通常の製品寿命)までの間、表示領域A1の輝度と表示領域A2の輝度の差が小さく維持され、表示ムラが大きくなることはない。
本実施形態によれば、相互に隣接するフレーム期間で映像信号と補正信号に基づく電圧を駆動TFT(TFT3)のゲートに印加することにより画面全体の輝度劣化ばらつき(TFT閾値分布の範囲)を小さくすることができる。これにより長期間使用する場合であっても輝度ムラや焼付きのない優れた表示品位を維持することができる。とくに、静止画像を表示した場合の表示品位低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では、補正信号を映像信号に基づいて生成するため、各駆動TFTの閾値電圧の測定が不要であり、したがって、構成を複雑化することなく駆動TFTの負荷のばらつきを補正することができる。
また、本実施形態は次の態様を有している。すなわち、自発光表示素子とその前面に設けた透過・非透過切替えシャッター素子から構成される表示パネルにおいて、奇数フレーム(2N−1)で出力した画像に対して、偶数フレーム(2N)では、補正画像を表示するとともにシャッターを閉じている。補正画像は、前フレーム時の出力画像を元に生成された補正信号を表示出力した画像である。このように、補正画像を表示する負荷によって自発光表示領域の輝度分布は均一化される。
なお、上記の構成および動作については、例えば次のように変形することができる。
例えば、連続するフレームで交互に映像信号と補正信号を供給することに限定されず、数フレーム分の映像信号から補正信号を算出してもよい。
また、メモリ9は、フレームメモリに限定されず、ラインメモリで処理してもよい。ラインメモリで処理することにより補正信号を算出する計算時間を短縮できる。ラインメモリは1ラインに限定されず、数ライン分を処理してもよい。
また、補正信号の算出は、階調反転による生成に限定されず、各駆動TFTに供給する電圧値、発光材料に印加する電流値から補正量を算出してもよい。この場合、RGB画素からなるピクセルだけでなく、RGBW画素からなるピクセル制御にも適用できる。
また、映像信号の種類(動画/静止画)に応じて、補正信号を適用する場合のフレーム周波数f1と、補正信号を適用しない場合の周波数f2を変更してもよい。一例としては、f1=2×f2とし、補正信号非適用:60Hz、補正信号適用:120Hzとしてもよい。この場合、補正信号適用時は補正期間の影響でフレーム周波数が大きく見えるため、周波数を調整することで補正信号適用/非適用の差が目立たず自然に見える。
また、透過・非透過切替えシャッター素子は、高速にON/OFFできることが好ましく、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems;微小電気機械システム)シャッター素子を適用しても良い。
液晶パネル4は、アクティブ制御に限定されず、パッシブ制御でもよい。また、パネル全面を一度にONまたはOFFさせる電極を有する構成としてもよい。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と比較し、図1〜図3に示す画像表示装置1および映像表示部2の構成は同一であるが、映像表示部2の動作が異なる。第2の実施形態では、1つのフレーム内で映像表示画素と補正表示画素を混在させている。また、映像表示画素と補正表示画素は、連続するフレーム毎に反転制御される。また、液晶パネル4の極性反転駆動と透過・非透過のパターンが直交している。また、極性反転周期は2フレーム毎である。この動作によれば、フリッカ感が減少し、表示品位を向上することができる。また、極性反転駆動と透過・非透過パターンの干渉を避けて表示品位を向上できる。また、1つの画素に対して駆動極性の偏りを防止し、液晶パネル4の信頼性を向上できる。
図13〜図16を参照して、第2の実施形態における図3に示す映像表示部2の動作例について説明する。図13および図14は、映像表示部2の表示状態を模式的に示す側断面図である。図13は奇数(2N−1)フレームの表示状態を示し、図14は偶数(2N)フレームの表示状態を示す。図13に示すように、奇数(2N−1)フレームでは、例えば隣り合う画素PX11と画素PX12について、画素PX11が映像信号に基づく光L11を発光するとともに透過状態に制御され、画素PX12が補正信号に基づく光L12を発光するとともに非透過状態に制御される。また、図14に示すように、偶数(2N)フレームでは、画素PX11が補正信号に基づく光L11を発光するとともに非透過状態に制御され、画素PX12が映像信号に基づく光L12を発光するとともに透過状態に制御される。
図15は、図3に示す映像表示部2の画素PXijを16個の画素PX11〜PX44として模式化して示した図であり、矢印AR3の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示し、矢印AR3の右が2N(偶数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示す。図15に示す例では、2N−1(奇数)フレームで、画素PX11、21、31および41と画素PX13、23、33および43が映像信号に基づいて発光し、画素PX12、22、32および42と画素PX14、24、34および44が補正信号に基づいて発光する。また、2N(偶数)フレームで、画素PX11、21、31および41と画素PX13、23、33および43が補正信号に基づいて発光し、画素PX12、22、32および42と画素PX14、24、34および44が映像信号に基づいて発光する。
また、2N−1(奇数)フレームでは、破線のブロックSL1内の画素PX11、21、31および41とPX13、23、33および43が透過状態に制御され、鎖線のブロックSL2内の画素PX12、22、32および42とPX14、24、34および44が非透過状態に制御される。また、2N(偶数)フレームでは、鎖線のブロックSL2内の画素PX11、21、31および41と画素PX13、23、33および43が非透過状態に制御され、破線のブロックSL1内の画素PX12、22、32および42と画素PX14、24、34および44が透過状態に制御される。
図16は、図3に示す液晶パネル4の画素PLijを16個の画素PL11〜PL44として模式化して示した図である。矢印AR4の左が4N−3フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示し、矢印AR4の右が4N−2フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示す。また、矢印AR5の先でかつ矢印AR6の左が4N−1フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示し、矢印AR6の右が4Nフレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示す。4N−3フレームと4N−2フレームの極性の配列は同一である。また、4N−1フレームと4Nフレームの極性の配列は同一である。4N−3フレームと4N−2フレームの2フレームが図15に示す2N−1フレームと2Nフレームに対応し、4N−1フレームと4Nフレームの2フレームが図15に示す2N−1フレームと2Nフレームに対応する。4N−3フレームと4N−2フレームにおいて、画素PL11、12、13および14と画素PL31、32、33および34が負極性であり、画素PL21、22、23および24と画素PL41、42、43および44が正極性である。4N−1フレームと4Nフレームにおいて、画素PL11、12、13および14と画素PL31、32、33および34が正極性であり、画素PL21、22、23および24と画素PL41、42、43および44が負極性である。
次に、図17および図18を参照して、図13〜図16を参照して説明した第2の実施形態における図3に示す映像表示部2の動作例の変形例について説明する。液晶パネル4の透過・非透過のパターン周期(空間的)とそのフレーム周期(時間的)、液晶パネル4の極性反転制御のパターン周期とそのフレーム周期(時間的)は、各々の関係が一致しないことが好ましい。この変形例では、空間的、時間的に平均化した場合に駆動制御による電荷の偏りを低減できるため信頼性を向上することができる。
なお、映像信号に基づく発光と補正信号に基づく発光とは列状(Y方向に1列に並んだ状態)に限らず、行状(X方向に1列に並んだ状態)に配列することができ、また、印加電圧の極性は、行状に限らず、列状に配列することができる。
図17は、図3に示す映像表示部2の画素PXijを16個の画素PX11〜PX44として模式化して示した図であり、矢印AR7の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示し、矢印AR7の右が2N(偶数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示す。図17に示す例では、2N−1(奇数)フレームで、画素PX11、12、13および14と画素PX31、32、33および34が映像信号に基づいて発光し、画素PX21、22、23および24と画素PX41、42、43および44が補正信号に基づいて発光する。また、2N(偶数)フレームで、画素PX11、12、13および14と画素PX31、32、33および34が補正信号に基づいて発光し、画素PX21、22、23および24と画素PX41、42、43および44が映像信号に基づいて発光する。
また、2N−1(奇数)フレームでは、破線のブロックSL1内の画素PX11、12、13および14と画素PX31、32、33および34が透過状態に制御され、鎖線のブロックSL2内の画素PX21、22、23および24と画素PX41、42、43および44が非透過状態に制御される。また、2N(偶数)フレームでは、鎖線のブロックSL2内の画素PX11、12、13および14と画素PX31、32、33および34が非透過状態に制御され、破線のブロックSL1内の画素PX21、22、23および24と画素PX41、42、43および44が透過状態に制御される。
図18は、図3に示す液晶パネル4の画素PLijを16個の画素PL11〜PL44として模式化して示した図である。矢印AR8の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示し、矢印AR8の右が2N(偶数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示す。2N−1フレームにおいて、画素PL11、21、12、42、33、43、24および34が正極性であり、画素PL31、41、22、32、13、23、14および44が負極性である。また、2Nフレームにおいて、画素PL11、21、12、42、33、43、24および34が負極性であり、画素PL31、41、22、32、13、23、14および44が正極性である。
次に、図19および図20を参照して、図13〜図16を参照して説明した第2の実施形態における図3に示す映像表示部2の動作例の他の変形例について説明する。この変形例でも、液晶パネル4の透過・非透過のパターン周期(空間的)とそのフレーム周期(時間的)、液晶パネル4の極性反転制御のパターン周期とそのフレーム周期(時間的)の各々の関係を不一致としている。したがって、この変形例でも、空間的、時間的に平均化した場合に駆動制御による電荷の偏りを低減できるため信頼性を向上することができる。
図19は、図3に示す映像表示部2の画素PXijを16個の画素PX11〜PX44として模式化して示した図であり、矢印AR9の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示し、矢印AR9の右が2N(偶数)フレームの各画素PX11〜PX44の表示状態を示す。図19に示す例では、2N−1(奇数)フレームで、画素PX11、31、22、42、13、33、24および44が映像信号に基づいて発光し、画素PX21、41、12、32、23、43、14および34が補正信号に基づいて発光する。また、2N(偶数)フレームで、画素PX11、31、22、42、13、33、24および44が補正信号に基づいて発光し、画素PX21、41、12、32、23、43、14および34が映像信号に基づいて発光する。
また、2N−1(奇数)フレームでは、破線のブロックSL1内の画素PX11、31、22、42、13、33、24および44が透過状態に制御され、鎖線のブロックSL2内の画素PX21、41、12、32、23、43、14および34が非透過状態に制御される。また、2N(偶数)フレームでは、鎖線のブロックSL2内の画素PX11、31、22、42、13、33、24および44が非透過状態に制御され、破線のブロックSL1内の画素PX21、41、12、32、23、43、14および34が透過状態に制御される。
図20は、図3に示す液晶パネル4の画素PLijを16個の画素PL11〜PL44として模式化して示した図である。矢印AR10の左が2N−1(奇数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示し、矢印AR10の右が2N(偶数)フレームの各画素PL11〜PL44への印加電圧の極性を示す。2N−1フレームにおいて、各画素PL11〜44がすべて負極性である。また、2Nフレームにおいて、各画素PL11〜44がすべて負極性である。画素PL11、21、12、42、33、43、24および34が正極性である。
また、第2の実施形態およびその変形例では、補正信号を映像信号に基づいて生成するため、第1の実施形態と同様、各駆動TFTの閾値電圧の測定が不要であり、したがって、構成を複雑化することなく駆動TFTの負荷のばらつきを補正することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態と比較し、図1〜図3に示す画像表示装置1および映像表示部2の構成は同一であるが、映像表示部2の動作が異なる。図1〜図3に示す映像表示部2においては、OLEDパネル5の発光・非発光の応答性能と液晶パネル4の透過・非透過の応答性能は大きく異なる。そのため、第3の実施形態では、液晶パネル4の透過・非透過状態を切り替えるタイミングに応じて、自発光パネルであるOLEDパネル5に非発光期間を設けている。図21は、第3の実施形態における、液晶パネル4の透過・非透過動作(図21(a))とOLEDパネル5の表示発光・補正発光(図21(b))の時間変化を示す図である。図21(a)と図21(b)において、横軸は共通の時間軸であり、縦軸は、図21(a)で透過率であり、図21(b)で発光輝度である。また、「R」と記された期間が映像信号に基づいて発光している期間である。また、「C」と記された期間が補正信号に基づいて発光している期間である。なお、表示発光は映像信号に基づく発光動作であり、補正発光は補正信号に基づく発光動作である。
第3の実施形態では、制御部3が映像信号に基づき複数の画素PXijの発光状態を制御する期間と補正信号に基づき複数の画素PXijの発光状態を制御する期間との間に、非発光期間が設けられている。これによれば、第1および第2の実施形態の効果に加えて、表示発光と補正発光のクロストークを低減することができ、さらに、液晶パネル4の応答性能に依存した動画残像感を抑制することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態と比較し、図1〜図3に示す画像表示装置1の構成は同一であるが、動作が異なる。第4の実施形態は、他の実施形態と比較して、映像内容に応じて部分的に補正処理を行う点が異なる。第4の実施形態では、信号変換部7で、映像信号から静止画領域と動画領域を識別し、映像内容に応じて画面内で部分的に補正信号に基づく透過状態の制御と発光状態の制御を実行する。
図22を参照して、第4の実施形態の動作例について説明する。図22は、映像表示部2の表示面21における表示状態を示す模式図である。矢印AR11の左が2N−1(奇数)フレームの表示面21であり、矢印AR11の右が2N(偶数)フレームの表示面21である。図22に示す例では、部分的なロゴ表示領域201だけを静止画と判別して補正処理し、字幕スクロール203を動画と判別して補正処理していない。映像表示部2は、補正領域201では第1の実施形態の動作を実行し、補正領域201外は液晶パネル4が透過状態のままで映像信号を出力する。なお、画像202は映像信号に基づき発光された画像であり、画像204は補正信号に基づき発光された画像である。なお、2N(偶数)フレームの表示面21では、領域205は非透過状態に制御される。
第4の実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、例えば、字幕情報など強調したい映像領域は、発光時間を多くとることができるため、高い輝度(ダイナミックレンジ)で表示することができる。また、スクロール動画領域は、輝度の消耗が分散されて輝度ムラとして認識し難いため、静止画のみに補正処理することで高品質な表示状態を維持することができる。
<基本的実施形態>
次に、図23を参照して、上記各実施形態および変形例に共通する本発明の基本的実施形態について説明する。図23は、本発明の基本的実施形態に係る画像表示装置の構成例を示すブロック図である。
図23に示す画像表示装置10は、開閉部11と、発光部12と、制御部13を備える。発光部12は、画素14を複数有する。画素14は、自発光表示素子15と自発光表示素子15の駆動トランジスタ16とを含む。開閉部11は、複数の画素14が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する。制御部13は、開閉部11を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の画素14の発光状態を制御するか、または、開閉部11を閉状態に制御するとともに映像信号に基づく発光の際に生じる複数の画素14間の負荷のばらつきを画素14毎に補正する補正信号に基づき複数の画素14の発光状態を制御する。図23に示す画像表示装置10によれば、構成を複雑化することなく駆動トランジスタ16の負荷のばらつきを補正することができる。
なお、図23に示す画像表示装置10は、図1に示す画像表示装置1に対応する。開閉部11は、図1に示す液晶パネル4に対応する。発光部12は、図1に示すOLEDパネル5に対応する。制御部13は、図1に示す制御部3に対応する。画素14は、図3に示す画素PEijに対応する。自発光表示素子15は、図3に示すEL素子ELDに対応する。駆動トランジスタ16は、図3に示すTFT3に対応する。
なお、図23に示す画像表示装置10では、例えば図21を参照して説明したように、制御部13が映像信号に基づき複数の画素14の発光状態を制御する期間と補正信号に基づき複数の画素14の発光状態を制御する期間との間に、非発光期間が設けられていてもよい。
また、制御部13は、例えば図22を参照して説明したように、開閉部11を閉状態に制御するとともに補正信号に基づき発光状態を制御する複数の画素14を、映像信号に基づく映像の内容に応じて限定してもよい。
また、開閉部11は、例えば図2を参照して説明したように、液晶層を有し、液晶層に所定の電圧を印加することで、画素単位で、開状態または閉状態で動作するものであってもよい。また、例えば図15〜図20を参照して説明したように、映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14と補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14との空間的または時間的な組み合わせパターンと、印加電圧の極性反転の前記画素単位の空間的または時間的な組み合わせパターンとを異ならせてもよい。
また、例えば図15〜図20を参照して説明したように、映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14と補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14が1フレーム内に混在していてもよい。
また、例えば図15および図16を参照して説明したように、映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14と補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14が1フレーム内で交互に行状または列状に交互に配列した状態で混在していて、印加電圧の極性が1フレーム内で交互に列状または行状に交互に配列した状態で混在していてもよい。
また、例えば図19および図20を参照して説明したように、映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14と補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の画素14が1フレーム内で市松模様状に混在していて、印加電圧の極性が1フレーム内で同一であってもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、第1〜第4の実施形態または基本的実施形態の構成の一部や動作の一部を適宜入れ替えたり組み合わせたりすることができる。また、例えば、上記では自発光表示素子を用いるアクティブマトリクス駆動のディスプレイを例にして本発明の実施形態について説明したが、本発明は自発光表示素子を用いるパッシブ駆動のディスプレイに対しても適用することができる。
1、10 画像表示装置
2 映像表示部
3、13 制御部
4 液晶パネル
5 OLEDパネル
6 信号出力部
7 信号変換部
8 計算部
9 メモリ
PXij、PLij、PEij 画素
44、TFT3 駆動TFT
TFT2 選択TFT
ELD EL素子
CL 液晶容量
21 表示面

Claims (8)

  1. 自発光表示素子と前記自発光表示素子の駆動トランジスタとを含む画素を複数有する発光部と、
    複数の前記画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する開閉部と、
    前記開閉部を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御するか、または、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記映像信号に基づく発光の際に生じる複数の前記画素間の負荷のばらつきを前記画素毎に補正する補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する制御部と
    を備える画像表示装置。
  2. 前記制御部が前記映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する期間と前記補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する期間との間に、非発光期間が設けられている
    請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記制御部が、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記補正信号に基づき発光状態を制御する複数の前記画素を、前記映像信号に基づく映像の内容に応じて限定する
    請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記開閉部が、液晶層を有し、前記液晶層に所定の電圧を印加することで、前記画素単位で、前記開状態または前記閉状態で動作するものであり、
    前記映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素と前記補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素との空間的または時間的な組み合わせパターンと、前記印加電圧の極性反転の前記画素単位の空間的または時間的な組み合わせパターンとが異なる
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素と前記補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素が1フレーム内に混在している
    請求項1から4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素と前記補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素が1フレーム内で交互に行状または列状に交互に配列した状態で混在していて、
    前記印加電圧の極性が前記1フレーム内で交互に列状または行状に交互に配列した状態で混在している
    請求項4に記載の画像表示装置。
  7. 前記映像信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素と前記補正信号に基づいて発光状態が制御される複数の前記画素が1フレーム内で市松模様状に混在していて、
    前記印加電圧の極性が前記1フレーム内で同一である
    請求項4に記載の画像表示装置。
  8. 自発光表示素子と前記自発光表示素子の駆動トランジスタとを含む画素を複数有する発光部と、
    複数の前記画素が発光した光を透過させる開状態または非透過とする閉状態で動作する開閉部とを用い、
    制御部によって、前記開閉部を開状態に制御するとともに映像信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御するか、または、前記開閉部を閉状態に制御するとともに前記映像信号に基づく発光の際に生じる複数の前記画素間の負荷のばらつきを前記画素毎に補正する補正信号に基づき複数の前記画素の発光状態を制御する
    画像表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022157945A1 (ja) * 2021-01-22 2022-07-28 シャープ株式会社 表示装置

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