JP2019124802A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】OSD画像を表示する場合の画面のちらつきを抑制すること。【解決手段】発光制御手段は、合成手段が表示フレームに所定の画像を合成しない場合、表示フレームより所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、発光手段の発光量を制御し、合成手段が表示フレームに所定の画像を合成する場合、所定の画像の合成が開始される開始フレームと開始フレームより後に表示される後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で発光手段の発光量を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置及びその制御方法に関する。
液晶パネルに表示された画像の平均輝度レベル(APL)や輝度ヒストグラム等の特徴量に応じて、区分されたバックライトの領域毎に独立に光量を制御するローカルディミングという技術を用いる表示装置がある。このローカルディミングにより、液晶パネルの領域毎に照射光の光量を変化させることが可能となり、領域間のコントラスト比がより向上する。さらに、ローカルディミング処理では、液晶パネルの各領域に照射される照射光の光量に応じて画像が補正されるため、照射光の光量が変更された領域においても透過光量が適切に維持される。
また、ローカルディミング処理では、画面に画像が表示されると同時に、画像の特徴量が取得され、画像の特徴量に基づいてバックライトの制御値(以下、BL制御値)や補正値を算出する処理が開始される。そして、画像の特徴量の取得から2フレーム分程度遅延して、算出されたBL制御値や画像補正値が適用された画像が表示されることになる。
したがって、暗い画像が表示された直後に明るい画像に切り替わる場合のように急なシーンチェンジがあった場合に、一時的に輝度値が高い画像が表示されてしまい、画面のちらつきの原因となる。さらに、HDR(High Dynamic Range)の画像を表示する場合には、急なシーンチェンジの際の画面のちらつきがより顕著に表れるようになる。このような画面のちらつきが繰り返し発生すると、眼精疲労の原因となることが懸念される。
したがって、暗い画像が表示された直後に明るい画像に切り替わる場合のように急なシーンチェンジがあった場合に、一時的に輝度値が高い画像が表示されてしまい、画面のちらつきの原因となる。さらに、HDR(High Dynamic Range)の画像を表示する場合には、急なシーンチェンジの際の画面のちらつきがより顕著に表れるようになる。このような画面のちらつきが繰り返し発生すると、眼精疲労の原因となることが懸念される。
この問題に対して特許文献1には、シーンの切り替わりが検出された直後のフレームのバックライトの制御値を、特徴量の変化量に基づいて補正して適用することでバックライトの発光輝度を抑える技術が記載されている。
しかしながら、画面に暗い画像が表示されている際に明るいOSD(On Screen Display)画像を表示する場合、OSD画像が表示される部分の輝度が急激に変化するため、特
許文献1の技術を用いても十分に画面のちらつきを抑止できない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、OSD画像を表示する場合の画面のちらつきを抑制する技術を提供することを目的とする。
許文献1の技術を用いても十分に画面のちらつきを抑止できない。
本発明は、上記の問題点に鑑み、OSD画像を表示する場合の画面のちらつきを抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置であって、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、前記発光手段の発光量を制御する発光制御手段と、前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御する表示制御手段と、前記表示フレームに所定の画像を合成する合成手段と、を備え、前記発光制御手段は、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成しない場合、前記複数のフレームのうち、前記表示フレーム
より所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、前記発光手段の発光量を制御し、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で前記発光手段の発光量を制御することを特徴とする表示装置を提供する。
より所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、前記発光手段の発光量を制御し、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で前記発光手段の発光量を制御することを特徴とする表示装置を提供する。
本発明の第二態様は、順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置であって、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、前記発光手段の発光量を制御する発光制御手段と、前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御する表示制御手段と、所定の画像を生成する画像生成手段と、前記表示フレームに前記所定の画像を合成する合成手段と、を備え、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記画像生成手段は、前記所定の画像の輝度を元の輝度に比べて低下させることを特徴とする表示装置を提供する。
本発明の第三態様は、順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置の制御方法であって、前記表示装置は、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、前記表示フレームに所定の画像を合成する合成手段と、を備え、前記発光手段の発光量を制御する発光制御ステップと、前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御するステップと、を有し、前記発光制御ステップは、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成しない場合、前記複数のフレームのうち、前記表示フレームより所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、前記発光手段の発光量を制御し、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像n合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で前記発光手段の発光量を制御することを特徴とする表示装置の制御方法を提供する。
本発明の第四態様は、順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置の制御方法であって、前記表示装置は、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、を備え、所定の画像を生成する画像生成ステップと、前記表示フレームに前記所定の画像を合成するステップと、前記発光手段の発光量を制御するステップと、前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御するステップと、を有し、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記画像生成ステップは、前記所定の画像の輝度を元の輝度に比べて低下させることを特徴とする表示装置の制御方法を提供する。
本発明の第五態様は、本発明の第一態様又は第二態様に記載の表示装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供する。
本発明によれば、OSD画像を表示する場合の画面のちらつきを抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の構成については原則として同一の参照番号をふり、重複する説明は省略する。また、説明を具体化するために例示する数値等は、特に言及しない限りは、これに限定するものではない。
また、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって下記実施例の各構成が適宜修正又は変更されてもよい。
また、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって下記実施例の各構成が適宜修正又は変更されてもよい。
<実施例1>
(表示装置100の構成)
図1は、表示装置100の構成例を示すブロック図である。表示装置100(画像表示装置)は、例えば液晶表示装置であり、画像入力部101、画像処理部102、画像合成部103、特徴量取得部104、画像補正部105及び表示部106を有する。さらに表示装置100は、OSD生成部107、BL制御部108及びバックライト109を有する。
画像入力部101は、SDI(Serial Digital Interface)等のインタフェースを介して、カメラや画像再生装置等の外部機器から入力された入力画像を画像処理部102に出力する。
画像処理部102は、入力画像に画像処理を施して画像合成部103に出力する。
画像合成部103(合成手段)は、入力画像に係るフレーム毎の画像データに基づいて、表示装置に表示するための表示画像を生成し出力する。また、画像合成部103は、OSD画像(所定の画像)を表示させる指示があった場合、入力画像にOSD画像を合成した合成画像を生成する。以下では、合成画像に係る画像データを合成画像データという。画像合成部103は、合成画像データを特徴量取得部104及び画像補正部105に出力する。
(表示装置100の構成)
図1は、表示装置100の構成例を示すブロック図である。表示装置100(画像表示装置)は、例えば液晶表示装置であり、画像入力部101、画像処理部102、画像合成部103、特徴量取得部104、画像補正部105及び表示部106を有する。さらに表示装置100は、OSD生成部107、BL制御部108及びバックライト109を有する。
画像入力部101は、SDI(Serial Digital Interface)等のインタフェースを介して、カメラや画像再生装置等の外部機器から入力された入力画像を画像処理部102に出力する。
画像処理部102は、入力画像に画像処理を施して画像合成部103に出力する。
画像合成部103(合成手段)は、入力画像に係るフレーム毎の画像データに基づいて、表示装置に表示するための表示画像を生成し出力する。また、画像合成部103は、OSD画像(所定の画像)を表示させる指示があった場合、入力画像にOSD画像を合成した合成画像を生成する。以下では、合成画像に係る画像データを合成画像データという。画像合成部103は、合成画像データを特徴量取得部104及び画像補正部105に出力する。
特徴量取得部104は、画像データに基づいて表示される表示画像全体の特徴量と、表示画像を分割したブロックごとの特徴量とを取得する。特徴量は、各フレームの画像データに基づいて算出される各フレームの表示画像の明るさを示すパラメータであり、後述するBL制御値、画像補正値を算出する際に用いられる。例えば、特徴量は入力画像の平均輝度レベル(APL)、最大輝度レベルである。また、特徴量取得部104は、平均輝度値及び最大輝度値を所定の数式に代入することで特徴量を算出してもよい。また、特徴量に基づいて算出されたBL制御値、画像補正値は、所定のフレーム数(例えば、2フレーム)遅延したフレームに対して適用される。なお、以下では単に「特徴量」と記載されて
いる場合は、ブロック毎の特徴量を示すものとする。
いる場合は、ブロック毎の特徴量を示すものとする。
ここで、ブロック及び制御領域の関係について説明する。制御領域とは、個別に発光量を制御可能なバックライト109(発光手段)の制御単位を示す領域である。一方で、ブロックは、制御領域に応じて区分された表示画像の領域である。すなわち、本実施例では、ブロック及び制御領域が1対1に対応するものとする。
例えば、バックライト109が8列、6行の48の制御領域となっている場合、制御領域と同様に表示画像を8列、6行の48のブロックに区分する。ブロック、制御領域の具体例は、図5に示されている。なお、制御領域とブロックは、本実施例のように必ずしも一致していなくてもよい。
例えば、バックライト109が8列、6行の48の制御領域となっている場合、制御領域と同様に表示画像を8列、6行の48のブロックに区分する。ブロック、制御領域の具体例は、図5に示されている。なお、制御領域とブロックは、本実施例のように必ずしも一致していなくてもよい。
画像補正部105(表示制御手段)は、後述するBL制御部108により通知された画像補正値に基づいて入力画像を補正し、表示画像を生成する。画像補正部105は、当該表示画像に基づいて表示部106への照射光の透過率を制御する。
表示部106(表示パネル)は、表示領域に補正後の表示画像を順次表示させる。表示部106は、液晶表示パネル等であってもよい。
表示部106(表示パネル)は、表示領域に補正後の表示画像を順次表示させる。表示部106は、液晶表示パネル等であってもよい。
OSD生成部107(画像生成部)は、OSD画像を生成し、画像合成部103にOSD画像を供給する。例えば、OSD生成部107は、ユーザからの指示を受け付けるためのメニュー画面、入力信号の情報を表す画面、各種の設定画面等を表示するためのOSD(On Screen Display)画像を生成する。なお、OSD生成部107の処理の詳細ついて
は図2で説明する。
BL制御部108(発光制御手段)は、特徴量取得部104より受信した特徴量に基づいてBL制御値及び画像補正値を算出する。
バックライト109は、BL制御部108より通知されるBL制御値に基づいて、制御領域毎に発光量を制御し、表示部106の各領域に光を照射する。バックライト109の光源は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。
は図2で説明する。
BL制御部108(発光制御手段)は、特徴量取得部104より受信した特徴量に基づいてBL制御値及び画像補正値を算出する。
バックライト109は、BL制御部108より通知されるBL制御値に基づいて、制御領域毎に発光量を制御し、表示部106の各領域に光を照射する。バックライト109の光源は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。
(OSD生成部107の構成)
図2は、実施例1のOSD生成部107の構成例を示すブロック図である。OSD生成部107は、OSD制御部201、OSD描画部202及びOSD情報通知部203を有する。
OSD制御部201は、不図示の入力手段を介してユーザから指示があった場合や入力信号が所定の条件に変化した場合等に、OSD画像の表示に関するOSD情報を生成する。OSD情報には、OSDの種類、OSD画像の表示位置及び表示サイズ等の情報が含まれる。また、OSDの種類としては例えば、明るさを調整するメニュー画面や、入力信号の情報をユーザへ通知する信号情報画面等がある。
続いて、OSD制御部201は、OSD情報をOSD描画部202及びOSD情報通知部203にそれぞれ出力する。
図2は、実施例1のOSD生成部107の構成例を示すブロック図である。OSD生成部107は、OSD制御部201、OSD描画部202及びOSD情報通知部203を有する。
OSD制御部201は、不図示の入力手段を介してユーザから指示があった場合や入力信号が所定の条件に変化した場合等に、OSD画像の表示に関するOSD情報を生成する。OSD情報には、OSDの種類、OSD画像の表示位置及び表示サイズ等の情報が含まれる。また、OSDの種類としては例えば、明るさを調整するメニュー画面や、入力信号の情報をユーザへ通知する信号情報画面等がある。
続いて、OSD制御部201は、OSD情報をOSD描画部202及びOSD情報通知部203にそれぞれ出力する。
OSD描画部202は、OSD制御部201からOSD情報を受け付けると、OSD情報に基づいてOSD画像を生成し、画像合成部103に出力する。画像合成部103では、入力画像とOSD画像とを合成する処理が行われる。
OSD情報通知部203は、表示部106にOSD画像が表示されるよりも先にOSD情報をBL制御部108に出力する。
具体的には、OSD情報通知部203は、まずBL制御部108に対してOSD情報の通知を行う。そして、OSD情報通知部203の通知から少なくとも所定のフレーム数(例えば、2フレーム)の経過後に、OSD描画部202は、画像合成部103へのOSD画像の供給を開始する。
これにより、BL制御部108において、OSD画像が表示されるフレームで使われる
特徴量の修正値を、予め算出しておくことができるようになる。なお、特徴量の修正値の算出方法に関しては後述する。
OSD情報通知部203は、表示部106にOSD画像が表示されるよりも先にOSD情報をBL制御部108に出力する。
具体的には、OSD情報通知部203は、まずBL制御部108に対してOSD情報の通知を行う。そして、OSD情報通知部203の通知から少なくとも所定のフレーム数(例えば、2フレーム)の経過後に、OSD描画部202は、画像合成部103へのOSD画像の供給を開始する。
これにより、BL制御部108において、OSD画像が表示されるフレームで使われる
特徴量の修正値を、予め算出しておくことができるようになる。なお、特徴量の修正値の算出方法に関しては後述する。
(BL制御部108の構成)
図3は、実施例1のBL制御部108の構成例を示すブロック図である。BL制御部108は、特徴量受信部301、OSD情報受信部302、特徴量解析部304、画像補正値算出部305、BL制御値算出部306、特徴量修正部307及びOSD特徴量記憶部308を有する。
特徴量受信部301は、特徴量取得部104より表示画像のブロック毎の特徴量を受信し、特徴量解析部304及び特徴量修正部307に出力する。なお、本実施例では、ブロックと制御領域とが1対1に対応しており、対応するブロック及び制御領域では同じ特徴量が用いられる。
OSD情報受信部302は、OSD生成部107よりOSD情報を受信し、受信したOSD情報に基づいて、特徴量を修正するブロックを決定する。さらに、OSD情報受信部302は、OSD特徴量記憶部308から、OSD情報に対応する特徴量修正値を取得する。そして、OSD情報受信部302は、特徴量を修正するブロックと特徴量修正値とを特徴量修正部307に出力する。なお、特徴量を修正するブロックは、OSD情報に含まれるOSD画像の表示位置及び表示サイズ等の情報に基づいて決定される。
図3は、実施例1のBL制御部108の構成例を示すブロック図である。BL制御部108は、特徴量受信部301、OSD情報受信部302、特徴量解析部304、画像補正値算出部305、BL制御値算出部306、特徴量修正部307及びOSD特徴量記憶部308を有する。
特徴量受信部301は、特徴量取得部104より表示画像のブロック毎の特徴量を受信し、特徴量解析部304及び特徴量修正部307に出力する。なお、本実施例では、ブロックと制御領域とが1対1に対応しており、対応するブロック及び制御領域では同じ特徴量が用いられる。
OSD情報受信部302は、OSD生成部107よりOSD情報を受信し、受信したOSD情報に基づいて、特徴量を修正するブロックを決定する。さらに、OSD情報受信部302は、OSD特徴量記憶部308から、OSD情報に対応する特徴量修正値を取得する。そして、OSD情報受信部302は、特徴量を修正するブロックと特徴量修正値とを特徴量修正部307に出力する。なお、特徴量を修正するブロックは、OSD情報に含まれるOSD画像の表示位置及び表示サイズ等の情報に基づいて決定される。
特徴量解析部304は、OSD画像が表示される場合に、特徴量受信部301より受信した特徴量を解析し、特徴量修正部307において特徴量の修正が必要か否かを判定する。なお、具体的な、判定方法については後述する。
特徴量修正部307は、特徴量の修正が必要と判定された場合に、OSD画像の合成が開始されるフレーム(開始フレーム)の直前の所定のフレーム数のフレーム(前フレーム)から取得される特徴量を、OSD画像の明るさを考慮した値に修正する。所定のフレーム数は、遅延時間に相当するフレーム数である。例えば、所定のフレーム数が2の場合、特徴量修正部307は、開始フレームより2フレーム前のフレームの画像の特徴量と、その次のフレームの画像の特徴量とを、OSD画像の平均輝度値等に基づいてそれぞれ修正する。なお、特徴量の修正に関しては後段で詳細に説明する。続いて、特徴量修正部307は、修正した特徴量を画像補正値算出部305及びBL制御値算出部306に出力する。
特徴量修正部307は、特徴量の修正が必要と判定された場合に、OSD画像の合成が開始されるフレーム(開始フレーム)の直前の所定のフレーム数のフレーム(前フレーム)から取得される特徴量を、OSD画像の明るさを考慮した値に修正する。所定のフレーム数は、遅延時間に相当するフレーム数である。例えば、所定のフレーム数が2の場合、特徴量修正部307は、開始フレームより2フレーム前のフレームの画像の特徴量と、その次のフレームの画像の特徴量とを、OSD画像の平均輝度値等に基づいてそれぞれ修正する。なお、特徴量の修正に関しては後段で詳細に説明する。続いて、特徴量修正部307は、修正した特徴量を画像補正値算出部305及びBL制御値算出部306に出力する。
画像補正値算出部305及びBL制御値算出部306は、表示装置100の制御に適用されるパラメータ(例えば、画像補正値、BL制御値等のローカルディミングに用いられるパラメータ)を決定する機能を有する。
画像補正値算出部305は、特徴量修正部307より受信した特徴量に基づいて、画像補正部105で画像補正を行う際の画像補正値をブロックごとに算出し、各画像補正値を画像補正部105に出力する。
BL制御値算出部306は、特徴量修正部307より受信した特徴量に基づいて、バックライト109の制御領域ごとにBL制御値を算出する。なお、上述したようにブロックと制御領域は、1対1に対応しており、対応するブロック及び制御領域では同じ特徴量が用いられるので、ある制御領域のBL制御値に基づいて、当該制御領域に対応するブロックの画像補正値を算出することもできる。なお、BL制御部108の処理の詳細については、後段で図5を用いて説明する。
画像補正値算出部305は、特徴量修正部307より受信した特徴量に基づいて、画像補正部105で画像補正を行う際の画像補正値をブロックごとに算出し、各画像補正値を画像補正部105に出力する。
BL制御値算出部306は、特徴量修正部307より受信した特徴量に基づいて、バックライト109の制御領域ごとにBL制御値を算出する。なお、上述したようにブロックと制御領域は、1対1に対応しており、対応するブロック及び制御領域では同じ特徴量が用いられるので、ある制御領域のBL制御値に基づいて、当該制御領域に対応するブロックの画像補正値を算出することもできる。なお、BL制御部108の処理の詳細については、後段で図5を用いて説明する。
(特徴量を修正する処理のフロー)
図4は、特徴量を修正する処理のフローを示す図である。ステップS401で、特徴量解析部304は、特徴量受信部301より受信した表示画像全体の特徴量(表示画像の平均輝度値等)を解析し、特徴量修正部307において特徴量の修正が必要か否かを判定する。
例えば、特徴量解析部304は、表示画像の平均輝度値が閾値より低い場合に当該表示画像から取得された特徴量の修正が必要と判定する。一方で、特徴量解析部304は、当該表示画像の平均輝度値が閾値以上の場合には当該表示画像から取得された特徴量の修正が不要と判定する。なお、画像の明るさを示す指標であれば、平均輝度値以外の指標(最大輝度値など)を用いて特徴量の修正の要否を判定してもよい。
このように画像の明るさを示す指標が上記の条件を満たす場合にのみ特徴量を修正することで、特徴量の修正が必要な場合にのみ特徴量が修正される。
図4は、特徴量を修正する処理のフローを示す図である。ステップS401で、特徴量解析部304は、特徴量受信部301より受信した表示画像全体の特徴量(表示画像の平均輝度値等)を解析し、特徴量修正部307において特徴量の修正が必要か否かを判定する。
例えば、特徴量解析部304は、表示画像の平均輝度値が閾値より低い場合に当該表示画像から取得された特徴量の修正が必要と判定する。一方で、特徴量解析部304は、当該表示画像の平均輝度値が閾値以上の場合には当該表示画像から取得された特徴量の修正が不要と判定する。なお、画像の明るさを示す指標であれば、平均輝度値以外の指標(最大輝度値など)を用いて特徴量の修正の要否を判定してもよい。
このように画像の明るさを示す指標が上記の条件を満たす場合にのみ特徴量を修正することで、特徴量の修正が必要な場合にのみ特徴量が修正される。
また、表示画像のうち、OSD画像を表示する付近の領域の明るさに基づいて特徴量の修正の要否を判定してもよい。具体的には、特徴量解析部304は、OSD画像から所定距離以内にある複数のブロックを特定し、OSD画像に重なる位置にある複数のブロックの平均輝度値が閾値より小さいか否かを判定する方法で特徴量の修正の要否を判定してもよい。例えば、日当たりがよい場所と日蔭の場所が映った画像のうち日陰の位置にOSD画像を表示させる場合のように、画像全体としては比較的明るいがOSD画像の付近が暗い場合においても、特徴量の修正が行われるようになる。
ステップS401で特徴量解析部304が上述の方法で特徴量の修正が必要と判定した場合、ステップS402の処理が移行し、特徴量の修正が不要と判定した場合、図4の処理を終了させる。
ステップS402で、特徴量修正部307は、OSD表示モードであるか否かを判定し、OSD表示モードであった場合、ステップS403の処理に移行させ、OSD表示モードでない場合、図4の処理を終了させる。OSD表示モードとは、入力画像にOSD画像を重畳させて表示するモードである。ユーザが所定の入力手段からOSD画像の表示を指示した場合等にOSD表示モードに移行する。
ステップS403で、特徴量修正部307は、既に特徴量の修正を実行中であるか否かを判定し、実行されていない場合、ステップS404で特徴量修正フレームNを0に初期化し、既に実行中の場合、ステップS405の処理に移行する。ここで特徴量修正フレームNは、特徴量の修正が完了したフレーム数を示すカウンタであり、特徴量の修正処理を開始した時点では、ステップS405において初期値0が代入される。また、後述のステップS408のように特徴量修正フレームNは、1フレームの特徴量の修正が完了する度に1ずつカウントアップされる。
ステップS402で、特徴量修正部307は、OSD表示モードであるか否かを判定し、OSD表示モードであった場合、ステップS403の処理に移行させ、OSD表示モードでない場合、図4の処理を終了させる。OSD表示モードとは、入力画像にOSD画像を重畳させて表示するモードである。ユーザが所定の入力手段からOSD画像の表示を指示した場合等にOSD表示モードに移行する。
ステップS403で、特徴量修正部307は、既に特徴量の修正を実行中であるか否かを判定し、実行されていない場合、ステップS404で特徴量修正フレームNを0に初期化し、既に実行中の場合、ステップS405の処理に移行する。ここで特徴量修正フレームNは、特徴量の修正が完了したフレーム数を示すカウンタであり、特徴量の修正処理を開始した時点では、ステップS405において初期値0が代入される。また、後述のステップS408のように特徴量修正フレームNは、1フレームの特徴量の修正が完了する度に1ずつカウントアップされる。
ステップS405で、特徴量修正部307は、OSD情報受信部302より特徴量を修正するブロックの位置の情報を取得する。本実施例では、全てのブロックのうちOSD画像が合成され、OSD画像に重なる位置にあるブロックが特徴量の修正対象となる。以下、特徴量の修正対象となるブロックに関して具体例を挙げて説明する。
図5は、ブロック及び制御領域とOSD画像との位置関係の例を示す図である。上段の3つが表示部106を示しており、下段の3つがバックライト109を示している。表示部106Aは、表示領域全体に暗い画像が表示され、その右下の位置に明るいOSD画像が重畳して表示された状態を示している。また、バックライト109Aは、表示部106Aのように暗い画像の右下に明るいOSD画像が重畳して表示されている場合の各制御領域の発光量を示し、OSD画像の直下の制御領域の発光量が他の部分よりも大きくなっていることが分かる。
図5は、ブロック及び制御領域とOSD画像との位置関係の例を示す図である。上段の3つが表示部106を示しており、下段の3つがバックライト109を示している。表示部106Aは、表示領域全体に暗い画像が表示され、その右下の位置に明るいOSD画像が重畳して表示された状態を示している。また、バックライト109Aは、表示部106Aのように暗い画像の右下に明るいOSD画像が重畳して表示されている場合の各制御領域の発光量を示し、OSD画像の直下の制御領域の発光量が他の部分よりも大きくなっていることが分かる。
表示部106Bは、各ブロックを示しており、本実施例では、8列、6行で48のブロックに分割されていることを示している。また、バックライト109Bは、各制御領域を示しており、本実施例では、ブロックと同様に8列、6行で48の制御領域があることを示している。すなわち、バックライト109Bの各制御領域に合わせて、表示部106Bの各ブロックが設定されていることが示されている。
表示部106Cは、修正された特徴量に対応するブロックを示しており、OSD画像が重畳する右下の6つのブロックの画像が修正されることになる。バックライト109Cは、修正された特徴量に対応する制御領域を示しており、同様にOSD画像が重畳する右下の6つの制御領域のBL制御値がそれぞれ補正されることになる。
図4に戻る。ステップS406で、特徴量修正部307は、OSD特徴量記憶部308からOSD画像の種類に応じたOSD画像の明るさを示す輝度情報を取得し、輝度情報を用いて特徴量修正値を算出する。
以下では、特徴量修正値の取得に関して具体的に説明する。
図6は、OSD画像に関するテーブルを例示する図である。図6のテーブル(重畳画像情報)は、OSD画像の種類毎の平均輝度値及び最大輝度値を示し、これらの情報に基づいて特徴量修正値が算出される。
例えば、画質調整メニューの平均輝度値は25、最大輝度値は70となっており、表示設定メニューの平均輝度値は20、最大輝度値は60となっており、電力設定メニューの平均輝度値は35、最大輝度値は80となっている。また、ネットワーク設定メニューの平均輝度値は15、最大輝度値は70となっており、映像信号情報の平均輝度値は40、最大輝度値は70となっている。
特徴量修正部307は、平均輝度値、最大輝度値のいずれか一方又は両方を所定の関数に代入して特徴量修正値を算出する。なお、特徴量修正部307は、OSD画像の平均輝度値又は最大輝度値を、そのまま特徴量修正値として用いてもよい。
また、各OSD画像の平均輝度値及び最大輝度値に基づいて算出された各OSD画像の特徴量を、平均輝度値及び最大輝度値の代わりにテーブルに登録してもよい。
以下では、特徴量修正値の取得に関して具体的に説明する。
図6は、OSD画像に関するテーブルを例示する図である。図6のテーブル(重畳画像情報)は、OSD画像の種類毎の平均輝度値及び最大輝度値を示し、これらの情報に基づいて特徴量修正値が算出される。
例えば、画質調整メニューの平均輝度値は25、最大輝度値は70となっており、表示設定メニューの平均輝度値は20、最大輝度値は60となっており、電力設定メニューの平均輝度値は35、最大輝度値は80となっている。また、ネットワーク設定メニューの平均輝度値は15、最大輝度値は70となっており、映像信号情報の平均輝度値は40、最大輝度値は70となっている。
特徴量修正部307は、平均輝度値、最大輝度値のいずれか一方又は両方を所定の関数に代入して特徴量修正値を算出する。なお、特徴量修正部307は、OSD画像の平均輝度値又は最大輝度値を、そのまま特徴量修正値として用いてもよい。
また、各OSD画像の平均輝度値及び最大輝度値に基づいて算出された各OSD画像の特徴量を、平均輝度値及び最大輝度値の代わりにテーブルに登録してもよい。
図4に戻る。ステップS407で、特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nの画像の中の補正対象のブロックの特徴量を、上述の方法で取得された特徴量修正値で上書きし、置き換えることで修正する。なお、特徴量修正値は、入力値、出力値の比率を示すゲインであってもよく、この場合、特徴量に特徴量修正値を乗算することで、特徴量が修正される。また、特徴量修正値は、特徴量に対する加算値又は減算値であってもよい。
ステップS408で、特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nに1を加算する。ステップS409で、特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_THより大きいか否かを判定する。閾値N_THは、特徴量の取得から、修正後の特徴量が反映された画像が出力されるまでの遅延期間に応じたフレーム数に相当する。例えば本実施例では、閾値N_THは「3(フレーム)」に設定される。
特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_TH以下の場合、ステップS401に戻り、再度図4のステップS401以降の処理を行い、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_THより大きい場合、図4の処理を終了させる。
ステップS408で、特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nに1を加算する。ステップS409で、特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_THより大きいか否かを判定する。閾値N_THは、特徴量の取得から、修正後の特徴量が反映された画像が出力されるまでの遅延期間に応じたフレーム数に相当する。例えば本実施例では、閾値N_THは「3(フレーム)」に設定される。
特徴量修正部307は、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_TH以下の場合、ステップS401に戻り、再度図4のステップS401以降の処理を行い、特徴量修正フレーム数Nが閾値N_THより大きい場合、図4の処理を終了させる。
(効果)
以下では、図7〜図9を用いて本実施例における効果について説明する。
図7は、修正後の特徴量が画像に適用されるタイミングを示す図である。「表示画像」は、表示される画像のフレームを示しており、図7では、フレーム(M)からフレーム(M+3)までのフレームの表示画像が示される。「表示画像の特徴量」は、各フレームで表示される表示画像の特徴量が取得されるタイミングを示しており、図7によれば、各フレームの画像が表示されるタイミングで各フレームの表示画像の特徴量が取得されることが分かる。
「特徴量の修正処理」は、特徴量の修正が行われるタイミングを示しており、図7によれば、表示画像の特徴量が取得されるタイミングよりも、1フレーム分遅延して特徴量を修正する処理が行われることが分かる。また、「修正後の特徴量適用」は、修正後の特徴量が画像に適用されるタイミングを示しており、図7によれば、表示画像の特徴量が取得されるタイミングよりも、2フレーム分遅延して修正後の特徴量が画像に適用されること
が分かる。このように、図7によれば特徴量を取得してから2フレーム分遅延して修正後の特徴量が画像に適用されることになる。
以下では、図7〜図9を用いて本実施例における効果について説明する。
図7は、修正後の特徴量が画像に適用されるタイミングを示す図である。「表示画像」は、表示される画像のフレームを示しており、図7では、フレーム(M)からフレーム(M+3)までのフレームの表示画像が示される。「表示画像の特徴量」は、各フレームで表示される表示画像の特徴量が取得されるタイミングを示しており、図7によれば、各フレームの画像が表示されるタイミングで各フレームの表示画像の特徴量が取得されることが分かる。
「特徴量の修正処理」は、特徴量の修正が行われるタイミングを示しており、図7によれば、表示画像の特徴量が取得されるタイミングよりも、1フレーム分遅延して特徴量を修正する処理が行われることが分かる。また、「修正後の特徴量適用」は、修正後の特徴量が画像に適用されるタイミングを示しており、図7によれば、表示画像の特徴量が取得されるタイミングよりも、2フレーム分遅延して修正後の特徴量が画像に適用されること
が分かる。このように、図7によれば特徴量を取得してから2フレーム分遅延して修正後の特徴量が画像に適用されることになる。
図8は、従来の制御例を示す図である。図8において、横軸は時間を示しており、フレーム1、フレーム2、フレーム3、・・・フレーム6の順番に画像が画面に表示されるものとする。フレーム1、フレーム2では、比較的暗めの画像が画面に表示される。フレーム3では、画面の右下にOSD画像が重畳して表示され、それ以降のフレーム4、フレーム5及びフレーム6でもOSD画像が表示される。
「表示画像の特徴量」は、各フレームで表示される画像の平均輝度値を示しており、平均輝度値はOSD画像が表示されるフレーム3で増加している。
「適用特徴量」は、画像補正及びバックライト109の制御に適用される特徴量を示しており、現在表示されているフレームよりも2フレーム前の表示画像から取得された特徴量である。したがって、「適用特徴量」は、「表示画像の特徴量」よりも2フレーム遅延する。例えば、図8では、「表示画像の特徴量」がフレーム3で増加しているのに対し、「適用特徴量」はフレーム5で増加している。以下では、「表示画像の特徴量」に対する「適用特徴量」の2フレーム分の遅延期間を不整合期間という。
「BL制御値」は、バックライト109の制御値を示しており、「適用特徴量」がフレーム5で増加しているため、「BL制御値」も同様にフレーム5で増加する。
「画像補正値」は、表示画像の画像補正値を示しており、画像補正値が高い方が表示部106の表示領域の透過率が高くなり、画像補正値が低い方が表示部106の表示領域の透過率が低くなるものとする。「画像補正値」も「BL制御値」と同様のタイミングで変化しており、「画像補正値」はフレーム5で減少する。
「適用特徴量」は、画像補正及びバックライト109の制御に適用される特徴量を示しており、現在表示されているフレームよりも2フレーム前の表示画像から取得された特徴量である。したがって、「適用特徴量」は、「表示画像の特徴量」よりも2フレーム遅延する。例えば、図8では、「表示画像の特徴量」がフレーム3で増加しているのに対し、「適用特徴量」はフレーム5で増加している。以下では、「表示画像の特徴量」に対する「適用特徴量」の2フレーム分の遅延期間を不整合期間という。
「BL制御値」は、バックライト109の制御値を示しており、「適用特徴量」がフレーム5で増加しているため、「BL制御値」も同様にフレーム5で増加する。
「画像補正値」は、表示画像の画像補正値を示しており、画像補正値が高い方が表示部106の表示領域の透過率が高くなり、画像補正値が低い方が表示部106の表示領域の透過率が低くなるものとする。「画像補正値」も「BL制御値」と同様のタイミングで変化しており、「画像補正値」はフレーム5で減少する。
このように、表示画像の特徴量と適用特徴量との間に不整合期間が発生するため、表示画像の特徴量が高くなるタイミングの方が、バックライトの制御及び画像補正に特徴量が適用されるタイミングよりも早いことになる。このため、「画面の明るさ」に示されるように不整合期間においてOSD画像が過剰に明るく表示されるようになり、画面がちらつく原因となりうる。
図9は、実施例1の特徴量の修正を示す図である。「表示画像」「表示画像の特徴量」の項目に関しては、図8と同様である。「適用特徴量」に関しては、フレーム3及びフレーム4においては、図4に示す処理によりOSD画像に基づいて算出された修正量で特徴量が修正されることになる。以下では、フレーム3及びフレーム4の画像が表示される期間を特徴量修正期間という。なお、特徴量修正期間は、上述の不整合期間と同じである。
また、特徴量の取得から、修正後の特徴量が反映された画像が出力されるまでの遅延期間を考慮して、特徴量修正部307は、フレーム1の時点で特徴量を修正する処理を開始する。すなわち、特徴量修正部307は、OSD画像の出力が開始されるフレームよりも所定のフレーム数(遅延期間に相当するフレーム数)分前の時点で特徴量を修正する処理を開始することになる。
これにより、OSD画像の合成が開始される開始フレーム3から所定のフレーム数分の表示フレーム(後フレーム)に対しては、修正された特徴量に基づきBL制御値及び画像補正値が決定される。したがって、フレーム3及びフレーム4に基づいて画像を表示する間、所定の発光量(つまり、OSD画像の明るさを考慮した特徴量に対応した発光量)でバックライトが発行するように制御される。また、特徴量修正期間における「適用特徴量」の増加に伴い、特徴量修正期間において「BL制御値」が増加し、「画像補正値」が減少している。その結果、「画面明るさ」に示されるように特徴量修正期間においてOSD画像が適度な明るさとなり、画面のちらつきが抑制される。
また、特徴量の取得から、修正後の特徴量が反映された画像が出力されるまでの遅延期間を考慮して、特徴量修正部307は、フレーム1の時点で特徴量を修正する処理を開始する。すなわち、特徴量修正部307は、OSD画像の出力が開始されるフレームよりも所定のフレーム数(遅延期間に相当するフレーム数)分前の時点で特徴量を修正する処理を開始することになる。
これにより、OSD画像の合成が開始される開始フレーム3から所定のフレーム数分の表示フレーム(後フレーム)に対しては、修正された特徴量に基づきBL制御値及び画像補正値が決定される。したがって、フレーム3及びフレーム4に基づいて画像を表示する間、所定の発光量(つまり、OSD画像の明るさを考慮した特徴量に対応した発光量)でバックライトが発行するように制御される。また、特徴量修正期間における「適用特徴量」の増加に伴い、特徴量修正期間において「BL制御値」が増加し、「画像補正値」が減少している。その結果、「画面明るさ」に示されるように特徴量修正期間においてOSD画像が適度な明るさとなり、画面のちらつきが抑制される。
上述ではOSD画像に対して本実施例の技術を適用する例について説明したが、これ以
外の画像に適用することも可能である。例えば、ポップアップ画面に対しても本実施例の技術を適用することができる。
また、本実施例では、入力画像の平均輝度値等に基づいて特徴量の修正の要否を判定することを説明したが、これに限定されない。例えば、特徴量修正部307は、入力画像とOSD画像との輝度の比率に基づいて特徴量の修正の要否を判定してもよい。すなわち、特徴量修正部307は{入力画像の平均輝度値/OSD画像の平均輝度値}が閾値以下の場合に特徴量の修正が必要と判定してもよい。
また、本実施例では、OSD画像が重畳する位置のブロックの特徴量を修正することについて説明したが、これに限定されず、画面全体の特徴量を修正してもよい。これにより、エッジ型バックライトを有する表示装置でも、本実施例を適用することが可能である。
また、本実施例に関しては、表示部106及びバックライト109を有さない表示制御装置がディスプレイを操作する場合にも適用可能である。
外の画像に適用することも可能である。例えば、ポップアップ画面に対しても本実施例の技術を適用することができる。
また、本実施例では、入力画像の平均輝度値等に基づいて特徴量の修正の要否を判定することを説明したが、これに限定されない。例えば、特徴量修正部307は、入力画像とOSD画像との輝度の比率に基づいて特徴量の修正の要否を判定してもよい。すなわち、特徴量修正部307は{入力画像の平均輝度値/OSD画像の平均輝度値}が閾値以下の場合に特徴量の修正が必要と判定してもよい。
また、本実施例では、OSD画像が重畳する位置のブロックの特徴量を修正することについて説明したが、これに限定されず、画面全体の特徴量を修正してもよい。これにより、エッジ型バックライトを有する表示装置でも、本実施例を適用することが可能である。
また、本実施例に関しては、表示部106及びバックライト109を有さない表示制御装置がディスプレイを操作する場合にも適用可能である。
<実施例2>
本実施例では、OSD画像のα透過率を制御することによって画面のちらつきを低減する方法について説明する。なお、α透過率は色の透明度を示しており、α透過率が高いほどOSD画像の色が薄くなり、OSD画像の後ろの画像が濃く表示される。
なお、実施例1と共通する構成に関しては同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施例の全体構成は実施例1の図1と同じであるため、全体構成の説明を省略する。一方で、BL制御部1000及びOSD生成部1100の構成が実施例1と異なるため、以下ではBL制御部1000及びOSD生成部1100の構成に関し、図10及び図11を用いて説明する。
本実施例では、OSD画像のα透過率を制御することによって画面のちらつきを低減する方法について説明する。なお、α透過率は色の透明度を示しており、α透過率が高いほどOSD画像の色が薄くなり、OSD画像の後ろの画像が濃く表示される。
なお、実施例1と共通する構成に関しては同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施例の全体構成は実施例1の図1と同じであるため、全体構成の説明を省略する。一方で、BL制御部1000及びOSD生成部1100の構成が実施例1と異なるため、以下ではBL制御部1000及びOSD生成部1100の構成に関し、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、実施例2のBL制御部1000の構成例を示すブロック図である。BL制御部1000は、特徴量受信部1001、画像補正値算出部1002、BL制御値算出部1003、特徴量解析部1004及びちらつき情報送信部1007を有する。
特徴量受信部1001は、特徴量取得部104から入力画像のブロック毎の特徴量を受信し、各特徴量を画像補正値算出部1002、BL制御値算出部1003及び特徴量解析部1004に出力する。
画像補正値算出部1002は、特徴量受信部1001から出力された特徴量に基づいて、画像補正部105で画像補正値を算出し、画像補正部105に出力する。
BL制御値算出部1003は、特徴量受信部1001から出力された特徴量に基づいて、制御領域毎にBL制御値を算出し、BL制御値をバックライト109に出力する。
特徴量受信部1001は、特徴量取得部104から入力画像のブロック毎の特徴量を受信し、各特徴量を画像補正値算出部1002、BL制御値算出部1003及び特徴量解析部1004に出力する。
画像補正値算出部1002は、特徴量受信部1001から出力された特徴量に基づいて、画像補正部105で画像補正値を算出し、画像補正部105に出力する。
BL制御値算出部1003は、特徴量受信部1001から出力された特徴量に基づいて、制御領域毎にBL制御値を算出し、BL制御値をバックライト109に出力する。
特徴量解析部1004は、特徴量受信部1001により出力された特徴量を解析して、画面がちらつく現象が発生するか否かを判定する。例えば、特徴量解析部1004は、入力画像全体の平均輝度値が閾値よりも小さい場合に画面のちらつきが発生すると判定する。なお、入力画像全体の平均輝度値に限定されず、特徴量解析部1004は、最高輝度値のように入力画像の輝度を示す他のパラメータを用いて判定してもよい。
続いて、特徴量解析部1004は、画面がちらつく現象が発生すると判定した場合、判定結果をちらつき情報送信部1007に出力する。ちらつき情報送信部1007は、特徴量解析部1004から画面がちらつく現象が発生するという判定結果が出力された場合、ちらつき情報をOSD生成部1100に出力する。
図11は、実施例2のOSD生成部1100の構成例を示すブロック図である。OSD生成部1100は、OSD制御部1101、OSD描画部1102及びちらつき情報受信部1103を有する。
OSD制御部1101は、ユーザからのOSD画像を表示する指示があった場合にOSD情報を生成し、OSD描画部1102に出力する。なお、OSD情報には、OSDの種
類、OSD画像の表示位置及び表示サイズ等のOSD画像に関する情報が含まれる。
ちらつき情報受信部1103は、BL制御部1000からちらつき情報を受信した場合にOSD描画部1102にちらつき情報を受信した旨の通知を出力する。
OSD描画部1102(画像生成部)は、OSD制御部1101からOSD情報を受け付けると、OSD情報に基づいてOSD画像を生成し、画像合成部103に出力する。OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から上述の通知があった場合、OSD画像が合成された最初の開始フレームのα透過率を初期値とする。続いて、OSD描画部1102は、所定のフレーム数の各フレームに合成されるOSD画像のα透過率を、出力順に目標値まで徐々に下げる制御を行うことで、OSD画像の輝度を元の輝度に比べて徐々に上昇させる。この目標値は、最終的に表示されるOSD画像のα透過率を示している。
なお、OSD画像のα透過率を初期値から徐々に下げることを説明したがこれに限定されない。OSD画像の輝度が元のOSD画像よりも低ければよく、α透過率を一定値(例えば、80%)とし、所定のフレーム数の表示画像が表示される間に変更しないようにしてもよい。また、OSD画像の表示直後の輝度を低下させた後、徐々に上昇させる処理であればよく、α透過率以外のOSD画像の表示に関するパラメータを変更する処理であってもよい。
以下では、OSD描画部1102における処理の流れについて説明する。
OSD制御部1101は、ユーザからのOSD画像を表示する指示があった場合にOSD情報を生成し、OSD描画部1102に出力する。なお、OSD情報には、OSDの種
類、OSD画像の表示位置及び表示サイズ等のOSD画像に関する情報が含まれる。
ちらつき情報受信部1103は、BL制御部1000からちらつき情報を受信した場合にOSD描画部1102にちらつき情報を受信した旨の通知を出力する。
OSD描画部1102(画像生成部)は、OSD制御部1101からOSD情報を受け付けると、OSD情報に基づいてOSD画像を生成し、画像合成部103に出力する。OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から上述の通知があった場合、OSD画像が合成された最初の開始フレームのα透過率を初期値とする。続いて、OSD描画部1102は、所定のフレーム数の各フレームに合成されるOSD画像のα透過率を、出力順に目標値まで徐々に下げる制御を行うことで、OSD画像の輝度を元の輝度に比べて徐々に上昇させる。この目標値は、最終的に表示されるOSD画像のα透過率を示している。
なお、OSD画像のα透過率を初期値から徐々に下げることを説明したがこれに限定されない。OSD画像の輝度が元のOSD画像よりも低ければよく、α透過率を一定値(例えば、80%)とし、所定のフレーム数の表示画像が表示される間に変更しないようにしてもよい。また、OSD画像の表示直後の輝度を低下させた後、徐々に上昇させる処理であればよく、α透過率以外のOSD画像の表示に関するパラメータを変更する処理であってもよい。
以下では、OSD描画部1102における処理の流れについて説明する。
図12は、α透過率を徐々に変化させる処理のフローを示す図である。ステップS1201で、OSD描画部1102は、OSD画像を表示する指示があった場合(OSD制御部1101からOSD情報を受信した場合)、ステップS1202の処理に移行し、OSD情報に基づいてOSD画像を生成する。
ステップS1203で、OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から通知があった場合、画面がちらつく状態と判定し、ステップS1205の処理に移行する。一方で、OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から通知がない場合、画面がちらつく状態でないと判定し、ステップS1204で画像合成部103にOSD画像を送信するとともにOSD画像を合成する指示を通知する。そして、OSD描画部1102は、図12の処理を終了させる。
ステップS1203で、OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から通知があった場合、画面がちらつく状態と判定し、ステップS1205の処理に移行する。一方で、OSD描画部1102は、ちらつき情報受信部1103から通知がない場合、画面がちらつく状態でないと判定し、ステップS1204で画像合成部103にOSD画像を送信するとともにOSD画像を合成する指示を通知する。そして、OSD描画部1102は、図12の処理を終了させる。
ステップS1205で、OSD描画部1102は、α透過率を初期値に設定する。例えば、OSD描画部1102は、OSD画像が不可視の状態となる100をα透過率の初期値に設定する。なお、α透過率の初期値は、OSD画像が表示された場合に眩しく感じられない程度の値であればよく、例えばα透過率の初期値は80程度であってもよい。また、表示画像の平均輝度値に応じてα透過率の初期値を変更してもよく、例えば、表示画像の平均輝度値が高い場合、α透過率の初期値を比較的高い値とし、表示画像の平均輝度値が低い場合、α透過率の初期値を比較的低い値としてもよい。
このように、α透過率の初期値を高い値とすることで、OSD画像の部分を透過して暗い表示画像が映し出されるようになり、OSD画像の明るさが抑えられる。
ステップS1206で、画像合成部103にOSD画像を送信するとともに、OSD画像を合成する指示を通知する。これにより、設定されたα透過率でOSD画像が表示される。
このように、α透過率の初期値を高い値とすることで、OSD画像の部分を透過して暗い表示画像が映し出されるようになり、OSD画像の明るさが抑えられる。
ステップS1206で、画像合成部103にOSD画像を送信するとともに、OSD画像を合成する指示を通知する。これにより、設定されたα透過率でOSD画像が表示される。
ステップS1207で、OSD描画部1102は、α透過率を所定量減少させ、続いてステップS1208で、OSD描画部1102は、α透過率が目標値以下か否かを判定する。α透過率が目標値以下の場合、図12の処理を終了させる。一方で、α透過率が目標値より大きい場合、ステップS1206に戻り、OSD描画部1102は、前回よりもα透過率が減少した状態のOSD画像を画像合成部103に送信するとともに、OSD画像を合成させる指示を通知する。ループしてOSD画像を再度表示する場合、前回表示したOSD画像よりも少し明るい状態でOSD画像が表示されることになる。すなわち、α透
過率が目標値より小さくなるまで、OSD画像の輝度が徐々に高くなっていくことになる。なお、α透過率の目標値は、表示するOSD画像毎に予め定められる値である。目標値は、0より大きくしてもよい。目標値を0より大きくすることで、OSD画像の後ろ側に表示されている画像を確認することが可能となり、利便性が向上する。
過率が目標値より小さくなるまで、OSD画像の輝度が徐々に高くなっていくことになる。なお、α透過率の目標値は、表示するOSD画像毎に予め定められる値である。目標値は、0より大きくしてもよい。目標値を0より大きくすることで、OSD画像の後ろ側に表示されている画像を確認することが可能となり、利便性が向上する。
(効果)
以下では、図13を用いて本実施例における効果について説明する。
図13は、実施例2の制御例を示す図である。図13において、横軸は時間を示しており、フレーム1、フレーム2、フレーム3、・・・フレーム8の順番に表示されるものとする。フレーム1、フレーム2では、比較的暗めの画像が画面に表示され、フレーム3では、α透過率が比較的高い状態で画面の右下にOSD画像が表示される。OSD画像のα透過率が比較的高い状態のため、OSD画像の後ろ側の画像が透けて見える状態である。
フレーム3以降はOSD画像のα透過率が徐々に低くなっていく。フレーム3よりもフレーム4の画像の方がα透過率は低く、フレーム4よりもフレーム5の画像の方がα透過率は低い。また、フレーム6以降の画像は、α透過率が目標値以下となっているため、α透過率が一定値となる。
以下では、図13を用いて本実施例における効果について説明する。
図13は、実施例2の制御例を示す図である。図13において、横軸は時間を示しており、フレーム1、フレーム2、フレーム3、・・・フレーム8の順番に表示されるものとする。フレーム1、フレーム2では、比較的暗めの画像が画面に表示され、フレーム3では、α透過率が比較的高い状態で画面の右下にOSD画像が表示される。OSD画像のα透過率が比較的高い状態のため、OSD画像の後ろ側の画像が透けて見える状態である。
フレーム3以降はOSD画像のα透過率が徐々に低くなっていく。フレーム3よりもフレーム4の画像の方がα透過率は低く、フレーム4よりもフレーム5の画像の方がα透過率は低い。また、フレーム6以降の画像は、α透過率が目標値以下となっているため、α透過率が一定値となる。
図13の各項目の説明に関しては、図9と同様であるので説明を省略する。
「表示画像の特徴量」は、各フレームで表示される画像の平均輝度値を示しており、OSD画像のα透過率の低下に応じてフレーム2からフレーム6まで徐々に増加している。
「適用特徴量」は、画像補正及びバックライト109の制御に適用される特徴量を示している。「適用特徴量」は、現在表示されている画像のフレームよりも2フレーム前の表示画像から取得された特徴量であり、表示画像の特徴量よりも2フレーム遅延してフレーム4からフレーム8まで徐々に増加している。
「BL制御値」は、バックライト109の制御値を示しており、適用特徴量と同様にBL制御値もフレーム4からフレーム8まで徐々に増加する。また、「画像補正値」は、表示画像の画像補正値であり、「画像補正値」も適用特徴量と同様のタイミングで変化しており、画像補正値はフレーム4からフレーム8まで徐々に減少する。
「画面の明るさ」は、表示画像の特徴量と同じタイミングで変化しており、OSD画像のα透過率の低下に応じてフレーム2からフレーム6まで徐々に増加している。
「表示画像の特徴量」は、各フレームで表示される画像の平均輝度値を示しており、OSD画像のα透過率の低下に応じてフレーム2からフレーム6まで徐々に増加している。
「適用特徴量」は、画像補正及びバックライト109の制御に適用される特徴量を示している。「適用特徴量」は、現在表示されている画像のフレームよりも2フレーム前の表示画像から取得された特徴量であり、表示画像の特徴量よりも2フレーム遅延してフレーム4からフレーム8まで徐々に増加している。
「BL制御値」は、バックライト109の制御値を示しており、適用特徴量と同様にBL制御値もフレーム4からフレーム8まで徐々に増加する。また、「画像補正値」は、表示画像の画像補正値であり、「画像補正値」も適用特徴量と同様のタイミングで変化しており、画像補正値はフレーム4からフレーム8まで徐々に減少する。
「画面の明るさ」は、表示画像の特徴量と同じタイミングで変化しており、OSD画像のα透過率の低下に応じてフレーム2からフレーム6まで徐々に増加している。
このように、フレーム2からフレーム6にかけてα透過率が徐々に低くなり、画面の明るさも徐々に明るくなる。これにより、暗い画面上に明るいOSD画像が突然表示されないようになり、画面のちらつきを抑止することができるという効果が得られる。
なお、OSD描画部1102は、OSD画像が合成された最初のフレームを含むMフレーム(Mは1以上の整数)のあいだ、OSD画像の輝度を徐々に上昇させる制御を行うことを説明したが、これに限定されない。OSD描画部1102は、Mフレームのあいだ、OSD画像のα透過率を一定値としておく等のように、OSD画像の輝度を元の輝度に比べて低下させておけばよい。
なお、OSD描画部1102は、OSD画像が合成された最初のフレームを含むMフレーム(Mは1以上の整数)のあいだ、OSD画像の輝度を徐々に上昇させる制御を行うことを説明したが、これに限定されない。OSD描画部1102は、Mフレームのあいだ、OSD画像のα透過率を一定値としておく等のように、OSD画像の輝度を元の輝度に比べて低下させておけばよい。
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施例の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW
、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW
、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施例の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、前述した実施例の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
更に、前述した実施例の機能がネットワークを介した複数のコンピュータ上で実現される場合も本発明に含まれる。例として、各機能をサーバとクライアントで分担し、管理機能をサーバで処理、表示機能をクライアントで処理する場合である。これに限らず、各コンピュータでそれぞれ処理の一部またはすべてを処理してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
更に、前述した実施例の機能がネットワークを介した複数のコンピュータ上で実現される場合も本発明に含まれる。例として、各機能をサーバとクライアントで分担し、管理機能をサーバで処理、表示機能をクライアントで処理する場合である。これに限らず、各コンピュータでそれぞれ処理の一部またはすべてを処理してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施例は本発明の一実施例を示すものにすぎず、各実施例を適宜組合せることも可能である。
100:表示装置、101:画像入力部、102:画像処理部、103:画像合成部、104:特徴量取得部、105:画像補正部、106:表示部、107:OSD生成部、108:BL制御部、109:バックライト
Claims (16)
- 順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置であって、
発光手段と、
前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、
前記発光手段の発光量を制御する発光制御手段と、
前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御する表示制御手段と、
前記表示フレームに所定の画像を合成する合成手段と、
を備え、
前記発光制御手段は、
前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成しない場合、前記複数のフレームのうち、前記表示フレームより所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、前記発光手段の発光量を制御し、
前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で前記発光手段の発光量を制御することを特徴とする表示装置。 - 前記発光制御手段は、前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記表示フレームより前記所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームから取得される特徴量を、前記所定の画像の明るさを考慮した値に修正する修正処理を行い、
前記所定の発光量は、前記修正した特徴量に基づいて決定された発光量であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記発光制御手段は、前記前フレームに基づいて表示される画像の輝度が、閾値より低い場合に前記修正処理を行い、当該画像の輝度が前記閾値以上の場合には前記修正処理を行わないことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記合成手段へ前記所定の画像を供給する画像生成手段をさらに有し、
前記所定の画像の表示を行う指示を受けた場合に、前記画像生成手段は、まず前記発光制御手段に対して前記所定の画像に関する情報の通知を行い、当該通知から前記所定のフレーム数の経過後に、前記合成手段への前記所定の画像の供給を開始することを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。 - 所定の画像の種類毎に画像の明るさを示す輝度情報を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記発光制御手段は、前記表示フレームに合成される所定の画像に対応する輝度情報を前記記憶手段から取得し、該輝度情報を用いて前記修正処理を行うことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記発光制御手段は、前記修正処理として、前記前フレームから取得された特徴量を、前記表示フレームに合成される前記所定の画像に対応する輝度情報に置き換えることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
- 前記特徴量は、前記前フレームを複数のブロックに分け、ブロック毎に取得されるものであり、
前記発光制御手段は、前記複数のブロックのうち前記所定の画像が合成される1以上の
ブロックについて、前記修正処理を行うことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の表示装置。 - 順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置であって、
発光手段と、
前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、
前記発光手段の発光量を制御する発光制御手段と、
前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御する表示制御手段と、
所定の画像を生成する画像生成手段と、
前記表示フレームに前記所定の画像を合成する合成手段と、
を備え、
前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記画像生成手段は、前記所定の画像の輝度を元の輝度に比べて低下させることを特徴とする表示装置。 - 前記開始フレームと前記後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記画像生成手段は、前記所定の画像の輝度を徐々に上げることを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
- 前記画像生成手段は、前記所定の画像の透過率を変えることによって、前記所定の画像の輝度を変えることを特徴とする請求項8または9に記載の表示装置。
- 前記画像生成手段は、前記開始フレームより前に表示される前フレームに基づいて表示される画像の輝度が閾値より低い場合に、前記所定の画像の輝度を低下させ、前記画像の輝度が前記閾値以上の場合には前記所定の画像の輝度を低下させないことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示パネルが液晶表示パネルであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記所定の画像は、OSD(On Screen Display)画像であることを特徴とする請求項
1〜12のいずれか1項に記載の表示装置。 - 順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置の制御方法であって、
前記表示装置は、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、前記表示フレームに所定の画像を合成する合成手段と、を備え、
前記発光手段の発光量を制御する発光制御ステップと、
前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御するステップと、を有し、
前記発光制御ステップは、
前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成しない場合、前記複数のフレームのうち、前記表示フレームより所定のフレーム数だけ前に表示された前フレームの明るさを示す特徴量に基づいて、前記発光手段の発光量を制御し、
前記合成手段が前記表示フレームに前記所定の画像を合成する場合、前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む前記所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、所定の発光量で前記発
光手段の発光量を制御することを特徴とする表示装置の制御方法。 - 順に入力される複数のフレームのうち、表示フレームに基づいて画像を表示する表示装置の制御方法であって、
前記表示装置は、発光手段と、前記発光手段から照射された光に基づいて画像を表示する表示パネルと、を備え、
所定の画像を生成する画像生成ステップと、
前記表示フレームに前記所定の画像を合成するステップと、
前記発光手段の発光量を制御するステップと、
前記発光手段の発光量に基づいて前記表示フレームを補正し、補正された前記表示フレームに基づいて前記表示パネルの透過率を制御するステップと、
を有し、
前記所定の画像の合成が開始される開始フレームと前記開始フレームより後に表示される後フレームとを含む所定のフレーム数のフレームに基づいて画像を表示する間、前記画像生成ステップは、前記所定の画像の輝度を元の輝度に比べて低下させることを特徴とする表示装置の制御方法。 - 請求項1〜13のいずれか1項に記載の表示装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018004891A JP2019124802A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 表示装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018004891A JP2019124802A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 表示装置及びその制御方法 |
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ID=67398641
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JP2018004891A Pending JP2019124802A (ja) | 2018-01-16 | 2018-01-16 | 表示装置及びその制御方法 |
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JP (1) | JP2019124802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110660364A (zh) * | 2019-09-18 | 2020-01-07 | 惠州视维新技术有限公司 | 区域背光的调节方法、装置和存储介质 |
-
2018
- 2018-01-16 JP JP2018004891A patent/JP2019124802A/ja active Pending
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