JP2019124641A - 電子時計 - Google Patents
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以下、この発明の第1実施形態である電子時計1について説明する。なお、本実施形態では、電子時計1のカバーガラス33側を表面側あるいは上側とし、裏蓋34側を裏面側あるいは下側として説明する。
図1は本実施形態による電子時計1の使用環境を示す図である。本実施形態による電子時計1は、図1に示すように、地球の上空の所定の軌道を周回している複数のGPS衛星Sからの位置情報衛星信号であるGPS衛星信号を受信する機能と、スマートフォン等の携帯情報端末Rと近距離無線通信の一種であるBluetoothによる通信を行う機能とを有している。
図2は電子時計1の平面図、図3は電子時計1を12時位置および6時位置を通過する平面において切断した構成を示す断面図である。また、図4は電子時計1のムーブメント2の分解斜視図である。
図2および図3に示すように、電子時計1は、時計ケースである外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、円筒状の導電性のケース31に、ベゼル32を嵌合させた構成となっている。ケース31には2つの開口がある。これら2つの開口のうち表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は裏蓋34で塞がれている。ケース(胴)31、ベゼル32および裏蓋34は、SUS(ステンレス鋼)、チタン合金、アルミ、BS(真鍮)などの金属材料が利用される。本実施形態および後述する第2実施形態では、ケース(胴)31、ベゼル32および裏蓋34の全体が導電性ケースを構成している。しかし、ケース(胴)31および裏蓋34のみを導電性ケースとし、ベゼル32は、ジルコニア(ZrO2)、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、アルミナ(Al2O3)などのセラミックを利用してもよい。ベゼル32をセラミック製にすれば、セラミックは電波を透過するので、無線通信性能が良くなる利点がある。また、セラミックは硬く、耐傷性に優れ、長期間美観が維持できる利点がある。また、外装ケース30としては、ケースおよび裏蓋が一体化されたワンピースケースでもよい。外装ケース30の側面には、外部操作部材として、リュウズ38とボタン361〜364が設けられている。
図3に示すように、ベゼル32の内周側には、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング35を介して、円形の平板状の時刻表示部である文字板11が配置されている。文字板11は、非導電性を有し、かつ、少なくとも一部の光を透過させる透光性を有するポリカーボネートなどのプラスチック材料により構成されている。
文字板11の表面側には、図3に示すように、非導電性部材である合成樹脂(例えばABS樹脂)にて形成されたダイヤルリング35が設けられる。ダイヤルリング35は、文字板11の周囲に沿って配置され、内周面が傾斜面とされている。ダイヤルリング35をプラスチックで成形すれば、受信性能も確保でき、かつ、複雑な形状も形成できて意匠性を向上できる。
ベゼル32の表面領域32aには、図2に示すように、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報が数字で表記されている。さらに、ベゼル32の表面領域32bにはタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報が表記されている。都市情報は、例えば、「TYO(東京)」のように、都市名を三文字のアルファベットで略したスリーレターコードで表記できる。
図3に示すように、カバーガラス33側から見て文字板11の裏面側の領域にはムーブメント2が収容されている。このムーブメント2は、図3および図4に示すように、文字板11側から裏蓋34に向かって順次配置された太陽電池パネル80、第1の耐磁板91、カレンダー車20、地板125、駆動機構140(図4では図示略)、輪列受け127(図4では図示略)、回路基板720、スペーサー128(図4では図示略)、回路押え板725および二次電池130を備える。本実施形態において、回路基板710には、位置情報衛星信号であるGPS衛星信号を受信するための平面アンテナ40が配置されている。また、本実施形態において、太陽電池パネル80の裏面保護材は、近距離無線通信信号を送受信するための近距離無線通信アンテナとして機能する。カレンダー車20、地板125、輪列受け127およびスペーサー128は、平面アンテナ40や近距離無線通信アンテナ(太陽電池パネル80)での通信に影響しないように、プラスチック製とされている。なお、平面アンテナ40や近距離無線通信アンテナの詳細については後述する。
以下、ムーブメント2を構成する各要素を文字板11側から裏蓋34に向かう順にしたがって順次説明する。
太陽電池パネル80は、図3および図4に示すように、カバーガラス33側から見て文字板11の裏側に位置している。この太陽電池パネル80は、例えば図5に示すように、透光性を有する表面保護材81と、透明電極(TCO:Transparent Conductive Oxide)からなる表面電極82と、p型半導体層83p、真性半導体層83iおよびn型半導体層83nからなるアモルファスシリコン半導体薄膜83と、アルミ製の裏面電極84と、樹脂フィルムからなる絶縁膜85と、ステンレス鋼からなる裏面保護材86とを積層してなるものである。そして、太陽電池パネル80では、受光により表面電極82および裏面電極84間に電圧が発生する。
近年、スマートフォン等の携情報帯端末では、高性能な磁石が多く使われるようになっている。このため、電子時計には耐磁性が求められている。そこで、電子時計では、外部磁界を迂回させてモーターの誤動作を防ぐために純鉄など高透磁率材からなる耐磁板が、平面的にモーターと重なる位置に配置される。ここで、モーターはコイル、ステーター、ローターからなり、そのうちコイル部分は外部磁界の影響を受け難いので耐磁板とは必ずしも重ならなくともよい。本実施形態による電子時計1では、このような耐磁板が2枚設けられている。1枚目は、太陽電池パネル80の下方に設けられた第1の耐磁板91である。この第1の耐磁板91は、2枚目の耐磁板である第2の耐磁板92(後述)とともに、モーターを上下から挟み込み、モーターの誤動作を防止している。ここで、第1の耐磁板91は、導電性の板であるため、電波受信の妨げとなる。そこで、第1の耐磁板91は、文字板11の法線方向に沿った平面視において、駆動機構140のモーターと重なり、かつ、平面アンテナ40と重ならない平面形状となっている。
地板125には、リング状に形成され、表面に日付が表示されたカレンダー車20が配置される。カレンダー車20は、プラスチック等の非導電性部材により構成されている。ここで、カレンダー車20は、平面視において、平面アンテナ40の少なくとも一部と重なっている。しかし、カレンダー車20は、非導電材料により構成されているため、平面アンテナ40による位置情報衛星信号の受信に悪影響を与えない。なお、カレンダー車としては、日車に限らず、曜日を表示する曜車や、月を表示する月車などでもよい。
地板125には、図4に示すように、指針軸11x、12x、13xおよび14xの各一端が軸支されている。この指針軸11x、12x、13xおよび14xの各他端は、太陽電池パネル80に形成された貫通孔831、832、833および834を通過し、さらに文字板11に設けられた貫通孔16、17、18および19を各々通過し、カバーガラス33側に突出している。そして、文字板11から突出した指針軸11xに対し、上述した指針21、22および23が取り付けられ、指針軸12xに対し、上述した指針24および25が取り付けられ、指針軸13xに対し、上述した指針27が取り付けられ、指針軸14xに対し、上述した指針29が取り付けられている。
駆動機構140は、文字板11に設けられた指針21、22、23、24、25、27および29とカレンダー車20を駆動するための複数のステップモーターおよび複数の輪列を有する(図示略)。この駆動機構140における各ステップモーターは、地板125に取り付けられ、各輪列は、地板125および輪列受け127間に軸支されている。図4には、これらの輪列の一部である歯車146が図示されている。この歯車146は、カレンダー車20を駆動する歯車である。駆動機構140を構成するモーターや輪列は、文字板11の法線方向に沿った平面視において、平面アンテナ40と重ならない領域に設けられている。このように本実施形態では、平面視において平面アンテナ40を避けて駆動機構を構成するモーターや輪列を配置したので、平面アンテナ40や駆動機構を含むムーブメント2を薄型化し、電子時計1を小型化することができる。
回路基板720の表面には、図4に示すように、近距離無線通信モジュール150と、制御表示モジュール60と、電源供給モジュール70と、平面アンテナ40が配置されている。また、回路基板720の裏面には、図3および図4に示すように、GPS受信モジュール50が配置されている。
平面アンテナ40は、GPS衛星から送信される1.575GHzの位置情報衛星信号を受信する。この平面アンテナ40は、図3に示すように、セラミックの誘電体基材41に導電性のアンテナ電極42を積層したパッチアンテナである。図6は、この平面アンテナ(パッチアンテナ)40を示す断面図である。
また、平面アンテナ40において、受信感度は、誘電体基材41に設けられたアンテナ電極部42だけでなく誘電体基材41も重要な役割を果たす。このため、平面アンテナ40の取り付け位置は、アンテナ電極部42のみならず、誘電体基材41を含む平面アンテナ40全体を考慮する必要がある。
太陽電池パネル80の裏面保護材86で構成される近距離無線通信アンテナについても同様であり、受信感度の強弱は、裏面保護材86の表面だけでなく裏面保護材86の全体の位置によって左右される。
ここで、本実施形態における近距離無線通信アンテナと平面アンテナ40と近距離無線通信モジュール150とGPS受信モジュール50の位置関係について説明する。本実施形態では、太陽電池パネル80の裏面保護材86が近距離無線通信アンテナとして機能する。ここで、太陽電池パネル80は、上述したように文字板11の裏側にある。したがって、本実施形態において、近距離無線通信アンテナの厚み中心は、平面アンテナ40の厚み中心よりも文字板11側に近い位置にある。このように配置したのは、近距離無線通信の周波数は、位置情報衛星信号の周波数より高いからである。周波数が高い程、電波は減衰し易くなる。特に、両アンテナが導電性の外装ケース30に収容された状態では微弱な電波を受信する必要がある。また、近距離無線通信アンテナの厚みの中心と平面アンテナ40の厚みの中心に着目したのは、近距離無線通信アンテナの全体によって近距離無線通信の受信感度が定まり、平面アンテナ40の全体によって位置情報衛星信号の受信感度が定まるからである。このように近距離無線通信アンテナの厚み中心は、平面アンテナ40の厚み中心よりも文字板11側に近い位置に配置したので、位置情報衛星信号の受信と近距離無線通信の両方を適切に行うことができる。なお、平面アンテナ40の厚み中心とは、文字板11の法線方向において、平面アンテナ40が配置される範囲の中心をいう。同様に、近距離無線通信アンテナの厚み中心とは、文字板11の法線方向において、近距離無線通信アンテナが配置される範囲の中心をいう。
また、平面視において、平面アンテナ40は、太陽電池パネル80の切欠部810にある。すなわち、平面視において、平面アンテナ40と太陽電池パネル80は重ならない。これは、太陽電池パネル80が平面アンテナ40によるGPS衛星信号の受信の妨げにならないようにするためである。本実施形態において、近距離無線通信モジュール150は2.4GHzの高周波信号の処理を行い、GPS受信モジュール50は1.5GHzの高周波信号の処理を行う。このように両モジュールは取扱う信号の周波数が高く、かつ、接近している。したがって、両モジュールの動作が互いに干渉しないようにする手段が求められる。そこで、本実施形態では次のような手段を講じている。図4において、直線720Yは、文字板11の法線と平面アンテナ40の中心とを含む平面が回路基板720と交差する直線を表している。本実施形態では、この直線720Yの両側に近距離無線通信モジュール150とGPS受信モジュール50とを配置することで、両モジュールを十分に引き離し、両モジュールの動作が干渉しないようにしている。
図3および図4において、回路基板720の下方には、第2の耐磁板92が配置されている。この耐磁板92は、上述した駆動機構140のモーターが外部磁界の影響によって誤動作しないように外部磁界を遮蔽する手段である。このように本実施形態では、駆動機構140のモーターを第1の耐磁板91および第2の耐磁板92により上下から挟んでいる。
本実施形態では、回路基板720のグランドパターンを、回路押え板725を介して金属製のケース31や裏蓋34に導通することで、ケース31や裏蓋34もグランドプレーンとして利用している。さらに詳述すると、本実施形態では、図3、図4に示すように、回路基板720を押さえる回路押え板725に、裏蓋34に導通するための裏蓋導通バネ725Aを一体に形成しており、回路基板720のグランドパターンを、回路押え板725および裏蓋導通バネ725Aを介して裏蓋34およびケース31に導通させることで、グランドプレーンとして利用している。裏蓋34やケース31をグランドプレーンとして利用することで、グランドプレーンの面積を大きくとることができ、アンテナ利得が向上してアンテナ特性を向上できる。また、回路押え板725を加工して設けられる裏蓋導通バネ725Aを、金属製の裏蓋34に導通させているので、裏蓋34をアースとして利用でき、耐静電気性能や受信性能を向上できる。特に、複数の裏蓋導通バネ725Aを設けていれば、耐静電気性能や受信性能を一層向上できる。
二次電池130は、図4に示すように、平面円形に形成されたリチウムイオン電池である。二次電池130は、駆動機構140、近距離無線通信モジュール150、GPS受信モジュール50、制御表示モジュール60等に電力を供給する。二次電池130は、回路押え板725の中央に形成された円形の切欠部721に設けられている。
図7は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。電子時計1は、回路基板720に各々配置された制御表示モジュール60と、GPS受信モジュール50と、近距離無線通信モジュール150と、電源供給モジュール70とを有する。
GPSでは、衛星信号により航法メッセージを伝達する。図8〜図10は、この航法メッセージの構成について説明するための図である。図8に示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレームsf1〜sf5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星から6秒で送信される。したがって、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星から30秒で送信される。
図7において、GPS受信モジュール50は、平面アンテナ40およびSAW(Surface Acoustic Wave)フィルター59とともにGPS受信部5を構成する。SAWフィルター59は、バンドパスフィルターであり、1.5GHzの衛星信号を通過させるものとなっている。なお、平面アンテナ40とSAWフィルター59との間に、受信感度を良好にするLNA(ローノイズアンプ)を別途挿入してもよい。また、SAWフィルター59をGPS受信モジュール50内に組み込んだ構成としてもよい。
フラッシュメモリー54には、ローカルタイム情報からなる時差データベース等が記憶される。本実施形態において、フラッシュメモリー54内の情報は、Bluetooth LE(Low Energy)の近距離無線通信により近隣の携帯情報端末Rから取得され、フラッシュメモリー54内に格納される。図11は、ローカルタイム情報230のデータ構成の一例を示す図である。ローカルタイム情報230では、位置情報である領域情報231と、時差情報232とが対応付けられている。このため、制御回路300は、測位モードで位置情報を取得した場合、その位置情報(緯度、経度)に基づいて時差情報を取得できるようにされている。
タイムゾーン変更情報2322は、タームゾーンの変更予定を示す情報であり、各領域においてタイムゾーンが変更される日時や、タイムゾーン変更後のUTCに対する時差を示す。例えば、図11に示すように、第2領域では、2014年10月26日の午前2時以降に、UTCに対する時差が+8時間から+9時間に変更されることを示している。
a.最大で7日間有効な衛星軌道データ
このデータを参照することにより、通常より衛星軌道データを更新する期間を長くすることができる。
b.衛星の健康データ
このデータは、使用できない衛星の排除に利用することができる。
c.GPS受信モジュール50を前回起動したときの受信機データ
このデータは、GPS受信モジュール50の再起動時の測位の性能を上げるために利用可能である。
d.電離層データ
このデータは、より正確な測位を行うために利用可能である。
フラッシュメモリー54内の以上のデータは、携帯情報端末RのアプリケーションからBluetooth LEを介して最新のデータを取得して更新することができる。
近距離無線通信モジュール150は、RF(Radio Frequency)部1500と、ベースバンド部1600と、Bluetooth LEコントローラー部1700と、16MHzのマスタークロックを発生する水晶発振器1701とを含む。
制御表示モジュール60は、制御部(CPU)61と、指針21〜25、27、29等の駆動を実施する駆動回路62と、水晶発振器63とを備えている。
電源供給モジュール70は、充電制御回路71、第1レギュレーター72、第2レギュレーター73および電圧検出回路74を含む。
図11は、制御部61の機能構成を示すブロック図である。図11において、時刻情報修正部610、表示制御部620、電圧検出制御部630および受信制御部640は、CPUである制御部61がROM67に記憶されたプログラムを実行することにより実現される機能である。
時刻情報修正部610は、GPS受信モジュール50を起動して衛星信号を受信し、受信した衛星信号から時刻情報を取得して、内部時刻情報を修正する。
表示制御部620は、通常モードにおいては、内部時刻情報に基づいて駆動回路62を制御し、指針21〜23でローカルタイムの時刻(時、分、秒)を表示し、指針24、25でホームタイムの時刻(時、分)を表示する。また、表示制御部620は、指針27の表示を電池残量や受信制御状態等に応じて制御する。
電圧検出制御部630は、電圧検出回路74により二次電池130の電圧つまり電池残量や、太陽電池パネル80の発電量を検出する。電圧検出制御部630は、一定時間間隔で電圧検出回路74により電圧を検出する。電圧検出制御部630は、充電制御回路71の動作も制御する。
受信制御部640は、受信モード選択部641と、衛星信号受信制御部642と、近距離無線通信制御部643と、受信判定部644とを備える。
受信モード選択部641は、外部操作部材(ボタン361〜363、リュウズ38)による所定の操作を検出して、各種の受信処理の選択を実行するものである。具体的には、受信モード選択部641は、外部操作部材により測時受信操作が行われた場合は、後述する測時受信制御部6421を起動し、外部操作部材により測位受信操作が行われた場合は、後述する測位受信制御部6422を起動する。また、受信モード選択部641は、外部操作部材により近距離無線通信操作が行われた場合は、後述する近距離無線通信制御部643を起動する。具体的な測時受信操作、測位受信操作、近距離無線通信操作は、電子時計1に設けられた外部操作部材の数や種類に応じて設定すればよい。
衛星信号受信制御部642は、測時受信制御部6421と、測位受信制御部6422とを備える。
近距離無線通信制御部643は、近距離無線通信モジュール150を起動して、電子時計1の近くのスマートフォン等の携帯情報端末とBluetooth LEによる近距離無線通信を行い、この近距離無線通信により時刻情報を取得して、内部時刻情報を修正する。
受信判定部644は、時刻情報の受信および内部時刻情報の修正が成功したか否かを判定する機能を備えている。例えば、測時受信処理時には、衛星信号受信制御部642は、受信した衛星信号から取得した時刻情報(Zカウント)と、RTC66の時刻データとを比較する。これらの差が大きい場合は、誤修正防止のために次のサブフレームのZカウントを取得して両者のZカウントを比較したり、捕捉した衛星が複数あれば、複数の衛星から取得した各Zカウントを比較したりして、取得した時刻データの整合が取れたかを判定する。測時受信処理では、時刻データの整合が取れたと判定した場合に、時刻修正を行う。測位受信処理や近距離無線通信制御部643による処理においても同様に時刻データの整合判定を行い、整合が取れている場合に時刻修正を行う。
次に、図14〜図17を参照し、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態において、電圧検出回路74は、電圧検出制御部630の制御によって一定間隔、例えば60秒間隔で起動され、二次電池130の電池電圧を検出する。そして、制御部61は、この電圧検出回路74を介して検出される二次電池130の電池残量(蓄電量)を所定値と比較する。
制御部61は、以上の処理を所定時間間隔で繰り返し実行する。
図15に示す近距離無線通信処理が起動されると、表示制御部620は、近距離無線通信中であることを指針27で指示する(ステップS201)。次に近距離無線通信制御部643は、近距離無線通信モジュール150により近隣の携帯情報端末Rとの間にBluetooth LEのリンクを確立する処理を開始する(ステップS202)。次に近距離無線通信制御部643は、Bluetooth LEのリンクが確立したか否かを判断する(ステップS211)。この判断結果が「No」である場合、近距離無線通信制御部643は、所定のタイムアウト時間が経過したか否かを判断する(ステップS240)。この判断結果が「No」である場合、近距離無線通信制御部643は、ステップS211の判断を繰り返す。
次に、図16に示す測時受信処理について説明する。測時受信処理は、制御部61の測時受信制御部6421がGPS受信モジュール50を制御して実行する。測時受信制御部6421は、測時受信処理を開始すると、まず、指針27で「1」を指示して測時受信モード中であることを表示し、GPS受信モジュール50を起動して時刻受信を開始する(ステップS301)。
次に、測位受信処理について、図17を参照して説明する。
測位受信処理が開始されると、表示制御部620は、測位受信中であることを指針27で指示する(ステップS501)。すなわち、表示制御部620は、測位受信処理中は、第2サブダイヤル13に表示された「4+」の記号を指針27で指示する。また、測位受信制御部6422は、GPS受信モジュール50に制御信号を出力して測位受信処理を開始する(以上、ステップS501)。
以上が本実施形態の動作である。
本実施形態によれば、近距離無線通信アンテナ80A(太陽電池パネル80のステンレス板)の厚み中心を平面アンテナ40の厚み中心よりも文字板11側近くに位置させたので、近距離無線通信の通信性能を高め、衛星信号の受信および近距離無線通信の両方を電子時計において適切に行うことが可能になる。また、本実施形態によれば、平面視において指針を駆動するモーターを避けた領域に平面アンテナ40を設けたので、モーターおよび平面アンテナ40を含むムーブメント2を薄型化し、電子時計1を小型化することができる。また、本実施形態によれば、太陽電池パネル80に平面アンテナ40と平面的に重なる領域に切欠部810を形成したので、平面アンテナ40の受信動作に対する太陽電池パネル80の影響を少なくし、微弱な位置情報衛星信号を平面アンテナ40により受信することが可能になる。また、本実施形態によれば、平面視において平面アンテナ40と重ならない領域に第1の耐磁板91を設けたので、平面アンテナ40の受信動作に対する第1の耐磁板91の影響を少なくし、微弱な位置情報衛星信号を平面アンテナ40により受信することが可能になる。また、本実施形態によれば、文字板11の法線と平面アンテナ40の中心とを含む平面の両側に近距離無線通信モジュール150とGPS受信モジュール50とを配置したので、両モジュールを十分に引き離し、両モジュールの動作の干渉を防止することができる。
図18はこの発明の第2実施形態である電子時計1Aを12時位置と6時位置とを通過する平面により切断した断面図、図19は同電子時計1Aを12時位置および時計中心(具体的には指針軸11x)を通過する平面と時計中心および4時位置を通過する平面により切断した断面図である。また、図20は同電子時計1Aのムーブメント2Aの分解斜視図である。なお、これらの図において、上記第1実施形態において示された部位に対応した部位には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
以上が本実施形態の詳細である。
以上、この発明の第1および第2実施形態について説明したが、この発明には他の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
Claims (8)
- 平板状の時刻表示部と、
導電性のケースと、
前記導電性のケースに収納された近距離無線通信を行う近距離無線通信アンテナおよび近距離無線通信部と、
前記導電性のケースに収納された位置情報衛星信号を受信する平面アンテナおよび衛星信号受信部と、を有し、
前記時刻表示部の法線方向に沿った平面視において、前記近距離無線通信アンテナおよび前記平面アンテナが前記時刻表示部と重なり、
前記近距離無線通信の周波数は前記位置情報衛星信号の周波数よりも高く、
前記時刻表示部の法線方向における前記近距離無線通信アンテナの厚み中心は前記平面アンテナの厚み中心より前記時刻表示部側に位置する
ことを特徴とする電子時計。 - 前記時刻表示部は、指針により時刻表示を行うものであり、前記平面視において前記指針を駆動するモーターが前記平面アンテナと重ならないことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
- 前記衛星信号受信部に電力を供給する太陽電池を備え、前記平面視において前記平面アンテナと重ならない領域に前記太陽電池の電極層を設けることを特徴とする請求項1または2に記載の電子時計。
- 前記平面視において前記平面アンテナと重ならない領域に耐磁板を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記近距離無線通信部と前記衛星信号受信部と前記平面アンテナが同一の回路基板に配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子時計。
- 前記近距離無線通信アンテナが配置された第1の回路基板と、前記平面アンテナが配置された第2の回路基板とを備え、
前記第1の回路基板が前記第2の回路基板より前記時刻表示部側に近く配置されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子時計。 - 前記時刻表示部の前記法線方向に垂直な側面視において前記第1の回路基板と前記平面アンテナとが重なり、前記平面視において前記第1の回路基板と前記平面アンテナとが重ならないこと特徴とする請求項6に記載の電子時計。
- 前記衛星信号受信部と前記近距離無線通信部との間に、前記時刻表示部の中心を通過する前記法線と前記平面アンテナの中心とを含む平面が位置することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子時計。
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