JP2019124596A - 測定値予測モジュール、測定値予測プログラム及び測定値予測方法 - Google Patents
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センサにより、予め定められた周期で測定される測定値を該センサから取得する測定値処理部と、
前記測定値に基づき生成される周期性を有する第1の波形データのうち予め定められた期間における前記第1の波形データを記憶する記憶部と、
予め定められた、学習に使用するパラメータと、
前記記憶部にあらかじめ保存された周期性を有する第2の波形データと、
前記パラメータと、学習用データとして用いられる前記第2の波形データとに基づき、教師あり学習を実行して学習モデルを生成する学習部と、
前記学習部が生成した前記学習モデルを用いて、前記第1の波形データを構成する前記測定値よりも未来の測定時点で前記センサにより測定されうる測定値を少なくとも1個以上含む予測値を算出する予測部と
を備える。
逆に、低い方の周波数の波形に合わせて時間軸方向の幅を調整すると、高い方の周波数の波形に対する時間軸方向の幅が長くなり過ぎて、異常波形が発生しても検出できず、波形判定を正常にすることが困難な問題があった。低い方の周波数の波形に合わせて時間軸方向の幅を調整した場合の基準波形とウィンドウ幅の例を図7に示す。図中のAで示すの箇所の波形はウィンドウ幅が広いく、トリガがかかりにくいが、Bで示す箇所では狭く、トリガがかかりやすくなっている。
そのため、基準波形に対するウィンドウ幅を設けることなく、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、波形判定を行うことができる。
センサにより、予め定められた周期で測定される測定値を該センサから取得する測定値処理部と、
前記測定値に基づき生成される周期性を有する第1の波形データのうち予め定められた期間における前記第1の波形データを記憶する記憶部と、
予め定められた、学習に使用するパラメータと、
前記記憶部にあらかじめ保存された周期性を有する第2の波形データと、
前記パラメータと、教師データとして用いられる前記第2の波形データとに基づき、教師あり学習を実行して学習モデルを生成する学習部と、
前記学習部が生成した前記学習モデルを用いて、前記第1の波形データを構成する前記測定値よりも未来の測定時点で前記センサにより測定されうる測定値を少なくとも1個以上含む予測値を算出する予測部と、を備える。
そのため、基準波形に対するウィンドウ幅を設けることなく、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、波形判定を行うことができる。
前記第1の波形データを構成する前記測定値と前記予測部により算出された前記予測値との差分である異常度を演算する異常検出部を更に備える。
そのため、基準波形に対するウィンドウ幅を設けることなく、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、数値により波形判定を行うことができる。
前記異常検出部は、前記異常度が予め定められた閾値を超えると異常を検出する。
そのため、基準波形に対するウィンドウ幅を設けることなく、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、自動的に波形判定を行うことができる。
前記学習部は、前記第2の波形データの任意の箇所から所定の個数の連続したデータを抽出したデータである訓練サンプルの、所定の個数の集合であるミニバッチデータを、学習用データとして用いて教師あり学習をして学習モデルを生成する。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記学習部は、前記訓練サンプルのうちの最新の1つのデータを教師データとして用い、
前記訓練サンプルのうちの最新の1つのデータ除いたデータのいずれかまたは全部を、入力データとして用いる。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記学習部の実行する学習に先立って、前記第2の波形データに基づいて前記パラメータを調整するパラメータ調整部を更に備える。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記パラメータは、少なくともニューラルネットワークの入力層のノード数を含み、
前記パラメータ調整部は、前記第2の波形データ、または、前記第2の波形データから抽出した前記ニューラルネットワークの入力層のノード数分の連続したデータが、前記第2の波形データに含まれる測定対象の波形の少なくとも1周期分を含むよう、前記第2の波形データのデータ点数、または、前記ニューラルネットワークの入力層のノード数を調整する。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記訓練サンプルのデータ点数、または、前記ニューラルネットワークの入力層のノード数は、前記第2の波形データのスペクトルに基づいて所定の要件により抽出された周波数の波形の少なくとも1周期分を含む。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記第2の波形データの前記スペクトルに基づいて抽出された前記周波数は、前記スペクトルにおける所定のレベルのピークのうちの最も低い周波数である。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記パラメータ調整部は、予め定義されたテーブルを備え、
前記第2の波形データと前記テーブルとに基づいて、前記ミニバッチに含まれる前記訓練サンプルの個数を調整する。
そのため、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、異常時の波形の形状に基づいたウィンドウ幅の設計をすることなく波形判定を行うことができる。
前記計測器用の測定値検出モジュールが実装される計測器の表示部に表示するために、前記予測値および/または前記異常度を前記計測器の本体に送信する画面出力部を備える。
そのため、基準波形に対するウィンドウ幅を設けることなく、周波数の異なる複数の波形が重なり合った複雑な波形であっても、数値に基づいた波形判定を行うことができる。
測定値予測モジュール10への電源投入後、ROMに書き込まれたファームウェアが動作を開始する。
また、学習とは、より具体的には、ニューラルネットワークに基づくモデルにおいて、ニューロン間の結合強度を表す重みパラメータを所定のアルゴリズムに基づいて更新することである。この学習により、実際の入力データから予測される望ましい出力が得られる。
また、本願発明の学習には、教師あり学習を採用している。教師あり学習とは、訓練データ、すなわち、ある入力と出力のデータの組合せを大量に学習装置に与えることで、それらのデータセットにある特徴を学習し、入力から出力を推定するモデルを帰納的に獲得するものである。なお、以降、前記入力と出力のデータの組合せを訓練データと呼び、前記出力のデータを教師データと呼ぶ。
ファームウェアは、学習が終了した後、学習の結果に基づいて、順次主記憶装置に格納される測定値から推定される予測値を算出する。ファームウェアは、算出した予測値とこれに対応する測定値との差分である異常度を算出してもよい。また、ファームウェアは、算出した異常度と、予め定められた波形の異常判定用しきい値とに基づいてアラーム信号を発生させてもよい。
なお、本実施例ではニューラルネットワークを採用したが、これに限らず、センサ20の測定値を学習することができる他の方式を採用してもよい。
なお、測定対象の波形の形状によって、1つの訓練サンプルが、測定対象の波形の1周期分未満で足りる場合がある。例えば、測定対象の波形が純粋な正弦波の場合である。パラメータ調整部204は、測定対象の波形の1周期分未満でも足りる波形の種類を検出して、学習が可能な範囲で、測定対象の波形の1周期分未満のニューラルネットワークの入力層のノード数を調整し得る。
パラメータ調整部204は、上記のような訓練データサンプル数の最適な値に基づいて、ニューラルネットワークの入力層のノード数またはニューラルネットワークの出力数のノード数を算出できない場合、例えば、測定対象の波形データの1周期が訓練データ集合206に全て格納されていないような場合は、学習が正常に実行できない旨のアラームメッセージを生成してもよい。この場合のアラームメッセージは、ペーパレスレコーダ本体70の表示部100に表示されてもよい。
図3は、学習の動作フローの一例を示す。また、図4は、予測値の算出の動作フローの一例を示す。これら2つのフローは、独立して並行に実行される。
学習が収束したと判定された場合、学習の処理フローは終了する(S311)。
また、学習の収束の判定は、ペーパレスレコーダ1の利用者が、表示部100に表示された異常度等のデータに基づいて判断し、設定部110に対して学習終了の指示を入力することによって行われてもよい。
測定値予測部209は、測定値処理部208が主記憶装置へ順次格納した測定値データ211を取得する(S404)。
また、求めた異常度と予め設定された波形の異常判定用しきい値とを比較して、異常度が波形の異常判定用しきい値を超えていた場合はアラーム信号を生成してもよい。
図5は、表示部100に表示されたデータの一例を示す。表示部100に、測定値501、予測値502、異常度503が表示されている。図5中のAで示す点までは、測定値と予測値は一致した場合であり、異常度は0である。A点以降は、測定値と予測値が一致しない場合であり、異常度となって現れている。
なお、過去に波形異常が発生したことをわかりやすくするために、画面には異常度の累計が表示されてもよい。
図8は、本願発明の第2の実施例である。図8は、PLC(Plogrammable Logic Controller)800を用いて構築したPID制御システムを示す。PID制御システムは、センサ20、PLC800、アクチュエータ840、PC850で構成される。センサ20は、図1で説明したものと同じである。
測定値予測モジュール10はセンサ20が出力する測定値をサンプリングする。CPUモジュール810は、測定値予測モジュール10がサンプリングしたセンサ20が出力する測定値に基づいて演算しアクチュエータ840を制御するための制御信号を出力する。出力モジュール830は、CPUモジュール810が出力した制御信号を、アクチュエータを制御するアナログ信号に変換する。
CPUモジュール810は、入力制御部811、演算部812、出力制御部813、インタフェース部814で構成される。
出力モジュール830の出力データ格納部832は、演算部812が出力した制御信号となるデータに基づいてDAC(Degital Analog Converter)831への入力信号を作成する。
PC850は、例えば、ラダープログラムの開発環境がインストールされている。PLC800の利用者は、開発環境を用いてラダープログラムにより制御プログラムを開発し、開発した制御プログラムをCPUモジュール810にダウンロードすることができる。
また、PC850は、PLC800を監視する環境がインストールされていてもよい。例えば、CPUモジュール810が異常を検出し、アラームを発報したときは、PLC800を監視する環境はそのアラームの内容をPC850の画面に表示してもよい。
なお、1台のPCに、開発環境とPLC800を監視する環境が両方インストールされている例を示したが、2台のPCを用意して、開発環境とPLC800を監視する環境が別々のPCにインストールされてもよい。
また、CPUモジュール810がPC850へアラームを発報する際に、測定値予測モジュール10から受信した異常度、測定値、予測値もPC850へ送信してもよい。
PC850にインストールされているPLC800を監視する環境は、異常度、測定値、予測値を表示してもよい。
また、CPUモジュール810が測定値予測モジュール10から波形異常を示すアラーム信号を受信したとき制御を停止する制御プログラムが作成されてもよい。
Claims (13)
- センサにより、予め定められた周期で測定される測定値を該センサから取得する測定値処理部と、
前記測定値に基づき生成される周期性を有する第1の波形データのうち予め定められた期間における前記第1の波形データを記憶する記憶部と、
予め定められた、学習に使用するパラメータと、
前記記憶部にあらかじめ保存された周期性を有する第2の波形データと、
前記パラメータと、学習用データとして用いられる前記第2の波形データとに基づき、教師あり学習を実行して学習モデルを生成する学習部と、
前記学習部が生成した前記学習モデルを用いて、前記第1の波形データを構成する前記測定値よりも未来の測定時点で前記センサにより測定されうる測定値を少なくとも1個以上含む予測値を算出する予測部と
を備える計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記計測器用の測定値予測モジュールは、前記第1の波形データを構成する前記測定値と前記予測部により算出された前記予測値との差分である異常度を演算する異常検出部
を更に備える請求項1に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記異常検出部は、前記異常度が予め定められた閾値を超えると異常を検出する
請求項2に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記学習部は、前記第2の波形データの任意の箇所から所定の個数の連続したデータを抽出したデータである訓練サンプルの、所定の個数の集合であるミニバッチデータを、学習用データとして用いて教師あり学習をして学習モデルを生成する
請求項1から3のいずれか1項に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記学習部は、前記訓練サンプルのうちの最新の1つのデータを教師データとして用い、
前記訓練サンプルのうちの最新の1つのデータ除いたデータのいずれかまたは全部を、入力データとして用いる
請求項4に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記計測器用の測定値予測モジュールは、前記学習部の実行する学習に先立って、前記第2の波形データに基づいて前記パラメータを調整するパラメータ調整部
を更に備える請求項1から5のいずれか1項に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記パラメータは、少なくともニューラルネットワークの入力層のノード数を含み、
前記パラメータ調整部は、前記第2の波形データ、または、前記第2の波形データから抽出した前記ニューラルネットワークの入力層のノード数分の連続したデータが、前記第2の波形データに含まれる測定対象の波形の少なくとも1周期分を含むよう、前記第2の波形データのデータ点数、または、前記ニューラルネットワークの入力層のノード数を調整する
請求項6に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記訓練サンプルのデータ点数、または、前記ニューラルネットワークの入力層のノード数は、前記第2の波形データのスペクトルに基づいて所定の要件により抽出された周波数の波形の少なくとも1周期分を含む、
請求項7に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記第2の波形データの前記スペクトルに基づいて抽出された前記周波数は、前記スペクトルにおける所定のレベルのピークのうちの最も低い周波数である、
請求項8に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記パラメータ調整部は、予め定義されたテーブルを備え、
前記第2の波形データと前記テーブルとに基づいて、前記ミニバッチに含まれる前記訓練サンプルの個数を調整する、
請求項6から9のいずれか1項に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - 前記計測器用の測定値検出モジュールが実装される計測器の表示部に表示するために、前記予測値および/または前記異常度を前記計測器の本体に送信する画面出力部を備える
請求項2から10のいずれか1項に記載の計測器用の測定値予測モジュール。 - コンピュータを、
センサにより、予め定められた周期で測定される測定値を該センサから取得する測定値処理部と、
前記測定値に基づき生成される周期性を有する第1の波形データのうち予め定められた期間における前記第1の波形データを記憶する記憶部と、
予め定められた学習に使用するパラメータと、
前記記憶部にあらかじめ保存された周期性を有する第2の波形データと、
前記パラメータと、学習用データとして用いられる前記第2の波形データとに基づき、教師あり学習を実行して学習モデルを生成する学習部と、
前記学習部が生成した前記学習モデルを用いて、前記第1の波形データを構成する前記測定値よりも未来の測定時点で前記センサにより測定されうる測定値を少なくとも1個以上含む予測値を算出する予測部と
を備える計測器用の測定値予測モジュールとして機能させるプログラム。 - センサにより、予め定められた周期で測定される測定値を該センサから取得することと、
前記測定値に基づき生成される周期性を有する第1の波形データのうち予め定められた期間における前記第1の波形データを記憶することと、
学習に使用するパラメータが予め定められていることと、
周期性を有する第2の波形データがあらかじめ保存されていることと、
前記パラメータと、学習用データとして用いられる前記第2の波形データとに基づき、教師あり学習を実行して学習モデルを生成することと、
前記学習モデルを用いて、前記第1の波形データを構成する前記測定値よりも未来の測定時点で前記センサにより測定されうる測定値を少なくとも1個以上含む予測値を算出することと
を備える計測器用の測定値予測方法。
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