JP2019124583A - 検出装置及び表示装置 - Google Patents

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憲史 多田
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Takanori Tsunashima
貴徳 綱島
利範 上原
Toshinori Uehara
利範 上原
倉澤 隼人
Hayato Kurasawa
隼人 倉澤
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Abstract

【課題】回路規模を抑制しつつ良好に指紋検出を実現できる検出装置及び表示装置を提供する。【解決手段】第1基板と、第1基板に設けられた複数の第1電極と、第1基板に設けられ、第1符号生成回路と、第2符号生成回路と、第3符号生成回路とを含む第1選択回路と、第1基板に設けられ、第1選択回路からの選択信号に基づいて、複数の第1電極に駆動信号を出力する駆動回路と、を有し、第1符号生成回路は、複数の第1電極ごとに位相が定められた第1部分選択信号を生成し、第2符号生成回路は、複数の第1電極を含む部分第1電極ブロックごとに位相が定められた第2部分選択信号を生成し、第3符号生成回路は、部分第1電極ブロックごとに設けられ、第1部分選択信号及び第2部分選択信号に基づいて、第1電極を選択する選択信号を生成する。【選択図】図12

Description

本発明は、検出装置及び表示装置に関する。
近年、例えば、個人認証等に用いられる指紋検出を静電容量方式で実現することが要求されている。指紋検出では、手や指の接触を検出する場合に比べ、面積の小さい電極が用いられる。小さい電極から信号を得る場合でも、符号分割選択駆動により、良好な検出感度が得られる。符号分割選択駆動は、複数の駆動電極を同時に選択して、選択された複数の駆動電極のそれぞれに対して、所定の符号に基づいて位相が決められた駆動信号を供給する駆動方式である(特許文献1参照)。特許文献1に記載の指紋センサでは、符号発生部が複数の列配線のそれぞれに対応した符号を発生し、列配線駆動部は符号に基づいて複数の列配線を第1の配線群と第2の配線群とに分けて、それぞれを駆動する。
特開2005−152223号公報
特許文献1に記載の容量検出回路及び指紋センサでは、電極(列配線)の数が多くなると、符号発生部や列配線駆動部などの回路規模が増大する可能性がある。
本発明は、回路規模を抑制しつつ良好に指紋検出を実現できる検出装置及び表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の検出装置は、第1基板と、前記第1基板に設けられた複数の第1電極と、前記第1基板に設けられ、第1符号生成回路と、第2符号生成回路と、第3符号生成回路とを含む第1選択回路と、前記第1基板に設けられ、前記第1選択回路からの選択信号に基づいて、複数の前記第1電極に駆動信号を出力する駆動回路と、を有し、前記第1符号生成回路は、複数の前記第1電極ごとに位相が定められた第1部分選択信号を生成し、前記第2符号生成回路は、複数の前記第1電極を含む部分第1電極ブロックごとに位相が定められた第2部分選択信号を生成し、前記第3符号生成回路は、前記部分第1電極ブロックごとに設けられ、前記第1部分選択信号及び前記第2部分選択信号に基づいて、前記第1電極を選択する前記選択信号を生成する。
本発明の一態様の表示装置は、上記の検出装置と、画像を表示させる表示機能層を有する表示パネルとを、含み、前記検出装置は、前記表示パネルの上に設けられる。
図1は、第1実施形態に係る検出装置を有する表示装置の平面図である。 図2は、図1のII−II’線に沿う断面図である。 図3は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図4は、相互静電容量方式のタッチ検出の基本原理を説明するための説明図である。 図5は、第1実施形態に係る検出装置の平面図である。 図6は、図5のVI−VI’線に沿う断面図である。 図7は、第1実施形態に係る検出装置の第1検出モードを説明するための説明図である。 図8は、第1実施形態に係る検出装置の第2検出モードを説明するための説明図である。 図9は、符号分割選択駆動の動作例を説明するための説明図である。 図10は、符号分割選択駆動の他の動作例を説明するための説明図である。 図11は、第1実施形態に係る第1電極選択回路のブロック図である。 図12は、第1電極選択回路の第1選択回路のブロック図である。 図13は、カウンタ回路の動作の一例を示すタイミング波形図である。 図14は、第1符号生成回路の一例を示す回路図である。 図15は、第1制御信号と第1部分選択信号との関係を示す表である。 図16は、第2符号生成回路の一例を示す回路図である。 図17は、第2制御信号及び反転制御信号と、第2部分選択信号との関係を示す表である。 図18は、第3符号生成回路の一例を示す回路図である。 図19は、反転制御信号が高レベル電圧の場合に、第3符号生成回路で生成されるパターンコードの一例を示す図である。 図20は、反転制御信号が低レベル電圧の場合に、第3符号生成回路で生成されるパターンコードの一例を示す図である。 図21は、第1制御信号、第2制御信号及び反転制御信号と、検出信号との関係を示す表である。 図22は、否定論理積回路ブロックの一例を示す回路図である。 図23は、第1選択信号、第2選択信号、第1電極ブロック選択信号及び駆動信号の関係を示す表である。 図24は、第2検出モードにおける、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。 図25は、第2検出モードにおける、第1電極選択回路のタイミング波形図である。 図26は、各第1電極ブロックに対する第2選択信号を、保持期間ごとに示す表である。 図27は、各第1電極ブロックに対する第2選択信号の他の例を、保持期間ごとに示す表である。 図28は、第1検出モードのTDM駆動における、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。 図29は、第1検出モードのTDM駆動における、第1電極選択回路のタイミング波形図である。 図30は、第1実施形態に係る第2電極選択回路を示す回路図である。 図31は、第2実施形態に係る第1電極選択回路の第1選択回路のブロック図である。 図32は、第3実施形態に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。 図33は、レベルシフタに入力される信号と、レベルシフタから出力される信号との関係を模式的に示す波形図である。 図34は、第3実施形態の第1変形例に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。 図35は、第3実施形態の第2変形例に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。 図36は、第4実施形態に係る第1電極選択回路のブロック図である。 図37は、第2検出モードの、反転制御信号がオフの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。 図38は、第2検出モードの、反転制御信号がオンの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。 図39は、第1検出モードのTDM駆動における、反転制御信号がオフの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。 図40は、第1検出モードのTDM駆動における、反転制御信号がオンの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る検出装置を有する表示装置の平面図である。図2は、図1のII−II’線に沿う断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の表示装置100は、表示領域AAと、額縁領域GAと、検出領域FAとを有する。表示領域AAは表示パネル30の画像を表示する領域である。額縁領域GAは、表示領域AAの外側の領域である。検出領域FAは、接触又は近接する指Fin等の表面の凹凸を検出する領域である。検出領域FAは、表示領域AAの全面に重なって設けられる。
図2に示すように、本実施形態の表示装置100は、カバー部材101と、検出装置1と、表示パネル30とを含む。カバー部材101は、第1面101aと、第1面101aと反対側の第2面101bとを有する板状の部材である。カバー部材101の第1面101aは、指Fin等の表面の凹凸を検出する検出面であり、かつ、表示パネル30の画像を表示する表示面である。カバー部材101の第2面101b側に、表示パネル30及び検出装置1のセンサ部10が設けられる。カバー部材101はセンサ部10及び表示パネル30を保護するための部材であり、センサ部10及び表示パネル30を覆って設けられる。カバー部材101は、例えばガラス基板、又は樹脂基板である。
なお、カバー部材101、センサ部10及び表示パネル30は、平面視で長方形状である場合に限られず、円形状、長円形状、或いは、これらの外形形状の一部を欠落させた異形状の構成であってもよい。また、例えば、カバー部材101が円形状であり、センサ部10及び表示パネル30が正多角形状等である場合のように、カバー部材101と、センサ部10及び表示パネル30との外形形状が異なっていてもよい。カバー部材101は、平板状のみならず、例えば表示領域AAが曲面で構成され、或いは額縁領域GAが表示パネル30側に湾曲する等、曲面を有する曲面ディスプレイも採用可能である。
図1及び図2に示すように、額縁領域GAにおいて、カバー部材101の第2面101bに加飾層110が設けられている。加飾層110は、カバー部材101よりも光の透過率が小さい着色層である。加飾層110は、額縁領域GAに重畳して設けられる配線や回路等が観察者に視認されることを抑制することができる。図2に示す例では、加飾層110は第2面101bに設けられているが、第1面101aに設けられていてもよい。また、加飾層110は、単層に限定されず、複数の層を重ねた構成であってもよい。
検出装置1は、カバー部材101の第1面101aに接触又は近接する指Fin等の表面の凹凸を検出するセンサ部10を含む。図2に示すように、検出装置1のセンサ部10は、表示パネル30の上に設けられる。すなわち、センサ部10は、カバー部材101と表示パネル30との間に設けられ、第1面101aに対して垂直な方向から見たときに、表示パネル30と重なっている。センサ部10には、フレキシブルプリント基板76が接続されており、センサ部10からの検出信号を外部に出力することができる。
センサ部10の一方の面は、接着層71を介してカバー部材101と貼り合わされる。また、センサ部10の他方の面は、接着層72を介して、表示パネル30の偏光板35と貼り合わされる。接着層71は、例えば、液状のUV硬化型樹脂である光学透明樹脂(OCR:Optical Clear Resin又は、LOCA:Liquid Optically Clear Adhesive)である。接着層72は、例えば、光学粘着フィルム(OCA:Optical Clear Adhesive)である。
表示パネル30は、アレイ基板31と、対向基板32と、アレイ基板31の下側に設けられた偏光板34と、対向基板32の上側に設けられた偏光板35とを有する。アレイ基板31にフレキシブルプリント基板75が接続されている。アレイ基板31と、対向基板32との間には、表示機能層として液晶表示素子が設けられる。すなわち、表示パネル30は、液晶パネルである。これに限定されず、表示パネル30は、例えば、有機ELディスプレイパネル(OLED: Organic Light Emitting Diode)であってもよい。
図2に示すように、センサ部10は、カバー部材101の第2面101bと垂直な方向において、表示パネル30よりもカバー部材101に近い位置に配置される。このため、例えば、表示パネル30と一体に指紋検出用の検出電極を設けた場合に比べ、検出電極と、検出面である第1面101aとの距離を小さくすることができる。したがって、本実施形態の検出装置1を備える表示装置100によれば、検出性能を向上させることができる。
次に検出装置1の詳細な構成について説明する。図3は、第1実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、検出装置1は、センサ部10と、検出制御部11と、第1電極選択回路15と、第2電極選択回路16と、検出部40とを備える。
センサ部10は、符号分割選択駆動(以下、CDM(Code Division Multiplexing)駆動と表す)により、第1電極選択回路15から供給される第2駆動信号Vtx2に従って検出を行う。すなわち、第1電極選択回路15の動作により複数の第1電極Tx(図5参照)を同時に選択する。そして、第1電極選択回路15は、選択された複数の第1電極Txのそれぞれに対して、所定の符号に基づいて位相が決められた第2駆動信号Vtx2を供給する。センサ部10は、相互静電容量方式の検出原理に基づいて、接触又は近接する指Fin又は手の表面の凹凸を検出することで、指紋や掌紋の形状を検出する。
また、センサ部10は、時分割選択駆動(以下、TDM(Time Division Multiplexing)駆動と表す)により、第1電極選択回路15から供給される第1駆動信号Vtx1に従って、接触又は近接する指Fin等の位置の検出も可能となっている。TDM駆動では、センサ部10は、複数の第1電極Txを含む第1電極ブロックBKごとに走査することで、検出領域FA全体にわたって検出することができる。
検出制御部11は、第1電極選択回路15、第2電極選択回路16及び検出部40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、駆動部11aと、クロック信号出力部11bとを含む。駆動部11aは、電源電圧Vddを第1電極選択回路15に供給する。検出制御部11は、クロック信号出力部11bのクロック信号に基づいて、各種制御信号Vctrlを第1電極選択回路15に供給する。
第1電極選択回路15は、各種制御信号Vctrlに基づいて複数の第1電極Txを同時に選択する回路である。第1電極選択回路15は、選択された複数の第1電極Txに第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2を供給する。センサ部10は、第1電極選択回路15により第1電極Txの選択の状態を異ならせることで、複数の第1検出モードM1、第2検出モードM2等(図7、8参照)を実現できる。
第2電極選択回路16は、複数の第2電極Rx(図5参照)を同時に選択するスイッチ回路である。第2電極選択回路16は、検出制御部11から供給される第2電極選択信号Vhselに基づいて、CDM駆動を行う。これにより、第2電極選択回路16は、複数の第2電極Rxを選択する。
検出部40は、CDM駆動において、検出制御部11から供給される制御信号と、センサ部10から供給される第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2に基づいて、細かいピッチでタッチの有無を検出する回路である。検出部40は、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、を備える。検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、座標抽出部45と、が同期して動作するように制御する。なお、以下の説明において第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2を区別して説明する必要がない場合には、単に検出信号Vdetと表す。
センサ部10は、第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2を検出信号増幅部42に供給する。検出信号増幅部42は、第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2を増幅する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、A/D変換部43の出力信号に基づいて、センサ部10に対するタッチの有無を検出する論理回路である。信号処理部44は、第2電極選択回路16を介して、第1電極Txからの第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2を受け取って、第3検出信号Vdet3を演算する。信号処理部44は、演算された第3検出信号Vdet3を受け取って、所定の符号に基づいて復号処理を行う。
また、検出部40は、TDM駆動において、検出制御部11から供給される制御信号と、センサ部10から供給される検出信号Vdetに基づいて、タッチの有無を検出する。TDM駆動では、信号処理部44は、第2電極選択回路16を介して、第1電極Txからの検出信号Vdetを受け取る。信号処理部44は、指による検出信号Vdetの差分の信号(絶対値|ΔV|)を取り出す処理を行う。信号処理部44は、絶対値|ΔV|を所定のしきい値電圧と比較し、絶対値|ΔV|がしきい値電圧未満であれば、外部近接物体が非接触状態であると判断する。一方、信号処理部44は、絶対値|ΔV|がしきい値電圧以上であれば、外部近接物体の接触状態と判断する。
記憶部46は、演算された第3検出信号Vdet3を一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出部45は、検出信号の差分の信号に基づいてタッチパネル座標を算出し、得られたタッチパネル座標をセンサ出力Voとして出力する。なお、座標抽出部45は、タッチパネル座標を算出せずにセンサ出力Voとして復号信号を出力してもよい。
検出装置1は、静電容量型のタッチ検出の基本原理に基づいたタッチ制御がなされる。ここで、図4を参照して、本実施形態の検出装置1の相互静電容量方式によるタッチ検出の基本原理について説明する。図4は、相互静電容量方式のタッチ検出の基本原理を説明するための説明図である。なお、図4は、検出回路を併せて示している。
図4に示すように、容量素子C1は、誘電体Dを挟んで互いに対向配置された一対の電極、駆動電極E1及び検出電極E2を備えている。容量素子C1は、駆動電極E1と検出電極E2との対向面同士の間に形成される電気力線(図示しない)に加え、駆動電極E1の端部から検出電極E2の上面に向かって延びるフリンジ分の電気力線が生じる。容量素子C1は、その一端が交流信号源(駆動信号源)に接続され、他端は電圧検出器DETに接続される。電圧検出器DETは、例えば、図3に示す検出部40に含まれる積分回路である。
交流信号源から駆動電極E1(容量素子C1の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜数百kHz程度)の交流矩形波Sgが印加される。電圧検出器DETには、容量素子C1の容量値に応じた電流が流れる。電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流の変動を電圧の変動に変換する。
指によって形成される静電容量C2が、検出電極E2と接触し、又は接触と同視し得るほど近傍に近づくにつれて、駆動電極E1と検出電極E2との間にあるフリンジ分の電気力線が導体(指)により遮られる。このため、容量素子C1は、非接触状態での容量値よりも接近に応じて徐々に容量値の小さい容量素子として作用する。
電圧検出器DETから出力される電圧信号の振幅は、非接触状態に比べて指Finの凹凸等が接触状態に近づくにつれて小さくなる。この電圧差分の絶対値|ΔV|は、接触又は近接する被検出体の影響に応じて変化することになる。検出部40は、絶対値|ΔV|に基づいて指Finの凹凸等を判断する。また、検出部40は、絶対値|ΔV|を所定のしきい値電圧と比較することで、被検出体が非接触状態であるか、接触状態又は近接状態であるかを判断する。このようにして、検出部40は相互静電容量方式のタッチ検出の基本原理に基づいてタッチ検出が可能となる。なお、「接触状態」とは、指が検出面に接触した状態又は接触と同視し得るほど近接した状態を含む。また、「非接触状態」とは、指が検出面に接触していない状態又は接触と同視できるほどには近接していない状態を含む。
次に、検出装置1の第1電極Tx及び第2電極Rxの構成について説明する。図5は、第1実施形態に係る検出装置の平面図である。図6は、図5のVI−VI’線に沿う断面図である。
図5に示すように、検出装置1は、センサ基板21と、センサ基板21に設けられた複数の第1電極Tx及び複数の第2電極Rxと、を含む。センサ基板21は、可視光を透過可能な透光性を有するガラス基板である。又は、センサ基板21は、ポリイミド等の樹脂で構成された透光性の樹脂基板又は樹脂フィルムであってもよい。センサ部10は、透光性を有するセンサである。
第1電極Txは、第1方向Dxに延びており、第2方向Dyに複数配列される。第1電極Txの、第2方向Dyの配置間隔Ptは、例えば20μm以上、100μm以下である。第2電極Rxは、第2方向Dyに延びており、第1方向Dxに複数配列される。第2電極Rxは、平面視で、第1電極Txと交差する方向に延びている。第2電極Rxは、ジグザグ状の線であり、全体として第2方向Dyに長手を有する。例えば、第2電極Rxは、複数の第1直線部26aと、複数の第2直線部26bと、複数の屈曲部26xと、を有する。第2直線部26bは、第1直線部26aと交差する方向に延びている。また、屈曲部26xは、第1直線部26aと第2直線部26bとを接続している。
第1直線部26aは、第1方向Dx及び第2方向Dyと交差する方向に延びている。第2直線部26bも、第1方向Dx及び第2方向Dyと交差する方向に延びている。第1直線部26aと第2直線部26bは、第1方向Dxに平行な仮想線(図示せず)を軸に、対称となるように配置されている。第2電極Rxは、第1直線部26aと第2直線部26bとが第2方向Dyに交互に接続される。
各第2電極Rxは、第2電極選択回路16及び出力信号線Lsigを介して、フレキシブルプリント基板76に接続される。フレキシブルプリント基板76は、センサ基板21の額縁領域GAの短辺側に設けられ、センサ基板21と制御基板130とを電気的に接続する。駆動IC(Integrated Circuit)131は制御基板130に実装されている。これにより、出力信号線Lsigは、フレキシブルプリント基板76を介して駆動IC131と電気的に接続される。駆動IC131は、検出部40(図3参照)の機能の一部又は全部を含む。また、駆動IC131は、検出制御部11(図3参照)の機能の一部又は全部を含む。
第1電極Tx及び第2電極Rxは、検出領域FAに設けられている。第1電極Txは、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性の導電材料で構成されている。第2電極Rxは、アルミニウム又はアルミニウム合金などの金属材料で構成されている。なお、第1電極Txを金属材料で構成し、第2電極RxをITOで形成してもよい。ただし、第2電極Rxを金属材料とすることで、検出信号Vdetに係る抵抗を低減することができる。
なお、第1方向Dxは、センサ基板21の表面と平行な面内の一方向であり、例えば、検出領域FAの一辺と平行な方向である。また、第2方向Dyは、センサ基板21の表面と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。また、本明細書において、「平面視」とは、センサ基板21に垂直な方向から見た場合を示す。
第2電極Rxと第1電極Txとの交差部分に、それぞれ静電容量が形成される。センサ部10において、相互静電容量方式のタッチ検出動作を行う際、第1電極選択回路15は、第1電極Txを選択し、選択された第1電極Txに同時に第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2を供給する。そして、接触又は近接する指等の表面の凹凸による容量変化に応じた検出信号Vdetが第2電極Rxから出力されることにより、指紋検出が行われる。又は、接触又は近接する指等による容量変化に応じた検出信号Vdetが第2電極Rxから出力されることにより、タッチ検出が行われる。
図5に示すように、第1電極選択回路15及び接続回路170等の各種回路は、センサ基板21の額縁領域GAに設けられている。第1電極選択回路15は、符号生成回路150及び駆動回路157を含む。接続回路170は、第2電極選択回路16及びレベルシフタ171を含む。接続回路170は、駆動IC131と、センサ部10及び第1電極選択回路15とを接続するインターフェース回路である。ただし、これはあくまで一例である。各種回路の少なくとも一部は、駆動IC131に含まれていてもよい。
第1電極選択回路15の符号生成回路150及び駆動回路157はセンサ基板21の上に設けられており、駆動IC131は制御基板130に設けられる。つまり、第1電極選択回路15は、駆動IC131と異なる基板上に設けられている。このため、検出装置1は、駆動IC131の出力振動とは異なる電位を有する電圧信号で、第1電極選択回路15を駆動することが容易である。これにより、第1電極選択回路15を駆動IC131と同一素子で形成する場合に比べて、第1電極選択回路15を低コストで形成することができる。また、検出部40の機能を含む駆動IC131を小型で精度よく形成することができる。第1電極選択回路15は、後述する各検出モードに適した駆動信号を第1電極Txに供給することができる。
次に、図6を参照しつつ、検出装置1の層構造について説明する。なお、図6において、額縁領域GAの断面は、第1電極選択回路15に含まれる薄膜トランジスタTrを含む部分を切断した断面である。図6では、検出領域FAの層構造と額縁領域GAの層構造との関係を示すために、検出領域FAの断面と、額縁領域GAの薄膜トランジスタTrを含む部分の断面とを、模式的に繋げて示している。
図6に示すように、薄膜トランジスタTrは、センサ基板21の額縁領域GAに設けられている。薄膜トランジスタTrは、半導体層61と、ソース電極62と、ドレイン電極63と、ゲート電極64と、を含む。センサ基板21の上に第1絶縁膜81が設けられる。半導体層61は、第1絶縁膜81の上に設けられる。第2絶縁膜82は、第1絶縁膜81の上に設けられて半導体層61を覆う。半導体層61の材料としては、ポリシリコン又は酸化物半導体が用いられる。
第2絶縁膜82の上にゲート電極64が設けられる。第3絶縁膜83は、第2絶縁膜82の上に設けられてゲート電極64を覆う。ゲート電極64の材料としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)又はこれらの合金が用いられる。第1絶縁膜81、第2絶縁膜82及び第3絶縁膜83の材料としては、シリコン酸化膜(SiO)、シリコン窒化膜(SiN)又はシリコン酸化窒化膜(SiON)が用いられる。また、第1絶縁膜81、第2絶縁膜82及び第3絶縁膜83は単層に限定されず、積層構造の膜でもよい。例えば、第1絶縁膜81、第2絶縁膜82及び第3絶縁膜83は、シリコン酸化膜上にシリコン窒化膜が形成された、積層構造の膜であってもよい。
ソース電極62と、ドレイン電極63とは、第3絶縁膜83上に設けられる。ソース電極62と、ドレイン電極63とは、それぞれ第2絶縁膜82及び第3絶縁膜83に設けられたコンタクトホールを介して半導体層61に接続される。ソース電極62及びドレイン電極63の材料としては、チタンとアルミニウムとの合金である、チタンアルミニウム(TiAl)が用いられる。
さらに、第3絶縁膜83の上には、第1電極Txが設けられている。ドレイン電極63は、第1電極Txと電気的に接続される。第1電極Txは、ドレイン電極63と同層に設けられる。例えば、第1電極Txの端部がドレイン電極63と重なって配置されて、これにより第1電極Txとドレイン電極63とが電気的に接続されてもよい。
ソース電極62、ドレイン電極63及び第1電極Txを覆って第4絶縁膜84が設けられている。第4絶縁膜84の上に第2電極Rxが設けられる。第4絶縁膜84の上には、第2電極Rxを覆って第5絶縁膜85が設けられる。このような構成により、第1電極Txと第2電極Rxとの間に第4絶縁膜84が設けられて、第1電極Txと第2電極Rxとが電気的に離隔される。また、第5絶縁膜85には、シリコン窒化膜など、高屈折率で低反射率の膜が用いられる。
なお、第2電極Rxは、複数の金属層が積層された構成であってもよい。例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を含む金属層の上に、モリブデン又はモリブデン合金を含む金属層が積層されていてもよい。モリブデン又はモリブデン合金は、アルミニウム又はアルミニウム合金よりも可視光の反射率が低い。これにより、第2電極Rxの不可視化を図ることができる。
以上のような構成により、第1電極Txと第2電極Rxとは、同一のセンサ基板21の上に形成される。そして、第1電極Txと第2電極Rxとは、第4絶縁膜84を介して異なる層に設けられる。なお、図5及び図6に示す第1電極Tx及び第2電極Rxの構成は、あくまで一例であり、適宜変更できる。
次に、検出装置1における各種検出モードについて説明する。図7は、第1実施形態に係る検出装置の第1検出モードを説明するための説明図である。図8は、第1実施形態に係る検出装置の第2検出モードを説明するための説明図である。図7に示すように、第1検出モードM1では、検出装置1は、第2検出モードM2(図8参照)に比べて大きい第1検出ピッチPtsで、検出領域FAの全面を走査することで、指Fin等の検出を行う。第1検出モードM1では、第1電極選択回路15は、複数の第1電極Txを束ねて、第1電極ブロックBK(図11参照)ごとに第1駆動信号Vtx1を供給する。少なくとも1つの第1電極ブロックBKに含まれる複数の第1電極Txには、同じ第1駆動信号Vtx1が供給される。これにより、第1検出モードM1では、後述する第2検出モードM2と比較して大きい第1検出ピッチPtsで検出ができる。例えば、第1検出モードM1では、指Fin等のタッチ検出を行うことができる。なお、第1検出モードM1では、検出装置1は、第1電極ブロックBK単位でCDM駆動によりタッチ検出を行ってもよく、TDM駆動によりタッチ検出を行ってもよい。
図8に示すように、第2検出モードM2では、検出装置1は、第1検出モードM1に比べて小さい第2検出ピッチPfで、検出領域FAの全面を走査することで、指Fin等の検出を行う。第2検出モードM2では、第1電極選択回路15は、複数の第1電極Txにそれぞれ所定の符号に基づいて位相が定められた第2駆動信号Vtx2を供給する。これにより、第2検出モードM2では、検出装置1は、第1検出モードM1と比較してより小さい第2検出ピッチPfで検出を行うことができる。例えば、第2検出モードM2では、CDM駆動を行うことによって指Fin等の指紋検出を行うことができる。
第2検出モードM2では、検出装置1は、検出領域FAの全面で検出を行う。このため、検出装置1は、指紋検出のみに限定されず、例えば掌紋を検出することができる。或いは、検出装置1は、検出領域FAに接触又は近接する手の形状を検出し、指先の位置を特定することができる。この場合、指先が接触又は近接する領域のみで、信号処理や演算処理を行うことで指紋を検出することができる。
また、検出装置1は、検出領域FAの全面で検出を行う場合に限定されず、検出領域FAのうち一部の領域において第2検出ピッチPfで検出を行ってもよい。この場合、第1電極選択回路15は、一部の領域に含まれる複数の第1電極Txにそれぞれ所定の符号に基づいて位相が定められた第2駆動信号Vtx2を供給する。これにより、検出に要する時間を短縮し、また、検出部40(図3参照)が行う処理を低減できる。一部の領域は、あらかじめ設定された固定領域である。ただし、一部の領域の位置や大きさは、適宜変更してもよい。例えば、第1検出モードM1において指Fin等が検出された場合、検出装置1は、指Fin等が検出された位置と重なる一部の領域で、第2検出ピッチPfで検出を行ってもよい。
なお、検出装置1は、各検出モードについて、例えば、操作者が各検出モードを選択することでそれぞれ切り換えてもよいし、所定の期間ごとに時分割で実行してもよい。また、検出装置1は、上述した各検出モードのうち、いずれかを実行しない場合であってもよい。
次に、検出装置1におけるCDM駆動について説明する。図9は、符号分割選択駆動の動作例を説明するための説明図である。図9では、説明をわかりやすくするために、4つの第1電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4についてCDM駆動の動作例を示す。図9に示すように、第1電極選択回路15(図5参照)は、第1電極ブロックBKの4つの第1電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4を同時に選択する。そして、第1電極選択回路15は、所定の符号に基づいて位相が決められた第2駆動信号Vtx2を、各第1電極Txに供給する。
例えば、所定の符号は、下記式(1)の正方行列で定義され、正方行列の次数は第1電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4の数である4になる。下記式(1)の正方行列の対角成分「−1」は、当該正方行列の対角成分以外の成分「1」と異なる。第1電極選択回路15は、下記式(1)の正方行列に基づいて、正方行列の対角成分以外の成分「1」に対応する交流矩形波の位相と、正方行列の対角成分「−1」に対応する交流矩形波の位相とが、反転するように、第2駆動信号Vtx2を印加する。また、成分「−1」は、成分「1」とは位相が異なるように決められた第2駆動信号Vtx2を供給する成分である。
Figure 2019124583
第1電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4のうち第1電極Tx−2に、指などの外部近接物体CQがある場合、相互誘導により外部近接物体CQによる差分の電圧が生じる(例えば差分の電圧は20%とする)。なお、図9に示す例では、成分「1」に対応する第1検出信号Vdet1と、成分「−1」に対応する第2検出信号Vdet2と、が統合された信号が、第3検出信号Vdet3として第2電極Rxから出力される。検出部40が第1時間帯で検出する第3検出信号Vdet3は、(−1)+(0.8)+(1)+(1)=1.8になる。次に、第2時間帯の第3検出信号Vdet3は、(1)+(−0.8)+(1)+(1)=2.2になる。次に、第3時間帯の第3検出信号Vdet3は、(1)+(0.8)+(−1)+(1)=1.8になる。次に、第4時間帯の第3検出信号Vdet3は、(1)+(0.8)+(1)+(−1)=1.8になる。
信号処理部44は、各時間帯で検出された第3検出信号Vdet3を、記憶部46に保存する。信号処理部44は、第3検出信号Vdet3を、式(1)の正方行列で掛け合わせ、復号を行う。これにより、信号処理部44は、復号信号Vdet4としてVdet4=(4.0、3.2、4.0、4.0)を演算する。検出部40は、復号信号Vdet4に基づいて、第1電極Tx−2の位置に、指などの外部近接物体CQの有無、又は、外部近接物体CQの表面の凹凸を検出できる。このように、検出装置1は、電圧を上げることなく時分割選択(TDM)駆動の4倍の検出感度で検出する。
図10は、符号分割選択駆動の他の動作例を説明するための説明図である。図10では、正方行列の成分「1」に対応する第1電極Txと、正方行列の成分「−1」に対応する第1電極Txとは、異なる時間帯に第2駆動信号Vtx2が印加される。この場合、正方行列の成分「1」に対応する交流矩形波の位相と、正方行列の成分「−1」に対応する交流矩形波の位相とは同じである。具体的には、第1電極選択回路15は、第1時間帯、第3時間帯、第5時間帯及び第7時間帯では、成分「1」に対応する第1電極Txに、第2駆動信号Vtx2を供給する。そして、第1電極選択回路15は、は、成分「−1」に対応する第1電極Txには、第2駆動信号Vtx2を供給しない。第2時間帯、第4時間帯、第6時間帯及び第8時間帯では、成分「1」に対応する第1電極Txに、第2駆動信号Vtx2が供給されず、成分「−1」に対応する第1電極Txに、第2駆動信号Vtx2が供給される。
信号処理部44は、第1時間帯で検出された第1検出信号Vdet1=2.8と、第2時間帯で検出された第2検出信号Vdet2=1.0との差分から、第3検出信号Vdet3=1.8を演算する。信号処理部44は、第3時間帯で検出された第1検出信号Vdet1=3.0と、第4時間帯で検出された第2検出信号Vdet2=0.8との差分から、第3検出信号Vdet3=2.2を演算する。第5時間帯以降も同様である。信号処理部44は、演算された各第3検出信号Vdet3を復号することで、復号信号Vdet4としてVdet4=(4.0、3.2、4.0、4.0)を演算する。
ここで、第1電極Txの配列ピッチが小さく、第1電極Txが、例えば、数百から1000以上の設けられている場合において、所定の符号に基づく選択信号や駆動信号を供給するための回路規模が増大する場合がある。また、各第1電極Txにシフトレジスタなどにより選択信号を順次、送る方式では、信号の遅延などにより、検出性能が低下する可能性がある。本実施形態では、第1電極選択回路15が、所定の符号に基づいて位相が定められた信号を同時並列で生成する回路を内蔵するため、回路規模を抑制しつつ、良好に指紋検出及びタッチ検出が可能である。
次に、第1電極選択回路15の構成について説明する。図11は、第1実施形態に係る第1電極選択回路のブロック図である。図11に示すように、第1電極選択回路15は、符号生成回路150と駆動回路157とを含む。符号生成回路150は、上述した所定の符号に基づいて位相が定められた信号を生成する回路である。符号生成回路150は、生成した信号を、第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2として駆動回路157に出力する。駆動回路157は、第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2を、選択された複数の第1電極ブロックBKに実質的に同時に供給する。駆動回路157は、例えばバッファ回路である。
符号生成回路150は、第1選択回路151と、第2選択回路152と、第3選択回路153と、第1電極ブロック選択回路154とを含む。図11では、検出装置1は、4つの第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4を含む。第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4は、それぞれ複数の第1電極Txを含む。例えば第1電極ブロックBK1は64個の第1電極Tx−1−1、…、Tx−1−n(n=64)を含む。なお、以下の説明において第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4を区別して説明する必要がない場合には、第1電極ブロックBKと表す。なお、検出装置1は、例えば、5つ以上の第1電極ブロックBKを有していてもよい。
第1選択回路151は、複数の第1電極Txごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第1選択信号Vcを生成する回路である。第2選択回路152は、複数の第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第2選択信号Vgを供給する回路である。第3選択回路153は、第1選択信号Vc及び第2選択信号Vgに基づいて、第3選択信号Vkを生成する回路である。第1電極ブロック選択回路154は、第1電極ブロックBKを選択する第1電極ブロック選択信号Vhを生成する回路である。第3選択回路153は、第1電極ブロック選択信号Vh及び第3選択信号Vkに基づいて、第1電極ブロックBKを選択する。そして、第3選択回路153は、選択された第1電極ブロックBKに含まれる各第1電極Txに、駆動回路157を介して、第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2を供給する。
なお、第1選択回路151、第2選択回路152、第3選択回路153及び第1電極ブロック選択回路154は、それぞれ個別の回路として設けられる構成に限定されない。第1選択回路151、第2選択回路152、第3選択回路153及び第1電極ブロック選択回路154の機能を含む1つの集積回路として、第1電極選択回路15が設けられていてもよい。第1電極選択回路15の少なくとも一部は、半導体集積回路(IC)であってもよい。
図12は、第1電極選択回路の第1選択回路のブロック図である。なお、図12は、説明を分かりやすくするために、1つの第1電極ブロックBK1について説明する。図12に示すように、第1選択回路151は、第1符号生成回路12と、第2符号生成回路13と、第3符号生成回路14と、カウンタ回路17とを含む。なお、図12において記載は省略するが、第3符号生成回路14(14−1、14−2、…、14−7、14−8)からの第1選択信号Vcは、図11に示すように、第3選択回路153及び駆動回路157を介して、第1電極Txに供給される。また、図11では、複数の第3符号生成回路14を、複数の第3符号生成回路14からなる第3符号生成回路ブロック14Bとして示している。第1符号生成回路12、第2符号生成回路13、第3符号生成回路14及びカウンタ回路17は、センサ基板21の上に設けられている。
図12に示すカウンタ回路17は、駆動IC131(図5参照)から供給される第1リセット信号FPS_RST及び第1クロック信号FPS_CLKに基づいて第1制御信号Va1、Va2、Va3、第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3及び反転制御信号Vs(図13参照)を生成する。
第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13はデコーダー回路である。第1符号生成回路12は、第1制御信号Va1、Va2、Va3に基づいて第1部分選択信号Vd(図14、15参照)を生成し、第1部分選択信号Vdを第3符号生成回路14に供給する。第2符号生成回路13は、第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3に基づいて第2部分選択信号Vf(図16、17参照)を生成し、第2部分選択信号Vfを第3符号生成回路14に供給する。第3符号生成回路14は、例えば排他論理和(XOR)回路である。第3符号生成回路14は、第1部分選択信号Vd及び第2部分選択信号Vfに基づいて、第1選択信号Vcを生成し、第1電極Txに第1選択信号Vcに基づく信号を供給する。
第1符号生成回路12は、第1入力端子A1、A2、A3と、電源電圧端子VDDと、複数の出力端子と、を有する。本実施形態において、第1符号生成回路12の出力端子の数は、8個である。第1入力端子A1、A2、A3には、カウンタ回路17から第1制御信号Va1、Va2、Va3が入力される。第1符号生成回路12は、第1制御信号Va1、Va2、Va3に基づいて第1部分選択信号Vdを生成する回路である。第1符号生成回路12は、第1部分選択信号Vdを出力端子から第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8に出力する。第1部分選択信号Vdは、複数の第1電極Txごとに位相が定められた信号である。
第2符号生成回路13は、第2入力端子B1、B2、B3、Sと、複数の出力端子と、を有する。本実施形態において、第2符号生成回路13の出力端子の数は、8個である。第2入力端子B1、B2、B3には、カウンタ回路17からから第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3が入力される。また、第2符号生成回路13には、カウンタ回路17から反転制御信号Vsが入力される。第2符号生成回路13は、第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3及び反転制御信号Vsに基づいて第2部分選択信号Vfを生成する回路である。反転制御信号Vsは、所定の符号の成分「1」と「−1」とを反転させる信号である。第2符号生成回路13は、第2部分選択信号Vfを、出力端子から第2選択信号線LSb1、LSb2、…、LSb8に出力する。第2部分選択信号Vfは、複数の第1電極Txを含む部分第1電極ブロックsBKごとに位相が定められた信号である。
図12に示すように、複数の第1電極Txからなる第1電極ブロックBKが複数配置されている。本実施形態において、第1電極ブロックBKに含まれる第1電極Txの個数は、64個(n=64)である。第1電極Txにそれぞれ駆動信号供給線Ld1、Ld2、…、Ldn(n=64)が接続されている。駆動信号供給線部分ブロックsBKL1、sBKL2、…、sBKL7、sBKL8は、それぞれ8本の駆動信号供給線Ldを含む。第1電極ブロックBKは、駆動信号供給線ブロックBKLと接続されており、駆動信号供給線ブロックBKLは、8個の駆動信号供給線部分ブロックsBKLからなる。同様に、第1電極ブロックBKは、8個の部分第1電極ブロックsBKからなる。
第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8は、それぞれ駆動信号供給線部分ブロックsBKLごとに1本の駆動信号供給線Ldと接続されることで、複数の駆動信号供給線部分ブロックsBKL1、sBKL2、…、sBKL7、sBKL8に並列に接続される。第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8は、互いに異なる駆動信号供給線Ldと接続される。言い換えると、1つの駆動信号供給線部分ブロックsBKLに含まれる複数の駆動信号供給線Ldは、それぞれ第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8に接続される。例えば、駆動信号供給線部分ブロックsBKL1に含まれる駆動信号供給線Ld1、Ld2、…、Ld8は、第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8にそれぞれ接続される。駆動信号供給線部分ブロックsBKL2、…、sBKL7、sBKL8も同様である。
第3符号生成回路14−1、14−2、…、14−7、14−8は、それぞれ駆動信号供給線部分ブロックsBKL1、sBKL2、…、sBKL7、sBKL8に対応して設けられている。また、第2選択信号線LSb1、LSb2、…、LSb8は、それぞれ第3符号生成回路14−1、14−2、…、14−8に接続される。言い換えると、第2選択信号線LSb1、LSb2、…、LSb8は、それぞれ駆動信号供給線部分ブロックsBKL1、sBKL2、…、sBKL8に接続される。1つの第3符号生成回路14は、複数の第1選択信号線LSaが接続され、かつ、1つの第2選択信号線LSbと接続される。本実施形態では、複数の第1選択信号線LSa及び複数の第2選択信号線LSbは、第2方向Dyに延在し、第1方向Dxに複数配列される。複数の第2選択信号線LSbは、平面視で、駆動信号供給線Ldと交差して設けられる。
複数の第3符号生成回路14−1、14−2、…、14−7、14−8は、第2方向Dyに配列されている。第3符号生成回路14−1、14−2、…、14−7、14−8の第2方向Dyの位置は、複数の第1電極Txの第2方向Dyの位置と重なっている。また、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13は、第1方向Dxに隣り合って設けられ、かつ、第2方向Dyの位置が、複数の第3符号生成回路14の第2方向Dyの位置と異なる。これにより、第1選択回路151の面積を小さくすることができる。したがって、検出装置1は、額縁領域GAの、第1方向Dxの幅の増大を抑制することができる。
駆動信号供給線ブロックBKLは、複数の駆動信号供給線ブロックsBKL1、sBKL2、…、sBKL8を含み、第1電極ブロックBK1に対応する。複数の第1電極ブロックBK1、BK2、…に対応する複数の駆動信号供給線ブロックBKLには、第1選択信号線LSa1、LSa2、…、LSa8及び第2選択信号線LSb1、LSb2、…、LSb8を介して、同じ第1部分選択信号Vd及び第2部分選択信号Vfが供給される。
次に、カウンタ回路17、第1符号生成回路12、第2符号生成回路13及び第3符号生成回路14の動作について説明する。図13は、カウンタ回路の動作の一例を示すタイミング波形図である。図11及び図12に示すカウンタ回路17は、例えばバイナリカウンタ回路であり、2進数を出力する。カウンタ回路17は、複数のフリップフロップ回路を有する。フリップフロップ回路は、それぞれ1ビットの情報を保持することができるレジスタである。図13は、複数のフリップフロップ回路Q0、Q1、…、Q6の出力信号を示している。なお、カウンタ回路17は、センサ基板21上に設けられているが、これに限定されず、検出制御部11(図3参照)や外部の制御基板130に設けられていてもよい。
図13に示すように、フリップフロップ回路Q0の出力信号は、反転制御信号Vsとして第2符号生成回路13の入力端子に供給される。反転制御信号Vsの周波数は、第1クロック信号FPS_CLKの周波数の1/2である。2段目のフリップフロップ回路Q1の出力信号は、第2制御信号Vb3として第2符号生成回路13の第2入力端子B3に供給される。第2制御信号Vb3の周波数は、反転制御信号Vsの周波数の1/2である。同様に、フリップフロップ回路Q2、…、Q6から、それぞれ、第2制御信号Vb2、Vb1、第1制御信号Va3、Va2、Va1が出力される。
全てのフリップフロップ回路Q0、Q1、…、Q6の状態が「1」になると、第1リセット信号FPS_RSTに基づいて、フリップフロップ回路Q0、Q1、…、Q6が「0」にリセットされる。
図14は、第1符号生成回路の一例を示す回路図である。図15は、第1制御信号と第1部分選択信号との関係を示す表である。図14に示すように、第1符号生成回路12は、複数の排他論理和回路51−1、51−2、…、51−7を含む。排他論理和回路51−1、51−2、…、51−7には、第1制御信号Va1、Va2、Va3のいずれか1つと、電源電圧Vdd又は他の排他論理和回路51からの出力信号が入力される。排他論理和回路51−1、51−2、…、51−7は、それぞれに入力された信号の排他論理和の値を、第1部分選択信号Vd2、Vd3、…、Vd8として第1選択信号線LSa2、…、LSa8に出力する。また、電源電圧Vddと同じ信号が、第1部分選択信号Vd1として第1選択信号線LSa1に出力される。
第1符号生成回路12は、図15に示す真理値表に従って、第1制御信号Va1、Va2、Va3及び電源電圧Vddに対応した第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8を生成する。図15では、各信号が高レベル電圧の場合に「1」が割り当てられ、各信号が低レベル電圧の場合に「0」が割り当てられる。これにより、第1符号生成回路12は、所定の符号に基づいて位相が決められた第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8を、各駆動信号供給線部分ブロックsBKLに出力する。例えば、所定の符号は、下記式(2)の正方行列で定義される。正方行列の次数は、第1符号生成回路12の出力端子の数である8になる。所定の符号は、「1」又は「−1」、若しくは「1」又は「0」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列、例えば、アダマール行列に基づく符号である。
Figure 2019124583
第1符号生成回路12は、各期間ta1、ta2、…、ta8ごとに、第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8を出力する。各期間ta1、ta2、…、ta8での、第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8のオン、オフの組み合わせのパターンはそれぞれ異なっている。第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8のオン、オフの組み合わせのパターンは、出力端子の数と同じ8つとなる。
図16は、第2符号生成回路の一例を示す回路図である。図17は、第2制御信号及び反転制御信号と、第2部分選択信号との関係を示す表である。図16に示すように、第2符号生成回路13は、複数の排他論理和回路52−1、52−2、…、52−7と、インバータ53と、を含む。インバータ53は、反転制御信号Vsを反転した電圧信号を第2部分選択信号Vf1として第2選択信号線LSb1に出力する。すなわち、インバータ53は、反転制御信号Vsが高レベル電圧の場合に、低レベル電圧信号を出力し、反転制御信号Vsが低レベル電圧の場合には、高レベル電圧信号を出力する。排他論理和回路52−1、52−2、…、52−7には、第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3のいずれか1つと、インバータ53からの出力信号又は他の排他論理和回路52からの出力信号が入力される。反転制御信号Vs及び第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3は、図13に示すカウンタ回路17からの出力信号である。排他論理和回路52−1、52−2、…、52−7は、それぞれに入力された信号の排他論理和の値を、第2部分選択信号Vf2、Vf3、…、Vf8として第2選択信号線LSb2、LSb3、…、LSb8に出力する。なお、インバータ53は必須ではなく、第2符号生成回路13は、反転制御信号Vsを第2選択信号Vf1として出力してもよい。
第2符号生成回路13は、図17に示す真理値表に従って、第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3及び反転制御信号Vsに対応した、第2部分選択信号Vfを生成する。これにより、第2符号生成回路13は、各期間tb1、tb2、…、tb16ごとに、所定の符号に基づいて位相が決められた第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8を、各駆動信号供給線部分ブロックsBKLに出力する。例えば、所定の符号は、式(2)の正方行列で定義される。反転制御信号Vsがオフ(「0」)の場合、正方行列の成分「1」に対応した第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8が生成される。反転制御信号Vsがオン(「1」)の場合、正方行列の成分「−1」に対応した第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8が生成される。
第2符号生成回路13は、各期間tb1、tb2、…、tb16ごとに、第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8を出力端子から出力する。各期間tb1、tb2、…、tb16での、第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8のオン、オフの組み合わせのパターンはそれぞれ異なっている。
ここで、第2符号生成回路13は、反転制御信号Vsが入力されるため、第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8のオン、オフが反転された組み合わせのパターンを含む。具体的には、期間tb1、tb3、tb5、tb7、tb9、tb11、tb13、tb15は、反転制御信号Vsがオフであり、期間tb2、tb4、tb6、tb8、tb10、tb12、tb14、tb16は、反転制御信号Vsがオンである。例えば、期間tb1と期間tb2とで、それぞれ、第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8のオン、オフが反転された組み合わせのパターンとなる。このため、第2部分選択信号Vf1、Vf2、…、Vf8のオン、オフの組み合わせのパターンは、出力端子の数の2倍である16個となる。
図18は、第3符号生成回路の一例を示す回路図である。図19は、反転制御信号が高レベル電圧の場合に、第3符号生成回路で生成されるパターンコードの一例を示す図である。図20は、反転制御信号が低レベル電圧の場合に、第3符号生成回路で生成されるパターンコードの一例を示す図である。図21は、第1制御信号、第2制御信号及び反転制御信号と、検出信号との関係を示す表である。
図18は、複数の駆動信号供給線部分ブロックsBKLのうち、駆動信号供給線部分ブロックsBKL1に設けられた第3符号生成回路14−1を示す。図18に示すように、第3符号生成回路14−1は複数の排他論理和回路54−1、54−2、…、54−8を含む。排他論理和回路54−1、54−2、…、54−8には、それぞれ第1符号生成回路12から第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8が入力される。また、排他論理和回路54−1、54−2、…、54−8には、それぞれ第2符号生成回路13から第2部分選択信号Vf1が入力される。排他論理和回路54−1、54−2、…、54−8は、第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8と第2部分選択信号Vf1との排他論理和を演算する。排他論理和回路54−1、54−2、…、54−8で演算された値が、第1選択信号Vcとして、駆動信号供給線Ld1、Ld2、…、Ld8を介して部分第1電極ブロックsBK1の第1電極Tx−1−1、Tx−1−2、…、Tx−1−8に供給される。
図12に示すように、第3符号生成回路14−2、14−3、…、14−8には、それぞれ第2符号生成回路13から、第2部分選択信号Vf2、Vf3、…、Vf8(図16参照)が入力される。第3符号生成回路14−2、14−3、…、14−8も、同様に第1部分選択信号Vd1、Vd2、…、Vd8と、それぞれに入力された第2部分選択信号Vf2、Vf3、…、Vf8との排他論理和を演算する。
図15に示したように、第1部分選択信号Vdの組み合わせのパターンは8である。また、図17に示したように、第2部分選択信号Vfの組み合わせのパターンは、反転制御信号Vsが0、1のそれぞれの場合で8、計16である。したがって、図19に示すように、第3符号生成回路14で生成される第1部分選択信号Vdのパターンコード(所定の符号)の次数は、反転制御信号Vsが1の場合に8×8=64となる。同様に、図20に示すように、第3符号生成回路14で生成される第1部分選択信号Vdのパターンコードの次数は、反転制御信号Vsが0の場合に8×8=64となる。図20に示すパターンコードは、図19に示すパターンコードの「0」と「1」とを反転させたものとなる。
第1符号生成回路12、第2符号生成回路13及び第3符号生成回路14は、図21に示す真理値表に従って、図19及び図20に示すパターンコードに応じた第1選択信号Vc1…Vc64を生成する。図21に示すように、反転制御信号Vsが1の場合に、第2電極Rxは、第1検出信号Vdet1を出力する。反転制御信号Vsが0の場合に、第2電極Rxは、第2検出信号Vdet2を出力する。第1検出信号Vdet1及び第2検出信号Vdet2は、パターンコードに応じた64個ずつ出力される。
信号処理部44(図3参照)は、第1検出信号Vdet1と第2検出信号Vdet2との差分を演算する。これにより、64個の第3検出信号Vdet3が算出される。信号処理部44は、図19及び図20に示すパターンコードに対応する所定の符号に基づいて第3検出信号Vdet3を復号する。信号処理部44が演算した復号信号Vdet4に基づいて、外部近接物体CQの接触又は近接、または、外部近接物体CQの検出面に対して対向する表面の凹凸形状を検出できる。
図21に示すように、反転制御信号Vsが1の期間と、反転制御信号Vsが0の期間とが交互に実行される。このため、第1検出信号Vdet1と第2検出信号Vdet2の検出時間の間隔が短くなる。したがって、外部からノイズ成分が入った場合でも、第1検出信号Vdet1と第2検出信号Vdet2との差分を演算することでノイズ成分がキャンセルされる。したがって、検出装置1は、検出精度を向上することができる。
なお、第1部分選択信号Vdと、第2部分選択信号Vfとの、組み合わせの順番は、図21に示すものに限定されない。例えば、反転制御信号Vsが1の期間を、複数回連続して実行した後に、反転制御信号Vsが0の期間を、複数回連続して実行してもよい。
以上のように、本実施形態の検出装置1は、センサ基板21(第1基板)と、センサ基板21に設けられた複数の第1電極Txと、第1選択回路151と、駆動回路157とを有する。第1選択回路151は、センサ基板21に設けられ、第1符号生成回路12と、第2符号生成回路13と、第3符号生成回路14とを含む。駆動回路157は、センサ基板21に設けられ、第1選択回路151からの選択信号(第1選択信号Vc)に基づいて、複数の第1電極Txに駆動信号(第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2)を出力する。第1符号生成回路12は、複数の第1電極Txごとに位相が定められた第1部分選択信号Vdを生成する。第2符号生成回路13は、複数の第1電極Txを含む部分第1電極ブロックsBKごとに位相が定められた第2部分選択信号Vfを生成する。第3符号生成回路14は、第1部分選択信号Vd及び第2部分選択信号Vfに基づいて、複数の部分第1電極ブロックsBKを含む第1電極ブロックBKの第1電極Txを選択する選択信号(第1選択信号Vc)を生成する。
これにより、1つの第1電極ブロックBKでCDM駆動が行われる。本実施形態によれば、例えばシフトレジスタなどにより、全ての第1電極Txに第1選択信号Vcを供給する場合に比べて、信号の遅延を抑制して検出精度を高めることができる。
また、本実施形態では、センサ基板21に設けられたカウンタ回路17は、第1クロック信号FPS_CLK及び第1リセット信号FPS_RSTが入力される2つの外部制御端子を有する。すなわち、検出制御部11とセンサ基板21のカウンタ回路17とを接続する配線を少なくすることができる。また、カウンタ回路17の出力端子の数は、第1符号生成回路12の第1入力端子A1、A2、A3の数と、第2符号生成回路13の第2入力端子B1、B2、B3、Sの数との合計と等しい。第1符号生成回路12、第2符号生成回路13及び第3符号生成回路14を有しているため、カウンタ回路17の構成を簡易にできる。具体的には、7段のフリップフロップ回路の出力信号から、例えば、図19及び図20に示す64個のパターンコードを反転制御信号Vsがオン、オフのそれぞれについて生成される。このような構成により、カウンタ回路17での信号の遅延を抑制して、多数の第1電極Txに対応する第1選択信号Vcを、実質的に同時に第3選択回路153に供給することができる。
仮に、駆動IC131で図19及び図20に示す64個のパターンコードを生成した場合、接続回路170(図5参照)の端子数を少なくとも64個以上設ける必要がある。本実施形態では、所定の符号に基づいて位相が定められた信号を生成する第1選択回路151、及び駆動回路157がセンサ基板21に設けられている。このため、第1選択回路151の入力端子の数を抑制できる。つまり、接続回路170(図5参照)の端子数を抑制することができる。これにより、検出装置1は、第1選択回路151の回路規模を抑制することができ、製造コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、第3符号生成回路14は、第1部分選択信号Vdと第2部分選択信号Vfとの排他論理和の否定(Xnor)を演算してもよい。或いは、排他論理和排又は他論理和の否定の論理演算と実質的に等しい演算を行う回路であってもよい。また、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13の構成も、同様に適宜変更してもよい。
次に第2選択回路152について説明する。図11に示すように、第2選択回路152は、フリップフロップ回路161及びラッチ162を含む。第2選択回路152は、複数の転送回路を含むシフトレジスタであり、例えば、転送回路として、複数のフリップフロップ回路161を含む。第2選択回路152は、コード制御信号CODE_STV、コードクロック信号CODE_CKV及びコードリセット信号CODE_RSTに基づいて動作する。
複数のフリップフロップ回路161は、コードクロック信号CODE_CKVに応じて、コード制御信号CODE_STVを、次のフリップフロップ回路161に順次送信する論理回路である。また、各フリップフロップ回路161は、コード制御信号CODE_STVに基づいて第2選択信号Vgを生成し、第2選択信号Vgを順次ラッチ162に出力する。ラッチ162は、第2選択信号Vgを一時的に記憶する回路である。そして、全てのフリップフロップ回路161にコード制御信号CODE_STVが送信されると、コードリセット信号CODE_RSTによりフリップフロップ回路161がリセットされる。
図11に示すように、第2選択回路152は、第1電極ブロックBKごとにフリップフロップ回路161及びラッチ162が設けられている。ここで、コード制御信号CODE_STVは、外部の、例えば駆動IC131(図5参照)で生成された信号である。コード制御信号CODE_STVは、第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた制御信号である。すなわち、第2選択信号Vgは、第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた制御信号である。
全てのラッチ162に、それぞれ第2選択信号Vgが供給されると、出力制御信号OUT_ENBに基づいて、ラッチ162は実質的に同時に第2選択信号Vgを第3選択回路153に供給する。
図11及び図12に示すように、第3選択回路153は、複数の排他論理和(XOR)回路164ブロックと、否定論理積(NAND)回路ブロック165とを含む。排他論理和回路ブロック164は、それぞれ第1電極Txごとに設けられた排他論理和回路を有する。否定論理積回路ブロック165は、それぞれ第1電極Txごとに設けられた否定論理積回路65(図22参照)を有する。また、隣接する2つの第1電極ブロックBKにおいて、それぞれの第1電極ブロックBKの隣接方向において同一の位置にある第1電極Txには、同一の信号が供給される。排他論理和回路ブロック164及び否定論理積回路ブロック165は、それぞれ、複数の第3符号生成回路14の配列方向に沿って設けられている。
一方で、第2選択回路152及び第1電極ブロック選択回路154の出力は、1つの第1電極ブロックBKに対応する複数の排他論理和(XOR)回路ブロック164と、複数の否定論理積(NAND)回路ブロック165に共通した信号が入力される。複数の第3符号生成回路14は、図19及び図20に示すパターンコードに応じた第1選択信号Vcを排他論理和回路ブロック164に出力する。また、第2選択回路152は、第2選択信号Vgを排他論理和回路ブロック164に出力する。排他論理和回路ブロック164は、第1選択信号Vcと第2選択信号Vgとの排他論理和の値を第3選択信号Vkとして否定論理積回路ブロック165に出力する。
第2検出モードM2(図8参照)の場合において、第3符号生成回路14は、複数の第1電極Txごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第1選択信号Vcを生成する。複数の第3符号生成回路14は、第1電極ブロックBKごとにそれぞれ同じパターンコードに対応する第1選択信号Vcを生成する。
第2選択信号Vgは、第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた信号である。排他論理和回路ブロック164は、第1選択信号Vcと第2選択信号Vgとの排他論理和を演算することで、第1電極ブロックBKごとに異なる第3選択信号Vkを生成する。第3選択信号Vkは、複数の第1電極ブロックBKに含まれる第1電極Txを選択する信号である。第3選択回路153は、第3選択信号Vkに基づいて位相が定められた第2駆動信号Vtx2を複数の第1電極Txに供給する。これにより、検出領域FA全体でCDM駆動を実行できる。
図11に示すように、第1電極ブロック選択回路154は、複数の転送回路を含むシフトレジスタであり、例えば、転送回路として、複数のフリップフロップ回路163を含む。複数のフリップフロップ回路163は、第1電極ブロックBKごとに設けられた論理回路である。第1電極ブロック選択回路154は、マスク制御信号MASK_STV、マスククロック信号MASK_CKV及びマスクリセット信号MASK_RSTに基づいて動作する。マスク制御信号MASK_STVがオン(高レベル電圧)の場合、フリップフロップ回路163は、高レベル電圧の第1電極ブロック選択信号Vhを第3選択回路153に出力する。これにより、第1電極ブロックBKが駆動対象として選択される。マスク制御信号MASK_STVがオフ(低レベル電圧)の場合、フリップフロップ回路163は、低レベル電圧の第1電極ブロック選択信号Vhを第3選択回路153に出力する。これにより、第1電極ブロックBKが非選択となる。
図22は、否定論理積回路ブロックの一例を示す回路図である。第3選択回路153の否定論理積回路ブロック165は、複数の否定論理積回路65−1、65−2、…、65−8を含む。否定論理積回路65−1、65−2、…、65−8は、駆動信号供給線Ldごとに設けられている。各否定論理積回路65は、第1電極ブロック選択信号Vhを受け取って、第3選択信号Vkと第1電極ブロック選択信号Vhとの否定論理積を演算する。すなわち、否定論理積回路65は、第1電極ブロック選択信号Vhが高レベル電圧の場合に、高レベル電圧の信号を生成する。そして、否定論理積回路65は、高レベル電圧の信号を第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2として駆動回路157に出力する。また、否定論理積回路65は、第1電極ブロック選択信号Vhが低レベル電圧の場合に、低レベル電圧の信号を生成する。そして、否定論理積回路65は、低レベル電圧の信号を第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2として駆動回路157に出力する。駆動回路157は、第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2を、選択された複数の第1電極ブロックBKに実質的に同時に供給する。
以上のような動作により、第3選択回路153は、下記の式(3)に従って駆動信号Vtx(第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2)を生成する。図23は、第1選択信号、第2選択信号、第1電極ブロック選択信号及び駆動信号の関係を示す表である。第1電極選択回路15は、図23に示す真理値表に従って、第1選択信号Vc、第2選択信号Vg及び第1電極ブロック選択信号Vhに対応する駆動信号Vtx(第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2)を生成する。
(数3)
Vtx =(Vc XOR Vg)NAND Vh … (3)
次に各検出モードでの第1電極選択回路15の動作例を説明する。図24は、第2検出モードにおける、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。図25は、第2検出モードにおける、第1電極選択回路のタイミング波形図である。なお、図24では、説明を分かりやすくするため、4つの第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4を示す。また、図24では、各第1電極ブロックBKは、8個の第1電極Txを有する場合を示す。
第2検出モードM2(図8参照)は、検出領域FAの全面について指紋検出を行う。図24に示すように、第1電極ブロック選択回路154は、マスク制御信号MASK_STVに基づいて、高レベル電圧の第1電極ブロック選択信号Vhを第3選択回路153に供給する。全ての第1電極ブロックBKに対応する第1電極ブロック選択信号Vhがオン(「1」)になる。これにより、全ての第1電極ブロックBKが選択される。第1選択回路151及び第2選択回路152は、それぞれ所定の符号に基づいて位相が定められた第1選択信号Vc及び第2選択信号Vgを生成し、第3選択回路153に供給する。第3選択回路153は、第1選択信号Vcと第2選択信号Vgとを掛け合わせることで、第1電極Txごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第2駆動信号Vtx2を生成する。第3選択回路153は、第2駆動信号Vtx2を各第1電極Txに供給する。これにより、検出装置1は、検出領域FAの全面についてCDM駆動を実行できる。
図25に示すように、第1期間tc1では、第1電極ブロック選択回路154は、マスクリセット信号MASK_RSTをトリガとして動作を開始する。マスククロック信号MASK_CKVに応じて、高レベル電圧のマスク制御信号MASK_STVが全てのフリップフロップ回路163に送信される。第1電極ブロック選択回路154は、第1電極ブロック選択信号Vhを生成し、全ての第1電極ブロックBKに対応する第1電極ブロック選択信号Vhをオン(「1」)とする。これにより、全ての第1電極ブロックBKが選択される。
第2期間tc2では、第2選択回路152は、コードクロック信号CODE_CKVに応じて、コード制御信号CODE_STVが各フリップフロップ回路161に供給される。第2選択回路152は、コード制御信号CODE_STVに基づいて、第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第2選択信号Vgを生成する。フリップフロップ回路161ごとに第2選択信号Vgがラッチ162に保持される。コード制御信号CODE_STVの全データが送信されると、出力制御信号OUT_ENBに基づいて、各ラッチ162は第2選択信号Vgを第3選択回路153に出力する。
第3期間tc3では、第1選択回路151は、第1リセット信号FPS_RST及び第1クロック信号FPS_CLKに基づいて、第1電極Txごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第1選択信号Vcを生成する。第3期間tc3では、パターンコードの数に応じて、異なる組み合わせの第1選択信号Vcがそれぞれ第3選択回路153に供給される。例えば、図24に示す例では、パターンコードの数は8である。つまり、第3期間tc3では、異なる組み合わせの第1選択信号Vcが8回、第1選択回路151で生成される。そして、それぞれに対応する組み合わせの第2駆動信号Vtx2が各第1電極ブロックBKに供給され、8回の検出が行われる。
第4期間tc4では、第2選択回路152は、第2期間tc2とは異なるコード制御信号CODE_STVに基づいて、所定の符号に基づいて位相が定められた第2選択信号Vgを生成する。第5期間tc5は、第3期間tc3と同様である。以上の動作を繰り返すことで、第1選択回路151の第1選択信号Vcと、第2選択回路152の第2選択信号Vgとの全ての組み合わせについて検出を実行する。例えば、上述のように所定の符号に対応する第1選択信号Vcの組み合わせを8個とする。第1電極ブロックBKの数が4つの場合、所定の符号に対応する第2選択信号Vgの組み合わせは4個である。この場合、これらの全ての組み合わせに対応する第2駆動信号Vtx2は、32(=4×8)である。したがって、全ての第2駆動信号Vtx2を供給する期間は、合計で32である。これにより、検出装置1は、第2検出モードM2のCDM駆動を実行することができる。
より具体的に、第1電極ブロックBKの数が4つの場合で、第2選択回路152が、所定の符号に基づいて、第2選択信号Vgを出力する場合について説明する。図26は、各第1電極ブロックに対する第2選択信号を、保持期間ごとに示す表である。図26に示すように、第1保持期間tcg1において、第1電極ブロックBK1に対する第2選択信号Vgがオフ(「0」)となり、第1電極ブロックBK2、BK3、BK4に対する第2選択信号Vgがオン(「1」)となる。さらに、第2保持期間tcg2において、第1電極ブロックBK2に対する第2選択信号Vgがオフ(「0」)となり、第1電極ブロックBK1、BK3、BK4に対する第2選択信号Vgがオン(「1」)となる。第3保持期間tcg3において、第1電極ブロックBK3に対する第2選択信号Vgがオフ(「0」)となり、第1電極ブロックBK1、BK2、BK4に対する第2選択信号Vgがオン(「1」)となる。第4保持期間tcg4において、第1電極ブロックBK4に対する第2選択信号Vgがオフ(「0」)となり、第1電極ブロックBK1、BK2、BK3に対する第2選択信号Vgがオン(「1」)となる。また、第1保持期間tcg1から第4保持期間tcg4は、図25の第2期間tc2および第4期間tc4に対応する。
なお、第2選択回路152が、反転制御を行うこととしてもよい。図27は、各第1電極ブロックに対する第2選択信号の他の例を、保持期間ごとに示す表である。図27に示すように、第2選択回路152が、所定の符号に基づく第2選択信号Vg1と、第2選択信号Vg1を反転させた第2選択信号Vg2を出力するようにしてもよい。
より具体的には、図27に示すとおり、第2選択信号Vg1に対応する信号を第1保持期間tcg11から第4保持期間tcg14の期間に出力し、第2選択信号Vg2に対応する信号を第5保持期間tcg21から第8保持期間tcg24の期間に出力するようにしてもよい。なお、図27において、第2選択信号Vg1に含まれる全ての組み合わせパターンの出力が完了してから、第2選択信号Vg2含まれる組み合わせパターンを実施することとしたが、これに限らない。第2選択信号Vg1に含まれる1つの組み合わせパターンを実施した後に、この組み合わせパターンを反転させた第2選択信号Vg2を出力するようにしてもよい。
また、このように第2選択回路152が反転制御を行うこととすると、第1選択回路151や後述するように第2選択回路152に反転制御用の回路を設ける必要が無くなる。
なお、第1電極ブロック選択回路154は、複数の第1電極ブロックBKのうち、一部の第1電極ブロックBKに対応する第1電極ブロック選択信号Vhをオン(「1」)としてもよい。これにより、一部の第1電極ブロックBKが選択される。この場合、第3選択回路153は、第1電極ブロック選択回路154により選択された第1電極ブロックBKに、第2駆動信号Vtx2を供給する。また、非選択の第1電極ブロックBKには第2駆動信号Vtx2を供給しない。これにより、検出装置1は、検出領域FAの一部分の領域においてCDM駆動を実行できる。
図28は、第1検出モードのTDM駆動における、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。図29は、第1検出モードのTDM駆動における、第1電極選択回路のタイミング波形図である。
図28に示すように、第1検出モードM1(図7参照)のTDM駆動では、第1選択回路151は、第1選択信号Vcを全てオフ(「0」)とする。また、第2選択回路152は、第2選択信号Vgを全てオン(「1」)とする。これにより、CDM駆動は行われないようになる。そして、第1電極ブロック選択回路154は、第1電極ブロックBKのうち第1電極ブロックBK2に対応する第1電極ブロック選択信号Vhをオン(「1」)とする。これにより、第1電極ブロックBK2に第1駆動信号Vtx1が供給される。第1電極ブロック選択回路154が、第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4を順次選択することにより、第3選択回路153は、選択された第1電極ブロックBKごとに時分割で第1駆動信号Vtx1を供給する。図28では、選択された第1電極ブロックBK2において、全ての第1電極Txに同じ第1駆動信号Vtx1が供給される。これにより、検出装置1は、TDM駆動のタッチ検出を実行できる。
図29に示すように、第1期間td1では、第2選択回路152は、コードクロック信号CODE_CKVに応じて、コード制御信号CODE_STVが各フリップフロップ回路161に供給される。これにより、全ての第1電極ブロックBKが選択される。そして、第2期間td2では、第1電極ブロック選択回路154は、マスククロック信号MASK_CKVに応じて、高レベル電圧のマスク制御信号MASK_STVが、順次、各フリップフロップ回路163に供給される。これにより、第2期間td2では、例えば第1電極ブロックBK1が選択される。第3期間td3以降は、第2期間td2と同じ動作が繰り返され、第1電極ブロックBK2、BK3、BK4が順次走査される。第1検出モードM1で全ての第1駆動信号Vtx1を供給する期間は、第1電極ブロックBKの数と同じ4である。
また、図28では、選択された第1電極ブロックBK2において、全ての第1電極Txに同じ第1駆動信号Vtx1が供給される。これに限定されず、選択された第1電極ブロックBK2のうち一部の第1電極Txに第1駆動信号Vtx1を供給してもよい。例えば、第1電極ブロックBK2のうち第1駆動信号Vtx1を供給しない第1電極Txに対応して、第1選択回路151が第1選択信号Vcを生成することで、間引き駆動を行うことができる。これにより、消費電力を抑制することができる。
なお、検出装置1は、第1検出モードM1をCDM駆動により行うこともできる。例えば、第2選択回路152は、第1電極ブロックBKごとに所定の符号に基づいて位相が定められた第2選択信号Vgを第3選択回路153に供給する。これにより、所定の符号に基づいて選択された第1電極ブロックBKに第1駆動信号Vtx1が供給される。第2選択回路152が、第1電極ブロックBKごとに第2選択信号Vgの組み合わせのパターンを異ならせて第2選択信号Vgを出力することで、CDM駆動のタッチ検出が実行される。また、検出装置1は、上述した各検出モードを組み合わせて実行することもできる。
以上のように、第1電極選択回路15が、第1選択回路151、第2選択回路152、第3選択回路153及び第1電極ブロック選択回路154を有しているため、第1検出モードM1と第2検出モードM2を良好に実行できる。さらに、検出領域FAのうち一部分を検出するなどの部分検出も可能である。第1電極ブロック選択回路154及び第2選択回路152が、第1検出モードM1において第1電極ブロックBKを選択する機能を有するため、タッチ検出のための制御回路や、タッチ検出と指紋検出とを切り換える切り換え回路を追加する必要がない。このため回路規模を抑制できる。
なお、図11及び図12に示すように、第1選択回路151は、カウンタ回路17を有しているが、これに限定されない。第1選択回路151は、カウンタ回路17を有さず、第1符号生成回路12、第2符号生成回路13及び第3符号生成回路14を有していてもよい。この場合、外部の検出制御部11(図3参照)或いは駆動IC131(図5参照)が、図12に示す反転制御信号Vs、第1制御信号Va1、Va2、Va3及び第2制御信号Vb1、Vb2、Vb3を第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13に供給してもよい。
図30は、第1実施形態に係る第2電極選択回路を示す回路図である。図30に示すように、検出電極ブロックBKRは、それぞれ、複数の第2電極Rx−1、Rx−2、…、Rx−8を含む。図30では、第2電極Rx−1からRx−128まで128個の第2電極Rxが設けられている。第2電極選択回路16は、第1スイッチング素子Tra、第2スイッチング素子Trax、基準電位供給線Lr0、第2電極選択信号線Lr1、Lr2、…、Lr8、カウンタ回路17A、第4選択回路158及び出力信号線Lsigを含む。
各検出電極ブロックBKRには、1つの出力信号線Lsigが設けられている。出力信号線Lsigは、駆動IC131(図5参照)に含まれる検出部40(図3参照)に接続される。第2電極選択回路16は、第2電極選択信号Vhselに基づいて検出対象の第2電極Rxを選択する回路である。
カウンタ回路17Aは、検出制御部11からのクロック信号Clockとリセット信号Resetとに基づいて動作する。カウンタ回路17Aは、例えば複数のフリップフロップ回路を有する。カウンタ回路17Aは、反転制御信号Vsaと3つの制御信号Vba1、Vba2、Vba3を第4選択回路158に出力する。
第4選択回路158は、例えば図16に示す第2符号生成回路13と同様の回路構成である。第4選択回路158は、反転制御信号Vsaと3つの制御信号Vba1、Vba2、Vba3に基づいて、第2電極選択信号Vhsel1、Vhsel2、Vhsel3、…、Vhsel8を生成する。第2電極選択信号Vhsel1、Vhsel2、Vhsel3、…、Vhsel8は、第2電極選択信号線Lr1、Lr2、Lr3、…、Lr8を介して第1スイッチング素子Tra及び第2スイッチング素子Traxに供給される。
各第2電極Rxには、第1スイッチング素子Tra及び第2スイッチング素子Traxが接続されている。第1スイッチング素子Tra及び第2スイッチング素子Traxは、同じ第2電極選択信号Vhselが供給された場合に、オンとオフが逆になるように動作する。つまり、第1スイッチング素子Traがオンの場合、第2スイッチング素子Traxはオフになる。また、第1スイッチング素子Traがオフの場合、第2スイッチング素子Traxはオンになる。なお、第2電極選択回路16は、カウンタ回路17Aを備えていない構成であってもよい。この場合、外部の駆動IC131が反転制御信号Vsaと3つの制御信号Vba1、Vba2、Vba3を出力することができる。
第1スイッチング素子Tra及び第2スイッチング素子Traxの動作により、検出電極ブロックBKRに含まれる第2電極Rxと、出力信号線Lsigとの接続状態が切り換えられる。第1スイッチング素子Traがオンの場合、第2電極Rxは、出力信号線Lsigに接続され、第2スイッチング素子Traxがオンの場合、第2電極Rxは、基準電位供給線Lr0に接続される。
第2電極選択信号Vhselは、所定の符号に基づいた選択信号である。所定の符号は、例えば式(2)に示す正方行列である。式(2)の成分「1」に対応する第2電極選択信号Vhselが供給されると、第1スイッチング素子Traがオンになる。また、式(2)の成分「−1」に対応する第2電極選択信号Vhselが供給されると、第2スイッチング素子Traxがオンになる。これにより、図10に示すCDM駆動の基本原理と同様に、所定の符号に基づいて第2電極Rxが選択される。
具体的には、式(2)の成分「1」に対応する複数の第2電極Rxが選択された場合に、選択された第2電極Rxは、出力信号線Lsigに接続される。選択された各第2電極Rxの第1検出信号Vdet1が統合された第1出力信号Vout1が、出力信号線Lsigから出力される。非選択の第2電極Rxは、基準電位供給線Lr0に接続され、基準電位信号Vrefが供給される。基準電位信号Vrefは、検出の際に第2電極Rxに供給される電圧信号と同じ電位を有する直流電圧信号である。これにより、選択された第2電極Rxと、非選択の第2電極Rxとの間の容量結合を抑制できる。このため、検出誤差や検出感度の低下を抑制することができる。
式(2)の成分「−1」に対応する複数の第2電極Rxが選択された場合に、選択された第2電極Rxは、出力信号線Lsigに接続される。選択された各第2電極Rxの第2検出信号Vdet2が統合された第2出力信号Vout2が、出力信号線Lsigから出力される。非選択の第2電極Rxは、基準電位供給線Lr0に接続され、基準電位信号Vrefが供給される。信号処理部44は、第1出力信号Vout1と第2出力信号Vout2との差分の値である第3出力信号Vout3を演算する。
式(2)に示す例では、正方行列の次数は8であり、8個の第2電極Rxの組み合わせパターンが得られる。すなわち、異なる第2電極Rxの組み合わせパターンに対応して、8個の第3出力信号Vout3が得られる。信号処理部44は、式(2)に示す正方行列の転置行列を用いて、8個の第3出力信号Vout3を復号する。演算された復号信号に基づいて外部近接物体CQの接触又は近接、又は外部近接物体の形状(凹凸)を検出できる。
本実施形態において、第1電極TxについてCDM駆動を行うとともに、第2電極RxについてもCDM駆動を行う。これにより、第1電極Txの配置間隔Ptが小さく、電極面積が小さい場合であっても、検出感度を高めることができる。なお、検出電極ブロックBKRに含まれる第2電極Rxの数は、7個以下でもよく、9個以上であってもよい。
また、TDM駆動では、複数の第2電極ブロックBKRの出力信号Voutが統合されて検出部40に出力される。これにより、検出の解像度を適切に設定することができる。また、TDM駆動では、第1スイッチング素子Tra及び第2スイッチング素子Traxの動作により、第2電極ブロックBKRのうち、1又は複数の第2電極Rxを非選択としてもよい。第2電極Rxを間引いて検出することで、出力信号Voutの信号強度を適切に設定することができる。
(第2実施形態)
図31は、第2実施形態に係る第1電極選択回路の第1選択回路のブロック図である。なお、上述した第1実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。本実施形態の検出装置1Aにおいて、第1選択回路151の動作は第1実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
図31に示すように、複数の第3符号生成回路14は、第2方向Dyに配列される。第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13は、第2方向Dyに隣り合って設けられ、かつ、第3符号生成回路14と第1方向Dxに隣り合って設けられる。また、カウンタ回路17も第3符号生成回路14と第1方向Dxに隣り合って設けられる。このような構成により、第1実施形態に比べ、額縁領域GAの第2方向Dyの幅を小さくすることができる。なお、第3選択回路153の排他論理和回路164ブロックと、否定論理積回路ブロック165は、上述した構成と同様である。
(第3実施形態)
図32は、第3実施形態に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。図33は、レベルシフタに入力される信号と、レベルシフタから出力される信号との関係を模式的に示す波形図である。図32に示すように、本実施形態の検出装置1Bにおいて、駆動IC131と、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13との間にレベルシフタ171が設けられている。
レベルシフタ171は、センサ基板21の額縁領域GAに設けられている。レベルシフタ171は、入力された信号の電圧(振幅)を変更して、変更された信号を出力する回路である。レベルシフタ171は、例えば複数の薄膜トランジスタで構成される。図32に示すように、レベルシフタ171は、駆動IC131からの出力信号Va1−0、Va2−0、Va3−0、Vb1−0、Vb2−0、Vb3−0の電圧を変更して、制御信号Va1、Va2、Va3、Vb1、Vb2、Vb3を第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13に供給する。出力信号Va1−0、Va2−0、Va3−0、Vb1−0、Vb2−0、Vb3−0は、それぞれ、図13に示す制御信号Va1、Va2、Va3、Vb1、Vb2、Vb3と同じ位相を有する電圧信号である。
図33は、出力信号Va1−0と制御信号Va1との関係を例示している。図33は、点Cp(図32参照)での出力信号Va1−0の波形と、第1入力端子A1での制御信号Va1の波形との関係を例示している。図33に示すように、出力信号Va1−0の振幅ΔV1は、第1電位VLと接地電位GNDとの差である。また、制御信号Va1の振幅ΔV2は、第2電位VHと接地電位GNDとの差である。第2電位VHは第1電位VLよりも大きい。出力信号Va1−0の振幅ΔV1は、例えば1.8V程度である。制御信号Va1の振幅ΔV2は、例えば3.3V程度である。なお、出力信号Va1−0及び制御信号Va1の低レベル電圧を、いずれも接地電位GNDとしたが、互いに異なる電圧であってもよい。
第1選択回路151を含む第1電極選択回路15(図5参照)は、センサ基板21に設けられている。このため、レベルシフタ171を設けることにより、第1電極選択回路15は、駆動IC131とは異なる電圧で駆動することができる。これにより、駆動回路157から第1電極Txに供給される第1駆動信号Vtx1及び第2駆動信号Vtx2の電圧を高めることができる。したがって、検出装置1Bは、センサ部10からの検出信号VdetのS/N比を高めることができる。また、駆動IC131は、第1電極選択回路15よりも低電圧で駆動することができる。このため、駆動IC131として高耐圧のICを用いる必要がない。
また、レベルシフタ171は、第1検出モードM1と第2検出モードM2とで、制御信号Va1、Va2、Va3、Vb1、Vb2、Vb3の電圧を異ならせてもよい。例えば、第1検出モードM1に比べて第2検出モードM2で、第1電極選択回路15を高い電圧で駆動することができる。これにより、小さい第2検出ピッチPf(図8参照)であっても、第2検出モードM2の検出を良好に実現できる。
図34は、第3実施形態の第1変形例に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。図34に示すように、本変形例の検出装置1Cにおいて、レベルシフタ171Aは、センサ基板21に設けられ、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13と、第3符号生成回路14との間に設けられる。レベルシフタ171Aは、第1符号生成回路12からの第1部分選択信号Vd及び第2符号生成回路13からの第2部分選択信号Vfのそれぞれの電圧を変更して第3符号生成回路14に供給する。
レベルシフタ171Aは、例えば、第1部分選択信号Vdの振幅を1.8Vから3.3Vに大きくして第3符号生成回路14に供給する。同様に、レベルシフタ171Aは、例えば、第2部分選択信号Vfの振幅を1.8Vから3.3Vに大きくして第3符号生成回路14に供給する。これにより、検出装置1Cは、第1駆動信号Vtx1及び第2駆動信号Vtx2の電圧を高めることができる。
図35は、第3実施形態の第2変形例に係る第1選択回路とレベルシフタとの関係を模式的に示す平面図である。本実施形態の検出装置1Dは、第1レベルシフタ172と第2レベルシフタ173とを有する。第1レベルシフタ172及び第2レベルシフタ173は、センサ基板21に設けられている。第1レベルシフタ172は、駆動IC131と、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13との間に設けられている。第2レベルシフタ173は、第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13と、第3符号生成回路14との間に設けられる。
第1レベルシフタ172は、駆動IC131からの出力信号Va1−0、Va2−0、Va3−0、Vb1−0、Vb2−0、Vb3−0の電圧を変更して、制御信号Va1、Va2、Va3、Vb1、Vb2、Vb3を第1符号生成回路12及び第2符号生成回路13に供給する。第2レベルシフタ173は、第1符号生成回路12からの第1部分選択信号Vd及び第2符号生成回路13からの第2部分選択信号Vfのそれぞれの電圧を変更して第3符号生成回路14に供給する。
第1レベルシフタ172は、例えば、低レベル電圧が0Vであり、高レベル電圧が1.8Vである振幅を有する信号を、低レベル電圧が0Vであり、高レベル電圧が3.3Vである振幅を有する信号に変更して出力できる。また、第2レベルシフタ173は、低レベル電圧が0Vであり、高レベル電圧が3.3Vである振幅を有する信号を、低レベル電圧が−5Vであり、高レベル電圧が11Vである振幅を有する信号に変更して出力できる。これにより、検出装置1Dは、第1駆動信号Vtx1及び第2駆動信号Vtx2の電圧を高めることができる。なお、各電圧値はあくまで一例であり、適宜変更できる。
(第4実施形態)
図36は、第4実施形態に係る第1電極選択回路のブロック図である。図36に示すように、本実施形態の検出装置1Eにおいて、第1電極選択回路15Aの符号生成回路150Aは、第1選択回路151、第2選択回路152、第3選択回路153及び第1電極ブロック選択回路154に加えて、反転制御回路155を有する。反転制御回路155は、例えば図17に示す所定の符号の「1」と「0」とを反転させる回路である。
反転制御回路155は、複数の排他論理和回路167を有する。排他論理和回路167は、それぞれ第1電極ブロックBKごとに設けられている。排他論理和回路167は、外部から供給される反転制御信号VINVと、第2選択回路152から供給される第2選択信号Vgとの排他論理和を演算する。反転制御回路155は、演算された第4選択信号Viを第3選択回路153に出力する。
第3選択回路153は、第4選択信号Viと第1選択信号Vcの排他論理和を演算する。第3選択回路153は、第1電極ブロック選択信号Vhに基づいて、演算された第3選択信号Vkを、第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2として第1電極ブロックBKに供給する。つまり、第3選択回路153は、下記の式(4)に従って駆動信号Vtx(第1駆動信号Vtx1又は第2駆動信号Vtx2)を生成する。
(数4)
Vtx =(Vc XOR(Vg XOR VINV)NAND Vh … (4)
本実施形態では、反転制御回路155が設けられている。このため、第2符号生成回路13には反転制御信号Vsが入力されない。つまり、第2符号生成回路13に反転制御信号Vsを入力するための入力端子を省略することができる。また、カウンタ回路17は、フリップフロップ回路の数を少なくすることができる。本実施形態では、図12に示す例に比べて、カウンタ回路17の構成を簡易にできる。具体的にはカウンタ回路17と第2符号生成回路13とを接続する端子数及び配線を少なくすることができる。
本実施形態においても、第1符号生成回路12、第2符号生成回路13及び第3符号生成回路14は、カウンタ回路17の出力信号から、例えば、図20に示す64個のパターンコードを生成できる。そして、反転制御回路155の動作により、例えば、図20に示すパターンコードの「1」と「0」とを置き換えたパターンコードを生成することができる。
図37は、第2検出モードの、反転制御信号がオフの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。図38は、第2検出モードの、反転制御信号がオンの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。
図37及び図38に示すように、第2検出モードM2(図8参照)において、第1電極ブロック選択回路154は、マスク制御信号MASK_STVに基づいて、全ての第1電極ブロックBKに対応する第1電極ブロック選択信号Vhをオン(「1」)とする。これにより、全ての第1電極ブロックBKが選択される。第1選択回路151及び第2選択回路152は、それぞれ所定の符号に基づいて位相が定められた第1選択信号Vc及び第2選択信号Vgを生成する。
図37では、反転制御信号VINVがオフ(「0」)であり、反転動作は行われない。第3選択回路153は、式(4)に基づいて演算し、第2駆動信号Vtx2を生成する。図38では、反転制御信号VINVがオン(「1」)であり、所定の符号が反転される。第3選択回路153は、式(4)に基づいて演算し、図37に示す第2駆動信号Vtx2とは反転された第2駆動信号Vtx2を生成する。言い換えると、反転制御信号VINVがオンになると、反転制御信号VINVがオフの場合に非選択の第1電極Txに、第2駆動信号Vtx2が供給される。同様に、反転制御信号VINVがオンになると、反転制御信号VINVがオフの場合に選択された第1電極Txに、第2駆動信号Vtx2が供給されない。これにより、検出装置1Eは、検出領域FAの全面についてCDM駆動を実行できる。また、検出装置1Eは、検出領域FAの一部分の領域においてCDM駆動を実行してもよい。
図39は、第1検出モードのTDM駆動における、反転制御信号がオフの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。図40は、第1検出モードのTDM駆動における、反転制御信号がオンの場合での、各第1電極ブロックと、各選択信号の関係を示す表である。
図39に示すように、第1検出モードM1(図7参照)のTDM駆動では、第1選択回路151は、第1選択信号Vcを全てオフ(「0」)とする。また、第2選択回路152は、第2選択信号Vgを全てオン(「1」)とする。これにより、CDM駆動は行われないようになる。そして、第1電極ブロック選択回路154は、第1電極ブロックBKのうち第1電極ブロックBK2に対応する第1電極ブロック選択信号Vhをオン(「1」)とする。図39では、反転制御信号VINVがオフ(「0」)であり、反転動作は行われない。このため、第1電極ブロック選択回路154により選択された第1電極ブロックBK2に第1駆動信号Vtx1が供給される。
第1電極ブロック選択回路154が、第1電極ブロックBK1、BK2、BK3、BK4を順次選択することにより、選択された第1電極ブロックBKごとに順次第1駆動信号Vtx1が供給される。図39では、選択された第1電極ブロックBK2において、全ての第1電極Txに同じ第1駆動信号Vtx1が供給される。図40では、反転制御信号VINVがオン(「1」)である。このため、第1電極ブロック選択回路154により選択された第1電極ブロックBK2に第1駆動信号Vtx1が供給されない。これにより、検出装置1Eは、TDM駆動のタッチ検出を実行できる。また、検出装置1Eは、CDM駆動のタッチ検出を実行することもできる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
例えば、本態様の検出装置及び表示装置は、以下の態様をとることができる。
(1)第1基板と、
前記第1基板に設けられ、前記第1基板の表面に平行な第1方向に沿って延在し、前記第1方向と交差する第2方向に配列された複数の第1電極と、
前記第1基板に設けられ、第1符号生成回路と、第2符号生成回路と、第3符号生成回路とを含む第1選択回路と、
前記第1基板に設けられ、前記第1選択回路からの選択信号に基づいて、複数の前記第1電極に駆動信号を出力する駆動回路と、を有し、
前記第1符号生成回路は、複数の前記第1電極ごとに位相が定められた第1部分選択信号を生成し、
前記第2符号生成回路は、複数の前記第1電極を含む部分第1電極ブロックごとに位相が定められた第2部分選択信号を生成し、
前記第3符号生成回路は、前記第2方向に配列され、前記第2方向の位置が、複数の前記第1電極の前記第2方向の位置と重なって設けられ、前記第1部分選択信号及び前記第2部分選択信号に基づいて、前記選択信号を生成する、
検出装置。
(2)第1基板と、
前記第1基板に設けられた複数の第1電極と、
前記第1基板に設けられ、第1符号生成回路と、第2符号生成回路と、第3符号生成回路とを含む第1選択回路と、
前記第1基板に設けられ、前記第1選択回路からの選択信号に基づいて、複数の前記第1電極に駆動信号を出力する駆動回路と、
前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に制御信号を供給する制御部と、
前記第1基板に設けられ、前記制御部からの前記制御信号の電圧を変更して前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に供給するレベルシフタと、を有し、
前記第1符号生成回路は、複数の前記第1電極ごとに位相が定められた第1部分選択信号を生成し、
前記第2符号生成回路は、複数の前記第1電極を含む部分第1電極ブロックごとに位相が定められた第2部分選択信号を生成し、
前記第3符号生成回路は、前記第2方向に配列され、前記第2方向の位置が、複数の前記第1電極の前記第2方向の位置と重なって設けられ、前記第1部分選択信号及び前記第2部分選択信号に基づいて、前記選択信号を生成する、
検出装置。
1、1A、1B、1C、1D、1E 検出装置
10 センサ部
11 検出制御部
12 第1符号生成回路
13 第2符号生成回路
14 第3符号生成回路
15 第1電極選択回路
16 第2電極選択回路
17 カウンタ回路
21 センサ基板
30 表示パネル
31 アレイ基板
32 対向基板
40 検出部
51、52、54 排他論理和回路
100 表示装置
101 カバー部材
150 符号生成回路
151 第1選択回路
152 第2選択回路
153 第3選択回路
154 第1電極ブロック選択回路
157 駆動回路
158 第4選択回路
170 接続回路
171 レベルシフタ
172 第1レベルシフタ
173 第2レベルシフタ
BK 第1電極ブロック
sBK 部分第1電極ブロック
BKL 駆動信号供給線ブロック
sBKL 駆動信号供給線部分ブロック
Lsig 出力信号線
Vc 第1選択信号
Vd 第1部分選択信号
Vf 第2部分選択信号
Vg 第2選択信号
Vh 第1電極ブロック選択信号
Vk 第3選択信号
Vi 第4選択信号
Vs、VINV 反転制御信号
Vtx1 第1駆動信号
Vtx2 第2駆動信号

Claims (14)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に設けられた複数の第1電極と、
    前記第1基板に設けられ、第1符号生成回路と、第2符号生成回路と、第3符号生成回路とを含む第1選択回路と、
    前記第1基板に設けられ、前記第1選択回路からの選択信号に基づいて、複数の前記第1電極に駆動信号を出力する駆動回路と、を有し、
    前記第1符号生成回路は、複数の前記第1電極ごとに位相が定められた第1部分選択信号を生成し、
    前記第2符号生成回路は、複数の前記第1電極を含む部分第1電極ブロックごとに位相が定められた第2部分選択信号を生成し、
    前記第3符号生成回路は、前記部分第1電極ブロックごとに設けられ、前記第1部分選択信号及び前記第2部分選択信号に基づいて、前記第1電極を選択する前記選択信号を生成する、
    検出装置。
  2. 前記第1電極との間に静電容量を形成する複数の第2電極と、
    前記第1基板と電気的に接続された第2基板と、
    前記第2基板に設けられ前記第2電極からの信号が供給される検出部と、を含む
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第2電極を選択する第2電極選択回路を有し、
    前記第2電極選択回路は、複数の前記第2電極のうち選択された前記第2電極と1つの出力信号線とを接続し、前記第2電極からの信号を前記検出部に出力する、
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 複数の前記第1電極は、前記第1基板の表面に平行な第1方向に沿って延在し、前記第1方向と交差する第2方向に配列されており、
    複数の前記第3符号生成回路は、前記第2方向に配列され、前記第2方向の位置が、複数の前記第1電極の前記第2方向の位置と重なって設けられる、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路は、前記第1方向に隣り合って設けられ、かつ、前記第2方向の位置が、複数の前記第3符号生成回路の前記第2方向の位置と異なる、
    請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路は、前記第2方向に隣り合って設けられ、かつ、複数の前記第3符号生成回路と前記第1方向に隣り合って設けられる、
    請求項4に記載の検出装置。
  7. 前記第1符号生成回路から複数の前記第1部分選択信号を個別に出力する複数の第1選択信号線と、
    前記第2符号生成回路から複数の前記第2部分選択信号を個別に出力する複数の第2選択信号線と、を有し、
    1つの前記第3符号生成回路は、複数の前記第1選択信号線が接続され、かつ、1つの前記第2選択信号線と接続される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の検出装置。
  8. 前記第3符号生成回路は、排他論理和回路、若しくは、否定排他論理和回路を含み、
    前記選択信号は、前記第1部分選択信号と前記第2部分選択信号との排他論理和、若しくは前記第1部分選択信号と前記第2部分選択信号との排他論理和の否定の値に基づく信号である、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の検出装置。
  9. 前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に制御信号を供給する制御部と、
    前記第1基板に設けられ、前記制御部からの前記制御信号の電圧を変更して前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に供給するレベルシフタと、を有する、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の検出装置。
  10. 前記第1基板に設けられ、前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路と、前記第3符号生成回路との間に設けられたレベルシフタを有し、
    前記レベルシフタは、前記第1符号生成回路からの前記第1部分選択信号及び前記第2符号生成回路からの前記第2部分選択信号のそれぞれの電圧を変更して前記第3符号生成回路に供給する、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の検出装置。
  11. 前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に制御信号を供給する制御部と、
    前記第1基板に設けられ、制御部と、前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路との間に設けられた第1レベルシフタと、
    前記第1基板に設けられ、前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路と、前記第3符号生成回路との間に設けられた第2レベルシフタと、を有し、
    前記第1レベルシフタは、前記制御部からの前記制御信号の電圧を変更して前記第1符号生成回路及び前記第2符号生成回路に供給し、
    前記第2レベルシフタは、前記第1符号生成回路からの前記第1部分選択信号及び前記第2符号生成回路からの前記第2部分選択信号のそれぞれの電圧を変更して前記第3符号生成回路に供給する、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 第1選択信号を生成する前記第1選択回路と、複数の前記第1電極を含む第1電極ブロックごとに、所定の符号に基づいて位相が定められた第2選択信号を生成する第2選択回路と、前記第1選択信号及び前記第2選択信号に基づいて第3選択信号を演算する第3選択回路を含む、第1電極選択回路を有し、
    前記第1電極選択回路と、前記第2電極回路と、前記レベルシフタは、ポリシリコンを用いた半導体層を有する薄膜トランジスタを含む、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の検出装置。
  13. 前記第1電極の配置間隔は、100μm以下である請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の検出装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の検出装置と、
    画像を表示させる表示機能層を有する表示パネルとを、含み、
    前記検出装置は、前記表示パネルの上に設けられる表示装置。
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