JP2019123162A - 造形条件の設定方法、造形物の製造方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】造形条件をより適切に設定する。【解決手段】造形条件の設定方法であって、造形装置12の外部にある端末であるレイアウトPCにおいて造形条件を設定する段階であり、造形条件として、少なくとも、造形時における造形物の配置を設定する配置設定段階と、少なくとも造形時間を予測した結果を出力する見積結果出力段階とを備え、造形装置12は、複数のスライスデータに基づき、造形の材料を吐出し、スライスデータは、レイアウトPCの外部にある処理装置であるスライス処理部108により生成されるデータであり、見積結果出力段階において、レイアウトPCは、造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部をスライス処理部108に行わせることで、スライス処理部108において行う演算の結果に基づき、造形時間を予測した結果を出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、造形条件の設定方法、造形物の製造方法、及びプログラム
に関する。
に関する。
従来、インクジェットヘッドを用いて造形物を造形する造形装置(3Dプリンタ)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような造形装置においては、例えば、インクジェットヘッドにより形成するインクの層を複数層重ねることにより、積層造形法で造形物を造形する。
造形の材料としてインクを用いて積層造形法で造形物を造形する場合、多数のインクの層を重ねて形成することが必要になるため、造形に要する時間である造形時間が長くなる場合が多い。そのため、造形装置において実際に造形を行う前には、造形時における造形装置の動作を予測した見積結果を確認することが好ましい場合もある。より具体的に、造形装置で造形を行う前には、造形物の配置等の造形の条件を設定する場合がある。そして、この場合、造形時間について、造形物の配置等によって異なる場合がある。そのため、この場合、造形物の配置等を決定するレイアウト作業時に、造形時間の見積結果を確認することが望まれる。また、造形を開始する前に、造形の材料となるインクの消費量等を見積もることが望まれる場合もある。
また、造形物の配置等の造形の条件については、例えば、造形装置の外部のコンピュータ(端末)において、造形物の配置等を設定するレイアウト用ソフトウェア(レイアウトソフト)を実行して、ユーザの操作に応じて設定することが考えられる。この場合、設定された配置で造形物を示すデータであるレイアウトデータを作成して、造形装置へ送ることで、造形装置に造形物を造形させる。また、この場合、レイアウトソフトの機能により、この外部のコンピュータにおいて造形時間やインクの消費量の見積もりを行うことが考えられる。
しかし、これらの見積もりについて、高い精度で適切に行うためには、ある程度以上の高い演算能力が必要になる。より具体的に、造形時に要する造形時間やインクの消費量を高い精度で適切に予測するためには、造形時に実際に形成をする多数のインクの層に対応するデータを実際に作成して、そのデータに基づいて算出を行うことが必要になる。そして、この場合、パーソナルコンピュータ等において用いられている汎用のCPU等で行うと極めて演算時間が長くなる複雑な演算(例えば様々な画像処理等)を行うことが必要になる。そのため、造形時間等の見積もりを行おうとする場合、性能(スペック)の低いコンピュータ等では、通常、現実的な時間内に高い精度で適切に見積もりを行うことは困難である。また、その結果、レイアウト作業時において、現実的な時間内に適切に上記のような見積もりを行おうとすると、例えば画像処理用の高性能のGPU(Graphics Processing Unit)を搭載したコンピュータ等のような、高価な装置(スペックの高いPC等)を用いることが必要になる。そして、この場合、レイアウト作業等を行うために実質的に専用のコンピュータが必要になり、造形のコストが大きく上昇することが考えられる。また、レイアウト作業等を行うことができる環境が限られ、造形条件を設定する作業の作業効率が低下すること等も考えられる。そのため、従来、より適切な方法で造形条件を設定することが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる造形条件の設定方法、造形物の製造方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本願の発明者は、造形時間等の見積もりについて、より適切に行う方法に関し、鋭意研究を行った。そして、レイアウト時に行う作業に関し、レイアウト作業のみを行うのであれば、多くの処理能力(演算能力等)を要しないため、安価なパーソナルコンピュータ等を用いることも可能であることに着目をした。この場合、例えば造形時間等の見積もりのために必要な演算を外部の処理装置で行うようにすれば、レイアウト作業用の端末として使用するコンピュータとして、必ずしも専用のコンピュータ等を用意しなくても、レイアウト作業や見積もりの結果(見積結果)の表示(出力)等を適切に行うことができる。
しかし、この場合も、外部の処理装置を単に追加で設けると、装置のコストが大きく上昇するおそれがある。これに対し、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、外部の処理装置として新たな構成を追加するのではなく、造形の動作において他の用途でも使用する処理装置を用いて、造形時間等の見積もりのために必要な演算を行うことを考えた。より具体的に、積層造形法で造形を行う場合、造形物の各位置を構成するインクの層を形成するために、その位置での造形物の断面を示すデータであるスライスデータを用いて、インクを吐出する位置の制御等を行う。そして、この場合、例えば、レイアウト作業により決定された配置を反映して作成されるレイアウトデータに基づき、インクの積層方向における互いに異なる位置で造形物の断面をそれぞれ示す複数のスライスデータを生成する。また、この場合、スライスデータを生成するためには、汎用のCPU等で行うと極めて演算時間が長くなる複雑な演算(例えば様々な画像処理等)を行うことが必要になる。そのため、スライスデータを生成するための処理装置としては、通常、例えばGPUを含む処理装置等のような、画像処理等を高速に行い得る処理装置を用いる。
更に、上記においても説明をしたように、造形時間等の見積もりを行う場合において、高い精度での予測を行うためには、例えば、造形時に実際に形成をする多数のインクの層に対応するデータを実際に作成して、そのデータに基づいて算出を行う。そして、この場合、造形時間等の見積もりのために必要な演算は、スライスデータの生成時に行う演算と、同一又は同様である。そこで、本願の発明者は、レイアウト作業用のコンピュータの外部の処理装置として、見積もり用の専用の構成を設けるのではなく、スライスデータを生成するための処理装置を兼用して用いることを考えた。このように構成すれば、装置のコストを抑えつつ、高い精度で適切に造形時間等の見積もりを行うことができる。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。上記の課題を解決するために、本発明は、造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を前記造形装置の外部にある端末において設定する造形条件の設定方法であって、前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階と、前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、造形に要する時間である造形時間を予測した結果を出力する見積結果出力段階とを備え、前記造形装置は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することで前記造形物を造形する装置であり、前記積層方向における互いに異なる位置における前記造形物の断面をそれぞれ示すデータである複数のスライスデータに基づき、前記造形の材料を吐出し、前記スライスデータは、前記端末の外部にある処理装置により生成されるデータであり、前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記造形時間を予測した結果を出力することを特徴とする。
このように構成した場合、例えば、スライスデータの生成を行う処理装置において、造形時間の見積もりのために必要な演算を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、造形時間の見積もりについて、高い精度での見積もりを短時間で適切に行うことができる。また、この場合、レイアウト作業用の端末に要求される性能が高くならないため、端末として、高性能なGPUを搭載していない安価なパーソナルコンピュータ(PC)等を用いること等も可能になる。また、この場合、例えば、様々な環境でレイアウト作業等を行うことが可能になり、造形条件の設定する作業の作業効率を高めること等も可能になる。そのため、このように構成すれば、例えば、レイアウト等を行う作業において、造形条件をより適切に設定することができる。
また、この構成において、端末としては、例えば、その端末において演算及び制御を行うCPUを有するコンピュータ等を好適に用いることができる。この場合、上記の処理装置としては、例えば、端末のCPUよりも画像処理能力が高い処理装置等を好適に用いることができる。また、この場合、見積結果出力段階において、造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を処理装置に行わせることにより、端末のCPUによる演算で予測を行う場合よりも短時間で、造形時間の予測を行うことが考えられる。このように構成すれば、例えば、端末の外部の処理装置を用いて、造形時間の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。
また、この構成において、上記の処理装置としては、例えば、造形装置に設けられた処理部を用いることが考えられる。この場合、この処理部は、造形装置においてスライスデータの生成を行うための処理部である。また、より具体的に、造形装置において造形物を造形する場合に、この処理部は、例えば、端末により指定された配置で配置された造形物を示すデータ(例えば、レイアウトデータ)に基づき、複数のスライスデータを生成する。この場合、それぞれのスライスデータは、例えば、造形物の断面を示すラスタ画像のデータである。また、スライスデータを生成する動作において、処理装置は、例えば、少なくとも、造形の解像度に合わせてラスタ画像のデータを生成するRIP処理を行う。このように構成すれば、例えば、造形装置が備えている構成を利用して、造形時間の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。
また、この構成において、造形装置では、例えば、互いに異なる複数色の材料を用いて、少なくとも表面が着色された造形物を造形することが考えられる。そして、この場合、例えば、造形時間の見積もりのために行う演算がより複雑になることが考えられる。これに対し、上記のように構成した場合、端末の外部の処理装置を用いることで、このような場合にも、造形時間の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。また、この構成において、配置設定段階では、複数の造形物の配置を設定してもよい。この場合、見積結果出力段階では、例えば、複数の造形物を同時に造形する場合の前記見積結果を出力する。このように構成すれば、例えば、複数の造形物を同時に造形する場合にも、造形時間の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。
また、見積結果出力段階では、造形時間以外の事項に関する見積もりの結果を更に出力してもよい。例えば、見積結果出力段階において、造形の材料の使用量(消費量)の見積もりを行うこと等も考えられる。より具体的に、この場合、見積結果出力段階において、配置設定段階で設定した配置で造形装置により造形物を造形する場合に必要となる造形の材料の量である必要材料量を予測した結果を更に出力すること等が考えられる。また、この場合、端末は、例えば、必要材料量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を上記の処理装置に行わせることで、処理装置において行う演算の結果に基づき、必要材料量を予測した結果を出力する。このように構成すれば、例えば、必要材料量についても、見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。また、上記のように、造形装置においては、例えば、互いに異なる複数色の材料を用いて造形物を造形すること等も考えられる。この場合、各色の材料について、必要材料量の見積もりを行うことが好ましい。
また、本発明の構成として、上記と同様の特徴を有する造形物の造形方法やプログラム等を用いることも考えられる。これらの場合も、例えば、上記と同様の効果を得ることができる。また、本発明の構成として、例えば、造形時間の予測を行わずに、必要材料量の予測のみを行う構成を用いること等も考えられる。
本発明によれば、例えば、造形条件をより適切に設定することができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る造形システム10の一例を示す。図1(a)は、造形システム10の構成の一例を示す。本例において、造形システム10は、立体的な造形物を造形する造形システムであり、造形装置12及びレイアウトPC14を備える。
造形装置12は、造形物の造形を実行する装置(3Dプリンタ)であり、レイアウトPC14から受け取るレイアウトデータに基づき、造形物50の造形を行う。この場合、造形物50とは、例えば、立体的な三次元構造物のことである。また、レイアウトデータとは、例えば、造形装置12において造形しようとする造形物50を示すデータである。また、本例において、レイアウトデータは、レイアウトPC14において行われるレイアウト作業により作成されるデータであり、造形時における造形物50の配置や向き等が指定された状態で、造形物50を示す。配置や向き等が指定された状態で造形物50を示すとは、例えば、指定された配置や向きを反映した状態で造形物50を示すことである。
また、より具体的に、本例において、造形装置12は、フルカラーでの着色がされた造形物を造形可能なフルカラー造形装置であり、レイアウトPC14から受け取るレイアウトデータに基づき、少なくとも表面が着色された造形物50を造形する。造形物50の表面が着色されるとは、例えば、造形物50において外部から色彩を視認できる領域の少なくとも一部が着色されることである。また、少なくとも表面が着色された造形物50については、例えば、表面の少なくとも一部が着色された造形物50等と考えることもできる。
また、造形装置12は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することにより、積層造形法で造形物50の造形を行う。積層造形法については、例えば、複数の層を重ねて造形物50を造形する方法等と考えることもできる。また、この場合、造形装置12は、レイアウトデータに基づいて複数のスライスデータを生成し、それぞれのスライスデータに従って、造形物50を構成するそれぞれの層を形成する。また、複数のスライスデータとしては、積層方向における互いに異なる位置における造形物50の断面をそれぞれ示すデータを生成する。この場合、それぞれのスライスデータについて、例えば、各位置における造形物の断面を示す画像のデータ(断面画像データ)等と考えることもできる。
レイアウトPC14は、造形装置12の外部にある端末の一例であり、ユーザの操作に応じて、造形条件の設定を行う。この場合、端末とは、例えば、ユーザとの間で入出力を行うためのコンピュータのことである。造形条件とは、例えば、造形装置12において造形物50を造形する場合に指定する条件のことである。また、レイアウトPC14は、演算及び制御を行うCPUを有するコンピュータの一例である。また、本例において、レイアウトPC14では、造形条件を設定する動作として、少なくとも、レイアウト作業を行う。レイアウト作業とは、例えば、造形時における造形物50の配置や向きを指定する作業である。レイアウト作業において、レイアウトPC14は、マウスやキーボード等の入力装置に対するユーザの操作に応じて、造形しようとする造形物50について、造形時の向きや配置の指示を受け付ける。この場合、例えば、造形物50の向きや配置を示す画像等をレイアウトPC14のディスプレイ(画面)に表示しつつ、ユーザの操作を受けることが好ましい。また、造形装置12においては、例えば、複数の造形物50を同時に造形すること等も考えられる。この場合、レイアウトPC14におけるレイアウト作業では、複数の造形物50について、向きや配置等を指定することが考えられる。
また、レイアウト作業時において、レイアウトPC14では、ユーザにより指定された造形条件に対して、造形動作の見積結果の出力を行う。この場合、見積結果の出力を行うとは、例えば、レイアウトPC14のディスプレイに見積結果を表示することである。また、見積結果とは、その造形条件に従って造形装置12で造形を行った場合に関して造形装置12の動作を予測した結果のことである。また、より具体的に、本例において、レイアウトPC14は、見積結果として、少なくとも、造形に要する時間である造形時間と、造形の材料の使用量(消費量)とについて、見積結果の出力を行う。また、見積結果を算出する動作において、造形装置12との間で通信を行って、少なくとも一部の演算を造形装置12に行わせる。
この場合、一部の演算を造形装置12に行わせることにより、例えばレイアウトPC14のみで見積もりのための演算を行う場合と比べ、演算性能の低いコンピュータ(例えば、安価なノートPC等)をレイアウトPC14として用いることが可能になる。より具体的に、レイアウトPC14としては、例えば、CPUとは別のGPU(Graphics Processing Unit)が搭載されていないパーソナルコンピュータ(PC)等を好適に用いることができる。この場合、CPUとは別のGPUとは、例えば内蔵GPU、統合GPU、又はiGPU等と呼ばれるような、CPUに内蔵されているGPU以外のGPUのことである。
また、ユーザがレイアウト作業を完了した後、レイアウトPC14は、指定された向き及び配置で造形物50を示すレイアウトデータを生成して、例えばネットワークを介して、造形装置12へ送信する。この場合、レイアウトデータについては、例えば、造形装置12に送られる造形のジョブのデータ等と考えることもできる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、造形装置12においては、レイアウトデータに従って直接的に造形の動作を行うのではなく、レイアウトデータに基づいて複数のスライスデータを生成して、複数のスライスデータに基づき、造形の動作を行う。そのため、レイアウトデータとしては、例えば、造形装置12の機種等に依存しないデータ(例えば、汎用の3Dデータ等)を好適に用いることができる。また、レイアウトPC14において見積結果を出力する動作については、後に更に詳しく説明をする。
続いて、造形装置12の具体的な構成について、説明をする。図1(b)は、造形装置12の要部の構成の一例を示す。本例において、造形装置12は、立体的な造形物50を造形する造形装置であり、ヘッド部102、造形台104、走査駆動部106、スライス処理部108、及び制御部110を有する。
尚、以下に説明をする点を除き、造形装置12は、公知の造形装置と同一又は同様の構成を有してよい。より具体的に、以下に説明をする点を除き、造形装置12は、インクジェットヘッドを用いて造形物50の材料となる液滴を吐出することで造形を行う公知の造形装置と同一又は同様の構成を有してよい。また、造形装置12は、図示した構成以外にも、例えば、造形物50の造形等に必要な各種構成を更に備えてよい。
ヘッド部102は、造形物50の材料(造形の材料)を吐出する部分である。また、本例において、造形物50の材料としては、インクを用いる。この場合、インクとは、例えば、機能性の液体のことである。また、本例において、インクについては、例えば、インクジェットヘッドから吐出する液体等と考えることもできる。また、より具体的に、ヘッド部102は、造形物50の材料として、複数のインクジェットヘッドから、所定の条件に応じて硬化するインクを吐出する。そして、着弾後のインクを硬化させることにより、造形物50を構成する各層を重ねて形成して、積層造形法で造形物を造形する。また、本例では、インクとして、紫外線の照射により液体状態から硬化する紫外線硬化型インク(UVインク)を用いる。また、ヘッド部102は、造形物50の材料に加え、サポート層52の材料を更に吐出する。これにより、ヘッド部102は、造形物50の周囲に、必要に応じて、サポート層52を形成する。サポート層52とは、例えば、造形中の造形物50の外周を囲むことで造形物50を支持する積層構造物のことである。サポート層52は、造形物50の造形時において、必要に応じて形成され、造形の完了後に除去される。
造形台104は、造形中の造形物50を支持する台状部材であり、ヘッド部102におけるインクジェットヘッドと対向する位置に配設され、造形中の造形物50を上面に載置する。また、本例において、造形台104は、少なくとも上面が積層方向(図中のZ方向)へ移動可能な構成を有しており、走査駆動部106に駆動されることにより、造形物50の造形の進行に合わせて、少なくとも上面を移動させる。また、本例において、積層方向は、造形装置12において予め設定される主走査方向(図中のY方向)及び副走査方向(図中のX方向)と直交する方向になっている。
走査駆動部106は、造形中の造形物50に対して相対的に移動する走査動作をヘッド部102に行わせる駆動部である。この場合、造形中の造形物50に対して相対的に移動するとは、例えば、造形台104に対して相対的に移動することである。また、ヘッド部102に走査動作を行わせるとは、例えば、ヘッド部102が有するインクジェットヘッドに走査動作を行わせることである。また、本例において、走査駆動部106は、主走査動作(Y走査)、副走査動作(X走査)、及び積層方向走査(Z走査)をヘッド部102に行わせる。
この場合、主走査動作とは、例えば、造形中の造形物50に対して相対的に主走査方向へ移動しつつインクを吐出する動作のことである。また、副走査動作とは、例えば、主走査方向と直交する副走査方向へ造形中の造形物50に対して相対的に移動する動作のことである。副走査動作については、例えば、予め設定された送り量だけ副走査方向へ造形台104に対して相対的に移動する動作等と考えることもできる。また、積層方向走査とは、例えば、造形中の造形物50に対して相対的に積層方向へヘッド部102を移動させる動作のことである。また、走査駆動部106は、造形の動作の進行に合わせてヘッド部102に積層方向走査を行わせることにより、積層方向において、造形中の造形物50に対するインクジェットヘッドの相対位置を調整する。
スライス処理部108は、レイアウトデータに基づいて複数のスライスデータを生成する処理部である。この場合、スライス処理部108は、例えば、レイアウトデータが示す造形物50に対するスライス処理等を行って、複数のスライスデータを生成する。また、この場合、それぞれのスライスデータとして、例えば、各位置での造形物50の断面を示すラスタ画像のデータを生成する。また、本例において、ヘッド部102は、複数のスライスデータに基づき、造形に使用する各色のインクを吐出する。また、これにより、ヘッド部102は、それぞれのスライスデータに基づき、そのスライスデータに対応する断面を構成するインクの層を形成する。そのため、スライスデータについては、例えば、造形に使用する各色のインクを吐出する位置を指定するデータ等と考えることもできる。また、本例において、スライスデータは、造形物50の周囲に形成されるサポート層52の断面を更に示す。この場合、スライスデータに対応する断面を構成するインクの層について、例えば、造形物50及びサポート層52を構成するインクの層と考えることができる。
ここで、上記においても説明をしたように、本例においては、必要に応じてサポート層52を形成しつつ、造形物50の造形を行う。この場合、サポート層52を形成する位置等については、例えば、レイアウトPC14において行うレイアウト作業において設定をすること等が考えられる。また、この場合、例えば、造形物50の向きや配置等に応じて自動的に、サポート層52を形成する位置等を設定することが考えられる。また、サポート層52を形成する位置等については、例えばスライスデータの生成時に設定すること等も考えられる。この場合も、造形物50の向きや配置等に応じて自動的に設定を行うことが考えられる。
また、スライスデータを生成する動作において、スライス処理部108は、例えば、少なくとも、造形の解像度に合わせてラスタ画像のデータを生成するRIP(Raster Image Processor)処理を行う。また、スライスデータを生成する処理については、レイアウトデータを所定の形式の出力データに変換する処理等と考えることもできる。また、この場合、所定の形式の出力データとしては、例えば、造形装置12の機種に依存する形式で造形物50の各断面を示す形式のデータを用いることが考えられる。
また、本例において、スライス処理部108は、レイアウトPC14の外部にある処理装置、及び造形装置12に設けられた処理部の一例である。また、スライス処理部108においては、例えば、スライスデータを生成するための公知の処理と同一又は同様にして、スライスデータの生成を行うことが考えられる。また、本例において、スライス処理部108としては、レイアウトPC14に搭載されているCPUよりも画像処理能力が高い処理装置を用いる。この場合、画像処理能力が高いとは、例えば、同じ画像処理を行う場合により短時間で処理が完了することである。また、より具体的に、スライス処理部108としては、例えば、画像処理用のGPUを有する処理部を用いる。この場合、スライス処理部108として、広く用いられている画像処理の命令セットであるOpenGL(登録商標)への対応バーションがレイアウトPC14よりも高いGPUを有する処理部を用いることが好ましい。OpenGL(登録商標)への対応バーションがレイアウトPC14よりも高いとは、例えば、レイアウトPC14では実行できないバージョンのOpenGL(登録商標)の命令に対応していることである。
また、スライスデータを生成する処理は、通常、多くの画像処理等を行うことが必要な処理である。そのため、スライス処理部108のような処理部を用いずにスライスデータを生成しようとすると、スライスデータの生成に膨大な時間がかかることになる。これに対し、本例によれば、スライス処理部108を用いてスライスデータの生成を行うことにより、短時間で効率的にスライスデータを生成することができる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、レイアウトPC14において出力する見積結果を算出する動作において、一部の演算を造形装置12において行う。そして、より具体的に、この演算については、スライス処理部108を用いて行う。また、この場合、スライス処理部108において、レイアウトPC14では実行できないバージョンのOpenGL(登録商標)の命令を用いて、見積結果を算出するための演算の少なくとも一部を行う。このように構成すれば、例えば、レイアウトPC14において全ての演算を行う場合と比べ、見積結果をより高精度かつ高速に算出することができる。そのため、本例によれば、例えば、レイアウトPC14として高価なGPUを搭載していないコンピュータ等を用いつつ、スライスデータの生成や見積結果の算出を高速かつ適切に行うことができる。
制御部110は、例えば造形装置12のCPUであり、造形装置12の各部を制御することにより、造形物50の造形の動作を制御する。また、本例において、制御部110は、スライス処理部108において生成するスライスデータに基づき、造形装置12の各部を制御する。この場合、制御部110は、例えば、ヘッド部102におけるインクジェットヘッドの動作を制御することにより、造形物の造形に用いるインクをインクジェットヘッドに吐出させる。本例によれば、造形物50を適切に造形できる。
ここで、本例におけるヘッド部102の構成について、更に詳しく説明をする。本例において、ヘッド部102は、複数のインクジェットヘッド、複数の紫外線光源、及び平坦化ローラを有する。また、複数のインクジェットヘッドとして、少なくとも、サポート層52の材料用、白色のインク用、着色用、及びクリアインク用のインクジェットヘッドを有する。この場合、サポート層52の材料とは、サポート層52の材料として用いるインク(サポート材)のことである。また、白色のインクとは、例えば、造形物50において光反射領域として用いる領域形成用のインクである。着色用のインクとは、着色に用いる複数の色の各色用のインクのことである。また、より具体的に、着色用のインクとしては、例えば、イエロー色(Y色)、マゼンタ色(M色)、シアン色(C色)、及びブラック色(K色)の各色のインクを用いることが考えられる。また、クリアインクとは、例えば、無色の透明色(T)であるクリア色のインクのことである。これらの複数のインクジェットヘッドは、例えば、副走査方向における位置を揃えて、主走査方向へ並べて配設される。
また、複数の紫外線光源は、インクを硬化させるための光源(UV光源)であり、紫外線硬化型インクを硬化させる紫外線を発生する。複数の紫外線光源のそれぞれは、例えば、間にインクジェットヘッドの並びを挟むように、ヘッド部102における主走査方向の一端側及び他端側のそれぞれに配設される。紫外線光源としては、例えば、UVLED(紫外LED)等を好適に用いることができる。また、紫外線光源として、メタルハライドランプや水銀ランプ等を用いることも考えられる。また、平坦化ローラは、造形物50の造形中に形成されるインクの層を平坦化するための平坦化手段である。平坦化ローラは、例えば主走査動作時において、インクの層の表面と接触して、硬化前のインクの一部を除去することにより、インクの層を平坦化する。以上のような構成のヘッド部102を用いることにより、造形物50を構成するインクの層を適切に形成できる。また、複数のインクの層を重ねて形成することにより、造形物50を適切に造形できる。
また、ヘッド部102の具体的な構成については、上記において説明をした構成に限らず、様々に変形することもできる。例えば、ヘッド部102は、着色用のインクジェットヘッドとして、上記以外の色用のインクジェットヘッドを更に有してもよい。また、ヘッド部102における複数のインクジェットヘッドの並べ方についても、様々に変形可能である。例えば、一部のインクジェットヘッドについて、他のインクジェットヘッドと副走査方向における位置をずらしてもよい。
続いて、本例の造形装置12により造形する造形物50の構成について、更に詳しく説明をする。図1(c)は、本例の造形装置12により造形する造形物50の一例を示す図であり、積層方向(Z方向)と直交する造形物50の断面であるX−Y断面の構成の一例を、サポート層52とともに示す。また、この場合、Y方向やZ方向と垂直な造形物50のZ−X断面やZ−Y断面の構成も、同様の構成になる。
上記においても説明をしたように、本例において、造形装置12は、少なくとも表面が着色された造形物50を造形する。また、より具体的に、この場合、造形装置12は、例えば図中に示すように、内部領域152、着色領域154、及び保護領域156を有する造形物50を造形する。また、必要に応じて、造形物50の周囲等にサポート層52を形成する。
内部領域152は、造形物50の内部を構成する領域である。また、内部領域152については、例えば、造形物50の形状を構成する領域と考えることもできる。本例において、内部領域152は、白色のインクで形成されることにより、光反射領域を兼ねた領域になっている。この場合、光反射領域とは、例えば、着色領域154等を介して造形物50の外側から入射する光を反射するための光反射性の領域のことである。
着色領域154は、着色用のインクにより形成されることで着色がされる領域である。本例において、造形装置12は、ヘッド部102の各インクジェットヘッドから各色の着色用のインクとクリアインクとを吐出することにより、内部領域152の周囲に着色領域154を形成する。また、この場合、例えば、各位置への各色の着色用のインクの吐出量を調整することにより、様々な色を表現する。また、色の違いによって生じる着色用のインクの量の変化を一定の量に補填するために、クリアインクを用いる。このように構成すれば、例えば、着色領域154の各位置を所望の色で適切に着色できる。
保護領域156は、造形物50の外面を保護するための透明な領域である。本例において、造形装置12は、クリアインクを用いて、着色領域154の周囲に保護領域156を形成する。また、これにより、ヘッド部102は、透明な材料を用いて、着色領域154の外側を覆うように、保護領域156を形成する。以上のように各領域を形成することにより、表面が着色された造形物50を適切に形成できる。
尚、造形物50の構成の変形例においては、造形物50の具体的な構成について、上記と異ならせることも考えられる。この場合、例えば、光反射領域を兼ねた内部領域152を形成するのではなく、内部領域152とは別に、内部領域152と着色領域154との間に光反射領域を形成してもよい。また、この場合、内部領域152については、サポート材以外の任意のインクを用いて形成することができる。また、造形物50において、一部の領域を省略すること等も考えられる。また、造形物50において、上記以外の領域を更に形成すること等も考えられる。
続いて、レイアウトPC14において行うレイアウト作業や、見積結果を算出する動作等について、更に詳しく説明をする。図2は、レイアウトPC14の動作の一例を示すフローチャートであり、レイアウトPC14においてレイアウトデータを生成する動作の一例を示す。
レイアウトPC14において、レイアウト作業等を行う場合、レイアウトPC14は、先ず、造形しようとする造形物50を示すデータである造形物データを取得する(S102)。この場合、造形物データとは、例えば、造形しようとする造形物50の全体について、形状や色彩等を示すデータである。また、造形物データについては、レイアウト作業を行う前の状態で造形物50を示すデータ等と考えることもできる。この場合、レイアウト作業を行う前の状態とは、例えば、造形時の造形物50の配置や向き等を設定していない状態のことである。造形物データとしては、例えば、造形を実行する造形装置12の機種等に依存しないデータ(例えば、汎用の3Dデータ等)を好適に用いることができる。また、例えば造形装置12において複数の造形物50を同時に造形する場合において、複数の造形物50を含むレイアウトデータを生成する場合には、複数の造形物50に対応する複数の造形物データを取得することが考えられる。また、本例において、レイアウトPC14は、例えば、ネットワークや記憶媒体等を介して、外部の他のコンピュータ等から造形物データを取得する。造形システム10の動作の変形例においてアウトPC14に対するユーザの操作によって、レイアウトPC14において造形物データを生成してもよい。
また、造形物データを取得した後、レイアウトPC14は、ユーザの操作に応じて、レイアウト作業の動作を行う(S104)。この場合、レイアウト作業とは、例えば、造形装置12における造形時の造形物50の向きや配置(以下、造形物50のレイアウトという)を決定する作業のことである。この場合、造形物50の向きを決定するとは、例えば、造形装置12での積層方向、主走査方向、及び副走査方向と、造形時の造形物50の向きとの関係を決定することである。また、造形物50の配置を決定するとは、例えば、造形装置12における造形台104に対して造形物50をどのように配置するかを決定することである。また、造形装置12において複数の造形物50を同時に造形する場合、配置の決定において、複数の造形物50の並べ方等についても、決定する。また、レイアウト作業においては、例えば、作業中に設定されている向きや配置を示す画像をレイアウトPC14のディスプレイに表示しつつ、ユーザの操作を受け付ける。また、この場合、ユーザは、例えばマウスやキーボード等の入力装置を操作することで、造形物50のレイアウトの指示をレイアウトPC14に与える。また、本例において、ステップS104での動作は、配置設定段階の動作の一例である。この場合、配置設定段階とは、例えば、レイアウトPC14においてユーザの操作に応じて造形条件を設定する段階のことである。この場合、配置設定段階では、造形条件として、少なくとも、造形時における造形物50の配置を設定する。
ここで、造形装置12の造形台104上においてヘッド部102によりインクが吐出される範囲(積層方向と直交する面内での造形の範囲)や、造形時に形成するインクの層の層数は、造形物50のレイアウトによって、大きく異なる場合がある。また、その結果、造形に要する時間も、レイアウトによって大きく異なる場合がある。そのため、レイアウト作業を行う場合には、ユーザが指定するレイアウトで造形を行った場合に要する造形時間の見積もりを行うことが望ましい。また、本例のように、少なくとも表面が着色された造形物50を造形する場合、各色のインクの使用量についても、造形物の色や形状によって、様々に異なることが考えられる。そして、この場合、各色のインクの使用量についても、事前に見積もりを行うことが好ましい。
そのため、本例においては、ステップS104でのレイアウトの作業時に、ユーザの指示に応じて、少なくとも造形時間及びインクの使用量について、見積結果の算出を行う。この場合、造形時間とは、例えば、ステップS104において設定したレイアウトで造形装置12により造形物50を造形する場合に造形に要する時間のことである。また、インクの使用量とは、例えば、ステップS104において設定したレイアウトで造形装置12により造形物50を造形する場合に必要となる各色のインクの量のことである。また、この場合、例えば、所定のタイミング毎に見積もりのための処理を実行する指示がユーザによりされているか否かを確認して(S106)、その時点で指示を受けていなければ(S106:No)、ステップS104でのレイアウト作業を継続する。また、見積もりのための処理を実行する指示がユーザによりされた場合(S106:Yes)、見積もりのための処理を開始する。
ここで、インクの使用量の見積もりは、造形の材料の使用量(消費量)の見積もりの一例である。また、本例において、インクの使用量の見積もりは、造形時間以外の事項に関する見積もりの一例でもある。また、インクの使用量は、必要材料量の一例である。また、上記においても説明をしたように、本例においては、造形装置12において、複数色のインクを用いて、造形物50の造形を行う。そのため、インクの使用量については、各色のインクについて、個別に、インクの消費量の見積もりを行う。
また、本例において、レイアウトPC14は、図中に示すステップS108〜S112の動作を行うことにより、見積結果の出力を行う。この場合、ステップS108〜S112の動作は、見積結果出力段階の動作の一例である。見積結果出力段階とは、例えば、ステップS104において設定したレイアウトで造形物50を造形する場合に対する見積結果を出力する段階のことである。また、見積結果とは、例えば、造形装置12の動作を予測した結果のことである。また、上記においても説明をしたように、本例において、レイアウトPC14は、見積結果として、少なくとも、造形時間及びインクの使用量について予測した結果を出力する。また、上記においても説明をしたように、本例においては、見積結果を算出する動作において、少なくとも一部の演算を造形装置12において行う。
また、この場合、レイアウトPC14は、例えば、予め設定された手順で造形装置12と通信することにより、見積もりのための演算を行うことを造形装置12に依頼する(S108)。また、これにより、レイアウトPC14は、造形時間及びインクの使用量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を、造形装置12におけるスライス処理部108に行わせる。また、より具体的に、本例において、レイアウトPC14は、例えば、仮のレイアウトデータを生成して、造形装置12へ送信することにより、造形装置12に見積もりのための演算を行わせる。この場合、仮のレイアウトデータとは、例えば、その時点で指定されているレイアウトを反映したレイアウトデータのことである。また、この場合、造形装置12においては、レイアウトPC14から受け取る仮のレイアウトデータに基づき、スライス処理部108を用いて演算を行うことにより、造形時間やインクの使用量に関し、見積結果の算出を行う。また、見積結果の算出が完了した場合、造形装置12は、レイアウトPC14へ、見積結果を通知する。尚、レイアウトPC14は、仮のレイアウトデータ自体を送信するのではなく、例えば、必要なパラメータ等を指定することで、見積もりのための演算を行わせてもよい。
また、見積もりのための演算を行うことを造形装置12に依頼し、必要なデータ等を造形装置12へ送信した後、レイアウトPC14は、造形装置12からの算出結果の通知の有無について、適宜確認を行う(S110)。そして、通知が来るまでの間、通知の有無の確認を繰り返すことで(S110:No)、待機する。また、造形装置12から見積結果の通知があった場合(S110:Yes)、例えばレイアウトPC14のディスプレイに見積結果を表示することにより、見積結果の出力を行う(S112)。また、これにより、レイアウトPC14は、造形装置12におけるスライス処理部108において行う演算の結果に基づき、造形時間及びインクの使用量を予測した結果を出力する。
また、この場合、ユーザは、例えば、見積結果に基づき、レイアウト作業を完了するか否かの判断を行う。また、レイアウトPC14は、レイアウト作業を完了するか否かの指示を、ユーザから受け付ける(S114)。そして、例えば見積結果にユーザが満足せず、レイアウト作業を完了しないとユーザが判断した場合(S114:No)、ステップS104以降の動作を繰り返すことにより、レイアウトの変更や修正等を行う。また、見積結果にユーザが満足して、レイアウト作業を完了するユーザが判断した場合(S114:Yes)、必要な終了処理をして(S116)、レイアウトの作業を完了する。この場合、終了処理としては、例えば、ユーザにより指定されたレイアウトを反映したレイアウトデータを生成すること等が考えられる。また、この場合、生成したレイアウトデータについて、造形装置12へ送信してもよい。
続いて、見積結果を算出する動作等に関して、更に詳しく説明をする。図3は、見積結果を算出する動作等について更に詳しく説明をする図である。図3(a)は、本例において見積結果を算出する動作について更に詳しく説明をする図である。
上記においても説明をしたように、本例において、レイアウトPC14は、見積もりのための演算を行うことを造形装置12に依頼することにより、造形時間及びインクの使用量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を、造形装置12におけるスライス処理部108(図1参照)に行わせる。そして、造形装置12から通知される演算の結果に基づき、見積結果の出力を行う。そして、この場合、レイアウトPC14は、例えば、レイアウトPC14にインストールされたレイアウト用のソフトウェア(レイアウトソフト)に従って、これらの動作を実行する。また、この場合、レイアウトソフトについて、例えば、造形条件を設定するためのプログラムの一例と考えることができる。
また、見積結果の算出時に造形装置12のスライス処理部108に行わせる演算について、より具体的に、本例において、レイアウトPC14は、造形時間及びインクの使用量の見積結果(最終結果)を算出する演算を行わせる。この場合、レイアウトPC14は、造形装置12での演算の結果として、見積結果自体を造形装置12から受け取る。この場合、造形装置12のスライス処理部108の動作について、例えば、レイアウトデータに対応する見積結果の算出をレイアウトPC14の代理で行い、その結果をレイアウトPC14に通知する動作等と考えることができる。また、見積結果を算出する動作の変形例においては、例えば、見積結果を算出する途中までの演算を造形装置12のスライス処理部108に行わせてもよい。この場合、レイアウトPC14は、造形装置12から受け取る演算の結果を利用して更に演算を行って、見積結果を算出する。
また、上記のいずれの場合においても、レイアウトPC14は、造形時間やインクの使用量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を造形装置12のスライス処理部108に行わせることにより、レイアウトPC14のCPUによる演算で予測を行う場合よりも短時間で、造形時間やインクの使用量の予測を行う。このように構成すれば、例えば、レイアウトPC14の外部の処理装置であるスライス処理部108を用いて、造形時間やインクの使用量の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。また、この場合、見積結果の算出のためにスライス処理部108に行わせる演算としては、例えば、レイアウトPC14のCPUでは対応していない命令を用いる画像処理を含む演算等を選択することが考えられる。レイアウトPC14のCPUでは対応していない命令とは、例えば、OpenGL(登録商標)の命令のような画像処理の命令のうち、レイアウトPC14のCPUが対応していない命令のことである。
本例によれば、例えば、スライスデータの生成を行う処理装置であるスライス処理部108を用いて、造形時間やインクの使用量の見積もりのために必要な演算を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、これらの見積もりについて、高い精度での見積もりを短時間で適切に行うことができる。また、この場合、レイアウトPC14に要求される性能が高くならないため、レイアウトPC14として、高性能なGPUを搭載していない安価なパーソナルコンピュータ等を適切に用いることができる。また、この場合、レイアウトPC14として一般的なノートPC等を用いること等も可能になるため、様々な環境でレイアウト等を行うことが可能になる。また、これにより、例えば、造形条件の設定する作業の作業効率を高めること等も可能になる。より具体的に、この場合、例えば、顧客の依頼に応じて造形装置12で造形物50を造形するサービス等において、造形装置12から離れた場所で顧客と共にレイアウト作業を行うことや、顧客のPCを利用してレイアウト作業を行うこと等も可能になる。
ここで、造形時間の見積もりに要する時間は、造形しようとする造形物の形状や色等によって、変化する。また、この場合、造形物の形状や着色の仕方が複雑である程、見積もりに時間がかかることになる。そのため、スライス処理部108を用いて見積結果を算出することの効果は、造形物50の形状や着色の仕方が複雑である程、大きくなると考えられる。また、より具体的に、本例のように、表面が着色された造形物50を造形する場合、複数色のインクを用いて造形を行うことが必要になるため、1種類のインクのみを用いて単色の造形物50を造形する場合と比べ、造形時間やインクの消費量等の見積もりのために行う演算がより複雑になること等も考えられる。これに対し、本例によれば、レイアウトPC14の外部にあるスライス処理部108を用いることで、このような場合にも、造形時間やインクの消費量等の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。
また、上記においても説明をしたように、造形装置12においては、複数の造形物50を同時に造形すること等も考えられる。この場合、見積結果としては、例えば、複数の造形物50を同時に造形する場合の見積結果を算出する。そして、このような場合、例えば1つの造形物50のみを造形する場合と比べ、造形時間やインクの消費量等の見積もりのために行う演算がより複雑になること等も考えられる。これに対し、本例によれば、例えば複数の造形物50を同時に造形する場合にも、造形時間やインクの消費量について、高速かつ高精度で適切に行うことができる。
また、見積結果の算出に要する時間に関し、上記においても説明をしたように、本例によれば、スライス処理部108を用いることにより、レイアウトPC14のCPUによる演算で予測を行う場合よりも短時間で、造形時間やインクの使用量の予測を行うことが可能になる。この場合、レイアウトPC14のCPUによる演算で予測を行うに要する時間と比べ、例えば1/2以下に時間を短縮することが可能になることがかんがえられる。また、造形物50の形状や色等によっては、レイアウトPC14のCPUによる演算で予測を行うに要する時間と比べ、1/5以下や1/10以下に時間を短縮できる場合等も考えられる。
また、上記においては、造形システム10の構成に関し、主に、造形装置12が備えるスライス処理部108を用いて見積結果の算出を行う場合の構成について、説明をした。しかし、造形システム10の構成の変形例においては、例えば、造形装置12及びレイアウトPC14のいずれに対しても外部にある処理装置を用いて、見積結果の算出を行うこと等も考えられる。
図3(b)は、造形システム10の変形例の構成の一例を示す。尚、以下に説明をする点を除き、図3(b)において、図1、2や図3(a)と同じ符号を付した構成は、図1、2や図3(a)における構成と同一又は同様の特徴を有してよい。
本変形例において、造形システム10は、造形装置12及びレイアウトPC14に加え、スライス処理装置16を更に備える。また、造形システム10は、造形装置12及びレイアウトPC14のそれぞれを、複数備えている。また、これらの構成は、インターネット等のネットワークを介して、互いに通信可能に接続されている。
また、この構成において、スライス処理装置16は、図1等を用いて説明をしたスライス処理部108と同様の処理を造形装置12の外部において行う処理装置である。また、より具体的に、本変形例において、スライス処理装置16は、造形装置12又はレイアウトPC14の指示に応じて、レイアウトPC14から受け取るレイアウトデータに基づき、複数のスライスデータを生成する。また、レイアウトPC14において造形時間やインクの使用量の見積結果を出力する場合において、レイアウトPC14の指示(依頼)に応じて、造形時間やインクの使用量の見積もりのために必要な演算の少なくとも一部を実行して、演算の結果をレイアウトPC14へ通知する。
このように構成した場合も、レイアウトPC14の外部にある処理装置であるスライス処理装置16を用いて、造形時間やインクの消費量等の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。また、これにより、本変形例においても、レイアウトPC14として、例えば、演算性能の低いコンピュータ(例えば、安価なノートPC等)を用いることが可能になる。また、この場合、造形の動作の実行時に造形装置12において使用するスライスデータについても、造形装置12の外部で生成することが可能になる。そのため、造形装置12として、例えば、図1に示した構成におけるスライス処理部108を設けない構成の装置等を用いることも可能になる。そして、この場合、造形装置12としても、例えば、スライス処理部108を備える構成を用いる場合と比べ、低コストの構成の装置を用いることが可能になる。
また、この場合、1つのスライス処理装置16を用いて複数の造形装置12用のスライスデータを生成すること等も容易になるため、複数の造形装置12を備える造形システム10の全体のコストについても、より適切に低減することが可能になる。そのため、本変形例の構成については、例えば、複数の造形装置12及び複数のレイアウトPC14を備える造形システム10において好ましい構成等と考えることもできる。また、この場合、スライス処理装置16について、例えば、造形装置12やレイアウトPC14と離れた場所で演算を行うクラウドサーバ等と考えることもできる。そのため、本変形例の構成については、例えば、スライスデータの生成をクラウドサーバを用いて行う場合において、造形時間やインクの消費量の見積もりについてもクラウドサーバを用いて行う構成等と考えることもできる。
また、このようなクラウドサーバを用いる構成について、より一般化して考えた場合、造形装置12及びレイアウトPC14の外部にある処理装置を用いて造形時間やインクの使用量の見積もりのために必要な演算の少なくとも一部を実行する構成等と考えることもできる。また、この場合、スライスデータの生成について、この処理装置とは別の構成を用いて行うこと等も考えられる。このような場合も、例えば、複数のレイアウトPC14から依頼される演算を1つの処理装置で行うことにより、造形システム10のコストを低減することができる。
以上のように、上記において説明をした各構成によれば、レイアウトPC14の外部にある処理装置を用いて、造形時間やインクの消費量等の見積もりを高速かつ高精度で適切に行うことができる。また、これにより、例えば、高性能で高価なレイアウトPC14を用いない場合においても、造形条件をより適切に設定することができる。
尚、造形システム10のコストを低減しつつ造形条件の設定を行うことを考えた場合、造形装置12とは別にレイアウトPC14を用意するのではなく、造形装置12においてレイアウト用のソフトウェアを実行して、造形装置12を用いてレイアウト作業を行えばよいようにも思われる。しかし、この場合、例えば、造形装置12において造形の動作を実行中には他の作業を行えないビジー状態になり、レイアウトの作業の実行をしにくくなること等が考えられる。また、この場合、いわばレイアウト専用の端末を造形装置12に追加したような構成になり、かえってコストが上昇すること等も考えられる。また、この場合、レイアウト作業を行う場所が限定されるという問題が生じること等も考えられる。これに対し、上記において説明をした各構成によれば、造形システム10のコストを抑えつつ、より適切にレイアウト作業を行うことが可能になるといえる。
本発明は、例えば、造形条件の設定方法等に好適に用いることができる。
10・・・造形システム、12・・・造形装置、14・・・レイアウトPC、16・・・スライス処理装置、50・・・造形物、52・・・サポート層、102・・・ヘッド部、104・・・造形台、106・・・走査駆動部、108・・・スライス処理部、110・・・制御部、152・・・内部領域、154・・・着色領域、156・・・保護領域
Claims (13)
- 造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を前記造形装置の外部にある端末において設定する造形条件の設定方法であって、
前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階と、
前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、造形に要する時間である造形時間を予測した結果を出力する見積結果出力段階と
を備え、
前記造形装置は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することで前記造形物を造形する装置であり、前記積層方向における互いに異なる位置における前記造形物の断面をそれぞれ示すデータである複数のスライスデータに基づき、前記造形の材料を吐出し、
前記スライスデータは、前記端末の外部にある処理装置により生成されるデータであり、
前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記造形時間を予測した結果を出力することを特徴とする造形条件の設定方法。 - 前記端末は、前記端末において演算及び制御を行うCPUを有するコンピュータであり、
前記処理装置は、前記端末のCPUよりも画像処理能力が高い処理装置であることを特徴とする請求項1に記載の造形条件の設定方法。 - 前記端末は、前記端末において演算及び制御を行うCPUを有するコンピュータであり、
前記見積結果出力段階において、前記造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることにより、前記端末のCPUによる演算で予測を行う場合よりも短時間で、前記造形時間の予測を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の造形条件の設定方法。 - 前記処理装置は、前記造形装置に設けられた処理部であり、前記造形装置において前記造形物を造形する場合に、前記端末により指定された配置で配置された前記造形物を示すデータに基づき、前記複数のスライスデータを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の造形条件の設定方法。
- 前記見積結果出力段階において、前記配置設定段階で設定した配置で前記造形装置により前記造形物を造形する場合に必要となる前記造形の材料の量である必要材料量を予測した結果を更に出力し、
前記端末は、前記必要材料量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記必要材料量を予測した結果を出力することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の造形条件の設定方法。 - 前記造形装置において、少なくとも表面が着色された前記造形物を造形することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の造形条件の設定方法。
- 前記配置設定段階において、複数の前記造形物の配置を設定し、
前記見積結果出力段階において、前記複数の造形物を同時に造形する場合の前記見積結果を出力することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の造形条件の設定方法。 - それぞれのスライスデータは、前記造形物の断面を示すラスタ画像のデータであり、
前記スライスデータを生成する動作において、前記処理装置は、少なくとも、造形の解像度に合わせて前記ラスタ画像のデータを生成するRIP処理を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の造形条件の設定方法。 - 造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を前記造形装置の外部にある端末において設定する造形条件の設定方法であって、
前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階と、
前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、造形に要する時間である造形時間を予測した結果を出力する見積結果出力段階と
を備え、
前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記端末の外部にある処理装置に前記造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記造形時間を予測した結果を出力することを特徴とする造形条件の設定方法。 - 造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を前記造形装置の外部にある端末において設定する造形条件の設定方法であって、
前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階と、
前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、前記配置設定段階で設定した配置で前記造形装置により前記造形物を造形する場合に必要となる造形の材料の量である必要材料量を予測した結果を出力する見積結果出力段階と
を備え、
前記造形装置は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することで前記造形物を造形する装置であり、前記積層方向における互いに異なる位置における前記造形物の断面をそれぞれ示すデータである複数のスライスデータに基づき、前記造形の材料を吐出し、
前記スライスデータは、前記端末の外部にある処理装置により生成されるデータであり、
前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記必要材料量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記必要材料量を予測した結果を出力することを特徴とする造形条件の設定方法。 - 造形装置を用いて造形物を製造する造形物の製造方法であって、
請求項1から10のいずれかに記載の造形条件の設定方法を用いて設定した造形条件に基づき、造形装置において造形物を造形することを特徴とする造形物の製造方法。 - 造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を設定するためのプログラムであって、
前記造形装置の外部にある端末に、
前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階の処理と、
前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、造形に要する時間である造形時間を予測した結果を出力する見積結果出力段階の処理と
を行わせ、
前記造形装置は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することで前記造形物を造形する装置であり、前記積層方向における互いに異なる位置における前記造形物の断面をそれぞれ示すデータである複数のスライスデータに基づき、前記造形の材料を吐出し、
前記スライスデータは、前記端末の外部にある処理装置により生成されるデータであり、
前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記造形時間を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記造形時間を予測した結果を出力することを特徴とするプログラム。 - 造形装置において造形物を造形する場合に指定する条件である造形条件を設定するためのプログラムであって、
前記造形装置の外部にある端末に、
前記端末においてユーザの操作に応じて前記造形条件を設定する段階であり、前記造形条件として、少なくとも、造形時における前記造形物の配置を設定する配置設定段階の処理と、
前記配置設定段階で設定した配置で前記造形物を造形する場合における前記造形装置の動作を予測した結果である見積結果を出力する段階であり、前記見積結果として、少なくとも、前記配置設定段階で設定した配置で前記造形装置により前記造形物を造形する場合に必要となる造形の材料の量である必要材料量を予測した結果を出力する見積結果出力段階の処理と
を行わせ、
前記造形装置は、造形の材料を予め設定された積層方向へ積層することで前記造形物を造形する装置であり、前記積層方向における互いに異なる位置における前記造形物の断面をそれぞれ示すデータである複数のスライスデータに基づき、前記造形の材料を吐出し、
前記スライスデータは、前記端末の外部にある処理装置により生成されるデータであり、
前記見積結果出力段階において、前記端末は、前記必要材料量を予測するために必要な演算のうちの少なくとも一部を前記処理装置に行わせることで、前記処理装置において行う演算の結果に基づき、前記必要材料量を予測した結果を出力することを特徴とするプログラム。
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JP2018005875A JP2019123162A (ja) | 2018-01-17 | 2018-01-17 | 造形条件の設定方法、造形物の製造方法、及びプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113211795A (zh) * | 2021-04-30 | 2021-08-06 | 珠海赛纳三维科技有限公司 | 三维物体打印方法、打印装置及存储介质 |
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2018
- 2018-01-17 JP JP2018005875A patent/JP2019123162A/ja active Pending
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