JP2019123089A - ジョブ管理装置及びジョブ管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優先度の低いジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能なジョブ管理装置及びジョブ管理方法を提供すること。【解決手段】受付処理部161は、ジョブを受け付ける。判定処理部162は、優先度情報D1に基づいて前記ジョブの優先度を判定する。変更処理部163は、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を高くする。実行処理部164は、前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる。【選択図】図4
Description
本発明は、ジョブ管理装置及びジョブ管理方法に関する。
処理待ち状態になっているプリントジョブ各々の要処理時間を算出し、要処理時間が最も短いプリントジョブから実行を開始する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記画像形成装置では、要処理時間が短いプリントジョブが優先的に実行されるため、要処理時間が短いプリントジョブが多数発生した場合に、要処理時間が長いプリントジョブの実行開始が大幅に遅延してしまう。
本発明の目的は、優先度の低いジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能なジョブ管理装置及びジョブ管理方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係るジョブ管理装置は、受付処理部と、判定処理部と、変更処理部と、実行処理部とを備える。前記受付処理部は、ジョブを受け付ける。前記判定処理部は、予め定められた優先度情報に基づいて前記ジョブの優先度を判定する。前記変更処理部は、前記ジョブが前記受付処理部により受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を高くする。前記実行処理部は、前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる。
本発明の他の局面に係るジョブ管理方法は、受付ステップと、判定ステップと、変更ステップと、実行ステップとを含む。前記受付ステップでは、ジョブが受け付けられる。前記判定ステップでは、予め定められた優先度情報に基づいて前記ジョブの優先度が判定される。前記変更ステップでは、前記ジョブが前記受付ステップで受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度が高くされる。前記実行ステップでは、前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部により前記ジョブが実行される。
本発明によれば、優先度の低いジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能なジョブ管理装置及びジョブ管理方法が提供される。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置の構成]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、操作表示部10、ADF(Auto Document Feeder)11、画像読取部12、画像形成部13、通信I/F14、記憶部15、及び制御部16などを備える。具体的に、画像形成装置1は、プリンター機能、スキャナー機能、コピー機能、及びファクシミリ機能などを有する複合機である。画像形成装置1は、本発明のジョブ管理装置の一例である。なお、本発明は、複合機に限らず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置のような任意の画像形成装置に適用可能である。また、本発明は、画像形成装置に限らず、例えば、通信可能に接続された一又は複数の画像形成装置において実行されるジョブ(プリントジョブ、コピージョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブなど)を管理する機能を有するサーバー装置にも適用可能である。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、操作表示部10、ADF(Auto Document Feeder)11、画像読取部12、画像形成部13、通信I/F14、記憶部15、及び制御部16などを備える。具体的に、画像形成装置1は、プリンター機能、スキャナー機能、コピー機能、及びファクシミリ機能などを有する複合機である。画像形成装置1は、本発明のジョブ管理装置の一例である。なお、本発明は、複合機に限らず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置のような任意の画像形成装置に適用可能である。また、本発明は、画像形成装置に限らず、例えば、通信可能に接続された一又は複数の画像形成装置において実行されるジョブ(プリントジョブ、コピージョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブなど)を管理する機能を有するサーバー装置にも適用可能である。
操作表示部10は、情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部と、ユーザー操作を受け付けるタッチパネル及び操作ボタンなどの操作部とを備える。
ADF11は、原稿セット部、搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部12の読み取り対象となる原稿を搬送する自動原稿搬送装置である。
画像読取部12は、原稿台、光源、ミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備え、原稿の画像を読み取って画像データとして出力することが可能である。
画像形成部13は、電子写真方式又はインクジェット方式で画像データに基づく印刷処理を実行することが可能であり、前記画像データに基づいてシート上に画像を形成する。例えば、画像形成部13が電子写真方式の画像形成部である場合、画像形成部13は感光体ドラム、帯電器、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置などを備える。
通信I/F14は、電話回線、インターネット、又はLANなどの通信網を介して、外部のファクシミリ装置又はパーソナルコンピューターなどの情報処理装置との間で所定の通信プロトコルに従った通信処理を実行することが可能な通信インターフェイスである。
記憶部15は、ハードディスク又はEEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部15には、制御部16によって実行される各種の制御プログラム、及び各種のデータなどが記憶される。記憶部15には、優先度情報D1(図2参照)、待機中ジョブ情報D2(図3参照)などが記憶される。
図2に示されるように、優先度情報D1には、ジョブの実行を指示した操作者の権限と操作方法との組み合わせごとに、ジョブの優先度を示す情報が含まれている。優先度情報D1では、優先度が「高」、「中」、及び「低」の3段階で示されている。操作者の権限が「管理者」であり、操作方法が「パネル操作」である組み合わせには、3段階のうち最も高い優先度(ここでは、「高」)が割り当てられている。なお、「パネル操作」とは、操作表示部10を通じてジョブの実行を指示する操作方法である。操作者の権限が「管理者」であり、操作方法が「リモート操作」である組み合わせには、3段階のうち2番目に高いい優先度(ここでは、「中」)が割り当てられている。なお、「リモート操作」とは、画像形成装置1と通信可能に接続された印刷ホスト装置を通じてジョブの実行を指示する操作方法である。操作者の権限が「ユーザー」であり、操作方法が「パネル操作」である組み合わせにも、3段階のうち2番目に高い優先度(ここでは、「中」)が割り当てられている。操作者の権限が「ユーザー」であり、操作方法が「リモート操作」である組み合わせには、3段階のうち最も低い優先度(ここでは、「低」)が割り当てられている。なお、優先度情報D1の内容が、ユーザー操作に応じて変更可能であってもよい。
図3に示されるように、待機中ジョブ情報D2には、画像形成装置1で受け付けられたジョブのうち、実行が開始される前のジョブ(以下、待機中ジョブと称することがある)に関する情報が含まれる。待機中ジョブ情報D2には、待機中ジョブごとに、「実行順序」、「ジョブID」、「受付時刻」、「優先度」、及び「要処理時間」を示す情報が含まれる。「実行順序」は、待機中ジョブが実行される順序を示している。「実行順序」は、待機中ジョブの優先度及び要所要時間に応じて決定される。具体的には、優先度が高い待機中ジョブほど実行順序が先になる。よって、図3に示されるように、優先度が「高」である「ジョブ3」は、優先度が「中」である「ジョブ5」及び「ジョブ2」よりも実行順序が先になる。また、優先度が「中」である「ジョブ5」及び「ジョブ2」は、優先度が「低」である「ジョブ4」、「ジョブ1」、及び「ジョブ6」よりも実行順序が先になる。また、優先度が等しい場合には、「要処理時間」が短い待機中ジョブほど実行順序が先になる。よって、「要処理時間」が60秒である「ジョブ5」は、「要処理時間」が120秒である「ジョブ2」よりも実行順序が先になる。また、「要処理時間」が30秒である「ジョブ4」は、「要処理時間」が60秒である「ジョブ1」よりも実行順序が先になる。また、「要処理時間」が60秒である「ジョブ1」は、「要処理時間」が300秒である「ジョブ6」よりも実行順序が先になる。「ジョブID」は、待機中ジョブを識別するための識別情報である。「受付時刻」は、待機中ジョブが受け付けられた時刻を示している。「優先度」は、待機中ジョブの優先度を示している。「優先度」は、優先度情報D1に基づいて判定された優先度である。ただし、後述するように、優先度情報D1に基づいて判定された優先度が、その後に変更されることがある。優先度の変更方法については後述する。
制御部16は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
ところで、本実施形態に係る画像形成装置1に関連する関連技術として、処理待ち状態になっているプリントジョブ各々の要処理時間を算出し、要処理時間が最も短いプリントジョブから実行を開始する画像形成装置が知られている。しかしながら、前記関連技術に係る画像形成装置では、要処理時間が短いプリントジョブが優先的に実行されるため、要処理時間が短いプリントジョブが多数発生した場合に、要処理時間が長いプリントジョブの実行開始が大幅に遅延してしまう。これに対して、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、優先度の低いジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能である。
制御部16は、受付処理部161、判定処理部162、変更処理部163、及び実行処理部164を含む。なお、制御部16は、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することによりこれらの各処理部として機能する。また、制御部16は、これらの各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
受付処理部161は、ジョブを受け付ける。具体的に、受付処理部161は、操作表示部10又は通信I/F14又を通じて、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブ、コピージョブなどのジョブの実行指示を受け付ける。
判定処理部162は、優先度情報D1に基づいて、受付処理部161により受け付けられたジョブの優先度を判定する。具体的に、判定処理部162は、優先度情報D1に基づいて、予め定められた複数段階(例えば、「高」、「中」、及び「低」の3段階)の優先度の中から前記ジョブの優先度を判定する。例えば、前記操作者の権限が「管理者」であり、操作方法が「パネル操作」である場合、判定処理部162は、前記ジョブの優先度が「高」であると判定する。また、前記操作者の権限が「管理者」であり、操作方法が「リモート操作」である場合、判定処理部162は、前記ジョブの優先度が「中」であると判定する。また、前記操作者の権限が「ユーザー」であり、操作方法が「パネル操作」である場合、判定処理部162は、前記ジョブの優先度が「中」であると判定する。また、前記操作者の権限が「ユーザー」であり、操作方法が「リモート操作」である場合、判定処理部162は、前記ジョブの優先度が「低」であると判定する。
変更処理部163は、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を高くする。なお、前記ジョブ実行部は、前記ジョブの種類によって異なる。前記ジョブがプリントジョブである場合は、画像形成部13が前記ジョブ実行部として機能する。また、前記ジョブがスキャンジョブ又はファックスジョブである場合は、画像読取部12が前記ジョブ実行部として機能する。また、前記ジョブがコピージョブである場合は、画像読取部12及び画像形成部13が前記ジョブ実行部として機能する。
前記特定条件は、例えば、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてから特定時間(例えば、10分)が経過することである。これにより、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてから特定時間が経過した時点で、変更処理部163により前記ジョブの優先度が高く変更されるので、前記ジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することができる。なお、前記特定時間が、ユーザー操作に応じて変更可能であってもよい。
もしくは、前記特定条件が、前記ジョブよりも後に受付処理部161により受け付けられて前記ジョブ実行部により実行された他のジョブの数が、特定数(例えば、5つ)に達することであってもよい。これにより、前記ジョブよりも後に受付処理部161により受け付けられて前記ジョブ実行部により実行された他のジョブの数が特定数に達した時点で、変更処理部163により前記ジョブの優先度が高く変更されるので、前記ジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することができる。なお、前記特定数が、ユーザー操作に応じて変更可能であってもよい。
なお、前記特定条件が、第1条件と第2条件とを含んでもよい。そして、変更処理部163は、前記ジョブが前記第1条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を予め定められた段階数(例えば、1段階)だけ高くしてもよい。さらに、変更処理部163は、前記ジョブが前記第1条件及び前記第2条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を前記複数段階(例えば、「高」、「中」、及び「低」の3段階)のうちの最も高い優先度(例えば、「高」)よりも更に高い優先度(例えば、「最高」)に変更してもよい。前記第1条件は、例えば、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてから予め定められた第1時間(例えば、10分)が経過することである。前記第2条件は、例えば、前記ジョブが受付処理部161により受け付けられてから前記第1時間よりも長い予め定められた第2時間(例えば、20分)が経過することである。なお、前記第1時間及び前記第2時間の少なくとも一方が、ユーザー操作に応じて変更可能であってもよい。
実行処理部164は、前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる。具体的に、実行処理部164は、優先度が高いものから順番に前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる。
なお、実行処理部164は、優先度が等しい複数のジョブを、要処理時間が短いものから順番に前記ジョブ実行部に実行させてもよい。これにより、より多くのジョブを早期に完了させることが可能となる。
[ジョブ管理処理]
次に、図4を参照しつつ、制御部16によって実行されるジョブ管理処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部16により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記ジョブ管理処理は、例えば、画像形成装置1の電源がオンされたことに応じて開始され、その後、画像形成装置1の電源がオフされたことに応じて終了される。
次に、図4を参照しつつ、制御部16によって実行されるジョブ管理処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1,S2,・・・は、制御部16により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、前記ジョブ管理処理は、例えば、画像形成装置1の電源がオンされたことに応じて開始され、その後、画像形成装置1の電源がオフされたことに応じて終了される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部16は、操作表示部10又は通信I/F14を通じて、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブ、コピージョブなどの新規ジョブの実行指示が入力されたか否かを判断する。そして、新規ジョブの実行指示が入力されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、新規ジョブの実行指示が入力されていないと判断されると(S1:No)、処理がステップS5に移行する。当該ステップS1の処理は、制御部16の受付処理部161により実行される。当該ステップS1は、本発明の受付ステップの一例である。
まず、ステップS1において、制御部16は、操作表示部10又は通信I/F14を通じて、プリントジョブ、スキャンジョブ、ファックスジョブ、コピージョブなどの新規ジョブの実行指示が入力されたか否かを判断する。そして、新規ジョブの実行指示が入力されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、新規ジョブの実行指示が入力されていないと判断されると(S1:No)、処理がステップS5に移行する。当該ステップS1の処理は、制御部16の受付処理部161により実行される。当該ステップS1は、本発明の受付ステップの一例である。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部16は、実行中のジョブが存在するか否かを判断する。そして、実行中のジョブが存在すると判断されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行する。一方、実行中のジョブが存在しないと判断されると(S2:No)、制御部16は、前記ジョブ実行部による前記新規ジョブの実行を開始させる。そして、処理が前記ステップS1に戻る。
ステップS2において、制御部16は、実行中のジョブが存在するか否かを判断する。そして、実行中のジョブが存在すると判断されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行する。一方、実行中のジョブが存在しないと判断されると(S2:No)、制御部16は、前記ジョブ実行部による前記新規ジョブの実行を開始させる。そして、処理が前記ステップS1に戻る。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部16は、前記新規ジョブの優先度を判定する。具体的に、制御部16は、優先度情報D1に基づいて、予め定められた複数段階(例えば、「高」、「中」、及び「低」の3段階)の優先度の中から前記新規ジョブの優先度を判定する。当該ステップS3の処理は、制御部16の判定処理部162により実行される。当該ステップS3は、本発明の判定ステップの一例である。
ステップS3において、制御部16は、前記新規ジョブの優先度を判定する。具体的に、制御部16は、優先度情報D1に基づいて、予め定められた複数段階(例えば、「高」、「中」、及び「低」の3段階)の優先度の中から前記新規ジョブの優先度を判定する。当該ステップS3の処理は、制御部16の判定処理部162により実行される。当該ステップS3は、本発明の判定ステップの一例である。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部16は、前記新規ジョブの情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。具体的に、制御部16は、前記新規ジョブのジョブID及び受付時間の情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。また、制御部16は、前記ステップS3で判定された前記新規ジョブの優先度の情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。また、制御部16は、前記新規ジョブの処理に要する時間を算出して、要処理時間として待機中ジョブ情報D2に追加する。なお、前記要処理時間は、例えば、前記新規ジョブで印刷されるシートの枚数などの情報に基づいて算出される。さらに、制御部16は、前記新規ジョブを含む待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。
ステップS4において、制御部16は、前記新規ジョブの情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。具体的に、制御部16は、前記新規ジョブのジョブID及び受付時間の情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。また、制御部16は、前記ステップS3で判定された前記新規ジョブの優先度の情報を待機中ジョブ情報D2に追加する。また、制御部16は、前記新規ジョブの処理に要する時間を算出して、要処理時間として待機中ジョブ情報D2に追加する。なお、前記要処理時間は、例えば、前記新規ジョブで印刷されるシートの枚数などの情報に基づいて算出される。さらに、制御部16は、前記新規ジョブを含む待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部16は、待機時間が第1時間(例えば、10分)に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。例えば、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における待機中ジョブ各々の受付時刻と現在時刻との差分に基づいて、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。そして、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在すると判断されると(S5:Yes)、処理がステップS6に移行する。一方、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在しないと判断されると(S5:No)、処理がステップS7に移行する。
ステップS5において、制御部16は、待機時間が第1時間(例えば、10分)に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。例えば、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における待機中ジョブ各々の受付時刻と現在時刻との差分に基づいて、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。そして、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在すると判断されると(S5:Yes)、処理がステップS6に移行する。一方、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブが存在しないと判断されると(S5:No)、処理がステップS7に移行する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部16は、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブの優先度を1段階上げる。例えば、前記待機中ジョブの優先度が「低」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「低」から「中」に上げる。また、前記待機中ジョブの優先度が「中」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「中」から「高」に上げる。なお、前記待機中ジョブの優先度が「高」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を変更することなく、「高」のままにする。さらに、制御部16は、待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。当該ステップS6の処理は、制御部16の変更処理部163により実行される。当該ステップS6は、本発明の変更ステップの一例である。
ステップS6において、制御部16は、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブの優先度を1段階上げる。例えば、前記待機中ジョブの優先度が「低」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「低」から「中」に上げる。また、前記待機中ジョブの優先度が「中」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「中」から「高」に上げる。なお、前記待機中ジョブの優先度が「高」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を変更することなく、「高」のままにする。さらに、制御部16は、待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。当該ステップS6の処理は、制御部16の変更処理部163により実行される。当該ステップS6は、本発明の変更ステップの一例である。
例えば、図3に示される「ジョブ6」の優先度は、受付時刻から10分が経過した時点で「低」から「中」に変更される(図5参照)。その結果、「ジョブ6」は、優先度が「低」である待機中ジョブ(例えば、図5に示される「ジョブ7」及び「ジョブ11」)よりも優先的に実行されることになり、「ジョブ6」の実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能である。
なお、他の実施形態では、前記ステップS6において、制御部16は、待機時間が前記第1時間に達した待機中ジョブの優先度を2段階以上上げてもよい。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部16は、待機時間が第2時間(例えば、20分)に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。例えば、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における待機中ジョブ各々の受付時刻と現在時刻との差分に基づいて、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。そして、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在すると判断されると(S7:Yes)、処理がステップS8に移行する。一方、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在しないと判断されると(S7:No)、処理がステップS9に移行する。
ステップS7において、制御部16は、待機時間が第2時間(例えば、20分)に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。例えば、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における待機中ジョブ各々の受付時刻と現在時刻との差分に基づいて、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在するか否かを判断する。そして、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在すると判断されると(S7:Yes)、処理がステップS8に移行する。一方、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブが存在しないと判断されると(S7:No)、処理がステップS9に移行する。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部16は、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブの優先度を「最高」に変更する。例えば、前記待機中ジョブの優先度が「中」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「中」から「最高」に変更する。また、前記待機中ジョブの優先度が「高」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「高」から「最高」に変更する。さらに、制御部16は、待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。当該ステップS8の処理は、制御部16の変更処理部163により実行される。当該ステップS8は、本発明の変更ステップの一例である。
ステップS8において、制御部16は、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブの優先度を「最高」に変更する。例えば、前記待機中ジョブの優先度が「中」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「中」から「最高」に変更する。また、前記待機中ジョブの優先度が「高」である場合は、制御部16は、前記待機中ジョブの優先度を「高」から「最高」に変更する。さらに、制御部16は、待機中ジョブ各々の優先度及び要所要時間に応じて、待機中ジョブ各々の実行順序を更新する。当該ステップS8の処理は、制御部16の変更処理部163により実行される。当該ステップS8は、本発明の変更ステップの一例である。
例えば、図5に示される「ジョブ6」の優先度は、受付時刻から20分が経過した時点で「中」から「最高」に変更される(図6参照)。その結果、「ジョブ6」は、優先度が「高」、「中」、又は「低」である待機中ジョブ(例えば、図6に示される「ジョブ7」、及び「ジョブ11」〜「ジョブ15」)よりも優先的に実行されることになり、「ジョブ6」の実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能である。
なお、他の実施形態では、前記ステップS8において、制御部16は、待機時間が前記第2時間に達した待機中ジョブの優先度を1段階(又は2段階以上)上げてもよい。
<ステップS9>
ステップS9において、制御部16は、実行中のジョブが完了したか否かを判断する。そして、実行中のジョブが完了したと判断されると(S9:Yes)、処理がステップS10に移行する。一方、実行中のジョブが完了していないと判断されると(S9:No)、処理が前記ステップS1に戻る。
ステップS9において、制御部16は、実行中のジョブが完了したか否かを判断する。そして、実行中のジョブが完了したと判断されると(S9:Yes)、処理がステップS10に移行する。一方、実行中のジョブが完了していないと判断されると(S9:No)、処理が前記ステップS1に戻る。
<ステップS10>
ステップS10において、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における先頭の待機中ジョブ(すなわち、実行順序が1番目である待機中ジョブ)の実行を開始させる。そして、処理が前記ステップS1に戻る。当該ステップS10の処理は、制御部16の実行処理部164により実行される。当該ステップS10は、本発明の実行ステップの一例である。
ステップS10において、制御部16は、待機中ジョブ情報D2における先頭の待機中ジョブ(すなわち、実行順序が1番目である待機中ジョブ)の実行を開始させる。そして、処理が前記ステップS1に戻る。当該ステップS10の処理は、制御部16の実行処理部164により実行される。当該ステップS10は、本発明の実行ステップの一例である。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ジョブが受け付けられてから特定時間が経過した場合に、前記ジョブの優先度が高くなるように変更される。よって、優先度の低いジョブの実行開始が大幅に遅延してしまうことを抑制することが可能である。
[変形例]
なお、本実施形態では、優先度情報D1、及び待機中ジョブ情報D2が記憶部15に記憶されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、これらの情報の一部又は全部が、画像形成装置1と通信可能に接続されたサーバー装置に記憶されてもよい。
なお、本実施形態では、優先度情報D1、及び待機中ジョブ情報D2が記憶部15に記憶されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施形態では、これらの情報の一部又は全部が、画像形成装置1と通信可能に接続されたサーバー装置に記憶されてもよい。
また、本実施形態では、図4に示されるステップS3において、新規ジョブの優先度が「高」、「中」、「低」のいずれかのレベルに設定されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、新規ジョブの優先度が、「高」又は「低」のいずれかに設定されてもよい。さらに他の実施形態では、新規ジョブの優先度が、予め定められた4つ以上のレベルのいずれかに設定されてもよい。
また、本実施形態では、ジョブの実行を指示した操作者の権限と操作方法との組み合わせに基づいて前記ジョブの優先度が設定されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、前記ジョブの内容に基づいて前記ジョブの優先度が設定されてもよい。例えば、前記ジョブがカラー印刷である場合は前記ジョブの優先度が「低」に設定され、前記ジョブがモノクロ印刷である場合は前記ジョブの優先度が「中」に設定されてもよい。
1 画像形成装置
10 操作表示部
11 ADF
12 画像読取部
13 画像形成部
14 通信I/F
15 記憶部
16 制御部
161 受付処理部
162 判定処理部
163 設定処理部
164 実行処理部
10 操作表示部
11 ADF
12 画像読取部
13 画像形成部
14 通信I/F
15 記憶部
16 制御部
161 受付処理部
162 判定処理部
163 設定処理部
164 実行処理部
Claims (7)
- ジョブを受け付ける受付処理部と、
予め定められた優先度情報に基づいて前記ジョブの優先度を判定する判定処理部と、
前記ジョブが前記受付処理部により受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を高くする変更処理部と、
前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる実行処理部と、
を備えるジョブ管理装置。 - 前記特定条件が、前記ジョブが前記受付処理部により受け付けられてから特定時間が経過することである、
請求項1に記載のジョブ管理装置。 - 前記特定条件が、前記ジョブよりも後に前記受付処理部により受け付けられて前記ジョブ実行部により実行される他のジョブの数が特定数に達することである、
請求項1に記載のジョブ管理装置。 - 前記判定処理部は、予め定められた複数段階の優先度の中から前記ジョブの優先度を判定し、
前記特定条件は、第1条件と第2条件とを含み、
前記変更処理部は、前記ジョブが前記第1条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を予め定められた段階数だけ高くし、前記ジョブが前記第1条件及び前記第2条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を前記複数段階のうちの最も高い優先度よりも更に高い優先度に変更する、
請求項1〜3のいずれかに記載のジョブ管理装置。 - 前記第1条件が、前記ジョブが前記受付処理部により受け付けられてから予め定められた第1時間が経過することであり、
前記第2条件が、前記ジョブが前記受付処理部により受け付けられてから前記第1時間よりも長い予め定められた第2時間が経過することである、
請求項4に記載のジョブ管理装置。 - 前記実行処理部は、優先度が等しい複数のジョブを、要処理時間が短いものから順番に前記ジョブ実行部に実行させる、
請求項1〜5のいずれかに記載のジョブ管理装置。 - ジョブを受け付ける受付ステップと、
予め定められた優先度情報に基づいて前記ジョブの優先度を判定する判定ステップと、
前記ジョブが前記受付ステップで受け付けられてからジョブ実行部により実行されるまでの間に特定条件を満たした場合に、前記ジョブの優先度を高くする変更ステップと、
前記ジョブの優先度に応じた順番で前記ジョブ実行部に前記ジョブを実行させる実行ステップと、
を含むジョブ管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003285A JP2019123089A (ja) | 2018-01-12 | 2018-01-12 | ジョブ管理装置及びジョブ管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003285A JP2019123089A (ja) | 2018-01-12 | 2018-01-12 | ジョブ管理装置及びジョブ管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019123089A true JP2019123089A (ja) | 2019-07-25 |
Family
ID=67397631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018003285A Pending JP2019123089A (ja) | 2018-01-12 | 2018-01-12 | ジョブ管理装置及びジョブ管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019123089A (ja) |
-
2018
- 2018-01-12 JP JP2018003285A patent/JP2019123089A/ja active Pending
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