以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
<<基本実施形態>>
本発明に係る遊技機に好適な実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る遊技機を、旧第一種に属する遊技機(所謂デジパチ)に適用している。まず、本発明に係る遊技機の実施形態の基礎となる基本実施形態を説明する。
<遊技機の基本構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機100の正面図である。図1を参照して遊技機100の基本構成を説明する。遊技機100は、遊技盤101を含む他、図1に示された各構成部材を備える。尚、上下左右とは、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者から見た上下左右を指す。上下方向も左右方向も遊技盤101の盤面に平行である。上下方向は鉛直方向に平行であり、左右方向は水平方向に平行である。また特に記述無き限り、前方とは、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して近い方を指し、後方は、特に記述無き限り、遊技機100及び遊技盤101に正対する遊技者に対して遠い方を指す。
遊技機100は、パチンコ遊技機であって、遊技施設に配置された島構造体に取り付けられる外枠10と、外枠10に対して開閉自在に取り付けられる内枠11と、内枠11に対して開閉自在に取り付けられる扉枠12と、を備える。扉枠12には、後述する遊技領域103のほぼ全域を前方(遊技者側)から視認することができるように、透明性を有するガラス板が嵌め込まれて成る窓部12aが形成されている。遊技盤101は内枠11に対して着脱可能に取り付けられる。遊技盤101の下部位置には、遊技球(実空間における3次元の遊技球)を発射するための発射部が配置されている(発射部の詳細構造は図示せず)。
発射部の駆動により上方に発射された遊技球は、レール102a及び102b間を上昇して遊技盤101の上部位置に達した後、遊技盤101に形成された遊技領域103内を落下(流下)するようになっている。遊技領域103には、複数の釘(不図示)が設けられており、この釘によって遊技球は不特定な方向に移動方向を変化させながら落下する。また、遊技盤101において、遊技領域103における遊技球の落下経路には、遊技球の落下方向を変化させる風車(不図示)や、第1始動口105、第2始動口106、電動チューリップ107、ゲート108、大入賞口111及び普通入賞口112が設置される。遊技盤101の略中央部分には、装飾図柄を含む各種の演出画像を表示可能な、液晶ディスプレイパネル等から成る画像表示部104が配置される。
始動口105及び106は、画像表示部104の下方に設置され、夫々に遊技球が通過可能(入賞可能)な始動領域を形成する。所定の第1始動条件又は第2始動条件が成立することによって特図判定(大当たり遊技を行うか否か等の判定)を受けるための権利が取得される。第1、第2始動条件は、夫々、始動口105、106に遊技球が入賞することによって成立する。また、遊技機100は、始動口105又は106に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば3個)の遊技球を払い出す。始動口105、106、大入賞口111又は普通入賞口112に対する遊技球の入賞に起因して払い出される遊技球を賞球とも呼ぶ。尚、入賞を入球と読み替えても良い。
第2始動口106の近傍に、電動チューリップ107が設けられる。電動チューリップ107は、遊技球を第2始動口106へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を第2始動口106へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、電動チューリップ107が閉状態であるとき、遊技球の第2始動口106への入賞は不可能であり、電動チューリップ107が開状態であるときにのみ、遊技球の第2始動口106への入賞が可能となる。電動チューリップ107が開状態となることを、電動チューリップ107の開放とも言う。電動チューリップ107は、画像表示部104の右側に配置されたゲート108を遊技球が通過したことにより行われる普図判定の結果に基づいて開放される。
第1始動口105及び第2始動口106の右側には大入賞口111が設けられる。大入賞口111も、電動チューリップ107のように開閉動作が可能となっており、遊技球を大入賞口111へ入賞し難くさせる閉状態(閉口した状態)と、閉状態よりも遊技球を大入賞口111へ入賞しやすくさせる開状態(開放した状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、遊技球の大入賞口111への入賞は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、遊技球の大入賞口111への入賞が可能となる。大入賞口111が開状態となることを、大入賞口111の開放とも言う。大入賞口111は、通常、閉鎖されており、大当たりに当選した場合に、所定条件(例えば、30秒経過又は遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば10回)だけ繰り返す。遊技機100は、大入賞口111に入賞した遊技球を検出すると、所定個数(例えば14個)の賞球を払い出す。
画像表示部104の側方や下方などには、1以上の普通入賞口112が設置される。遊技機100は、普通入賞口112への入賞を検出した場合には所定個数(例えば5個)の賞球を払い出す。遊技領域103の最下部には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111及び普通入賞口112の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する回収口113が設けられている。遊技盤101の右下部分には情報表示部114が設けられている。尚、遊技盤101上の各構成部品の設置位置を任意に変更可能である。
扉枠12において、その外周部分には、任意の演出に用いられるスピーカ115(スピーカ115a、115b及び115cを含む)、演出ライト部116及び枠可動役物117が組み込まれている。演出に用いられる可動役物は、遊技盤101上にも設けられている。本実施形態において、遊技盤101に結合して可動役物130が設けられ、盤可動役物130は盤可動役物130U、130L及び130Rを含む(図2も参照)。また、扉枠12において、右下位置には操作ハンドル119が配置されている。操作ハンドル119は遊技者側に突出するような形状を有しており、その外周部には発射指示部材120が設けられている。発射指示部材120は、操作ハンドル119により回転可能に支持されている。遊技者は遊技球を発射させる場合、発射指示部材120を時計回りに回転させる。このとき、発射指示部材120を回転させる角度により、遊技者は遊技球の発射強度を調整できるようになっている。扉枠12において遊技領域103の下方には、演出ボタン121及び十字キー122の他、遊技球の収容及び送出に利用される上皿(打球供給皿)123、上皿レバー124、下皿(余剰球受皿)125及び下皿レバー126などが設けられている。また、扉枠12において遊技領域103の上方には、演出レバー127が設けられている。演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127は、遊技者が操作可能であって遊技者からの所定の操作を受ける操作手段を構成している。
特図判定の結果は特別図柄によって示され、普図判定の結果は普通図柄によって示される。特別図柄として第1及び第2特別図柄が存在する。第1始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U1と呼ぶ。第2始動条件の成立に基づく特図判定の権利は所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U2と呼ぶ。遊技球がゲート108を通過したことによる普図判定の権利は、所定数(ここでは4とする)を上限として保留され、その保留された権利の個数を保留情報数U3と呼ぶ。
情報表示部114は、第1及び第2特別図柄を表示する特別図柄表示部、普通図柄を表示する普通図柄表示部、保留情報数U1〜U3を表示する保留表示部、ラウンド数表示部及び右打ち表示部を備えており、各表示部をLED(Light Emitting Diode)表示器にて形成することができる。
<遊技機の基本動作>
次に、遊技機100の基本動作について説明する。遊技機100は、第1又は第2始動条件の成立により特図判定用情報を取得し、特図判定用情報に基づいて特図判定を行う。特図判定用情報の取得は、特図判定の権利の取得に相当する。特図判定は、大当たりに当選したか否か(大当たりに当選したか、或いはハズレであるか)の判定を含む。尚、大当たりの当選を大当たりの発生と表現することがある(後述の小当たりについても同様)。また、或る特図判定用情報が大当たりに当選していることを、当該特図判定用情報が大当たりであるなどと表現することもある(後述の小当たりについても同様)。第1、第2始動条件の成立により取得された特図判定用情報に基づく特図判定を行うと、遊技機100は、夫々、第1、第2特別図柄を所定時間だけ変動表示させた後、特図判定の結果を示す態様で第1、第2特別図柄を停止表示させる。
遊技機100は、特別図柄(第1又は第2特別図柄)を変動表示させると、それに合わせて画像表示部104上で装飾図柄を変動表示させ、特別図柄の停止表示に合わせて装飾図柄を停止表示させる。画像表示部104に表示される装飾図柄は、第1〜第3装飾図柄を含み、各装飾図柄には数値又は記号等が対応付けられている。例えば、大当たりが発生して大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させた場合には、大当たりを示す態様で(例えば「7・7・7」といった所謂ゾロ目)で第1〜第3装飾図柄を停止表示させる。この際、発生した大当たりの種類に応じ、停止表示される第1〜第3装飾図柄の組み合わせが異なっていて良い。特図判定の結果がハズレの場合(即ち、大当たりに当選していない場合)、第1〜第3装飾図柄を、例えば、ハズレを示す所謂バラケ目で停止させる。バラケ目とは、第1〜第3装飾図柄の内の2つ又は3つが、互いに非共通の図柄とされている状態を指す。
大当たりを示す態様で特別図柄を停止表示させると、遊技機100は、大当たり遊技状態となる。大当たり遊技状態では、大入賞口111を開放させるラウンド遊技を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド分(例えば10ラウンド分)実行する大当たり遊技が行われる。大入賞口111の開放中に遊技球が大入賞口111へ入賞すると、遊技機100は所定個数の賞球を払い出す。大当たり遊技状態は、大当たり遊技が終了することによって終了する。大入賞口111の開放を伴う遊技(大当たり遊技を含み、後述の小当たり遊技を含みうる)は、大入賞口111への遊技球の入賞によって賞球を得られる機会が与えられるため、大入賞口111の開放を伴わない遊技(例えば通常遊技状態における遊技)よりも遊技者にとって有利である、と言える。ここにおける有利とは、大入賞口111の開放に伴い、遊技者がより多くの賞球を得やすい(得られる賞球の期待値が大きい)ことを意味する。
大当たり遊技中において特図判定は行われない。大当たり遊技状態では、右打ちによって遊技が行われる。右打ちとは、遊技領域103の内、遊技領域103を左右に分断する中心線の右側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。これに対し、左打ちとは、遊技領域103の内、上記中心線の左側の遊技領域に遊技球が打ち出されることを指す。左打ちでは、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができるが、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。右打ちでは、第2始動口106及び大入賞口111に対して遊技球を入賞させることができるが、第1始動口105に対して遊技球を入賞させることができないように遊技盤101が形成されている。また、ゲート108は、遊技領域103における右側領域であって、且つ、大入賞口111の上方に配置されている。故に、左打ちでは、ゲート108に対して遊技球を通過させることができず、右打ちによる遊技球のみがゲート108を通過しうる。
大当たり遊技の終了後、遊技機100は特図判定を行う状態へ復帰する。この際、遊技機100の遊技状態が変更されうる。
<遊技機の遊技状態>
遊技機100は、大入賞口111の開放を伴う遊技状態(大当たり遊技状態を含む)を除いて、低確率非電サポ遊技状態(通常遊技状態)、低確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態、及び、高確率電サポ遊技状態の内の何れかの遊技状態をとり得て良い。遊技機100の初期状態における遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態である。遊技盤101の背面に設けられたRAMクリアスイッチを用いて遊技機100の遊技情報を初期化することで、遊技機100は初期状態となる。
低確率非電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態は低確率遊技状態に属する。高確率非電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は高確率遊技状態に属する。特図判定にて大当たりに当選したと判定される確率は、低確率遊技状態においてよりも高確率遊技状態においての方が高い。故に、大当たりの当選し易さ(大当たり遊技の行われ易さ)に関して高確率遊技状態は低確率遊技状態よりも遊技者に有利である。
低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、電サポ遊技状態に属する。電サポ遊技状態において、遊技機100は、電動チューリップ107の開閉を伴う遊技サポート機能(以下「電サポ」という)を付与する(即ち電サポを発動させる)。電サポが付与されたとき、そうでない時と比べて、普通図柄の変動時間の短縮、普図判定における普図当たりの当選確率の増加(従って、電動チューリップ107の開放頻度の増加)、及び、電動チューリップ107の開放時間の増加が図られ、結果、電サポ遊技状態では、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に比べて、第2始動口106へ遊技球が入賞しやすくなる。電サポ遊技状態では、上述した右打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第2始動口106への入賞となる。
低確率非電サポ遊技状態及び高確率非電サポ遊技状態は、電サポが付与されない非電サポ遊技状態に属する。非電サポ遊技状態では、上述した左打ちによって遊技が行われ、特図判定の契機は主として第1始動口105への入賞となる。上述の説明からも理解されるように、電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも相対的に、始動条件が成立しやすい特定遊技状態(より詳細には第2始動口106に遊技球が入球し易い特定遊技状態)である。従って、始動条件の成立しやすさに関して電サポ遊技状態は非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利である。非電サポ遊技状態において、普図当たりの当選確率はゼロであっても良いし(即ち電動チューリップ107の開放が一切無くても良いし)、正の微小値であっても良い(即ち電動チューリップ107の開放が稀にあっても良い)。
<遊技機の内部構成>
図2を参照して、遊技機100の内部構成を説明する。図2は、遊技機100内の、制御に関わる部分のブロック図である。図2に示す如く、遊技機100に設けられた制御部400は、遊技の進行を制御する主制御部401と、賞球の払い出しを制御する賞球制御部402と、演出内容を制御する演出制御部403とを備えている。制御部400の他、図2に示される各構成要素が遊技機100に設けられる。
[1.主制御部]
主制御部401は、メインCPU(Central Processing Unit)411と、メインROM(Read Only Memory)412と、メインRAM(Random Access Memory)413を備える。メインROM412には、テーブルTAt、TZt、THt及びDKtを含むテーブル群などが格納され、メインRAM413には、記憶領域413a及び413bを含む記憶領域群などが設けられている。
また、主制御部401には、遊技球を検出する各種スイッチ(以下「SW」と略すことがある)が接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112へ入賞した遊技球を検出する第1始動口SW414a、第2始動口SW414b、大入賞口SW416、普通入賞口SW417と、ゲート108を通過した遊技球を検出するゲートSW415とが接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が主制御部401へ送られる。
また、主制御部401には、遊技盤101上の電動役物を駆動させる各種ソレノイドが接続されている。具体的には図2に示すように、主制御部401には、電動チューリップ107を開閉動作させる電動チューリップソレノイド420と、大入賞口111を開閉動作させる大入賞口ソレノイド421が接続されている。主制御部401は、普図判定の結果に基づき電動チューリップソレノイド420を用いて電動チューリップ107の開閉動作を実現し、特図判定の結果に基づき大入賞口ソレノイド421を用いて大入賞口111の開閉動作を実現する。また、主制御部401には、情報表示部114が接続される。主制御部401は、特図判定の結果、普図判定の結果並びに保留情報数U1、U2及びU3に基づき情報表示部114の表示制御を行う。
[1−1.メイン処理]
図3に、主制御部401が行う主だった処理を列記する。遊技機100へ電力が供給されると、メインCPU411によりメイン処理が実行される。メイン処理では、主制御部401内の各種デバイスの初期設定処理及びバックアップ情報の生成処理などを行い、それらの処理結果をメインRAM413に記憶させる。
[1−2.タイマ割込処理]
メインCPU411は、メイン処理にて設定された周期(例えば数ミリ秒又はそれ以下の周期)で、メイン処理に対しタイマ割込処理を割り込み実行する(図3参照)。タイマ割込処理において、メインCPU411は、乱数更新処理、スイッチ処理、特別図柄処理、普通図柄処理、電動役物制御処理、賞球処理及び出力処理を順次実行する。
[1−2−1.乱数更新処理]
主制御部401には、特図当たり乱数をカウントする特図当たり乱数カウンタC1、特図図柄乱数をカウントする特図図柄乱数カウンタC2、特図変動パターン乱数をカウントする特図変動パターン乱数カウンタC3、普図当たり乱数をカウントする普図当たり乱数カウンタC4及び普図図柄乱数をカウントする普図図柄乱数カウンタC5が設けられており、乱数更新処理においては、各乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで各乱数カウンタのカウント値を更新する。乱数カウンタC1〜C5の夫々において、カウンタのカウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウンタのカウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。尚、本実施形態における任意の乱数は、特に記述無き限り、整数値のみをとる。
[1−2−2.スイッチ処理]
スイッチ処理を説明する(図3参照)。スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理、大入賞口スイッチ処理及び普通入賞口スイッチ処理を順次実行する。
始動口スイッチ処理において、メインCPU411は、始動口SW414a及びSW414bを用い、始動口105又は106への遊技球の入賞が検出されたタイミング(即ち、第1又は第2始動条件の成立タイミング)でカウンタC1〜C3のカウント値を取得し、取得したカウンタC1〜C3のカウント値を特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数として含んだ特図判定用情報を特図判定用情報記憶領域413aに記憶させる。記憶領域413aは、第1始動条件の成立に基づく特図判定用情報及び第2始動条件の成立に基づく特図判定用情報の夫々を、所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。従って、記憶領域413aは、最大8つまでの特図判定用情報を記憶することができる。記憶領域413a内における、第1、第2始動条件の成立を契機とした特図判定用情報の個数が、夫々、上記の保留情報数U1、U2に相当する。また、記憶領域413aに記憶された各特図判定用情報に対し、特図判定を受けるための優先順位が設定されている。基本的に、時間的に先に取得された特図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。但し、第1始動条件の成立によって取得された特図判定用情報と比べ、第2始動条件の成立によって取得された特図判定用情報に対し、より高い優先順位が設定されるものとする。始動口スイッチ処理の中で実行される事前判定処理については後述する。
ゲートスイッチ処理において、メインCPU411は、ゲート108への遊技球の通過が検出されたタイミングでカウンタC4及びC5のカウント値を取得し、取得したカウンタC4及びC5のカウント値を普図当たり乱数及び普図図柄乱数として含んだ普図判定用情報を普図判定用情報記憶領域413bに記憶させる。記憶領域413bは、普図判定用情報を所定数を上限として記憶することができる。ここでは、その所定数が4であるとする。記憶領域413b内における普図判定用情報の個数が上記の保留情報数U3に相当する。記憶領域413bに記憶された各普図判定用情報に対し普図判定を受けるための優先順位が設定されている。時間的に先に取得された普図判定用情報に対しより高い優先順位が設定される。
大入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、大入賞口111に入賞した遊技球を大入賞口SW416により検出する。普通入賞口スイッチ処理において、メインCPU411は、普通入賞口112に入賞した遊技球を普通入賞口SW417により検出する。
[1−2−3.特別図柄処理]
特別図柄処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されている特図判定用情報の内、優先順位が最も高く設定された特図判定用情報を判定対象TTとして取得し、判定対象TTに対して特図判定を実行する。この際、判定対象TTとなった特図判定用情報は記憶領域413aから消去される。特図判定は特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る。そして、特別図柄処理では、特図変動パターン判定により選択された特図変動パターンが示す変動時間だけ特別図柄の変動表示を行った後、特図当たり判定及び特図図柄判定の判定結果を示す態様で特別図柄を停止させる。特図判定の結果をメインRAM413に記憶させることができる。尚、特別図柄処理において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合には、特図判定が行われることなく特別図柄処理を終える。また、特別図柄の変動表示が行われているとき及び大入賞口111の開放を伴う遊技が行われているときにも、特図判定は行われない。
メインCPU411は、特別図柄の変動表示を開始する際、特図判定の結果を含む変動開始コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行開始を指示し、特別図柄の変動を停止する際、変動停止コマンドをメインRAM413に設定することを通じて演出制御部403に対し変動演出の実行終了を指示する。RAM413に設定されたこれらのコマンドは、後述の出力処理(図3参照)において演出制御部403に出力される。
図4を参照し、低確率特図当たり判定テーブルTAt1及び高確率特図当たり判定テーブルTAt2を含む特図当たり判定テーブルTAtを用いて、特図当たり判定が行われる。テーブルTAt1及びTAt2の夫々は、大当たりに対応付けられた所定の判定値を有して構成される。メインCPU411は、特図当たり判定時に、高確率遊技フラグがOFFに設定されていた場合にはテーブルTAt1を用いて特図当たり判定を行い、高確率遊技フラグがONに設定されていた場合にはテーブルTAt2を用いて特図当たり判定を行う。そして、メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が大当たりに対応づけられた判定値と一致した場合には大当たりに当選したと判定し、そうでない場合にはハズレである(即ち大当たりに当選していない)と判定する。遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。ここでは、大当たりの当選確率(即ち大当たり遊技を行うと判定される確率)が、低確率遊技状態、高確率遊技状態において、夫々、1/300、1/35となるように、特図当たり判定テーブルTAtが形成されているものとする。但し、ここで挙げた当選確率は例示に過ぎず、当該当選確率を様々に変更可能である。
また、小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されていても良く、この場合、メインCPU411は特図当たり判定において小当たりの当落も判定する。小当たりは、大当たりではなく、通常のハズレ(小当たり以外のハズレ)とは異なる態様の特別図柄で表される特定のハズレである。メインCPU411は、判定対象TTの特図当たり乱数が小当たりに対応づけられた判定値と一致した場合に小当たりに当選したと判定する。例えば、高確率遊技フラグのON/OFFに依存せず、小当たりの当選確率を1/300とすることができる。
特図図柄判定において、メインCPU411は、特図図柄判定テーブルTZtと判定対象TTの特図図柄乱数とを比較し、比較結果に基づいて、特別図柄をどのような図柄で停止させるかを判定する。大当たりには複数の種類が存在し、大当たりの当選時においては、当該比較結果に基づいて大当たりの種類が判定されることになる。
特図変動パターン判定において、特図変動パターンテーブルTHtと判定対象TTの特図当たり乱数、特図図柄乱数及び特図変動パターン乱数とに基づき、判定対象TTに対する特図変動パターンを判定する。特図変動パターンの判定は特図変動パターンの選択又は設定と同義である。特図変動パターンテーブルTHtには複数の特図変動パターンが含まれており、特図変動パターン判定において判定対象TTに対する1つの特図変動パターンが選択される。各特図変動パターンは、特別図柄の変動態様を定義したものであり、例えば、特別図柄の変動時間(特別図柄の変動表示が行われる時間の長さ)を定義している。
[始動口スイッチ処理の中の事前判定処理]
また、始動口スイッチ処理の中でメインCPU411は事前判定処理を実行する(図3参照)。事前判定処理において、メインCPU411は、特図判定用情報記憶領域413aに記憶されて保留されることとなる特図判定用情報を事前判定対象として設定し、事前判定対象に対して特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定を順次実行する。事前判定対象に対する特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定(これらの判定を総称して事前判定とも称する)の方法は、判定対象TTに対するそれらの方法と同じである。事前判定の結果はメインRAM413に記憶される。事前判定の結果は保留増加コマンド(事前判定コマンドとも称される)に含められ、保留増加コマンドがメインRAM413に設定されて、後述の出力処理にて演出制御部403に送信される。保留増加コマンドには、事前判定の結果の他、保留情報数U1及びU2のどちらが増加したのかを示す情報が含まれる。或る特図判定用情報に対する事前判定処理は、その特図判定用情報が取得された時に、それが記憶領域413aに記憶される前に始動口スイッチ処理の中で実行される。故に、任意の特図判定用情報に対する事前判定は、その特図判定用情報に対して特図判定が実行される前に実行される。
[1−2−4.普通図柄処理]
普通図柄処理(図3参照)を説明する。普通図柄処理において、メインCPU411は、普図判定用情報記憶領域413b内で最も優先順位を高く設定された普図判定用情報を普図判定対象FFとして取得して、メインROM412内の普図判定用テーブルと普図判定対象FFなどに基づき、普図当たり判定、普図図柄判定及び普図変動パターン判定から成る普図判定を実行し、普図判定の結果に基づいて普通図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。普図判定対象FFとなった普図判定用情報は記憶領域413bから消去される。尚、普通図柄処理において、記憶領域413bに普図判定用情報が記憶されていない場合には、普図判定が行われることなく普通図柄処理を終える。また、普通図柄の変動表示が行われているとき及び電動チューリップ107を開放させる遊技(補助遊技)が行われているときにも、普図判定は行われない。普図当たり判定では、普図当たりに当選したか否かが判定される。普図当たりに当選した場合、普図図柄判定により普図当たりの種類が判定される。普図当たりには、長開放当たりと短開放当たりとがある。電動チューリップ107が開状態とされる時間は、長開放当たりの方が短開放当たりよりも長い。メインCPU411は、普図変動パターン判定の結果に基づく変動時間だけ普通図柄の変動表示を行った後、普図当たり判定及び普図図柄判定の結果を示す態様で普通図柄を停止表示させる。
[1−2−5.電動役物制御処理]
電動役物制御処理(図3参照)では、大入賞口処理及び電チュー処理が順次実行される。大入賞口処理では、特図判定の結果が大当たりの当選を示しているときに、大当たりの種類に応じた大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。大入賞開放パターンテーブルDKtには、大入賞口111の開放態様を定義した大入賞口開放パターンが大当たりの種類ごとに格納されている。小当たりが発生し得るように遊技機100が形成されている場合、小当たり用の大入賞口開放パターンも大入賞開放パターンテーブルDKtに格納され、特図判定の結果が小当たりの当選を示しているときには小当たり用の大入賞口開放パターンを用いて大入賞口111が開閉動作される。メインCPU411は、テーブルDKtを参照して大入賞口処理を実現する。
大入賞口111の開放を伴う大当たり遊技は、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示された後に開始される。大当たり遊技では、大入賞口111の開放時間が規定最大開放時間(所定時間;例えば30秒)に達するまで又は大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達するまで大入賞口111を開放させるラウンド遊技が、所定のインターバル期間(換言すればインターバル時間)を隔ててRmax回実行される。従って、大当たり遊技はRmax分のラウンド遊技を含んで構成されると考えることができる。Rmaxは、大当たりの種類に応じたラウンド数を表す。そして、最後のラウンド遊技が終了してから所定のエンディング期間(換言すればエンディング時間;例えば5秒)が経過すると、特図判定が実行可能な遊技状態に復帰する。
また、大当たり遊技の実行中又は大当たり遊技の後、大入賞口処理の中で遊技状態設定処理(図3参照)が実行される。遊技状態設定処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶された、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグを含む各種遊技フラグの状態を設定する。上述したように、遊技機100の遊技状態は、高確率遊技フラグがONであるときに高確率遊技状態であり、高確率遊技フラグがOFFであるときに低確率遊技状態である。遊技機100の遊技状態は、電サポ遊技フラグがONであるときに電サポ遊技状態であり、電サポ遊技フラグがOFFであるときに非電サポ遊技状態である。大当たりの発生に応答して実行される大入賞口処理中の遊技状態設定処理では、大当たり発生時の遊技状態や発生した大当たりの種類などに応じて、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグのON/OFFが設定される他、高確率遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す高確率遊技残回数X及び電サポ遊技状態が維持される特別図柄の残りの変動回数を示す電サポ遊技残回数JがメインRAM413に設定される。
遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。但し、特図判定の実行によりJ=1からJ=0となった後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄が停止表示されるまでは電サポ遊技状態を維持し、該停止表示後に非電サポ遊技状態とすることができる。遊技機100の初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFであり且つ回数X及びJには“0”が設定されている。
尚、小当たりに当選した場合も、大入賞口111の開放を伴う遊技(これを小当たり遊技という)が実行されるが、主制御部401は、小当たりの当選を契機として遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)を変化させない。つまり、小当たりの当選の前後間で遊技機100の遊技状態(大当たりの当選確率及び電サポ付与の有無)は変化しない。小当たり遊技では、例えば、大入賞口111のショート開放時間(例えば0.2秒)による開放が複数回繰り返される。
電チュー処理において、メインCPU411は、普図判定の結果に基づき電動チューリップ107を開閉動作させる。普図当たりに当選した場合に、所定時間、電動チューリップ107が開状態とされる。
[1−2−6.賞球処理]
賞球処理において、メインCPU411は、第1始動口105、第2始動口106、大入賞口111、普通入賞口112の各入賞口への入賞に対して所定個数の賞球を払い出させるための払い出し指示を賞球コマンドとしてメインRAM413に設定する。
[1−2−7.出力処理]
出力処理において、メインCPU411は、メインRAM413に記憶又は設定された情報(上述の各コマンドを含む)などを、主制御部401に接続された各制御部(賞球制御部402及び演出制御部403を含む)に対して出力する。賞球に関するコマンドは賞球制御部402に出力され、演出に関するコマンドは演出制御部403に出力される。出力処理において、メインCPU411は自身が認識又は保持している任意の情報(例えば、電サポ遊技フラグ及び高確率遊技フラグの状態を示す情報)を演出制御部403に伝達できて良い。出力処理の終了によってタイマ割込処理も終了し、タイマ割込処理の終了によってメインCPU411が実行する処理はメイン処理に戻る(図3参照)。
また、図2に示すように、主制御部401には盤用外部情報端子基板491が接続されており、主制御部401は、メインRAM413内の記憶内容を示す情報を、基板491を通じて外部(例えば遊技施設のホールコンピュータ)に出力することができる。
[2.賞球制御部]
賞球制御部402(図2参照)は、CPU、ROM及びRAMを備えて構成され、主制御部401からの払い出し指示(賞球コマンド)に基づき、払出部429を用いて賞球の払い出しを行う。賞球制御部402には、遊技球を検出する各種SWが接続されている。具体的には図2に示すように、賞球制御部402には、所定位置の遊技球を検出する定位置検出SW424と、払い出した遊技球を検出する払出球検出SW425と、上皿123内に遊技球があるかを検出する球有り検出SW426と、上皿123及び下皿125が遊技球で満たされていることを夫々に検出する満タン検出SW427が接続されており、各SWの検出結果を示す検出信号が賞球制御部402へ送られる。賞球制御部402は、主制御部401から出力された払い出し指示や、SW424〜427から入力される検出信号に基づき、賞球を払い出したり、賞球の払い出しをやめたりする。また、賞球制御部402はSW424〜427からの検出信号を主制御部401へ出力しても良い。
また、賞球制御部402には、発射部428が接続される。賞球制御部402は、発射部428に対する遊技球の発射の操作(遊技者による操作)を検出して遊技球の発射を制御する。発射部428は、遊技のための遊技球を発射するものであり、遊技者による遊技操作を検出するセンサと、遊技球を発射させるソレノイドなどを備える。賞球制御部402は、発射部428のセンサにより遊技操作を検出すると、検出された遊技操作に対応してソレノイド等を駆動させて遊技球を間欠的に発射させ、遊技盤101の遊技領域103に遊技球を打ち出す。また、賞球制御部402には枠用外部情報端子基板492が接続されており、賞球制御部402が取り扱う各種情報を、基板492を通じて外部に出力することができる。
[3.演出制御部]
演出制御部403は、サブCPU431、サブROM432及びサブRAM433を備えて構成される(図2参照)。演出制御部403は、画像表示部104の表示制御やスピーカ115の音声出力制御を行う画像/音声制御部(不図示)と、演出ライト部116及び遊技盤101上の盤ランプ135の点灯制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130(130U、130L及び130Rを含む)の駆動制御を行うランプ制御部(不図示)などを備える。また、演出制御部403には、遊技者からの操作を受け付ける演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127が接続されている。演出制御部403は、演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127に対する遊技者からの入力操作内容に応じた演出を行うことができる。
演出制御部403は、変動演出を含む任意の演出を、演出実現要素(演出手段)を用いて実現する。即ち、演出制御部403は、演出実現要素を制御することで演出実現要素に所望の演出を行わせる(この表現における演出の主体は演出実現要素であるが、本実施形態の説明では、主として、演出制御部403が演出の主体であると捉える)。演出実現要素は、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、演出レバー127、盤ランプ135、盤可動役物130の全部又は一部を含む。変動演出は、特別図柄の変動表示中において演出制御部403により実行される演出を指し、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。特別図柄の変動開始時又は特別図柄の変動終了時において演出制御部403により実行される演出も変動演出に含まれると解することも可能である。尚、演出による示唆、報知、告知又は通知等は、特に記述無き限り、遊技者に対するものと考えて良い。また、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ115からの音、音声の出力を指す。
図5に、演出制御部403が行う主だった処理を列記する。演出制御部403へ電力が供給されると、サブCPU431により演出メイン処理が実行される。演出メイン処理では、演出制御部403内の各種デバイスの初期設定などを行って設定結果をサブRAM433に記憶させる。サブCPU431は、演出メイン処理にて設定された周期で、演出メイン処理に対し演出タイマ割込処理を割り込み実行する。演出タイマ割込処理において、サブCPU431は、演出用乱数更新処理、コマンド受信処理及び操作受付処理を順次実行する。
演出制御部403には、演出用乱数をカウントする演出用乱数カウンタが設けられており、演出用乱数更新処理においては、演出用乱数カウンタのカウント値に「1」を加算することで演出用乱数カウンタのカウント値を更新する。演出用乱数カウンタにおいて、カウント値が所定の上限値を超えたときには、当該カウント値を「0」に戻し、その後、同様のカウントアップを行う。演出用乱数カウンタのカウント値を、各種演出で利用される演出用乱数の値として参照することができる。
コマンド受信処理において、サブCPU431は、特図演出処理、普図演出処理及び当たり演出処理を実行する。
特図演出処理は、演出開始処理及び演出終了処理を含む。サブCPU431は、主制御部401からの変動開始コマンドの受信に応答して演出開始処理を実行することで変動演出を開始した後、主制御部401からの変動停止コマンドの受信に応答して演出終了処理を実行することで変動演出を終了する。演出開始処理には変動演出内容決定処理が内包される。変動演出内容決定処理において、サブCPU431は、演出用乱数や主制御部401より受信したコマンド等に基づき変動演出の内容を決定する。具体的には例えば、各々に変動演出の内容を定義した複数の変動演出パターン(特図変動演出パターン)を含む変動演出パターンテーブル(特図変動演出パターンテーブル)が予めサブROM432に格納されており、変動演出内容決定処理において、変動開始コマンド等に基づき、当該変動演出パターンテーブルから1つの変動演出パターンを選択及び判定することで変動演出の内容を決定する。
また、サブCPU431は、主制御部401から保留増加コマンドを受信したとき、コマンド受信処理において、保留増加コマンドに基づく情報をサブRAM433に記憶すると共に保留増加処理を行う。保留増加処理では、事前判定対象に対応する保留画像を画像表示部104に追加表示する。事前判定対象に対応する保留画像は、後に、その事前判定対象が判定対象TTとなって変動開始コマンドが受信された際に、画像表示部104から消去される又は特定の表示位置にシフトされる。サブCPU431は、保留増加コマンドに基づき、事前判定対象についての先読み予告演出を行うこともできる。
普図演出処理(図5参照)は、主制御部401から普通図柄に関するコマンドが受信された場合に、サブCPU431により実行される。普通図柄の変動開始時及び終了時において主制御部401から普通図柄に関するコマンドが演出制御部403に送信される。普図演出処理では、普通図柄の変動時における普図演出が実行される。
当たり演出処理(図5参照)は、主制御部401から当たり演出に関するコマンドが受信された場合にサブCPU431により実行される。即ち例えば、判定対象TTが大当たり又は小当たりに当選していて大当たり又は小当たりを示す態様で特別図柄及び装飾図柄の停止表示が行われると、当たり演出に関するコマンドが主制御部401から演出制御部403に送信され、サブCPU431は該コマンドの受信結果に基づき大当たり遊技中又は小当たり遊技中に行われるべき当たり演出を実行する。
操作受付処理(図5参照)において、サブCPU431は、演出ボタン121、十字キー122又は演出レバー127からの信号に基づき、遊技者による演出ボタン121、十字キー122又は演出レバー127への操作状態(操作の入力有無及び操作の内容)を認識する。演出制御部403は、認識された操作状態に応じた演出を行うことができる。
ここで、演出ボタン121、演出レバー127に対する操作内容について説明する。演出ボタン121に関し、遊技者は演出ボタン121を押し下げる操作(以下、ボタン操作という)を入力することができる。演出ボタン121にはボタン操作の入力有無を検出するセンサが設けられており、サブCPU431は該センサを用いてボタン操作の入力有無を認識可能である。
図6を参照し、演出レバー127は、遊技者に直接操作される棒状のレバー本体と、レバー本体を上下動可能に支持する支持部材と、を備えて構成される。支持部材は、レバー本体を基準位置である上方位置に付勢する弾性部材と、を有する。レバー本体を所定の基準位置から操作位置に引き下げる遊技者による操作を、レバー操作という。遊技者が手でレバー本体を操作位置まで引き下げた後、レバー本体から手を離すと、弾性部材の付勢力により、レバー本体は基準位置に戻る。演出レバー127にはレバー操作の入力有無を検出するセンサが設けられており、サブCPU431は該センサを用いてレバー操作の入力有無を認識可能である。
<大当たりの種類>
図7は、本実施形態で想定される大当たりの種類を示す図である。本実施形態では、大当たりの種類として通A、通B、特A〜特Dがある。通A、通B、特A及び特Cのラウンド数は4であり、特B及び特Dのラウンド数は10である。大当たりにおける“R”はラウンドを示す。ラウンド数が大きいほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多いため、遊技者により有利である。故に、特B及び特Dの大当たり遊技は、通A、通B、特A及び特Cの大当たり遊技よりも、遊技者に有利である。第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、通A、特A、特Bとなる割合は、夫々、35%、60%、5%であり、通B、特C及び特Dの何れかとなることは無い。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、通B、特C、特Dとなる割合は、夫々、35%、30%、35%であり、通A、特A及び特Bの何れかとなることは無い。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
通A、通B、特A〜特Dの何れの大当たり遊技においても、大当たり遊技中に含まれる全てのラウンド遊技では、所定のロング開放時間(例えば30秒)だけ大入賞口111が開放される。但し、各ラウンド遊技において、大入賞口111への遊技球の入賞数が所定値(例えば10個)に達した時点で大入賞口111が閉鎖されて当該ラウンド遊技は終了せしめられる。
特A〜特Dの大当たりは確変大当たりに属する。“確変”とは、遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態となること又は高確率遊技状態であることを意味する。特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態且つ電サポ遊技状態に設定する。高確率遊技状態への設定後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。電サポ遊技状態への設定後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。
高確率付与回数とは、高確率遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がik回分だけ変動する間、遊技状態が高確率遊技状態とされ且つ特別図柄がik回分だけ変動した後は低確率遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する高確率付与回数はik回である(ikは整数)。低確率遊技状態と比べて高確率遊技状態では大当たりが発生しやすくなるため、高確率付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
電サポ付与回数とは、電サポ遊技状態が維持される特別図柄の変動回数を指す。つまり、或る大当たりに関し、大当たり遊技の終了後において、特別図柄がid回分だけ変動する間、遊技状態が電サポ遊技状態とされ且つ特別図柄がid回分だけ変動した後は非電サポ遊技状態とされるとき、当該大当たりに対応する電サポ付与回数はid回である(idは整数)。非電サポ遊技状態と比べて電サポ遊技状態では始動条件が成立し易くなるため、電サポ付与回数が多いほど遊技者にとって有利である。
特A〜特Dの大当たりの夫々に対する高確率付与回数、電サポ付与回数は、夫々、10000回、10000回である(図7参照)。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。但し、高確率遊技状態における大当たりの当選確率は “1/35”であるため、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後は、実質的に、次回の大当たりの当選まで高確率電サポ遊技状態が維持されると言える。
通A及び通Bの大当たりは通常大当たりに属する。通A及び通Bの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動するまで、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、特別図柄が所定の電サポ付与回数分だけ変動した後は、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態(即ち通常遊技状態)に設定する。通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は、50回である。また、通A又は通Bの大当たり遊技後は高確率遊技状態とならずに低確率電サポ遊技状態とされるのであるから、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は0回である。
特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ、且つ、高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに、夫々、「10000」、「10000」が設定される。通A及び通Bの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグがOFFとされる一方で電サポ遊技フラグがONとされ且つ高確率遊技残回数Xに「0」が設定される一方で電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。つまり、或る大当たりに伴って実行される遊技状態設定処理にて設定される高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jは、夫々、当該大当たりに対応する高確率付与回数及び電サポ付与回数(図7参照)と一致している。
図7から分かるように、第2始動条件の成立による特図図柄判定は、第1始動条件の成立による特図図柄判定よりも遊技者にとって相対的に有利なものとなっている(即ち、より多くの賞球を得やすい)。ここにおける相対的に有利とは、第2始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値が、第1始動条件の成立に基づき実行される大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値よりも大きいことを意味する。“大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得られる賞球数の期待値”を、大当たり遊技におけるラウンド数の期待値、又は、大当たり遊技における大入賞口111の総開放時間の最大値の期待値に読み替えても良い。
図8を参照し、主制御部401による、遊技状態の設定及び特別図柄の変動に関わる動作の流れを説明する。図8に示す動作の内、ステップS112〜S129から成る動作は、タイマ割込処理(図3参照)の繰り返しの中で実現される。
まず、ステップS111において、遊技機100は初期状態とされ、初期状態において、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグはOFFに設定されると共に高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jにゼロが設定される。
その後、ステップS112において、記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されているか否かが確認される。記憶領域413aに特図判定用情報が記憶されていない場合にはステップS112の処理が繰り返されるが、記憶領域413aに1以上の特図判定用情報が記憶されている場合には、最も高い優先順位が設定された1つの特図判定用情報が判定対象TTとして取得され、ステップS113にて判定対象TTに対し特図判定が行われる。
ステップS113にて特図判定を行った後、高確率遊技残回数Xが1以上であれば回数Xから1を減算する処理を行い(ステップS114のY、S115)、減算により“X=0”となれば高確率遊技フラグをOFFに設定してから(ステップS116のY、S117)ステップS118に進み、減算後も“X≧1”であれば(ステップS116のN)高確率遊技フラグを変更せずにステップS118に進む。ステップS113にて特図判定を行った後、回数Xが1以上でなければ(ステップS114のN)、回数X及び高確率遊技フラグを変更することなくステップS118に進む。
ステップS118において、電サポ遊技残回数Jが1以上であれば回数Jから1を減算する処理を行い(ステップS118のY、S119)、減算により“J=0”となれば電サポ遊技フラグをOFFに設定してから(ステップS120のY、S121)ステップS122に進み、減算後も“J≧1”であれば(ステップS120のN)電サポ遊技フラグを変更せずにステップS122に進む。ステップS118において、回数Jが1以上でなければ(ステップS118のN)、回数J及び電サポ遊技フラグを変更することなくステップS122に進む。
ステップS122に移行すると、特別図柄の変動表示が開始され、特別図柄の変動表示の開始後、特図判定に含まれる特図変動パターン判定の結果に応じた変動時間が経過すると(ステップS123のY)、特図判定に含まれる特図当たり判定及び特図図柄判定の結果に応じた態様で特別図柄が停止表示される(ステップS124)。そして、今回の判定対象TTが大当たりであったならば(ステップS125のY)、ステップS126に進んで大当たりの種類に応じた大当たり遊技が実行され、今回の判定対象TTがハズレであったならば(ステップS125のN)、ステップS112に戻る。
ステップS126による大当たり遊技の後、今回発生した大当たりが確変大当たりであるか否かが確認される。確変大当たりであるならば(ステップS127のY)、ステップS128の遊技状態設定処理を行ってからステップS112に戻る一方で、通常大当たりであるならば(ステップS127のN)ステップS129の遊技状態設定処理を行ってからステップS112に戻る。
ステップS128の遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグにONが設定され、且つ、高確率遊技残回数X、電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」、「10000」が設定される。ステップS129の遊技状態設定処理では、高確率遊技フラグにOFFが設定される一方で電サポ遊技フラグにONが設定され、且つ、高確率遊技残回数X、電サポ遊技残回数Jに、夫々、「0」、「50」が設定される。
<各種演出の内容及び流れの説明>
次に、演出制御部403が行うことのできる幾つかの演出について説明する。演出制御部403は、変動演出において、特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第n装飾図柄の変動表示を開始した後、特別図柄の変動表示の停止に同期して判定対象TTの特図判定の結果に応じた態様で第1〜第n装飾図柄の変動表示を停止させる。ここでnは、通常、2以上の任意の整数であるが、“n=1”でありうる。以下では、特に記述無き限り、n=3であるとする。
図9(a)において、SZL、SZR、SZCが、夫々、第1装飾図柄、第2装飾図柄、第3装飾図柄を表す。第1〜第3装飾図柄は、夫々、左図柄、右図柄、中図柄とも称される。画像表示部104には、左図柄が表示される左図柄表示領域、右図柄が表示される右図柄表示領域及び中図柄が表示される中図柄表示領域が設定される。左、右及び中図柄表示領域の内、画像表示部104に正対する遊技者から見て、左図柄表示領域が最も左に位置し、右図柄表示領域が最も右に位置する。
図9(b)を参照し、演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄の夫々を、数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”が付された7種類の数字図柄、及び、数字図柄とは異なる特殊図柄の何れかにて停止表示させることができる。尚、数字図柄の代わりに、アルファベット等が付与された文字図柄などを用いても良い。特殊図柄としては、いわゆる擬似連演出の実行を示唆する図柄、或る演出モードへの移行を示唆する図柄などがある。以下では、数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”が付された数字図柄を、夫々、1図柄、2図柄、3図柄、4図柄、5図柄、6図柄、7図柄と称することがある。
尚、本実施形態において、第i装飾図柄を或る態様で停止させるとは、第i装飾図柄を当該態様に対応する所定図柄にて停止させることを意味する。また、第i装飾図柄と第j装飾図柄を共通の態様にて停止表示させるとは、第i装飾図柄及び第j装飾図柄を共通の数字図柄又は共通の特殊図柄にて停止表示させることを意味する(i及びjは互いに異なる整数)。
演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄をゾロ目又は非ゾロ目の態様にて停止表示させることができる。ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられている状態を指す。ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、任意の大当たり又は特定の大当たりの告知(大当たり遊技が行われることの確定的な示唆)に相当する。非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられていない状態を指す。非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、原則として、ハズレの告知(大当たり遊技が行われないことの確定的な示唆)に相当する。
演出制御部403は、主制御部401から受信したコマンド等に基づきつつ、所定の複数の演出モードの中から1つの演出モードを選択及び設定する。ここで設定される演出モードを、以下、対象演出モードと呼ぶことがある。演出制御部403は、対象演出モード(即ち、設定している演出モード)にて変動演出を含む各種の演出を行う。
図10に示す如く、上記複数の演出モードには、互いに異なる第1〜第3演出モードとしての通常モード、ラッシュモード及びチャンスモードが含まれる。第i演出モードが対象演出モードに設定されているとき、演出制御部403は、第i演出モードに応じたモード演出を行うことができる(iは整数)。モード演出は、変動演出を含む他、変動演出が行われている時及び変動演出が行われていない時における、変動演出に属さない任意の演出を含み得る。或る任意の演出モードが対象演出モードに設定されているときに実行されるモード演出の内容(即ち、該或る演出モードに応じたモード演出の内容)は、他の任意の演出モードが対象演出モードに設定されているときに実行されるモード演出の内容(即ち、該他の演出モードに応じたモード演出の内容)と、一部又は全部において互いに相違する。例えば、各モード演出において、画像表示部104に所定の背景画像が表示されると共にスピーカ115から所定の楽曲が出力されるが、表示される背景画像及び出力される楽曲は、対象演出モードが通常モードであるときと、対象演出モードがラッシュモードであるときと、対象演出モードがチャンスモードであるときとで、互いに異なる。
通常モードは、低確率非電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである。
ラッシュモードは、高確率電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである。
チャンスモードは、低確率電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードである。
従って、通常モード、ラッシュモード、チャンスモードによる演出(モード演出を含む)を見た遊技者は、現在の遊技状態が、夫々、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態、低確率電サポ遊技状態であることを容易に理解できる。
図11を参照し、任意の状況にて判定対象TTとして取得された或る1つの特図判定用情報1000に注目する。演出制御部403は、判定対象TTとしての特図判定用情報1000に対する特図判定の結果が大当たりの当選を示しているとき、特図判定用情報1000についての変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始し、所定の演出等を経て第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様にて仮停止した後、特図判定用情報1000についての変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様にて停止表示させる。その後、特図判定用情報1000に対する特図判定の結果に基づく大当たり遊技が実行され、当該大当たり遊技の終了後、演出制御部403は、当該大当たり遊技の終了後の遊技状態に応じ、ラッシュモード又はチャンスモードを対象演出モードに設定する。
装飾図柄の仮停止とは、厳密には装飾図柄を停止させていないが、遊技者に対しては、装飾図柄が停止したと認識させることが可能な態様で装飾図柄を画像表示部104上で微変動させる装飾図柄の変動表示態様である。具体的には例えば、第i装飾図柄を数字“2”が記された図柄にて仮停止させるとは、第i装飾図柄が数字“2”が記された図柄であることを遊技者が認識できるように、数字“2”が記された図柄を第i装飾図柄として画像表示部104における所定表示領域内で振動させつつ所定時間以上継続表示させることを意味する(iは整数)。尚、仮停止との混同を避けるために、変動停止コマンドの受信に応答した装飾図柄の停止表示(微変動を伴わない完全なる停止表示)を本停止と称することがある。特別図柄の変動表示中(従って変動演出の実行中)における装飾図柄の停止表示とは、仮停止を指すと解される。
[リーチ演出]
演出制御部403は、変動演出において、判定対象TTに対する特図判定の結果に基づき、第1〜第3装飾図柄の内、第1及び第2装飾図柄の変動表示を共通の図柄(共通の態様)にて仮停止させる演出(テンパイ成功演出)を行った後、リーチ演出を行うことができる。ここでは、説明の具体化のため、第1及び第2装飾図柄が左図柄及び右図柄であると考える。そうすると、演出制御部403は、左図柄及び右図柄の変動表示を共通の図柄(共通の態様)にて仮停止させた後、リーチ演出を行うことができる。
リーチ演出は、判定対象TTに対する特図判定の結果に基づく演出であって、判定対象TTに対する大当たり遊技の実行の期待度が所定期待度KTREFよりも高いことを示唆する演出である。大当たり遊技の実行の期待度(以下、大当たりの期待度とも言う)とは、注目した1つの特図判定用情報(ここでは判定対象TT)が大当たりに当選している確率(統計上の確率)を表す。注目した1つの特図判定用情報に対して特定の演出が行われるのであれば、当該特図判定用情報に対する大当たりの期待度は、その特定の演出に対する大当たりの期待度(その特定の演出が割り当てられた特図判定用情報が大当たりに当選している確率)とも言える。所定期待度KTREFは、予め定められた0以上且つ1未満の期待度であれば良く、例えば、大当たりの当選確率として予め定められた確率OTKを示す、又は、その確率OTKよりも大きな所定値(例えば、確率OTKの5倍)を示す。確率OTKは、特図判定が低確率遊技状態で行われたならば“1/300”であり、特図判定が高確率遊技状態で行われたならば“1/35”である(図4参照)。変動演出において、リーチ演出の実行はリーチ演出の非実行よりも(換言すればリーチ演出を含む変動演出はリーチ演出を含まない変動演出よりも)、判定対象TTの大当たりの期待度が高いことを示唆している、と考えても良い。
或る1つの特図判定用情報Q1に対して実行される演出Q2は、大当たりの期待度を示唆しうる。任意の1つの特図判定用情報Q1に関して、特図当たり判定の結果が“ハズレ”であって且つ特図判定用情報Q1に対して演出Q2が実行される確率を“r”で表し、特図当たり判定の結果が“大当たり”であって且つ特図判定用情報Q1に対して演出Q2が実行される確率を“v”で表す。そうすると、特図判定用情報Q1の大当たりの期待度及び演出Q2が示唆する大当たりの期待度は、期待度算出式“(100×v/(r+v))[%]”にて表される。
図12を参照し、リーチ演出を含む変動演出では、第1〜第3装飾図柄(図12のSZL、SZR、SZCに相当)の変動表示の開始後、任意の演出を経て、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄(図12では数字「2」の図柄)にて揃えた状態で仮停止させ、その後、所定のリーチ演出を行う。リーチ演出では、例えば、遊技上の課題(主人公キャラクタが遊技上の敵キャラクタを倒す課題など)が発生し、その課題が達成されるか否かを示す演出が実行される。リーチ演出が行われる前において、第1及び第2装飾図柄を共通の図柄にて仮停止させる際、遊技者が第1及び第2装飾図柄を視認しやすいように第1及び第2装飾図柄が所定の大サイズで仮停止される。リーチ演出の実行中には、例えば、リーチ演出を見やするするために共通の図柄にて揃えられた小サイズの第1及び第2装飾図柄が、画像表示部104の隅部(図12では左上隅)で仮停止せしめられる(小サイズは上記大サイズよりも小さい)。リーチ演出の実行中、画像表示部104内の任意の表示領域で第3装飾図柄を小サイズで変動表示(第1及び第2装飾図柄よりも高速な変動表示)させるようにしても良い。尚、小サイズの第1〜第3装飾図柄は、リーチ演出の実行中であるか否かに関係なく表示され続けるものであっても良い。
判定対象TTが何れかの種類の大当たりに当選している場合、遊技上の課題が達成される様子を表す演出(例えば主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利する様子を表す動画像の表示)が行われると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて画像表示部104の中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様にて停止表示される。これに対し、判定対象TTがハズレである場合、遊技上の課題が達成されない様子を表す演出(例えば主人公キャラクタが敵キャラクタに敗北する様子を表す動画像の表示)が行われると共に大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて画像表示部104の中央付近に仮停止表示され、変動停止コマンドを受信すると大サイズの第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様にて停止表示される。尚、図12に示すリーチ演出はリーチ演出の一例に過ぎない。遊技機100では、互いに内容が異なる複数のリーチ演出を実行することができる。
[上部ギミック演出/左右ギミック演出]
盤可動役物130U、130L、130R(図1及び図2参照)は、画像表示部104に正対する遊技者から見て、夫々、上方側、左側、右側に設けられており、以下では、盤可動役物130U、130L、130Rを、夫々、上部ギミック、左ギミック、右ギミックと称することがある。また、左ギミック及び右ギミックを総称して、左右ギミックと称することがある。
図13(a)〜(c)を参照し、上部ギミック130Uの位置は、待機位置1011及び待機位置1011よりも下方の作動位置1012の何れかをとりうる。上部ギミック130Uの位置とは、上部ギミック130Uの中心位置又は重心位置を指すものとする。上部ギミック130Uについて、上部ギミック130Uが待機位置1011、作動位置1012に配置されている状態を、夫々、待機状態、作動状態と称する。前後方向において、待機位置1011は画像表示部104と重ならない位置である一方で、作動位置1012は画像表示部104と重なり合う位置である。
遊技盤101において、遊技盤101の略中央に位置する部分であって且つ遊技領域103が形成されていない部分には穴部150が形成されており、穴部150の後方側に画像表示部104が配置される。遊技者は、穴部150を通じて画像表示部104を視認できる。遊技盤101における遊技領域103が形成される面と画像表示部104との間には、前後方向において隙間が存在しており、当該隙間に上部ギミック130Uが配置される(左右ギミックも同様)。
上部ギミック130Uの待機状態において、上部ギミック130Uは画像表示部104の上方に位置しており、上部ギミック130Uの殆ど又は全部が遊技盤101の後方に隠れて遊技者から視認不能となる。待機状態を起点として上部ギミック130Uが下方に移動することで、上部ギミック130Uは作動状態となって画像表示部104の前方に進出し、遊技者は、上部ギミック130Uの全体を視認可能となる。図13(c)に示す如く、上部ギミック130Uを待機状態から作動状態へ移行させる演出を上部ギミック演出と称する。上部ギミック演出にて作動状態に至った上部ギミック130Uは、所定時間(例えば3秒)だけ作動状態に維持された後、待機状態に戻される。
図14(a)〜(c)を参照し、左ギミック130Lの位置は、待機位置1021L及び待機位置1021Lよりも右側の作動位置1022Lの何れかをとりうる。左ギミック130Lの位置とは、左ギミック130Lの中心位置又は重心位置を指すものとする。左ギミック130Lについて、左ギミック130Lが待機位置1021L、作動位置1022Lに配置されている状態を、夫々、待機状態、作動状態と称する。右ギミック130Rの位置は、待機位置1021R及び待機位置1021Rよりも左側の作動位置1022Rの何れかをとりうる。右ギミック130Rの位置とは、右ギミック130Rの中心位置又は重心位置を指すものとする。右ギミック130Rについて、右ギミック130Rが待機位置1021R、作動位置1022Rに配置されている状態を、夫々、待機状態、作動状態と称する。前後方向において、待機位置1021L及び1021Rは画像表示部104と重ならない位置である一方で、作動位置1022L及び1022Rは画像表示部104と重なり合う位置である。図14(a)及び(b)の例では、左から右に向けて、待機位置1021L、作動位置1022L、作動位置1022R、待機位置1021Rの順番に並んでいる。
左右ギミック130L及び130Rの待機状態において、左右ギミック130L、130Rは、夫々、画像表示部104の左側、右側に位置しており、左右ギミック130L及び130Rの殆ど又は全部が遊技盤101の後方に隠れて遊技者から視認不能となる。待機状態を起点として左右ギミック130L、130Rが、夫々、右、左に移動することで、左右ギミック130L及び130Rは作動状態となって画像表示部104の前方に進出し、遊技者は、左右ギミック130L及び130Rの全体を視認可能となる。図14(c)に示す如く、左右ギミック130L及び130Rを待機状態から作動状態へ移行させる演出を左右ギミック演出と称する。左右ギミック演出にて作動状態に至った左右ギミック130L及び130Rは、所定時間(例えば3秒)だけ作動状態に維持された後、待機状態に戻される。
演出制御部403は、特図判定又は事前判定の結果に基づき、変動演出の中で又は大当たり遊技の実行中に、上部ギミック演出又は左右ギミック演出を行うことができる。
[操作演出(ボタン演出/レバー演出)]
図15を参照し、演出制御部403は、特図判定又は事前判定の結果に基づき、変動演出又は大当たり遊技が行われているときの任意のタイミングにおいて操作演出を実行可能である。操作演出は、遊技者が操作可能な操作手段(入力手段)を利用して行われる演出である。操作演出における操作手段は、ここでは、演出ボタン121及び演出レバー127を含む。演出制御部403は、操作演出において所定の時間長さを有する操作有効期間を設定する。操作有効期間とは、操作手段に対する操作が有効な期間を指す。そして、操作有効期間中における遊技者の操作手段への操作入力に応答して、所定の操作対応演出を行う。図15及び後述の図16(a)及び(b)では、変動演出において特図判定の結果に基づく操作演出が行われることが想定されており、この場合、変動演出の実行期間中に操作有効期間が設定される。
図16(a)に、演出ボタン121を利用する操作演出であるボタン演出の概要を示す。演出制御部403は、ボタン演出において、演出ボタン121の押下による操作(ボタン操作)が有効な操作有効期間を設定し、操作有効期間中においてボタン操作が未だ入力されていないとき、遊技者にボタン操作(演出ボタン121に対する操作)の入力を促すための画像を画像表示部104に表示する。
遊技者にボタン操作(演出ボタン121に対する操作)の入力を促すための画像は、例えば、図16(a)に示す如く、ボタン操作の入力を促す文言を示すメッセージ画像1211と、演出ボタン121を模したボタン画像1212と、演出ボタン121の操作有効期間(操作有効期間の残り)を示す有効期間画像1213を含む。そして、演出制御部403は、操作有効期間中においてボタン操作の入力有無を監視し、操作有効期間中にボタン操作が入力された場合には、その入力に応答して所定の操作対応演出を行う。通常、操作対応演出はボタン操作の入力が検知された直後に実行される。ボタン演出は、画像1211〜1213の表示によるボタン操作促し演出と、ボタン操作の入力に応じた操作対応演出とを少なくとも含む。尚、ボタン演出において、操作有効期間内にボタン操作が入力されなかった場合、演出制御部403は、操作有効期間の満了後に操作対応演出を行うようにしても良いし、操作対応演出を非実行としても良い。
図16(b)に、演出レバー127を利用する操作演出であるレバー演出の概要を示す。演出制御部403は、レバー演出において、演出レバー127の引き下げによる操作(レバー操作)が有効な操作有効期間を設定し、操作有効期間中においてレバー操作が未だ入力されていないとき、遊技者にレバー操作(演出レバー127に対する操作)の入力を促すための画像を画像表示部104に表示する。
遊技者にレバー操作(演出レバー127に対する操作)の入力を促すための画像は、例えば、図16(b)に示す如く、レバー操作の入力を促す文言を示すメッセージ画像1221と、演出レバー127を模したレバー画像1222と、演出レバー127の操作有効期間(操作有効期間の残り)を示す有効期間画像1223を含む。演出ボタン121と演出レバー127は、形状等が互いに大きく異なる操作手段であるため、レバー画像1222はボタン画像1212と異なる。そして、演出制御部403は、操作有効期間中においてレバー操作の入力有無を監視し、操作有効期間中にレバー操作が入力された場合には、その入力に応答して所定の操作対応演出を行う。通常、操作対応演出はレバー操作の入力が検知された直後に実行される。レバー演出は、画像1221〜1223の表示によるレバー操作促し演出と、レバー操作の入力に応じた操作対応演出とを少なくとも含む。尚、レバー演出において、操作有効期間内にレバー操作が入力されなかった場合、演出制御部403は、操作有効期間の満了後に操作対応演出を行うようにしても良いし、操作対応演出を非実行としても良い。
操作対応演出は、判定対象TTへの特図判定の結果に基づく演出であって良い。即ち例えば、操作対応演出は、判定対象TTの大当たりの期待度を示唆する予告演出であって良い。予告演出としては、カットイン画像の表示、可動役物の作動演出など様々な形態をとりうる。操作対応演出は、判定対象TTが大当たりに当選しているのか否かを最終的に告知(明示)する当落演出であっても良い。
変動演出においてボタン演出が行われている期間(ボタン促し演出が行われている期間及び操作対応演出が行われている期間を含む)においては、小サイズの第1〜第3装飾図柄(図16(a)のKZに相当)の変動表示を行うようにしても良い。即ち例えば、ボタン演出が行われている期間では、遊技者の注目がボタン演出に向きやすくなるように第1〜第3装飾図柄を小サイズとし、また遊技者に対してあまり目立たない位置(例えば画像表示部104の四隅の何れかに近い位置)にて変動表示させるようにしても良い。レバー演出が行われている期間についても同様である。尚、小サイズの第1〜第3装飾図柄は、操作演出の実行中であるか否かに関係なく表示され続けるものであっても良い。
また、操作対応演出は、事前判定対象への事前判定の結果に基づく演出であっても良い。この場合例えば、操作手段への操作入力に応答し、操作対応演出として、保留画像の表示態様を変化させたり、所定のゾーン演出を実行可能とする。
以下では、上述の基本実施形態を基礎とする、遊技機100の幾つかの実施形態を以下に挙げる。特に記述無き限り、基本実施形態にて述べた内容が以下の各実施形態に適用され、以下の各実施形態において基本実施形態にて述べた内容と矛盾する事項については以下の各実施形態中の記載が優先される。また、以下に述べる任意の2以上の実施形態を組み合わせることも可能である。
<<第1実施形態>>
遊技機100の第1実施形態を説明する。
図17(a)及び(b)を参照して、1つの特図判定用情報JJに注目する。主制御部401は、特図判定用情報JJを判定対象TTとして記憶領域413aから取得し、特図判定用情報JJに対して特図判定を行う。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドを主制御部401から受信すると、当該特図判定の結果に基づき、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの内容を決定し、第1〜第3装飾図柄の変動表示を含む変動演出HEを開始する。また、主制御部401は、特図判定用情報JJに対して特図判定を行うと、当該特図判定に含まれる特図変動パターン判定の結果に応じた時間だけ特別図柄を変動表示させた後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄を停止表示させる。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始し、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の停止に同期して、変動演出HEを終了させると共に当該特図判定の結果を示す態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(本停止表示)させる。
特図判定用情報JJが大当たりに当選していた場合においては、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示され且つ大当たりを示す態様で第1〜第3装飾図柄が停止表示された後(従って変動演出HEの終了後)、大当たり遊技OUが行われる。
第1実施形態は、以下に示す実施例EX1_1〜実施例EX1_7を含む。実施例EX1_1〜EX1_7の内、任意の何れかの実施例に記載した事項を、矛盾無き限り、任意の他の実施例に適用することができる。
[実施例EX1_1]
実施例EX1_1を説明する。
図18を参照し、実施例EX1_1では、特図判定用情報JJに対する変動演出HEにおいてリーチ演出が実行され、リーチ演出の実行中であって且つリーチ演出にて大当たりであることの示唆及びハズレであることの示唆の何れかが実行される前に、操作演出が行われ、当該操作演出にて操作対応演出X1が行われるものとする。
例えば上述したように、リーチ演出では、遊技上の課題(主人公キャラクタが遊技上の敵キャラクタを倒す課題など)が発生し、その課題が達成されるか否かを示す演出が実行される。
判定対象TT(ここでは特図判定用情報JJ)が大当たりであるときには、遊技上の課題が達成される様子を示す成功演出が実行されると共にゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄が仮停止表示され、変動停止コマンドの受信に応答してゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄が本停止表示される。リーチ演出における大当たりであることの示唆は、上記成功演出にて、又は、ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を仮停止表示させる演出にて実現される。
判定対象TT(ここでは特図判定用情報JJ)がハズレであるときには、遊技上の課題が達成されない様子を示す失敗演出が実行されると共に非ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄が仮停止表示され、変動停止コマンドの受信に応答して非ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄が本停止表示される。リーチ演出におけるハズレであることの示唆は、上記失敗演出にて、又は、非ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を仮停止表示させる演出にて実現される。
図19に、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定するためのテーブルTBLAを示す。テーブルTBLAは、テーブルTBLA1〜TBLA4を含んで構成される。演出制御部403は、特図判定用情報JJがハズレであるときにはテーブルTBLA1を用いて、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるときにはテーブルTBLA2を用いて、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるときにはテーブルTBLA3を用いて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるときにはテーブルTBLA4を用いて、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定し、決定した演出態様による操作対応演出X1を実行する。
具体的には、演出制御部403は、
特図判定用情報JJがハズレであるとき、テーブルTBLA1を用い、緑CI演出、赤CI演出を、夫々、70%、30%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるとき、テーブルTBLA2を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるとき、テーブルTBLA3を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、テーブルTBLA4を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、15%、5%、5%の確率で操作対応演出X1として実行する。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、自身が発生する演出用乱数等を用いて、上述の確率にて、操作対応演出X1の演出態様を決定する。特図判定用情報JJがハズレであるとき、虹演出、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりあるとき、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。
図20(a)〜(e)に、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出の概要を示す。緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、互いに演出態様(演出の内容)の異なる演出である。緑CI演出は、緑を基調とした緑カットイン画像を画像表示部104に表示する演出であり、赤CI演出は、赤を基調とした赤カットイン画像を画像表示部104に表示する演出である。虹演出は、図20(c)からは明らかではないが虹を構成する7色を含んだ虹カットイン画像を画像表示部104に表示する演出である、又は、演出ライト部116や盤ランプ135を上記7色にて発光させる演出である。上部ギミック演出については上述した通りである(図13(c)参照)。プレミアキャラ演出は、所定のプレミアキャラクタを示すプレミアキャラ画像(図20(e)において画像1410)を画像表示部104に表示する演出である。
虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、判定対象TT(ここでは特図判定用情報JJ)が大当たりであるときにしか実行されない。従って、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、何れかの種類の大当たりに当選していることを示唆する大当たり確定演出に属する。つまり、大当たり確定演出が示唆する大当たりの期待度は100%である。何れかの種類の大当たりに当選していることの示唆は、何れかの種類の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。尚、本実施形態にて述べる大当たり確定演出とは、特別図柄の停止表示及び第1〜第3装飾図柄の仮停止又は本停止表示の前に実行される演出であり、且つ、大当たりを示す態様で第1〜第3装飾図柄を仮停止又は本停止表示させる演出とは別の演出である。
虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出の内、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出のみに関しては、特B又は特Dの大当たりであるときにしか実行されない。従って、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する第1特殊大当たり確定演出に属する。特B又は特Dの大当たりに当選していることの示唆は、特B又は特Dによる大当たり遊技(ここでは10Rの大当たり遊技)が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
緑CI演出及び赤CI演出は、大当たりであるときにもハズレであるときにも実行されるため、大当たり確定演出には属さない。緑CI演出及び赤CI演出は共に判定対象TTに対する大当たりの期待度を示唆するものであるが、それらが示唆する大当たりの期待度は100%未満である。上述の期待度算出式及びテーブルTBLAから理解されるように、赤CI演出は、緑CI演出よりも、何れかの種類の大当たりの期待度が高いことを示唆している。
大当たり遊技状態には、通A、通B、特A又は特Cの大当たりによる4R分の大当たり遊技状態と、それよりも遊技者に有利な、特B又は特Dの大当たりによる10R分の大当たり遊技状態と、がある。演出制御部403は、特図判定の結果に基づき、大当たり遊技状態となる前に、変動演出HEにて大当たり確定演出を実行するときがある。テーブルTBLAを用いれば、特B又は特Dの大当たりの際に、複数種類の大当たり確定演出の内、第1特殊大当たり確定演出が実行されるときがある一方で、通A、通B、特A又は特Cの大当たりの際には、第1特殊大当たり確定演出が実行されない。このような第1特殊大当たり確定演出を実行可能としておくことにより、遊技者は、第1特殊大当たり確定演出の発生を強く望むようになり、第1特殊大当たり確定演出が発生したときに、大きな喜びと安心感(10R分の大当たり遊技が行われることへの安心感)を得ることができる。
また、以下のように考えることもできる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLA4による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件では、第1特殊大当たり確定演出を決定不可能である一方、テーブルTBLA4による決定条件では、第1特殊大当たり確定演出を決定可能である。
演出制御部403は、通A、通B、特A又は特Cの大当たりによる4R分の大当たり遊技状態になる場合には、テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特B又は特Dの大当たりによる10R分の大当たり遊技状態になる場合には、テーブルTBLA4による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
尚、実施例EX1_1では、特図判定用情報JJに対する特図判定が、低確率非電サポ遊技状態にて行われることを想定している。但し、特図判定用情報JJに対する特図判定が、低確率電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は高確率非電サポ遊技状態にて行われた場合にも、図19のテーブルTBLAを用いて操作対応演出X1の演出態様が決定されても良い。操作対応演出X1の演出態様の決定方法は、特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときの遊技状態に依存せず、一定であっても良い。
また、特B又は特Dの大当たり時において、上部ギミック演出の出現率とプレミアキャラ演出の出現率を互いに異ならせても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、8%、2%の確率で操作対応演出X1として実行されるよう、テーブルTBLA4を変形しても良い。
また、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において上部ギミック演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に限ってプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、テーブルTBLAを変形しても良い。
[実施例EX1_2]
実施例EX1_2を説明する。実施例EX1_2では、実施例EX1_1を前提とした大当たり遊技中の演出について説明する。
図21に、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出のパターンを表す大当たり演出パターンを示す。大当たり演出パターンとして、大当たり演出パターンPTNA1〜PTNA3がある。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、変動演出HEの内容とに基づいて、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出の内容を決定することができる。この決定は、大当たり演出パターンPTNA1〜PTNA3の何れかの選択により行われ、選択された大当たり演出パターンによる大当たり演出が行われる。
大当たり演出パターンPTNA1では、大当たり遊技OUの実行期間の全体において所定の演出(4R用演出)EA1を実行する。大当たり演出パターンPTNA2では、大当たり遊技OUの開始に伴って演出EA1の実行を開始し、大当たり遊技OU中の所定タイミング(例えば、第4ラウンドの終了タイミング)において、所定時間(例えば5秒)分の演出である所定の演出(ラウンド昇格演出)EA2を実行した後、大当たり遊技OUの終了まで所定の演出(10R用演出)EA3を実行する。大当たり演出パターンPTNA3では、大当たり遊技OUの実行期間の全体において所定の演出EA3を実行する。演出EA1〜EA3は互いに異なる演出である。
図22(a)及び(b)を参照する。実施例EX1_2では、図22(a)及び(b)に示すテーブルに従って大当たり遊技OUにおける大当たり演出パターンが選択及び決定される。即ち、
変動演出HEにおいて第1特殊大当たり確定演出を実行しなかったケースにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき通A、通B、特A又は特Cの大当たり遊技OUが行われるとき、100%の確率で大当たり演出パターンPTNA1が選択され、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特B又は特Dの大当たり遊技OUが行われるとき、20%、80%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNA2、PTNA3が選択される。
変動演出HEにおいて第1特殊大当たり確定演出が実行されるのは特B又は特Dの大当たりに当選している時に限られ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第1特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいては、大当たり遊技OUについて、100%の確率で大当たり演出パターンPTNA3が選択される。
尚、大当たり演出パターンPTNA3が選択される際には、特図判定用情報JJに対する変動停止コマンドの受信に応答して、7図柄のゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示され、大当たり演出パターンPTNA1又はPTNA2が選択される際には、特図判定用情報JJに対する変動停止コマンドの受信に応答して、1〜6図柄の何れかのゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示されるよう、第1〜第3装飾図柄の停止態様及び大当たり演出パターンが連動して決定される。
そうすると、演出EA1は、実行されている大当たり遊技が通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たり遊技である時にも実行されることがあるので、実行されている大当たり遊技が4R分の大当たり遊技である可能性があることを示唆する演出として機能すると共に、実行されている大当たり遊技が4R分の大当たり遊技及び10R分の大当たり遊技の何れかであることを示唆する演出としても機能する。演出EA2及びEA3は、特B又は特Dの大当たり遊技の実行時に限って実行されるので、実行されている大当たり遊技が10R分の大当たり遊技であることを示唆する演出として機能する。この内、演出EA2は、演出EA1の後に行われる演出であって、大当たり遊技OUが4Rを超えて10Rまで継続することを示唆するラウンド昇格演出として機能する。演出EA1、EA2、EA3は、夫々、例えば、画像表示部104において、文字「SMALL当たり」を含む画像を表示する演出、文字「MAX UP」を含む画像を表示する演出、文字「MAX当たり」を含む画像を表示する演出を含む(図22(c)参照)。
図22(a)及び(b)に示す方法によれば、演出制御部403は、4R分の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態において演出EA1を実行可能であり、10R分の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態において演出EA1を実行してから演出EA2を実行するときがある。但し、変動演出HEにおいて第1特殊大当たり確定演出を行った場合においては、その後の大当たり遊技OUにおける大当たり演出パターンとして、大当たり演出パターンPTNA2を選択することを制限する。換言すれば、10R分の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態において演出EA1を実行してから演出EA2及びEA3を実行するケースにおいては、その前の変動演出HEにおいて、第1特殊大当たり確定演出は実行されない(図22(c)参照))。
10R分の大当たりに当選していることを示唆する第1特殊大当たり確定演出を変動演出HEにて行った際には、その段階で、遊技者は、10R分の大当たり遊技が行われると認識する。このようなケースにおいて、大当たり遊技中に、実行されている大当たり遊技が4R分の大当たり遊技である可能性があることを示唆する演出EA1を実行すると、遊技者は違和感を覚えることがあり、その後に実行される演出EA2が、遊技者にとって何も新しい情報も示唆しない無駄な演出(冗長な演出)になる可能性がある。また、演出EA1の機能(4Rの大当たり遊技状態かもしれないことへの不安感等を煽る機能)が没却されるおそれもある。上記方法によれば、このような懸念が解消される。
但し、変動演出HEにて第1特殊大当たり確定演出を行った場合においても、稀に、大当たり演出パターンPTNA2が選択されることがありえるようにしても良い(図23(b)参照)。即ち例えば、図23(a)に示す如く、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第1特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいて、大当たり遊技OUについて、2%、98%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNA2、PTNA3が選択されるようにしても良い。
この場合、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、大当たり演出パターンPTNA2が選択されることがあるものの、変動演出HE中に第1特殊大当たり確定演出を行ったときには、変動演出HE中に第1特殊大当たり確定演出を行わなかったときよりも、大当たり演出パターンPTNA2が選択され難い(図22(a)と図23(a)との対比)。
見方を変えれば、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、大当たり遊技状態にて演出EA1を実行してから演出EA2を実行するケースでは、大当たり遊技状態にて演出EA1及びEA2を実行せずに演出EA3を実行するケースよりも、その前の変動演出HEにおいて、第1特殊大当たり確定演出が実行され難いものとなっている。
以下のようにも言える。特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、変動演出HEにて第1特殊大当たり確定演出を実行した状態で大当たり遊技中に大当たり演出パターンPTNA2による大当たり演出を行う確率(2%:図23(a))は、変動演出HEにて第1特殊大当たり確定演出を非実行とした状態で大当たり遊技中に大当たり演出パターンPTNA2による大当たり演出を行う確率(20%:図22(a))よりも低い。
[実施例EX1_3]
実施例EX1_3を説明する。実施例EX1_3では、実施例EX1_1を基礎としつつ、操作対応演出X1の演出態様を決定するためのテーブルを実施例EX1_1とは異ならせる。以下、これについて説明する。
図24に、実施例EX1_3にて利用される、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定するためのテーブルTBLBを示す。テーブルTBLBは、テーブルTBLB1〜TBLB4を含んで構成される。演出制御部403は、特図判定用情報JJがハズレであるときにはテーブルTBLB1を用いて、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるときにはテーブルTBLB2を用いて、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるときにはテーブルTBLB3を用いて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるときにはテーブルTBLB4を用いて、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定し、決定した演出態様による操作対応演出X1を実行する。
具体的には、演出制御部403は、
特図判定用情報JJがハズレであるとき、テーブルTBLB1を用い、緑CI演出、赤CI演出を、夫々、70%、30%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるとき、テーブルTBLB2を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるとき、テーブルTBLB3を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、15%、5%、5%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、テーブルTBLB4を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、15%、5%、5%の確率で操作対応演出X1として実行する。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、自身が発生する演出用乱数等を用いて、上述の確率にて、操作対応演出X1の演出態様を決定する。特図判定用情報JJがハズレであるとき、虹演出、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりあるとき、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。
虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、判定対象TT(ここでは特図判定用情報JJ)が大当たりであるときにしか実行されない。従って、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、何れかの種類の大当たりに当選していることを示唆する大当たり確定演出に属する。つまり、大当たり確定演出が示唆する大当たりの期待度は100%である。何れかの種類の大当たりに当選していることの示唆は、何れかの種類の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出の内、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出のみに関しては、特A〜特Dの何れかの大当たりであるときにしか実行されない。従って、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する第2特殊大当たり確定演出に属する。特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることの示唆は、特A〜特Dの何れかによる大当たり遊技(ここでは4R又は10Rの大当たり遊技)が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
緑CI演出及び赤CI演出は、大当たりであるときにもハズレであるときにも実行されるため、大当たり確定演出には属さない。緑CI演出及び赤CI演出は共に判定対象TTに対する大当たりの期待度を示唆するものであるが、それらが示唆する大当たりの期待度は100%未満である。上述の期待度算出式及びテーブルTBLBから理解されるように、赤CI演出は、緑CI演出よりも、何れかの種類の大当たりの期待度が高いことを示唆している。
大当たり遊技後の遊技状態には、通A又は通Bの大当たり遊技後に移行する低確率電サポ遊技状態と、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技後に移行する高確率電サポ遊技状態と、がある。上述したように、低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態は、非電サポ遊技状態(例えば低確率非電サポ遊技状態)よりも、始動条件が成立しやすいという点で遊技者に有利であり、高確率電サポ遊技状態は、大当たりに当選しやすいという点で低確率電サポ遊技状態よりも更に有利である。特図当たり判定が大当たりを示すとき、特図図柄判定の結果に基づき大当たり遊技後の遊技状態が決定されるので、特図当たり判定及び特図図柄判定を包含する特図判定は、大当たり遊技を実行するか否の判定と、大当たり遊技を経て遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態にするか否かの判定とを含んでいる、と言える。演出制御部403は、特図判定の結果に基づき、大当たり遊技状態となる前に(従って大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態若しくは高確率電サポ遊技状態となる前に)、変動演出HEにて大当たり確定演出を実行するときがある。テーブルTBLBを用いれば、特A〜特Dの何れかの大当たりの際に、複数種類の大当たり確定演出の内、第2特殊大当たり確定演出が実行されるときがある一方で、通A又は通Bの大当たりの際には、第2特殊大当たり確定演出が実行されない。このような第2特殊大当たり確定演出を実行可能としておくことにより、遊技者は、第2特殊大当たり確定演出の発生を強く望むようになり、第2特殊大当たり確定演出が発生したときに、大きな喜びと安心感(大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態に移行することへの安心感)を得ることができる。
また、以下のように考えることもできる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLB2による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLB3又はTBLB4による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
テーブルTBLB2による決定条件では、第2特殊大当たり確定演出を決定不可能である一方、テーブルTBLB3又はTBLB4による決定条件では、第2特殊大当たり確定演出を決定可能である。
演出制御部403は、通A又は通Bの大当たりによる大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態となる場合には、テーブルTBLB2による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特A〜特Dの何れかの大当たりによる大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態となる場合には、テーブルTBLB3又はTBLB4による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
尚、実施例EX1_3では、特図判定用情報JJに対する特図判定が、低確率非電サポ遊技状態にて行われることを想定している。但し、特図判定用情報JJに対する特図判定が、低確率電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は高確率非電サポ遊技状態にて行われた場合にも、図24のテーブルTBLBを用いて操作対応演出X1の演出態様が決定されても良い。操作対応演出X1の演出態様の決定方法は、特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときの遊技状態に依存せず、一定であっても良い。
また、特A〜特Dの大当たり時において、上部ギミック演出の出現率とプレミアキャラ演出の出現率を互いに異ならせても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるとき、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、8%、2%の確率で操作対応演出X1として実行されるよう、テーブルTBLB3を変形しても良いし、これに代えて或いはこれに加えて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、2%、8%の確率で操作対応演出X1として実行されるよう、テーブルTBLB4を変形しても良い。これによれば、プレミアキャラ演出が実行された場合には上部ギミック演出が実行された場合よりも、特B又は特Dの大当たりに当選している可能性が高いため、遊技者は、上部ギミック演出よりもプレミアキャラ演出の出現を望むようになり、プレミアキャラ演出の出現時には、より大きな喜びを得ることができる。
[実施例EX1_4]
実施例EX1_4を説明する。実施例EX1_4では、実施例EX1_3を前提とした大当たり遊技中の演出について説明する。
図25に、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出のパターンを表す大当たり演出パターンを示す。大当たり演出パターンとして、大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3がある。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、変動演出HEの内容とに基づいて、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出の内容を決定することができる。この決定は、大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3の何れかの選択により行われ、選択された大当たり演出パターンによる大当たり演出が行われる。
大当たり演出パターンPTNB1では、大当たり遊技OUの実行期間の全体において所定の演出(通常大当たり演出)EB1を実行する。大当たり演出パターンPTNB2では、大当たり遊技OUの開始に伴って演出EB1の実行を開始し、大当たり遊技OU中の所定タイミング(例えば、第3ラウンドの終了タイミング)において、所定時間(例えば5秒)分の演出である所定の演出(確変昇格演出)EB2を実行した後、大当たり遊技OUの終了まで所定の演出(確変大当たり演出)EB3を実行する。大当たり演出パターンPTNB3では、大当たり遊技OUの実行期間の全体において所定の演出EB3を実行する。演出EB1〜EB3は互いに異なる演出である。
図26(a)及び(b)を参照する。実施例EX1_4では、図26(a)及び(b)に示すテーブルに従って大当たり遊技OUにおける大当たり演出パターンが選択及び決定される。即ち、
変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行しなかったケースにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき通A又は通Bの大当たり遊技OUが行われるとき、100%の確率で大当たり演出パターンPTNB1が選択され、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特A又は特Cの大当たり遊技OUが行われるとき、20%、80%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB2、PTNB3が選択され、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特B又は特Dの大当たり遊技OUが行われるとき、10%、90%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB2、PTNB3が選択される。
変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出が実行されるのは特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している時に限られ、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいては、大当たり遊技OUについて、100%の確率で大当たり演出パターンPTNB3が選択される。
尚、大当たり演出パターンPTNB3が選択される際には、特図判定用情報JJに対する変動停止コマンドの受信に応答して、3図柄又は7図柄のゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示され、大当たり演出パターンPTNB1又はPTNB2が選択される際には、特図判定用情報JJに対する変動停止コマンドの受信に応答して、3図柄及び7図柄以外の何れかの数字図柄によるゾロ目にて第1〜第3装飾図柄が停止表示されるよう、第1〜第3装飾図柄の停止態様及び大当たり演出パターンが連動して決定される。
そうすると、演出EB1は、実行されている大当たり遊技が通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たり遊技である時にも実行されることがあるので、実行されている大当たり遊技が通常大当たりによる大当たり遊技である可能性があることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態に移行する可能性があることを示唆する演出として機能し、或いは、実行されている大当たり遊技が通常大当たり及び確変大当たりの何れかによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れかに移行することを示唆する演出として機能する。演出EB2及びEB3は、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の実行時に限って実行されるので、実行されている大当たり遊技が確変大当たりによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態に移行することを示唆する演出として機能する。この内、演出EB2は、演出EB1の後に行われる演出であって、いわゆる確変昇格演出として機能する。演出EB1、EB2、EB3は、夫々、例えば、画像表示部104において、文字「通常当たり」を含む画像を表示する演出、文字「確変昇格」を含む画像を表示する演出、文字「確変」を含む画像を表示する演出を含む(図26(c)参照)。
図26(a)及び(b)に示す方法によれば、演出制御部403は、通常大当たりによる大当たり遊技状態において演出EB1を実行可能であり、確変大当たりによる大当たり遊技状態において演出EB1を実行してから演出EB2を実行するときがある。但し、変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を行った場合においては、その後の大当たり遊技OUにおける大当たり演出パターンとして、大当たり演出パターンPTNB2を選択することを制限する。換言すれば、確変大当たりによる大当たり遊技状態において演出EB1を実行してから演出EB2及びEB3を実行するケースにおいては、その前の変動演出HEにおいて、第2特殊大当たり確定演出は実行されない(図26(c)参照)。
確変大当たりに当選していることを示唆する第2特殊大当たり確定演出を変動演出HEにて行った際には、その段階で、遊技者は、確変大当たりによる大当たり遊技が行われ且つ当該大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態に移行すると認識する。このようなケースにおいて、大当たり遊技中に、実行されている大当たり遊技が通常大当たりによる大当たり遊技である可能性があることを示唆する演出EB1を実行すると、遊技者は違和感を覚えることがあり、その後に実行される演出EB2が、遊技者にとって何も新しい情報も示唆しない無駄な演出(冗長な演出)になる可能性がある。また、演出EB1の機能(通常大当たりであることへの不安感等を煽る機能)が没却されるおそれもある。上記方法によれば、このような懸念が解消される。
但し、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を行った場合においても、稀に、大当たり演出パターンPTNB2が選択されることがありえるようにしても良い(図27(b)参照)。即ち例えば、図27(a)に示す如く、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいて、大当たり遊技OUについて、2%、98%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB2、PTNB3が選択されるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいて、大当たり遊技OUについて、1%、99%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB2、PTNB3が選択されるようにしても良い。
この場合、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において、大当たり演出パターンPTNB2が選択されることがあるものの、変動演出HE中に第2特殊大当たり確定演出を行ったときには、変動演出HE中に第2特殊大当たり確定演出を行わなかったときよりも、大当たり演出パターンPTNB2が選択され難い(図26(a)と図27(a)との対比)。
見方を変えれば、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において、大当たり遊技状態にて演出EB1を実行してから演出EB2を実行するケースでは、大当たり遊技状態にて演出EB1及びEB2を実行せずに演出EB3を実行するケースよりも、その前の変動演出HEにおいて、第2特殊大当たり確定演出が実行され難いものとなっている。
以下のようにも言える。特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を実行した状態で大当たり遊技中に大当たり演出パターンPTNB2による大当たり演出を行う確率(2%又は1%:図27(a))は、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を非実行とした状態で大当たり遊技中に大当たり演出パターンPTNB2による大当たり演出を行う確率(20%又は10%:図26(a))よりも低い。
尚、特A又は特Cの大当たり遊技中に実行される演出EB3の具体的内容と、特B又は特Dの大当たり遊技中に実行される演出EB3の具体的内容とは、互いに相違していても良い。また、特B又は特Dの大当たりに当選している場合において大当たり演出パターンPTNB2が選択されたとき、演出EB2はラウンド昇格演出としての機能を併せ持つこともある。
[実施例EX1_5]
実施例EX1_5を説明する。実施例EX1_5では、実施例EX1_3を前提とした大当たり遊技後の演出について説明する。
図28を参照し、実施例EX1_5においては、低確率電サポ遊技状態だけでなく高確率電サポ遊技状態においても、対象演出モードがチャンスモードに設定されることがあるものとする。従って、実施例EX1_5においては、
通常モードは、低確率非電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードであり、
ラッシュモードは、高確率電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを遊技者に示唆する演出モードであり、
チャンスモードは、低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態において対象演出モードに設定され且つ現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れかであることを遊技者に示唆する演出モードである。
図29に、実施例EX1_5に係り、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出のパターンを表す大当たり演出パターンと、大当たり遊技OUの終了後に実行されるモード演出を示す。大当たり演出パターンとして、大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3がある。大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3は、上述したものと同様である。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、変動演出HEの内容とに基づいて、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出の内容を決定することができる。この決定は、大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3の何れかの選択により行われ、選択された大当たり演出パターンによる大当たり演出が行われる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選していて且つ大当たり遊技OUの実行中において大当たり演出パターンPTNB2又はPTNB3による大当たり演出を行った場合には、大当たり遊技OUの終了後、直ちにラッシュモードを対象演出モードに設定して、ラッシュモードによるモード演出であるラッシュモード演出EC3を実行開始する(この場合に、後述のチャンスモード演出EC1が実行されることは無い)。実行開始したラッシュモード演出EC3を、次回の大当たり遊技が開始されるまで継続実行可能である。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選しており、従って大当たり遊技OUの実行中に大当たり演出パターンPTNB1による大当たり演出を行った場合には、大当たり遊技OUの終了後、直ちにチャンスモードを対象演出モードに設定してチャンスモードによるモード演出であるチャンスモード演出EC1を実行開始する。この際、大当たり遊技OUの終了後には遊技機100の遊技状態は低確率電サポ遊技状態であり、実行開始されたチャンスモード演出EC1を、次回の大当たり遊技が開始されるまで、又は、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態に移行して対象演出モードが通常モードに設定されるまで、継続実行可能である。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選していて且つ大当たり遊技OUの実行中において大当たり演出パターンPTNB1による大当たり演出を行った場合には、大当たり遊技OUの終了後、直ちにチャンスモードを対象演出モードに設定してチャンスモードによるモード演出であるチャンスモード演出EC1を実行開始する。この際、大当たり遊技OUの終了後には遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態であり、実行開始されたチャンスモード演出EC1は、所定のラッシュ突入時期まで継続実行されるが、ラッシュ突入時期にて所定のラッシュ突入演出EC2が実行された後、対象演出モードがチャンスモードからラッシュモードに切り替えられる、即ち、実行されるモード演出がチャンスモード演出EC1からラッシュモード演出EC3に切り替えられてラッシュモード演出EC3が実行開始される。実行開始されたラッシュモード演出EC3を、次回の大当たり遊技が開始されるまで継続実行可能である。
上記ラッシュ突入時期は、大当たり遊技OUの終了後の任意の時期であって良い。例えば、ラッシュ突入時期は、大当たり遊技OUの終了時から起算して、特別図柄の変動回数(特別図柄の変動表示を経て特別図柄が停止表示される回数であって、特図判定の実行回数と一致する)が所定回数に達した時期であって良い。この所定回数は、例えば通A又は通Bの大当たりに対する電サポ付与回数(即ち50回)と一致していても良いし、その電サポ付与回数より小さくても大きくても良い。
図30(a)〜(c)に、チャンスモード演出EC1、ラッシュ突入演出EC2、ラッシュモード演出EC3の例を示す。演出EC1〜EC3は、遊技者に右打ちを促す右打ち指示演出を含む、互いに異なる演出である。演出EC1、EC2、EC3は、夫々、例えば、画像表示部104において、文字「チャンスモード」を含む画像を表示する演出、文字「ラッシュ突入」を含む画像を表示する演出、文字「ラッシュモード」を含む画像を表示する演出を含む。尚、右打ちによって打ち出された遊技球のみが大入賞口111及び第2始動口106に入賞可能であるため大当たり遊技中においても右打ち指示演出が行われ、且つ、電サポ遊技状態においても常に右打ち指示演出が行われる。
チャンスモード演出EC1は、現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れであっても実行されることがあるので、現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態である可能性があることを示唆する演出として機能すると共に、現在の遊技状態が低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れかであることを示唆する演出としても機能する。
ラッシュ突入演出EC2及びラッシュモード演出EC3は、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であるときにしか実行されないので、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態であることを示唆する演出として機能する。この内、ラッシュ突入演出EC2は、実行されるモード演出がチャンスモード演出EC1からラッシュモード演出EC3に切り替わることを示唆する演出(換言すれば、対象演出モードがチャンスモードからラッシュモードに切り替わることを示唆する演出)としても機能する。
図31(a)及び(b)を参照する。実施例EX1_5では、図31(a)及び(b)に示すテーブルに従って大当たり遊技OUにおける大当たり演出パターンが選択及び決定される。即ち、
変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行しなかったケースにおいて、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき通A又は通Bの大当たり遊技OUが行われるとき、100%の確率で大当たり演出パターンPTNB1が選択され、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特A又は特Cの大当たり遊技OUが行われるとき、10%、10%、80%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB1、PTNB2、PTNB3が選択され、且つ、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特B又は特Dの大当たり遊技OUが行われるとき、10%、90%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB2、PTNB3が選択される。
変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出が実行されるのは特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している時に限られ、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいては、大当たり遊技OUについて、100%の確率で大当たり演出パターンPTNB3が選択される。
そうすると、演出EB1は、実行されている大当たり遊技が通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たり遊技である時にも実行されることがあるので、実行されている大当たり遊技が通常大当たりによる大当たり遊技である可能性があることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態に移行する可能性があることを示唆する演出として機能し、或いは、実行されている大当たり遊技が通常大当たり及び確変大当たりの何れかによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れかに移行することを示唆する演出として機能する。演出EB2及びEB3は、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の実行時に限って実行されるので、実行されている大当たり遊技が確変大当たりによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態に移行することを示唆する演出として機能する。この内、演出EB2は、演出EB1の後に行われる演出であって、いわゆる確変昇格演出として機能する。
図29及び図31(a)及び(b)に示す方法によれば、演出制御部403は、通常大当たりの大当たり遊技後の低確率電サポ遊技状態においてチャンスモード演出EC1を実行可能であり、確変大当たりの大当たり遊技後の高確率電サポ遊技状態においてチャンスモード演出EC1を実行してからラッシュ突入演出EC2及びラッシュモード演出EC3を実行するときがある。但し、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選していて且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を行った場合においては、大当たり演出パターンPTNB1が選択されることは無く、従って、大当たり遊技OUの後には、直ちに、ラッシュモードに移行する。換言すれば、確変大当たりによる大当たり遊技OUを経た高確率電サポ遊技状態においてチャンスモード演出EC1を実行してからラッシュ突入演出EC2及びラッシュモード演出EC3を実行するケースにおいては、大当たり遊技OUの前の変動演出HEにおいて、第2特殊大当たり確定演出は実行されない(図31(c)参照)。
確変大当たりに当選していることを示唆する第2特殊大当たり確定演出を変動演出HEにて行った際には、その段階で、遊技者は、確変大当たりによる大当たり遊技が行われ且つ当該大当たり遊技を経て高確率電サポ遊技状態に移行すると認識する。このようなケースにおいて、大当たり遊技後に、低確率電サポ遊技状態の可能性があることを示唆するチャンスモード演出EC1を実行すると、遊技者は違和感を覚えることがあり、その後に実行されるラッシュ突入演出EC2が、遊技者にとって何も新しい情報も示唆しない無駄な演出(冗長な演出)になる可能性がある。また、演出EC1の機能(低確率遊技状態であることへの不安感等を煽る機能)が没却されるおそれもある。上記方法によれば、このような懸念が解消される。
但し、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を行った場合においても、稀に、大当たり演出パターンPTNB1(又はPTNB2)を選択し且つ大当たり遊技OUの後に移行する高確率電サポ遊技状態においてチャンスモード演出EC1を実行してからラッシュ突入演出EC2及びラッシュモード演出EC3を実行することがありえるようにしても良い(図32(b)参照)。大当たり遊技OUの後、チャンスモード演出EC1の実行を経て実行されるラッシュ突入演出EC2を、便宜上、事後昇格演出と称する。
即ち例えば、図32(a)に示す如く、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいて、大当たり遊技OUについて、1%、1%、98%の確率で夫々大当たり演出パターンPTNB1、PTNB2、PTNB3が選択されるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ変動演出HEにおいて第2特殊大当たり確定演出を実行したケースにおいて、大当たり遊技OUについて、100%の確率で大当たり演出パターンPTNB3が選択されるようにしても良い。
この場合、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合において、大当たり演出パターンPTNB1が選択されて、結果、大当たり遊技OUの後に事後昇格演出が実行されるケースが発生するものの、変動演出HE中に第2特殊大当たり確定演出を行ったときには、変動演出HE中に第2特殊大当たり確定演出を行わなかったときよりも、大当たり演出パターンPTNB1が選択され難く(図31(a)と図32(a)との対比)、結果、事後昇格演出も実行され難い。
見方を変えれば、確変大当たりによる大当たり遊技OUを経た高確率電サポ遊技状態において、チャンスモード演出EC1を実行してからラッシュ突入演出EC2及びラッシュモード演出EC3を実行するケースでは、チャンスモード演出EC1及びラッシュ突入演出EC2を実行せずにラッシュモード演出EC3を実行するケースよりも、大当たり遊技OU前の変動演出HEにおいて、第2特殊大当たり確定演出が実行され難いものとなっている。
以下のようにも言える。特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合において、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を実行した状態で大当たり演出パターンPTNB1を選択することで大当たり遊技OUの後に事後昇格演出を行う確率(図32(a)参照)は、変動演出HEにて第2特殊大当たり確定演出を非実行とした状態で大当たり演出パターンPTNB1を選択することで大当たり遊技OUの後に事後昇格演出を行う確率(図31(a))よりも低い。
[実施例EX1_6]
実施例EX1_6を説明する。実施例EX1_6を、矛盾無き限り、第1実施形態に属する任意の他の実施例に組み合わせることができる。実施例EX1_6では、実施例EX1_1を基礎としつつ、操作対応演出X1の演出態様を決定するためのテーブルを実施例EX1_1とは異ならせる。以下、これについて説明する。
図33に、実施例EX1_6にて利用される、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定するためのテーブルTBLA及びTBLCを示す。実施例EX1_6では、遊技機100の遊技状態に応じてテーブルTBLA又はTBLCが選択的に使用される。即ち、第1遊技状態においてはテーブルTBLAが使用され、第1遊技状態と異なる第2遊技状態においてはテーブルTBLCが使用される。ここでは、第1遊技状態は、低確率非電サポ遊技状態であるとし、第2遊技状態は、低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態であるとする。
テーブルTBLAは、図19に示したものと同様のものであり、テーブルTBLA1〜TBLA4を含んで構成される。演出制御部403は、第1遊技状態において(即ち特図判定用情報JJに対する特図判定が第1遊技状態にて行われた場合において)、特図判定用情報JJがハズレであるときにはテーブルTBLA1を用いて、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるときにはテーブルTBLA2を用いて、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるときにはテーブルTBLA3を用いて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるときにはテーブルTBLA4を用いて、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定し、決定した演出態様による操作対応演出X1を実行する。
具体的には、演出制御部403は、第1遊技状態において(即ち特図判定用情報JJに対する特図判定が第1遊技状態にて行われた場合において)、
特図判定用情報JJがハズレであるとき、テーブルTBLA1を用い、緑CI演出、赤CI演出を、夫々、70%、30%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるとき、テーブルTBLA2を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるとき、テーブルTBLA3を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、テーブルTBLA4を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、15%、5%、5%の確率で操作対応演出X1として実行する。
テーブルTBLCは、テーブルTBLC1〜TBLC4を含んで構成される。演出制御部403は、第2遊技状態において(即ち特図判定用情報JJに対する特図判定が第2遊技状態にて行われた場合において)、特図判定用情報JJがハズレであるときにはテーブルTBLC1を用いて、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるときにはテーブルTBLC2を用いて、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるときにはテーブルTBLC3を用いて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるときにはテーブルTBLC4を用いて、操作対応演出X1の演出態様(内容)を決定し、決定した演出態様による操作対応演出X1を実行する。
具体的には、演出制御部403は、第2遊技状態において(即ち特図判定用情報JJに対する特図判定が第2遊技状態にて行われた場合において)、
特図判定用情報JJがハズレであるとき、テーブルTBLC1を用い、緑CI演出、赤CI演出を、夫々、70%、30%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるとき、テーブルTBLC2を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出を、夫々、15%、60%、25%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるとき、テーブルTBLC3を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、5%、10%、10%の確率で操作対応演出X1として実行し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるとき、テーブルTBLC4を用い、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出を、夫々、15%、60%、5%、10%、10%の確率で操作対応演出X1として実行する。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果と、自身が発生する演出用乱数等を用いて、上述の確率にて、操作対応演出X1の演出態様を決定する。第1及び第2遊技状態の何れにおいても、特図判定用情報JJがハズレであるとき、虹演出、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。第1遊技状態において特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりあるとき、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。第2遊技状態において特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりあるとき、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されること無い。
虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、判定対象TT(ここでは特図判定用情報JJ)が大当たりであるときにしか実行されない。従って、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、何れかの種類の大当たりに当選していることを示唆する大当たり確定演出に属する。つまり、大当たり確定演出が示唆する大当たりの期待度は100%である。何れかの種類の大当たりに当選していることの示唆は、何れかの種類の大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
第1遊技状態において、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出の内、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出のみに関しては、特B又は特Dの大当たりであるときにしか実行されない。従って、第1遊技状態において、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する第1特殊大当たり確定演出に属する。特B又は特Dの大当たりに当選していることの示唆は、特B又は特Dによる大当たり遊技(ここでは10Rの大当たり遊技)が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
但し、第2遊技状態においては、特B又は特Dだけでなく、特A又は特Cの大当たりの際にも、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出が実行されうる。テーブルTBLCが用いられた場合には、確変大当たりの時にのみ上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出が実行されるので、第2遊技状態における上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出は、確変大当たりに当選していることを示唆する演出に属する。確変大当たりに当選していることの示唆は、確変大当たりによる大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
第1及び第2遊技状態の夫々において、緑CI演出及び赤CI演出は、大当たりであるときにもハズレであるときにも実行されるため、大当たり確定演出には属さない。緑CI演出及び赤CI演出は共に判定対象TTに対する大当たりの期待度を示唆するものであるが、それらが示唆する大当たりの期待度は100%未満である。上述の期待度算出式及びテーブルTBLA及びTBLCから理解されるように、赤CI演出は、緑CI演出よりも、何れかの種類の大当たりの期待度が高いことを示唆している。
大当たり遊技状態には、通A、通B、特A又は特Cの大当たりによる4R分の大当たり遊技状態と、それよりも遊技者に有利な、特B又は特Dの大当たりによる10R分の大当たり遊技状態と、がある。演出制御部403は、特図判定の結果に基づき、大当たり遊技状態となる前に、変動演出HEにて大当たり確定演出を実行するときがある。第1遊技状態においては、テーブルTBLAが用いられるので、特B又は特Dの大当たりの際に、複数種類の大当たり確定演出の内、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されるときがある一方で、通A、通B、特A又は特Cの大当たりの際には、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されない。このような上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を実行可能としておくことにより、第1遊技状態において、遊技者は、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出の発生を強く望むようになり、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が発生したときに、大きな喜びと安心感(10R分の大当たり遊技が行われることへの安心感)を得ることができる。
一方、第2遊技状態においては、テーブルTBLCが用いられるので、特A〜特Dの何れの大当たりの場合でも上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されるときがある。第2遊技状態は、第1遊技状態(低確率非電サポ遊技状態)にて大当たりが発生した場合に移行する遊技状態であるため、第2遊技状態で発生する大当たりは、いわゆる連荘大当たりである。連荘大当たりは遊技者にとって非常に喜ばしいものであるため、第1遊技状態では非常に限定された条件下でしか出現しないプレミアキャラ演出等を、連荘大当たり時に出現させれば、遊技者の気分が大いに盛り上がると期待される。そこで、第2遊技状態では、プレミアキャラ演出等の出現を許容する条件を緩めて4R分の大当たり時にもプレミアキャラ演出等の出現を可能とする。これにより、連荘大当たりによる喜びと、第1遊技状態では滅多にみられないプレミアキャラ演出等が頻繁に出現する喜びとが相まって、遊技に大きな面白みを感じてもらいやすくなる、と期待される。
また、以下のように考えることもできる。
第1遊技状態において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLA4による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
第1遊技状態において、テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件では、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を決定不可能である一方、テーブルTBLA4による決定条件では、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を決定可能である。
第1遊技状態において、演出制御部403は、通A、通B、特A又は特Cの大当たりによる4R分の大当たり遊技状態になる場合には、テーブルTBLA2又はTBLA3による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特B又は特Dの大当たりによる10R分の大当たり遊技状態になる場合には、テーブルTBLA4による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
一方、第2遊技状態において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A又は通Bに当選しているという条件下においては、テーブルTBLC2による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているという条件下においては、テーブルTBLC3又はTBLC4による決定条件で、複数種類の大当たり確定演出の内、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
第2遊技状態において、テーブルTBLC2による決定条件では、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を決定不可能である一方、テーブルTBLC3又はTBLC4による決定条件では、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を決定可能である。
第2遊技状態において、演出制御部403は、通A又は通Bの大当たりによる大当たり遊技を行うと判定された場合には、テーブルTBLC2による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特A又は特Cの大当たりによる大当たり遊技を行うと判定された場合には、テーブルTBLC3による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能であり、特B又は特Dの大当たりによる大当たり遊技を行うと判定された場合には、テーブルTBLC4による決定条件で、実行する大当たり確定演出を決定可能である。
また、第1遊技状態における特B又は特Dの大当たり時において、上部ギミック演出の出現率とプレミアキャラ演出の出現率を互いに異ならせても良い。即ち例えば、第1遊技状態において特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選したと判定された場合、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、8%、2%の確率で操作対応演出X1として実行されるよう、テーブルTBLA4を変形しても良い。
同様に例えば、第2遊技状態において特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選したと判定された場合、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、8%、2%の確率で操作対応演出X1として実行されるようテーブルTBLC3を変形しても良く、これに代えて或いはこれに加えて、第2遊技状態において特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選したと判定された場合、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出、プレミアキャラ演出が、夫々、15%、60%、15%、2%、8%の確率で操作対応演出X1として実行されるようテーブルTBLC4を変形しても良い。これによれば、第2遊技状態において、プレミアキャラ演出が実行された場合には上部ギミック演出が実行された場合よりも、特B又は特Dの大当たりに当選している可能性が高いため、遊技者は、上部ギミック演出よりもプレミアキャラ演出の出現を望むようになり、プレミアキャラ演出の出現時には、より大きな喜びを得ることができる。
また、第1遊技状態において、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、上部ギミック演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に限ってプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、テーブルTBLAを変形しても良い。
これに代えて又はこれに加えて、第2遊技状態において、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、上部ギミック演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に限ってプレミアキャラ演出が操作対応演出X1として実行されることがあるように、テーブルTBLCを変形しても良い。
また、第2遊技状態において、特図判定用情報JJが第2始動口106への遊技球入球に基づく特C又は特Dの大当たりに当選している場合には操作対応演出X1として上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されうるように、且つ、特図判定用情報JJが第1始動口105への遊技球入球に基づく特A又は特Bの大当たりに当選している場合には操作対応演出X1として上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されることが無いように、テーブルTBLCを変形しても良い。
また、第2遊技状態において、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合にも、操作対応演出X1として上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されうるように、テーブルTBLCを変形しても良い。
基本的に、第1遊技状態では、第1始動口105及び第2始動口106の内、第1始動口105にのみ遊技球が入球しうる左打ちにて遊技が行われ、第2遊技状態では、第1始動口105及び第2始動口106の内、第2始動口106にのみ遊技球が入球しうる右打ちにて遊技が行われる。このため、第1遊技状態では、通B、特C及び特Dの大当たりの存在を無視し、通A、特A又は特Bの大当たりにのみ注目して、テーブルTBLAによる操作対応演出X1の決定方法が適用されても良く、第2遊技状態では、通A、特A及び特Bの大当たりの存在を無視し、通B、特C又は特Dの大当たりにのみ注目して、テーブルTBLCによる操作対応演出X1の決定方法が適用されても良い。
[実施例EX1_7]
実施例EX1_7を説明する。実施例EX1_7では、上述の各実施例に対する幾つかの変形例を説明する。尚、実施例EX1_7を含む第1実施形態に記載の事項を、矛盾無き限り、後述の他の実施形態にも適用可能である。
操作対応演出X1を含む操作演出は、ボタン演出及びレバー演出の何れかとされる。
上述の各実施例において、操作対応演出X1として大当たり確定演出(虹演出、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出)が実行される場合には、操作対応演出X1として大当たり確定演出(虹演出、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出)が実行されない場合よりも、操作対応演出X1を含む操作演出としてレバー演出が実行され易くなるように(逆に言えばボタン演出が実行され難くなるように)、操作対応演出X1を含む操作演出の態様を決定しても良い。
これに類似して、上述の各実施例において、操作対応演出X1として上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行される場合には、操作対応演出X1として上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されない場合よりも、操作対応演出X1を含む操作演出としてレバー演出が実行され易くなるように(逆に言えばボタン演出が実行され難くなるように)、操作対応演出X1を含む操作演出の態様を決定しても良い。
上述の各実施例では、緑CI演出、赤CI演出、虹演出、上部ギミック演出及びプレミアキャラ演出の何れかが演出X1として実行されており、演出X1が、変動演出HEにおけるリーチ演出の実行期間中に実行される操作対応演出であるとしたが(図18参照)、演出X1は、変動演出HEにおいてリーチ演出が実行されていないタイミングにて実行される操作対応演出であっても良いし、操作手段(演出ボタン121又は演出レバー127)への操作の入力有無に関係無く変動演出HE中の所定タイミングで実行される演出であっても良い。
また、特図判定用情JJに対する特図判定の結果に基づき、1つの変動演出HEの中で虹演出を演出X1として実行するとき、当該1つの変動演出HEの中で虹演出を1回だけ実行するときと複数回実行するときがある一方で、1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出(従って上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出;図19、図24参照)を演出X1として実行するとき、当該1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出は常に1回だけ実行される。即ち例えば、第1又は第2特殊大当たり確定演出としてのプレミアキャラ演出に注目した場合、プレミアキャラ演出は1つの変動演出HEの中で複数回実行されることが無いようにすると良い。これにより、プレミアキャラ演出等の希少性が高まり、プレミアキャラ演出等が出現した時に大きな喜びを遊技者に与えることができる。
或いは、1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出を演出X1として実行するとき、当該1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出を複数回実行することが有り得るようにしつつも、虹演出よりも第1又は第2特殊大当たり確定演出(特に例えばプレミアキャラ演出)は変動演出HEにて複数回実行され難いようにすると良い。
より具体的には例えば、1つの変動演出HEの中で虹演出を演出X1として実行するとき、演出用乱数等を用いて、当該1つの変動演出HEの中で虹演出を1回だけ実行する確率が70%となり且つ虹演出を2回実行する確率が30%となるように、且つ、1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出(特に例えばプレミアキャラ演出)を演出X1として実行するとき、当該1つの変動演出HEの中で第1又は第2特殊大当たり確定演出(特に例えばプレミアキャラ演出)を1回だけ実行する確率が99%となり且つ第1又は第2特殊大当たり確定演出(特に例えばプレミアキャラ演出)を2回実行する確率が1%となるようにすると良い。
1つの変動演出HEの中で虹演出が複数回実行されるとき、複数回の虹演出の具体的演出内容に多少の違いはあっても良いし、複数回の虹演出は具体的演出内容においても互いに同じであっても良い。同様に、1つの変動演出HEの中で上部ギミック演出が複数回実行されるとき、複数回の上部ギミック演出の具体的演出内容に多少の違いはあっても良いし、複数回の上部ギミック演出は具体的演出内容においても互いに同じであっても良い。同様に、1つの変動演出HEの中でプレミアキャラ演出が複数回実行されるとき、複数回のプレミアキャラ演出の具体的演出内容に多少の違いはあっても良いし、複数回のプレミアキャラ演出は具体的演出内容においても互いに同じであっても良い。
上述したように、プレミアキャラ演出は、所定のプレミアキャラクタを示すプレミアキャラ画像を画像表示部104に表示する演出であるが、プレミアキャラ演出における具体的な演出内容は複数種類あっても良い。即ち例えば、図34(a)及び(b)を参照し、プレミアキャラ演出は、所定のプレミアキャラクタを示すプレミアキャラ画像1410を画像表示部104に表示する第1プレミアキャラ演出、又は、上記プレミアキャラクタを示す他のプレミアキャラ画像1410aを画像表示部104に表示する第2プレミアキャラ演出であって良い。プレミアキャラ画像1410aは、例えば、プレミアキャラ画像1410の縮小画像であって良い。プレミアキャラ演出を実行すると決定された場合、演出用乱数を用いた抽選により第1及び第2プレミアキャラ演出の何れかを選択的に実行することができる。或いは例えば、上述の第1遊技状態においてはプレミアキャラ演出として第1プレミアキャラ演出を行うように且つ上述の第2遊技状態においてはプレミアキャラ演出として第2プレミアキャラ演出を行うようにしても良い。第1プレミアキャラ演出も第2プレミアキャラ演出も、特別の演出態様の大当たり確定演出と言える。
大当たり遊技ではラウンド数が多いほど遊技者に有利であるので、図7の例によれば、特Bの大当たり遊技は特Aの大当たり遊技よりも遊技者に有利であり、且つ、特Dの大当たり遊技は特Cの大当たり遊技よりも遊技者に有利であり、且つ、特Aの大当たり遊技と特Cの大当たり遊技とに有利度合いに差異は無く、且つ、特Bの大当たり遊技と特Dの大当たり遊技とに有利度合いに差異は無い。
しかしながら、特A〜特Dの大当たり遊技間における有利度合いの相違又は同一性は、上述してきたものに限られず、任意に変更可能である。
例えば、特A、特B、特C、特Dの大当たり遊技を構成するラウンド数を、10、16、4、8にしても良い。この場合、特Aの大当たり遊技は、特C及び特Dの大当たり遊技よりも、ラウンド数が多い点で有利度合いが大きい。
或いは例えば、特A、特B、特C、特Dの大当たり遊技を構成するラウンド数を、10、16、4、10にしても良い。この場合、特Aの大当たり遊技は、特Cの大当たり遊技よりもラウンド数が多い点で有利度合いが大きく、特Dの大当たり遊技とラウンド数が共通する点で有利度合いが共通する。
更に或いは例えば、特A、特B、特C、特Dの大当たり遊技を構成するラウンド数を、4、16、8、16にすることも可能である。
<<第2実施形態>>
遊技機100の第2実施形態を説明する。上述の内容による遊技機100は、所謂ループ機と称されるタイプの遊技機であるが、所謂Vループ機として遊技機100を構成するようにしても良い。Vループ機として遊技機100を構成する場合の実施形態を第2実施形態として説明する。
図35(a)〜(c)は、第2実施形態に係る大入賞口111の内部構造を示す模式図である。図35(a)〜(c)の夫々において、上下方向は図1における上下方向に対応し、右左方向は図1における前後方向に対応する。即ち、図35(a)〜(c)は、遊技機100を左方から側面視した場合の、大入賞口111の内部構造を示す図であるといえる。大入賞口111の内部領域は、大入賞口111が開状態である場合に遊技球が進入可能な領域である。大入賞口111が開状態である場合と比べ、大入賞口111が閉状態である場合には、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は困難である。実質的には、大入賞口111が閉状態であるとき、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入は不可能であり、大入賞口111が開状態であるときにのみ、大入賞口111の内部領域への遊技球の進入が可能となる。図35(a)〜(c)において、破線円並びに破線による線分及び折れ線にて、遊技球の流れを表している。
図35(a)において大入賞口111は閉状態であり、図35(b)及び(c)において大入賞口111は開状態である。大入賞口111の内部領域には、V領域141、非V領域142、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141又は非V領域142に導くための案内部材143、及び、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球をV領域141に入球させるか否かを振り分けるための振分部材144が設けられている。遊技球がV領域141に入球することと、遊技球がV領域141を通過することは同義である。尚、図35(a)〜(c)では、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が前後方向(遊技者から見て前後方向)に移動してV領域141又は非V領域142に向かうことを想定しているが、大入賞口111の内部領域に進入した遊技球が左右方向に移動してV領域141又は非V領域142に向かうような構成を採用するようにしても良い。
振分部材144はV領域141の近傍に設けられ、V領域141は振分部材144が作動しているときにのみ開放される領域である。振分部材144は、遊技球をV領域141へ入球し難くさせる閉状態(図35(b)に示す状態)と、閉状態よりも遊技球をV領域141へ入球しやすくさせる開状態(図35(c)に示す状態)の内の、どちらかの状態をとる。実質的には、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球のV領域141への入球は不可能であり、振分部材144が開状態であるときにのみ、遊技球のV領域141への入球が可能になる。振分部材144が開状態となることを、振分部材144の開放又はV領域141の開放とも言う。
大入賞口111の内部領域に進入した遊技球がV領域141に入球しなかった場合、その遊技球は非V領域142に導かれる。従って、振分部材144が閉状態であるとき、遊技球はV領域141に入球することなく非V領域142に導かれる。非V領域142は常時開放されている領域であり、非V領域142に導かれた遊技球は非V領域142に入球する。詳細は後述するがV領域141は確率変動機能作動スイッチとして機能し、V領域141に遊技球が入球した場合、その後の遊技機100の遊技状態が高確率遊技状態に制御される。
図36は、第2実施形態に係る大当たりの種類を示す図である。第2実施形態でも、基本実施形態及び第1実施形態と同様(図7参照)、大当たりの種類として、通A、通B、特A〜特Dがある。但し、通A、通B、特A及び特Cのラウンド数は5であり、特B及び特Dのラウンド数は10である。尚、大当たりにおける“R”はラウンドを示す。
第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが通A、特A、特Bとなる割合は、夫々、50%、45%、5%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、通B、特C、通Dとなる割合は、夫々、35%、30%、35%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
各ラウンド遊技における大入賞口111の最大開放時間である規定最大開放時間として、所定のショート開放時間(例えば0.2秒)とショート開放時間よりも長い所定のロング開放時間(例えば30秒)とがある。通A及び通Bの夫々の大当たり遊技を構成する5つのラウンドの内、特定のラウンドにおける規定最大開放時間はショート開放時間であって、それ以外の4つのラウンドにおける規定最大開放時間はロング開放時間である。特A及び特Cの夫々の大当たり遊技を構成する5つのラウンドにおける規定最大開放時間は、全てロング開放時間である。ショート開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技では、大入賞口111への遊技球の入球が実質的に困難であるため(入球があってもせいぜい1個)、通A及び通Bの夫々の大当たり遊技のラウンド数は実質的に“4”であると言える。特B及び特Dの夫々の大当たり遊技を構成する10のラウンド遊技の規定最大開放時間は、全てロング開放時間である。尚、通A又は通Bによる大当たりを4RVショート大当たりと称することができ、特A又は特Cによる大当たりを5RVロング大当たりと称することができ、特B又は特Dによる大当たりを10RVロング大当たりと称することができる。
ロング開放時間を規定最大開放時間とするラウンド遊技を多く含む大当たり遊技ほど、大当たり遊技において大入賞口111への入賞により得ることのできる賞球数が多く、遊技者により有利である。このため、特Aの大当たり遊技は通Aの大当たり遊技よりも有利であり、特Bの大当たり遊技は特Aの大当たり遊技よりも更に有利である。同様に、特Cの大当たり遊技は通Bの大当たり遊技よりも有利であり、特Dの大当たり遊技は特Cの大当たり遊技よりも更に有利である。また、後述の説明から明らかとなるが、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技後には基本的に高確率遊技状態とされ、通A又は通Bの大当たり遊技後には基本的に低確率遊技状態とされるため、大当たり遊技後における大当たりの当選し易さに関しても、特A〜特Dの大当たり遊技は通A及び通Bの大当たり遊技よりも有利であると言える。
大当たり遊技中において、V領域141に遊技球が入球すること(換言すれば、遊技球がV領域141を通過すること)を、“V入賞”と称する。特A〜特Dの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が容易であるのに対し、通A及び通Bの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が困難である(即ち、前者の大当たり遊技と後者の大当たり遊技との比較において、前者の大当たり遊技の方が後者の大当たり遊技よりもV入賞が容易であり、後者の大当たり遊技の方が前者の大当たり遊技よりもV入賞が困難である)。
周知技術であるため詳細な説明は割愛するが、V入賞の容易/困難性の実現方法につき簡単に説明する。主制御部401は、任意の大当たり遊技において特定のラウンド(例えば第3ラウンド)においてのみ振分部材144を所定の振分部材開放パターンに従って開閉動作させ、それ以外のタイミングでは振分部材144を閉状態で維持する。特A〜特Dの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がロング開放時間とされ、且つ、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば容易にV入賞が発生するように振分部材開放パターンが設定されている。これに対し、通A及び通Bの各大当たり遊技における特定のラウンドでは規定最大開放時間がショート開放時間とされているため、特定のラウンドにおいて遊技球が大入賞口111に入球し難く、入球したとしても、遊技球が案内部材143上を通過して振分部材144に到達する前に振分部材144が開状態から閉状態に切り替わるように(つまりV入賞が発生しないように)、案内部材143の長さ等が定められている。
任意の種類の大当たり遊技中にV入賞があった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が高確率付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。大当たり遊技中にV入賞がなかった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率遊技状態に設定する。高確率付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特D、通A及び通Bの大当たりに対する高確率付与回数は全て10000回である。故に、V入賞の発生を含む特A〜特D、通A及び通Bの各大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態から低確率遊技状態に移行せしめられる。但し、通A及び通Bの各大当たり遊技においてV入賞を発生させることは実質的に不可能となるように遊技機100が構成されている。
また、大当たり遊技中におけるV入賞の有無に関係なく、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。電サポ付与回数の意義については上述した通りである。
特A〜特Dの大当たりに対する電サポ付与回数は全て10000回である。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が10000回に達すると(換言すれば特図判定が10000回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
通A及び通Bの大当たりに対する電サポ付与回数は共に50回である。故に、通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
故に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化をまとめると以下のようになる。
特A〜特Dの各大当たり遊技ではV入賞が容易であり、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば、通常、V入賞が発生する。
V入賞の発生を含む特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技中にV入賞が無かった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
通A及び通Bの各大当たり遊技では、V入賞は困難であって、実質的に不可能である。
V入賞の発生を含まない通A又は通Bの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、通A又は通Bの大当たり遊技中にV入賞が発生した場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)遊技機100の遊技状態を高確率非電サポ遊技状態に設定し、当該大当たり遊技の終了後、次回の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち10000回に達すると)遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
これらの遊技状態の設定を実現すべく、特A〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「10000」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「10000」が設定される。通A又は通Bの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに夫々「10000」及び「50」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。
既に述べたように、遊技状態設定処理にて設定された高確率遊技残回数Xは、“X≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“X=0”となると高確率遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は低確率遊技状態となる。遊技状態設定処理にて設定された電サポ遊技残回数Jは、“J≧1”であるとき特図判定が1回実行されるごとに“1”だけ減算され、“J=0”となると電サポ遊技フラグにOFFが設定されて遊技機100の遊技状態は非電サポ遊技状態となる。
通A及び通Bの大当たり遊技にてV入賞が発生するという事態及び特A〜特Dの大当たり遊技にてV入賞が発生しないという事態を無視すれば、図8のフローチャートの動作は第2実施形態でも同様に当てはまり、また、第1実施形態で述べた事項は、矛盾無き限り、全て第2実施形態にも当てはまる。通A及び通Bの大当たりは通常大当たりに属すると考えることができ、特A〜特Dの大当たりは確変大当たりに属すると考えることができる。
<<第3実施形態>>
遊技機100の第3実施形態を説明する。遊技機100を所謂VST機として構成するようにしても良い。遊技機100をVST機として構成する場合の実施形態を第3実施形態として説明する。遊技機100をVST機として構成する場合、第2実施形態を基準として以下の変形を施せばよい。第3実施形態において特に述べない事項に関しては、矛盾無き限り、第2実施形態の記載が第3実施形態にも適用される。
図37は、第3実施形態に係る大当たりの種類を示す図である。第3実施形態では、大当たりの種類として、通A及び特B〜特Dがあり、通B及び特Aは存在しない。
第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが通A、特Bとなる割合は、夫々、50%、50%である。第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特Dとなる割合は、夫々、50%、50%である。第1、第2特別図柄についての大当たりの種類が上述した割合で定まるように、特図図柄判定テーブルTZtが形成される。
第3実施形態において、特Bの大当たり遊技におけるラウンド数は5であって且つ特Bの大当たり遊技を構成する5つのラウンドにおける規定最大開放時間は、全てロング開放時間である。通A、特C及び特Dの各大当たり遊技におけるラウンド数及び大入賞口111の開放態様は第2実施形態で述べた通りであり、振分部材144の開放パターン(振分部材開放パターン)も第2実施形態で述べた通りである。従って、第3実施形態では、通Aによる大当たりを4RVショート大当たりと称することができ、特B又は特Cによる大当たりを5RVロング大当たりと称することができ、特Dによる大当たりを10RVロング大当たりと称することができる。第2実施形態で説明したのと同様、特B〜特Dの夫々の大当たり遊技においてはV入賞が容易であるのに対し、通Aの大当たり遊技においてはV入賞が困難である(即ち、前者の大当たり遊技と後者の大当たり遊技との比較において、前者の大当たり遊技の方が後者の大当たり遊技よりもV入賞が容易であり、後者の大当たり遊技の方が前者の大当たり遊技よりもV入賞が困難である)。
通A及び特B〜特Dの大当たりに対する高確率付与回数は全て50回である。故に、V入賞の発生を含む通A及び特B〜特Dの各大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率遊技状態から低確率遊技状態に移行せしめられる。但し、通Aの大当たり遊技においてV入賞を発生させることは実質的に不可能となるように遊技機100が構成されている。
また、大当たり遊技中におけるV入賞の有無に関係なく、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数(即ち特別図柄が変動表示を介して変動停止した回数)が電サポ付与回数以上になると、遊技機100の遊技状態を非電サポ遊技状態に設定する。電サポ付与回数の意義については上述した通りである。
特B〜特Dの大当たりに対する電サポ付与回数は全て50回である。故に、特B〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
通Aの大当たりに対する電サポ付与回数も50回である。故に、通Aの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は電サポ遊技状態から非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
故に、大当たりの発生を契機とした遊技状態の変化をまとめると以下のようになる。
特B〜特Dの各大当たり遊技ではV入賞が容易であり、大当たり遊技中に右打ちを継続しておれば、通常、V入賞が発生する。
V入賞の発生を含む特B〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、特B〜特Dの何れかの大当たり遊技中にV入賞が無かった場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
通Aの大当たり遊技では、V入賞は困難であって、実質的に不可能である。
V入賞の発生を含まない通Aの大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を低確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
仮に、通Aの大当たり遊技中にV入賞が発生した場合、当該大当たり遊技の終了後、メインCPU411は、遊技機100の遊技状態を高確率電サポ遊技状態に設定し、その後、次回の大当たり(即ち、直前に発生した大当たりから見て次の大当たり)が発生することなく、特別図柄の変動回数が高確率付与回数以上且つ電サポ付与回数以上になると(即ち50回に達すると)、遊技機100の遊技状態を低確率非電サポ遊技状態に設定する。
これらの遊技状態の設定を実現すべく、特B〜特Dの何れかの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「50」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。通Aの大当たりに伴う遊技状態設定処理では、大当たり遊技中にV入賞があったならば、高確率遊技フラグ及び電サポ遊技フラグが共にONとされ且つ高確率遊技残回数X及び電サポ遊技残回数Jに共に「50」が設定され、大当たり遊技中にV入賞が無かったならば、高確率遊技フラグがOFFとされると共に高確率遊技残回数Xに「0」が設定され且つ電サポ遊技フラグがONとされると共に電サポ遊技残回数Jに「50」が設定される。
通Aの大当たり遊技にてV入賞が発生するという事態及び特B〜特Dの大当たり遊技にてV入賞が発生しないという事態を無視すれば、図8のフローチャートの動作は第3実施形態でも同様に当てはまり(但し、ステップS128では回数X及びJの夫々に50が設定される)、また、第1実施形態で述べた事項は、矛盾無き限り、全て第3実施形態にも適用される(但し、特A及び通Bについての記載は第3実施形態では無視される)。通Aの大当たりは通常大当たりに属すると考えることができ、特B〜特Dの大当たりは確変大当たりに属すると考えることができる。
特に、実施例EX1_6に示した方法を第3実施形態に適用すれば以下のような動作を実現でき且つ以下のような作用効果を期待できる。
大当たり遊技状態には、通Aの大当たりによる大当たり遊技状態と、それよりも遊技者に有利な特B又は特Cの大当たりによる大当たり遊技状態と、それらよりも遊技者に更に有利な特Dの大当たりによる大当たり遊技状態と、がある。演出制御部403は、特図判定の結果に基づき、大当たり遊技状態となる前に、変動演出HEにて大当たり確定演出を実行するときがある。第1遊技状態においては、図33のテーブルTBLAが用いられるので、特Bの大当たりの際に、複数種類の大当たり確定演出の内、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されるときがある一方で、通Aの大当たりの際には、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されない。このような上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出を実行可能としておくことにより、第1遊技状態において、遊技者は、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出の発生を強く望むようになり、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が発生したときに、大きな喜びと安心感(V入賞容易な大当たり遊技が行われることへの安心感)を得ることができる。
一方、第2遊技状態においては、図33のテーブルTBLCが用いられ、第2遊技状態で発生することが予想される特C及び特Dの何れの大当たりの場合でも上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出が実行されるときがある。VST機として形成された遊技機100では、第2遊技状態で発生する大当たりは基本的に第2始動口106への遊技球入球に基づく特C又は特Dの大当たりであり、特C又は特Dの大当たり遊技が行われると、実質的に大当たり遊技後の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされる。このため、VST機として形成された遊技機100での第2遊技状態では、付与されるラウンド数に関係なく、大当たりの発生は無条件に遊技者に喜ばしいものとなる。故に、第2遊技状態では、実行される大当たり遊技が特C及び特Dの大当たり遊技の何れであっても、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出の実行を可能とし、上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出の実行によって遊技者に大きな喜び(連荘大当たりの喜び)と安心感(V入賞容易な大当たり遊技が行われることへの安心感)を与えることができる。
また、実施例EX1_4に示した方法を第3実施形態に適用する際、以下のようにすればよい。
図38に、第3実施形態に係り、大当たり遊技OUにて実行される大当たり演出のパターンを表す大当たり演出パターンを示す。演出制御部403は、大当たり演出パターンPTNB1〜PTNB3の何れかを選択し、大当たり遊技OUの実行中において、選択した大当たり演出パターンによる大当たり演出を行う。大当たり演出パターンの選択方法は実施例EX1_4で述べた通りである。但し、特A及び通Bについての記載は第3実施形態では無視され、図38の例で考える大当たり遊技OUは、第1遊技状態での特図判定の結果として実行される大当たり遊技であるとする。
第3実施形態における大当たり演出パターンPTNB2及びPTNB3は、実施例EX1_4で述べた大当たり演出パターンPTNB2及びPTNB3(図25参照)と同じものである。第3実施形態における大当たり演出パターンPTNB1は、基本的に実施例EX1_4で述べた大当たり演出パターンPTNB1と同じものであるが、第3実施形態では、大当たり演出パターンPTNB1に演出EB2’が挿入される。
図39をも参照し、具体的に例えば、第3実施形態において、
大当たり演出パターンPTNB1による大当たり演出では、演出EB1の前半としてV獲得チャレンジ演出を行った後にV獲得失敗演出として演出EB2’を行い、その後に演出EB1の後半を行い、
大当たり演出パターンPTNB2による大当たり演出では、演出EB1の前半としてV獲得チャレンジ演出を行った後にV獲得成功演出として演出EB2を行い、その後に、演出EB1の後半ではなく演出EB3を行う。演出EB2及びEB2’は互いに異なる演出である。
第2実施形態にて述べたように、主制御部401は、任意の大当たり遊技において特定のラウンド(例えば第3ラウンド)においてのみ振分部材144を所定の振分部材開放パターンに従って開閉動作させ、それ以外のタイミングでは振分部材144を閉状態で維持する。特B〜特Dの各大当たり遊技では特定のラウンドにおけるV入賞が容易となっており、通Aの各大当たり遊技では特定のラウンドにおけるV入賞が困難(実質不可能)である。例えば、特定のラウンドが第3ラウンドである場合、大当たり演出パターンPTNB1における演出EB1の前半及び演出EB2’も、大当たり演出パターンPTNB2における演出EB1の前半及び演出EB2も、共通して、第1ラウンドから第2ラウンドにかけて実行される。
上述の如く、大当たり遊技OUが第1遊技状態での特図判定の結果として実行される大当たり遊技であると考えた場合、演出EB1は、実行されている大当たり遊技が通A及び特Bの何れの大当たり遊技である時にも実行されることがあるので、実行されている大当たり遊技が通常大当たりによる大当たり遊技である可能性があることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態に移行する可能性があることを示唆する演出として機能し、或いは、実行されている大当たり遊技が通常大当たり及び確変大当たりの何れかによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態に移行するかV入賞を条件に高確率電サポ遊技状態に移行するかの何れかであることを示唆する演出として機能する。演出EB2及びEB3は、特Bの大当たり遊技の実行時に限って実行されるので、実行されている大当たり遊技が確変大当たりによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経てV入賞を条件に高確率電サポ遊技状態に移行することを示唆する演出として機能する。
演出EB2’は、実行されている大当たり遊技が通常大当たりによる大当たり遊技であることを示唆すると共に大当たり遊技を経て低確率電サポ遊技状態に移行することを示唆する演出として機能する。但し、確変大当たりの際、多くの場合において大当たり演出パターンPTNB2又はPTNB3が選択されるようにしつつも、稀に大当たり演出パターンPTNB1が選択されうるように遊技機100を形成しても良く、その場合においては、演出EB2’は演出EB1と同様のものを示唆することになる。
VST機として形成された遊技機100に対し実施例EX1_4で述べた方法を用いれば、遊技機100をループ機として形成した場合と同様、確変大当たりによる大当たり遊技状態において演出EB1を実行してから演出EB2及びEB3を実行するケースにおいては、その前の変動演出HEにおいて、第2特殊大当たり確定演出は実行されない又は実行され難い(図26、図27)。
<<第4実施形態>>
遊技機100の第4実施形態を説明する。遊技機100を、いわゆる100%確変突入型のST機として構成するようにしても良い。
この場合、例えば、第1特別図柄についての特図当たり判定において(第1始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが特A、特Bとなる割合が、夫々、90%、10%となり、且つ、第2特別図柄についての特図当たり判定において(第2始動条件の成立に基づく特図当たり判定において)、大当たりに当選したとき、その大当たりが、特C、特Dとなる割合が、夫々、50%、50%となるように、特図図柄判定テーブルTZtを形成すれば良い。この場合における特A〜特Dの大当たり遊技の内容は、基本実施形態で述べた通りであり(図7参照)、第4実施形態では通A及び通Bの大当たりが発生することは無い。
そして、特A〜特Dの大当たりの夫々に対する高確率付与回数、電サポ付与回数を、夫々、50回、50回とする。故に、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後には遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態とされ、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技の終了後、他の大当たりが発生することなく、特別図柄の変動回数が50回に達すると(換言すれば特図判定が50回行われると)、遊技機100の遊技状態は高確率電サポ遊技状態から低確率非電サポ遊技状態に移行せしめられる。
矛盾無き限り、第1実施形態で述べた事項(特に例えば、実施例EX1_1、EX1_2、EX1_6及びEX1_7)を第4実施形態に適用することができる。但し、この適用の際、通A及び通Bについての記載は第4実施形態では無視される。
<<発明の考察>>
上述の実施形態にて具現化された発明について考察する。
本発明の一側面に係る遊技機W1は、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態/大当たり遊技後の電サポ遊技状態)にするか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技状態にすると判定された場合、前記特別遊技状態にする遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技状態には、第1の特別遊技状態(例:4R大当たり又は4RVショート大当たり/低確率電サポ遊技状態)と、前記第1の特別遊技状態よりも有利な第2の特別遊技状態(例:10R大当たり又は5RVロング大当たり/高確率電サポ遊技状態)と、があり、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記特別遊技状態になることを示唆する特定演出(大当たり確定演出)を実行するときがあり、前記特定演出には、複数種類の特定演出があり、前記第2の特別遊技状態になる場合、前記複数種類の特定演出のうち特別の特定演出(上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出)が実行されるときがあり、前記第1の特別遊技状態になる場合、前記特別の特定演出が実行されないことを特徴とする。
これにより、遊技者は、特別の特定演出の発生を強く望むようになり、特別の特定演出が発生したときには、特に大きな喜びと安心感(第2の特別遊技状態となることへの安心感)を得ることができる。
前記遊技機W1において例えば、前記演出実行手段は、前記第1の特別遊技状態において、前記第1の特別遊技状態の可能性があることを示唆する第1の演出(例:EA1、EB1、EC1)を実行するときがあり、前記第2の特別遊技状態において、前記第1の演出を実行してから前記第2の特別遊技状態であることを示唆する第2の演出(例:EA2、EB2、EC2)を実行するときがあり、前記第2の特別遊技状態において前記第1の演出が実行されてから前記第2の演出が実行される場合、前記特別の特定演出が実行され難い又は実行されないと良い。
特別の特定演出は、第1及び第2の特別遊技状態の内、第2の特別遊技状態になる場合に限って実行されうる。このため、特別の特定演出が行われた際には、その段階で、遊技者は、第2の特別遊技状態になることを認識する。そうすると、特別の特定演出が行われた後、第2の特別遊技状態において、第1の特別遊技状態の可能性があることを示唆する第1の演出を実行してから第2の特別遊技状態であることを示唆する第2の演出を実行すると、遊技者は違和感を覚えることがあり、第1の演出の機能(第1の特別遊技状態かもしれないことへの不安感等を煽る機能)が没却されると共に第2の演出が遊技者にとって何も新しい情報も示唆しない無駄な演出(冗長な演出)になる可能性がある。上記構成によれば、このような懸念が解消又は抑制される。
本発明の一側面に係る遊技機W2は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技を実行すると判定された場合、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記特別遊技には、第1の特別遊技(例:第1特別図柄による4R大当たり/4RVショート大当たり)と、前記第1の特別遊技よりも有利な第2の特別遊技(例:第1特別図柄による10R大当たり/5RVロング大当たり)と、があり、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記特別遊技が実行されることを示唆する特定演出(大当たり確定演出)を実行するときがあり、前記特定演出には、演出態様が異なる複数の特定演出があり、前記第2の特別遊技が実行される場合、前記複数の特定演出のうち特別の演出態様の特定演出(上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出)が実行されるときがあり、前記第1の特別遊技が実行される場合、前記特別の演出態様の特定演出が実行されないことを特徴とする。
これにより、遊技者は、特別の演出態様の特定演出の発生を強く望むようになり、特別の演出態様の特定演出が発生したときには、特に大きな喜びと安心感(第2の特別遊技が実行されることへの安心感)を得ることができる。
前記遊技機W2において、前記特別遊技が実行された後に、遊技者に有利な特定遊技状態(低確率/高確率電サポ遊技状態)で遊技を制御可能な遊技状態制御手段を更に設け、
前記特別遊技には、前記第1の特別遊技及び前記第2の特別遊技に加えて、第3の特別遊技(例:第2特別図柄による10R大当たり/10RVロング大当たり)と、前記第3の特別遊技よりも不利な第4の特別遊技(例:第2特別図柄による4R大当たり/5RVロング大当たり)と、があり、前記特定遊技状態で遊技が制御されていないときにおいて前記第2の特別遊技が実行される場合、前記特別の演出態様の特定演出が実行されるときがあり、前記特定遊技状態で遊技が制御されていないときにおいて前記第1の特別遊技が実行される場合、前記特別の演出態様の特定演出が実行されず、前記特定遊技状態で遊技が制御されているときにおいて前記第3の特別遊技及び前記第4の特別遊技の何れが実行される場合であっても、前記特別の演出態様の特定演出が実行されるときがあっても良い(図33参照)。
尚、この方法は上述の遊技機W1又は後述の遊技機W3にも適用可能であり、この場合、上述の遊技機W1又は後述の遊技機W3における“特別遊技状態にするか否かの判定”、“特別遊技状態”、“第1の特別遊技状態になる”、“第2の特別遊技状態になる”を、“特別遊技を行うか否かの判定”、“特別遊技”、“第1の特別遊技を実行する”、“第2の特別遊技を実行する”に読み替えると良い(同様の表現についても同様に読み替える)。
特定遊技状態は、特別遊技が実行された後に移行する遊技状態であるため、特定遊技状態で発生しうる第3又は第4の特別遊技は、いわゆる連続的な特別遊技(連荘大当たり遊技)である。連続的な特別遊技は遊技者にとって非常に喜ばしいものである。上記構成により、特定遊技状態では、特別の演出態様の特定演出の出現を許容する条件が緩められて、第3の特別遊技及び第4の特別遊技の何れが実行される場合であっても特別の演出態様の特定演出の実行が許容される。これにより、連続的な特別遊技が実行されることによる喜びと、特定遊技状態で遊技が制御されていないときでは実行されにくい特別の演出態様の特定演出が頻繁に出現する喜びとが相まって、遊技に大きな面白みを感じてもらいやすくなる、と期待される。
本発明の一側面に係る遊技機W3は、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態/大当たり遊技後の電サポ遊技状態)にするか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段により前記特別遊技状態にすると判定された場合、前記特別遊技状態にする遊技状態制御手段と、所定の演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、前記演出実行手段は、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記特別遊技状態になることを示唆する複数種類の特定演出(大当たり確定演出)のうち何れかを実行可能であり、第1の条件下(例:4R大当たり/通常大当たり/4RVショート大当たり時)においては第1の決定条件(例:図19のTBLA2、TBLA3又は図24のTBLB2)で前記複数種類の特定演出のうち実行する特定演出を決定可能であり、第2の条件下(例:10R大当たり/確変大当たり/5RVロング大当たり)においては第2の決定条件(例:図19のTBLA4又は図24のTBLB3、TBLB4)で前記複数種類の特定演出のうち実行する特定演出を決定可能であることを特徴とする。
特別遊技状態になることを示唆する特定演出の実行は、遊技者にとって喜ばしいものである。上記構成によれば、実際に実行する特定演出の種類を、そのときの条件に適応した決定条件で決定することができる。例えば、特別遊技状態の内容に応じ、実行する特定演出の種類を決定することで、特別遊技状態の内容と実行される特定演出の種類との対応関係を適切なものとすることができる。
前記遊技機W3において例えば、前記第1の決定条件は、特別の特定演出(上部ギミック演出又はプレミアキャラ演出)を決定不可能な条件であり、前記第2の決定条件は、前記特別の特定演出を決定可能な条件であると良い。
これにより、特別遊技状態にすると判定されたときの条件に応じて、特別の特定演出の実行可否を制御することが可能となる。
前記遊技機W3において例えば、前記特別遊技状態には、第1の特別遊技状態(例:4R大当たり又は4RVショート大当たり/低確率電サポ遊技状態)と、第2の特別遊技状態(例:10R大当たり又は5RVロング大当たり/高確率電サポ遊技状態)と、があり、前記演出実行手段は、前記第1の特別遊技状態になる場合、前記第1の決定条件で、実行する特定演出を決定可能であり、前記第2の特別遊技状態になる場合、前記第2の決定条件で、実行する特定演出を決定可能である
これにより、特別遊技状態の内容に応じて、実行する特定演出の種類を制御することが可能となる。
遊技機W1、W2又はW3における判定手段、遊技状態制御手段及び特別遊技実行手段は、遊技機100においては例えば主制御部401により実現される。
遊技機W1、W2又はW3における演出実行手段は、遊技機100においては例えば演出制御部403により実現される、或いは、演出制御部403及び演出実現要素(演出手段)により実現される。
特別遊技は特別入賞口の開放を伴う遊技を含む。特別入賞口は大入賞口111であって良く、従って特別遊技は大入賞口111の開放を伴う遊技(例えば大当たり遊技)であって良い。この場合、判定手段における判定は、特図当たり判定を含み、更に特図図柄判定及び特図変動パターン判定を含みうる。
尚、上述の各実施形態の説明においては、始動口105又は106へ遊技球が入球(入賞)することが第1始動条件又は第2始動条件の成立と捉えられていることがあるが、厳密には以下のように考えても良い。即ち、始動口105又は106へ遊技球が入球すること(詳細には当該入球が始動口SW414a又は414bにより検知されること)が所定の取得条件の成立に相当し、取得条件の成立によって特図判定用情報が取得される。その後、取得された特図判定用情報が特別図柄処理にて特図判定用情報記憶領域413aから判定対象TTとして読み出される状態に至ることが始動条件の成立に相当し、始動条件が成立したとき当該特図判定用情報に対し特図判定が行われる。
<<第5実施形態>>
遊技機100の第5実施形態を説明する。第5実施形態及び後述の各実施形態では、上述の各実施形態の技術に対する応用技術などを説明する。特に記述無き限り、基本実施形態及び第1〜第4実施形態で述べた内容が第5実施形態及び後述の各実施形態に適用される。第5実施形態において、基本実施形態又は第1〜第4実施形態にて述べた内容と矛盾する事項については、以下の第5実施形態中の記載が優先される。後述の他の実施形態についても同様である。また、基本実施形態を基礎として、上述の第1〜第4実施形態、第5実施形態及び後述の各実施形態の内、任意の2以上の実施形態を組み合わせることも可能である。
第5実施形態及び後述の各実施形態では、特に記述無き限り、遊技機100は基本実施形態で示したループ機として構成されているものとする。即ち、図7の如く、大当たりの種類として、通常大当たりに属する通A又は通Bの大当たりと、確変大当たりに属する特A、特B、特C又は特Dの大当たりとがあり、基本実施形態で示した遊技状態制御が行われるものとする(図8参照)。但し、第2実施形態で示したVループ機、第3実施形態で示したVST機、第4実施形態で示したST機として遊技機100を形成することも可能である。
図17(a)及び(b)を再度参照する。第5実施形態及び後述の各実施形態でも、説明の明確化のため、始動口105又は106への遊技球の入球に基づき取得された1つの特図判定用情報JJに注目する。既に述べた事項であるが、主制御部401は特図判定用情報JJに対して、特図当たり判定、特図図柄判定及び特図変動パターン判定から成る特図判定を行う(図3参照)。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドを主制御部401から受信すると、当該特図判定の結果に基づき、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの内容を決定し、第1〜第3装飾図柄の変動表示を含む変動演出HEを開始する。変動演出は、特別図柄の変動表示中において演出制御部403により実行される演出であって、特図判定の判定結果を示唆する演出を含む。また、主制御部401は、特図判定用情報JJに対して特図判定を行うと、当該特図判定に含まれる特図変動パターン判定の結果に応じた時間だけ特別図柄を変動表示させた後、当該特図判定の結果を示す態様で特別図柄を停止表示させる。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の開始に同期して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始し、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の停止に同期して、変動演出HEを終了させると共に当該特図判定の結果を示す態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示(本停止表示)させる。特図判定用情報JJが大当たりに当選していた場合においては、大当たりを示す態様で特別図柄が停止表示され且つ大当たりを示す態様で第1〜第3装飾図柄が停止表示された後(従って変動演出HEの終了後)、大当たり遊技OUが行われる。
演出制御部403は、変動演出HEを含む任意の演出を、演出手段を用いて実現する。演出手段には、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、枠可動役物117、演出ボタン121、演出レバー127、盤ランプ135、盤可動役物130の全部又は一部が含まれる(図1及び図2参照)。尚、既に述べた事項であるが、特に記述無き限り、演出制御部403の制御による任意の画像及び図柄(装飾図柄等)の表示は、画像表示部104におけるそれらの表示を指し、音、音声の出力とはスピーカ115からの音、音声の出力を指す。
第5実施形態及び後述の各実施形態にて述べる各種演出(変動演出HEを構成する各種演出を含む)は、特に記述無き限り、遊技機100の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態であるときに実行される(即ち低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときに実行される)と解されるが、特に記述無き限り、遊技機100の遊技状態が低確率電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態、高確率非電サポ遊技状態であるときに実行されると解されても良い。第5実施形態及び後述の各実施形態において、遊技機100の遊技状態に関する考慮が必要な場合には(例えば低確率非電サポ遊技状態と高確率電サポ遊技状態とで演出制御が異なる場合には)、遊技機100の遊技状態についての説明を別途設けることとする。
図40(a)〜(c)を参照する。図40(a)及び(b)は図9(a)及び(b)と同じものである。図40(a)において、SZL、SZR、SZCが、夫々、第1装飾図柄、第2装飾図柄、第3装飾図柄を表す。第1〜第3装飾図柄は、夫々、左図柄、右図柄、中図柄とも称される。演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄の夫々を、数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”が付された7種類の数字図柄、及び、数字図柄とは異なる特殊図柄の何れかにて停止表示させることができる。尚、数字図柄の代わりに、アルファベット等が付与された文字図柄などを用いても良い。特殊図柄としては、いわゆる擬似連演出の実行を示唆する図柄、或る演出モードへの移行を示唆する図柄などがある。数字“1”、“2”、“3”、“4”、“5”、“6”、“7”が付された数字図柄を、夫々、1図柄、2図柄、3図柄、4図柄、5図柄、6図柄、7図柄と称することがある。
演出制御部403は、特図判定の結果等に応じて、第1〜第3装飾図柄をゾロ目又は非ゾロ目の態様にて停止表示させることができる。ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられている状態を指す。ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、任意の大当たり又は特定の大当たりの告知(大当たり遊技が行われることの確定的な示唆)に相当する。非ゾロ目とは、所定の有効ライン上において第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄で揃えられていない状態を指す。非ゾロ目による第1〜第3装飾図柄の停止表示は、原則として、ハズレの告知(大当たり遊技が行われないことの確定的な示唆)に相当する。
図40(c)に示す如く、特図判定用情報JJが大当たりであるとき、変動演出HEにおいて、第1〜第3装飾図柄が2図柄にて揃えられたゾロ目(以下、2ゾロ目と称する)の態様にて仮停止表示される場合と、第1〜第3装飾図柄が3図柄にて揃えられたゾロ目(以下、3ゾロ目と称する)の態様にて仮停止表示されるときと、第1〜第3装飾図柄が7図柄にて揃えられたゾロ目(以下、7ゾロ目と称する)の態様にて仮停止表示されるときと、があるものとし、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目、3ゾロ目又は7ゾロ目の態様で本停止表示されるときがあるものとする。以下では、説明の簡略化上、特に記述無き限り、ゾロ目の種類は、2ゾロ目、3ゾロ目、7ゾロ目の3種類しかないと仮定する。
7ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、特B又は特Dの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A、通B、特A又は特Cの大当たりの当選時には実行されない。従って、7ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆している、と言える。
3ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A又は通Bの大当たりの当選時には実行されない。従って、3ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆している、と言える。
2ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりの当選時にも実行されうる。従って、2ゾロ目の態様にて第1〜第3装飾図柄を停止表示(仮停止表示、本停止表示)させる演出は、通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆している。
特B又は特Dの大当たりに当選していることの示唆は、特B又は特Dによる大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることの示唆は、特A〜特Dの何れかによる大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な高確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
通A又は通Bの大当たりに当選していることの示唆は、通A又は通Bによる大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりは遊技者に有利であるが高確率電サポ遊技状態よりは遊技者に不利な低確率電サポ遊技状態になることの示唆でもある。
通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆は、通A、通B及び特A〜特Dの何れかによる大当たり遊技が行われる大当たり遊技状態となることの示唆でもあり、大当たり遊技を経て低確率非電サポ遊技状態よりも遊技者に有利な低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態の何れかになることの示唆でもある。
[変動演出パターンの説明]
次に、幾つかの代表的な変動演出パターンによる変動演出を説明する。以下に示す変動演出では、リーチ演出としてSPリーチ演出が実行される場合とノーマルリーチ演出が実行される場合と、があるものとする。特図判定用情報JJが大当たりに当選しているときには変動演出HEにおいてSPリーチ演出の方がノーマルリーチ演出よりも実行される確率が高く、且つ、特図判定用情報JJがハズレであるときにはノーマルリーチ演出の方がSPリーチ演出よりも実行される確率が高くなるよう、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づいて変動演出HEの内容が決定される。このため、リーチ演出によって示唆される大当たりの期待度は、SPリーチ演出の方がノーマルリーチ演出よりも高い。以下に、SPリーチ当たり演出、SPリーチハズレ演出、ノーマルリーチ当たり演出、ノーマルリーチハズレ演出、テンパイ煽り付きハズレ演出、基本ハズレ演出を順次説明してゆくが、これらの内、SPリーチ当たり演出及びノーマルリーチ当たり演出は、特図判定用情報JJが何れかの種類の大当たりに当選しているときにのみ変動演出HEにて実行されることがあり、SPリーチハズレ演出、ノーマルリーチハズレ演出、テンパイ煽り付きハズレ演出及び基本ハズレ演出は、特図判定用情報JJがハズレであるときにのみ変動演出HEにて実行されることがある。
図41を参照し、SPリーチ当たり演出による変動演出HEの流れを説明する。SPリーチ当たり演出による変動演出HEでは、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄が、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を経て、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ成功演出を行う。SPリーチ当たり演出においてテンパイ煽り演出が実行されずにテンパイ成功演出が行われることもある。
変動演出HEにおいて1以上の予告演出が実行されることがある。予告演出は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき実行される演出であって、特図判定用情報JJに対する大当たりの期待度を示唆する演出であって良い。変動演出HEにおいて、テンパイ煽り演出又はテンパイ成功演出が実行される前に実行される予告演出を特にリーチ前予告演出と称する。SPリーチ当たり演出において、リーチ前予告演出が1以上実行されることもあるし、リーチ前予告演出が実行されないこともありうる。
SPリーチ当たり演出では、テンパイ成功演出の後に、発展先選択演出が実行される。尚、この段階で第1及び第2装飾図柄の表示位置及び表示サイズの変更が行われるが、それについては後述する。SPリーチ演出には複数の種類があって、発展先選択演出では、画像表示を利用して、実際に実行され得るSPリーチ演出の種類の候補が複数示された後、複数種類のSPリーチ演出の内、実際に実行される種類のSPリーチ演出を特定する演出が行われる。この特定する演出を経て、特定されたSPリーチ演出が実行される。但し、発展先選択演出が行われることなく、テンパイ成功演出の後、SPリーチ演出が開始されることが有り得て良い。
SPリーチ演出では、遊技上の課題(例えば遊技上の戦闘において主人公キャラクタが敵キャラクタに勝利するという課題)が発生し、当該課題が達成されるか否かを示す動画像表示を含んだ演出が実行される。まず、SPリーチ演出では、実行されるSPリーチ演出の遊技上のタイトルを表示するタイトル表示演出が実行された後に、動画像表示等から成る所定のSPリーチ中演出を経て、最終当落演出が実行される。タイトル表示演出及びSPリーチ中演出において大当たりの期待度を示唆する演出が行われて良い。最終当落演出において操作演出(図15参照)が行われる。当落演出において実行される操作演出を特に当落操作演出と称する。最終当落演出は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを最終的に示唆及び告知するための演出である。当落操作演出において、所定の操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力があった場合には、その入力に応答して操作対応演出(図16(a)及び(b)参照)を実行する。当落操作演出を含む任意の操作演出において、遊技者による所定操作は、上述したように(図16(a)及び(b)参照)、操作演出がボタン演出であればボタン操作であり、操作演出がレバー演出であればレバー操作である。操作対応演出は、操作演出の構成要素に含まれると考えても良いし、操作演出の後に実行される演出であると考えても良い(後述の他の実施形態においても同様)。
SPリーチ当たり演出において、当落操作演出での操作対応演出はSPリーチ成功演出である。SPリーチ当たり演出において、当落操作演出の操作有効期間内に所定操作の入力が無かった場合には当該操作有効期間の満了後にSPリーチ成功演出が実行される。SPリーチ当たり演出に関し、ここでは、SPリーチ成功演出がSPリーチ演出の構成要素に含まれると考えているが、SPリーチ成功演出がSPリーチ演出の構成要素に含まれないと考えるようにしても良い。
SPリーチ成功演出は特図判定用情報JJが大当たりに当選していることを示唆する演出である。SPリーチ成功演出では、SPリーチ演出において定められた遊技上の課題が達成される様子を示す動画像が表示され(図41では、その様子の図示を省略)、それと同時に又はその後に、第3装飾図柄(中図柄)が、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄にて仮停止表示される(即ち第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で仮停止表示される)。
SPリーチ成功演出の後、各装飾図柄の表示位置及び表示サイズの変更を伴って、第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で仮停止表示させるゾロ目仮停止演出が行われ、その後、再抽選演出が行われた後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させるゾロ目本停止演出が行われる。再抽選演出については後述するが、SPリーチ成功演出の後、再抽選演出が行われないことがあっても良い。
図42を参照し、SPリーチハズレ演出による変動演出HEの流れを説明する。SPリーチハズレ演出は、SPリーチ当たり演出と同様にテンパイ成功演出やSPリーチ演出を含み、最終当落演出が実行されるまでの演出は、SPリーチ当たり演出及びSPリーチハズレ演出間で共通である。
SPリーチハズレ演出において、当落操作演出での操作対応演出はSPリーチ失敗演出である。SPリーチハズレ演出において、当落操作演出の操作有効期間内に所定操作の入力が無かった場合には当該操作有効期間の満了後にSPリーチ失敗演出が実行される。SPリーチハズレ演出に関し、ここでは、SPリーチ失敗演出がSPリーチ演出の構成要素に含まれると考えているが、SPリーチ失敗演出がSPリーチ演出の構成要素に含まれないと考えるようにしても良い。
SPリーチ失敗演出は特図判定用情報JJがハズレであることを示唆する演出である。SPリーチ失敗演出では、SPリーチ演出において定められた遊技上の課題が達成されない様子を示す動画像が表示され(図42では、その様子の図示を省略)、それと同時に又はその後に、第3装飾図柄(中図柄)が、仮停止表示されている第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄にて仮停止表示される(即ち第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止表示される)。
SPリーチ失敗演出の後、各装飾図柄の表示位置及び表示サイズの変更を伴って、第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で仮停止表示させる非ゾロ目仮停止演出が行われ、その後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる非ゾロ目本停止演出が行われる。SPリーチハズレ演出、並びに、後述のノーマルリーチハズレ演出、テンパイ煽り付きハズレ演出及び基本ハズレ演出において、再抽選演出が行われることは無い。
図43を参照し、ノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEの流れを説明する。ノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEでは、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄が、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を経て、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ成功演出を行う。ノーマルリーチ当たり演出においてテンパイ煽り演出が実行されずにテンパイ成功演出が行われることもある。ノーマルリーチ当たり演出において、リーチ前予告演出が1以上実行されることもあるし、リーチ前予告演出が実行されないこともある。
ノーマルリーチ当たり演出では、SPリーチ演出が実行されずに(SPリーチ演出に発展することなく)、テンパイ成功演出の後にノーマルリーチ演出が実行される。ノーマルリーチ演出は、第3装飾図柄が、仮停止表示された第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆する演出であり、ノーマルリーチ当たり演出でのノーマルリーチ演出では当該所定時間を経て、第3装飾図柄を、仮停止表示された第1及び第2装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示させるノーマルリーチ成功演出が実行される。故に、ノーマルリーチ成功演出は特図判定用情報JJが大当たりに当選していることを示唆することになる。尚、ここでは、ノーマルリーチ当たり演出に関し、ノーマルリーチ成功演出がノーマルリーチ演出の構成要素に含まれると考えているが、ノーマルリーチ成功演出がノーマルリーチ演出の構成要素に含まれないと考えるようにしても良い。
ノーマルリーチ成功演出の後、再抽選演出が行われ、その後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄をゾロ目の態様で本停止表示させるゾロ目本停止演出が行われる。再抽選演出については後述するが、ノーマルリーチ成功演出の後、再抽選演出が行われないことがあっても良い。
図44を参照し、ノーマルリーチハズレ演出による変動演出HEの流れを説明する。ノーマルリーチハズレ演出は、ノーマルリーチ当たり演出と同様にテンパイ成功演出やノーマルリーチ演出を含み、ノーマルリーチ演出が実行されるまでの演出は、ノーマルリーチ当たり演出及びノーマルリーチハズレ演出間で共通である。ノーマルリーチ演出の内容自体もノーマルリーチ当たり演出及びノーマルリーチハズレ演出間で共通であるが、ノーマルリーチハズレ演出では、ノーマルリーチ成功演出の代わりに、第3装飾図柄を、仮停止表示された第1及び第2装飾図柄と非共通の数字図柄で仮停止表示させるノーマルリーチ失敗演出が実行される。故に、ノーマルリーチ失敗演出は特図判定用情報JJがハズレであることを示唆することになる。尚、ここでは、ノーマルリーチハズレ演出に関し、ノーマルリーチ失敗演出がノーマルリーチ演出の構成要素に含まれると考えているが、ノーマルリーチ失敗演出がノーマルリーチ演出の構成要素に含まれないと考えるようにしても良い。ノーマルリーチ失敗演出の後、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる非ゾロ目本停止演出が行われる。
図45を参照し、テンパイ煽り付きハズレ演出による変動演出HEの流れを説明する。テンパイ煽り付きハズレ演出による変動演出HEでは、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、第1装飾図柄を所定の数字図柄で仮停止表示し、その後、第2装飾図柄が、仮停止表示された第1装飾図柄と共通の数字図柄で仮停止表示されるか否かを所定時間にわたって示唆するテンパイ煽り演出を経て、第2装飾図柄を、仮停止表示された第1装飾図柄と非共通の数字図柄で仮停止表示させるテンパイ失敗演出を行う。テンパイ失敗演出の後には、第3装飾図柄の仮停止により第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で仮停止され、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄が非ゾロ目の態様で本停止表示される。
図46を参照し、基本ハズレ演出による変動演出HEの流れを説明する。基本ハズレ演出による変動演出HEでは、変動開始コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄の変動表示を開始した後、テンパイ煽り演出及び一切のリーチ演出を行うことなく、第1装飾図柄、第2装飾図柄、第3装飾図柄を、非ゾロ目を形成する態様で順次仮停止させ又は同時に仮停止させ、変動停止コマンドの受信に応答して第1〜第3装飾図柄を非ゾロ目の態様で本停止表示させる。
図47を参照し、リーチ演出に関わる装飾図柄の表示位置及び表示サイズについて説明する。図47において、領域2111〜2113、2121及び2122は、画像表示部104の全表示領域内に設定された互いに異なる表示領域を表している。表示領域2111〜2113の夫々の大きさ(面積)は、表示領域2121及び2122の夫々の大きさよりも大きい。表示領域2111〜2113の大きさは互いに同じであって良く、表示領域2121及び2122の大きさも互いに同じであって良い。画像表示部104の全表示領域内の中心に対して、表示領域2111の方が表示領域2121よりも近く且つ表示領域2112の方が表示領域2122よりも近い。
仮停止表示及び本停止表示される第1〜第3装飾図柄は、原則として、夫々、表示領域2111〜2113にて大サイズにて表示される。但し、変動演出HEにおいて特定の演出が行われているとき、第1及び第2装飾図柄(左及び右図柄)は、夫々、表示領域2121及び2122にて小サイズにて表示される。小サイズは大サイズよりも小さい。表示領域2121及び2122に表示される第1及び第2装飾図柄は、表示領域2111及び2112に表示される第1及び第2装飾図柄を縮小したものであると考えても良い。
具体的には、上述のテンパイ煽り演出、テンパイ成功演出及びテンパイ失敗演出が行われているときには、第1及び第2装飾図柄がそれぞれ大サイズにて表示領域2111及び2112に表示され(但し、テンパイ煽り演出における第2装飾図柄の表示位置は領域2112から若干ずれていることがある)、ゾロ目仮停止演出及びゾロ目本停止演出が行われる際には、第1〜第3装飾図柄が夫々大サイズにて表示領域2111〜2113に表示される。一方で、発展先選択演出及びSPリーチ演出が行われているときには、画像表示部104の画像領域の中央付近を主として用いて表示される発展先選択演出及びSPリーチ演出の内容を遊技者が視認し易くなるように、第1及び第2装飾図柄が小サイズにて表示領域2121及び2122に表示される。SPリーチ成功演出及びSPリーチ失敗演出においては、第1及び第2装飾図柄が小サイズにて表示領域2121及び2122に表示されつつ、SPリーチ演出の結末を遊技者に明確に示すべく、第3装飾図柄が大サイズにて表示領域2113に表示され、その後のゾロ目仮停止演出及び非ゾロ目仮停止演出にて、第1〜第3装飾図柄が夫々大サイズにて表示領域2111〜2113に表示される。
ノーマルリーチ演出が行われているときには、ノーマルリーチ演出自体が視認し易くなるように、第1及び第2装飾図柄が大サイズにて表示領域2111及び2112に表示され、第3装飾図柄も大サイズで表示領域2113内又は表示領域2113近傍に表示される。
SPリーチ当たり演出とノーマルリーチ当たり演出とを比較した場合、第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うときの(換言すれば第1〜第3装飾図柄が最初にゾロ目の態様で仮停止表示されるときの)第1及び第2装飾図柄の表示位置及び表示サイズが、SPリーチ当たり演出とノーマルリーチ当たり演出との間で互いに異なる。つまり、SPリーチ当たり演出ではSPリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うことになるが、そのとき、第1及び第2装飾図柄は小サイズにて表示領域2121及び2122に表示される。これに対し、ノーマルリーチ当たり演出ではノーマルリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃い、そのとき、第1及び第2装飾図柄は大サイズにて表示領域2111及び2112に表示される。尚、第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うときの第3装飾図柄の表示位置及び表示サイズも、SPリーチ当たり演出とノーマルリーチ当たり演出との間で互いに異なるようにしても良い。
図48(a)〜(c)を参照する。テンパイ煽り演出は数字図柄の種類だけ種類があり、テンパイ成功演出も数字図柄の種類だけ種類がある。第1装飾図柄が2図柄、3図柄、7図柄にて仮停止表示された状態で行われるテンパイ煽り演出を、夫々、2テンパイ煽り演出、3テンパイ煽り演出、7テンパイ煽り演出と称する。第1及び第2装飾図柄が共に2図柄、3図柄、7図柄で仮停止表示されるテンパイ成功演出を、夫々、2テンパイ成功演出、3テンパイ成功演出、7テンパイ成功演出と称する。iテンパイ煽り演出を経て行われるテンパイ成功演出はiテンパイ成功演出である(ここでiは2、3又は7)。テンパイ成功演出の後、SPリーチ成功演出、SPリーチ失敗演出、ノーマルリーチ成功演出又はノーマルリーチ失敗演出が行われるまでの間に、仮停止表示された第1及び第2装飾図柄が或る共通の数字図柄から他の数字図柄に変更されることも有り得て良いが、ここでは、そのような変更は無いものとする。
そうすると、SPリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、iテンパイ成功演出後のSPリーチ成功演出では、第1〜第3装飾図柄が数字図柄としてのi図柄で揃えられ、ノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、iテンパイ成功演出後のノーマルリーチ成功演出では、第1〜第3装飾図柄が数字図柄としてのi図柄で揃えられることになる(ここでiは2、3又は7)。
[再抽選演出]
図49を参照して再抽選演出を説明する。SPリーチ成功演出又はノーマルリーチ成功演出の後、再抽選演出が行われる前のゾロ目仮停止演出を、前段ゾロ目仮停止演出と称する。再抽選演出では、第1〜第3装飾図柄を再変動表示させる再変動表示演出(例えば第1〜第3装飾図柄がどの数字図柄であるのかが特定し難くなるような表示演出)が行われた後に、後段ゾロ目仮停止演出が行われる。ここではゾロ目の種類として2ゾロ目、3ゾロ目及び7ゾロ目の3種類しかないと仮定しているので、後段ゾロ目仮停止演出では、第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目、3ゾロ目又は7ゾロ目の態様で仮停止表示される。演出制御部403は、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目、3ゾロ目、7ゾロ目の態様で仮停止表示させる後段ゾロ目仮停止演出の後、変動停止コマンドを受信すると、夫々、第1〜第3装飾図柄を2ゾロ目、3ゾロ目、7ゾロ目の態様で本停止表示させる。
前段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目の態様が2ゾロ目であるときにおいて後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目の態様が3ゾロ目となるとき、再変動表示演出の後、後段ゾロ目仮停止演出の前に、所定の3昇格演出(例えば文字画像「良!」の表示演出)が実行される(但し、実行されないことが有り得ても良い)。3昇格演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A又は通Bの大当たりの当選時には実行されない。従って、3昇格演出は特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出である、と言える。
前段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目の態様が2ゾロ目又は3ゾロ目であるときにおいて後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目の態様が7ゾロ目となるとき、再変動表示演出の後、後段ゾロ目仮停止演出の前に、所定の7昇格演出(例えば文字画像「優!!」の表示演出)が実行される(但し、実行されないことが有り得ても良い)。7昇格演出は、特B又は特Dの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A、通B、特A又は特Cの大当たりの当選時には実行されない。従って、7昇格演出は特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する演出である、と言える。
図50を参照し、演出制御部403は、ゾロ目の種類として2ゾロ目、3ゾロ目及び7ゾロ目の3種類しかないとの仮定の下、自身が保持するテーブル2200に従ってゾロ目パターンPTNC1〜PTNC10の中から1つのゾロ目パターンを選択し、選択したゾロ目パターンにより大当たり時のゾロ目の態様を制御して良い。即ち例えば、上記仮定の下、演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を含んだ変動開始コマンドに基づき、自身が発生する演出用乱数等を適宜利用しつつ、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には、ゾロ目パターンPTNC1を100%の確率で選択し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、ゾロ目パターンPTNC2、PTNC3、PTNC4を、夫々、20%、30%、50%の確率で選択し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、ゾロ目パターンPTNC5、PTNC6、PTNC7、PTNC8、PTNC9、PTNC10を、夫々、15%、15%、20%、10%、20%、20%の確率で選択する。
ゾロ目パターンPTNC1、PTNC2及びPTNC5では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が共に2ゾロ目であり、
ゾロ目パターンPTNC3及びPTNC6では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が、夫々、2ゾロ目、3ゾロ目であり、
ゾロ目パターンPTNC4及びPTNC8では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が共に3ゾロ目であり、
ゾロ目パターンPTNC7では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が、夫々、2ゾロ目、7ゾロ目であり、
ゾロ目パターンPTNC9では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が、夫々、3ゾロ目、7ゾロ目であり、
ゾロ目パターンPTNC10では、前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出におけるゾロ目が共に7ゾロ目である。
特A又は特Cの大当たりに当選している場合において後段ゾロ目仮停止演出でのゾロ目を2ゾロ目とした場合、その後、大当たり遊技中などにおいて、演出制御部403は、3昇格演出と同等の昇格演出を行うことができる。特B又は特Dの大当たりに当選している場合において後段ゾロ目仮停止演出でのゾロ目を2ゾロ目又は3ゾロ目とした場合、その後、大当たり遊技中などにおいて、演出制御部403は、7昇格演出と同等の昇格演出を行うことができる。
尚、SPリーチ成功演出又はノーマルリーチ成功演出の段階で、第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目の態様で仮停止された場合には、再抽選演出を非実行としても良い。
[特図変動パターンテーブル]
図51に、特図変動パターンテーブルTHt(図2参照)に含められた特図変動パターンテーブル2300を示している。第5実施形態及び後述の各実施形態では、特に記述無き限り、任意の遊技状態においてテーブル2300を用いて特図変動パターン判定が行われるものとする。但し例えば、低確率非電サポ遊技状態、低確率電サポ遊技状態及び高確率電サポ遊技状態間で、互いに異なる特図変動パターンテーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにしても良い。
特図変動パターンテーブル2300は、特図変動パターンTHp_a[1]〜THp_a[Na]、THp_b[1]〜THp_b[Nb]、THp_c[1]〜THp_c[Nc]及びTHp_d[1]〜THp_d[Nd]を含む。ここでNaは4以上の整数であり、Nb、Nc及びNdの夫々は2以上の整数である。
各特図変動パターンは特別図柄の変動時間を規定している。特図変動パターンTHp_a[1]、THp_a[2]、THp_a[3]、THp_a[4]にて定義される特別図柄の変動時間は、夫々、7秒、15秒、30秒、60秒である。特図変動パターンTHp_b[1]、THp_c[1]及びTHp_d[1]にて定義される特別図柄の変動時間は30秒である。特図変動パターンTHp_b[2]、THp_c[2]及びTHp_d[2]にて定義される特別図柄の変動時間は60秒である。ここでは説明を省略するが、テーブル2300に含められ得る他の特図変動パターンに対しても所定の特別図柄の変動時間が対応付けられる。主制御部401は、特図変動パターンの選択を通じて特別図柄の変動時間を決定する決定手段と、特別図柄の変動表示を開始してから、決定された変動時間の経過後に特図当たり判定及び特図図柄判定の結果を示す態様で特別図柄を停止表示させる図柄表示制御手段を内包している、と言える。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果がハズレを示す場合、特図変動パターン乱数等を用いて特図変動パターンTHp_a[1]〜THp_a[Na]の何れかが選択される。特図変動パターンTHp_a[i]の選択確率をTKa[i]にて表す(iは整数)。そうすると“1>TKa[1]>TKa[2]>TKa[3]>TKa[4]>0”が満たされる。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が通A又は通Bの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用いて特図変動パターンTHp_b[1]〜THp_b[Nb]の何れかが選択される。特図変動パターンTHp_b[i]の選択確率をTKb[i]にて表す(iは整数)。そうすると“0<TKb[1]<TKb[2]<1”が満たされる。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が特A又は特Cの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用いて特図変動パターンTHp_c[1]〜THp_c[Nc]の何れかが選択される。特図変動パターンTHp_c[i]の選択確率をTKc[i]にて表す(iは整数)。そうすると“0<TKc[1]<TKc[2]<1”が満たされる。
特図判定用情報JJに対する特図判定の結果が特B又は特Dの大当たりを示す場合、特図変動パターン乱数等を用いて特図変動パターンTHp_d[1]〜THp_d[Nd]の何れかが選択される。特図変動パターンTHp_d[i]の選択確率をTKd[i]にて表す(iは整数)。そうすると“0<TKd[1]<TKd[2]<1”が満たされる。
図51には、各特図変動パターンに対応する変動演出の概要が、便宜上、示されている。尚、実際には、変動演出の内容を示すデータは、特図変動パターンテーブル2300に含まれている訳ではなく、演出制御部403に設けられたサブROM432内に格納されている。
特図判定用情報JJに対し特図変動パターンTHp_a[1]が選択されているとき、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、リーチ演出もテンパイ煽り演出も含まない基本ハズレ演出(図46参照)を実行する。
特図判定用情報JJに対し特図変動パターンTHp_a[2]が選択されているとき、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、リーチ演出を含まないがテンパイ煽り演出を含むテンパイ煽り付きハズレ演出(図45参照)を実行する。
特図判定用情報JJに対し特図変動パターンTHp_a[3]、THp_a[4]が選択されているとき、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、夫々、ノーマルリーチ演出を含むノーマルリーチハズレ演出(図44参照)、SPリーチ演出を含むSPリーチハズレ演出(図42参照)を実行する。
特図判定用情報JJに対し特図変動パターンTHp_b[1]、THp_c[1]又はTHp_d[1]が選択されているとき、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、ノーマルリーチ演出を含むノーマルリーチ当たり演出(図43参照)を実行する。
特図判定用情報JJに対し特図変動パターンTHp_b[2]、THp_c[2]又はTHp_d[2]が選択されているとき、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、SPリーチ演出を含むSPリーチ当たり演出(図41参照)を実行する。
SPリーチ演出に対応付けられる大当たりの期待度(即ちSPリーチ演出にて示唆される大当たりの期待度)が、ノーマルリーチ演出に対応付けられる大当たりの期待度(即ちノーマルリーチ演出にて示唆される大当たりの期待度)よりも高くなるように、各特図変動パターンの選択確率が設定され且つ変動演出の内容が決定される。最も単純な例として“Na=4”且つ“Nb=Nc=Nd=2”とすることができ、この場合には、図51に示すテーブル2300と大当たりに関する上述の期待度算出式とから導かれるように、SPリーチ演出に対応付けられる大当たりの期待度が、ノーマルリーチ演出に対応付けられる大当たりの期待度よりも高くなる。
また、特別図柄の変動時間の具体的数値例にて示されるように、基本ハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(7秒)よりもテンパイ煽り付きハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(15秒)の方が長く、テンパイ煽り付きハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(15秒)よりもノーマルリーチ当たり演出又はノーマルリーチハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(30秒)の方が更に長く、ノーマルリーチ当たり演出又はノーマルリーチハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(30秒)よりもSPリーチ当たり演出又はSPリーチハズレ演出が実行されるときの特別図柄の変動時間(60秒)の方が更に長い。
[大当たり確定演出]
基本実施形態や第1実施形態等にて述べてきたように、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているとき、特図判定用情報JJに対して大当たり確定演出を実行することがある。特図判定用情報JJがハズレであるとき、特図判定用情報JJに対して大当たり確定演出が実行されることは無い。
図52(a)及び(b)を参照し、大当たり確定演出は、まず、単純当確演出と確確演出に分類される。単純当確演出は通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりの当選時にも実行されうる。このため、単純当確演出は、通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出であり(換言すれば通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出は単純当確演出に属し)、単純当確演出を経て行われた大当たり遊技後には遊技機100の遊技状態が高確率電サポ遊技状態になる場合と低確率電サポ遊技状態になる場合(換言すれば高確率電サポ遊技状態にならない場合)とがある。これに対し、確確演出は特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A又は通Bの大当たりの当選時には実行されない。このため、確確演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出であり(換言すれば特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出は確確演出に属し)、確確演出を経て行われた大当たり遊技後には遊技機100の遊技状態が常に高確率電サポ遊技状態になる。
更に、確確演出は単純確確演出と超確確演出に細分化される。単純確確演出は特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A又は通Bの大当たりの当選時には実行されない。このため、単純確確演出は、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出である(換言すれば特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する演出は単純確確演出に属する)。これに対し、超確確演出は特B又は特Dの大当たりに当選しているときにのみ実行され、通A、通B、特A又は特Cの大当たりの当選時には実行されない。従って、超確確演出は、特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する演出である(換言すれば特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する演出は超確確演出に属する)。
このように、大当たり確定演出は単純当確演出及び確確演出を含んでいるが、それらの区別が必要な場合に用語“単純当確演出”及び“確確演出”を用いることとする。更に、確確演出は単純確確演出と超確確演出を含んでいるが、それらの区別が必要な場合に用語“単純確確演出”及び“超確確演出”を用いることとする。各々が単純当確演出、単純確確演出、超確確演出の何れかに分類される複数種類の大当たり確定演出は、互いに演出態様の異なる大当たり確定演出であり、その内、超確確演出に分類される大当たり確定演出は、遊技者にとって最も好ましい、特別の演出態様を有する大当たり確定演出であると考えることができる。但し、超確確演出に分類される大当たり確定演出も複数種類あって、複数種類の超確確演出の内、一部の超確確演出のみが特別の演出態様を有すると考えるようにしても良い。
演出制御部403は、任意の演出手段を用いて単純当確演出、単純確確演出及び超確確演出を実現して良い。例えば、画像表示部104による特定の画像の表示又はスピーカ115からの特定の音の出力により単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出を実現しても良いし、演出ライト部116又は盤ランプ135に含まれる発光素子を特定の発光態様で発光させる演出を単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出として機能させても良いし、可動役物130を特定の態様で作動させる演出を単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出として機能させても良い。また例えば、空気を吐出する吐出機構(不図示)を遊技機100に設けておき、該吐出機構から空気を吐出させる演出を単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出として機能させても良い。また例えば、演出ボタン121を振動させる機能を設けておき、特定のタイミングで演出ボタン121を振動させる演出を単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出として機能させても良い。
図53に、大当たり確定演出の例を幾つかあげる。大当たり確定演出には、第1特別キャラ演出、第2特別キャラ演出、第3特別キャラ演出、虹画像演出、特別テロップ演出、虹ランプ演出、Pフラッシュ演出及びPサイレン演出が含まれる。この他にも様々な演出が大当たり確定演出として実行されうるが、ここでは、この8種類の大当たり確定演出についての説明を設ける。
図54(a)〜(c)に示す如く、第1特別キャラ演出は第1特別キャラクタを表す画像2310を画像表示部104に表示する演出であり、第2特別キャラ演出は第2特別キャラクタを表す画像2320を画像表示部104に表示する演出であり、第3特別キャラ演出は第3特別キャラクタを表す画像2330を画像表示部104に表示する演出である。第1〜第3特別キャラクタは互いに異なるキャラクタである。
虹画像演出は虹色を構成する7色を含んだ画像を画像表示部104に表示する演出である。虹色を構成する7色とは、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色及び紫色である。虹画像演出として、虹文字演出、虹CI演出、虹背景演出、虹ボタン表示演出、虹レバー表示演出などがある。
図54(d)に示す如く、虹文字演出は、虹色の文字画像を表示する演出又は文字画像の表示領域周辺に虹色の画像を表示する演出である。
図54(e)に示す如く、虹CI演出は、虹色にて表現されるカットイン画像を表示する演出である。虹CI演出を操作演出における操作対応演出として実行することができる。
図54(f)に示す如く、虹背景演出は、変動演出を構成する任意の画像の背景画像として(例えばリーチ演出の構成画像の背景画像として)虹色の背景画像を表示する演出である。
図54(g)に示す如く、虹ボタン表示演出は、ボタン演出でのボタン画像1212(図16(a)参照)として、虹色の配色を有するボタン画像1212Rを表示する演出である。虹ボタン表示演出は、ボタン演出にて表示されるボタン画像1212(図16(a)参照)の周辺に虹色の配色を有するエフェクト画像を表示する演出、又は、該ボタン画像1212の表示領域を内包する表示領域であって該表示領域よりも大きな表示領域に虹色の配色を有する画像をボタン画像1212の背景画像として表示する演出を含んでいて良い。この場合、ボタン演出にて表示されるボタン画像1212にも虹色の配色を持たせても良いし(即ちボタン画像1212Rを表示しても良いし)、ボタン演出にて表示されるボタン画像1212自体は虹ボタン表示演出が実行されるときと実行されないときとで互いに共通の画像(虹色とは異なる、共通の配色を有する画像)であっても良い。
図54(h)に示す如く、虹レバー表示演出は、レバー演出でのレバー画像1222(図16(b)参照)として、虹色の配色を有するレバー画像1222Rを表示する演出である。虹レバー表示演出は、レバー演出にて表示されるレバー画像1222(図16(b)参照)の周辺に虹色の配色を有するエフェクト画像を表示する演出、又は、該レバー画像1222の表示領域を内包する表示領域であって該表示領域よりも大きな表示領域に虹色の配色を有する画像をレバー画像1222の背景画像として表示する演出を含んでいて良い。この場合、レバー演出にて表示されるレバー画像1222にも虹色の配色を持たせても良いし(即ちレバー画像1222Rを表示しても良いし)、レバー演出にて表示されるレバー画像1222自体は虹レバー表示演出が実行されるときと実行されないときとで互いに共通の画像(虹色とは異なる、共通の配色を有する画像)であっても良い。
尚、図54(a)〜(h)においては装飾図柄の図示を省略している。
特別テロップ演出は、図54(i)に示す如く、特B又は特Dの大当たり発生を示唆するような特別な文字列によるテロップを画像表示部104に表示する演出である。
虹ランプ演出は、虹色を構成する7色にて遊技機100の枠部に設けられた発光素子から成る枠ランプ部を発光させる演出である。遊技機100の枠部は内枠11及び扉枠12を含み、従って枠ランプ部は演出ライト部116を含む(図1及び図2参照)。枠ランプ部を形成する発光素子は、遊技者から見て遊技盤101の外側に配置され、従って、遊技盤101の中央部に嵌め込まれた画像表示部104の外側に配置される。枠ランプ部を形成する発光素子の種類は任意であり、例えば、白熱電球又はLED(発光ダイオード)から構成される。虹ランプ演出では、枠ランプ部を構成する複数の発光素子により虹色を構成する7色を同時に発色しても良いし、枠ランプ部を構成する各発光素子の発光色を切り替えていくことで所定時間(例えば0.5秒)をかけて虹色を構成する7色を発色させても良い。また、虹ランプ演出において、遊技盤101に設けられた盤ランプ135も虹色を構成する7色にて発色及び発光されても良い。
Pフラッシュ演出は、所定の音(例えばキュインキュインと聞こえる音)をスピーカ115から出力させる確定音演出と、操作ハンドル119に内蔵された発光素子(不図示;演出ライト部116の一部と考えても良い)を所定の態様で発光させる確定発光演出とを含んでいる。Pサイレン演出はPフラッシュ演出から確定発光演出を除いた演出である。
第1特別キャラ演出、第2特別キャラ演出、第3特別キャラ演出は、夫々、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出として機能するものとする。虹画像演出、特別テロップ演出及びPフラッシュ演出は超確確演出として機能するものとする。虹ランプ演出は単純確確演出として機能するものとする。Pサイレン演出は単純当確演出として機能するものとする。
但し、遊技機100の遊技状態に依存して各大当たり確定演出の実行条件は変化しても良い。即ち例えば、低確率非電サポ遊技状態での変動演出HEにおいて実行される第1特別キャラ演出を単純当確演出として機能させる一方で、低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態での変動演出HEにおいて実行される第1特別キャラ演出を単純確確演出又は超確確演出として機能させても良い。これを実現するためには、低確率非電サポ遊技状態においては、第1特別キャラ演出を通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりの当選時にも実行されうるようにしておき、且つ、低確率電サポ遊技状態又は高確率電サポ遊技状態においては、特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときにのみ第1特別キャラ演出が実行されるように、或いは、特B又は特Dの大当たりに当選しているときにのみ第1特別キャラ演出が実行されるようにしておけば良い。第1特別キャラ演出以外の大当たり確定演出についても同様である。
<<第6実施形態>>
遊技機100の第6実施形態を第5実施形態で述べた事項を基礎として説明する。
図55(a)及び(b)を参照する。演出制御部403は、1つの特図判定用情報JJに対する1つの変動演出HEの中で1回以上の操作演出を実行することが可能である。例えば、上述のSPリーチ当たり演出、SPリーチハズレ演出、ノーマルリーチ当たり演出又はノーマルリーチハズレ演出による変動演出HEにおいて、1回、2回、3回又は4回の操作演出を実行して良い(5回以上でも良い)。各操作演出においては、各操作演出に対応付けられた所定の操作の入力に応答して、操作対応演出を行うことが可能である(図15、図16(a)及び(b)参照)。
SPリーチ当たり演出又はSPリーチハズレ演出による変動演出HEにおいて、複数回の操作演出が実行される場合、SPリーチ演出の最終段階で実行される当落操作演出(図41、図42参照)は、その複数回の操作演出の内の、最後の操作演出であって良い。但し、SPリーチ当たり演出による変動演出HEが再抽選演出を含んでいて、当該再抽選演出にて操作演出を行う場合あっては、当落操作演出は最後の操作演出ではない。
操作演出としてボタン演出とレバー演出があるが、レバー演出に対応付けられた大当たりの期待度はボタン演出に対応付けられた大当たりの期待度よりも高い。換言すれば、レバー演出はボタン演出よりも大当たりの期待度が高いことを示唆する。これを実現するために、演出制御部403は、変動演出HEの中で実行される操作演出に関し、特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合には当該操作演出としてボタン演出よりもレバー演出が選択実行され易くなるように、且つ、特図判定用情報JJがハズレである場合には当該操作演出としてレバー演出よりもボタン演出が選択実行され易くなるように、操作演出の内容を決定すれば良い。
図56を参照して操作演出に関わる特徴的な演出制御を説明する。図56は、演出制御部403が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図56は、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出及び当落操作演出に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートであり、実際には図56に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS211にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS212にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS213において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが何れかの種類の大当たりに当選していて且つSPリーチ当たり演出を行う変動演出パターンが選択されたかを確認する。特図判定用情報JJが何れかの種類の大当たりに当選していて且つSPリーチ当たり演出を行う変動演出パターンが選択された場合にはステップS213からステップS214に移行してステップS214及びS215の処理を実行してから変動演出内容決定処理を終える一方、そうでない場合には、後述のステップS214の処理を行うことなくステップS215を行ってから変動演出内容決定処理を終える(但し、当落操作演出を含まない変動演出HEが実行されることを規定する変動演出パターンが選択された場合にあっては、ステップS215の処理が非実行とされる)。図51に示す例によれば、特図変動パターンTHp_b[2]、THp_c[2]又はTHp_d[2]が選択されたことを示す変動開始コマンドが受信された場合に、ステップS214の処理が実行されることになる。
演出制御部403は、ステップS214において、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出をどのタイミングで行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行い、ステップS215において、当落操作演出の種類を選択及び決定するための当落操作演出選択処理を行う。
図57を参照し、演出制御部403は、自身が保持する確定演出判定テーブル3100に従って確定演出実行判定処理を実行する。
テーブル3100に従う確定演出実行判定処理において、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであるときには、KA1の確率にて大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KA2、KA3、KA4の確率にて、夫々、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであるときには、KA5の確率にて大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KA6、KA7、KA8の確率にて、夫々、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであるときには、KA9の確率にて大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KA10、KA11、KA12の確率にて、夫々、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を実行すると決定する。
ここで、“KA1+KA2+KA3+KA4=1”、“KA5+KA6+KA7+KA8=1”且つ“KA9+KA10+KA11+KA12=1”であり、確率KA1〜KA12の内、確率KA3、KA4及びKA8はゼロであって、他の9つの確率は0より大きい。数値例としては例えば、KA1は70%、KA2は30%、KA5は70%、KA6は15%、KA7は15%、KA9は70%、KA10は10%、KA11は10%、KA12は10%とされる。当然であるが、特図判定用情報JJがハズレであるときに大当たり確定演出が実行されることは無い。
テーブル3100に従う確定演出実行判定処理において、超確確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な超確確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53及び図54に示したように、超確確演出として、第3特別キャラ演出、虹文字演出、虹CI演出及びPフラッシュ演出など、複数種類の超確確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。単純当確演出及び単純確確演出についても同様である。
ステップS214の確定演出実行判定処理において、何れかの種類の大当たり確定演出を実行すると決定された場合、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用いて、大当たり確定演出の実行タイミングも決定する。変動演出HEの実行期間中の何れのタイミングも、大当たり確定演出の実行タイミングに決定され得るが、例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内に複数の候補タイミングを予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、大当たり確定演出の実行タイミングとして決定すれば良い。
より具体的には例えば、SPリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_b[2]、THp_c[2]、THp_d[2];図51参照)が選択されているときには(図41参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってSPリーチ演出が開始されるまでの期間内、SPリーチ中演出の実行期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から大当たり確定演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
また例えば、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_b[1]、THp_c[1]、THp_d[1];図51参照)が選択されているときには(図43参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間内、ノーマルリーチ演出の開始後であってノーマルリーチ成功演出が実行されるまでの期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から大当たり確定演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
これらの決定後、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、自身が決定したタイミングにて自身が決定した種類の大当たり確定演出を実行する。
図58を参照し、演出制御部403は、確定演出実行判定処理の結果を考慮しつつ、自身が保持する当落操作演出選択テーブル3200に従って当落操作演出選択処理を実行する。当落操作演出選択処理においては、当落操作演出の実行前に大当たり確定演出が実行されるか否かが考慮される。ここでは、当落操作演出の実行前に実行される大当たり確定演出を、特に、事前の大当たり確定演出と称し、事前の大当たり確定演出の内、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を、特に、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出と称する。
テーブル3200に従う当落操作演出選択処理において、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJがハズレであるときには、当落操作演出を、KB1、KB2の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していて且つ事前の大当たり確定演出が実行されない場合には、当落操作演出を、KB3、KB4の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していて且つ事前の単純当確演出が実行される場合には、当落操作演出を、KB5、KB6の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していて且つ事前の単純確確演出が実行される場合には、当落操作演出を、KB7、KB8の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していて且つ事前の超確確演出が実行される場合には、当落操作演出を、KB9、KB10の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定する。
ここで決定された当落操作演出が、変動演出HE中の当落操作演出として実行されることになる。
ここで、“KB1+KB2=1”、“KB3+KB4=1”、“KB5+KB6=1”、“KB7+KB8=1”且つ“KB9+KB10=1”であり、また、“1>KB1>KB3>KB5>KB7>KB9≧0”且つ“0<KB2<KB4<KB6<KB8<KB10≦1”が満たされる。“KB9=0”且つ“KB10=1”であっても良いし、“KB9>0”且つ“KB10<1”であっても良い。数値例としては例えば、KB1、KB2、KB3、KB4、KB5、KB6、KB7、KB8、KB9、KB10は、夫々、80%、20%、40%、60%、30%、70%、20%、80%、0%、100%とされる。
確率KB1、KB3、KB5、KB7及びKB9間の大小関係並びに確率KB2、KB4、KB6、KB8及びKB10間の大小関係と上記の期待度算出式とより、当落操作演出としてのレバー演出に対応付けられる大当たりの期待度は、当落操作演出としてのボタン演出に対応付けられる大当たりの期待度よりも高い。また、図57のテーブル3100の使用を前提として、図58のテーブル3200において“1>KB1>KB3>KB5>KB7>KB9≧0”且つ“0<KB2<KB4<KB6<KB8<KB10≦1”とすることで、事前の超確確演出が実行されたときに、当落操作演出としてレバー演出が実行される確率が最大となる。
図59を参照し、より詳細には、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高い(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高い)。同様のことが、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類に限らずに言える。即ち、
特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなり)、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
レバー演出はボタン演出よりも大当たりの期待度が高い操作演出であるため、遊技者は、当落操作演出においてレバー演出が出現することを願いながらSPリーチ演出を見守ると考えられる。そして、実際にレバー演出が出現した場合には、大当たりへの期待感が一気に膨らんで興奮を覚えると考えられる。一方で、超確確演出は遊技者にとって最も好ましい特B又は特Dの大当たり確定を示唆するものであるため、遊技者は、超確確演出の出現を視聴した時点で、特B又は特Dの大当たり発生を確信し或いは特B又は特Dの大当たりが発生しそうであると考え、これから行われるであろう特B又は特Dの大当たり遊技を楽しみにしながらSPリーチ演出を見守る。このような状況において、仮に、当落操作演出として、ハズレ時に頻出する低期待度のボタン演出を行ったならば、演出全体の盛り上がりが尻すぼみとなって遊技者の興趣がそがれるおそれがある。本実施形態では、当落操作演出の前に超確確演出が行われた場合、100%又は100%に近い確率でレバー演出を当落操作演出として選択実行するため、超確確演出にて遊技者の気分が盛り上がった状態を維持したまま当落操作演出を楽しんでもらうことができる。
また、超確確演出の実行による気分の盛り上がりを維持するという観点からすれば、事前の超確確演出に限らず、特図判定用情報JJに対して超確確演出を実行する場合には、第1〜第3装飾図柄の停止態様を常に7ゾロ目の態様に設定すると良い(即ち図50のゾロ目パターンPTNC7、PTNC9又はPTNC10が選択されると良い)。
第6実施形態は、以下の実施例EX6_1〜EX6_10を含み、実施例EX6_1〜EX6_10にて、第6実施形態にて上述した事項に関する詳細内容や変形例等を説明する。第6実施形態において上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の実施例EX6_1〜EX6_10に適用され、実施例EX6_1〜EX6_10の夫々において、第6実施形態にて上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、実施例EX6_1〜EX6_10の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
―――実施例EX6_1―――
実施例EX6_1を説明する。
図60を参照し、実施例EX6_1に係る演出制御部403は、図58の当落操作演出選択テーブル3200の代わりに、自身が保持する当落操作演出選択テーブル3220に従って当落操作演出選択処理を実行する。テーブル3220が用いられる場合の当落操作演出選択処理においては、当落操作演出の実行前に大当たり確定演出が実行されるか否かが考慮されない。
具体的には、テーブル3220に従う当落操作演出選択処理において、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJがハズレであるときには、当落操作演出を、KC1、KC2の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には、当落操作演出を、KC3、KC4の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、当落操作演出を、KC5、KC6の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、当落操作演出を、KC7、KC8の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定する。
ここで決定された当落操作演出が、変動演出HE中の当落操作演出として実行されることになる。
ここで、“KC1+KC2=1”、“KC3+KC4=1”、“KC5+KC6=1”且つ“KC7+KC8=1”であり、また、“1>KC1>KC3>KC5>KC7≧0”且つ“0<KC2<KC4<KC6<KC8≦1”が満たされる。“KC7=0”且つ“KC8=1”であっても良いし、“KC7>0”且つ“KC8<1”であっても良い。数値例としては例えば、KC1、KC2、KC3、KC4、KC5、KC6、KC7、KC8は、夫々、80%、20%、30%、70%、20%、80%、10%、90%とされる。
確率KC1、KC3、KC5及びKC7間の大小関係並びに確率KC2、KC4、KC6及びKC8間の大小関係より、当落操作演出としてのレバー演出に対応付けられる大当たりの期待度は、当落操作演出としてのボタン演出に対応付けられる大当たりの期待度よりも高い。また、図57のテーブル3100の使用を前提として、図60のテーブル3220において“1>KC1>KC3>KC5>KC7≧0”且つ“0<KC2<KC4<KC6<KC8≦1”とすることで、事前の超確確演出が実行されたときには事前の超確確演出が実行されないときよりも、当落操作演出としてレバー演出が実行され易くなる。超確確演出(事前の超確確演出を含む)が実行されるのは特B又は特Dの大当たりの当選時に限定され、特B又は特Dの大当たりの当選時において当落操作演出がレバー演出となる確率(KC8に対応)が最大となるからである。
確定演出実行判定処理において超確確演出を実行すると判定された場合、その超確確演出は、常に、事前の超確確演出とされて良い。そうすると、実施例EX6_1では、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において、事前の超確確演出が実行されるケースの方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
―――実施例EX6_2―――
実施例EX6_2を説明する。
図61を参照し、実施例EX6_2に係る演出制御部403は、図58の当落操作演出選択テーブル3200の代わりに、自身が保持する当落操作演出選択テーブル3240に従って当落操作演出選択処理を実行する。テーブル3240が用いられる場合の当落操作演出選択処理においては、当落操作演出の実行前に大当たり確定演出が実行されるか否かが考慮されない。
具体的には、テーブル3240に従う当落操作演出選択処理において、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJがハズレであるときには、当落操作演出を、KD1、KD2の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合には、当落操作演出を、KD3、KD4の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定する。
ここで決定された当落操作演出が、変動演出HE中の当落操作演出として実行されることになる。
ここで、“KD1+KD2=1”且つ“KD3+KD4=1”であり、また、“1≧KD1>KD3>0”且つ“0≦KD2<KD4<1”が満たされる。数値例としては例えば、KD1、KD2、KD3、KD4は、夫々、80%、20%、30%、70%とされる。“KD1=1”且つ“KD2=0”としても構わない。“KD1=1”且つ“KD2=0”とした場合、当落操作演出がレバー演出となるのは何れかの種類の大当たりの当選時に限られることになる。
確率KD1及びKD3間の大小関係並びに確率KD2及びKD4間の大小関係より、当落操作演出としてのレバー演出に対応付けられる大当たりの期待度は、当落操作演出としてのボタン演出に対応付けられる大当たりの期待度よりも高い。そして、超確確演出の実行は特B又は特Dの大当たりの当選時に限定されるので、事前の超確確演出が実行されるケースの方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
―――実施例EX6_3―――
実施例EX6_3を説明する。確定演出実行判定処理を先に行い、その処理結果を考慮して当落操作演出選択処理を行う方法を上述したが(図56参照)、当落操作演出選択処理を先に行い、その処理結果を考慮して確定演出実行判定処理を行う方法を採用しても良い。後者の方法を実施例EX6_3にて説明する。
図61−1を参照して操作演出に関わる特徴的な演出制御を説明する。図61−1は、演出制御部403が、実施例EX6_3に係り、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図61−1は、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出及び当落操作演出に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートであり、実際には図61−1に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図61−1の変動演出内容決定処理はステップS231〜S238の各処理を含む。図61−1の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出の実行が決定された場合には、図61−1の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出が実行される。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS231にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS232にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS233において、演出制御部403は、特図判定用情報JJに対してSPリーチ演出の実行を規定する変動演出パターンが選択されたか否かを確認し、SPリーチ演出の実行を規定する変動演出パターンが選択された場合にはステップS234に進む一方で、そうでない場合にはステップS237に進む。図51に示す例によれば、特図変動パターンTHp_a[4]、THp_b[2]、THp_c[2]又はTHp_d[2]が選択されたことを示す変動開始コマンドが受信された場合に、ステップS234に進むことになる。
ステップS234において、演出制御部403は、当落操作演出の種類を選択及び決定するための当落操作演出選択処理を行う(詳細は後述)。ステップS234の処理の後、ステップS235に進む。
ステップS235において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認し、特図判定用情報JJが何れかの種類の大当たりに当選している場合にはステップS236の処理を行ってから変動演出内容決定処理を終えるが、特図判定用情報JJがハズレである場合にはステップS236の処理を行うことなく変動演出内容決定処理を終える。ステップS236において、演出制御部403は、第1確定演出実行判定処理を行う。
ステップS237において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認し、特図判定用情報JJが何れかの種類の大当たりに当選している場合にはステップS238の処理を行ってから変動演出内容決定処理を終えるが、特図判定用情報JJがハズレである場合にはステップS238の処理を行うことなく変動演出内容決定処理を終える。ステップS238において、演出制御部403は、第2確定演出実行判定処理を行う。
ステップS236の第1確定演出実行判定処理及びステップS238の第2確定演出実行判定処理は、共に、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出をどのタイミングで行うかを選択及び決定するための処理である。
特図判定用情報JJが大当たりに当選していて且つ当落操作演出を含まない変動演出パターンが選択された場合においては(即ち、図51に示す例によれば、特図変動パターンTHp_b[1]、THp_c[1]又はTHp_d[1]が選択されたことを示す変動開始コマンドが受信された場合には)、ステップS238に進むことになる。ステップS238の第2確定演出実行判定処理は、図56のステップS214での確定演出実行判定処理と同じであって良く、即ち図57の確定演出判定テーブル3100に従ってステップS238の第2確定演出実行判定処理を行えば良い。
特図判定用情報JJが大当たりに当選していて且つ当落操作演出を含む変動演出パターンが選択された場合においては(即ち、図51に示す例によれば、特図変動パターンTHp_b[2]、THp_c[2]又はTHp_d[2]が選択されたことを示す変動開始コマンドが受信された場合には)、ステップS236に進むことになる。
図61−2を参照し、ステップS234及びS236の処理をまとめて説明する。ステップS234における当落操作演出選択処理は、実施例EX6_1又はEX6_2にて説明したものと同じであり、即ち、当落操作演出選択テーブル3220に従って行われても良いし、当落操作演出選択テーブル3240に従って行われても良い。図61−2に示されるテーブル3220及び3240は、実施例EX6_1及びEX6_2にて参照した図60及び図61のそれらと同じものである。
ステップS234及びS236の処理が実行される場合、ステップS234において、ボタン演出及びレバー演出の何れを当落操作演出として実行するのかをテーブル3220又は3240に従って決定した後、ステップS236において、演出制御部403は自身が保持する確定演出判定テーブル3300に従って第1確定演出実行判定処理を行う。テーブル3300に従う第1確定演出実行判定処理において、実行が決定されうる大当たり確定演出は事前の大当たり確定演出に限定される。
テーブル3300に従う第1確定演出実行判定処理において、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであって且つボタン演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KG1の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KG2、KG3、KG4の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりであって且つレバー演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KG5の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KG6、KG7、KG8の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであって且つボタン演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KH1の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KH2、KH3、KH4の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりであって且つレバー演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KH5の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KH6、KH7、KH8の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであって且つボタン演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KI1の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KI2、KI3、KI4の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりであって且つレバー演出を当落操作演出として実行されることが決定されている場合には、KI5の確率にて事前の大当たり確定演出を実行しないと決定し、且つ、KI6、KI7、KI8の確率にて、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出を実行すると決定する。
ここで、大前提として、
“KG1+KG2+KG3+KG4=1”、“KG5+KG6+KG7+KG8=1”、
“KH1+KH2+KH3+KH4=1”、“KH5+KH6+KH7+KH8=1”、
“KI1+KI2+KI3+KI4=1”、“KI5+KI6+KI7+KI8=1”、
及び“KG3=KG4=KG7=KG8=KH4=KH8=0”が成立する。
その上で、
第1不等式“1≧KG1>KG5≧0”、
第2不等式“0≦KG2<KG6≦1”、
第3不等式“1≧KH1>KH5≧0”、
第4不等式“0≦KH2<KH6≦1”、
第5不等式“0≦KH3<KH7≦1”、
第6不等式“1≧KI1>KI5≧0”、
第7不等式“0≦KI2<KI6≦1”、
第8不等式“0≦KI3<KI7≦1”、及び
第9不等式“0≦KI4<KI8≦1”、
が成立する。
数値例としては例えば、
(KG1,KG2)=(70%,30%)、
(KG5,KG6)=(40%,60%)、
(KH1,KH2,KH3)=(70%,15%,15%)、
(KH5,KH6,KH7)=(40%,30%,30%)、
(KI1,KI2,KI3,KI4)=(70%,10%,10%,10%)、
(KI5,KI6,KI7,KI8)=(40%,20%,20%,20%)、
とされる。
第1不等式に関し、“1=KG1>KG5=0”としても良いし、“1>KG1>KG5>0”としても良い。
第3不等式に関し、“1=KH1>KH5=0” としても良いし、“1>KH1>KH5>0”としても良い。
第6不等式に関し、“1=KI1>KI5=0” としても良いし、“1>KI1>KI5>0”としても良い。
第2不等式に関し、“0=KG2<KG6=1” としても良いし、“0<KG2<KG6<1”としても良い。
第4不等式に関し、“0=KH2<KH6=1” としても良いし、“0<KH2<KH6<1”としても良い。
第7不等式に関し、“0=KI2<KI6=1” としても良いし、“0<KI2<KI6<1”としても良い。
第5不等式に関し、“0=KH3<KH7=1” としても良いし、“0<KH3<KH7<1”としても良い。
第8不等式に関し、“0=KI3<KI7=1” としても良いし、“0<KI3<KI7<1”としても良い。
第9不等式に関し、“0=KI4<KI8=1” としても良いし、“0<KI4<KI8<1”としても良い。
テーブル3300を用いれば、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合において、
“KG2<KG6”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KG6に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KG2に対応)よりも事前の単純当確演出が実行される確率が高く、且つ、
“KG1>KG5”であるから、当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KG1に対応)の方が当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KG5に対応)よりも事前の大当たり確定演出(単純当確演出)が非実行とされる確率が高い。
つまり逆に考えれば、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合、事前の単純当確演出が実行されるケースの方が事前の単純当確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の大当たり確定演出(単純当確演出)が実行されないケースの方が事前の大当たり確定演出(単純当確演出)が実行されるケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる。
テーブル3300を用いれば、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合において、
“KH2<KH6”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KH6に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KH2に対応)よりも事前の単純当確演出が実実行される確率が高く、且つ、
“KH3<KH7”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KH7に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KH3に対応)よりも事前の単純確確演出が実行される確率が高く、且つ、
“KH1>KH5”であるから、当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KH1に対応)の方が当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KH5に対応)よりも事前の大当たり確定演出(単純当確演出又は単純確確演出)が非実行とされる確率が高い。
つまり逆に考えれば、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合、事前の単純当確演出が実行されるケースの方が事前の単純当確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の単純確確演出が実行されるケースの方が事前の単純確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の大当たり確定演出(単純当確演出又は単純確確演出)が実行されないケースの方が事前の大当たり確定演出(単純当確演出又は単純確確演出)が実行されるケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる。
テーブル3300を用いれば、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合において、
“KI2<KI6”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KI6に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KI2に対応)よりも事前の単純当確演出が実行される確率が高く、且つ、
“KI3<KI7”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KI7に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KI3に対応)よりも事前の単純確確演出が実行される確率が高く、且つ、
“KI4<KI8”であるから、当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KI8に対応)の方が当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KI4に対応)よりも事前の超確確演出が実行される確率が高く、且つ、
“KI1>KI5”であるから、当落操作演出としてボタン演出が実行されるケース(KI1に対応)の方が当落操作演出としてレバー演出が実行されるケース(KI5に対応)よりも事前の大当たり確定演出(単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出)が非実行とされる確率が高い。
つまり逆に考えれば、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していて且つ変動演出HEの中で当落操作演出が行われる場合、事前の単純当確演出が実行されるケースの方が事前の単純当確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の単純確確演出が実行されるケースの方が事前の単純確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の超確確演出が実行されるケースの方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり、事前の大当たり確定演出(単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出)が実行されないケースの方が事前の大当たり確定演出(単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出)が実行されるケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる。
ステップS236の第1確定演出実行判定処理において、超確確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な超確確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53及び図54に示したように、超確確演出として、第3特別キャラ演出、虹文字演出、虹CI演出及びPフラッシュ演出など、複数種類の超確確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。単純当確演出及び単純確確演出についても同様である。
ステップS236の第1確定演出実行判定処理において、何れかの種類の大当たり確定演出を実行すると決定された場合、演出制御部403は、自身が発生する演出用乱数等を用いて、大当たり確定演出の実行タイミングも決定する。大当たり確定演出の実行タイミングの決定方法は上述したものと同じであって良く、例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内であって且つ当落操作演出の実行前の期間内に複数の候補タイミングを予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、大当たり確定演出の実行タイミングとして決定すれば良い。
本実施例における上述の方法によれば、大当たりの当選時において、レバー演出が実行される場合には相対的に事前の大当たり確定演出が実行され易くなる。これは逆に考えれば、事前の大当たり確定演出が実行された場合には相対的にレバー演出が実行され易くなることを意味する。事前の大当たり確定演出の出現により遊技者の気分は一気に高揚すると考えられるが、事前の大当たり確定演出の後に、大当たり期待度の低いボタン演出が出現すると、気分の盛り上がりが尻すぼみとなって遊技者の興趣がそがれるおそれがある。本実施例における上述の方法によれば、事前の大当たり確定演出が実行された場合には相対的にレバー演出が実行され易くなるので、事前の大当たり確定にて盛り上がった気分(遊技者の気分)を高期待度のレバー演出にて更に盛り上げることが可能となる。
但し、上記第1、第3及び第6不等式の内の任意の1以上の不等式において、不等号“≧”及び“>”を夫々“≦”及び“<”に置換することが可能であっても良く、上記第2、第4、第5及び第7〜第9不等式の内の任意の1以上の不等式において、不等号“≦”及び“<”を夫々“≧”及び“>”に置換することが可能であっても良い。
―――実施例EX6_4―――
実施例EX6_4を説明する。図49に示した再抽選演出の中で操作演出を行うようにしても良い。即ち、図49の再抽選演出において、再変動表示演出を実行開始してから所定時間が経過後に、操作演出を再抽選演出用操作演出として実行し、再抽選演出用操作演出における操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力があった場合には、その入力に応答して、後段ゾロ目仮停止演出を操作対応演出として行うと良い。
再抽選演出前のゾロ目の態様が2ゾロ目であって且つ再抽選演出にてゾロ目の態様が3ゾロ目に変更される場合には(即ち図50のゾロ目パターンPTNC3又はPTNC6が選択されている場合には)再抽選演出用操作演出での操作対応演出は3昇格演出を含み、
再抽選演出前のゾロ目の態様が2ゾロ目又は3ゾロ目であって且つ再抽選演出にてゾロ目の態様が7ゾロ目に変更される場合には(即ち図50のゾロ目パターンPTNC7又はPTNC9が選択されている場合には)再抽選演出用操作演出での操作対応演出は7昇格演出を含む。再抽選演出用操作演出における操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力が無かった場合には、操作有効期間の満了後に操作対応演出で行われるべき演出と同じ演出が行われる。
尚、SPリーチ成功演出又はノーマルリーチ成功演出が行われたときに7ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が仮停止表示されていた場合には(即ち図50のゾロ目パターンPTNC10が選択されている場合には)、再抽選演出は非実行とされて良い(従って再抽選演出用操作演出も非実行とされて良い)。
図62を参照し、前段ゾロ目仮停止演出にて第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目の態様で仮停止されて再抽選演出用操作演出が行われる場合の、再抽選演出用操作演出の詳細について説明する。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づいて、再抽選演出用操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れにするのかを決定することができる。
具体的には、演出制御部403は、図50のテーブル2200に従って前段ゾロ目仮停止演出及び後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を決定する。ここでは、上述したように、前段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様が2ゾロ目に決定されたとする。
図62に示す如く、この場合において、演出制御部403は演出用乱数等を利用して、
後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を3ゾロ目にすることが決定されているときには、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を2ゾロ目にすることが決定されているときよりも、再抽選演出用操作演出としてレバー操作が選択され易くし、且つ、
後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を7ゾロ目にすることが決定されているときには、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を3ゾロ目にすることが決定されているときよりも、再抽選演出用操作演出としてレバー操作が更に選択され易くすると良い。即ち逆に言えば、
後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を3ゾロ目にすることが決定されているときには、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を7ゾロ目にすることが決定されているときよりも、再抽選演出用操作演出としてボタン操作が選択され易くし、且つ、
後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を2ゾロ目にすることが決定されているときには、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を3ゾロ目にすることが決定されているときよりも、再抽選演出用操作演出としてボタン操作が更に選択され易くすると良い。
また、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を2ゾロ目又は3ゾロ目にすることが決定されているときには、再抽選演出用操作演出が100%の確率でボタン操作になるようにし、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を7ゾロ目にすることが決定されているときには、再抽選演出用操作演出が100%の確率でレバー操作になるようにしても良い。
或いは、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を2ゾロ目又は3ゾロ目にすることが決定されているときには、再抽選演出用操作演出が100%の確率でボタン操作になるようにし、後段ゾロ目仮停止演出における第1〜第3装飾図柄のゾロ目の態様を7ゾロ目にすることが決定されているときには、再抽選演出用操作演出が30%の確率でボタン演出となり70%の確率でレバー操作となるようにしても良い。
更に或いは例えば、テーブル3200、3220又は3240(図58、図60、図61参照)に従って当落操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れかに決定したときと同じ方法にて、再抽選演出用操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れかにするのかを決定しても良い。即ち、テーブル3200、3220又は3240は、元々、当落操作演出についての選択テーブルであるが、テーブル3200、3220又は3240に従って再抽選演出用操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れかにするのかを選択及び決定しても良い。例えばテーブル3200を用いた場合、事前の超確確演出が実行されたときに、再抽選演出用操作演出としてレバー演出が実行される確率が最大となる。
―――実施例EX6_5―――
実施例EX6_5を説明する。実施例EX6_5では、確変昇格チャレンジ演出について説明する。確変昇格チャレンジ演出は、大当たり遊技OU中に実行され得る演出であって、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となるのか否かを示唆する演出である。演出制御部403は、少なくとも画像表示部104による画像表示を用いて確変昇格チャレンジ演出を実現できる。
図63を参照し、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき第1〜第3装飾図柄が2ゾロ目の態様で本停止表示されたケースにおいて、確変昇格チャレンジ演出を実行可能である。当該ケースにおいて、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合には必ず確変昇格チャレンジ演出が実行され、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には必ず確変昇格チャレンジ演出が実行されるようにしても良いし、確変昇格チャレンジ演出が実行される場合と実行されない場合とが有り得るようにしても良い。特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき第1〜第3装飾図柄が3ゾロ目又は7ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示又は本停止表示)されたケースにおいては、その停止表示が行われた時点で大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることが遊技者に示されるので、大当たり遊技OU中の確変昇格チャレンジ演出は非実行とされる。
図64に示す如く、確変昇格チャレンジ演出では、確変昇格チャレンジ開始演出と、確変昇格チャレンジ用操作演出と、確変昇格チャレンジ結果演出と、が、この順番で実行される。即ち、確変昇格チャレンジ演出において、まず、確変昇格チャレンジ演出が行われることを表示及び告知する確変昇格チャレンジ開始演出が実行され、その後、操作演出である確変昇格チャレンジ用操作演出が実行される。確変昇格チャレンジ用操作演出における操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力があった場合には、その入力に応答して、確変昇格チャレンジ結果演出が操作対応演出として行われ、該操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力が無かった場合には、操作有効期間の満了後に確変昇格チャレンジ結果演出が行われる。
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選していたときには、確変昇格チャレンジ結果演出として、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態とならないことを示唆する(大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることを示唆しない)確変昇格失敗演出が実行され、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選していたときには、確変昇格チャレンジ結果演出として、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることを示唆する確変昇格成功演出が実行され、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していたときには、確変昇格チャレンジ結果演出として、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることを示唆すると共に大当たり遊技OUが10ラウンドまで実行されることを示唆する超確変昇格成功演出が実行される。
通A、通B、特A及び特Cの大当たり遊技OUのラウンド数は4であるため、確変昇格チャレンジ演出は、第4ラウンドのラウンド遊技の終了タイミング前に開始される(例えば第2ラウンドから第3ラウンドにかけて実行される)。但し、超確変昇格成功演出の実行期間の一部又は全部が、第5ラウンドのラウンド遊技の実行期間と重複していても構わない。
図65を参照し、演出制御部403は、自身が保持するテーブル3400に従い、ボタン演出及びレバー演出の何れを確変昇格チャレンジ用操作演出として実行するのかを選択及び決定する。
具体的には、演出制御部403は、テーブル3400に従って、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には、確変昇格チャレンジ用操作演出をKE1、KE2の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合には、確変昇格チャレンジ用操作演出をKE3、KE4の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定する。
ここで決定された確変昇格チャレンジ用操作演出が、大当たり遊技OU中の確変昇格チャレンジ用操作演出として実行されることになる。
ここで、“KE1+KE2=1”且つ“KE3+KE4=1”であり、また、“1≧KE1>KE3>0”且つ“0≦KE2<KE4<1”が満たされる。数値例としては例えば、KE1、KE2、KE3、KE4は、夫々、80%、20%、30%、70%とされる。“1=KE1”且つ“0=KE2”としても良い。“1=KE1”且つ“0=KE2”とする場合、レバー演出が確変昇格チャレンジ用操作演出となるのは、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となるときに限られる。
或いは、確変昇格チャレンジ用操作演出としてレバー演出が選択実行される確率が、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合においてよりも、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合の方が高くなるように、且つ、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合においてよりも、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合の方が更に高くなるように、確変昇格チャレンジ用操作演出の内容を決定するようにしても良い。
上記のような確率制御により、確変昇格チャレンジ用操作演出において、レバー演出が実行される場合の方がボタン演出が実行される場合よりも、大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となる確率が高くなる。
尚、変動演出HEにおいて確確演出(事前の超確確演出を含む)が実行された場合にあっては、大当たり遊技OU中に確変昇格チャレンジ用操作演出を行わないようにし、変動演出HEにおいて確確演出が実行されなかった場合に限り、大当たり遊技OU中に確変昇格チャレンジ用操作演出を行うようにしても良い。
―――実施例EX6_6―――
実施例EX6_6を説明する。実施例EX6_5に示した演出は、遊技機100がループ機として構成されることを前提としている(基本実施形態にて示した遊技状態制御が行われることを前提としている;図7参照)。
但し、実施例EX6_5に示した演出は、遊技機100が第2実施形態で示したVループ機又は第3実施形態で示したVST機として構成されている場合にも実行可能である。この場合、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技OUにおいて、V入賞が可能となる特定のラウンドが開始される前に、確変昇格チャレンジ演出と同様の演出であるVチャレンジ演出を実行すれば良い。そして、この場合、確変昇格成功演出は、V入賞を条件に大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることを示唆する演出として機能し、超確変昇格成功演出は、V入賞を条件に大当たり遊技OU後に高確率電サポ遊技状態となることを示唆すると共に、V入賞に関係なく大当たり遊技OUが10Rまで実行されることを示唆する演出として機能する。
―――実施例EX6_7―――
実施例EX6_7を説明する。実施例EX6_7では、ラウンド昇格チャレンジ演出について説明する。ラウンド昇格チャレンジ演出は、大当たり遊技OU中に実行され得る演出であって、大当たり遊技OUが第1段階を超えて第2段階まで継続するか否かを示唆する演出である。第1段階は特A又は特Cの最終ラウンドに相当し、第2段階は特B又は特Dの最終ラウンドに相当する。演出制御部403は、少なくとも画像表示部104による画像表示を用いてラウンド昇格チャレンジ演出を実現できる。
図66を参照し、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき第1〜第3装飾図柄が3ゾロ目の態様で本停止表示されたケースにおいて、ラウンド昇格チャレンジ演出を実行可能である。当該ケースにおいて、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には必ずラウンド昇格チャレンジ演出が実行され、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には必ずラウンド昇格チャレンジ演出が実行されるようにしても良いし、ラウンド昇格チャレンジ演出が実行される場合と実行されない場合とが有り得るようにしても良い。特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき第1〜第3装飾図柄が7ゾロ目の態様で停止表示(仮停止表示又は本停止表示)されたケースにおいては、その停止表示が行われた時点で大当たり遊技OUが第2段階まで行われることが遊技者に示されるので、大当たり遊技OU中のラウンド昇格チャレンジ演出は非実行とされる。
図67に示す如く、ラウンド昇格チャレンジ演出では、ラウンド昇格チャレンジ開始演出と、ラウンド昇格チャレンジ用操作演出と、ラウンド昇格チャレンジ結果演出と、が、この順番で実行される。即ち、ラウンド昇格チャレンジ演出において、まず、ラウンド昇格チャレンジ演出が行われることを表示及び告知するラウンド昇格チャレンジ開始演出が実行され、その後、操作演出であるラウンド昇格チャレンジ用操作演出が実行される。ラウンド昇格チャレンジ用操作演出における操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力があった場合には、その入力に応答して、ラウンド昇格チャレンジ結果演出が操作対応演出として行われ、該操作有効期間内に遊技者による所定操作の入力が無かった場合には、操作有効期間の満了後にラウンド昇格チャレンジ結果演出が行われる。
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選していたときには、ラウンド昇格チャレンジ結果演出として、大当たり遊技OUが第1段階までで終了することを示唆する(大当たり遊技OUが第1段階を超えて第2段階まで継続することを示唆しない)ラウンド昇格失敗演出が実行され、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していたときには、ラウンド昇格チャレンジ結果演出として、大当たり遊技OUが第1段階を超えて第2段階まで継続することを示唆するラウンド昇格成功演出が実行される。
特A及び特Cの大当たり遊技OUのラウンド数は4であるため、ラウンド昇格チャレンジ演出は、第4ラウンドのラウンド遊技の終了タイミング前に開始される(例えば第2ラウンドから第3ラウンドにかけて実行される)。但し、ラウンド昇格成功演出の実行期間の一部又は全部が第5ラウンドのラウンド遊技の実行期間と重複していても構わない。
図68を参照し、演出制御部403は、自身が保持するテーブル3500に従い、ボタン演出及びレバー演出の何れをラウンド昇格チャレンジ用操作演出として実行するのかを選択及び決定する。
具体的には、演出制御部403は、テーブル3500に従って、自身が発生する演出用乱数等を用い、
特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、ラウンド昇格チャレンジ用操作演出をKF1、KF2の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定し、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、ラウンド昇格チャレンジ用操作演出をKF3、KF4の確率で、夫々、ボタン演出、レバー演出に決定する。
ここで決定されたラウンド昇格チャレンジ用操作演出が、大当たり遊技OU中のラウンド昇格チャレンジ用操作演出として実行されることになる。
ここで、“KF1+KF2=1”且つ“KF3+KF4=1”であり、また、“1≧KF1>KF3>0”且つ“0≦KF2<KF4<1”が満たされる。数値例としては例えば、KF1、KF2、KF3、KF4は、夫々、80%、20%、30%、70%とされる。“1=KF1”且つ“0=KF2”としても良い。“1=KF1”且つ“0=KF2”とする場合、レバー演出がラウンド昇格チャレンジ用操作演出となるのは、特B又は特Dの大当たり遊技OUが実行されるときに限られる。
上記のような確率制御により、ラウンド昇格チャレンジ用操作演出において、レバー演出が実行される場合の方がボタン演出が実行される場合よりも、大当たり遊技OUが第1段階を超えて第2段階まで継続する確率が高くなる。
尚、変動演出HEにおいて超確確演出(事前の超確確演出を含む)が実行された場合にあっては、大当たり遊技OU中にラウンド昇格チャレンジ用操作演出を行わないようにし、変動演出HEにおいて超確確演出(事前の超確確演出を含む)が実行されなかった場合に限り、大当たり遊技OU中にラウンド昇格チャレンジ用操作演出を行うようにしても良い。
―――実施例EX6_8―――
実施例EX6_8を説明する。実施例EX6_7に示した演出は、遊技機100が第2実施形態で示したVループ機、第3実施形態で示したVST機又は第4実施形態で示したST機として構成されている場合にも実行可能であり、遊技機100がVループ機、VST機又はST機として構成されている場合にも、実施例EX6_7に示した方法にて、特A〜特Dの何れかの大当たり遊技OUが行われているときに、ラウンド昇格チャレンジ演出を実行すれば良い。
―――実施例EX6_9―――
実施例EX6_9を説明する。当落操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れにするのかを決定する方法として上述した方法は、変動演出HEにおける当落操作演出以外の操作演出をボタン演出及びレバー演出の何れにするのかを決定する方法として利用できて良い。
即ち例えば、変動演出HEにおいて、超確確演出の実行後に当落操作演出を行う場合と、超確確演出の実行を経ずに当落操作演出を行う場合とで当落操作演出をレバー操作とする確率を異ならせる方法を上述したが、この方法を変動演出HE中の当落操作演出と異なる特定の操作演出に適用しても良い。この場合、変動演出HEにおいて、超確確演出の実行後に特定の操作演出を行う場合と、超確確演出の実行を経ずに特定の操作演出を行う場合とで特定の操作演出をレバー操作とする確率が異なることになる。
―――実施例EX6_10―――
実施例EX6_10を説明する。演出制御部403は、第1操作演出及び第2操作演出を含む、演出態様が互いに異なる複数種類の操作演出を実行可能であって良い。上述のボタン演出とレバー演出は、演出態様が互いに異なる第1操作演出及び第2操作演出の例である。
遊技者からの操作を受ける操作手段は、2以上の操作演出において互いに異なっていても良いし、互いに共通であっても良い。即ち例えば、第1操作演出及び第2操作演出がボタン演出及びレバー演出である場合には、遊技者からの操作を受ける操作手段は第1操作演出及び第2操作演出間で互いに異なるが(第1操作演出では操作手段が演出ボタン121であって且つ第2操作演出では操作手段が演出レバー127であるが)、遊技者からの操作を受ける操作手段は第1操作演出及び第2操作演出間で互いに共通であっても良い。
遊技者からの操作を受ける操作手段が第1操作演出及び第2操作演出間で互いに異なる場合、第1操作演出にて操作の入力を受ける操作手段及び第2操作演出にて操作の入力を受ける操作手段は、それらが互いに異なる操作手段である限り任意であり、ボタン及びレバーに限らず、ダイヤル、タッチパネル、ガントリガ状のスイッチ、剣形状の押し込み操作手段などであっても良い。
遊技者からの操作を受ける操作手段が第1操作演出及び第2操作演出間で互いに共通である場合の例を以下に幾つか例示する。
図69(a)及び(b)を参照し、実施例EX6_10に係る第1構成を説明する。
実施例EX6_10に係る第1構成では、演出ボタン121は、演出制御部403の制御の下で、通常状態又は突出状態をとりうる操作手段である。突出状態では、通常状態を基準として、上方側に演出ボタン121が突出せしめられている。ボタン操作の内、通常状態における演出ボタン121を押す操作を特に通常ボタン操作と称し、突出状態における演出ボタン121を押す操作を特に突出ボタン操作と称する。突出ボタン操作は通常ボタン操作よりも演出ボタン121の押し込み量が多い。通常ボタン操作を所定操作として入力することを促す操作演出を第1操作演出とし、且つ、突出ボタン操作を所定操作として入力することを促す操作演出を第2操作演出(レバー演出の代わりの操作演出)とすることができる。
図70(a)を参照し、通常ボタン操作を所定操作として入力することを促す操作演出では、通常状態の演出ボタン121に対する通常ボタン操作の入力を遊技者に促す画像として、操作入力促進画像3710を画像表示部104に表示すれば良い。この際、演出制御部403は演出ボタン121を通常状態とする。操作入力促進画像3710は、通常状態の演出ボタン121を模した画像である通常ボタン画像3711を少なくとも含み、通常状態の演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像3712及び通常ボタン操作の入力を指示する文字による文字画像3713を更に含みうる。
図70(b)を参照し、突出ボタン操作を所定操作として入力することを促す操作演出では、突出状態の演出ボタン121に対する突出ボタン操作の入力を遊技者に促す画像として、操作入力促進画像3720を画像表示部104に表示すれば良い。この際、演出制御部403は演出ボタン121を突出状態とする(但し、突出ボタン操作の入力後、演出ボタン121は通常状態に戻る)。操作入力促進画像3720は、突出状態の演出ボタン121を模した画像である突出ボタン画像3721を少なくとも含み、突出状態の演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像3722及び突出ボタン操作の入力を指示する文字による文字画像3723を更に含みうる。
図71(a)及び(b)を参照し、実施例EX6_10に係る第2構成を説明する。実施例EX6_10の第2構成では、演出ボタン121に対する操作として、連打操作及び長押し操作が利用される。連打操作とは、演出ボタン121を押す単位操作を複数回繰り返す操作である。長押し操作とは、演出ボタン121を所定時間(例えば2秒)以上継続して押す操作である。連打操作を所定操作として入力することを促す操作演出を第1操作演出とし、且つ、長押し操作を所定操作として入力することを促す操作演出を第2操作演出とすることができる(或いは、その逆でも良い)。
図71(a)を参照し、連打操作を所定操作として入力することを促す操作演出では、演出ボタン121への連打操作の入力を遊技者に促す画像として、操作入力促進画像3730を画像表示部104に表示すれば良い。操作入力促進画像3730は、演出ボタン121を模した画像である連打用ボタン画像3731を少なくとも含み、演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像3732及び連打操作の入力を指示する文字による文字画像3733を更に含みうる。
図71(b)を参照し、長押し操作を所定操作として入力することを促す操作演出では、演出ボタン121への長押操作の入力を遊技者に促す画像として、操作入力促進画像3740を画像表示部104に表示すれば良い。操作入力促進画像3740は、演出ボタン121を模した画像である長押用ボタン画像3741を少なくとも含み、演出ボタン121の操作有効期間を示す有効期間画像3742及び長押操作の入力を指示する文字による文字画像3743を更に含みうる。
図72に示す如く、連打用ボタン画像3731の表示は、例えば、連打用ボタン画像3731にて表現される画像上のボタンが連打されているかのように見える動画像の表示を含む。長押用ボタン画像3741の表示は、そのような動画像の表示を含まない。このため、文字画像3733及び3743をも考慮して、遊技者は、入力を指示されている操作が連打操作及び長押操作のどちらであるのかを容易に判別できる。
この他、第1操作演出及び第2操作演出において所定操作の入力を受ける操作手段を共通の演出ボタン121としつつ、第2操作演出においては演出ボタン121を模した赤色を基調とするボタン画像(赤色のエフェクト付きのボタン画像)を表示する一方で、第1操作演出においては演出ボタン121を模した白色を基調とするボタン画像(赤色のエフェクトが付与されていないボタン画像)を表示するようにしても良い。
図72−1を参照し、実施例EX6_10に係る第3構成を説明する。実施例EX6_10に係る第3構成において、第1操作演出としてのボタン演出のボタン操作促し演出(図16(a))は、ボタン操作が入力される前の演出ボタン121を模した操作前ボタン画像3751と、操作前ボタン画像3751とは異なる、ボタン操作が入力された後の演出ボタン121を模した操作後ボタン画像3752と、を交互に繰り返し表示するボタンアニメーション表示を含み、且つ、第2操作演出としてのレバー演出のレバー操作促し演出(図16(b))は、レバー操作が入力される前の演出レバー127を模した操作前レバー画像3761と、操作前レバー画像3761とは異なる、レバー操作が入力された後の演出レバー127を模した操作後レバー画像3762と、を交互に繰り返し表示するレバーアニメーション表示を含んでいる。ボタンアニメーション表示により、ボタン操作に関わる情報(演出ボタン121の操作の仕方及び演出ボタン121を押すべきこと)が遊技者に分かりやすく伝達され、レバーアニメーション表示により、レバー操作に関わる情報(演出レバー127の操作の仕方及び演出レバー127を引くべきこと)が遊技者に分かりやすく伝達される。但し、ボタン操作促し演出が行われる際に演出ボタン121が突出状態とされる状況では(突出ボタン操作の入力が促される状況では)ボタンアニメーション表示が行われないが、ここでは、そのような状況を無視する。
ボタン演出において、操作有効期間内にボタン操作の入力があったときには、当該入力に応答してボタンアニメーション表示が終了されて操作対応演出が実行され、操作有効期間内にボタン操作の入力が無かった場合には操作有効期間の満了時にボタンアニメーション表示が終了される。同様に、レバー演出において、操作有効期間内にレバー操作の入力があったときには、当該入力に応答してレバーアニメーション表示が終了されて操作対応演出が実行され、操作有効期間内にレバー操作の入力が無かった場合には操作有効期間の満了時にレバーアニメーション表示が終了される。
そして、実施例EX6_10に係る第3構成において、変動演出HEの中で当落操作演出が実行される場合、変動演出HEの中で事前の大当たり確定演出が実行される場合でも事前の大当たり確定演出が実行されない場合でも、当落操作演出としてボタン演出が実行される際にはボタン操作促し演出にてボタンアニメーション表示が行われ、当落操作演出としてレバー演出が実行される際にはレバー操作促し演出にてレバーアニメーション表示が行われるものとする。ここにおける事前の大当たり確定演出は、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出又は事前の超確確演出である。
実施例EX6_10に係る第3構成との対比に供される仮想遊技機を考える。仮想遊技機では、事前の大当たり確定演出(特に事前の超確確演出)が実行された後の当落操作演出にてボタン演出が行われる際にはボタン操作促し演出にて上記ボタンアニメーション表示が行われ且つレバー演出が行われる際にはレバー操作促し演出にて上記レバーアニメーション表示が行われるものとし、事前の大当たり確定演出(特に事前の超確確演出)が実行されることなく当落操作演出にてボタン演出が行われる際にはボタン操作促し演出にてボタン静止表示が行われ且つレバー演出が行われる際にはレバー操作促し演出にてレバー静止表示が行われるものとする。ボタン静止表示は、ボタンアニメーション表示とは異なる表示であって、演出ボタン121を模した静止画像の固定的な表示である。レバー静止表示は、レバーアニメーション表示とは異なる表示であって、演出レバー127を模した静止画像の固定的な表示である。
そうすると、仮想遊技機において事前の大当たり確定演出(特に事前の超確確演出)が実行されたものの、仮想遊技機にて遊技を行う遊技者が、その事前の大当たり確定演出をよそ見などにより見逃していると、ボタンアニメーション表示又はレバーアニメーション表示を見た時点で、自身が希少な事前の大当たり確定演出(特に事前の超確確演出)を見逃したことに気づくことになり、希少な体験を逸失したことに対して悔しい思いをすると考えられる。これに対し、実施例EX6_10に係る第3構成では、事前の大当たり確定演出(特に事前の超確確演出)の実行有無に依らず当落操作演出にてボタンアニメーション表示又はレバーアニメーション表示が実行されることになるので、遊技者に上記のような悔しい思いをさせるおそれがなくなる(遊技の興趣がそがれるのを抑制できる)。
遊技者からの操作を受ける操作手段が第1操作演出及び第2操作演出間で互いに異なる場合を想定して実施例EX6_10に係る第3構成を説明したが、遊技者からの操作を受ける操作手段が第1操作演出及び第2操作演出間で互いに共通である場合にも、当該第3構成に係る方法を適用可能である。
<<第7実施形態>>
遊技機100の第7実施形態を説明する。
図73を参照する。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの中でレバ確演出を実行することがある。レバ確演出とは、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき大当たり遊技が実行されたならば(即ち特図判定用情報JJが大当たりに当選しているならば)当該大当たり遊技後に高確率遊技状態(詳細には高確率電サポ遊技状態)にて遊技が制御されることを示唆する演出である。レバ確演出が示唆するものの特性上、レバ確演出は、特図判定用情報JJがハズレであるときにも確変大当たりに当選しているときにも実行可能とされるが、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選しているときにはレバ確演出は非実行とされる。
即ち、演出制御部403は、図73(a)に示す如く、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選しているときには特図判定用情報JJに対してレバ確演出を実行することが無く、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選しているときに特図判定用情報JJに対してレバ確演出を実行することがある。
図73(b)にレバ確演出の一例を示す。図73(b)の例では、特定の画像を画像表示部104に表示することでレバ確演出を実現している。演出制御部403は複数種類のレバ確演出を実行できて良く、今、複数種類のレバ確演出の内の何れかであって、変動演出HEの実行期間中(即ち特図判定用情報JJに特図判定が行われたことに基づく特別図柄の変動表示の実行期間中)に実行され得る、或るレバ確演出RKに注目する。
図73(c)に示す如く、演出制御部403は、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選しているときに限って、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの実行期間中の特定のタイミングにおいてレバ確演出RKを実行することができる。
一方で、演出制御部403は、図52等を参照して説明したように、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているときに大当たり確定演出を実行することがある。
図73(d)に示す如く、演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合には、変動演出HE中において、或るタイミング4110にてレバ確演出RKを実行し、その後のタイミング4120において大当たり確定演出を実行することがある。このような演出の流れでは、レバ確演出RKで高まった確変大当たりへの期待感(遊技者の期待感)が、その後の大当たり確定演出にて確信に変わり、大いに気分が盛り上がって、遊技の興趣向上が図られる。タイミング4120での大当たり確定演出は、単純当確演出又は確確演出であって良く、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合あっては、超確確演出でありうる。尚、当然ながら、任意の演出は有限の時間をかけて実行されるため、或る演出の実行タイミングは、時間長さを有する概念であると解される、或いは、当該演出の実行開始タイミング又は実行終了タイミングを指すと解される、或いは、当該演出の実行開始タイミングから実行終了タイミングまでの期間を指すと解される。
このように、レバ確演出は、確変大当たりへの期待感を煽って遊技を盛り上げる役割を持つが、レバ確演出と大当たり確定演出の双方を実行可能に遊技機100を構成した場合、それらの実行制御には工夫が必要となる。これについて説明する。
図74には、演出制御部403が実行するレバ確演出制限制御の概要が示されている。レバ確演出制限制御は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HE中の或るタイミング4210にて大当たり確定演出を実行した場合、タイミング4210の後にレバ確演出RKを実行することを禁止する(即ちレバ確演出RKを非実行とする)制御である。レバ確演出RKは、仮に大当たりであれば高確率遊技状態になると示唆することで遊技者の期待感を煽るものであるが、大当たり確定演出が出現して大当たりとなることが既に遊技者に認知された後に、レバ確演出RKによる煽りが発生すると、遊技者が冗長な煽りと感じて煩わしさを覚えるおそれがあるからである。上記のレバ確演出制限制御により、冗長な煽りが無くなって遊技の興趣がそがれるおそれが低減する(逆に考えると、遊技の興趣の向上が図られる)。
タイミング4210における大当たり確定演出は、単純当確演出であっても良いし、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合には確確演出であっても良い。更に、タイミング4210における大当たり確定演出は、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合には単純確確演出であっても良いし、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には超確確演出であっても良い。尚、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合にあっては、レバ確演出制限制御に頼らずとも、変動演出HEにおいてレバ確演出RKが実行されることは無い。
図75には、演出制御部403が実行する確定演出制限制御の概要が示されている。確定演出制限制御は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HE中の或るタイミング4220にてレバ確演出RKを実行すると決定されている場合、変動演出HEにおいて、タイミング4220の前に大当たり確定演出を実行することを禁止する(即ち大当たり確定演出を非実行とする)制御である。確定演出制限制御によってもレバ確演出制限制御と同等の効果が得られる。
確定演出制限制御により、タイミング4220より前のタイミングでの実行が禁止される大当たり確定演出は、単純当確演出、単純当確演出及び超確確演出を含む。もとより、特図判定用情報JJがハズレである場合には確定演出制限制御に頼らずとも大当たり確定演出が実行されることは無い。特図判定用情報JJが大当たりに当選していて且つレバ確演出の実行が決定されている場合に確定演出制限制御が有効に機能する。
第7実施形態は、以下の実施例EX7_1〜EX7_15を含み、実施例EX7_1〜EX7_15にて、第7実施形態にて上述した事項に関する詳細内容や変形例等を説明する。第7実施形態において上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の実施例EX7_1〜EX7_15に適用され、実施例EX7_1〜EX7_15の夫々において、第7実施形態にて上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、実施例EX7_1〜EX7_15の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
以下に示す各実施例において、特に記述なき限り、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御の少なくとも一方を適用でき、レバ確演出を実行すべきときにもレバ確演出制限制御が適用されているときには、大当たり確定演出の後の当該レバ確演出の実行が禁止されて良く、大当たり確定演出を実行すべきときにも確定演出制限制御が適用されているときには、レバ確演出の前の当該大当たり確定演出の実行が禁止されて良い。
―――実施例EX7_1―――
実施例EX7_1を説明する。
図76は、演出制御部403が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図76は、レバ確演出制限制御の実現に好適な動作フローチャートであって、且つ、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出及びレバ確演出に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートである。実際には図76に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図76の変動演出内容決定処理はステップS311〜S322の各処理を含む。図76の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出、レバ確演出の実行が決定された場合には、図76の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出、レバ確演出が実行される。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS311にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS312にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS313において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合にはステップS313からステップS314に進むが、特図判定用情報JJがハズレである場合には大当たり確定演出を非実行とすると決定された上でステップS313からステップS322に進む。
ステップS314において、演出制御部403は、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行う。ここにおける選択及び決定の方法は、上述してきたものと同じであって良く、例えば、図57のテーブル3100に従って、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定する。ステップS314での確定演出実行判定処理において、超確確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な超確確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53及び図54に示したように、超確確演出として、第3特別キャラ演出、虹文字演出、虹CI演出及びPフラッシュ演出など、複数種類の超確確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。単純当確演出及び単純確確演出についても同様である。
尚、大当たり確定演出を実行すると決定された場合であっても、ステップS314の段階では大当たり確定演出の実行タイミングまでは決定されないものとする。ステップS314の処理後、ステップS315に進む。
ステップS315では、ステップS314にて大当たり確定演出を実行すると決定されたか否かがチェックされ、ステップS314にて大当たり確定演出を実行すると決定された場合にはステップS316に進む一方で、そうでない場合にはステップS323に進む。ステップS323では、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選しているか否かがチェックされ、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合にはステップS322に移行する一方で、そうでない場合(即ち特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合)には、レバ確演出を実行しないと決定した上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS316において、演出制御部403は、変動演出パターンの選択結果を考慮しつつ、変動演出HEの実行期間中の何れかのタイミングを大当たり確定演出の実行タイミングTPに設定する。タイミングTPは図73(d)のタイミング4120又は図74のタイミング4210に相当する。
変動演出HEの実行期間中の何れのタイミングも、大当たり確定演出の実行タイミングTPに設定(決定)され得るが、例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内に複数の候補タイミングを予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、大当たり確定演出の実行タイミングTPとして決定すれば良い。
より具体的には例えば、SPリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_b[2]、THp_c[2]、THp_d[2];図51参照)が選択されているときには(図41参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってSPリーチ演出が開始されるまでの期間内、SPリーチ中演出の実行期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から大当たり確定演出の実行タイミングTPを選択及び決定すれば良い。
また例えば、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_b[1]、THp_c[1]、THp_d[1];図51参照)が選択されているときには(図43参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間内、ノーマルリーチ演出の開始後であってノーマルリーチ成功演出が実行されるまでの期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から大当たり確定演出の実行タイミングTPを選択及び決定すれば良い。
ステップS316に続くステップS317では、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選しているのかがチェックされる。ステップS317において、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合にはステップS318に進むが、そうでない場合(即ち特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合)には、レバ確演出を実行しないと決定した上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS318において、演出制御部403は、変動演出HEの実行期間の内、タイミングTPよりも前の期間をレバ確演出実行可能期間に設定してからステップS319に進む。一方、ステップS313又はS323から移行し得るステップS322において、演出制御部403は、変動演出HEの実行期間の全体をレバ確演出実行可能期間に設定してからステップS319に進む。但し、ステップS322において、変動演出HEの実行期間の内の特定の期間はレバ確演出実行可能期間から除外されると良い。除外される特定の期間は、特別図柄の変動停止直前の期間など、第1〜第3装飾図柄がゾロ目又は非ゾロ目の態様で仮停止表示されるタイミング以降の期間を含む。
ステップS319において、演出制御部403は、レバ確演出を行うか否か及びレバ確演出を行う場合にはどの種類のレバ確演出を行うかを選択及び決定するためのレバ確演出実行判定処理を行う。これらの選択及び決定を、演出用乱数を用いた抽選より実現すれば良い。演出制御部403は、当該抽選を、レバ確演出実行判定テーブルに基づいて実行することができる。レバ確演出として第1及び第2のレバ確演出がある場合のレバ確演出実行判定テーブルを説明する。ここにおける第1及び第2のレバ確演出の夫々がレバ確演出制限制御にて実行制御される図73〜図75のレバ確演出RKに該当する。
図77(a)のレバ確演出実行判定テーブル4100を用いてレバ確演出実行判定処理を行う場合、第1のレバ確演出の実行確率(即ち第1のレバ確演出を実行すると決定される確率)、第2のレバ確演出の実行確率(即ち第2のレバ確演出を実行すると決定される確率)が、夫々、2%、2%となり、且つ、レバ確演出が非実行となる確率(即ちレバ確演出を非実行とすると決定される確率)が96%となる。
図77(b)のレバ確演出実行判定テーブル4120を用いてレバ確演出実行判定処理を行っても良い。この場合、特図判定用情報JJがハズレであるならば、第1のレバ確演出の実行確率、第2のレバ確演出の実行確率が、夫々、2%、2%となる一方で、レバ確演出が非実行となる確率が96%となり、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選しているならば、第1のレバ確演出の実行確率、第2のレバ確演出の実行確率が、夫々、25%、25%となる一方で、レバ確演出が非実行となる確率が50%となる。このように、テーブル4120が用いられる場合には、特図判定用情報JJがハズレであるときよりも確変大当たりに当選しているときの方がレバ確演出の実行確率が高くなる。
ステップS319の後、ステップS320に進む。ステップS320において、レバ確演出の実行が決定されたか否かがチェックされ、レバ確演出を実行すると決定された場合にはステップS321の処理を行ってから変動演出内容決定処理を終える一方で、レバ確演出を非実行とすると決定された場合にはそのまま変動演出内容決定処理を終える。
ステップS321において、演出制御部403は、変動演出パターンの選択結果を考慮しつつ、ステップS318又はS322にて設定されたレバ確演出実行可能期間に属する何れかのタイミングを、レバ確演出の実行タイミングTQに設定する。ステップS316における大当たり確定演出の実行タイミングTPの設定方法と同様、例えば、予め定められた複数の候補タイミングの中の何れかをレバ確演出の実行タイミングTQに設定すれば良い。但し、レバ確演出実行可能期間に属さない候補タイミングは、レバ確演出の実行タイミングTQの候補から除外される。
図76の動作フローチャートでは、大当たり確定演出を実行すると決定された場合に、大当たり確定演出の実行タイミングTPより前にレバ確演出実行可能期間を設定することで(換言すれば、タイミングTPより後にレバ確演出の実行タイミングが設定されることを禁止することで)、レバ確演出制限制御を実現している。ステップS316の処理を経てステップS321の処理が実行された場合には、タイミングTQ、TPが、夫々、図73(d)のタイミング4110、4120に相当することになる。
―――実施例EX7_2―――
実施例EX7_2を説明する。
図78は、演出制御部403が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図78は、確定演出制限制御の実現に好適な動作フローチャートであって、且つ、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出及びレバ確演出に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートである。実際には図78に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図78の変動演出内容決定処理はステップS341〜S352の各処理を含む。 図78の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出、レバ確演出の実行が決定された場合には、図78の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出、レバ確演出が実行される。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS341にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS342にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS343において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合には、レバ確演出を実行しないと決定された上でステップS343からステップS348に進む一方、そうでない場合(即ち特図判定用情報JJがハズレである又は確変大当たりに当選している場合)にはステップS343からステップS344に進む。
ステップS344において、演出制御部403は、レバ確演出を行うか否か及びレバ確演出を行う場合にはどの種類のレバ確演出を行うかを選択及び決定するためのレバ確演出実行判定処理を行う。ステップS344におけるレバ確演出実行判定処理は、図76のステップS319におけるレバ確演出実行判定処理と同じであって良い。
ステップS344の後、ステップS345に進む。ステップS345において、レバ確演出の実行が決定されたか否かがチェックされ、レバ確演出を実行すると決定された場合にはステップS346に進む一方で、そうでない場合にはステップS348に進む。
ステップS346において、演出制御部403は、変動演出パターンの選択結果を考慮しつつ、変動演出HEの実行期間中の何れかのタイミングをレバ確演出の実行タイミングTQに設定する。タイミングTQは図73(d)のタイミング4110又は図75のタイミング4220に相当する。ステップS346の処理の後、ステップS347に進む。
変動演出HEの実行期間中の何れのタイミングも、レバ確演出の実行タイミングTQに設定(決定)され得るが、例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内に複数の候補タイミングを予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、レバ確演出の実行タイミングTQとして決定すれば良い。
より具体的には例えば、SPリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_c[2]、THp_d[2];図51参照)が選択されているときには(図41参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってSPリーチ演出が開始されるまでの期間内、SPリーチ中演出の実行期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中からレバ確演出の実行タイミングTQを選択及び決定すれば良い。
また例えば、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターン(THp_c[1]、THp_d[1];図51参照)が選択されているときには(図43参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間内、ノーマルリーチ演出の開始後であってノーマルリーチ成功演出が実行されるまでの期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中からレバ確演出の実行タイミングTQを選択及び決定すれば良い。
ステップS347において、演出制御部403は、変動演出HEの実行期間の内、タイミングTQよりも後の期間を確定演出実行可能期間に設定してからステップS349に進む。一方、ステップS343又はS345から移行し得るステップS348において、演出制御部403は、変動演出HEの実行期間の全体を確定演出実行可能期間に設定してからステップS349に進む。但し、ステップS348において、変動演出HEの実行期間の内の特定の期間は確定演出実行可能期間から除外されると良い。除外される特定の期間は、特別図柄の変動停止直前の期間など、第1〜第3装飾図柄がゾロ目又は非ゾロ目の態様で仮停止表示されるタイミング以降の期間を含む。
ステップS349において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合にはステップS349からステップS350に進むが、特図判定用情報JJがハズレである場合には大当たり確定演出を非実行とすると決定された上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS350において、演出制御部403は、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行う。ここにおける選択及び決定の方法は、上述してきたものと同じであって良く、例えば、図57のテーブル3100に従って、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定する。ステップS350での確定演出実行判定処理において、超確確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な超確確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53及び図54に示したように、超確確演出として、第3特別キャラ演出、虹文字演出、虹CI演出及びPフラッシュ演出など、複数種類の超確確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の超確確演出を実行するのかも決定される。単純当確演出及び単純確確演出についても同様である。
尚、大当たり確定演出を実行すると決定された場合であっても、ステップS350の段階では大当たり確定演出の実行タイミングまでは決定されないものとする。ステップS350の処理後、ステップS351に進む。
ステップS351では、ステップS350にて大当たり確定演出を実行すると決定されたか否かがチェックされ、ステップS350にて大当たり確定演出を実行すると決定された場合にはステップS352に進む一方で、そうでない場合には変動演出内容決定処理を終える。
ステップS352において、演出制御部403は、変動演出パターンの選択結果を考慮しつつ、ステップS347又はS348にて設定された確定演出実行可能期間に属する何れかのタイミングを、大当たり確定演出の実行タイミングTPに設定する。ステップS346におけるレバ確演出の実行タイミングTQの設定方法と同様、例えば、予め定められた複数の候補タイミングの中の何れかを大当たり確定演出の実行タイミングTPに設定すれば良い。但し、確定演出実行可能期間に属さない候補タイミングは、大当たり確定演出の実行タイミングTPの候補から除外される。ステップS352の処理後、変動演出内容決定処理を終える。
図78の動作フローチャートでは、レバ確演出を実行すると決定された場合に、レバ確演出の実行タイミングTQより後に確定演出実行可能期間を設定することで(換言すれば、タイミングTQより前に大当たり確定演出の実行タイミングが設定されることを禁止することで)、確定演出制限制御を実現している。ステップS346の処理を経てステップS352の処理が実行された場合には、タイミングTQ、TPが、夫々、図73(d)のタイミング4110、4120に相当することになる。
―――実施例EX7_3―――
実施例EX7_3を説明する。演出制御部403は、特図判定用情報JJに対してレバ確演出を実行すると決定した場合、変動演出HEの実行期間中における様々なタイミングをレバ確演出の実行タイミングTQに設定することができる。
例えば、第1〜第3装飾図柄の変動表示開始と同時に(従って実質的に特別図柄の変動開始と同時に)レバ確演出を行うことがあっても良い。また例えば(図41参照)、リーチ前予告演出、テンパイ煽り演出、テンパイ成功演出又は発展先選択演出においてレバ確演出を実行しても良い。
また例えば(図41及び図42参照)、SPリーチ演出の実行期間中であって、SPリーチ成功演出又はSPリーチ失敗演出が実行される前にレバ確演出を実行しても良い。遊技機100では複数種類のSPリーチ演出が実行可能とされており、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選している時にのみ特定のSPリーチ演出が実行されうるようにしておけば、特定のSPリーチ演出自体がレバ確演出として機能する、又は、特定のSPリーチ演出の実行を示唆する発展先選択演出、若しくは、特定のSPリーチ演出のタイトル表示演出がレバ確演出として機能する。
―――実施例EX7_4―――
実施例EX7_4を説明する。演出制御部403は、大当たり確定演出と同様、任意の演出手段を用いてレバ確演出を実現して良い。例えば、画像表示部104によるレバ確演出用の画像の表示又はスピーカ115からのレバ確演出用の音の出力によりレバ確演出を実現しても良いし、演出ライト部116又は盤ランプ135に含まれる発光素子をレバ確演出用の発光態様で発光させる演出をレバ確演出として機能させても良いし、可動役物130をレバ確演出用の態様で作動させる演出をレバ確演出として機能させても良い。また例えば、演出ボタン121を振動させる機能を設けておき、特定のタイミングで演出ボタン121を振動させる演出をレバ確演出として機能させても良い。
―――実施例EX7_5―――
実施例EX7_5を説明する。演出制御部403が実行可能なレバ確演出として、変動演出HE中の様々なタイミングで実行可能な様々なレバ確演出があり、同様に、演出制御部403が実行可能な大当たり確定演出として、変動演出HE中の様々なタイミングで実行可能な様々な大当たり確定演出があるが、実施例EX7_5では、1つの変動演出HEの中で実行されるレバ確演出及び大当たり確定演出の組み合わせ例を説明する。
図79では、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているときの変動演出HEがSPリーチ当たり演出(図41)であることが想定されており、この想定の下、リーチ前予告演出として画像表示を用いたレバ確演出(図79ではレバ確演出4310)が実行され、その後、SPリーチ演出の主要部分であるSPリーチ中演出の中で、大当たり確定演出として機能する特別CI演出4360(大当たりの当選時のみ表示され得る特別なカットイン画像を表示する演出)が実行されている。
特別CI演出4360はSPリーチ演出の実行中のみ実行されうる演出であって、リーチ前予告演出はSPリーチ演出前に実行される予告演出であるから、特別CI演出4360が実行された後にリーチ前予告演出としてのレバ確演出4310が実行されることは無く、リーチ前予告演出としてのレバ確演出4310が実行される前に特別CI演出4360が実行されることは無い。
特別CI演出4360として、複数種類の特別CI演出があっても良く、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類に応じて、単純当確演出として機能する第1特別CI演出、単純確確演出として機能する第2特別CI演出及び超確確演出として機能する第3特別CI演出の何れかが選択実行されても良い。
図79に示されるリーチ前予告演出でのレバ確演出4310は、所定のキャラクタ画像と所定の文字画像の表示により構成されているが、リーチ前予告演出におけるレバ確演出は、どのような形態の演出であっても良い。
図80を参照し、例えば、所定のゾーン演出が、リーチ前予告演出におけるレバ確演出であっても良い。この場合、演出制御部403は、原則として所定のゾーン演出を非実行とし、レバ確演出を実行すると決定した場合に限り、リーチ前予告演出として所定のゾーン演出を実行すれば良い。
図81に示すようなステップアップ予告演出にて、リーチ前予告演出におけるレバ確演出を実現しても良い。ステップアップ予告演出は、第1段階〜第4段階のSU演出から成り、第1段階のSU演出を経て第2段階のSU演出が実行され、その後に第3段階のSU演出が実行され、更にその後に第4段階のSU演出が実行される。但し、ステップアップ予告演出は、第1段階のSU演出までで終了する場合と、第1段階のSU演出を経て第2段階のSU演出までで終了する場合と、第1及び第2段階のSU演出を経て第3段階のSU演出までで終了する場合と、第1〜第4段階のSU演出が全て実行される場合と、がある。
第1段階のSU演出では、或るキャラクタを示した第1サイズの画像4312aを画像表示部104に表示させる。第2段階のSU演出では、或るキャラクタを示した第2サイズの画像4312bを画像表示部104に表示させる。第3段階のSU演出では、或るキャラクタを示した第3サイズの画像4312cを画像表示部104に表示させる。第4段階のSU演出では、或るキャラクタを示した第4サイズの画像4312dを画像表示部104に表示させる。第1サイズから第4サイズに向かって、第1、第2、第3、第4サイズの順にサイズが大きくなる。尚、画像4312a〜4312d間において、相違するのはサイズだけでも良いし、画像の内容自体が互いに異なっていても良い。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づきステップアップ予告演出を行うことができ、この際、第(i+1)段階のSU演出まで実行されるステップアップ予告演出の大当たりの期待度が、第i段階のSU演出までで終了するステップアップ予告演出の大当たりの期待度よりも高くなるように、実行されるSU演出の段階数を設定すれば良い。更に例えば、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選している時にのみ第4段階のSU演出が実行されうるようにしておけば、第4段階のSU演出はリーチ前予告演出におけるレバ確演出として機能することになる。
図82を参照し、画像表示部104の表示領域の全体に亘って、特別の背景画像を表示する特別背景演出を、リーチ前予告演出におけるレバ確演出として用いても良い。特別背景演出は、テンパイ成功演出の後、SPリーチ演出が開始される前に実行されるものであっても良い。
この他、擬似連予告演出、タイマー予告演出、次回予告演出、装飾図柄の特殊変動表示などで、リーチ前予告演出におけるレバ確演出を実現しても良い。
図83を参照する。図83でも、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているときの変動演出HEがSPリーチ当たり演出(図41)であることが想定されており、この想定の下、タイトル表示演出として画像表示を用いたレバ確演出(図83ではレバ確演出4330)が実行され、その後、SPリーチ演出の主要部分であるSPリーチ中演出の中で、大当たり確定演出として機能する特別CI演出4360(大当たりの当選時のみ表示され得る特別なカットイン画像を表示する演出)が実行されている。遊技機100では複数種類のSPリーチ演出が実行可能とされており、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選している時にのみ特定のSPリーチ演出が実行されうるようにしておけば、特定のSPリーチ演出(図79(b)においてSP Dリーチ)が実行されることを表示するタイトル表示演出は、レバ確演出として機能する。
特別CI演出4360はSPリーチ演出の主要部分であるSPリーチ中演出のみ実行されうる演出であって、タイトル表示演出はSPリーチ中演出の実行前に実行される演出であるから(図41参照)、特別CI演出4360が実行された後にタイトル表示演出としてのレバ確演出4330が実行されることは無く、タイトル表示演出としてのレバ確演出4330が実行される前に特別CI演出4360が実行されることは無い。
―――実施例EX7_6―――
実施例EX7_6を説明する。
図84を参照する。今、説明の便宜上、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出又はレバ確演出を指すものとして用語“特殊示唆演出”を導入する。以下に示す特殊示唆演出に対する説明は、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出及びレバ確演出の夫々に対して個別に適用される。
演出制御部403が実行可能な特殊示唆演出として、演出態様が互いに異なる複数種類の特殊示唆演出があって良い。そして、複数種類の特殊示唆演出の夫々は、状況不問系、予告演出系、リーチ演出系、リーチ中演出系の何れかに分類される。即ち例えば、演出制御部403が実行可能な超確確演出として、演出態様が互いに異なる複数種類の超確確演出があって良く、複数種類の超確確演出の夫々は、状況不問系、予告演出系、リーチ演出系、リーチ中演出系の何れかに分類される。単純当確演出、単純確確演出及びレバ確演出についても同様である。
状況不問系に分類される特殊示唆演出は、変動演出HEの実行期間中におけるどのタイミングでも且つどの演出が実行されている状況下でも実行されうる。例えば、状況不問系に分類される単純当確演出、単純確確演出、超確確演出は、夫々、第1、第2、第3特別キャラクタを表す画像を画像表示部104に表示させる第1、第2、第3特別キャラ演出であり(図54(a)〜(c)参照)、状況不問系に分類されるレバ確演出は、第4特別キャラクタを表す画像を画像表示部104に表示させる第4特別キャラ演出である。或る虹画像演出(図53参照)は状況不問系に分類される超確確演出でありうる。
予告演出系に分類される特殊示唆演出は、変動演出HEにおけるリーチ演出の実行前に実行される。例えば、予告演出系に分類される単純当確演出、単純確確演出、超確確演出、レバ確演出は、夫々、第1、第2、第3、第4特別セリフを出現させるセリフ予告演出である。セリフ予告演出とは、画像表示部104に所定のキャラクタを表示させ、当該キャラクタがセリフを発する様子を画像表示及び音声出力を用いて表現する演出である。故に例えば、第1特別セリフを出現させるセリフ予告演出では、第1特別セリフを発する様子が画像表示及び音声出力を用いて表現される。或る虹画像演出(図53参照)は予告演出系に分類される超確確演出でありうる。例えば、虹色の文字画像の表示を伴うセリフ予告演出は、予告演出系に分類される超確確演出に相当する。
リーチ演出系に分類される特殊示唆演出は、変動演出HEにて実行されるテンパイ成功演出の種類又はリーチ演出の種類によって特定の内容を示唆する演出である。例えば、演出制御部403は、SPリーチ演出を含む変動演出を実行する際、第1〜第4特別SPリーチ演出を含む複数種類のSPリーチ演出の何れかを選択実行するものとする。これらの内、第1〜第3特別SPリーチ演出は特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合に限り実行される。更に、演出制御部403は、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりに当選している場合でも第1特別SPリーチ演出が実行されることがあるように第1特別SPリーチ演出の実行有無を制御し、また、
特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合に第2特別SPリーチ演出が実行されることがあるように且つ特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には第2特別SPリーチ演出が実行されることが無いように第2特別SPリーチ演出の実行有無を制御し、また、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に第3特別SPリーチ演出が実行されることがあるように且つ特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合には第3特別SPリーチ演出が実行されることが無いように第3特別SPリーチ演出の実行有無を制御する。
そうすると、第1、第2、第3特別SPリーチ演出そのものが、又は、第1、第2、第3特別SPリーチ演出が実行されることを示唆する演出(タイトル表示演出等)が、夫々、リーチ演出系に分類される単純当確演出、単純確確演出、超確確演出に相当することになる。
また、演出制御部403は、第4特別SPリーチ演出が特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選している場合に限り実行されるよう第4特別SPリーチ演出の実行有無を制御する。そうすると、第4特別SPリーチ演出そのものが、又は、第4特別SPリーチ演出が実行されることを示唆する演出(タイトル表示演出等)が、リーチ演出系に分類されるレバ確演出に相当することになる。尚、3テンパイ成功演出及び7テンパイ成功演出はリーチ演出系に分類されるレバ確演出に属すると考えることもできる。これに関連して、3テンパイ煽り演出及び7テンパイ煽り演出は予告演出系に分類されるレバ確演出に属すると考えることもできる。
或る虹画像演出(図53参照)はリーチ演出系に分類される超確確演出でありうる。例えば、虹色の文字画像を用いてSPリーチ演出のタイトル表示演出が行われたとき、当該タイトル表示演出は、SPリーチ演出の種類に関係なく、リーチ演出系に分類される超確確演出に相当する。
リーチ中演出系に分類される特殊示唆演出は、変動演出HEのSPリーチ演出の構成要素であるSPリーチ中演出又は最終当落演出において実行される(図41参照)。例えば、リーチ中演出系に分類される単純当確演出、単純確確演出、超確確演出、レバ確演出は、夫々、第1の特別なカットイン画像を表示する第1特別CI演出、第2の特別なカットイン画像を表示する第2特別CI演出、第3の特別なカットイン画像を表示する第3特別CI演出、第4の特別なカットイン画像を表示する第4特別CI演出である。
第1〜第3特別CI演出は特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合に限り実行される。更に、演出制御部403は、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりに当選している場合でも第1特別CI演出が実行されることがあるように第1特別CI演出の実行有無を制御し、また、
特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合に第2特別CI演出が実行されることがあるように且つ特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している場合には第2特別CI演出が実行されることが無いように第2特別CI演出の実行有無を制御し、また、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に第3特別CI演出が実行されることがあるように且つ特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合には第3特別CI演出が実行されることが無いように第3特別CI演出の実行有無を制御する。
そうすると、第1、第2、第3特別CI演出は、夫々、リーチ中演出系に分類される単純当確演出、単純確確演出、超確確演出に相当することになる。
また、演出制御部403は、第4特別CI演出が特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選している場合に限り実行されるよう第4特別CI演出の実行有無を制御する。そうすると、第4特別CI演出は、リーチ中演出系に分類されるレバ確演出に相当することになる。
或る虹画像演出(図53参照)はリーチ中演出系に分類される超確確演出でありうる。例えば、図54(e)に示した虹CI演出を第3特別CI演出として用いることができる。
この他、ノーマルリーチ成功演出後又はSPリーチ成功演出後において実行される確確演出(例えば再抽選演出での3昇格演出又は7昇格演出;図49参照)もある。
―――実施例EX7_7―――
実施例EX7_7を説明する。実施例EX7_6で述べた状況不問系、予告演出系、リーチ演出系又はリーチ中演出系に属する特殊示唆演出の演出例(例えばセリフ予告演出)は、ごく限られた一部の例に過ぎず、具体的な演出として様々なものがあり、また、遊技機100の遊技状態に依存して、実行される演出の種類及び実行される演出の示唆内容は変化しうる。
図85を参照し、遊技機100の遊技状態に依存して示唆内容が変化する演出(以下、遊技状態依存演出IEと称する又は演出IEと略記する)について説明する。現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態である場合(即ち低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合)、演出制御部403は、図85(a)のテーブル4410に従う確率で変動演出HEにおいて演出IEを実行する否かを決定及び制御し、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態である場合(即ち高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合)、演出制御部403は、図85(b)のテーブル4420に従う確率で変動演出HEにおいて演出IEを実行する否かを決定及び制御する。
テーブル4410に従う低確率非電サポ遊技状態において、演出IEの実行確率は、特図判定用情報JJがハズレであるときには50%未満の確率(ここでは20%)とされ、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときには、特図判定用情報JJがハズレであるときよりも高い50%以上の確率(ここでは70%)とされる。このため、テーブル4410にて実行有無が制御されるときの演出IEは、ハズレのときにも大当たりのときにも実行されうる高期待度演出として機能する(即ち、演出IEが実行されないときと比べて演出IEが実行されたときの方が大当たりの期待度が高い、或いは、演出IEが示唆する大当たりの期待度が大当たりの当選確率よりも高い)。更に、演出IEは通常大当たりの当選時にも実行されることがあるためレバ確演出ではない。
尚、テーブル4410を用いる場合において、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選している時の演出IEの実行確率KKKA1と、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している時の演出IEの実行確率KKKA2と、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している時の演出IEの実行確率KKKA3と、を互いに異ならせても良い(例えば、0.5<KKKA1<KKKA2<KKKA3≦1、としても良い)。
テーブル4420に従う高確率電サポ遊技状態において、演出IEの実行確率は、特図判定用情報JJがハズレであるときには50%未満の確率(ここでは20%)とされ、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときには、特図判定用情報JJがハズレであるときよりも高い50%以上の確率(ここでは70%)とされる。このため、まず、テーブル4420にて実行有無が制御されるときの演出IEは、テーブル4410に従うと同様に、ハズレのときにも大当たりのときにも実行されうる高期待度演出として機能する(即ち、演出IEが実行されないときと比べて演出IEが実行されたときの方が大当たりの期待度が高い、或いは、演出IEが示唆する大当たりの期待度が大当たりの当選確率よりも高い)。但し、テーブル4420に従う高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているときには、演出IEの実行確率はゼロとされるため(即ち演出IEが実行されることが無いように制御されるため)、演出IEはレバ確演出としても機能する。
尚、テーブル4420を用いる場合において、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している時の演出IEの実行確率KKKB2と、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している時の演出IEの実行確率KKKB3と、を互いに異ならせても良い(例えば、0.5<KKKB2<KKKB3≦1、としても良い)。
図86(a)を参照し、例えば、実施例EX7_5で示した特別背景演出(図82)を遊技状態依存演出IEとして用いても良い。つまりこの場合、低確率非電サポ遊技状態での特別背景演出は、レバ確演出として機能せず単なる高期待度演出として機能するのに対し、高確率電サポ遊技状態での特別背景演出は、レバ確演出として機能する。
図86(b)を参照し、また例えば、実施例EX7_5で示したステップアップ予告演出にて遊技状態依存演出IEを実現しても良い。この場合例えば、第3段階のSU演出を演出IEと捉えれば良い。そうすると、テーブル4410が用いられる低確率非電サポ遊技状態において、第3段階のSU演出は、ハズレのときにも通常大当たりのときにも確変大当たりのときにも実行されうる高期待度演出として機能するもののレバ確演出としては機能せず、テーブル4420が用いられる高確率電サポ遊技状態において、第3段階のSU演出は、ハズレのときにも確変大当たりのときにも実行されうるが通常大当たりのときには実行されること無いレバ確演出としての機能を持つことになる。
また、高確率電サポ遊技状態において、第4段階のSU演出を確確演出(単純確確演出又は超確確演出)として機能させても良い。これを実現するためには、高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレ又は通常大当たりであるときには第4段階のSU演出が実行されること無く、且つ、特図判定用情報JJが確変大当たりに当選しているときに限り第4段階のSU演出が実行され得るようにしておけばよい。この際、高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているときに限り第4段階のSU演出が実行され得るようにしておけば、第4段階のSU演出は超確確演出として機能することになる。これに対し、低確率非電サポ遊技状態における第4段階のSU演出は、確確演出として機能せず、ハズレのときにも通常大当たりのときにも確変大当たりのときにも実行されうる高期待度演出として機能する。
遊技状態依存演出IEの具体的な演出態様は様々であって良く、例えば、いわゆる群予告演出や所定のゾーン演出が演出IEとして用いられても良いし、図20(b)に示すような赤CI演出を演出IEとして用いても良い。また、特定の種類のSPリーチ演出が演出IEであっても良い、
尚、低確率電サポ遊技状態(いわゆる時短状態)においては、テーブル4410に従って演出IEの実行有無確率を制御しても良いし、テーブル4420に従って演出IEの実行有無確率を制御しても良い。
―――実施例EX7_8―――
実施例EX7_8を説明する。
図87を参照する。演出制御部403が実行可能な複数種類のSPリーチ演出の内、幾つかのSPリーチ演出は、SPリーチ前半演出と、その後に実行されるSPリーチ後半演出と、を含んでいて良い。図87の例では、主人公キャラクタが敵キャラクタを倒すという遊技上の課題が達成されるか否かを動画像表示を用いて表現するSPリーチ演出が示されおり、当該SPリーチ演出では、タイトル表示演出の後、まずSPリーチ前半演出が実行される。SPリーチ前半演出では、主人公キャラクタが敵キャラクタを倒そうと試みる様子が動画像表示で描写され、多くの場合には、それが失敗して、その後にSP後半演出が実行される。SP後半演出では、主人公キャラクタが敵キャラクタを倒そうと再度試みる様子が動画像表示で描写され、SP後半演出の後に(又はSP後半演出の最終段階において)最終当落演出が実行される。図87では、大当たりに当選しているときに実行されるSPリーチ演出の流れが示されているため、最終当落演出を経てSPリーチ成功演出が実行される。
このような、SPリーチ前半演出に続いてSPリーチ後半演出が実行されるSPリーチ演出において、SPリーチ前半演出の段階で、主人公キャラクタが敵キャラクタを倒す場合があり、そのときには、SPリーチ後半演出が実行されることなく、SPリーチ前半演出に続いてSPリーチ成功演出が実行される。
SPリーチ前半演出、SPリーチ後半演出及びSPリーチ成功演出を含むSPリーチ演出の実行を規定する変動演出パターンを後半当たり変動演出パターンと称し、SPリーチ前半演出及びSPリーチ成功演出を含むがSPリーチ後半演出を含まないSPリーチ演出の実行を規定する変動演出パターンを前半当たり変動演出パターンと称する。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づいて、後半当たり変動演出パターンを選択するときと、前半当たり変動演出パターンを選択するときと、がある。具体的には以下のようにして良い。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが通常大当たり及び確変大当たりの何れに当選している場合にも後半当たり変動演出パターンが選択されることがあるように、且つ、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合には前半当たり変動演出パターンが選択されず特図判定用情報JJが確変大当たりに当選している場合に限って前半当たり変動演出パターンが選択されることがあるように、変動演出パターンの選択処理を実行しても良い。そうすると、前半当たり変動演出パターンでのSPリーチ成功演出は確確演出として機能することになる。この際、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にのみ前半当たり変動演出パターンが選択されることがあるようにしても良く、この場合には、前半当たり変動演出パターンでのSPリーチ成功演出は超確確演出として機能することになる。
―――実施例EX7_9―――
実施例EX7_9を説明する。演出制御部403が実行可能な複数種類のレバ確演出の何れかは、遊技機100に設けられた操作手段(ここでは演出ボタン121又は演出レバー127)に対する遊技者の操作に応じて実行されるものであっても良い。遊技者の操作に応じて実行されるレバ確演出を、特に操作対応レバ確演出と称する。
即ち例えば、演出制御部403は、或る変動演出パターンによる変動演出HEの実行期間中に所定の時間長さを有する操作有効期間を設定し、当該操作有効期間内にボタン操作が入力された場合、ボタン操作の入力に応答して、操作対応レバ確演出を行うことが有り得て良い。操作対応レバ確演出が示唆するものの特性上、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合にはボタン操作の入力に応答して操作対応レバ確演出が実行されることが無いようにし、特図判定用情報JJがハズレ又は確変大当たりに当選しているという条件の下では、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応レバ確演出を行うようにする。この際、図16(a)のボタン演出の如く、遊技者にボタン操作の入力を促すボタン操作促し演出を行うことも可能であるが、ボタン操作促し演出を非実行とした状態で、操作対応レバ確演出の実行のトリガとなるボタン操作の入力を受け付ける裏ボタン方法を採用しても良い。
図88を参照し、例えば、SPリーチ演出のタイトル表示演出が実行されているときにボタン操作の有無を監視する。タイトル表示演出で表示されるSPリーチ演出の種類を示す文字画像は原則白色となっている。そして、タイトル表示演出の実行期間中にボタン操作があった場合には、特図判定用情報JJがハズレ又は確変大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答してタイトル表示演出の文字画像を白色から赤色に変化させる。この赤色への変化が、操作対応レバ確演出に相当する。タイトル表示演出の実行期間中にボタン操作があった場合であっても、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合には上記赤色への変化を常に行わない。タイトル表示演出の実行期間中にボタン操作が無かった場合、タイトル表示演出の文字画像の色に変化が生じることは無い。
操作対応レバ確演出の具体的内容は文字画像の赤色への変化に限らず、任意であり、例えば、文字画像の赤色への変化の代わりに、可動役物130を所定態様で作動させる演出を操作対応レバ確演出としても良い。また、様々なタイミング及び様々な演出が実行されているときに操作対応レバ確演出を実行するための操作有効期間が設定されても良い。
一般化すれば、以下のようなことが言える。
演出制御部403は、変動演出HEを構成する或る特定の演出が実行されているときに、操作対応レバ確演出を実行するための操作有効期間を設定することができ、この際、裏ボタン方法が採用されても良い。そして、上記特定の演出が実行されているときにボタン操作があった場合、演出制御部403は、特図判定用情報JJがハズレ又は確変大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応レバ確演出を実行し、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選している場合には常に操作対応レバ確演出を非実行とする。
操作対応レバ確演出を実行させるためのボタン操作の回数は2以上でも良い。例えば、特定の演出で表示されるキャラクタの画面上の動きに合わせてボタン操作を2回入力してはじめて、特図判定用情報JJがハズレ又は確変大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応レバ確演出を実行するようにしても良い。
画像表示に限らず、操作対応レバ確演出用の音の出力により操作対応レバ確演出を実現しても良いし、演出ライト部116又は盤ランプ135に含まれる発光素子を操作対応レバ確演出用の発光態様で発光させる演出を操作対応レバ確演出として機能させても良いし、可動役物130を操作対応レバ確演出用の態様で作動させる演出を操作対応レバ確演出として機能させても良い。また例えば、演出ボタン121を振動させる機能が設けられている場合には、演出ボタン121を振動させる演出を操作対応レバ確演出として機能させても良い。
―――実施例EX7_10―――
実施例EX7_10を説明する。上述の操作対応レバ確演出と同様に、演出制御部403が実行可能な複数種類の大当たり確定演出の何れかは、遊技機100に設けられた操作手段(ここでは演出ボタン121又は演出レバー127)に対する遊技者の操作に応じて実行されるものであっても良く、これは、単純当確演出、単純確確演出及び超確確演出の夫々に当てはまる。
遊技者の操作に応じて実行される単純当確演出を操作対応単純当確演出と称して、一般化すれば、以下のようなことが言える。演出制御部403は、変動演出HEを構成する或る特定の演出が実行されているときに、操作対応単純当確演出を実行するための操作有効期間を設定することができ、この際、裏ボタン方法が採用されても良い。そして、上記特定の演出が実行されているときにボタン操作があった場合、演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応単純当確演出を実行し、特図判定用情報JJがハズレである場合には常に操作対応単純当確演出を非実行とする。
遊技者の操作に応じて実行される単純確確演出を操作対応単純確確演出と称して、一般化すれば、以下のようなことが言える。演出制御部403は、変動演出HEを構成する或る特定の演出が実行されているときに、操作対応単純確確演出を実行するための操作有効期間を設定することができ、この際、裏ボタン方法が採用されても良い。そして、上記特定の演出が実行されているときにボタン操作があった場合、演出制御部403は、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応単純確確演出を実行し、特図判定用情報JJがハズレであるか通A又は通Bの大当たりに当選している場合には常に操作対応単純確確演出を非実行とする。
遊技者の操作に応じて実行される超確確演出を操作対応超確確演出と称して、一般化すれば、以下のようなことが言える。演出制御部403は、変動演出HEを構成する或る特定の演出が実行されているときに、操作対応超確確演出を実行するための操作有効期間を設定することができ、この際、裏ボタン方法が採用されても良い。そして、上記特定の演出が実行されているときにボタン操作があった場合、演出制御部403は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているという条件の下、抽選により100%未満の確率でボタン操作の入力に応答して操作対応超確確演出を実行し、特図判定用情報JJがハズレであるか通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合には常に操作対応超確確演出を非実行とする。
操作対応単純当確演出、操作対応単純確確演出、操作対応超確確演出の実現方法(どの演出手段を用いるかなど)は、実施例EX7_9で示した操作対応レバ確演出のそれらと同様であって良い。但し、操作対応レバ確演出と、操作対応単純当確演出と、操作対応単純確確演出と、操作対応超確確演出とでは、具体的な演出態様が互いに異なるものとする。
―――実施例EX7_11―――
実施例EX7_11を説明する。実施例EX7_11では、演出制御部403が表示可能な保留画像等について説明する。
図89に示す如く、画像表示部104の表示領域内の下側領域に、5つの位置(換言すれば5つの表示領域)HP0〜HP4が設定されている。任意の整数iについて、位置HPi+1は位置HPiの左側に隣接している。演出制御部403は、位置HP1〜HP4に1つずつ保留画像を表示することができ、変動演出において位置HP0に疑似保留画像を表示することができる。疑似保留画像は、当該保留画像又は当該権利画像とも称されうる。保留画像及び疑似保留画像には、第1始動条件の成立に基づく保留画像及び疑似保留画像と、第2始動条件の成立に基づく保留画像及び疑似保留画像とがあるが、実施例EX7_11では、説明の便宜上及び明確化上、第2始動条件の成立に基づく保留情報数U2はゼロであると仮定し、第1始動条件の成立に基づく保留情報数U1が0、1、2、3又は4であると考える。
1つの保留画像は、或る1つの特図判定用情報が特図判定用情報記憶領域413aに記憶されていること、即ち、その特図判定用情報に対する特図判定(特別図柄処理における特図判定)の権利が保留されていることを示す画像である。保留されていた特図判定用情報に対して特図判定が行われることを“消化”と表現する。また、保留されている特図判定用情報又は保留画像を単に“保留”と称することもある。
或る注目した1つの特図判定用情報対して特図判定(特別図柄処理における特図判定)が行われた後においても、即ち該注目した特図判定用情報に対する特図判定の権利が消化された後においても、その権利に応じた画像を位置HP0に表示することができ、その画像を疑似保留画像と呼ぶ。注目した特図判定用情報に対する疑似保留画像は、該注目した特図判定用情報に対する変動演出が行われているときに位置HP0に表示され、変動演出の終了前に又は変動演出の終了時に位置HP0から消去される(即ち非表示とされる)。
図90に、変動演出が行われているときに、位置HP1〜HP4の夫々に保留画像が表示されていると共に位置HP0に疑似保留画像が表示されている様子を示す。以下では、位置HP1、HP2、HP3、HP4に表示された保留画像を、夫々、保1画像、保2画像、保3画像、保4画像と呼ぶ。保1〜保4画像を第1〜第4保留画像と呼んでも良い。また、説明の便宜上、疑似保留画像を保0画像とも呼び、保0画像〜保4画像の何れかを又は保0画像〜保4画像を総称して保X画像と呼ぶ。用語“保X画像”中の記号“X”は、0、1、2、3又は4の値をとる。
画像表示部104において、保留画像は、より右側に表示されているものから順に消化される。より正確には、画像表示部104においてより右側に表示されている保留画像に対応する特図判定用情報から順に消化される。従って例えば、第1始動条件の4回の順次成立により第1〜第4特図判定用情報が第1、第2、第3、第4特図判定用情報の順番で取得され、これによって特図判定用情報記憶領域413aに第1〜第4特図判定用情報が記憶されたことを想定すると、第1、第2、第3、第4特図判定用情報に対応する保留画像として夫々保1画像、保2画像、保3画像、保4画像が表示されることになる。演出制御部403は、保留増加コマンドを受信したときに実行される保留増加処理において、位置HP1〜HP4の何れかに対して1つの保留画像を追加表示する。保留情報数U1が(i−1)からiに増加したことを示す保留増加コマンドが受信されたとき、保留増加処理において、位置HPiに1つの保留画像が追加表示される(iは整数)。
図91を参照し、保X画像の態様として複数の態様があり、保X画像は複数の態様の何れかにて表示される。ここにおける保X画像の態様とは、保X画像の表示態様を指す。ここでは、その複数の態様が、互いに異なる6つの態様から成ると考える。保X画像における態様の相違又は変化は、保X画像の色、形状、模様などの相違又は変化を含むが、ここでは、色の相違又は変化が態様の相違又は変化に相当すると考え、上記6つの態様を第1〜第6色態様と称する。更に説明の具体化のため、第1、第2、第3、第4、第5、第6色態様の保X画像は、夫々、白の保X画像(白を基調とした色を持つ画像)、青の保X画像(青を基調とした色を持つ画像)、緑の保X画像(緑を基調とした色を持つ画像)、赤の保X画像(赤を基調とした色を持つ画像)、金の保X画像(金を基調とした色を持つ画像)、虹の保X画像(虹色の画像)であるとする。
演出制御部403は、注目した特図判定用情報に対応する保留画像の色態様を、その特図判定用情報に対する事前判定の結果に基づいて決定し、注目した特図判定用情報に対応する疑似保留画像の色態様を、その特図判定用情報に対する特図判定の結果又は事前判定の結果に基づいて決定する。白、青、緑、赤、金、虹の保X画像の内、保X画像に対応付けられた大当たりの期待度は、白の保X画像において最も低く、白を起点として、白、青、緑、赤、金、虹の保X画像の順に高くなる。但し、後述されるように、金及び虹の保X画像に対応付けられる大当たりの期待度は共に100%とされうる。
従って例えば、青の保X画像は、保X画像に対応する特図判定用情報の大当たりの期待度が、白の保X画像よりも高いことを示唆し、且つ、緑の保X画像は、保X画像に対応する特図判定用情報の大当たりの期待度が、青の保X画像よりも更に高いことを示唆し、且つ、赤の保X画像は、保X画像に対応する特図判定用情報の大当たりの期待度が、緑の保X画像よりも更に高いことを示唆し、金の保X画像は、保X画像に対応する特図判定用情報の大当たりの期待度が、赤の保X画像よりも更に高いことを示唆する。
例えば、或る1つの特図判定用情報について、当該特図判定用情報に対する事前判定の結果が大当たりを示していて且つ当該特図判定用情報についての保留画像が赤、緑の保留画像となる確率を夫々、vR、vGで表し、当該特図判定用情報に対する事前判定の結果がハズレを示していて且つ当該特図判定用情報についての保留画像が赤、緑の保留画像となる確率を夫々rR、rGで表したとき、赤の保留画像が示唆する大当たりの期待度は“(100×vR/(rR+vR))[%]”で表されると共に、緑の保留画像が示唆する大当たりの期待度)は“(100×vG/(rG+vG))[%]”で表され、前者の大当たりの期待度が後者の大当たりの期待度よりも高くなるように、事前判定の結果に基づき、演出制御部403は保留画像の色態様を決定する。赤及び緑の保留画像間の関係について説明したが、互いに異なる大当たりの期待度が対応付けられた任意の2色の保留画像間の関係についても同様である。1つの特図判定用情報に対して或る色の保留画像を表示した後に、その保留画像の色を大当たりの期待度が高まる方向に変化させることも可能であり、そのような変化も事前判定の結果に基づいて実行される。
同様に例えば、或る1つの特図判定用情報について、当該特図判定用情報に対する特図判定又は事前判定の結果が大当たりを示していて且つ当該特図判定用情報についての疑似保留画像が赤、緑の疑似保留画像となる確率を夫々、vR’、vG’で表し、当該特図判定用情報に対する特図判定又は事前判定の結果がハズレを示していて且つ当該特図判定用情報についての疑似保留画像が赤、緑の疑似保留画像となる確率を夫々rR’、rG’で表したとき、赤の疑似保留画像が示唆する大当たりの期待度は“(100×vR’/(rR’+vR’))[%]”で表されると共に、緑の疑似保留画像が示唆する大当たりの期待度は“(100×vG’/(rG’+vG’))[%]”で表され、前者の大当たりの期待度が後者の大当たりの期待度よりも高くなるように、特図判定又は事前判定の結果に基づき、演出制御部403は疑似保留画像の色態様を決定する。赤及び緑の疑似保留画像間の関係について説明したが、互いに異なる大当たりの期待度が対応付けられた任意の2色の疑似保留画像間の関係についても同様である。1つの特図判定用情報に対して或る色の疑似保留画像を表示した後に、その疑似保留画像の色を大当たりの期待度が高まる方向に変化させることも可能であり、そのような変化も特図判定又は事前判定の結果に基づいて実行される。
―――実施例EX7_12―――
実施例EX7_12を説明する。実施例EX7_11では、説明の便宜上、第2始動条件の成立に基づく保留情報数U2がゼロであると仮定したが、遊技機100では、第2始動条件の成立に基づく保留画像も表示可能となっている。
ここでは、低確率非電サポ遊技状態においては第1始動条件の成立に基づき取得された特図判定用情報が特図判定用情報記憶領域413aに記憶されていることを示す保X画像が位置HPXに表示され、高確率電サポ遊技状態及び低確率電サポ遊技状態においては第2始動条件の成立に基づき取得された特図判定用情報が記録領域413aに記憶されていることを示す保X画像が位置HPXに表示されるものとする(Xは0、1、2、3又は4)。
つまり、低確率非電サポ遊技状態においては、第1始動条件の4回の順次成立により第1〜第4特図判定用情報が第1、第2、第3、第4特図判定用情報の順番で取得され、これによって特図判定用情報記憶領域413aに第1〜第4特図判定用情報が記憶されたことを想定すると、第1、第2、第3、第4特図判定用情報に対応する保留画像として夫々保1画像、保2画像、保3画像、保4画像が位置HP1、HP2、HP3、HP4に表示されることになる。
高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態においては、第2始動条件の4回の順次成立により第5〜第8特図判定用情報が第5、第6、第7、第8特図判定用情報の順番で取得され、これによって特図判定用情報記憶領域413aに第5〜第8特図判定用情報が記憶されたことを想定すると、第5、第6、第7、第8特図判定用情報に対応する保留画像として夫々保1画像、保2画像、保3画像、保4画像が位置HP1、HP2、HP3、HP4に表示されることになる。
尚、低確率非電サポ遊技状態と高確率電サポ遊技状態と低確率電サポ遊技状態との間で、画像表示部104の表示画面上における位置HPXの座標や保X画像の形状等が互いに相違し得るが、ここでは、その相違を無視する。また、低確率非電サポ遊技状態において第2始動条件の成立に基づく保留情報数U2がゼロにならないこと且つ高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において第1始動条件の成立に基づく保留情報数U1がゼロにならないことも状況もときとして発生するが、ここでは、そのような状況を無視する。
図92を参照し、今、特図判定用情報JJが記憶領域413aに記憶されていることを示す保留画像が保X画像として位置HPXに表示されている(ここおけるXは1、2、3又は4)、或いは、特図判定用情報JJに対応する疑似保留画像が保X画像として位置HPXに表示されている(ここおけるXは0)ことを想定する。図92では、特図判定用情報JJに対応する保X画像のみに注目しており、他の保留画像の図示を省略している。
図93を参照し、この想定の下、各遊技状態における第1〜第6色態様の使い分け方を説明する。
低確率非電サポ遊技状態における第1〜第6色態様の使い分け方を説明する。
低確率非電サポ遊技状態において、保X画像の色態様に対応付けられた大当たりの期待度の、第1〜第6色態様間の高低関係は、基本的には実施例EX7_11で述べた通りである。但し、ここでは、低確率非電サポ遊技状態での第5色態様の保X画像の表示が単純当確演出として機能し、低確率非電サポ遊技状態での第6色態様の保X画像の表示が単純確確演出として機能するものとする。
即ち、低確率非電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していると判定されているときのみ、100%未満の所定確率で、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様を第5色態様とすることができ、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していると判定されているときのみ、100%未満の所定確率で、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様を第6色態様とすることができる。低確率非電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレであると判定されているときに特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第5色態様及び第6色態様とされることは無く、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選していると判定されたときに特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第6色態様とされることは無い。
低確率非電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していると判定されているときにも特図判定用情報JJがハズレと判定されているときにも、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様は、第1色態様とされることがあり且つ第2色態様とされることがあり且つ第3色態様とされることがあり且つ第4色態様とされることがある。但し、実施例EX7_11に述べたように、第1色態様を起点として、第1、第2、第3、第4色態様の順に、対応する大当たりの期待度は高くなってゆく。
尚、低確率非電サポ遊技状態での第6色態様の保X画像の表示を超確確演出として機能させても構わない。この場合には、低確率非電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していると判定されている場合に限って、100%未満の所定確率で、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様を第6色態様とする制御を採用すれば良い。
高確率電サポ遊技状態における第1〜第6色態様の使い分け方を説明する。
高確率電サポ遊技状態において、保X画像の色態様に対応付けられた大当たりの期待度の、第1〜第6色態様間の高低関係は、基本的には実施例EX7_11で述べた通りである。但し、ここでは、高確率電サポ遊技状態での第3色態様及び第4色態様の保X画像の表示がレバ確演出として機能し、高確率電サポ遊技状態での第5色態様の保X画像の表示が単純確確演出として機能し、高確率電サポ遊技状態での第6色態様の保X画像の表示が超確確演出として機能するものとする。
即ち、高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していると判定されているときのみ、100%未満の所定確率で、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様を第5色態様とすることができ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していると判定されているときのみ、100%未満の所定確率で、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様を第6色態様とすることができる。高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレであると判定されているとき及び通常大当たりに当選していると判定されたときに特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第5色態様及び第6色態様とされることは無く、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選していると判定されたときに特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第6色態様とされることは無い。
高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレであると判定されているときにも確変大当たりに当選していると判定されているときにも特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第3色態様又は第4色態様とされることがあるが、特図判定用情報JJが通常大当たりに当選していると判定されているときに特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様が第3色態様又は第4色態様とされることは無い。このため、高確率電サポ遊技状態において、第3色態様又は第4色態様での保X画像の表示はレバ確演出として機能する。
高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していると判定されているときにも特図判定用情報JJがハズレと判定されているときにも、特図判定用情報JJに対応する保X画像の表示態様は、第1色態様とされることがあり且つ第2色態様とされることがある。但し、実施例EX7_11に述べたように、第1色態様を起点として、第1、第2、第3、第4色態様の順に、対応する大当たりの期待度は高くなってゆく。
低確率電サポ遊技状態(いわゆる時短状態)における第1〜第6色態様の使い分け方は、低確率非電サポ遊技状態における第1〜第6色態様の使い分け方と同様とされても良いし、高確率電サポ遊技状態における第1〜第6色態様の使い分け方と同様とされても良い。
特図判定用情報JJに対応する保留画像の表示態様を第2〜第6色態様の何れかとする演出は、特図判定用情報JJへの事前判定の結果に基づき、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示が開始される前に(換言すれば、特図判定用情報JJに対して特図判定が行われる前に)実行される先読み予告演出の一種である。保留画像の表示以外の、特図判定用情報JJへの事前判定の結果に基づく先読み予告演出にて、特図判定用情報JJに対するレバ確演出、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を実現するようにしても良い。
例えば、第1又は第2始動条件の成立に基づいて特図判定用情報JJが取得されたとき、特図判定用情報JJに対する事前判定の結果に基づき、保留画像以外の画像表示や特定の音の出力などによる先読み予告演出にて、レバ確演出、単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出を実現するようにしても良い。
―――実施例EX7_13―――
実施例EX7_13を説明する。特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選していると特図判定又は事前判定により判定されている場合に、特図判定用情報JJに対してレバ確演出を実行する確率を、低確率非電サポ遊技状態においてよりも高確率電サポ遊技状態において高めると良く、また、低確率電サポ遊技状態においてよりも高確率電サポ遊技状態において高めても良い。
即ち例えば、高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選していると特図判定により判定されている場合、変動演出HEの中でレバ確演出(例えば図73(c)のレバ確演出RK)が第1のレバ確実行確率(例えば5%)にて実行され、且つ、低確率非電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJがハズレであるか確変大当たりに当選していると特図判定により判定されている場合、変動演出HEの中でレバ確演出(例えば図73(c)のレバ確演出RK)が第1のレバ確実行確率よりも低い第2のレバ確実行確率(例えば0.5%)にて実行されるように、演出用乱数を用いた抽選により、レバ確演出の実行確率(出現確率)を制御すれば良い。先読み予告演出によるレバ確演出も同様であって良い。
低確率遊技状態においては大当たりが発生するか否かが遊技者の重要な関心事である一方で、高確率遊技状態においては確変大当たりが発生するか否かが遊技者の重要な関心事である。このため、低確率遊技状態よりも高確率遊技状態においてレバ確演出の出現頻度を高めることで、高確率遊技状態での遊技の緊張感や面白みを効果的に高めることができる。
―――実施例EX7_14―――
実施例EX7_14を説明する。図74を参照し、大当たり確定演出が実行される場合において大当たり確定演出の後にレバ確演出RKが実行されることが無いようにされるレバ確演出制限制御を上述し、図75を参照し、レバ確演出RKが実行される場合においてレバ確演出RKの実行前に大当たり確定演出が実行されることが無いようにされる確定演出制限制御を上述した。
但し、演出制御部403は、複数種類のレバ確演出を実行可能であると共に複数種類の大当たり確定演出を実行可能であり、レバ確演出と大当たり確定演出の全ての組み合わせにおいて、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されるとは限らない。
即ち、レバ確演出と大当たり確定演出の第1の組み合わせに対してはレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用され、レバ確演出と大当たり確定演出の第2の組み合わせに対してはレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されない。
故に、第1の組み合わせに係る大当たり確定演出が実行される場合において当該大当たり確定演出の実行後に第1の組み合わせに係るレバ確演出が実行されることが無く、第1の組み合わせに係るレバ確演出が実行される場合において当該レバ確演出の実行前に第1の組み合わせに係る大当たり確定演出が実行されることは無い。
一方で、第2の組み合わせに係る大当たり確定演出が実行される場合において当該大当たり確定演出の実行後に第2の組み合わせに係るレバ確演出が実行されることがあり、第2の組み合わせに係るレバ確演出が実行される場合において当該レバ確演出の実行前に第2の組み合わせに係る大当たり確定演出が実行されることがある。
第1の組み合わせに属する組み合わせ例としては、図79及び図83などを参照して幾つか既に示したので、ここでは、第2の組み合わせに属する組み合わせ例を挙げる。
典型的には例えば、特図判定用情報JJに対応する保留画像として第6色態様(虹色)の保留画像が表示され、その後、特図判定用情報JJに対する変動演出HEの中で何らかのレバ確演出が実行されるケースが考えられる。また例えば、特別図柄の変動表示の開始と同時に特定の音の出力を含む大当たり確定演出(Pフラッシュ演出やPサイレン演出)が実行され、その後、特別図柄の変動表示中に何らかのレバ確演出が実行されるケースが考えられる。
このように、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されないケースも存在しうるが、本発明は、演出制御部403が実行可能なレバ確演出及び大当たり確定演出の組み合わせの内、何れかの組み合わせにおいてのみレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用される遊技機を含む。
これついて更に説明を加える。遊技機100が実行可能な複数の大当たり確定演出及び複数のレバ確演出には、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用される第1の組み合わせに係る大当たり確定演出及びレバ確演出(以下、大当たり確定演出Xa及びレバ確演出Yaと称する)と、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されない第2の組み合わせに係る大当たり確定演出及びレバ確演出(以下、大当たり確定演出Xb及びレバ確演出Ybと称する)と、が含まれる。ここにおける演出Xa、Ya、Xb及びYbは特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき、変動演出HEの中で(特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の期間中に)実行され得るものであるとする。
大当たり確定演出Xaは、単純当確演出、単純確確演出及び超確確演出の何れに属するものであっても良い。大当たり確定演出Xaとして、単純当確演出として機能する大当たり確定演出Xa1と、単純確確演出として機能する大当たり確定演出Xa2と、超確確演出として機能する大当たり確定演出Xa3と、があっても良い。
大当たり確定演出Xbは、単純当確演出、単純確確演出及び超確確演出の何れに属するものであっても良い。大当たり確定演出Xbとして、単純当確演出として機能する大当たり確定演出Xb1と、単純確確演出として機能する大当たり確定演出Xb2と、超確確演出として機能する大当たり確定演出Xb3と、があっても良い。
大当たり確定演出Xa及びレバ確演出Yaに対してはレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用され、演出制御部403は、変動演出HEにて大当たり確定演出Xaを実行する場合に大当たり確定演出Xaの実行後にレバ確演出Yaを実行することが無いようにし、変動演出HEにてレバ確演出Yaを実行する場合において(変動演出内容決定処理の中でレバ確演出Yaを実行すると決定した場合において)レバ確演出Yaの実行前に大当たり確定演出Xaを実行することが無いようにする。
例えば(図84参照)、大当たり確定演出Xaが、リーチ中演出系に属する単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出(例えば第1、第2又は第3特別CI演出)であるとき、予告演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別セリフを出現させるセリフ予告演出)はレバ確演出Yaとして機能する。この他、レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用される大当たり確定演出及びレバ確演出として上述してきたものが大当たり確定演出Xa及びレバ確演出Yaに相当する(図79及び図83等参照)。
大当たり確定演出Xb及びレバ確演出Ybに対してはレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されず、演出制御部403は、変動演出HEにて大当たり確定演出Xbを実行する場合に大当たり確定演出Xbの実行後にレバ確演出Ybを実行することがあり(実行可能であり)、変動演出HEにてレバ確演出Ybを実行する場合において(変動演出内容決定処理の中でレバ確演出Ybを実行すると決定した場合において)レバ確演出Ybの実行前に大当たり確定演出Xbを実行することがある(実行可能である)。
例えば(図84参照)、大当たり確定演出Xbが、予告演出系に属する単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出(例えば第1、第2又は第3特別セリフを出現させるセリフ予告演出)であるとき、リーチ中演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別CI演出)はレバ確演出Ybとして機能する。また例えば、大当たり確定演出Xbが、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動開始と同時に実行されるPフラッシュ演出又はPサイレン演出であるとき、特別図柄の変動開始後に実行されうる全てのレバ確演出、例えば、予告演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別セリフを出現させるセリフ予告演出)やリーチ中演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別CI演出)は、レバ確演出Ybとして機能することになる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を含む変動開始コマンドに基づき、変動演出内容決定処理において、演出Xa、Ya、Xb及びYbの内、演出Xaの実行のみを決定する場合と、演出Yaの実行のみを決定する場合と、演出Xa及びYaの双方の実行を決定する場合と、演出Xbの実行のみを決定する場合と、演出Ybの実行のみを決定する場合と、演出Xb及びYbの双方の実行を決定する場合と、演出Xa、Ya、Xb及びYbを全て非実行にすると決定する場合と、があり、決定した内容に従う変動演出HEを実行する。
そして例えば、特図判定用情報JJが大当たりに当選していて、リーチ中演出系に属する単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出(例えば第1、第2又は第3特別CI演出)を大当たり確定演出として実行すると決定し、且つ、予告演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別セリフを出現させるセリフ予告演出)をレバ確演出として実行すると決定した場合、これら実行すると決定された大当たり確定演出及びレバ確演出は、大当たり確定演出Xa及びレバ確演出Yaとして機能することになる。時系列上、リーチ中演出系に属する大当たり確定演出の後に予告演出系に属するレバ確演出が実行されることは無く、予告演出系に属するレバ確演出の前にリーチ中演出系に属する大当たり確定演出が実行されることは無いからである。
また例えば、特図判定用情報JJが大当たりに当選していて、予告演出系に属する単純当確演出、単純確確演出又は超確確演出(例えば第1、第2又は第3特別セリフを出現させるセリフ予告演出)を大当たり確定演出として実行すると決定し、且つ、リーチ中演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別CI演出)をレバ確演出として実行すると決定した場合、これら実行すると決定された大当たり確定演出及びレバ確演出は、大当たり確定演出Xb及びレバ確演出Ybとして機能することになる。予告演出系に属する大当たり確定演出の実行タイミングは、リーチ中演出系に属するレバ確演出の実行タイミングよりも前のタイミングだからである。
同様に例えば、特図判定用情報JJが大当たりに当選していて、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動開始と同時にPフラッシュ演出又はPサイレン演出を大当たり確定演出として実行すると決定し、その後の予告演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別セリフを出現させるセリフ予告演出)やリーチ中演出系に属するレバ確演出(例えば第4特別CI演出)をレバ確演出として実行すると決定した場合、これら実行すると決定された大当たり確定演出及びレバ確演出は、大当たり確定演出Xb及びレバ確演出Ybとして機能することになる。
レバ確演出制限制御及び確定演出制限制御が適用されない点を除けば、大当たり確定演出及びレバ確演出に対し第7実施形態にて上述した事項(実施例EX7_14中の記載を除く)又は後述する事項は、矛盾無き限り、大当たり確定演出Xb及びレバ確演出Ybにも適用されて良い。
―――実施例EX7_15―――
実施例EX7_15を説明する。演出制御部403は、通常モード及びプレミアアップモードを含む複数のモードの何れかにて動作できて良い。演出制御部403が実際に動作するモードを動作モードと称する。遊技機100の初期状態において、演出制御部403の動作モードは通常モードとなっている。
演出制御部403は、所定のモード設定条件が満たされているとき、遊技者によるモード設定操作を受け付けて、モード設定操作に基づき動作モードを上記複数のモードの何れかに設定することができる。特別図柄の変動停止期間であって且つ大当たり遊技中では無く且つ保留情報数U1及びU2が共に0であるとき、モード設定条件が満たされる。いわゆる客待ち状態においてモード設定条件が満たされると考えて良い。特別図柄の変動表示期間の一部においてもモード設定条件が満たされても良い。モード設定操作は、演出ボタン121及び十字キー122にて受け付けられる。
演出制御部403は、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているとき、特図判定用情報JJに対して単純当確演出を実行するか否かを演出用乱数を用いた抽選により決定し、且つ、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているとき、特図判定用情報JJに対して単純確確演出を実行するか否かを演出用乱数を用いた抽選により決定し、且つ、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているとき、特図判定用情報JJに対して超確確演出を実行するか否かを演出用乱数を用いた抽選により決定するが、これら大当たり確定演出(単純当確演出、単純確確演出、超確確演出)が実行される確率を通常モード及びプレミアアップモード間で互いに異ならせる。これについて詳細に説明する。
低確率非電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している低確ケースCSA1を考える。低確ケースCSA1における演出制御部403は、特図判定用情報JJに対して単純当確演出を実行する確率(例えば変動演出HEにおいて単純当確演出を実行する確率)を、動作モードがプレミアアップモードに設定されている場合において、動作モードが通常モードに設定されている場合よりも高める第1確定系アップ制御を行って良い。
低確率非電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している低確ケースCSA2を考える。低確ケースCSA2における演出制御部403は、特図判定用情報JJに対して単純確確演出を実行する確率(例えば変動演出HEにおいて単純確確演出を実行する確率)を、動作モードがプレミアアップモードに設定されている場合において、動作モードが通常モードに設定されている場合よりも高める第2確定系アップ制御を行って良い。
低確率非電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している低確ケースCSA3を考える。低確ケースCSA3における演出制御部403は、特図判定用情報JJに対して超確確演出を実行する確率(例えば変動演出HEにおいて超確確演出を実行する確率)を、動作モードがプレミアアップモードに設定されている場合において、動作モードが通常モードに設定されている場合よりも高める第3確定系アップ制御を行って良い。
高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している高確ケースCSB1を考える。高確ケースCSB1における演出制御部403は、上述の第1確定系アップ制御を行わない(但し、行うようにする変形も可能である)。
高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している高確ケースCSB2を考える。高確ケースCSB2における演出制御部403は、上述の第2確定系アップ制御を行って良い。
高確率電サポ遊技状態において、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している高確ケースCSB3を考える。高確ケースCSB3における演出制御部403は、上述の第3確定系アップ制御を行って良い。
第7実施形態で上述してきた演出に関わる各制御及び第7実施形態以外の各実施形態で述べられる演出に関わる各制御は、演出制御部403の動作モードが通常モードに設定されているときに実現される(但し、演出制御部403の動作モードがプレミアップモードに設定されているときに実現されても構わない)。
尚、第7実施形態で述べたレバ確演出制限制御及び確定演出制限制御を、第7実施形態以外の全ての実施形態に適用できる。
<<第8実施形態>>
遊技機100の第8実施形態を説明する。
図51を再度参照する。第8実施形態においても、特に記記述無き限り、図51に示す特図変動パターンテーブル2300を用いて特図変動パターン判定が行われるものとする。特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、特図判定用情報JJに対する特図変動パターン判定にて、特図変動パターンTHp_d[1]〜THp_d[Nd]の何れかが選択されることになり、Ndは3以上でありうるが、ここでは、特図変動パターンTHp_d[1]〜THp_d[Nd]の内の特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]に注目する。最も単純には“Nd=2”であっても良い。
図94を参照する。第8実施形態では、特B又は特Dの大当たりの当選時に、プレミア演出の実行確率(換言すれば実行割合)を、特別図柄の変動時間を考慮して決定する。プレミア演出とは、特B又は特Dの大当たりの当選時においてのみ実行される特別の演出態様を有する大当たり確定演出であって、上述の超確確演出に属する演出である。
具体的には、演出制御部403は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に限り特図判定用情報JJに対してプレミア演出が実行されることがあるようにする(例えば変動演出HEの中でプレミア演出が実行されることがあるようにする)。演出制御部403は、特図判定用情報JJがハズレであるか通A、通B、特A及び特Cの何れかの大当たりに当選している場合には特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行することは無い(例えば変動演出HEの中でプレミア演出が実行される確率をゼロとする)。
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、特図判定用情報JJに対してプレミア演出が実行される確率(例えば変動演出HEの中でプレミア演出が実行される確率)をKPにて表す(図94参照)。演出制御部403は、この確率KPを、主制御部401にて選択された変動演出パターンに規定されている特別図柄の変動時間を考慮して可変制御する。具体的には、特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]に注目し、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたときに特図判定用情報JJに対してプレミア演出が実行される確率KPをKPSで表し、特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたときに特図判定用情報JJに対してプレミア演出が実行される確率KPをKPLで表すと、“1≧KPS>KPL≧0”が成り立つようにする。この際、“KPS=1”としても良いし、“KPS=1”に加えて又は“KPS=1”に代えて、“KPL=0”としても良い。具体的な数値としては例えば、特図変動パターンTHp_d[1]の選択時でのプレミア演出の実行割合を示す確率KPSは80%に設定されると共に、特図変動パターンTHp_d[2]の選択時でのプレミア演出の実行割合を示す確率KPLは30%に設定される。
図95を参照し、即ち、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、特別図柄の変動時間として、主制御部401により相対的に短い変動時間が選択及び決定されたとき方が相対的に長い変動時間が選択及び決定されたときよりも、プレミア演出が実行され易くなるよう、演出制御部403は、演出制御に関わる抽選を通じてプレミア演出の実行有無を制御する。図95に示す例において、プレミア演出は第3特別キャラ演出となっているが(図53及び図54(c)参照)、超確確演出に属する任意の演出をプレミア演出として用いることができる。
特B又は特Dの大当たりは遊技者にとって最も好ましい大当たりであり、特B又は特Dの大当たりの当選時においては、そのような大当たりになるか否かを十分な時間をかけて煽って遊技を盛り上げるべく、殆どの場合において、SPリーチ演出を実行可能な長時間の特図変動パターンが選択される。例えば、特B又は特Dの大当たりに当選しているときにおいて、長時間の特図変動パターンTHp_d[2]の選択確率TKd[2]は短時間の特図変動パターンTHp_d[1]の選択確率TKd[1]の数倍〜数10倍に設定されている(図51参照)。
また、リーチ演出の実行に対応する特図変動パターンの内、短時間の特図変動パターンはノーマルリーチ演出に対応付けられる一方で長時間の特図変動パターンはSPリーチ演出に対応付けられ、ノーマルリーチ演出に対応する大当たりの期待度(例えば1%)は、SPリーチ演出に対応する大当たりの期待度(例えば30%)よりも十分に小さく設定されている。このため、遊技者は、ノーマルリーチ演出が実行されても大当たりにはならないだろうと考えてノーマルリーチ演出を軽視する傾向があり、更に、最も好ましい特B又は特Dの大当たり時に、実行されるリーチ演出がノーマルリーチ演出となることなど無いだろうと考えている、と推測される。
このように、ノーマルリーチ演出を経由して特B又は特Dの大当たりによる大当たり遊技が実行されるケースは希少なケースであり、一方で、特B又は特Dの大当たり当選確率も高いものではなく且つ特B又は特Dの大当たり当選した上でプレミア演出を実行すると決定されない限りプレミア演出が実行されないのであるから、プレミア演出そのものも希少な演出である。
本実施形態では、これらを勘案し、ノーマルリーチ演出を経由して特B又は特Dの大当たりによる大当たり遊技が実行される希少なケースにおいて、希少なプレミア演出を実行され易くしている。これにより、ノーマルリーチ演出経由で特B又は特Dの大当たりになるという希少なパターンが体感される際、希少なプレミア演出も視聴できる可能性が高まり、遊技者に三重の喜び(特B又は特Dの大当たりによる喜び、希少な演出パターンが体感できたことへの喜び、希少なプレミア演出が視聴できた喜び)を感じてもらうことが可能となる。
また、SPリーチ演出は大当たりの期待度が高い分、遊技者は、SPリーチ演出が実行される際には、「プレミア演出が出ないだろうか」、「この演出の流れだとプレミア演出が出るかもしれない」といった思いを抱くことが多いと考えられるため(プレミア演出の出現に対して心構えができているため)、実際にプレミア演出が出現しても、大きな驚きを感じないことも多いと考えられる。これに対し、ノーマルリーチ演出は大当たりの期待度が低いことから、ノーマルリーチ演出が実行される際に、遊技者は、「プレミア演出が出ないだろうか」、「この演出の流れだとプレミア演出が出るかもしれない」といった思いを抱くことは殆ど無いと考えられ、このようなときに、プレミア演出を出現させ易くして実際にプレミア演出を出現させたならば、遊技者に非常に大きな驚きを与えることができ、特B又は特Dの大当たり遊技が行われることへの喜びと相まって、遊技を大いに楽しんでもらうことが可能となる。
第8実施形態は、以下の実施例EX8_1〜EX8_8を含み、実施例EX8_1〜EX8_8にて、第8実施形態にて上述した事項に関する詳細内容や変形例等を説明する。第8実施形態において上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の実施例EX8_1〜EX8_8に適用され、実施例EX8_1〜EX8_8の夫々において、第8実施形態にて上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、実施例EX8_1〜EX8_8の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
―――実施例EX8_1―――
実施例EX8_1を説明する。
図96は、演出制御部403が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図96は、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出(プレミア演出を含む)に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートである。実際には図96に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図96の変動演出内容決定処理はステップS411〜S417の各処理を含む。図96の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出(プレミア演出を含む)の実行が決定された場合には、図96の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出(プレミア演出を含む)が実行される。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS411にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS412にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS413において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているか否かを確認し、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にはステップS414に進む一方で、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していない場合にはステップS416に進む。
ステップS414において、演出制御部403は、プレミア演出を行うか否かを決定するためのプレミア演出実行判定処理を行う。このプレミア演出実行判定処理では、上述した主旨に従い、相対的に短い特別図柄の変動時間を規定する特図変動パターンが選択されているときの方が相対的に長い特別図柄の変動時間を規定する特図変動パターンが選択されているときよりも、プレミア演出が実行される確率(換言すればプレミア演出の実行割合)が高くなるように、演出用乱数を用いた抽選により、プレミア演出を実行するか否か決定する。特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]に注目した場合には(図51参照)、プレミア演出実行判定処理において、パターンTHp_d[1]が選択されているときにプレミア演出を実行すると決定される確率は“KPS”であり、パターンTHp_d[2]が選択されているときにプレミア演出を実行すると決定される確率は“KPL”であって、上述したように確率KPSは確率KPLよりも高くなっている(図94参照)。
プレミア演出を実行すると決定した場合、プレミア演出実行判定処理では、どの種類のプレミア演出を、どのタイミングで実行するのかも決定する。
図97を参照し、演出制御部403は、演出態様が互いに異なる複数種類のプレミア演出を実行可能となっており、プレミア演出を実行すると決定した場合、プレミア演出実行判定処理では、演出用乱数を用いた抽選により何れのプレミア演出を実行するのかを選択及び決定し、更に、実行すると決定されたプレミア演出を、変動演出HE中のどのタイミングで実行するのかも決定する。
例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内に複数の候補タイミングを予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、プレミア演出の実行タイミングとして決定すれば良い。
より具体的には例えば、SPリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには(図41参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってSPリーチ演出が開始されるまでの期間内、SPリーチ中演出の実行期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中からプレミア演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
また例えば、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには(図43参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間内、ノーマルリーチ演出の開始後であってノーマルリーチ成功演出が実行されるまでの期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中からプレミア演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
ステップS414の処理の後、ステップS415に進む。ステップS415では、ステップS414にてプレミア演出を実行すると決定されたか否かが確認され、プレミア演出を実行すると決定された場合には、そのまま変動演出内容決定処理を終える。プレミア演出の実行が決定された場合、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、自身が決定したタイミングにて自身が決定した種類のプレミア演出を実行する。ステップS414にてプレミア演出を実行すると決定されていない場合には、ステップS415からステップS417に移行する。
ステップS413から移行しうるステップS416において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合にはステップS416からステップS417に進むが、特図判定用情報JJがハズレである場合には大当たり確定演出を非実行とすると決定した上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS417において、演出制御部403は、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行う。ここにおける選択及び決定の方法は、上述してきたものと同じであって良く、例えば、図57のテーブル3100に従って、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定する。
但し、ステップS413とステップS416の働きからステップS416を経由してステップS417に移行するのは、通A、通B、特A又は特Cの大当たり当選時に限られる。このため、ステップS416を経由して移行するステップS417において、単純当確演出又は単純確確演出の実行が決定されることがあるものの、プレミア演出(超確確演出)の実行が決定されることは無い。また、ステップS415を経由して移行するステップS417においては、プレミア演出(超確確演出)を大当たり確定演出として実行すると決定されることが無いように、ステップS417の処理が制御されるものとする(例えば図57のテーブル3100を利用する場合には確率KA12がゼロに設定される)。
ステップS417での確定演出実行判定処理において、単純当確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な単純当確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の単純当確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53に示したように、単純当確演出として、第1特別キャラ演出及びPサイレン演出など、複数種類の単純当確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の単純当確演出を実行するのかも決定される。単純確確演出についても同様である。
ステップS417において大当たり確定演出を行うと決定した場合には、ステップS417の中で大当たり確定演出の実行タイミングも決定する。ステップS414におけるプレミア演出の実行タイミングの決定方法と同様、例えば、予め定められた複数の候補タイミングの中の何れかを大当たり確定演出の実行タイミングとして決定すれば良い。ステップS417の処理の後、変動演出内容決定処理を終える。ステップS417にて大当たり確定演出の実行が決定された場合、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、自身が決定したタイミングにて自身が決定した種類の大当たり確定演出を実行する。
図98に、特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたことに基づくSPリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、SPリーチ演出の実行期間内にプレミア演出として第3特別キャラ演出を実行すると決定されたときの演出の流れを示す。
図99に、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたことに基づくノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、ノーマルリーチ演出の実行期間内にプレミア演出として第3特別キャラ演出を実行すると決定されたときの演出の流れを示す。
図98及び図99の演出例では、テンパイ成功演出として2テンパイ成功演出が実行された後、再抽選演出にて7昇格演出を経て、7ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示されている。プレミア演出が実行されるときの変動演出HEでは、テンパイ成功演出が7テンパイ成功演出でなくとも、100%の確率で又は100%未満であるが100%に近い確率で、再抽選演出にて7昇格演出を行い、7ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させると良い。これによりプレミア演出にて盛り上がった感情を更に盛り上げることができる。但し、プレミア演出が実行されるときの変動演出HEでは、一定の確率で、テンパイ成功演出を7テンパイ成功演出としても良い。
また、図98及び図99の演出例では、リーチ演出(SPリーチ演出、ノーマルリーチ演出)の実行期間中にプレミア演出が挿入される形で実行されているが、プレミア演出の実行タイミングは、変動演出HEの実行期間中における任意のタイミング(例えば、装飾図柄の変動開始時、リーチ前予告演出の実行期間中のタイミングや、テンパイ成功演出の実行後であってリーチ演出が開始されるまでの期間内のタイミング)で有り得る。
尚、図47を参照しつつ既に述べた事項であるが、第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うときの(換言すれば第1〜第3装飾図柄が最初にゾロ目の態様で仮停止表示されるときの)第1及び第2装飾図柄の表示位置及び表示サイズは、SPリーチ当たり演出とノーマルリーチ当たり演出との間で互いに異なる。つまり、SPリーチ当たり演出ではSPリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うことになるが、そのとき、第1及び第2装飾図柄は小サイズにて画像表示部104の全表示領域における左上隅及び右上隅の領域(図47の表示領域2121及び2122)に表示される。これに対し、ノーマルリーチ当たり演出ではノーマルリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃い、そのとき、第1及び第2装飾図柄は大サイズにて画像表示部104の全表示領域の中央付近(図47の表示領域2111及び2112)に表示される。第1〜第3装飾図柄がゾロ目の態様で揃うときの第3装飾図柄の表示位置及び表示サイズも、SPリーチ当たり演出とノーマルリーチ当たり演出との間で、互いに異ならせても良い。
また、ノーマルリーチ演出の実行時間はSPリーチ演出の実行時間よりも短く、従って、ノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEにおいてテンパイ成功演出が行われた時点からノーマルリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄にて揃うまでの時間は、SPリーチ当たり演出による変動演出HEにおいてテンパイ成功演出が行われた時点からSPリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄にて揃うまでの時間よりも短く、また、ノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEにおいてノーマルリーチ演出の開始時点からノーマルリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄にて揃うまでの時間は、SPリーチ当たり演出による変動演出HEにおいてSPリーチ演出の開始時点からSPリーチ成功演出にて第1〜第3装飾図柄が共通の数字図柄にて揃うまでの時間よりも短い。
―――実施例EX8_2―――
実施例EX8_2を説明する。実施例EX8_1で述べたように、図96のステップS414におけるプレミア演出実行判定処理では、プレミア演出を実行すると決定された場合、複数種類のプレミア演出の中から、どのプレミア演出を実行するのかも決定する。実行するプレミア演出の種類の決定に際し、選択された特図変動パターンにて規定されている特別図柄の変動時間が考慮されても良い。
図100を参照し、これについて説明する。今、演出制御部403が、第1〜第3プレミア演出を含む複数種類のプレミア演出を実行可能に形成されているものとする。複数種類のプレミア演出の夫々は超確確演出に属し、プレミア演出の演出態様は複数種類のプレミア演出間で互いに異なる。図96のステップS414におけるプレミア演出実行判定処理では、プレミア演出を実行すると決定された場合に、図100に示すテーブル5210に従って、実行するプレミア演出の種類を選択及び決定して良い。
即ち、プレミア演出を実行すると決定された場合、テーブル5210に従うプレミア演出実行判定処理では、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、実際に実行するプレミア演出として、第1プレミア演出を確率KL1にて選択し、第2プレミア演出を確率KL2にて選択し、第3プレミア演出を確率KL3にて選択し、且つ、SPリーチ演出の実行に対応付けられた比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには、実際に実行するプレミア演出として、第1プレミア演出を確率KL4にて選択し、第2プレミア演出を確率KL5にて選択し、第3プレミア演出を確率KL6にて選択する。
ここで注目されるべき点は、“KL3=0”且つ“1>KL6>0”に設定されている点である。即ち、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、第3プレミア演出が実行されることは無く、特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには、第3プレミア演出が実行されることがある。確率KL1、KL2、KL4及びKL6の夫々はゼロよりも大きい。
演出制御部403が実行可能なプレミア演出の種類が3種類であるとき、“KL1+KL2+KL3=1”且つ“KL4+KL5+KL6=1”が満たされるべきであるので、例えば、確率KL1、KL2及びKL3は夫々50%、50%、0%とされ、確率KL4、KL5及びKL6は夫々30%、30%、40%とされる。但し、演出制御部403が実行可能なプレミア演出の種類は4種類であっても良い。
比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、変動時間が短いが故に、比較的長い時間をかけて実行されるプレミア演出を、変動演出HEの中に挿入しにくい。この観点から、図100のようなテーブル5210が採用される。即ち、ここでは、第3プレミア演出が第1プレミア演出及び第2プレミア演出よりも長い時間をかけて実行されるプレミア演出であるものとされ、故に、比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、第3プレミア演出を変動演出HEの中に挿入しにくい。このため、“KL3=0”としている。一方、比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには、第3プレミア演出を変動演出HEの中に挿入することが容易である。このため、“KL6>0”としている。
図100に示す如く、確率KL1、KL2及びKL3を夫々50%、50%、0%とし、且つ、確率KL4、KL5及びKL6を夫々30%、30%、40%とする場合、比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときに実行可能なプレミア演出(第1及び第2プレミア演出)と、比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときに実行可能なプレミア演出(第1〜第3プレミア演出)が重複することになるが、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときに実行可能なプレミア演出と特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときに実行可能なプレミア演出とが互いに重複しないようにしても良い。
図101を参照し、これを実現するためには例えば、確率KL1、KL2及びKL3を夫々100%、0%、0%とし、且つ、確率KL4、KL5及びKL6を夫々0%、50%、50%とすれば良い。
―――実施例EX8_3―――
実施例EX8_3を説明する。ノーマリーチ当たり演出は、特図判定用情報JJが通A、通B、特A及び特Cの何れかの大当たりに当選しているときに実行されることが無く、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているときに限って実行されるものであっても良い。この場合には、ノーマルリーチ当たり演出自体が特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆することになる。
これを実現するためには(図51参照)、単純には例えば“Nb=Nc=Nd=2”とした上で、“TKb[1]=TKc[1]=0”、“TKb[2]=TKc[2]=1”且つ“1>TKd[2]>TKd[1]>0”とすれば良い。
或いは例えば、Nb、Nc及びNdの夫々は3以上であっても良いが、この場合、“TKb[1]=TKc[1]=0”、“TKb[2]>0”、“TKc[2]>0”且つ“1>TKd[2]>TKd[1]>0”とし、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたときにおいてのみノーマルリーチ当たり演出が実行されるようにすれば良い。
これにより、遊技者が期待感を殆ど抱かないノーマルリーチ演出で図柄が揃うような希少でビックリするような演出が生じたときには、その希少性にあわせて、特別の価値(特B又は特Dの大当たり遊技)が遊技者に付与されることになる。このように遊技機100を構成しておくことで、ノーマルリーチ演出に対する遊技者の興味が少しでも高まることが期待され、ノーマルリーチ演出のような期待できない演出ばかりが生じている状況下での遊技の退屈さを緩和することが可能となる(そのような状況下でも遊技者に一定の緊張感を抱かせ続けることが可能となる)。
或いは、ノーマリーチ当たり演出は、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているときに実行されること無く、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときに限って実行されるものであっても良い。この場合には、ノーマルリーチ当たり演出自体が特A〜特Dの何れか大当たりに当選していることを示唆することになる。
これを実現するためには(図51参照)、単純には例えば“Nb=Nc=Nd=2”とした上で、“TKb[1]=0”、“TKb[2]=1”、“1>TKc[2]>TKc[1]>0”且つ“1>TKd[2]>TKd[1]>0”とすれば良い。
或いは例えば、Nb、Nc及びNdの夫々は3以上であっても良いが、この場合、“TKb[1]=0”、 “TKb[2]>0”、“1>TKc[2]>TKc[1]>0”且つ“1>TKd[2]>TKd[1]>0”とし、特図変動パターンTHp_c[1]及びTHp_d[1]の何れかが選択されたときにおいてのみノーマルリーチ当たり演出が実行されるようにすれば良い。
―――実施例EX8_4―――
実施例EX8_4を説明する。図94等を参照しつつ“1≧KPS>KPL≧0”とする方法を説明したが、確率KPS及びKPL間の大小関係を逆転させて“1≧KPL>KPS≧0”とすることも可能である。そうすると、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、特別図柄の変動時間として、主制御部401により相対的に長い変動時間が選択及び決定されたとき方が相対的に短い変動時間が選択及び決定されたときよりも、プレミア演出が実行され易くなる。
―――実施例EX8_5―――
実施例EX8_5を説明する。特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を1回のみ実行し、プレミア演出が2回以上実行されることが無いようにしても良い。
―――実施例EX8_6―――
実施例EX8_6を説明する。
図102を参照し、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対してプレミア演出が複数回実行されることがあっても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対する変動演出HEにおいて、リーチ前予告演出として1回目のプレミア演出を実行し、その後、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)の実行期間中に2回目のプレミア演出を実行することがあっても良い。特図判定用情報JJに対してプレミア演出を3回以上実行することも可能である。特図判定用情報JJに対して複数回のプレミア演出が実行されるとき、複数回のプレミア演出は、第i回目のプレミア演出と、第i回目のプレミア演出の後に実行される第(i+1)回目のプレミア演出と、を含むことになる(iは任意の自然数)。
この際、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は互いに同じ演出態様の演出であっても良い(例えば、共に第3特別キャラ演出であっても良い)。
或いは、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は互いに異なる演出態様の演出であっても良い。これに関連するが、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出を実行する場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が同じ演出態様の演出となることを禁止するようにしても良い(即ち例えば、共に第3特別キャラ演出となることを禁止するようにしても良い)。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出とが互いに異なる演出態様の演出とされる場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は、共通の演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であっても良い。
即ち例えば、第i回目のプレミア演出を第3特別キャラ演出とし、第(i+1)回目のプレミア演出を虹画像演出としても良い(図53及び図54参照)。この場合は共通の演出手段として画像表示部104が用いられる。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が、共通の演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であるとき、第i回目のプレミア演出の実行期間と第(i+1)回目のプレミア演出の実行期間とが重複することがあっても良く、この場合、前者のプレミア演出と後者のプレミア演出は同時期に実行されることになる。具体的な例としては、第3特別キャラ演出と虹画像演出を同時に実行する形態が考えられる。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出とが互いに異なる演出態様の演出とされる場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は、互いに異なる演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であっても良い。これにより、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出を共通の演出手段により実現する場合と比べ、全く異なったプレミア演出を視聴できたという満足感を遊技者に与えることができる。演出制御部403は第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が共通の演出手段を用いて実現されることを禁止しても良い(つまり、第i回目のプレミア演出を或る特定の演出手段を用いて実行した後、第(i+1)回目のプレミア演出を、その特定の演出手段を用いて実行しないようにしても良い)。
即ち例えば、第i回目のプレミア演出を第3特別キャラ演出とし、第(i+1)回目のプレミア演出をPフラッシュ演出としても良い(図53及び図54参照)。この場合、第i回目のプレミア演出は画像表示部104が用いて実現され、第(i+1)回目のプレミア演出は画像表示部104とは異なる演出手段であるスピーカ115と操作ハンドル119に内蔵された発光素子とを用いて実現される。また、扉枠12に設けられた演出ライト部116を虹色にて発光させる演出をプレミア演出として用いる場合にあっては、第i回目のプレミア演出を画像表示部104が用いて実現し、第(i+1)回目のプレミア演出を演出ライト部116を虹色にて発光させる演出としても良い。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が、互いに異なる演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であるとき、第i回目のプレミア演出の実行期間と第(i+1)回目のプレミア演出の実行期間とが重複することがあっても良く、この場合、前者のプレミア演出と後者のプレミア演出は同時期に実行されることになる。具体的な例としては、虹画像演出とPフラッシュ演出を同時に実行する形態が考えられる。
―――実施例EX8_7―――
実施例EX8_7を説明する。
図103を参照し、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対して、まず単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後に超確確演出に属するプレミア演出を実行することがあっても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対する変動演出HEにおいて、リーチ前予告演出として単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)の実行期間中にプレミア演出を実行することがあっても良い。これにより、遊技者の喜びを2段階に分けて拡大させていくような演出の流れを実現でき、遊技を大いに盛り上げることが可能となる。
―――実施例EX8_8―――
実施例EX8_8を説明する。特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に選択され得る特図変動パターンは実際には多数あり、その多数の特図変動パターンにおいて、特別図柄の変動時間として相対的に長い変動時間を規定する特図変動パターンと相対的に短い変動時間を規定する特図変動パターンとの組み合わせは複数ある。
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に、比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたときと比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたときとでプレミア演出の実行確率(実行割合)を異ならせる方法を説明したが、当該方法は上記複数の組み合わせの全てにおいて当てはまるとは限らず、一部の組み合わせのみに当該方法が当てはまる形態も本発明に含まれる。
<<第9実施形態>>
遊技機100の第9実施形態を説明する。第9実施形態は、第8実施形態にて記載された事項を含み、第8実施形態にて述べられた事項は、矛盾無き限り第9実施形態にも適用されて良い。第9実施形態において、第8実施形態にて述べられた事項と矛盾する事項については第9実施形態での記載が優先される。第9実施形態は、プレミア演出の実行回数に関する制御に特徴を有する。
第9実施形態は、以下の実施例EX9_1〜EX9_10を含む。矛盾無き限り、実施例EX9_1〜EX9_10の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
―――実施例EX9_1―――
実施例EX9_1を説明する。
図104は、演出制御部403が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図104は、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出(プレミア演出を含む)に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートである。実際には図104に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図104の変動演出内容決定処理はステップS511〜S520の各処理を含む。図104の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出(プレミア演出を含む)の実行が決定された場合には、図104の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出(プレミア演出を含む)が実行される。
変動演出内容決定処理において、変動開始コマンドが受信されると、演出制御部403は、ステップS511にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS512にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS513において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているか否かを確認し、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合にはステップS514に進む一方で、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していない場合にはステップS519に進む。
ステップS514において、演出制御部403は、プレミア演出を行うか否かを決定するためのプレミア演出実行有無判定処理を行う。このプレミア演出実行有無判定処理での決定方法は、第8実施形態で説明したプレミア演出を行うか否かの決定方法(例えば、図96のステップS414におけるプレミア演出を行うか否かの決定方法)と同じであって良い。より具体的には例えば、ステップS514では、特別図柄の変動時間として相対的に短い変動時間を規定する特図変動パターンが選択されているときの方が相対的に長い変動時間を規定する特図変動パターンが選択されているときよりも、プレミア演出が実行される確率(換言すればプレミア演出の実行割合)が高くなるよう、演出用乱数を用いた抽選により、プレミア演出を実行するか否か決定する。特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]に注目した場合には(図51参照)、プレミア演出実行有無判定処理において、パターンTHp_d[1]が選択されているときにプレミア演出を実行すると決定される確率は“KPS”であり、パターンTHp_d[2]が選択されているときにプレミア演出を実行すると決定される確率は“KPL”であって“1≧KPS>KPL≧0”とされる。
但し、確率KPS及びKPL間の大小関係を逆転させて“1≧KPL>KPS≧0”とすることも可能である。そうすると、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、主制御部401により相対的に長い特別図柄の変動時間が選択及び決定されたとき方が相対的に短い特別図柄の変動時間が選択及び決定されたときよりも、プレミア演出が実行される確率(換言すればプレミア演出の実行割合)が高くなる。
また例えば、ステップS514のプレミア演出実行有無判定処理では、特別図柄の変動時間に関係なく、プレミア演出を行うか否かを決定するようにしても良い。即ち例えば、特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]に注目した場合(図51参照)、ステップS514では、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[1]及びTHp_d[2]の何れが選択されているのかに関係なく、所定の確率(例えば30%の確率で)、プレミア演出を実行すると決定し、残りの確率でプレミア演出を非実行すると決定するようにしても良い。
ステップS514の処理に続くステップS515では、ステップS514にてプレミア演出を実行すると決定されたか否かがチェックされ、プレミア演出を実行すると決定された場合にはステップS516に進む一方で、プレミア演出を実行すると決定されなかった場合にはステップS520に進む。
ステップS516において、演出制御部403は、特図判定用情報JJに対してプレミア演出を何回実行するか決定するためのプレミア演出実行回数判定処理を行う。ステップS516の処理では、特図判定用情報JJに対して選択された特図変動パターンにより規定される特別図柄の変動時間が考慮される。
図105を参照する。ステップS516のプレミア演出実行回数判定処理において、演出制御部403は、自身が保持するテーブル5510に従ってプレミア演出の実行回数を決定する。
テーブル5510に従うプレミア演出実行回数判定処理において演出制御部403は、
ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、確率KPS1、KPS2、KPS3にて、夫々、プレミア演出の実行回数を1回、2回、3回に決定し、
SPリーチ演出の実行に対応付けられた比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには、確率KPL1、KPL2、KPL3にて、夫々、プレミア演出の実行回数を1回、2回、3回に決定する。
ここで、“KPS1+KPS2+KPS3=1”及び“KPL1+KPL2+KPL3=1”であって、且つ、確率KPS1、KPS2、KPL1、KPL2及びKPL3の夫々は0より大きな値を持つが、確率KPS3はゼロである。具体的には例えば、確率KPS1、KPS2、KPS3は、夫々、50%、50%、0%であって、且つ、確率KPL1、KPL2、KPL3は、夫々、30%、30%、40%である。このため、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているとき、特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数は2回となり、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているとき、特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数は3回となる。
また、テーブル5510において“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”<“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”が成立するように、確率KPS1〜KPS3及びKPL1〜KPL3が定められていても良い。これにより、ステップS516において、実行が決定されるプレミア演出の平均実行回数は、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときよりも特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときの方において大きくなる。但し、“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”>“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”又は“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”=“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”とすることも可能である。
また、確率KPS1及びKPS2について、“KPS1>KPS2”でも良いし、“KPS1<KPS2”でも良いし、“KPS1=KPS2”でも良い。確率KPL1〜KPL3の内、確率KPL1が最大であっても良いし、確率KPL2が最大であっても良いし、確率KPL3が最大であっても良い。
ステップS516に続くステップS517では、実際に実行するプレミア演出の種類を決定するためのプレミア演出実行種類判定処理を行う。上述したように、演出制御部403は、演出態様が互いに異なる複数種類のプレミア演出を実行可能となっており、ステップS517では、演出用乱数を用いた抽選により何れのプレミア演出を実行するのかを選択及び決定する。プレミア演出を複数回に実行すると決定されている場合には、複数回のプレミア演出の種類を夫々に選択及び決定する。
ステップS517に続くステップS518では、プレミア演出の実行タイミングを決定するためのプレミア演出実行タイミング判定処理を行う。プレミア演出を複数回に実行すると決定されている場合には、複数回のプレミア演出の実行タイミングを夫々に選択及び決定する。複数回のプレミア演出の実行タイミングとして互いに異なるタイミングが選択及び決定されると良い。
例えば、変動演出HEの実行期間(即ち特別図柄の変動表示期間)内に複数の候補タイミング(こでは3以上の候補タイミング)を予め設定しておき、その複数の候補タイミングの何れかを、演出用乱数を用いた抽選により、実行されるべきプレミア演出ごとに、プレミア演出の実行タイミングとして決定すれば良い。
例えば、SPリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには(図41参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってSPリーチ演出が開始されるまでの期間内、SPリーチ中演出の実行期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から、実行されるべきプレミア演出ごとに、プレミア演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
また例えば、ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには(図43参照)、特別図柄又は装飾図柄の変動開始時(開始直後)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってノーマルリーチ演出が開始されるまでの期間内、ノーマルリーチ演出の開始後であってノーマルリーチ成功演出が実行されるまでの期間内などに、夫々、1以上の候補タイミングを設定しておき、それら複数の候補タイミングの中から、実行されるべきプレミア演出ごとに、プレミア演出の実行タイミングを選択及び決定すれば良い。
ステップS518の処理の後、変動演出内容決定処理を終える。1回以上のプレミア演出の実行が決定された場合には、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、自身が実行すると決定した回数分だけ、自身が決定したタイミングにて自身が決定した種類のプレミア演出を実行する。
ステップS513から移行しうるステップS519において、演出制御部403は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合にはステップS519からステップS520に進むが、特図判定用情報JJがハズレである場合には大当たり確定演出を非実行とすると決定した上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS520において、演出制御部403は、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行う。ここにおける選択及び決定の方法は、上述してきたものと同じであって良く、例えば、図57のテーブル3100に従って、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定する。但し、ステップS513とステップS519の働きからステップS519を経由してステップS520に移行するのは、通A、通B、特A及び特Cの大当たり当選時に限られる。このため、ステップS519を経由して移行するステップS520において、単純当確演出又は単純確確演出の実行が決定されることがあるものの、プレミア演出(超確確演出)の実行が決定されることは無い。また、ステップS515を経由して移行するステップS520においては、プレミア演出(超確確演出)を大当たり確定演出として実行すると決定されることが無いように、ステップS520の処理が制御されるものとする(例えば図57のテーブル3100を利用する場合には確率KA12がゼロに設定される)。
ステップS520での確定演出実行判定処理において、単純当確演出を実行すると決定された場合であって、演出制御部403が実行可能な単純当確演出の種類が複数ある場合には、どの種類の単純当確演出を実行するのかも決定される。例えば、図53に示したように、単純当確演出として、第1特別キャラ演出及びPサイレン演出など、複数種類の単純当確演出を実行可能に演出制御部403が構成されている場合にあっては、どの種類の単純当確演出を実行するのかも決定される。単純確確演出についても同様である。
ステップS520において大当たり確定演出を行うと決定した場合には、ステップS520の中で大当たり確定演出の実行タイミングも決定する。ステップS514におけるプレミア演出の実行タイミングの決定方法と同様、例えば、予め定められた複数の候補タイミングの中の何れかを大当たり確定演出の実行タイミングとして決定すれば良い。ステップS520の処理の後、変動演出内容決定処理を終える。ステップS520にて大当たり確定演出の実行が決定された場合、演出制御部403は、変動演出HEにおいて、自身が決定したタイミングにて自身が決定した種類の大当たり確定演出を実行する。
図106に、特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたことに基づくSPリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、3回のプレミア演出を実行する決定されたときの演出の流れの例を示す。図106の演出例では、テンパイ成功演出として2テンパイ成功演出が実行されたときに1回目のプレミア演出としてPフラッシュ演出が実行され、その後、SPリーチ中演出に挿入される形で2回目のプレミア演出として第3特別キャラ演出が実行され、その後、最終当落演出において3回目のプレミア演出として虹ボタン表示演出が実行されている(この3回目のプレミア演出は虹レバー表示演出であっても良い)。
図107に、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたことに基づくノーマルリーチ当たり演出による変動演出HEにおいて、2回のプレミア演出を実行する決定されたときの演出の流れの例を示す。図107の演出例では、テンパイ成功演出として2テンパイ成功演出が実行されたときに1回目のプレミア演出としてPフラッシュ演出が実行され、その後、ノーマルリーチ演出の中で2回目のプレミア演出として第3特別キャラ演出が実行されている。
図106及び図107の各演出例では、再抽選演出にて7昇格演出を経て、7ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄が本停止表示されている。1回以上のプレミア演出が実行されるときの変動演出HEでは、テンパイ成功演出が7テンパイ成功演出でなくとも、100%の確率で又は100%未満であるが100%に近い確率で、再抽選演出にて7昇格演出を行い、7ゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を本停止表示させると良い。これによりプレミア演出にて盛り上がった感情を更に盛り上げることができる。但し、1回以上のプレミア演出が実行されるときの変動演出HEにおいて、一定の確率で、テンパイ成功演出を7テンパイ成功演出としても良い。
特B又は特Dの大当たりは遊技者にとって最も好ましい大当たりであるため、特B又は特Dの大当たり(10R確変大当たり)が確約されるプレミア演出の実行は遊技者にとって喜ばしいことである。また、特B又は特Dの大当たり当選確率も高いものではなく且つ特B又は特Dの大当たり当選した上でプレミア演出を実行すると決定されない限りプレミア演出が実行されないのであるから、プレミア演出は希少な演出である。10R確変大当たりを確約する希少な演出の出現により、遊技者の気分は大いに盛り上がるものと考えられる。
特B又は特Dの大当たりの当選時において、比較的短い変動時間が選択されているときには変動開始から短時間で大当たり遊技が開始されるため、大当たり遊技を楽しみに待つ遊技者にとって、それほど待ち時間(大当たり遊技開始までの待ち時間)があるとは感じられない。これに対し、比較的長い変動時間が選択されているときには、比較的長時間、大当たり遊技が始まらず、遊技者によっては、その待ち時間を退屈に感じることがある。これを考慮し、本実施形態では、特B又は特Dの大当たりの当選時において比較的長い変動時間が選択されたときには、比較的短い変動時間が選択されたときよりも、プレミア演出の実行上限回数を高める。これにより、比較的長い変動時間が選択されたときには、希少なプレミア演出がより多くの回数まで実行されうるようになり、希少なプレミア演出の多数回出現により、大当たり遊技までの待ち時間を退屈させることなく楽んでもらうことが可能となる。
―――実施例EX9_2―――
実施例EX9_2を説明する。実施例EX9_1において、図104のステップS514〜S516の処理の代わりに、ステップS514〜S516の処理をまとめたプレミア演出実行判定処理を実行するようにしても良い。
図108を参照し、即ち、ステップS514〜S516の処理をまとめたテーブル5520に従うプレミア演出実行判定処理を行うようにしても良い。実施例EX9_2では、図104のステップS513にて特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選していることが確認されると、テーブル5520に従うプレミア演出実行判定処理が実行され、当該プレミア演出実行判定処理にて1回以上のプレミア演出を実行すると決定されたときにはステップS517に進むが、当該プレミア演出実行判定処理にてプレミア演出を実行しないと決定された場合にはステップS520に進むことになる。
テーブル5520に従うプレミア演出実行判定処理において、演出制御部403は、
ノーマルリーチ演出の実行に対応付けられた比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときには、確率KPS0にてプレミア演出を実行しないと決定する一方で、確率KPS1、KPS2、KPS3にて、夫々、プレミア演出の実行回数を1回、2回、3回に決定し、
SPリーチ演出の実行に対応付けられた比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときには、確率KPL0にてプレミア演出を実行しないと決定する一方で、確率KPL1、KPL2、KPL3にて、夫々、プレミア演出の実行回数を1回、2回、3回に決定する。
ここで、“KPS0+KPS1+KPS2+KPS3=1”及び“KPL0+KPL1+KPL2+KPL3=1”であって、且つ、確率KPS0〜KPS2及びKPL0〜KPL3の夫々は0より大きな値を持つが、確率KPS3はゼロである。具体的には例えば、確率KPS0、KPS1、KPS2、KPS3は、夫々、50%、20%、30%、0%であって、且つ、確率KPL0、KPL1、KPL2、KPL3は、夫々、50%、15%、15%、20%である。このため、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているとき、特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数は2回となり、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているとき、特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数は3回となる。
また、テーブル5520において“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”<“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”が成立するように、確率KPS1〜KPS3及びKPL1〜KPL3が定められていても良い。これにより、特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたときのプレミア演出の平均実行回数よりも特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたときのプレミア演出の平均実行回数の方が高くなる。但し、“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”>“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”、又は、“(KPS1×1+KPS2×2+KPS3×3)”=“(KPL1×1+KPL2×2+KPL3×3)”とすることも可能である。
確率KPS0及びKPL0について、“KPS0>KPL0”でも良いし、“KPS0<KPL0”でも良いし、“KPS0=KPL0”でも良い。
また、確率KPS1及びKPS2について、“KPS1>KPS2”でも良いし、“KPS1<KPS2”でも良いし、“KPS1=KPS2”でも良い。確率KPS0〜KPS2の内、確率KPS0が最大であっても良いし、確率KPS1が最大であっても良いし、確率KPS2が最大であっても良い。確率KPL0〜KPL3の内、確率KPL0が最大であっても良いし、確率KPL1が最大であっても良いし、確率KPL2が最大であっても良いし、確率KPL3が最大であっても良い。
―――実施例EX9_3―――
実施例EX9_3を説明する。図105のテーブル5510及び図108のテーブル5520によれば、プレミア演出の上限実行回数は2回又は3回となるが、これらの数値は例に過ぎない。
即ち、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときに特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数ULSよりも、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときに特図判定用情報JJに対して実行可能なプレミア演出の上限回数ULLの方が多い限り、上限回数ULS及びULLは任意である。上限回数ULSは1でも良いし、3以上でも良い。上限回数ULLは2でも良いし、4以上でも良い。
―――実施例EX9_4―――
実施例EX9_4を説明する。特図判定用情報JJに対して複数回のプレミア演出を実行すると決定されたとき、各回のプレミア演出の種類を決定する方法として、実施例EX8_2に示した方法(図100参照)が採用されても良い。この場合、選択された特図変動パターンにて規定されている特別図柄の変動時間に応じて、各回のプレミア演出の種類が、夫々に決定されることになる。
―――実施例EX9_5―――
実施例EX9_5を説明する。実施例EX9_5では、特図判定用情報JJに対して、第i回目のプレミア演出と、第i回目のプレミア演出の後に実行される第(i+1)回目のプレミア演出と、を含む複数回のプレミア演出が実行されることを前提とする(ここでiは任意の自然数)。
この際、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は互いに同じ演出態様の演出であっても良い(例えば、共に第3特別キャラ演出であっても良い)。
或いは、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は互いに異なる演出態様の演出であっても良い。これに関連するが、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出を実行する場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が同じ演出態様の演出となることを禁止するようにしても良い(即ち例えば、共に第3特別キャラ演出となることを禁止するようにしても良い)。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出とが互いに異なる演出態様の演出とされる場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は、共通の演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であっても良い。
即ち例えば、第i回目のプレミア演出を第3特別キャラ演出とし、第(i+1)回目のプレミア演出を虹画像演出としても良い(図53及び図54参照)。この場合は共通の演出手段として画像表示部104が用いられる。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が、共通の演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であるとき、第i回目のプレミア演出の実行期間と第(i+1)回目のプレミア演出の実行期間とが重複することがあっても良く、この場合、前者のプレミア演出と後者のプレミア演出は同時期に実行されることになる。具体的な例としては、第3特別キャラ演出と虹画像演出を同時に実行する形態が考えられる。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出とが互いに異なる演出態様の演出とされる場合、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出は、互いに異なる演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であっても良い。これにより、第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出を共通の演出手段により実現する場合と比べ、全く異なったプレミア演出を視聴できたという満足感を遊技者に与えることができる。演出制御部403は第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が共通の演出手段を用いて実現されることを禁止しても良い(つまり、第i回目のプレミア演出を或る特定の演出手段を用いて実行した後、第(i+1)回目のプレミア演出を、その特定の演出手段を用いて実行しないようにしても良い)。
即ち例えば、第i回目のプレミア演出を第3特別キャラ演出とし、第(i+1)回目のプレミア演出をPフラッシュ演出としても良い(図53及び図54参照)。この場合、第i回目のプレミア演出は画像表示部104が用いて実現され、第(i+1)回目のプレミア演出は画像表示部104とは異なる演出手段であるスピーカ115と操作ハンドル119に内蔵された発光素子とを用いて実現される。また、扉枠12に設けられた演出ライト部116を虹色にて発光させる演出をプレミア演出として用いる場合にあっては、第i回目のプレミア演出を画像表示部104が用いて実現し、第(i+1)回目のプレミア演出を演出ライト部116を虹色にて発光させる演出としても良い。
第i回目のプレミア演出と第(i+1)回目のプレミア演出が、互いに異なる演出手段を用いて実行される2つのプレミア演出であるとき、第i回目のプレミア演出の実行期間と第(i+1)回目のプレミア演出の実行期間とが重複することがあっても良く、この場合、前者のプレミア演出と後者のプレミア演出は同時期に実行されることになる。具体的な例としては、虹画像演出とPフラッシュ演出を同時に実行する形態が考えられる。
―――実施例EX9_6―――
実施例EX9_6を説明する。変動演出HEにおいてSPリーチ演出が実行され且つ特図判定用情報JJに対して1回以上のプレミア演出を実行される場合、最後のプレミア演出は、SPリーチ演出での最終当落演出において実行されても良い。即ち例えば、最後のプレミア演出として、SPリーチ演出での当落操作演出にて虹ボタン表示演出又は虹レバー表示演出を実行すると良い。或いは、SPリーチ演出の当落操作演出でのボタン操作又はレバー操作の入力に応答して実行される操作対応演出を虹CI演出とし、当該虹CI演出を最後のプレミア演出としても良い。
ノーマルリーチ演出においても、ノーマルリーチ成功演出又はノーマルハズレ失敗演出の直前に、SPリーチ演出におけるものと同様の最終当落演出及びを当落操作演出を行うようにしても良い。そして、変動演出HEにおいてノーマルリーチ演出が実行され且つ特図判定用情報JJに対して1回以上のプレミア演出を実行される場合、最後のプレミア演出は、ノーマルリーチ演出での最終当落演出において実行されても良い。即ち例えば、最後のプレミア演出として、ノーマルリーチ演出での当落操作演出にて虹ボタン表示演出又は虹レバー表示演出を実行すると良い。或いは、ノーマルリーチ演出の当落操作演出でのボタン操作又はレバー操作の入力に応答して実行される操作対応演出を虹CI演出とし、当該虹CI演出を最後のプレミア演出としても良い。
―――実施例EX9_7―――
実施例EX9_7を説明する。
特図判定用情報JJに対して1回以上のプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対して、まず単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後に1回以上のプレミア演出を実行することがあっても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJに対して1回以上のプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対する変動演出HEにおいて、リーチ前予告演出として単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)の実行期間中に1回以上プレミア演出を実行することがあっても良い。これにより、遊技者の喜びを2段階に分けて拡大させていくような演出の流れを実現でき、遊技を大いに盛り上げることが可能となる。
また、特図判定用情報JJに対して複数回のプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対して、1回以上のプレミア演出を行った後、単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後に残りの回数分のプレミア演出を実行することがあっても良い。即ち例えば、特図判定用情報JJに対して複数回のプレミア演出を実行すると決定された場合、特図判定用情報JJに対する変動演出HEにおいて、リーチ前予告演出として1回以上のプレミア演出を行った後、テンパイ成功演出と同時に単純当確演出又は単純確確演出を実行し、その後、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)の実行期間中に残りの回数分のプレミア演出を実行することがあっても良い。
―――実施例EX9_8―――
実施例EX9_8を説明する。図105等を参照しつつ、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[1]が選択されているときに特図判定用情報JJに対して実行されるプレミア演出の上限回数ULSと比べて、特図判定用情報JJに対して特図変動パターンTHp_d[2]が選択されているときに特図判定用情報JJに対して実行されるプレミア演出の上限回数ULLの方を大きくする方法を説明したが、これと逆の制御を行うようにしても良い(即ち、“ULS>ULL”となるようにしても良い)。
―――実施例EX9_9―――
実施例EX9_9を説明する。遊技機100には、画像表示部104、演出ライト部116及び可動役物130などの複数の演出手段が設けられているが、特図判定用情報が特B又は特Dの大当たりに当選していて変動演出HEにてプレミア演出が行われる場合にあっては、変動演出HEにおいて時間経過と共に演出の派手さが増していくように、重畳的に大当たり確定演出を行うようにしても良い。
図109を参照し、例えば、特図判定用情報が特B又は特Dの大当たりに当選していて特図変動パターンTHp_d[2]が選択され且つ3回のプレミア演出を行うと決定されている場合、次のような流れの変動演出HEを行うことができる。即ち、SPリーチ演出のタイトル表示演出にて表示される文字画像の色を虹色とするプレミア演出を行う。これにより、遊技者は特B又は特Dの大当たり発生を確信する。その後、最終当落演出において虹ボタン表示演出によるプレミア演出を行う。虹色のタイトル表示演出に続いて虹色の操作演出が発生したことにより遊技者の気分は更に盛り上がる。そして、遊技者がボタン操作を行うと、SPリーチ成功演出において、上部ギミック130Uの作動による上部ギミック演出が実行されるのに加えて、画像表示部104の背景部分を虹色とする虹背景演出(プレミア演出の1つ)が重畳実行され、併せて遊技機100の枠ランプ部を虹色にて発光させる虹ランプ演出も重畳実行される。即ち、上部ギミック130U、画像表示部104及び枠ランプ部という3つの演出手段を用いて大当たりの発生が盛り上げられ、遊技者の興奮度合いが更に高まると期待される。
―――実施例EX9_10―――
実施例EX9_10を説明する。特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に選択され得る特図変動パターンは実際には多数あり、その多数の特図変動パターンにおいて、特別図柄の変動時間として相対的に長い変動時間を規定する特図変動パターンと相対的に短い変動時間を規定する特図変動パターンとの組み合わせは複数ある。
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合に、比較的長時間の特図変動パターンTHp_d[2]が選択されたときと比較的短時間の特図変動パターンTHp_d[1]が選択されたときとでプレミア演出の上限実行回数を異ならせる方法を説明したが、当該方法は上記複数の組み合わせの全てにおいて当てはまるとは限らず、一部の組み合わせのみに当該方法が当てはまる形態も本発明に含まれる。
<<第10実施形態>>
遊技機100の第10実施形態を説明する。第10実施形態では、特に、画像表示部104を用いた虹画像演出と、枠ランプ部を用いた虹ランプ演出との関係について説明する。
図53及び図54を参照して上述したように、虹画像演出は虹色を構成する7色を含んだ画像を画像表示部104に表示する演出である。虹色を構成する7色とは、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色及び紫色である。但し、虹色の構成色数を含め、虹色の定義に様々な見解があり、本発明における虹色は各見解における虹色を含むものとする。
図110(a)に示されるブロック160は、遊技機100に設けられた枠ランプ部を表す。枠ランプ部160は遊技機100の枠部に設けられた演出ライト部116を含む。遊技機100の枠部は内枠11及び扉枠12を含む(図1及び図2参照)。虹ランプ演出は、虹色を構成する7色にて枠ランプ部160を構成する発光素子を発光させる演出である。
図110(b)に、遊技盤101と、画像表示部104と、枠ランプ部160を構成する発光素子との位置関係を簡易的に示す。図110(b)において、複数の素子160Eが枠ランプ部160を構成する複数の発光素子を表している。枠ランプ部160を形成する発光素子は、遊技者から見て、遊技盤101の外側に配置された発光素子(遊技盤101を取り囲む位置に配置された発光素子)を含み、従って、遊技盤101の中央部に嵌め込まれた画像表示部104の外側に配置された発光素子(画像表示部104を取り囲む位置に配置された発光素子)を含む。枠ランプ部160を形成する発光素子の種類は任意であり、例えば、白熱電球又はLED(発光ダイオード)から構成される。虹ランプ演出では、枠ランプ部160を構成する複数の発光素子により虹色を構成する7色を同時に発色しても良いし、枠ランプ部160を構成する各発光素子の発光色を切り替えていくことで所定時間(例えば0.5秒)をかけて虹色を構成する7色を発色させても良い。また、虹ランプ演出において、遊技盤101に設けられた盤ランプ135も虹色を構成する7色にて発色及び発光されても良い。
虹画像演出と虹ランプ演出は共に変動演出HEの中で実行され得る大当たり確定演出であるが、それらの役割は互いに異なる。即ち(図53参照)、虹画像演出は特図判定用情報JJ(図17参照)が特B又は特Dの大当たりに当選していることを示唆する超確確演出として機能するのに対し、虹ランプ演出は特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選していることを示唆する単純確確演出として機能する。従って、虹ランプ演出は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特A又は特Cの大当たり遊技が実行される場合でも特B又は特Dの大当たり遊技が実行される場合でも実行されることがあるが、虹画像演出は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特B又は特Dの大当たり遊技が実行される場合に限って実行され、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき特A又は特Cの大当たり遊技が実行される場合には実行されない。特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき通A又は通Bの大当たり遊技が実行される場合には虹ランプ演出も虹画像演出も実行されない(但し、虹ランプ演出を実行可能とする変形も可能であり、それについては後述)。
遊技者の重大な関心事である大当たりかどうかを示唆及び煽る演出は、主として、多彩な演出表現が可能な画像表示部104の画像表示を通じて実現される。従って、操作ハンドル119を握りつつ遊技機100に正対して着席する遊技者が画像表示内容を視認し易いように、遊技者の真正面に画像表示部104が配置され、遊技者は画像表示部104の表示内容に最も高い注目を寄せながら遊技を行う。つまり、遊技機100に正対して着席する遊技者の注目は、主として、枠ランプ部160の発光内容よりも画像表示部104の表示内容に向けられる。
枠ランプ部160の発光素子は画像表示部104を注視する遊技者の視線から外れた位置にあるため、遊技者は枠ランプ部160の発光有無や発光色に気づきにくいが、遊技機100にて遊技を行う遊技者以外の人間であって且つ遊技機100の周辺に位置する人間(以下、観察者と称する;例えば、遊技機100が設置された遊技施設内で、どの遊技機で遊技をしようかと考えながら歩いている人間)にとっては、遊技機100の枠部の内側において奥まった位置にある画像表示部104よりも枠部に設けられた枠ランプ160の方が視認し易い。
一方で、“虹色”は、少なくとも何らかの大当たりの確定を示唆する、遊技者にとって極めて喜ばしい色彩である。そして、遊技者が最も注目する画像表示部104での画像表示において“虹色”が発生したとき、得られるラウンド数が少ないと“虹色”の価値が低くなり、“虹色”の発色によって遊技者の気分を最大限に盛り上げようとする作用が低下する。このため、“虹色”の画像表示による演出(即ち虹画像表示)を特B又は特Dの大当たり時にのみ出現し得る超確確演出として機能させている。
但し、“虹色”を特B又は特Dの大当たり時にのみ出現しうるようにしておくと、必然的に“虹色”の出現頻度が低くなる。仮に、“虹色”の出現頻度を特B又は特Dの大当たり発生頻度よりも高めることができ、それを観察者にアピールすることができれば、「あそこに見える遊技機100は良く大当たりが発生するような感じなので、次回は、あの遊技機100にて遊技がしてみたい」といった遊技意欲が観察者にて喚起されることが期待され、また、遊技機100が設置された島又は遊技施設が全体的に活気づいて、遊技者にとっても観察者にとっても楽しい環境が醸成されると期待される。
これを考慮し、虹画像演出については特B又は特Dの大当たり発生時のみ実行可能としつつも、虹ランプ演出については特B又は特Dの大当たり発生時のみならず、特A又は特Cの大当たり発生時においても実行可能としている。これにより、遊技者が注目する画像表示における“虹色”の価値を最大化して“虹色”の画像出現時の遊技者の気分の盛り上がりを最大化できると共に、枠ランプ部160での“虹色”の発生頻度の増加により観察者に対するアピール効果の向上も見込まれる。
また、特B又は特Dの大当たりの当選時においては虹画像演出と虹ランプ演出の双方を実行することが可能となるが、この際、虹画像演出を行ってから虹ランプ演出を行う虹画像先行方法と、虹ランプ演出を行ってから虹画像演出を行う虹ランプ先行方法と、が考えられる。
遊技機100は遊技者に楽しんでもらうためにある機器であるので、遊技者の興趣向上と観察者へのアピール効果とを対比した場合、優先すべきは、遊技者の興趣向上である。故に、虹画像演出の実行条件が満たされているときには、まず虹画像演出を行って遊技者に喜びを提供し、然る後に虹ランプ演出を行って付随的に観察者へのアピールを狙うことが妥当であると考えられる。また、虹ランプ演出が先に行われると、画像による演出に注目していた遊技者の意識が枠ランプ部160にそれて、遊技者に最も大きな喜びを提供するはずの虹画像演出を遊技者が見逃してしまうおそれがある(最大の楽しみどころを逸失するおそれがある)。このため、虹画像先行方法の採用が望ましい。
図111に示す如く、即ち、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合において、特図判定用情報JJに対し虹画像演出と虹ランプ演出の双方を行うときにあっては(例えば特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示中に虹画像演出と虹ランプ演出の双方を行うときにあっては)、まず、虹画像演出を行い、その後に虹ランプ演出を行うことが望ましく、これによって、遊技者の興趣を高める作用を最大化しつつ、観察者へのアピール効果も高いものにすることが可能となる。
第10実施形態は、以下の実施例EX10_1〜EX10_11を含み、実施例EX10_1〜EX10_11にて、第10実施形態にて上述した事項に関する詳細内容や変形例等を説明する。第10実施形態において上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の実施例EX10_1〜EX10_11に適用され、実施例EX10_1〜EX10_11の夫々において、第10実施形態にて上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先される。また矛盾無き限り、実施例EX10_1〜EX10_11の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
―――実施例EX10_1―――
実施例EX10_1を説明する。
図112は、遊技機100の背面構成を示す図である。遊技機100の背面には、主制御基板301、払出制御基板302、電源基板304、演出制御基板320、情報端子基板491などが設けられており、また、電源基板304に商用交流電力を供給するための電源プラグ304aや、図示されない電源スイッチが設けられている。
図113は、基板構成に注目した遊技機100の構成ブロック図である。遊技機100には、上述の主制御基板301、払出制御基板302、電源基板304及び演出制御基板320に加えて、画像制御基板330、汎用基板340及びランプ制御基板350が設けられ、また演出用駆動装置360も設けられている。尚、図113に示される各基板には各種部品が接続されるが、図113では、各基板に接続される部品の内、一部の部品しか示されていない(即ち例えば、主制御基板301には始動口SW414a及び414b等(図2参照)が接続されるが、それらの図示を図113では省略している)。
主制御基板301上に実装される各部品により図2の主制御部401が構成される。払出制御基板302上に実装される各部品により図2の賞球制御部402が構成される。演出制御基板320、画像制御基板330、汎用基板340及びランプ制御基板350上に実装される各部品により図2の演出制御部403が構成される。電源基板304は、電源プラグ304aを介して供給される商用交流電力から直流電力を生成し、該直流電力を遊技機100内の各基板に対し駆動電力として供給する。
演出制御基板320には、サブCPU(Central Processing Unit)321、サブROM(Read Only Memory)322及びサブRAM(Random Access Memory)323が実装されている。画像制御基板330には、画像制御RAM331aが内蔵された画像制御CPU331、画像制御ROM332、VDP(Video Display Processor)333、CGROM334、VRAM335、水晶発振器336及び音制御回路337が実装されている。図2のサブCPU431は図113の基板構成ではCPU321及び331を含んで構成され、図2のサブROM432は図113の基板構成ではROM322、332及び334を含んで構成され、図2のサブRAM433は図113の基板構成ではRAM323、331a及び335を含んで構成される、と考えることができる。
主制御基板301と払出制御基板302は、それらの間で双方向通信が可能となる形態で互いに接続されている。演出制御基板320は、主制御基板301から演出制御基板320に向けて一方向通信のみが可能な形態で主制御基板301に接続されている。演出制御基板320と画像制御基板330は、それらの間で双方向通信が可能となる形態で互いに接続されている。演出制御基板320とランプ制御基板350も、それらの間で双方向通信が可能となる形態で互いに接続されている。
サブCPU321は、主制御基板301(即ち主制御部401)から送信されたコマンド、並びに、演出ボタン121、十字キー122及び演出レバー127に入力された操作などに基づいて、サブROM322に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該演算処理に基づいて所定のコマンド(後述する演出指定コマンドやランプ駆動コマンド等)を画像制御基板330又はランプ制御基板350に送信する。サブRAM323は、サブCPU321の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、演出制御基板320におけるサブCPU321は、主制御基板301から特図判定の結果を含む変動開始コマンドを受信すると、受信した変動開始コマンドの内容を解析して、画像表示部104、スピーカ115、演出ライト部116、盤ランプ135、枠可動役物117及び盤可動役物130を含む各演出手段に、所定の演出(例えば変動演出HEを構成する各種演出)を実行させるためのコマンド(後述する演出指定コマンドやランプ駆動コマンド等)を生成する。そして、生成したコマンドを画像制御基板330又はランプ制御基板350に送信することで上記所定の演出を実現させる。
演出制御基板320のサブROM322には、演出制御用のプログラムや各種演出の実現に必要なデータ及びテーブルが記憶されている。例えば、主制御基板301から受信した変動開始コマンドに基づいて変動演出パターンを決定するための変動演出パターンテーブルや、停止表示させる第1〜第3装飾図柄の組み合わせを決定するための装飾図柄決定テーブル等がサブROM322に記憶されている。演出制御基板320のサブCPU321は、これらテーブルを利用して、所定の演出を実行させるためのコマンドを生成し、画像制御基板330又はランプ制御基板350に送信する。
演出制御基板320が生成するコマンドには、演出制御基板320から画像制御基板330に送信される演出指定コマンドが含まれる。
画像制御基板330は、スピーカ115に接続されていると共に汎用基板340を介して画像表示部104に接続され、演出制御基板320からの演出指定コマンドに基づいて、画像表示部104に所定の画像を表示させる画像表示処理及びスピーカ115から所定の音を出力させる音声出力処理を実行する。
画像制御基板330において、画像制御CPU331は、演出制御基板320から受信した演出指定コマンドに基づいて、画像表示部104に表示されるべき画像の内容を規定するディスプレイリストを生成し、生成したディスプレイリストを含む描画コマンドをVDP333に対して送信する。画像制御RAM331aは、画像制御CPU331の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、画像制御ROM332から読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
VDP333は、複数のフレーム(フレーム画像とも称する)を用いて各種演出を構成する画像(演出画像とも称する)を表示させることができる映像処理回路である。VDP333は、画像制御CPU331から受信した描画コマンドに基づき、CGROM334に記憶されている素材画像データを用いて各フレーム画像を生成し、生成した複数のフレーム画像を連続して画像表示部104に表示させるための画像データ(映像信号)を汎用基板340を介して画像表示部104に送信する。これによって、画像表示部104には、VDP333が生成した時系列上に並ぶ複数のフレーム画像から成る動画像が演出画像として表示されることとなる。但し、画像表示部104に表示される演出画像は静止画像も含む。
CGROM334は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ等を圧縮して記憶している。VRAM335は、フレーム画像を生成するためのワークエリアとしてVDP333により利用される。水晶発振器336は、約16.6ミリ秒ごとにパルス信号をVDP333に出力し、VDP333にて、このパルス信号を分周することで、適切な画像表示を行うためのクロックや同期信号等が生成される。
汎用基板340は、画像制御基板330と画像表示部104との間に設けられ、画像データを適切な画像形式に変換する。即ち、汎用基板340は、VDP333からの画像データを画像表示部104の性能に対応する画像形式の画像データに変換するブリッジ機能を有しており、例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置を画像表示部104として接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置を画像表示部104として接続したときとの解像度の違い等を吸収する。尚、汎用基板340は省略されることもある。
また、演出制御基板320から画像制御基板330に送信される演出指定コマンドには、スピーカ115から所定の音を出力させることを指示するコマンドが含まれていることもある。画像制御CPU331には、スピーカ115から音を出力させるための音制御回路337が接続されており、画像制御CPU331は、演出指定コマンドに基づき所定の音をスピーカ115から出力させる指示を音制御回路337に送信することを通じて、演出指定コマンドに基づく音をスピーカ115から出力させる。
演出制御基板320が生成するコマンドには、演出制御基板320からランプ制御基板350に送信されるランプ駆動コマンドが含まれる。ランプ制御基板350には、枠ランプ部160(図110参照)を構成する演出ライト部116、盤ランプ135が接続されていると共に、演出用駆動装置360を介して枠可動役物117及び盤可動役物130も接続されている。ランプ駆動コマンドは、演出ライト部116及び盤ランプ135を構成する各発光素子の発光の有無及び発光させる場合の発光色を指定するコマンドと、枠可動役物117及び盤可動役物130の作動の有無及び作動させる場合の作動態様を指定するコマンドが含まれている。ランプ制御基板350が、ランプ駆動コマンドに基づいて演出ライト部116及び盤ランプ135の各発光素子の発光制御並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動制御を行うことで、ランプ駆動コマンドの指定内容に従う演出ライト部116及び盤ランプ135の発光並びに枠可動役物117及び盤可動役物130の駆動が実現される。上記発光制御及び駆動制御を行うための、図示されないランプ制御CPU等がランプ制御基板350に実装されている。演出用駆動装置360は、枠可動役物117及び盤可動役物130に内蔵されたモータやソレノイドを駆動するためのドライバ回路から成る。
図114は、サブCPU321が、変動開始コマンドの受信に応答して実行する変動演出内容決定処理の動作フローチャートである。但し、図114は、変動演出HEにおいて実行され得る大当たり確定演出に注目した、変動演出内容決定処理の一部のフローチャートである。実際には図114に示されない様々な他の処理が変動演出内容決定処理に含まれるが、他の処理についての説明をここでは省略する。図114の変動演出内容決定処理はステップS611〜S618の各処理を含む。図114の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEが実行され、大当たり確定演出の実行が決定された場合には、図114の各ステップの処理にて選択、決定、設定された事項に従って変動演出HEの中で大当たり確定演出が実行される。
変動演出内容決定処理において、サブCPU321は、まずステップS611にて変動開始コマンドの解析を行い、ステップS612にて変動開始コマンドに含まれる特図判定の結果に基づいて、変動演出HEの内容を定める変動演出パターンを、変動演出パターンテーブルに格納された複数の変動演出パターンの中から選択する。ここで選択された変動演出パターンによる変動演出HEが実行されることになる。続くステップS613において、サブCPU321は、特図判定用情報JJが大当たりに当選しているか否かを確認する。特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合にはステップS613からステップS614に進むが、特図判定用情報JJがハズレである場合には大当たり確定演出を非実行とすると決定した上で変動演出内容決定処理を終える。
ステップS614において、サブCPU321は、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合には、どの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定するための確定演出実行判定処理を行う。ここにおける選択及び決定の方法は、上述してきたものと同じであって良く、例えば、図57のテーブル3100に従って、大当たり確定演出を行うか否か及び大当たり確定演出を行う場合にはどの種類の大当たり確定演出を行うかを選択及び決定する。ステップS614における「どの種類の大当たり確定演出を行うかを選択」とは、単純当確演出、単純確確演出、プレミア演出の何れの種類の大当たり確定演出を行うか否かの選択である。プレミア演出とは、特B又は特Dの大当たりの当選時においてのみ実行される特別の演出態様を有する大当たり確定演出であって、上述の超確確演出に相当する。ステップS614の処理後、ステップS615に進む。
ステップS615では、ステップS614にてプレミア演出を実行すると決定されたか否かがチェックされ、ステップS614にてプレミア演出を実行すると決定された場合にはステップS616に進む一方で、そうでない場合にはステップS617に進む。ステップS616において、サブCPU321は、プレミア演出の実行を指示するコマンドであるプレミア演出実行指示コマンドをサブRAM323に設定し、変動演出内容決定処理を終える。
ステップS617では、ステップS614にてプレミア演出以外の大当たり確定演出(即ち単純当確演出又は単純確確演出)を実行すると決定されたか否かがチェックされ、ステップS614にてプレミア演出以外の大当たり確定演出を実行すると決定された場合にはステップS618に進む一方で、そうでない場合には、そのまま変動演出内容決定処理を終える。ステップS618において、サブCPU321は、ステップS614にて実行が決定された大当たり確定演出(プレミア演出以外の大当たり確定演出)の実行を指示するコマンドである非プレミア確定演出実行指示コマンドをサブRAM323に設定し、変動演出内容決定処理を終える。ステップS616又はS618の設定処理が行われない場合、変動演出HEにおいて大当たり確定演出が実行されることは無い。
ステップS616又はS618にてサブRAM323に設定されたプレミア演出実行指示コマンド又は非プレミア確定演出実行指示コマンドは、演出指定コマンドに含められた状態で画像制御CPU331に送信される、或いは、ランプ駆動コマンドに含められた状態でランプ制御基板350に送信される。
本実施形態では特に、プレミア演出実行指示コマンドにて実行が指示されるプレミア演出として画像表示によるプレミア演出に注目し、ステップS614にてプレミア演出を実行すると決定されたときのプレミア演出は画像表示によるプレミア演出であるとする。ステップS614にて画像表示によるプレミア演出を実行すると決定されたとき、ステップS614の段階では当該プレミア演出の実行タイミングまでは決定されないものとする(但し、ステップS614の段階で当該プレミア演出の実行タイミングを決定する変形も可能である)。ステップS614において画像表示によるプレミア演出以外の大当たり確定演出を実行する決定された場合、その大当たり確定演出の実行タイミングに関してはステップS614の段階で決定されて良い。
図115は、プレミア演出を実行すると決定されたケースCSPにおけるコマンド及び信号の流れを時系列上に示した図である。但し、図115は、大当たり確定演出に関わるコマンド及び信号の流れに注目した図であり、実際には、図115に示されないコマンド及び信号のやりとりも行われる。後述の図116〜図118についても同様である。
主制御基板301からサブCPU321に対して変動開始コマンド、変動停止コマンドが送信されるタイミングを、夫々、tS、tEにて表す。タイミングtS、tEは、夫々、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示の開始タイミング、特別図柄の変動表示の終了タイミング(即ち特別図柄の変動停止のタイミング)に相当する。後述されるタイミングtP1、tP2、tP3及びtP4は、タイミングtSよりも後であって且つタイミングtEよりも前のタイミングである。任意の整数iに関し、タイミングtP(i+1)はタイミングtPiよりも後のタイミングである。タイミングtS及びtE間に変動演出HEが実行されることになる。説明の便宜上、タイミングtP4までで図115を参照した説明を終えるため、図115では、変動停止コマンドを除き、タイミングtP4より後の信号又はコマンドのやり取りを示していない。
ケースCSPにおいて、サブCPU321が変動開始コマンドを受信して変動演出内容決定処理によりプレミア演出を実行すると決定すると、タイミングtP1にて、プレミア演出実行指示コマンドを含む演出指定コマンド6210がサブCPU321から画像制御CPU331に送信される。タイミングtS及びtE間の時間長さに比べてタイミングtS及びtP1間の時間長さは無視できる程度に十分に短い。
画像制御CPU331は、演出指定コマンド6210を受信すると、どの画像表示によるプレミア演出をどのタイミングで実行するのかを決定するプレミア演出種類/タイミング判定処理6220(以下、単に処理6220と称することがある)を行う。ここでは説明の具体化のため(図53及び図54参照)、演出指定コマンド6210を受信したとき、画像制御CPU331が、第1のプレミア演出に相当する第3特別キャラ演出、第2のプレミア演出に相当する虹CI演出及び第3のプレミア演出に相当する特別テロップ演出の内の何れか1つを、自身が発生する演出用乱数を用いて選択するものとする(図115の下側参照)。処理6220では、その選択と共に、選択したプレミア演出を、変動演出HEの実行期間中のどのタイミングに実行するのかを決定する。第3特別キャラ演出、虹CI演出及び特別テロップ演出の内、虹CI演出のみが虹画像演出に属する。
ここでは、選択したプレミア演出をタイミングtP2にて実行すると決定されたものとする。尚、図114のステップS612における変動演出パターン選択処理の結果はサブCPU321及び画像制御CPU331間で共有され、プレミア演出種類/タイミング判定処理では、必要に応じて、特図判定用情報JJに対して選択された変動演出パターンが考慮されて良い。例えば(図41及び図43参照)、リーチ前予告演出の実行期間内、テンパイ成功演出の実行後であってリーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)が開始されるまでの期間内、リーチ演出(ノーマルリーチ演出又はSPリーチ演出)の実行期間内などに、タイミングtP2が設定される。SPリーチ演出を含む変動演出HEが実行される場合にあっては、最終当落演出の実行前のタイミングがタイミングtP2に設定されることが好ましい。
画像制御CPU331は、処理6220にて設定したタイミングtP2が到来するまでプレミア演出を表す画像(以下プレミア画像と称する)の表示を待機し、タイミングtP2にてプレミア画像の描画コマンド6230をVDP333に送信する。描画コマンド6230は、処理6220にて選択されたプレミア演出を表す画像の描画を指示するコマンドである。VDP333は、受信した描画コマンド6230に基づいて、プレミア画像を画像表示部104に表示させるための画像データを生成して画像表示部104に送信する。これにより、タイミングtP2の直後において、処理6220にて選択されたプレミア演出を表す画像(ここでは、第3特別キャラ演出、虹CI演出又は特別テロップ演出を表す画像)が画像表示部104に表示されることになる。第3特別キャラ演出にて表示されるプレミア画像、虹CI演出にて表示されるプレミア画像、特別テロップ演出にて表示されるプレミア画像を、夫々、第3特別キャラ画像、虹CI画像、特別テロップ画像と称する(図115の下側参照)。第3特別キャラ画像、虹CI画像、特別テロップ画像は、夫々、第1、第2、第3のプレミア画像に相当する。
VDP333は、タイミングtP3にて、描画コマンド6230に基づくプレミア画像の描画を完了すると、その描画が完了した旨を表す描画完了信号6240を画像制御CPU331に送信する。プレミア画像に限らず、VDP333による画像の描画とは、当該画像を表す画像データを描画データとしてVRAM335内に作成する(換言すれば書き込む)ことを意味する。VRAM335内に作成された描画データは、後述のVブランク信号の発生を契機としてVDP333経由で画像表示部104に出力されて画像表示部104にて画像として表示される。Vブランク信号は約16.6ミリ秒ごとに周期的に発生するため、実質的にタイミングtP3にてプレミア画像の表示が行われると解される。プレミア画像の表示は一定時間継続して行われる。このため、タイミングtP3からプレミア画像の表示が開始されて一定時間後にプレミア画像が非表示となる(そうなるように、描画コマンド6230が定義されている)。プレミア画像は静止画像であっても良いし、動画像であっても良い。
以上の画像制御CPU331及びVDP333にて行われる制御をより具体的に説明する。
まずVDP333に接続されるVRAM335は、画像表示部104に対して画像出力を行うために必要な各種データを一時的に記憶しておくための記憶手段である。当該VRAM335は、記憶保持に外部からの電力供給が必要な揮発性の半導体メモリを有してなり、詳細には当該半導体メモリとしてSDRAMが用いられている。但し、SDRAMに限定されることはなく、DRAM、SRAM又はデュアルポートRAMといった他のRAMを用いてもよい。VRAM335は、遊技機100での使用に際して、読み書き両用として用いられる。尚、VRAM335がVDP333に内蔵されていても良い。
図115−1(a)を参照し、VRAM335には、VDP333により描画データが作成されるフレームバッファBFが設けられている。VDP333は、CGROM334から読み出された画像データを用いて、フレームバッファBFに1フレーム分の描画データ(1枚のフレーム画像を表す画像データ)を作成する。1フレーム分の描画データとは、予め定められた更新タイミングで画像表示部104における画像が更新される構成において、一の更新タイミングにおける画像を表示させるために必要なデータのことをいう。
ここで、フレームバッファBFには、複数のフレーム領域が設けられている。具体的には、フレームバッファBFには、第1フレーム領域Faと第2フレーム領域Fbが設けられている。これらのフレーム領域は、それぞれに、1フレーム分の描画データを記憶可能な容量に設定されている。具体的には、フレーム領域Fa及びFbには、それぞれ、画像表示部104の表示領域を形成する画素の数に対応する個数の単位エリアが含まれている(例えば、画像表示部104の表示領域を形成する画素の数に対して所定の倍率を乗じて得られる個数分の単位エリアが含まれている)。各単位エリアは、何れの色を表示するかを特定するためのデータを格納可能な記憶容量を有している。より詳細には、画像表示部104ではフルカラー方式が採用されており、各画素においてR(赤)、G(緑)、B(青)の夫々に対し256色の設定が可能となっている。これに対応させて、各単位エリアにおいては、RGB各色に1バイト(8ビット)が割り当てられている。つまり、各単位エリアは、少なくとも3バイトの記憶容量を有している。
図115−1(b)を参照し、第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fbが設けられていることにより、一方のフレーム領域に作成された描画データを用いて画像表示部104への表示が実行されている期間において、他方のフレーム領域に対して今後(通常であれば次フレーム)表示される予定の描画データの作成(即ち描画)が実行される。つまり、フレームバッファBFとして、ダブルバッファ方式が採用されている。尚、図115−1(b)では、図示の便宜上、第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fbに作成された描画データを、描画データにて示される像として、領域Fa及びFb内に示している。
VDP333は、水晶発振器336により指定される約16.6ミリ秒(正確には“1000/60”ミリ秒)ごとのパルス信号に基づいて、約16.6ミリ秒ごとに第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fbの切り替えを許可するためのVブランク信号を発生させ且つ画像制御CPU331へと出力する。従って、処理落ち等のイレギュラー事象の発生を除けば、通常、Vブランク信号の1回の受信を持って第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fbの切り替え、即ち表示の対象となるフレーム領域と描画の対象となるフレーム領域(即ち描画が実行されるフレーム領域)との切り替えが発生し、もって1フレーム分の画像の描画及び表示の更新が行われることとなる。つまり、1000ミリ秒÷約16.6ミリ秒(正確には“1000/60”ミリ秒)=60より、1秒間の間に60フレーム分の画像の描画及び表示の更新が行われることとなる。1フレームに相当する期間は、Vブランク信号の発生周期(“1000/60”ミリ秒)と一致する。
またVDP333は、Vブランク信号の他に、画像制御CPU331から受信した描画コマンドに応じた描画データの作成(描画)が完了した時点で、画像制御CPU331に対して描画完了信号を送信するものとする。描画完了信号は1フレーム分の描画が完了するごとに送信される。
画像制御CPU331は、Vブランク信号を受信すると、表示の対象となるフレーム領域と描画の対象となるフレーム領域(即ち描画が実行されるフレーム領域)とを第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fb間で切り替えるためのV割込み処理を実行する。VDP333は、Vブランク信号の発生周期(約16.6ミリ秒)の間に1フレーム分の描画を完了できる処理速度を有する。VDP333は、V割込み処理の実行を契機として、V割込み処理にて新たに描画の対象となるフレーム領域に対し、必要な描画データの書き込みを開始すれば良い。尚、V割込み処理による第1フレーム領域Fa及び第2フレーム領域Fb間の切り替えは、Vブランク信号のみの受信だけでなく、Vブランク信号と描画完了信号との2信号の受信を確認できた場合に行われる構成としても良い。
画像制御CPU331は、任意のタイミングを起点としてVブランク信号の受信回数をカウントできる。画像制御CPU331に設けられた、Vブランク信号の受信回数のカウント値を記憶する領域をフレームカウンタと称する。画像制御CPU331は、フレームカウンタのカウント値に基づき、特定の画像の描画、表示を行うべきタイミングが到来したかどうかを認識することができる。プレミア演出に関しては、フレームカウンタのカウント値に基づいて、画像制御CPU331は、処理6220(図115参照)にて決定されたプレミア演出の実行タイミングが到来したか否かを監視する。
例えば、処理6220にて、虹CI画像をリーチ前予告演出として表示することが決定されたとする。この場合において、より具体的には、リーチ前予告演出の実行期間は、変動開始タイミングtSから60フレーム〜660フレーム目のフレーム画像の表示期間から成り、処理6220にて、虹CI画像の表示タイミングは変動開始タイミングtSから300フレーム目であると決定されたとする。そうすると、画像制御CPU331は、変動開始タイミングtSにてフレームカウンタのカウント値をリセットした後(即ちカウンタ値にゼロを代入した後)、Vブランク信号の受信回数をカウントし、当該カウント値が298であるときに、次フレームにてVDP333に送信すべき描画コマンドが虹CI画像の描画を指示する描画コマンドであると判定し、当該カウント値が299であるときに、次フレームが虹CI画像を表示すべきタイミングであると判定する。これらの判定結果に従い、画像制御CPU331は、当該カウント値に基づいて、変動開始タイミングtSから300フレーム目で虹CI画像の表示が行われるよう、虹CI画像の描画を指示する描画コマンドの送信タイミングを制御すれば良い。
画像制御CPU331は、プレミア画像の描画コマンド6230の送信時点から起算して、Vブランク信号と描画完了信号6240とを夫々に所定回数NQだけ受信すると、タイミングtP4にてプレミア演出実行完了報告信号6250をサブCPU321に送信する。当該信号6250には、どの種類のプレミア演出を実行したのかを示す情報(即ち、3種類のプレミア画像である第3特別キャラ画像、虹CI画像及び特別テロップ画像の内、どのプレミア画像を表示したのかを示す情報)が含まれる。所定回数NQとは、2以上の回数であれば任意であり、Vブランク信号と描画完了信号6240とを夫々に複数回受信することをもって、プレミア画像が複数フレーム間表示され続けたことを画像制御CPU331が認識可能である。多くの場合、プレミア画像を含め任意の演出画像は、2フレーム以上の複数フレーム間継続して表示されることによって、遊技者が、当該演出画像が表示されたことを認識可能な構成となっている。
尚、プレミア画像の描画、表示が行われる際、通常、プレミア画像と共にプレミア画像に属さない画像(背景画像や装飾図柄の画像など)も描画、表示される。つまり、プレミア画像の描画、表示とは、詳細には、プレミア画像を含む画像(フレーム画像、演出画像)の描画、表示と解される。
図116は、プレミア演出を実行すると決定されたケースCSPの内、プレミア画像として虹CI画像が選択表示されるケースCSP1におけるコマンド及び信号の流れを時系列上に示した図である。変動開始コマンドの受信後、タイミングtP1でのコマンド6210の送受信、処理6220の実行、タイミングtP2でのコマンド6230の送受信、及び、タイミングtP3での信号6240の送受信を経て、タイミングtP4にて信号6250の送受信が行われるまでの流れは、ケースCSP及びケースCSP1間で同じである。但し、ケースCSP1における信号6250を特に符号“6250a”によって参照する。
ケースCSP1では、虹CI演出をプレミア演出として実行することが処理6220にて選択及び決定される。このため、タイミングtP2にて虹CI演出を表す虹CI画像の描画コマンド6230が送受信され、VDP333により虹CI画像の描画を経て実質的にタイミングtP3から画像表示部104にて虹CI画像が表示されることになる。描画コマンド6230に基づき、NQの値に相当するフレーム数分だけ虹CI画像が表示されると、タイミングtP4にて、虹CI画像をプレミア画像として表示したことを示す情報を含んだプレミア演出実行完了報告信号6250aが画像制御CPU331からサブCPU321に送信される。
サブCPU321は、信号6250aを受信すると、当該受信に応答し、タイミングtP5にて、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンド6260をランプ制御基板350に送信する。タイミングtP4及びtP5が実質的に同時とみなせる程度にタイミングtP4及びtP5間の間隔は短くても良いし、タイミングtP4から所定時間(例えば1秒)経過したタイミングがタイミングtP5であっても良い。タイミングtP5は、タイミングtP4より後であって且つタイミングtEよりも前のタイミングであれば任意である。
ランプ制御基板350は、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンド6260を受信すると、その指示に従って虹ランプ演出を実行する。虹ランプ演出はコマンド6260の受信直後から開始される。ランプ制御基板350は、コマンド6260に基づく虹ランプ演出を一定時間だけ行うようにしても良いし、サブCPU321からの虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドがランプ制御基板350にて受信されるまで虹ランプ演出を継続実行しても良い。サブCPU321は、例えば、変動停止コマンドの受信に基づきゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させるタイミングで、虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信することより、そのタイミングで虹ランプ演出を終了させることができる。このように、ケースCSP1では、虹CI画像が複数フレームに亘って継続して描画、表示されたことに応じて、虹ランプ演出が実行されることになる。また、画像制御CPU331が、虹CI画像の描画コマンド6230の送信後、Vブランク信号を複数回(NQ回)受信したことに応じて虹ランプ演出が実行される、とも言える。
図117は、プレミア演出を実行すると決定されたケースCSPの内、プレミア画像として第3特別キャラ画像が選択表示されるケースCSP2におけるコマンド及び信号の流れを時系列上に示した図である。変動開始コマンドの受信後、タイミングtP1でのコマンド6210の送受信、処理6220の実行、タイミングtP2でのコマンド6230の送受信、及び、タイミングtP3での信号6240の送受信を経て、タイミングtP4にて信号6250の送受信が行われるまでの流れは、ケースCSP及びケースCSP2間で同じである。但し、ケースCSP2における信号6250を特に符号“6250b”によって参照する。
ケースCSP2では、第3特別キャラ演出をプレミア演出として実行することが処理6220にて選択及び決定される。このため、タイミングtP2にて第3特別キャラ演出を表す第3特別キャラ画像の描画コマンド6230が送受信され、VDP333により第3特別キャラ演出の描画を経て実質的にタイミングtP3から画像表示部104にて第3特別キャラ画像が表示されることになる。描画コマンド6230に基づき、NQの値に相当するフレーム数分だけ第3特別キャラ演出が表示されると、タイミングtP4にて、第3特別キャラ画像をプレミア画像として表示したことを示す情報を含んだプレミア演出実行完了報告信号6250bが画像制御CPU331からサブCPU321に送信される。
サブCPU321は、信号6250bを受信した場合には、図116のケースCSP1とは異なり、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンド6260をランプ制御基板350に送信しない。このため、ケースCSP2では、タイミングtS及びtE間において虹ランプ演出が実行されない。プレミア画像として特別テロップ画像が選択表示されるケースもケースCSP2と同様とされる。
図118は、大当たり確定演出として画像表示による大当たり確定演出が実行されることなく虹ランプ演出のみが実行されるケースCSQにおけるコマンド及び信号の流れを時系列上に示した図である。図114のステップS614、S615及びS617を経由してステップS618に移行し、ステップS618にて、虹ランプ演出の実行を指示する非プレミア確定演出実行指示コマンドがサブRAM323に設定されるケースがケースCSQに該当する。図115〜図117のケースCSP、CSP1及びCSP2による演出は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているときに限って実行されるが、図118のケースCSQによる演出は、特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選しているときにも、特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選しているときにも実行され得る。
ケースCSQにおいて、サブCPU321が変動開始コマンドを受信して変動演出内容決定処理により虹ランプ演出を実行すると決定すると、サブCPU321は、虹ランプ演出の実行タイミングも決定し、決定したタイミングにて、虹ランプ演出の実行を指示する非プレミア確定演出実行指示コマンドを含んだランプ駆動コマンド6360をランプ制御基板350に送信する。虹ランプ演出の実行タイミングは、変動停止コマンドの送受信タイミングtEよりも前のタイミングであれば任意である。
ランプ制御基板350は、上記ランプ駆動コマンド6360を受信すると、その指示に従って虹ランプ演出を実行する。虹ランプ演出はコマンド6360の受信直後から開始される。ランプ制御基板350は、コマンド6360に基づく虹ランプ演出を一定時間だけ行うようにしても良いし、サブCPU321からの虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドがランプ制御基板350にて受信されるまで虹ランプ演出を継続実行しても良い。サブCPU321は、例えば、変動停止コマンドの受信に基づきゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させるタイミングで、虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信することにより、そのタイミングで虹ランプ演出を終了させることができる。
図116及び図117の演出の流れから分かるように、実施例EX10_1では、画像制御CPU331にて虹色の色彩を持つプレミア画像(図116では虹CI画像)の表示が決定されると、当該決定に基づいて虹色の色彩を持つプレミア画像が描画されると共に画像表示部104に表示され、虹色の色彩を持つプレミア画像が描画、表示されたことに応じて、ランプ制御基板350により(或いはサブCPU321及びランプ制御基板350が協働して)虹色の色彩を発色及び発光させる虹ランプ演出が実行される。
遊技者にとって最も好ましい特B又は特Dの大当たりの当選を示唆するプレミア画像が表示されると、遊技者の喜びが一気に喚起されることになるが、プレミア画像として虹色の色彩を持つプレミア画像を表示した際、それに連動して、虹色の色彩の発光による虹ランプ演出を実行すれば、遊技者が注視していた画像表示部104での虹色が周辺(遊技機100の枠部に設けられた発光素子)に広がって伝播したかのような印象を遊技者に与えることができる。これにより、虹色の色彩を持つプレミア画像が表示されたことによる喜びが更に増大することが期待され、もって遊技の興趣向上が図られる。
“虹色の色彩を持つプレミア画像”の表示はプレミア演出であり、ここでは、説明の具体化のため、“虹色の色彩を持つプレミア画像”の例として虹CI画像を挙げたが、“虹色の色彩を持つプレミア画像”は任意の虹画像演出(虹文字演出、虹背景演出、虹ボタン表示演出、虹レバー表示演出など:図53及び図54)での表示画像であっても良い。即ち、“虹色の色彩を持つプレミア画像”を表示する演出は虹画像演出のことを指す。
尚、図116のケースCSP1において、信号6250aの受信に応答してコマンド6260がサブCPU321からランプ制御基板350に送信されないケース(即ち虹ランプ演出が非実行となるケース)が、稀にではあるが、有り得るようにしても良い。
―――実施例EX10_2―――
実施例EX10_2を説明する。虹ランプ演出を単純当確演出として機能させる変形も可能である。当該変形においては、図118のケースCSQによる演出は、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりに当選しているときにも実行され得ることになる。
―――実施例EX10_3―――
実施例EX10_3を説明する。虹ランプ演出は、遊技機100の遊技状態に依存して役割が変わるようにしても良い。
即ち、現在の遊技状態が低確率非電サポ遊技状態である場合(即ち低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合)においては、虹ランプ演出を単純当確演出として機能させ、現在の遊技状態が高確率電サポ遊技状態である場合(即ち高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合)においては、虹ランプ演出を単純確確演出として機能させても良い。
つまり、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合には、特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れの大当たりに当選しているときでも変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることがあるようにする一方、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われた場合には、特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときに限って変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることがあるように(従って特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているときには変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることが無いように)しても良い。この際、低確率電サポ遊技状態(いわゆる時短状態)では、低確率非電サポ遊技状態と同様に虹ランプ演出を単純当確演出として機能させても良いし、或いは、高確電サポ遊技状態と同様に虹ランプ演出を単純確確演出として機能させても良い。
―――実施例EX10_4―――
実施例EX10_4を説明する。図116のケースCSP1及び図118のケースCSQを含む、虹ランプ演出が実行される任意のケースにおいて、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンド(図116のケースCSP1ではコマンド6260、図118のケースCSQではコマンド6360)は、所定の虹ランプ開始タイミングにてサブCPU321からランプ制御基板350に送信されるようにしても良い。
虹ランプ開始タイミングは、SPリーチ演出を含む変動演出HEが実行される場合にあっては(図41参照)、SPリーチ成功演出の実行開始タイミング又はSPリーチ成功演出の実行中のタイミングであっても良いし、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行される(実行開始される)タイミングであると捉えても良い。当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されるとは、当落操作演出がボタン演出であればボタン操作が演出ボタン121に入力されることを指し、当落操作演出がレバー演出であればレバー操作が演出レバー127に入力されることを指す。同様に、虹ランプ開始タイミングは、ノーマルリーチ演出を含む変動演出HEが実行される場合にあっては(図43参照)、ノーマルリーチ成功演出の実行開始タイミング又はノーマルリーチ成功演出の実行中のタイミングであっても良い。
ランプ制御基板350は、虹ランプ開始タイミングにて虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドを受信すると、その受信に応答して虹ランプ演出を実行開始する。虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドの受信タイミングから虹ランプ演出の実行開始タイミングまでの時間は十分に短く、従って、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドの送受信タイミングである虹ランプ開始タイミングと、実際の虹ランプ演出の実行開始タイミングは実質的に同じであると解してよい。故に例えば、虹ランプ演出が実行される場合であって、且つ、“当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行される(実行開始される)タイミング”が虹ランプ開始タイミングに相当する場合、その所定の操作の入力に応答して虹ランプ演出が実行(実行開始)される、とも言える。
ランプ制御基板350は、虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドをサブCPU321から受信するまで虹ランプ演出を継続実行して良い。サブCPU321は、例えば、変動停止コマンドの受信に基づきゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させるタイミングで、虹ランプ演出の実行終了を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信することにより、そのタイミングで虹ランプ演出を終了させることができる。或いは、ランプ制御基板350は、大当たり遊技の開始に伴う大当たりオープニング用ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをサブCPU321から受信するまで虹ランプ演出を継続実行するようにしても良い。サブCPU321は、例えば、変動停止コマンドの受信に基づきゾロ目の態様で第1〜第3装飾図柄を停止表示させた後、大当たり遊技が開始されるタイミングで、大当たりオープニング用ランプ演出の実行開始を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信することにより、そのタイミングで虹ランプ演出を終了させることができる。或いは、ランプ制御基板350は、変動停止コマンド(若しくは変動停止コマンドに相当するコマンド)をサブCPU321から受信するまで虹ランプ演出を継続実行するようにしても良い。サブCPU321は、例えば、主制御部401から受信した変動停止コマンドを、そのまま(若しくはランプ制御基板350が変動停止を把握できるコマンドに形式的に変換してから)ランプ制御基板350に送信することにより、そのタイミングで虹ランプ演出を終了させることができる。或いは、ランプ制御基板350は、虹ランプ演出を実行開始した後、一定時間が経過すると、サブCPU321からのコマンドによらず、虹ランプ演出を終了させるようにしても良い。また虹ランプ演出の実行開始と終了とを、画像制御CPU331によって更新されるフレームカウンタのカウント値に基づいてサブCPU321が決定又は判定するようにしても良い。
また或いは、ランプ制御基板350は、特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示中に虹ランプ演出を実行開始した場合、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果を示す態様で特別図柄が停止表示された後にも、虹ランプ演出を継続実行するようにしても良く、例えば、大当たり遊技OU中にも(図17(b)参照)虹ランプ演出を継続実行するようにしても良い。
尚、遊技機100の遊技状態に依存せず虹ランプ演出を単純確確演出として機能させる第1虹ランプ制御方法を採用することが可能であり、第1虹ランプ制御方法の採用時にあっては、以下のように虹ランプ演出を実行するようにしても良い。
即ち第1虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときには、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されたか否かに関係なく且つ虹画像演出及び虹ランプ演出と異なる他の大当たり確定演出が実行されたか否かに関係なく、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、サブCPU321は虹ランプ開始タイミングにて虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信し、これによって虹ランプ開始タイミングから虹ランプ演出を実行開始させても良い。虹ランプ演出の終了タイミングについては上述した通りである。
これによれば、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されるときも実行されないときもあるが、何れにせよ、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになり、
低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されることは無いが、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになる。
第1虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ虹画像演出を実行すると決定された場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行された後に当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第1虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行されることなく当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第1虹ランプ制御方法において、遊技機100の遊技状態に依存せず虹ランプ演出を単純確確演出として機能させるべく、低確率非電サポ遊技状態、高確率電サポ遊技状態又は低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ、且つ、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているとき及び特図判定用情報JJがハズレであるときには、変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることが無いよう、サブCPU321は虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信しない。
或いは、低確率非電サポ遊技状態においては虹ランプ演出を単純当確演出として機能させる一方で高確率電サポ遊技状態においては虹ランプ演出を単純確確演出として機能させる第2虹ランプ制御方法が採用されても良く、第2虹ランプ制御方法の採用時にあっては、以下のように虹ランプ演出を実行するようにしても良い。
即ち第2虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときには、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されたか否かに関係なく且つ虹画像演出及び虹ランプ演出と異なる他の大当たり確定演出が実行されたか否かに関係なく、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、サブCPU321は虹ランプ開始タイミングにて虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信し、これによって虹ランプ開始タイミングから虹ランプ演出を実行開始させても良い。虹ランプ演出の終了タイミングについては上述した通りである。
これによれば、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されるときも実行されないときもあるが、何れにせよ、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになり、
低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されることは無いが、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになる。
第2虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ虹画像演出を実行すると決定された場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行された後に当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第2虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが通A、通B、特A又は特Cの大当たりに当選している場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行されることなく当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第2虹ランプ制御方法において、低確率非電サポ遊技状態では虹ランプ演出を単純当確演出として機能させるべく、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJがハズレであるときには、変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることが無いよう、サブCPU321は虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信しない。
また第2虹ランプ制御方法において、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選しているときには、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されたか否かに関係なく且つ虹画像演出及び虹ランプ演出と異なる他の大当たり確定演出が実行されたか否かに関係なく、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、サブCPU321は虹ランプ開始タイミングにて虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信し、これによって虹ランプ開始タイミングから虹ランプ演出を実行開始させても良い。虹ランプ演出の終了タイミングについては上述した通りである。
これによれば、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されるときも実行されないときもあるが、何れにせよ、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになり、
高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合には、変動演出HEの中で虹画像演出が実行されることは無いが、常に又は1未満であるが1に近い高確率で、虹ランプ開始タイミング(例えば当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミング)から虹ランプ演出が実行されることになる。
第2虹ランプ制御方法において、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選し且つ虹画像演出を実行すると決定された場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行された後に当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第2虹ランプ制御方法において、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ且つ特図判定用情報JJが特A又は特Cの大当たりに当選している場合、典型的な演出の流れとしては、SPリーチ演出を含む変動演出HEにおいて、虹画像演出が実行されることなく当落操作演出を伴う最終当落演出が実行され、当落操作演出にて所定の操作が操作手段に入力されたことに応答してSPリーチ成功演出が実行されるタイミングから虹ランプ演出が実行される。
第2虹ランプ制御方法において、高確率電サポ遊技状態では虹ランプ演出を単純確確演出として機能させるべく、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われ、且つ、特図判定用情報JJが通A又は通Bの大当たりに当選しているとき及び特図判定用情報JJがハズレであるときには、変動演出HEの中で虹ランプ演出が実行されることが無いよう、サブCPU321は虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンドをランプ制御基板350に送信しない。
第2虹ランプ制御方法の採用時において、低確率電サポ遊技状態(いわゆる時短状態)では虹ランプ演出を単純当確演出として機能させても良い。この場合、低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときと、低確率非電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときとで、虹ランプ演出に実行有無及び実行タイミング制御に関して共通の制御を行えば良い。
或いは、第2虹ランプ制御方法の採用時において、低確率電サポ遊技状態(いわゆる時短状態)では虹ランプ演出を単純確確演出として機能させても良い。この場合、低確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときと、高確率電サポ遊技状態にて特図判定用情報JJに対する特図判定が行われたときとで、虹ランプ演出に実行有無及び実行タイミング制御に関して共通の制御を行えば良い。
―――実施例EX10_5―――
実施例EX10_5を説明する。図116のケースCSP1及び図118のケースCSQを含む、虹ランプ演出が実行される任意のケースにおいて、上述の虹ランプ開始タイミングは、大当たりの当選を示す態様で特別図柄又は第1〜第3装飾図柄が停止表示されたタイミングと同じであっても良いし、そのタイミングよりも若干後のタイミングであっても良い。
この方法が採用された場合であって、例えば、SPリーチ演出を含む変動演出HEが実行され且つ虹画像演出を行うと決定された場合には(図41参照)、変動演出HEの実行期間中の何れかのタイミングで虹画像演出が行われた後に、当落操作演出を伴う最終当落演出を経て、大当たりの当選を示す態様で特別図柄及び第1〜第3装飾図柄が停止表示され、その停止表示のタイミングと同期して又はその停止表示のタイミングより若干遅れて虹ランプ演出が実行されることになる。
或いは例えば、SPリーチ演出を含む変動演出HEが実行され且つ虹画像演出として虹ボタン表示演出又は虹レバー表示演出を実行すると決定された場合には(図41、図53、図54参照)、当落操作演出を伴う最終当落演出にて虹ボタン表示演出又は虹レバー表示演出が行われた後に、大当たりの当選を示す態様で特別図柄及び第1〜第3装飾図柄が停止表示され、その停止表示のタイミングと同期して又はその停止表示のタイミングより若干遅れて虹ランプ演出が実行されることになる。
尚、本実施例EX10_5のように虹画像演出の実行と虹ランプ演出との実行に相当の時間差が発生する場合においても、虹ランプ演出をランプ制御基板350に実行させる契機は、サブCPU321が画像制御CPU331からプレミア演出実行完了報告信号6250を受信することであるとする。
―――実施例EX10_6―――
実施例EX10_6を説明する。第10実施形態は、特に上述の第6実施形態との組み合わせが好適であり、矛盾無き限り、第6実施形態で述べた全ての事項を第10実施形態に適用することができるが、その組み合わせに係る一実施例を実施例EX10_6として説明する。
図55を参照しつつ上述したように、操作演出としてボタン演出とレバー演出があるが、レバー演出に対応付けられた大当たりの期待度はボタン演出に対応付けられた大当たりの期待度よりも高い。換言すれば、レバー演出はボタン演出よりも大当たりの期待度が高いことを示唆する。これを実現するために、サブCPU321は、変動演出HEの中で実行される操作演出に関し、特図判定用情報JJが大当たりに当選している場合には当該操作演出としてボタン演出よりもレバー演出が選択実行され易くなるように、且つ、特図判定用情報JJがハズレである場合には当該操作演出としてレバー演出よりもボタン演出が選択実行され易くなるように、操作演出の内容を決定すれば良い。
サブCPU321は、SPリーチ演出の最終段階で実行される当落操作演出(図41又は図42参照)の種類を選択及び決定するための当落操作演出選択処理を、当落操作演出の前に大当たり確定演出が実行されたのかを考慮して実行して良い。第6実施形態と同様に、当落操作演出の実行前に実行される大当たり確定演出を、特に、事前の大当たり確定演出と称し、事前の大当たり確定演出の内、単純当確演出、単純確確演出、超確確演出を、特に、夫々、事前の単純当確演出、事前の単純確確演出、事前の超確確演出と称する。
実施例EX10_6において、事前の超確確演出は、当落操作演出の前に実行される虹画像演出に相当する、又は、当落操作演出の前に実行される虹画像演出を含む、と解して良い。
実施例EX10_6での当落操作演出選択処理を、第6実施形態で述べた図58のテーブル3200に従って実行して良い。そうすると、
特図判定用情報JJが特B又は特Dの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高い(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高い)。同様のことが、特図判定用情報JJが当選している大当たりの種類に限らずに言える。即ち、
特図判定用情報JJが特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなり(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなり)、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合、事前の超確確演出が実行されるケース(KB10に対応)の方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
或いは、実施例EX10_6での当落操作演出選択処理を、第6実施形態で述べた図60のテーブル3220に従って実行しても良い。図114のステップS614での確定演出実行判定処理を図57のテーブル3100に従って行うことを前提として、図60のテーブル3220において“1>KC1>KC3>KC5>KC7≧0”且つ“0<KC2<KC4<KC6<KC8≦1”とすることで、事前の超確確演出が実行されたときには事前の超確確演出が実行されないときよりも、当落操作演出としてレバー演出が実行され易くなる。超確確演出(事前の超確確演出を含む)が実行されるのは特B又は特Dの大当たりの当選時に限定され、特B又は特Dの大当たりの当選時において当落操作演出がレバー演出となる確率(KC8に対応)が最大となるからである。図114のステップS614での確定演出実行判定処理において超確確演出としてのプレミア演出を実行すると判定された場合、その超確確演出(プレミア演出)は、常に、事前の超確確演出とされて良い。そうすると、図60のテーブル3220に従えば、
特図判定用情報JJが通A、通B及び特A〜特Dの何れかの大当たりに当選している場合において、事前の超確確演出が実行されるケースの方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
更に或いは、実施例EX10_6での当落操作演出選択処理を、第6実施形態で述べた図61のテーブル3240に従って実行しても良い。テーブル3240に従う場合、確率KD1及びKD3間の大小関係並びに確率KD2及びKD4間の大小関係より、当落操作演出としてのレバー演出に対応付けられる大当たりの期待度は、当落操作演出としてのボタン演出に対応付けられる大当たりの期待度よりも高い。そして、超確確演出の実行は特B又は特Dの大当たりの当選時に限定されるので、ハズレの存在も考慮すると、事前の超確確演出が実行されるケースの方が事前の超確確演出が実行されないケースよりも当落操作演出がレバー演出となる確率が高くなる(逆に言えば後者のケースの方が前者のケースよりも当落操作演出がボタン演出となる確率が高くなる)。
―――実施例EX10_7―――
実施例EX10_7を説明する。第10実施形態は、上述の第7実施形態との組み合わせることが可能である。
即ち、第10実施形態において、第7実施形態のレバ確演出制限制御(図74)を採用できる。詳細は第7実施形態にて述べられているが、端的に言えば、レバ確演出制限制御は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HE中の或るタイミング4210にて大当たり確定演出を実行した場合、タイミング4210の後にレバ確演出RKを実行することを禁止する(即ちレバ確演出RKを非実行とする)制御である。ここにおける大当たり確定演出として、第10実施形態では特に虹画像演出が挙げられる。
また、第10実施形態において、第7実施形態の確定演出制限制御(図75)を採用できる。詳細は第7実施形態にて述べられているが、端的に言えば、確定演出制限制御は、特図判定用情報JJに対する特図判定の結果に基づき変動演出HE中の或るタイミング4220にてレバ確演出RKを実行すると決定されている場合、変動演出HEにおいて、タイミング4220の前に大当たり確定演出を実行することを禁止する(即ち大当たり確定演出を非実行とする)制御である。ここにおける大当たり確定演出として、第10実施形態では特に虹画像演出が挙げられる。
―――実施例EX10_8―――
実施例EX10_8を説明する。最終当落演出が遊技者の操作に応じて実行されるものであることを前提として各種演出例を説明してきたが、最終当落演出は、遊技者の操作に依存せず実行されるものであっても良い。即ち、SPリーチ演出を含む変動演出HEでの最終当落演出において、ボタン演出及びレバー演出の何れも行わずに、遊技者によるボタン操作又はレバー操作の入力有無に関係なく最終当落演出の実行開始タイミングから所定時間が経過時点でSPリーチ成功演出又はSPリーチ失敗演出が実行されるようにしても良い。
―――実施例EX10_9―――
実施例EX10_9を説明する。虹画像演出を実行した後に虹ランプ演出を行う演出の流れを上述したが、変動演出HEの中で(即ち特図判定用情報JJに対する特別図柄の変動表示中に)虹画像演出と虹ランプ演出の双方を行う場合、虹画像演出による“虹色の色彩を持つプレミア画像”の表示期間と虹ランプ演出の実行期間との間に重複期間が存在することが有り得るようにしても良いし、虹ランプ演出を先に実行して虹ランプ演出を終了させた後に虹画像演出を実行することが有り得るようにしても良い。
また、図116及び図117に示した例では、“虹色の色彩を持つプレミア画像”(図116では虹CI画像)が描画及び表示されたときには虹ランプ演出が実行され、“虹色の色彩を持つプレミア画像”に属さないプレミア画像(図117では第3特別キャラ画像)が描画及び表示されたときには虹ランプ演出が非実行とされているが、プレミア画像の描画及び表示があった場合には、そのプレミア画像が“虹色の色彩を持つプレミア画像”であっても“虹色の色彩を持つプレミア画像”でなくても(例えば、描画及び表示されたプレミア画像が第3特別キャラ画像、虹CI画像及び特別テロップ画像の何れであっても)、サブCPU321は、描画完了信号6240に基づくプレミア演出実行完了報告信号6250(図116では6250a、図117では6250b)を画像制御CPU331から受信したとき、その受信に応じ(その受信を契機として)、虹ランプ演出の実行を指示するランプ駆動コマンド6260をランプ制御基板350に送信することを通じて虹ランプ演出を実行するようにしても良い。この際、虹ランプ演出の実行開始及び終了タイミングは上述した通りであって良い。
―――実施例EX10_10―――
実施例EX10_10を説明する。図113を参照し、複数のCPU(サブCPU321、画像制御CPU331)を用いて画像表示を含む所定の演出を実現する構成を説明したが、それら複数のCPUの機能を1つのCPUに担わせて、1つのCPU(例えば図2のサブCPU431)にて当該所定の演出を実現しても良い。
―――実施例EX10_11―――
実施例EX10_11を説明する。上述したように、虹ランプ演出は虹を構成する7色にて枠ランプ部160を構成する発光素子を発光させる演出であり、虹画像演出は虹を構成する7色を含んだ画像を画像表示部104に表示する演出である。即ち、虹ランプ演出は第1の演出手段としての枠ランプ部160にて虹色の色彩を発色させる第1の発色特定演出であり、虹画像演出は第2の演出手段としての画像表示部104にて虹色の色彩を発色させる第2の発色特定演出である。
第1の発色特定演出としての虹ランプ演出では、複数の発光素子(白熱電流やLED)を用いて虹色の光を発光させることで虹色の色彩の発色が実現され、第2の発色特定演出としての虹画像演出では、“虹色の色彩を持つプレミア画像”の表示により虹色の色彩の発色が実現される。このように、第1の発色特定演出及び第2の発色特定演出間では発色させる色彩が互いに共通となっており、この共通の色彩が虹色となっている。
但し、第10実施形態に係る発明において、第1の発色特定演出及び第2の発色特定演出にて発色される共通の色彩は虹色に限定されず、例えば、その共通の色彩は虹を構成する7色の内の任意の2以上の色(例えば赤と青の2色)又は任意の1色であっても良い。
第1の発色特定演出を実現するための第1の演出手段は、枠ランプ部160に限定されず、視覚的な演出を実現できる演出手段であれば任意である。同様に、第2の発色特定演出を実現するための第2の演出手段は、画像表示部104に限定されず、視覚的な演出を実現できる演出手段であれば任意である。第1の演出手段による視覚的な演出は、例えば、第1の演出手段としての画像表示装置が自ら画像表示を行うことで、或いは、第1の演出手段としての光源(白熱電球やLED)が自ら発光を行うことで、或いは、第1の演出手段としての導光板が光源からの光を受けて光を出射することで、或いは、第1の演出手段としての反射板又は散乱板が光源からの光を反射又は散乱することで、実現される。第2の演出手段による視覚的な演出についても同様である。
第1の発色特定演出を実現するための第1の演出手段及び第2の発色特定演出を実現するための第2の演出手段は、互いに同じ種類の演出手段であっても良いし(例えば共に画像表示装置であっても良いし)、互いに異なる種類の演出手段であっても良い。
<<変形等>>
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
遊技機100がループ機等にて構成される場合を上述したが、遊技機100は上述したタイプ以外のタイプの遊技機(例えば旧一種二種混合機に分類される遊技機)として構成されていても良い。
また、本発明を、パチンコ遊技機に分類されない、スロットマシンなどの他の遊技機に適用しても良い。パチンコ遊技機では、遊技媒体(実空間における3次元の遊技媒体)として遊技球が用いられるが、スロットマシンではコインが遊技媒体として用いられる。