JP2019121510A - 感震電源遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単かつ安価で、専門職によらず簡単に設置が可能でありながら、地震による所定以上の振動で確実に擬似漏電を起こし漏電遮断器を作動させることができる感震電源遮断装置を提供する。【解決手段】導電性の金属からなる第1板状部材(10)と、第1板状部材(10)の上方に所定の隙間を設けて配置した導電性の金属からなる第2板状部材(20)と、第1板状部材(10)上に載置されて第1板状部材(10)と第2板状部材(20)との間に配置される導電性の金属からなる接触用部材(35)と、接触用部材(35)と一体に設けられた錘部材(36)と、を備え、外部からの所定以上の振動の印加によって錘部材(36)が揺動することで、接触用部材(35)が第1板状部材(10)と第2板状部材(20)との両方に接触してこれら第1板状部材(10)と第2板状部材(20)とが導通するように構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、地震による振動で擬似漏電を起こし分電盤内にある漏電遮断器を作動させて電源を遮断することができる感震電源遮断装置に関する。
地震の発生時の電気火災防止策として、従来、例えば特許文献1に示すように、主電源開閉器(電源ブレーカー)のレバーを所定の震度で作動させる錘落球方式のブレーカー遮断装置が知られている。しかしながら、この種のブレーカー遮断装置は、主電源開閉器が格納されている分電盤の構造や設置場所によっては、装置の取り付けができない場合がある。また、レバーの動作に硬さなどの動作上のバラつきがあることで地震発生時に確実に作動するか否かの信頼性に欠けるという問題がある。
また、地震の発生時の電気火災防止策のための他の装置として、主電源開閉器と併設され電気配線や電気器具で漏電が発生したときに瞬時に全電源を遮断する電気安全装置の漏電遮断器が一般的に設置されている。さらに、漏電遮断器に感震機能を付加して地震時に電源を遮断する分電制御盤や付属装置が知られている。
上記のような電気安全装置の漏電遮断器に感震機能を付加した装置は、特許文献1に記載された錘落球方式のブレーカー遮断装置と比べて、地震発生時の作動の確実性がより高いと考えられる。しかしながら、これらの装置は、感震センサーやスイッチング回路などを用いているため装置が高価であることや、専門職の電気工事を必要とするため設置コストが嵩んでしまうことなどの理由により、あまり普及が進んでいないのが現状である。
特開2004−296421号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造が簡単かつ安価であり、専門職によらず簡単に設置が可能でありながら、地震による所定以上の振動で確実に擬似漏電を起こし漏電遮断器を作動させることができる感震電源遮断装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかる感震電源遮断装置(1)は、導電性の金属からなる第1板状部材(10)と、前記第1板状部材(10)の上方に所定の隙間を設けて配置した導電性の金属からなる第2板状部材(20)と、前記第1板状部材(10)上に載置されて前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)との間に配置される導電性の金属からなる接触用部材(35)と、前記接触用部材(35)と一体に設けられた錘部材(36)と、を備え、外部からの所定以上の振動の印加によって前記錘部材(36)が揺動することで、前記接触用部材(35)が前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)との両方に接触してこれら前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)とが導通するように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる感震電源遮断装置によれば、接触用部材と錘部材とからなる感震振動体が平常時は安定(静止)しているが、地震が発生してその揺れが所定の震度に達したときには、感震振動体が地震による揺れを感知して錘部材が揺動することで接触用部材が傾き第1板状部材と第2板状部材との両方に接触してこれらが導通する。これにより、所定の震度の揺れで擬似漏電を起こすことができ、漏電遮断器を作動させて電源を遮断することができる。したがって、簡単かつ安価な構造の感震電源遮断装置を構成することができる。
地震による揺れは、初期に起きる縦揺れP波と続いて起こる横揺れS波があるが、本発明の感震電源遮断装置が備える感震振動体は、これら縦揺れP波と横揺れS波の両方の揺れに対して作動するように構成できる。したがって、縦揺れP波と横揺れS波のいずれの揺れに対しても擬似漏電を起こして漏電遮断器を作動させることができる。これにより、地震発生後の電気火災をより確実に防止できると共に、再通電時の復電火災もより確実に防止できる。
このように、本発明の感震電源遮断装置は、危険と判断される所定以上の震度の地震が発生したときに振動する感震振動体によって、電気回路で接地側のアース端子との間に擬似漏電を起こし、分電盤内にある漏電遮断器を作動させて建物内の全ての電源を遮断することができる。これにより、火災の原因となる電気配線や電気器具の損傷等での出火や地震後の再送電による復旧で発生する火災を未然に防止することができる。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記接触用部材(35)と前記錘部材(36)とは棒状の連結部材(37)で一体に連結されており、前記第1板状部材(10)には、前記連結部材(37)が貫通する貫通部(11)が形成されており、前記接触用部材(35)は前記第1板状部材(10)の前記貫通部(11)の周囲に載置されており、前記錘部材(36)は、前記連結部材(37)を介して前記接触用部材(35)から下方へ吊り下げられた状態で支持されていてもよい。
この構成によれば、外部からの所定以上の振動の印加によって錘部材あるいは感震振動体を容易にかつ確実に揺動させることができるので、所定以上の震度の地震で感震電源遮断装置を確実に作動させることができる。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)には、ベース部材(5)に固定する固定用のネジ(12,22)を取り付ける取付孔(13,23)が設けられており、前記第1板状部材(10)の取付孔(13)と前記第2板状部材(20)の取付孔(23)の少なくとも一方は、上下方向に延びる長穴形状に形成されていてもよい。
この構成によれば、第1板状部材と前記第2板状部材を固定する固定用のネジの取付孔対する取付位置を調節することで、第1板状部材と第2板状部材との間隔を調整することができる。したがって、感震電源遮断装置が作動する地震の揺れの大きさ(震度)を所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記接触用部材(35)は、導電性の金属からなる接触用板状部材(31)と、前記接触用板状部材(31)の下面に取り付けられて前記第1板状部材(10)上に載置される円柱形状の台座部材(32)とからなる構成であってもよい。
この構成によれば、台座部材の外形寸法を調整することで、錘部材の揺動を調節することができる。したがって、感震電源遮断装置が作動させる地震の揺れの大きさ(震度)を所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)のいずれか一方をコンセント(130)の非接地側の端子(142)と電気的に接続する第1接続部(42)と、前記第1板状部材(10)と前記第2板状部材(20)のいずれか他方を接地されたアース端子(131)に接続する第2接続部(50)と、を備えてもよい。
また、前記感震電源遮断装置(1)は、コンセント(131)に電気的に接続するための差込プラグ(40)を備え、前記差込プラグ(40)の接地側の差込端子の栓刃(41)は、絶縁性を有する材質で構成され、非接地側の差込端子の栓刃(42)は、導電性を有する材質で構成されており、前記非接地側の差込端子の栓刃(42)は、第1接続部(42)であってもよい。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記差込プラグ(40)の前記接地側の差込端子の栓刃(41)と前記非接地側の差込端子の栓刃(42)とは、互いが異なる寸法に形成されていてもよい。
アース付コンセントの栓刃を差し込む差込孔は、非接地側と接地側とが異なる寸法(幅寸法)である。そのため、上記構成のように、差込プラグの接地側の栓刃と非接地側の栓刃との互いの幅寸法を異なる寸法にしておけば、アース付コンセントに差込プラグを差し込む際、接地側の差込端子の栓刃と非接地側の差込端子の栓刃とを逆に差し込んでしまうことを防止できる。
また、本発明の感震電源遮断装置では、前記第1板状部材(10)又は前記第2板状部材(20)と前記第1接続部(50)との間の配線には、電気抵抗(70)が設置されていてもよい。
この構成によれば、感震電源遮断装置の作動により漏電遮断器で電源が遮断された場合、その後に漏電遮断器を復帰させるなどして電源が回復したときに、コンセントの非接地側極端子から配線を介して感震電源遮断装置側に大きな電流が流れることを防止できる。したがって、電源が回復したときに、差込プラグや感震電源遮断装置の各部からスパーク(火花)が発生することを回避できる。
本発明によれば、構造が簡単で、地震発生時の所定以上の揺れによって漏電遮断器を作動させて電源を遮断することができる感震電源遮断装置を安価に提供できる。
本発明の一実施形態に係る感震電源遮断装置の構成を示す図である。 感震電源遮断装置を取り付けた建物内の電気配線の構成を示す概略の回路図である。 感震電源遮断装置が備える差込プラグとそれを取り付けるアース付きコンセントを示す図である。 感震電源遮断装置が地震による縦揺れで作動する場合を説明する図である。 感震電源遮断装置が地震による横揺れで作動する場合を説明する図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る感震電源遮断装置1の内部構造を示す図で、(a)は、正面図、(b)は、平面図、(c)は、側面図である。図2は、感震電源遮断装置1を取り付けた建物内の電気配線の構成を示す概略の回路図である。図3は、感震電源遮断装置1が備える差込プラグ40と該差込プラグ40を取り付けるアース付きコンセント130を示す図である。
図1に示すように、感震電源遮断装置1の本体部2は、導電性の金属平板からなる載置用金属板(第1板状部材:下板)10と、載置用金属板10の上方に所定の隙間を設けて平行に配置した導電性の金属平板からなる通電用金属板(第2板状部材:上板)20と、載置用金属板10の上面に載置されて載置用金属板10と通電用金属板20との間(上下の隙間)に配置される接触用部材35と、接触用部材35と一体に設けられた錘部材36とを備えて構成されている。
載置用金属板10と通電用金属板20はそれぞれ、感震電源遮断装置1の本体部2が備える取付板(ベース部材)5の前面にネジ12,22の締結で固定されている。ここで、載置用金属板10と通電用金属板20には、ネジ12,22を取り付けるための取付孔13,23が形成されている。そして、通電用金属板20の取付孔23は、上下方向に延びる長穴形状に形成されている。この構成によれば、通電用金属板20を固定するネジ22の取付孔23に対する取付位置を調節することで、載置用金属板10と通電用金属板20との間隔を調整することができる。したがって、感震電源遮断装置1が作動する揺れの大きさを所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。なお、ここでは、通電用金属板20の取付孔23を長穴形状に形成した場合を示したが、これ以外にも、載置用金属板10の取付孔13を長穴形状に形成してもよいし、通電用金属板20の取付孔23と載置用金属板10の取付孔13の両方を長穴形状に形成してもよい。
また、取付板5が建物内の壁面Wにネジ7の締結で固定されることで、感震電源遮断装置1の本体部2が建物内の壁面W、詳細には、図3に示すようにアース付きコンセント130の近傍の壁面Wに取付固定されるようになっている。なお、感震電源遮断装置1の本体部2の壁面Wへの固定は、ネジ7の締結以外にも、両面テープによる貼付固定などでもよい。
接触用部材35は、金属製の円形平板状の接触用金属板31と、接触用金属板31の下面に取り付けられて載置用金属板10の上面に載置される円柱形状の台座部材32とからなる。さらに、接触用部材35の台座部材32と錘部材36とは棒状の連結部材37で一体に連結されている。連結部材37は、一例としてネジ軸などで構成することができ、台座部材32や錘部材36に螺合させて取り付けることができる。上記の接触用部材35(接触用金属板31及び台座部材32)と連結部材37と錘部材36とで感震振動体30が構成されている。載置用金属板10には連結部材37が貫通する円形の貫通穴(貫通部)11が形成されており、接触用部材35(台座部材32)は載置用金属板10の上面における貫通部11の周囲に載置されている。貫通穴11はその内径寸法が連結部材37の直径(太さ)よりも若干大きな寸法に設定されており、貫通穴11の内周と連結部材37の外周との間には隙間が形成されている。これにより、連結部材37及び錘部材36(感震振動体30)の揺動が可能となっている。そして、錘部材36は、連結部材37を介して接触用部材35(台座部材32)から下方へ吊り下げられた状態で支持されている。
ここで、台座部材32の外形寸法(円柱状に形成された台座部材32の径寸法(太さ))や底部の形状を調整することで、錘部材36の揺動の程度を任意に調節することができる。したがって、感震電源遮断装置1を作動させる揺れの大きさを所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。すなわち、本実施形態の感震電源遮断装置1では、台座部材32の径寸法の調整と、載置用金属板10と通電用金属板20との間隔寸法の調整とによって、感震電源遮断装置1が作動する揺れの大きさ(震度)を任意の大きさに設定することが可能となる。
上記の載置用金属板10、通電用金属板20、及び感震振動体30の接触用金属板31、台座部材32、軸部材37を構成する導電性金属の材質は、好ましくは鉄や砲金などであるが、導電性を有する金属であれば特に限定されない。なお、導電性能を阻害する錆が発生しないような材質、メッキなどの錆防止表面処理が施されたもので経年劣化が少なく、地震の振動が印加された場合に変形や破損が起こらない程度の強度を持つものが望ましい。
一方、感震振動体30の錘部材36の材質は、導電性に限定されず非導電性の材質であってもよい。また、錘部材の形状は、円柱形状には限らず、角型、球形など他の形状であっても構わない。
次に、感震電源遮断装置1を取り付けた建物内の電気配線の構成を説明する。図2に示すように、建物内に設置した分電盤(配電盤)110には、一つの主幹ブレーカー111と複数の分岐ブレーカー112と、主幹ブレーカー111と分岐ブレーカー112との間に設けた漏電ブレーカー(漏電遮断器)115とが配設されている。主幹ブレーカー111は、電路を開閉する接点と接点を開閉制御する電子回路(共に図示略)とを内蔵した回路遮断器であって、電源線120に接続されている。分岐ブレーカー112は、配線113を介して主幹ブレーカー111に接続されるとともに、コンセント130を介して複数の負荷機器(図示略)に接続されるようになっている。漏電ブレーカー115は、主幹ブレーカー111と分岐ブレーカー112との間の配線113上に設けられており、下流側での漏電を検知した場合に即座に電源を遮断するようになっている。
図3に示すように、感震電源遮断装置1は、上記構成の本体部2と、本体部2から導出された配線61,62の先端に取り付けられた差込プラグ40及びアースプラグ50とを備えている。差込プラグ40は、アース付きコンセント130に差し込まれ、アースプラグ50は、アース付きコンセント130の接地されたアース端子131に取り付けられる。なお、図示は省略するが、建物のコンセントが接地されたアース端子を備えたアース付きコンセントでない場合には、感震電源遮断装置1のアースプラグ50を別途設置されたアース端子に接続してもよいし、その他の方法で接地してもよい。
また、図3に示すように、感震電源遮断装置1とアース付コンセント130を電気的に接続する差込プラグ40が備える接地側の差込端子の栓刃41は、電気的に絶縁性を有する樹脂(合成樹脂材)などの材料で構成されており、非接地側の差込端子の栓刃42は導電性の金属などの材料で構成されている。なお、接地側の差込端子の栓刃41は、金属製の材料で構成しその表面に絶縁性の塗料を塗布した構成や、表面に絶縁性のシートを貼付した構成であってもよい。
そして、感震電源遮断装置1の載置用金属板10は、差込プラグ40の非接地側の差込端子の栓刃42を介してアース付コンセント130の非接地側極端子142に接続され、通電用金属板20は、アースプラグ50を介してアース付コンセント130のアース端子131に接続される。また、アース付コンセント130の接地側極端子(差込穴)141に差し込まれる接地側の差込端子の栓刃41は、電気的にどこにも接続されておらず、いわゆるダミーの端子となっている。
また、接地側の差込端子の栓刃41と非接地側の差込端子の栓刃42とは互いの外形寸法が異なる寸法に形成されている。詳細には、接地側の差込端子の栓刃41と非接地側の差込端子の栓刃42の寸法をそれぞれアース付きコンセント130の一方の差込穴141の寸法と他方の差込穴142の寸法とに合わせた寸法(幅寸法)に形成している。アース付コンセント130の差込穴は、接地側の差込穴141と非接地側の差込穴142とで長さ寸法が異なっているため、アース付コンセント130に差込プラグ40を差し込む際、接地側の差込端子の栓刃41と非接地側の差込端子の栓刃42とを逆に差し込んでしまうことを防止できる。なお、アース付コンセントに限らず、コンセントの二つの差込孔の形状が互いに異なっているのは、製品規格で決められていることによるものである。
また、図2に示すように、差込プラグ40内の非接地側の差込端子の栓刃42から載置用金属板10に繋がる配線61上には、抵抗器(電気抵抗)70が取り付けられている。この抵抗器70は、感震電源遮断装置1の作動により漏電ブレーカー115で電源が遮断された場合、その後に漏電ブレーカー115を復帰させるなどして電源が回復したときに、コンセント130の非接地側極端子142から配線61を介して載置用金属板10側に大きな電流が流れることを防止するためのものである。これにより、電源が回復したときに、感震電源遮断装置1の各部からスパーク(火花)が発生することを回避することができる。なお、抵抗器70は、配線61上であればその取り付け位置は限定されないが、一例として差込プラグ40内に取り付けることができる。
次に、上記構成の感震電源遮断装置1の動作について説明する。図4は、感震電源遮断装置1が地震による縦揺れで作動する場合を説明する図、図5は、感震電源遮断装置1が地震による横揺れで作動する場合を説明する図である。これらの図に示すように、感震電源遮断装置1は、地震による縦揺れ(図4)と横揺れ(図5)のいずれの揺れが主の場合においても感震振動体30が揺動し、載置用金属板10と通電用金属板20の両方に接触用金属板31、台座部材32、軸部材38のいずれかが当接することで、これら載置用金属板10と接触用金属板31とを導通(通電)させることができる。これにより、感震振動体30が地震の縦揺れP波又は横揺れS波で揺動した場合、感震振動体30の載置用金属板10と接触用金属板31とが接触して通電し、擬似漏電を起こすことができる。
すなわち、平常時は感震振動体30が安定(静止)しているが、地震が発生してその揺れが所定の震度に相当する揺れに達したとき(一例として震度5程度の揺れに達したとき)には、感震振動体30が縦揺れ又は横揺れ、あるいはこれら縦揺れと横揺れが組み合わさった揺れを感知して擬似漏電を起こすことができる。これにより、分電盤110の漏電ブレーカー(漏電遮断器)115を作動させて建物内の全ての電源を即座に遮断できる。
以上説明したように、本実施形態の感震電源遮断装置1によれば、導電性の金属からなる載置用金属板10と、載置用金属板10の上方に所定の隙間を設けて配置した導電性の金属からなる通電用金属板20と、載置用金属板10上に載置されて載置用金属板10と通電用金属板20との間に配置される導電性の金属からなる接触用部材35と、接触用部材35と一体に設けられた錘部材36とを備え、外部からの所定以上の振動の印加によって錘部材36が揺動することで、接触用部材35が載置用金属板10と通電用金属板20との両方に接触してこれら載置用金属板10と通電用金属板20とが導通するように構成したことを特徴とする。
本実施形態の感震電源遮断装置1によれば、接触用部材35と錘部材36とからなる感震振動体30が平常時は安定(静止)しているが、地震が発生してその揺れが所定の震度に達したときには、感震振動体30が地震による揺れを感知して錘部材36が揺動することで接触用部材35が傾き載置用金属板10と通電用金属板20との両方に接触してこれらが導通する。これにより、所定の震度の揺れで擬似漏電を起こすことができ、漏電ブレーカー115を作動させて電源を遮断することができる。したがって、簡単かつ安価な構造の感震電源遮断装置を構成することができる。
既述のように、地震による揺れは、初期に起きる縦揺れP波と続いて起こる横揺れS波があるが、感震電源遮断装置1が備える感震振動体30は、これら縦揺れP波と横揺れS波の両方の揺れに対して作動する。したがって、縦揺れP波と横揺れS波のいずれの揺れに対しても擬似漏電を起こして漏電ブレーカー115を作動させることができる。これにより、地震発生後の電気火災をより確実に防止できると共に、再通電時の復電火災もより確実に防止できる。
このように、本実施形態の感震電源遮断装置1は、危険である判断される所定以上の震度の地震が発生したときに振動する感震振動体30によって、電気回路で接地側のアース端子との間に擬似漏電を起こし、分電盤110内にある漏電ブレーカー115を作動させて建物内の全ての電源を遮断することができる。これにより、火災の原因となる電気配線や電気器具の損傷等での出火や地震後の再送電による復旧で発生する火災を未然に防止することができる。
また、本実施形態の感震電源遮断装置1では、接触用部材35と錘部材36とは棒状の連結部材37で一体に連結されており、載置用金属板10には、連結部材37が貫通する貫通部11が形成されており、接触用部材35は載置用金属板10の貫通部11の周囲に載置されており、錘部材36は、連結部材37を介して接触用部材35から下方へ吊り下げられた状態で支持されている。
この構成によれば、外部からの所定以上の振動の印加によって錘部材36を容易にかつ確実に揺動させることができるので、所定以上の震度の地震で感震電源遮断装置1を確実に作動させることができる。
また、本実施形態の感震電源遮断装置1では、載置用金属板10と通電用金属板20には、取付板(ベース部材)5に固定する固定用のネジ12,22を取り付ける取付孔13,23が設けられており、通電用金属板20の取付孔23は、上下方向に延びる長穴形状に形成されている。
この構成によれば、通電用金属板20を固定する固定用のネジ22の取付孔23に対する取付位置を調節することで、載置用金属板10と通電用金属板20との間隔を調整することができる。したがって、感震電源遮断装置1が作動する地震の揺れの大きさ(震度)を所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。
また、本実施形態の感震電源遮断装置1では、接触用部材35は、導電性の金属からなる接触用金属板31と、接触用金属板31の下面に取り付けられて載置用金属板10上に載置される円柱形状の台座部材32とからなる構成である。
この構成によれば、台座部材32の外形寸法を調整することで、錘部材36の揺動を調節することができる。したがって、感震電源遮断装置1が作動する地震の揺れの大きさ(震度)を所望の大きさに設定することが容易に行えるようになる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、載置用金属板10を差込プラグ40の非接地側の差込端子の栓刃42に接続し、通電用金属板20をアースプラグ50に接続した場合を説明したが、これに代えて、図示は省略するが、載置用金属板10をアースプラグ50に接続し、通電用金属板20を差込プラグ40の非接地側の差込端子の栓刃42に接続してもよい。
1 感震電源遮断装置
2 本体部
5 取付板(ベース部材)
7 ネジ
10 載置用金属板(第1板状部材)
11 貫通孔(貫通部)
12,22 ネジ
13,23 取付孔
20 通電用金属板(第2板状部材)
30 感震振動体
31 接触用金属板(接触用板状部材)
32 台座部材
35 接触用部材
36 錘部材
37 連結部材
40 差込プラグ
41 接地側の差込端子の栓刃
42 非接地側の差込端子の栓刃(第1接続部)
50 アースプラグ(第2接続部)
61,62 配線
70 抵抗器(電気抵抗)
110 分電盤
111 主幹ブレーカー
112 分岐ブレーカー
113 配線
115 漏電ブレーカー(漏電遮断器)
120 電源線
130 アース付コンセント
131 アース端子
141 差込穴(接地側極端子)
142 差込穴(非接地側極端子)
W 壁面

Claims (8)

  1. 導電性の金属からなる第1板状部材と、
    前記第1板状部材の上方に所定の隙間を設けて配置した導電性の金属からなる第2板状部材と、
    前記第1板状部材上に載置されて前記第1板状部材と前記第2板状部材との間に配置される導電性の金属からなる接触用部材と、
    前記接触用部材と一体に設けられた錘部材と、を備え、
    外部からの所定以上の振動の印加によって前記錘部材が揺動することで、前記接触用部材が前記第1板状部材と前記第2板状部材との両方に接触してこれら前記第1板状部材と前記第2板状部材とが導通するように構成した
    ことを特徴とする感震電源遮断装置。
  2. 前記接触用部材と前記錘部材とは棒状の連結部材で一体に連結されており、
    前記第1板状部材には、前記連結部材が貫通する貫通部が形成されており、前記接触用部材は前記第1板状部材の前記貫通部の周囲に載置されており、
    前記錘部材は、前記連結部材を介して前記接触用部材から下方へ吊り下げられた状態で支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の感震電源遮断装置。
  3. 前記第1板状部材と前記第2板状部材には、ベース部材に固定する固定用のネジを取り付ける取付孔が設けられており、
    前記第1板状部材の取付孔と前記第2板状部材の取付孔の少なくとも一方は、上下方向に延びる長穴形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の感震電源遮断装置。
  4. 前記接触用部材は、導電性の金属からなる接触用板状部材と、前記接触用板状部材の下面に取り付けられて前記第1板状部材上に載置される円柱形状の台座部材とからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の感震電源遮断装置。
  5. 前記第1板状部材と前記第2板状部材のいずれか一方をコンセントの非接地側の端子と電気的に接続する第1接続部と、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材のいずれか他方を接地されたアース端子に接続する第2接続部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の感震電源遮断装置。
  6. 前記感震電源遮断装置は、コンセントに電気的に接続するための差込プラグを備え、
    前記差込プラグの接地側の差込端子の栓刃は、絶縁性を有する材質で構成され、非接地側の差込端子の栓刃は、導電性を有する材質で構成されており、
    前記非接地側の差込端子の栓刃は、第1接続部である
    ことを特徴とする請求項5に記載の感震電源遮断装置。
  7. 前記差込プラグの前記接地側の差込端子の栓刃と前記非接地側の差込端子の栓刃とは、互いが異なる寸法に形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の感震電源遮断装置。
  8. 前記第1板状部材又は前記第2板状部材と前記第1接続部との間の配線には、電気抵抗が設置されている
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の感震電源遮断装置。
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