JP2019120235A - エンジン - Google Patents

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Shinko Tominaga
眞弘 富永
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Abstract

【課題】製造コストの上昇を抑制しつつ気筒休止装置の異常を精度高く検出する。【解決手段】エンジンECUは、前提条件が成立し(S100にてYES)、気筒休止の要求がある場合(S102にてYES)、スロットル開度を設定するステップ(S104)と、スロットル制御を実行するステップ(S106)と、気筒休止制御を実行するステップ(S108)と、しきい値を設定するステップ(S110)と、エンジン回転数がしきい値を超える場合(S112にてYES)、気筒休止装置の異常フラグをオンするステップ(S114)と、予め定められた時間が経過したときに(S116にてYES)、気筒休止装置の正常フラグをオンするステップ(S118)とを含む、制御処理を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、気筒休止装置を備えたエンジンの異常検出に関する。
従来、気筒休止装置を用いてエンジンの運転中に複数の気筒のうちの一部の気筒を休止させることによってエンジンの熱効率を向上させる技術が公知である。気筒休止装置としては、たとえば、気筒頂部に設けられるバルブの開閉動作とカムシャフトの回転動作とが連動する状態と連動しない状態とを油圧を用いて切り換える切換機構によって実現される。
たとえば、特開2005−139962号公報(特許文献1)には、気筒休止制御を開始するための指令が内燃機関に出力された後に、検出された吸入空気量がしきい値以上のとき、気筒休止制御に何らかの故障が生じたと判定する技術が開示される。
特開2005−139962号公報
上述のような構成を有する気筒休止装置においては、油圧源の供給不良や上述の切換機構への異物の混入など故障の態様としては様々な態様が存在し、これらの故障の発生の有無をより精度高く検出することが求められる。特許文献1においては、吸入空気量に基づいて気筒休止制御の故障を判定する技術が開示されるが、故障の検出精度のさらなる向上が求められる。その一方で、油圧源に油圧センサを設けるなど、各種センサ類を新たに設定することによって故障の検出精度の向上を図ることも考えられるが、製造コストが上昇する可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、製造コストの上昇を抑制しつつ気筒休止装置の異常を精度高く検出するエンジンを提供することである。
この発明のある局面に係るエンジンは、複数の気筒と、複数の気筒のうちのいずれか一部の気筒の頂部に設けられるバルブを閉じ状態にして一部の気筒を休止させる気筒休止装置と、エンジンの運転中に予め定められた条件が成立する場合に、気筒休止装置を動作させるとともに、気筒休止装置の動作に起因してエンジンの回転数が変化しないようにエンジンの吸入空気量を予め定められた量だけ増加させる制御を実行する制御装置とを備える。制御装置は、予め定められた条件が成立した後に、エンジンの回転数がしきい値を超える場合に、気筒休止装置に異常が発生したと判定する。
このようにすると、予め定められた条件が成立した後に、気筒休止装置が正常に動作する場合には、エンジンの回転数が維持されるため、エンジンの回転数がしきい値を超えるような場合には、気筒休止装置が正常に動作していない、すなわち、気筒休止装置に異常が発生したと判定することができる。
好ましくは、制御装置は、予め定められた条件が成立してから予め定められた時間が経過するまでの間にエンジンの回転数がしきい値を超える場合に、気筒休止装置に異常が発生したと判定する。
このようにすると、気筒休止装置に異常が発生した場合にエンジンの回転数が変化し得る期間において、エンジンの回転数がしきい値を超えるか否かを判定することができる。そのため、気筒休止装置に異常が発生しているか否かを精度高く検出することができる。
さらに好ましくは、制御装置は、エンジンの回転数が低くなるほどしきい値が小さくなるようにしきい値を設定する。
このようにすると、エンジンの回転数が低い状態であるほど、気筒休止装置に異常が発生した場合におけるエンジンの回転数の変化が小さくなるため、しきい値を小さくすることによって、気筒休止装置に異常が発生しているか否かを精度高く検出することができる。
この発明によると、製造コストの上昇を抑制しつつ気筒休止装置の異常を精度高く検出するエンジンを提供することができる。
本実施の形態に係るエンジンの概略構成を示す図である。 通常時における気筒休止装置の構成を説明するための図である。 気筒休止時における気筒休止装置の構成を説明するための図である。 エンジンECUで実行される制御処理を示すフローチャートである。 エンジン回転数のしきい値の設定方法を説明するための図である。 正常時の気筒休止制御におけるエンジンECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 異常時の気筒休止制御におけるエンジンECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例における、エンジンECUで実行される制御処理を示すフローチャート(その1)である。 変形例における、エンジンECUで実行される制御処理を示すフローチャート(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態に係るエンジン1の概略構成を示す図である。本実施の形態において、エンジン1は、内燃機関であって、たとえば、都市ガスやLPG等の気体燃料を用いて作動するガスエンジンを一例として説明する。エンジン1は、たとえば、空調設備等に用いられるガスヒートポンプ等の動力源として搭載される。
エンジン1は、吸気システム2と、排気システム4と、エンジン本体10と、エンジンECU(Electronic Control Unit)200とを備える。
吸気システム2は、インテークマニホールド40と、スロットル42と、第1燃料供給装置44と、第2燃料供給装置46と、吸気通路48と、エアクリーナ50と、レギュレータ54と、ソレノイドバルブ56とを含む。
吸気通路48の一方端側には、吸入された空気中の異物を除去するエアクリーナ50が設けられる。吸気通路48の他方端には、吸気通路を各気筒の吸気ポートに分岐するインテークマニホールド40が接続される。エアクリーナ50と吸気通路48の他方端との間の所定の位置には、第1燃料供給装置44が設けられる。さらに、吸気通路48には、第1燃料供給装置44よりもエンジン本体10側の所定の位置に第2燃料供給装置46が設けられる。そして、吸気通路48には、第1燃料供給装置44と第2燃料供給装置46との間の所定の位置にスロットル42が設けられる。
ソレノイドバルブ56は、エンジンECU200から制御信号に基づいて動作する。ソレノイドバルブ56は、エンジン1の動作時に開状態となり、エンジン1の停止時に閉状態となるように制御される。ソレノイドバルブ56が開状態である場合において、外部の燃料供給源から供給された都市ガスは、ソレノイドバルブ56を経由してレギュレータ54に供給される。
レギュレータ54は、燃料供給源から供給される燃料の圧力を調整する。レギュレータ54において圧力が調整された燃料は、第1燃料供給装置44および第2燃料供給装置46に供給される。
第1燃料供給装置44は、エンジンECU200の制御信号に基づいて燃料の供給量を調整する調整装置を含む。調整装置は、たとえば、燃料の流路の断面積(開度)を調整することによって燃料の供給量を調整する。調整装置としては、たとえば、ステップモータを用いて開度が変更可能な制御弁が用いられる。
第2燃料供給装置46は、レギュレータ54において圧力が調整された燃料を吸気通路48内に噴射するインジェクタを含む。第2燃料供給装置46は、エンジンECU200の制御信号に基づいて燃料の供給量を調整する。
スロットル42は、エンジンECU200の制御信号に基づいて吸気通路48内を流通する気体の流量を調整する。スロットル42は、たとえば、スロットルモータを用いて開度が変更可能なスロットルバルブを含む。
第1燃料供給装置44あるいは第2燃料供給装置46を経由して吸気通路48内に供給された気体燃料は、エアクリーナ50から吸入された空気と混合されることによって、混合気が形成される。形成された混合気は、インテークマニホールドを経由してエンジン本体10に供給される。
エンジン本体10は、複数の気筒11と、複数の点火コイル12と、気筒休止装置14,16と、オイルポンプ20とを含む。
本実施の形態において、エンジン本体10には、4個の気筒11が設けられるものとして説明する。気筒11の内部には、ピストン(図示せず)が気筒11の内周面に沿って摺動可能に収納される。吸気行程において、ピストンが気筒11内を下降することによって、筒内の圧力が低下し、インテークマニホールド40から混合気が導入される。圧縮行程において、ピストンが気筒11内を上昇することによって、気筒11内の混合気が圧縮される。ピストンが上死点まで上昇した付近で点火コイル12により点火されると、気筒11内の圧縮された混合気が燃焼する。膨張行程においては、混合気の燃焼圧によってピストンが押し下げられ、クランク機構を介してエンジン本体10のクランクシャフト(出力軸)が回転させられる。そして、排気行程においては、ピストンが上昇することによって、気筒11内の排気がエキゾーストマニホールド70に排出される。
気筒休止装置14,16は、複数の気筒11のうちのいずれか2つの気筒11をそれぞれ休止可能に構成される。気筒休止装置14は、リフタ14aと、OSV(Oil Switching Valve)14b(いずれも後述する)とを含む。気筒休止装置16は、リフタ16aとOSV16bとを含む。
オイルポンプ20は、気筒休止装置14,16の各々に油圧を供給可能に構成される。オイルポンプ20は、たとえば、電動ポンプであってもよいし、エンジン1を動力源とする機械式ポンプであってもよい。なお、気筒休止装置14,16の詳細な構成については後述する。
排気システム4は、エキゾーストマニホールド70と、排気通路72と、排気浄化装置74と、マフラ76とを含む。
エキゾーストマニホールド70は、エンジン本体10の各気筒の排気ポートに接続される。また、エキゾーストマニホールド70には、排気通路72の一方端が接続される。排気通路72の途中には、排気浄化装置74とマフラ76とが所定の位置に設けられる。
排気浄化装置74は、各種触媒であって、たとえば、排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素、およい、窒素酸化物を浄化する機能を有する三元触媒を含むようにしてもよい。エキゾーストマニホールド70から排出された排気は、排気浄化装置74およびマフラ76を経由して外部に排出される。
エンジンECU200は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファとを含んで構成される。エンジンECU200は、後述する各種センサおよび機器からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1が所望の運転状態となるように各種機器を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
エンジンECU200は、たとえば、エンジン1に対する要求トルクに基づいて第1燃料供給装置44による燃料供給量と、第2燃料供給装置46による燃料の供給量とを設定し、設定された各供給量にしたがって、第1燃料供給装置44および第2燃料供給装置46を制御する。エンジン1が、ガスヒートポンプの動力源として用いられる場合には、エンジンECU200は、たとえば、空調設備において設定された設定温度と現在の温度との差分等に基づいてエンジン1に対する要求トルクを設定する。
エンジンECU200には、吸気温センサ100と、吸気圧センサ102と、水温センサ104と、クランク角センサ106と、カム角センサ108と、Oセンサ110とが接続される。
吸気温センサ100は、吸気通路48内を流通する吸気の温度(以下、吸気温度と記載する)を検出する。吸気温センサ100は、検出した吸気温度を示す信号をエンジンECU200に送信する。
吸気圧センサ102は、インテークマニホールド70内の吸気の圧力(以下、吸気圧と記載する)を検出する。吸気圧センサ102は、検出した吸気圧を示す信号をエンジンECU200に送信する。
水温センサ104は、冷却水を流通する通路(以下、冷却水通路と記載する)内の冷却水の温度(以下、水温と記載する)を検出する。冷却水通路は、たとえば、エンジン本体10の内部に設けられる。水温センサ104は、検出した水温を示す信号をエンジンECU200に送信する。
クランク角センサ106は、クランクシャフトの回転角度(以下、クランク角度と記載する)を検出する。クランク角センサ106は、検出したクランク角度を示す信号をエンジンECU200に送信する。
カム角センサ108は、カムシャフト23(図2参照)の回転角度(以下、カム角度と記載する)を検出する。カム角センサ108は、検出したカム角度を示す信号をエンジンECU200に送信する。
センサ110は、排気中の酸素濃度を検出する。Oセンサ110は、検出した酸素濃度を示す信号をエンジンECU200に送信する。
以下、気筒休止装置14,16の詳細な構成および動作について図2および図3を参照しつつ説明する。図2は、通常時(すなわち、気筒休止時でないとき)における気筒休止装置14の構成を説明するための図である。図3は、気筒休止時における気筒休止装置14の構成を説明するための図である。
エンジン本体10に設けられる気筒の頂部には、一方端がインテークマニホールド40に接続される吸気ポートの他方端に接続される吸気側開口部と、一方端がエキゾーストマニホールド70に接続される排気ポートの他方端に接続される排気側開口部とが設けられ、各開口部に動弁機構が設けられる。
以下、動弁機構に設けられる気筒休止装置14の詳細な構成について説明する。なお、気筒休止装置14は、たとえば、吸気側開口部の動弁機構に設けられる場合を一例として説明するが、排気側開口部の動弁機構にも設けられるものとする。また、気筒休止装置16は、気筒休止装置14が設けられる気筒とは異なる気筒に設けられるがその構成は気筒休止装置14の構成と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
図2に示すように、動弁機構は、カム22と、カムシャフト23と、バルブ24と、ロッカーアーム26と、バルブスプリング28と、プッシュロッド30と、リフタ14aとを含む。
バルブ24は、傘形状の傘部24aと棒状のステム部24bとを含む。傘部24aの傘形状の頂部に、ステム部24bの一方端が接続される。ステム部24bの他方端には、ロッカーアーム26の一方端が当接する。傘部24aは、気筒11内に位置している。バルブ24は、ステム部24bの軸方向に移動可能に設けられる。バルブ24は、図2の破線矢印の方向に移動することによって、吸気側開口部25と気筒11内とが連通するため、開状態となり、図2の破線矢印の方向とは逆方向に移動することによって、吸気側開口部25が傘部24aによって閉塞するため、閉状態となる。
バルブ24には、バルブスプリング28によって図2の破線矢印の方向とは逆方向の付勢力が作用する。そのため、バルブ24に対してロッカーアーム26から図2の破線矢印の方向の力が作用しない場合には、バルブ24は閉じ状態を維持する。
ロッカーアーム26の他方端の下部には、プッシュロッド30の一方端が当接する。ロッカーアーム26の一方端と他方端との間は、支持部材によって回転自在に支持されている。そのため、ロッカーアーム26の他方端がプッシュロッド30によって押し上げられると、支持部材を回転中心としてロッカーアーム26に回転力が生じて、ロッカーアーム26の一方端が押し下げられる。
カム22は、カムシャフト23に固定される。カムシャフト23は、ギヤ、ベルトあるいはチェーン等を介してクランクシャフトと連結されており、クランクシャフトの回転に同期して回転する。カム22は、カムシャフト23の回転に連動して回転する。
カム22には、カムシャフト23の回転軸方向から視て一部において、カムシャフト23の軸径方向に突出する突出部が設けられる。カム22が回転すると、この突出部の形状によってロッカーアーム26の他方端を押し上げる時期や押し上げ量等が定まる。すなわち、カム22の外縁の形状により、バルブ24の開閉時期やリフト量が定まる。
プッシュロッド30とカム22との間には、リフタ14aが設けられる。リフタ14aは、通常時(気筒休止時でないとき)においては、カム22の回転動作により上方向に作用する力をプッシュロッド30に伝達する。
一方、リフタ14aは、気筒休止時においては、カム22の回転動作により上方向に作用する力をプッシュロッド30に伝達しない。そのため、気筒休止時においては、バルブ24の開閉動作が行なわれないこととなる。
以下、リフタ14aの具体的な構成について説明する。リフタ14aは、アウター32と、インナー36と、スプリング38と、ロック機構34とを含む。
スプリング38は、図2における上端の位置が固定され、下端においてアウター32と当接して設けられる。スプリング38は、カム22のカム角度に応じた付勢力をアウター32に作用させる。図2に示されるカム22のカム角度においてスプリング38は、最も収縮した状態になる。
アウター32は、底面部分以外は中空形状を有している。アウター32の底面部分には、カム22の外縁部分が当接している。アウター32の内部には、インナー36が上下方向に摺動可能に設けられる。また、アウター32には、後述するインナー36と所定の相対的な位置関係となるときに、インナー36に形成される貫通穴36bと連通状態となるように貫通穴32aが形成される。
インナー36には、プッシュロッド30の他方端と当接する凹部36aと、ロック機構34を摺動可能に収納する貫通穴36bとが形成される。
ロック機構34は、OSV14bから供給される油圧に応じて、アウター32とインナー36との相対的な移動を抑制するロック状態と、アウター32とインナー36との相対的な移動を許容するロック解除状態とのうちのいずれか一方の状態に切り換え可能な機構を有する。
具体的には、ロック機構34は、2つのロックピン34a,34bをバネ部材34cを介在して連結する構成を有する。たとえば、バネ部材34cは、貫通穴36b内の中央部の位置に固定されるものとする。
図2に示すように、アウター32に形成される貫通穴32aとインナー36に形成される貫通穴36bとが連通した位置関係となる状態でロックピン34a,34bの各々が双方の貫通穴32a,36bに亘って差し込まれた位置関係となっている。そのため、ロック機構34は、この2つのロックピン34a,34bが当該位置関係となることによって、アウター32とインナー36との相対的な移動を抑制するロック状態となる。
一方、図3に示すように、ロックピン34a,34bが貫通穴36bの中央側に位置することによってアウター32に形成される貫通穴32aから外れると、アウター32とインナー36との相対的な移動を許容するロック解除状態となる。
このようなロックピン34a,34bの位置は、OSV14bから作動油が供給されるか否かによって変更される。
OSV14bは、エンジンECU200の制御信号に応じて、開状態になることによって、アウター32にオイルポンプ20から圧送される作動油を供給し、閉状態になることによってアウター32への作動油の供給を停止するように構成される。
OSV14bから作動油がアウター32に供給されると、図3の矢印に示すように、貫通穴36bの両端側から挟み込むように油圧が付与される。そのため、アウター32の貫通穴32aがOSV14からの油圧を受ける位置になると、貫通穴32aと貫通穴36bとに亘って差し込まれた状態の2つのロックピン34a,34bがインナー36側に移動することとなるため、ロック機構34はロック解除状態となる。
ロック機構34がロック解除状態になると、カム22の回転動作によってアウター32が図2の紙面上下方向に揺動しても、インナー36は、停止状態を維持するため、バルブ24の開閉動作が行なわれない。このように複数の気筒のうちの気筒休止装置14,16を備えた一部の気筒においてロック機構34がロック解除状態となることによって、吸気バルブおよび排気バルブがいずれも閉状態を維持する。その結果、混合気が気筒内に導入されないため、気筒が休止状態となる。
この気筒休止装置14,16をエンジンの運転状態に応じて作動させることによって、エンジン1の熱効率を向上させることができる。
上述のような構成を有する気筒休止装置14,16においては、オイルポンプ20からの作動油の供給不良や気筒休止を行なうための切換機構(リフタ14a,16aあるいはOSV14b,16b)への異物の混入など故障の態様としては様々な態様が存在し、これらの故障の発生の有無をより精度高く検出することが求められる。その一方で、オイルポンプ20に油圧センサを設けるなど、各種センサ類を新たに設定することによって故障の検出精度の向上を図ることはできるが、製造コストが上昇する可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、エンジンECU200が以下のように動作するものとする。具体的には、エンジンEUC200は、エンジン1の運転中に予め定められた条件が成立する場合に、気筒休止装置14,16を動作させるとともに、気筒休止装置の動作に起因してエンジンの回転数が変化しないようにエンジン1の吸入空気量を予め定められた量だけ増加させる制御を実行する。さらに、エンジンECU200は、気筒休止装置14,16を動作させた後に、エンジン1の回転数がしきい値を超える場合に、気筒休止装置14,16に異常が発生したと判定する。
このようにすると、予め定められた条件が成立した後に、気筒休止装置14,16が正常に動作する場合には、エンジン1の回転数が維持されるため、エンジン1の回転数がしきい値を超えるような場合に、気筒休止装置14,16が正常に動作していない、すなわち、気筒休止装置14,16に異常が発生したと判定することができる。
以下、図4を参照して、本実施の形態におけるエンジンECU200で実行される制御処理について説明する。図4は、エンジンECU200で実行される制御処理を示すフローチャートである。エンジンECU200は、図4に示される制御処理を予め定められた時間が経過する毎に実行する。なお、図4に示すフローチャートに示される各ステップは、エンジン200によるソフトウェア処理によって実現されるが、その一部がエンジンECU200に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、エンジンECU200は、前提条件が成立するか否かを判定する。前提条件は、たとえば、エンジンの暖機が完了しているという条件と、エンジン1が始動してから予め定められた時間が経過しているという条件とを含む。エンジンECU200は、たとえば、エンジン1の水温がしきい値よりも高い場合に、エンジンの暖機が完了している条件が成立していると判定する。前提条件が成立していると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。
S102にて、エンジンECU200は、気筒休止の要求があるか否かを判定する。エンジンECU200は、たとえば、エンジン1の気筒休止条件が成立する場合に、気筒休止フラグをオン状態にする。エンジンECU200は、気筒休止フラグがオン状態である場合に、気筒休止の要求があると判定する。エンジン1の気筒休止条件は、たとえば、エンジン1の状態が2気筒運転が可能な予め定められた状態であるという条件を含む。予め定められた状態は、たとえば、エンジン1の一部の気筒が休止しても、要求される出力や要求トルクを発生させることができる運転状態であって、かつ、熱効率が向上する運転状態を含む。運転状態は、たとえば、エンジン回転数および負荷(吸入空気量)等の状態を含む。気筒休止の要求があると判定される場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。
S104にて、エンジンECU200は、気筒休止後のスロットル開度を設定する。エンジンECU200は、たとえば、現在のエンジン回転数が維持されるようにスロットル開度を設定する。エンジンECU200は、たとえば、エンジン回転数と気筒休止後のスロットル開度との関係を示すマップを用いて現在のエンジン回転数から気筒休止後のスロットル開度を設定する。エンジン回転数と気筒休止後のスロットル開度との関係は、たとえば、実験等によって適合される。
S106にて、エンジンECU200は、スロットル制御を実行する。エンジンECU200は、設定されたスロットル開度になるようにスロットル42を制御する。S108にて、エンジンECU200は、気筒休止制御を実行する。具体的には、エンジンECU200は、OSV14b,16を開状態にすることによってリフタ14a,16aに作動油を供給する。これにより、ロック機構がロック解除状態になることによって一部の気筒の頂部に設けられる吸気バルブおよび排気バルブの作動が抑制されて、休止状態になる。
S110にて、エンジンECU200は、しきい値aを設定する。エンジンECU200は、たとえば、現在のエンジン回転数を用いてしきい値aを設定する。しきい値aは、たとえば、現在のエンジン回転数が低い場合には、現在のエンジン回転数が高い場合よりも小さい値になるように設定される。
図5は、エンジン回転数のしきい値の設定方法を説明するための図である。エンジンECU200は、図5に示すようなマップを参照して現在のエンジン回転数に対応するしきい値aを設定する。図5に示すマップにおいて、エンジン回転数500rpm、600rpm、800rpm、1000rpm、1200rpmおよび1400rpmに対してしきい値a1〜a6がそれぞれ対応づけられている。しきい値a1〜a6は、たとえば、エンジン回転数が低くなるほど小さくなるように設定され、エンジン回転数が高くなるほど大きくなるように設定される。
図4に戻って、S112にて、エンジンECU200は、エンジン回転数がしきい値aよりも大きいか否かを判定する。エンジン回転数がしきい値aよりも大きいと判定される場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。
S114にて、エンジンECU200は、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態にする。エンジンECU200は、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態にした場合、利用者に対して気筒休止装置14,16に異常が発生した旨を通知する。異常の通知は、たとえば、音声の出力、所定の警告灯の点灯および所定の警告文を表示装置に表示のうちの少なくともいずれかによって行なわれる。
一方、エンジン回転数がしきい値a以下であると判定される場合(S112にてNO)、処理はS116に移される。
S116にて、エンジンECU200は、予め定められた時間Aが経過するか否かを判定する。エンジンECU200は、たとえば、気筒休止の要求があると判定された時点から予め定められた時間Aが経過するか否かを判定する。予め定められた時間Aは、気筒休止の要求があると判定された時点から少なくとも気筒休止装置14,16の作動が完了していると判定できる時間であって、実験等によって適合される。
予め定められた時間Aが経過すると判定される場合(S116にてYES)、処理はS118に移される。S118にて、エンジンECU200は、気筒休止装置14,16の正常フラグをオン状態にする。なお、予め定められた時間Aが経過していないと判定される場合(S116にてNO)、処理はS112に戻される。また、正常フラグは、次回に処理を実行するタイミングでオフに設定されてもよい。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態におけるエンジンECU200の動作について図6および図7を用いて説明する。図6は、正常時における気筒休止運転の状態を説明するためのタイミングチャートである。図7は、異常時における気筒休止運転の状態を説明するためのタイミングチャートである。
図6のLN1および図7のLN6は、気筒休止フラグの変化を示す。図6のLN2および図7のLN7は、実気筒運転状態(4気筒運転および2気筒運転のうちのいずれかの状態)の変化を示す。図6のLN3および図7のLN8は、スロットル開度の変化を示す。図6のLN4および図7のLN9は、エンジン回転数の変化を示す。図6のLN5は、気筒休止装置の正常フラグの変化を示す。図7のLN10は、気筒休止装置の異常フラグの変化を示す。
図6のLN1に示すように、たとえば、気筒休止が要求されていない(すなわち、気筒休止フラグがオフ)状態である場合を想定する。このとき、エンジン1は、図6のLN2に示すように、4気筒運転状態であり、図6のLN3に示すように、スロットル開度は、TH(0)で維持され、図6のLN4に示すように、エンジン回転数は、Ne(0)で維持されるものとする。
エンジン1の水温がしきい値を超えることによって暖機が完了し、かつ、エンジン1が始動してから予め定められた時間が経過している場合に、前提条件が成立していると判定され(S100にてYES)、気筒休止が要求されるか否かが判定される(S102)。
<気筒休止装置14,16が正常状態である場合>
図6のLN1に示すように、時間t(0)にて、エンジン1の運転状態が予め定められた状態になり、気筒休止条件が成立すると、気筒休止フラグがオン状態になり、気筒休止が要求されたと判定される(S102にてYES)。このとき、現在のエンジン回転数Ne(0)に基づくスロットル開度TH(1)が設定されるため(S104)、図6のLN3に示すように、スロットル開度がTH(0)から設定されたスロットル開度TH(1)になるようにスロットル制御が実行される(S106)。そして、気筒休止制御の実行によってOSV14b,16bが開状態になるように制御される(S108)。このとき、ロック機構34がロック解除状態になり、エンジン1の4気筒のうちの2気筒が休止状態になる。そのため、図6のLN2に示すように、エンジンの運転状態は、4気筒運転状態から2気筒運転状態に移行する。そして、現在のエンジン回転数Ne(0)に基づいてしきい値aが設定される(S110)。
図6のLN4に示すように、時間t(0)以降、エンジン回転数は、しきい値aよりも低いエンジン回転数Ne(0)で維持されるため(S112にてNO)、予め定められた時間が経過すると(S116にてYES)、図6のLN5に示すように、時間t(1)にて、気筒休止装置14,16の正常フラグがオン状態に設定される(S118)。
<気筒休止装置14,16が異常状態である場合>
図7のLN6に示すように、時間t(0)にて、エンジン1の運転状態が予め定められた状態になり、気筒休止条件が成立すると、気筒休止フラグがオン状態になり、気筒休止が要求されたと判定される(S102にてYES)。このとき、現在のエンジン回転数Ne(0)に基づくスロットル開度が設定されるため(S104)、図7のLN8に示すように、スロットル開度がTH(0)から設定されたスロットル開度TH(1)になるようにスロットル制御が実行される(S106)。そして、気筒休止制御の実行によってOSV14b,16bが開状態になるように制御される(S108)。このとき、気筒休止装置14,16が異常状態である場合には、エンジン1の4気筒のうちいずれの気筒も休止状態にならないため、図7のLN6に示すように、4気筒運転状態が継続される。そして、現在のエンジン回転数Ne(0)に基づいてしきい値aが設定される(S110)。
図7のLN9に示すように、時間t(0)の後であって、かつ、時間t(0)から予め定められた時間した時間t(1)の前の時間t(2)にて、エンジン回転数がしきい値Ne(1)を超えるように変化した場合(S112にてYES)、図7のLN10に示すように、気筒休止装置14,16の異常フラグがオン状態に設定される(S114)。
以上のようにして、本実施の形態に係るエンジン1によると、気筒休止の要求があると判定された後に、気筒休止装置14,16が正常に動作する場合には、エンジン回転数が維持されることになるため、エンジン回転数がしきい値を超えるような場合には、気筒休止装置14,16が正常に動作していない、すなわち、気筒休止装置14,16に異常が発生したと判定することができる。このようにすると、新たなセンサ等を設けることなく気筒休止装置14,16に異常が発生したか否かを判定することができる。したがって、製造コストの上昇を抑制しつつ気筒休止装置の異常を精度高く検出するエンジンを提供することができる。
さらに、気筒休止の要求があると判定されてから予め定められた時間が経過するまでの間の気筒休止装置14,16の動作に起因してエンジンの回転数が変化する期間において、エンジン回転数がしきい値を超えるか否かを判定することができる。そのため、気筒休止装置14,16に異常が発生しているか否かを精度高く検出することができる。
さらに、エンジン回転数が低い状態であるほど、気筒休止装置14,16に異常がある場合のエンジン回転数の変化は小さくなるため、しきい値を小さくすることによって、気筒休止装置14,16に異常が発生しているか否かを精度高く検出することができる。
以下、変形例について説明する。
上述の実施の形態では、ガスエンジンに本発明を適用した場合を一例として説明したが、エンジンとしては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であってもよく、特に、ガスエンジンに限定されるものではない。
さらに上述の実施の形態では、リフタ14a,16aとOSV14b,16bとを有する気筒休止装置14,16の構成を一例として説明したが、少なくとも気筒休止の要求に応じて気筒11の頂部に設けられるバルブを閉じ状態にすることができる構成であればよく、特に気筒休止装置14,16の構成に限定されるものではない。
さらに上述の実施の形態では、気筒休止の要求があると判定された時点から予め定められた時間が経過するまでの間にエンジン回転数が、当該時点のエンジン回転数に基づいて設定されたしきい値を超える場合には、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態に設定するものとして説明したが、気筒休止の要求があると判定された時点から予め定められた時間が経過するまでの間のエンジン回転数の上昇量がしきい値を超える場合に、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態にしてもよい。
さらに上述の実施の形態では、現在のエンジン回転数に基づいてしきい値aを設定するものとして説明したが、しきい値aは、たとえば、予め定められた値であってもよい。
さらに上述の実施の形態では、気筒休止の要求があると判定された時点から予め定められた時間が経過するまでの間にエンジン回転数が、当該時点のエンジン回転数に基づいて設定されたしきい値を超える場合には、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態に設定するものとして説明したが、以下のような動作としてもよい。
すなわち、エンジンECU200は、たとえば、予め定められた時間Aよりも短い予め定められた時間Bが経過するまでにエンジン回転数がしきい値aを超える場合には、気筒休止装置の異常フラグをオン状態に設定する。エンジンECU200は、予め定められた時間Bが経過した後であって、かつ、予め定められた時間Aが経過するまでにエンジン回転数がしきい値aを超える場合には、気筒休止装置14,16の仮異常フラグをオン状態にする。エンジンECU200は、仮異常フラグがオン状態となる通算回数が所定回数以上となる場合に、気筒休止装置14,16の異常フラグをオン状態に設定してもよい。
以下、図8を参照して、この変形例におけるエンジンECU200で実行される制御処理について説明する。図8は、変形例における、エンジンECUで実行される制御処理を示すフローチャート(その1)である。
図8のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同様の処理については同じステップ番号が付与されている。そのため、以下に説明する場合を除き、その詳細な説明は繰り返さない。
図8に示すように、S112にて、エンジン回転数がしきい値aよりも大きいと判定される場合(S112にてYES)、処理はS200に移される。
S200にて、エンジンECU200は、気筒休止の要求があると判定された時点から予め定められた時間Bが経過するか否かを判定する。予め定められた時間Bは、少なくとも予め定められた時間Aよりも短い時間であればよい。予め定められた時間Bが経過すると判定される場合(S200にてYES)、処理はS202に移される。
S202にて、エンジンECU200は、気筒休止装置14,16の仮異常判定回数をカウントアップする。エンジンECU200は、カウントアップした仮異常判定回数をメモリ等の所定の記憶領域に記憶する。
S204にて、エンジンECU200は、仮異常判定回数がしきい値b以下であるか否かを判定する。しきい値bは、たとえば、予め定められた値である。仮異常判定回数がしきい値b以下である場合には(S204にてYES)、この処理は終了される。
なお、予め定められた時間Bが経過していないと判定される場合や(S200にてNO)、仮異常判定回数がしきい値bを超える場合には(S204にてNO)、処理はS114に移され、気筒休止装置14,16の異常フラグがオン状態に設定される。
このようにすると、気筒休止の要求があると判定された後に、気筒休止装置14,16の動作が遅くなる等によりエンジン回転数がゆっくり変化するような態様で気筒休止装置14,16の異常が発生した場合には、仮異常判定回数がカウントアップされ、カウントアップされた仮異常判定回数がしきい値bを超える場合に異常フラグがオン状態に設定される。そのため、このような場合にも気筒休止装置14,16の異常を精度高く検出することができる。
さらに上述の実施の形態では、気筒休止の要求があると判定される場合に、エンジン回転数を用いて気筒休止装置14,16が異常であるか否かを判定するものとして説明したが、たとえば、気筒休止の解除要求があると判定される場合に、エンジン回転数を用いて気筒休止装置14,16が異常であるか否かを判定してもよい。
具体的には、エンジンECU200は、たとえば、気筒休止の解除要求があると判定される場合に、気筒休止の解除要求があると判定された時点から予め定められた時間が経過するまでにエンジン回転数がしきい値を下回る場合にも、気筒休止装置に異常が発生したと判定してもよい。
以下、図9を参照して、この変形例におけるエンジンECU200で実行される制御処理について説明する。図9は、変形例における、エンジンECUで実行される制御処理を示すフローチャート(その2)である。
S300にて、エンジンECU200は、前提条件が成立するか否かを判定する。前提条件は、図4のS100において説明した前提条件と同様の条件を含む。そのため、その詳細な説明は繰り返さない。
前提条件が成立していると判定される場合(S300にてYES)、処理はS302に移される。S302にて、エンジンECU200は、気筒休止の解除要求があるか否かを判定する。エンジンECU200は、たとえば、エンジン運転状態が4気筒運転を要する予め定められた状態である場合に、気筒休止の解除要求があると判定する。予め定められた状態は、たとえば、エンジン1の一部の気筒が休止すると、要求される出力や要求トルクを発生させることができない運転状態を含む。気筒休止の解除要求があると判定される場合(S302にてYES)、処理はS304に移される。
S304にて、エンジンECU200は、気筒休止解除後のスロットル開度を設定する。エンジンECU200は、たとえば、現在のエンジン1の運転状態(たとえば、エンジン回転数)が維持されるようにスロットル開度を設定する。エンジンECU200は、たとえば、エンジン回転数と気筒休止解除後のスロットル開度との関係を示すマップを用いて現在のエンジン回転数から気筒休止解除後のスロットル開度を設定する。エンジン回転数と気筒休止解除後のスロットル開度との関係は、たとえば、実験等によって適合される。
S306にて、エンジンECU200は、スロットル制御を実行する。エンジンECU200は、設定されたスロットル開度になるようにスロットルを制御する。S308にて、エンジンECU200は、気筒休止解除制御を実行する。具体的には、エンジンECU200は、OSV14b,16bを閉状態にすることによってリフタ14a,16aに対する作動油の供給を停止する。これによりロック機構がロック状態になることによって一部の気筒の頂部に設けられる吸気バルブおよび排気バルブの作動が再開されて、作動状態になる。気筒休止解除制御の実行によって2気筒運転から4気筒運転へと切り換えられる。
S310にて、エンジンECU200は、しきい値cを設定する。エンジンECU200は、たとえば、現在のエンジン回転数を用いてしきい値cを設定する。しきい値cは、たとえば、現在のエンジン回転数が低い場合には、現在のエンジン回転数が高い場合よりも大きい値になるように設定される。
S312にて、エンジンECU200は、エンジン回転数がしきい値cよりも小さいか否かを判定する。エンジン回転数がしきい値cよりも小さいと判定される場合(S312にてYES)、処理はS314に移される。S314にて、エンジンECU200は、気筒休止装置の異常フラグをオン状態にする。
一方、エンジン回転数がしきい値c以上であると判定される場合(S312にてNO)、処理はS316に移される。
S316にて、エンジンECU200は、予め定められた時間Cが経過するか否かを判定する。エンジンECU200は、たとえば、気筒休止の解除要求があると判定された時点から予め定められた時間Cが経過するか否かを判定する。S316にて、エンジンECU200は、気筒休止装置の正常フラグをオン状態にする。予め定められた時間Cは、気筒休止の解除要求があると判定された時点から少なくとも気筒休止装置14,16の作動が停止していると判定できる時間であって、実験等によって適合される。予め定められた時間Cが経過すると判定される場合(S316にてYES)、処理はS318に移される。S318にて、エンジンECU200は、気筒休止装置14,16の正常フラグをオン状態にする。なお、予め定められた時間Cが経過していないと判定される場合(S316にてNO)、処理はS312に戻される。
このようにしても、気筒休止の解除要求があると判定された後に、気筒休止装置14,16が正常に動作する場合には、エンジン回転数が維持されることになるため、エンジン回転数がしきい値cを下回るような場合には、気筒休止装置14,16が正常に動作していない、すなわち、気筒休止装置14,16に異常が発生したと判定することができる。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 エンジン、2 吸気システム、4 排気システム、10 エンジン本体、11 気筒、12 点火コイル、14,16 気筒休止装置、14a,16a リフタ、14b,16b OSV、20 オイルポンプ、22 カム、23 カムシャフト、24 バルブ、24a 傘部、24b ステム部、25 吸気側開口部、26 ロッカーアーム、28 バルブスプリング、30 プッシュロッド、32 アウター、32a,36b 貫通穴、34 ロック機構、34a,34b ロックピン、34c バネ部材、36 インナー、36a 凹部、38 スプリング、40 インテークマニホールド、42 スロットル、44 第1燃料供給装置、46 第2燃料供給装置、48 吸気通路、50 エアクリーナ、54 レギュレータ、56 ソレノイドバルブ、70 エキゾーストマニホールド、72 排気通路、74 排気浄化装置、76 マフラ、100 吸気温センサ、102 吸気圧センサ、104 水温センサ、106 クランク角センサ、108 カム角センサ、110 Oセンサ。

Claims (3)

  1. 複数の気筒と、
    前記複数の気筒のうちのいずれか一部の気筒の頂部に設けられるバルブを閉じ状態にして前記一部の気筒を休止させる気筒休止装置と、
    エンジンの運転中に予め定められた条件が成立する場合に、前記気筒休止装置を動作させるとともに、前記気筒休止装置の動作に起因して前記エンジンの回転数が変化しないように前記エンジンの吸入空気量を予め定められた量だけ増加させる制御を実行する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記予め定められた条件が成立した後に、前記エンジンの回転数がしきい値を超える場合に、前記気筒休止装置に異常が発生したと判定する、エンジン。
  2. 前記制御装置は、前記予め定められた条件が成立してから予め定められた時間が経過するまでの間に前記エンジンの回転数が前記しきい値を超える場合に、前記気筒休止装置に異常が発生したと判定する、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記制御装置は、前記エンジンの回転数が低くなるほど前記しきい値が小さくなるように前記しきい値を設定する、請求項1または2に記載のエンジン。
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