JP2019119231A - 駐車制御方法及び駐車制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、本発明に係る駐車制御装置を、駐車制御システムに適用した場合を例にして説明する。駐車制御装置は、車載装置と情報の授受が可能な可搬の操作端末(スマートフォン、PDA:Personal Digital Assistantなどの機器)に適用してもよい。また、本発明に係る駐車制御方法は後述する駐車制御装置において使用できる。
出力装置30は、ディスプレイ31を含む。出力装置30は、駐車制御情報をドライバに伝える。本実施形態のディスプレイ31は、入力機能及び出力機能を備えるタッチパネル型のディスプレイである。ディスプレイ31が入力機能を備える場合には、ディスプレイ31が入力装置20として機能する。操作端末5から入力された操作指令に基づいて車両が制御されている場合であっても、乗員が入力装置20を介して緊急停止などの操作指令を入力できる。
本実施形態のディスプレイ31は、感圧センサを含み、入力操作による押圧力を検出する。
本実施形態の駐車制御プログラムでは、ユーザが目標駐車位置を任意に選択してもよいし、駐車制御装置100又は駐車設備側が目標駐車位置を自動的に設定してもよい。
制御装置10は、操作者Mの位置を取得する。操作者Mの位置は、操作者がジェスチャ入力をする際に、操作者を特定する情報として用いられる。
操作者Mの位置は、車両Vの移動面における位置の情報を含む。操作者Mの位置は、高さ位置の情報を含む。操作者Mの位置は、車両Vに設けられたセンサからのセンサ信号に基づいて検出してもよいし、操作者Mが所持する操作端末5の位置を検出し、操作端末5の位置に基づいて操作者Mの位置を算出してもよい。操作端末5は、所定の位置に備え付けられていてもよいし、操作者Mが所持してもよい。操作端末5が所定の位置に備え付けられている場合には、操作端末5の配置位置に操作者Mが移動し、操作端末5を使用する。これらの場合は、操作端末5の位置を操作者Mの位置とすることができる。
図3Aに示すように、車両Vに設けられた複数の測距装置2の検出結果、カメラ1の撮像画像に基づいて物体を検出する。測距装置2は、レーダー装置の受信信号に基づいて物体の存否、物体の位置、物体の大きさ、物体までの距離を検出する。各カメラ1a〜1dの撮像画像に基づいて物体の存否、物体の位置、物体の大きさ、物体までの距離を検出する。なお、物体の検出は、カメラ1a〜1dによるモーションステレオの技術を用いて行ってもよい。この検出結果は、駐車スペースが空いているか否か(駐車状態であるか否か)の判断に用いられる。
図4は、本実施形態に係る駐車制御システム1000が実行する駐車制御処理の制御手順を示すフローチャートである。駐車制御処理の開始のトリガは、特に限定されず、駐車制御装置100の起動スイッチが操作されたことをトリガとしてもよい。
ステップ210において、制御装置10は、入力操作の特徴量を取得する。入力操作の特徴量とは、(1)接触操作時における押圧力、(2)接触操作時における操作速度、(3)接触操作時における接触箇所数、(4)接触操作時において使用する指、(5)操作端末のシェイク操作時における移動情報、(6)ジェスチャ入力時における動きの情報を含む。
本実施形態では、入力操作の特徴量に基づいて操作者Mの意思の強さを判断し、操作者Mの意思が強いほど(強いと判断されるほど)、車両挙動の制御値を高く算出する(車両挙動を高める高い値を算出する)。これにより、操作者Mの意思の強さに応じた制御値で車両挙動の大きさを制御できる。
制御装置10は、接触操作における押圧力を入力操作の特徴量として取得する。接触操作における押圧力は、操作端末5のディスプレイ53において検出される。検出された押圧力の情報は通信装置51から送出される。制御装置10は通信装置21を介して入力操作の特徴量として押圧力の情報を取得する。
制御装置10は、接触操作における操作速度を入力操作の特徴量として取得する。接触操作における操作速度は、操作端末5のディスプレイ53において検出される。検出された操作速度の情報は通信装置51から送出される。制御装置10は通信装置21を介して入力操作の特徴量として操作速度の情報を取得する。
また、制御装置10は、操作距離(スライドタッチした距離)が長いほど、操作者Mの車両挙動を高める意思が高いと判断する。図7においては、横方向のスライドタッチを例に説明したが、縦方向、斜め方向、円弧状、円状(回転操作)、渦巻き状のスライドタッチであってもよい。
本実施形態によれば、操作者Mが接触操作をするときのスライド操作の距離が長いほど、操作者Mの意思が強いと判断して、車両挙動の制御値を高く算出する。これにより、操作者Mの意思の強さに応じた制御値で車両挙動の大きさを制御できる。
制御装置10は、接触操作における接触箇所数を入力操作の特徴量として取得する。接触操作における接触箇所数は、操作端末5のディスプレイ53において検出される。検出された接触箇所数の情報は通信装置51から送出される。制御装置10は通信装置21を介して入力操作の特徴量として接触箇所数の情報を取得する。
制御装置10は、接触操作を行う指の種類(識別情報)を入力操作の特徴量として取得する。接触操作における指の種類は、操作端末5のディスプレイ53において検出される。操作端末5は予め各指の指紋と、各指の識別情報を対応づけて記憶する。指の認証を行う撮像部にタッチした指の指紋の特徴から指の種類を特定する。指の種類は親指、人差し指、中指などの識別でもよいし、予め対応づけられた符号(識別番号)であってもよい。検出された指の種類を特定する識別情報は通信装置51から送出される。制御装置10は通信装置21を介して入力操作の特徴量として指の種類の識別情報を取得する。
操作端末5そのものの位置を変化させる動作を、入力操作と定義する操作端末5がある。操作端末5を移動させること又はシェイク(振る)することが入力操作となる。この種の操作端末5は、加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロセンサなどのモーションセンサを内蔵し、操作端末5の移動情報として、移動量、移動回数、移動速度、移動周期(シェイク速度)、移動方向を検出し、この検出結果に基づく入力情報を受け付ける。
制御装置10は、操作端末5の移動量、移動回数、移動速度、移動周期(シェイク速度)、移動方向を含む移動情報を入力操作の特徴量として取得する。検出された移動情報は通信装置51から送出される。制御装置10は通信装置21を介して入力操作の特徴量として操作端末5の移動情報を取得する。
操作者Mがジェスチャ(動作)をすることを、入力操作と定義する操作端末5がある。操作者Mのジェスチャは、操作端末5のカメラで撮像してもよいし、車載のカメラ1で撮像してもよい。操作端末5のカメラを用いる場合には、操作者M自身の撮像画像を制御装置10に送出する。制御装置10は、先述した手法により操作者Mの存在する位置を特定し、操作者Mを撮像できる車載のカメラ1a〜1dを選択し、選択されたカメラ1a〜1dの撮像画像を取得する。カメラ1の撮像画像は、図中XY座標上に操作者Mの姿態を経時的に記録する。操作者Mの姿態の経時的な画像の変化から操作者Mのジェスチャを抽出できる。操作者Mのジェスチャ操作としては、片手を振る、両手を振る、両手を下げる、両手を上げる、両手を頭上で合わせる、両手をクロスさせる、頭を振る、足を蹴り上げる、ジャンプするなどの行為を例示できる。各ジェスチャは、予め、許可内容、要求内容、制御内容などと対応づけて操作端末5又は制御装置10に記憶される。なお、カメラ(操作端末5のカメラ又は車載されたカメラ1a〜1d)のブレ量をジェスチャの大きさとしてもよい。
具体的には、(1)接触操作時における押圧力が高いほど、車両挙動を高める要求が強い、(2)接触操作時における操作速度が高いほど、車両挙動を高める要求が強い、(3)接触操作時における接触箇所数が多いほど、車両挙動を高める要求が強い、(4)接触操作時において使用する指に応じて予め対応づけた特徴量が高いほど、車両挙動を高める要求が強い、(5)操作端末のシェイク操作時における移動情報の値が高いほど、車両挙動を高める要求が強い、(6)ジェスチャ入力時における動きの情報の値が高いほど、車両挙動を高める要求が強いと判断できる。
リモート操作をする操作者Mの入力操作により制御される車両挙動は、車速、加速度、操舵速度の何れか一つ以上である。車速のみならず、加速度についても同時に制御可能である。制御値は、車両の速度、車両の加速度、又は車両の操舵速度の目標値としてもよいし、上限値としてもよい。操作者Mの意思の強さに応じて、リモート駐車時における車両の速度、車両の加速度、又は車両の操舵速度を高めた駐車制御、又は高速、高加速、転舵速度が高い駐車制御を実行できる。
本実施形態の駐車制御装置100は、車両V1が駐車経路に沿って移動するように、制御命令に従い、車両コントローラ70を介して駆動システム40の動作を制御する。駐車制御装置100は、計算された駐車経路に車両V1の走行軌跡が一致するように操舵装置が備える操舵角センサ50の出力値をフィードバックしながらEPSモータなどの車両V1の駆動システム40への指令信号を演算し、この指令信号を駆動システム40又は駆動システム40を制御する車両コントローラ70へ送出する。
以下、第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る駐車制御システム1000の構成は、第1実施形態の駐車制御システム1000の構成と共通する。第2実施形態に係る駐車制御システム1000の処理は、図4に示す第1実施形態の駐車制御システム1000の処理と共通する。
第2実施形態は、入力情報の判断手法及び制御値の算出手法において第1実施形態と異なる。ここでは、異なる点を中心に説明し、共通する点については第1実施形態における記載をここに援用する。
本実施形態の駐車制御装置100は、車両の外の操作者が入力した入力情報から入力操作における特徴量を抽出し、特徴量に基づいて操作者の不安度を判断し、不安度に基づいて制御命令における車両の制御値を算出させる。これにより、操作者の意思を反映させた駐車制御を実行させることができる。
リモート操作により車両を操作する操作者Mが、自身の操作に不安を感じている場合には、入力操作にばらつきが生じ、入力情報に含まれる特徴量に影響を与えるという知見が実験等により得られた。
本実施形態における入力操作の「特徴量」は、第1実施形態と同様であり、(1)接触操作時における押圧力、(2)接触操作時における操作速度、特徴量の内容及びその取得手法については、第1実施形態と共通する。
以下、特徴量の分散度の具体例を説明する。
(1)押圧力の分散度は、操作者Mが操作端末5を押圧するときの力のばらつきである。押圧力の分散度は、A.経時的に観察される押圧の分散値、B.押圧操作をするときの圧力の分散値、C.押圧操作における押圧力の代表値からのずれに関する分散値を少なくとも含む。代表値は、平均値、中央値、最頻値を含む(代表値は、平均値、中央値、最頻値を含む。以下同じ)。
図18(b)は、上記Bの押圧操作をするときの圧力の分散値Vpの一例を示す。同図のグラフは、複数回の押圧の入力に対する頻度をプロットしたものである。分散値Vpの値が大きいほど、分散度は大きいと判断される。
図18(c)は、上記Cの押圧操作における押圧力の代表値からのずれに関する分散値Daの一例を示す。同図のグラフは、標準的な押圧力Mnに対する実際の押圧力の分散値Da1,Da2を示す。分散値Da1,Da2の値が大きいほど、分散度は大きいと判断される。
図19は、特徴量の分散度に不安度を対応づけた対応関係の一例である。図19に示すように、制御装置10は、分散度が高いほど操作者Mの不安度は高いと判断する。制御装置10は、操作者Mの不安度が強いほど(不安が強いと判断されるほど)、車両挙動の制御値を低く算出する(車両挙動を抑制する値を算出する)。これにより、操作者Mの不安の強さに応じた制御値で車両挙動の大きさを制御できる。
100…駐車制御装置
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
132…記憶装置
133…地図情報
134…駐車場情報
135…物体情報
20…入力装置
21…通信装置
211…アンテナ
30…出力装置
31…ディスプレイ
1a〜1d…カメラ
2…測距装置
3…情報サーバ
31…通信装置
32…記憶装置
33…地図情報
34…駐車場情報
35…物体情報
5…操作端末
51…通信装置
511…アンテナ
52…入力装置
53…ディスプレイ
200…車載装置
40…駆動システム
50…操舵角センサ
60…車速センサ
70…車両コントローラ
80…報知装置
V…車両
VA…第1領域,視認領域
BA…第2領域,死角領域
Claims (13)
- 車両の外の操作者により入力された入力情報に基づき、目標駐車スペースに車両を移動させる制御命令を前記車両の制御装置に実行させる駐車制御方法であって、
前記入力情報から入力操作における特徴量を取得し、
前記特徴量に基づいて前記操作者の車両挙動を高める意思の強さを判断し、
前記意思の強さに基づいて、前記制御命令における前記車両挙動の制御値を算出する駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としての接触操作における押圧力であり、
前記押圧力が高いほど、前記意思の強さが大きいと判断し、前記制御値を高く算出する請求項1に記載の駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としての接触操作における操作速度であり、
前記操作速度が高いほど、前記意思の強さが大きいと判断し、前記制御値を高く算出する請求項1又は2に記載の駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としての接触操作における接触箇所数であり、
前記接触箇所数が高いほど、前記意思の強さが大きいと判断し、前記制御値を高く算出する請求項1〜3の何れか一項に記載の駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としての接触操作を行う指の種類に対応づけられ、
第1の指による操作の第1特徴量は、第2の指による操作の第2特徴量よりも大きく設定され、
前記第1の指による操作による前記意思の強さは、前記第2の指による操作よる前記意思の強さよりも相対的に大きいと判断し、
前記第1の指による操作である設定される前記制御値は、前記第2の指による操作である場合に設定される前記制御値を高く算出する請求項1〜4の何れか一項に記載の駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としての前記操作者が動かす操作端末の移動情報であり、
前記操作端末の移動情報の値が高いほど、前記意思の強さが大きいと判断して、前記制御値を高く算出する請求項1に記載の駐車制御方法。 - 前記特徴量は、前記入力操作としてのジェスチャ操作における動きの情報であり、
前記動きの情報の値が大きいほど、前記意思の強さが大きいと判断して、前記制御値を高く算出する請求項1に駐車制御方法。 - 前記特徴量に基づいて前記操作者の不安度を判断し、
前記不安度の高さに基づいて、前記制御命令における車両挙動を抑制する請求項1〜7の何れか一項に記載の駐車制御方法。 - 前記入力情報から取得した前記特徴量の分散度を算出し、
前記分散度が高いほど、前記不安度が高いと判断して、前記制御値を低く算出する請求項8に記載の駐車制御方法。 - 前記制御値は、前記車両の速度である請求項1〜9の何れか一項に記載の駐車制御方法。
- 前記制御値は、前記車両の加減速度である請求項1〜10の何れか一項に記載の駐車制御方法。
- 前記制御値は、前記車両の操舵速度である請求項1〜11の何れか一項に記載の駐車制御方法。
- 車両の外部の操作者により入力された入力情報に基づき、目標駐車スペースに車両を移動させる制御命令を前記車両に実行させる制御装置を備える駐車制御装置であって、
前記制御装置は、
前記入力情報から入力操作における特徴量を取得し、
前記特徴量に基づいて前記操作者の車両挙動を高める意思の強さを判断し、
前記意思の強さに基づいて、前記制御命令における前記車両の制御値を高く算出する駐車制御装置。
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