JP2019117713A - 筐体の取付構造、照明器具及び電気機器 - Google Patents

筐体の取付構造、照明器具及び電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】外観上視認される部分を小型化又は簡略化させるのに有利な筐体の取付構造を提供する。【解決手段】筐体20の取付構造30は、通電性の材料を含む筐体20を被取付部に取り付ける構造であり、一方の端部が被取付部の側に固定され、他方の端部が筐体20に形成されている貫通孔20cを貫通する通電性の軸部材31,32と、軸部材31,32が貫通し、筐体20の内側に接触する環状のパッキン34と、軸部材32の外周に固定され、パッキン34と接触する環状の支持部32bと、軸部材31,32が貫通し、筐体20の外側に接触する座金36と、座金36に接触し、軸部材32に連接するナット38とを有する。座金36は、筐体20の通電性の部分20aに接触する突起部36aを有する。【選択図】図3

Description

本開示は、筐体の取付構造、照明器具及び電気機器に関する。
従来、電気機器の一例として、建物等の壁部に設置される照明器具がある。このような照明器具は、一般に、壁部に固定されるフランジ部を有する。フランジ部は、照明器具本体を支持する筐体を有する。筐体の内側には、照明器具本体と壁部内部との間で接続される電気配線が配設されている。
電気配線からの漏電に起因した感電を避けるために、照明器具の各部には、予めアース線が配設されている。また、屋外に設置される照明器具は、筐体の内側に水等が進入しづらくなるように、防水構造を要する。これに対して、特許文献1は、防水パッキンと短絡手段とを有する締結構造を開示している。この構造を用いて照明器具を壁部に設置することで、例えば、アース線の配設数を減らしたり、筐体の内側への水等の進入を抑えたりすることができる可能性がある。
特開2001−238314号公報
例えば、防水機能を向上させるために、筐体に予め形成されている貫通孔に合わせて設置されたパッキンの大きさを、より大きくすることが考えられる。ここで、特許文献1に開示されている構造では、防水パッキンと、防水パッキンをフランジ側に押し付けるワッシャとが、ナット側、すなわち、外部から視認可能な側にある。そのため、防水パッキンをより大きくすると、ワッシャの大きさもより大きくなり、外部から見ると目立つ存在となる。特に照明器具は、電気機器の中でも外観が重要視されるため、当該構造を照明器具に適用したことで、外観上、筐体の取付構造が目立つものとなるのは望ましくない。
本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、外観上視認される部分を小型化又は簡略化させるのに有利な筐体の取付構造、照明器具及び電気機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示の態様に係る筐体の取付構造は、通電性の材料を含む筐体を被取付部に取り付ける構造であって、一方の端部が被取付部の側に固定され、他方の端部が筐体に形成されている貫通孔を貫通する通電性の軸部材と、軸部材が貫通し、筐体の内側に接触する環状のパッキンと、軸部材の外周に固定され、パッキンと接触する環状の支持部と、軸部材が貫通し、筐体の外側に接触する座金と、座金に接触し、軸部材に連接するナットと、を有し、座金は、筐体の通電性の部分に接触する突起部を有する。
また、本開示の態様に係る照明器具は、光源と、光源を含む照明器具本体と、通電性の材料を含み、照明器具本体を支持する筐体と、筐体を取り付ける被取付部と、上記の筐体の取付構造と、を有する。
また、本開示の態様に係る電気機器は、通電性の材料を含む筐体と、筐体を取り付ける被取付部と、上記の筐体の取付構造と、を有する。
本開示によれば、外観上視認される部分を小型化又は簡略化させるのに有利な筐体の取付構造、照明器具及び電気機器を提供することができる。
本開示の実施形態に係る照明器具の構成を示す図である。 本開示の実施形態におけるフランジ部の構成を示す図である。 本開示の実施形態に係る筐体の取付構造を示す図である。 本開示の他の実施形態に係る筐体の取付構造を示す図である。 本開示の他の実施形態に係る筐体の取付構造を示す図である。
以下、各実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明では、鉛直方向をZ方向と規定する。また、Z方向に対して垂直となる平面内で互いに垂直となる2方向をX方向及びY方向と規定する。特に、Y方向は、以下で例示する照明器具が設置される壁面に沿った方向となる。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る筐体の取付構造、及び、それを備える照明器具について説明する。以下、本実施形態に係る照明器具として、屋外に設置されるものを例示する。
図1は、本実施形態に係る照明器具10の構成を示す側面図である。照明器具10は、例えば、光源11からの照射光がおおよそZ方向に向くように、建物等の壁部100に設置される。照明器具10は、光源11と、照明器具本体12と、継ぎ手13と、支持アーム14と、フランジ部15とを備える。
光源11は、例えば、LED(発光ダイオード)電球や水銀ランプである。照明器具本体12は、光源11を接続するソケット16を含み、光源11を点灯させる。照明器具本体12は、風雨から光源11を保護するために、光源11の側面側を覆うフード17を備える。継ぎ手13は、照明器具本体12と支持アーム14とを接続する。継ぎ手13の一端は、照明器具本体12にある回転機構18の一端と接続される。継ぎ手13の他端は、フランジ部15に接続される。回転機構18は、支持アーム14に対する照明器具本体12の姿勢を可変とする。照明器具本体12の姿勢を支持アーム14に対して変化させることで、照射方向の角度を変化させることができる。支持アーム14は、照明器具本体12をフランジ部15側から支持する。支持アーム14は、例えば、金属製の円管である。ソケット16に接続する電気配線19は、照明器具本体12側から支持アーム14の内部を通じてフランジ部15側に配設され、壁部100の内部に引き込まれる。なお、万が一の漏電に備え、例えば支持アーム14の内側には、アース線90が接続されていることが望ましい(図2(b)参照)。
図2は、フランジ部15の構成を示す図である。図2(a)は、図1のIIA−IIA断面に相当する。具体的には、図2(a)は、フランジ部15をX方向に沿って照明器具本体12側から見た平面図である。図2(b)は、図2(a)のIIB−IIB断面に相当する。具体的には、図2(b)は、フランジ部15の平面中心を通るように、フランジ部15、及び、支持アーム14の一部等を切断した図である。
フランジ部15は、支持アーム14を介して照明器具10を壁部100に取り付けるためのユニットである。フランジ部15は、筐体20と、取付板22と、筐体20の取付構造30とを有する。
筐体20は、被取付部である壁部100に面する側が開放された、通電性の材料で構成された部分を含む筐体である。ここで、通電性の材料とは、一般的な金属材、例えばステンレス材等の材料を示す。筐体20は、平板20aと、側板20bとを含む。本実施形態では、平板20a及び側板20bが、通電性を有する材料で構成されているものとする。
平板20aは、壁部100に対向し、かつ、支持アーム14が連接される。平板20aの形状は、図2(a)に示すように、筐体20の重心位置P0を基準として、半径R1の円形である。ただし、平板20aの形状は、矩形又はその他異形であっても構わない。側板20bの形状は、X方向に沿った幅W1を有する円筒である。平板20aと支持アーム14との接続方法は、特に限定するものではないが、強度や防水性を考慮し、溶接とすることが望ましい。
また、平板20aには、取付構造30の一部が貫通する複数の貫通孔20c(図3参照)を有する。貫通孔20cは、例えば、図2(a)に示すように、重心位置P0を基準として、半径R2の距離で、かつ、等間隔に、4つ形成されている。ただし、半径R2の値や貫通孔20cの設置数などは、適宜変更可能である。
さらに、平板20a及び側板20bの外部に面する側の表面には塗装が施されている。以下、平板20a及び側板20b上の塗装部分を、塗料層20dと表記する(図3及び図4参照)。また、塗料層20dの厚さをT1と表記する。なお、支持アーム14の外部に面する側の表面にも、同様の塗装が施されていてもよい。
取付板22は、フランジ部15を壁部100に固定させるために、筐体20を取り付ける被取付部である。取付板22は、筐体20に内包される形状を有する。平板20aが円形であるので、取付板22も円板とし得る。取付板22を構成する材料は、通電性を有する金属である。また、取付板22は、例えば、以下のような3種類の貫通孔を有する。
第1の貫通孔は、不図示であるが、取付板22の固定用として、壁部100側からねじの先端部が突出するボルト102を貫通させる。取付板22は、一例として、このような第1の貫通孔を、重心位置P0を基準としてY方向に対称に2つ有する。作業者が、第1の貫通孔にボルト102を貫通させた後、ナット104等を用いて締結することで、取付板22が壁部100側に取り付けられる。
第2の貫通孔は、不図示であるが、筐体20の固定用として、取付構造30の一部を貫通させる。上記のとおり、筐体20の平板20aには、同様に取付構造30の一部を貫通させる4つの貫通孔20cが形成されている。それに伴い、第2の貫通孔も、これらの貫通孔20cに対応する位置、すなわち、重心位置P0を基準として、半径R2の距離で、かつ、等間隔に、4つ形成されている。
第3の貫通孔22aは、電気配線19をフランジ部15側から壁部100側へ貫通させる。第3の貫通孔22aは、例えば、取付板22の中央部に形成される。
図3は、取付構造30の構成を示す断面図である。図3(a)には、各構成要素を組み合わせる前の取付構造30が示されている。図3(b)には、各構成要素を組み合わせた後の取付構造30が示されている。本実施形態では、取付構造30は、図2(a)に示すように4つ存在し、すべての取付構造30の構成は、同一である。そこで、以下、1つの取付構造30について例示する。
取付構造30は、取付板22に筐体20を取り付けるための構造である。取付構造30は、ボルト31と、中間部材32と、パッキン34と、座金36と、ナット38とを含む。図2(b)及び図3の各図に示すように、筐体20の内側では、ボルト31の軸方向に壁部100側から貫通孔20cに向かって、ボルト31、中間部材32、パッキン34の順に並ぶ。一方、筐体20の外側では、ボルト31の軸方向に外部から貫通孔20cに向かって、ナット38、座金36の順に並ぶ。
ボルト31は、取付板22に形成されている上記の第2の貫通孔に支持されている。ボルト31のねじ部の長さは、筐体20の側板20bの幅W1と同程度である。ボルト31のねじ部は、壁部100側から第2の貫通孔に挿入される。ボルト31の頭部は、図2(b)に示すように、壁部100側から取付板22に接触する。したがって、ボルト31が取付板22に支持されている状態では、ボルト31のねじ部は、取付板22から平板20aに向かって立設された姿勢となる。
中間部材32は、ボルト31と、ボルト31に対して最終的な締結に用いられるナット38との間に介在する部材である。すなわち、本実施形態では、ボルト31とナット38とは、互いに接触しない。中間部材32を構成する材料は、通電性を有する金属である。中間部材32は、本体部32aと、支持部32bとを含む。
本体部32aは、ボルト31に係合する雌ねじ部32cと、ナット38に係合する雄ねじ部32dとを有する。本体部32aの形状は、図3の各図に示すように、全体的に円筒形である。この場合、雌ねじ部32cは、本体部32aの内壁側に形成される。一方、雄ねじ部32dは、本体部32aの外壁側に形成される。貫通孔20cの直径D1は、本体部32aの雄ねじ部32d部が形成されている部分の径D2よりも大きい。本体部32aの大きさの一例として、ボルト31のサイズがJIS規格及びISO規格に準拠するM4である場合、雄ねじ部32dのサイズをM6とし得る。
なお、本体部32aの形状は、小型化の観点から、例示のように円筒形とすることが望ましいが、必ずしも円筒形とする必要はない。例えば、本体部32aの形状を全体的に円柱形として、一方の先端部に雌ねじ部を形成し、他方の先端部に雄ねじ部を形成するものとしてもよい。
支持部32bは、図3の各図に示すように、本体部32aの外周領域にパッキン34を取り付けたときに、パッキン34の一部と接触し、ボルト31設置側へのパッキン34の移動を規制する。支持部32bの形状は、環状である。支持部32bは、本体部32aの外周に接続、又は、一体化されている。支持部32bの外周端は、パッキン34の外径よりも大きいことが望ましい。さらに、支持部32bの外周端は、パッキン34の挿入側に向かって傾斜していることが望ましい。これにより、ナット38の締結によってパッキン34が平板20aから押されたとき、パッキン34のボルト31設置側への移動規制の確実性を向上させることができる。
パッキン34は、貫通孔20cを通じた筐体20の外側から内側への水等の進入を抑える。パッキン34は、例えば、ゴム等の弾性部材で構成される。パッキン34の形状は、環状である。パッキン34の大きさとして、水等の進入を抑止する観点から、パッキン34の外径D3は、少なくとも、貫通孔20cの直径D1よりも大きい。また、パッキン34の内径D4は、本体部32aの雄ねじ部32d部が形成されている部分の径D2と同等である。
座金36は、一方の面が平板20a上の塗料層20dと接触し、他方の面がナット38と接触する。座金36の内径D5は、本体部32aの雄ねじ部32d部が形成されている部分の径D2よりも大きい。また、座金36は、平板20aに対向する側の面に、突起部36aを有する。突起部36aは、例えば、複数の歯状部の集合である。突起部36aの根元から先端までの高さH1の寸法は、塗料層20dの厚さT1の寸法よりも長い。
ナット38は、上記のとおり、中間部材32の雄ねじ部32dに係合する。ナット38は、外観上、又は、腐食等の抑止の観点から、いわゆる袋ナットであることが望ましい。
さらに、照明器具10は、フランジ部15を壁部100に取り付ける際に、取付板22と壁部100との間に介在させるパッキンシート26を有する。パッキンシート26は、筐体20と壁部100との間の隙間を通じた筐体20の外側から内側への水等の進入を抑える。パッキンシート26は、例えば、ゴム等の弾性部材で構成される。パッキンシート26の外径は、筐体20の側板20bの外径よりも大きい。パッキンシート26は、例えば、以下のような3種類の貫通孔を有する。
第1の貫通孔26aは、パッキンシート26と取付板22とが重ね合わされているときに、取付板22に支持されている複数のボルト31の頭部を収容する。このように、第1の貫通孔26aがボルト31の頭部を収容可能とするために、パッキンシート26の厚さT2は、フランジ部15を壁部100に取り付けた際の潰れ代を考慮した上で、ボルト31の頭部の高さよりも大きいことが望ましい。
第2の貫通孔は、不図示であるが、取付板22の固定用として、壁部100側からねじの先端部が突出するボルト102を貫通させる。そのため、第2の貫通孔は、パッキンシート26上に取付板22が接触しているときに、取付板22の第1の貫通孔に隣り合う位置に形成される。
第3の貫通孔26bは、取付板22の第3の貫通孔22aを貫通してきた電気配線19を、さらに壁部100側へ貫通させる。そのため、第3の貫通孔26bは、パッキンシート26上に取付板22が接触しているときに第3の貫通孔22aに隣り合う位置に形成される。
次に、筐体20の取付構造30を用いた照明器具10の設置について説明する。なお、照明器具10のうち、筐体20から支持アーム14を介して接続されている照明器具本体12までの各構成要素は、すでに組み立てられているものとする。
まず、作業者は、取付板22に複数のボルト31を支持させておく。次に、作業者は、壁部100の適切な位置に、壁部100の壁面と取付板22との間にパッキンシート26を挟んだ状態で、取付板22を壁部100に取り付ける。このとき、作業者は、壁部100から突出しているボルト102を、パッキンシート26の第2の貫通孔と、取付板22の第1の貫通孔とを貫通させ、ナット104等を用いて締結させる。これにより、取付板22が壁部100に取り付けられ、取付構造30の一部である複数のボルト31が取付板22側から突出している状態となる。
次に、作業者は、複数のボルト31のそれぞれに、取付構造30の一部である中間部材32を取り付ける。このとき、作業者は、ボルト31に中間部材32の雌ねじ部32cを係合させる。ここで、ボルト31に対して雌ねじ部32cを係合させる量は、最終的に筐体20を壁部100に取り付けたときに、筐体20の側板20bの端部とパッキンシート26とが水等の進入を抑止できる程度に密に接触する量とする。また、最終的に筐体20を壁部100に取り付けたときには、筐体20が許容範囲以上の変形を生じさせることがないようにすることが望ましい。
次に、作業者は、パッキン34の貫通孔に中間部材32の本体部32aを貫通させることで、中間部材32にパッキン34を支持させる。なお、この段階でパッキン34を中間部材32に支持させるのではなく、ボルト31に取り付ける前の中間部材32に予め支持させておくものとしてもよい。
次に、作業者は、すべての中間部材32の本体部32aの一部を、筐体20に形成されている複数の貫通孔20cのそれぞれに貫通させることで、取付板22に対して筐体20を仮設置する。
次に、作業者は、複数の貫通孔20cから突出している中間部材32の本体部32aのそれぞれに座金36の貫通孔が貫通するように座金36を引っ掛けた状態で、ナット38を本体部32aに係合させる。そして、作業者は、すべてのナット38を締め付けることで、筐体20が取付板22に対して強固に取り付けられる。これにより、照明器具10の壁部100への設置が完了する。
次に、図3(b)を参照して、筐体20が取付板22に取り付けられたときの取付構造30の状態を説明する。
まず、ナット38の締め付けが進むと、筐体20の平板20aは、座金36を介して、徐々に取付板22の側に向けて押される。その後、平板20aがパッキン34に接触し、さらにパッキン34が中間部材32の支持部32bに接触することで、パッキン34は、平板20aと支持部32bとに挟まれ、双方の側から押圧される。その結果、ナット38の締結後は、パッキン34は、変形を伴いながら、平板20aと支持部32bとの双方に密に接触する。
一方、ナット38の締め付けに合わせて、座金36は、平板20aを押していく。締め付け当初は、座金36に形成されている突起部36aは、平板20a上の塗料層20dに接触している。しかし、さらにナット38の締め付けが進むと、平板20aは、中間部材32の支持部32bにより移動が規制され、限界位置で止まる。そのため、突起部36aは、徐々に塗料層20dを突き進み、最終的に、塗料層20dを貫通して、平板20a、すなわち通電性の部分に突き当たる。一般に、塗料層20dを構成する塗料は、絶縁性を有する。しかし、座金36の突起部36aが塗料層20dを貫通することで、座金36と平板20aとは、電気的に導通する。
次に、筐体20の取付構造30及び照明器具10の効果について説明する。
まず、本実施形態に係る筐体20の取付構造30は、通電性の材料を含む筐体20を被取付部である取付板22に取り付ける構造である。取付構造30は、一方の端部が取付板22の側に固定され、他方の端部が筐体20に形成されている貫通孔20cを貫通する通電性の軸部材を有する。また、取付構造30は、軸部材が貫通し、筐体20の内側に接触する環状のパッキン34と、軸部材の外周に固定され、パッキン34と接触する環状の支持部32bとを有する。さらに、取付構造30は、軸部材が貫通し、筐体20の外側に接触する座金36と、座金36に接触し、軸部材に連接するナット38とを有する。座金36は、筐体20の通電性の部分に接触する突起部36aを有する。
また、本実施形態では、上記の軸部材とは、取付板22に支持されるボルト31と、ボルト31に連接される中間部材32とを含むものをいう。中間部材32は、ボルト31に係合する雌ねじ部32cと、ナット38に係合する雄ねじ部32dとを有する。支持部32bは、中間部材32に接続されている。
ここで、照明器具10では、支持アーム14の内部にアース線90が接続されている。したがって、漏電により、支持アーム14、又は、支持アーム14に連接している筐体20に電気が流れても、アース線90により除電されるので、作業者等が支持アーム14又は筐体20を触れたとしても、感電しづらい。一方、漏電により、取付板22に電気が流れた場合、ボルト31及び中間部材32を介してナット38に通電する。ここで、照明器具10では、座金36と、筐体20を構成する平板20aとが、電気的に導通している。そのため、電気は、ナット38から座金36を介して、最終的に平板20a及び支持アーム14に通電するため、結果として、アース線90により除電される。
このように、本実施形態に係る取付構造30によれば、筐体20を含む照明器具10内で漏電が発生したとしても、感電のおそれを減らすことができる。この点、本実施形態に係る取付構造30を採用しない場合には、取付板に電気が流れると、本実施形態でいうナット38に帯電が生じることも考えられる。この状態で作業者等がナット38に触れると感電するおそれがあり、望ましくない。
また、本実施形態に係る取付構造30を採用しない場合、例えば、取付板に電気が流れることを想定して、取付板にもアース線を設置することも考えられる。しかし、この場合には、筐体20内又は照明器具10内でのアース線の配線数が増え、望ましくない。これに対して、本実施形態に係る取付構造30によれば、アース線90のように、アース線を例えば支持アーム14にのみ設置しておけばよいので、アース線の配線数を低減させることができる。
また、本実施形態に係る取付構造30によれば、平板20aに形成されている貫通孔20cが中間部材32とパッキン34とにより密閉されるので、貫通孔20cを介した筐体20の外側から内側への水等の進入を抑えることができる。
また、上記のようなパッキン34による防水作用をより向上させるために、パッキン34の大きさをより大きくすることも考えられる。ここで、取付構造30では、パッキン34が筐体20の内側に設置されている。そのため、パッキン34、又は、パッキン34の移動を規制する中間部材32の支持部32bの大きさがより大きくなったとしても、筐体20の外側からは視認されない。したがって、本実施形態に係る取付構造30によれば、筐体20の外側から視認される部分の小型化が実現でき、外観上、望ましい。
また、取付構造30では、照明器具10の壁部100への設置に際して、パッキン34は、筐体20を含む照明器具本体12等を壁部100側に保持させる前の段階で、すでに壁部100側に支持されている。そのため、作業者が、照明器具本体12等を壁部100側に保持させておきながら筐体20の取り付けに用いる取付構造30の構成要素は、座金36とナット38のみである。したがって、本実施形態に係る取付構造30によれば、筐体20の外側から視認される部分を簡略化し、結果として、照明器具10の設置の作業性を向上させることができる。
この点、本実施形態に係る取付構造30を採用しない場合には、パッキンは、筐体20の外側に取り付けられる。照明器具は、一般に高所に設置されるので、作業者は、高所に照明器具を設置する際、照明器具本体等を壁部100側に保持させておきながら、座金及びナットの他、パッキンも取り付ければならず、作業性に難がある。
また、本実施形態に係る照明器具10は、光源11と、光源11を含む照明器具本体12と、通電性の材料を含み、照明器具本体12を支持する筐体20と、筐体20を取り付ける取付板22と、上記の筐体20の取付構造30とを有する。
本実施形態に係る照明器具10によれば、上記の取付構造30により奏する効果を実現可能な照明器具10を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る筐体の取付構造について説明する。第1実施形態に係る筐体20の取付構造30では、パッキン34の移動を規制する支持部32bは、中間部材32に設けられており、ボルト31とは別体である。これに対して、本実施形態に係る取付構造では、パッキンの移動を規制する支持部は、ボルト31に代えて用いられる、取付板22側から立設された軸部材に直接設けられる。
図4は、本実施形態に係る取付構造40の構成を示す断面図である。図4(a)には、各構成要素を組み合わせる前の取付構造40が示されている。図4(b)には、各構成要素を組み合わせた後の取付構造40が示されている。なお、本実施形態における筐体の構成は、第1実施形態における筐体20の構成と同様であるので、同一の符号を付し、詳説を省略する。また、本実施形態において、照明器具に含まれる各構成要素についても、第1実施形態におけるものと同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
取付構造40は、第1実施形態におけるボルト31及び中間部材32に代えて用いられる軸部材41と、パッキン44と、座金46と、ナット48とを含む。筐体20の内側では、軸部材41の軸方向に壁部100側から貫通孔20cに向かって、軸部材41、パッキン44の順に並ぶ。一方、筐体20の外側では、軸部材41の軸方向に外部から貫通孔20cに向かって、ナット48、座金46の順に並ぶ。
軸部材41は、取付板22から平板20aに向かって立設された棒体である。ここで、軸部材41は、不図示であるが、下端に雄ねじ部を有し、取付板22に予め形成されている雌ねじ部に係合させることで、取付板22に設置されるものとしてもよい。又は、軸部材41は、下端が予め取付板22に溶接されることで、取付板22に設置されるものとしてもよい。
軸部材41の形状は、例えば、全体的に円柱状である。軸部材41は、外周側、かつ、先端側に、ナット48に係合する雄ねじ部41aを有する。この場合、貫通孔20cの直径D11は、雄ねじ部41aが形成されている部分の径D12よりも大きい。軸部材41の大きさの一例として、雄ねじ部41aのサイズをJIS規格及びISO規格に準拠するM4とし得る。
支持部41bは、図4の各図に示すように、軸部材41の先端側から外周領域にパッキン44を取り付けたときに、軸部材41の固定側へのパッキン44の移動を規制する。支持部41bは、軸部材41の外周に接続、又は、軸部材41の外周と一体化されている。なお、支持部41bの全体形状は、第1実施形態における中間部材32に設けられている支持部32bの全体形状と同様とし得る。
パッキン44は、第1実施形態におけるパッキン34と同様の形状及び作用を有する。パッキン44の大きさとして、水等の進入を抑止する観点から、パッキン44の外径D13は、少なくとも、貫通孔20cの直径D11よりも大きい。パッキン44の内径D14は、軸部材41の雄ねじ部41d部が形成されている部分の径D12と同等である。さらに、本実施形態では、径D12は、軸部材41の全体の径と同様とし得る。そのため、パッキン44の内径D14は、中間部材32を用いる第1実施形態の場合の内径D3よりも小さくてもよい。また、筐体20の貫通孔20cの直径D11も、第1実施形態の場合の直径D1よりも小さくすることができる。
座金46は、第1実施形態における座金36と同様の形状及び作用を有する。ただし、径D12を軸部材41の全体の径と同様とし得るので、座金46の内径D15は、第1実施形態における座金36の内径D5よりも小さくてもよい。本実施形態においても、座金46の突起部46aの根元から先端までの高さH11の寸法は、塗料層20dの厚さT11の寸法よりも長い。
ナット48は、上記のとおり、本実施形態では、軸部材41の雄ねじ部41aに直接係合する。そのため、ナット48を、第1実施形態におけるナット38よりも小型とすることができる。
このように、本実施形態に係る筐体20の取付構造40では、軸部材41は、ナット48に係合する雄ねじ部41aを有する。
本実施形態に係る取付構造40によれば、第1実施形態に係る取付構造30と同様の効果を奏する。また、取付構造40によれば、第1実施形態におけるボルト31と中間部材32とに代えて軸部材41を用いるので、部品点数を削減することができる。さらに、取付構造40によれば、中間部材32を用いないので、ナット48に係合する雄ねじ部41aの径D12を第1実施形態の場合よりも小さくすることができる。結果として、座金46及びナット48の大きさを第1実施形態の場合よりも小さくすることができるので、筐体20の外側から視認される部分の更なる小型化を実現できる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る筐体の取付構造について説明する。第2実施形態に係る筐体20の取付構造40では、パッキン44の移動を規制する支持部41bは、ナット48が係合する雄ねじ部41aを有する軸部材41と一体化されている。すなわち、支持部41bは、被設置対象である軸部材41に対して位置を変化させることができない。これに対して、本実施形態に係る取付構造では、パッキンの移動を規制する支持部は、被設置対象に対して位置を可変とする。
図5は、本実施形態に係る取付構造50の構成の一部を示す断面図である。なお、図5には、各構成要素を組み合わせた後の取付構造50が示されている。また、取付構造50では、例えば、第2実施形態に係る取付構造40に含まれる座金46及びナット48を採用することが可能であるため、図5では、筐体20の平板20a等を含め、図示を省略する。
取付構造50は、ボルト31と、複数の固定用ナット55と、支持部52と、パッキン54と、座金46と、ナット48とを含む。このうち、ボルト31は、第1実施形態におけるものと同一である。
複数の固定用ナット55は、それぞれ、ボルト31のねじ部に係合し、ボルト31に回転可能に支持される。固定用ナット55は、ボルト31との間で生じる摩擦力や、固定用ナット55同士で生じる接触圧力により、ボルト31上の任意の位置で、位置決めされ得る。
支持部52は、例えば、第2実施形態における軸部材41に設けられている支持部41bと同様の外形を有する。ただし、支持部52は、中心部に、ボルト31のねじ部を貫通させる中心孔52aを有する。中心孔52aの径D21は、ボルト31に対して大きなガタツキが生じないように、ボルト31の径D22に対して大きすぎないことが望ましい。なお、ボルト31の径D22は、第2実施形態における軸部材41の雄ねじ部41aの径D12と同等である。
パッキン54は、上記の各実施形態におけるパッキン34又はパッキン44と同様の形状及び作用を有する。ただし、本実施形態では、支持部52は、ボルト31に対して密に接していない。そこで、中心孔52aを介した水等の進入を抑えるために、ボルト31のねじ部に対してパッキン54の内径部分が密着するように、パッキン54の内径を規定することが望ましい。
このように、本実施形態に係る筐体20の取付構造50では、軸部材とは、取付板22に支持されるボルト31と、ボルト31に回転可能に支持される固定用ナット55とを含むものをいう。支持部52は、ボルト31を貫通させる中心孔52aを有する。支持部52は、ボルト31に対して位置が規定された固定用ナット55に接触することで、ボルト31の外周に固定される。
本実施形態に係る取付構造50によれば、第2実施形態に係る取付構造40と同様の効果を奏する。また、取付構造50によれば、支持部52は、位置を可変とする複数の固定用ナット55により、取付板22の設置側への移動が規制される。すなわち、支持部52の位置を適宜変化させることで、取付板22からパッキン44の移動が規制される位置までの距離L1を調整することができる。これにより、例えば、取付板22に対して筐体20を取り付けたときの、筐体20がパッキンシート26を押す圧力や、筐体20がパッキンシート26に接することで生じ得る筐体20の変形を調整することができる。
なお、上記の各実施形態では、筐体20の各取付構造が照明器具10に用いられるものとして説明した。しかし、本開示の取付構造は、通電性の材料を含む筐体と、筐体を取り付ける被取付部とを有する電気機器にも採用可能である。本開示の取付構造は、例えば防水構造を備える必要がある筐体を有する電気機器全般に、特に有効となり得る。
以上、好ましい実施形態について説明したが、本実施形態は、これ限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 照明器具
11 光源
12 照明器具本体
20 筐体
22 取付板(被取付部)
30,40,50 取付構造
31 ボルト
32 中間部材
32b 支持部
32c 雌ねじ部
32d 雄ねじ部
34 パッキン
36 座金
36a 突起部
38 ナット
41 軸部材
41a 雄ねじ部
48 ナット
52 支持部
52a 中心孔
55 固定用ナット

Claims (6)

  1. 通電性の材料を含む筐体を被取付部に取り付ける構造であって、
    一方の端部が前記被取付部の側に固定され、他方の端部が前記筐体に形成されている貫通孔を貫通する通電性の軸部材と、
    前記軸部材が貫通し、前記筐体の内側に接触する環状のパッキンと、
    前記軸部材の外周に固定され、前記パッキンと接触する環状の支持部と、
    前記軸部材が貫通し、前記筐体の外側に接触する座金と、
    前記座金に接触し、前記軸部材に連接するナットと、を有し、
    前記座金は、前記筐体の通電性の部分に接触する突起部を有する、
    前記筐体の取付構造。
  2. 前記軸部材は、前記被取付部に支持されるボルトと、
    前記ボルトに連接される中間部材と、を含み、
    前記中間部材は、前記ボルトに係合する雌ねじ部と、
    前記ナットに係合する雄ねじ部と、を有し、
    前記支持部は、前記中間部材に接続されている、
    請求項1に記載の前記筐体の取付構造。
  3. 前記軸部材は、前記ナットに係合する雄ねじ部を有する、請求項1に記載の前記筐体の取付構造。
  4. 前記軸部材は、前記被取付部に支持されるボルトと、
    前記ボルトに回転可能に支持される固定用ナットと、を含み、
    前記支持部は、前記ボルトを貫通させる中心孔を有し、前記ボルトに対して位置が規定された前記固定用ナットに接触することで、前記軸部材の外周に固定される、
    請求項1に記載の前記筐体の取付構造。
  5. 光源と、
    前記光源を含む照明器具本体と、
    通電性の材料を含み、前記照明器具本体を支持する筐体と、
    前記筐体を取り付ける被取付部と、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の前記筐体の取付構造と、
    を有する照明器具。
  6. 通電性の材料を含む筐体と、
    前記筐体を取り付ける被取付部と、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の前記筐体の取付構造と、
    を有する電気機器。
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