JP2019117081A - 電子機器、および電子機器の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器の環境が変化する場合であっても、電子機器の内部時刻の精度を向上させることを可能にする。【解決手段】制御部22は、標準電波周波数情報if−rw、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobから選択周波数情報を出力し、基準周波数f0にクロック信号の周波数が近づくように発振回路23を制御する。これにより、電子機器1の環境が変化する場合であっても、変化後の環境に適した電波を用いてクロック信号の周波数fVCOを補正することにより、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。【選択図】図2
Description
本発明は、電子機器、および電子機器の制御方法に関する。
従来、電子機器の内部時刻を正確な時刻に合わせる技術として、標準電波を受信する構成が知られている。例えば、特許文献1には、標準電波を受信する電子機器が開示されている。この電子機器は、受信した標準電波を復調してTCO(Time Code Out:タイムコード出力)信号を取得し、TCO信号から日付情報および時刻情報を抽出して内部時刻を正確な時刻に合うように補正する。
特許文献1の電波修正時計は、標準電波を受信する受信部と、基準信号を生成する水晶振動子431と、基準信号に基づいて内部時刻を計時する時刻カウンター471と、受信部を作動して受信処理を実行する定時受信制御部472と、内部時刻を修正する時刻修正部474と、を備える。定時受信制御部472は、第1時刻に受信処理を実行して第1受信時刻データを取得し、取得した第1受信時刻データを内部時刻と比較し、その時間差が第1閾値以上の場合、第1時刻とは異なる第2時刻に受信処理を実行して第2受信時刻データを取得する。しかしながら、第1の時刻あるいは第2の時刻に受信処理を実行したとしても、電波修正時計が標準電波を受信できない場合は、時刻修正をすることができない、という課題があった。さらに、標準電波を受信して内部時刻を修正したとしても、電波修正時計の水晶振動子431のクロック信号の周波数精度が低い場合、そのクロック信号に起因する時間の誤差が内部時刻に蓄積されてしまうという課題があった。
なお、標準電波を受信できない場合とは、例えば、ノイズ等の影響を受けて標準電波の受信強度が一時的に低下した場合が該当する。
なお、標準電波を受信できない場合とは、例えば、ノイズ等の影響を受けて標準電波の受信強度が一時的に低下した場合が該当する。
本発明は、電子機器の環境が変化する場合であっても、電子機器の内部時刻の精度を向上させることを解決課題の一つとする。
本発明の好適な態様(第1態様)に係る電子機器は、第1電波を受信して前記第1電波の搬送波周波数に基づき第1周波数情報を出力する第1受信部と、第2電波を受信して前記第2電波の搬送波周波数に基づき第2周波数情報を出力する第2受信部と、内部時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する発振回路と、前記第1電波および前記第2電波の受信環境を判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づき、前記第1周波数情報、および前記第2周波数情報のいずれかを選択周波数情報として出力する選択部と、前記選択周波数情報に応じて定まる基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御する補正部と、を含む。
以上の態様によれば、電子機器の環境が変化する場合であっても、第1周波数情報および第2周波数情報から、変化後の環境に適した電波の搬送波周波数を示す周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第1態様の好適例(第2態様)において、前記第1電波は、位置情報衛星から送信された電波または標準電波であり、前記判定部は、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定し、前記選択部は、前記判定部の判定結果が屋外である場合、前記第1周波数情報を選択し、前記判定部の判定結果が屋内である場合、前記第2周波数情報を選択する。
位置情報衛星から送信された電波および標準電波の搬送波周波数は、高い精度で管理されている。従って、以上の態様によれば、電子機器が屋外に位置すれば、周波数が高い精度で管理されている電波の搬送波を利用してクロック信号の周波数を制御するので、内部時刻の精度をより向上させることができる。一方、電子機器が屋内に位置すれば、第2周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、クロック信号の周波数を補正しない場合と比較して、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第2態様の好適例(第3態様)において、前記判定部は、前記第1受信部が受信した第1電波の受信強度と、前記第2受信部が受信した第2電波の受信強度とに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
一般的に、電子機器が屋外に位置すれば、位置情報衛星から送信された電波および標準電波の受信強度は高くなる。従って、上述した態様によれば、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第1態様から第3態様の好適例(第4態様)において、光のエネルギーに基づいて発電する発電機構を含み、前記判定部は、前記発電機構が発電した単位時間当たりの発電量と所定の閾値との比較結果に基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
一般的に、電子機器が屋外に位置すれば太陽電池の発電量は多くなる。従って、上述した態様によれば、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第1態様から第4態様の好適例(第5態様)において、加速度センサーを含み、前記判定部は、前記加速度センサーからの信号に基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
例えば、加速度センサーが計測した加速度を2回積分することにより、電子機器の移動距離を特定することが可能である。従って、上述した態様によれば、初期位置と、建物の位置を示す位置情報と、電子機器の移動距離とを用いることにより、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
また、一般的に、電子機器が歩行速度より速く移動している場合、電子機器1を持つユーザーが自動車または電車等に乗っているため、電子機器1が屋外にいることが想定できる。従って、上述した態様によれば、加速度センサーが計測した加速度を積分した速度を用いることにより、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
また、一般的に、電子機器が歩行速度より速く移動している場合、電子機器1を持つユーザーが自動車または電車等に乗っているため、電子機器1が屋外にいることが想定できる。従って、上述した態様によれば、加速度センサーが計測した加速度を積分した速度を用いることにより、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第1態様から第5態様の好適例(第6態様)において、前記判定部は、前記内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
以上の態様によれば、電子機器のユーザーの行動パターンが固定であれば、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第1態様から第6態様の好適例(第7態様)において、前記補正部は前記発振回路を制御する制御電圧を出力し、前記電子機器の移動速度を特定する移動速度特定部を含み、前記補正部は、前記移動速度特定部が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、前記基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御することを抑制する。
一般的に、電子機器が高速移動していると、ドップラー効果により電波の搬送波周波数が変化するため、搬送波周波数に誤差が発生する場合がある。誤差が発生した搬送波周波数を利用してクロック信号の周波数を補正すると、内部時刻の精度が劣化する虞がある。従って、上述した態様によれば、電子機器の移動速度が所定の閾値を超える場合には、受信した電波の搬送波周波数を利用せず、基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように発振回路を制御することを抑制することにより、内部時刻の精度が劣化することを抑制することが可能になる。
第1態様から第7態様の好適例(第8態様)において、前記第2電波が、携帯電話網に含まれる基地局からの電波である。
一般的に、携帯電話網に含まれる基地局からの電波の搬送波は、恒温槽付水晶発振器を用いて生成される。恒温槽付水晶発振器は、恒温槽により水晶の温度が一定に保たれるため、電子機器が一般的に有する温度補償水晶発振器よりも高精度の周波数を発振することが可能である。従って、上述の態様によれば、恒温槽付水晶発振器によって高い精度が担保された第2電波の搬送波周波数に基づいた第2周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第1態様から第8態様の好適例(第9態様)において、前記基準周波数と前記クロック信号の周波数との差分を特定する特定部を含み、前記補正部は、前記差分に基づいて、前記発振回路を制御して前記クロック信号の周波数が前記基準周波数に近づくように補正する。
以上の態様によれば、特定した周波数差分がキャンセルされるように発振回路を制御することにより、クロック信号の周波数を基準周波数に近づけることが可能になる。
第9態様の好適例(第10態様)において、前記選択周波数情報は、受信した電波の搬送波周波数の信号を含み、前記特定部は、周波数を変換する数値演算を前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する。
一般的には、2つの周波数の差分を得る方式として、基準とする一方の周波数の1周期を整数倍した時間以内に、他方の周波数の周期がいくつあるかを計数して他方の周波数を特定し、一方の周波数と他方の周波数との差分を特定する、いわゆるカウンター方式がある。従って、カウンター方式では、他方の周波数を特定するために必要な情報を得るために、一方の周期の整数倍の時間がかかる。これに対し、以上の態様によれば、第1時刻から第2時刻までの時間に、差分を特定するために用いる第1位相差および第2位相差を得ることが可能になる。第1時刻から第2時刻までの時間を、基準周波数の1周期が経過するまでの時間とすることにより、カウンター方式と比較して短時間で差分を特定することが可能である。
第9態様の好適例(第11態様)において、前記選択周波数情報は、受信した電波を復調するために用いる信号と、受信した電波の搬送波周波数から前記信号の周波数を減じた値とを含み、前記特定部は、受信した電波の搬送波周波数から前記値を減じた値分の前記基準周波数倍に周波数を変換する数値演算を、前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する。
選択周波数情報は、受信した電波を復調するために用いる信号と、前記選択周波数情報が示す周波数から前記信号の周波数を減じた値とを含む場合がある。この場合であっても、上述した態様によれば、基準周波数の基準波を得ることができるので、カウンター方式と比較して短時間で差分を特定することが可能である。
第9態様から第11態様の好適例(第12態様)において、前記特定部は、位置情報衛星から送信された電波または標準電波に基づいて前記内部時刻を設定した時点から現在までのクロック信号の数と、前記差分とに基づいて、前記内部時刻を補正する内部時刻補正部を、含む。
以上の態様によれば、TCO信号を得るには、標準電波を復調する必要があるが、基準周波数とクロック信号の周波数との差分を用いて内部時刻を補正する場合には、標準電波を復調しなくてよい。同様に、位置情報衛星から送信された電波から時刻情報を得るには、位置情報衛星から送信された電波を復調する必要があるが、基準周波数とクロック信号の周波数との差分を用いて内部時刻を補正する場合には、位置情報衛星から送信された電波を復調しなくてよい。従って、基準周波数とクロック信号の周波数との差分を用いて内部時刻を補正することにより、TCO信号または位置情報衛星から送信された電波から時刻情報を常に用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正にかかる負荷を低減することが可能になる。
本発明の好適な態様(第13態様)に係る電子機器の制御方法は、第1電波を受信して前記第1電波の搬送波周波数に基づき第1周波数情報を出力する第1受信部と、第2電波を受信して前記第2電波の搬送波周波数に基づき第2周波数情報を出力する第2受信部と、内部時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する発振回路とを含む電子機器の制御方法であって、前記電子機器が、前記第1電波および前記第2電波の受信環境を判定し、前記受信環境を判定した判定結果に基づき、前記第1周波数情報、および前記第2周波数情報のいずれかを選択周波数情報として出力し、前記選択周波数情報に応じて定まる基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御する。
以上の態様によれば、電子機器の環境が変化する場合であっても、第1周波数情報および第2周波数情報から、変化後の環境に適した電波の搬送波周波数を示す周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第13態様の好適例(第14態様)において、前記第1電波は、位置情報衛星から送信された電波または標準電波であり、前記電子機器が、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定し、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかの判定結果が屋外である場合、前記第1周波数情報を選択し、前記判定結果が屋内である場合、前記第2周波数情報を選択する。
以上の態様によれば、位置情報衛星から送信された電波および標準電波の搬送波周波数は、高い精度で管理されている。従って、以上の態様によれば、電子機器が屋外に位置すれば、周波数が高い精度で管理されている電波の搬送波を利用してクロック信号の周波数を制御するので、内部時刻の精度をより向上させることができる。一方、電子機器が屋内に位置すれば、第2周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、クロック信号の周波数を補正しない場合と比較して、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第14態様の好適例(第15態様)において、前記電子機器が、前記第1受信部が受信した第1電波の受信強度と、前記第2受信部が受信した第2電波の受信強度とに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
一般的に、電子機器が屋外に位置すれば、位置情報衛星から送信された電波および標準電波の受信強度は高くなる。従って、上述した態様によれば、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第13態様から第15態様の好適例(第16態様)において、前記電子機器が、前記内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
以上の態様によれば、電子機器のユーザーの行動パターンが固定であれば、電子機器が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
第13態様から第16態様の好適例(第17態様)において、前記電子機器が、前記発振回路を制御する制御電圧を出力し、前記電子機器の移動速度を特定し、特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、前記基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御することを抑制する。
一般的に、電子機器が高速移動していると、ドップラー効果により電波の搬送波周波数が変化するため、搬送波周波数に誤差が発生する場合がある。誤差が発生した搬送波周波数を利用してクロック信号の周波数を補正すると、内部時刻の精度が劣化する虞がある。従って、上述した態様によれば、電子機器の移動速度が所定の閾値を超える場合には、受信した電波の搬送波周波数を利用せず、基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように発振回路を制御することを抑制することにより、内部時刻の精度が劣化することを抑制することが可能になる。
第13態様から第17態様の好適例(第18態様)において、前記第2電波が、携帯電話網に含まれる基地局からの電波である。
以上の態様によれば、一般的に、携帯電話網に含まれる基地局からの電波の搬送波は、恒温槽付水晶発振器を用いて生成される。恒温槽付水晶発振器は、恒温槽により水晶の温度が一定に保たれるため、電子機器が一般的に有する温度補償水晶発振器よりも高精度の周波数を発振することが可能である。従って、上述の態様によれば、恒温槽付水晶発振器によって高い精度が担保された第2電波の搬送波周波数に基づいた第2周波数情報を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
第13態様から第18態様の好適例(第19態様)において、前記電子機器が、前記基準周波数と前記クロック信号の周波数との差分を特定し、前記差分に基づいて、前記発振回路を制御して前記クロック信号の周波数が前記基準周波数に近づくように補正する。
以上の態様によれば、特定した周波数差分がキャンセルされるように発振回路を制御することにより、クロック信号の周波数を基準周波数に近づけることが可能になる。
第19態様の好適例(第20態様)において、前記選択周波数情報は、受信した電波の搬送波周波数の信号を含み、周波数を変換する数値演算を前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する。
以上の態様によれば、第1時刻から第2時刻までの時間に、差分を特定するために用いる第1位相差および第2位相差を得ることが可能になる。第1時刻から第2時刻までの時間を、基準周波数の1周期が経過するまでの時間とすることにより、カウンター方式と比較して短時間で差分を特定することが可能である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
A.第1実施形態
以下、第1実施形態にかかる電子機器1を説明する。
以下、第1実施形態にかかる電子機器1を説明する。
A.1.第1実施形態にかかる電子機器1の概要
図1に、第1実施形態における電子機器1の斜視図を示す。電子機器1は、電子の動きを利用して、時刻を示す。図1に示すように、電子機器1は、腕時計である。電子機器1は、バンド部2と、ボタン4−1、ボタン4−2と、ボタン4−3と、ケース部6と、時刻表示部10と、太陽電池15(「発電機構」の一例)とを含む。時刻表示部10は、時針11と、分針12と、秒針13とを含む。時刻表示部10は、時針11と、分針12と、秒針13とのそれぞれの針の向きによって時刻を示す。太陽電池15は、光のエネルギーを電気エネルギーに変換することによって発電する。
図1に、第1実施形態における電子機器1の斜視図を示す。電子機器1は、電子の動きを利用して、時刻を示す。図1に示すように、電子機器1は、腕時計である。電子機器1は、バンド部2と、ボタン4−1、ボタン4−2と、ボタン4−3と、ケース部6と、時刻表示部10と、太陽電池15(「発電機構」の一例)とを含む。時刻表示部10は、時針11と、分針12と、秒針13とを含む。時刻表示部10は、時針11と、分針12と、秒針13とのそれぞれの針の向きによって時刻を示す。太陽電池15は、光のエネルギーを電気エネルギーに変換することによって発電する。
図2に、第1実施形態における電子機器1の構成図を示す。電子機器1は、記憶部20と、受信部21と、制御部22と、発振回路23と、処理部24と、時刻表示部10とを含む。制御部22は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific IC)等といった、設計者によって設計された処理を実行する電子回路である。
記憶部20は、読み書き可能な不揮発性の記録媒体である。記憶部20は、例えば、フラッシュメモリーである。記憶部20は、フラッシュメモリーに限らず適宜変更可能である。記憶部20は、例えば、処理部24が実行するプログラムを記憶する。
受信部21は、標準電波受信部21−1(第1実施形態における「第1受信部」の例)、GPS(Global Positioning System)電波受信部21−2(「第1受信部」の例)、LPWA(Low Power Wide Area)電波受信部21−3(「第2受信部」の例)、および携帯電話電波受信部21−4(「第2受信部」の例)を含む。
標準電波受信部21−1は、標準電波(「第1電波」の例)を受信する。標準電波は、時間および周波数の標準として送信される。標準電波は、標準電波が送信される国に応じて複数の種類があり、日本で送信されるJJY(登録商標)、アメリカ合衆国で送信されるWWVB、ドイツにおけるDCF77、イギリスにおけるMSF、または中国におけるBPC等がある。以下の説明では、標準電波はJJYであり、かつJJYの搬送波の周波数は40kHzとする。標準電波の搬送波は、セシウム原子時計といった国家標準規格に基づいて生成されており、誤差±10−12の高精度な信号である。
A.2.標準電波による時刻設定
標準電波受信部21−1は、受信した標準電波を復調したTCO信号を処理部24に出力する。TCO信号は、国家標準の時刻の秒が0秒の時点から1分間経過するまでの標準電波を復調して得られる信号である。
標準電波受信部21−1は、受信した標準電波を復調したTCO信号を処理部24に出力する。TCO信号は、国家標準の時刻の秒が0秒の時点から1分間経過するまでの標準電波を復調して得られる信号である。
処理部24は、CPU(Central Processing Unit)等のコンピューターである。処理部24は、電子機器1の全体の制御を司る。処理部24は、記憶部20に記憶されたプログラムを読み取り実行することにより、TCOデコード部241と、内部時刻補正部242と、内部時刻計時部243とを実現する。
TCOデコード部241は、TCO信号から、TCO信号に含まれる日付情報および時刻情報等を有するタイムコード(時間情報)を抽出する。そして、TCOデコード部241は、抽出したタイムコードを内部時刻補正部242に出力する。
内部時刻補正部242は、TCOデコード部241から得られたタイムコードを、内部時刻計時部243に出力し、内部時刻計時部243のカウンターにタイムコードに基づく値を設定する。これにより、内部時刻が設定される。
内部時刻計時部243は、発振回路23が生成したクロック信号を分周して得られた1Hzの信号により、内部時刻を計時する。具体的には、内部時刻計時部243は、秒を数える秒カウンター、分を数える分カウンター、および、時を数える時カウンターを有する。内部時刻計時部243は、秒カウンターの値に応じた向きに秒針13を回転させ、分カウンターの値に応じた向きに分針12を回転させ、時カウンターの値に応じた向きに時針11を回転させる。これにより、時刻表示部10が内部時刻を表示する。
発振回路23は、内部時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する。発振回路23は、水晶振動子を含む。発振回路23は、例えば、制御電圧に応じた発振周波数のクロック信号を発振するVCO(Voltage Controlled Oscillator)である。製造時点では、発振回路23は、1秒を計時することが容易な基準周波数f0のクロック信号を発振するように設計されている。基準周波数f0は、1秒を計時するために、2のべき乗の値で分周した後の周波数が1Hzとなる周波数が好ましく、例えば、32.768kHzが採用される。以下、基準周波数f0は、32.768kHzとする。
A.3.受信した電波とクロック信号とに基づくクロック信号の周波数の補正
第1実施形態において、制御部22は、標準電波受信部21−1が受信した電波、GPS電波受信部21−2が受信した電波、LPWA電波受信部21−3が受信した電波、および、携帯電話電波受信部21−4が受信した電波のうちいずれかを選択し、選択した電波の搬送波周波数に応じて定まる基準周波数f0の基準波を出力し、発振回路23のクロック信号の周波数を基準波に近づけるように補正する。以下、周波数が基準周波数f0の信号を、「基準波」と称する。
第1実施形態において、制御部22は、標準電波受信部21−1が受信した電波、GPS電波受信部21−2が受信した電波、LPWA電波受信部21−3が受信した電波、および、携帯電話電波受信部21−4が受信した電波のうちいずれかを選択し、選択した電波の搬送波周波数に応じて定まる基準周波数f0の基準波を出力し、発振回路23のクロック信号の周波数を基準波に近づけるように補正する。以下、周波数が基準周波数f0の信号を、「基準波」と称する。
標準電波受信部21−1は、標準電波を受信して、受信した標準電波の搬送波の周波数に基づき標準電波周波数情報if−rw(「第1周波数情報」の例)を選択部222に送信する。標準電波周波数情報if−rwには、標準電波の搬送波が含まれる。標準電波の搬送波が標準電波周波数情報if−rwに含まれることにより、標準電波周波数情報if−rwは、標準電波の搬送波の周波数を示す。
GPS電波受信部21−2は、位置情報衛星の一つであるGPS衛星から送信された電波を受信する。以下、GPS衛星から送信された電波を、「GPS電波(「第1電波」の例)」と称する。GPS電波受信部21−2は、GPS電波を復調してベースバンド信号を取り出す。GPS電波を復調するために、GPS電波受信部21−2は、TCXO(Temperature Compensated Xtal Oscillator:温度補償水晶発振器)211−2を有する。従って、TCXO211−2が発振したクロック信号f−gpsは、GPS電波を復調するために用いられる。GPS電波の搬送波は、ルビジウム原子時計またはセシウム原子時計に基づいて生成されている。GPS電波の搬送波の周波数は、複数あり、例えば、L1帯と称される1575.42MHzと、L2帯と称される1227.6MHzとがある。以下、GPS電波の搬送波は、ルビジウム原子時計に基づいて生成されており、GPS電波の搬送波の周波数は、1575.42MHzであると想定する。GPS電波の搬送波は、ルビジウム原子時計に基づいて生成されるため、誤差10−11の高精度な信号である。これに対し、クロック信号f−gpsの周波数は、GPS電波の搬送波の周波数より低精度であり、誤差を含む。GPS電波受信部21−2は、ベースバンド信号を取り出すとともに、GPS電波の搬送波の周波数からクロック信号f−gpsの周波数を減じた搬送波周波数差分Δf−gps(「選択周波数情報が示す周波数から信号の周波数を減じた値」の例)を特定する。
GPS電波受信部21−2は、GPS衛星からGPS電波を受信して、GPS電波の搬送波周波数に基づきGPS周波数情報if−gps(「第1周波数情報」の例)を選択部222に送信する。GPS周波数情報if−gpsは、クロック信号f−gpsと、搬送波周波数差分Δf−gpsとを含む。クロック信号f−gpsの周波数に、搬送波周波数差分Δf−gpsを加えた周波数が、GPS電波の搬送波の周波数に一致する。第1実施形態では、GPS電波受信部21−2は、GPS電波の受信強度ri−gpsを判定部221に送信する。
LPWA電波受信部21−3は、LPWAに分類される技術に用いられる電波を受信する。以下、LPWAに分類される技術に用いられる電波を、「LPWA電波(「第2電波」の例)」と称する。LPWAは、低消費電力で遠距離通信を行う規格を示す。例えば、LPWAに含まれる規格は、LoRaWAN、またはNB−IoT等である。LPWA電波受信部21−3は、LPWA電波を復調してベースバンド信号を取り出す。LPWA電波を復調するために、LPWA電波受信部21−3は、TCXO211−3を有する。TCXO211−3が発振したクロック信号f−lpwaは、LPWA電波を復調するために用いる。LPWA電波は、OCXO(Oven Controlled Xtal Oscillator、恒温槽付水晶発振器)を含む基地局(以下、「LPWA基地局」と称する)から送信される。OCXOは、恒温槽により水晶の温度が一定に保たれるため、高精度の周波数を発振することが可能である。LPWA電波の搬送波の周波数は、誤差0.2〜0.6*10−6=0.2〜0.6ppmの信号である。これに対し、クロック信号f−lpwaは、LPWA電波の搬送波の周波数より低精度であり、誤差を含む。LPWA電波受信部21−3は、ベースバンド信号を取り出すとともに、LPWA電波の搬送波の周波数からクロック信号f−lpwaの周波数を減じた搬送波周波数差分Δf−lpwaを特定する。
LPWA電波受信部21−3は、LPWA基地局からLPWA電波を受信して、LPWA電波の搬送波周波数に基づきLPWA周波数情報if−lpwa(「第2周波数情報」の例)を選択部222に送信する。LPWA周波数情報if−lpwaは、クロック信号f−lpwaと、搬送波周波数差分Δf−lpwaとを含む。クロック信号f−lpwaの周波数に、搬送波周波数差分Δf−lpwaを加えた周波数が、LPWA電波の搬送波の周波数に一致する。さらに、第1実施形態では、LPWA周波数情報if−lpwaは、選択部222で用いるため、LPWA電波受信部21−3が受信したLPWA電波の受信強度を含む。
携帯電話電波受信部21−4は、携帯電話網に含まれる基地局(以下、「携帯電話基地局」と称する)からの電波を受信する。以下、携帯電話網に含まれる基地局からの電波を、「携帯電話電波(「第2電波」の例)」と称する。携帯電話電波受信部21−4は、携帯電話電波を復調してベースバンド信号を取り出す。携帯電話電波を復調するために、携帯電話電波受信部21−4は、TCXO211−4を有する。TCXO211−4が発振したクロック信号f−mobは、携帯電話電波を復調するために用いる。携帯電話電波は、例えば携帯電話基地局内のOCXOからのクロック信号に基づいて送信される。従って、携帯電話電波の搬送波の周波数の精度は、LPWA電波と同程度となる。これに対し、クロック信号f−mobは、携帯電話電波の搬送波の周波数より低精度であり、誤差を含む。携帯電話電波受信部21−4は、ベースバンド信号を取り出すとともに、携帯電話電波の搬送波の周波数からクロック信号f−mobの周波数を減じた搬送波周波数差分Δf−mobを特定する。
携帯電話電波受信部21−4は、携帯電話基地局から携帯電話電波を受信して、携帯電話電波の搬送波の周波数に基づき携帯電話周波数情報if−mob(「第2周波数情報」の例)を選択部222に送信する。携帯電話周波数情報if−mobは、クロック信号f−mobと、搬送波周波数差分Δf−mobとを含む。クロック信号f−mobの周波数に、搬送波周波数差分Δf−mobを加えた周波数が、携帯電話電波の搬送波の周波数に一致する。さらに、第1実施形態では、携帯電話周波数情報if−mobは、選択部222で用いるため、携帯電話電波受信部21−4が受信した携帯電話電波の受信強度を含む。
制御部22は、標準電波周波数情報if−rw、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobから周波数情報を選択し、基準周波数f0にクロック信号の周波数が近づくように発振回路23を制御する。選択した周波数情報を、「選択周波数情報」と称する。基準周波数f0は、選択周波数情報が示す周波数に応じて定まる。
標準電波、GPS電波、LPWA電波、携帯電話電波のそれぞれの搬送波の周波数は、誤差が極めて少ない。従って、選択周波数情報が示す周波数がfcである場合、選択周波数情報が示す周波数をf0/fc倍に変換して得られた周波数は、基準周波数f0とみなすことができる。例えば、標準電波周波数情報if−rwには、標準電波の搬送波が含まれる。標準電波の搬送波の周波数をfc−rwとし、標準電波の搬送波の周波数をf0/fc−rw倍に変換すると、基準波が得られる。また、GPS周波数情報if−gpsには、クロック信号f−gpsと搬送波周波数差分Δf−gpsとが含まれる。GPS周波数情報if−gpsが示す周波数をfc−gpsとすると、クロック信号f−gpsの周波数は、周波数fc−gpsから搬送波周波数差分Δf−gpsを減じた値fc’−gpsとなる。従って、クロック信号f−gpsを、f0/fc’−gps倍に変換すると、変換後のクロック信号f−gpsの周波数は、基準周波数f0となるため、基準波が得られる。
より具体的に、制御部22による発振回路23の制御方法について説明する。制御部22は、判定部221と、選択部222と、特定部223と、補正部224と、制御電圧生成部225とを含む。
判定部221は、標準電波、GPS電波、LPWA電波、および、携帯電話電波の受信環境を判定する。例えば、判定部221は、受信環境として、電子機器1が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。具体的な屋内か屋外かの判定方法として、例えば、判定部221は、GPS電波の受信強度ri−gpsに基づいて、電子機器1が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。受信強度に基づく判定方法として、例えば、2つの方法がある。受信強度に基づく第1の判定方法について、判定部221は、受信強度ri−gpsが所定の閾値以上であれば、電子機器1が屋外であると判定する。受信強度は、例えばdBmの単位で示される。受信強度に基づく第2の判定方法について、判定部221は、受信強度ri−gpsからノイズ強度を除いたSN比が所定の閾値以上であれば、電子機器1が屋外であると判定する。
選択部222は、判定部221の判定結果に基づき、標準電波周波数情報if−rw、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobのいずれかを選択周波数情報として出力する。例えば、選択部222は、判定部221の判定結果が屋外である場合、標準電波周波数情報if−rwまたはGPS周波数情報if−gpsを選択周波数情報として出力し、判定部221の判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rwまたはGPS周波数情報以外の周波数情報を選択周波数情報として出力する。
判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222が標準電波周波数情報if−rwおよびGPS周波数情報if−gpsのうちいずれを選択するかについては、以下の2つの理由により、GPS周波数情報if−gpsを選択することが好ましい。第1の理由として、標準電波の搬送波は、40kHzに対し、GPS電波は1575.42MHzであるため、搬送波の1周期分の信号を得ようとすると、低周波数である標準電波の方がGPS電波より時間がかかる。第2の理由として、標準電波の搬送波の周波数が属する長波は、ノイズが多い周波数帯であり、ノイズによって標準電波の受信強度が低下することがある。従って、以下の記載では、判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222は、GPS周波数情報if−gpsを選択することとする。
また、判定部221の判定結果が屋内である場合、選択部222は、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobのいずれかを選択周波数情報として出力するとする。標準電波周波数情報if−rwを選択周波数情報の候補に含めた理由として、一般的に、電波は、周波数が高くなるほど障害物によって減衰しやすくなる性質があり、電子機器1が屋内に位置してGPS電波を受信できない場合でも、標準電波を受信できる場合があるためである。
屋内である場合の選択周波数情報の選択方法として、選択部222は、標準電波の受信強度、LPWA電波の受信強度、および携帯電話電波の受信強度に基づいて、選択周波数情報を出力する。LPWA電波の受信強度は、LPAW周波数情報if−lpwaに含まれる。また、携帯電話電波の受信強度は、携帯電話周波数情報if−mobに含まれる。
受信強度に基づく選択方法として、例えば、2つの方法がある。受信強度に基づく第1の選択方法について、選択部222は、判定部221の判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobのうち、受信強度が最も高い電波の周波数情報を選択周波数情報として出力する。受信強度に基づく第2の選択方法について、選択部222は、判定部221の判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobのうち、受信強度からノイズ強度を除いたSN比が最も高い電波の周波数情報を選択周波数情報として出力する。
判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222が標準電波周波数情報if−rwおよびGPS周波数情報if−gpsのうちいずれを選択するかについては、以下の2つの理由により、GPS周波数情報if−gpsを選択することが好ましい。第1の理由として、標準電波の搬送波は、40kHzに対し、GPS電波は1575.42MHzであるため、搬送波の1周期分の信号を得ようとすると、低周波数である標準電波の方がGPS電波より時間がかかる。第2の理由として、標準電波の搬送波の周波数が属する長波は、ノイズが多い周波数帯であり、ノイズによって標準電波の受信強度が低下することがある。従って、以下の記載では、判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222は、GPS周波数情報if−gpsを選択することとする。
また、判定部221の判定結果が屋内である場合、選択部222は、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobのいずれかを選択周波数情報として出力するとする。標準電波周波数情報if−rwを選択周波数情報の候補に含めた理由として、一般的に、電波は、周波数が高くなるほど障害物によって減衰しやすくなる性質があり、電子機器1が屋内に位置してGPS電波を受信できない場合でも、標準電波を受信できる場合があるためである。
屋内である場合の選択周波数情報の選択方法として、選択部222は、標準電波の受信強度、LPWA電波の受信強度、および携帯電話電波の受信強度に基づいて、選択周波数情報を出力する。LPWA電波の受信強度は、LPAW周波数情報if−lpwaに含まれる。また、携帯電話電波の受信強度は、携帯電話周波数情報if−mobに含まれる。
受信強度に基づく選択方法として、例えば、2つの方法がある。受信強度に基づく第1の選択方法について、選択部222は、判定部221の判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobのうち、受信強度が最も高い電波の周波数情報を選択周波数情報として出力する。受信強度に基づく第2の選択方法について、選択部222は、判定部221の判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobのうち、受信強度からノイズ強度を除いたSN比が最も高い電波の周波数情報を選択周波数情報として出力する。
以下では、選択部222は、受信強度に基づく第1の選択方法によって選択周波数情報を出力する場合を用いて説明を行う。
特定部223は、基準周波数f0とクロック信号の周波数fVCOとの差分Δfvを特定する。以下、基準周波数f0とクロック信号の周波数fVCOとの差分を、「周波数差分」と称する。周波数差分Δfvを特定するために、特定部223は、周波数を変換する数値演算を選択周波数情報に含まれる信号に施して基準波に変換する。特定部223は、周波数を変換する数値演算を行う演算器として、数値制御型発振器(NCO:Numerical Controlled Oscillator)を用いる。NCOは、任意の周波数の信号に変換することが可能である。以下、選択周波数情報が、標準電波周波数情報if−rwの場合と、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobの場合とで場合とに分けて説明する。
選択周波数情報が、標準電波周波数情報if−rwの場合、特定部223は、NCOの演算を、標準電波周波数情報if−rwに含まれる標準電波の搬送波に施して基準波に変換する。より具体的には、特定部223は、標準電波の搬送波の周波数をfc−rwとすると、周波数をf0/fc−rw倍に変換するように設定したNCOの演算を、標準電波の搬送波の周波数に施して、基準波に変換する。
選択周波数情報がGPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobの場合、選択周波数情報は、クロック信号と、搬送波周波数差分とを含む。特定部223は、選択周波数情報が示す周波数から搬送波周波数差分を減じた値分の基準周波数f0倍に変換するように設定したNCOの演算を、選択周波数情報に含まれる信号に施して、基準波に変換する。
例えば、選択周波数情報がGPS周波数情報if−gpsである場合を説明する。GPS周波数情報if−gpsには、クロック信号f−gpsと搬送波周波数差分Δf−gpsとが含まれる。GPS周波数情報if−gpsが示す周波数をfc−gpsとすると、クロック信号f−gpsの周波数は、周波数fc−gpsから差分Δf−gpsを減じた値fc’−gpsである。従って、特定部223は、周波数をf0/fc’−gps倍に変換するように設定したNCOの演算を、クロック信号f−gpsに施して、基準波に変換する。
次に、特定部223は、時刻t1(「第1時刻」の例)における基準波とクロック信号との間の第1位相差、時刻t2(「第2時刻」の例)における基準波とクロック信号との間の第2位相差、および、時刻t1から時刻t2までの時間PDIに基づいて、周波数差分Δfvを特定する。時間PDIは、基準周波数f0の1周期未満であることが好ましい。具体的には、特定部223は、基準波とクロック信号とを合成し、合成した信号(I信号と称する)と、I信号をπ/2位相を遅延させた信号(Q信号と称する)とを生成する。次に、特定部223は、I信号およびQ信号から、計測開始時刻から時間PDIが経過した時刻t1におけるI信号の値It1およびQ信号の値Qt1、ならびに、時刻t1からさらに時間PDIが経過した時刻t2におけるI信号の値It2およびQ信号の値Qt2を特定する。
例えば、選択周波数情報がGPS周波数情報if−gpsである場合を説明する。GPS周波数情報if−gpsには、クロック信号f−gpsと搬送波周波数差分Δf−gpsとが含まれる。GPS周波数情報if−gpsが示す周波数をfc−gpsとすると、クロック信号f−gpsの周波数は、周波数fc−gpsから差分Δf−gpsを減じた値fc’−gpsである。従って、特定部223は、周波数をf0/fc’−gps倍に変換するように設定したNCOの演算を、クロック信号f−gpsに施して、基準波に変換する。
次に、特定部223は、時刻t1(「第1時刻」の例)における基準波とクロック信号との間の第1位相差、時刻t2(「第2時刻」の例)における基準波とクロック信号との間の第2位相差、および、時刻t1から時刻t2までの時間PDIに基づいて、周波数差分Δfvを特定する。時間PDIは、基準周波数f0の1周期未満であることが好ましい。具体的には、特定部223は、基準波とクロック信号とを合成し、合成した信号(I信号と称する)と、I信号をπ/2位相を遅延させた信号(Q信号と称する)とを生成する。次に、特定部223は、I信号およびQ信号から、計測開始時刻から時間PDIが経過した時刻t1におけるI信号の値It1およびQ信号の値Qt1、ならびに、時刻t1からさらに時間PDIが経過した時刻t2におけるI信号の値It2およびQ信号の値Qt2を特定する。
図3に、It1、Qt1、It2、およびQt2の関係を示す。図3に示すように、I信号およびQ信号は、基準波とクロック信号との間の位相差を、複素数で示す。第1位相差から第2位相差の位相変化量Δφt12は、下記(1)式で示される。
Δφt12=φt2−φt1 (1)
φt1は、第1位相差である。φt2は、第2位相差である。φt1=It1+jQt1であり、φt2=It2+jQt2である。jは虚数単位である。三角法から、(1)式は、X=Cross/Dotを用いて、下記(2)式に変換される。
Δφt12=tan−1(X) (2)
ここで、Cross=It1*Qt2−It2*Qt1であり、Dot=It1*It2+Qt1*Qt2である。さらに、Δφt12は、下記(3)式で示される。
Δφt12+2nπ=2π*PDI*fVCO (3)
nは、0以上の整数である。ここで、n=0とする時間PDIは、0<Δφt12<2πとし、(3)式を用いて、下記のように求められる。
0<Δφt12<2π
⇔0<2π*PDI*fVCO<2π
⇔0<PDI<1/fVCO
⇔0<2π*PDI*fVCO<2π
⇔0<PDI<1/fVCO
クロック信号の周波数fVCOは、基準周波数f0に近い値となる。従って、時間PDIは、基準周波数f0の1周期未満となり、ほぼn=0とすることができる。ただし、クロック信号の周波数fVCOが基準周波数f0より大きくなる場合に、時間PDIが基準周波数f0の1周期に近いと、nが1以上となる虞がある。従って、時間PDIは、It1およびIt2の差、ならびにQt1およびQt2の差が十分に計測できて、かつ、基準周波数f0の1周期より十分に小さいことが好ましい。n=0とできることにより、周波数差分Δfvの特定にかかる演算が簡素化され、また、演算にかかる時間が短縮される。n=0であれば、クロック信号の周波数fVCOは、(2)式および(3)式を用いて、下記(4)式で示される。
fVCO=tan−1(X)/(PDI*2π) (4)
そして、周波数差分Δfv=クロック信号の周波数fVCO−基準周波数f0から、特定部223は、(4)式を用いて、周波数差分Δfvを特定する。
説明を図2に戻す。
補正部224は、周波数差分Δfvに基づいて、発振回路23を制御してクロック信号の周波数fVCOが基準周波数f0に近づくように補正する。より具体的には、補正部224は、周波数差分Δfvに基づいた電圧が発振回路23に入力されるように発振回路23を制御することにより、クロック信号の周波数を補正する。例えば、補正部224は、周波数差分Δfvがキャンセルされるような電圧を示すデータを制御電圧生成部225に供給する。制御電圧生成部225は、供給されたデータをD/A変換して、データが示す制御電圧を発振回路23に出力する。
周波数差分Δfvがキャンセルされるような電圧について、より具体的に説明する。第1のタイミングで電圧V0が入力された発振回路23が基準周波数f0のクロック信号を発振し、第2のタイミングで特定部223が、周波数差分Δfvを特定した場合を想定する。第1のタイミングから第2のタイミングまでの時間が長い場合は、発振回路23の経時変化によってクロック信号の周波数が変化する。また、第1のタイミングの温度と第2のタイミングの温度とが相違する場合にも、クロック信号の周波数が変化する。このような場合、補正部224は、第2のタイミングにおいて周波数差分Δfvをキャンセルしてクロック信号の周波数を基準周波数f0とするデータを制御電圧生成部225に通知する。例えば、周波数差分Δfvに相当する制御電圧の大きさが「−ΔV」である場合、制御電圧生成部225は「V0−ΔV」を示すデータを出力する。
補正部224は、周波数差分Δfvに基づいて、発振回路23を制御してクロック信号の周波数fVCOが基準周波数f0に近づくように補正する。より具体的には、補正部224は、周波数差分Δfvに基づいた電圧が発振回路23に入力されるように発振回路23を制御することにより、クロック信号の周波数を補正する。例えば、補正部224は、周波数差分Δfvがキャンセルされるような電圧を示すデータを制御電圧生成部225に供給する。制御電圧生成部225は、供給されたデータをD/A変換して、データが示す制御電圧を発振回路23に出力する。
周波数差分Δfvがキャンセルされるような電圧について、より具体的に説明する。第1のタイミングで電圧V0が入力された発振回路23が基準周波数f0のクロック信号を発振し、第2のタイミングで特定部223が、周波数差分Δfvを特定した場合を想定する。第1のタイミングから第2のタイミングまでの時間が長い場合は、発振回路23の経時変化によってクロック信号の周波数が変化する。また、第1のタイミングの温度と第2のタイミングの温度とが相違する場合にも、クロック信号の周波数が変化する。このような場合、補正部224は、第2のタイミングにおいて周波数差分Δfvをキャンセルしてクロック信号の周波数を基準周波数f0とするデータを制御電圧生成部225に通知する。例えば、周波数差分Δfvに相当する制御電圧の大きさが「−ΔV」である場合、制御電圧生成部225は「V0−ΔV」を示すデータを出力する。
内部時刻補正部242は、周波数差分Δfvと、標準電波の時刻情報に基づいて内部時刻を設定してから現在までのクロック信号の数とに基づいて、内部時刻を補正する。具体的な補正方法を説明する。第1のタイミングにおいて、標準電波受信部21−1が標準電波を受信し、TCOデコード部241が標準電波を復調したTCO信号からタイムコードを抽出し、内部時刻補正部242がタイムコードにあわせて内部時刻を設定したと想定する。さらに、第1のタイミングにおいて、特定部223が、選択周波数情報に基づき周波数差分Δfv0を特定し、補正部224が、周波数差分Δfv0に基づいて、クロック信号の周波数fVCOを基準周波数f0に一致させたと想定する。そして、第1のタイミングの後の第2のタイミングで特定部223が、選択周波数情報に基づき周波数差分Δfvを特定したと想定する。第1のタイミングの選択周波数情報および第2タイミングにおける選択周波数情報は、同一種類の電波の周波数情報となることもあるし、異なる種類の電波の周波数情報となることもある。
内部時刻補正部242は、周波数差分Δfvを受け付けた場合、現在の内部時刻に、第1のタイミングで内部時刻を設定してから現在までのクロック信号の数*(1/(f0+Δfv)−1/f0)を加える。(1/(f0+Δfv)−1/f0)は、1クロック経過により発生する正確な時刻からの誤差を示す。例えば、Δfvが正の値である場合、第1のタイミングの後から1クロックの時間が短くなっており内部時刻が正確な時刻より進んでいることになる。そして、1/(f0+Δfv)−1/f0は負の値となるから、内部時刻補正部242は、内部時刻の値を減らすことになり、内部時刻を正確な時刻に近づけることができる。
図4に、周波数補正処理のフローチャートを示す図を示す。判定部221および選択部222は、協同して周波数情報選択処理を実行する(ステップS1)。周波数情報選択処理について、図5を用いて説明する。
図5に、周波数情報選択処理のフローチャートを示す図を示す。判定部221は、GPS電波受信部21−2から、GPS電波の受信強度ri−gpsを取得する(ステップS11)。判定部221は、受信強度ri−gpsに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する(ステップS12)。
電子機器1が屋外に位置すると判定した場合(ステップS12:屋外)、選択部222は、GPS周波数情報if−gpsを取得して(ステップS13)、GPS周波数情報if−gpsを選択周波数情報として出力する(ステップS14)。電子機器1が屋内に位置すると判定した場合(ステップS12:屋内)、選択部222は、標準電波受信部21−1から標準電波周波数情報if−rwを取得する(ステップS15)。また、選択部222は、LPWA電波受信部21−3から、LPWA周波数情報if−lpwaを取得する(ステップS16)。また、選択部222は、携帯電話電波受信部21−4から、携帯電話周波数情報if−mobを取得する(ステップS17)。選択部222は、取得した標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobを参照して、最も受信強度が高い電波の周波数情報を選択周波数情報として出力する(ステップS18)。ステップS14またはステップS18の処理終了後、判定部221および選択部222は、図5に示す一連の処理を終了する。
説明を図4に戻す。
特定部223は、NCOの演算を、選択周波数情報に含まれる信号に施して、基準波に変換する(ステップS2)。
特定部223は、NCOの演算を、選択周波数情報に含まれる信号に施して、基準波に変換する(ステップS2)。
次に、特定部223は、発振回路23のクロック信号を取得する(ステップS3)。そして、特定部223は、基準波とクロック信号とを合成したI信号およびQ信号から、時刻t1におけるI信号の値It1およびQ信号の値Qt1を検出する(ステップS4)。続けて、特定部223は、時刻t2におけるI信号の値It2およびQ信号の値Qt2を検出する(ステップS5)。そして、特定部223は、It1、Qt1、It2、Qt2、および時間PDIに基づいて、(4)式を用いて、周波数差分Δfvを特定する(ステップS6)。
補正部224は、周波数差分Δfvに基づいて、クロック信号の周波数fVCOを補正する(ステップS7)。ステップS7の処理終了後、電子機器1は、一連の処理を終了する。
A.4.第1実施形態の効果
以上に示したように、制御部22は、選択周波数情報に応じて定まる基準周波数f0にクロック信号の周波数が近づくように発振回路23を制御する。これにより、電子機器1の環境が変化する場合であっても、変化後の環境に適した電波の周波数情報を用いてクロック信号の周波数fVCOを常に補正することにより、内部時刻が正確な時刻を示し続けることが可能になる。例えば、電子機器1が、変化前の環境では標準電波を用いてクロック信号の周波数fVCOを補正していた場合に、鉄筋コンクリートの建物の内部に位置するように移動したとすると、鉄筋コンクリート内の鋼材により電波が遮断されるため、建物外から送信される標準電波、GPS電波、および携帯電話電波は受信し難くなる。しかし、建物の内部から送信されたLPWA電波は、変化後の環境に適した電波となり、受信することが可能である。そこで、制御部22は、建物の内部から送信されたLPWA電波のLPWA周波数情報if−lpwaを選択周波数情報として出力することにより、内部時刻の精度を向上させることができる。クロック信号の周波数fVCOを補正して周波数差分Δfv/基準周波数f0を±0.03ppmに維持することができれば、年差±1秒を実現することが可能になる。
以上に示したように、制御部22は、選択周波数情報に応じて定まる基準周波数f0にクロック信号の周波数が近づくように発振回路23を制御する。これにより、電子機器1の環境が変化する場合であっても、変化後の環境に適した電波の周波数情報を用いてクロック信号の周波数fVCOを常に補正することにより、内部時刻が正確な時刻を示し続けることが可能になる。例えば、電子機器1が、変化前の環境では標準電波を用いてクロック信号の周波数fVCOを補正していた場合に、鉄筋コンクリートの建物の内部に位置するように移動したとすると、鉄筋コンクリート内の鋼材により電波が遮断されるため、建物外から送信される標準電波、GPS電波、および携帯電話電波は受信し難くなる。しかし、建物の内部から送信されたLPWA電波は、変化後の環境に適した電波となり、受信することが可能である。そこで、制御部22は、建物の内部から送信されたLPWA電波のLPWA周波数情報if−lpwaを選択周波数情報として出力することにより、内部時刻の精度を向上させることができる。クロック信号の周波数fVCOを補正して周波数差分Δfv/基準周波数f0を±0.03ppmに維持することができれば、年差±1秒を実現することが可能になる。
また、特定部223は、基準周波数f0とクロック信号の周波数との周波数差分Δfvを特定し、補正部224は、特定部223が特定した周波数差分Δfvに基づいて、発振回路23を制御してクロック信号の周波数fVCOが基準周波数f0に近づくように補正する。補正部224は、周波数差分Δfvがキャンセルされるように発振回路23を制御することにより、クロック信号の周波数fVCOを基準周波数f0に近づけることが可能になる。
また、特定部223は、第1位相差、第2位相差、および時間PDIに基づいて、周波数差分Δfvを特定する。位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式は、数十m秒から数秒以内という短時間に、周波数差分Δfv/基準周波数f0を±10−7の精度で特定することが可能になる。
位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式が短時間で行えることについて説明する。位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式では、上述した(2)式におけるXを求めるために、計測開始時刻から時刻t2まで経過することになるため、時間PDI*2の時間が必要となる。時間PDIは、長くとも凡そ1/基準周波数f0となることから、時間PDI*2=2/(32.768*103)=約0.06m秒となる。以上により、位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式は、時間PDI*2が長くとも約0.06m秒であり、(4)式の演算にかかる時間を加えても、数十m秒から数秒以内という短時間で行うことが可能になる。
これに対し、2つの周波数の差分を得る方式として、基準とする一方の周波数の1周期をn(nは自然数)倍した時間以内に、他方の周波数の周期がいくつあるかを計数して他方の周波数を特定し、一方の周波数と他の周波数との差分を特定する、いわゆるカウンター方式がある。しかし、カウンター方式では、周波数差分Δfv/基準周波数f0をppmの精度で特定しようとすると、比較的長い時間必要となる。より具体的には、カウンター方式で得られる精度は、一定時間内の他方の周波数のクロックの数に依存する。従って、カウンター方式で精度を高めるには、他方の周波数のクロックの数を増やすため、nを大きくすることが必要になり、32.768kHzといった低周波数では実用的でない。このように、位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方法は、カウンター方式より短時間で行えることが可能になる。
短時間で周波数差分Δfvを特定することが可能になることにより、短時間で内部時刻の補正を行うことが容易になる。
位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式が短時間で行えることについて説明する。位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式では、上述した(2)式におけるXを求めるために、計測開始時刻から時刻t2まで経過することになるため、時間PDI*2の時間が必要となる。時間PDIは、長くとも凡そ1/基準周波数f0となることから、時間PDI*2=2/(32.768*103)=約0.06m秒となる。以上により、位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方式は、時間PDI*2が長くとも約0.06m秒であり、(4)式の演算にかかる時間を加えても、数十m秒から数秒以内という短時間で行うことが可能になる。
これに対し、2つの周波数の差分を得る方式として、基準とする一方の周波数の1周期をn(nは自然数)倍した時間以内に、他方の周波数の周期がいくつあるかを計数して他方の周波数を特定し、一方の周波数と他の周波数との差分を特定する、いわゆるカウンター方式がある。しかし、カウンター方式では、周波数差分Δfv/基準周波数f0をppmの精度で特定しようとすると、比較的長い時間必要となる。より具体的には、カウンター方式で得られる精度は、一定時間内の他方の周波数のクロックの数に依存する。従って、カウンター方式で精度を高めるには、他方の周波数のクロックの数を増やすため、nを大きくすることが必要になり、32.768kHzといった低周波数では実用的でない。このように、位相差に基づいて周波数差分Δfvを特定する方法は、カウンター方式より短時間で行えることが可能になる。
短時間で周波数差分Δfvを特定することが可能になることにより、短時間で内部時刻の補正を行うことが容易になる。
また、制御部22は、電子機器1が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定し、判定結果が屋外である場合、GPS周波数情報if−gpsを選択周波数情報として出力し、判定結果が屋内である場合、標準電波周波数情報if−rw、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobのいずれかを選択周波数情報として出力する。GPS電波および標準電波は、LPWA電波および携帯電話電波よりも高い精度で管理されているため、GPS電波または標準電波を利用して、内部時刻をより精度よく補正することが可能である。GPS電波と標準電波とを対比すると、上述したように、搬送波の1周期分の信号を得ようとすると、低周波数である標準電波の方がGPS電波より時間がかかる。また、標準電波の搬送波の周波数が属する長波は、ノイズが多い周波数帯であり、ノイズによって標準電波の受信強度が低下することがある。以上の結果より、GPS周波数情報if−gpsを選択周波数情報として選択することが好ましい。しかし、一般的に、電波は、周波数が高くなるほど障害物によって減衰しやすくなる。従って、電子機器1が屋内または地下に位置する場合では、GPS電波は標準電波と比較して電子機器1に到達しにくくなる。
そこで、制御部22は、屋外であればGPS電波を利用することにより、内部時刻を精度よく補正する。また、電子機器1が屋内に位置しても、標準電波、LPWA電波、または携帯電話電波のいずれかを利用して、内部時刻を補正する。このように、電子機器1の環境が変化する場合であっても、内部時刻を精度よく補正することが可能である。
そこで、制御部22は、屋外であればGPS電波を利用することにより、内部時刻を精度よく補正する。また、電子機器1が屋内に位置しても、標準電波、LPWA電波、または携帯電話電波のいずれかを利用して、内部時刻を補正する。このように、電子機器1の環境が変化する場合であっても、内部時刻を精度よく補正することが可能である。
制御部22は、選択周波数情報としてLPWA周波数if−lpwaを選択することが可能である。LPWA電波の搬送波は、OCXOを用いて生成される。OCXOは、TCXO211−3よりも高精度の周波数を発振することが可能である。従って、選択周波数情報としてLPWA周波数情報if−lpwaを選択した場合、OCXOによって高い精度が保たれたLPWA電波の搬送波を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることができる。また、GPS電波および標準電波でも受信できない場所に電子機器1が位置する場合であっても、LPWA電波を受信することが可能であることがあり、受信できたLPWA電波の搬送波を利用して、内部時刻を精度よく補正することが可能である。
制御部22は、選択周波数情報として携帯電話周波数情報if−mobを選択することが可能である。携帯電話電波の搬送波は、携帯電話基地局内のOCXOを用いて生成される。従って、OCXOによって高い精度が保たれた携帯電話電波の搬送波を利用してクロック信号の周波数を補正するので、内部時刻の精度を向上させることができる。
内部時刻補正部242は、周波数差分Δfvと、標準電波に基づいて内部時刻を設定してから現在までのクロック信号の数とに基づいて、内部時刻を補正する。これにより、電子機器1は、標準電波を受信した場合に常にTCO信号を用いて内部時刻を設定することと比較して、内部時刻の補正を短時間で完了することが可能になる。具体的には、TCO信号を得るには、標準電波を復調する必要があるが、周波数差分Δfvを用いて内部時刻を補正する場合には、標準電波を復調しなくてよい。従って、周波数差分Δfvを用いて内部時刻を補正することにより、TCO信号を常に用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正にかかる負荷を低減することが可能になる。
また、TCO信号を用いて内部時刻を設定する場合、JJYでは、上述したように、TCO信号を1分間かけて送信するため、内部時刻を設定するには少なくとも1分間以上かかる。これに対し、周波数差分Δfvを用いて内部時刻を補正する場合、周波数差分Δfvの特定には、数十m秒から数秒以内という短時間で行うことができる。
また、TCO信号を用いて内部時刻を設定する場合、JJYでは、上述したように、TCO信号を1分間かけて送信するため、内部時刻を設定するには少なくとも1分間以上かかる。これに対し、周波数差分Δfvを用いて内部時刻を補正する場合、周波数差分Δfvの特定には、数十m秒から数秒以内という短時間で行うことができる。
B.第2実施形態
第1実施形態では、判定部221は、GPS電波受信部21−2がGPS電波を受信できたと判定した場合、電子機器1が屋外にあると判定した。第2実施形態では、GPS電波の受信強度と、標準電波、LPWA電波、または携帯電話電波のいずれかの電波の受信強度とに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態では、判定部221は、GPS電波受信部21−2がGPS電波を受信できたと判定した場合、電子機器1が屋外にあると判定した。第2実施形態では、GPS電波の受信強度と、標準電波、LPWA電波、または携帯電話電波のいずれかの電波の受信強度とに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第2実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
B.1.第2実施形態にかかる電子機器1の概要
図6に、第2実施形態における電子機器1の構成図を示す。第2実施形態において、標準電波受信部21−1は、標準電波の受信強度ri−rwを、判定部221に出力する。また、LPWA電波受信部21−3は、LPWA電波の受信強度ri−lpwaを判定部221に出力する。同様に、携帯電話電波受信部21−4は、携帯電話の受信強度ri−mobを判定部221に出力する。
図6に、第2実施形態における電子機器1の構成図を示す。第2実施形態において、標準電波受信部21−1は、標準電波の受信強度ri−rwを、判定部221に出力する。また、LPWA電波受信部21−3は、LPWA電波の受信強度ri−lpwaを判定部221に出力する。同様に、携帯電話電波受信部21−4は、携帯電話の受信強度ri−mobを判定部221に出力する。
判定部221は、GPS電波の受信強度ri−gpsと、標準電波の受信強度ri−rw、LPWA電波の受信強度ri−lpwa、または携帯電話電波の受信強度ri−mobのいずれかとに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。受信強度に基づく判定方法として、例えば、2つの方法がある。受信強度に基づく第1の判定方法について、判定部221は、受信強度ri−gpsが、GPS電波以外の電波の受信強度より大きければ、電子機器1が屋外に位置すると判定する。受信強度に基づく第2の判定方法について、判定部221は、受信強度ri−gpsからノイズ強度を除いたSN比が、GPS電波以外の電波の受信強度からノイズ強度を除いたSN比より大きければ、電子機器1が屋外に位置すると判定する。
受信強度ri−rw、受信強度ri−lpwa、または受信強度ri−mobのうちいずれの電波の受信強度を用いるかについて、例えば、判定部221は、標準電波、LPWA電波、および携帯電話電波のうち最も電波強度が高い電波の受信強度を用いる。
B.2.第2実施形態の効果
以上に示すように、判定部221は、受信強度ri−gpsと、受信強度ri−rw、受信強度ri−lpwa、または受信強度ri−mobのいずれかと基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。電子機器1が屋外に位置すれば受信強度ri−gpsは高くなるため、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
以上に示すように、判定部221は、受信強度ri−gpsと、受信強度ri−rw、受信強度ri−lpwa、または受信強度ri−mobのいずれかと基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。電子機器1が屋外に位置すれば受信強度ri−gpsは高くなるため、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
C.第3実施形態
第2実施形態では、判定部221は、受信強度ri−gpsと、受信強度ri−rw、受信強度ri−lpwa、または受信強度ri−mobのいずれかとに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第3実施形態では、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第3実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第2実施形態では、判定部221は、受信強度ri−gpsと、受信強度ri−rw、受信強度ri−lpwa、または受信強度ri−mobのいずれかとに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第3実施形態では、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第3実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
C.1.第3実施形態にかかる電子機器1の概要
図7に、第3実施形態における電子機器1の構成図を示す。第3実施形態において、太陽電池15は、単位時間当たりの発電量を判定部221に出力する。
図7に、第3実施形態における電子機器1の構成図を示す。第3実施形態において、太陽電池15は、単位時間当たりの発電量を判定部221に出力する。
判定部221は、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量と所定の閾値との比較結果に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。例えば、判定部221は、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量が所定の閾値より大きければ、電子機器1が屋外に位置し、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量が所定の閾値以下であれば、電子機器1が屋内に位置すると判定する。
C.2.第3実施形態の効果
以上示すように、判定部221は、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。一般的に、電子機器1が屋外に位置すれば太陽電池15の発電量は高くなる。天候が曇りまたは雨における太陽電池15の発電量は、晴れである場合に比べると少なくなるものの、電子機器1が屋内に位置する場合よりは一般的には多くなる。従って、太陽電池15の単位時間当たりの発電量を用いることにより、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
以上示すように、判定部221は、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。一般的に、電子機器1が屋外に位置すれば太陽電池15の発電量は高くなる。天候が曇りまたは雨における太陽電池15の発電量は、晴れである場合に比べると少なくなるものの、電子機器1が屋内に位置する場合よりは一般的には多くなる。従って、太陽電池15の単位時間当たりの発電量を用いることにより、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
D.第4実施形態
第3実施形態では、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第4実施形態では、加速度センサー25が計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第4実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第3実施形態では、太陽電池15が発電した単位時間当たりの発電量に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第4実施形態では、加速度センサー25が計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第4実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、または第3実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
D.1.第4実施形態にかかる電子機器1の概要
図8に、第4実施形態における電子機器1の構成図を示す。第4実施形態において、電子機器1は、加速度センサー25を有する。加速度センサー25は、電子機器1の加速度を計測する。加速度センサー25は、計測した加速度を含む信号を、判定部221に出力する。
図8に、第4実施形態における電子機器1の構成図を示す。第4実施形態において、電子機器1は、加速度センサー25を有する。加速度センサー25は、電子機器1の加速度を計測する。加速度センサー25は、計測した加速度を含む信号を、判定部221に出力する。
判定部221は、加速度センサー25からの信号に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。加速度に基づく屋外か屋内かの判定方法は、例えば、3つの判定方法がある。
加速度に基づく屋外か屋内かの第1の判定方法として、加速度によって得られる電子機器1の移動距離により電子機器1の位置を特定し、特定した位置に基づいて電子機器1が屋外に位置するか屋外に位置するかを判定する。例えば、記憶部20は、建物の位置を示す位置情報を記憶する。また、判定部221は、GPS電波から特定される位置、または携帯電話電波から特定される位置を、電子機器1の初期位置として記憶部20に記憶する。判定部221は、位置情報を参照して、電子機器1の初期位置から加速度センサー25が計測した加速度を2回積分して得られた移動距離を加えた現在位置が、建物の内部か外部かを判定することにより、電子機器1が屋外に位置するか屋外に位置するかを判定する。
加速度に基づく屋外か屋内かの第2の判定方法として、電子機器1が歩行速度より速く移動している場合、電子機器1を持つユーザーが自動車、電車等に乗っており、電子機器1が屋外にいることが考えられる。そこで、判定部221は、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が、所定の閾値として一般的な歩行速度より高ければ、電子機器1が屋外に位置すると判定する。
加速度に基づく屋外か屋内かの第3の判定方法として、電子機器1が屋内に位置する場合であっても、電子機器1を持つユーザーが建物のエレベーター内にいる場合、歩行速度より速く移動する可能性がある。そこで、加速度センサー25は、3軸方向の加速度を検出可能であると想定する。判定部221は、加速度センサー25が計測した垂直方向の速度を積分した速度が、所定の閾値より高い場合、電子機器1が屋内に位置すると判定する。また、電子機器1が回転する場合には、電子機器1は、3軸の角速度を計測可能なジャイロセンサーを有し、電子機器1の傾きを特定し、特定した傾きから垂直方向を特定する。
加速度に基づく屋外か屋内かの第1の判定方法として、加速度によって得られる電子機器1の移動距離により電子機器1の位置を特定し、特定した位置に基づいて電子機器1が屋外に位置するか屋外に位置するかを判定する。例えば、記憶部20は、建物の位置を示す位置情報を記憶する。また、判定部221は、GPS電波から特定される位置、または携帯電話電波から特定される位置を、電子機器1の初期位置として記憶部20に記憶する。判定部221は、位置情報を参照して、電子機器1の初期位置から加速度センサー25が計測した加速度を2回積分して得られた移動距離を加えた現在位置が、建物の内部か外部かを判定することにより、電子機器1が屋外に位置するか屋外に位置するかを判定する。
加速度に基づく屋外か屋内かの第2の判定方法として、電子機器1が歩行速度より速く移動している場合、電子機器1を持つユーザーが自動車、電車等に乗っており、電子機器1が屋外にいることが考えられる。そこで、判定部221は、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が、所定の閾値として一般的な歩行速度より高ければ、電子機器1が屋外に位置すると判定する。
加速度に基づく屋外か屋内かの第3の判定方法として、電子機器1が屋内に位置する場合であっても、電子機器1を持つユーザーが建物のエレベーター内にいる場合、歩行速度より速く移動する可能性がある。そこで、加速度センサー25は、3軸方向の加速度を検出可能であると想定する。判定部221は、加速度センサー25が計測した垂直方向の速度を積分した速度が、所定の閾値より高い場合、電子機器1が屋内に位置すると判定する。また、電子機器1が回転する場合には、電子機器1は、3軸の角速度を計測可能なジャイロセンサーを有し、電子機器1の傾きを特定し、特定した傾きから垂直方向を特定する。
D.2.第4実施形態の効果
以上に示したように、判定部221は、計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。上述したように、計測した加速度を用いて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
以上に示したように、判定部221は、計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。上述したように、計測した加速度を用いて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
E.第5実施形態
第4実施形態では、加速度センサー25が計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第5実施形態では、内部時刻に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第5実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第4実施形態では、加速度センサー25が計測した加速度に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定した。第5実施形態では、内部時刻に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。以下、第5実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、または第4実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
E.1.第5実施形態にかかる電子機器1の概要
図9に、第5実施形態における電子機器1の構成図を示す。第5実施形態において、判定部221は、内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。判定部221は、内部時刻について、例えば、内部時刻計時部243の時カウンターの値、分カウンターの値、および秒カウンターの値を取得する。
例えば、電子機器1のユーザーの行動パターンに基づく時間帯情報を、記憶部20に記憶しておく。時間帯情報は、例えば、第1時刻から第2時刻までの範囲はユーザーが通勤または通学中であるので電子機器1が屋外に位置すること、第2時刻から第3時刻までの範囲ではユーザーは会社または学校にいるので電子機器1が屋内に位置することを示す。そして、判定部221は、時間帯情報を参照して、内部時刻に応じた範囲を特定し、特定した範囲に応じて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。
図9に、第5実施形態における電子機器1の構成図を示す。第5実施形態において、判定部221は、内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。判定部221は、内部時刻について、例えば、内部時刻計時部243の時カウンターの値、分カウンターの値、および秒カウンターの値を取得する。
例えば、電子機器1のユーザーの行動パターンに基づく時間帯情報を、記憶部20に記憶しておく。時間帯情報は、例えば、第1時刻から第2時刻までの範囲はユーザーが通勤または通学中であるので電子機器1が屋外に位置すること、第2時刻から第3時刻までの範囲ではユーザーは会社または学校にいるので電子機器1が屋内に位置することを示す。そして、判定部221は、時間帯情報を参照して、内部時刻に応じた範囲を特定し、特定した範囲に応じて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。
E.2.第5実施形態の効果
以上に示すように、判定部221は、内部時刻に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。電子機器1のユーザーの行動パターンが固定であれば、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
以上に示すように、判定部221は、内部時刻に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定する。電子機器1のユーザーの行動パターンが固定であれば、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを、精度よく判定することが可能になる。
F.第6実施形態
第1実施形態から第5実施形態では、電子機器1が屋内に位置するか屋外に位置するかの判定を行った。第6実施形態では、電子機器1の速度が所定の閾値を超える場合、基準周波数f0にクロック信号の周波数fVCOが近づくように発振回路23を制御することを抑制する。以下、第6実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、または第5実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、または第5実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態から第5実施形態では、電子機器1が屋内に位置するか屋外に位置するかの判定を行った。第6実施形態では、電子機器1の速度が所定の閾値を超える場合、基準周波数f0にクロック信号の周波数fVCOが近づくように発振回路23を制御することを抑制する。以下、第6実施形態について説明する。なお、以下に例示する各形態および各変形例において作用や機能が第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、または第5実施形態と同様である要素については、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、または第5実施形態で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
F.1.第6実施形態にかかる電子機器1の概要
図10に、第6実施形態における電子機器1の構成図を示す。第6実施形態において、制御部22は、移動速度特定部226を含む。第6実施形態における判定部221は、第1実施形態から第5実施形態のいずれかの方法によって、電子機器1が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
図10に、第6実施形態における電子機器1の構成図を示す。第6実施形態において、制御部22は、移動速度特定部226を含む。第6実施形態における判定部221は、第1実施形態から第5実施形態のいずれかの方法によって、電子機器1が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する。
移動速度特定部226は、電子機器1の移動速度を特定する。移動速度特定部226は、特定した移動速度を補正部224に出力する。移動速度の特定方法は、例えば、以下に示す3つがある。移動速度の第1の特定方法として、移動速度特定部226は、加速度センサー25が計測した加速度を取得し、取得した加速度を1回積分して移動速度を特定する。
移動速度の第2の特定方法として、移動速度特定部226は、GPS電波受信部21−2から、GPS電波に基づく電子機器1の位置情報iposを所定の周期ごとに取得する。移動速度特定部226は、位置情報iposと所定の周期とから、電子機器1の移動速度を特定する。
移動速度の第3の特定方法は、移動速度の第1の特定方法と移動速度の第2の特定方法との組み合わせである。例えば、移動速度特定部226は、位置情報iposを、加速度を2回積分した移動距離で補正する。次に、移動速度特定部226は、補正後の位置情報と所定の周期とから、電子機器1の移動速度を特定する。図10では、移動速度の第3の特定方法を示す。
移動速度の第2の特定方法として、移動速度特定部226は、GPS電波受信部21−2から、GPS電波に基づく電子機器1の位置情報iposを所定の周期ごとに取得する。移動速度特定部226は、位置情報iposと所定の周期とから、電子機器1の移動速度を特定する。
移動速度の第3の特定方法は、移動速度の第1の特定方法と移動速度の第2の特定方法との組み合わせである。例えば、移動速度特定部226は、位置情報iposを、加速度を2回積分した移動距離で補正する。次に、移動速度特定部226は、補正後の位置情報と所定の周期とから、電子機器1の移動速度を特定する。図10では、移動速度の第3の特定方法を示す。
補正部224は、移動速度特定部226が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、基準周波数f0にクロック信号の周波数fVCOが近づくように発振回路23を制御することを抑制する。例えば、補正部224は、移動速度特定部226が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、移動速度が所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とする。すなわち、移動速度が所定の閾値を超える場合には、補正部224は補正を行わない。一般的に、電子機器1が高速移動していると、ドップラー効果により電波の搬送波の周波数が変化するため、搬送波の周波数に誤差が発生する場合がある。所定の閾値は、例えば、電波の搬送波の周波数に含まれる誤差を許容する最大値となる場合の移動速度である。
F.2.第6実施形態の効果
以上に示したように、補正部224は、電子機器1の移動速度が所定の閾値を超える場合、移動速度が所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とする。一般的に、電子機器1が高速移動している場合、例えば電子機器1のユーザーが移動中の電車内にいる場合には、ドップラー効果により電波の搬送波の周波数が変化する場合がある。誤差が発生した搬送波の周波数を利用してクロック信号の周波数を補正すると、内部時刻の精度が劣化する虞がある。従って、補正部224は、電子機器1の移動速度が所定の閾値を超える場合には、受信した電波の搬送波の周波数を利用せず、所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とすることにより、内部時刻の精度が劣化することを抑制することが可能である。
以上に示したように、補正部224は、電子機器1の移動速度が所定の閾値を超える場合、移動速度が所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とする。一般的に、電子機器1が高速移動している場合、例えば電子機器1のユーザーが移動中の電車内にいる場合には、ドップラー効果により電波の搬送波の周波数が変化する場合がある。誤差が発生した搬送波の周波数を利用してクロック信号の周波数を補正すると、内部時刻の精度が劣化する虞がある。従って、補正部224は、電子機器1の移動速度が所定の閾値を超える場合には、受信した電波の搬送波の周波数を利用せず、所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とすることにより、内部時刻の精度が劣化することを抑制することが可能である。
G.変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態では、判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222は、GPS周波数情報if−gpsを選択することを説明したが、標準電波周波数情報if−rwを選択してもよい。例えば、判定部221の判定結果が屋外である場合、選択部222は、標準電波とGPS電波とのうち、受信強度がより高い電波の選択周波数情報を選択してもよい。
第3実施形態では、判定部221は、太陽電池15を用いて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定したが、これに限らない。例えば、電子機器1は、照度センサーを含み、判定部221は、照度センサーが計測した光量と所定の閾値との比較結果に基づいて、電子機器1が屋外に位置するか屋内に位置するかを判定してもよい。
以上の各形態において、選択部222は、標準電波周波数情報if−rw、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobから選択周波数情報を出力したが、これに限らない。例えば、選択部222は、2つの周波数情報から、選択周波数情報を選択してもよい。
判定部221は、第1実施形態から第5実施形態までのいずれか2つ、または3つの方法を組み合わせてもよい。例えば、第3実施形態において、曇りまたは雨でも屋外と判定されるように、所定の閾値が、曇りまたは雨の場合に太陽電池15が発電可能な発電量より小さい値であるとする。しかしながら、所定の閾値が小さい値である場合、非常に明るい屋内であれば、判定部221は、発電量が所定の閾値を大きくなり、屋外であると判定する虞がある。そこで、第4実施形態と組み合わせて、判定部221は、発電量が所定の閾値以上であり、かつ、加速度を積分した速度が所定の閾値以上であれば、電子機器1が屋外に位置すると判定する。
また、第4実施形態内の加速度に基づく屋外か屋内かの第2の判定方法において、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度より高ければ、電子機器1が屋外に位置すると判定した。しかし、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度以下である場合、屋外を徒歩で移動することもあるし屋内を徒歩で移動することもあるため、正しく判定できない。そこで、判定部221は、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度以下である場合には、第4実施形態内の加速度に基づく屋外か屋内かの第1の判定方法、もしくは第3の判定方法、または、第2実施形態、第3実施形態、第5実施形態の方法のいずれかを組み合わせてもよい。
また、第4実施形態内の加速度に基づく屋外か屋内かの第2の判定方法において、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度より高ければ、電子機器1が屋外に位置すると判定した。しかし、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度以下である場合、屋外を徒歩で移動することもあるし屋内を徒歩で移動することもあるため、正しく判定できない。そこで、判定部221は、加速度センサー25が計測した加速度を積分した速度が一般的な歩行速度以下である場合には、第4実施形態内の加速度に基づく屋外か屋内かの第1の判定方法、もしくは第3の判定方法、または、第2実施形態、第3実施形態、第5実施形態の方法のいずれかを組み合わせてもよい。
判定部221は、第1実施形態から第5実施形態までの全ての方法を組み合わせてもよい。具体的には、判定部221は、第1実施形態から第5実施形態のそれぞれの判定方法を実行し、それぞれの判定方法によって屋外と判定した場合、+1の評価値とし、それぞれの方法によって屋内とした場合、+0の評価値とする。そして、判定部221は、それぞれの方法によって得られた評価値を累積し、累積値が所定の閾値以上であれば屋外と判定する。
以上の各形態において、GPS電波受信部21−2が、GPS衛星から送信された電波を受信するとしたが、電子機器1は、GPS以外の全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の測位用衛星やGNSS以外の測位用衛星から電波を受信してもよい。例えば、電子機器1は、WAAS(Wide Area Augmentation System)、EGNOS(European Geostationary-Satellite Navigation Overlay Service)、QZSS(Quasi Zenith Satellite System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO、BeiDou(BeiDou Navigation Satellite System)等の衛星測位システムのうち1つ、あるいは2つ以上のシステムの衛星から電波を受信してもよい。
以上の各形態において、携帯電話電波受信部21−4は、TCXO211−4を含んだが、これに限らない。例えば、携帯電話電波受信部21−4は、TCXO211−4の代わりにVCOを含んでもよい。この場合、携帯電話電波受信部21−4は、VCOが発振するクロック信号の周波数を、受信した携帯電話電波の搬送波の周波数に調整する。VCOの周波数を調整するため、VCOから出力されるクロック信号の周波数の精度は、携帯電話電波の搬送波の周波数の精度と同等となる。従って、携帯電話電波受信部21−4がVCOを含む場合においては、携帯電話電波受信部21−4が、搬送波周波数差分Δf−mobを出力しなくても、以上の各形態を実施することが可能である。
以上の各形態において、第1受信部および第2受信部は、電波を受信したが、受信する対象は、電波に限らず、光でもよい。例えば、電子機器1は、照度センサーを有し、交流電流による照明の点滅に応じた交流信号を生成し、生成した交流信号を基準波に変換してもよい。照明は、例えば、蛍光灯またはLED(Light Emitting Diode)である。交流電流の周波数の精度は、60Hzであれば、±0.1Hzであり、月差±1秒(1.67ppm)である。
以上の各形態において、受信部21が電波を受信した場合に常に、クロック信号の周波数fVCOを補正することを想定したがこの限りではない。例えば、受信部21が電波を受信してもクロック信号の周波数fVCOを毎回補正するのではなく、間欠的に、例えば、数回に1回補正するとしてもよい。このような形態であっても、クロック信号の周波数fVCOを一切補正しない場合と比較して、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
以上の各形態において、標準電波はJJYであり、かつJJYの搬送波の周波数は40kHzとしたが、これに限らない。以上の各形態は、JJYの搬送波の周波数が60kHzであっても適応可能であり、標準電波が、WWVB、DCF77、MSF、またはBPC等であっても適応可能である。
以上の各形態において、選択周波数情報に含まれる信号を基準波に変換したが、クロック信号を、選択周波数情報が示す周波数に変換してもよい。ただし、クロック信号の正確な周波数は不明であるから、電子機器1は、NCOを用いて、クロック信号の周波数を、(選択周波数情報が示す周波数/基準周波数f0)倍し、周波数差分Δfvを特定してもよい。または、以上の各形態において、選択周波数情報の搬送波およびクロック信号を、基準周波数f0および選択周波数情報が示す周波数とは異なる周波数にそれぞれ変換し、周波数差分Δfvを特定してもよい。
以上の各形態において、GPS周波数情報if−gpsは、クロック信号f−gpsと、搬送波周波数差分Δf−gpsとを含んだが、これに限らない。例えば、GPS電波受信部21−2が、NCOを有し、クロック信号f−gpsの周波数を、GPS電波の搬送波の周波数に変換し、GPS周波数情報if−gpsには、変換後のクロック信号だけを含むようにしてもよい。LPWA周波数情報if−lpwa、および携帯電話周波数情報if−mobも同様である。
以上の各形態において、補正部224が、周波数差分Δfvがキャンセルされるような電圧を示すデータを制御電圧生成部225に出力したが、これに限らない。一般的に、発振回路23の気密封止容器内で起こる水晶振動子への粉塵の脱着、何らかのアウトガスによる環境変化、または、発振回路23に使用される接着剤の経年変化等により、所定の制御電圧を発振回路に入力した場合に生成されるクロック信号の周波数が変化する。そこで、電子機器1は、発振回路23の累積動作時間と、所定の制御電圧を発振回路23に入力した場合に生成されるクロック信号の周波数とに関連する累積動作時間特性情報を有し、補正部224は、周波数差分Δfvがキャンセルされるように累積動作時間特性情報を更新して、発振回路23のクロック信号の周波数を補正してもよい。累積動作時間特性情報が示す特性は、いわゆるエージング特性である。または、電子機器1は、発振回路23がとり得る温度と、所定の電圧を発振回路23に入力した場合に生成されるクロック信号の周波数とに関連する温度特性情報を有し、補正部224は、周波数差分Δfvがキャンセルされるように温度特性情報を更新して、発振回路23のクロック信号の周波数を補正してもよい。
第6実施形態において、移動速度特定部226が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、基準周波数f0にクロック信号の周波数fVCOが近づくように発振回路23を制御することを抑制する方法として、移動速度が所定の閾値を超える前後で制御電圧の値を一定とすることを挙げたが、これに限らない。例えば、電子機器1が、前述した温度特性情報を記憶すると想定する。この想定の基、移動速度特定部226が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、補正部224は、周波数差分Δfvに基づく温度特性情報の更新による発振回路23のクロック信号の周波数の補正だけを行わず、更新されていない温度特性情報に基づいて、発振回路23のクロック信号の周波数を補正してもよい。これにより、電子機器1が高速移動しており、かつ、大きな温度変化があった場合、電子機器1は、高速移動中であっても温度変化に対応して発振回路23を制御することができるので、内部時刻の精度を向上させることが可能になる。
以上の各形態において、内部時刻補正部242は、TCOデコード部241から得られたタイムコードに基づいて、内部時刻を設定したが、GPS電波を復調して得られるベースバンド信号に含まれる時刻情報に基づいて、内部時刻を設定してもよい。例えば、GPS電波受信部21−2が出力するPPS(Pulse Per Second)信号を用いて内部時刻を設定してもよい。PPS信号は、GPS電波に含まれる時刻情報から特定された正確な時刻の1秒に1回出力される。内部時刻補正部242は、GPS電波受信部21−2から出力されたPPS信号を受け付けたことを契機として、GPS電波を復調して得られるベースバンド信号に含まれる時刻情報に基づいて内部時刻を設定する。同様に、LPWA電波を復調して得られるベースバンド信号に時刻情報が含まれる場合、内部時刻補正部242は、その時刻情報に基づいて、内部時刻を設定してもよい。また、空港、ターミナル駅等にユーザーが降り立った場合に、LPWA電波受信部21−3は、LPWA電波を受信して、ベースバンド信号を取得し、タイムゾーンを設定してもよい。
以上の各形態において、内部時刻補正部242は、周波数差分Δfvと、GPS電波またはLPWA電波に基づいて内部時刻を設定してから現在までのクロック信号の数とに基づいて、内部時刻を補正してもよい。
これにより、GPS電波またはLPWA電波を受信した場合に常に、GPS電波またはLPWA電波に含まれる時刻情報を用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正を短時間で完了することが可能になる。GPS電波またはLPWA電波から時刻情報を得るには、GPS電波またはLPWA電波を復調する必要があるが、周波数情報が示す周波数を用いて内部時刻を補正する場合には、GPS電波を復調しなくてよい。従って、基準周波数f0とクロック信号の周波数との位相差を用いて内部時刻を補正することにより、GPS電波またはLPWA電波から時刻情報を常に用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正にかかる負荷を低減することが可能になる。
これにより、GPS電波またはLPWA電波を受信した場合に常に、GPS電波またはLPWA電波に含まれる時刻情報を用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正を短時間で完了することが可能になる。GPS電波またはLPWA電波から時刻情報を得るには、GPS電波またはLPWA電波を復調する必要があるが、周波数情報が示す周波数を用いて内部時刻を補正する場合には、GPS電波を復調しなくてよい。従って、基準周波数f0とクロック信号の周波数との位相差を用いて内部時刻を補正することにより、GPS電波またはLPWA電波から時刻情報を常に用いて内部時刻を補正することと比較して、内部時刻の補正にかかる負荷を低減することが可能になる。
以上の各形態において、標準電波周波数情報if−rw、GPS周波数情報if−gps、LPWA周波数情報if−lpwa、または携帯電話周波数情報if−mobから選択された第1選択周波数情報に基づいて内部時刻の補正を行い、第1選択周波数情報とは異なる第2選択周波数情報を用いて発振回路23のクロック信号の周波数を補正してもよい。
以上の各形態において、電子機器1は、図1に示した腕時計に限らず、置き時計、または掛け時計等の電子時計でもよい。さらに、電子機器1は、電子時計に限らず、時刻を計時する機器であればどのような機器でもよい。例えば、電子機器1は、テレビ、モニター電子ペーパー、もしくはカーナビゲーション装置といった表示装置、ビデオカメラ等の撮像装置、または、携帯電話機、スマートフォン、もしくはゲーム機等の情報処理端末でもよい。さらに、電子機器1の表示方式は、図1に示したアナログ式に限らず、デジタル式でもよい。電子機器1の表示方式がデジタル式である場合、電子機器1は、クロック周波数を補正した際に、補正が完了したことを示す画像を表示してもよい。
以上の各形態において、上記の制御部22を機能させるように構成されたコンピュータプログラムまたは当該コンピュータプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体として捉えることもできる。記録媒体は例えば非一過性(non-transitory)の記録媒体であり、CD−ROM等の光学式記録媒体の他、半導体記録媒体や磁気記録媒体等の公知の任意の記録媒体を含み得る。また、本発明は上述した各態様にかかる電子機器の制御方法としても特定される。
以上の各形態において、制御部22は、プログラムを実行することによって実現される要素の全部または一部が、例えばFPGAまたはASIC等の電子回路によりハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。制御部22は、一つの電子回路でもよいし、複数の電子回路でもよい。内部時刻補正部242は、処理部24がプログラムを実行することにより実現されることを記載したが、制御部22に含まれてもよい。
1…電子機器、10…時刻表示部、11…時針、12…分針、13…秒針、15…太陽電池、2…バンド部、20…記憶部、21…受信部、21−1…標準電波受信部、21−2…GPS電波受信部、21−3…LPWA電波受信部、21−4…携帯電話電波受信部、22…制御部、221…判定部、222…選択部、223…特定部、224…補正部、225…制御電圧生成部、226…移動速度特定部、23…発振回路、24…処理部、241…TCOデコード部、242…内部時刻補正部、243…内部時刻計時部、25…加速度センサー。
Claims (20)
- 第1電波を受信して前記第1電波の搬送波周波数に基づき第1周波数情報を出力する第1受信部と、
第2電波を受信して前記第2電波の搬送波周波数に基づき第2周波数情報を出力する第2受信部と、
内部時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する発振回路と、
前記第1電波および前記第2電波の受信環境を判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づき、前記第1周波数情報、および前記第2周波数情報のいずれかを選択周波数情報として出力する選択部と、
前記選択周波数情報に応じて定まる基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御する補正部と、
を含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項1において、
前記第1電波は、位置情報衛星から送信された電波または標準電波であり、
前記判定部は、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定し、
前記選択部は、前記判定部の判定結果が屋外である場合、前記第1周波数情報を選択し、前記判定部の判定結果が屋内である場合、前記第2周波数情報を選択する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項2において、
前記判定部は、前記第1受信部が受信した第1電波の受信強度と、前記第2受信部が受信した第2電波の受信強度とに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から3のいずれか一項において、
光のエネルギーに基づいて発電する発電機構を含み、
前記判定部は、
前記発電機構が発電した単位時間当たりの発電量と所定の閾値との比較結果に基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から4のいずれか一項において、
加速度センサーを含み、
前記判定部は、
前記加速度センサーからの信号に基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から5のいずれか一項において、
前記判定部は、
前記内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から6のいずれか一項において、
前記補正部は前記発振回路を制御する制御電圧を出力し、
前記電子機器の移動速度を特定する移動速度特定部を含み、
前記補正部は、
前記移動速度特定部が特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、前記基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御することを抑制する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から7のいずれか一項において、
前記第2電波が、携帯電話網に含まれる基地局からの電波である、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項1から8のいずれか一項において、
前記基準周波数と前記クロック信号の周波数との差分を特定する特定部を含み、
前記補正部は、
前記差分に基づいて、前記発振回路を制御して前記クロック信号の周波数が前記基準周波数に近づくように補正する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項9において、
前記選択周波数情報は、受信した電波の搬送波周波数の信号を含み、
前記特定部は、
周波数を変換する数値演算を前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、
第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項9において、
前記選択周波数情報は、受信した電波を復調するために用いる信号と、受信した電波の搬送波周波数から前記信号の周波数を減じた値とを含み、
前記特定部は、
受信した電波の搬送波周波数から前記値を減じた値分の前記基準周波数倍に周波数を変換する数値演算を、前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、
第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する、
ことを特徴とする電子機器。 - 請求項9から11のいずれか一項において、
位置情報衛星から送信された電波または標準電波に基づいて前記内部時刻を設定した時点から現在までのクロック信号の数と、前記差分とに基づいて、前記内部時刻を補正する内部時刻補正部を、
含むことを特徴とする電子機器。 - 第1電波を受信して前記第1電波の搬送波周波数に基づき第1周波数情報を出力する第1受信部と、第2電波を受信して前記第2電波の搬送波周波数に基づき第2周波数情報を出力する第2受信部と、内部時刻を計時するために用いられるクロック信号を生成する発振回路とを含む電子機器の制御方法であって、
前記電子機器が、
前記第1電波および前記第2電波の受信環境を判定し、
前記受信環境を判定した判定結果に基づき、前記第1周波数情報、および前記第2周波数情報のいずれかを選択周波数情報として出力し、
前記選択周波数情報に応じて定まる基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項13において、
前記第1電波は、位置情報衛星から送信された電波または標準電波であり、
前記電子機器が、
前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定し、
前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかの判定結果が屋外である場合、前記第1周波数情報を選択し、前記判定結果が屋内である場合、前記第2周波数情報を選択する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項14において、
前記電子機器が、
前記第1受信部が受信した第1電波の受信強度と、前記第2受信部が受信した第2電波の受信強度とに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項13から15のいずれか一項において、
前記電子機器が、
前記内部時刻が所定の時刻範囲に含まれるか否かに基づいて、前記電子機器が屋内に位置するか、屋外に位置するかを判定する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項13から16のいずれか一項において、
前記電子機器が、
前記発振回路を制御する制御電圧を出力し、
前記電子機器の移動速度を特定し、
特定した移動速度が所定の閾値を超える場合、前記基準周波数に前記クロック信号の周波数が近づくように前記発振回路を制御することを抑制する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項13から17のいずれか一項において、
前記第2電波が、携帯電話網に含まれる基地局からの電波である、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項13から18のいずれか一項において、
前記電子機器が、
前記基準周波数と前記クロック信号の周波数との差分を特定し、
前記差分に基づいて、前記発振回路を制御して前記クロック信号の周波数が前記基準周波数に近づくように補正する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項19において、
前記選択周波数情報は、受信した電波の搬送波周波数の信号を含み、
周波数を変換する数値演算を前記選択周波数情報に含まれる信号に施して前記基準周波数の基準波に変換し、
第1時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第1位相差、第2時刻における前記基準波と前記クロック信号との間の第2位相差、および、前記第1時刻から前記第2時刻までの時間に基づいて、前記差分を特定する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
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