JP2019116187A - 外部情報取得装置 - Google Patents

外部情報取得装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019116187A
JP2019116187A JP2017250956A JP2017250956A JP2019116187A JP 2019116187 A JP2019116187 A JP 2019116187A JP 2017250956 A JP2017250956 A JP 2017250956A JP 2017250956 A JP2017250956 A JP 2017250956A JP 2019116187 A JP2019116187 A JP 2019116187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
windshield
information acquisition
film
light
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017250956A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6943177B2 (ja
Inventor
徳地 伊藤
Tokuchi Ito
徳地 伊藤
千田 和身
Kazumi Senda
和身 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017250956A priority Critical patent/JP6943177B2/ja
Publication of JP2019116187A publication Critical patent/JP2019116187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6943177B2 publication Critical patent/JP6943177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】情報取得領域が結露により曇ることを抑制する。【解決手段】外部情報取得装置10は、車両用のウィンドシールド12と、その車室側の面14に対向するように配置され且つウィンドシールド12の一部である通過部26を通過する光を受け取る受光部24を有し、受光部24が受け取る光に基いて車両外部の情報を取得する情報取得ユニット16、20と、吸湿性部材18を備える。少なくとも、情報取得ユニットの外面の一部20e及び上記面14の一部が、通過部26と受光部24とが露出し且つ車室空間から区画された内部空間を構成している。内部空間は車室空間と間隙を介して連通するように構成され、吸湿性部材18は、内部空間及び間隙の少なくとも一方を含む部位であって且つ通過部26を通過して受光部24に受け取られる光の進路以外の部位に配設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のウィンドシールドと、当該ウィンドシールドの車室側の面に対向するように配置され、且つ、当該ウィンドシールドを介して光を受け取る受光部を有し当該受光部が受け取る光に基づいて車両外部の情報を取得する情報取得ユニットと、を備える外部情報取得装置に関する。
近年、車両の運転者の運転を支援する種々の運転支援制御が開発、実施されている。このような運転支援制御を実施するためには、車両外部の情報(典型的には、車両前方の情報であり、具体的には、先行車との車間距離及び先行車の速度)を取得する必要がある。このため、ウィンドシールドを通過する光を受け取る受光部を有する情報取得ユニットを車内に設置し、当該受光部が受け取る光に基づいて車両外部の情報を取得することが行われている。なお、以下では、車両外部の情報を単に「外部情報」とも称する。
ところで、車両外部に対して車両内部の温度が比較的に高い場合、ウィンドシールドの車室側の面が結露により曇ってしまうことがある。ウィンドシールドが曇ると情報取得ユニットが光を正確に受け取ることができず、外部情報を適切に取得できない可能性がある。このため、例えば、特許文献1には、情報取得ユニットが受け取る光が通過する部分のウィンドシールドに吸湿性及び透明性を有するフィルム又はコーティングを設けることにより当該部分が曇ることを防止する技術が開示されている。なお、以下では、当該部分を「通過部」とも称する。
国際公開第2016/129699号
特許文献1の技術によれば、ウィンドシールドが曇ることに起因して情報取得ユニットが外部情報を適切に取得できないという事態の発生は抑制できるものの、別の要因に起因して外部情報を適切に取得できない可能性がある。即ち、吸湿性を有するフィルム及びコーティングは、フィルム及びコーティングを構成する吸湿性材料が年数の経過とともに変質し、光の透過率が低下する場合がある。この場合、通過部に吸湿性を有するフィルム又はコーティングを設けると、年数の経過とともに通過部における光の透過率が低下し、その結果、情報取得ユニットが光を正確に受け取ることができず、外部情報を適切に取得できない可能性がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、通過部が結露により曇ることを抑制しながら、年数の経過に関わらず外部情報を適切に取得することを可能にする技術を提供することにある。
本発明の外部情報取得装置(10)は、
車両用のウィンドシールド(12)と、
前記ウィンドシールド(12)の車室側の面(14)に対向するように配置され且つ前記ウィンドシールド(12)の一部である通過部(26)を通過する光を受け取る受光部(24)を有し、前記受光部(24)が受け取る光に基いて車両外部の情報を取得する情報取得ユニット(16、20)と、
吸湿性材料を含む吸湿性部材(18)と、
を備え、
少なくとも、前記情報取得ユニット(16、20)の外面の一部(20e)及び前記ウィンドシールド(12)の車室側の面(14)の一部が、前記通過部(26)の車室側の面(14)と前記受光部(24)とが露出し且つ車室を構成する空間(Sc)から区画された内部空間(Si)を構成している。
この外部情報取得装置(10)では、
前記内部空間(Si)が、前記車室を構成する空間(Sc)とスリット状の間隙(S11,S12,S13,S21,S22)を介して連通するように構成され、
前記吸湿性部材(18)が、前記内部空間(Si)及び前記間隙(S11,S12,S13,S21,S22)の少なくとも一方を含む部位であって且つ前記通過部(26)を通過して前記受光部(24)に受け取られる光の進路以外の部位に配設されている。
本発明の外部情報取得装置(以下、「本発明装置」とも称する。)では、吸湿性材料を含む吸湿性部材を、通過部に設ける代わりに、「内部空間及び間隙の少なくとも一方を含む部位であって且つ通過部を通過して受光部に受け取られる光の進路以外の部位」に配設する。ここで、内部空間は、通過部の車室側の面と受光部とが露出しており、且つ、車室を構成する空間から区画された空間である。加えて、間隙は、内部空間を車室を構成する空間と連通させているスリット状の空間である。即ち、車室を構成する空間の空気が内部空間に流入する際は、当該間隙を必ず通過する。なお、以下では、車室を構成する空間を「車室空間」とも称する。
ところで、通過部の車室側の面における結露は、一般には以下のようにして発生する。即ち、水蒸気を含んだ車室空間の空気が上記間隙を介して内部空間に流入した場合において内部空間の温度が当該流入した空気の露点以下のとき、水蒸気の一部が凝縮し、内部空間に露出している通過部の車室側の面に水分が付着することにより結露が発生する。
このため、本発明装置の構成のうち、吸湿性部材を間隙に配設する構成では、車室空間の空気は、内部空間に流入する前に、間隙に配設された吸湿性部材に接触し、これにより、当該空気に含まれる水蒸気の少なくとも一部が吸湿性部材により吸収される。この結果、内部空間に流入する空気に含まれる水蒸気量が低減し、当該空気の露点が低下するため、内部空間の温度が当該空気の露点以下になる可能性を低減できる。
一方、本発明装置の構成のうち、吸湿性部材を、「内部空間を含む部位であって且つ通過部を通過して受光部に受け取られる光の進路以外の部位」に配設する構成では、車室空間の空気は、間隙を介して内部空間に流入した直後に、当該部位に配設された吸湿性部材に接触し、これにより、内部空間に流入する空気に含まれる水蒸気の少なくとも一部が吸湿性部材により直ちに吸収される。これにより、内部空間に流入した空気に含まれる水蒸気量が低減し、当該空気の露点が低下するため、内部空間の温度が当該空気の露点以下になる可能性を低減できる。
従って、本発明装置の構成によれば、通過部(の車室側の面)に吸湿性部材を設けなくても通過部が結露により曇ることを抑制できる。加えて、本発明装置では吸湿性部材を通過部に設けないため、通過部における光の透過率が吸湿性部材の経年劣化に起因して低下することがなくなり、年数の経過に関わらず外部情報を適切に取得することが可能となる。なお、本明細書では、光は電磁波を含む概念として定義する。
更に、本発明装置では吸湿性部材を通過部に設けないため、吸湿性部材に透明性は要求されない。従って、吸湿性部材の選択肢の自由度が向上する。
なお、上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る外部情報取得装置の平面図である。 図1のII-II線における部分断面図である。 図1の外部情報取得装置の上部中央の部分拡大図である。 図3の外部情報取得装置から情報取得ユニットのカメラセンサを取り外した状態を示す図である。 図3のV-V線における部分断面図である。 図3のVI-VI線における部分断面図である。 図3のVII-VII線における部分断面図であり、フィルムがブラケットの窪みに形成された間隙に貼付されている様子を説明するための図である。 図3のVIII-VIII線における部分断面図である、フィルムがブラケットの窪みに形成された間隙に貼付されている様子を説明するための図である。 図3のIX-IX線における部分断面図である、フィルムがブラケットの窪みに形成された間隙に貼付されている様子を説明するための図である。
図1乃至図9を参照して本実施形態に係る外部情報取得装置10について説明する。なお、本実施形態における図面の縮尺は、各部材の構成を明示するために実際とは異なっている場合がある。なお、図2、図5及び図6では、図を見易くするために断面の奥側(図2、図5及び図6の紙面奥側)に位置する部材の図示を省略し、断面部分のみを示している。
図1乃至図3に示すように、外部情報取得装置10は、ウィンドシールド12と、情報取得ユニット(16,20)と、フィルム18(18a,18b,18c,18d,18e,18f)と、を備える。
ウィンドシールド12は、ガラス板12aとセラミックライン12bとを有する。ガラス板12aは透明であり、車両のフロントガラスとして使用される。図1におけるガラス板12aの上下左右方向は、ガラス板12aがフロントガラスとして車両を構成しているときのフロントガラスを車室側から見たときの上下左右方向と同一である。即ち、車両の車輪が地面に接地している場合において、車内から地面に向かう方向が図1における下方向であり、その反対方向が図1における上方向であり、車両の前方に関して左方向が図1における左方向であり、その反対方向が図1における右方向である。ガラス板12aには、車両のフロントガラスに適した周知のガラス板が使用され得る(詳細については、国際公開第2016/129699号を参照されたい。)。
セラミックライン12bは、ガラス板12aの一方の面(詳細には、車両完成後に車室側に位置することになる面。以下では、「車室側の面」とも称する。)の外周部に全周に亘って印刷されている(図1参照)。セラミックライン12bは、不透明の濃色(典型的には黒色)のラインであり、セラミックライン12bが印刷されている部分においては光の通過が遮断される。セラミックライン12bは、主に、ウィンドシールド12を車体に組み付ける際に使用される接着剤や、ウィンドシールド12に別部材(例えば、後述するブラケット16及び図示しないルームミラー)を固定する際に使用される接着剤(両面テープを含む)の接着力が日光により劣化することを防ぐ役割を有する。図1及び図3に示すように、セラミックライン12bは、ガラス板12aの上部中央において下方に突出する突出部12b1を有する。ブラケット16及び図示しないルームミラーは、この突出部12b1に固定される(後述)。セラミックライン12bは、周知の方法を用いてガラス板12aに印刷され得る(詳細については、国際公開第2016/129699号を参照されたい。)。
図2及び図4に示すように、セラミックライン12bの突出部12b1には、矩形状の開口13が形成されている。開口13からはガラス板12aが露出している。即ち、開口13においては、光はウィンドシールド12を通過可能となっている。なお、図2に示すように、セラミックライン12bが印刷されている部分はガラス板12aに対して僅かに盛り上がっている。しかしながら、説明の便宜上、以下では、「セラミックライン12bの車室側の面」及び「セラミックライン12bが印刷されていない部分のガラス板12aの車室側の面」を一続きの面と見なして「ウィンドシールド12の面14」と総称する。
図1及び図3に示すように、情報取得ユニット(16,20)は、ブラケット16とカメラセンサ20とを有する。ブラケット16は、ウィンドシールド12の面14のうち突出部12b1が位置している部分に、図示しない両面テープにより固定されている。図3に示すように、ブラケット16は略矩形の筒状部材であり、壁部16a、壁部16b、壁部16c及び壁部16dにより構成されている。壁部16aは、壁部16cと対向しており、壁部16cよりも左側に位置している。壁部16bは、壁部16dと対向しており、壁部16aの下端と壁部16cの下端とを接続している。壁部16dは、壁部16aの上端と壁部16cの上端とを接続している。ブラケット16は開口13を囲んでいる。
図2及び図3に示すように、カメラセンサ20は、図示しない係止部を有しており、当該係止部をブラケット16が有する図示しない被係止部に係止することにより、カメラセンサ20がブラケット16に係止されている。カメラセンサ20は、略直方体形状を有しており、その外表面は、面20a乃至面20fにより構成されている。具体的には、面20a、面20b、面20c及び面20dがカメラセンサ20の側周面を構成しており(図3参照)、面20eがカメラセンサ20のウィンドシールド12側の面を構成しており(図2、図5及び図6参照)、面20fがカメラセンサ20の車室側の面を構成している(図2、図3、図5及び図6参照)。
図2、図5及び図6に示すように、カメラセンサ20は、ウィンドシールド12の面14に対向するように配置されている。より詳細には、図2及び図5に示すように、カメラセンサ20は、面20e上に設けられた照射部22及び受光部24を有する。この照射部22及び受光部24は、ウィンドシールド12のうち、開口13から露出している部分26(即ち、突出部12b1のうちガラス板12aが露出している部分)と対向する位置に設けられている。照射部22は、部分26を介して光(例えば、赤外線)を車両前方に照射する。受光部24は、車両前方に存在する物体において反射された光を部分26を介して受け取る。即ち、部分26は、カメラセンサ20により照射される光及び受け取られる光が通過する部分である。このため、以下では、部分26を「通過部26」と称する。カメラセンサ20は、照射部22が照射する光、及び、受光部24が受け取る光に基づいて、車両前方の情報(例えば、物体までの距離及び物体の速度)を取得する。
図1乃至図9に示すように、通過部26の周辺のウィンドシールド12及びブラケット16には、複数のフィルム18(18a,18b,18c,18d,18e,18f)が貼付されている。フィルム18は、吸湿性材料を含む吸湿性部材であり、粘着性を有する一方の面と、粘着性を有さない他方の面と、を有する。フィルム18の他方の面は、当該面に接触する空気に含まれる水蒸気を吸収する性質を有する。フィルム18には、吸湿性を有する周知のフィルムが使用され得る(詳細については、国際公開第2016/129699号を参照されたい。)。以下、フィルム18a乃至フィルム18fが貼付されている位置について詳細に説明する。なお、フィルム18は「吸湿性部材」の一例に相当する。
まず、フィルム18a乃至フィルム18cの貼付位置について説明する。上述したように、ブラケット16は、ウィンドシールド12の面14に両面テープにより固定されている。即ち、壁部16a乃至壁部16dの各底面(ウィンドシールド側の面)は、面14に接触している。しかしながら、図7に示すように、壁部16aの底面には、その長手方向の一部に窪み16a1が形成されている。窪み16a1は、壁部16aをその短手方向に貫通しており(図5参照)、窪み16a1においては、壁部16aの底面は面14に接触していない。即ち、壁部16aとウィンドシールド12との間には、窪み16a1においてスリット状の間隙S11が形成されている(図5及び図7参照)。
同様に、図8に示すように、壁部16bの底面には、その長手方向の一部に窪み16b1が形成されている。窪み16b1は、壁部16bをその短手方向に貫通しており(図2参照)、窪み16b1においては、壁部16bの底面は面14に接触していない。即ち、壁部16bとウィンドシールド12との間には、窪み16b1においてスリット状の間隙S12が形成されている(図2及び図8参照)。
同様に、図9に示すように、壁部16cの底面には、その長手方向の一部に窪み16c1が形成されている。窪み16c1は、壁部16cをその短手方向に貫通しており(図5参照)、窪み16c1においては、壁部16cの底面は面14に接触していない。即ち、壁部16cとウィンドシールド12との間には、窪み16c1においてスリット状の間隙S13が形成されている(図5及び図9参照)。
図2及び図5に示すように、カメラセンサ20の面20eと、ウィンドシールド12の面14の一部とは、通過部26の車室側の面、照射部22及び受光部24とが露出する内部空間Siを構成している。この内部空間Siは、車室を構成する空間Sc(以下、「車室空間Sc」とも称する。)から区画されている。内部空間Siは、間隙S11、間隙S12及び間隙S13を介して車室空間Scと連通している。即ち、車室空間Scの空気が内部空間Siに流入する際は、間隙S11、間隙S12及び間隙S13を通過する。
フィルム18aは、間隙S11に露出している部分のウィンドシールド12(の面14)に貼付されている(図3、図4、図5及び図7参照)。フィルム18bは、間隙S12に露出している部分のウィンドシールド12(の面14)に貼付されている(図2乃至図4及び図8参照)。フィルム18cは、間隙S13に露出している部分のウィンドシールド12(の面14)に貼付されている(図3、図4、図5及び図9参照)。
次に、フィルム18dの貼付位置について説明する。図2及び図6に示すように、フィルム18dは、内部空間Siを構成するウィンドシールド12の面14のうち、通過部26の面14以外の部分(別言すれば、セラミックライン12bが印刷されている部分)に貼付されている。上述したように、通過部26の面14は、カメラセンサ20の照射部22及び受光部24と対向しており、照射部22から照射される光及び受光部24により受け取られる光の進路上に位置する部分である。このため、フィルム18dは、「ウィンドシールド12の面14のうち、照射部22から照射される光及び受光部24により受け取られる光の進路以外の部分に貼付されている」ということもできる。
続いて、フィルム18e及びフィルム18fの貼付位置について説明する。図3、図5及び図6に示すように、カメラセンサ20の左右方向の長さ(即ち、面20aから面20cまでの長さ)は、ブラケット16の壁部16aの内壁から壁部16cの内壁までの長さよりも小さい。一方、カメラセンサ20の上下方向の長さ(即ち、面20dから面20bまでの長さ)は、ブラケット16の壁部16dの内壁から壁部16bの内壁までの長さと略等しい。加えて、カメラセンサ20がブラケット16に係止された状態では、カメラセンサ20の一部(面20f側の部分)はブラケット16から突出している(はみ出ている)。
カメラセンサ20は、その左右方向における中心線がブラケット16の左右方向における中心線と略一致するようにブラケット16に係止される。このため、ブラケット16は、カメラセンサ20の外表面の一部を覆っている。具体的には、ブラケット16の壁部16a及び壁部16cは、それぞれ、カメラセンサ20の面20aの一部及び面20cの一部を間隔を空けて覆っている(図5及び図6参照)。そして、ブラケット16の壁部16b及び壁部16dは、それぞれ、カメラセンサ20の面20bの一部及び面20dの一部に接触しながらこれらを覆っている(図2参照)。
図5及び図6に示すように、この構成では、カメラセンサ20と壁部16aとの間にはスリット状の間隙S21が形成されており、カメラセンサ20と壁部16cとの間にはスリット状の間隙S22が形成されている。内部空間Siは、これらの間隙S21及び間隙S22を介して車室空間Scと連通している。即ち、車室空間Scの空気が内部空間Siに流入する際は、間隙S21及び間隙S22を通過する。図3及び図6に示すように、フィルム18eは、間隙S21に露出している部分のブラケット16(の壁部16aの内壁)に貼付されており、フィルム18fは、間隙S22に露出している部分のブラケット16(の壁部16cの内壁)に貼付されている。
本実施形態における外部情報取得装置10の作用効果について説明する。従来の外部情報取得装置では、カメラセンサにより照射される光及び受け取られる光が通過する部分(即ち、本実施形態の通過部26に相当する部分)が結露により曇ってしまうことを防止するために、吸湿性材料を含むフィルム又はコーティングを当該部分に貼付又は塗布していた。しかしながら、この構成では、フィルム又はコーティングが経年劣化して光の透過率が低下すると、カメラセンサが車両前方の情報を適切に取得できない可能性があった。
これに対し、本実施形態における外部情報取得装置10では、吸湿性材料を含むフィルム18を、通過部26に貼付する代わりに、「間隙S11乃至間隙S22に露出しているウィンドシールド12及びブラケット16」及び「内部空間Siを構成している面14のうち通過部26以外の部分」に貼付している。フィルム18を前者の位置に貼付する構成では、車室空間Scの空気は、内部空間Siに流入する前に、間隙S11乃至間隙S22に露出しているウィンドシールド12及びブラケット16に貼付されたフィルム18a、18b、18c、18e、18fに接触し、これにより、当該空気に含まれる水蒸気の少なくとも一部がこれらのフィルムにより吸収される。この結果、内部空間Siに流入する空気に含まれる水蒸気量が低減し、当該空気の露点が低下するため、内部空間Siの温度が当該空気の露点以下になる可能性を低減できる。
一方、フィルム18を後者の位置に貼付する構成では、車室空間Scの空気は、間隙S11乃至間隙S22を介して内部空間Siに流入した直後に、上記位置に貼付されたフィルム18dに接触し、これにより、内部空間Siに流入する空気に含まれる水蒸気の少なくとも一部がフィルム18dにより直ちに吸収される。これにより、内部空間Siに流入した空気に含まれる水蒸気量が低減し、当該空気の露点が低下するため、内部空間Siの温度が当該空気の露点以下になる可能性を低減できる。
従って、本実施形態に係る外部情報取得装置10の構成によれば、通過部26(の面14)にフィルム18を貼付しなくても通過部26が結露により曇ることを抑制できる。加えて、本実施形態ではフィルム18を通過部26には貼付しないため、通過部26における光の透過率がフィルム18の経年劣化に起因して低下することがなくなり、年数の経過に関わらず車両前方の情報を適切に取得することが可能となる。
更に、本実施形態ではフィルム18を通過部26には貼付しないため、フィルム18に透明性は要求されない。従って、フィルム18の材料の選択肢の自由度が向上する。
特に、本実施形態では、吸湿性部材としてフィルム18を使用しているが、一般に、フィルムを使用する場合は年数の経過とともにその端部が剥がれてしまう可能性がある。このため、フィルム18を通過部26に貼付すると、年数の経過とともにフィルム18の端部が剥がれ、カメラセンサ20による光の照射及び受け取りがフィルム18の剥離部によって阻害され、車両前方の情報を適切に取得できない可能性がある。これに対し、本実施形態ではフィルム18を通過部26には貼付しないため、フィルム18の端部が剥がれたとしても車両前方の情報の取得になんら影響を及ぼさない。
加えて、吸湿性部材としてフィルムを使用する場合、フィルムをウィンドシールドに貼付する際にフィルムとウィンドシールドとの間に気泡が発生したり異物が混入したりする可能性がある。このため、フィルム18を通過部26に貼付すると、カメラセンサ20による光の照射及び受信が気泡や異物により妨げられ、車両前方の情報を適切に取得できない可能性がある。これに対し、本実施形態ではフィルム18を通過部26には貼付しないため、フィルム18に気泡が発生したり異物が混入したりしても車両前方の情報の取得になんら影響を及ぼさない。
従って、本実施形態の構成によれば、吸湿性部材としてフィルムを用いたとしても年数の経過に関わらず車両前方の情報を適切に取得することが可能となる。
更に、従来の外部情報取得装置では、通過部26に相当する領域にフィルムを貼付していたため、当該フィルムは車両の外部から視認可能であった。従って、外部からの見た目を考慮してフィルムを貼付する必要があり、フィルム貼付作業の効率を向上させ難いという問題があった。これに対し、本実施形態では、フィルム18a乃至フィルム18dは、セラミックライン12bが印刷されている部分のウィンドシールド12に貼付される。加えて、フィルム18e及びフィルム18fが対向している部分のウィンドシールド12にもセラミックライン12bが印刷されている。即ち、これらのフィルム18a乃至フィルム18fは、車両の外部からは視認不可能である。このため、本実施形態の構成によれば、外部からの見た目にとらわれずにフィルム18を貼付することが可能になるため、フィルム貼付作業の効率を大幅に向上させることができる。
以上、実施形態の外部情報取得装置10について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、吸湿性部材としてフィルム18が使用されたが、内部空間Siの周辺において水蒸気及び/又は水分を吸収可能な部材であればその形態は問わない。例えば、吸湿性を有するコーティングが塗布されてもよいし、シリカゲルが設置されてもよい。加えて、吸湿性部材の表面に親水加工や撥水加工が施されていてもよい。
更に、フィルム18は、セラミックライン12bが印刷されていない部分のウィンドシールド12(即ち、ガラス板12a)に貼付されてもよい。加えて、フィルム18は、ウィンドシールド12及びブラケット16の何れか一方にのみ貼付される構成であってもよい。
更に、フィルム18は、カメラセンサ20に貼付されてもよい。
更に、上記の実施形態では、情報取得ユニットの構成要素にはカメラセンサ20が使用されたが、光を照射したり受け取ったりすることにより車両外部の情報を取得するように構成された装置であれば装置の種類は問わない。例えば、レーダーセンサや光ビーコン等が用いられてもよい。加えて、カメラセンサには光を照射しないタイプのカメラセンサが用いられてもよい。
更に、上記の実施形態では、ブラケット16及びカメラセンサ20は車内に露出することになるが、この構成に限られず、例えば、ブラケット16にカバーを装着して当該カバーによりブラケット16及びカメラセンサ20を覆い、車内からブラケット16及びカメラセンサ20を視認できないようにしてもよい。この場合、フィルム18はカバーに貼付されてもよい。
10:外部情報取得装置、12:ウィンドシールド、12a:ガラス板、12b:セラミックライン、14:面、16(16a,16b,16c,16d):ブラケット、18(18a,18b,18c,18d,18e,18f):フィルム、20:カメラセンサ、22:照射部、24:受光部、26:通過部

Claims (1)

  1. 車両用のウィンドシールドと、
    前記ウィンドシールドの車室側の面に対向するように配置され且つ前記ウィンドシールドの一部である通過部を通過する光を受け取る受光部を有し、前記受光部が受け取る光に基いて車両外部の情報を取得する情報取得ユニットと、
    吸湿性材料を含む吸湿性部材と、
    を備え、
    少なくとも、前記情報取得ユニットの外面の一部及び前記ウィンドシールドの車室側の面の一部が、前記通過部の車室側の面と前記受光部とが露出し且つ車室を構成する空間から区画された内部空間を構成している外部情報取得装置において、
    前記内部空間が、前記車室を構成する空間とスリット状の間隙を介して連通するように構成され、
    前記吸湿性部材が、前記内部空間及び前記間隙の少なくとも一方を含む部位であって且つ前記通過部を通過して前記受光部に受け取られる光の進路以外の部位に配設された、
    外部情報取得装置。


JP2017250956A 2017-12-27 2017-12-27 外部情報取得装置 Active JP6943177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250956A JP6943177B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 外部情報取得装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017250956A JP6943177B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 外部情報取得装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019116187A true JP2019116187A (ja) 2019-07-18
JP6943177B2 JP6943177B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=67303899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017250956A Active JP6943177B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 外部情報取得装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6943177B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040032668A1 (en) * 2002-08-16 2004-02-19 Heiko Schaefer Camera arrangement for motor vehicles
JP2013500900A (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 サン−ゴバン グラス フランス 光透過性センサフィールドを有する窓ガラス
JP2017061317A (ja) * 2012-03-05 2017-03-30 サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France 電気加熱可能なバッフルプレートを備えたウインドガラス装置
JP2017071335A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 マツダ株式会社 車両用補機装置
JP2017185896A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 車両用撮影装置
WO2018110465A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 日本板硝子株式会社 ウインドシールド、ウインドシールド用ガラス製品及び防曇部材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040032668A1 (en) * 2002-08-16 2004-02-19 Heiko Schaefer Camera arrangement for motor vehicles
JP2013500900A (ja) * 2009-08-04 2013-01-10 サン−ゴバン グラス フランス 光透過性センサフィールドを有する窓ガラス
JP2017061317A (ja) * 2012-03-05 2017-03-30 サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France 電気加熱可能なバッフルプレートを備えたウインドガラス装置
JP2017071335A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 マツダ株式会社 車両用補機装置
JP2017185896A (ja) * 2016-04-06 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 車両用撮影装置
WO2018110465A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 日本板硝子株式会社 ウインドシールド、ウインドシールド用ガラス製品及び防曇部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP6943177B2 (ja) 2021-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3565802B2 (ja) 車窓内センサ
JP6642172B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6392651B2 (ja) 防眩装置
CN113147579A (zh) 搭载于车辆的系统
JP5077780B2 (ja) 光検出装置
WO2017195740A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US9857797B2 (en) Structure disposed with peripheral information detection sensor, and self-driving vehicle
KR20210022075A (ko) 불투명 폴리머 필름이 있는 적층 차량 판유리
JP2006029807A (ja) 雨滴センサ
JP2004025930A (ja) 車両搭載カメラのカメラカバー
JP2001060403A (ja) 可視光カット遮光シェードを用いたヘッドランプおよび該ヘッドランプを照明源とする車両用暗視装置
US20200173625A1 (en) Projection device, rear-view device and motor vehicle
WO2019203177A1 (ja) センサを備えた車両用灯具
JP2006343273A (ja) 光学式雨滴センサ
KR101756349B1 (ko) 차량의 레이더-카메라 센서 모듈 장착 구조
US9720132B2 (en) Illumination for the detection of raindrops on a window by means of a camera
JP2019116187A (ja) 外部情報取得装置
WO2018198821A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2021187369A (ja) 車載カメラ装置
US20160339873A1 (en) Illumination for Detecting Raindrops on a Pane by Means of a Camera
KR102558435B1 (ko) 자동차 실내의 광 빔에 영향을 미치는 방법, 상기 방법을 수행하기 위한 자동차 및 그러한 자동차를 위한 미러 뱅크
JP2008260430A (ja) 日射センサの取付構造
JP5240589B2 (ja) 光検出装置
US10544916B2 (en) Vehicular headlamp system with a photochromic lens
JP6455357B2 (ja) 車載機器の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210823

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6943177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151