JP2019114955A - 超音波トランスデューサ - Google Patents

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【課題】超音波送信時のノイズ放出や受信時のノイズ混入の抑制が可能な超音波トランスデューサを提供する。【解決手段】超音波トランスデューサ1は、第1の圧電素子10は、第1の圧電体11を介して第1の電極12と第2の電極13とが対向配置され、第2の圧電素子20は、第2の圧電体21を介して第3の電極22と第4の電極23とが対向配置され、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20は、第1の電極12と第2の電極13との間の静電容量と、第3の電極22と第4の電極23との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成され、第2の電極13と第4の電極23とが電気的に短絡されており、ダイアフラムが共振周波数で振動する時に、第2の電極13と第4の電極23との電位に対して第1の電極12の電位の極性と第3の電極22の電位の極性とが互いに逆である。【選択図】図1

Description

本発明は、弾性体からなるダイアフラムに接着され、超音波の送信時にダイアフラムを振動させる駆動力を発生する、又は、超音波の受信時に電気信号を発生する圧電素子を有する超音波トランスデューサに関する。
従来、超音波の送受信に超音波トランスデューサが利用されてきた。超音波トランスデューサの一例として、有底筒状ケースの底面がダイアフラム状であり、当該底面に圧電素子が一つ接着されたものがある。この種の超音波トランスデューサでは、例えば、超音波を送受信する際にダイアフラムと圧電素子とが振動変形し、当該圧電素子の一対の電極のうちの一方の電極がセンサ回路の接地電位に接続され、他方の電極が信号線として用いられ、信号が入出力される。また、超音波トランスデューサには、複数の圧電素子を備えて構成されているものもある(例えば特許文献1及び2等)。
特許文献1には超音波送受波器が開示されている。この超音波送受波器は、圧電素子が接合され、超音波の送受信面となるダイアフラムにリング状の溝を設けることにより2以上の共振点を設け、上記リング状の溝の内外に異なる圧電素子を接合し、上記共振点のダイアフラムの変形に合わせた駆動信号を上記各圧電素子に印加することにより一つのトランスデューサにて複数の周波数で駆動できるようにしている。
特許文献2には水中で使用される音響模擬信号標的用送受波器が開示されている。この音響模擬信号標的用送受波器は、受信した音波を電気信号に変換し、変換した電気信号を再度音波に変換して送信する。ここで、再度、送信される音波の振幅が、先に送信した音波の振幅よりも大きくなるとハウリングが生じ、正常な動作ができなくなってしまう。そこで、特許文献2に記載の技術は、円筒状の圧電素子の外側に共通電極を形成し、円筒状の圧電素子の内側に円周を4等分した電極を形成し、2組の対向する電極間の受信信号差を元に送信信号を形成している。これにより、送信時の音波、又は振動が受信信号に混入されることを防ぎ、ハウリングが抑制される。
特開2009−55458号公報 特開2009−8425号公報
上述した有底筒状ケースの底面に圧電素子が一つ接着された超音波トランスデューサでは、信号の入出力に用いられる信号線が1本であるので、超音波送信時のノイズ放出や受信時のノイズ混入の抑制が難しい。特許文献1に記載の技術は、超音波トランスデューサの共振モードを複数持たせる方法であり、2つの圧電素子に送信時に駆動信号が印加されるが、各圧電素子に印加される駆動信号についての有意差や受信信号については開示されていない。特許文献2に記載の技術は、送信部から受信部、増幅器を介したループゲインが1以下となるように構成することに主眼がおかれており、ソナーとしてのセンサ動作をさせるためのノイズ対策ではない。
そこで、超音波送信時のノイズ放出や受信時のノイズ混入の抑制が可能な超音波トランスデューサが求められる。
本発明に係る超音波トランスデューサの特徴構成は、弾性体からなるダイアフラムに接着され、超音波の送信時に前記ダイアフラムを振動させる駆動力を発生する、又は、前記超音波の受信時に電気信号を発生する圧電素子を有する超音波トランスデューサであって、前記圧電素子は、第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とから構成され、前記第1の圧電素子は、第1の圧電体の一方の面に第1の電極が形成され、前記第1の電極と対向するように前記第1の圧電体の他方の面に第2の電極が形成され、前記第2の圧電素子は、第2の圧電体の一方の面に第3の電極が形成され、前記第3の電極と対向するように前記第2の圧電体の他方の面に第4の電極が形成され、前記第2の電極と前記第4の電極とが電気的に短絡されており、前記ダイアフラムが共振周波数で振動する時に、前記第2の電極と前記第4の電極との電位に対して上記ダイアフラムの変形に伴い、第1の圧電素子と第2の圧電素子に対し、ダイアフラムと平行な方向に印加される歪によって誘起される前記第1の電極の電位の極性と前記第3の電極の電位の極性とが互いに逆である点にある。
このような特徴構成とすれば、第1の圧電素子及び第2の圧電素子の静電容量が互いに等しく、超音波トランスデューサの共振周波数の音波の受信時に互いに逆相となる信号を出力するので、例えば受信回路に差動増幅器を用いた場合、超音波の受信時に第1の圧電素子の第1の電極及び第2の圧電素子の第3の電極から差動増幅器の入力までに挿入されるフィルタ等の回路を等価とすれば、第1の電極の出力と第3の電極の出力との位相関係が保たれ、反転したまま差動増幅器に入力され、受信信号レベルを大きくすることができる。また、第1の圧電素子及び第2の圧電素子を含め差動入力器までの回路構成が等価であるため、第1の電極と差動増幅器の入力間、及び第3の電極と差動増幅器の入力間で混入する外乱が略等しく、上記差動増幅器で外乱の影響を抑制できる。一方、駆動時には第1の電極及び第3の電極に対して等価の回路を介して互いに逆相となる電圧又は電流を印加した場合、電源と電極間では電流、電圧共に等価で逆相となるため、外部へのノイズの放出が抑制できる。
また、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とは、前記ダイアフラムが前記共振周波数で振動する時に、前記ダイアフラムにおける互いに異なる方向の歪が生じる位置に配置されていると好適である。
例えば、上記構成の一例として、超音波トランスデューサを有底筒状ケースの底面が超音波の送受信時に変形するダイアフラムで構成した場合、ダイアフラムの垂直方向の振動の共振点におけるダイアフラムの変形には、ダイアフラム面内において圧縮歪と引っ張り歪とが分布する。第1の圧電素子と第2の圧電素子とが電極面に平行な歪に対して各電極間に電圧を発生し、歪の極性が互いに同じ場合に第2の電極及び第4の電極の電位に対して第1の電極及び第3の電極には互いに同じ極性の電圧が発生するような圧電素子を用い、共振点におけるダイアフラムのケースの外側への最大変位時にダイアフラムに圧縮歪が印加される部位に第1の圧電素子を、引っ張り歪が印加される部位に第2の圧電素子を接合することにより、受信時に第1の電極と第3の電極とには逆の電圧が発生する圧電素子を実現できる。なお、ダイアフラムが導電性であり、第2の電極と第4の電極とがダイアフラムに接合されると、配線の取り回しを簡便に行うことができる。
あるいは、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とが、前記ダイアフラムが前記共振周波数で振動する時に、前記ダイアフラムにおける互いに同じ方向の歪が生じる位置に配置されていても良い。
このような構成とすれば、第1の圧電素子と第2の圧電素子とが電極面に平行な歪に対して各電極間に電圧を発生し、上記歪の極性が同じ場合に第2の電極及び第4の電極の電位に対して第1の電極と第3の電極とには逆の極性の電圧が発生するような圧電素子を用い、共振点におけるダイアフラムに印加されるダイアフラムの平行方向の歪が同じ極性の部位に第1の電極及び第3の電極には逆の極性の電圧が発生する圧電素子が実現できる。なお、ダイアフラムが導電性であり、第2の電極と第4の電極とがダイアフラムに接合されると、配線の取り回しを簡便に行うことができる。
また、前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが、単一の圧電体であると好適である。
このような構成とすれば、第1の圧電素子の第2の電極及び第2の圧電素子の第4の電極を圧電体の一方の面に形成し、他方の面に第1の電極と第3の電極とを形成することにより、第1の圧電素子と第2の圧電素子とを一体化でき、ダイアフラムとの接合工程が簡便になり、第1の圧電素子と第2の圧電素子との位置関係のズレを抑制でき、超音波トランスデューサの特性のバラツキを抑制できる。なお、第2の電極と第4の電極とは、全面電極となるように、圧電体の一方の面に全面に亘って形成しても良い。
また、前記第1の電極及び前記第3の電極の少なくとも一方が、複数に分割されていると好適である。
例えば、楕円形、小判型、長方形のような縦と横の長さが異なるダイアフラムに圧電素子を接合する場合、ダイアフラムの中央に第1の圧電素子を接合し、ダイアフラムの周辺部に第2の圧電素子を接合すると、第2の圧電素子に細く破損し易い部位ができる。そこで、本構成のように、第2の圧電素子を2つに分け、ダイアフラムに長手方向の端部に配することにより細く破損し易い部位をなくすことが可能となる。
また、前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子は、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成されると好適である。
このような構成とすれば、第1の圧電素子と第2の圧電素子との特性を一致させることができる。したがって、仮に外乱の影響を受けた場合でも、第1の圧電素子と第2の圧電素子との夫々についての外乱の影響を抑制できる。
超音波トランスデューサを用いた受信回路の一例を示す図である。 超音波トランスデューサを用いた発信器の回路例を示す図である。 超音波トランスデューサを用いた発信器の回路例を示す図である。 超音波トランスデューサの有底筒状ケースの一例、超音波送受信時のケース底部のダイアフラムの変形例、及びケース底面の表面歪分布の一例を示す図である。 第1の実施形態の超音波トランスデューサの一例を示す図である。 第2の実施形態の超音波トランスデューサの一例を示す図である。 第3の実施形態の超音波トランスデューサの一例を示す図である。 第4の実施形態の超音波トランスデューサの一例を示す図である。 第5の実施形態の超音波トランスデューサの一例を示す図である。
1.第1の実施形態
本発明に係る超音波トランスデューサは、超音波送信時のノイズ放出や受信時のノイズ混入が抑制できるように構成される。以下、本実施形態の超音波トランスデューサ1について説明する。
図1には、超音波トランスデューサ1を用いた受信器の回路例が示される。超音波トランスデューサ1は、圧電素子として第1の圧電素子10と第2の圧電素子20とを有する。
第1の圧電素子10は、第1の圧電体11、第1の電極12、及び第2の電極13を備えて構成される。第1の電極12は、第1の圧電体11の一方の面に形成され、第2の電極13は、第1の電極12と対向するように第1の圧電体11の他方の面に形成される。第2の圧電素子20は、第2の圧電体21、第3の電極22、及び第4の電極23を備えて構成される。第3の電極22は、第2の圧電体21の一方の面に形成され、第4の電極23は、第3の電極22と対向するように第2の圧電体21の他方の面に形成される。
第1の圧電素子10の第2の電極13と第2の圧電素子20の第4の電極23とが電気的に短絡される。本実施形態では、第2の電極13と第4の電極23とは、いずれも接地電位に接続される。
第1の圧電素子10の第1の電極12は回路91を介して差動増幅器80の非反転端子に接続され、第2の圧電素子20の第3の電極22は回路92を介して差動増幅器80の反転端子に接続される。回路91と回路92とは、互いに等価な回路で構成される。このため、第1の電極12と差動増幅器80の非反転端子との間の配線と、第3の電極22と差動増幅器80の反転端子との間の配線とを互いに近接して配置することにより、外乱により混入し、差動増幅器80に入力されるノイズは、第1の電極12と差動増幅器80の非反転端子との間の配線と、第3の電極22と差動増幅器80の反転端子との間の配線とにおいて略等価となる。したがって、差動増幅器80の出力段ではノイズが低減でき、S/N比の高い受信が可能となる。
図2には、超音波トランスデューサ1を用いた発信器の回路例が示される。図2の例では、駆動が電圧により行われる例を示している。この場合も、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20は、第1の電極12と第2の電極13との間の静電容量と、第3の電極22と第4の電極23との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成される。また、第1の圧電素子10の第2の電極13と、第2の圧電素子20の第4の電極23と、駆動電圧源81の一方の端子81Aと、駆動電圧源82の一方の端子82Aとが電気的に短絡され、接地電位に接続される。第1の圧電素子10の第1の電極12は回路93を介して駆動電圧源81の他方の端子81Bに接続され、第2の圧電素子20の第3の電極22は回路94を介して駆動電圧源82の他方の端子82Bに接続される。回路93と回路94とは、互いに等価な回路で構成される。
駆動電圧源81と駆動電圧源82とは、夫々、互いに大きさが等しく逆相となる出力電圧を出力するので、回路93と回路94とには、略大きさが等しく、互いに逆相となる電流が流れ、第1の圧電素子10の第1の電極12と、第2の圧電素子20の第3の電極22とには、略大きさが等しく、互いに逆相となる電圧が印加されることになる。すなわち、ダイアフラム3(図4参照)が共振周波数で振動する時に、第2の電極13と第4の電極23との電位に対して第1の電極12の電位の極性と第3の電極22の電位の極性とが互いに逆となる。この結果、駆動電圧源81と第1の電極12とを接続する回路93及び配線と、駆動電圧源82と第3の電極22とを接続する回路94及び配線とを、互いに近接して配置することにより電磁界ノイズの放出を抑制できる。
図3には、超音波トランスデューサ1を用いた発信器の回路例が示される。図3の例では、駆動が電流により行われる例を示している。この場合も、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20は、第1の電極12と第2の電極13との間の静電容量と、第3の電極22と第4の電極23との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成される。また、第1の圧電素子10の第2の電極13と、第2の圧電素子20の第4の電極23と、駆動電流源83の一方の端子83Aと、駆動電流源84の一方の端子84Aとが電気的に短絡され、接地電位に接続される。第1の圧電素子10の第1の電極12は回路93を介して駆動電流源83の他方の端子83Bに接続され、第2の圧電素子20の第3の電極22は回路94を介して駆動電流源84の他方の端子84Bに接続される。回路93と回路94とは、互いに等価な回路で構成される。
駆動電流源83と駆動電流源84とは、夫々、互いに大きさが等しく逆相となる出力電流を出力するので、回路93と回路94とには、略大きさが等しく、互いに逆相となる電流が流れ、第1の圧電素子10の第1の電極12と、第2の圧電素子20の第3の電極22とには、略大きさが等しく、互いに逆相となる電圧が印加されることになる。すなわち、ダイアフラム3(図4参照)が共振周波数で振動する時に、第2の電極13と第4の電極23との電位に対して第1の電極12の電位の極性と第3の電極22の電位の極性とが互いに逆となる。この結果、駆動電流源83と第1の電極12とを接続する回路93及び配線と、駆動電流源84と第3の電極22とを接続する回路94及び配線とを、互いに近接して配置することにより電磁界ノイズの放出を抑制できる。
本実施形態では、超音波トランスデューサ1は、図4の(I)に示されるような有底筒状ケース(以下「ケース」)2を有して構成される。ケース2の底部には弾性体よりなるダイアフラム3が構成される。ダイアフラム3は、超音波トランスデューサ1が超音波を送信する時、及び超音波を受信する時に変形する。
図4の(II)にはケース2のA−A線の断面図が示され、図4の(III)にはB−B線の断面図も示される。また、これらの図には、超音波の送受信時においてダイアフラム3が振動する状態であって、ケース2の底面が突出するように変形した状態が二点鎖線で示される。なお、この二点鎖線は、理解を容易にするために変形量を誇張して示している(実際には、数十μm程度の変形量である)。更に、図4の(IV)及び(V)には、夫々図4の(II)及び(III)における、ケース2の底面が凹状に変形した状態である時の当該底面の表面歪分布も示される。
図5には、第1の実施形態に係る超音波トランスデューサ1の上面図、及びA−A線の断面図が示される。図5に示されるように、超音波トランスデューサ1は、ダイアフラム3に接着され、超音波の送信時にダイアフラム3を振動させる駆動力を発生、又は、超音波の受信時に電気信号を発生する圧電素子(第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20)を有する。
図5の例では、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20とは、ダイアフラム3が共振周波数で振動する時に、ダイアフラム3における互いに異なる方向の歪が生じる位置に配置される。第1の圧電素子10は、第1の電極12と第2の電極13との間で分極され、第2の圧電素子20は、第3の電極22と第4の電極23との間で分極されている。第2の電極13から第1の電極12に対する分極の極性と、第4の電極23から第3の電極22に対する分極の極性とは、互いに同じものとなり、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20の電極面内方向の同じ極性の歪に対して、第2の電極13に対する第1の電極12に誘起される電圧と、第4の電極23に対する第3の電極22に誘起される電圧とが互いに同じ極性となる。
超音波送受信時の歪分布において、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20とを、ダイアフラム3における互いに逆の歪が発生する部位に接合することにより、超音波受信時に第2の電極13に対する第1の電極12に誘起される電位と、第4の電極23に対する第3の電極22に誘起される電位とが、互いに極性が逆となり、図1−図3を用いて説明した構成を実現することができる。
なお、図5では、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20の夫々の電極と超音波トランスデューサ1の外部との間の配線や、超音波トランスデューサ1の残響を調整する吸音材や、水分等の浸入を防ぐ封止材は省略して示される。
2.第2の実施形態
次に、第2の実施形態について説明する。図6には、第2の実施形態に係る超音波トランスデューサ1の上面図、及びA−A線の断面図が示される。本実施形態では上記第1の実施形態と異なり、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20とは、ダイアフラム3が共振周波数で振動する時に、ダイアフラム3における互いに同じ方向の歪が生じる位置に配置される。本実施形態でも、第1の圧電素子10は、第1の電極12と第2の電極13との間で分極され、第2の圧電素子20は、第3の電極22と第4の電極23との間で分極されている。第2の電極13から第1の電極12に対する分極の極性と、第4の電極23から第3の電極22に対する分極の極性とは、互いに逆となり、第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20の電極面内方向の同じ極性の歪に対して、第2の電極13に対する第1の電極12に誘起される電圧と、第4の電極23に対する第3の電極22に誘起される電圧とが互いに逆の極性となる。
超音波送受信時の歪分布において、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20とを、図6に示されるように、ダイアフラム3における互いに同じ歪が発生する部位に接合することにより、超音波受信時に第2の電極13に対する第1の電極12に誘起される電位と、第4の電極23に対する第3の電極22に誘起される電位とが、互いに極性が逆となり、図1−図3を用いて説明した構成を実現することができる。
3.第3の実施形態
次に、第3の実施形態について説明する。図7には、第3の実施形態に係る超音波トランスデューサ1が示される。本実施形態では、図7に示されるように、第1の圧電体11と第2の圧電体21とが、単一の圧電体で構成される。すなわち、本実施形態では、図6に示される第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20が同一の圧電体を用いて形成され、更に第2の電極13と第4の電極23とが共通電極として一体化される。このように1つの圧電体上に複数の圧電素子を形成することにより、圧電素子の取り扱いが簡便となり、圧電素子間(第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20間)の位置関係のバラツキを抑制できる。上記1つの圧電体上に複数の圧電素子を形成することは、上述した図5の構成に適用することも可能である。
4.第4の実施形態
次に、第4の実施形態について説明する。図8には、第4の実施形態に係る超音波トランスデューサ1が示される。本実施形態では、第1の電極12及び第3の電極22の少なくとも一方が、複数に分割されている。図8では、第3の電極22が第3の電極22A,22Bの2つに分割されている例が示され、圧電素子は同一の圧電体に3つの圧電素子(第1の圧電素子10、第2の圧電素子20A,20B)が形成される。
第1の圧電素子10は、第1の圧電体を構成する圧電体18、第1の電極12、及び第2の電極を含む共通電極19から構成される。第2の圧電素子20Aは、第2の圧電体を構成する圧電体18、第3の電極22A、及び第4の電極を含む共通電極19から構成される。第2の圧電素子20Bは、第2の圧電体を構成する圧電体18、第3の電極22B、及び第4の電極を含む共通電極19から構成される。
この時、第3の電極22Aと第3の電極22Bとの面積の和が第1の電極12の面積と等しくすることにより、第1の圧電素子10の静電容量と、第2の圧電素子20Aの静電容量及び第2の圧電素子20Bの静電容量の和とを略等しくできる。なお、ダイアフラム3の変形に対して、第1の圧電素子10と、第2の圧電素子20A及び第2の圧電素子20Bとでは、印加される歪の極性が互いに逆となるので、各圧電素子の分極は第1の実施形態における図5で示した例と同様にすることにより、図1−図3を用いて説明した構成を実現することができる。
5.第5の実施形態
次に、第5の実施形態について説明する。図9には、第5の実施形態に係る超音波トランスデューサ1が示される。本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、第1の電極12及び第3の電極22の少なくとも一方が、複数に分割されている。図9では、第1の電極12が第1の電極12A及び第1の電極12Bの2つに分割され、第3の電極22が第3の電極22A及び第3の電極22Bの2つに分割されている例が示される。圧電素子は同一の圧電体に4つの圧電素子(第1の圧電素子10A,10B、第2の圧電素子20A,20B)が形成される。
第1の圧電素子10Aは、第1の圧電体を構成する圧電体18、第1の電極12A、及び第2の電極を含む共通電極19から構成される。第1の圧電素子10Bは、第1の圧電体を構成する圧電体18、第1の電極12B、及び第2の電極を含む共通電極19から構成される。第2の圧電素子20Aは、第2の圧電体を構成する圧電体18、第3の電極22A、及び第4の電極を含む共通電極19から構成される。第2の圧電素子20Bは、第2の圧電体を構成する圧電体18、第3の電極22B、及び第4の電極を含む共通電極19から構成される。
第1の電極12Aと共通電極19との間及び第3の電極22Aと共通電極19との間の圧電体18の分極方向と、第1の電極12Bと共通電極19との間及び第3の電極22Bと共通電極19との間の圧電体18の分極方向とを互いに逆とする。ダイアフラム3の変形時の歪は、内側の2つの圧電素子(第1の圧電素子10B及び第2の圧電素子20A)と、外側の2つの圧電素子(第1の圧電素子10A及び第2の圧電素子20B)とでは互いに逆となる。
このように構成することで、ダイアフラム3の変形時に第1の電極12A及び第1の電極12Bに誘起される電圧の極性は互いに同じものとなり、第3の電極22A及び第3の電極22Bに誘起される電圧の極性は互いに同じものとなる。更に、第1の電極12A,12Bに誘起される電圧と、共通電極19に誘起される電圧とは、互いに逆の極性となる。
6.第6の実施形態
次に、第6の実施形態について説明する。第1の圧電素子10及び第2の圧電素子20は、第1の電極12と第2の電極13との間の静電容量と、第3の電極22と第4の電極23との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成することも可能である。互いに等しい静電容量とは、完全に等しい静電容量に限定されず、例えば製造上のバラツキ程度の差異を有する略等価の静電容量を含むものである。このような構成とすれば、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20との特性を一致させることができる。したがって、仮に外乱の影響を受けた場合でも、第1の圧電素子10と第2の圧電素子20との夫々についての外乱の影響を抑制できる。
本発明は、弾性体からなるダイアフラムに接着され、超音波の送信時にダイアフラムを振動させる駆動力を発生する、又は、超音波の受信時に電気信号を発生する圧電素子を有する超音波トランスデューサに用いることが可能である。
1:超音波トランスデューサ
3:ダイアフラム
10:第1の圧電素子
11:第1の圧電体
12:第1の電極
13:第2の電極
20:第2の圧電素子
21:第2の圧電体
22:第3の電極
23:第4の電極

Claims (6)

  1. 弾性体からなるダイアフラムに接着され、超音波の送信時に前記ダイアフラムを振動させる駆動力を発生する、又は、前記超音波の受信時に電気信号を発生する圧電素子を有する超音波トランスデューサであって、
    前記圧電素子は、第1の圧電素子と第2の圧電素子とから構成され、
    前記第1の圧電素子は、第1の圧電体の一方の面に第1の電極が形成され、前記第1の電極と対向するように前記第1の圧電体の他方の面に第2の電極が形成され、
    前記第2の圧電素子は、第2の圧電体の一方の面に第3の電極が形成され、前記第3の電極と対向するように前記第2の圧電体の他方の面に第4の電極が形成され、
    前記第2の電極と前記第4の電極とが電気的に短絡されており、前記ダイアフラムが共振周波数で振動する時に、前記第2の電極と前記第4の電極との電位に対して前記第1の電極の電位の極性と前記第3の電極の電位の極性とが互いに逆である超音波トランスデューサ。
  2. 前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とは、前記ダイアフラムが前記共振周波数で振動する時に、前記ダイアフラムにおける互いに異なる方向の歪が生じる位置に配置されている請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子とは、前記ダイアフラムが前記共振周波数で振動する時に、前記ダイアフラムにおける互いに同じ方向の歪が生じる位置に配置されている請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記第1の圧電体と前記第2の圧電体とが、単一の圧電体である請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記第1の電極及び前記第3の電極の少なくとも一方が、複数に分割されている請求項1から4のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子は、前記第1の電極と前記第2の電極との間の静電容量と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の静電容量とが互いに等しくなるように構成される請求項1から5のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
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