JP2019113653A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019113653A
JP2019113653A JP2017245872A JP2017245872A JP2019113653A JP 2019113653 A JP2019113653 A JP 2019113653A JP 2017245872 A JP2017245872 A JP 2017245872A JP 2017245872 A JP2017245872 A JP 2017245872A JP 2019113653 A JP2019113653 A JP 2019113653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance
led
backlight
liquid crystal
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017245872A
Other languages
English (en)
Inventor
西田 竜之
Tatsuyuki Nishida
竜之 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2017245872A priority Critical patent/JP2019113653A/ja
Publication of JP2019113653A publication Critical patent/JP2019113653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Abstract

【課題】量子ドットを用いた直下型バックライトを持つ液晶表示装置の輝度センサを用いた輝度フィードバック制御において、LED単点灯時とLED全点灯時の輝度検出結果を用いて輝度補正することにより、画面上の輝度ムラの要因となる単点灯での輝度特性と、全点灯時の全体輝度特性の両方の補正をすることができる液晶表示装置およびその制御方法を提供する。【解決手段】本発明の液晶表示装置は、青色発光をする青LED部512と、青色発光を励起光として赤、緑の発光をする量子ドットを含む量子ドットシート506と、青色LED部512の輝度補正を行うバックライト輝度補正部508を有し、バックライト制御輝度補正部508は、LEDが単点灯時の輝度検出結果と全点灯時の輝度検出結果を用いて、輝度フィードバック制御を行う輝度補正係数を決定する制御を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、量子ドット発光を利用したバックライトを有する液晶表示装置に関するものである。
量子ドットとは、粒径が数nm〜20nm程度の半導体の粒であり、蛍光体と同様、光により励起されて発光する。電子の閉じ込めによる効果で発光エネルギーが限定されて、高い量子効率で狭スペクトルの発光特性をもつ。粒径や材料を調整することで、所望のスペクトル特性を作り込むことが可能である。粒径が小さいほど短い波長の光を出力し、粒子が大きいほど長い波長の光を出力する。発光の色純度が高く、その発光特性を制御できるという特性を利用して、広色域ディスプレイへの応用が考案されている(特許文献1)。
量子ドットの発光原理の概要を説明する。励起光により量子ドット内の電子が励起され、その後、電子のバンドギャップエネルギーに相当する波長の光を放出して、電子が安定化する。バンドギャップエネルギーは量子ドットが持つ固有の量である。したがって、このバンドギャップエネルギーを必要とする色に対応させて作り込んでおくことで、所望の色の発光を得ることができる。
例えば、励起光を青色光として、赤色と緑色で発光する2種類の量子ドットを含む部材に照射すると、赤色と緑色の量子ドット発光が得られる。青色光のうち一部は量子ドット励起に寄与せずそのまま透過し、結果として赤、緑、青色光で構成される白色光が得られる。
このようにして得られた白色光は、液晶用バックライトに適用可能である。バックライトの白色光を構成する各色成分は、狭スペクトル特性を持つため、広色域の色表現が可能になる。以上により、単色の励起光を用いて、広色域ディスプレイに良好なバックライト光を得ることができる。
現在、量子ドットを用いたバックライトの励起光にはLED発光を用いることが多い。一例として、LEDを面状にアレイ配置した直下型バックライト構造とし、液晶パネルとの間にシート状の量子ドット波長変換部材(量子ドットシート)を挿入する構成がある。
LEDの発光特性には個体差によるばらつき、温度依存の特性変動があるため、所定の輝度で発光させる設定を行ったとしても、目標とする輝度で発光できているとは限らない。輝度設定と実際の発光輝度との乖離があると、輝度ムラとしてユーザーに視認されてしまい、高品位な表示の妨げになる。目標輝度との乖離を防ぐために、その時点の発光輝度を検出して、輝度設定にフィードバック制御を行う技術がある。
LED発光輝度は輝度センサが用いて検出することができる。輝度センサは光の輝度を電圧値に変換するデバイスであり、電圧値をさらにデジタル値に変換することで容易にフィードバック制御に用いることができる。バックライト内のLED発光輝度を検出するには、バックライト基板内に輝度センサを内蔵して設置する。バックライト内には複数のLEDが存在するが、それぞれの発光輝度をフィードバック制御する必要があり、輝度検出対象となる一ヶ所のみのLEDを点灯して、単点灯状態で輝度センサの検出結果を取得する。
このようにして、バックライト内のLEDの発光特性のばらつき、変動による目標輝度からの乖離を抑制して、画面表示ムラのない高品位な表示が実現できる。
特開2006−310303号公報
青色LEDを用いた直下型バックライト構造と、赤、緑の波長変換を行う量子ドットシートを用いる構成において、青色LEDの全点灯状態は、単点灯状態の単純な重ね合わせにならない、という現象がある。これは、波長変換後の輝度、波長特性は、励起光が通過する量子ドットシートの量に依存し、さらに量子ドットシートには厚みがあることから、ある点の量子ドットシートの発光特性が励起光の入射方向に依存して変動することに起因する。
全点灯状態では、複数の青LEDからの励起光が、複数方向から均一に入射され、この状態で赤、緑、青のバランスが最適になっている。全点灯時と比較すると、青LEDの単点灯状態では青色LEDの直上では量子ドットシートに対して励起光が直進する成分が多く、斜め方向からの入射成分は少なくなる。一方、青LED周辺では、量子ドットシートに励起光が斜め方向に入射する成分が多くなる。
このため、単点灯状態では、青LEDの直上では青色成分が多い波長特性となり、青LED周辺では、赤、緑成分が多い黄色味を帯びた波長特性となるため、両者での発光輝度には差異が発生することになる。このため単点灯時の輝度センサ検出結果を用いて、フィードバック制御すると、全点灯時の輝度が目標輝度にならない。
また、青LEDの劣化、量子ドットシートの劣化などの継時変化により、複数の青LED、およびその照射領域ごとにバックライトの発光輝度、波長特性は変動する。したがって、輝度のフィードバック制御を全点灯時の輝度センサの検出結果を用いて行うと、複数のLEDそれぞれで異なる変動は制御できず、表示画面内の輝度ムラが発生してしまう。
以上により、量子ドットを用いた直下型バックライトにおいて、単点灯での輝度検出結果を用いてフィードバック制御すると全点灯時に目標輝度にならず、全点灯での輝度検出結果を用いてフィードバック制御すると各LEDの特性ばらつきによる輝度ムラが制御できなくなる、という課題があった。
そこで本発明は、単点灯時の輝度検出結果に対して、全点灯時の輝度検出結果を用いた補正を行うことで、最適な輝度フィードバック制御を行うことができる液晶表示装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、液晶パネルと、青色発光をする青色LEDが配置された前記液晶パネルの照明光となるバックライトと、前記バックライトを制御するバックライト制御手段と、前記青色LEDの発光を励起光として赤、緑の発光をする量子ドットを含む量子ドット発光手段と、前記量子ドット発光手段による発光の輝度検出結果を得る輝度検出手段と、を有する液晶表示装置であって、前記バックライト制御手段は、目標表示輝度を決定する表示輝度決定手段と、前記青色LEDのPWM駆動を制御するPWM制御手段と、前記目標表示輝度と前記輝度検出結果を用いてフィードバック制御により前記PWM駆動のためのPWM設定値を補正するバックライト輝度補正手段を有し、前記バックライト輝度補正手段は、前記LEDが単点灯時の前記輝度検出結果を全LED分積算してLED1ケあたりの単点灯時LED平均値を算出し、前記LEDが複数点灯時の前記輝度検出結果を点灯領域分積算してLED1ケあたりの複数点灯時LED平均値を算出し、前記単点灯時LED平均値と複数点灯時LED平均値の比を用いて、前記PWM設定のフィードバック制御の補正係数を決定することを特徴とする。
本発明によれば、量子ドットを用いたバックライトを持つ液晶表示装置における輝度センサを用いた輝度フィードバック制御において、画面上の各LEDの輝度特性のばらつきによる輝度ムラと、LED全点灯時の全体輝度特性の両方の輝度補正をすることが可能となる。
第1の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の構成概略図である。 第1の実施形態に係る量子ドットを用いたバックライトのLEDPWM制御のタイミング図である。 第1の実施形態に係る量子ドットを用いたバックライトのLED単点灯状態の輝度センサ取得時のPWM制御のタイミング図である。 第1の実施形態に係る量子ドットを用いたバックライトのLED全点灯状態の輝度センサ取得時のPWM制御のタイミング図である。 第1の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の動作フローを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置のバックライトの構成概略図である。 第2の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の動作フローを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置のバックライトの構成概略図である。 第3の実施形態に係る量子ドットを用いたバックライトの対象LED周辺点灯状態の輝度センサ取得時のPWM制御のタイミング図である。 第3の実施形態に係る量子ドットを用いた液晶表示装置の動作フローを示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態の一つである、液晶表示装置のバックライトおよび液晶パネルの構成概略図を図1に示す。図1(A)に構成全体の概略図を示す。装置の後面にバックライト101が設置され、前面に液晶パネル104が設置されている。両者の間に、量子ドット103が挿入されている構造となっている。
バックライト101は、液晶パネル104を照明する面状の光源であり、直下型バックライト構造となっている。バックライト101は、青LED102がアレイ状に配置され、内部に輝度センサ105が複数個配置される構造となっている。青LED102は青色の発光をするLEDで、量子ドットシート103の励起光、および、液晶パネル104の青色の光源となっている。輝度センサ105は、バックライト101内の発光輝度を検出するセンサである。入射光を電気信号に変換し、光強度に応じた電気信号レベルを得ることができる。バックライト101内に、複数の輝度センサが配置されている。
量子ドットシート103は、赤、緑の量子ドットを含むシート状の波長変換部材である。バックライト101からの青色の励起光により、内部の量子ドットが励起され、安定状態に遷移する際に、赤と緑の発光をする。照射される青色光は、励起光として用いられる光と合わせて、透過する光がある。量子ドットシート103からの赤、緑の発光と青の透過光が合わさると白色光となり、これが液晶パネル104の光源となる。
液晶パネル104は、画素が並ぶ液晶層、偏光フィルタ、透明電極、カラーフィルタを積層した構成となっている。液晶の画素毎に赤、緑、青それぞれ光の透過率を制御する。量子ドットシート103からの白色光が液晶パネル104により画素毎に透過率が制御され、映像を形成する。
図1(B)にバックライト101を抽出した、より詳細な構成図を示す。青LED102がアレイ状に配置されておりM行、N列あるとする。上から1行目、2行目、左から1列目、2列目、と順番に番号付けしており、ある所定の青色LEDの位置を、m行目、n列目と表記する。
輝度センサ105は複数存在し、バックライト101内部に均等に配置されている。全ての輝度センサ105の輝度検出結果は、検出値加算部106に入力される。検出値加算部106は、複数入力値の加算を行って、加算結果を出力する。具体的には、輝度センサ105の輝度検出値は電気信号の電圧レベルとなって、検出値加算部106に入力される。検出値加算部106は、オペアンプなどの電気回路を用いて、入力電圧レベルを加算して出力する。
なお、検出値加算部106は、複数の輝度検出電圧レベルをそれぞれデジタル値変換するADC(Analog to Digital Converter:アナログ値デジタル変換)を持ち、デジタル値を加算する制御を行ってもよい。
LED発光の時間制御に関して説明する。LEDの発光輝度は、発光時間をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御することで調整できる。PWM幅のオン期間と、オフ期間がPWM周期で繰り返されている。PWMのオン期間の割合がPWMデューティであり、PWMデューティを0%から100%の間で変更することで発光輝度を制御する。図2に、各LEDのPWM制御の駆動波形の例を示す。m行n列目にあるLEDをLED(m、n)、このLEDのPWM駆動波形をPWM(m、n)と表記する。m=1〜5のPWM駆動波形を示しており、同一行の異なる列のLEDは同等のPWM駆動波形である。
全体のLEDのPWM周期は同一で、このタイミング基準となる信号をシンク信号として示す。なお、シンク信号の周波数は数100Hzであり、通常これ以上の周期であれば、PWM制御による発光のオン、オフはフリッカとして視認されることはない。
PWMディレイは、シンク信号からPWM駆動波形がオン状態になるまでの期間である。行ごとにディレイ値を増加させて、同一PWM周期内で、同時に発光するLEDの個数が偏らずに均等になるようにしている。LEDの同時発光個数が増加すると、LED駆動電源の負荷が高くなるため、PWMディレイを制御することでこれを回避している。
所定のPWMデューティ設定を行って発光させた後、実際の発光輝度が目標輝度と乖離がある場合、乖離分を補正するようにPWMデューティを調整する。具体的には、目標輝度と実際の発光輝度との比を補正係数として、PWMデューティに乗じて補正を行う。
図3、図4の発光制御のタイミング図と、計算式を用いて、本発明の輝度補正の原理を説明する。図3に単点灯でのセンサ取得時のPWM駆動波形の図を示す。図3(A)に、n=1列目にあるLED(m、1)を単点灯した際の輝度取得タイミングとPWM(m、1)駆動波形を示す。PWM駆動波形の点灯開始位置を輝度検出タイミングとし、このタイミングをTi(m、n)に示す。図3(B)にn=2〜Nの時のPWM(m、n)駆動波形を示す。時間軸は図3(A)と同一で、同じ時間の駆動波形を示している。例えば、Ti(1,1)のタイミングでは、LED(1,1)のみが発光し、その他はすべて消灯している。
輝度センサ105は、この瞬間の輝度を検出し、検出値加算部106は全輝度センサの加算結果を出力する。出力結果を、以降、Yi(m、n)と表記する。図3には、n=1のLED検出タイミングのみを示しているが、n=2〜Nの時も同様のタイミングで輝度検出結果を取得でき、これを繰り返すことで、全LED(m、n)のYi(m、n)を取得する。
目標輝度をYg(m、n)とし、PWM設定値にフィードバックする輝度補正係数をαi(m、n)とすると、
αi(m、n)=Yg(m、n)/Yi(m、n)
となる。ただし、Yg(m、n)は初期状態で取得して表示装置内に保持している目標輝度である。青LED102や量子ドットシート103が継時変化により劣化した場合や、温度による特性変動がある途中では、目標輝度Yg(m、n)に合わせたとしても、LEDが全点灯時には目標輝度に一致しない可能性がある。
図4に全点灯でのセンサ取得時のPWM駆動波形の図を示す。同一行にあるLEDのPWM駆動波形は同一であり、n列目を代表して図示する。各行のPWM波形の点灯開始位置を輝度検出タイミングとして、このタイミングをTa(m)に示す。この瞬間の輝度を検出し加算した検出値加算部106の出力結果をYa(m)と表記する。PWMディレイ値に差異があることから、全LEDが同時に点灯するタイミングは存在しない。
例えば図4では、Ta(1)のタイミングでは、LED(1、n)、LED(4、n)、LED(5、n)の3×n個のLEDが発光している状態となる。同時発光状態は、PWMデューティによって変動し、センサ取得タイミングTa(m)における同時発光個数をIa(m)とする。全点灯時におけるLED1ケあたり平均輝度Ya_aveを、Ya(m)とIa(m)から次の計算式により算出する。
Ya_ave={ΣYa(m)}/{ΣIa(m)} (m=1〜M)
Ya_aveに対応する、単点灯時のLED1ケあたりの平均輝度Yi_aveを、Yi(m、n)から、次の計算式により算出する。
Yi_ave={ΣYi(m、n)}/{M×N} (m=1〜M,n=1〜N)
Ya_aveとYi_aveの差異が、単点灯時と全点灯時の差異となる。
したがって、全点灯時の輝度を考慮した補正係数αa(m、n)は、
αa(m、n)=
Yg(m、n)/Yi(m、n)×Yi_ave/Ya_ave
となる。得られた補正係数をPWMデューティ値PWM(m、n)に乗じてフィードバック制御を行う。以上により、各LEDの輝度ムラを補正しつつ、全点灯時の目標輝度にも合致する補正係数を得ることができる。
次に、この動作を実現する具体的な制御の手順および手段について説明する。本発明の実施形態の一つである量子ドット発光のバックライトを用いた液晶表示装置のブロック図を図5に示す。
バックライト制御部501と制御システム部502、バックライト部503、表示制御部504、映像データバス511、液晶パネル部505、量子ドットシート506にて構成されている。各部それぞれについて、内部構成、受け持つ機能、相互の入出力関係を説明する。
バックライト制御部501は、表示輝度の決定、および輝度補正、バックライト制御を担う。表示輝度決定部507とバックライト輝度補正部508、PWM制御部509にて構成されている。
表示輝度決定部507は、制御システム部502からの主にユーザー操作により決定される輝度情報、および表示制御部504からの映像データによって決まる輝度情報を受けて、液晶表示装置にて最終的に出力する表示輝度を決定する。決定した輝度情報はバックライト輝度補正部508に送出される。
バックライト制御輝度補正508は、表示輝度決定部507にて決定した輝度と、後述する検出値加算部510からの検出値加算結果を受けて、青LED部512の輝度補正を行う。補正方法の基本的な考え方は前述の通りである。より具体的な動作フローの詳細は、図6のフローチャートを用いて後述にて説明する。補正後のPWM値はPWM制御部509に送出される。
PWM制御部509は、受信したPWM値をもとに、PWM駆動波形を生成し、青LED部512に送出する。
バックライト部503は、液晶表示装置の照明であり、図1のバックライト101に対応している。青色LED部512と輝度センサ部513にて構成されている。それぞれ図1の青LED102、輝度センサ105に対応している。青LED部512は、PWM制御部509からのPWM駆動信号に従って発光する青色発光ダイオードである。青LED部512の光は、量子ドットシート506の励起光および液晶パネル部505の青色光源の両方の光源として用いられる。
輝度センサ513および検出値加算部510は、それぞれ図1の輝度センサ105および検出値加算部106に対応する。詳細は前述の通りであり説明を省略する。
量子ドットシート506は、量子ドットを含むシート状の波長変換部材であり、図1の量子ドットシート103に対応する。青LED部512からの励起光を受けて、赤、緑の変換光を発生させて、液晶パネル部505に照射する。
液晶パネル部505は、図1の液晶パネル104に対応している。表示制御部504からの駆動電気信号を受けて液晶画素を制御し、量子ドットシート506からの白色光を受け、画素ごとに透過率を調整することで映像を形成する。
映像データバス511は、外部から入力された映像データを通過させるバスである。表示制御部504に入力され、液晶パネル部505へとつながる映像データ専用のバスとなっている。
表示制御部504は映像データの入出力や映像処理の制御を担う。映像データバス511を介して入力された映像データを液晶パネル部505へ送出する。映像データに応じて、バックライト輝度の制御を行う際に、バックライト制御部501にバックライト輝度制御用の情報を相互に送受信する。
制御システム部502は、液晶表示装置の全体システム動作制御を担う。おもにソフトウェアによる制御を実現する部分である。バックライト制御に必要な制御情報をバックライト制御部501に送出する。
制御システム部502は、RAM514,CPU515,目標輝度保持部516、システムバス517により構成されている。RAM514にはプログラムや制御データなど各種データが格納されている。CPU515はRAM514からデータを読み取り、それに応じて、制御コマンドをシステムバス517に送出する。このように、CPU515がRAM514内のソフトウェア情報に従って動作する処理を、以降、簡単にソフトウェア処理と呼ぶ。
目標輝度保持部516には、本実施形態の輝度補正処理で必要となる目標輝度の情報が保持されている。
システムバス517は制御システム部502を構成する各部を接続するバスである。データ、コマンドの送受信は、システムバス517を経由して行い、各部を制御する。
本実施形態で示す液晶表示装置のフィードバック制御による輝度補正処理フローを図6のフローチャートと図5のブロック図を用いて説明する。図6にバックライトの輝度フィードバック補正フローを示す。
この処理は、ユーザー操作により本表示装置の電源がオンになった後、数分に一回、周期的に実施する。なお、実行周期は、追随する必要のある輝度の時間変動に依存し、輝度特性が長時間にわたって安定する場合は、実行頻度を低くしても本発明の補正処理は適用可能である。例えば電源オン時に一回実施する、としてもよい。もしくはユーザーの指示により開始してもよい。
まずステップS601にて、液晶表示装置が表示する輝度を決定する。この処理は、表示輝度決定部507が行う。前述の通り、制御システム部502および表示制御部504からの輝度情報をもとに目標とする表示輝度を決定して、バックライト輝度補正部508に送出する。続いてバックライト輝度補正部508は、目標輝度保持部516から目標輝度情報を取得し、内部に保持する。ここで目標輝度情報とは、前述の輝度補正計算式を用いて説明したYg(m、n)である。続いて処理はステップS602に進む。
以降ステップS602からS610までの処理は、主にバックライト輝度補正部508が実施する。なお、同様の処理を制御システム部502のソフトウェア処理にて実行してもよい。
ステップS602では、現状の輝度補正係数を用いてPWM値を設定して発光させる。輝度補正係数とは、前述の輝度補正計算式を用いて説明したαa(m、n)である。初回起動時であれば、初期状態の値を用いる。初回起動時ではなく、前回輝度補正を実施した後であれば、その値を用いる。取得した輝度補正表示輝度決定部からの輝度情報に対して輝度補正係数を乗じて、PWM値を算出する。PWM値の結果は、PWM制御部509に送出される。PWM制御部509は図2にて示した青LED部512のPWM駆動波形を生成し、青LED部512を発光させる。続いて処理はステップS603に進む。
ステップS603では、LED(m、n)の単点灯時の輝度センサ値を取得するためのPWM値制御を行う。図3に示したように、センサ取得対象となるLED(m、n)の一ヶ所のみを点灯させ、その他を消灯させる制御を行う。消灯させるタイミングは、LED(m、n)のPWMディレイ後の点灯開始タイミングとする。続いて、処理はステップS604に進む。
ステップS604では、LED(m、n)の単点灯時の輝度センサ値を取得する。図3に示すセンサ取得タイミングTi(m、n)において、輝度センサ部513からの輝度検出結果を、検出値加算部510が加算する。この検出値加算結果は、前述の輝度補正計算式を用いて説明したYi(m、n)である。この値をバックライト輝度補正部508が取得し、内部に保持する。続いて処理はステップS605に進む。
ステップS605では、全LED(m、n)の単点灯時輝度センサ値を取得したかを判断する。m=1〜M、n=1〜Nを網羅して取得完了していれば、ステップS606に進む。完了していなければ、m、nの設定値を未完了の設定値に更新して、ステップS603に戻り、完了するまで繰り返す。
ステップS606では、全点灯時の輝度センサ値を取得するためのPWM値制御を行う。図4に示したように、通常の点灯状態と同様のPWM制御を行う。この時、バックライト輝度補正部508は、前述にて説明した全点灯時センサ取得タイミングでの点灯個数Ia(m)をカウントして、内部に保持する。続いて処理はステップS607に進む。
ステップS607では、全点灯時の輝度センサ値を取得する。図4に示すセンサ取得タイミングTa(m)において、輝度センサ部513からの輝度検出結果を、検出値加算部510が加算する。この検出値加算結果は、前述の輝度補正計算式を用いて説明したYa(m、n)である。この値をバックライト輝度補正部508が取得し、内部に保持する。続いて処理はステップS608に進む。
ステップS608では、全領域の全点灯時輝度センサ値を取得したかを判断する。m=1〜Mを網羅して取得完了していれば、ステップS609に進む。完了していなければ、mの設定値を未完了の設定値に更新して、ステップS606に戻り、完了するまで繰り返す。
ステップS609では輝度補正値を決定する。ステップS601からステップS607までで保持したYg(m、n)、Yi(m、n)、Ia(m)、Ya(m、n)を用いて、輝度補正係数αa(m、n)を算出する。計算方法は前述の通りである。算出した輝度補正係数を、表示輝度決定部507から受けたPWM設定値に乗じて、PWM制御部509に送出する。続いて処理はステップS610に進む。
ステップS610では、PWM制御部509が輝度補正後のPWM駆動波形を生成し出力することで、青LED部512を発光させる。青LED512からの発光は、量子ドットシート506に照射されて白色光を生成する。最終的に、この発光輝度は個別のLED発光輝度のムラと全点灯時の発光輝度の両方が補正された輝度となる。以上で処理は終了する。
以上の構成、処理、動作により、量子ドットを用いた液晶表示装置において、バックライト内のLEDの単点灯時の全点灯時の輝度検出結果を用いて輝度補正フィードバック制御が可能になり、ユーザーは輝度ムラがなく、かつ、正しい輝度で高品位な映像を視聴することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、一種類の輝度センサを用いて、赤、青、緑を合わせた光強度を検出する構成を示した。しかしながら、青の成分はLEDからの発光であり、赤、緑の成分は量子ドットからの発光であるため、両者の輝度変動特性は異なる。本実施形態では、それぞれの輝度を個別に検出することで輝度補正の精度を向上させた構成について説明する。
本発明の実施形態の一つである、液晶表示装置のバックライトの構成概略図を図7に示す。図1(B)と異なる箇所のみを抜粋して説明する。輝度センサ105の代わりに、青輝度センサ701と赤緑輝度センサ702の2種類の輝度センサが設けられている。検出値加算部106の代わりに、青検出値加算部703と赤緑検出値加算部704が設けられている。
青輝度センサ701は、輝度センサに青成分の光を透過する青色フィルタを付加した構成であり、青成分の光の輝度を検出し、電気信号レベルに変換して出力する。同様に赤緑輝度センサ702は、赤緑成分の光を透過する黄色フィルタを付加した構成で、赤緑成分の光の輝度を検出し、電気信号レベルに変換して出力する。それぞれ複数の輝度センサがバックライト101内部に均等に配置されている。
青検出値加算部703と赤緑検出値加算部704は、検出値加算部106と同様の構成であり、それぞれ青輝度センサ701と赤緑輝度センサ702からの複数の検出値を加算して出力する。
量子ドットシート103から白色光の中で、青成分は青LED102からの透過光であり、主にLEDの特性変動の影響を受ける。また青輝度センサ701はバックライト101内に内蔵されているため、青輝度センサ701には、主に青LED102からの発光が直接入射される。複数あるLEDの発光特性は互いに影響しないため、全点灯時の輝度は単点灯の輝度を全LED分重ね合わせたものと同等になる。したがって、青輝度センサ701を用いて、青LED102の個別の特性変動を検出することができる。
一方、赤および緑成分は、量子ドットシート103からの発光であり、含有する量子ドットの発光特性の影響を受ける。赤緑の発光はシート状に広がっており、全点灯時の結果を全面で検出して用いる方がよい。また、前述した量子ドットシート103の特性により、全点灯時の輝度は、単点灯時の輝度を全LED分重ね合わせたものと差異が発生する。この差異は量子ドットシートからの発光に特徴的な特性であるため、赤緑輝度センサ702を用いて、全点灯時の補正を行う方がよい。
すなわち、青LED102の輝度特性と量子ドットシート103の輝度特性を分離して検出し、適切なフィードバックを行うことで補正精度向上が可能となる。
前述の補正方法を、補正計算式を用いて説明する。LED(m、n)の単点灯時の青検出値加算部703の出力結果を、YBi(m、n)、赤緑検出値加算部704の出力結果をYRGi(m、n)と表記する。単点灯時の青の目標輝度をYBg(m、n)とする。
全点灯時の赤緑検出値加算部704の出力結果をYRGa(m)とする。全点灯時におけるLED1ケあたり赤緑の平均輝度YRGa_aveを、YRGa(m)とIa(m)から次の計算式により算出する。
YRGa_ave={ΣYRGa(m)}/{ΣIa(m)}
(m=1〜M)
YRGa_aveに対応する、単点灯時の赤緑の平均輝度YRGi_aveを、YRGi(m、n)から、次の計算式により算出する。
YRGi_ave={ΣYRGi(m、n)}/{M×N}
(m=1〜M,n=1〜N)
YRGa_aveとYRGi_aveの差異が、単点灯時と全点灯時の差異となる。
したがって、全点灯時の輝度を考慮した補正係数αa(m、n)は、
αa(m、n)=
YBg(m、n)/YBi(m、n)×YRGi_ave/YRGa_ave
と算出できる。
この動作を実現する具体的な構成図と動作フローを、図8のブロック図と図9のフローチャートを用いて説明する。図8に本実施形態の動作を実現するブロック図を示す。図5のブロック図と差異のある箇所のみを抜粋して説明する。輝度センサ部513および検出値加算部510の代わり、青輝度センサ部701、赤緑輝度センサ部702、青検出値加算部703、赤緑検出値加算部704が設けられている。各部の詳細は図7を用いて前述にて説明した通りである。
本実施形態の処理フローと図9に示す。図6のフローチャートと異なる箇所のみ抜粋して説明する。ステップS604の代わりにステップS901とステップS902が挿入されている。ステップS607の代わりにステップS903となり、ステップS609の代わりにステップS904となっている。
ステップS601からステップS603までは、前述の説明と同じである。続いて処理はステップS901に進む。ステップS901では、LED(m、n)の単点灯時の青輝度センサ値を取得する。図3に示すセンサ取得タイミングTi(m、n)において、バックライト輝度補正部508が、青検出値加算部703の出力値YBi(m、n)を取得して、内部に保持する。続いて処理はステップS902に進む。
ステップS902では、LED(m、n)の単点灯時の赤緑輝度センサ値を取得する。図3に示すセンサ取得タイミングTi(m、n)において、バックライト輝度補正部508が、赤緑検出値加算部703の出力値YRGi(m、n)を取得して、内部に保持する。続いて処理はステップS605に進む。
ステップS605からステップS608までは、前述の説明と同じである。続いて処理はステップS904に進む。ステップS904では輝度補正値を決定する。ここまでのステップで保持したYBg(m、n)、YBi(m、n)、YRGi(m、n)、Ia(m)、YRGa(m、n)を用いて、輝度補正係数αa(m、n)を算出する。計算方法は前述の通りである。算出した輝度補正係数を、表示輝度決定部507から受けたPWM設定値に乗じて、PWM制御部509に送出する。続いて処理はステップS610に進む。以降の処理は前述の説明と同じである。
以上の構成、処理、動作により、量子ドットを用いたバックライト内の、LEDの単点灯時の全点灯時の輝度を、複数種類と輝度センサを用いて取得することで、輝度補正フィードバック制御の補正精度向上が可能になる。
(第3の実施形態)
LEDの発光輝度を個別に制御することで、バックライトを部分的に輝度変更してコントラストを高める技術がある。このような発光輝度の制御を、一般的にローカルディミング制御と呼ぶ。
量子ドットを用いたバックライトにローカルディミング制御を適用すると、単点灯状態から全点灯状態までその中間の状態も含めて取り得る。この場合、前述の単点灯時と全点灯時の輝度を用いて、その中間状態の輝度も目標輝度に補正する必要がある。
本実施形態ではローカルディミング制御時に、一部のLEDが発光する状態であっても、目標輝度を実現するための方法とフローについて説明する。図10に本実施形態で説明するバックライトの構成図を示す。図1(B)に加えて、周辺点灯センサ取得対象LED1001と周辺点灯領域1002を追記している。
本実施形態では、全点灯状態での輝度検出結果を取得する代わりに、所定のセンサ取得対象LEDの周辺領域を点灯させた状態での輝度を検出し、この結果を輝度補正に用いる。量子ドットシート103はシート状に広がってはいるが、ある所定の青LED102の輝度補正を行う際、このLEDによる量子ドット発光に対して影響を及ぼす光は、周辺領域のLEDからの光に限られる。したがって、周辺領域を点灯させた輝度検出結果を輝度補正に用いることは可能である。
センサ取得対象とするある所定の青LED102を周辺点灯センサ取得対象LED1001に示す。本実施形態では、このLEDを中心として縦3ケ、横3分の領域が、対象LEDの輝度補正に影響を及ぼすとして、この領域を周辺点灯領域1002に示す。なお、本実施形態では周辺領域を3x3の領域に限定して説明をしているが、周辺領域の数をその他の値とする場合でも本発明の考え方は適用可能である。後述にて説明する計算内容内の対応する周辺領域の数を変更後の値とすればよい。
図11に周辺点灯でのセンサ取得時のPWM駆動波形の図を示す。図11(A)に、n=2列目にあるLED(m、2)の周辺点灯した際の輝度取得タイミングとPWM駆動波形を示す。PWM駆動波形の点灯開始位置を輝度検出タイミングとし、このタイミングをTb(m、2)に示す。ここで、LED(m、2)の周辺点灯領域に含まれるLEDは、
LED(m+i、2+j)i=−1,0,1 j=−1,0,1
である。Tb(m、2)のタイミングで、周辺点灯領域内のLEDのみ発光させ、それ以外を消灯するように制御する。
図11(B)にn=4〜NのPWM駆動波形を示す。時間軸は図11(A)と同一で、同じ時間の駆動波形を示している。例えば、Tb(2,2)のタイミングでは、LED(2,2)を中心とした3x3周辺LEDのみが発光し、その他はすべて消灯している。輝度センサ105は、この瞬間の輝度を検出し、検出値加算部106は全輝度センサの加算結果を出力する。出力結果を、以降、Yb(m、n)と表記する。図11には、n=2の時の検出タイミングを示しているが、その他の時も同様のタイミングで輝度検出結果を取得でき、これを繰り返すことで、全LED(m、n)のYb(m、n)を取得する。
単点灯時の結果を、図3を用いて説明した通りYi(m、n)、目標輝度をYg(m、n)として、単点灯時の輝度の補正係数αiは、
αi(m、n)=Yg(m、n)/Yi(m、n)
となる。
同様に周辺点灯状態での目標輝度をYbg(m、n)とすると、輝度補正係数αb(m、n)は、
αb(m、n)=Ybg(m、n)/Yb(m、n)
となる。ここで、Ybg(m、n)は、Yg(m、n)と同様、初期状態で取得して表示装置内に保持している周辺点灯状態での目標輝度である。
ローカルディミング制御時、輝度補正対象LEDの周辺領域中、点灯するLEDの個数をカウントする。この個数をL(m、n)して、単点灯状態の補正係数と周辺点灯状態との補正係数とを用いて、線形補完する。最終的なローカルディミング時の補正係数をαl(m、n)とすると、
αl(m、n)=
{αb(m、n)−αi(m、n)}/{3×3−1}×{L(m、n)−1}
+αi
となる。
得られた補正係数をPWMデューティ値PWM(m、n)に乗じてフィードバック制御を行う。以上により、ローカルディミング制御時でも、各LEDの輝度ムラを補正しつつ、目標輝度にも合致する補正係数を得ることができる。
前述の動作を実現する具体的な構成図と動作フローを説明する。ブロック図は図5と同じであり、説明を省略する。
動作フローのフローチャートを、図12に示す。図6のフローチャートと異なる箇所のみ抜粋して説明する。ステップS601の代わりにステップS1201が、ステップS606からステップS609の代わりにステップS1202からステップS1205が挿入されている。
ステップS1201では、表示輝度決定部507がローカルディミング制御時の全LED(m、n)の目標輝度を決定する。このときLED(m、n)の周辺領域の点灯個数L(m、n)をカウントし、バックライト輝度補正部508に送出する。続いて処理はステップS602に進む。ステップS602からステップS605までは前述の説明と同じである。続いて、処理はステップS1202に進む。
ステップS1202では、周辺点灯時の輝度センサ値を取得するためのPWM値制御を行う。図11に示したように、LED(m、n)に対して周辺領域に含まれるLEDを点灯し、その他を消灯する制御を行う。続いて処理はステップS1203に進む。
ステップS1203では、周辺点灯時の輝度センサ値を取得する。図11に示すセンサ取得タイミングTb(m、n)において、検出値加算部510の出力結果Yb(m、n)を、バックライト輝度補正部508が取得し、内部に保持する。続いて処理はステップS1204に進む。
ステップS1204では、全LED(m、n)の周辺点灯時輝度センサ値を取得したかを判断する。網羅して取得完了していれば、ステップS1205に進む。完了していなければ、m、nの設定値を未完了の設定値に更新して、ステップS1202に戻り、完了するまで繰り返す。
ステップS1205では輝度補正値を決定する。これまでのステップで保持した各種検出結果および目標輝度値を用いて、輝度補正係数αl(m、n)を算出する。計算方法は前述の通りである。算出した輝度補正係数を、表示輝度決定部507から受けたPWM設定値に乗じて、PWM制御部509に送出する。続いて処理はステップS610に進む。以降の処理は前述の説明と同じである。
以上の構成、処理、動作により、量子ドットを用いたバックライトに対してローカルディミング制御を適用した際も、精度よく輝度補正フィードバック制御が可能になる。
101 バックライト 102 青LED
103 量子ドットシート 104 液晶パネル
105 輝度センサ 106 検出値加算部
501 バックライト制御部 502 制御システム部
503 バックライト部 504 表示制御部
505 液晶パネル部 506 量子ドットシート
507 表示輝度決定部 508 バックライト輝度補正部
509 PWM制御部 510 検出値加算部
511 映像データバス 512 青LED部
513 輝度センサ部 514 RAM
515 CPU 516 目標輝度保持部
517 システムバス

Claims (4)

  1. 液晶パネルと、青色発光をする青色LEDが配置された前記液晶パネルの照明光となるバックライトと、前記バックライトを制御するバックライト制御手段と、前記青色LEDの発光を励起光として赤、緑の発光をする量子ドットを含む量子ドット発光手段と、前記量子ドット発光手段による発光の輝度検出結果を得る輝度検出手段と、を有する液晶表示装置であって、
    前記バックライト制御手段は、目標表示輝度を決定する表示輝度決定手段と、前記青色LEDのPWM駆動を制御するPWM制御手段と、前記目標表示輝度と前記輝度検出結果を用いてフィードバック制御により前記PWM駆動のためのPWM設定値を補正するバックライト輝度補正手段を有し、
    前記バックライト輝度補正手段は、前記LEDが単点灯時の前記輝度検出結果を全LED分積算してLED1ケあたりの単点灯時LED平均値を算出し、
    前記LEDが複数点灯時の前記輝度検出結果を点灯領域分積算してLED1ケあたりの複数点灯時LED平均値を算出し、
    前記単点灯時LED平均値と複数点灯時LED平均値の比を用いて、前記PWM設定のフィードバック制御の補正係数を決定することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記複数点灯時LED平均値は、前記バックライト中の全LEDを点灯して平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記輝度検出手段は、青成分の発光輝度を検出する青用の輝度検出手段と、赤および緑成分の発光輝度を検出する赤緑用の輝度検出手段と、を有し、
    前記バックライト輝度補正手段は、
    前記LEDが単点灯時の前記赤緑用の輝度検出結果を全LED分積算してLED1ケあたりの単点灯時赤緑平均値を算出し、
    前記LEDが全点灯時の前記赤緑用の輝度検出結果を全領域分積算してLED1ケあたりの全点灯時赤緑平均値を算出し、
    前記LEDが単点灯時の前記青用の輝度検出結果に対して、前記単点灯時の赤緑平均値と前記全点灯時の赤緑平均値の比を用いて、前記PWM設定のフィードバック制御の補正係数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記複数点灯時LED平均値は、
    前記バックライト中の輝度取得対象LEDの周辺領域のLEDを点灯して平均値を算出し、
    前記PWM設定のフィードバック制御の補正係数を、前記周辺領域に含まれるLEDの個数と、前記周辺領域に含まれて発光するLEDの個数と、を用いて補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
JP2017245872A 2017-12-22 2017-12-22 液晶表示装置 Pending JP2019113653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017245872A JP2019113653A (ja) 2017-12-22 2017-12-22 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017245872A JP2019113653A (ja) 2017-12-22 2017-12-22 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019113653A true JP2019113653A (ja) 2019-07-11

Family

ID=67221452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017245872A Pending JP2019113653A (ja) 2017-12-22 2017-12-22 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019113653A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110599967A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 深圳市万普拉斯科技有限公司 图像显示方法、装置、电子设备及可读存储介质
CN111312180A (zh) * 2020-03-19 2020-06-19 亚世光电股份有限公司 一种mcu控制的超长寿命led背光源pwm补偿方法及装置
CN111681620A (zh) * 2020-08-11 2020-09-18 深圳市Tcl高新技术开发有限公司 一种显示控制方法、显示装置及计算机可读存储介质
US11645971B2 (en) 2020-06-23 2023-05-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Light emitting diode package and display apparatus including the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110599967A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 深圳市万普拉斯科技有限公司 图像显示方法、装置、电子设备及可读存储介质
CN110599967B (zh) * 2019-09-19 2021-06-08 深圳市万普拉斯科技有限公司 图像显示方法、装置、电子设备及可读存储介质
CN111312180A (zh) * 2020-03-19 2020-06-19 亚世光电股份有限公司 一种mcu控制的超长寿命led背光源pwm补偿方法及装置
US11645971B2 (en) 2020-06-23 2023-05-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Light emitting diode package and display apparatus including the same
CN111681620A (zh) * 2020-08-11 2020-09-18 深圳市Tcl高新技术开发有限公司 一种显示控制方法、显示装置及计算机可读存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2419888C1 (ru) Устройство задней подсветки, способ управления задней подсветкой и устройство жидкокристаллического дисплея
US7671542B2 (en) Color control of multi-zone LED backlight
EP2860721B1 (en) Calibration of displays having spatially-variable backlight
JP2019113653A (ja) 液晶表示装置
US8749591B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image display device
JP2009163945A (ja) 光源システムおよび表示装置
JP2007157688A (ja) 照明輝度色彩管理システム及びそのための方法
US8791967B2 (en) Display apparatus
US20110012937A1 (en) Liquid crystal display apparatus
JP2010145773A (ja) 表示装置および表示装置の制御方法
JP2010262288A (ja) 光源駆動方法
US9135869B2 (en) Display signal generator, display device, and method of image display
JP2010224014A (ja) 画像表示装置
KR101228005B1 (ko) 광원 장치, 투영 장치 및 투영 방법
JP2008009090A (ja) 液晶表示装置
JP2000221945A (ja) マトリクス型表示装置
KR101441383B1 (ko) 액정표시장치 및 이의 구동방법
KR101327835B1 (ko) 액정 표시장치의 구동장치와 그 구동방법
JP2007134194A (ja) 発光素子制御装置、発光素子バックライト装置、液晶表示装置、及びホワイトバランス制御方法
JP4887598B2 (ja) 表示装置及び表示方法
JP2019113652A (ja) 液晶表示装置
JP2010250193A (ja) 映像表示装置
JP2013156444A (ja) 投影装置、投影方法及びプログラム
JP2008251460A (ja) バックライト装置、バックライト制御方法、および液晶表示装置
US8970469B2 (en) Image display apparatus with a plurality of divided light-emitting regions and method for controlling thereof

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20191125