JP2019113449A - 位置検出装置、レンズ鏡筒及び光学機器 - Google Patents

位置検出装置、レンズ鏡筒及び光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】スケール部の連続的に変化する複数のエッジの位置が熱膨張/収縮により変位して生じる位置検出信号の変化を解消し、位置検出誤差を低減させる。【解決手段】位置検出装置は、2つの光学センサ151A、151Bと、反射率の異なる2つの領域1521、1522を有し、2つの光学センサに対し相対移動が可能なスケール部152と、スケール部を保持するベース部材1523と、ベース部材に対してスケール部を位置決めする位置決め部PA1、HA1と、2つの光学センサから出力される信号電圧の差分に基づいて光学センサとスケール部の相対位置を検出する検出手段と、を備える。反射率の異なる2つの領域の境界線は、互い平行でない傾きを有する2本の直線形状のエッジEA、EBを形成し、エッジに対し、2つの光学センサがそれぞれ対向して配置されており、位置決め部は、エッジの延長線同士の交点の近傍に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、光学センサを用いてスケール部のエッジを検出することにより、検出対象の位置を検出する位置検出装置、レンズ鏡筒及び光学機器に関する。
動画等の高精細化が進むカメラ等の撮像装置においては、より厳密な合焦精度が求められる傾向にあり、合焦精度に直結するフォーカスレンズ等の可動レンズの位置決めに関して、より高い精度が求められている。そのため、レンズの位置決め精度を左右する、レンズの位置検出システムも高精度化が求められる。
従来、特許文献1では、2つの磁気式の位置センサを有し、それぞれのセンサ信号の差分を和分で割ることによって得られる値を位置信号として扱う技術が提案されている。この提案では、組み立て時の位置ずれや、温度変化による磁束密度の変化等の特性変化による位置の読み取り誤差を打ち消し、高精度化を図ることができるとしている。
また、特許文献2では、位置センサが検出するスケールの接着による固定位置をスケールの端部に限定することにより、熱膨張方向を制御し、温度変化によるスケールの膨張/伸縮による位置誤差を補正する技術が提案されている。
特開2013−83597号公報 特開2007−132811号公報
上記特許文献1のように、複数のセンサ信号の差分をとる方式では、センサ部とスケール部の間の位置ずれによる誤差に関しては差分をとることで打ち消すことができる。しかし、スケール部において複数含まれるエッジ同士の間隔が、スケール部の熱膨張による寸法変化に伴い、相対的に変化することによって生じる位置読み取り誤差を打ち消すことはできない。
上記特許文献2では、熱膨張によるスケール部の膨張/収縮方向を制御するために、直方体のスケール部の片側端のみを接着固定している。しかし、この方法では接着固定された直方体の面に垂直な方向のみの熱膨張しか制御できず、上記のようにスケール部に方向の異なる複数のエッジが含まれている場合、それらの熱膨張方向の全てを制御できず、一部の制御しかできない。高精度の位置決めを行うためには、より厳密にスケール部内に含まれる複数のエッジすべての熱膨張を制御する必要がある。
そこで本発明は、スケール部の連続的に変化する複数のエッジの位置が熱膨張/収縮により変位して生じる位置検出信号の変化を解消し、位置検出誤差を低減させることができる位置検出技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の位置検出装置は、発光部および光電変換が可能な受光部を有する2つの光学センサと、反射率の異なる2つの領域を有し、前記2つの光学センサに対し相対的に移動が可能なスケール部と、前記スケール部を保持するベース部材と、前記ベース部材に対して前記スケール部を位置決めする位置決め部と、前記2つの光学センサから出力される信号電圧の差分に基づいて、前記2つの光学センサと前記スケール部の相対位置を検出する検出手段と、を備え、前記反射率の異なる2つの領域の間の境界線は、前記2つの光学センサと前記スケール部の相対移動方向に対し、互い平行でない傾きを有する2本の直線形状のエッジを形成し、前記2本の直線形状のエッジに対し、前記2つの光学センサがそれぞれ対向して配置されており、前記位置決め部は、前記2本の直線形状のエッジの延長線同士の交点の近傍に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、スケール部の連続的に変化する複数のエッジの位置が熱膨張/収縮により変位して生じる位置検出信号の変化を解消し、位置検出誤差を低減させることができる。
(a)は本発明の位置検出装置を含むレンズ鏡筒が搭載された撮像装置の一例であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図、(b)は(a)の上面図である。 デジタル一眼レフカメラの制御系を説明するブロック図である。 (a)はレンズ位置検出部の斜視図、(b)はレンズ位置検出部の上面図、(c)はレンズ位置検出部の側面図である。 (a)はフォトリフレクタの斜視図、(b)はフォトリフレクタとスケール部との関係を説明する側面図である。 (a)はスケール部に対し、センサ部が移動した場合に、フォトリフレクタ検知する範囲を説明する図、(b)はセンサ部の2つのフォトリフレクタが出力する信号電圧の変化を示すグラフ図である。(c)はX座標位置と、信号電圧VAと信号電圧VBの差分VC=(VA−VB)の相関を示すグラフ図である。 スケール部のY方向ずれ影響の打ち消す効果を説明する図である。 従来のレンズ位置検出部を説明する上面図である。 スケール部の熱膨張/収縮方向を説明する図である。 (a)はスケール部にカバー部材を被せた状態を示す上面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 スケール部の横膨張係数と縦膨張係数の関係が異なる場合の位置決めピンの配置例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
図1(a)は本発明の実施形態に係る位置検出装置を含むレンズ鏡筒が搭載された光学機器の一例であるデジタル一眼レフカメラの概略断面図、図1(b)は図1(a)の上面図である。
本実施形態のデジタル一眼レフカメラは、図1に示すように、カメラ本体2の正面側に交換可能なレンズ鏡筒1が着脱可能に装着されている。なお、本実施形態では、位置検出装置を含むレンズ鏡筒が搭載された光学機器として、デジタル一眼レフカメラを例示したが、これに限定されない。
まず、レンズ鏡筒1について説明する。レンズ鏡筒1は、撮影光学系11にフォーカスレンズ11aを含み、フォーカスレンズ11aは、レンズ保持枠(レンズ保持部)11bに保持されている。また、レンズ鏡筒1は、レンズ制御部12、メモリ部13、フォーカスレンズ11aを光軸10の方向(以下、光軸方向という。)に駆動するフォーカスレンズ駆動部14、及びフォーカスレンズ11aの光軸方向の位置を検出するレンズ位置検出部15を備える。
レンズ位置検出部15は、レンズ保持枠11bに取り付けられ、レンズ保持枠11bと一体に光軸方向に移動するスケール部152と、レンズ鏡筒1の内壁に固定されるセンサ部151とを有する。フォーカスレンズ11aが光軸方向に移動すると、スケール部152が共に移動し、センサ部151との相対位置が変動する。センサ部151は、スケール部152との相対位置の変動を後述の方式で検知し、その結果をフォーカスレンズ11aの位置情報としてレンズ制御部12に伝える。
また、レンズ鏡筒1は、フォーカス操作リング16、レンズ位置等の情報を表示する液晶等の表示部17、ズーム操作リング18、及び撮影光学系11を通過する光量を調整する絞り部19等を有する。
次に、カメラ本体2について説明する。カメラ本体2は、カメラ制御部21、レンズ鏡筒1の撮影光学系11を通過した光束が結像する撮像素子22、撮影光学系11を通過した光線を分割及び反射させるクイックリターンミラーユニット23、及び光学像の測距を行うAFユニット24を有する。また、カメラ本体2は、撮影画像や撮影設定等を表示する画像表示部25、レリーズ釦26a、レンズ鏡筒1との間で通信を行う電気接点部27、及びファインダ光学系30を有する。
図2は、デジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという。)の制御系を説明するブロック図である。図2において、レンズ制御部12は、フォーカスレンズ駆動部14、絞り部19、液晶表示部17の駆動を制御するとともに、レンズ位置検出部15と回転量検出部161からの信号によりレンズの位置と操作リングの回転量を算出する。また、レンズ制御部12は、電気接点部27を介してカメラ制御部21と通信を行い、カメラ制御部21からの駆動命令などを受けとる。
レンズ制御部12から駆動命令を受けたフォーカスレンズ駆動部14は、フォーカスレンズ11aを光軸に沿って移動させることで撮像素子22に集光する光束の焦点状態を調整する。このとき、フォーカスレンズ11aの位置は、後述するように、レンズ位置検出部15によって測定され、レンズ制御部12に伝えられる。また、フォーカス操作リング16を操作者が回転操作した際の回転量が回転量検出部161により検出され、操作量に応じてレンズ制御部12を介しフォーカスレンズ駆動部14に駆動命令が送信される。
レンズ位置検出部15が検出する現在のフォーカスレンズ11aの位置より、現在の撮影光学系11を通過した光学像が撮像素子22の位置に結像するときの結像面からのピント位置がレンズ制御部12により算出される。
例えば、カメラの1.5m前方に被写体があり、この被写体にピントが合っている場合は、合焦距離は1.5mとなる。そして、算出されたピント位置情報及びフォーカスレンズ11aに関する情報が液晶表示部17に表示される。また、レンズ制御部12は、カメラ制御部21からの命令を受け、絞り部19を制御し不図示の絞りばねを絞り込むことで撮影光学系11の光量を調整する。なお、レンズ制御部12は、不図示のレンズ駆動制御手段、表示制御手段、合焦距離を換算する距離換算手段を有する。
図1(a)に示すように、撮影光学系11を通過した光束はクイックリターンミラーユニット23がダウン状態においては、メインミラー23aとサブミラー23bを反射し、それぞれファインダ光学系30及びAFユニット24に光束の一部が導かれる。AFユニット24に集光した光線を用いて、いわゆる位相差検出を行い焦点状態を検出する。ファインダ光学系に導かれた光束は、ファインダ光学系30を介し撮影者に導かれる。
一方、クイックリターンミラーユニット23が、光軸10から退避するアップ状態であるとき、撮影光学系11を通過した光束は、撮像素子22に集光する。撮像素子22は、受光した光に対し光電変換を行い、不図示のA/D変換器により光電変換出力に対し量子化処理が行われる。画像処理部31は、内部にホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算回路等を有しており、カメラ制御部21の命令を受けて、撮像素子22から取得した信号から画像データを生成する。画像処理部31で生成されたデータは、メモリ部32に記憶される。
カメラ制御部21は、CPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM等を備え、レンズ鏡筒1及びカメラ本体2の制御を統括する。カメラ制御部21は、撮像の際のタイミング信号等を生成して各部に出力する。カメラ制御部21は、レリーズ釦26a等の操作部から操作指示を受け付けた場合、受け付けた指示に応じてAFユニット24や撮像素子22等の制御及びレンズ制御部12へ命令信号を送信する。
次に、図3を参照して、フォーカスレンズ11aの位置を検出するレンズ位置検出部15の構成及び位置検出方式について説明する。
図3(a)はレンズ位置検出部15の斜視図、図3(b)はレンズ位置検出部15の上面図、図3(c)はレンズ位置検出部15の側面図である。レンズ位置検出部15は、本発明の位置検出装置の一例を構成し、図3に示すように、センサ部151とスケール部152とを有する。センサ部151は、スケール部152に対して図1(a)のX方向に相対的に移動し、スケール部152を走査して、スケール部152との相対的な位置情報を得る。センサ部151は、本発明の光学センサの一例に相当するフォトリフレクタ151Aとフォトリフレクタ151Bを有する。
次に、図4を参照して、フォトリフレクタの構造及び機能の概略を説明する。なお、フォトリフレクタ151Aとフォトリフレクタ151Bは、同一構成であるため、ここではフォトリフレクタ151Aについてのみ説明する。図4(a)はフォトリフレクタ151Aの斜視図、図4(b)はフォトリフレクタ151Aとスケール部152との関係を説明する側面図である。
図4(a)に示すように、フォトリフレクタ151Aは、LEDを含む発光部1511と、フォトダイオードで構成される受光部1512とを有する。図4(b)に示すように、発光部1511から発せられた光は、発光部1511に対向して配置されたスケール部152に当たって反射し、受光部1512に入ることで、光電変換により電荷が生じ、反射光の強度を信号電圧として計測することができる。
スケール部152は、発光部1511から発せられる光に対して低い反射率を示す低反射領域と高い反射率を示す高反射領域の反射率が異なる2つの領域を有する。図3(a)〜図3(c)においては、スケール部152は、黒色等で示された低反射スケール1521と、低反射スケール1521の下に敷かれた白色等で示された高反射スケール1522とで構成される。低反射スケール1521は、例えば、黒色塗装された低反射率の樹脂部材等が挙げられ、高反射スケール1522は、例えば、白色塗装された高反射率の樹脂部材が挙げられるが、反射率の異なる部材で形成されていれば、特に限定されない。
低反射スケール1521には、図3(b)に示すように、開口KA,KBが形成されており、開口KA,KBを通して高反射スケール1522が露出している。2つのフォトリフレクタ151A,151Bは、低反射スケール1521の開口KA,KBの縁におけるエッジEA,EB(図3(b)参照)の略直上に配置される。このとき、エッジEA及びエッジEBは、黒色の低反射領域と白色の高反射領域の境界線となっており、直線形状に連続して形成されている。
エッジEA,EBは、フォーリフレクタ151A,151Bとスケール部152の相対移動方向(X方向)に対し、角度θ,−θを持った状態で形成される。したがって、エッジEA,EB上の点の位置は、相対移動方向(X方向)の位置の変化に応じて角度θ、−θに対応した量だけY方向にも位置が変化することとなる。
図3(a)に示すように、低反射スケール1521と高反射スケール1522は、ベース部材1523上に配置され、ベース部材1523に突設された略円柱形状の位置決めピンPA1によって互いの位置が規定されている。
低反射スケール1521には、図3(b)に示すエッジEAを延長したエッジ延長線EA2とエッジEBを延長したエッジ延長線EB2との交点と略同位置に中心を持つ位置決め穴HA1が位置決めピンPA1に対応して形成されている。また、高反射スケール1522には、位置決め穴HA1に対応する位置に位置決め穴HA1より大きい不図示の穴が形成されている。
この位置決め穴HA1及び位置決めピンPA1を各エッジEA,EBの延長線同士の交点と略同一位置に配置することにより、スケール部152の熱膨張/収縮が位置検出信号に及ぼす影響を解消する効果を有する。
また、本実施形態では、低反射スケール1521が位置決め穴HA1を中心に回転することを防止するために、位置決め穴HA1からX方向に離れた位置に低反射スケール1521を間に挟むようにして位置決め穴HA2を形成している。位置決め穴HA2は、位置決め穴HA1と位置決め穴HA2を結ぶ直線の延長線方向(X方向)に延びる長穴で形成される。
また、高反射スケール1522には、位置決め穴HA1の場合と同様に、位置決め穴HA2に対応する位置に位置決め穴HA2より若干大径の不図示の穴が形成されている。また、ベース部材1523には、位置決め穴HA2に対応する位置に円柱状の位置決めピンPA2が突設されている。位置決めピンPA2は、図3(c)に示すように、高反射スケール1522や低反射スケール1521に形成された位置決め穴HA2等を貫通するよう形成されている。
次に、図5を参照して、レンズ位置検出部15によりフォーカスレンズの位置を検出する方式について説明する。図5(a)はスケール部152に対し、センサ部151がX方向に移動した場合に、X座標がX1,X2,X3となる各位置において、フォトリフレクタ151A,151Bが検知する範囲α1〜α3,範囲β1〜β3を説明する図である。なお、X1からX2までの距離、X2からX3までの距離は等しいとする。
図5(a)において、位置X2で示される、各エッジEA,EBのほぼ中央の位置にセンサ部151が配置されている場合を考えると、フォトリフレクタ151Aは、検知範囲α2に位置し、フォトリフレクタ151Bは、検知範囲β2に位置している。このとき、検知範囲α2及び検知範囲β2内に含まれる、低反射スケール1521の領域(黒色)と高反射スケール1522の領域(白色)の面積比は略1/2となっている。
図5(b)は、センサ部151のX座標位置に対する、フォトリフレクタ151A,151Bが出力する信号電圧VA,VBの変化を示すグラフ図である。位置X2において、各フォトリフレクタ151A,151Bの検知範囲α2,検知範囲β2では、低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の面積比が略1/2となり、この状態は点M2で示され、このときの信号電圧をV2とする。
位置Xから図5(a)の右方向(+X方向)にセンサ部151が相対移動し、位置X3で示される各エッジEA,EBのほぼ右端付近の位置に配置された場合を考える。このとき、フォトリフレクタ151Aは、検知範囲α3に位置し、フォトリフレクタ151Bは、検知範囲β3に位置する。フォトリフレクタ151Aの検知範囲α3に含まれる低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の面積比は、検知範囲α2では略1/2だったのに対し、低反射スケール1521の領域が減り、高反射スケール1522の領域が増えている。
このとき、フォトリフレクタ151Aの受光部1512が受ける光量が増し、光電変換することにより得られる電荷量が増して、信号電圧が増加する。この状態は図5(b)における点M3Aで示され、信号電圧はV3となり、V3>V2である。
それとは逆に、図5(a)に示すように、フォトリフレクタ151Bの検知範囲β3に含まれる低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の面積比は、低反射スケール1521の領域が増加し、高反射スケール1522の領域が減じている。このとき、フォトリフレクタ151Bの受光部1512が受ける光量が減り、光電変換することにより得られる電荷量が減って、信号電圧が減少する。この状態は図5(b)における点M3Bで示され、信号電圧はV1となり、V1<V2である。
よって、図5の+X方向(図5(a)の右方向)にセンサ部151が移動すると、フォトリフレクタ151Aが示す信号電圧VAは増加し、フォトリフレクタ151Bが示す信号電圧VBは減少することとなる。
一方、図5(a)の−X方向(左方向)にセンサ部151が相対移動し、図5(a)において位置X1で示す各エッジEA,EBのほぼ左端付近の位置に配置された場合を考える。このとき、フォトリフレクタ151Aは検知範囲α1に位置し、フォトリフレクタ151Bは検知範囲β1に位置する。フォトリフレクタ151Aの検知範囲α1に含まれる低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の面積比は、検知範囲α2では略1/2だったのに対し、低反射スケール1521の領域が増え、高反射スケール1522の領域が減じている。
このため、フォトリフレクタ151Aの受光部1512が受ける光量が減り、光電変換することにより得られる電荷量が減じて、信号電圧が減少する。この状態は図5(b)における点M1Aで示され、信号電圧はV1となり、V1<V2である。このとき、図5(a)に示される、フォトリフレクタ151Bの検知範囲β1に含まれる低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の面積比は、低反射領域が減り、高反射領域が増えている。
このため、フォトリフレクタ151Bの受光部1512が受ける光量が増し、光電変換することにより得られる電荷量が増して、信号電圧が増加する。この状態は図5(b)における点M1Bで示され、信号電圧はV3となり、V3>V2である。よって、図5(a)の−X方向(左方向)にセンサ部151が相対移動すると、フォトリフレクタ151Aが示す信号電圧VAは減少し、フォトリフレクタ151Bが示す信号電圧VBは増加することとなる。
このように、センサ部151のX方向における位置の変化に応じてフォトリフレクタ151A,151Bの信号電圧VA,VBが変化し、その相関を示したグラフが図5(b)である。本実施形態では、低反射スケール1521の領域と高反射スケール1522の領域の境界線であるエッジEA,EBが直線形状であるため、X方向における位置の変化に応じて信号電圧が比例して変化する線形グラフとなっている。
図5(b)において実線で示される信号電圧VAは、Xの増加に対して線形に単調増加し、二点鎖線で示される信号電圧VBは、Xの増加に対して線形に単調減少することが分かる。単調増加/単調減少であるため、X座標の位置の値に対して、信号電圧VA/信号電圧VBの値は一対一に対応することとなり、信号電圧VA,VBを測定することでセンサ部151とスケール部152の相対位置であるX座標を得られる事が分かる。
ここで、本実施形態では、単純に図5(b)に示した信号電圧VA,VBを位置信号として用いず、信号電圧VAと信号電圧VBの差分を位置信号として用いる。以下、詳述する。
図5(c)は、X座標位置と、信号電圧VAと信号電圧VBの差分VC=(VA−VB)の相関を示すグラフ図である。信号電圧差分VCは、Xの増加に対し、線形に単調増加するため、X座標位置の値に対して、一対一に対応し、信号電圧差分VCを得ることで、センサ部151とスケール部152の相対位置であるX座標を得ることができることが分かる。
信号電圧差分VCを位置信号として用いる理由として、X方向(移動方向)に垂直なY方向に対して部品取り付け位置の誤差があった場合や、レンズ位置検出部15が衝撃を受け、センサ部とスケール部がY方向に相対的にずれた場合の誤差を打ち消す効果がある。
以下、図6を参照してその概要を説明する。図6は、レンズ位置検出部15の上面図である。図6(a)における通常状態からY方向にセンサ部151とスケール部152がΔYだけ位置ズレを生じた状態を図6(b)に示す。このとき、Y方向にずれた分だけ、フォトリフレクタ151A,151Bが検知する範囲における高反射スケール1522の領域と低反射スケール1521の領域の面積比にずれが生じ、位置検出結果に誤差を生じてしまう。
スケール部152がセンサ部151に対し、Y方向にΔYだけずれた場合、フォトリフレクタ151Aが検知する範囲では、幅ΔYだけの低反射スケール1521の領域が減り、幅ΔYだけの高反射スケール1522の領域が増え、そのため、信号電圧が増加する。このときの増加量をδVとする。これに対し、フォトリフレクタ151Bが検知する範囲では、同様に幅ΔYだけの低反射スケール1521の領域が減り、幅ΔYだけの高反射スケール1522の領域が増えている。フォトリフレクタ151Bの信号電圧は、フォトリフレクタ151Aの信号電圧の増分と同じ量のδVだけ増加している。
このとき、フォトリフレクタ151Aの信号電圧は(VA+δV)であり、フォトリフレクタBの信号電圧は(VB+δV)となっている。両者の差分をとった電圧VCは、VC=(VA+δV)−(VB+δV)=VA−VBとなっており、Y方向へのずれの影響であるδVを打ち消していることが分かる。これはフォトリフレクタ151Aとフォトリフレクタ151Bに対し、エッジEAとエッジEBが同じ量(ΔY)だけずれているため、信号電圧の変化量が等しく、差分をとることで変化量を打ち消しあうことができるためである。
よって、上記のようにフォトリフレクタ151A,151Bの両者の信号電圧の差分をとった電圧VCを位置信号として用いることにより、Y方向へのセンサ部151とスケール部152の位置ずれの影響を受けない位置検出を行うことが可能となる。
ところで、上述のようにスケール部152のエッジEA,EBをフォトリフレクタ等の光学センサで検知し、かつ両者の電圧信号の差分をとることで位置検出する場合においても、周囲の環境温度の変化によって位置検出結果に誤差が生じてしまう問題がある。カメラ等の光学機器は、温暖条件下から寒冷条件下までの様々な条件下で用いられるため、周囲の環境温度の変化にさらされるが、その際にフォーカスレンズの位置検出結果に影響があっては合焦精度の低下、ひいては画質の低下を招いてしまう。
環境温度による変化の一影響として、スケール部152の熱膨張/収縮により位置検出結果に生じる誤差がある。これは、スケール部152が熱膨張/収縮することで寸法が変化することにより、フォトリフレクタ151A,151Bが検知するエッジEA,EBの位置も変化し、フォトリフレクタ151A,151Bの信号電圧が変化してしまうためである。
図7に示す従来のレンズ位置検出部の上面図を用いて説明する。なお、図7では、説明の便宜上、本実施形態と重複又は対応する部分については、同一符号を付して説明する。図7において、低反射スケール1521及び高反射スケール1522は、不図示のベース部材上に配置され、低反射スケール1521はベース部材に対し、上記特許文献2と同様に、下辺の長辺部が接着固定されている。このとき、図7(a)の基準温度状態から温度が上昇し、スケール部152が熱膨張した場合の様子を図7(b)に示す。
低反射スケール1521は、下辺の長辺部を接着固定部として、それを起点に図7(b)のように上方向(+Y方向)に膨張し、その寸法が変化する。このとき、Y方向に対する膨張量を考えると、次のようになる。接着固定部からエッジEAまでのY方向の距離を距離LA、エッジEBまでのY方向の距離をLBとすると、図7の例ではLA>LBとなる。
ここで、開口KAにおけるエッジEAの熱膨張によるY方向への移動量ΔLAは、スケール部152の熱膨張率をα、温度上昇量をΔTとすると、ΔLA=距離LA×熱膨張率α×ΔTとなる。同様に、開口KBにおけるエッジEBの熱膨張によるY方向への移動量ΔLBは、ΔLB=距離LB×熱膨張率α×ΔTとなる。このとき、移動量ΔLA,ΔLBは、接着固定部からエッジEA,EBまでの距離LA,LBに比例し、LA>LBであるので、ΔLA>ΔLBとなることがわかる。
以上から、スケール部152の開口KA,KBのエッジEA,EBが図の上方向(Y方向)にΔLA,ΔLBだけ移動することとなる。結果として、フォトリフレクタ151A,151Bが検知する範囲における低反射領域が幅ΔLA,ΔLBだけ減少し、高反射領域が幅ΔLA,ΔLBだけ増加する。高反射領域が増加したことにより、信号電圧は幅ΔLA,ΔLBに比例した量だけ増加する。
このとき、フォトリフレクタ151A,151B単体の信号電圧の値は温度の上下動によって変動していることになり、フォトリフレクタ151Aの信号電圧がδVA、フォトリフレクタ151Bの信号電圧がδVB増加しているとする。この場合、前述のように各信号電圧の差分をとることで誤差を打消そうとしても、ΔLA>ΔLBであり、エッジEA,EBの移動量ΔLAとΔLBが異なる値をとる。このため、フォトリフレクタ151A,151Bの信号電圧変化量δVA,δVBは互いに異なる値をとる。
図7(b)の例では、ΔLA>ΔLBであり、フォトリフレクタ151A直下の方がより大きく低反射領域を減らし、高反射領域を増やしているため、電圧増加量も大きく、δVA>δVBである。このとき、フォトリフレクタ151A,151Bの信号電圧の差分の値VCは、VC=(VA+δVA)−(VB+δVB)=(VA−VB)+(δVA−δVB)である。
これは、前述したY方向への位置ずれの例の場合と異なり、ΔLAとΔLBの差異があり、δVAとδVBが異なる値をとり、(δVA−δVB)>0であるため、信号電圧の差分値VCも温度変化前の(VA−VB)から変化してしまっていることとなる。よって、信号電圧の差分VCの値が熱膨張前後で変化するため、位置検出信号に誤差が生じてしまうことになる。
このように、基本的にエッジ部EA,EBと接着固定部との間に距離に比例して、熱膨張/収縮による寸法変化が起きる。そして、フォトリフレクタ151A,151B直下におけるエッジEA,EBの位置が変化すると低反射領域と高反射領域の面積比が変化し、信号電圧に変化が生じる。
また、接着固定部から見たエッジEA,EBの距離が異なるため、熱膨張量に差が生じ、フォトリフレクタ151A,151B直下のエッジEA,EBの移動量に差が出る。このため、フォトリフレクタ151Aの信号電圧変化量とフォトリフレクタ151Bの信号電圧変化量が異なり、両者の差分信号をとっても温度変化による信号電圧変化量の変化が残ってしまう。
そこで、本実施形態では、熱膨張/収縮によるスケール部152の寸法変化が信号電圧に及ぼす影響を解消することを目的としている。即ち、本実施形態では、図3(b)に示すように、スケール部152に含まれる直線状のエッジEAの延長線EA2とエッジEBの延長線EB2の交点の位置に位置決め穴HA1を設けている。
図8を参照して、熱膨張/収縮によるスケール部152の寸法変化が信号電圧に及ぼす影響を打ち消す効果について説明する。図8(a)は、低反射スケール1521において、位置決め穴HA1の位置をエッジEAの延長線EA2とエッジEBの延長線EB2の交点の位置に配置した場合の基準温度状態における上面図である。
図8(a)の状態では、低反射スケール1521は、ベース部材1523に突設された位置決めピンPA1が位置決め穴HA1を貫通することで、ベース部材1523に対する自身の位置が固定されている。この固定部は、ほぼ点形状であるため、低反射スケール1521は、位置決め穴HA1を固定点として、そこを中心に全方位に向かって膨張・収縮が行われる。
すなわち、センサ部151とスケール部152の相対移動方向をX方向、2つのフォトリフレクタ151A,151Bの並んだ方向をY方向とすると、膨張/収縮は図のY方向成分(縦方向)だけでなく、X方向成分(横方向)も行われる。
ここで、周囲の環境温度が上昇し、膨張が起きた際にエッジEA,EBがどのように変位するかをY方向成分(図の縦方向)とX方向成分(図の横方向)に分けて説明する。
図8(b)は、図8(a)の状態からY方向成分の熱膨張によりエッジEA,EBが変位した後の状態を示す図である。図8(a)の熱膨張前の状態では、フォトリフレクタ151A直下のエッジEAの位置は、位置決め穴HA1を基準点として、Y方向に距離YAだけ上方向にずれた位置にある。また、フォトリフレクタ151B直下のエッジEBの位置は、位置決め穴HA1を基準点として、Y方向に同じ距離YAだけ下方向にずれた−YAの位置にある。
ここで温度上昇により、図8(b)に示すように、Y方向成分(図の矢印方向)の膨張があったとき、フォトリフレクタ151A直下のエッジEAの位置は、位置決め穴HA1を固定点として上方向にΔYAVだけずれる。このとき、縦方向の熱膨張率をαV、温度変化量をΔTとすると、ΔYAV=YA×ΔαV×ΔTとなる。
同様に、フォトリフレクタ151B直下のエッジEBの位置は、位置決め穴HA1を固定点としてΔYBVだけずれる。このとき、ΔYBV=(−YA)×ΔαV×ΔTとなる。エッジEBは、位置決め穴HA1を基準にして−Y方向(下方向)にあるため、熱膨張による変位方向は−Y方向(下方向)になっている。
フォトリフレクタ151Aが検知する範囲においては、エッジEAが上方向にΔYAVだけ移動するので、低反射領域(黒色)が幅ΔYAVだけ減少し、高反射領域が幅ΔYAVだけ増加する。高反射領域の面積が増加したことにより、信号電圧は幅ΔYAVに比例した量だけ増加する。このときの増分をΔVとする。
フォトリフレクタ151Bが検知する範囲においては、フォトリフレクタ151Aの検知範囲とは逆に、エッジが下方向にΔYBVだけ移動するので、低反射領域が幅ΔYBVだけ増加し、高反射領域が幅ΔYBVだけ減少するといった反対の傾向となる。高反射領域である高反射領域が減少したことにより、信号電圧は幅ΔYBVに比例した量である、ΔVだけ減少する。
このとき、温度の上昇によりフォトリフレクタ151Aの信号電圧VAはΔV増加し、フォトリフレクタ151Bの電圧VBはΔV減少している。このため、それぞれの信号電圧の差分の値VCは、VC=(VA+ΔV)−(VB−ΔV)=(VA−VB)+2ΔVとなり、温度上昇前と比較して値が2ΔVだけ増加していることになる。よって、このY方向(縦方向)の膨張のみが起きる場合には、前述した従来例と同様に、温度変化に伴って、信号電圧の差分VCの値が変化し、位置検出信号に誤差が生じてしまう。
本実施形態では、略点状の位置固定点を用いることでX方向成分の膨張も行われ、かつ、この影響がY方向の膨張の影響を打ち消す方向に働くよう、位置決め穴HA1の配置を決めている。以下、説明する。
図8(c)は、図8(a)の状態からX方向成分(横方向成分)の膨張により、エッジEA,EBが変位した後の状態を示す図である。図8(a)の膨張前の状態では、フォトリフレクタ151A直下のエッジEAの位置は、位置決め穴HA1を基準点として、X方向に距離XAだけ右方向にずれた位置にある。また、フォトリフレクタ151B直下のエッジEBの位置は、位置決め穴HA1を基準点として、X方向に同距離XAだけ右方向にずれた位置にある。
このとき、温度上昇により、図8(c)に示すように、エッジEA,EBが破線で示した膨張前の位置から実線で示した位置へとX方向成分の膨張があったとき、フォトリフレクタ151A直下のエッジEAの位置は膨張方向(矢印方向)にΔXAだけずれる。このとき、ΔXAは、膨張方向の熱膨張率をαH、温度変化量をΔTとすると、ΔXA=XA×ΔαH×ΔTとなる。同様に、フォトリフレクタ151B直下のエッジEBの位置は、膨張方向に同量のΔXAだけずれる。
ここで、エッジEAが膨張方向にΔXAだけずれたときの低反射領域(黒色)と高反射領域(白色)の割合の変化量を考える。フォトリフレクタ151Aが検知する範囲P1に注目すると、破線で示した膨張前のエッジEA位置から実線で示した膨張後のエッジ位置EAまでエッジEAが下方向に移動しているように見える。同様にフォトリフレクタ151Bが検知する範囲P2では、エッジEBが上方向に移動しているように見える。エッジEA,EBはX方向に熱膨張移動しているが、各フォトリフレクタ151A,151B直下ではY方向(縦方向)にも移動しているように見えている。
これは、エッジEA,EBがX方向に対して傾きを有する直線であることに起因しており、X方向への移動と共に、フォトリフレクタ151A,151B直下では直線の傾き量に比例した値だけ、エッジEA,EBがY方向(縦方向)にも移動しているためである。
2つのフォトリフレクタの出力電圧の差分を用いて位置検出する方式では、フォトリフレクタ151A,151B直下にある互いに平行でない2本のエッジEA,EBは、センサ部151とスケール部152の相対移動方向に対して必ず傾きを有している。そのため、図8に示すように、エッジEA,EBが熱膨張によりセンサ部151とスケール部152の相対移動方向であるX方向に移動すると、必然的にフォトリフレクタ151A,151B直下でエッジEA,EBのY方向への移動が同時に起きることとなる。
このとき、X方向の膨張によるエッジEA,EBのY方向への移動が、前述したY方向(縦方向)の膨張によるエッジEA,EBのY方向への移動方向と逆方向に起こるようにすることができれば、縦方向膨張と横方向膨張の影響を相殺することができる。
2つのフォトリフレクタ151A,151Bは、通常、図8に示すように、センサ部151とスケール部152の相対移動方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)にずらして配置してあり、その直下のエッジEA,EBも同様である。そのため、Y方向の熱膨張が生じると、図8(b)の膨張方向(矢印方向)にあるように、エッジEA,EBは、互いの間隔が広がる方向にY方向に移動する。
また、互いに平行でなく、X方向に対して傾きを有する2つのエッジEA,EBは、X方向の位置によってY方向の互いの間隔が増減する。本実施形態では、図8(c)に示すように、+X方向(右方向)に行くほどY方向のエッジEA,EB間距離が広がる傾きを有する構成になっている。
このとき、熱膨張の際にベース部材1523とスケール部152の固定箇所となる位置決めピンPA1がフォトリフレクタ151A,151Bに対してX方向の左側か右側かによって、エッジEA,EBがX方向の熱膨張によって移動する方向が変わってくる。
本実施形態では、図8(c)に示すように、位置決めピンPA1が傾斜する2つのエッジEA,EBの延長線同士の交点にあるため、必然的にフォトリフレクタ151A,151Bの左側にあることになる。このため、エッジEA,EBは、フォトリフレクタ151A,151Bに対し左側にある位置決めピンPA1を固定点として、前述したように熱膨張によって+X方向(右方向)に移動することになる。
+X方向(右方向)に行くほど、間隔が広がる傾き関係にあるエッジEA,EBが、熱膨張によって右方向に移動すると、図8(c)の破線で示す膨張前のエッジEA,EB位置から実線で示す膨張後のエッジEA,EB位置への移動となる。このとき、2つのフォトリフレクタ151A,151Bの位置でY方向へのエッジEA,EBの位置変化を見ると、破線で示す膨張前の位置から、実線で示す膨張後の位置へ2つのエッジEA,EBが互いに近づく方向に移動していることが分かる。
この結果、Y方向の熱膨張によりY方向に間隔が広がる図8(b)の膨張方向(矢印方向)へのエッジEA,EBの移動と、X方向の熱膨張によりY方向に間隔が縮まる図8(c)の膨張方向(矢印方向)へのエッジEA,EBの移動が互いに逆方向となる。よって、それぞれの影響を相殺し、誤差を軽減できている。
詳述すると、図8(b)ではフォトリフレクタ151A直下のエッジEAは+Y方向(上方向)に移動し、図8(c)では−Y方向(下方向)に移動しており、互いの影響を相殺している。また、エッジEBについても同様で、図8(b)ではフォトリフレクタ151B直下のエッジEBでは−Y方向に移動し、図8(c)では+Y方向しており、互いの影響を相殺していることが分かる。
ここで、位置決めピンPA1の位置がフォトリフレクタ151A,151Bの右側にあったとする。このとき、エッジEA,EBは、フォトリフレクタ151A,151Bに対し右側にある位置決めピンPA1を固定点として、前述の場合とは逆に−X方向(左方向)に熱膨張によって移動することになる。+X方向(右方向)に行くほどY方向の間隔が広がる傾き関係にあるエッジEA,EBが熱膨張によって−X方向に移動すると、フォトリフレクタ151A,151Bの位置でのエッジEA,EBのY方向の位置変化は、間隔がより広くなる方向に移動する。
この結果、Y方向の熱膨張により間隔がY方向に広がる方向へのエッジEA,EBの移動と、X方向の熱膨張により間隔がY方向に広がる方向へのエッジEA,EBの移動が互い同一方向の移動となり、かえって互いの影響を強めあい、誤差が増大する。
本実施形態のように、互いに平行でないエッジEA,EBに関して、位置決めピンPA1は、フォトリフレクタ151A,151Bの位置から見てエッジEA,EB間隔が狭まる方向の側、つまりエッジEA,EB延長線の交点がある側にあることが必要である。
また、本実施形態では、位置決めピンPA1をエッジEA,EBの延長線の交点と略同一位置に配置することで、熱膨張によるエッジEA,EBの互いの逆向きの移動において、双方の移動量を略同一量にして、誤差を略打ち消すことが可能な構成をとっている。
図8(c)に示す+X方向の膨張があった場合のエッジEA,EBの移動量を定量的に考えると次のようになる。
フォトリフレクタ151Aが検知する範囲P1で、エッジEAが+X方向(右方向)にΔXAだけ熱膨張したときのエッジEAの−Y方向(下方向)へのずれ量ΔYAHは、X方向のずれ量ΔXAに直線の傾きkAをかけた値となり、ΔYAH=ΔXA×kAである。本実施形態のように、位置決めピンPA1の位置とエッジEA,EBの延長線の交点の位置が等しいと、傾きkA=YA/XAとおくことができる。よって、ΔYAH=ΔXA×(YA/XA)となる。このとき、前述したように、ΔXA=XA×ΔαH×ΔTなので、ΔYAH=(XA×ΔαH×ΔT)×(YA/XA)=ΔαH×ΔT×YAと単純化することができる。
同様に、フォトリフレクタ151Bが検知する範囲P2に注目して、エッジEBが+X方向(右方向)にΔXAだけ熱膨張したときのエッジEBの+Y方向(上方向)へのずれ量ΔYBHは、X方向のずれ量ΔXAに直線の傾きkBをかけた値となる。上記同様に、位置決めピンPA1の位置とエッジEA,EBの延長線の交点の位置が等しいと、傾きkB=−YA/XAとおくことができる。よって、ΔYBH=ΔXA×(−YA/XA)となる。
このとき、前述したように、ΔXA=XA×ΔαH×ΔTなので、ΔYBH=(XA×ΔαH×ΔT)×(−YA/XA)=ΔαH×ΔT×(−YA)と同様に単純化することができる。
ここで、エッジEAの合計のずれ量ΔYAは、ΔYA=ΔYAV−ΔYAHとなり、ΔYAV=YA×ΔαV×ΔT、ΔYAH=ΔαH×ΔT×YAから、ΔYA=YA×ΔT×(ΔαV−ΔαH)となる。
同様に、エッジEBの合計のずれ量ΔYBは、ΔYB=ΔYBV−ΔYBHとなり、ΔYBV=YA×ΔαV×ΔT、ΔYBH=ΔαH×ΔT×YAから、ΔYB=YA×ΔT×(ΔαV−ΔαH)となる。
ここで、Y方向(縦方向)の熱膨張率ΔαVとX方向(横方向)の熱膨張率ΔαHが等しい完全な等方性物質である場合、ΔαV=ΔαHとなるため、(ΔαV−ΔαH)=0であり、上記よりΔYA=0、ΔYB=0となる。したがって、熱膨張の影響を完全に打消し合うことができる。
このように、本実施形態では、スケール部152の直線形状のエッジEAの延長線とエッジEBの延長線の交点の近傍に位置決め穴HA1を設けることで、熱膨張によるエッジ位置移動の影響を軽減し、位置検出精度を向上させることができる。
また、図3(b)で示す位置決め穴HA1の半径は、位置決めピンPA1の半径と嵌め合い公差の関係にある。例えば、位置決め穴HA1の半径の公差をJISにおけるH9の公差域、位置決めピンPA1の半径の公差をf9の公差域とする。ここで、位置決め穴HA1は、略真円形状に形成され、また、位置決め穴HA2である長穴の幅も同様に位置決めピンPA1の半径と嵌め合い公差の関係にある。長穴の幅の公差は、位置決め穴A1の半径の公差と同様にH9の公差域とする。位置決め穴HA2は、位置決め穴HA1と位置決め穴HA2を結ぶ直線の延長線方向(X方向)に延びる長穴で形成される。
上記構成は、位置決め穴と位置決めピンのガタつきを最小にしつつも、スケール部152が位置決め穴HA1を中心として、自由に熱膨張、収縮を行うために穴とピンの間の摩擦を減らすための寸法関係である。また、上記嵌め合いの公差域を持つ関係は、丸穴の半径は位置決めピンの円柱の半径より2μm〜60μmの範囲で大きい関係にある。
また、低反射スケール1521は、位置決め穴HA1を起点に自由に熱膨張/収縮できる必要があるため、スケール部152の保持方法として、次のように固定されることが望ましい。図9(a)は図3(b)のスケール部152に、開口を有するカバー部材1524を被せた状態を示す上面図、図9(b)は図9(a)のD−D線断面図である。カバー部材1524は、例えば、板金の打ち抜き加工等によって形成されている。
図9(b)に示すように、カバー部材1524によって低反射スケール1521の端部を覆うことにより、低反射スケール1521がZ方向に抜け落ちないように保持している。カバー部材1524は、ベース部材1523に対し、ネジNにより固定されている。この状態では、低反射スケール1521とカバー部材1524の間に隙間Hが形成されている。隙間Hが0の場合、カバー部材1524と低反射スケール1521が接触し、摩擦が生じるため、低反射スケール1521が自由に熱膨張/収縮できず、前述のように熱膨張/収縮方向をコントロールすることができなくなってしまう。そのため、低反射スケール1521とカバー部材1524の間には30μm〜80μm程の所定の隙間Hが存在することが望ましい。
また、低反射スケール1521を樹脂で形成する場合、樹脂の成形時の流れ方向とその垂直な方向では成形後のスケール部152において熱膨張係数が若干異なる場合がある。このため、位置決めピンPA1をエッジEA,EBの延長線の交点と同一位置に配置した場合には縦膨張係数ΔαVと横膨張係数ΔαHが異なる値をとる。このため、図8(b)及び図8(c)におけるエッジEAのY方向移動量であるΔYA=YA×ΔT×(ΔαV−ΔαH)の(ΔαV−ΔαH)の項が0にならず、誤差が残ってしまう。
上記影響を軽減するため、縦膨張係数と横膨張係数が異なる場合には、位置決めピンPA1の位置をエッジEA,EBの延長線同士の交点Qからスケール部152とセンサ部151の相対移動方向であるX方向に微小量δXkずらしてもよい。
図10(a)は横膨張係数ΔαHと縦膨張係数がΔαVの関係がΔαV>ΔαHの場合の位置決めピンPA1の配置例を示す図、図10(b)は横膨張係数ΔαHと縦膨張係数ΔαVの関係がΔαV<ΔαHの場合の位置決めピンPA1の配置例を示す図である。
図10(a)及び図10(b)に示すように、XY方向の原点である位置決めピンPA1の位置がエッジEA,EBの延長線の交点QからX方向にδXkだけずれていたとする。この場合と、エッジEAの傾きkA=YA/(XA−δXk)となり、ΔYAH=ΔXA×YA/(XA−δXk)である。このとき、前述したように、ΔXA=XA×Δα×ΔTなので、ΔYAH=(XA×Δα×ΔT)×YA/(XA−δXk)=ΔαH×ΔT×YA×{XA/(XA−δXk)}となる。
同様に、エッジEBについても考えると、位置決めピンPA1の位置がエッジ交点QからX方向にδXkだけずれていたとすると、エッジEBの傾きkA=(−YA)/(XA−δXk)となり、ΔYBH=ΔXA×(−YA)/(XA−δXk)である。このとき、ΔXA=XA×Δα×ΔTなので、ΔYBH=(XA×Δα×ΔT)×(−YA)/(XA−δXk)=ΔαH×ΔT×(−YA)×{XA/(XA−δXk)}となる。
本実施形態では、エッジEAの合計のずれ量ΔYA=ΔYAV−ΔYAHとなり、ΔYAV=YA×ΔαV×ΔT、ΔYAH=ΔαH×ΔT×YA×{XA/(XA−δXk)}からΔYA=YA×ΔT×{ΔαV−ΔαH×XA/(XA−δXk)}となる。
同様に、エッジEBの合計のずれ量ΔYB=ΔYBV−ΔYBHとなり、ΔYBV=YA×ΔαV×ΔT、ΔYBH=ΔαH×ΔT×YA×{XA/(XA−δXk)}からΔYB=YA×ΔT×{ΔαV−ΔαH×XA/(XA−δXk)}となる。
ずれ量の合計値であるΔYA,ΔYBの両者とも、{ΔαV−ΔαH×XA/(XA−δXk)}の項を含み、位置決めピンPA1とエッジ交点QのX方向の微小ずれ量δXkの値を調節することで、ずれ量の合計値ΔYA,ΔYBを増減することが可能となる。
上記項に含まれるXA/(XA−δXk)が、δXk=0で、XA/(XA−δXk)=XA/XA= 1であった場合には、上記項は{ΔαV−ΔαH}である。このとき、横方向熱膨張係数ΔαVが縦方向熱膨張係数ΔαHに対し、ΔαV>ΔαHの場合には、上記項の値が{ΔαV−ΔαH}>0となり、誤差が残る。
δXkの値を調節して、{ΔαV−ΔαH×XA/(XA−δXk)}の項のΔαHにかかる係数であるXA/(XA−δXk)を1より大きい値にすることができれば、ΔαV>ΔαHの関係におけるΔαVとΔαHの差異を減らすことができる。これにより、誤差を低減することができる。
これは、δXk>0であれば実現でき、図10(a)に示すように、位置決めピンPA1の位置がエッジ交点Qに対し、フォトリフレクタ151A,151Bに近づく方向、つまり+X方向(右方向)に微小量ずらせば合計ずれ量を低減させることができる。
逆に、横方向熱膨張係数ΔαVが縦方向熱膨張係数ΔαHに対し、ΔαV<ΔαHの場合は、上記項のΔαHにかかる係数であるXA/(XA−δXk)の値が1未満になると、ΔαVとΔαHの差異を減らせ、ずれ量を低減させることができる。
これは、δXk<0であれば実現でき、図10(b)に示すように、位置決めピンPA1の位置がエッジ交点Qに対し、フォトリフレクタ151A,151Bから遠ざかる方向、つまり−X方向に微小量ずらせば合計ずれ量を低減させることができる。
上記構成により、スケール部152が異方性を有し、横方向熱膨張係数ΔαVと縦方向熱膨張係数ΔαHに若干量の差がある場合に、位置決めピンPA1の位置をエッジ延長線の交点Qから特定方向に微小量ずらすことで、誤差を軽減させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、スケール部152の連続的に変化する複数のエッジEA,EBの位置が熱膨張/収縮により変位して生じる位置検出信号の変化を解消し、位置検出誤差を低減させることができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 レンズ鏡筒
2 カメラ本体
11 撮影光学系
11a フォーカスレンズ
11b レンズ保持枠
12 レンズ制御部
13 メモリ部
14 フォーカスレンズ駆動部
15 レンズ位置検出部
151 センサ部
152 スケール部
1521 低反射スケール
1522 高反射スケール
1523 ベース部材
1524 カバー部材
16 フォーカス操作リング

Claims (12)

  1. 発光部および光電変換が可能な受光部を有する2つの光学センサと、
    反射率の異なる2つの領域を有し、前記2つの光学センサに対し相対的に移動が可能なスケール部と、
    前記スケール部を保持するベース部材と、
    前記ベース部材に対して前記スケール部を位置決めする位置決め部と、
    前記2つの光学センサから出力される信号電圧の差分に基づいて、前記2つの光学センサと前記スケール部の相対位置を検出する検出手段と、を備え、
    前記反射率の異なる2つの領域の間の境界線は、前記2つの光学センサと前記スケール部の相対移動方向に対し、互い平行でない傾きを有する2本の線形状のエッジを形成し、前記2本の線形状のエッジに対し、前記2つの光学センサがそれぞれ対向して配置されており、
    前記位置決め部は、前記2本の線形状のエッジの延長線同士の交点の近傍に配置されていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記位置決め部は、前記ベース部材に突設された位置決めピンと、前記スケール部に形成され、前記位置決めピンに嵌め込まれる位置決め穴と、を有することを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記位置決め穴は、略真円形状の丸穴で形成され、前記位置決めピンは、略円柱形状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記位置決め穴の半径は、前記位置決めピンの半径より2μm〜60μmの範囲で大きいことを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
  5. カバー部材を有し、
    前記スケール部は、前記ベース部材と前記カバー部材の間に挟み込まれた状態で配置され、
    前記カバー部材と前記スケール部との間には、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  6. 前記隙間は、少なくとも30μmであることを特徴とする請求項5に記載の位置検出装置。
  7. 前記スケール部は、膨張率に関して等方性を持ち、
    前記位置決め部は、前記2本の線形状のエッジの延長線同士の交点に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  8. 前記スケール部は、膨張率に関して異方性を持ち、
    前記2つの光学センサと前記スケール部の相対移動方向への膨張率がその垂直な方向への膨張率より大きい場合は、前記位置決め部を前記2本の線形状のエッジの延長線同士の交点の位置より前記2つの光学センサに近い側にずらして配置し、
    前記2つの光学センサと前記スケール部の相対移動方向への膨張率がその垂直な方向への膨張率より小さい場合は、前記位置決め部を前記2本の線形状のエッジの延長線同士の交点の位置より前記2つの光学センサから遠ざかる側にずらして配置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  9. 前記スケール部の前記反射率の異なる領域は、低反射率の部材と高反射率の部材を組み合わせて形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  10. 前記スケール部の前記反射率の異なる領域は、前記スケール部に対して低反射率の色の塗装を施した領域と高反射率の色の塗装を施した領域を設けることで形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の位置検出装置を備え、前記スケール部は、レンズを保持して光軸方向に移動が可能なレンズ保持部に設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  12. 請求項11に記載のレンズ鏡筒を備える光学機器。
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