JP2019113256A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気混じりの空気から熱回収する際の熱交換効率を高める【解決手段】熱交換器100は、蒸気混じりの空気が流入する流入部31が設けられ、蒸気が凝縮することにより発生した水と少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気とを分離して貯留する容器1と、分離された水と熱交換する第1熱交換部4Aと、分離された空気と熱交換する第2熱交換部4Bと、容器1内に水を噴射する噴射部5とを備えている。噴射部5は、流入部31から容器1に流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させる。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、熱交換器に関する。
従来より、蒸気を回収して熱交換を行う熱交換器が知られている。例えば、特許文献1には、蒸気が流入する容器と、容器内に設けられた熱交換部とを備えている。
特開2010−117106号公報
ところで、このような熱交換器においては、容器内に蒸気と共に空気が流入する場合がある。その場合、空気と蒸気の両方から熱が回収される。その際、当然ながら、高い熱交換効率が求められる。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蒸気混じりの空気から熱回収する際の熱交換効率を高めることにある。
ここに開示された熱交換器は、蒸気混じりの空気が流入する流入部が設けられ、蒸気が凝縮することにより発生した水と少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気とを分離して貯留する容器と、分離された水と熱交換する第1熱交換部と、分離された空気と熱交換する第2熱交換部と、前記容器内に水を噴射する噴射部とを備え、前記噴射部は、前記流入部から前記容器に流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させる。
ここに開示された熱交換器によれば、蒸気混じりの空気から熱回収する際の熱交換効率を高めることができる。
図1は、実施形態1に係る熱交換器の模式的な縦断面図である。 図2は、実施形態2に係る熱交換器の構成を示す模式図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
図1は、実施形態1に係る熱交換器100の模式的な縦断面図である。
熱交換器100は、蒸気混じりの空気が流入する流入部31が設けられた容器1と、水及び空気と熱交換する熱交換部4と、容器1内に水を噴射する噴射部5とを備えている。熱交換器100は、容器1内に流入した蒸気混じりの空気を空気と凝縮水(ドレン)とに分離すると共に、空気及び水から熱を回収する。
容器1は、流入部31が設けられた導入管3を有している。容器1は、所定のX軸方向に延びる略円筒状に形成されている。容器1の下部空間21は、蒸気が凝縮することにより発生した水を貯留している。容器1の上部空間22は、少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気を貯留している。以下、下部空間21を水貯留部21と称し、上部空間22を空気貯留部22とも称する。
導入管3は、容器1の天井23を貫通して、X軸方向に延びる略円筒状に形成されている。導入管3のうち容器1の外側に露出した部分に、流入部31が設けられている。流入部31には、蒸気混じりの空気が流通する流入管32が接続されている。導入管3の下流端には、導入管3の内部空間と容器1の内部空間とを連通させる開口33が設けられている。開口33は、空気貯留部22に配置されている。すなわち、開口33は、空気貯留部22と導入管3の内部空間とを連通させる。
容器1の底24には、水貯留部21に溜まった水を排出する水排出管15が接続されている。詳しくは、水排出管15は、後述する供給管51から分岐している。水排出管15は、底24から上方へ延び、所定の高さ位置において側方に屈曲している。水排出管15のうち側方へ延びる部分が、最も高い位置となっている。水貯留部21において、水排出管15の最も高い位置を超える量のドレンは、水排出管15を介して排出される。つまり、水貯留部21と空気貯留部22との境界は、水排出管15の最も高い位置によって決まる。
容器1の上部には、空気貯留部22に溜まった空気が流出する流出部16が設けられている。流出部16には、空気が流通する流出管17が接続されている。
熱交換部4は、内部に水が流通しており、蒸気と熱交換する伝熱管で形成されている。熱交換部4は、X軸を軸心として周回するコイル状に形成されている。熱交換部4の比較的下部は、水貯留部21に漬かっており、第1熱交換部4Aと称する。一方、熱交換部4の比較的上部は、空気貯留部22に位置しており、第2熱交換部4Bと称する。この例では、第1熱交換部4Aと第2熱交換部4Bとは、1本の伝熱管で形成され、連続的に構成されている。熱交換部4の下端部に、水供給管41が接続され、熱交換部4の上端部に、水排出管42が接続されている。水供給管41から供給された水は、熱交換部4の内部を流通し、水排出管42から排出される。第1熱交換部4Aは、水貯留部21の水と熱交換し、第2熱交換部4Bは、空気貯留部22の空気と熱交換する。水供給管41から供給される水の温度は比較的低い一方、水排出管42から排出される水の温度は比較的高くなる。
噴射部5は、ノズルによって形成されている。噴射部5には、供給管51の下流端が接続されている。供給管51の上流端は、容器1の底24に接続されている。供給管51には、電動ポンプ52が設けられている。電動ポンプ52は、供給管51のうち水排出管15の分岐部よりも下流側の部分に設けられている。噴射部5には、供給管51を介して容器1の水貯留部21の水が供給されている。噴射部5は、導入管3内に設けられている。より詳しくは、噴射部5は、流入部31の近傍に配置されている。噴射部5は、導入管3の軸、即ちX軸に沿って、導入管3の下流側に向かって水を噴射する。噴射部5は、流入部31から蒸気混じりの空気を吸引する吸引力を、水を噴射することによって発生させる。それに加えて、噴射部5は、流入部31から流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させる。
続いて、このように構成された熱交換器100の動作について説明する。
水供給管41から熱交換部4に供給された水は、第1熱交換部4A、第2熱交換部4Bの順に流通し、水排出管42から排出される。
一方で、流入管32を流通する蒸気混じりの空気が流入部31から導入管3内に流入する。このとき、噴射部5は、水貯留部21から供給された水を導入管3の軸に沿って導入管3の下流側に向かって噴射している。噴射部5からの水の噴射により吸引力が生じ、流入部31からの蒸気混じりの空気の流入が促進される。導入管3に流入した蒸気混じりの空気は、噴射部5から噴射された水の流れに乗って、導入管3内を下流側に流通していく。このとき、蒸気混じりの空気には、噴射部5からの水が吹きかけられるので、空気中に含まれる蒸気が凝縮する。凝縮により発生した水は、導入管3から下方へ滴下し、容器1の水貯留部21へ溜まっていく。一方、少なくとも一部の蒸気が除去された空気は、導入管3の開口33から容器1の内部空間に流入する。開口33は空気貯留部22に位置しているので、空気は、水貯留部21の水中に進入することなく、開口33から空気貯留部22へ流入する。こうして、容器1へ流入する蒸気混じりの空気は、水と空気とに分離され、水は水貯留部21へ、空気は空気貯留部22へ貯留される。
水貯留部21に貯留された水は、第1熱交換部4Aと熱交換を行う。第1熱交換部4Aを流通する水によって水貯留部21の水の熱が回収される。また、空気貯留部22に貯留された空気は、第2熱交換部4Bと熱交換を行う。第2熱交換部4Bを流通する水によって空気貯留部22の空気の熱が回収される。このように、熱交換部4を流通する水は、水貯留部21の水、空気貯留部22の空気から順番に熱を回収し、最終的に温水となって水排出管42から排出される。
尚、空気貯留部22の空気が蒸気又は水滴を含んでいる場合には、その空気が第2熱交換部4Bと接触することによって、蒸気が凝縮し、又は、水滴が第2熱交換部4Bに付着し、空気が除湿される。
水貯留部21に貯留される水が増加していくと、やがて水貯留部21の水位が水貯留部21の上限を超え得る。上限を超えた分の水は、水排出管15を介して排出される。尚、水貯留部21に貯留された水の一部は、供給管51を介して噴射部5に供給される。噴射部5から噴射された水は、導入管3を通って再び水貯留部21に溜められる。
空気貯留部22に貯留された空気の一部は、導入管3から空気貯留部22に新たに流入してくる空気に押し出されるようにして、流出部16から流出する。
このように、流入部31から容器1へ流入する蒸気混じりの空気は、噴射部5からの水が吹きかけられることによって、空気中の蒸気が凝縮する。これにより、空気と水とが分離される。水と熱交換部4との熱伝達率は、蒸気と熱交換部4との熱伝達率に比べて大きい。そのため、蒸気を凝縮させた上で熱交換部4と熱交換させることによって、蒸気からの熱回収量を増大させることができる。
以上のように、熱交換器100は、蒸気混じりの空気が流入する流入部31が設けられ、蒸気が凝縮することにより発生した水と少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気とを分離して貯留する容器1と、分離された水と熱交換する第1熱交換部4Aと、分離された空気と熱交換する第2熱交換部4Bと、容器1内に水を噴射する噴射部5とを備え、噴射部5は、流入部31から容器1に流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させる。
この構成によれば、流入部31から流入する蒸気混じりの空気に噴射部5からの水が吹きかけられるので、空気中の蒸気が凝縮して水となる。これにより、空気から蒸気を水の形で分離することができる。蒸気の熱伝達率よりも水の熱伝達率の方が大きいので、蒸気から熱回収するよりも水から熱回収する方がより多くの熱を回収することができる。その結果、蒸気混じりの空気から熱回収する際の熱交換効率を高めることができる。
また、噴射部5は、流入部31から蒸気混じりの空気を吸引する吸引力を、水を噴射することによって発生させる。
この構成によれば、噴射部5は、蒸気混じりの空気に水を吹きかけて凝縮させる機能だけでなく、蒸気混じりの空気を吸引する機能を有する。これにより、容器1に流入する蒸気混じりの空気の流入量を増加させることができる。
さらに、容器1は、所定のX軸方向に延びる導入管3を有し、流入部31は、導入管3に設けられ、噴射部5は、導入管3内において導入管3の下流側に向かって水を噴射する。
この構成によれば、噴射部5は、容器1内に直接ではなく、容器1よりも小さな空間である導入管3内に水を噴射するので、空気の吸引力を高めることができる。
また、導入管3は、容器1の内部空間のうち空気貯留部22(空気が貯留された空間)と導入管3の内部空間とを連通させる開口33を有する。
この構成によれば、導入管3から容器1の内部空間に流入する空気は、水貯留部21の水中に進入することなく、空気貯留部22に流入する。これにより、空気貯留部22の空気に含まれる水分(蒸気又は微小な水滴)を低減することができる。
《実施形態2》
続いて、実施形態2に係る熱交換器200について説明する。図2は、実施形態2に係る熱交換器200の構成を示す模式図である。
熱交換器200は、容器が分割されている点で熱交換器100と異なる。そこで、熱交換器200のうち熱交換器100と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
熱交換器200は、容器201と、水及び空気と熱交換する熱交換部204と、容器201内に水を噴射する噴射部5とを備えている。熱交換器200は、容器201内に流入した蒸気混じりの空気を空気と凝縮水とに分離すると共に、空気及び水から熱を回収する。
容器201は、流入部31及び噴射部5が設けられた第1容器211と、第1容器211に貯留された水が流入する第2容器212と、第1容器211に貯留された空気が流入する第3容器213とに分割されている。
第1容器211は、導入管3を有している。導入管3には、流入部31と噴射部5とが設けられている。第1容器211は、所定のX軸方向に延びる略円筒状に形成されている。第1容器211の下部空間は、蒸気が凝縮することにより発生した水を貯留する水貯留部21となっている。第1容器211の上部空間は、少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気を貯留する空気貯留部22となっている。
第2容器212は、水接続管214を介して第1容器211の下部、即ち、水貯留部21と接続されている。第2容器212には、第1容器211に貯留される水が水接続管214を介して流入する。つまり、第2容器212も、水貯留部21の一部を構成している。第2容器212には、水排出管15が接続されている。第1容器211及び第2容器212には、水排出管15の最も高い位置まで水が溜まる。
第3容器213は、空気接続管215を介して第1容器211の上部、即ち、空気貯留部22と接続されている。第3容器213には、第1容器211に貯留される空気が空気接続管215を介して流入する。つまり、第3容器213も、空気貯留部22の一部を構成している。第3容器213には、空気が流出する流出部16が設けられている。
第2容器212と第3容器213とは、第2容器212と第3容器213とを均圧化すると共に、第3容器213で凝縮した水を第2容器212に流入させる均圧管216で接続されている。
導入管3は、第1容器211に設けられている。導入管3は、第1容器211の天井23を貫通して、X軸方向に延びる略円筒状に形成されている。導入管3の開口33は、水貯留部21に達しておらず、空気貯留部22に配置されている。
噴射部5は、導入管3に設けられている。噴射部5に接続された供給管51の上流端は、第1容器211の底24に接続されている。つまり、噴射部5には、供給管51を介して第1容器211の水貯留部21の水が供給されている。
熱交換部204は、内部に水が流通しており、蒸気と熱交換する伝熱管で形成されている。熱交換部204は、第2容器212に配置される第1熱交換部204Aと、第3容器213に配置される第2熱交換部204Bとを有している。第1熱交換部204A及び第2熱交換部204Bはそれぞれ、コイル状に形成されている。第1熱交換部204A及び第2熱交換部204Bは、第1熱交換部4A及び第2熱交換部4Bと異なり、直列には接続されていない。第1熱交換部204Aの下端部に、第1水供給管241が接続され、第1熱交換部204Aの上端部に、第1水排出管242が接続されている。第2熱交換部204Bの下端部に、第2水供給管243が接続され、第2熱交換部204Bの上端部に、第2水排出管244が接続されている。第1水供給管241及び第2水供給管243は、共通の水供給源(図示省略)に並列に接続されている。尚、第1水供給管241及び第2水供給管243は、異なる水供給源にそれぞれ接続されていてもよい。
続いて、このように構成された熱交換器200の動作について説明する。
流入管32を流通する蒸気混じりの空気が流入部31から導入管3内に流入する。このとき、噴射部5は、水貯留部21から供給された水を導入管3の軸に沿って導入管3の下流側に向かって噴射している。噴射部5からの水の噴射により吸引力が生じ、流入部31からの蒸気混じりの空気の流入が促進される。導入管3に流入した蒸気混じりの空気は、噴射部5から噴射された水の流れに乗って、導入管3内を下流側に流通していく。このとき、蒸気混じりの空気には、噴射部5からの水が吹きかけられるので、空気中に含まれる蒸気が凝縮する。凝縮により発生した水は、導入管3から下方へ滴下し、第1容器211の水貯留部21へ溜まっていく。一方、少なくとも一部の蒸気が除去された空気は、導入管3の開口33から第1容器211の内部空間に流入する。開口33は空気貯留部22に位置しているので、空気は、水貯留部21の水中に進入することなく、開口33から空気貯留部22へ流入する。
こうして、第1容器211へ流入する蒸気混じりの空気は、水と空気とに分離され、水は水貯留部21へ、空気は空気貯留部22へ貯留される。第1容器211の水貯留部21に貯留された水の一部は、水接続管214を介して第2容器212へ流入する。第1容器211の空気貯留部22に貯留された空気の一部は、空気接続管215を介して第3容器213へ流入する。
第2容器212においては、第1水供給管241から第1熱交換部204Aに水が供給され、供給された水は、第1熱交換部204A流通し、第1水排出管242から排出される。第2容器212に貯留された水は、第1熱交換部204Aと熱交換を行う。第1熱交換部204Aを流通する水によって第2容器212の水の熱が回収される。第2容器212に貯留される水が増加して、貯留量の上限を超えると、上限を超えた分の水は、水排出管15を介して排出される。
一方、第3容器213においては、第2水供給管243から第2熱交換部204Bに水が供給され、供給された水は、第2熱交換部204B流通し、第2水排出管244から排出される。第3容器213に貯留された空気は、第2熱交換部204Bと熱交換を行う。第2熱交換部204Bを流通する水によって第3容器213の空気の熱が回収される。第3容器213の空気が蒸気又は水滴を含んでいる場合には、その空気が第2熱交換部204Bと接触することによって、蒸気が凝縮し、又は、水滴が第2熱交換部204Bに付着し、空気が除湿される。第3容器213で発生した水は、均圧管216を介して第2容器212に流入する。第3容器213に貯留された空気の一部は、第3容器213に新たに流入してくる空気に押し出されるようにして、流出部16から流出する。
このように、流入部31から第1容器211へ流入する蒸気混じりの空気は、噴射部5からの水が吹きかけられることによって、空気中の蒸気が凝縮する。これにより、空気と水とに分離される。分離された水は、第2容器212へ流入し、第1熱交換部204Aに熱回収される。分離された空気は、第3容器213へ流入し、第2熱交換部204Bに熱回収される。水と熱交換部204との熱伝達率は、蒸気と熱交換部204との熱伝達率に比べて大きい。そのため、蒸気を凝縮させた上で熱交換部204と熱交換させることによって、蒸気からの熱回収量を増大させることができる。
以上のように、熱交換器200は、蒸気混じりの空気が流入する流入部31が設けられ、蒸気が凝縮することにより発生した水と少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気とを分離して貯留する容器201と、分離された水と熱交換する第1熱交換部204Aと、分離された空気と熱交換する第2熱交換部204Bと、容器201内に水を噴射する噴射部5とを備え、噴射部5は、流入部31から容器201に流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させ、容器201は、流入部31及び噴射部5が設けられた第1容器211と、第1熱交換部204Aが設けられ、第1容器211に貯留された水が流入する第2容器213と、第2熱交換部204Bが設けられ、第1容器211で貯留された空気が流入する第3容器213とに分割されている。
この構成によれば、容器201が分割されているので、メンテナンス性が向上する。例えば、第2容器212だけをメンテナンスすることができる。さらには、容器201が分割されているので、第1容器211、第2容器212及び第3容器213の形状及び配置を変更することによって、容器201の全体形状を変更することができる。つまり、熱交換器200の設置スペースに応じて、容器201の全体形状を柔軟に変更することができる。
また、第2容器212と第3容器213とは、第2容器212と第3容器213とを均圧化すると共に、第3容器213で凝縮した水を第2容器212に流入させる均圧管216で接続されている。
この構成によれば、第1容器211,第2容器212及び第3容器213の圧力が不均衡になることが防止される。これにより、第1容器211から第2容器212への水の流入と、第1容器211から第3容器213への空気の流入とが円滑に行われる。また、第3容器213における空気の除湿により発生する水は、第3容器213に貯まらず、第2容器212へ流入する。
さらに、第1熱交換部204Aと第2熱交換部204Bとが分離されている。
この構成によれば、水のための熱交換部と空気のための熱交換部とを別々に設けることができる。前述の例では、第1熱交換部204Aと第2熱交換部204Bとには、水が並列に供給されている。そのため、第1熱交換部204Aにも、第2熱交換部204Bにも比較的低温の水が供給される。これにより、第1熱交換部204A及び第2熱交換部204Bの両方の熱交換効率を高めることができる。さらには、例えば、第1熱交換部204Aに供給する水の温度をより低くするとか、第1熱交換部204Aに供給する水の流量をより多くするとかすることによって、第1熱交換部204Aの熱交換効率を第2熱交換部204Bよりも高めることもできる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、導入管3を省略してもよい。流入部31を容器1又は第1容器211に直接的に設け、流入部31から流入してくる蒸気混じりの空気に水を噴射できる位置に噴射部5を配置してもよい。ただし、噴射部5からの水の噴射による吸引力によって蒸気混じりの空気を吸引する観点からは、導入管3を設け、或る程度狭い空間において噴射部5から水を噴射することが好ましい。
噴射部5に供給する水は、水貯留部21以外の水であってもよい。つまり、水貯留部21とは別の水供給源から噴射部5に水を供給してもよい。
伝熱管3の開口33は、空気貯留部22に配置されているが、水貯留部21に配置されていてもよい。この場合、流入部31から流入する蒸気混じりの空気が水貯留部21の水中を通過するので、蒸気の凝縮がさらに促進される。ただし、蒸気を分離後の水の乾燥度合いを考慮すると、開口33は前述のように空気貯留部22に配置されていることが好ましい。
熱交換部4,204は、フィン等が設けられていない伝熱管を採用しているが、これに限られるものではない。熱交換部4,204は、フィンチューブ型であってもよく、ヒートシンクであってもよい。熱交換部4,204の内部を流通する流体は、水に限られず、水以外の媒体であってもよい。
第1熱交換部41A,204Aと第2熱交換部4B,204Bとは、同じタイプの熱交換部でなくてもよい。例えば、第1熱交換部41A,204Aがフィンを有さない伝熱管で形成される一方、第2熱交換部4B,204Bがフィンチューブで形成されていてもよい。
第1熱交換部4Aと第2熱交換部4Bとは、連結されておらず、分離されていてもよい。その場合、第1熱交換部4A及び第2熱交換部4Bには、共通の媒体が連続的に流通する、共通の媒体が並列に流通する、又は、異なる媒体が別々に流通する等の構成が採用され得る。
第1熱交換部204A及び第2熱交換部204Bは、第1熱交換部4A及び第2熱交換部4Bのように、連結されて、共通の媒体が連続的に流通する構成であってもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、熱交換器について有用である。
100,200 熱交換器
1,201 容器
211 第1容器
212 第2容器
213 第3容器
216 均圧管
22 空気貯留部
3 導入管
31 流入部
33 開口
4A,204A 第1熱交換部
4B,204B 第2熱交換部
5 噴射部

Claims (7)

  1. 蒸気混じりの空気が流入する流入部が設けられ、蒸気が凝縮することにより発生した水と少なくとも一部の蒸気が取り除かれた空気とを分離して貯留する容器と、
    分離された水と熱交換する第1熱交換部と、
    分離された空気と熱交換する第2熱交換部と、
    前記容器内に水を噴射する噴射部とを備え、
    前記噴射部は、前記流入部から前記容器に流入する蒸気混じりの空気に水を噴射することによって、空気中に含まれる蒸気を凝縮させる熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    前記噴射部は、前記流入部から蒸気混じりの空気を吸引する吸引力を、水を噴射することによって発生させる熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器において、
    前記容器は、所定の軸方向に延びる導入管を有し、
    前記流入部は、前記導入管に設けられ、
    前記噴射部は、前記導入管内において前記導入管の下流側に向かって水を噴射する熱交換器。
  4. 請求項3に記載の熱交換器において、
    前記導入管は、前記容器の内部空間のうち空気が貯留された空間と前記導入管の内部空間とを連通させる開口を有する熱交換器。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の熱交換器において、
    前記噴射部には、前記容器において分離された水が供給されている熱交換器。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の熱交換器において、
    前記容器は、前記流入部及び前記噴射部が設けられた第1容器と、前記第1熱交換部が設けられ、前記第1容器に貯留された水が流入する第2容器と、前記第2熱交換部が設けられ、前記第1容器で貯留された空気が流入する第3容器とに分割されている熱交換器。
  7. 請求項6に記載の熱交換器において、
    前記第2容器と前記第3容器とは、前記第2容器と前記第3容器とを均圧化すると共に、前記第3容器で凝縮した水を前記第2容器に流入させる均圧管で接続されている熱交換器。

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