JP2019111499A - 油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法及び油脂分解装置 - Google Patents

油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法及び油脂分解装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、油脂含有排水を生物処理する際に、増殖の遅い油脂分解菌を有効利用すると共に、油脂分解の時間を十分確保できる油脂分解方法及び油脂分解装置を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、油脂含有排水中の油脂を吸着させる油脂吸着工程と、油脂を除去した被処理水を抜き出す抜き出し工程と、吸着した油脂に対して油脂分解菌を含む液を入れる投入工程と、吸着した油脂を油脂分解菌で分解する分解工程とを、少なくとも一つの油脂処理槽で行うという特徴を有する油脂分解方法及びそのための油脂分解装置を提供する。これにより、油脂吸着剤により油脂含有排水中の油脂を油脂処理槽に留め、油脂分解菌による油脂分解をバッチ処理で行うことができる。その結果、油脂分解の時間を十分確保し、油脂分解菌以外の菌が増殖し難い環境下での処理を可能とし、油脂分解の性能が向上する。【選択図】図2

Description

本発明は、油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法及び油脂分解装置に関するものである。特に、油脂含有排水を生物処理するための前処理として用いる油脂含有排水の油脂分解方法及び油脂分解装置に関するものである。
一般に、有機物を含む排水を処理する方法として、種々の微生物を利用した生物処理が知られている。一方、油脂含有排水の生物処理においては、油脂のような水難溶性物質は微生物で分解され難く、微生物活動を阻害したり、生物処理過程で分解されずに処理水に残留するという問題がある。したがって、高濃度の油脂含有排水に対しては前処理が必要となる。
特許文献1には、油脂などの汚濁物質を含有する排水(油脂含有排水)の処理において、通性嫌気性菌を付着させた多孔性物質を分散配置した油脂吸着材に、油脂含有排水を通水し、油脂吸着材に吸着させた油脂を通性嫌気性菌で消化分解する方法が記載されている。
特公平4−023597号公報
特許文献1に記載された処理方法では、被処理水の流れを止めることなく、連続系で処理が行われる。しかし、微生物による油脂の分解は分解速度が遅く、十分な油脂分解が行われずに被処理水中に油脂が残留してしまうという問題がある。また、特に油脂分解に優れる菌(油脂分解菌)は増殖速度が遅く、油脂以外にも汚濁物質が存在する場合、油脂分解菌以外の菌が増殖し、油脂分解が十分に進行しなくなるという問題がある。さらに、処理槽内で増殖した油脂分解菌は、処理後に被処理液と共に系外に排出されてしまうため、増殖した油脂分解菌を有効に利用するための方法が求められている。
本発明の課題は、油脂含有排水を生物処理する際に、増殖の遅い油脂分解菌を有効利用すると共に、油脂分解の時間を十分確保できる油脂分解方法及び油脂分解装置を提供することである。
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、油脂吸着剤を用いた油脂分解をバッチ処理にて行うことで、油脂分解菌を有効利用し、油脂分解の時間を十分確保することが可能になることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の油脂分解方法及び油脂分解装置である。
上記課題を解決するための本発明の油脂分解方法は、油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法であって、油脂含有排水中の油脂を吸着させる油脂吸着工程と、油脂吸着工程で油脂が取り除かれた被処理水を抜き出す抜き出し工程と、油脂吸着工程で吸着した油脂に対して油脂分解菌を含む液を入れる投入工程と、吸着した油脂を油脂分解菌で分解する分解工程とを、少なくとも一つの油脂処理槽で行うという特徴を有する。
本発明の油脂分解方法は、油脂含有排水中の油脂を油脂吸着剤に吸着させ、油脂が取り除かれた被処理水を抜き出して、吸着した油脂だけを油脂分解菌による分解処理に供することで、油脂分解をバッチ処理で行うことを可能としたものである。これにより、油脂分解の時間を十分確保するとともに、油脂分解菌以外の菌が増殖し難い環境下での処理を行うことが可能となるため、油脂分解の性能が向上するものである。
また、本発明の油脂分解方法の一実施態様としては、油脂処理槽を複数備え、一つの油脂処理槽と他の油脂処理槽が、相互に通水可能に連結するように設けられており、一つの油脂処理槽で油脂分解工程を行う間、他の油脂処理槽では油脂吸着工程を行うものとし、油脂分解工程後の油脂処理槽から排出される油脂分解菌を含む処理液の一部を、他の油脂処理槽に導入し、投入工程における油脂分解菌を含む液として用いるという特徴を有する。
この特徴によれば、一つの油脂処理槽内で増殖した油脂分解菌を含む処理液を、他の油脂処理槽における油脂分解菌を含む液として用いることで、増殖した油脂分解菌を処理系外に排出することなく油脂処理槽間を循環させ、油脂分解菌の有効利用を可能とするものである。
また、上記課題を解決するための本発明の油脂分解装置は、油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解装置であって、油脂含有排水中の油脂を吸着させる油脂吸着部と、油脂吸着部で油脂が取り除かれた被処理水を抜き出す抜き出し部と、油脂吸着部で吸着した油脂に対して油脂分解菌を含む液を入れる投入部と、吸着した油脂を油脂分解菌で分解した処理液を排出する排出部と、を備えた油脂処理槽を少なくとも一つ設けるという特徴を有する。
本発明の油脂分解装置は、油脂吸着部において油脂含有排水中の油脂を油脂吸着剤に吸着させ、抜き出し部から油脂が取り除かれた被処理水を抜き出し、投入部から吸着した油脂に対して油脂分解菌を投入することで、油脂分解をバッチ処理で行うことを可能としたものである。これにより、油脂分解の時間を十分確保するとともに、油脂分解菌以外の菌が増殖し難い環境下での処理を行うことが可能となるため、油脂分解効率を向上させることが可能となる。また、本発明の油脂分解装置は、抜き出し部とは別に油脂分解菌を含む処理液を排出する排出部を設けることで、油脂分解処理中に増殖した油脂分解菌を含む処理液の回収、利用を可能とするものである。
また、本発明の油脂分解装置の一実施態様としては、油脂処理槽を複数備え、一つの油脂処理槽における排出部と、他の油脂処理槽における投入部とが、相互に通水可能に連結しているという特徴を有する。
この特徴によれば、一つの油脂処理槽において増殖した油脂分解菌を含む処理液を、他の油脂処理槽に油脂分解菌を含む液として投入することができ、増殖した油脂分解菌を処理系外に排出することなく油脂処理槽間を循環させ、油脂分解菌の有効利用が可能となる。
本発明によると、油脂含有排水の生物処理における油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法及び油脂分解装置であって、増殖の遅い油脂分解菌を有効利用すると共に、油脂分解の時間を十分確保できる油脂分解方法及び油脂分解装置を提供することができる。
本発明の第1の実施態様に係る油脂分解装置の概略説明図である。 本発明の第2の実施態様に係る油脂分解装置の概略説明図である。
本発明の油脂分解方法及び油脂分解装置は、油脂含有排水の生物処理における前処理として好適に利用されるものである。
処理対象である油脂含有排水とは、水中に油脂分を含有する有機性の排水を示し、主に惣菜加工工場排水、菓子類製造工場排水、食用油製造工場排水等が挙げられる。また、油分を含有する有機性の排水であればよく、下水排水、牛や豚の畜舎排水等で油分を含有する汚泥も含まれる。
排水中の油分は、水に難溶性の物質であり、具体的には、動物性油脂、植物性油脂、脂肪酸、炭化水素、芳香油、高級アルコール、界面活性剤等が挙げられる。これらの油分は、水中にSS(Suspended Solid)として固体状態で存在してもよく、または水中に乳化分散した液体状態や水と分離した状態であってもよい。
また、油脂含有排水の生物処理としては、例えば、嫌気性生物処理としては、酸生成菌及びメタン生成菌によるメタン発酵や、脱窒菌により硝酸・亜硝酸の還元を行う脱窒処理や、硫酸還元菌により硫酸の還元を行う硫酸還元処理等が挙げられる。また、好気性生物処理としては、活性汚泥を用いる活性汚泥処理などが挙げられる。処理コストや生成ガスの有用性の観点から、生物処理としてはメタンを生成するメタン発酵が好ましい。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る油脂分解方法及び油脂分解装置及び油脂分解方法の実施態様を詳細に説明する。
なお、実施態様に記載する油脂分解装置については、本発明に係る油脂分解方法及び油脂分解装置を説明するために例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
[第1の実施態様]
図1は、本発明の第1の実施態様の油脂分解装置1aの概略説明図である。
本発明に係る油脂分解装置1aは、油脂含有排水中の油脂を吸着分離して、吸着した油脂を分解処理するための装置である。図1に示すように、油脂分解装置1aは、ラインL1を介して油脂含有排水WOを導入する油脂処理槽2と、油脂含有排水WO中の油脂を吸着する油脂吸着部3と、油脂が取り除かれた被処理水W1を抜き出す抜き出し部4と、油脂吸着部3に吸着した油脂に対して油脂分解菌Mを含む液WMを入れる投入部5と、油脂を油脂分解菌Mで分解処理した処理液W2を排出する排出部6を備えるものである。なお、図1における矢印は、水の流れを示すものである。
また、油脂処理槽2の前段には、油脂含有排水WOを一時的に貯留するための原水貯留槽7を設けてもよい。
油脂処理槽2の後段には、抜き出し部4から排出された被処理水W1を処理するために、生物処理設備8を設けるものとしてもよい。例えば、図1に示すように、ラインL2上に生物処理設備8として酸生成槽81及びメタン発酵槽82を設けてもよい。
なお、酸生成槽81及びメタン発酵槽82は、公知のものを用いることができる。
例えば、酸生成槽81は、糖、蛋白質及び油分などの固体や高分子有機物を分解して、単糖類、アミノ酸、低級脂肪酸及び酢酸を生成する酸生成工程を行うための装置であり、内部の水温調整手段、pH調整剤の投入手段、菌が必要とする栄養源である窒素、リン、コバルト及びニッケル等の金属類を添加する手段を備えたものとしてもよい。酸生成工程は、通性嫌気性細菌である酸生成菌により溶存酸素のない嫌気性雰囲気で行うものである。
また、例えば、メタン発酵槽82は、酸生成槽81で処理された排水に含まれる低級脂肪酸からメタンを生成するメタン発酵工程を行うための装置である。メタン発酵工程は、浮遊法、固定床法、流動床法、UASB法、EGSB法等により保持されたメタン生成菌により溶存酸素のない嫌気性雰囲気で行うものである。
〔油脂分解装置〕
以下、油脂分解装置1aにおける油脂処理槽2の具体的構成について、詳細に説明する。
(油脂吸着部)
油脂吸着部3は、油脂含有排水WO中の油脂を吸着するための油脂吸着剤31を備えており、これにより油脂処理槽2内に油脂含有排水中WOの油脂を留めることができる。図1には、油脂吸着剤31の一例として、ポリマー繊維を糸状としたものを図示している。
油脂吸着剤31は、油脂などの油分を吸着するものであれば特に限定されない。具体的な材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸アルキル、ポリメタクリル酸アルキル、ポリエステル、ポリウレタン等のポリマー材料、ガラス、珪藻土、活性炭、天然セルロース等が挙げられる。ポリマー材料は、油分の吸着性に優れるため好ましく、その中でもポリプロピレンは特に油脂吸着性に優れるため好ましい。
また、油脂吸着剤31の形状についても特に限定されないが、シート状又は糸状、あるいは、球状、ペレット状、ハニカム状等の担体が挙げられる。シート状の油脂吸着剤は、取り扱いが容易であり、部品交換等の作業が効率的に行える点で好ましい。また、糸状や担体は、油脂含有排水との接触面積が大きくなり、油分を吸着し易い点で好ましい。
本発明のシート状の油脂吸着剤とは、シートの表面に油脂吸着剤を備えた構成であり、ポリマーの繊維を絡み合わせた不織布などのシート、ポリマーを板状に成型したシート、金属等の板状の支持部材表面にポリマー等の油脂吸着剤を固定させたシートでもよい。シート状の油脂吸着剤の表面には、油分が吸着し易いように微細な凹凸が形成されていることが好ましい。油脂吸着剤のシートの内部を油脂含有排水が通過できるように、小さな格子状やヘチマ状(スポンジ状の不規則な立体網目形状)のシートとしてもよい。
シート状の油脂吸着剤は、複数枚のシートを油脂含有排水の流れに沿って垂直方向に平行して保持したり、水平方向や斜め方向に保持してもよい。水平方向や斜め方向に保持する場合、小さな格子状やヘチマ状のシートをフィルタとして、油脂含有排水が透過するように構成してもよいし、複数枚のシート状の油脂吸着剤を水平方向に交互にずらして保持し、油脂含有排水がシート状の油脂吸着剤の間を蛇行して通過するように構成してもよい。
シート状の油脂吸着剤の方向は、垂直方向に平行して保持することが好ましい。垂直方向に保持することにより、油脂含有排水の流れに対して抵抗が小さくなる。また、構成が簡素となり設置しやすいという利点がある。
本発明の糸状の油脂吸着剤とは、糸の表面に油脂吸着剤を備えた構成であり、ポリマー繊維の糸や、糸状の支持部材に油脂吸着剤をコーティングした糸でもよい。また、糸状の油脂吸着剤を絡めて紐状としたようなものも糸状の概念に含まれる。また、油脂吸着剤の糸は、油分が吸着しやすいように、分岐するように形成することが好ましい。分岐した糸は、つなぎ合わせて網状としてもよいが、この場合はシート状の概念に含まれる。糸の表面は、油分が吸着しやすいように微細な凹凸を形成することが好ましい。
糸状に形成された油脂吸着剤は、複数本の糸を油脂含有排水の流れに沿って垂直方向に垂らしたり、水平方向や斜め方向に張って保持してもよい。糸状の油脂吸着剤を保持する方向は、油脂含有排水の流れに対して抵抗が小さくなるように、垂直方向に垂らして保持することが好ましい。
ポリマー糸等の水より比重の小さい油脂吸着剤を垂直方向に垂らして保持する場合には、下端部に重りを付けて垂らす、あるいは、油脂処理槽の下部に下端を固定することにより油脂処理槽内に均一に分布させることができる。
本発明の担体の油脂吸着剤とは、粒状物、塊状物の表面に油脂吸着剤を備えた構成であり、形状としては、球状、ペレット状、ハニカム状、小円筒状、チューブ状、立方体状等が挙げられる。担体の表面は、油分が吸着し易いように微細な凹凸を形成することが好ましく、波板状、格子状、ヘチマ状の部材で構成することが好ましい。具体的には、複数枚の小さい平板を組み合わせたような複雑な形状を有する球状体や立方体、ポリマー発泡材料(スポンジ片)の球状体や立方体、表面が波板状の小円筒体、ハニカム体等のポリマー成型物や、活性炭粒子、ガラス粒子、珪藻土粒子、天然セルロース粒子等が挙げられる。また、比重の大きい粒子表面にポリマーを被覆して、ポリマー粒子の比重を調整してもよい。
担体の油脂吸着剤は、スクリーンを設けることにより油脂処理槽2内に保持される。スクリーンとは、担体の油脂吸着剤が油脂処理槽2の外へ流出することを防止し、油脂が吸着除去された被処理水W1のみを油脂処理槽2の外へ排出するためのものである。よって、担体の粒子径よりも小さい孔径を有するものであればよい。スクリーンの設置場所は限定されないが、油脂処理槽2の抜き出し部4などに設置することができる。
なお、先に述べたシート状や糸状の油脂吸着剤31は、直接油脂処理槽2に固定することが可能である。油脂吸着剤31の固定方法及び固定場所は限定されないが、油脂処理槽2からの液体の引き抜きを阻害しないものとすることが望ましい。
(抜き出し部)
抜き出し部4は、油脂吸着部3で油脂が取り除かれた被処理水W1を抜き出すためのものである。例えば、油脂処理槽2の下部にライン及びバルブを設けたものとする。
また、図1に示すように、抜き出し部4から排出される被処理水W1は、ラインL2を介して生物処理設備8に供給されるものとしてもよい。
なお、油脂含有排水WOを油脂処理槽2内に供給するラインL1と、抜き出し部4として上述したラインL2は別々に制御可能としてもよいが、図1に示すように、ラインL1とラインL2を切り替え可能なバルブBで接続し、バルブBの制御により油脂含有排水WOの供給と被処理水W1の抜き出しを行うものとしてもよい。
(投入部)
投入部5は、油脂分解菌Mを含む液WMを油脂処理槽2に添加するためのものである。例えば、図1に示すように、油脂分解菌Mを含む液WMを貯留した槽(不図示)からラインL3を介して油脂処理槽2に供給するものや、排出部6からラインL4を介して、増殖した油脂分解菌Mを含む処理液W2を油脂処理槽2に供給するものとしてもよい。
なお、特に系の外部から油脂分解菌Mを含む液WMを供給する場合、油脂処理槽2内での処理に必要な水量分を満たすためには、油脂分解菌Mを含む液WMを貯留する槽を油脂処理槽2と同程度の大きさとする必要がある。このため、図1に示すように、投入部5には、生物処理設備8で処理された被処理水W3の一部が油脂処理槽2に返送できるように設けられたラインL5を介して、ラインL3から供給される高濃度の油脂分解菌Mを含む液WMを被処理水W3で希釈するような構造としてもよい。
油脂分解菌Mとしては、油脂の分解に優れた微生物類を選択して培養したものを用いることが望ましいが、上述したように、油脂分解処理後の処理液W2に含まれる油脂分解菌Mや、生物処理設備8で処理された被処理水W3の一部を返送する際に含まれるグラニュール汚泥由来の油脂分解菌Mを用いるものとしてもよい。油脂の分解に優れた微生物類としては、例えば、Clostridium属細菌、Syntrophus属細菌、Syntrophothermus属細菌、Syntrophospora属細菌、Syntrophomonas属細菌、Thermosyntropha属細菌などが挙げられる。
(排出部)
排出部6は、油脂吸着部2に吸着した油脂を油脂分解菌Mによって分解処理した処理液W2を、油脂処理槽2の外へ排出するためのものである。排出部6から排出された処理液W2は、さらに別の処理設備に供給されるようにしてもよいが、処理液W2には油脂分解処理に伴って増殖した油脂分解菌Mが含まれているため、この処理液W2はラインL4を介して貯留槽(不図示)などに一時貯留した後、油脂分解菌Mを含む液WMとして投入部5から油脂処理槽2へ返送するものとしてもよい。
なお、本発明の油脂分解装置においては、油脂が除去された被処理水W1を抜き出す抜き出し部4と、油脂の分解処理を行った処理液W2を排出する排出部6は、別々の構成として設けることが望ましい。
〔油脂分解処理〕
本発明の第1の実施態様の油脂分解装置1aにおける油脂含有排水の油脂分解処理は、以下の工程により行われる。
まず、各種工場等からの油脂含有排水WOは、ラインL1を介して油脂処理槽2へ供給され、油脂処理槽2内の油脂吸着部3に油脂含有排水WO中の油脂が吸着される(油脂吸着工程)。所定の吸着処理時間経過後、油脂が取り除かれた被処理水W1を抜き出し部4からラインL2を介して抜き出す(抜き出し工程)。油脂処理槽2内に残った油脂吸着部3に吸着された油脂に対して、投入部5から油脂分解菌Mを含む液WMを投入する(投入工程)。その後、油脂分解菌Mにより油脂吸着部3に吸着した油脂を分解処理する(分解工程)。なお、被処理水W1は、生物処理設備8によって処理されるものとしてもよい。また、分解工程後、排出部6からは油脂分解菌を含む処理液W2が排出されるが、この処理液W2はラインL4を介して貯留槽などに一時貯留した後、投入工程時に投入するものとしてもよい。
本実施態様の油脂分解方法においては、油脂含有排水WO中の油脂を油脂吸着部3により油脂処理槽2内に留め、油脂分を除去した被処理水W1を先に油脂処理槽2から排出して生物処理することで、油脂分による生物処理への影響を少なくすることができる。
また、被処理水W1を抜き出した後、油脂処理槽2内に残った油脂吸着部3に吸着した油脂に対して油脂分解菌Mを添加して処理することで、油脂分以外の有機基質の存在を減らした環境下で油脂分解処理を行うため、油脂分解菌M以外の微生物の増殖を最小限に抑えることができ、油脂分解性能を高めることができる。
[第2の実施態様]
図2は、本発明の第2の実施態様の油脂分解装置1bの概略説明図である。
本実施態様の油脂分解装置1bは、第1の実施態様の油脂分解装置1aにおける油脂処理槽2を複数設けるものである。例えば、図2に示すように、2つの油脂処理槽2a及び2bを設ける。
なお、図2に示すように、油脂含有排水WOを油脂処理槽2a及び2b内に供給するラインL11と、抜き出し部4a及び4bとするラインL12は、ラインL11とラインL12を切り替え可能なバルブB1及びB2で接続し、バルブB1及びB2の制御により油脂含有排水WOの供給と被処理水W1の抜き出しを行うものとしている。
また、それぞれの油脂処理槽2a及び2bの構造のうち、第1の実施態様の油脂処理槽2の構造と同じものについては、説明を省略する。
図2において、油脂処理槽2aの排出部6aは、油脂処理槽2bの投入部5bと接続連結されており、また、油脂処理槽2a及び2bの排出部6a及び6bはバルブB3によって相互に通水可能とされている。これにより、増殖した油脂分解菌Mを含む処理液W2を、油脂分解菌Mを含む液WMとして用いることができ、油脂分解菌Mを有効に利用することが可能となる。
本発明の第2の実施態様の油脂分解装置1bにおける油脂含有排水の油脂分解処理は、以下の工程により行われる。
まず、各種工場等からの油脂含有排水WOは、ラインL11及びバルブB1を介して油脂処理槽2aへ供給され、油脂処理槽2a内の油脂吸着部3aに油脂含有排水WO中の油脂が吸着される(油脂吸着工程)。所定の吸着処理時間経過後、油脂が取り除かれた被処理水W1を抜き出し部4aからラインL12及びバルブB1を介して抜き出す(抜き出し工程)。油脂処理槽2a内に残った油脂吸着部3に吸着された油脂に対して、投入部5aからラインL13を介して油脂分解菌Mを含む液WMを投入する(投入工程)。その後、油脂分解菌Mにより油脂吸着部3aに吸着した油脂を分解処理する(分解工程)。
一方、油脂処理槽2bでは、油脂処理槽2aで分解工程が行われている間に、ラインL11及びバルブB2を介して油脂含有排水WOが供給される。所定の吸着処理時間経過後、被処理水W1′を抜き出し部4bからラインL12及びバルブB2を介して抜き出す。その後、油脂処理槽2aにおける分解工程により増殖した油脂分解菌Mを含む処理液W2(油脂分解菌Mを含む液WMに相当)を、排出部6a(投入部5bに相当)及びバルブB3を介して油脂処理槽2b内に供給する。そして、油脂吸着部3bに吸着した油脂を分解処理する。また、油脂処理槽2bにおける分解工程により増殖した油脂分解菌Mを含む処理液W2は、排出部6b及びバルブB3を介して、油脂処理槽2aにおける投入工程時に投入される。
以上のようにして、油脂処理槽2a及び2bにおいて油脂分解処理を交互に行うことで、油脂分解菌Mを含む処理液W2は処理系内を循環することになるため、増殖した油脂分解菌Mの有効利用が可能となる。
なお、図2に示すように、被処理水W1及びW1′は、生物処理設備8によって処理されるものとしてもよい。また、生物処理設備8で処理された処理水W3の一部を、油脂処理槽2a及び2b内の水量調節及び油脂分解菌Mを含む液MWの希釈のためにラインL14を介して返送するものとしてもよい。
本実施態様の油脂分解方法においては、第1の実施態様と同様に、油脂含有排水WO中の油脂を油脂吸着部3a及び3bにより油脂処理槽2a及び2b内に留め、油脂分を除去した被処理水W1及びW1′を先に油脂処理槽2a及び2bから排出して生物処理することで、油脂分による生物処理への影響を少なくすることができる。
また、被処理水W1及びW1′を抜き出した後、油脂処理槽2a及び2b内に残った油脂吸着部3a及び3bに吸着した油脂に対して油脂分解菌Mを添加して処理することで、油脂分以外の有機基質の存在を減らした環境下で油脂分解処理を行うため、油脂分解菌M以外の微生物の増殖を最小限に抑えることができ、油脂分解性能を高めることができる。
上記に加え、本実施態様の油脂分解方法においては、ラインL11からの油脂含有排水WOを順次油脂処理槽2a及び2bに送って処理を行うことにより、処理全体としての流れを止めずに、油脂分解をバッチ処理で行うことが可能となる。
また、油脂処理槽2aから排出される油脂分解菌Mを含む処理水W2を、油脂処理槽2bに供給することで、増殖した油脂分解菌Mを系外に排出することなく、循環利用することが可能となる。また、循環利用を行うことで、さらに油脂分解菌Mの増殖を促進することが可能となる。
なお、上述した実施態様は油脂分解方法及び油脂分解装置の一例を示すものである。本発明に係る油脂分解方法及び油脂分解装置は、上述した実施態様に限られるものではなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、上述した実施態様に係る油脂分解方法及び油脂分解装置を変形してもよい。
例えば、本実施態様の油脂分解装置において、生物処理設備は嫌気性生物処理に係る設備に限定されるものではない。例えば、活性汚泥を用いた好気性生物処理を行う設備を追加配置、あるいは置換配置するものとしてもよい。これにより、油脂を除去された被処理水中の処理対象物質に応じた適切な処理を行うことが可能となる。
また、本実施態様の油脂分解装置において、油脂処理槽を複数設ける代わりに、1つの油脂処理槽内に仕切りを設け、油脂分解後の処理水W2が槽内で越流する構造としてもよい。
本発明の油脂分解方法及び油脂分解装置は、油脂含有排水における油脂分解処理に利用される。特に油脂含有排水を生物処理する際の前処理として好適に利用される。
1a,1b 油脂分解装置、2,2a,2b 油脂処理槽、3,3a,3b 油脂吸着部、31 油脂吸着剤、4,4a,4b 抜き出し部、5,5a,5b 投入部、6,6a,6b 排出部、7 原水貯留槽、8 生物処理設備、81 酸生成槽、82 メタン発酵槽、B,B1,B2,B3 バルブ、L1〜5,L11〜14 ライン、M 油脂分解菌、WM 油脂分解菌を含む液、WO 油脂含有排水、W1,W1′ 油脂が取り除かれた被処理水、W2 油脂分解後の処理液、W3 生物処理設備で処理された被処理水

Claims (4)

  1. 油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解方法であって、
    油脂含有排水中の油脂を吸着させる油脂吸着工程と、
    前記油脂吸着工程で油脂が取り除かれた被処理水を抜き出す抜き出し工程と、
    前記油脂吸着工程で吸着した油脂に対して油脂分解菌を含む液を入れる投入工程と、
    前記吸着した油脂を油脂分解菌で分解する分解工程とを、
    少なくとも一つの油脂処理槽で行うことを特徴とする、油脂分解方法。
  2. 前記油脂処理槽を複数備え、
    一つの油脂処理槽と他の油脂処理槽が、相互に通水可能に連結するように設けられており、
    一つの油脂処理槽で前記油脂分解工程を行う間、他の油脂処理槽では前記油脂吸着工程を行うものとし、
    油脂分解工程後の前記油脂処理槽から排出される油脂分解菌を含む処理液の一部を、他の油脂処理槽に導入し、前記投入工程における油脂分解菌を含む液として用いることを特徴とする、請求項1に記載の油脂分解方法。
  3. 油脂吸着剤を用いた油脂含有排水の油脂分解装置であって、
    油脂含有排水中の油脂を吸着させる油脂吸着部と、
    前記油脂吸着部で油脂が取り除かれた被処理水を抜き出す抜き出し部と、
    前記油脂吸着部で吸着した油脂に対して油脂分解菌を含む液を入れる投入部と、
    前記吸着した油脂を油脂分解菌で分解した処理液を排出する排出部と、
    を備えた油脂処理槽を少なくとも一つ設けることを特徴とする、油脂分解装置。
  4. 前記油脂処理槽を複数備え、
    一つの油脂処理槽における前記排出部と、他の油脂処理槽における前記投入部とが、相互に通水可能に連結していることを特徴とする、請求項3に記載の油脂分解装置。

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