JP2019111293A - 血圧測定方法、血圧測定器、半導体装置及びプログラム - Google Patents

血圧測定方法、血圧測定器、半導体装置及びプログラム Download PDF

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一夫 大門
ズン ホアン チェン ドゥック フィン
Dung Hoan Chen Duc Phin
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Abstract

【課題】歪みが抑制された脈波信号に基づいて血圧測定を行うことができる。【解決手段】まず、脈波による変動を含む圧力を示す圧力信号を微分して微分波形を生成する。微分波形のピークのそれぞれについて、微分波形の値の符号が変化したことを検出して微分波形の積分を開始し、微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して微分波形の積分を終了することで積分波形を生成する。積分波形の値が増加して第1の値となる時刻T1と、時刻T1の後に積分波形の値が減少して第2の値となる時刻T2と、を検出する。時刻T1における圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、時刻T2における圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、血圧測定方法、血圧測定器、半導体装置及びプログラムに関する。
人体の血圧測定を行う血圧測定器が広く用いられている。血圧測定では、腕や手首などに巻きつけたカフで加圧及び減圧を行い、その間に脈波の信号を検出することで、最高血圧及び最低血圧を求めている(例えば、特許文献1)。カフに加えられている空気圧は圧力センサで電気信号に変換され、ハムノイズや加圧モータで生じるノイズが除去され、その後加圧及び減圧による圧力変動が取り除かれることで、脈波信号が得られる。一般に、比較的高周波の成分からなるノイズはローパスフィルタで除去され、緩やかに変動する加圧及び減圧による圧力変動はハイパスフィルタで除去される。
特開2001−204695号公報
ところが、ハイパスフィルタは群遅延特性を有する。このため、ハイパスフィルタによるフィルタリング後の脈波信号には群遅延特性に起因する波形のオーバーシュートやアンダーシュートがなどの歪みが生じてしまい、測定結果の劣化を引き起こす。また、この歪みはハイパスフィルタに入力される信号の周波数分布により異なるので、測定の都度または被測定者の相違によって測定誤差が生じてしまう。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態にかかる血圧測定プログラムは、圧力信号を微分して微分波形を生成する処理と、前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成する処理と、前記積分波形の値が増加して第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が減少して第2の値となる第2の時刻と、を検出する処理と、前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する処理と、をコンピュータに実行させる、ものである。
一実施の形態にかかる血圧測定方法は、圧力信号を微分して微分波形を生成し、前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成し、前記積分波形の値が増加して第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が減少して第2の値となる第2の時刻と、を検出し、前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する、ものである。
一実施の形態にかかる血圧測定器は、圧力信号を微分した微分波形を生成する微分演算部と、前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成する積分演算部と、前記積分波形の値が増加して第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が減少してとなる第2の時刻と、を検出する時刻検出部と、前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する血圧算出部と、を有する、ものである。
一実施の形態によれば、歪みが抑制された脈波信号に基づいて血圧測定を行うことができる。
実施の形態1にかかる血圧測定器の構成を模式的に示す図である。 圧力測定部の構成を模式的に示す図である。 制御部の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1にかかる血圧測定を示す図である。 実施の形態1にかかる血圧測定における演算を示す図である。 圧力信号の波形を示す図である。 圧力信号の微分波形を示す図である。 減圧期間における微分波形の拡大図である。 圧力信号の波形の拡大図である。 圧力信号の減圧期間における微分波形の条件積分結果の波形を示す図である。 実施の形態2にかかる血圧測定を示す図である。 実施の形態2にかかる血圧測定における演算を示す図である。 加圧期間における圧力信号の拡大図である。 加圧期間における微分波形を反転させた波形の拡大図である。 実施の形態2にかかる血圧測定における演算の変形例を示す図である。 実施の形態3にかかる演算装置の構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
実施の形態1にかかる血圧測定器について説明する。図1に、実施の形態1にかかる血圧測定器100の構成を模式的に示す。血圧測定器100は、計測器10、カフ帯20及びチューブ21で構成される。計測器10とカフ帯20とは、チューブ21により連結されている。計測器10は、チューブ21を介して、被測定者の腕に巻かれたカフ帯20内の圧力を制御可能であり、カフ帯20内の圧力変動を検出することで血圧値を測定する。
計測器10について説明する。計測器10は、加減圧部11、圧力測定部12、制御部13、表示部14及び操作部15を有する。
加減圧部11は、例えば加圧ポンプ及び減圧弁などで構成され、チューブ21を介してカフ帯20と接続される。加減圧部11は、制御部13から与えられる制御信号CON1に応じて、カフ帯20の加圧及び減圧を行う。具体的には、加減圧部11は、まずカフ帯20を加圧し、カフ帯20内が収縮期血圧値を越える圧力に到達したら加圧を停止し、その後一定の速度でカフ帯20を減圧する。
圧力測定部12は、チューブ21と接続され、制御部13から与えられる制御信号CON2に応じてチューブ21内の圧力、すなわちカフ帯20内の圧力を測定する。図2に、圧力測定部12の構成を模式的に示す。圧力測定部12は、圧力センサ1、増幅器2、アナログ/デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)3、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)4を有する。圧力センサ1は、カフ帯20内の圧力の検出結果を示すアナログ信号S1を出力する。増幅器2は、アナログ信号S1を増幅し、増幅されたアナログ信号S2を出力する。ADC3は、アナログ信号S2をデジタル信号S3に変換し、出力する。LPF4は、デジタル信号S3からノイズに起因する高周波成分をフィルタリングして除去し、フィルタリング後のデジタル信号を圧力信号SPとして出力する。
制御部13は、上述したように、加減圧部11及び圧力測定部12の動作を制御する。また、制御部13は、信号SDを用いて、表示部14に測定結果等を表示させる。また、制御部13は、操作部15を介したユーザからの入力INに応じて、例えば血圧測定を開始するために、加減圧部11、圧力測定部12及び表示部14を適宜制御可能である。更に、制御部13は、圧力測定部12から出力された圧力信号SPを受け取り、圧力信号SPを信号処理することで、血圧値を算出する演算装置又は演算機能を有する。
制御部13は、例えば、マイクロコンピュータなどのハードウェア資源を用いて構成可能であり、演算を実行するプログラムを実行することで血圧値を算出することが可能に構成される。
制御部13の構成例について説明する。図3に、制御部13の構成を模式的に示す。制御部13は、CPU(Central Processing Unit)13A、ROM(Read Only Memory)13B及びRAM(Random Access Memory)13Cを有する半導体装置として構成するこができる。CPU13Aは、血圧測定器100の制御及び血圧値算出を行う。ROM13Bは、CPU13Aがバスを介してアクセス可能に構成され、CPU13Aが演算を実行するためのプログラムやパラメータ等が格納される。RAM13Cは、CPU13Aがバスを介してアクセス可能に構成され、例えば、受け取った圧力信号SPを時系列データとして一時的に蓄積することができる。
表示部14は、制御部13からの制御に応じて、例えば、血圧測定の結果や他の情報を選択することができる。表示部14は、一般的な液晶画面やタッチパネルなどを用いることができる。
操作部15は、例えば、ボタン等で構成され、ユーザの操作に応じて制御部13に指令やデータを入力することができる。操作部15による入力結果は、適宜、表示部14に表示されてもよい。また、表示部14にタッチパネルが用いられる場合には、操作部15による入力動作をタッチ動作に担わせることで、表示部14及び操作部15をタッチパネルに統合してもよい。
次いで、本実施の形態にかかる血圧測定について説明する。図4は、実施の形態1にかかる血圧測定を示す図である。図5は、実施の形態1にかかる血圧測定における演算を示す図である。
ステップS11
まず、圧力信号SPの時系列データを取得し、この時系列データに対して微分処理を行う。図6に、圧力信号SPの波形を示す。図7に、圧力信号SPの微分波形を示す。図6に示すように、圧力信号SPは、加圧に伴って信号強度が増加し、その後減圧に転じることで徐々に信号強度が減少する。減圧期間中、脈拍に対応する圧力変動PWが信号強度の上下動として現れる。なお、加圧期間においても脈拍に対応する圧力変動は信号強度の上下動として現れるが、図6では、縮尺の都合上、細かな上下動が生じている部分は太線として表示されている。
加圧期間では圧力が増加するので、微分係数は正の値を基準として上下動する波形となる。これに対し、減圧期間では圧力が減少するので、微分係数は負の値を基準として上下動する波形となる。
図8は、減圧期間における微分波形の拡大図である。図8に示すように、脈波による圧力上昇がない期間では微分値は負の値をとり、脈波による圧力上昇が生じると、微分値は負の値から上昇し、時刻TAでゼロとなり、その後正の値となる。そして、微分値は、最大値に到達した後に減少に転じ、時刻TBでゼロとなり、その後負の値となる。
図9に、圧力信号SPの波形の拡大図を示す。図9に示すように、期間Tsigは、圧力信号SPの波形が極小値から極大値まで立ち上がるまでの期間に相当する。つまり、減圧期間において、圧力信号SPの微分値が正の値となってピークを形成する期間は、圧力信号SPの立ち上がり、すなわち脈波の立ち上がりに相当することが理解できる。
ステップS12
圧力信号SPの減圧期間における微分波形の値が負の値からゼロを跨いで正の値になった場合、換言すれば、微分波形の値の符号が変化した場合(つまり、ゼロクロス検出)、微分波形の積分を開始する。そして、微分波形の値が正の値からゼロを跨いで負の値になった場合(つまり、ゼロクロス検出)、換言すれば、微分波形の値の符号が変化した場合、微分波形の積分を終了する。つまり、圧力信号SPの減圧期間における微分波形は、時刻TAから時刻TBまでの期間Tsigについて、すなわち微分値が正の値となる区間について条件積分される。これにより、結果として、図9の期間Tsigにおける信号強度の差Vsigを正確に見積もることが可能となる。この条件積分は、微分波形の各ピークについて行われることになるので、条件積分結果の波形が得られることとなる。
図10に、圧力信号SPの減圧期間における微分波形の条件積分結果の波形を示す。図10に示すように、脈波が現れるタイミングで積分値にピークが生じることが理解できる。減圧期間では、脈波は、圧力信号SP中に現れてから増加して最大値に到達し、その後減少してゆく。積分値として取得した脈波についても当然に同様の増加傾向及び減少傾向を示す。
ステップS13
減圧期間を開始してから積分値が増加して第1の所定値(第1の値)に到達した時刻T1(第1の時刻)と、積分値が最大値に到達後に第2の所定値(第2の値)まで減少した時刻T2(第2の時刻)と、を検出する。ここで、例えば、第1の所定値は積分波形の最大値の40%、第2の所定値は積分波形の最大値の50%としてもよい。
ステップS14
そして、時刻T1での信号強度MAXに対応する血圧(第1の血圧)を最大血圧、時刻T2に対応する信号強度MINに対応する血圧(第2の血圧)を最低血圧として算出する。
以上、本構成及び本方法によれば、ハイパスフィルタを用いることなく脈波を検出し、検出した脈波を用いて血圧を測定することができる。これにより、ハイパスフィルタの群遅延に起因する圧力信号SPの波形のゆがみの影響を受けることなく、より高精度な血圧測定が可能となる。
実施の形態2
次いで、実施の形態2にかかる血圧測定器について説明する。実施の形態2にかかる血圧測定器の構成は、実施の形態1にかかる血圧測定器100と同様であるので、説明を省略する。実施の形態1にかかる血圧測定器100と比較して、実施の形態2にかかる血圧測定器は、血圧測定方法が異なる。以下、実施の形態2にかかる血圧測定器での血圧測定について説明する。
実施の形態1では減圧期間に血圧測定を行ったが、実施の形態2では加圧期間中に血圧測定を行う。図11に、実施の形態2にかかる血圧測定を示す。図12に、実施の形態2にかかる血圧測定における演算を示す。
ステップS21
まず、図4のステップS11と同様に、圧力信号SPの時系列データを取得し、この時系列データに対して微分処理を行う。加圧期間では圧力が増加するので、微分係数は正の値を基準として上下動する波形となる。図13は、加圧期間における圧力信号SPの拡大図である。図14は、加圧期間における微分波形を反転させた波形の拡大図である。
加圧期間では信号強度は上昇傾向を示すが、脈波が現れると、図13に示すように、信号強度が増加した後に減少に転じる期間(図13のTsig)が生じる。つまり、信号強度が減少する事象を捉えることで、脈波を検出することが可能である。信号強度が減少する期間は、図14においては、信号強度の反転微分値は正の値となる。
ステップS22
図4のステップS12と同様に、圧力信号SPの加圧期間における反転微分波形の値が負の値からゼロを跨いで正の値になった場合、換言すれば、反転微分波形の値の符号が変化した場合(つまり、ゼロクロス検出)、反転微分波形の積分を開始する。そして、反転微分波形の値が正の値からゼロを跨いで負の値になった場合、換言すれば、反転微分波形の値の符号が変化した場合(つまり、ゼロクロス検出)、反転微分波形の積分を終了する。つまり、圧力信号SPの加圧期間における反転微分波形は、時刻TAから時刻TBまでの期間Tsigについて条件積分される。これにより、結果として、図13の期間Tsigにおける信号強度の差Vsigを正確に見積もることが可能となる。この条件積分は、微分波形の各ピークについて行われることになるので、条件積分結果の波形が得られることとなる。
ステップS23
図4のステップS13と同様に、加圧期間開始後、積分値が増加して第1の所定値(第1の値)に到達した時刻T3と(第1の時刻)、積分値が最大値に到達した後に第2の所定値(第2の値)まで減少した時刻T4(第2の時刻)と、を検出する。ここで、例えば、ステップS13と同様に、第1の所定値は積分波形の最大値の40%、第2の所定値は積分波形の最大値の50%としてもよい。
ステップS24
時刻T4での信号強度MAXに対応する血圧(第2の血圧)を最大血圧、時刻T3に対応する信号強度MINに対応する血圧(第1の血圧)を最低血圧として算出する。
以上、本実施の形態では、実施の形態1と同様に、微分波形の値の符号の変化を検出して微分波形を条件積分している。これにより、実施の形態1と同様に、加圧期間においても脈波を検出できることが理解できる。
図12に示した演算の変形例について説明する。図15に、実施の形態2にかかる血圧測定における演算の変形例を示す。図15に示すように、図5と同様の微分演算及び条件積分演算を行った後に、算出した値を反転させる。つまり、上述のステップS21とは異なり、微分波形の反転は行われない。この場合、図15に示すように、微分値が負の場合について条件積分を行うことで、図12に示す演算と同様の計算結果を得ることができる。
なお、図11、12及び図15に示す値の反転を行わずとも、積分値の負の値のピークを検出することで、上述と同様の血圧測定が可能であることはいうまでもない。
以上、本構成及び本方法によれば、減圧期間だけでなく、加圧期間おいても、ハイパスフィルタを用いることなく脈波を検出し、検出した脈波を用いて血圧を測定することができる。これにより、ハイパスフィルタの群遅延に起因する圧力信号SPの波形のゆがみの影響を受けることなく、より高精度な血圧測定が可能となる。
実施の形態3
次いで、実施の形態3にかかる血圧測定器について説明する。実施の形態1で説明した血圧測定はCPU13Aでの演算で行われるが、実施の形態3では、演算装置30で演算を行う。図16に、実施の形態3にかかる演算装置30の構成を模式的に示す。演算装置30は、微分演算部31、積分演算部32、時刻検出部33及び血圧算出部34を有する。
微分演算部31は、図4のステップS11又は図11のステップS21に示すように、圧力信号SPの微分波形を生成する。積分演算部32は、図4のステップS12又は図11のステップS22に示すように、微分波形を条件積分する。時刻検出部33は、図4のステップS13又は図11のステップS23に示すように、時刻T1及びT2又は時刻T3及びT4を検出する。血圧算出部34は、図4のステップS14又は図11のステップS24に示すように、時刻T1及びT2又は時刻T3及びT4に対応する最低血圧及び最高血圧を算出する。
以上、本構成によれば、ハイパスフィルタを用いることなく脈波を検出し、検出した脈波を用いて血圧を測定することができる。これにより、ハイパスフィルタの群遅延に起因する圧力信号SPの波形のゆがみの影響を受けることなく、より高精度な血圧測定が可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態1では、減圧期間の圧力信号の微分波形が正の値となる期間で条件積分を行った。しかし、減圧期間の圧力信号の微分波形が第1の正の閾値よりも増加してから第2の正の閾値まで減少する期間で条件積分を行ってもよい。
実施の形態2では、加圧期間の圧力信号の反転微分波形が正の値となる期間、加圧期間の圧力信号の微分波形が負の値となる期間で条件積分を行った。しかし、加圧期間の圧力信号の反転微分波形が第1の正の閾値よりも増加してから第2の正の閾値まで減少する期間で条件積分を行ってもよい。また、加圧期間の圧力信号の微分波形が第1の負の閾値よりも減少してから第2の負の閾値まで増加する期間で条件積分を行ってもよい。
実施の形態1及び2は組み合わせて用いてもよい。つまり、加圧期間と減圧期間の両方で血圧測定を行ってもよい。この場合、1回の測定動作で2回の血圧測定が行えるので、より精密な血圧測定が可能である。例えば、2回の血圧測定の平均を測定結果としてもよいし、加圧期間で大まかな血圧測定を行い、減圧期間では1回目の測定で得られた血圧値近傍に特化した精密な血圧測定を行ってもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
S1 アナログ信号
S2 アナログ信号
S3 デジタル信号
SP 圧力信号
1 圧力センサ
2 増幅器
3 アナログ/デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)
4 ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)
10 計測器
11 加減圧部
12 圧力測定部
13 制御部
14 表示部
15 操作部
20 カフ帯
21 チューブ
30 演算装置
31 期間検出部
32 積分演算部
33 時刻検出部
34 血圧算出部
100 血圧測定器

Claims (6)

  1. 脈波による変動を含む圧力を示す圧力信号を微分して微分波形を生成する処理と、
    前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成する処理と、
    前記積分波形の値が第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が第2の値となる第2の時刻と、を検出する処理と、
    前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する処理と、をコンピュータに実行させる、
    血圧測定プログラム。
  2. 血圧測定の開始後に加圧を行い、その後の減圧を行う間に、前記第1の血圧を最高血圧として検出し、前記第2の血圧を最低血圧として検出する、
    請求項1に記載の血圧測定プログラム。
  3. 血圧測定の開始後に加圧を行う間に、前記第1の血圧を最低血圧として検出し、前記第2の血圧を最高血圧として検出する、
    請求項1に記載の血圧測定プログラム。
  4. 請求項1に記載の前記血圧測定プログラムが格納された記憶部と、
    前記記憶部に格納された演算部と、を備える、
    半導体装置。
  5. 脈波による変動を含む圧力を示す圧力信号を微分して微分波形を生成し、
    前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成し、
    前記積分波形の値が第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が第2の値となる第2の時刻と、を検出し、
    前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する、
    血圧測定方法。
  6. 脈波による変動を含む圧力を示す圧力信号を微分した微分波形を生成する微分演算部と、
    前記微分波形のピークのそれぞれについて、前記微分波形の値の符号が変化したことを検出して前記微分波形の積分を開始し、前記微分波形の値の符号が再度変化したことを検出して前記微分波形の積分を終了することで積分波形を生成する積分演算部と、
    前記積分波形の値が増加して第1の値となる第1の時刻と、前記第1の時刻の後に前記積分波形の値が減少して第2の値となる第2の時刻と、を検出する時刻検出部と、
    前記第1の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第1の血圧として算出し、前記第2の時刻における前記圧力信号の強度に対応する圧力を第2の血圧として算出する血圧算出部と、を備える、
    血圧測定器。
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