JP2019109129A - 原子力向け建造物の酸素濃度管理設備及び酸素濃度管理方法 - Google Patents

原子力向け建造物の酸素濃度管理設備及び酸素濃度管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原子力向け建造物における火災防護対象機器に対し火災の発生を確実に防止でき、消火設備の物量を削減できる。【解決手段】原子力向け建造物の酸素濃度管理設備であって、火災防護対象機器10を収容する火災防護対象エリア11内の酸素濃度を計測する酸素濃度計31と、給気側ダクト13に接続されて窒素ガスを供給する窒素ガス供給装置32と、制御装置23とを有し、制御装置は、酸素濃度計にて計測された酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、給気側ダクトの給気側切替ダンパ17を全閉操作し、再循環側ダクト15の再循環側切替ダンパ26を全開操作し、排気側ダクト14の排気側切替ダンパ25を所定の開度に調整し、給気ファン20A、20B、排気ファン23A、23B及び窒素ガス供給装置32を起動させて、窒素ガス供給装置からの窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、原子力向け建造物である原子炉施設または原子力に関連する施設における火災防護対象機器に対して防火機能を実現する原子力向け建造物の酸素濃度管理設備及び原子力向け建造物の酸素濃度管理方法に関する。
実用の発電用原子炉では、消防法及び建築基準法に加え、原子力規制委員会策定の新規制基準に従い、原子炉施設の安全性が火災により脅かされることがないように、また、原子炉の高温停止、冷温停止の機能をそれぞれ有する機器、放射性物質の閉じ込め機能を有する機器、及びケーブルが火災により機能喪失しないように、原子炉格納容器の外側に形成された非常用炉心冷却系ポンプ室や、バルブ室、非常用電気品室、ケーブルトレイ等には、泡消火装置、局所ガス装置等の局所消火設備、全域ガス消火装置等の全域消火設備、感知器等を設置する必要がある。更に、非放射線管理区域のトレンチ内は一般的に消火対象とはならないが、新規制基準に基づき、事故時に重要な機能を備えたケーブル等を収容するトレンチも消火設備の設置が必要になっている。
このように、実用の発電用原子炉では、火災防護対象機器が多く且つ防護範囲が広いため、消火設備の物量が増加し、コストや配置成立性の課題を解決する必要がある。また、前述の消化設備等の設置は火災発生後の対策であり、火災そのものの発生を防ぐことはできない。
また、特許文献1には、無人倉庫や工場における火災発生防止対策として、建造物内の酸素濃度を検知し、建造物内に不活性ガスを供給することで酸素濃度を低下させる技術が開示されている。
特開昭62−367号公報
上述の特許文献1は、無人倉庫や工場内に不活性ガスを供給し、外部酸素の流入を防止するために内圧を外気圧(大気圧)より正圧に保つ技術である。しかしながら、原子炉施設には二次格納施設内の放射線管理区域などのように、放射性物質の外部への拡散を防止するために内圧を外気圧に対して負圧に制御している区域がある。従って、特にこのような放射線管理区域では、上述の特許文献1の技術を適用することができない。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、原子力向け建造物における火災防護対象機器に対し火災の発生を確実に防止できると共に、消火設備の物量を削減できる原子力向け建造物の酸素濃度管理設備及び酸素濃度管理方法を提供することを目的とする。また、本発明の実施形態は、放射性物質の外部への拡散を確実に防止できる原子力向け建造物の酸素濃度管理設備及び酸素濃度管理方法を提供することを他の目的とする。
本発明の実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理設備は、火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、前記火災防護対象エリア内の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、前記給気側ダクトに供給配管を介して接続されて窒素ガスを供給する窒素ガス供給装置と、制御装置とを有し、この制御装置は、前記酸素濃度計にて計測された酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパを全閉操作し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記排気側切替ダンパを所定の開度に調整して、前記給気ファン、前記排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させ、前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明の実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理方法は、火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、前記火災防護対象エリア内の酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパを全閉操作し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記排気側切替ダンパを所定の開度に調整して、前記給気ファン、前記排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させ、前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させることを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、原子力向け建造物における火災防護対象機器に対し火災の発生を確実に防止できると共に、消火設備の物量を削減できる。また、放射性物質の外部への拡散を確実に防止できる。
第1実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図。 図1の窒素ガス供給装置である第1窒素ガス精製装置の構成を示す系統図。 (A)は図1の窒素ガス供給装置である第2窒素ガス精製装置の構成を示す系統図、(B)は図1の窒素ガス供給装置である第3窒素ガス精製装置の構成を示す系統図。 図1の制御装置が実行する手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図。 図5の制御装置が実行する手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図。 図7の制御装置が実行する手順を示すフローチャート。 第4実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図。 図9の制御装置が実行する手順を示すフローチャート。 第5実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図4)
図1は、第1実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図である。原子力向け建造物、即ち原子力発電所などの原子炉施設、または実験炉や燃料再処理施設などの原子力に関連する施設には、火災防護対象機器10を収容する火災防護対象エリア11が設けられている。ここで、火災防護対象エリア11としては、例えば、原子炉施設における原子炉格納容器の外側に形成された非常用炉心冷却系ポンプ室、バルブ室、非常用電気品室、ケーブルトレイ等がある。
原子力向け建造物(原子炉施設や原子力に関連する施設)には、上述の火災防護対象エリア11を換気空調するための換気空調系12が設置されている。この換気空調系12は、図1に示すように、給気側ダクト13を備えた給気系統13Aと、排気側ダクト14を備えた排気系統14Aと、再循環側ダクト15を備えた再循環系統15Aと、を有する。尚、符号16は建屋躯体を示す。
給気側ダクト13は火災防護対象エリア11に接続される。この火災防護対象エリア11に、上流側から給気側切替ダンパ17、フィルタユニット18、風量調整ダンパ19A、19B、給気ファン20A、20B、逆流防止ダンパ21A、21Bが順次配設されて、給気系統13Aが構成される。直列接続された風量調整ダンパ19A、給気ファン20A及び逆流防止ダンパ21Aと、直列接続された風量調整ダンパ19B、給気ファン20B及び逆流防止ダンパ21Bとは、給気側ダクト13に並列に配置されている。この給気系統13Aの給気ファン20A、20Bの少なくとも一方が起動されることで、フィルタユニット18にて塵埃等が除去された流体(主に空気)が火災防護対象エリア11に供給される。
排気側ダクト14は火災防護対象エリア11に接続される。この排気側ダクト14に、上流側から風量調整ダンパ22A、22B、排気ファン23A、23B、逆流防止ダンパ24A、24B、排気側切替ダンパ25が順次配設されて、排気系統14Aが構成される。直接接続された風量調整ダンパ22A、排気ファン23A及び逆流防止ダンパ24Aと、直接接続された風量調整ダンパ22B、排気ファン23B及び逆流防止ダンパ24Bとは、排気ダクト14に並列に配置されている。この排気系統14Aの排気ファン23A、23Bの少なくとも一方が起動されることで、火災防護対象エリア11内の流体(主に空気)が建屋躯体16外へ排出される。
再循環側ダクト15は、排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25の上流側(つまり、逆流防止ダンパ24A、24Bと排気側切替ダンパ25との間)と、給気側ダクト13における給気側切替ダンパ17の下流側(つまり、給気側切替ダンパ17とフィルタユニット18との間)とを接続する。この再循環側ダクト15に、上流側から再循環側切替ダンパ26、風量調整ダンパ27が順次配設されて再循環系統15Aが構成される。この再循環系統15Aは、排気側ダクト14内の流体を給気側ダクト13へ戻して流体を循環させる。
本第2実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理設備30は、上述の換気空調系12を利用して、火災防護対象エリア11内の火災防護対象機器10に対して防火機能を発揮するものであり、酸素濃度計31、窒素ガス供給装置32及び制御装置33を有して構成される。
酸素濃度計31は、火災防護対象エリア11内に設置されて、この火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を計測する。この計測値は制御装置33へ送信される。
窒素ガス供給装置32は、給気側ダクト13における逆流防止ダンパ21A、21Bの下流側(つまり、逆流防止ダンパ21A、21Bと火災防護対象エリア11との間)に、供給配管34を介して接続されて、火災防護対象エリア11に窒素ガスを供給する。この供給配管34には、逆止弁35が配設されて、火災防護対象エリア11から窒素ガス供給装置32への流体の逆流が防止される。窒素ガス供給装置32は、具体的には、図2に示す第1窒素ガス精製装置36、図3(A)に示す第2窒素ガス精製装置37、図3(B)に示す第3窒素ガス精製装置38等である。
第1窒素ガス精製装置36は、図2に示すように、液体窒素を蒸発させることで窒素ガスを精製するものであり、液体窒素貯蔵タンク39、蒸発器40、貯槽41、加熱器42、安全弁43及び圧力調整弁44を有して構成される。
液体窒素貯蔵タンク39内に液体窒素が貯蔵される。蒸発器40は液体窒素貯蔵タンク39に接続され、この液体窒素貯蔵タンク39内の液体窒素を蒸発(気化)させて窒素ガスを精製する。貯槽41は蒸発器40に接続され、蒸発器40にて精製された窒素ガスを一時保管する。加熱器42は貯槽41に接続され、精製された窒素ガスを加熱する。安全弁43は、貯槽41と加熱器42とを連結する配管45に設置され、この配管45内の圧力が所定値以上になったときに開動作する。圧力調整弁44は配管45に配設され、換気空調系12(図1)の給気側ダクト13に導かれる窒素ガスの圧力を調整する。
第2窒素ガス精製装置37は、図3(A)に示すように、空気中の酸素を吸着材に吸着させて除去することで窒素ガスを精製するものであり、空気圧縮機46、活性炭槽47、吸着槽48、貯槽49及び圧力調整弁50を有して構成される。
空気圧縮機46は原料の空気を圧縮する。活性炭槽47は空気圧縮機46に接続されて、原料の空気中の不純物(例えば油分)を吸着させる。吸着槽48は、活性炭槽47に複数基(例えば2基)並列に接続され、吸着材により酸素を吸着して除去し窒素ガスを精製する。この吸着材としては、例えばヤシガラを原料として酸素分子を吸着する分子篩炭が好ましい。貯槽49は吸着層48に接続され、精製された窒素ガスを一時保管する。圧力調整弁50は、貯槽49と換気空調系12(図1)の給気側ダクト13とを連結する配管51に配設され、排気側ダクト13へ導かれる窒素ガスの圧力を調整する。尚、図3(A)中の符号52は止め弁を示す。
第3窒素ガス精製装置38は、図3(B)に示すように、空気中の窒素と酸素を高分子中空糸膜55により分離することで窒素ガスを精製するものであり、空気圧縮機53、活性炭槽54、前記高分子中空糸膜55、貯槽56及び圧力調整弁57を有して構成される。
空気圧縮機53は原料の空気を圧縮する。活性炭槽54は空気圧縮機53に接続され、原料の空気中の不純物(例えば油分)を吸着させる。高分子中空糸膜55は活性炭槽54に接続され、酸素分子を透過させて酸素と窒素を分離して窒素ガスを精製する。貯槽56は高分子中空糸膜55に接続され、精製した窒素ガスを一時保管する。圧力調整弁57は、貯槽56と換気空調系12(図1)の給気側ダクト13とを連結する配管58に配設され、給気側ダクト13へ導かれる窒素ガスの圧力を調整する。
図1に示す制御装置33は、酸素濃度計31、給気側切替ダンパ17、排気側切替ダンパ25、再循環側切替ダンパ26、給気ファン20A及び20B、排気ファン23A及び23B、並びに窒素ガス供給装置32に電気的に接続される。そして、制御装置33は、酸素濃度計31にて計測された火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1と設定濃度A0とを比較して、図4のフローチャートに示すように、給気側切替ダンパ17、排気側切替ダンパ25、再循環側切替ダンパ26、給気ファン20Aまたは20B、排気ファン23Aまたは23B、並びに窒素ガス供給装置32を制御する。
ここで、設定濃度A0は、燃焼現象が発生しない酸素濃度であり、例えばコンピュータ室や通信機械室など向けの不活性ガス消火装置において設定されている12.5%の酸素濃度の値が用いられる。
図4に示すように、制御装置33は、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を酸素濃度計31から取得し(S11)、この酸素濃度A1が設定濃度A0を超えているか否かを判断する(S12)。火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下であるときには、窒素ガス供給装置32から火災防護対象エリア11内への窒素ガスの供給(注入)を実施しない(S13)。
ステップS12において、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0を超えているときに、制御装置33は、給気側切替ダンパ17を全閉操作し、再循環側切替ダンパ26を全開操作し、排気側切替ダンパ25を所定の開度(例えば微小開度)に調整する。(S14)。このとき制御装置33は、更に給気ファン20Aまたは20Bを起動させ、排気ファン23Aまたは23Bを起動させ、窒素ガス供給装置32を起動させる(S15)。これらの操作により、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが、再循環側ダクト15を介して循環して、火災防護対象エリア11内に連続して供給され注入される(S16)。このとき、火災防護対象エリア11内の窒素を含む空気の一部は、排気側切替ダンパ25を通って建屋躯体16外へ排出される。
その後、制御装置33は、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったか否かを判断し(S17)、酸素濃度A1が未だ設定濃度A0を超えている場合には、窒素ガス供給装置32による火災防護対象エリア11への窒素ガスの供給(注入)を継続する(S18)。
制御装置33は、ステップS17において、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったときには、火災防護対象エリア11の管理区域の種別に応じて排気側切替ダンパ25の開度を変更する(S19)。
つまり、火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合には、制御装置33は、排気側切替ダンパ25を所定の開度(例えば微小開度)に保持させる。これにより、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11に供給されると共に、この火災防護対象エリア11内の窒素を含む空気の一部が、排気側切替ダンパ25を通って建屋躯体16外へ排出されて、火災防護対象エリア11内は大気圧よりも低い負圧状態になる。また、火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合には、制御装置33は、排気側切替ダンパ25を全閉操作させ、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスの供給により火災防護対象エリア11内を大気圧よりも高い正圧状態とする。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(7)を奏する。
(1)火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が、燃焼現象の発生しない設定濃度A0を超えているときに、制御装置33は、給気側切替ダンパ17を全閉操作し、再循環側切替ダンパ26を全開操作し、排気側切替ダンパ25を所定の開度(例えば微小開度)に調整して、給気ファン20Aまたは20Bを起動させ、排気ファン23Aまたは23Bを起動させ、窒素ガス供給装置32を起動させ、この窒素ガス供給装置32からの窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給させる。このように窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11に供給されることで、この火災防護対象エリア11内の酸素濃度が上記設定濃度A0以下に低下するので、火災防護対象エリア11内の火災防護対象機器10に対して火災の発生を確実に防止でき、従って、火災防護対象エリア11内の消火設備の物量を削減できる。
(2)原子力向け建造物(原子炉施設または原子力に関連する施設)の既存の換気空調系12を利用して、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給させるので、新設の消火設備を低減でき、従って、この観点からも消火設備の物量を削減でき、コスト及び配置スペースの削減を実現できる。
(3)窒素ガス供給装置32からの窒素ガスの供給時に、排気側切替ダンパ25が所定の開度(例えば微小開度)に調整されることで、火災防護対象エリア11内の窒素を含む空気の一部が排気側切替ダンパ25を通って建屋躯体16外へ排出されて、火災防護対象エリア11内が大気圧よりも低い負圧状態になる。従って、火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合には、この火災防護対象エリア11から放射性物質が外部へ拡散することを確実に防止できる。
(4)火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったときで、且つ火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合には、給気側切替ダンパ17及び排気側切替ダンパ25が全閉操作され、再循環側切替ダンパ26が全開操作され、給気ファン20Aまたは20Bが起動され、排気ファン23Aまたは23Bが起動され、窒素ガス供給装置32が起動される。これにより、窒素ガス供給装置32から火災防護対象エリア11に窒素ガスが供給されて、この火災防護対象エリア11内が大気圧よりも高い正圧状態になる。この結果、火災防護対象エリア11内に外部から酸素の流入が防止されて、火災防護対象エリア11内の火災防護対象機器10に対する火災発生の防止効果をより一層確実に向上させることができる。
(5)窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11内に供給されることで、この火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になる。この結果、火災防護対象エリア11内は、人がめまいや吐き気などにより活動が困難な雰囲気になることで、テロリストの侵入、及び機器に対する悪意な操作を防止することができる。
(6)窒素ガス供給装置32が第1窒素ガス精製装置36により構成された場合には、この窒素ガス供給装置32は、高純度で且つ大量の窒素ガスを一度に供給可能になる。このため、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を短時間で設定濃度A0以下の低酸素濃度状態へ移行させることができる。
(7)窒素ガス供給装置32が第2窒素ガス精製装置37または第3窒素ガス精製装置38により構成された場合には、この窒素ガス供給装置32は、空気を原料として窒素ガスを精製するため、火災防護対象エリア11に窒素ガスを連続して供給することができる。
[B]第2実施形態(図5、図6)
図5は、第2実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図である。この第2実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態における原子力建造物の酸素濃度管理設備60が第1実施形態と異なる点は、火災防護対象エリア11内の酸素濃度を検出する酸素濃度計31(本第2実施形態では、この酸素濃度計31を第1酸素濃度計61と称する)のほかに、排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度を計測する第2酸素濃度計62を備え、排気側ダクト14に並列配置された風量調整ダンパ22A、排気ファン23A及び逆流防止ダンパ24Aと、風量調整ダンパ22B、排気ファン23B及び逆流防止ダンパ23Bに対して、風量調整ダンパ22C、小風量排気ファン63及び逆流防止ダンパ24Cが更に排気側ダクト14に並列に配置され、また、制御装置64が、排気側切替ダンパ25を全開操作した状態で、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給させるよう構成された点などである。
第2酸素濃度計62は、排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25の下流側に設置される。この第2酸素濃度計62にて計測された排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2は、制御装置64へ送信される。また、風量調整ダンパ22C、小風量排気ファン63及び逆流防止ダンパ24は直列に接続されている。このうちの小風量排気ファン63は、上述の如く排気側ダクト14に設けられると共に、排気ファン23A及び23Bよりも送風量が小さく構成されている。
制御装置64は、図6に示すように、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を第1酸素濃度計61から習得し(S21)、この酸素濃度A1が設定濃度A0を超えているか否かを判断する(S22)。火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下であるときには、制御装置64は、窒素ガス供給装置32から火災防護対象エリア11内への窒素ガスの供給(注入)を実施しない(S23)。
ステップS22において、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0を超えているときに、制御装置64は、給気側切替ダンパ17及び再循環側切替ダンパ26を全閉操作し、排気側切替ダンパ25を全開操作し、小風量排気ファン63を起動させ、窒素ガス供給装置32を起動させる(S24)。これらの操作により、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11内へ供給されて注入される(S25)。と同時に、火災防護対象エリア11内の空気が全開状態の排気側切替ダンパ25を通って建屋躯体16外へ迅速に押し出される。
その後、制御装置64は、排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2を第2酸素濃度計62から習得し(S26)、この酸素濃度A2が設定濃度A0以下であるか否かを判断する(S27)。排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2が設定濃度A0を超えているときには、窒素ガス供給装置32から火災防護対象エリア11内への窒素ガスの供給(注入)を継続する(S28)。
制御装置64は、ステップS27において、酸素濃度A2が設定濃度A0以下になったときには、火災防護対象エリア11の管理区域の種別に応じて排気側切替ダンパ25の開度を変更する(S29)。つまり、制御装置64は、火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合に排気側切替ダンパ25を所定の開度(例えば微小開度)に調整し、火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合に排気側切替ダンパ25を全閉操作させる。
更に、制御装置64は、給気側切替ダンパ17を全閉状態に保持し、再循環側切替ダンパ26を全開操作し、窒素ガス供給装置32を起動状態に保持し、給気ファン20Aまたは20Bを起動させ、排気ファン23Aまたは23Bを起動させる(S30)。その後、制御装置64は小風量排気ファン63を停止させる(S31)。
ステップS29〜S31において、火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合には、排気側切替ダンパ25が所定の開度(例えば微小開度)に調整されることで、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11に継続して供給されると共に、火災防護対象エリア11内の窒素ガスを含む空気の一部が、排気側切替ダンパ25を通って建屋躯体16外へ排出されて、火災防護対象エリア11内は大気圧よりも低い負圧状態になる。
また、ステップS29〜S31において、火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合には、排気側切替ダンパ25が全閉操作されることで、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが火災防護対象エリア11に継続して供給されることにより、火災防護対象エリア11内が大気圧よりも高い正圧状態になる。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(2)、(5)、(6)及び(7)と同様な効果を奏するほか、次の効果(8)〜(10)を奏する。
(8)火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が燃焼現象の発生しない設定濃度A0を超えているときに、制御装置64は、給気側切替ダンパ17及び再循環側切替ダンパ26を全閉操作し、排気側切替ダンパ25を全開操作し、小風量排気ファン63及び窒素ガス供給装置32を起動させて、窒素ガス供給装置32からの窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給する。これにより、火災防護対象エリア11内に窒素ガス供給装置32からの窒素ガスが供給され、火災防護対象エリア11内の空気が迅速に排出されるので、この火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を設定濃度A0以下に急速に低下させることができる。この結果、火災防護対象エリア11内の火災防護対象機器10に対して火災の発生を確実に防止でき、従って、火災防護対象エリア11内の消火設備の物量を削減できる。
(9)排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2が設定濃度A0以下になったときで、且つ火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合には、排気側切替ダンパ25が給気側切替ダンパ17と共に全閉操作され、再循環側切替ダンパ26が全開操作され、給気ファン20Aまたは20Bが起動され、排気ファン23Aまたは23Bが起動され、窒素ガス供給装置32が起動される。これにより、火災防護対象エリア11に窒素ガスが供給されると共に、この火災防護対象エリア11内が大気圧よりも高い正圧状態になる。この結果、火災防護対象エリア11内に外部から酸素の流入が防止されて、火災防護対象エリア11内の火災防護対象機器11に対する火災発生の防止効果をより一層確実に向上させることができる。
(10)排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2が設定濃度A0以下になったときで、且つ火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合には、給気側切替ダンパ17が全閉操作され、排気側切替ダンパ25が所定の開度(例えば微小開度)に調整され、再循環側切替ダンパ26が全開操作され、給気ファン20Aまたは20Bが起動され、排気ファン23Aまたは23Bが起動され、窒素ガス供給装置32が起動される。これにより、火災防護対象エリア11に窒素ガスが供給されると共に、この火災防護対象エリア11内が大気圧よりも低い負圧状態になる。この結果、火災防護対象エリア11から放射性物質が外部へ拡散することを確実に防止できる。
[C]第3実施形態(図7、図8)
図7は、第3実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図である。この第3実施形態において第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第3実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理設備70が第1実施形態と異なる点は、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったときに、制御装置74が、窒素ガス供給装置32に代えて、この窒素ガス供給装置32よりも窒素ガス供給量の少ない小容量の補給用窒素ガス供給装置71から窒素ガスを火災防護対象エリア11に供給させるよう構成された点である。
窒素ガス供給装置32を給気側ダクト13に接続させる供給配管34には、逆止弁35の上流側に、接続配管72を介して補給用窒素ガス供給装置71が接続され、この接続配管72に止め弁73が配設される。これらの補給用窒素ガス供給装置71及び止め弁73は制御装置74に電気的に接続されて、この制御装置74により制御される。制御装置74は、第1実施形態の制御装置33と同様な制御を実行するほか、図8に示す制御を実行する。
つまり、制御装置74は、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を酸素濃度計31から取得し(S41)、この酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったか否かを判断する(S42)。火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が未だ設定濃度A0を超えている場合には、制御装置74は、窒素ガス供給装置32による火災防護対象エリア11への窒素ガスの供給(注入)を継続させる(S43)。
制御装置74は、ステップS42において、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったときには、窒素ガス供給装置32を停止させて(S44)、補給用窒素ガス供給装置71を起動させ、止め弁73を開操作させる(S45)。これにより、窒素ガス供給装置32に代えて小容量の補給用窒素ガス供給装置71から、窒素ガス供給装置32よりも供給量の少ない窒素ガスが止め弁73を経て火災防護対象エリア11内に供給され、この火災防護対象エリア11内の酸素濃度が設定濃度A0以下に維持される。
尚、このステップS44及びS45の実行時には、図4のステップS14に示すように、給気側切替ダンパ17は全閉操作され、再循環側切替ダンパ27は全開操作されている。更に、ステップS15に示すように、給気ファン20Aまたは20Bは起動状態にあり、排気ファン23Aまたは23Bも起動状態にある。また、排気側切替ダンパ25については、ステップS19に示すように、火災防護対象エリア11が放射線管理区域である場合には所定の開度(例えば微小開度)に調整されており、火災防護対象エリア11が非放射線管理区域である場合には全閉操作されている。
また、補給用窒素ガス供給装置71は、図3に示すように、空気中の酸素を吸着槽48の吸着材により吸着させて除去することで窒素ガスを精製する第2窒素ガス精製装置37、または空気中の窒素と酸素を高分子中空糸膜55により分離することで窒素ガスを精製する第3窒素ガス精製装置38である。補給用窒素ガス供給装置71が第2窒素ガス精製装置37または第3窒素ガス精製装置38から構成されることで、補給用窒素ガス供給装置71は、原料としての空気から窒素ガスを連続して供給することが可能になる。
以上のように構成されたことから、本第3実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(7)と同様な効果を奏するほか、次の効果(11)及び(12)を奏する。
(11)火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったときには、窒素ガス供給装置32よりも窒素ガス供給量の少ない小容量の補給用窒素ガス供給装置71から、窒素ガスが火災防護対象エリア11に継続して供給される。このため、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1を設定濃度A0以下の低酸素濃度状態に維持できると共に、火災防護対象エリア11への窒素ガス供給量が減少することでコストを低減できる。
(12)補給用窒素ガス供給装置71は、接続配管72を介して、窒素ガス供給装置32を給気側ダクト13に接続するための供給配管34に接続されて構成されている。このため、補給用窒素ガス供給装置71を給気側ダクト13に接続するための配管スペースが削減されて、補給用窒素ガス供給装置71の配管構成を簡素化できる。
[D]第4実施形態(図9、図10)
図9は、第4実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図である。この第4実施形態において第1及び第3実施形態と同様な部分については、第1及び第3実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第4実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理設備80が第1実施形態と異なる点は、給気側切替ダンパ17、排気側切替ダンパ25、再循環側切替ダンパ26、給気ファン20A及び20B、並びに排気ファン23A及び23B等を制御して、設定濃度A0以下の低酸素濃度状態にある火災防護対象エリア11を、人が立ち入り可能な状態に変更する点と、火災防護対象エリア11内に人が立ち入るために必要な機器が、火災防護対象エリア11に新たに設置された点である。
つまり、火災防護対象エリア11内に人が立ち入りのために必要な機器として、火災防護対象エリア11に表示灯81、感知器82及び消火設備83が設置される。表示灯81は、人が立ち入り可能な酸素濃度状態で点灯するものであり、例えば火災防護対象エリア11内の酸素濃度が18%以上になったときに点灯して、火災防護対象エリア11内が人の立ち入り可能な状態になった旨を知らせる。また、感知器82は、火災防護対象エリア11内での火災の発生を感知する。
制御装置84は、第1実施形態の制御装置33と同様な制御を実行するほか、火災防護対象エリア11内を人が立ち入り可能な状態にするために、図10に示す制御を実行する。つまり、制御装置84は、例えば、手動操作可能なスイッチ85(図9)が操作されることで、人が立ち入る旨の信号、つまり外気導入信号を入力する(S51)。
制御装置84は、外気導入信号の入力により、稼働中の窒素ガス供給装置32または補給用窒素ガス供給装置71を停止させる(S52)。制御装置84は、ステップS52の実行後、給気側切替ダンパ17及び排気側切替ダンパ25を全開操作させ、再循環側切替ダンパ26を全閉操作させる(S53)。
次に、制御装置84は、給気ファン20Aまたは20Bを起動させ、排気ファン23Aまたは23Bを起動させて(S54)、建屋躯体16外の外気(空気)を給気側ダクト13を通して火災防護対象エリア11内に導入し、この火災防護対象エリア11内の窒素ガスを含む空気を、排気側ダクト14を通して建屋躯体16外へ排出する。これにより、火災防護対象エリア11内が、人の立ち入り可能な酸素濃度(例えば18%以上)状態になり、その状態が表示灯81の点灯により知らされる。
以上のように構成されたことから、本第4実施形態においても、第1及び第3実施形態と同様な効果(1)〜(7)、(11)及び(12)を奏するほか、次の効果(13)〜(15)を奏する。
(13)火災防護対象エリア11内を人の立ち入りが可能な状態に変更するための設備は、原子力向け建造物(つまり、原子炉施設または原子力に関連する施設)における既存の換気空調系12を利用して構成されるので、新設の設備が必要なく、コスト及び配置スペースを削減できる。
(14)火災防護対象エリア11内には、人の立ち入りが可能な酸素濃度状態で点灯する表示灯81が設置されている。このため、この表示灯81の点灯状態を確認することで、低酸素濃度状態にある火災防護対象エリア11内に、人が誤って立ち入ることを防止できる。
(15)火災防護対象エリア11内には、消火設備83のほか、火災を感知可能な感知器82が設置されている。このため、火災防護対象エリア11内の酸素濃度が、人の立ち入りが可能な酸素濃度に変更されて万一火災が発生しても、この火災が感知器82により早期に感知され、消火設備83を用いて消火することができる。
[E]第5実施形態(図11)
図11は、第5実施形態に係る原子力向け建造物の酸素濃度管理設備における構成を示す系統図である。この第5実施形態において第1及び第3実施形態と同様な部分については、第1及び第3実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第5実施形態における原子力向け建造物の酸素濃度管理設備90が第1実施形態と異なる点は、原子力向け建造物(即ち、原子力施設または原子力に関連する施設)において、系統の昇圧や不活性化等のために運転上窒素の補給を必要とする窒素要求系統91へ、窒素ガス供給装置32または補給用窒素ガス供給装置71から窒素ガスを供給可能に構成された点である。
つまり、窒素ガス供給装置32を給気側ダクト13に接続するための供給配管34には、逆止弁35の下流側に、送給配管92を介して窒素要求系統91が接続され、この送給配管92に止め弁93が配設される。この止め弁93は制御装置94に電気的に接続されて、この制御装置94により制御される。制御装置94は、第1実施形態の制御装置33と同様な制御を実行するほか、止め弁93を次のように制御する。
即ち、制御装置94は、窒素ガス供給装置32または補給用窒素ガス供給装置71の稼働時に例えば手動操作可能なスイッチ95が操作されて、窒素要求系統91へ窒素を供給すべき旨の信号を入力したときに、止め弁93を開操作する。これにより、窒素ガス供給装置32または補給用窒素ガス供給装置71から余剰の窒素ガスが窒素要求系統91へ供給される。
以上のように構成されたことから、本第5実施形態においても、第1及び第3実施形態と同様な効果(1)〜(7)、(11)及び(12)を奏するほか、次の効果(16)を奏する。
(16)窒素ガス供給装置32または補給用窒素ガス供給装置71にて精製された窒素が窒素要求系統91へ供給されることで、この窒素要求系統91へ窒素を供給するための新たな設備を構築する必要が無く、従って、コスト及び配置スペースを削減できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第2実施形態においても、図5の2点鎖線に示すように、火災防護対象エリア11内の酸素濃度A1が設定濃度A0以下になったとき、または排気側ダクト14における排気側切替ダンパ25下流側の酸素濃度A2が設定濃度A0以下になったときに、窒素ガス供給装置32に代えて、この窒素ガス供給装置32よりも小容量の補給用窒素ガス供給装置71から火災防護対象エリア11に窒素ガスを供給するようにしてもよい。
10…火災防護対象機器、11…火災防護対象エリア、12…換気空調系、13…給気側ダクト、14…排気側ダクト、15…再循環側ダクト、17…給気側切替ダンパ、20A、20B…給気ファン、23A、23B…排気ファン、25…排気側切替ダンパ、26…再循環側切替ダンパ、30…酸素濃度管理設備、31…酸素濃度計、32…窒素ガス供給装置、33…制御装置、34…供給配管、36…第1窒素ガス精製装置、37…第2窒素ガス精製装置、38…第3窒素ガス精製装置、39…液体窒素貯蔵タンク、40…蒸発器、46…空気圧縮機、48…吸着槽、53…空気圧縮機、55…高分子中空糸膜、60…酸素濃度管理設備、61…第1酸素濃度計、62…第2酸素濃度計、63…小風量排気ファン、64…制御装置、70…酸素濃度管理設備、71…補給用窒素ガス供給装置、74…制御装置、80…酸素濃度管理設備、81…表示灯、82…感知器、83…消化設備、84…制御装置、90…酸素濃度管理設備、91…窒素要求系統、94…制御装置、A0…設定濃度、A1…火災防護対象エリア内の酸素濃度、A2…排気側ダクト内の酸素濃度。

Claims (14)

  1. 火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、
    前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、
    前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、
    前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、
    前記火災防護対象エリア内の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、
    前記給気側ダクトに供給配管を介して接続されて窒素ガスを供給する窒素ガス供給装置と、
    制御装置とを有し、この制御装置は、前記酸素濃度計にて計測された酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパを全閉操作し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記排気側切替ダンパを所定の開度に調整して、前記給気ファン、前記排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させ、前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させるよう構成されたことを特徴とする原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  2. 火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、
    前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、
    前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、
    前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、
    前記火災防護対象エリア内の酸素濃度を計測する第1酸素濃度計と、
    前記排気側ダクト内の酸素濃度を計測する第2酸素濃度計と、
    前記排気側ダクトに設けられて前記排気ファンよりも風量の小さな小風量排気ファンと、
    前記給気側ダクトに供給配管を介して接続されて窒素ガスを供給する窒素ガス供給装置と、
    制御装置とを有し、この制御装置は、前記第1酸素濃度計にて計測された酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパ及び前記再循環側切替ダンパを全閉操作し、前記排気側切替ダンパを全開操作して、前記小風量排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させて前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させ、また、前記第2酸素濃度計にて計測された酸素濃度が前記設定濃度以下になったときに、前記給気側切替ダンパを全閉状態に保持し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記窒素ガス供給装置を起動状態に保持し、前記給気ファン及び前記排気ファンを起動させて前記小風量排気ファンを停止させ、前記排気側切替ダンパについては、前記火災防護対象エリアが放射線管理区域である場合に所定開度に調整し、前記火災防護対象エリアが非放射線管理区域である場合に全閉操作して、前記火災防護対象エリアに窒素ガスの供給を継続させるよう構成されたことを特徴とする原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  3. 前記制御装置は、酸素濃度計により計測された火災防護対象エリア内の酸素濃度が設定濃度以下になったとき、前記火災防護対象エリアが放射線管理区域である場合には排気側切替ダンパを所定の開度に保持させ、前記火災防護対象エリアが非放射線管理区域である場合には前記排気側切替ダンパを全閉操作させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  4. 前記窒素ガス供給装置を給気側ダクトに接続する供給配管には、前記窒素ガス供給装置よりも小容量の補給用窒素ガス供給装置が接続され、
    前記制御装置は、火災防護対象エリア内の酸素濃度が所定濃度以下になったときに、前記窒素ガス供給装置に代えて、この窒素ガス供給装置よりも窒素ガス供給量が少ない前記補給用窒素ガス供給装置から窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  5. 前記火災防護対象エリア内には、消化設備、火災を感知可能な感知器、及び人の立ち入り可能な酸素濃度状態で点灯する表示灯が設置され、
    前記制御装置は、前記火災防護対象エリアに人が立ち入る旨の信号を入力したときに、窒素ガス供給装置または補給用窒素ガス供給装置を停止させ、給気側切替ダンパ及び排気側切替ダンパを全開操作し、再循環側切替ダンパを全閉操作し、給気ファン及び排気ファンを起動させて、前記火災防護対象エリアに空気を供給するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  6. 前記窒素ガス供給装置を給気側ダクトに接続する供給配管には、原子力向け建造物の運転上窒素の補給を必要とする窒素要求系統が接続され、
    前記制御装置は、前記窒素要求系統へ窒素を供給すべき旨の信号を入力したときに、前記窒素ガス供給装置または補給用窒素ガス供給装置から前記窒素要求系統へ余剰の窒素ガスを供給するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  7. 前記窒素ガス供給装置は、液体窒素を蒸発させることで窒素ガスを精製する装置、空気中の酸素を吸着材に吸着させて除去することで窒素ガスを精製する装置、または空気中の窒素と酸素を高分子中空糸膜により分離することで窒素ガスを精製する装置であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  8. 前記補給用窒素ガス供給装置は、空気中の酸素を吸着材に吸着させて除去することで窒素ガスを精製する装置、または空気中の窒素と酸素を高分子中空糸膜により分離することで窒素ガスを精製する装置であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理設備。
  9. 火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、
    前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、
    前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、
    前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、
    前記火災防護対象エリア内の酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパを全閉操作し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記排気側切替ダンパを所定の開度に調整して、前記給気ファン、前記排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させ、前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させることを特徴とする原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
  10. 火災防護対象機器を収容する火災防護対象エリアと、この火災防護対象エリアを換気する換気空調系とを有し、
    前記換気空調系は、前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から給気側切替ダンパ、給気ファンを順次備えた給気側ダクトと、
    前記火災防護対象エリアに接続されて上流側から排気ファン、排気側切替ダンパを順次備えた排気側ダクトと、
    前記排気側ダクトにおける前記排気側切替ダンパの上流側と前記給気側ダクトにおける前記給気側切替ダンパの下流側とを接続し、再循環側切替ダンパを備えた再循環側ダクトと、を有して構成された原子力向け建造物であって、
    前記火災防護対象エリア内の酸素濃度が燃焼現象の発生しない設定濃度を超えているときに、前記給気側切替ダンパ及び前記再循環側切替ダンパを全閉操作し、前記排気側切替ダンパを全開操作して、前記小風量排気ファン及び前記窒素ガス供給装置を起動させて前記窒素ガス供給装置からの窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させ、また、前記排気側ダクト内の酸素濃度が前記設定濃度以下になったときに、前記給気側切替ダンパを全閉状態に保持し、前記再循環側切替ダンパを全開操作し、前記窒素ガス供給装置を起動状態に保持し、前記給気ファン及び前記排気ファンを起動させて前記小風量排気ファンを停止させ、前記排気側切替ダンパについては、前記火災防護対象エリアが放射線管理区域である場合に所定開度に調整し、前記火災防護対象エリアが非放射線管理区域である場合に全閉操作して、前記火災防護対象エリアに窒素ガスの供給を継続させることを特徴とする原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
  11. 前記火災防護対象エリア内の酸素濃度が設定濃度以下になったとき、前記火災防護対象エリアが放射線管理区域である場合には排気側切替ダンパを所定の開度に保持させ、前記火災防護対象エリアが非放射線管理区域である場合には前記排気側切替ダンパを全閉操作させることを特徴とする請求項9に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
  12. 前記火災防護対象エリア内の酸素濃度が所定濃度以下になったときに、窒素ガス供給装置に代えて、この窒素ガス供給装置よりも窒素ガス供給量が少ない小容量の補給用窒素ガス供給装置から窒素ガスを前記火災防護対象エリアに供給させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
  13. 前記火災防護対象エリアに人が立ち入る際には、窒素ガス供給装置または補給用窒素ガス供給装置を停止させ、給気側切替ダンパ及び排気側切替ダンパを全開操作し、再循環側切替ダンパを全閉操作し、給気ファン及び排気ファンを起動させて、前記火災防護対象エリアに空気を供給することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
  14. 前記原子力向け建造物の運転上窒素の補給を必要とする窒素要求系統へ窒素を供給すべき時に、窒素ガス供給装置または補給用窒素ガス供給装置から前記窒素要求系統へ余剰の窒素ガスを供給することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の原子力向け建造物の酸素濃度管理方法。
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