JP2019108665A - シールドセグメント用の止水部材 - Google Patents

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剛史 井田
領平 小松
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領平 小松
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Yoshio Sako
吉男 佐古
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Abstract

【課題】セグメントリング間の接合部における止水作業をより簡略化して、工期短縮化を図ること。【解決手段】シールドセグメントのセグメントリング間の接合部に使用される止水部材1であって、接合部に排水流路を形成する排水部2と、接合部の内壁に密着する第1シール部3と、中空部6とを備える弾性体により構成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、シールドセグメントのセグメントリング間の接合部に使用される止水部材に関する。
鉄道や道路等のトンネルを構築する場合、所謂シールド工法が一般的に実施されている。シールド工法では、先端に掘削刃を備えたシールドマシンで地盤を掘進しつつ、その後方でシールドセグメントをリング状に組み立ててセグメントリングを形成し、このセグメントリングをシールドマシンの掘進方向に順次連結することによって、トンネルが形成されていく。
従来のシールド工法では、トンネル外部における地下水等の水が、セグメントリング間の接合部からトンネル内に浸入するのを防止(止水)するために、一次止水としての水膨張シール材を、セグメントリング間の接合部に設けると共に、当該接合部のトンネル内部側に形成される目地部に、二次止水としてコーキング材を充填するという作業が行われている。
尚、このようにセグメントリング間の接合部を、水膨張シール材とコーキング材で止水することについては、広く一般的に実施されているものであるため、先行技術文献を開示しない。
従来のシールド工法では、二次止水としてコーキング材を目地部に充填した後、コーキング材が固まるまでしばらく放置しておく必要があり、工期の短縮化をはかるという点において改善する余地がある。
従って、本発明の目的は、セグメントリング間の接合部における止水作業をより簡略化して、工期短縮化を図ることにある。
本発明に係るシールドセグメント用の止水部材は、
シールドセグメントのセグメントリング間の接合部に使用される止水部材であって、
前記接合部に排水流路を形成する排水部と、前記接合部の内壁に密着する第1シール部と、中空部とを備える弾性体により構成されていることを特徴とする。
本発明に係る止水部材は、弾性体により構成されているため、セグメントリング間の接合部のトンネル内部側に形成される目地部の幅に合わせて、当該止水部材の幅を少し狭めるように圧縮変形させながら、目地部に嵌め込むことができる。即ち、セグメントリング間の接合部における止水作業では、セグメントリング間の接合部のトンネル内部側に形成される目地部に沿って本発明に係る止水部材を嵌め込んでいくだけで良いため、従来よりも止水作業が簡略化され工期の短縮化を図ることができる。
また、本発明に係る止水部材は、接合部に排水流路を形成する排水部と、接合部の内壁に密着する第1シール部とを備えるため、セグメントリング間の接合部における一次止水の側から、たとえ水が漏れ出てきたとしても、第1シール部と内壁との密着によって止水されると共に、排水部によって形成された排水流路を介して、例えばトンネル内に設けた排水溝等へと導水することができ、トンネル内への水の浸入を確実に防止することができる。
また、本発明に係る止水部材は、弾性体により構成されていることに加えて、中空部を備えることにより、より一層、弾性変形し易い性質を有する。これにより、例えば、セグメントリング間の接合部の目地部において、隙間(目開き)や段差(目違い)が生じていたとしても、本発明に係る止水部材は、こうした隙間(目開き)や段差(目違い)といった目地部の種々の形状に応じて追従変形することで、少なくとも第1シール部が目地部の内壁に密着して止水すると共に、排水部により排水流路を形成することができる。従って、目地部において隙間(目開き)や段差(目違い)が生じていたとしても、問題なく止水効果を発揮することができる。
以下、本発明に係るシールドセグメント用の止水部材の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
一態様として、
前記接合部の内壁に密着する第2シール部をさらに備えることが挙げられる。
一態様として、
前記中空部を複数備えることが挙げられる。
一態様として、
縦断面視において、上側中空部、下側中空部、右側中空部、左側中空部の4つの前記中空部を備えることが挙げられる。
一態様として、
縦断面視において、前記排水部が、端部に設けられる溝部と、前記第1シール部から該溝部に亘って先細りとなる形状部分とを有することが挙げられる。
一態様として、
前記先細りとなる形状部分の厚みが、前記第1シール部の厚みよりも薄いことが挙げられる。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
止水部材の斜視図 止水部材の縦断面図 セグメントリング間の接合部の縦断面図 シールド工法によって構築されたトンネルの例を模式的に示す斜視図 セグメントリング間の接合部の目地部において隙間と段差が生じていない場合の止水部材の変形状態を示す縦断面図 セグメントリング間の接合部の目地部において隙間が生じている場合の止水部材の変形状態を示す縦断面図 セグメントリング間の接合部の目地部において段差が生じている場合の止水部材の変形状態を示す縦断面図 セグメントリング間の接合部の目地部において隙間と段差が生じている場合の止水部材の変形状態を示す縦断面図 止水部材の止水性能を評価するために使用した止水部材及び目地部のサイズの関係を示す図 止水部材の止水性能を示す図
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
〔止水部材〕
図1に示されるように、本実施形態の止水部材1は、細長い長尺状の部材である。止水部材1は、セグメントリングSR間の接合部Jに形成される、セグメントリングSRの周方向に沿うリング状の目地部G(空隙部)の全体に亘って嵌め込むことができるように構成されている。
図2に示されるように、本実施形態の止水部材1は、その長手方向に直交する縦断面視において、溝部21と凹部7とに亘る対称軸Aを有する線対称の略魚形状となっている。
止水部材1は、接合部Jに排水流路Dを形成する排水部2と、接合部Jの目地部Gの内壁に密着する第1シール部3と、接合部Jの目地部Gの内壁のうち第1シール部3とは異なる位置で密着する第2シール部4と、中空部6とを備える弾性体で構成されている。
第2シール部4を備えることによって、接合部Jの目地部Gの内壁と密着して止水する領域(止水領域)が増えるため、止水部材1の止水効果がより一層向上することになる。しかしながら、第2シール部4については、必要に応じて設けるような構成としても良い。
排水部2は、止水部材1の端部に設けられる溝部21と、第1シール部3から溝部21に亘って先細りとなる形状部分22とを有する。また、先細り形状部分22の剛性が、第1シール部3の剛性よりも低くなるように、先細り形状部分22の厚みが、第1シール部3の厚みよりも薄くなるように構成されている。
排水部2が、溝部21と、先細り形状部分22とを有することによって、例えば、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて、隙間(目開き)Cや段差(目違い)Sが生じていたとしても、本実施形態に係る止水部材1は、こうした隙間(目開き)Cや段差(目違い)Sといった目地部Gの種々の形状に応じて排水流路Dを形成し易くなる。
第1シール部3及び第2シール部4はいずれも、その縦断面が円弧形状であるが、第1シール部3の曲率は、第2シール部4の曲率よりも小さい。また、第1シール部3と、第2シール部4との間には、括れ部5が設けられている。また、2つの第2シール部4の間には、逆V字状の凹部7が形成されている。これにより、2つの第2シール部4が、中空部6の付近から幅方向(対象軸と略直交する方向)に2つに枝分かれするような形状をとっている。
本実施形態の止水部材1は、複数の中空部6を備える。本実施形態では、縦断面視において、上側中空部61、下側中空部62、右側中空部63、左側中空部64の4つの中空部6を備える。上側中空部61及び下側中空部62はいずれも三角形状の中空部6であり、右側中空部63及び左側中空部64はいずれも扇形状の中空部6である。上側中空部61は溝部21の側に配置され、下側中空部62は凹部7の側に配置され、右側中空部63は第1シール部3の側に配置され、左側中空部64はもう一方の第1シール部3の側に配置される。即ち、上側中空部61及び下側中空部62は、対称軸A上に対向配置され、右側中空部63及び左側中空部64は、対称軸Aと直交する方向に対向配置される。
尚、本実施形態における上側中空部61、下側中空部62、右側中空部63、左側中空部64については、円筒状に形成された中空部6が、縦断面視においてX状の仕切りによって分割されているような構成であっても良い。
本実施形態に係る止水部材1は、弾性体により構成されていることに加えて、中空部6を備えることにより、より一層、弾性変形し易い性質を有する。これにより、例えば、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて、隙間(目開き)Cや段差(目違い)Sが生じていたとしても、本実施形態に係る止水部材1は、こうした隙間(目開き)Cや段差(目違い)Sといった目地部Gの種々の形状に応じて追従変形することで、少なくとも第1シール部3が目地部Gの内壁に密着して止水すると共に、排水部2により排水流路Dを形成することができる。また、中空部6を複数備えることによって、止水部材1が、接合部Jの目地部Gの形状に応じてより一層追従変形し易くなる。
また、本実施形態のように、止水部材1が上側中空部61、下側中空部62、右側中空部63、左側中空部64の4つの中空部6を備えることによって、特に、幅方向に弾性変形し易くなる。これにより、例えば、接合部Jの目地部Gに沿って止水部材1を嵌め込む際、止水部材1を幅方向に狭めるように弾性変形させ易くなるため、目地部Gに嵌め込み易くなる。さらに、接合部Jの目地部Gに嵌め込まれた止水部材1に対して、溝部21の側から水頭圧が負荷された場合、止水部材1が幅方向に膨らみ易くなるため、目地部Gの内壁と止水部材1との密着度がより一層高められて、止水効果が向上すると共に、止水部材1が目地部Gから抜け難くなる。
また、接合部Jの目地部Gに嵌め込まれた止水部材1に対して溝部21の側から水頭圧が負荷された場合の止水部材1が幅方向へ膨らむという効果は、先細り形状部分22の剛性が、第1シール部3の剛性よりも低くなるように、先細り形状部分22の厚みが、第1シール部3の厚みよりも薄い構成によっても、より一層高められることになる。
本実施形態における中空部6の数と断面形状については、上述の構成に限定されるものではなく、場合によっては中空部6を一つとする構成としても良い。
本実施形態の止水部材1に適用可能な弾性体としては、例えば、弾性を有する樹脂材料やゴム材料などが挙げられるが、好ましくはゴム材料である。ゴム材料としては、例えば、クロロプレンゴム(CR)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)等が挙げられ、ゴム硬度はショアA=40〜80の範囲にあるものが望ましい。
本実施形態の止水部材1は、公知の押出成形方法によって製造することができる。特にゴム材料を使用する場合は、押出し成形直後に加硫する連続加硫を行って製造しても良い。
〔施工方法〕
本実施形態の止水部材1の施工方法の一例について説明する。
先ず、先端に掘削刃を備えたシールドマシンで地盤を掘進しつつ、その後方でシールドセグメントSGをリング状に組み立ててセグメントリングSRを形成する。そして、セグメントリングSRの側面に形成されているリング状の溝8に、一次止水のための細長い長尺状の水膨張シール材9を嵌め込む。次いで、別のセグメントリングSRを組み立てて、水膨張シール材9を嵌め込まれた先のセグメントリングSRに連結する。このとき、セグメントリングSR間の接合部Jに、セグメントリングSRの周方向に沿うリング状の目地部Gが形成される。
尚、本実施形態において、セグメントリングSR間の接合部Jは、セグメントリングSR間の接合面(多少の隙間や段差を有する場合も含む)だけでなく、各セグメントリングSRのリング状の溝8が合わさることによって形成される空隙部や、リング状の目地部G等を含む、セグメントリングSR間の接合部分全体を意味するものとして定義する。
次いで、二次止水のために、本実施形態の止水部材1を目地部Gに沿って嵌め込んでいく。嵌め込む際は、止水部材1の第1シール部3及び第2シール部4のそれぞれの幅を少し狭めるように圧縮変形させながら、目地部Gに押し込む。本実施形態では、トンネルT内に形成されている第1の排水溝10から第2の排水溝11に亘って目地部Gが形成されており、本実施形態の止水部材1が目地部Gの全体に亘って嵌め込まれる。尚、本実施形態における目地部Gは、トンネルT内部側ほど幅が狭くなるテーパー形状(図5参照)となっているが、この構成に限定されるものではなく、幅が一定の構成であっても良い。
以上より、図4に示されるように、水膨張シール材9による一次止水と、本実施形態の止水部材1による二次止水が施されたトンネルTが形成されてゆく。
図5に示されるように、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて隙間(目開き)Cと段差(目違い)Sが生じていない場合、止水部材1の少なくとも第1シール部3及び第2シール部4目地部Gの内壁に密着し、場合によっては、図5のように先細り形状部分22も目地部Gの内壁に密着する。またこの場合、溝部21の縁の部分と、目地部Gとの隙間に排水流路Dが形成され、この排水流路Dが、トンネルT内の第1の排水溝10及び第2の排水溝11に連通する。
図6に示されるように、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて隙間(目開き)Cが生じている場合、止水部材1の少なくとも第1シール部3及び第2シール部4が目地部Gの内壁に密着し、場合によっては、図6のように溝部21の縁の部分も目地部Gの内壁に密着する。またこの場合、溝部21と、目地部Gの隙間(目開き)Cにより排水流路Dが形成される。
図7に示されるように、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて段差(目違い)Sが生じている場合、止水部材1の少なくとも第1シール部3及び第2シール部4が目地部Gの内壁に密着し、場合によっては、図7のように先細り形状部分22の一部も目地部Gの内壁に密着する。またこの場合、先細り形状部分22の一部と、目地部Gの段差(目違い)Sにより排水流路Dが形成される。
図8に示されるように、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて隙間(目開き)Cと段差(目違い)Sが生じている場合、止水部材1の少なくとも第1シール部3及び第2シール部4が目地部Gの内壁に密着し、場合によっては、図8のように先細り形状部分22の一部も目地部Gの内壁に密着する。またこの場合、溝部21と、先細り形状部分22の一部と、目地部Gの隙間(目開き)C及び段差(目違い)Sにより排水流路Dが形成される。
以上より、セグメントリングSR間の接合部Jの目地部Gにおいて隙間(目開き)Cや段差(目違い)Sが生じている、いないにかかわらず、本実施形態の止水部材1は、少なくともその第1シール部3及び第2シール部4が目地部Gの内壁に密着して確実に止水することができると共に、排水流路Dを形成することができる。
〔その他の実施形態〕
上述の実施形態は、本発明に係る止水部材を二次止水のために用いる場合を想定して記載されているが、これに限定されるものではなく、場合によっては、本発明に係る止水部材を一次止水のために用いるようにしても良い。
以上、止水部材及びその施工方法について具体例を示して詳細に説明したが、本発明の範囲は、上述した具体的な実施形態に限定される訳ではない。本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
(止水部材の止水性能評価試験)
図9に示されるサイズ関係を有する止水部材1と目地部Gを想定し、以下の4ケースにおける、止水部材1の変形挙動と耐圧性能の解析を行った。
ケース1:目地部Gにおいて隙間(目開き)C及び段差(目違い)Sがいずれも生じていない場合(図5参照)
ケース2:目地部Gにおいて5mmの隙間(目開き)Cが生じている場合(図6参照)
ケース3:目地部Gにおいて7mmの段差(目違い)Sが生じている場合(図7参照)
ケース4:目地部Gにおいて5mmの隙間(目開き)Cと7mmの段差(目違い)Sが生じている場合(図8参照)
尚、セグメントリング間の接合部において設計上生じ得るとされる最大の隙間(目開き)Cと段差(目違い)Sとして、5mmの隙間(目開き)C、及び7mmの段差(目違い)Sを想定した。
止水部材1のモデルは、ショアA=70相当のエチレンプロピレンゴム(EPDM)を弾性体とする、超弾性体モデル(Mooney-Rivlinモデル)を適用した。
解析方法は、目地部Gに止水部材1が挿入されたときの変形状態として、上記ケース1〜4を想定し、各々の変形状態におけるひずみを確認すると共に、接合部に水頭圧(図9の白抜きの矢印参照)を負荷したときのシール力を解析した。尚、セグメントSGと、止水部材1との間の摩擦係数を0.5として計算した。
ケース1の場合、図5に示されるように、止水部材1は、均等な変形状態となっており、ひずみ分布も均一な状態であった。また、図10に示されるように、高いシール力が保持されており、直径13mのトンネルにおける最大水頭圧と考えられる0.13MPaにおいても、高いシール性を有していた。
ケース2の場合、図6に示されるように、止水部材1は、隙間(目開き)Cに追随しており、第1シール部3、第2シール部4、及び溝部21の縁の部分の合計6か所が目地部Gの内壁に密着して止水領域を形成していた。また、図10に示されるように、隙間(目開き)Cにより止水部材1の圧縮率が低くなるためシール力はケース1の場合と比べて低くなるが、最大水頭圧(0.13MPa)でのシール性は保持されていた。
ケース3の場合、図7に示されるように、止水部材1は、均等な変形状態となっており、ひずみ分布も均一な状態であった。また、図10に示されるように、段差(目違い)Sにより止水部材1の逃げが生じて圧縮量が減るためシール力はケース1の場合と比べて低くなるが、最大水頭圧(0.13MPa)でのシール性は保持されていた。
ケース4の場合、図8に示されるように、止水部材1は、隙間(目開き)Cと段差(目違い)Sに追随しており、第1シール部3、第2シール部4、及び溝部21の縁の部分(片側のみ)の合計5か所が目地部Gの内壁に密着して止水領域を形成していた。また、図10に示されるように、隙間(目開き)Cと段差(目違い)Sの両方がある状態で最も厳しい条件だったが、この場合も最大水頭圧(0.13MPa)でのシール性は保持されていた。
以上より、いずれのケースの場合も、本発明に係る止水部材が、十分な止水性能を発揮することが確認された。
本開示に係る技術は、トンネルを構成するセグメントリング間の接合部における止水作業に利用することができる。
1 止水部材
2 排水部
21 溝部
22 先細り形状部分
3 第1シール部
4 第2シール部
5 括れ部
6 中空部
61 上側中空部
62 下側中空部
63 右側中空部
64 左側中空部
7 凹部
8 リング状の溝
9 水膨張シール材
10 第1の排水溝
11 第2の排水溝
A 対称軸
T トンネル
SG シールドセグメント
SR セグメントリング
J 接合部
G 目地部
D 排水流路
C 隙間(目開き)
S 段差(目違い)

Claims (6)

  1. シールドセグメントのセグメントリング間の接合部に使用される止水部材であって、
    前記接合部に排水流路を形成する排水部と、前記接合部の内壁に密着する第1シール部と、中空部とを備える弾性体により構成されていることを特徴とするシールドセグメント用の止水部材。
  2. 前記接合部の内壁に密着する第2シール部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のシールドセグメント用の止水部材。
  3. 前記中空部を複数備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールドセグメント用の止水部材。
  4. 縦断面視において、上側中空部、下側中空部、右側中空部、左側中空部の4つの前記中空部を備えることを特徴とする請求項3に記載のシールドセグメント用の止水部材。
  5. 縦断面視において、前記排水部が、端部に設けられる溝部と、前記第1シール部から該溝部に亘って先細りとなる形状部分とを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のシールドセグメント用の止水部材。
  6. 前記先細りとなる形状部分の厚みが、前記第1シール部の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項5に記載のシールドセグメント用の止水部材。
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