JP2019106675A - コネクタおよびコネクタ−基板接続構造 - Google Patents

コネクタおよびコネクタ−基板接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】信号の伝送特性の劣化を抑えつつ、実装性に優れたコネクタ−基板接続構造を提供する。【解決手段】コネクタ(10)の第2導体(11)の、多層基板(20)の端部と対向する対向面(11a)に、導体材料(32、34、36)を収容する構造(31、33、35)を設ける。【選択図】 図1D

Description

本発明は、多層基板と接続される同軸構造を有するコネクタ、およびコネクタと多層基板との接続構造に関し、特に高周波伝送線路、例えば、同軸線路と平面伝送線路とを接続するためのコネクタおよびコネクタ−基板接続構造に関する。
従来より、マイクロ波やミリ波等の高周波信号を伝送するための高周波伝送線路として、マイクロストリップ線路が知られている。マイクロストリップ線路は、誘電体基板と、この誘電体基板の一の面に形成された信号線路と、誘電体基板の他の面に形成され線路に対する接地導体として作用する導体層とを備えている。このうちRF信号を通す信号線路は、平面構造を有する多層基板の表層に形成される一方、RF信号に対する接地導体は、誘電体基板の下層に形成される。実際には、高周波モジュール及びパッケージなどが多層基板のみで構成されることはなく、その信号入出力部にはコネクタなどの構造が必要となる。
そのようなコネクタとして、基板端部に搭載するエッジマウント型のコネクタがある。エッジマウント型のコネクタでは、基板に形成された伝送線路に同軸線路を接続するに当たって、信号線路との接続に加え、接地導体間の接続が重要となる。接地導体間の接続が不十分であると、信号に対するリタン電流が大きく迂回、もしくは断絶されることになり、周波数特性にディップを生じるなどの特性劣化の要因となる。
コネクタなどの同軸構造体と多層基板との接続部における良好な周波数特性を確保することを目的とした従来の技術として、例えば、特許文献1には、エッジマウント型のコネクタ(以下、単に「コネクタ」という。)と多層基板に形成された線路との間の接続構造が開示されている。
図5A乃至図6Bに、特許文献1に開示された従来の接続構造の概要を示す。
まず、図5Aおよび図5Bに示す従来の接続構造において、コネクタ10は、接地導体として作用する外部導体11と、このコネクタ接地導体11に形成された貫通孔に挿通されてRF信号を通す線状の中心導体13と、貫通孔内において中心導体13とコネクタ接地導体11とを電気的に絶縁して同軸構造を形成する誘電体12とを備えている。以下、コネクタの同軸線路を構成する「外部導体」および「中心導体」をそれぞれ「コネクタ接地導体」および「コネクタ信号線路」という。
一方、多層基板20’は、誘電体基板22の上面に形成された線状の導体箔からなり、RF信号を通す基板信号線路21と、誘電体基板22の下面に形成されて基板信号線路21に対する接地導体として作用する導体層23とを備え、さらには基板接地導体23の下に交互に積層された誘電体層24’、26’および配線層25’、27’を備えている。誘電体基板22と信号線路21と導体層23とは、マイクロストリップ線路を構成している。以下、多層基板のマイクロストリップ線路を構成する「信号線路」および「導体層」をそれぞれ「基板信号線路」および「基板接地導体」という。
この従来の接続構造においては、図5Bに示すように、多層基板20’の基板接地導体23の下側に位置する誘電体層24’、26’および配線層25’、27’のコネクタ10側の一部を取り除き、コネクタ接地導体11と基板接地導体23とに、半田や銀ペースト、導電性接着剤などの導体材料51を直接塗布することによってコネクタ接地導体11と基板接地導体23とを接続している。
また、図6Aおよび図6Bに示す他の従来の接続構造は、多層基板20’の誘電体層24’、26’および配線層25’、27’の一部を取り除くとともに、コネクタ10”のコネクタ接地導体11”の一部を多層基板20’方向に延し、接触突起11”aを設け、コネクタ信号線路13と接触突起11”aとの間に、基板接地導体23を露出させた多層基板20’を挿入する構造を採用している。
特許第06002083号公報
しかしながら、上述した従来のコネクタと多層基板との接続構造では、以下に示す問題があることが発明者らによって明らかとされた。すなわち、従来のコネクタと多層基板との接続構造では、コネクタ接地導体11と、基板接地導体23との電気的接続をとるために基板接地導体23より下層を一部取り除いた構造を前提とするため、いずれの場合も、多層基板のコネクタ接続部周辺部分を薄層化しなければならない。一方、多層基板では、特に高周波域で特性インピーダンスを50Ωに保つために、信号線路を形成する表層導体と下層接地導体間を数100μm程度と非常に薄くする必要がある。この場合、コネクタと基板との間で必要とされる接続強度が取れず、コネクタ−基板間の剥離や基板の損傷が生じる恐れがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、信号の伝送特性の劣化を抑えつつ、実装性に優れたコネクタ−基板接続構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、誘電体基板(22)と、この誘電体基板の一の面に形成された線状の導体からなる信号線路(21)と、前記誘電体基板の他の面に形成され前記信号線路に対する接地導体として作用する導体層(23)とを備えたマイクロストリップ線路を含む多層基板(20)と接続されるコネクタ(10)であって、一端部が前記信号線路と電気的に接続される線状の第1導体(13)と、前記多層基板の端部と対向する対向面(11a)に開口して前記第1導体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔に挿通された前記第1導体に対して接地導体として作用する第2導体(11)と、前記貫通孔内において前記第1導体と前記第2導体とを電気的に絶縁して、前記第1導体と前記第2導体とを同軸構造とする誘電体(12)とを備え、前記第2導体(11)は、前記対向面(11a)に設けられ、この第2導体と前記多層基板の前記導体層(23)とを電気的に接続する導体材料(32、34、36)を収容する構造(31、33、35)を有することを特徴とする。
本発明に係るコネクタにおいて、前記構造は、例えば、前記第2導体の前記対向面に、前記第1導体の軸線方向から見て前記第1導体を中心に同心円状に形成された溝(31)とすることができる。
また、前記構造は、前記第2導体の前記対向面に、前記第1導体の軸線方向から見て「コ」の字型に形成された溝(33)であってもよい。
本発明に係るコネクタにおいては、さらに、筒状の第3導体(41)を備え、前記第1導体(43)と、前記誘電体(42)と、前記第3導体(41)とは、前記第1導体が前記第3導体を挿通し、前記誘電体が前記第1導体と前記第3導体とを電気的に絶縁して、同軸構造体(40)を形成し、前記同軸構造体(40)は、前記第2導体(11’)の前記貫通孔(11b)に嵌入されて、前記第2導体と前記第3導体とが電気的に接続され、前記第3導体の前記多層基板側の一端面(41a)は、前記貫通孔(11b)内において前記第2導体の前記対向面(11a)より前記多層基板から離れる方向に後退し、前記構造は、前記第2導体と前記誘電体と前記第3導体とから形成されて前記多層基板に向かって解放された溝(35)としてもよい。
また、本発明に係るコネクタ−基板接続構造は、誘電体基板と、この誘電体基板の一の面に形成された線状の導体からなる信号線路と、前記誘電体基板の他の面に形成され前記信号線路に対する接地導体として作用する導体層(23)とを備えたマイクロストリップ線路を含む多層基板(20)にコネクタを接続する構造であって、前記コネクタは、上述したコネクタ(10、10’)のいずれかひとつであり、前記コネクタの前記第2導体(11、31)は、前記構造(31、33、35)に収容された導体材料によって前記多層基板の前記導体層(23)と電気的に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、コネクタ接地導体となる第2導体に、導体材料を流入する構造が設けられているので、多層基板を薄層化することなく、基板側接地導体となる導体層と第2導体とを接続することができる。したがって、多層基板の一部を取り除いた構造を前提とせずに、信号の伝送特性の劣化を抑えつつ、実装性に優れたコネクタ−基板接続構造を提供することができる。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する正面図である。 図1Bは、第1の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する側面図である。 図1Cは、第1の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する平面図である。 図1Dは、図1Aおよび図1Cに示すa−a’における断面図である。 図2は、コネクタと多層基板との接続構造のモデルを解析した結果を示す図である。 図3Aは、本発明の第2の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する正面図である。 図3Bは、図3Aに示すb−b’における断面図である。 図4Aは、本発明の第3の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する正面図である。 図4Bは、第3の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造を説明する側面図である。 図4Cは、第3の実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造に用いられるビーズの構成を説明する図である。 図4Dは、図4Aおよび図4Cに示すc−c’における断面図である。 図5Aは、従来のコネクタと多層基板との接続構造を説明する正面図である。 図5Bは、図5Aに示すd−d’における断面図である。 図6Aは、従来のコネクタと多層基板との接続構造を説明する正面図である。 図6Bは、図5Bに示すe−e’における断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、上述したコネクタおよび多層基板の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
[第1の実施の形態]
図1A乃至図1Dに、本発明の実施の形態に係るコネクタ10と多層基板20との接続構造を示す。なお、コネクタ10は、図面に示すように、同軸線路の接地導体となるコネクタ接地導体11と、コネクタ接地導体11の貫通孔に挿通されて線状の導体からなり、同軸線路の中心導体となってRF信号を通すコネクタ信号線路13と、コネクタ接地導体11の貫通孔内においてコネクタ接地導体11とコネクタ信号線路13とを電気的に絶縁して、コネクタ接地導体11とコネクタ信号線路13とを同軸構造とする誘電体12とを備えている。なお、コネクタ10は、多層基板20と接続される側とは反対側の端部には、他の回路と接続するための同軸その他の接続構造が形成されるが、その詳細な説明は省略し、図1A乃至1Dにおいても図示を省略する。
コネクタ接地導体11は、黄銅やコバール、ベリリウム銅等の導体材料から形成され、コネクタ信号線路13は、りん青銅やベリリウム銅等の導体材料から形成されている。また、その表面に金メッキまたは錫メッキを施してもよい。誘電体12としては、ガラスやテフロン(登録商標)等の樹脂を用いることができる。
一方、多層基板20は、誘電体基板22の上面に形成された線状の導体箔からなる、RF信号を通す基板信号線路21と、誘電体基板22の下面に形成された導体層であって、基板信号線路21に対する接地導体として作用する基板接地導体23と、基板接地導体23の下に交互に積層された誘電体層24、26、および配線層25、27とを備えている。配線層25、27は、多層基板20上に実装される素子(図示せず。)を制御するための制御信号配線が形成された層である。
基板信号線路21を構成する導体箔には、例えば、金を用いることができる。また、基板接地導体23を構成する導体としては、例えば、金や銅を用いることができる。
誘電体基板22としては、例えば、ガラス繊維等の補強基材を有する樹脂フィルムを用いることができ、誘電体層24、26としては、補強基材を有しない高分子エポキシ樹脂や熱可塑性のポリイミド接着フィルム等の樹脂フィルムを用いることができる。
本実施の形態において、コネクタ接地導体11の、コネクタ信号線路13を挿通する貫通孔が開口し、かつ多層基板20の端部と対向する面11aには、溝31が形成されている。この溝31は、図1Aに示すように、溝31の縁がコネクタ信号線路13の軸線方向から見てコネクタ信号線路13を中心として同心円状となるように形成されている。この同心円の径は、多層基板20の基板信号線路21、誘電体基板22および基板接地導体23の厚みとコネクタ信号線路13の径を考慮して決められる。
具体的には、コネクタ信号線路13の軸線方向から見たときに、溝31の内外の縁が描く同心円の大きさは、コネクタ10を多層基板20に実装したときに、溝31が多層基板20の基板接地導体23と重なることが望ましい。すなわち、図1Aに示すように、コネクタ信号線路13の中心から溝31の外側の縁まで距離は、コネクタ信号線路13の半径と、基板信号線路21、誘電体基板22、基板接地導体23それぞれの厚さの合計と同じかそれ以上とすることが望ましい。
また、コネクタ信号線路13の中心から溝31の内側の縁まで距離は、コネクタ信号線路13の半径と、基板信号線路21および誘電体基板22それぞれの厚さの合計と同じかそれ以下とすることが望ましい。加えて、溝31の内側の縁は、コネクタ信号線路13の軸線方向から見たときに、基板信号線路21よりも外側に位置することが望ましい。
溝31は、図1Dに示すように、U溝でもよいが、V溝でも丸型構造でもよい。このような溝31は、コネクタ10の製造過程でコネクタ接地導体11を加工することで形成される。
このようなコネクタ10を多層基板20に実装するときには、コネクタ信号線路13と基板信号線路21とが互いに接する状態で、溝31に導体材料を流し込むことで、コネクタ接地導体11と基板接地導体23とが互いに電気的に接続される。このとき、導体材料としては、導電性接着剤や半田を用いることができる。特に半田は、金属材料に対して濡れ性を有するため、微細な溝にも流れ込みやすく、導体材料として適切である。
なお、溝31に導体材料32を流し込むには、例えば、ディスペンサ等を用いて溝31に導体材料を供給すればよい。
図2に、コネクタと多層基板との接続構造を電磁界解析ツールによりモデル化し、周波数に対する伝送特性を解析した結果を示す。図2において、従来の接続構造は、実線で示すように、100GHz付近で伝送特性の落ち込みが見られるのに対し、本実施の形態に係る接続構造を適用した場合は、破線で表されるように、伝送特性に改善が見られる。
本実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造によれば、コネクタ接地導体11に、導体材料32が流入する構造を設けることによって、基板を薄層化することなく、基板接地導体23とコネクタ接地導体11とを接続することができる。したがって、信号の伝送特性の劣化を抑えつつ、実装性に優れたコネクタ−基板接続構造を提供することができる。
なお、本実施の形態において、溝31は、コネクタ信号線路13の軸線方向から見て円形に形成されるものとして説明したが、その形状は円形に限定されるものではなく、例えば、楕円形や多角形の閉図形であってもよいことはいうまでもない。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。
上述した第1の実施の形態においては、コネクタ接地導体11に正面から見て円形の溝31を形成したのに対し、第2の実施の形態においては、図3Aに示すように、コネクタ接地導体11の多層基板20の端面と対向する面11aに略「コ」字形状の溝33が形成されている。
より具体的には、コネクタ接地導体11の多層基板20との対向面11aに形成された溝33は、多層基板20に実装したときに基板接地導体23の端面と対向する領域に形成された直線上の溝と、この直線上の溝の両端から連続して多層基板20よりも高い位置まで延びる2つの溝とから形成される。
コネクタ10を多層基板20に実装する際には、溝33が多層基板20よりも高い位置まで延びているので、容易に導体材料34が流入できる構造となっている。
本実施の形態に係るコネクタと多層基板との接続構造によれば、溝33の直線上の溝が基板接地導体に沿って配置されるので、溝33に流入した導体材料が基板接地導体23の端面に沿って一様に接するので、コネクタ接地導体11と基板接地導体23とのより強固な接続を実現することができる。
[第3の実施の形態]
次に本発明の第3の実施の形態について図4A乃至図4Dを参照して説明する。
第3の実施の形態において、コネクタ10’は、コネクタ接地導体11’と、このコネクタ接地導体11’に形成された貫通孔11bに嵌入されたビーズ40とから形成される。ここでビーズ40は、ビーズ信号線導体43と、このビーズ信号線導体43の周囲を覆い、気密性等を担保するためのガラスやテフロン(登録商標)などの誘電体42と、さらにその誘電体の外周部にビーズ信号線導体43の接地導体として働くビーズ接地導体41とからなる同軸構造体である。貫通孔11bにビーズ40を嵌入した状態では、ビーズ接地導体41はコネクタ接地導体11’と電気的にも接続され、ビーズ信号線導体43はコネクタ信号線路13となる。
図4Cに示すように、ビーズ接地導体41は、その内側の筒状の誘電体12よりも短く形成されている。したがって、ビーズ40をコネクタ接地導体11’の貫通孔11bに嵌入し、誘電体12の端面がコネクタ接地導体11’の多層基板20との対向面11’aとほぼ同じレベルとしたときには、ビーズ接地導体41の端面41aは貫通孔11b内に後退して、誘電体12とコネクタ接地導体11’との間に正面から見て円形の溝35が形成される。
このとき、貫通孔11bの半径を、コネクタ10’を多層基板20に実装した状態で、ビーズ信号線導体43を中心として多層基板20の誘電体基板22の下面までの距離と同じか、それより大きくすることが望ましい。
このように、ビーズ11cをコネクタ接地導体11’の貫通孔11bに嵌入してコネクタ10’を製造する過程において、溝35を容易に形成することができる。このコネクタ10’を多層基板20の端部に搭載し、溝35に流し込まれた導体材料36によって、コネクタ接地導体11’と基板接地導体23との電気的接続をより確実にとることができる。
本発明は、多層基板を含む高周波回路技術に利用することができる。
10…コネクタ、11、11’…コネクタ接地導体、11b…貫通孔、12…誘電体、13…コネクタ信号線路、20…多層基板、21…基板信号線路、22…誘電体基板、31、33、35…溝、32、34、36…導体材料、40…ビーズ。

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、この誘電体基板の一の面に形成された線状の導体からなる信号線路と、前記誘電体基板の他の面に形成され前記信号線路に対する接地導体として作用する導体層とを備えたマイクロストリップ線路を含む多層基板と接続されるコネクタであって、
    一端部が前記信号線路と電気的に接続される線状の第1導体と、
    前記多層基板の端部と対向する対向面に開口して前記第1導体が挿通される貫通孔を有し、前記貫通孔に挿通された前記第1導体に対して接地導体として作用する第2導体と、
    前記貫通孔内において前記第1導体と前記第2導体とを電気的に絶縁して、前記第1導体と前記第2導体とを同軸構造とする誘電体とを備え、
    前記第2導体は、
    前記対向面に設けられ、この第2導体と前記多層基板の前記導体層とを電気的に接続する導体材料を収容する構造を有する
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載されたコネクタにおいて、
    前記構造は、
    前記第2導体の前記対向面に、前記第1導体の軸線方向から見て前記第1導体を中心に同心円状に形成された溝である
    ことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1に記載されたコネクタにおいて、
    前記構造は、
    前記外部導体の前記対向面に、前記第1導体の軸線方向から見て「コ」の字型に形成された溝である
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1に記載されたコネクタにおいて、さらに、
    筒状の第3導体を備え、
    前記第1導体と、前記誘電体と、前記第3導体とは、
    前記第1導体が前記第3導体を挿通し、前記誘電体が前記第1導体と前記第3導体とを電気的に絶縁して、同軸構造体を形成し、
    前記同軸構造体は、前記第2導体の前記貫通孔に嵌入されて、前記第2導体と前記第3導体とが電気的に接続され、
    前記第3導体の前記多層基板側の一端面は、前記貫通孔内において前記第2導体の前記対向面より前記多層基板から離れる方向に後退し、
    前記構造は、前記第2導体と前記誘電体と前記第3導体とから形成されて前記多層基板に向かって解放された溝である
    ことを特徴とするコネクタ。
  5. 誘電体基板と、この誘電体基板の一の面に形成された線状の導体からなる信号線路と、前記誘電体基板の他の面に形成され前記信号線路に対する接地導体として作用する導体層とを備えたマイクロストリップ線路を含む多層基板にコネクタを接続するコネクタ−基板接続構造であって、
    前記コネクタは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載されたコネクタであり、
    前記コネクタの前記第2導体は、前記構造に収容された導体材料によって前記多層基板の前記導体層と電気的に接続される
    ことを特徴とするコネクタ−基板接続構造。
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