JP2019106415A - 変圧器、および電力変換装置 - Google Patents

変圧器、および電力変換装置 Download PDF

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祐樹 河口
尊衛 嶋田
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尊衛 嶋田
瑞紀 中原
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瑞紀 中原
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Abstract

【課題】コアの形状を共通化して、小型で、大容量化に対応する変圧器を提供する。【解決手段】変圧器100は、第1の側面磁脚121a1と第2の側面磁脚121a2と中央磁脚122aの少なくとも三つの磁脚を有する二つのメインコア101a,101bと、二つの第1の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの第1の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第1のサブコア104aと、二つの第2の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの第2の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第2のサブコア104bと、二つの中央磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの中央磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第3のサブコア105と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、変圧器、および電力変換装置に関する。
近年、鉄道や産業機器向けなど数kV〜数十kVの系統連系等に用いられる変圧器として、ソリッドステートトランス(以下、適宜、「SST」と呼称する)の適用が検討されている。このSSTは、数kHz〜100kHzの高周波で駆動される高周波トランスと、この高周波トランスを駆動するコンバータと、コンバータの出力電圧を電源として系統の周波数と同じ数十Hzの交流電圧に変換するインバータと、から構成されており、従来の商用周波数で駆動される変圧器を代替するものである。
SSTの構成は、コンバータやインバータなどの電力変換器を備えて、変圧器を数kHz〜100kHzの高周波で駆動する。コンバータやインバータなどを追加することになるが、高周波で動作するため変圧器のコアを小型にすることができて、総合的に従来の変圧器と比較して大幅な小型・軽量化を実現できる。
また、大電力用途の変圧器やリアクトルの構造として、例えば特許文献1がある。
特許文献1の要約には、「[課題]略U字状コアブロックとI字部間のギッャプにおいて生じる漏れ磁束が、コイルに進入するのを防止するとともに、コア自体の損失を低下させて効率を向上させることのできるリアクトルを提供する。[解決手段]2以上のコアブロック5a,5b,5cが組み付けられた一対の平行状I字部5と、これらI字部の両端部に接続される一対の略U字状コアブロック4から構成される環状コア2と、上記I字部の外周にそれぞれ巻き回されるコイル3とを備えるリアクトル1であって、上記コイルの両端が、上記略U字状コアブロックの接続面から、上記I字部と上記略U字状コアブロックの間に介挿されるスペーサ6の厚さ以上の距離を離間させた位置に配置されている。」と記載され、リアクトルの技術が開示されている。このように、特許文献1においては、U字形状のコアブロックと直方体のコアブロックとを組み合わせた構造が用いられている。このような構造とすることで、U字状コアブロックの間に配置された直方体のコアブロックの数を変更することにより、コアの窓面積を拡大することができるため、コアの形状を変えることなく変圧器の大電力化が可能となる。
特開2008−159832号公報
しかしながら、前記したSSTで用いられる従来の高周波トランスは、変圧器一台当りの電力容量が数十kW〜百kWとなるため、サーバー電源などで用いられていた数百W〜数kWの高周波トランスと比較して大容量化が必要となる。この変圧器の大容量化には、銅損を低減するために巻線の線径を増加する必要がある。そのため、巻線を実装するためのコアの窓面積を拡大する必要がある。また、例えばモータドライブ向け変換器では、ファンや圧縮機など対象となる製品に応じて要求される電力容量が異なるため、製品毎に異なる電力容量の変圧器が必要となる。
また、数十kHzで駆動される高周波トランスのコアには、鉄損の観点から一般的にフェライトが用いられる。しかしながら、フェライトコアは、粉末原料を成型・焼成して製造されるため、珪素鋼板などの巻鉄心と比較して形状の大型化が難しい課題がある。
また、製品毎に異なる電力容量に対応するためには、製品毎にコアの形状を変更する必要がある。コアの形状を変更するためには、コア毎に専用の金型が必要となるため、コストが増加する問題がある。
また、特許文献1に開示された技術では、コア材として巻鉄心を用いることが想定されており、コア形状をU字型としている。そのため、コアの窓面積に対して巻線が実装されるスペースを有効に使うことが難しく、変圧器が大型化する課題がある。
本発明は、前記した課題に鑑みて創案されたものであって、コアの形状を共通化して、小型で、大容量化に対応する変圧器、および電力変換装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明を以下のように構成した。
すなわち、本発明の変圧器は、第1の側面磁脚と第2の側面磁脚と中央磁脚の少なくとも三つの磁脚を有する二つのメインコアと、二つの前記第1の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記第1の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第1のサブコアと、二つの前記第2の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記第2の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第2のサブコアと、二つの前記中央磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記中央磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第3のサブコアと、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明の電力変換装置は、前記の変圧器を備えることを特徴とする。
また、その他の手段は、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、コアの形状を共通化して、小型で、大容量化に対応する変圧器を提供することができる。また、前記変圧器を備える電力変換装置を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第1実施形態に係る変圧器の図1におけるII−II断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る変圧器が用いられるソリッドステートトランスの回路構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第2実施形態に係る変圧器の図4におけるV−V断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第3実施形態に係る変圧器の図6におけるVII−VII断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第4実施形態に係る変圧器の図8におけるIX−IX断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第5実施形態に係る変圧器の図10におけるXI−XI断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第6実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第6実施形態に係る変圧器の図12におけるXIII−XIII断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る変圧器の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。 本発明の第7実施形態に係る変圧器の図14におけるXV−XV断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。 本発明の第7実施形態に係る変圧器を図14におけるX軸方向から見た側面を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下においては「実施形態」と表記する)を、適宜、図面を参照して説明する。
≪第1実施形態≫
本発明の第1実施形態に係る変圧器100は、ソリッドステートトランス(SST)で用いられる高周波トランス(変圧器)に関するものである。すなわち、後記するSSTの回路構成を示す図3における高周波トランス(変圧器100)についての構成、構造、形状に関するものである。
したがって、第1実施形態の変圧器100の説明においては、図3のソリッドステートトランス(SST)10で用いられるコンバータやインバータの説明は省略する。
なお、以下において高周波トランスを単に「変圧器」と呼称する。
本発明の第1実施形態の変圧器100について、図1と図2を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る変圧器100の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る変圧器100の図1におけるII−II断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。なお、図1は、前記したように、構成要素を分解した状態で示しており、図2は、構成要素を組み立てた状態で示している。
図1において、変圧器100は、メインコア101a、101bと、サブコア104a(第1のサブコア)、サブコア104b(第2のサブコア)と、サブコア105(第3のサブコア)と、スペーサー106a、106bと、ボビン102と、一次巻線N1と、二次巻線N2とを備えて構成されている。
また、メインコア101aは、円柱形状の中央磁脚122aと、二つの側面磁脚121a1(第1の側面磁脚),側面磁脚121a2(第2の側面磁脚)とを有している。
また、メインコア101bは、円柱形状の中央磁脚122bと、二つの側面磁脚121b1(第1の側面磁脚),側面磁脚121b2(第2の側面磁脚)とを有している。
なお、図1において、見る方向を示すために矢印でX軸、Y軸、Z軸を表記している。
また、図1において、以上に述べた前記の構造物は、前記したように、分解して示している。構造物(構成要素)が組み立てられた状態について分かりやすくするために、次に図1おけるII−II断面における断面図を図2に示して、変圧器100の構成、構造、形状について更に詳しく説明する。
図2は、前記したように、変圧器100の図1におけるII−II断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。図2において、矢印でX軸、Z軸を表記している。
図1と図2に示すように、中央磁脚122bは、メインコア101bの中央部に配置されている。二つの側面磁脚121b1,121b2は、中央磁脚122bを挟んでメインコア101bの二つの端部にそれぞれ配置されている。
また、中央磁脚122aは、メインコア101aの中央部に配置されている。二つの側面磁脚121a1,121a2は、中央磁脚122aを挟んでメインコア101aの二つの端部にそれぞれ配置されている。
なお、中央磁脚122aは、前記したように、メインコア101bの中央部に配置されているため、斜め上から鳥瞰した図1においては見えない位置にある可能性があるが、その存在を示すために、正確さを欠くが敢えて表記している。
図2に示すように、メインコア101aにおける中央磁脚122aと側面磁脚121a1,121a2とは、Z軸方向の長さが等しい形状となっている。同様に、メインコア101bにおける中央磁脚122bと側面磁脚121b1,121b2とは、Z軸方向の長さが等しい形状となっている。
サブコア104aが、側面磁脚121a1と側面磁脚121b1との間に配置されている。また、サブコア104bが、側面磁脚121a2と側面磁脚121b2との間に配置されている。
サブコア105は、中央磁脚122aと中央磁脚122bとの間に配置される。ただし、サブコア105は、サブコア104a、サブコア104bと比較してZ軸方向の長さが短い。そのため、スペーサー106aとスペーサー106bをサブコア105の上下に配置する。そして、スペーサー106aとサブコア105とスペーサー106bは、中央磁脚122aと中央磁脚122bとの間に配置される。
中央磁脚と側面磁脚を有するメインコア101a,101b、およびサブコア104a,104b、サブコア105は、例えば高周波で損失の少ないフェライト(フェライト材)などの材質で構成される。
スペーサー106a,106bは、シリコーン樹脂シートなどの弾性を持った絶縁材で構成され、サブコア105を保持(支持)する役割とともに、中央磁脚122a,122bとサブコア105との間にエアギャップを形成することで、変圧器100のインダクタンスを調整する。
サブコア105のZ軸に垂直な平面の断面は、中央磁脚122a,122bのZ軸に垂直な平面(二つの中央磁脚122a,122bが互いに対向する面)の断面と同じ形状となっている。
また、サブコア104a,104bのそれぞれのZ軸に垂直な平面の断面は、側面磁脚121a1,121b1,121a2,121b2のZ軸に垂直な平面(二つの側面磁脚121a1,121b1が互いに対向する面、二つの側面磁脚121a2,121b2が互いに対向する面)のそれぞれの断面と同じ形状となっている。
メインコア101aの中央磁脚122aと側面磁脚121a1と側面磁脚121a2を備えた面と、メインコア101bの中央磁脚122bと側面磁脚121b1と側面磁脚121b2を備えた面と、を対向させて配置する。この配置の構成で、メインコア101a,101bとサブコア104a,104bとサブコア105とスペーサー106a,106bとを含めて閉磁路が形成される。
一次巻線N1(第1の巻線)は、メインコア101bの中央磁脚122bと側面磁脚121b1,121b2、およびサブコア104a,104bとサブコア105とにより囲まれて形成されるコアの空間に収納される。また、一次巻線N1は、中央磁脚122bを巻回している。
二次巻線N2(第2の巻線)は、メインコア101aの中央磁脚122aと側面磁脚121a1,121a2、およびサブコア104a,104bとサブコア105とにより囲まれて形成されるコアの空間に収納される。また、二次巻線N2は、中央磁脚122aを巻回している。
なお、ボビン102は、一次巻線N1と二次巻線N2が分割して実装される領域を有したセクション構造となっている。
一次巻線N1と二次巻線N2は、ボビン102に実装されることにより保持(支持)されて、前記のメインコア101a,101bとサブコア104a,104bとサブコア105に囲まれて形成される空間(コア空間)に収納される。
変圧器100は、メインコア101a,101bとサブコア104a,104bとサブコア105を有して構成される閉磁路を介して、一次巻線N1から二次巻線N2へ、電力を伝送する。
また、前記のように、メインコア101aの中央磁脚122aと側面磁脚121a1,121a2、およびメインコア101bの中央磁脚122bと側面磁脚121b1,121b2、そして、サブコア104a,104bとサブコア105とによって、コア空間が形成される。
このコア空間を図2に示す断面において、S1として表記された領域を、適宜、「コアの窓面積」と呼称する。一般に、「コアの窓面積」が大きい程、変圧器100の電力容量を増加させることができる。
また、サブコア104a,104bは、変圧器100を組み立てる際に、断面を接着材などでメインコア101a,101bと接着することで一体のコアとして構成される。
なお、図1には記載されていないが、変圧器100として組み立てた後に、コアの外周面に沿って絶縁テープを巻いて、コアを保持するように構成することで、コアの位置ずれを防止することができる。
以上のように、本発明の第1実施形態に係る変圧器100は、三つの磁脚(中央磁脚122aと側面磁脚121a1,121a2、あるいは中央磁脚122bと側面磁脚121b1,121b2)を有する二つのメインコア(メインコア101a,101b)を対向配置して構成される。
この変圧器100において、メインコア101a,101bの磁脚(中央磁脚と側面磁脚)と断面形状が等しいサブコア104a,104b,105を、対向配置した2つのメインコア101a,101bの間に配置した構成とすることで、メインコア101a,101bの形状を変えることなく「コアの窓面積」を拡大することが可能となる。すなわち、サブコア104a,104b,105を付加することで、メインコア101a,101bの形状を変えることなく、変圧器の電力容量を増加させることができる。
また、中央磁脚122a,122bに配置されたサブコア105とメインコア101a,101bとの間に、弾性を持った樹脂を挿入する構成とすることで、三つの磁脚を有するコアを用いた場合においても、コア(メインコアとサブコア)を組み立てた際の寸法誤差を中央磁脚部で吸収することができる。
この方法によって、PQコアなど巻線の実装効率を高くできる形状に対応することが可能となる。そのため、U字形状のコア用いた変圧器と比較して変圧器の小型化が可能となる。
さらに、変圧器100の電力容量に応じてサブコア104a,104b,105の高さを変更することにより、コアの窓面積を任意の大きさに変更することが可能となる。
この方法により、異なる電力容量の変圧器においても、メインコア101a,101bを共通化することが可能となるため、変圧器100の低コスト化が期待できる。
<第1実施形態の効果>
以上により、メインコアの形状を共通化して、サブコアを付加することによって、メインコアの形状を大きくすることなく、変圧器の電力容量を増加させることができる。
また、PQコアなど巻線の実装効率を高くできる形状に対応することが可能となり、U字形状のコアを用いた変圧器と比較して変圧器の小型化が期待できる。
また、変圧器の電力容量に応じてサブコアの高さを変更することにより、異なる電力容量の変圧器においても、メインコアを共通化することが可能となるため、変圧器の低コスト化が期待できる。
すなわち、コアの形状を共通化して、小型で、大容量化に対応する変圧器を提供することができる。
<変圧器100を備えたSSTの回路構成>
本発明の第1実施形態に係る変圧器(高周波トランス)が、ソリッドステートトランス(SST、電力変換装置)において、どのように用いられているかについて、SSTの回路構成例を示して説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る変圧器100(高周波トランス)が用いられるソリッドステートトランス(SST)10の回路構成例を示す図である。
図3において、SST10は、一次側電力変換回路11と変圧器100と二次側電力変換回路22とを備えて構成される。
《一次側電力変換回路11》
一次側電力変換回路11は、整流回路の機能を有する一次側コンバータ111と、直流電力(電圧)を交流電力(電圧)に変換する一次側インバータ112とを備えている。
一次側コンバータ111は、スイッチング素子S11,S12,S13,S14を有して、同期整流回路を構成している。また、一次側コンバータ111の直流出力端子には平滑コンデンサC11が接続されている。
なお、スイッチング素子S11,S12,S13,S14には、それぞれ逆並列ダイオードD11,D12,D13,D14が並列に接続されている。
一次側コンバータ111は、入力端子TIA,TIBとの間に入力した交流電圧(電力)を直流電圧(電力)に変換する。
一次側インバータ112は、スイッチング素子H1,H2,H3,H4を有して、インバータ回路を構成している。
なお、スイッチング素子H1,H2,H3,H4には、それぞれ逆並列ダイオードDH1,DH2,DH3,DH4が並列に接続されている。
一次側インバータ112は、スイッチング素子H1,H2,H3,H4を統括的に制御することによって、一次側コンバータ111が出力する直流電圧(電力)を交流電圧(電力)に変換する。
なお、一次側インバータ112の出力する交流電圧の周波数が、一次側電力変換回路11の入力端子TIA,TIBとの間に入力する交流電圧の周波数より高い周波数となるように、一次側インバータ112は制御される。
そして、一次側インバータ112は、出力端子TOA,TOBとの間に高い周波数の交流電圧(電力)を出力する。
一次側インバータ112から高い周波数に変換されて出力端子TOA,TOBとの間に出力された交流電圧は、変圧器100(高周波トランス)の一次側に入力する。
変圧器100において、一次巻線N1と二次巻線N2の巻線比であるN2/N1倍に昇圧されて、変圧器100の二次側に高い電圧が出力される。
この変圧器100の二次側に出力された高い周波数の高い電圧は、二次側電力変換回路22の入力端子TIC,TIDにする。
《二次側電力変換回路22》
二次側電力変換回路22は、整流回路の機能を有する二次側コンバータ221と、直流電力(電圧)を交流電力(電圧)に変換する二次側インバータ222とを備えている。
二次側コンバータ221は、ダイオードDr1,Dr2,Dr3,Dr4を有して、ダイオードブリッジによる整流回路を構成している。また、二次側コンバータ221の直流出力端子には平滑コンデンサC21が接続されている。
二次側コンバータ221は、入力端子TIC,TIDとの間に入力した交流電圧(電力)を直流電圧に変換する。
二次側インバータ222は、スイッチング素子S21,S22,S23,S24を有して、インバータを構成している。
なお、スイッチング素子S21,S22,S23,S24には、それぞれ逆並列ダイオードD21,D22,D23,D24が並列に接続されている。
二次側インバータ222は、スイッチング素子S21,S22,S23,S24を統括的に制御することによって、二次側コンバータ221が出力する直流電力(電圧)を交流電力(電圧)に変換する。
なお、二次側インバータ222の出力する交流電圧の周波数は、例えば、一次側電力変換回路11の入力端子TIA,TIBとの間に入力した交流電圧の周波数と同じ周波数とする。
なお、図3に示したSST10における変圧器100(高周波トランス)は、前記したように、入力端子TIA,TIBにおける交流電圧の周波数(例えば商用周波数)よりも高い周波数(例えば数kHz〜100kHz)を用いる。
したがって、変圧器100(高周波トランス)では高い周波数で電圧変換できる。トランスは電磁誘導を利用しているので発生する電圧は、巻線の巻数や、周波数や、コア面積(コアの窓面積)や、磁束密度に関係する。
高い周波数を用いれば、コア面積(コアの窓面積)も小さくてすみ、トランス部の大幅な小型化が可能となる。
本発明の第1実施形態の変圧器100は、前記したように、高周波トランスとして用いる構造に適している。
≪第2実施形態≫
次に本発明の第2実施形態の変圧器200について、図4と図5を参照して説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る変圧器200の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図5は、本発明の第2実施形態に係る変圧器200の図4におけるV−V断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。
第2実施形態を示す図4および図5において、第1実施形態を示した図1および図2と異なるのは、スペーサー207a1,207a2,207b1,207b2、サブコア204a,204b、サブコア205の構成、構造、形状である。
変圧器200では、変圧器100と異なり、側面磁脚に配置されるサブコア204a、204bと比較して中央磁脚に配置されるサブコア205のZ軸方向の長さが長くなるように構成されている。なお、Z軸方向とは、メインコア101aとメインコア101bとが対向する方向である。
そして、側面磁脚121a1と側面磁脚121b1との間に配置されるサブコア204aの上下を挟むように、スペーサー207a1,207b1が配置されている。
また、側面磁脚121a2と側面磁脚121b2との間に配置されるサブコア204bの上下を挟むように、スペーサー207a2,207b2が配置されている。
すなわち、側面磁脚に配置されるサブコア204a、およびサブコア204bは、それぞれスペーサー207a1,207b1、スペーサー207a2,207b2の分だけ、中央磁脚122aと中央磁脚122bとの間に配置されるサブコア205の長さより、短く構成されている。
以上のように、図4と図5で示した第2実施形態では、スペーサー207a1,207a2,207b1,207b2を側面磁脚に配置されるサブコア204a,204bに接して設けたことに特徴があり、図1と図2で示した第1実施形態が、スペーサー106a,106bを中央磁脚に配置されるサブコア205に接して設けたことと相違があるのみである。
なお、第2実施形態におけるスペーサー207a1,207b1,207a2,207b2は、第1実施形態におけるスペーサー106a,106bと同様に、シリコーン樹脂シートなどの弾性を持った絶縁材で構成されている。
そして、第2実施形態におけるスペーサー207a1,207b1,207a2,207b2は、サブコア204a,204bを保持(支持)する役割とともに、側面磁脚121a1,121b1とサブコア204aとの間、および側面磁脚121a2,121b2とサブコア204bとの間にエアギャップを形成することで、変圧器200のインダクタンスを調整する。
その他の構成については、第1実施形態の変圧器100と同じであるので、重複する説明は、省略する。
以上より、第2実施形態の変圧器200は、第1実施形態の変圧器100と概ね同様の作用と効果がある。
なお、前記したとおり第2実施形態においては、図4と図5に示すように、スペーサー207a1,207b1がサブコア204aを挟むように上下において配置されている。また、スペーサー207a2,207b2がサブコア204bを挟むように上下において配置されている。
また、第1実施形態においては、図1と図2に示すように、スペーサー106a,106bがサブコア105を挟むように上下において配置されている。
すなわち、第2実施形態の方が、サブコアを挟むスペーサーの個数が多いので、エアギャップの形成による変圧器200のインダクタンスの調整における自由度が高くなる。
<第2実施形態の効果>
以上により、第1実施形態の効果と同様に、メインコアの形状を共通化して、サブコアを付加することによって、メインコアの形状を大きくすることなく、変圧器の電力容量を増加させることができる。
また、PQコアなど巻線の実装効率を高くすることができる形状に対応することが可能となり、U字形状のコア用いた変圧器と比較して変圧器の小型化が期待できる。
また、変圧器の電力容量に応じてサブコアの高さを変更することにより、異なる電力容量の変圧器においても、メインコアを共通化することが可能となるため、変圧器の低コスト化が期待できる。
すなわち、コアの形状を共通化して、小型で、大容量化に対応する変圧器を提供することができる。
また、第2実施形態の変圧器200は、第1実施形態の変圧器100に比較して、サブコアを挟むスペーサーの個数が多いので、エアギャップの形成による変圧器200のインダクタンスの調整における自由度が高くなる。
≪第3実施形態≫
次に本発明の第3実施形態の変圧器300について、図6と図7を参照して説明する。
図6は、本発明の第3実施形態に係る変圧器300の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図7は、本発明の第3実施形態に係る変圧器300の図6におけるVII−VII断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。
第3実施形態を示す図6および図7において、第1実施形態を示した図1および図2と異なるのは、サブコア305aとスペーサー306とサブコア305bの構成、構造、形状である。
第1実施形態の構成を示す図1および図2においては、サブコア105をスペーサー106aとスペーサー106bとで上下から挟んで構成していた。
それに対して、第3実施形態を示す図6および図7においては、スペーサー306をサブコア305aとサブコア305bとで上下から挟んで構成している。
すなわち、メインコア101a,101bの中央磁脚122a,122bに配置されたサブコアをサブコア305a,305bの二つに分割し、二つに分割されたサブコア305a,305bの間にスペーサー306を備えた構成としている。
スペーサー306は、シリコーンシートなどの弾性を持った絶縁材で構成され、サブコア306a,306bの緩衝材として用いられる。
また、スペーサー306は、サブコア306aとサブコア306bとの間に、エアギャップを形成することで変圧器のインダクタンスを調整する。
このように、二つに分割されたサブコア306aとサブコア306bとの間にスペーサー306を備えた構成とすることで、エアギャップを巻線(N1,N2)が実装された領域から離れた位置に設けることができる。
エアギャップを巻線の近傍に設けた場合では、エアギャップで発生する漏れ磁束が巻線を貫くことが原因となって、巻線の銅損が増加することが知られている。
本発明の第3実施形態の変圧器300では、前記のように、エアギャップを巻線から離れた位置に設けることができるので、第1実施形態の変圧器100と比較して漏れ磁束に起因する銅損の増加を抑制することが可能となり、変圧器の高効率化が期待できる。
その他の構成については同じであるので、重複する説明は、省略する。
<第3実施形態の効果>
図6と図7に示す本発明の第3実施形態に係る電力変換装置は、図1と図2に示した第1実施形態の電力変換装置と同様の効果を有する。
さらに、本発明の第3実施形態の変圧器300では、エアギャップを巻線(N1,N2)から離れた位置に設けることができるので、第1実施形態の変圧器100と比較して漏れ磁束に起因する銅損の増加を抑制することが可能となり、さらなる変圧器の高効率化が期待できる。
<第1、第2、第3実施形態の関係について>
第1、第2、第3実施形態においては、メインコア101a,101bを共通化して用いている。異なる特性、仕様の変圧器に対して、メインコア101a,101bを共通化しているので、変圧器のコストダウンに寄与する。
≪第4実施形態≫
次に本発明の第4実施形態の変圧器400について、図8と図9を参照して説明する。
図8は、本発明の第4実施形態に係る変圧器400の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図9は、本発明の第4実施形態に係る変圧器400の図8におけるIX−IX断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。なお、図8は、前記したように、構成要素を分解した状態で示しており、図9は、構成要素を組み立てた状態で示している。
図8および図9において、変圧器400は、メインコア401a,401bと、ボビン402a(第2のボビン),ボビン402b(第1のボビン)と、一次巻線N41と、二次巻線N42とを備えて構成されている。
なお、第4実施形態においては、第1〜第3実施形態におけるサブコアとスペーサーは用いていない。
また、図8において、矢印で見る方向を示すために、X軸、Y軸、Z軸を表記している。また、図9において、矢印でX軸、Z軸を表記している。
図9に示すように、メインコア401aにおける中央磁脚422aのZ軸方向の長さは、側面磁脚421a1,421a2のZ軸方向の長さよりも短い。同様に、メインコア401bにおける中央磁脚422bのZ軸方向の長さは、側面磁脚421b1,421b2のZ軸方向の長さよりも短い。
そのため、メインコア401aとメインコア401bを対向させて密着させると、中央磁脚422aと中央磁脚422bとは接触せずに、中央磁脚422aと中央磁脚422bとの間にエアギャップGap1が形成される。
なお、中央磁脚422aと中央磁脚422bとの間にエアギャップGap1を形成することで、変圧器400として要求される所望のインダクタンスを確保、調整している。
メインコア401aとメインコア401bとは、対向して、その間に中央磁脚422a,422bと側面磁脚421a1,421a2,421b1,421b2とによってコアに囲まれた空間が形成される。
ボビン402aとボビン402bは、前記のコアに囲まれた空間に収納されている。
一次巻線N41は、ボビン402bに実装され、二次巻線N42は、ボビン402aに実装される。
一次巻線N41および二次巻線N42は、閉磁路の一部である中央磁脚422bと中央磁脚422aをそれぞれ巻回するように構成されている。そして、閉磁路を介して一次巻線N41から二次巻線N42へ電力が伝送される構成となっている。
なお、第4実施形態の変圧器400における巻線の実装スペースである「コアの窓面積」は、図9に示すようにS4(コアの窓面積S4)としている。
<第4実施形態の効果>
第4実施形態は、メインコア(401a,401b)の中央磁極(422a,422b)の長さが、側面磁脚(421a1,421a2,421b1,421b2)の長さよりも短い構造となっている。この点が中央磁極と側面磁脚の長さが同じ第1〜第3実施形態とは、異なっている。この第4実施形態の変圧器のメインコアの構造が後記する第5〜第7実施形態の変圧器のメインコアの基本形となっている。
第4〜第7実施形態の変圧器は、共通のメインコアを用い、サブコアの有無、あるいは個数によって、複数の異なる電力容量に対応した変圧器を構成している。すなわち、第4実施形態は、第5〜第7実施形態の変圧器の基になっている構成であるので、後記するように、第5〜第7実施形態の効果において、第4実施形態の効果を間接的に説明する。
≪第5実施形態≫
次に本発明の第5実施形態の変圧器500について、図10と図11を参照して説明する。
図10は、本発明の第5実施形態に係る変圧器500の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図11は、本発明の第5実施形態に係る変圧器500の図10におけるXI−XI断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。
図10および図11において、変圧器500は、メインコア401a,401bと、ボビン502a,502bと、一次巻線N51と、二次巻線N52と、スペーサー506a,506bと、サブコア505と、サブコア504a,504bと、サブコア支持部508と、を備えて構成されている。
第5実施形態の変圧器500は、第4実施形態の変圧器400と共通のメインコア401a,401bを用いている。
この共通のメインコア401a,401bを用いながら、第4実施形態の変圧器400よりも電力容量を大きくする構成が第5実施形態の変圧器500の構成である。
そのため、第5実施形態の変圧器500においては、スペーサー506a,506bと、サブコア505と、サブコア504a,504bと、サブコア支持部508と、を備えている。
また、図11の一次巻線N51は、図9の一次巻線N41よりも電流を大きく流せるように線径の大きい(太い)巻線を用いている。同様に、図11の二次巻線N52は、図9の二次巻線N42よりも電流を大きく流せるように線径の大きい巻線を用いている。
なお、図11に示すように、線径の大きい(太い)巻線を用いる場合には、図9に示した巻線を用いる場合に比較して、一般的にコアの窓面積を大きくする必要がある。
また、図10と図11において、対向するメインコア401aとメインコア401bとの間隔を離して、それらのメインコアの間に所定の幅を確保している。
メインコア401aの側面磁脚421a1とメインコア401bの側面磁脚421b1との間にサブコア504aが挟まれて配置されている。
メインコア401aの側面磁脚421a2とメインコア401bの側面磁脚421b2との間にサブコア504bが挟まれて配置されている。
また、メインコア401aの中央磁脚422aとメインコア401bの中央磁脚422bとの間にサブコア505が挟まれて配置されている。
ただし、中央磁脚422a,422bのZ軸方向の長さは、側面磁脚421a1,421b1,421a2,421b2のZ軸方向の長さに比較して、短いので、サブコア505がサブコア504a,504bと同じ厚み(長さ)のものを用いると隙間ができる。
そのため、スペーサー506aとスペーサー506bとを用いて、中央磁脚422a、サブコア505、中央磁脚422bとの間に隙間が生じないように調整している。また、スペーサー506a,506bによって、エアギャップを形成することで、変圧器500のインダクタンスを調整している。
また、変圧器500は、サブコア504aとサブコア504bとを支持するサブコア支持部508を備えている。サブコア支持部508は、メインコア401a,401bの内面に沿うように配置される。具体的には、メインコア401bの側面磁脚421b1の中央磁脚422bが配置される側の面に沿って、そしてメインコア401bの側面磁脚421b2の中央磁脚422bが配置される側の面に沿って、サブコア支持部508が設けられることで、サブコア504a,504bを支持する。
なお、サブコア支持部508は、例えばPBT(Polybutylene terephthalate)などの樹脂の成型品で構成される。
以上の構成によって、メインコア401aとメインコア401bとの間に、サブコア504a,504bとサブコア505を設けて、閉磁路を形成している。
そのため、変圧器500(コアの窓面積S5)は、変圧器400(コアの窓面積S4)と比較して巻線の実装スペースである「コアの窓面積」を拡大している。
また、サブコア505の上下面に備えたスペーサー506a,506bによりエアギャップを形成することで、変圧器500のインダクタンスを調整している。このような構成とすることで、電力容量が異なる変圧器においても、メインコアを共通化することが可能となるため、変圧器の低コスト化が期待できる。
<第5実施形態の効果>
以上のように、電力容量が異なる変圧器においても、メインコアを共通化することが可能となるため、変圧器の低コスト化が期待できる。
≪第6実施形態≫
次に本発明の第6実施形態の変圧器600について、図12と図13を参照して説明する。
図12は、本発明の第6実施形態に係る変圧器600の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図13は、本発明の第6実施形態に係る変圧器600の図12におけるXIII−XIII断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。
図12および図13において、変圧器600は、メインコア401a,401bと、ボビン602a,602bと、一次巻線N61と、二次巻線N62と、スペーサー606と、サブコア605a,605bと、サブコア604a,604b,604c,604dと、サブコア支持部608と、を備えて構成されている。
第6実施形態を示す図12および図13において、第5実施形態で示した図10および図11と異なるのは、サブコア605a,605bとスペーサー606である。
第5実施形態(図10、図11)においては、前記のように、1個のサブコア505を2個のスペーサー506a,506bで上下から挟んでいた。それに対して、第6実施形態(図12、図13)では、1個のスペーサー606を2個のサブコア605a,605bで上下から挟まれて配置されている。
なお、弾性を持った樹脂材で構成されたスペーサー606を設けることで、三つの磁脚を有するコアを用いた場合においても変圧器を組み立てた際の寸法誤差を吸収することができる。
また、第5実施形態(図10、図11)においては、サブコア504aとサブコア504bを用いていた。それに対して、第6実施形態(図12、図13)では、サブコア604aとサブコア604bの2個のサブコアを、前記の1個のサブコアであるサブコア504a(図10、図11)の代わりに用いている。
また、第6実施形態(図12、図13)では、サブコア604cとサブコア604dの2個のサブコアを、前記の1個のサブコアであるサブコア504b(図10、図11)の代わりに用いている。
また、第5実施形態(図10、図11)においては、サブコア505を用いていた。それに対して、第6実施形態(図12、図13)では、サブコア605aとサブコア605bの2個のサブコアを、前記の1個のサブコアであるサブコア505(図10、図11)の代わりに用いている。
さらに、第6実施形態(図12、図13)におけるサブコア604a,604b,604c,604dのそれぞれの形状は、第5実施形態(図10、図11)におけるサブコア504a,504bの形状と同一の形状としている。
また、第6実施形態(図12、図13)におけるサブコア605a,605bのそれぞれの形状は、第5実施形態(図10、図11)におけるサブコア505の形状と同一の形状としている。
すなわち、サブコアの形状を第6実施形態と第5実施形態とで共通化している。このサブコアの共通化で製造コストを低減している。第6実施形態では、変圧器600の電力容量の増大をサブコアの長さを変えるのではなく、共通化した形状のサブコアの個数を2段(多段)に変える方法で達成している。
また、サブコア支持部608(図12)は、サブコア604a,604b,604c,604dの構成をとったことに伴い、上下方向(Z軸方向)の長さがサブコア支持部508(図10)よりも長くなっている。
なお、サブコア支持部608は、サブコア支持部508と同様に、PBTなどの樹脂材料を成型して構成される。
また、図12および図13の一次巻線N61は、図10および図11の一次巻線N51よりも電流を大きく流せるように線径の大きい(太い)巻線を用いている。同様に、図12および図13の二次巻線N62は、図10および図11の二次巻線N52よりも電流を大きく流せるように線径の大きい(太い)巻線を用いている。
第6実施形態の変圧器600は、以上の構成をとることによって、第5実施形態の変圧器500(コアの窓面積S5)よりも、さらに巻線の実装スペースである「コアの窓面積」が増加し、電力容量の大きい変圧器600(コアの窓面積S6)が構成できる。
なお、図13においては、サブコア604a,604bの2段構成、同様にサブコア604c,604dの2段構成としたが、同じ形態であるサブコア604a,604b,604c,604dを、さらに多段、例えば4段以上に構成してもよい。
ちなみに、図12において、サブコア604aとサブコア604bとの間に表記した破線、およびサブコア604cとサブコア604dとの間に表記した破線は、分解していることを示すと同時に、同じ形態であるサブコア604a,604b,604c,604dを、さらに多段に構成できることを示唆するための表記である。
<第6実施形態の効果>
以上のように、サブコアの形状を共通化し、共通化したサブコアを2段(多段)とすることで、コアの窓面積を大きくして、電力容量が大きい変圧器600を構成できる。
また、電力容量が異なる変圧器においても、メインコアのみならずサブコアを共通化して、コアの種類を低減することが可能となるため、変圧器の低コスト化が期待できる。
≪第7実施形態≫
次に本発明の第7実施形態の変圧器700について、図14〜図16を参照して説明する。
図14は、本発明の第7実施形態に係る変圧器700の分解構成図の一例を斜め上から鳥瞰して示す図である。
図15は、本発明の第7実施形態に係る変圧器700の図14におけるXV−XV断面について、Y軸方向から見た断面例を示す図である。
図16は、本発明の第7実施形態に係る変圧器700を図14におけるX軸方向から見た側面を示す図である。
図14、図15、図16において、変圧器700は、メインコア401a,401bと、ボビン702a,702b,702c,702dと、補助ボビン709と、一次巻線N71と、二次巻線N72と、スペーサー706と、サブコア705a,705bと、サブコア704a,704b,704c,704dと、サブコア支持部708と、を備えて構成されている。
第7実施形態を示す図14および図15において、第6実施形態で示した図12および図13と異なるのは、一次巻線N71a,N71bと二次巻線N72a,N72bと、ボビン702a,702b,702c,702dと、補助ボビン709と、サブコア支持部708である。
また、第7実施形態を示す図14および図15におけるスペーサー706と、サブコア705a,705bと、サブコア704a,704b,704c,704dは、第6実施形態で示した図12および図13におけるスペーサー606と、サブコア605a,605bと、サブコア604a,604b,604c,604dと、それぞれ同じ形状であることが、製造コストの低減の観点からは望ましい。
しかし、前記した一次巻線N71a,N71bと二次巻線N72a,N72bと、ボビン702a,702b,702c,702dと、補助ボビン709と、サブコア支持部708の変更に伴い、第7実施形態を示す図14および図15におけるスペーサー706と、サブコア705a,705bと、サブコア704a,704b,704c,704dのZ軸方向の長さを変えてもよい。なお、図15において、第7実施形態の変圧器700のコアの窓面積をS7(コアの窓面積S7)としている。
第6実施形態(図12、図13)においては、前記のように、一次巻線N61は、1個のボビン602bに、二次巻線N62は、1個のボビン602aに収納(実装)されていた。
それに対して、第7実施形態(図14、図15)においては、一次巻線は、一次巻線71aと一次巻線N71bとに分割され、それぞれボビン702dとボビン702bに収納(実装)されている。また、第7実施形態(図14、図15)においては、二次巻線は、二次巻線72bと二次巻線N72aとに分割され、それぞれボビン702cとボビン702aに収納(実装)されている。
以上のような一次巻線N71a,N71bと二次巻線N72a,N72bを収納(実装)するボビンは、第7実施形態(図14、図15)では、ボビン702a,702b,702c,702dの4個で構成されている。このボビンが4個の構成は、第6実施形態(図12、図13)においては、前記のように、ボビン602a,602bの2個で構成されていたことと異なる構成である。
第7実施形態(図14、図15)におけるボビン702a,702b,702c,702dの4個は、それぞれボビンとしての形状は、同一の形状である。この共通の形状とすることが、製造コストの低減の観点からは望ましい。
また、第7実施形態(図14、図15)では、ボビン702aに収納された二次巻線N72aと、ボビン702bに収納された一次巻線N71bと、ボビン702cに収納された二次巻線N72bと、ボビン702dに収納された一次巻線N71aとが順に積層されている。すなわち、二次巻線N72a、一次巻線N71b、二次巻線N72b、一次巻線N71aの構成のように二次巻線と一次巻線とがZ軸方向に交互に配置されている。
また、第7実施形態(図14、図15)では、前記したように、補助ボビン709を備えている。さらに補助ボビン709に端子保持部711を設けて、二次巻線N72aと二次巻線N72bとを接続する。
二次巻線N72a,N72bは、端子保持部711において並列もしくは直列に接続される。また、ボビン702dには、端子保持部710を設けている。
サブコア支持部708は、図14、図15に示すように、サブコア支持部708a,708b,708c,708dが一体として構成されている。
サブコア支持部708aは、図15に示すように、サブコア704aとサブコア704bと側面磁脚421b1を挟み込むようにして、サブコア704aとサブコア704bを支持する。
サブコア支持部708bは、図15に示すように、サブコア704cとサブコア704dと側面磁脚421b2を挟み込むようにして、サブコア704cとサブコア704dを支持する。
サブコア支持部708cは、図15に示すように、サブコア705aとサブコア705bと中央磁脚422bを挟み込むようにして、サブコア705aとサブコア705bを支持する。
また、サブコア支持部708dは、図14、図15に示すように、サブコア支持部708aとサブコア支持部708cとサブコア支持部708bとを連結して、サブコア支持部708a,708b,708c,708dをサブコア支持部708として一体化する。
サブコア支持部708は、以上の構成により、サブコア704a,704b,704c,704dとサブコア705a,705bをより強固に支持する。
以上のように、本発明の第7実施形態の変圧器700においては、一次巻線N71a,N71b及び二次巻線N72b,N72aを複数のボビン702d,702b,702c,702aに分割し、一次巻線と二次巻線を交互に積み重ねた構成をとっている。そのため、一次巻線と二次巻線の距離を所定の長さに保つことができる。
この構造によって、変圧器の電力容量を大きくした場合においても、一次巻線と二次巻線をそれぞれ一括でボビンに実装した構造と比較して、一次巻線と二次巻線の結合を高めることが可能となる。すなわち、さらに電力変換効率のよい変圧器700を構成できる。
また、ボビンの個数を変えることにより、異なる電力容量に対応できるため、電力容量が異なる変圧器において部品の共通化が可能となり、変圧器の低コスト化が期待できる。
また、サブコア支持部708は、すべてのサブコア(704a,704b,704c,704d,705a,705b)を支持しているので、堅牢な変圧器700を構成できる。
<第7実施形態の効果>
第7実施形態のボビン702a,702b,702c,702dのそれぞれボビンとしての形状は、同一の形状である。この共通の形状とすることで製造コストの低減ができる。
また、複数のボビン702d,702b,702c,702aに分割し、一次巻線と二次巻線を交互に積み重ねた構成とすることにより、一次巻線と二次巻線の結合を高めることが可能となって、電力変換効率のよい変圧器を構成できる。
また、ボビンの個数を変えることにより、異なる電力容量に対応できるため、電力容量が異なる変圧器において部品の共通化が可能となり、変圧器の低コスト化が期待できる。
また、サブコア支持部708は、すべてのサブコア(704a,704b,704c,704d,705a,705b)を支持しているので、堅牢な変圧器700を構成できる。
<第4、第5、第6、第7実施形態の関係について>
第4、第5、第6、第7実施形態においては、メインコア401a,401bを共通化して用いている。メインコア401a,401bを共通化しているので、変圧器のコストダウンに寄与する。
また、第5、第6、第7実施形態においては、サブコアを保持するための支持部を設けることで、サブコアの位置ずれを防止することが可能となるため、磁気特性のバラつきを低減することが期待できる。
また、第5、第6、第7実施形態においては、サブコア504a,504bと、サブコア604a,604b,604c,604d、およびサブコア704a,704b,704c,704dの個々の形状を共通化して、サブコアの個数を変えることで、変圧器の電力容量を可変することが可能となる。また、変圧器のコストダウンに寄与する。
また、第6、第7実施形態においては、サブコア605a,605bとサブコア705a,705bの個々の形状を共通化して変圧器のコストダウンに寄与する。
以上のように、第4、第5、第6、第7実施形態では、メインコアまたはサブコアを共通化するように構成している。
そのため、広い電力容量に対応する場合においても、電力容量に応じてサブコアの高さを変更した場合と比較して、コアの種類を低減することが可能となり、さらなる変圧器の低コスト化を図ることができる。
≪その他の実施形態≫
なお、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものでなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、前記の実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成の一部で置き換えることが可能であり、さらに、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成の一部または全部を追加・削除・置換をすることも可能である。
以下に、その他の実施形態や変形例について、さらに説明する。
《コア形状》
図1および図2で示した第1実施形態の変圧器100のコアは、PQコアで例示しているが、E型コアやUUコアなどを用いて構成しても同様の効果が得られる。なお、E型コアやUUコアおよびPQコアは、コアの形状に由来する名称である。
《サブコアの段数》
第6実施形態(図13)、および第7実施形態(図15)においては、サブコアを2段にした構造を示したが、前記したように、さらに多段、すなわち4段以上の構成にしてもよい。
《スペーサーの材質》
図1および図2で示した第1実施形態におけるスペーサー106a,106bや、図4や図5で示した第2実施形態におけるスペーサーの207a,207bの材質としてシリコーンを例にあげているが、例えば絶縁紙や、PBT(Polybutylene terephthalate)などの樹脂材料を用いてもよい。
《サブコア支持部708》
図14、図15に示した第7実施形態に係る変圧器700におけるサブコア支持部708は、サブコア支持部708a,708b,708c,708dが一体として構成されている。このような構成のサブコア支持部708は、第7実施形態に限定されるものではない。例えば、第6実施形態に係る変圧器600において、サブコア支持部608の代わりに、図14、図15に示した構成のサブコア支持部708を適用してもよい。
《メインコア、サブコアの材質》
第1実施形態において、中央磁脚と側面磁脚を有するメインコア101a,101b、およびサブコア104a,104b、サブコア105は、例えば高周波で損失の少ないフェライトなどの材質で構成されると説明したが、フェライト(フェライト材)には限定されない。高周波で損失の少ないコア材としては、例えば、非結晶構造のアモルファス金属を用いてもよい。
《一次巻線N1及び二次巻線N2》
なお、本実施例1に記載の図面では、一次巻線N1及び二次巻線N2は単線としているが、リッツ線を用いてもよい。リッツ線は、絶縁した細い銅線をより合わせて形成されているので、高周波によける表皮効果による実効抵抗の増加が少ないという効果がある。
《巻線の実装構成》
第1実施形態を記載した図1および図2の図面では、一次巻線N1を下側、二次巻線N2を上側に実装した構成としているが、二次巻線を下側、一次巻線を上側に実装した構成としてもよい。
また、第1実施形態では、一次巻線N1と二次巻線N2を上下に分割して構成しているが、一次巻線と二次巻線を併せて実装した構成としてもよい。
《ボビンの共通化》
第7実施形態において、ボビン702a,702b,702c,702dのそれぞれボビンとしての形状を同一の形状として、共通化することを述べたが、このボビンの共通化は第7実施形態に限定されない。
例えば、第1〜第3実施形態におけるボビン102を共通化することも有効である。また、第4〜第6実施形態におけるボビン(402a,402b,502a,502b,602a,602b)を共通化することも有効である。
いずれの場合も、さらなる変圧器の低コスト化に効果がある。
《変圧器の周波数》
第1実施形態における変圧器は、高周波で用いられる高周波トランスであると説明したが、図1、図2で示した構造は、低周波、例えば50Hzや60Hzで用いることも可能である。
《変圧器の電力変換装置への適用》
変圧器100〜700を図3で示したSST10(電力変換装置)に適用すると説明したが、図3で示した電力変換装置に限定されない。他の電力変換装置に用いる変圧器に変圧器100〜700を用いてもよい。
10 ソリッドステートトランス(SST)、電力変換装置
11 一次側電力変換回路
22 二次側電力変換回路
100,200,300,400,500,600,700 変圧器
101a,101b,401a,401b メインコア
102 ボビン
104a,204a,504a,604a,604b,704a,704b サブコア(第1のサブコア)
104b,204b,504b,604c,604d,704c,704d サブコア(第2のサブコア)
105,205,305a,305b,505,605a,605b,705a,705b サブコア(第3のサブコア)
106a,106b,207a1,207a2,207b1,207b2,306,506a,506b,606,706 スペーサー、
111 一次側コンバータ
112 一次側インバータ
121a1,121b1,421a1,421b1 側面磁脚(第1の側面磁脚)
121a2,121b2,421a2,421b2 側面磁脚(第2の側面磁脚)
122a,122b,422a,422b 中央磁脚
221 二次側コンバータ
222 二次側インバータ
402b,502b,602b,702b,702d ボビン(第1のボビン)
402a,502a,602a,702a,702c ボビン(第2のボビン)
508,608,708,708a,708b,708c,708d サブコア支持部
709 補助ボビン
711 端子保持部
710,713 端子
Gap1 エアギャップ
N1,N41,N51,N61,N71a,N71b 一次巻線(第1の巻線)
N2,N42,N52,N62,N72a,N72b 二次巻線(第2の巻線)

Claims (15)

  1. 第1の側面磁脚と第2の側面磁脚と中央磁脚の少なくとも三つの磁脚を有する二つのメインコアと、
    二つの前記第1の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記第1の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第1のサブコアと、
    二つの前記第2の側面磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記第2の側面磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第2のサブコアと、
    二つの前記中央磁脚が互いに対向する面の間に配置され、二つの前記中央磁脚が互いに対向する面の断面形状に等しい断面形状を有する第3のサブコアと、
    を備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  2. 請求項1において、
    前記第3のサブコアは、前記第1のサブコアおよび前記第2のサブコアと、二つの前記メインコアが対向する面の垂直方向の長さが異なる、
    ことを特徴とする変圧器。
  3. 請求項1において、
    前記中央磁脚は、前記メインコアの中央部に配置され、
    前記第1の側面磁脚と前記第2の側面磁脚は、前記中央磁脚を挟んで前記メインコアの二つの端部にそれぞれ配置され、
    前記第3のサブコアは、前記第1のサブコアおよび前記第2のサブコアと比較して、前記二つのメインコアが対向する面に対して垂直方向の長さが短い、
    ことを特徴とする変圧器。
  4. 請求項1において、
    前記中央磁脚は、前記メインコアの中央部に配置され、
    前記第1の側面磁脚と前記第2の側面磁脚は、前記中央磁脚を挟んで前記メインコアの二つの端部にそれぞれ配置され、
    前記第1のサブコアおよび前記第2のサブコアは、前記第3のサブコアと比較して、前記二つのメインコアが対向する面に対して垂直方向の長さが短い、
    ことを特徴とする変圧器。
  5. 請求項3において、
    前記第3のサブコアは、二つの前記中央磁脚との間にスペーサーを備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  6. 請求項4において、
    前記第1のサブコアは、二つの前記第1の側面磁脚との間にスペーサーを備え、
    前記第2のサブコアは、二つの前記第2の側面磁脚との間にスペーサーを備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  7. 請求項1において、
    前記第1のサブコア、前記第2のサブコア、前記第3のサブコアのうち少なくとも一つは、二つ以上に分割して構成される、
    ことを特徴とする変圧器。
  8. 請求項7において、
    分割されたサブコアの間にスペーサーを備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  9. 請求項7において、
    分割されたサブコアは互いに同一の形状である、
    ことを特徴とする変圧器。
  10. 請求項1において、
    二つの前記中央磁脚のそれぞれを巻回する第1の巻線と第2の巻線と、
    前記第1の巻線が実装される第1のボビンと、
    前記第2の巻線が実装される第2のボビンと、
    を備え、
    前記第1のボビンと前記第2のボビンは、前記二つのメインコアが対向する方向で積み重ねて構成される、
    ことを特徴とする変圧器。
  11. 請求項10において、
    前記第1のボビンおよび前記第2のボビンは、それぞれ複数のボビンに分割されて構成され、
    前記第1及び前記第2の巻線は、分割された複数のボビンにそれぞれ実装され、
    前記第1の巻線が実装されたボビンと前記第2の巻線が実装されたボビンは、前記二つのメインコアが対向する方向で、交互に積み重ねて構成される、
    ことを特徴とする変圧器。
  12. 請求項1において、
    前記中央磁脚は、前記メインコアの中央部に配置され、
    前記第1の側面磁脚と前記第2の側面磁脚は、前記中央磁脚を挟んで前記メインコアの二つの端部にそれぞれ配置され、
    前記第1の側面磁脚の前記中央磁脚が配置される側の面に沿って前記第1のサブコアを支持し、前記第2の側面磁脚の前記中央磁脚が配置される側の面に沿って前記第2のサブコアを支持するサブコア支持部を備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  13. 請求項1において、
    前記中央磁脚は、前記メインコアの中央部に配置され、
    前記第1の側面磁脚と前記第2の側面磁脚は、前記中央磁脚を挟んで前記メインコアの二つの端部にそれぞれ配置され、
    前記第1の側面磁脚、前記第2の側面磁脚、前記中央磁脚のそれぞれの周囲の面に沿って、前記第1のサブコアと前記第2のサブコアと前記第3のサブコアを支持するサブコア支持部を備える、
    ことを特徴とする変圧器。
  14. 請求項1において、
    二つの前記メインコア、前記第1のサブコア、前記第2のサブコア、前記第3のサブコアは、フェライト材で構成される、
    ことを特徴とする変圧器。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載の変圧器を備える、
    ことを特徴とする電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112421966A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 南京南瑞继保电气有限公司 一种固态变压器

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