JP2019105814A - レンズ装置及びこれを備えた撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、複数の機能を実現することが可能な操作部を有するとともに、短時間で所望の撮影条件を実現することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供する。【解決手段】レンズ装置が、第1の機能を実現することが可能な第1の操作部と、第1の機能とは異なる第2の機能及び第1の機能を実現することが可能な第2の操作部104と、第1の操作部と第2の操作部104との接続状態を変更することが可能である接続変更部140と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、機能を変更可能な操作部を備えたレンズ装置及びこれを備えた撮像装置に関する。
レンズ鏡筒部分に、フォーカスレンズユニットを駆動させるためのフォーカスリング及びズームレンズユニットを駆動させるためのズームリングに加えて、第3の操作リングが設けられたレンズ装置として、特許文献1に記載のレンズ装置が知られている。特許文献1に記載のレンズ装置に設けられている第3の操作リングには、撮影モードの変更機能や電子ズーム機能などの複数の機能の中から選ばれた機能を割り当てることが可能である。
特許文献1に記載のレンズ装置において第3の操作リングに電子ズーム(デジタルズーム)機能が割り当てられ、ユーザーがズーミングを行おうとしている場合を考える。この場合に、ユーザーの求める構図がズームリングの操作による光学ズームでカバーできる焦点距離であるときには、ユーザーは電子ズームではなく光学ズームでユーザーの求める構図を実現しようとする。ここでいうユーザーの求める構図は、ファインダー内あるいは液晶ディスプレイ内に表示されている画像全体における主被写体の大きさと考えてもよい。
しかしながら、ユーザーが誤ってズームリングではなく第3の操作リングを操作してしまうと、ユーザーの意図に反して光学ズームではなく電子ズームが行われてしまって画質が劣化してしまう。意図せずに行われてしまった電子ズームによる倍率変化を解消するためには再び第3の操作リングを操作する必要がある。つまり、第3の操作リングをさらに操作する時間分、ユーザーの求める画質劣化のない構図になるまでにかかる時間が長くなる。
また、第3の操作リングに何の機能も割り当てられていないにも関わらず、ユーザーは第3の操作リングに例えばフォーカシング機能が割り当てられていると思っている場合を考える。この場合に、ユーザーがフォーカシングをしようとして第3の操作リングを操作しても、第3の操作リングには何の機能も割り当てられていないために、ユーザーの意図に反してフォーカシングは行われない。第3の操作リングの操作をしばらく続ければ、第3の操作リングに何の機能も割り当てられていないことにユーザーは気づくことができるが、第3の操作リングの操作をしばらく続ける分、ユーザーの求める合焦状態になるまでにかかる時間が長くなる。
上記のような、割り当てる機能の変更が可能な操作部を有するレンズ装置において、ユーザーの求める撮影条件(構図及び合焦状態)になるまでにかかる時間が長くなってしまうことに対する対策は特許文献1には開示されていない。
そこで本発明は、複数の機能を実現することが可能な操作部を有するとともに、短時間で所望の撮影条件を実現することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、
第1の機能を実現することが可能な第1の操作部と、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能を実現することが可能な第2の操作部と、
前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態を変更することが可能である接続変更部と、を備える、
ことを特徴とする。
第1の機能を実現することが可能な第1の操作部と、
前記第1の機能と、前記第1の機能とは異なる第2の機能を実現することが可能な第2の操作部と、
前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態を変更することが可能である接続変更部と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の機能を実現することが可能な操作部を有するとともに、短時間で所望の撮影条件を実現することが可能なレンズ装置及びこれを用いた撮像装置を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための形態を添付の図面を用いて説明する。
〔第1実施例〕
図1から図9を用いて第1実施例に関するレンズ装置100について説明する。
図1から図9を用いて第1実施例に関するレンズ装置100について説明する。
(レンズ装置100の構成)
図2はレンズ装置100の外観図である。図2において101は後述するカメラ本体200と接続するための接続部品であるマウント、102はレンズ装置100の固定部品である固定筒、103はズームリングである。ズームリング103の回転操作によって、ズームリング103と連結した不図示のカム筒が回転する。このカム筒の回転により、ズームレンズ群115をズームレンズ群115の光軸方向αに動かすことができ、ズーミングが行われる。
図2はレンズ装置100の外観図である。図2において101は後述するカメラ本体200と接続するための接続部品であるマウント、102はレンズ装置100の固定部品である固定筒、103はズームリングである。ズームリング103の回転操作によって、ズームリング103と連結した不図示のカム筒が回転する。このカム筒の回転により、ズームレンズ群115をズームレンズ群115の光軸方向αに動かすことができ、ズーミングが行われる。
104はファンクションリングであり、ファンクションリング104の回転操作によって、後述する各種駆動装置を駆動する。ファンクションリング104は内径部に不図示の矩形波形状を備える。固定筒102に設けられた不図示の複数のフォトインタラプタにて矩形波形状に応じて投光および遮光を検知することでファンクションリング104の操作量および操作方向を検出する。図3に示す操作検出部123は、上記のファンクションリング104の内径部に設けられた矩形波形状及び固定筒102にフォトインタラプタ(第2の操作検出部)を含んでおり、ファンクションリング104の操作量および操作方向を検出可能である。
ファンクションリング104には後述の図8に示す複数の操作を割り当てることが可能である。より詳細には、後述の表示部213に表示された複数の機能の中からカメラ操作部212によって選択された機能をファンクションリング104に割り当てることが可能である。つまり、カメラ操作部212は、第2の操作部であるファンクションリング104に割り当てる機能を選択するための選択部として機能する。
105はフォーカスリング105であり、フォーカスリング105の回転操作によって後述するフォーカス駆動部122aを駆動する。フォーカスリング105は内径に不図示の矩形波形状を備える。固定筒102に設けられた不図示の複数のフォトインタラプタにて矩形波形状に応じて投光および遮光を検知することでフォーカスリング105の操作量および操作方向を検出する。操作検出部123は、上記のフォーカスリング105の内径部に設けられた矩形波形状及び固定筒102に設けられた不図示のフォトインタラプタも含んでいる。
次に、図3を用いてレンズ装置100のブロック構成について説明する。
120はレンズ装置100全体の制御や通信およびカメラ本体200との通信やカメラ本体200に実装された機能の制御を行うレンズCPUである。つまり、レンズCPU120はカメラ本体200と通信するためのレンズ側通信部である。121はレンズ装置100の各種機能選択や決定や制御および各種機能の操作を行うレンズ操作部である。前述のズームリング103、ファンクションリング104及びフォーカスリング105はレンズ操作部121に含まれる。
122は各部品を所望の位置に動かす駆動部である。駆動部122はフォーカス駆動部122a、手振れ補正駆動部122b、光量調整駆動部122cを備える。フォーカス駆動部122aはフォーカスレンズ111と接続されている。フォーカス駆動部122aはフォーカスリング105の操作時の操作量や操作方向に応じてフォーカスレンズ111を光軸方向αに動かす。その結果、レンズ装置100が備える撮影光学系の焦点位置が移動する。
122bは手振れ補正駆動部である。手振れ補正駆動部122bは手振れ補正レンズ112と接続されている。手振れ補正駆動部122bはレンズ装置100の使用時のレンズ装置100の振れ量に応じて光軸方向αに直交する方向に手振れ補正レンズ112を動かし、手振れによるレンズ振れを補正する。
122cは光量調整駆動部である。光量調整駆動部122cは光量調節羽根113と接続されている。光量調整駆動部122cはカメラ装置200のカメラ操作部212の操作やファンクションリング104の操作に応じて光量調節羽根113を動かす。光量調節羽根113を動かすことでレンズ装置100を介してカメラ装置200の不図示の撮像素子へ入射する光量を調節することができる。
後述のように、ファンクションリング104には絞り値を変更する絞り操作機能を割り当てることが可能である。第2の操作部であるファンクションリング104に絞り操作機能が割り当てられている場合、光量調整駆動部122cは第2の駆動部として機能し、光量調整羽根113は第2の駆動部によって駆動される第2の被駆動部となる。そして、レンズCPU120は操作検出部123による検出結果に基づいて第2の駆動部である光量調整部122cを制御する。
(カメラ本体200の構成)
次に、図3を用いたカメラ本体200のブロック構成について説明する。
次に、図3を用いたカメラ本体200のブロック構成について説明する。
201は前述のマウント101と接続するためのカメラ本体200側の接続部品であるカメラマウントである。210はカメラ本体200全体の制御や通信およびレンズ装置100の制御や通信を行うカメラCPUである。つまり、カメラCPU210はレンズ装置と通信するためのカメラ側通信部として機能する。
211はカメラ本体200を通電させるための電源のONとOFFを操作するカメラ側主電源である。212はカメラ本体200の各種機能選択や決定、取消およびレリーズ等の操作、ファンクションリング104に割り当てる機能の選択を行うカメラ操作部である。カメラ操作部212はボタンとダイヤルなど複数の操作部を備えていてもよい。213はカメラ本体200の各種設定や撮影画像を表示する表示部である。214はカメラ本体200の各種設定や撮影画像を記憶する記憶部である。215はレンズ装置100が備える撮影光学系からの光を受光する撮像素子である。ここでいう撮影光学系とは前述のズームレンズ115、フォーカスレンズ111を含む結像光学系のことである。
本実施例においてカメラ本体200はカメラマウント201を介してレンズ装置100のマウント101と接続される。より詳細にはレンズ装置100はカメラ本体200に対して着脱可能である。しかしながら、レンズ装置100はカメラ本体200から取り外せない構成であってもよい。
(接続変更部の構成)
次に、図1及び図4から図7を用いて本実施例における接続変更部140の構成について説明する。ここでいう接続変更部140は、ズームリング(第1の操作部)103とファンクションリング(第2の操作部)104との接続状態を変更することが可能である。
次に、図1及び図4から図7を用いて本実施例における接続変更部140の構成について説明する。ここでいう接続変更部140は、ズームリング(第1の操作部)103とファンクションリング(第2の操作部)104との接続状態を変更することが可能である。
図1はズームリング103の内径部の構造を示している。より詳細には、図1は後述する第2の接続状態である当接状態における接続変更部140の構成を示している。
130aは接続状態切り替えスイッチ(接続操作部)130(以後、スイッチ130)と一体的に構成された未接続状態保持部である。スイッチ130は、スイッチ130を保持する部材を介してズームリング103に保持されており、ズームリング103の回転に合わせてスイッチ130も回転する。図4に示すように、スイッチ130はズームリング103の外周部にユーザーが操作可能なように配置されている。また、スイッチ130は図4中の「1」で示す目盛りと揃った位置に位置する第1の状態、「2」で示す目盛りと揃った位置に位置する第2の状態、「3」で示す目盛りと揃った位置に位置する第3の状態になることができる。
つまり、スイッチ130はズームリング103に対して相対的に移動可能である。ユーザーがスイッチ130を操作する際にはズームリング103の回転は規制されていることが好ましい。このため、ユーザーがスイッチ130を操作する際にズームリング103の回転を規制するための回転規制部がレンズ装置100に設けられていてもよい。回転規制部がレンズ装置100に設けられていない場合には、ユーザーがカメラ本体200を握る右手の指先でズームリング103を押えてもよい。レンズ装置100がカメラ本体200に取り付けられていない場合には、片手でレンズ装置100を持ちながらズームリング103の回転を押え、残りの手でスイッチ130を操作すればよい。
なお、未接続状態保持部130aはファンクションリング104とズームリング103との接続状態を第1の状態である未接続状態とするためのものである。そして、130bはスイッチ130と一体的に構成された当接状態保持部である。当接状態保持部130bはファンクションリング104とズームリング103との接続状態を第2の状態である当接状態とするためのものである。そして、130cはスイッチ130と一体的に構成された連結状態保持部である。連結状態保持部130cはファンクションリング104とズームリング103との接続状態を第3の状態である連結状態とするためのものである。
140はズームリング103とファンクションリング104との接続状態を変更するための接続変更部である。より詳細には接続変更部140はベース部141、弾性部142、ベーススプリング143、連結ピン144、バネ部材145、接点ブラシ146、フレキシブルプリント基板(以後、FPC)156を備えている。
ベース部141は弾性部142、接点ピン144、バネ部材145及び接点ブラシ146を保持している。ベース部141はズームリング103に保持されており、ズームリング103に対して光軸方向αと平行な方向に相対的に移動可能に構成されている。弾性部142はベース部141に設けられ、弾性材料によって構成されている円筒形状のゴム部材である。ベーススプリング(第1の弾性部)143はベース部141とファンクションリング104との間に設けられ、ファンクションリング104からベース部141を離間する方向に力をかけるためのコイル状つまり円筒状のバネ部材である。
連結ピン144はベース部141に対して光軸方向αと平行な方向に相対的に移動可能に保持され、図7に示すファンクションリング104の連結凹部(被連結部)104bと連結可能な連結部である。図7はファンクションリング104を光軸方向αから見た部分拡大図である。ファンクションリング104は連結平面部104aと連結凹部104bを有する。連結平面部104aは連結凹部104bの内径側及び外径側にあり、第2の状態の時にズームリング103の弾性部142と当接する。連結凹部104bは図視奥行方向に三角波形状を有し、三角波形状は等間隔に全周に配置される。連結ピン144は先端が三角形の凸形状であり、ラックピニオンのように三角波形状の連結凹部104bと噛み合う。
ピンスプリング(第2の弾性部)145は連結ピン144とベース部141の間に配置され、連結ピン144をベース部141から離間する方向(ズームリング103側)に力をかけるためのコイル状つまり円筒状のバネ部材である。
接点ブラシ146はFPC156と接し、接続変更部140がどの接続状態かを導通状態で判別することができる。接点ブラシ146は3つの導通する接点としてブラシ接点a146a、ブラシ接点b146b、ブラシ接点c146cを有している。FPC156は固定筒102に保持されている。FPC156は3つの導通部としてFPC接点a156a、FPC接点b156b、FPC接点c156cを有し、レンズCPU120と接続される。接点ブラシ146の3つの接点とFPC156の3つの導通部の導通状態が、ズームリング103とファンクションリング104の接続状態ごとに異なることで各接続状態を検知する。本実施例においてはレンズCPU120が上記の導通状態からズームリング103とファンクションリング104との接続状態を検出する接続検出部であるが、レンズCPU120以外に接続検出部を設けてもよい。レンズCPU120は上記の接続状態の検出結果をカメラ本体200に通信するレンズ側通信部としての機能も有している。
(各接続状態における表示構成)
次に図8を用いてズームリング103およびファンクションリング104の各接続状態におけるカメラ本体200における表示部213の表示構成を説明する。
次に図8を用いてズームリング103およびファンクションリング104の各接続状態におけるカメラ本体200における表示部213の表示構成を説明する。
図8はカメラ本体200の表示部213に表示されるズームリング103およびファンクションリング104の接続状態に応じた画面表示図である。図8(a)に示す213aは第1の接続状態である未接続状態での表示部213であり、図8(b)に示す213bは第2の接続状態である当接状態での表示部213であり、図8(c)に示す213cは第3の接続状態である連結状態での表示部213である。
未接続状態の表示部213aと当接状態の表示部213bと連結状態の表示部213cにおいて、ハイフンを重ねている以外の文字で表示されている項目はファンクションリング104で操作可能な設定項目を示している。ハイフンを重ねて表示されている項目はファンクションリング104で操作ができない設定項目を示している。ハイフンで重ねた表示はグレーアウト表示など、ユーザーが操作可能か不可能かを判別できる表示に置き換えてもよい。
図8に示すように、ファンクションリング104には、第2の機能として、電子ズーム機能、絞り操作機能、ISO感度操作機能、フォーカス速度操作機能のうちいずれかを割り当てることが可能である。さらにファンクションリング104はズームリング103が実現可能な第1の機能としての光学ズーム機能を実現することが可能である。
図8に示す各操作の意味は次の通りである。絞り操作は光量調整駆動部122cを介して光量調節羽根113を動かすことでレンズ装置100を介してカメラ装置200の不図示の撮像素子へ入射する光量を調節する操作のことである。電子ズームはカメラ本体200に設けられた撮像素子215で撮像された画像を拡大する操作のことである。撮像された画像を引き延ばすため画素が荒くなる。
ISO感度操作は撮像素子215の撮像感度を変更する操作のことである。フォーカス速度操作はフォーカスリング105の操作に応じたフォーカス駆動部122aの駆動速度を変更することで、フォーカスレンズ111の移動スピードを変更する操作のことである。光学ズームとはズームリング103の回転操作によって、ズームリング103と連結した不図示のカムリングを回転し、不図示のカムリングに保持されたズームレンズ群115を光軸方向に動かす操作のことである。ズームレンズ群115が動くことでレンズ装置100が備える撮影光学系の焦点距離が変わる。
ファンクションリング104には上記の各操作を割り当てることが可能である。そして、カメラCPU210は前述のスイッチ130による操作結果をレンズCPU120から受け取り、この情報に基づいて表示部213を制御する表示制御部としても機能する。より詳細には、表示制御部としてのカメラCPU210は、表示部213に、ファンクションリング104に割り当て可能な機能には、カメラ操作部212で選択可能な機能と選択不可能な機能があることを示す情報を表示させる。
(ズームリング103の回転規制構成)
次に図9を用いてズームリング103の回転を固定筒102で規制する回転規制の構成を説明する。
次に図9を用いてズームリング103の回転を固定筒102で規制する回転規制の構成を説明する。
図9はズームリング103の回転を固定筒102で規制する回転規制の構成を示した図である。103aはズームリング103に対して一体的に構成されており、光軸方向αに平行で固定筒102に向かう方向に延びる回転規制コマである。102aは固定筒102の一部であり、ズームリング103のズーム操作による広角側の操作可能範囲を規制する広角メカ端である。102bは固定筒102の一部であり、ズームリング103のズーム操作による望遠側の操作可能範囲を規制する望遠メカ端である。これらの回転規制コマ103a、広角メカ端102a、望遠メカ端102bがズームリング103の操作範囲を規制するための規制部として機能する。
ズームリング103が回転すると、ズームリング103と一体的に構成された回転規制コマ103aも回転し、図9に示す通り広角メカ端102aと望遠メカ端102bに当接するまで回転可能である。広角メカ端102aと望遠メカ端102bに当接すると回転操作が不可となる。上記の構成により、ズームリング103の最大回転量及び回転可能な範囲が広角メカ端102aと望遠メカ端102bによって決まる。
(各接続状態において得られる効果)
次に図1及び図4から図6を用いて、接続変更部140が第1の接続状態である未接続状態であるとき、第2の接続状態である当接状態であるとき、第3の接続状態である接続状態であるときについて説明する。
次に図1及び図4から図6を用いて、接続変更部140が第1の接続状態である未接続状態であるとき、第2の接続状態である当接状態であるとき、第3の接続状態である接続状態であるときについて説明する。
(未接続状態において得られる効果)
図4に示したスイッチ130が「1」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図5に示す第1の接続状態である未接続状態となる。
図4に示したスイッチ130が「1」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図5に示す第1の接続状態である未接続状態となる。
図5に示すように、未接続状態においては、スイッチ130と一体的に構成された未接続状態保持部(第1の保持部)130aが、弾性部142及び連結ピン144がファンクションリング104と接触しないようにベース部141と当接する。より詳細には、弾性部142及び連結ピン144がファンクションリング104と接触せず、かつ、後述の連結状態と比較してベーススプリング143が長く、ピンスプリング145も長くなっている。ここでいうスプリングが長いとは自然長からの変形量が少ないと考えてもよい。
未接続状態では、ベーススプリング143の付勢力がベース部141を未接続状態保持部130aに向かって押し付ける方向に働いている。また、未接続状態では、ベーススプリング143とファンクションリング104が当接しているため、ファンクションリング104を操作する際にはベーススプリング143との間に摩擦が発生する。この時、摩擦が発生する箇所はベーススプリング143とファンクションリングの連結平面部104aと線接触状態となる。この時に働く摩擦よりもズームリング103を操作する操作トルクの方が大きい設計にしておくことで、ファンクションリング104の操作時にズームリング103が連れまわってしまうことを抑制することができる。
未接続状態では、ブラシ接点146bとFPC接点156aが当接し、ブラシ接点146cとFPC接点156bが当接した状態(bacb状態)となる。カメラ装置200のカメラ側主電源211がONのときにカメラCPU210はレンズCPU120からの情報を基に接点ブラシ146とFPC156との接続状態がどのようになっているかを知ることができる。接点ブラシ146とFPC156との接続状態が上記のbacb状態である場合には、カメラCPU210は図8の213aとして示した情報を表示するように表示部213に指示を出す。
図8の213aとして示すように、未接続状態では、ファンクションリング104は光学ズーム機能を実現することができない。そして、ファンクションリング104に割り当て可能な第2の機能は電子ズーム機能と光学ズーム機能とは異なる機能に制限される。
より詳細には、図8中の213aに示す未接続状態における表示部213には、ファンクションリング104には絞り操作、ISO感動操作、フォーカス速度操作のいずれかを割り当て可能であることを示す情報が表示される。同時に、ファンクションリング104には電子ズーム、光学ズームを割り当てることができないことを示す情報が表示される。未接続状態においてはファンクションリング104とズームリング103は互いに独立して回転することが可能となっている。このような未接続状態においてファンクションリング104にはズームリング103と関係のない操作だけを割り当て可能とすることで、ユーザーは少し手を動かすだけでズーム操作(光学ズーム及び電子ズーム)とは別の操作を行うことができるようになる。
仮に、未接続状態においてファンクションリング104に電子ズーム機能を割り当て可能としてしまうと、ファンクションリング104でもズームリング103でもズーミングができることになる。その結果、ユーザーの意図に反して電子ズームが行われてしまって撮影画質が劣化してしまうおそれがある。より詳細には、例えばズームリング103で操作可能な焦点距離の範囲が20mmから100mmであり、現在の焦点距離が50mmだとする。このときにユーザーがファンクションリング104を操作して電子ズームをすると、本来であればまだ光学ズームが可能であるにも関わらず、焦点距離50mmでの画像を拡大することになるので、画質が低下してしまう。
なお、図9に示すように回転規制コマ103aが望遠メカ端102aに接触した状態において、ファンクションリング104に電子ズーム機能を割り当てることができるようにしてもよい。このように設定することで上記のように光学ズームが可能であるにも関わらず、電子ズームが行われてしまうことを防ぎつつ、光学ズームと電子ズームを適切に使い分けることができるようになる。
(当接状態において得られる効果)
図4に示したスイッチ130が「2」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図1に示す第2の接続状態である当接状態となる。
図4に示したスイッチ130が「2」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図1に示す第2の接続状態である当接状態となる。
図1に示すように、当接状態においては、スイッチ130と一体的に構成された当接状態保持部(第2の保持部)130bが、弾性部142及び連結ピン144のうち弾性部142のみがファンクションリング104と接触するようにベース部141と当接する。図1と図5とを比較すれば分かるように、当接状態保持部130bと接続変更部140との接触面は、未設状態保持部130aと接続変更部140との接触面よりもファンクションリング104側に位置している。このため、未接続状態ではファンクションリングから離間していた弾性部142が当接状態においてはファンクションリング104と接触する。
より詳細には、弾性部142及び連結ピン144のうち弾性部142のみがファンクションリング104と接触し、かつ、後述の連結状態と比較してピンスプリング145が長くなっている。つまり、弾性部142は、ファンクションリング104に接触可能であるとともに、前述のようにファンクションリング104から離間可能な接触部である。
図1に示すように、接続状態保持部130bのベース部141との当接面は、未接続状態保持部130aのベース部141との当接面よりもファンクションリング104に近い。このため、当接状態においては、前述の未接続状態と比較してベース部141とファンクションリング104間の間隔が狭くなり、ベーススプリング143が短くなる。この結果、当接状態においては未接続状態と比較してベーススプリング143の付勢力が強くなる。なお、ピンスプリング145の付勢力が連結ピン144にファンクションリング104から離れる方向に働くため連結ピン144はファンクションリング104から離間した状態となる。
当接状態では、ブラシ接点146aとFPC接点156aが当接し、ブラシ接点146bとFPC接点156bが当接し、ブラシ接点146cとFPC接点156cが当接した状態(aabbcc状態)となる。接点ブラシ146とFPC156との接続状態が上記のaabbcc状態である場合には、カメラCPU210は図8の213bとして示した情報を表示するように表示部213に指示を出す。
図8の213bとして示すように、当接状態では、ファンクションリング104は光学ズーム機能を実現することができない。そして、ファンクションリング104に割り当て可能な第2の機能は電子ズーム機能のみに制限される。
より詳細には、図8中の213bに示す当接状態における表示部213には、ファンクションリング104には電子ズームを割り当て可能であることを示す情報が表示される。同時に、ファンクションリング104には絞り操作、ISO感度操作、フォーカス速度操作、光学ズームを割り当てることができないことを示す情報が表示される。
当接状態では前述のように弾性部142がファンクションリング104に当接している。弾性部142はゴム部材であるために弾性部142とファンクションリング104との間には摩擦力が発生している。この摩擦力はズームリング103の操作トルクよりも大きく設定されており、弾性部142はズームリング103と一体的に回転可能となっている。
このため、ユーザーがファンクションリング104を回転させると、ズームリング103はファンクションリング104に連れまわる。つまり、当接状態においてはファンクションリング104を回転させればズームリング103も回転させることができる。当接状態で、かつ、図9に示すように回転規制コマ103aが望遠メカ端102aに接触した状態において、ファンクションリング104をさらに望遠側に回転させる場合を考える。レンズ装置100にはファンクションリング104用の回転規制部が設けられていない。このため、図9に示すようにズームリング103の回転が規制された状態でファンクションリング104を回転させると、ズームリング103の回転は規制されたまま、ファンクションリング104はさらに回転することができる。
レンズ装置100にはズームリング103の回転が規制されているか、より詳細には、回転規制コマ103aが望遠メカ端102bあるいは広角メカ端102aに接触しているかどうかを検出可能な端検出部が設けられている。この端検出部によってズームリング103の回転が望遠側に規制されていることを検出した状態でファンクションリング104を回転させると光学ズームから電子ズームへスムーズに切り替わるようになっている。
つまり、当接状態においては、ユーザーはファンクションリング104に電子ズーム機能を割り当てれば、ファンクションリング104を回転させるだけで、光学ズームと電子ズームを適切にかつスムーズに使い分けることができる。より詳細には、光学ズームでカバー可能な焦点距離の範囲においては画質劣化の生じる電子ズームではなく光学ズームが行われる。そして、光学ズームでカバーできない範囲においては光学ズームから電子ズームへの切り替えが、設定変更や別の操作リングを操作するなどの行為をしなくても可能となっている。なお、端検出部は、回転規制コマ103aと望遠メカ端102bあるいは広角メカ端102a間の距離が所定値以下になったかどうかを検出してもよい。また、光学ズームから電子ズームへの切り替えの際にはズームリング103の回転規制がメカ的に行われてファンクションリング104の操作トルクが変わる。このため、装置側に特に通知を行わなくても、ユーザーは光学ズームから電子ズームに切り替わったことを感覚的に把握することができる。
(連結状態において得られる効果)
図4に示したスイッチ130が「3」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図6に示す第3の接続状態である連結状態となる。
図4に示したスイッチ130が「3」の目盛りの位置に合うようにユーザーがスイッチ130を操作すると、ユーザーのスイッチ130の操作に連動して接続変更部140は図6に示す第3の接続状態である連結状態となる。
図6に示すように、連結状態においては、スイッチ130と一体的に構成された連結状態保持部(第3の保持部)130cが、弾性部142及び連結ピン144がファンクションリング104と接触するように連結ピン144と当接する。より詳細には、連結ピン144が連結凹部104bと係合するように、連結状態保持部130cの一部が連結ピン144と当接する。そして、前述の当接状態と同様に弾性部142が連結平面部104aに接触するように当接状態保持部130bと同じ位置にある連結状態保持部130cの一部がベース部141に当接する。
言い換えれば、連結状態保持部130cは、ファンクションリング104との間の距離が互いに異なるとともに接触変更部140と接触可能な第1の接触面と第2の接触面を備える。そして、これらの接触面のうち連結ピン144と接触可能な一方は他方よりもファンクションリング104側に設けられている。本実施例においては、前述の連結ピン144と当接する連結状態保持部130cの一部が第1の接触面を有し、ベース部141に当接する連結状態保持部130cの一部が第2の接触面を有している。そして、第1の接触面は第2の接触面よりもファンクションリング104側に設けられている。
この結果、ベーススプリング143及びピンスプリング145は前述の未接続状態と比較して短くなっている。
図6に示すように、ベース部141と当接する連結状態保持部130cの一部は、ファンクションリング104からの距離が当接状態保持部130bと同じである。このため、連結状態保持部130cの一部とベース部141との当接面は、未接続状態保持部130aのベース部141との当接面よりもファンクションリング104に近くなる。この結果、連結状態においては、前述の未接続状態と比較してベース部141とファンクションリング104間の間隔が狭くなり、ベーススプリング143が短くなる。そして、未接続状態と比較してベーススプリング143の付勢力が強くなるが、弾性部142はファンクションリング104に接触し続ける。
また、連結状態保持部130cの一部は当接状態保持部130bよりもファンクションリング104に近い側に連結ピン144との当接面を有する。このため、連結状態においては当接状態と比較して連結ピン144がよりファンクションリング104に近づき、前述のように連結ピン144と連結凹部104bが係合する。その結果、ピンスプリング145の付勢力が当接状態と比較して強くなるが、連結ピン144と連結凹部104bの係合は維持される。
前述のように連結凹部104bは三角波形状をしており、図1及び図5に示すように、連結ピン144の先端も三角波形状になっている。このため、連結ピン144の先端と連結凹部104bの相対位置がずれた状態であっても連結ピン144の先端が連結凹部104bの形状に沿って移動することで、連結ピン144と連結凹部104bは正しく係合することができる。また、連結ピン144の先端が連結凹部104bの形状に沿って移動するために、スイッチ130の操作の際に余計な抵抗が生じにくい。さらに、連結ピン144は弾性を有する樹脂部材であるために、連結状態ではファンクションリング104を回転させた際にクリック感を生じさせることができる。
連結状態では、ブラシ接点146aとFPC接点156bが当接し、ブラシ接点146bとFPC接点156cが当接した状態(abbc状態)となる。接点ブラシ146とFPC156との接続状態が上記のabbc状態である場合には、カメラCPU210は図8の213cとして示した情報を表示するように表示部213に指示を出す。
図8の213cとして示すように、連結状態では、ファンクションリング104は光学ズーム機能のみを実現可能である。
より詳細には、図8中の213cに示す連結状態における表示部213には、ファンクションリング104がズームリング103と同様に光学ズーム用の操作部であることを示す情報が表示される。同時に、ファンクションリング104には絞り操作、電子ズーム、ISO感度操作、フォーカス速度操作の機能を割り当てることができないことを示す情報が表示される。
前述のように、連結状態ではファンクションリング104とズームリング103が連結ピン144と連結凹部104bとの係合によって連結している。言い換えれば、連結状態ではファンクションリング104とズームリング103が一体的に構成されていることになる。つまり、ファンクションリング104を回転させると、それに連動してズームリング103も回転する。言い換えれば、ファンクションリング104でズームリング103を操作することができる。
ファンクションリング104に何の機能も割り当てられていない場合に、連結状態であればファンクションリング104を回転させるとズームリング103が回転するためにファンクションリング104の操作が無駄になることがない。ファンクションリング104に何の機能も割り当てられていない場合に連結状態でなかったとすると、操作しても何の作用も無いにも関わらず、ユーザーがファンクションリング104を操作してしまう可能性がある。この場合にはユーザーによるファンクションリング104の操作が無駄になってしまう。あるいは、ファンクションリング104に何等かの機能が割り当てられているであろうと思い込んでいるユーザーが実は何の機能も割り当てられていなかったことに気付くまでの時間が伸びてしまう。ファンクションリング104を何度か回転させれば、ファンクションリング104に何の機能も割り当てられていないことに気付くことができるが、それまでに時間がかかってしまう。
また、連結状態においては、ズームリング103の回転が規制されるとファンクションリング104の回転も規制されることになる。このため、連結状態ではファンクションリング104を余分に操作してしまうことを抑制することができる。さらに、連結状態であれば、例えばズームリング103を操作しようとしたユーザーが誤ってファンクションリング104を操作してしまったとしても、結果的にはズームリング103が回転することになる。つまり、連結状態であればユーザーの誤操作の発生を抑制することもできる。
(本実施例において得られる効果)
上記のように、本実施例におけるレンズ装置100は、第1の機能(光学ズーム)を実現することが可能な第1の操作部としてズームリング103を有する。さらに、レンズ装置100は第1の機能に加えて第1の機能とは異なる第2の機能(電子ズームなど)を実現することが可能な第2の操作部としてファンクションリング104を有する。言い換えれば、ファンクションリング104は複数の機能を実現することが可能な操作部である。そして、レンズ装置100はズームリング103とファンクションリング104との接続状態を変更することが可能な接続変更部140を有する。
上記のように、本実施例におけるレンズ装置100は、第1の機能(光学ズーム)を実現することが可能な第1の操作部としてズームリング103を有する。さらに、レンズ装置100は第1の機能に加えて第1の機能とは異なる第2の機能(電子ズームなど)を実現することが可能な第2の操作部としてファンクションリング104を有する。言い換えれば、ファンクションリング104は複数の機能を実現することが可能な操作部である。そして、レンズ装置100はズームリング103とファンクションリング104との接続状態を変更することが可能な接続変更部140を有する。
レンズ装置100は接続変更部140を備えることによって、様々な場面において短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
より詳細には、未接続状態においてはファンクションリング104とズームリング103の機能を異ならせている。言い換えれば、絞り値やISO感度などの焦点距離とは別の光学的パラメータの調整機能だけをファンクションリング104に割り当て可能としている。このため、ズームリング103による焦点距離変更の直後に焦点距離とは別の光学的パラメータの調整を行うことができる。つまり、短時間で光学的パラメータの調整を終えてユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
また、当接状態においてはユーザーが望まない電子ズームによる画質劣化の発生と、意図しない電子ズームによる倍率変化をキャンセルするためのユーザーによる操作を不要とすることができる。つまり、不要な操作の発生を抑制して、短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
また、連結状態においてはファンクションリング104に何の機能も割り当てられていない場合に、何の光学的パラメータも変化しない不要な操作の発生を抑制することができる。つまり、不要な操作による余計な時間の発生を抑制して短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
〔第2実施例〕
図10を用いて第2実施例におけるレンズ装置100の構成について説明する。前述の第1実施例においてはズームリング103がメカリングであり、ズームリング103を回転させると図3には不図示のカム筒が直接回転する。これに対して本実施例においてはズームリング103が電子リングであり、ズームリング103の回転量に応じてズーム駆動部122dがカムリング114を回転させてズームレンズ群115が移動する。
図10を用いて第2実施例におけるレンズ装置100の構成について説明する。前述の第1実施例においてはズームリング103がメカリングであり、ズームリング103を回転させると図3には不図示のカム筒が直接回転する。これに対して本実施例においてはズームリング103が電子リングであり、ズームリング103の回転量に応じてズーム駆動部122dがカムリング114を回転させてズームレンズ群115が移動する。
より具体的には、本実施例におけるズームリング103は内径部に不図示の矩形波形状を備えている。そして、固定筒102に設けられた不図示の複数のフォトインタラプタにて矩形波形状に応じた投光および遮光を検知することでズームリング103の操作量および操作方向を検出することができる。図10に示す操作検出部123はズームリング103の内径部に設けられた矩形波形状及び固定筒102に設けられたフォトインタラプタ(第1の操作検出部)を含んでおり、ズームリング103の操作方向及び操作量を検出可能である。操作検出部123はファンクションリング104の操作方向及び操作量も検出可能である。
図10に示すように、駆動部122は前述の第1実施例で説明したフォーカス駆動部122a、手振れ補正駆動部122b、光量調整駆動部122cに加えてズーム駆動部(第1の駆動部)122dを備える。カムリング114は回転動作によってズームレンズ群115を光軸方向に移動し、任意の焦点距離に変倍するためのものである。ズームレンズ群115はカムリング114に保持部品によって保持された複数のズームレンズレンズユニットを備えている。ズームレンズ群115はカムリング114に配置される不図示のカム溝に沿ってカムリング114の回転に応じて位置が決まる。
ズーム駆動部122dはカムリング114と接続されるとともに、ズーム駆動部122dの駆動によりカムリング114を回転する。ズーム駆動部122dはギアがついたモータで、固定筒102に固定され、ズーム駆動部122dの不図示のギアとカムリング114の不図示のギアが噛み合うことでカムリング114を回転する。ズームリング103の操作時の操作量や操作方向に応じてズーム駆動部122dを駆動しカムリング114を光軸方向に動かしレンズ装置100の焦点位置が移動する。つまり、ズーム駆動部122dを第1の駆動部とするとき、ズームレンズ群115はカムリング114を介して第1の駆動部によって駆動させる第1の被駆動部である。カムリング114を第1の駆動部と解釈してもよい。そして、レンズCPU120は操作検出部123による検出結果に基づいてズーム駆動部122dを制御するための第1の駆動制御部として機能する。
(本実施例によって得られる効果)
このような構成において、第1の状態である未接続状態ではファンクションリング104が絞り操作、ISO感度調整、フォーカス速度以外にズーム速度も設定可能とする。このときファンクションリング104にズーム速度を設定すると、ファンクションリング104でズーム速度を変更し、ズームリング103でズーム操作が可能となる。よって、動画撮影をする場合、動く撮影対象に対してズーム速度を変えながらズーム操作が可能となり、撮影設定作業が簡素で済むため撮影チャンスを逃すことがない。言い換えれば、ズームリング103から少し手を動かすだけでファンクションリング104を用いてズーム速度の設定が可能となり、短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
このような構成において、第1の状態である未接続状態ではファンクションリング104が絞り操作、ISO感度調整、フォーカス速度以外にズーム速度も設定可能とする。このときファンクションリング104にズーム速度を設定すると、ファンクションリング104でズーム速度を変更し、ズームリング103でズーム操作が可能となる。よって、動画撮影をする場合、動く撮影対象に対してズーム速度を変えながらズーム操作が可能となり、撮影設定作業が簡素で済むため撮影チャンスを逃すことがない。言い換えれば、ズームリング103から少し手を動かすだけでファンクションリング104を用いてズーム速度の設定が可能となり、短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
第2の接続状態である当接状態のときはファンクションリング104とズームリング103にズーム可能範囲を割り当ててもよい。ズームリング103の操作による焦点距離を第1の範囲として設定し、ファンクションリング104の操作による焦点距離を第2の範囲として設定する。また、第1の範囲より第2の範囲を広くすることで、ファンクションリング104を操作してズーム操作する場合に、第1の範囲から第2の範囲に切り替わったことが操作しながら触感でわかる。これはズームリング103とファンクションリング104が弾性部142で当接しているため、広角メカ端102aおよび望遠メカ端102bに到達した際からの摩擦力に打ち勝つファンクションリング104の操作力が変わるためである。焦点距離の範囲が触感で分かることで、撮影時の操作性が向上する。
なお、本実施例においては前述の図8に第2の機能として示した各機能に加えて、ズーム速度操作機能もファンクションリング104に割り当てることが可能である。ズーム速度操作はズームリング103の操作に応じたズーム駆動部122dの駆動速度を変更することで、ズームレンズ群115の移動スピードを変更する操作のことである。
〔変形例〕
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の各実施例におけるレンズ装置100は、ユーザーがスイッチ130を操作することで、ファンクションリング104とズームリング103との接続状態が未接続状態、当接状態、連結状態のいずれかになる構成を有している。そして、ユーザーによるスイッチ130の操作に連動して表示部213に表示される情報が自動的に変化するようになっている。つまり、上記の各実施例においては、接続変更部140によるズームリング103とファンクションリング104との接続状態の変更結果に基づいて第2の機能として選択可能な機能が制限される。
しかしながら、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、上記の構成とは逆の構成をレンズ装置100に適用してもよい。より詳細には、ユーザーによるファンクションリング104へ割り当てる機能の選択結果に基づいてファンクションリング104とズームリング103との接続状態が未接続状態、当接状態、連結状態のいずれかになる構成のレンズ装置100であってもよい。
再び図8を用いて説明すると、ユーザーがファンクションリング104に絞り操作を割り当てる操作を行ったとする。カメラ本体200は絞り操作が選択されたことを検出し、その旨をレンズ装置100に送信する。レンズ装置100はカメラ本体200からの情報に基づいて絞り操作が選択されたことを把握し、そのときに未接続状態と異なる状態であった場合には未接続状態に自動的になる。
つまり、本変形例においては、レンズ装置100は接続変更部140を制御するための接続制御部を備えている。この接続制御部は前述の各接続状態保持部130a、130b、130cの位置を制御することで接続変更部140を制御する。図3に示したレンズCPU120がこの接続制御部として機能してもよい。そして、この接続制御部は、レンズCPU120を介してカメラCPU210から受け取った選択結果に基づいて接続変更部140を制御する。
このような構成を採用すれば、スイッチ130を設ける必要が無くなり、より簡易な構成のレンズ装置を実現することができる。また、ユーザーがスイッチ130を操作する必要がなくなるために、より短時間でユーザーが求める所望の撮影条件を実現することができる。
100 レンズ装置
103 ズームリング(第1の操作部)
104 ファンクションリング(第2の操作部)
140 接続変更部
103 ズームリング(第1の操作部)
104 ファンクションリング(第2の操作部)
140 接続変更部
Claims (29)
- 第1の機能を実現することが可能な第1の操作部と、
前記第1の機能とは異なる第2の機能及び前記第1の機能を実現することが可能な第2の操作部と、
前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態を変更することが可能である接続変更部と、を備える、
ことを特徴とするレンズ装置。 - 前記接続変更部は、
前記第2の操作部に接触可能であるとともに前記第2の操作部から離間可能な接触部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。 - 前記接触部が前記第2の操作部から離間している状態を前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態としての未接続状態とし、
前記接触部が前記第2の操作部と接触している状態を前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態としての当接状態とするとき、
前記レンズ装置は、
前記未接続状態を保持するための第1の保持部と、
前記当接状態を保持するための第2の保持部と、を備える、
ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。 - 前記第1の保持部及び前記第2の保持部は前記第1の操作部に対して相対的に移動することが可能なように構成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ装置。 - 前記第2の保持部と前記接続変更部との接触面は、前記第1の保持部と前記接続変更部との接触面よりも前記第2の操作部の側に位置している、
ことを特徴とする請求項3または4に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部は、
前記接触部が設けられたベース部を備える、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部は、
前記ベース部と前記第2の操作部との間に設けられた第1の弾性部を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部は、
前記第2の操作部に設けられた被連結部と連結可能な連結部を備える、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記連結部が前記被連結部と連結している状態を前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態としての連結状態とするとき、
前記レンズ装置は、
前記連結状態を保持するための第3の保持部を備える、
ことを特徴とする請求項8に記載のレンズ装置。 - 前記第3の保持部は前記第1の操作部に対して相対的に移動することが可能なように構成されている、
ことを特徴とする請求項9に記載のレンズ装置。 - 前記第3の保持部は、
前記第2の操作部との間の距離が互いに異なるとともに前記接続変更部と接触可能な第1の接触面と第2の接触面を備え、
前記第1の接触面と前記第2の接触面のうち前記連結部と接触可能な一方は他方よりも前記第2の操作部の側に設けられている、
ことを特徴とする請求項9または10に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部は、
前記連結部を前記第1の操作部の側へ付勢するための第2の弾性部を備える、
ことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部を操作するための接続操作部をさらに備え、
前記接続操作部の操作に連動して前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態が変化する、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態を検出することが可能な接続検出部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記レンズ装置は撮像素子を備えるカメラ本体に接続することが可能であって、
前記レンズ装置は前記カメラ本体と通信するためのレンズ側通信部を備え、
前記レンズ側通信部は前記接続検出部による検出結果を前記カメラ本体へ送信する、
ことを特徴とする請求項14に記載のレンズ装置。 - 前記第1の操作部は前記第1の機能のみを実現可能である、
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記第1の操作部の操作範囲を規制するための規制部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記レンズ装置は、
第1の駆動部と、
前記第1の駆動部によって駆動される第1の被駆動部と、
前記第1の駆動部を制御するための第1の駆動制御部と、
前記第1の操作部が操作された方向及び量を検出するための第1の操作検出部を備え、
前記第1の駆動制御部は前記第1の操作検出部による前記第1の操作部が操作された方向及び量の検出結果に基づいて前記第1の駆動部を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記レンズ装置は、
第2の駆動部と、
前記第2の駆動部によって駆動される第2の被駆動部と、
前記第2の駆動部を制御するための第2の駆動制御部と、
前記第2の操作部が操作された方向及び量を検出するための第2の操作検出部を備え、
前記第2の駆動制御部は前記第2の操作検出部による前記第2の操作部が操作された方向及び量の検出結果に基づいて前記第2の駆動部を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記第1の機能は光学ズーム機能であり、
前記第2の機能は、電子ズーム機能、絞り操作機能、ISO感度操作機能、フォーカス速度操作機能、ズーム速度操作機能のうちいずれかである、
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部による前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態の変更結果に基づいて、前記第2の機能として選択可能な機能が制限される、
ことを特徴とする請求項20に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部によって前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態が未接続状態となった場合には、前記第2の操作部は前記光学ズーム機能を実現できず、前記第2の機能は前記電子ズーム機能及び前記光学ズーム機能とは異なる機能に制限される、
ことを特徴とする請求項21に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部によって前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態が当接状態となった場合には、前記第2の操作部は前記光学ズーム機能を実現できず、前記第2の機能は前記電子ズーム機能のみに制限される、
ことを特徴とする請求項21または22に記載のレンズ装置。 - 前記接続変更部によって前記第1の操作部と前記第2の操作部との接続状態が連結状態となった場合には、前記第2の操作部は前記光学ズーム機能のみを実現可能である、
ことを特徴とする請求項21乃至23のいずれか一項に記載のレンズ装置。 - 請求項1乃至24のいずれか一項に記載のレンズ装置と、
前記レンズ装置を保持することが可能であるとともに、撮像素子を備えるカメラ本体と、を備える、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像装置は、
前記第2の操作部に割り当てる機能を選択するための選択部を備える、
ことを特徴とする請求項25に記載の撮像装置。 - 前記レンズ装置は、
前記カメラ本体と通信するためのレンズ側通信部と、
前記接続変更部を操作するための接続操作部と、を備え、
前記カメラ本体は、
前記レンズ装置と通信するためのカメラ側通信部と、
表示部と、
前記表示部を制御するための表示制御部と、を備え、
前記レンズ側通信部は前記接続操作部による操作結果を前記カメラ側通信部に送信することが可能であり、
前記表示制御部は、前記カメラ側通信部を介して前記レンズ側通信部から受け取った前記操作結果に基づいて前記表示部を制御する、
ことを特徴とする請求項26に記載の撮像装置。 - 前記表示制御部は、前記カメラ側通信部を介して前記レンズ側通信部から受け取った前記操作結果に基づいて、前記表示部に、前記第2の操作部に割り当て可能な機能には前記選択部によって選択可能な機能と前記選択部による選択が不可能な機能があることを示す情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項27に記載の撮像装置。 - 前記レンズ装置は、
前記カメラ本体と通信するためのレンズ側通信部と、
前記接続変更部を制御するための接続制御部と、を備え、
前記カメラ本体は、
前記レンズ装置と通信するためのカメラ側通信部を備え、
前記カメラ側通信部は前記選択部による選択結果を前記レンズ側通信部に送信することが可能であり、
前記接続制御部は、前記レンズ側通信部を介して前記カメラ側通信部から受け取った前記選択結果に基づいて前記接続変更部を制御する、
ことを特徴とする請求項26に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017240008A JP2019105814A (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | レンズ装置及びこれを備えた撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017240008A JP2019105814A (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | レンズ装置及びこれを備えた撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019105814A true JP2019105814A (ja) | 2019-06-27 |
Family
ID=67061414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017240008A Pending JP2019105814A (ja) | 2017-12-14 | 2017-12-14 | レンズ装置及びこれを備えた撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019105814A (ja) |
-
2017
- 2017-12-14 JP JP2017240008A patent/JP2019105814A/ja active Pending
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