JP2019105689A - 影響評価装置、呼吸誘導装置、影響評価方法、及びそれらのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
(参考文献1)Bernardi, L.; Porta, C. & Sleight, P., "Cardiovascular, cerebrovascular, and respiratory changes induced by different types of musics in musicians and non-musicians: the importance of silence", Heart, 2006, 92, pp.445-452
(参考文献2)特開2011−59419号公報
以下のように用語を定義する。
図1は第一実施形態に係る影響評価装置の機能ブロック図を、図2はその処理フローを示す。
入力部11は、呼吸分布付きコンテンツ12aの入力を受け付ける機能部であり、入力部11の例は、入力ポート、入力インタフェース、読み出し装置、受信装置などである。
本形態の呼吸分布付きコンテンツ12aは、時間軸に沿った各再生位置にそれぞれ対応するコンテンツ情報と、少なくとも一部の再生位置に対応する位置(例えば、当該再生位置や当該再生位置と特定の関係にある位置など)である各呼吸目標設定位置に対して予め定められた呼吸状態を特定するための呼吸目標情報とを含むデータ構造からなるデータである。なお、呼吸目標情報は、周期的な呼吸運動の位相に対応する情報である。
呼吸分布シフト作成部3は、呼吸分布付きコンテンツ12aを入力とし、呼吸分布付きコンテンツ12aに含まれる呼吸目標情報Φ(τ)(以下、第1呼吸目標情報ともいう)に対し、N個のシフト操作量γnに応じて、シフト操作を行い(例えば、Φ1(τ)=Φ(τ-γ1),Φ2(τ)=Φ(τ-γ2), …, Φn(τ)=Φ(τ-γn), …,ΦN(τ)=Φ(τ-γN)となるシフト操作)、N個のあらたな呼吸分布情報(それぞれ第n呼吸分布情報とし、n=1,2,…,N)Φn(τ)を作成し、呼吸分布付きコンテンツ12aに含まれる同じコンテンツ情報にひも付け、記憶部12に格納する。ただし、N個の呼吸分布情報Φn(τ)とコンテンツ情報とは、それぞれを独立したものとし、第n呼吸分布情報Φn(τ)とコンテンツ情報とをひも付けたデータ構造を第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nともいう。なお、Nは2以上の整数の何れかであり、例えば、6〜8が望ましい。
(参考文献3)特開2012−190492号公報
記憶部12は、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの情報記憶装置である。記憶部12は、呼吸分布シフト作成部3で作成されたN個の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを格納する。なお、第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nは、少なくとも一部の再生位置にそれぞれ対応する係数である第1同期重要度をさらに含むデータ構造であってもよい。例えば、図3の呼吸分布付きコンテンツ12aと同じように、第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nは、各サンプル点τ(再生位置)にそれぞれ対応するコンテンツ情報d(τ)と、各サンプル点τ(第1呼吸目標設定位置)に対して定められた呼吸運動にそれぞれ対応する位相に対応する第n呼吸分布情報Φn(τ)と、各サンプル点τにそれぞれ対応する係数である第n同期重要度αn(τ)とを含むデータ構造である。
呼吸計測部13は、コンテンツの鑑賞者100の呼吸状態を計測し、それによって得られる呼吸情報を出力する周知の装置である。本形態の例では、胸部回りや腹部回りの長さに対応する情報(呼吸レベル)を呼吸情報とし、胸部や腹部に巻き付けられたゴム管の抵抗変化から呼吸を検出する装置(例えば、日本光電製のTR-753Tや、ADInstruments製のMLT1132)を呼吸計測部13とする。この例の呼吸計測部13は、設定されたある任意の周期で呼吸レベルV(t)を計測して出力する。なお、tは離散的な時刻に対応する整数インデックスであり、「時刻t」とは整数インデックスtに対応する時刻を意味する。また、簡単のためにtは周期Tで1ずつ進行するとして説明を行う。また、V(t)は時刻tでの呼吸レベルを表す。
呼吸指標抽出部14は、例えば、CPUに所定のプログラムが読み込まれることで構成される処理部である。呼吸指標抽出部14は、呼吸情報(本実施形態では呼吸レベルV(t1), V(t1-1), V(t1-2),...)を入力とし、鑑賞者を計測して得られる呼吸情報から当該鑑賞者の周期的な呼吸運動の位相に対応する情報である呼吸指標φ(t)を抽出し、当該呼吸指標を出力する。
再生速度演算部15は、例えば、CPUに所定のプログラムが読み込まれることで構成される処理部である。再生速度演算部15は、N個の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nにそれぞれ含まれるN個の第n呼吸分布情報Φn(τ)を記憶部12から取り出し、呼吸指標φ(t)を入力とし、何れかの呼吸目標設定位置に対応する第n呼吸分布情報Φn(τ)によって特定される位相と、当該呼吸目標設定位置に対応するコンテンツ情報が再生される時点での呼吸指標によって特定される位相との差が小さくなるような再生速度を特定する再生速度情報(例えばサンプル更新間隔S(t))を求め、出力する。
If |R(t1)|>π then L(t1)=R(t1)-Sgn(R(t1))・2π else L(t1)=R(t1) (5)
ただし、Sgn(δ)は符号関数であり、その関数値は、δ<0のときはSgn(δ)=-1となり、δ=0のときはSgn(δ)=0となり、δ>0のときはSgn(δ)=1となる。L(t1)>0の場合、時刻t1において鑑賞者の呼吸が呼吸分布情報の示す呼吸より進んでいることになり、L(t1)<0の場合、時刻t1において鑑賞者の呼吸が呼吸分布情報の示す呼吸より遅れていることになる。図4Bに、呼吸指標φ(t1)と呼吸分布情報Φn(p(t1))とL(t1)との関係を例示する。なお、図4BはL(t1)<0の例である。
ここで、S0は予め定められたサンプル更新間隔の標準設定値であり、CはC>0を満たす任意の定数である。例えば、取り得るすべてのα(τ),L(t)に対してα(p(t))・C・L(t)+1>0となるように定数Cが定められた場合、再生速度演算部15は、鑑賞者の呼吸が呼吸分布情報の示す呼吸より進んでいる場合(L(t1)>0)に、S0よりも大きなサンプル更新間隔S(t1)を算出し、鑑賞者の呼吸が呼吸分布情報の示す呼吸に同期している場合(L(t1)=0)に、S0と等しいサンプル更新間隔S(t1)を算出し、鑑賞者の呼吸が呼吸分布情報の示す呼吸より遅れている場合(L(t1)<0)に、S0よりも小さなサンプル更新間隔S(t1)を算出する。
コンテンツ再生制御部16は、例えば、CPUに所定のプログラムが読み込まれることで構成される処理部である。コンテンツ再生制御部16は、再生速度情報とコンテンツ情報とを入力とし、当該再生速度情報で特定される再生速度で各再生位置にそれぞれ対応する各コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力する。
再生部17は、例えば、アンプ、スピーカー、画像表示装置などから構成される周知の呈示装置である。再生部17は、コンテンツ再生制御部16から出力された再生情報r(τ)を入力とし、再生情報r(τ)によって特定される音響情報等のコンテンツを出力する。
記憶部2には、再生時において、呼吸指標抽出部14より出力される呼吸周期と、再生する際に使用された第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを作成する際に用いたシフト操作量γnとが対応付けられて保存される。例えば、呼吸分布シフト作成部3によってN個の異なる第n呼吸分布情報Φn(τ)が作成されるが、第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを使って再生した際に得られた呼吸周期をnと対応付けて保存すれば、シフト操作量γnと対応付けることが可能である。なお、シフト操作量γnそのものを第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nと対応付けて記憶部2にあらかじめ保存しておき、シフト操作量γnと直接対応付けて記憶部2に保存してももちろんよい。
呼吸感度測定部4は、記憶部2よりN個の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを再生した際の呼吸周期を取り出し、第n呼吸分布付きコンテンツ12a−n毎に呼吸周期の平均(平均呼吸周期)を求める。さらに、呼吸感度測定部4は、この平均呼吸周期の変動の大きさを鑑賞者100のコンテンツ情報に対する感度の指標として求める。例えば、呼吸感度測定部4は、平均呼吸周期がシフト操作に応じてどの程度変動したのかを求め、(図5参照、説明は後述を参照)、その変動の大きさを計算し、計算結果を鑑賞者のコンテンツ(例えば音楽)に対する感度の指標として用いる。呼吸周期の変動の大きさは、例えば、(1)最大の平均呼吸周期から最小の平均呼吸周期を割る(つまり、最大の平均呼吸周期と最小平均呼吸周期との比)、または、(2)割るのではなく引き算する(つまり、最大の平均呼吸周期と最小の平均呼吸周期との差分)、または、(3)N個の平均呼吸周期の分散を求める、などで計算できる。上述の比、差分、分散が大きいほど呼吸周期の変動が大きいと判断する。
制御部19は、例えば、CPUに所定のプログラムが読み込まれることで構成される処理部である。制御部19は、影響評価装置の処理全体を制御する。例えば、入力された呼吸分布付きコンテンツ12aから呼吸分布シフト作成部3によって生成されたN個の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを記憶部12に記憶する。次に、その中の任意の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを選択し、そのデータに基づき当該影響評価装置によりコンテンツの再生を行いつつ、そのときの呼吸指標抽出部14の出力を記憶部2に保存する。これを生成されたN個全ての呼吸分布付きコンテンツ12a−nの再生が終了するまで行う。次に記憶部2に記憶されたデータを呼吸感度測定部4に送り、鑑賞者のコンテンツ(例えば音楽)に対する感度指標を出力する。以上の一連の処理全体を制御する。
次に、図2を用いて本形態の影響評価方法を例示する。
第一実施形態によれば、シフト操作によって作成された複数の呼吸分布付きコンテンツを再生した際の平均呼吸周期の変動の大きさを見ることによって、鑑賞者のコンテンツに対する感度を評価することが出来る。
第一実施形態では、呼吸レベルV(t)を1次元値にとり、その遅延値V(t-γ)を2次元値にとる相空間表現を用いる例を示した。しかし、第一実施形態においてその他の相空間表現を用いてもよい。例えば、呼吸レベルV(t)を1次元値にとり、V(t)のヒルベルト変換値(一般的に解析信号と呼ばれる)を2次元値にとる相空間での位相を特定する情報を呼吸指標としてもよい(例えば、「K. Kotani, K. Takamasu, Y. Jimbo, Y. Yamamoto, “Postural-induced phase shift of respiratory sinus arrhythmia and blood pressure variations: insight from respiratory-phase domain analysis,” Am. J. Physiol. Heart. Circ. Physiol. , Vol. 294, pp. H1481-H1489, 2008」参照)。また、呼吸レベルV(t)の微分値W(t)が得られる場合には、呼吸レベルV(t)を1次元値にとり、呼吸レベルV(t)の微分値W(t)を2次元値にとってもよい。また、呼吸レベルV(t)の微分値W(t)が得られない場合には、呼吸レベルV(t)を差分フィルターに通した擬似的な微分値(例えばV(t)-V(t-1))/T)を2次元目にとってもよい(例えば、日本光電製のTR-712を用いるとW(t)に相当する値を計測することができる)。
また、呼吸分布付きコンテンツが同期重要度α(τ)を含まない構成であってもよい。この場合には、同期重要度α(τ)を予め定められた値(例えば1)とみなした第一実施形態と同様な処理がなされればよい。
本実施形態では、記憶部2と、入力部11と、呼吸分布シフト作成部3と、記憶部12と、呼吸計測部13と、呼吸指標抽出部14と、再生速度演算部15と、コンテンツ再生制御部16と、再生部17と、制御部19と、呼吸感度測定部4とを含む構成としているが、影響評価装置は、記憶部2及び記憶部12の少なくとも何れか1つを、例えば、ハードディスクや光ディスクもしくはフラッシュメモリ(Flash Memory)のような半導体メモリ素子により構成される補助記憶装置を用いて、影響評価装置の外部に備える構成としてもよい。
第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
呼吸分布選定部5は、記憶部2よりN個の第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを再生した際の呼吸周期を取り出し、第n呼吸分布付きコンテンツ12a−n毎に呼吸周期の平均(平均呼吸周期)を求める。呼吸分布選定部5は、最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nに対応する値を求め、出力する。なお、最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nが、最も鑑賞者に影響を与える第n呼吸分布付きコンテンツに相当する。
制御部19は、第一実施形態と以下の点を除き、第一実施形態と同様の制御を行う。
次に、図7を用いて本形態の影響評価方法を例示する。第一実施形態とは以下の点で異なる。
第二実施形態によれば、鑑賞者の平均呼吸周期を長く、あるいは短くすることの出来る呼吸分布付きコンテンツを選択することを可能とする。なお、本実施形態と第一実施形態及びその変形例とを組合せてもよい。例えば、本実施形態と第一実施形態とを組み合せ、感度指標と最も鑑賞者に影響を与える第n呼吸分布付きコンテンツに対応する値とを求め、出力する構成としてもよい。
図5に実際の適用例を示す。この実験では入力された元々の呼吸分布付きコンテンツ12aが再生速度の修正を行わずに再生すると6秒周期であり、呼吸分布シフト作成部3ではN=6とし、シフト操作量γnが0秒,1秒,2秒,3秒,4秒,5秒に相当するように(言い換えると、シフト操作量をコンテンツ情報を再生速度の修正なく再生(ふつうに再生)した場合に0,1,…,5秒進む(τのサンプル数)分に相当する量となるように)新たな第n呼吸分布付きコンテンツ12a−nを作成し、それぞれをランダムな順番で被験者に聞かせた。その際の平均呼吸周期の変化を安静時の平均呼吸周期からの変化率として表示している。また最大の平均呼吸周期を最小の平均呼吸周期で割った変動の大きさも載せている。図5ではシフト操作量を変えたことに対する被験者a,dの平均呼吸周期の変動が大きく、鑑賞者の音楽に対する感度が高いと評価できる。なお、この評価結果は第一実施形態に対応する。
第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
呼吸分布シフト作成部3は、呼吸分布付きコンテンツとシフト操作量が入力されると、呼吸分布付きコンテンツ12aの第1呼吸目標情報に対し、シフト操作量に応じてシフト操作を行い(詳細は第一実施形態と同じ)、第m呼吸分布情報を作成し、呼吸分布付きコンテンツ12aのコンテンツ情報と対応付けて、第m呼吸分布付きコンテンツ12a−mを作成し、記憶部12に出力する。このシフト操作量は第二実施形態により、当該呼吸分布付きコンテンツ12aを再生した際に予め平均呼吸周期を長くする、あるいは短くすると判明しているシフト操作量であり、呼吸分布シフト作成部3は、図示しない記憶部から平均呼吸周期を長くする、あるいは短くすると判明しているシフト操作量を読み込む。
制御部19は、例えば、入力された呼吸分布付きコンテンツ12aから呼吸分布シフト作成部3によって生成された1個の第m呼吸分布付きコンテンツ12a−mを記憶部12に記憶する。制御部19は、この第m呼吸分布付きコンテンツ12a−mに基づき当該影響評価装置によりコンテンツの再生を行う。
次に、図2を用いて本形態の影響評価方法を例示する。
第三実施形態によれば、識別情報に対応する第m呼吸分布付きコンテンツを再生することにより、鑑賞者の呼吸周期を長くしたり、短くしたりすることが出来る。この観点から、本実施形態に係る影響評価装置を呼吸誘導装置ともいう。なお、本実施形態と第一実施形態の変形例とを組合せてもよい。
鑑賞者が1人の場合で説明したが、鑑賞者ごとに制御を行ってもよい。
第三実施形態と異なる部分を中心に説明する。本実施形態では、第二実施形態と第三実施形態の連携動作させることで、シフト操作量を微調節し、効果の高い呼吸分布付きコンテンツを常に探す。
最も鑑賞者に影響を与える呼吸分布付きコンテンツに対応する値(呼吸分布選定部5の出力であり、例えば、インデックスn,mq-1やシフト操作量γn,γm_q)を入力として受け付けたか否かにより、2種類の動作を行う。
制御部19は、呼吸分布選定部5が最初にシフト操作量を出力するまでは第二実施形態と同じ動作を行うように制御する(ステップS200)。
次に、図11を用いて本形態の影響評価方法を例示する。第二実施形態とは以下の点で異なる。
第四実施形態によれば、より、鑑賞者の呼吸周期を長くしたり、短くしたりできる呼吸分布付きコンテンツを継続的に探すため、最適なシフト操作量を求めたり、鑑賞者側の変化に対応しながら呼吸周期の変化を生じさせることが出来る。この観点から、本実施形態に係る影響評価装置を呼吸誘導装置ともいう。なお、本実施形態と第一実施形態の変形例とを組合せてもよい。
呼吸分布選定部5はN個の平均呼吸周期が求まった時点で呼吸分布シフト作成部43に出力を行う説明を行ったが、これに限るものではない。複数(2種類以上)の呼吸分布付きコンテンツをそれぞれ再生した際の平均呼吸周期が得られた際、または所定の時間ごと(例えば、5〜10分程度の間隔)に、呼吸分布選定部5が処理を行い、呼吸分布シフト作成部43で新たな呼吸分布付きコンテンツが出力されるようにしてもよい。
また、平均呼吸周期を長くする、あるいは短くするシフト操作量は、時間と共に変化することがあり得るため、所定の時間ごと(例えば、30分程度の間隔)に、呼吸分布シフト作成部43で「最も鑑賞者に影響を与える呼吸分布付きコンテンツに対応する値を入力として受け付けない場合」の処理を行うようにしてもよい。つまり、所定の時間が経過する度に、第二実施形態の処理を実行し、繰り返し回数qを初期化し、処理を行う。
本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、上記の実施形態及び変形例で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現してもよい。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
Claims (8)
- 時間軸に沿った各再生位置にそれぞれ対応するコンテンツ情報と、少なくとも一部の前記再生位置に対応する、前記時間軸に沿った第1呼吸目標設定位置に対して定められた呼吸状態を特定する第1呼吸目標情報と、を含む、呼吸分布付きコンテンツの第1呼吸目標情報に対し、N個のシフト操作量に応じてシフト操作を行い、N個の第n呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、N個の第n呼吸分布付きコンテンツを作成する呼吸分布シフト作成部と、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力するコンテンツ再生制御部と、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツに含まれるコンテンツ情報の鑑賞者を計測して得られる呼吸情報に基づき算出される呼吸周期の平均である平均呼吸周期を各前記第n呼吸分布付きコンテンツについて求め、シフト操作に対する平均呼吸周期の変動の大きさを鑑賞者の前記コンテンツ情報に対する感度の指標として求める呼吸感度測定部とを含む、
影響評価装置。 - 時間軸に沿った各再生位置にそれぞれ対応するコンテンツ情報と、少なくとも一部の前記再生位置に対応する、前記時間軸に沿った第1呼吸目標設定位置に対して定められた呼吸状態を特定する第1呼吸目標情報と、を含む、呼吸分布付きコンテンツの第1呼吸目標情報に対し、N個のシフト操作量に応じてシフト操作を行い、N個の第n呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、N個の第n呼吸分布付きコンテンツを作成する呼吸分布シフト作成部と、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力するコンテンツ再生制御部と、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツに含まれるコンテンツ情報の鑑賞者を計測して得られる呼吸情報に基づき算出される呼吸周期の平均である平均呼吸周期を各前記第n呼吸分布付きコンテンツについて求め、最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツに対応する値を求める呼吸分布選定部とを含む、
影響評価装置。 - 請求項2の影響評価装置で求めた最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツに対応する値を用いる呼吸誘導装置であって、
前記第1呼吸目標情報に対し、最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツに対応するシフト操作量に応じてシフト操作を行い、第m呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、第m呼吸分布付きコンテンツを作成する第二呼吸分布シフト作成部と、
前記第m呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力する第二コンテンツ再生制御部とを含む、
呼吸誘導装置。 - 請求項3の呼吸誘導装置であって、
mq=1q,2q,…,Mqであり、qは繰り返し回数を示すインデックスであり、Mqは1以上の整数の何れかであり、
前記第二呼吸分布シフト作成部は、前記第1呼吸目標情報に対し、最大または最小の平均呼吸周期となる第mq-1呼吸分布付きコンテンツに対応するシフト操作量の近傍のMq個の値をシフト操作量としてシフト操作を行い、Mq個の第mq呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、Mq個の第mq呼吸分布付きコンテンツを作成し、
前記第二コンテンツ再生制御部は、各前記第mq呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力し、
各前記第mq呼吸分布付きコンテンツに含まれるコンテンツ情報の鑑賞者を計測して得られる呼吸情報に基づき算出される呼吸周期の平均である平均呼吸周期を各前記第mq呼吸分布付きコンテンツについて求め、最大または最小の平均呼吸周期となる第mq呼吸分布付きコンテンツに対応する値を求める第二呼吸分布選定部を含み、
前記第二呼吸分布シフト作成部、前記第二コンテンツ再生制御部及び前記第二呼吸分布選定部における処理を1回以上行う、
呼吸誘導装置。 - 請求項4の呼吸誘導装置であって、
所定の時間が経過する度に、請求項2の影響評価装置で最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツに対応する値を求め、繰り返し回数qを初期化する、
呼吸誘導装置。 - 影響評価装置が行う影響評価方法であって、
時間軸に沿った各再生位置にそれぞれ対応するコンテンツ情報と、少なくとも一部の前記再生位置に対応する、前記時間軸に沿った第1呼吸目標設定位置に対して定められた呼吸状態を特定する第1呼吸目標情報と、を含む、呼吸分布付きコンテンツの第1呼吸目標情報に対し、N個のシフト操作量に応じてシフト操作を行い、N個の第n呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、N個の第n呼吸分布付きコンテンツを作成する呼吸分布シフト作成ステップと、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力するコンテンツ再生制御ステップと、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツに含まれるコンテンツ情報の鑑賞者を計測して得られる呼吸情報に基づき算出される呼吸周期の平均である平均呼吸周期を各前記第n呼吸分布付きコンテンツについて求め、シフト操作に対する平均呼吸周期の変動の大きさを鑑賞者の前記コンテンツ情報に対する感度の指標として求める呼吸感度測定ステップとを含む、
影響評価方法。 - 影響評価装置が行う影響評価方法であって、
時間軸に沿った各再生位置にそれぞれ対応するコンテンツ情報と、少なくとも一部の前記再生位置に対応する、前記時間軸に沿った第1呼吸目標設定位置に対して定められた呼吸状態を特定する第1呼吸目標情報と、を含む、呼吸分布付きコンテンツの第1呼吸目標情報に対し、N個のシフト操作量に応じてシフト操作を行い、N個の第n呼吸分布情報を作成し、前記コンテンツ情報と対応付けて、N個の第n呼吸分布付きコンテンツを作成する呼吸分布シフト作成ステップと、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツが含む各再生位置にそれぞれ対応する前記コンテンツ情報を順次再生するための再生情報を出力するコンテンツ再生制御ステップと、
各前記第n呼吸分布付きコンテンツに含まれるコンテンツ情報の鑑賞者を計測して得られる呼吸情報に基づき算出される呼吸周期の平均である平均呼吸周期を各前記第n呼吸分布付きコンテンツについて求め、最大または最小の平均呼吸周期となる第n呼吸分布付きコンテンツに対応する値を求める呼吸分布選定ステップとを含む、
影響評価方法。 - 請求項1若しくは請求項2の影響評価装置、または、請求項3から請求項5の何れかの呼吸誘導装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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