JP2019104490A - 調整可能なヘッドレストおよびシートベルト・ガイドリング - Google Patents

調整可能なヘッドレストおよびシートベルト・ガイドリング Download PDF

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William Tuman
アレクサンダー、ダニエル・ジョセフ
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Abstract

【課題】さまざまな搭乗者の高さを受け入れるように高さを調整可能であって、搭乗者の胴回りの変化に対して肩ウェビングを調整できるシートベルトリングを提供する。【解決手段】高さを調整可能なヘッドレスト１４と、ヘッドレストの両側のＤリング２０、２２を備え、前記ヘッドレストと一緒に動くようにヘッドレストに取り付けられたＤリング、ハーネス・ウェビングを受け入れるようになされたＤリングのスロットと、スロットを通り抜けている２つのハーネス間の空間調整を可能にするように傾斜されたスロットとを含む、調整可能なヘッドレストとシート用の一体化されるシートベルト・Ｄリングを備える。【選択図】図１

Description

本開示は、シート用のヘッドレストに関し、より具体的には、乗り物で用いる一体型シ
ートベルト・ガイドリングを有する高度に調整可能なヘッドレストに関する。
多くの乗り物シートには、ヘッドレストおよびシートベルトが備え付けられている。ヘ
ッドレストとシートベルトはともに、搭乗者の安全に重要な役割を果たす。適切に配置さ
れると、ヘッドレストは、衝突の際に、むち打ちや他の首の損傷を防止することができる
。適切に配置されたシートベルトは、衝突により生ずる危険な動きや他の外力に対して座
席占有者を保護するようになされている。適切に配置できるように、ヘッドレストは高さ
の異なる搭乗者に合うように高さを調整できるのが普通である。さらに、多くのシートベ
ルトでは、搭乗者の肩の高さに合うように調整できるメカニズムを含むのが普通である。
トラクタや建機のようなオフロード車は、自動車で一般的にみられるラップ・ベルトと
肩ベルトの代わりに３点式ハーネス型安全ベルトを備えることが多い。３点式ハーネス装
置では、一般的に２つのガイドリングまたはＤリングが搭乗者の肩の近くに位置し、シー
トベルトウェビングはＤリングを通って回される。それからウェビングはバックルや他の
ウェビング・ロック機構で搭乗者の膝の辺りで固定され、肩ウェビングの他端は座席の後
ろや乗り物に恒久的に固定される。３点ハーネスを創るために、ラップ・ベルトも肩ウェ
ビングと関連して用いられる。典型的にはラップ・ベルトは搭乗者の胴回りに応じて調整
できる。しかし、典型的な構造では、Ｄリングを通された肩ウェビングは、普通は搭乗者
の胴回りに合うように調整することができない。搭乗者の胴回りが変化し、その変化を受
け入れるように肩ウェビングの位置を調整する機能がないので、調整不具合、および／ま
たは搭乗者の安全性の問題に加え不快な安全ハーネスという問題が生じうる。
したがって、さまざまな搭乗者の高さを受け入れるように高さを調整可能であって、搭
乗者の胴回りの変化に対して肩ウェビングを調整できるガイドリングに対する要望がある
。
一態様では、シート、ヘッドレストおよび２つのＤリングを備えるシート用の調整可能
なヘッドレストが提供される。Ｄリングは、ヘッドレストの反対側の側部に位置し、Ｄリ
ングとヘッドレストは、シートに関して上下に調整できる。Ｄリングはそれぞれ、ハーネ
ス・ウェビングを受け入れるスロットを含む。そのウェビングは、一端でシートの背もた
れに堅固に接続される。その他端は、スロットを通り抜け、他端でロック機構によりロッ
クされる。
他の態様では、スロットはハーネス・ウェビングより幅広で、外側の縁が内側の縁より
高くなるように傾けられる。この幅と傾斜により、おおよそ５０．８ｍｍ（２インチ）と
１５２．４ｍｍ（６インチ）の幅に、より詳細には、６３．５ｍｍ（２．５インチ）と１
５２．４ｍｍ（６インチ）の幅にハーネス・ウェビングを調整できる。
他の態様では、乗り物用の調整可能なヘッドレストおよびハーネスシステムは、乗り物
に取り付けられるシートであって、シート背もたれとシート底部を有し、搭乗者を受け入
れるようになされたシートと、シートに取り付けられたヘッドレストであって、シートに
関して上下に調整できるヘッドレストと、２つのＤリングであって、シートとヘッドレス
トの間でヘッドレストのそれぞれの側部に１つが位置し、それぞれのＤリングがスロット
を備え、それぞれのスロットの外側の縁がそのスロットの内側の縁よりも高くなるように
角度をつけられたスロットと、２片のウェビングであって、それぞれのウェビングの一端
はシートの後ろに堅固に取り付けられ、他端はスロットを回ってロック機構でシート底部
に固定される２片のウェビングとを備える。ここで、スロットはウェビングの片より約３
９．４ｍｍ（１．５５インチ）幅広で、２片のウェビングが最も内側の位置でスロットに
受け入れられたときに２片のウェビング間の距離が約６３．５ｍｍ（２．５インチ）とな
り、２片のウェビングが最も外側の位置でスロットに受け入れられたときに２片のウェビ
ング間の距離が約１４２．２ｍｍ（５．６インチ）となるようにスロットは位置する。乗
り物用調整可能なヘッドレストおよびハーネスシステムは、ロック機構と２片のウェビン
グと一体化されるラップ・ベルトを備える。
上述の特徴と利点は、他の特徴と利点と同様に、以下の詳細な説明と添付の図面を参照
することにより当業者にとって容易により明らかになるであろう。これらの有利な特徴の
少なくとも１つを含むヘッドレストおよびＤリング装置を提供するのが望ましいが、本書
の開示による教示は、上述の利点の１つあるいは複数を達成するかどうかに関わらず、添
付の特許請求の範囲の範囲内となる実施形態にまで及ぶ。
図１は、調整可能なヘッドレストおよびＤリング装置の正面斜視図である。 図２は、図１に示す装置の背面斜視図である。 図３ａは、完全に持ち上げた位置で示す調整可能なヘッドレストおよびＤリング装置の正面図である。 図３ｂは、完全に下げた位置で示す調整可能なヘッドレストおよびＤリング装置の正面図である。 図４は、図１に示すヘッドレストおよびＤリング装置の拡大正面図である。 図５ａは、ハーネスを最も近い位置で示す調整可能なハーネスの正面図である。 図５ｂは、ハーネスを先端位置で示す調整可能なハーネスの正面図である。
本発明の原理の理解を進めるために、図面に描かれ、下記の明細書に記述された実施の
形態を参照する。それらによって発明の範囲を限定する意図はないことは理解されよう。
本発明は説明された実施の形態に対する変更や修正を含み、当業者に普通に生ずるであろ
う発明の原理の更なる応用を含むことも理解されよう。
一体化されたＤリング１０を有する調整可能なヘッドレストの一タイプを図１に示す。
シート１２は、当該分野で一般的に知られているどのような乗り物シートでもよく、その
詳細は、単に説明用に示されるだけである。シート１２は、乗り物にどのように取り付け
られてもよく、サスペンション・システムや当該分野で一般的に知られている他の改良を
有していてもよい。シートは、シート背もたれ１６に対して高さを調整可能なヘッドレス
ト１４を含む。すなわち、ヘッドレストは、業界で一般的に知られている方法を用いて、
シート背もたれ１６に対して持ち上げたり下げたりすることができる。ヘッドレストは、
通常、ガイドロッド（不図示）でシート背もたれに取り付けられ、ガイドロッドによりヘ
ッドレストはスライドして高さ調整可能である。このような調整は、当該分野で一般的に
知られているように、ねじを用いて自動化することもできる。
ここで図１および図２を参照すると、Ｄリング・ブラケット１８が示され、図２に示さ
れるように一般的にはＶ字型の要素であるが、図１に示されるシート・クッションの頂部
に広がる２つのＤリング２０、２１を含むブラケットであれば、いかなる適切な形状でも
よい。図２に示すように、肩ウェビング２４は、シート１２の後ろに固定される。肩ウェ
ビング２４の他端は、図１に最もよく示されるように、Ｄリングを通り抜ける。そして肩
ウェビング２４は、ウェビング・ロック機構２６に接続される。ウェビング・ロック機構
２６は、業界で一般的に用いられるいかなるタイプの機構でもよい。業界で一般的に用い
られるように、ウェビング・ロック機構は、図１に示すようにラップ・ベルト２８と一体
化されてもよい。
ここで図３ａおよび図３ｂを参照すると、Ｄリング２０、２２とヘッドレスト１４は持
ち上げられたり下げられたりして、搭乗者の高さに合わせることができる。理解されるよ
うに、Ｄリング・ブラケット１８とヘッドレスト１４は互いに接続され、単一ユニットと
して両方とも高さ調整できる。すなわち、ヘッドレスト１４とＤリング・ブラケット１８
は、調整されるときにシート背もたれ１６に対して共に移動する。前述したように、ヘッ
ドレストは、ヘッドレストがスライド可能に係合されるガイドポストを用いるなど、当該
分野で一般的に知られているあらゆる方法でシート背もたれに係合される。また、手動ま
たは自動ねじを用いて、またはこのような用途に適する他の一般的に知られている機構に
より、そのような調整はなされる。図３ａは、背の高い搭乗者に合わせるのに用いられる
ような、持ち上げられた位置のヘッドレスト１４とＤリング２０、２２を示し、図３ｂは
、背の低い搭乗者に合わせるのに用いられるような、下げられた位置のヘッドレスト１４
とＤリング２０、２２を示す。ヘッドレスト１４とＤリング２０、２２が図３ａと図３ｂ
に示される位置の間で移動できる距離は、約５０．８〜７６．２ｍｍ（２〜３インチ）で
あるが、ある用途によっては別の範囲が適する場合もあり、よって、高さ調整の範囲は、
用途により異なる。
ここで図４を参照すると、Ｄリング２０、２２は、肩ウェビング２４が通り抜けるスロ
ット３０、３２を含む。スロット３０、３２は、乗り物の床面またはシート底部の全体的
な面でもよい水平面に関して角度をつけられている。一実施の形態では、角度αはおおよ
そ７°である。他の実施の形態では、本発明の目的を達成するように、角度αは約２°と
１２°の間であってもよい。図５ａおよび図５ｂに最もよく示されるように、スロット３
０とスロット３２は、肩ウェビング２４の幅より広い幅を有する。このことにより、肩ウ
ェビング２４は、スロット３０、３２内で移動できる。肩ウェビング２４は、小さな胴回
りの搭乗者に対しては内側にスライドし（図５ａ）、大きな胴回りの搭乗者に対しては外
側にスライドすること（図５ｂ）が理解できるであろう。肩ウェビング２４は、異なる大
きさの搭乗者に合うようにスロット３０、３２内の多くの位置に調整できることは理解さ
れよう。肩ウェビング２４をスロット３０、３２内で調整できるようにすることにより、
搭乗者の安全性に加え、搭乗者にとってより快適なハーネスを提供することができる。一
実施の形態では、スロット３０、３２の２つの内側の縁４０、４２の間の距離Ｗ１はおお
よそ７６．２ｍｍ（３インチ）であるが、おおよそ６３．５ｍｍ（２．５インチ）と１０
１．６ｍｍ（４インチ）の間でもよい。図５ｂに示すように肩ウェビングが外側に移動す
ると、肩ウェビング間の距離Ｗ２は約１４２．２ｍｍ（５．６インチ）であるが、本発明
では、１０１．６ｍｍ（４インチ）と１５２．４ｍｍ（６インチ）の間の幅を含め、他の
範囲が想定されることは理解されよう。肩ウェビング２４間の幅を搭乗者の胴回りに対し
て調整できるようにすることで、ハーネスの安全性も向上することは理解されよう。
調整可能なヘッドレストとＤリングの少なくとも１つの実施の形態の前記の詳細の説明
は、例示としてであって、限定としてではなく、本書に提供された。本書で記載したある
個々の特徴や機能の利点があることは理解されよう。さらに、上記の実施の形態の種々の
変更、修正、改変あるいは改良および他の特徴および機能あるいはそれらの変更が、多く
の他の実施の形態、システムあるいは用途と好適に組み合わされ得ることも理解されよう
。それらにおける現時点では不明か予測不能な変更、修正、改変あるいは改良は、後に当
業者によってなされるかも知れないが、それらも添付の特許請求の範囲に包含されること
が意図されている。

Claims (4)

  1. シートと；
    ヘッドレストと；
    前記ヘッドレストの両側に取りつけられた２つのＤリングであって、各Ｄリングはそこにスロットを備え、前記ヘッドレストと前記Ｄリングは前記シートに関して上下方向に調整可能である、２つのＤリングと；
    ２片のハーネス・ウェビングであって、それぞれが、一端で前記シートの後ろに堅固に取り付けられ、他端はＤリング・スロットにスライド可能に受け入れられて、この受け入れられたハーネス・ウェビングは、対応するスロット内で内側及び外側へスライドすることで前記２片のハーネス・ウェビング同士の間隔を調整することができると共に、ロック機構で固定される、２片のハーネス・ウェビングとを備える；
    シート用の調整可能なヘッドレストとハーネス拘束システム。
  2. 前記ヘッドレストと前記Ｄリングが単一ユニットとして上下方向に調整できる；
    請求項１のヘッドレストとハーネス拘束システム。
  3. 前記Ｄリングの前記スロットは、前記ウェビングの幅より広い；
    請求項２のヘッドレストとハーネス拘束システム。
  4. シート底部とシート背もたれを有し、搭乗者を支えるようになされたシートと；
    前記シートに搭載されたヘッドレストであって、前記シート背もたれに対して上下に調整できる、ヘッドレストと；
    前記ヘッドレストに取りつけられ、２つのＤリングを備えるＤリング・ブラケットであって、前記Ｄリングは前記ヘッドレストの両側に位置する、Ｄリング・ブラケットと；
    ハーネス・ウェビングの一片をスライド可能に受け入れるようになされた、前記Ｄリングのそれぞれに形成されたスロットであって、その受け入れられたハーネス・ウェビングは、対応するスロット内で内側及び外側へスライドすることで前記２片のハーネス・ウェビング同士の間隔を調整することができると共に、前記ハーネス・ウェビングのそれぞれは、一端で前記シートに堅固に取り付けられ、前記Ｄリング・スロットを通り抜け、他端でロック機構によりシート底部に取り付けられる、スロットとを備える；
    調整可能なヘッドレストとハーネス拘束システム。
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