JP2019102922A - 通信システム、通信装置、及び、通信システムの制御方法 - Google Patents

通信システム、通信装置、及び、通信システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行う。【解決手段】通信システム1は、基地局10と端末20Aとを備え、基地局10は、通信モジュール11と、設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを通信モジュール11により送信する生成部13とを備え、端末20Aは、通信モジュール21と、基地局10が送信したフレームを通信モジュール21により受信し、フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した応答フレームを通信モジュール21により送信する応答部23とを備え、応答部23は、受信したフレームに含まれる第一時刻をP1とし、フレームを通信モジュール21により受信した第二時刻をP2とし、設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に応答フレームの送信処理を完了させるように通信モジュール21を制御し、T1≦TA−(P2−P1)を満たす。【選択図】図6

Description

本発明は、通信システム、通信装置、及び、通信システムの制御方法に関する。
無線通信では、無線通信装置が送信する通信フレーム(単にフレームともいう)同士の衝突を回避するCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)というアクセス方式が採用されている。CSMA/CAでは、フレームを送信しようとする通信装置は、フレームを送信する前にキャリアセンスを行い、他の通信装置が送信するキャリアを検出しなかった場合にフレームを送信する。よって、通信装置によるフレームの送信には、周囲の電波状況に応じた時間を要する。
特許文献1は、CSMA/CA方式に基づく無線通信において、予め設定された設定期間内における一の通信装置から他の通信装置へのフレームの送信処理に関する技術を開示している。
特許第6097983号公報
特許文献1に開示する技術では、CSMA/CA方式に基づく無線通信において、予め設定された設定期間内に一の通信装置から他の通信装置へのフレームの送信処理、つまり、単方向通信の処理を行う。その際、送信処理が完了するまでに必要な見込時間を推定し、当該設定期間内に送信処理が完了しないと判断されるときにはフレームの送信を禁止する。
しかしながら、特許文献1では、双方向通信に関する技術を何ら開示していない。あらかじめ設定された設定期間内に通信装置が双方向通信を行う場合には、上記設定期間を有効に利用できないという問題が生じ得る。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行う通信システムなどを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信システムは、予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムであって、前記第一装置は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、前記第二装置は、CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする第二通信モジュールと、前記第一装置が送信した前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信し、受信した前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを前記第二通信モジュールにより送信する応答部とを備え、前記応答部は、前記応答部が受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす。
これによれば、通信システムは、第二装置が設定期間の終了時刻までの時間を十分に利用して応答フレームの送信処理を行うことができる。仮に第二装置が予め定められた時間を用いて応答フレームの送信処理を行うとすれば、予め定められた時間の終了時刻が設定期間の終了時刻より前である場合には、設定期間の終了時刻より前に送信処理を完了してしまい、設定期間の終了時刻までの時間を十分に利用して応答フレームの送信処理を行うことができない。また、上記の予め定められた時間の終了時刻が設定期間の終了時刻より後である場合には、後続する設定期間にまで継続して応答フレームの送信処理を行うことになり、後続する設定期間内に送信されるフレームとの衝突が生じ得る。本発明に係る通信システムは、第二装置がT1という適切な時間長を用いることで、設定期間の終了時刻までの時間を利用して応答フレームの送信処理を行うことができる。
また、前記第二通信モジュールは、前記応答部から前記応答フレームの提供を受けるとともに、前記応答フレームの送信処理を完了すべき時間であるタイムアウト時間の提供を受ける機能を有し、前記応答部は、前記応答フレームの送信処理に係る前記タイムアウト時間として前記第二通信モジュールにT1を提供することで、前記第二通信モジュールの前記制御をしてもよい。
これによれば、通信システムは、通信モジュールに設定することができるタイムアウト時間を用いることで、より具体的かつ簡易な構成に基づいて、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
また、前記応答部は、前記第二時刻から前記現時点までの経過時間をTEとするとき、前記第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、T1は、T1=TA−(P2−P1)−TEを満たしてもよい。
これによれば、通信システムは、フレームを受信した時刻から応答フレームを送信するまでの経過時間であるTEを考慮に入れることで、より具体的かつ簡易な構成に基づいて、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
また、前記応答部は、前記第二通信モジュールが前記第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了できない場合には、前記送信処理を中止してもよい。
これによれば、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。第一所定期間内に応答フレームの送信処理を完了できない場合に、設定期間に後続する期間にまで継続して応答フレームの送信を行うと、当該期間における通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。本発明に係る通信システムは、設定期間の終了時刻までの時間を利用して応答フレームの送信処理を行うとともに、設定期間に後続する期間のフレームの衝突を回避することができる。
また、前記応答部は、前記応答フレームの送信処理に要する時間の最小値よりT1が小さい場合には、前記応答フレームの送信処理を禁止してもよい。
これによれば、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。応答フレームの送信に必要な時間の最小値よりT1が小さい場合には、設定期間内に応答フレームの送信を完了することができない。仮に応答フレームの送信処理を開始すれば、設定期間に後続する期間における通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。このような場合に、応答フレームの送信処理を禁止することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
また、前記生成部は、前記応答フレームを送信するのに要する時間の最小値をT3とするとき、前記設定期間の開始時刻からT2の時間が経過するまでの第二所定期間内に前記フレームの送信処理を完了させるように、前記第一通信モジュールを制御し、T2は、T2=TA−T3を満たしてもよい。
これによれば、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。フレームの送信処理が第二所定期間を過ぎても完了しない場合には、仮にその後にフレームの送信が成功したとしても、その後の応答フレームの送信が設定期間内に完了しない。このような場合に、第二所定期間内にフレームを送信するように制御することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
また、前記生成部は、前記第一通信モジュールが前記第二所定期間内に前記フレームの送信処理を完了できない場合には、前記フレームの送信処理を中止してもよい。
これによれば、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。フレームの送信処理が第二所定期間を過ぎても完了しない場合に、フレームの送信処理を禁止することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
また、本発明の一態様に係る通信システムは、予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムにおける前記第一装置である通信装置であって、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、前記生成部は、前記フレームを送信することで、前記第二装置に、(a)前記第一装置が送信した前記フレームを受信させ、受信させた前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを送信させ、(b)受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように制御させ、T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす。
これによれば、上記通信システムと同様の効果を奏する。
また、本発明の一態様に係る通信システムは、予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムにおける前記第二装置である通信装置であって、前記第一装置は、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、前記第二装置である前記通信装置は、CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする第二通信モジュールと、前記第一装置が送信した前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信し、受信した前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを前記第二通信モジュールにより送信する応答部とを備え、前記応答部は、前記応答部が受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす。
これによれば、上記通信システムと同様の効果を奏する。
なお、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明により、通信システムは、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
図1は、実施の形態に係る通信システムの構成を示す模式図である。 図2は、実施の形態に係る通信システムでの基地局と端末とが通信するための期間を示す説明図である。 図3は、実施の形態に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を詳細に示す説明図である。 図4は、関連技術に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を示す第一の説明図である。 図5は、関連技術に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間を示す第二の説明図である。 図6は、実施の形態に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を示す第一の説明図である。 図8は、実施の形態に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を示す第二の説明図である。 図9は、実施の形態に係る通信システムの制御方法を示すフロー図である。 図10は、実施の形態に係る応答部の詳細な処理を示すフロー図である。 図11は、実施の形態の変形例に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を示す説明図である。 図12は、実施の形態の変形例に係る生成部の詳細な処理を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
本実施の形態において、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる通信システムなどについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る通信システム1の構成を示す模式図である。
図1に示されるように、通信システム1は、基地局10と、端末20A、20B及び20C(端末20A等ともいう)とを備える。
基地局10は、端末20Aと無線通信をする基地局装置(一般にアクセスポイントともいう)である。基地局10は、端末20Aとの間で無線通信リンクを確立し、無線通信リンクを通じて無線通信を行う。基地局10は、端末20A等それぞれとの間で順次に電波によってフレームの送受信を行う。無線通信の規格は、どのようなものであってもよいが、例えば、IEEE802.11a、b、g、n等の規格に準拠した無線LANを採用し得る。なお、基地局10は、外部のネットワーク(不図示)に接続されていてもよい。その場合、基地局10は、外部のネットワークに接続された装置と端末20A等との間でやりとりされる通信パケットを転送する。ここで、基地局10は、第一装置に相当する。
端末20Aは、基地局10と無線通信をする無線通信端末(一般にステーションともいう)である。端末20Aは、基地局10との間で無線通信リンクを確立し、無線通信リンクを通じて無線通信を行う。基地局10が外部のネットワークに接続されている場合、端末20Aは、基地局10を通じて、外部のネットワークに接続された装置と通信し得る。ここで、端末20Aは、第二装置に相当する。
なお、ここでは基地局10と端末20Aそれぞれとが通信する通信システム1を一例として説明するが、本実施の形態は、無線通信をする端末同士が基地局を介さずに通信するアドホックネットワークなどの通信システムにも適用可能である。つまり、このような通信システムでは、フレームを送信する装置が第一装置に相当し、フレームを受信する装置が第二装置に相当することになる。
次に、通信システム1における、基地局10と端末20A等とが通信する期間と、その通信の内容について説明する。
図2は、本実施の形態に係る通信システム1での基地局10と端末20A等とが通信するための期間を示す説明図である。図2には、横軸を時間として、基地局10と、端末20A等とが無線通信を行う期間として定められた期間41、42、43、44、45及び46が示されている。
図2に示されるように、期間41〜46は、基地局10と、端末20A、端末20B及び端末20Cそれぞれとが順次に通信するために設定される通信期間(設定期間ともいう)である。また、期間41〜46は、基地局10が各端末との通信のための期間を終えたら、再び、各端末と順次に通信できるように繰り返し設定される。期間41〜46は、基地局10がフレームを端末20A等それぞれに順次に送信することによって設定され、言い換えれば、基地局10によって主導的に決定されるものである。
例えば、期間41は、基地局10と端末20Aとが通信するための期間である。同様に、期間42及び43は、それぞれ、基地局10と端末20Bとが通信するための期間、及び、基地局10と端末20Cとが通信するための期間である。また、期間41〜43の後には、期間41〜43と同様に基地局10と端末20A等それぞれとの通信のための期間44〜46が設定されている。期間46の後にも同様の期間が繰り返し設定される。
図3は、本実施の形態に係る通信システム1での双方向通信に係る処理時間等を詳細に示す説明図である。図3には、横軸を時間として、図2に示される期間41を例として、期間41内における基地局10及び端末20Aの処理時間及び待ち時間などが示されている。なお、図2に示される他の期間42等にも同様の通信がなされる。
期間41内に、基地局10と端末20Aとが双方向に通信する。具体的には、最初に基地局10が端末20Aにフレームを送信し、その後、端末20Aが基地局10に上記フレームの応答を示すフレームを送信する。なお、基地局10が端末20Aに送信するフレームをフレームF1ともいい、端末20Aが基地局10に送信するフレームをフレームF2又は応答フレームともいう。
より詳細には、期間41の開始時刻において、基地局10は、キャリアセンスを行い、キャリアがDIFS(Distributed Inter Frame Space)時間検出されない場合にバックオフ期間に入り、バックオフ期間にキャリアが検出されない場合にフレームF1を送信する。端末20Aは、基地局10が送信したフレームF1を受信したら、キャリアセンスを行い、キャリアがSIFS(Short Inter Frame Space)時間検出されない場合にACK(ACKnowledgement)フレームを基地局10に送信する。基地局10は、端末20AからのACKフレームを受信しない場合にはフレームF1の再送を行い、ACKフレームを受信するとフレームF1の送信処理を完了する。なお、図3には、フレームF1が1回目の送信により端末20Aに到達した場合を示しているが、一回目の送信に係るフレームF1が端末20Aに到達しなかった場合、又は、一回目の送信に係るフレームF1に対するACKフレームが基地局10に到達しなかった場合には、基地局10によるフレームF1の再送が繰り返される。
なお、DIFS時間及びSIFS時間は、数10μ秒程度であり、バックオフ期間の時間長は数10μ秒〜数ミリ秒程度であり、これらの時間は通信規格に基づいて定められる。
次に、端末20Aが基地局10にフレームF2を送信する。端末20AによるフレームF2の送信に係る処理は、上記説明における基地局10と端末20Aとを互いに入れ替えたものに相当する。
このようにして、基地局10から端末20AへのフレームF1の送信と、端末20Aから基地局10へのフレームF2の送信が完了する。
上記のように、フレームF1及びF2それぞれの送信の際にキャリアセンス及びバックオフ期間に基づく待ち時間が発生する。そのため、フレームF1及びF2の送信処理に要する時間は、周囲の電波状況などによって変動し、期間41内にフレームF1又はF2の送信処理を完了できないことがあり得る。期間41内にフレームF1及びF2の送信処理を完了できない場合、この送信処理を、期間41に後続する期間42にまで継続して行うと、期間42において行われる基地局10と端末20Bとの通信に係るフレームとの衝突などにより悪影響を与え得る。
このような通信に係る比較例となる関連技術に係る通信システムにおける双方向通信について説明する。
図4は、関連技術に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間等を示す第一の説明図である。関連技術に係る通信システムにおける基地局110及び端末120Aは、それぞれ、本実施の形態の通信システム1における基地局10及び端末20Aに相当する。なお、図4では、フレームF1及びF2それぞれの送信処理を1つの矩形で示しているが、これらの送信処理には図3に示される処理時間などが含まれている。以降の説明でも同様とする。
関連技術に係る通信システムでは、基地局110と端末120Aとの間でフレームF1とフレームF2との送受信を完了するために、時間長TAを有する期間41を、フレームF1の送信処理のための時間長TA1を有する期間(第一期間ともいう)と、フレームF2の送信処理のための時間長TA2を有する期間(第二期間ともいう)に分割する。
基地局110には、フレームF1を送信するための時間としてTA1が予め設定されており、端末120Aには、フレームF2を送信するための時間としてTA2が予め設定されている。例えば、TA1及びTA2は、それぞれTA/2である。
そして、基地局110は、フレームF1の送信が第一期間内に完了するように制御し、言い換えれば、フレームF1の送信が第一期間内に完了できないと推定されるときには、フレームF1の送信を禁止する。また、端末120Aは、フレームF2の送信が第二期間内に完了するように制御し、言い換えれば、フレームF2の送信が第二期間内に完了できないと推定されるときには、フレームF2の送信を禁止する。
このようにすることで、関連技術に係る通信システムは、期間41内に双方向の通信を完了できないと推定される場合に、期間42にまで継続して通信を行うことを抑制する。
ここで、基地局110によるフレームF1の送信が期間41の終了時刻より前の時刻P101で完了した場合の動作について説明する。
図5は、関連技術に係る通信システムでの双方向通信に係る処理時間を示す第二の説明図である。
基地局110から端末120AへのフレームF1の送信が期間41の終了時刻より前の時刻P101で完了した場合、端末120AによるフレームF2の送信処理を開始できる。時刻P101より後にはフレームF1の送信がなされないので、フレームF1とフレームF2とが衝突することがないからである。
端末120Aには、フレームF2の送信処理のための時間がTA2と予め設定されているので、時刻P101からTA2を経過するまでの期間(第三期間ともいう)内にフレームF2の送信処理を完了させるように制御し、言い換えれば、フレームF2の送信が第三期間内に完了できないと推定されるときには、フレームF2の送信を禁止する。
すると、期間41のうちの第三期間終了後に、どのフレームの送信にも利用されない、時間長TRを有する第四期間が生じてしまう。第三期間内にフレームF2の送信を完了できないと推定された場合には、第三期間から引き続き第四期間も利用してフレームF2の送信がなされるのが望ましいが、端末20Aは上記のとおりフレームF2の送信を禁止してしまう。つまり、端末20Aは、フレームF2の送信処理のために期間41を有効に利用できていないといえる。
このように、関連技術に係る通信システムは、周囲の電波状況によっては、期間41を通信に有効に利用できないという問題が生じ得る。このような問題を回避できる通信システム1の詳細について以降で説明する。
図6は、本実施の形態に係る通信システム1の機能構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、通信システム1は、基地局10と端末20Aとを備える。
基地局10は、通信モジュール11と、計時部12と、生成部13と、制御部14と、を備える。
通信モジュール11は、CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする通信インタフェースモジュールである。通信モジュール11は、アンテナ、電波の送受信回路、変復調部、MAC(Media Access Control)プロトコル処理部などを備えて構成され、例えば、IEEE802.11a、b、g、n等の規格に準拠した無線通信を行う。通信モジュール11は、第一通信モジュールに相当する。
通信モジュール11は、基地局10から端末20Aに送信すべきフレームF1の提供を受けるとともに、フレームF1の送信処理を完了すべき時間であるタイムアウト時間の提供を受ける機能を有する。通信モジュール11は、フレームF1とともにタイムアウト時間が提供されると、提供されたフレームF1を、提供された時点からタイムアウト時間を経過するまでに送信するよう制御し、タイムアウト期間内にフレームF1を送信できない場合にはフレームF1の送信を禁止する。また、通信モジュール11は、タイムアウト期間内にフレームF1を送信できない場合には、さらに、フレームF1の送信に失敗したことをフレームF1の提供元である生成部13に通知してもよい。
計時部12は、時刻情報を有し、時間経過とともに時刻情報を更新する処理部である。計時部12は、端末20Aとの間で時刻同期をとっている。つまり、計時部12が有する時刻情報と、端末20Aの計時部22が有する時刻情報とは、時刻同期の精度(例えば最低でも1ミリ秒程度)の範囲内で同一である。なお、時刻同期の方法には、公知の時刻同期技術を採用し得る。
生成部13は、設定期間が開始する第一時刻を含むフレームF1を生成し、生成したフレームF1を通信モジュール11により送信する処理部である。生成部13は、計時部12から時刻情報を取得し、取得した時刻情報に基づいて、予め設定された期間(例えば期間41)の開始時刻が到来したか否かを判定する。生成部13は、開始時刻が到来したら、フレームF1を生成し、生成したフレームF1を通信モジュール11に提供して送信させる。ここで、生成部13は、フレームF1の送信処理を完了させるためのタイムアウト時間を通信モジュール11に設定してもよい。設定するタイムアウト時間については後述する。なお、フレームF1は、例えば、IP(Internet Protocol)パケットを含み、IPパケットのペイロード部分に第一時刻を示す情報が含まれている。
制御部14は、生成部13が送信したフレームF1に対して端末20Aが送信するフレームF2を、通信モジュール11を経由して受信する処理部である。制御部14は、端末20Aから通信モジュール11を経由してフレームF2を受信する処理(受信処理)をし、受信したフレームF2の内容に応じて基地局10を制御する。
端末20Aは、通信モジュール21と、計時部22と、応答部23とを備える。
通信モジュール21は、CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする通信インタフェースモジュールである。通信モジュール21は、端末20Aから基地局10に送信すべきフレームF2の提供を受けるとともに、フレームF2の送信処理を完了すべき時間であるタイムアウト時間の提供を受ける機能を有する。通信モジュール21は、詳細な動作、構成については、通信モジュール11と同様であるので詳細な説明を省略する。通信モジュール21は、第二通信モジュールに相当する。
計時部22は、時刻情報を有し、時間経過とともに時刻情報を更新する処理部である。計時部22は、基地局10との間で時刻同期をとっている。よって、計時部22が有する時刻情報と、基地局10の計時部12が有する時刻情報とは、時刻同期の精度(例えば最低でも1ミリ秒程度)の範囲内で同一である。なお、時刻同期の方法には、公知の時刻同期技術を採用し得る。
応答部23は、基地局10が送信したフレームF1を通信モジュール21により受信し、受信したフレームF1に対する応答を示すフレームF2を生成し、生成したフレームF2を通信モジュール21により送信する処理部である。応答部23は、フレームF2の送信処理を完了させるべき時間を算出し、算出した時間が現時点から経過するまでにフレームF2の送信処理を完了させるように、通信モジュール21を制御する。具体的には、応答部23は、フレームF2の送信処理に係るタイムアウト時間を通信モジュール21に提供することで、通信モジュール21の制御をする。
以降において、応答部23が設定するタイムアウト時間について詳細に説明する。
図7及び図8は、本実施の形態に係る通信システム1での双方向通信に係る処理時間等を示す説明図である。図7及び図8には、横軸を時間として、図2に示される期間41を例として、期間41内における、基地局10から端末20AへのフレームF1の送信処理のための期間と、端末20Aから基地局10へのフレームF2の送信処理のための期間とが示されている。
図7及び図8は、時刻P1において基地局10がフレームF1の送信処理を開始し、時刻P2において端末20AがフレームF1の受信処理を完了した場合を示している。
この場合、応答部23は、端末20AがフレームF1の受信処理を完了した時刻P2、言い換えれば、通信モジュール21がフレームF1を受信した時刻P2より後の時点である現時点からT1の時間が経過するまでの期間(第一所定期間ともいう)内にフレームF2の送信処理を完了させるように通信モジュール21を制御する。より具体的には、応答部23は、フレームF2の送信処理に係るタイムアウト時間として以下(式1)に示されるT1を設定する。ここで、応答部23が受信したフレームF1に含まれる第一時刻をP1とし、フレームF1を通信モジュール21により受信した第二時刻をP2とし、設定期間の時間長をTAとする。
T1≦TA−(P2−P1) (式1)
ここで、時刻P2からフレームF2の送信までの経過時間が、TA又はT1等と比較して無視できるほど小さい値である場合には、T1を以下の(式2)のように算出しても構わない。
T1=TA−(P2−P1) (式2)
これは、応答部23が時刻P2とほぼ同時にフレームF2の送信処理を開始するとみなせる場合に相当する(図7参照)。
また、時刻P2からフレームF2の送信までの経過時間が、TA又はT1等と比較して無視できない値である場合には、T1を以下の(式3)のように算出しても構わない。ここで、時刻P2から現時点までの経過時間をTEとしている。
T1=TA−(P2−P1)−TE (式3)
これは、応答部23が、時刻P2から時間TEを経過した後に、フレームF2の送信処理を開始する場合に相当する(図8参照)。
このようにすることで、端末20Aは、期間41の終了時刻までの時間を利用してフレームF2の送信処理を行うことができ、言い換えれば、図5における第四期間を生じさせないようにすることができる。
なお、応答部23は、通信モジュール21が第一所定期間内にフレームF2の送信処理を完了できない場合には、フレームF2の送信処理を中止する。ここで、送信処理を中止するとは、通信モジュール21が実行しているフレームF2の送信処理を、その処理中に中断して終了することをいう。以降でも同様とする。
第一所定期間の後には、基地局10と端末20Bとが通信する期間42が設定されている。よって、第一所定期間内にフレームF2の送信処理を完了できない場合に、期間42にまで継続してフレームF2の送信を行うと、期間42における基地局10と端末20Bとの通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。応答部23が上記のようにフレームF2の送信処理を中止することで、期間42における基地局10と端末20Bとの通信に係るフレームとの衝突を回避することができる。
また、応答部23は、フレームF2の送信処理に要する時間の最小値よりT1が小さい場合には、フレームF2の送信処理を禁止する。ここで、送信処理を禁止するとは、フレームF2の送信処理を開始しない、又は、行わないことをいう。以降でも同様とする。
応答部23は、無線通信の伝送レート及びフレームF2のフレーム長などに基づいて、フレームF2の送信に必要な時間の最小値を算出することができる。応答部23がT1を算出した時点で、フレームF2の送信に必要な時間の最小値よりT1が小さい場合には、期間41内にフレームF2の送信を完了することができない。仮にフレームF2の送信処理を開始すれば、期間42における基地局10と端末20Bとの通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。そこで、このような場合には、フレームF2の送信処理を禁止することで、期間42における基地局10と端末20Bとの通信に係るフレームとの衝突を回避することができる。
以上のように構成された通信システム1の処理の流れを説明する。
図9は、本実施の形態に係る通信システム1の制御方法を示すフロー図である。
ステップS101において、生成部13は、時刻P1を含むフレームF1を生成する。
ステップS102において、生成部13は、ステップS101で生成したフレームF1を通信モジュール11により端末20Aに送信する。
ステップS111において、応答部23は、ステップS102で通信モジュール11によって送信されたフレームF1を、通信モジュール21によって受信する。
ステップS112において、応答部23は、ステップS111でフレームF1を受信したことに応じて、その応答を示すフレームF2を生成する。
ステップS113において、応答部23は、期間41のうち、フレームF2の送信処理のための時間T1を算出する。時間T1は、後で、通信モジュール21に設定されるタイムアウト時間として用いられる。
ステップS114において、応答部23は、ステップS113で算出した時間T1を用いてフレームF2の送信処理を行う。ステップS114に含まれる詳細な処理については後述する。
ステップS103において、制御部14は、ステップS114で応答部23が送信したフレームF2を受信する。
ステップS114に含まれる詳細な処理について以降で説明する。
図10は、本実施の形態に係る応答部23の詳細な処理を示すフロー図である。
ステップS201において、応答部23は、ステップS113で算出した時間T1が、フレームF2の送信処理に要する時間の最小値(送信最小時間ともいう)より小さいか否かを判定する。時間T1が、フレームF2の送信最小時間より小さい場合には、ステップS211に進み、そうでない場合には、ステップS202に進む。
ステップS202において、応答部23は、ステップS112で生成したフレームF2を通信モジュール21に提供するとともに、ステップS113で算出した時間T1をフレームF2の送信処理に係るタイムアウト時間として通信モジュール21に提供する。
ステップS203において、通信モジュール21は、現時点がフレームF2の送信処理期間内であるか否かを判定する。現時点がフレームF2の送信処理期間内である場合には、ステップS204に進み、そうでない場合、つまり現時点で送信処理期間を徒過している場合には、ステップS211に進む。
ステップS204において、通信モジュール21は、フレームF2を送信する。
ステップS205において、通信モジュール21は、ステップS204で送信したフレームF2に対するACKフレームを受信するか否かを判定する。ACKフレームを受信した場合には、フレームF2の基地局10への送信が完了したとして一連の処理を終了する。一方、ACKフレームを受信しない場合には、ステップS203を再び実行する。
ステップS211において、端末20Aは、必要に応じて例外処理を行う。ステップS211を実行することになるのは、フレームF2の基地局10への送信が送信処理期間内に完了できない場合である。その場合、応答部23は、フレームF2の提供元である生成部13への通知、又は、フレームF2の破棄などの処理を例外処理として行う。その後、端末20Aは、フレームF2の基地局10への送信が失敗したとして一連の処理を終了する。
(実施の形態の変形例)
本変形例では、基地局10と端末20Aとの双方向通信において、基地局10から端末20AへのフレームF1の送信処理のための期間をさらに設定する技術を説明する。
図11は、本変形例に係る通信システム1での双方向通信に係る処理時間等を示す説明図である。
図11には、横軸を時間として、図2に示される期間41を例として、期間41内における、基地局10から端末20AへのフレームF1の送信処理のための期間と、端末20Aから基地局10へのフレームF2の送信処理のための期間とが示されている。
図11は、期間41内に基地局10と端末20Aと双方向通信をする場合において、基地局10から端末20AのフレームF1の送信処理になるべく長い時間を割り当てる場合を示したものである。つまり、図11におけるフレームF2の送信処理の期間は、フレームF2の送信をなるべく短い時間、例えば、再送が一回もなく、バックオフ期間の時間長が最小である場合の期間を示している。そして、図11におけるフレームF1の送信処理の期間は、期間41から、上記のように定められるフレームF2の送信処理の期間を除いたものである。
このように定められる時間T2は、基地局10によるフレームF1の送信処理に利用できる最大限の時間に相当する。フレームF1の送信処理がこの時間を過ぎても完了しない場合には、仮にその後にフレームF1の送信が成功したとしても端末20Aから基地局10へのフレームF2の送信が期間41内に完了しない。
そこで、生成部13は、時刻P1からT2の時間が経過するまでの期間(第二所定期間ともいう)にフレームF1の送信処理を完了させるように通信モジュール11を制御する。より具体的には、生成部13は、フレームF1の送信処理に係るタイムアウト時間として以下(式4)を満たすT2を設定する。ここで、フレームF2を送信するのに要する時間の最小値をT3とする。
T2=TA−T3 (式4)
なお、生成部13は、通信モジュール11が第二所定期間内にフレームF1の送信処理を完了できない場合には、フレームF1の送信処理を中止してもよい。このようにすることで、期間41に後続する期間42に送信されるフレームと、フレームF2との衝突を回避することができる。
以降において、本変形例に係る生成部13の処理を詳細に説明する。
図12は、本実施の形態に係る生成部13の詳細な処理を示すフロー図である。この処理は、図9のステップS102に含まれる処理である。
ステップS301において、生成部13は、フレームF1の送信処理のための時間T2を算出する。時間T2は、後で、通信モジュール11に設定されるタイムアウト時間として用いられる。
ステップS302において、生成部13は、ステップS101で生成したフレームF1を通信モジュール11に提供するとともに、ステップS301で算出した時間T2をフレームF1の送信処理に係るタイムアウト時間として通信モジュール11に提供する。
ステップS303において、通信モジュール11は、現時点がフレームF1の送信処理期間内であるか否かを判定する。現時点がフレームF1の送信処理期間内である場合には、ステップS304に進み、そうでない場合には、ステップS311に進む。
ステップS304において、通信モジュール11は、フレームF1を送信する。
ステップS305において、通信モジュール11は、ステップS304で送信したフレームF1に対するACKフレームを受信するか否かを判定する。ACKフレームを受信した場合には、フレームF1の端末20Aへの送信が完了したとして一連の処理を終了する。一方、ACKフレームを受信しない場合には、ステップS303を再び実行する。
ステップS311において、基地局10は、必要に応じて例外処理を行う。ステップS311を実行することになるのは、フレームF1の端末20Aへの送信が完了できない場合である。その場合、生成部13は、生成したフレームF1を破棄するなどの処理を例外処理として行う。その後、基地局10は、フレームF1の端末20Aへの送信が失敗したとして一連の処理を終了する。
以上の一連の流れにより、通信システム1は、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
以上のように、本実施の形態の通信システムは、第二装置が設定期間の終了時刻までの時間を十分に利用して応答フレームの送信処理を行うことができる。仮に第二装置が予め定められた時間を用いて応答フレームの送信処理を行うとすれば、予め定められた時間の終了時刻が設定期間の終了時刻より前である場合には、設定期間の終了時刻より前に送信処理を完了してしまい、設定期間の終了時刻までの時間を十分に利用して応答フレームの送信処理を行うことができない。また、上記の予め定められた時間の終了時刻が設定期間の終了時刻より後である場合には、後続する設定期間にまで継続して応答フレームの送信処理を行うことになり、後続する設定期間内に送信されるフレームとの衝突が生じ得る。本発明に係る通信システムは、第二装置がT1という適切な時間長を用いることで、設定期間の終了時刻までの時間を利用して応答フレームの送信処理を行うことができる。
また、通信システムは、通信モジュールに設定することができるタイムアウト時間を用いることで、より具体的かつ簡易な構成に基づいて、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
また、通信システムは、フレームを受信した時刻から応答フレームを送信するまでの経過時間であるTEを考慮に入れることで、より具体的かつ簡易な構成に基づいて、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行うことができる。
また、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。第一所定期間内に応答フレームの送信処理を完了できない場合に、設定期間に後続する期間にまで継続して応答フレームの送信を行うと、当該期間における通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。本発明に係る通信システムは、設定期間の終了時刻までの時間を利用して応答フレームの送信処理を行うとともに、設定期間に後続する期間のフレームの衝突を回避することができる。
また、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。応答フレームの送信に必要な時間の最小値よりT1が小さい場合には、設定期間内に応答フレームの送信を完了することができない。仮に応答フレームの送信処理を開始すれば、設定期間に後続する期間における通信に係るフレームとの衝突が生じ得る。このような場合に、応答フレームの送信処理を禁止することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
また、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。フレームの送信処理が第二所定期間を過ぎても完了しない場合には、仮にその後にフレームの送信が成功したとしても、その後の応答フレームの送信が設定期間内に完了しない。このような場合に、第二所定期間内にフレームを送信するように制御することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
また、通信システムは、設定期間に後続する期間に送信されるフレームと、応答フレームとの衝突を回避することができる。フレームの送信処理が第二所定期間を過ぎても完了しない場合に、フレームの送信処理を禁止することで、設定期間に後続する期間におけるフレームの衝突を回避することができる。
以上、本発明の通信システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、設定期間をより有効に利用して通信装置間の双方向通信を行う通信システムに適用され得る。より具体的には、産業機器を制御する制御システム等に適用され得る。
1 通信システム
10、110 基地局
11、21 通信モジュール
12、22 計時部
13 生成部
14 制御部
20A、20B、20C、120A 端末
23 応答部
41、42、43、44、45、46 期間
F1、F2 フレーム
P1、P2、P101 時刻

Claims (10)

  1. 予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムであって、
    前記第一装置は、
    CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、
    前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、
    前記第二装置は、
    CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする第二通信モジュールと、
    前記第一装置が送信した前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信し、受信した前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを前記第二通信モジュールにより送信する応答部とを備え、
    前記応答部は、
    前記応答部が受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、
    T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす
    通信システム。
  2. 前記第二通信モジュールは、
    前記応答部から前記応答フレームの提供を受けるとともに、前記応答フレームの送信処理を完了すべき時間であるタイムアウト時間の提供を受ける機能を有し、
    前記応答部は、
    前記応答フレームの送信処理に係る前記タイムアウト時間として前記第二通信モジュールにT1を提供することで、前記第二通信モジュールの前記制御をする
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記応答部は、前記第二時刻から前記現時点までの経過時間をTEとするとき、前記第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、
    T1は、T1=TA−(P2−P1)−TEを満たす
    請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. 前記応答部は、前記第二通信モジュールが前記第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了できない場合には、前記送信処理を中止する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信システム。
  5. 前記応答部は、前記応答フレームの送信処理に要する時間の最小値よりT1が小さい場合には、前記応答フレームの送信処理を禁止する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. 前記生成部は、前記応答フレームを送信するのに要する時間の最小値をT3とするとき、前記設定期間の開始時刻からT2の時間が経過するまでの第二所定期間内に前記フレームの送信処理を完了させるように、前記第一通信モジュールを制御し、
    T2は、T2=TA−T3を満たす
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信システム。
  7. 前記生成部は、前記第一通信モジュールが前記第二所定期間内に前記フレームの送信処理を完了できない場合には、前記フレームの送信処理を中止する
    請求項6に記載の通信システム。
  8. 予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムにおける前記第一装置である通信装置であって、
    CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、
    前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、
    前記生成部は、前記フレームを送信することで、前記第二装置に、
    (a)前記第一装置が送信した前記フレームを受信させ、受信させた前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを送信させ、
    (b)受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように制御させ、T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす
    通信装置。
  9. 予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムにおける前記第二装置である通信装置であって、
    前記第一装置は、
    CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールと、
    前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成部とを備え、
    前記第二装置である前記通信装置は、
    CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする第二通信モジュールと、
    前記第一装置が送信した前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信し、受信した前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを前記第二通信モジュールにより送信する応答部とを備え、
    前記応答部は、
    前記応答部が受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、
    T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす
    通信装置。
  10. 予め設定された設定期間内に双方向通信する、時刻同期がなされた第一装置と第二装置とを備える通信システムの制御方法であって、
    前記第一装置は、
    CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式に基づいて無線通信をする第一通信モジュールを備え、
    前記第二装置は、
    CSMA/CA方式に基づいて無線通信をする第二通信モジュールを備え、
    前記制御方法は、
    前記第一装置により、前記設定期間が開始する第一時刻を含むフレームを生成し、生成した前記フレームを第一通信モジュールにより送信する生成ステップと、
    前記第二装置により、前記第一装置が送信した前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信し、受信した前記フレームに対する応答を示す応答フレームを生成し、生成した前記応答フレームを前記第二通信モジュールにより送信する応答ステップとを含み、
    前記応答ステップでは、
    前記応答ステップで受信した前記フレームに含まれる前記第一時刻をP1とし、前記フレームを前記第二通信モジュールにより受信した第二時刻をP2とし、前記設定期間の時間長をTAとするとき、現時点からT1の時間が経過するまでの第一所定期間内に前記応答フレームの送信処理を完了させるように、前記第二通信モジュールを制御し、
    T1は、T1≦TA−(P2−P1)を満たす
    制御方法。
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