JP2019102265A - 二次電池の性能回復方法 - Google Patents

二次電池の性能回復方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019102265A
JP2019102265A JP2017231670A JP2017231670A JP2019102265A JP 2019102265 A JP2019102265 A JP 2019102265A JP 2017231670 A JP2017231670 A JP 2017231670A JP 2017231670 A JP2017231670 A JP 2017231670A JP 2019102265 A JP2019102265 A JP 2019102265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
battery
resistance
reuse
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017231670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7059597B2 (ja
Inventor
三橋 利彦
Toshihiko Mihashi
利彦 三橋
信清 伊藤
Nobukiyo Ito
信清 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017231670A priority Critical patent/JP7059597B2/ja
Publication of JP2019102265A publication Critical patent/JP2019102265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7059597B2 publication Critical patent/JP7059597B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】再利用前の二次電池に対して性能を回復する処理を適切なタイミングで実行する。【解決手段】性能回復方法は、組電池が接続された場合に(S100にてYES)、電池IDを取得するステップ(S102)と、組電池の再利用日時と使用履歴を取得するステップ(S104)と、再利用日時までの期間を算出するステップ(S106)と、放置抵抗上昇量を算出するステップ(S108)と、放置抵抗上昇量がしきい値Aよりも大きい場合に(S110にてYES)、第1解消処理の開始タイミングを設定するステップ(S112)と、第1解消処理を実行するステップ(S116)と、放置抵抗上昇量がしきい値A以下である場合に(S110にてNO)、第2解消よりの開始タイミングを設定するステップ(S118)と、第2解消処理を実行するステップ(S122)とを含む。【選択図】図3

Description

本開示は、再利用前の二次電池の性能回復に関する。
従来、ユーザが所有する機器から回収された二次電池の再利用の態様としては、たとえば、回収された複数の二次電池を組み合わせて組電池を再構成する態様や、回収前の用途とは別の用途にそのまま利用される態様などがある。たとえば、特開2010−45002号公報(特許文献1)には、組電池を解体し、使用履歴から所定のグループに分類し再構成する技術が開示される。
特開2010−45002号公報
上述のようにユーザが所有する機器から回収された二次電池を再利用する場合において、再利用されるまでに二次電池が放置される期間が長いと、二次電池の内部抵抗が増加する場合がある。そのため、内部抵抗が増加した状態で二次電池の再利用が開始される場合には、利用開始当初において想定した入出力性能を発揮できない場合がある。放置により増加した内部抵抗は、たとえば、二次電池の充放電を繰り返す処理を行なうことによって減少し、性能を回復することができるため、このような処理を適切なタイミングに実行することが求められる。
本開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、再利用前の二次電池に対して性能を回復する処理を適切なタイミングで実行する二次電池の性能回復方法を提供することである。
本開示のある局面に係る二次電池の性能回復方法は、再利用前の二次電池の性能を回復する性能回復方法である。この性能回復方法は、二次電池の使用履歴と二次電池の再利用の開始時点とを取得するステップと、使用履歴を用いて開始時点までの二次電池の内部抵抗の上昇量を算出するステップと、上昇した内部抵抗を、二次電池を充放電することにより解消する解消処理の実行期間を、算出された内部抵抗の上昇量を用いて設定するステップと、開始時点から実行期間だけ遡った時点から解消処理を実行するステップとを含む。
このようにすると、再利用の開始時点において想定される内部抵抗の上昇量を用いて解消処理の実行期間が設定されるため、解消処理を適切なタイミングで実行することができる。その結果、再利用の開始時点において内部抵抗の上昇を解消することができるため、二次電池の性能を回復することができる。
本開示によると、再利用前の二次電池に対して性能を回復する処理を適切なタイミングで実行する二次電池の性能回復方法を提供することができる。
本実施の形態における二次電池の性能回復装置の全体構成を示す図である。 放置抵抗の変化を説明するためのタイミングチャートである。 二次電池の性能回復処理を示すフローチャートである。 放置抵抗の上昇量の加算分の算出方法を説明するための図である。 回収時点の放置抵抗が高い場合の性能回復装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 回収時点の放置抵抗が低い場合の性能回復装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例に係る性能回復方法を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態における二次電池の性能回復装置10の全体構成を示す図である。図1に示すように、性能回復装置10は、制御装置20と、充放電装置30とを含む。性能回復装置10は、本実施の形態に係る二次電池の性能回復方法を実施するための装置である。充放電装置30には、性能回復の対象となる二次電池である組電池100が接続される。組電池100は、たとえば、車載用バッテリであって、車両から再利用を目的として回収されたバッテリである。性能回復装置10においては、車両から回収された組電池100を再利用する前に、所定の性能回復処理が実行される。所定の性能回復処理の詳細については後述する。
充放電装置30は、制御装置20からの制御信号に応じて組電池100を充電したり、放電したりする装置を含む。具体的には、充放電装置30は、放電装置と、充電装置とを含む(いずれも図示せず)。充放電装置30は、たとえば、リレー等を用いて放電装置と充電装置とのうちのいずれか一方を選択し、選択された装置が組電池100と接続状態になる。放電装置は、たとえば、抵抗回路等を含む。充電装置は、たとえば、電源装置(たとえば交流電源)と、組電池100との間で電力を変換する電力変換装置とを含む。
制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22と、メモリ24と、通信部26とを含む。制御装置20は、後述する外部のサーバから所定の情報を受信するとともに、充放電装置30の動作を制御する。充放電装置30の各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。また、制御装置20には、時間の計測を行うためのタイマー回路(図示せず)が内蔵されている。
CPU22は、たとえば、メモリ24に記憶された情報や通信部26において受信する情報に基づいて所定の演算処理を実行するように構成される。メモリ24は、たとえば、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)等を含む。
通信部26は、たとえば、サーバとの通信が可能になるように構成される。通信部26とサーバとの間においては、たとえば、無線通信あるいは有線通信によって相互に情報が授受される。なお、通信部26とサーバとの間の通信は、中継点(無線基地局)や、所定の通信網(たとえば、インターネット)を介在して行なわれてもよいし、中継点や所定の通信網を介在させずに行なわれてもよい。
組電池100は、複数の電池セル300が直列に接続されて構成される。なお、組電池100としては、複数の電池セル300が直列に接続される構成に限定されるものではなく、たとえば、複数の電池セル300が並列に接続されて構成されてもよいし、所定数の電池セル300が直列に接続されて構成されるセルブロックが並列に接続されて構成されてもよい。電池セル300は、たとえば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池によって構成される。
ユーザが所有する車両から回収された組電池100を再利用する場合において、再利用されるまでに放置される期間が長いと、組電池100を構成する複数の電池セル300の各々の内部抵抗が増加する場合がある。
以下の説明において放置状態が継続されることにより変化する電池セル300の内部抵抗を「放置抵抗」と記載する場合がある。また、「放置状態」とは、電池セル300の単位時間当たりのSOCの変動量がしきい値以下となる(すなわち、SOCがほぼ一定となる)状態が継続された状態をいうものとする。
図2は、放置抵抗の変化を説明するためのタイミングチャートである。図2の横軸は、時間を示し、図2の縦軸は、電池セル300の放置抵抗の上昇量を示す。図2において、電池セル300の放置抵抗の上昇量は、たとえば、時間t(0)における放置抵抗を基準とした放置抵抗の上昇量を示す。
図2に示すように、時間t(0)において、組電池100が回収され、放置された状態である場合を想定する。
時間t(0)以降において、放置状態の期間(すなわち、通電なしの期間)が長くなるほど、放置抵抗が増加することになる。その結果、放置抵抗の上昇量も増加していくことになる。
一方、時間t(1)から時間t(2)までの期間Δt1において電池セル300のSOCを大きく変動(増加、減少あるいは増加および減少)させるように充電、放電あるいは充放電が行なわれる場合には、放置抵抗は、減少していく。そのため、放置抵抗の上昇量も減少していくことになる。図2の例においては、時間t(2)において、放置抵抗の上昇量がほぼゼロになるまで減少する場合を示している。
次に、時間t(0)から時間t(1)までの期間よりも長い、時間t(2)から時間t(3)までの期間が経過するまで放置状態となる場合には、時間t(3)における放置抵抗の上昇量は、時間t(1)における放置抵抗の上昇量よりも大きくなる。その結果、時間t(3)から、電池セル300のSOCを繰り返し変動させることにより放置抵抗の上昇量がほぼゼロとなる時間t(4)までの期間Δt2は、期間Δt1よりも長くなる。
このように放置状態の期間が長くなる場合には、性能回復処理を実施しないと、再利用の開始時点において放置抵抗の上昇量が大きくなる。複数の電池セル300のうちの少なくともいずれかにおいて放置抵抗の上昇量が大きい状態で組電池100の再利用が開始されると、利用開始当初において想定した入出力性能を発揮できない場合がある。放置により増加した放置抵抗は、上述したとおり、電池セル300のSOCを変動させる動作を繰り返す処理を行なうことによって減少し、性能を回復することができる。そのため、このような処理を適切なタイミングに実行することが求められる。
そこで、本実施の形態においては、性能回復装置10において、電池セル300の使用履歴と電池セル300の再利用の開始時点とを取得する処理と、使用履歴を用いて開始時点までの電池セル300の放置抵抗の上昇量を算出する処理と、電池セル300を充放電することにより上昇した放置抵抗を解消する解消処理の実行期間を、算出された放置抵抗の上昇量を用いて設定する処理と、開始時点から実行期間だけ遡った時点から解消処理を実行する処理とが実行されるものとする。
このようにすると、再利用の開始時点までの放置抵抗の上昇量を用いて解消処理の実行期間が設定されるため、解消処理を適切なタイミングで実行することができる。その結果、再利用の開始時点において放置抵抗の上昇を解消することができるため、電池セル300の性能を回復することができる。
以下、図3を参照して性能回復装置10を用いて実行される性能回復処理について説明する。図3は、二次電池の性能回復処理を示すフローチャートである。
ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)100にて、性能回復装置10は、充放電装置30に組電池100が接続されたか否かを判定する。
性能回復装置10は、たとえば、充放電装置30の正極端子と負極端子との間に設けられる電圧センサによって検出される電圧が組電池100の電圧相当の値である場合に充放電装置30に組電池100が接続されたと判定してもよい。
S102にて、性能回復装置10は、組電池100の電池IDを取得する。電池IDは、組電池100の仕様や使用履歴を特定するための識別情報である。性能回復装置10は、たとえば、組電池100に内蔵するメモリチップと性能回復装置10とを通信可能に接続し、当該メモリチップから電池IDを読み出す構成を用いて電池IDを取得していてもよい。あるいは、性能回復装置10は、たとえば、組電池100に貼付されるバーコード等の所定コードをカメラ等の撮像装置を用いて取得し、取得した所定のコードから電池IDを取得してもよい。あるいは、性能回復装置10は、図示しない入力装置において作業者が入力する情報を用いて電池IDを取得してもよい。
S104にて、性能回復装置10は、取得された電池IDに対応付けられる組電池100の再利用の開始日時と回収時点までの使用履歴とを取得する。性能回復装置10は、たとえば、サーバに取得した電池IDを送信する。サーバは、受信した電池IDに基づいて、記憶装置に記憶され、電池IDに対応付けられた再利用の開始日時と使用履歴とを取得し、性能回復装置10に送信する。性能回復装置10は、サーバから受信した情報に基づいて電池IDに対応付けられる組電池100の再利用の開始日時と回収時点までの使用履歴とを取得する。なお、サーバの記憶装置には、たとえば、組電池100が回収されるときに車両から取得された使用履歴が電池IDと対応づけて記憶されるものとする。さらに、サーバの記憶装置には、たとえば、組電池100の回収時点あるいは回収前後に決定された再利用の開始日時が電池IDと対応づけて記憶されるものとする。
使用履歴は、少なくとも回収時点までのSOCの履歴あるいはSOCの履歴を算出可能な履歴情報(たとえば、組電池100に流れる電流の履歴と、各電池セル300における電圧の履歴と、各電池セル300における電池温度の履歴等)を含む。
S106にて、性能回復装置10は、回収時点から再利用の開始日時までの放置期間を算出する。S108にて、性能回復装置10は、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量を算出する。性能回復装置10は、単位時間当たりの放置抵抗の上昇量と、回収時点から再利用の開始日時までの放置期間とを乗算することによって、回収時点から再利用の開始日時まで間の放置抵抗の上昇量を算出する。
さらに、性能回復装置10は、回収時点直前の電池セル300の使用履歴に基づいて放置抵抗の上昇量の加算分を算出する。
図4は、放置抵抗の上昇量の加算分の算出方法を説明するための図である。図4に示すように、たとえば、時間t(11)を組電池100の回収時点とした場合、直前の予め定められた期間Δt3(時間t(10)から時間t(11)までの期間)において電池セル300が放置状態(SOCの変動量がしきい値以下)である場合には、放置状態の期間に応じて設定される値ΔRが加算分として算出される。
一方、たとえば、時間t(12)を組電池100の回収時点とした場合、電池セル300のSOCは、下限値SOC(0)と上限値SOC(1)との間で繰り返し変動され、直前に放置状態となる期間がないため、加算分はゼロとして算出される。性能回復装置10は、回収時点から再利用の開始日時までの間の放置抵抗の上昇量に加算分を加算することによって再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量を算出する。
図3に戻って、S110にて、性能回復装置10は、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量がしきい値Aよりも大きいか否かを判定する。しきい値Aは、たとえば、予め定められた値であって、後述する予め定められた第2期間において第2解消処理を実行した場合に再利用の開始時点において放置抵抗の上昇量をほぼゼロにすることができるか否か観点で設定される値である。再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量がしきい値Aよりも大きいと判定される場合(S110にてYES)、処理はS112に移される。
S112にて、性能回復装置10は、第1解消処理の開始タイミングを設定する。第1解消処理は、予め定められた第1期間において実行される解消処理を示す。性能回復装置10は、再利用の開始日時から予め定められた第1期間だけ遡ったタイミングを第1解消処理の開始タイミングとして設定する。
S114にて、性能回復装置10は、第1解消処理の開始タイミングであるか否かを判定する。第1解消処理の開始タイミングであると判定される場合(S114にてYES)、処理はS116に移される。なお、第1解消処理の開始タイミングでないと判定される場合(S114にてNO)、処理はS114に戻される。
S116にて、性能回復装置10は、第1解消処理を実行する。第1解消処理は、たとえば、予め定められた期間に組電池100のSOCを上限値と下限値との間を1回往復するように変動させる変動処理を予め定められた第1回数だけ繰り返す処理を含む。たとえば、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量が想定される上昇量の最大値であるとした場合に、放置抵抗の上昇量が実質的にゼロとなるまで変動処理を繰り返した場合の変動処理の回数が予め定められた第1回数として設定される。なお、少なくとも上述の変動処理を予め定められた第1回数だけ繰り返して実行可能な期間が予め定められた第1期間として設定される。
S110にて、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量がしきい値A以下であると判定される場合(S110にてNO)、処理はS118に移される。
S118にて、性能回復装置10は、第2解消処理の開始タイミングを設定する。第2解消処理は、予め定められた第2期間において実行される解消処理を示す。性能回復装置10は、再利用の開始日時から予め定められた第2期間だけ遡ったタイミングを第2解消処理の開始タイミングとして設定する。
S120にて、性能回復装置10は、第2解消処理の開始タイミングであるか否かを判定する。第2解消処理の開始タイミングであると判定される場合(S120にてYES)、処理はS122に移される。なお、第2解消処理の開始タイミングでないと判定される場合(S120にてNO)、処理はS120に戻される。
S122にて、性能回復装置10は、第2解消処理を実行する。第2解消処理は、たとえば、上述の変動処理を予め定められた第2回数だけ繰り返す処理を含む。たとえば、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量がしきい値Aであると想定した場合に、放置抵抗の上昇量が実質的にゼロとなるまで変動量を繰り返した場合の変動処理の回数が予め定められた第2回数として設定される。そのため、予め定められた第2回数は、予め定められた第1回数よりも少ない回数となる。なお、少なくとも上述の変動処理を予め定められた第2回数だけ繰り返して実行可能な期間が予め定められた第2期間として設定される。そのため、予め定められた第2期間は、予め定められた第1期間よりも短い期間となる。
以上のような構成およびフローチャートに基づく性能回復装置10の動作について図5および図6を用いて説明する。図5は、回収時点の放置抵抗が高い場合の性能回復装置10の動作を説明するためのタイミングチャートである。図6は、回収時点の放置抵抗が低い場合の性能回復装置10の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5および図6の各々の縦軸は、放置抵抗の上昇量を示し、図5および図6の各々の横軸は、時間を示す。図5および図6においては、たとえば、いずれも時間t(15)にて組電池100が回収され、時間t(18)にて再利用が開始されるものとする。
たとえば、組電池100が充放電装置30に接続されると(S100にてYES)、組電池100を特定するための電池IDが取得されるとともに(S102)、取得された電池IDに対応する組電池100の再利用日時と組電池100の使用履歴とが取得される(S104)。
回収時点(時間t(15))から再利用の開始日時(時間t(18))までの期間が算出され(S106)、算出された期間に基づいて再利用の開始日時における電池セル300の放置抵抗の上昇量が算出される(S108)。
<回収時点の放置抵抗が高い場合>
回収時点以前において放置状態が継続していた場合には、回収時点の放置抵抗の上昇量の加算分としてΔRが算出される。この場合において、再利用の開始日時である時間t(18)における放置抵抗の上昇量がしきい値Aよりも大きくなる場合には(S110にてYES)、第1解消処理の開始タイミングが設定される(S112)。具体的には、再利用の開始時点である時間t(18)から予め定められた第1期間だけ遡った時点である時間t(16)が第1解消処理の開始タイミングとして設定される。
そのため、時間t(16)になると(S114にてYES)、第1解消処理が実行される(S116)。すなわち、時間t(16)から時間t(18)の予め定められた第1期間において電池セル300のSOCの変動処理が予め定められた第1回数だけ繰り返し実行される。その結果、時間t(16)から時間t(18)までの間に放置抵抗の上昇量を実質的にゼロまで減少させることができる。
<回収時点の放置抵抗が低い場合>
回収時点以前において放置状態でない場合には、回収時点の放置抵抗の上昇量の加算分としてゼロが算出される。この場合において、再利用の開始日時である時間t(18)における放置抵抗の上昇量がしきい値Aよりも小さくなる場合には(S110にてNO)、第2解消処理の開始タイミングが設定される(S118)。具体的には、再利用の開始日時である時間t(18)から予め定められた第2期間だけ遡った時点である時間t(17)が第2解消処理の開始タイミングとして設定される。なお、予め定められた第2期間は、予め定められた第1期間よりも短い期間であるため、時間t(17)は、時間t(16)よりも遅いタイミングになる。
そのため、時間t(17)になると(S120にてYES)、第2解消処理が実行される(S122)。すなわち、時間t(17)から時間t(18)の予め定められた第2期間において電池セル300のSOCの変動処理が予め定められた第2回数だけ繰り返し実行される。その結果、時間t(17)から時間t(18)までの間に放置抵抗の上昇量を実質的にゼロまで減少させることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る性能回復方法によると、再利用の開始時点までの放置抵抗の上昇量を用いて解消処理の実行期間が設定されるため、解消処理を適切なタイミングで実行することができる。その結果、再利用の開始時点において放置抵抗の上昇を解消することができるため、二次電池の性能を回復することができる。また、放置抵抗の上昇量が小さい場合には、少ない回数の変動処理によって放置抵抗の上昇の解消が行なわれるため、変動処理の実行回数を最小限に抑制して電池セル300の劣化を抑制することができる。したがって、再利用前の二次電池に対して性能を回復する処理を適切なタイミングで実行する二次電池の性能回復方法を提供することができる。
以下、変形例について記載する。
上述の実施の形態では、たとえば、再利用の開始日時から予め定められた第1期間だけ遡った時点を、第1解消処理を実行する時点として設定し、当該時点から再利用の開始日時までの間に第1解消処理を実行するものとして説明したが、たとえば、再利用の開始日時までの第1解消処理の実行期間の合計が予め定められた第1期間になればよく、第1解消処理を再利用の開始日時までの間に分割して実行されてもよい。
図7は、この変形例に係る性能回復方法を説明するためのタイミングチャートである。図7の縦軸は、放置抵抗の上昇量を示し、図7の横軸は、時間を示す。
たとえば、第1解消処理において実行される変動処理を繰り返す予め定められた第1回数が6回である場合には、回収時点である時間t(19)以降において、時間t(20)から時間t(21)の間に変動処理を2回繰り返し実行し、時間t(22)から再利用の開始日時である時間t(23)の間に変動処理を4回繰り返し実行するようにしてもよい。このようにしても再利用の開始日時において放置抵抗の上昇を解消することができる。
さらに上述の実施の形態では、複数の電池セル300のうちのいずれか一つの放置抵抗の上昇量を代表値として算出して、しきい値Aと比較するものとして説明したが、たとえば、複数の電池セル300の各々の放置抵抗の上昇量のうちの最大となり得る電池セル300の放置抵抗の上昇量を代表値として算出してもよいし、あるいは、複数の電池セル300の各々の放置抵抗の上昇量の平均値を代表値として算出してもよい。
さらに上述の実施の形態では、放置抵抗の上昇量がしきい値よりも大きいか否かによって解消処理を実行する期間として予め定められた第1期間と予め定められた第2期間とのうちのいずれかを選択するものとして説明したが、たとえば、再利用の開始日時における放置抵抗の上昇量に応じて解消処理を実行する期間を設定してもよい。たとえば、放置抵抗の上昇量が大きくなるほど解消処理を実行する期間を長くし、放置抵抗の上昇量が小さくなるほど解消処理を実行する期間を短くなるように、放置抵抗の上昇量と解消処理を実行する期間との関係を線形あるいは非線形の関係として設定してもよい。
さらに上述の実施の形態では、回収された組電池100は、再構成されずに再利用される場合を一例として説明したが、回収された組電池100は、他の組電池から取り外された複数の電池セルによって再構成されたものであってもよい。この場合、複数の電池セルの各々の放置抵抗の上昇量を算出し、最大値を代表値として性能回復処理を実行してもよい。
さらに上述の実施の形態では、車両から回収された組電池100を再利用する場合を一例として説明したが、ユーザが所有する機器から回収された電池を再利用するものであればよく、特に車両に搭載された組電池を再利用する場合に限定されるものではない。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を適宜組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 性能回復装置、20 制御装置、22 CPU、24 メモリ、26 通信部、30 充放電装置、100 組電池、300 電池セル。

Claims (1)

  1. 再利用前の二次電池の性能を回復する性能回復方法であって、
    前記二次電池の使用履歴と前記二次電池の再利用の開始時点とを取得するステップと、
    前記使用履歴を用いて前記開始時点までの前記二次電池の内部抵抗の上昇量を算出するステップと、
    上昇した前記内部抵抗を、前記二次電池を充放電することにより解消する解消処理の実行期間を、算出された前記内部抵抗の上昇量を用いて設定するステップと、
    前記開始時点から前記実行期間だけ遡った時点から前記解消処理を実行するステップとを含む、二次電池の性能回復方法。
JP2017231670A 2017-12-01 2017-12-01 二次電池の性能回復方法 Active JP7059597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017231670A JP7059597B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 二次電池の性能回復方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017231670A JP7059597B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 二次電池の性能回復方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019102265A true JP2019102265A (ja) 2019-06-24
JP7059597B2 JP7059597B2 (ja) 2022-04-26

Family

ID=66973900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017231670A Active JP7059597B2 (ja) 2017-12-01 2017-12-01 二次電池の性能回復方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7059597B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111106402A (zh) * 2020-01-03 2020-05-05 天能电池集团股份有限公司 一种超期储存电池容量恢复方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045002A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Panasonic Ev Energy Co Ltd 二次電池の再利用方法
JP2010252414A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Fujitsu Ten Ltd エコラン制御装置
JP2017050115A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 トヨタ自動車株式会社 再利用可能な非水電解液二次電池の選別方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045002A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Panasonic Ev Energy Co Ltd 二次電池の再利用方法
JP2010252414A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Fujitsu Ten Ltd エコラン制御装置
JP2017050115A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 トヨタ自動車株式会社 再利用可能な非水電解液二次電池の選別方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111106402A (zh) * 2020-01-03 2020-05-05 天能电池集团股份有限公司 一种超期储存电池容量恢复方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7059597B2 (ja) 2022-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3832328B1 (en) Method and apparatus for detecting micro short circuit of battery
JP6881577B2 (ja) 二次電池の容量維持率を推定する装置及び方法
KR101726249B1 (ko) 배터리 충전 및 방전을 스케쥴링하는 시스템
CN107947268B (zh) 电池包均衡方法、装置和设备
JP6171127B2 (ja) 電池制御システム、車両制御システム
EP3985405A1 (en) Method and device for estimating remaining life of battery and medium
JP6298920B2 (ja) 電池制御装置
JP2008134060A (ja) 蓄電装置の異常検出装置、蓄電装置の異常検出方法及びその異常検出プログラム
WO2024060537A1 (zh) 电池异常自放电预警方法、系统、电子设备及存储介质
CN107884718B (zh) 电池剩余电量计算方法、移动终端以及存储装置
EP4333242A1 (en) Battery state estimation device and power system
CN113111508A (zh) 电芯一致性的评估方法、装置及服务器
CN103424708A (zh) 开路电压推断装置、状态推断装置及开路电压推断方法
CN111123118B (zh) 电池微短路的检测方法及装置、设备、存储介质
CN114503392A (zh) 涉及多个电池的判定装置、蓄电系统、判定方法和判定程序
KR102679707B1 (ko) 배터리 모듈을 위한 냉각 요구 사양 진단 장치
CN111319510A (zh) 一种预估电动车辆续驶里程的方法和装置
US9702941B2 (en) Method and devices for making available information for the purpose of performing maintenance and servicing of a battery
JP2019102265A (ja) 二次電池の性能回復方法
US11657658B2 (en) Information providing server, information providing system, and recording medium
CN111540965B (zh) 电池电压均衡方法、装置及电池管理系统
CN110068409B (zh) 锂电池应力预测方法和装置
CN115946569A (zh) 电池充电时长预测方法和装置、电子设备及存储介质
CN114690057A (zh) 一种电池系统性能评估的方法和系统
JP2019095966A (ja) 交換料金設定装置、交換料金設定方法および交換料金設定システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220328

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7059597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151