JP2019101715A - 医療情報管理装置、医療情報管理方法、およびプログラム - Google Patents

医療情報管理装置、医療情報管理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来のシステムは、医療従事者が患者情報を簡易に入力できるものではなかった。【解決手段】患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部と、医療従事者からの音声を受け付ける音声受付部と、音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識部と、音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得部と、種類情報取得部が取得した種類情報に対応付けて音声認識部が取得した患者情報を患者情報格納部に蓄積する患者情報出力部とを具備する医療情報管理装置により、医療従事者が患者情報を簡易に入力できるようになる。かかる医療情報管理装置は、入力の簡易さのため、特に、在宅医療の医療従事者がその訪問先で患者情報を入力するのに好適である。【選択図】図1

Description

本発明は、医療に関する情報を管理する医療情報管理装置等に関するものである。
従来、訪問スケジュール情報、地図情報、カルテ等の患者情報を、実際に訪問診療する医療関係者が、在宅医療の現場で簡単に扱うことができるように、情報管理の支援を行う在宅医療支援システムが存在した(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−176371号公報
しかし、上記のような従来のシステムでは、患者情報の入力に多大な操作を必要としており、医療従事者が患者情報を簡易に入力できなかった。
そこで、医療従事者が患者情報を簡易に入力できる医療情報管理装置、特に、在宅医療の医療従事者がその訪問先で患者情報を入力するのに好適な医療情報管理装置が所望される。
本第一の発明の医療情報管理装置は、患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部と、医療従事者からの音声を受け付ける音声受付部と、音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識部と、音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得部と、種類情報取得部が取得した種類情報に対応付けて音声認識部が取得した患者情報を患者情報格納部に蓄積する患者情報出力部とを具備する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者が患者情報を簡易に入力できる医療情報管理装置が実現される。そして、この医療情報管理装置は、入力の簡易さのため、特に、在宅医療の医療従事者がその訪問先で患者情報を入力するのに好適である。
また、本第二の発明の医療情報管理装置は、第一の発明に対して、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかの入力領域に対する選択を受け付ける選択受付部をさらに具備し、種類情報取得部は、選択受付部が受け付けた選択に対する入力領域に対応する種類情報を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者が入力領域を選択することで、医療情報管理装置は、種類情報を取得できる。
また、本第三の発明の医療情報管理装置は、第一の発明に対して、主観的情報、客観的情報、アセスメント、およびプランの各種類に対応する選択対象を表示する選択対象表示部と、医療従事者から、選択対象に対する選択を受け付ける選択受付部とをさらに具備し、種類情報取得部は、選択受付部が受け付けた選択に対する選択対象の種類を示す種類情報を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者がボタンを選択することで、医療情報管理装置は、種類情報を取得できる。
また、本第四の発明の医療情報管理装置は、第一の発明に対して、音声受付部は、種類情報を特定する音声である第一音声を受け付けた後に、第二音声を受け付け、音声認識部は、第一音声を音声認識し、かつ第二音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報を取得し、種類情報取得部は、第一音声を音声認識した結果である種類情報を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者が種類情報の後に患者情報を発話することで、医療情報管理装置は、患者情報と一緒に種類情報も取得できる。
また、本第五の発明の医療情報管理装置は、第一の発明に対して、患者情報と種類情報との組を含む2以上の学習元情報を機械学習のアルゴリズムにより学習した学習情報が格納される学習情報格納部と、種類情報取得部は、音声認識部が取得した患者情報を学習情報に適用し、種類情報を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療情報管理装置は、機械学習で学習した学習情報を用いて、種類情報を自動的に取得できる。
また、本第六の発明の医療情報管理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、2以上のバイタルデータを入力するバイタルデータ入力画面を出力する画面出力部をさらに具備し、音声受付部は、医療従事者からのバイタルデータの音声をも受け付け、音声認識部は、バイタルデータの音声を認識し、音声認識結果を取得し、音声認識結果から共通情報を除いたバイタルデータを取得するバイタルデータ取得部をさらに具備し、画面出力部は、バイタルデータを、バイタルデータ入力画面の領域であり、バイタルデータを表示すべき領域に表示する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療情報管理装置は、音声認識結果から、単位や項目名等の共通情報を除外し、バイタルデータだけを取得して、入力画面のバイタルデータ用の領域に表示できる。
また、本第七の発明の医療情報管理装置は、第六の発明に対して、バイタルデータ取得部が、予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得したか否かを判断するバイタルデータ判断部と、バイタルデータ判断部が、すべての種類のバイタルデータを取得したと判断した場合に、必要な全てのバイタルデータが取得された旨の情報である完了情報を出力する完了出力部とをさらに具備する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者は、完了情報の出力に応じて、全てのバイタルデータが取得されたことを知覚できる一方、完了情報が未出力の期間は、未入力または未認識のバイタルデータが存在することを知覚して、発話または再発話が行える。
また、本第八の発明の医療情報管理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、音声受付部が受け付けた音声を、医療専門用語の出現度合いに応じて、少なくとも2種類の音声に区分する音声区分部と、音声認識部は、音声区分部における音声の区分に従って、第一の種類の音声は医療専門用語辞書を有する第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、第二の種類の音声は医療専門用語辞書を有さない第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療情報管理装置は、医療専門用語の出現度合いに応じて、医療専門用語辞書を有する認識器と有さない認識器とを使い分けることで、医療専門用語を含む音声を効率よく認識できる。
また、本第九の発明の医療情報管理装置は、第八の発明に対して、音声認識部は、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのうち、プランに対応する音声は第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、プラン以外の種類に対応する音声の一部は少なくとも第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する医療情報管理装置である。
医療専門用語の出現度合いは、プランにおいて高く、主観的情報または客観的情報またはアセスメントにおいて低いことから、かかる構成により、医療情報管理装置は、プランについてのみ、医療専門用語辞書を有する認識器を使うことで、医療専門用語を含む音声をより効率よく認識できる。
また、本第十の発明の医療情報管理装置は、第一から第九いずれか1つの発明に対して、訪問すべき患者を識別する1以上の患者識別子が格納される患者識別子格納部を具備し、患者情報格納部には、患者識別子に対応付けて、患者情報、または患者情報とバイタルデータが格納され、訪問済みの患者の患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを患者情報格納部から取得し、取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する入力情報判断部と、入力情報判断部が不十分であると判断した場合に、不十分である旨の情報である不十分情報を出力する不十分情報出力部とをさらに具備する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療従事者は、例えば、不十分情報が出力されている患者については、その患者情報等が不足していることを知覚して、発話を行える一方、不十分情報が出力されていない患者については、十分な患者情報が取得済みであることを知覚できる。また、医療従事者は、例えば、それまで出力されていた不十分情報の出力が停止されたことに応じて、患者情報等の不足が解消されたことを知覚できる。
また、本第十一の発明の医療情報管理装置は、第十の発明に対して、1以上の患者識別子で識別される患者のうち、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する訪問済患者決定部をさらに具備し、入力情報判断部は、訪問済患者決定部が取得した患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを患者情報格納部から取得し、取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療情報管理装置は、患者情報等が不十分か否かの判断を、訪問済みの患者についてのみ行い、未訪問の患者については行わないことで、未訪問の患者に対する不十分情報の出力を回避できる。その結果、医療従事者は、患者情報等の発話を的確に行える。
また、本第十二の発明の医療情報管理装置は、第十一の発明に対して、患者識別子格納部には、患者識別子に対応付けて、患者識別子で識別される患者の位置を特定する患者位置情報または患者の訪問時刻を特定する患者訪問時刻情報が格納され、医療従事者の位置を特定する医療従事者位置情報または現在時刻である環境情報を取得する環境情報取得部をさらに具備し、訪問済患者決定部は、環境情報取得部が取得した環境情報を、患者識別子格納部の患者位置情報または患者訪問時刻情報に適用し、患者を訪問済みか否かを判断し、判断結果を用いて、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する医療情報管理装置である。
かかる構成により、医療情報管理装置は、当該患者を訪問済みか否かを、患者位置情報または患者時刻情報を用いて、的確に判断できる。
本発明によれば、医療従事者が患者情報を簡易に入力できる医療情報管理装置が実現される。
実施の形態における医療情報システムのブロック図 同医療情報管理装置の動作を説明するフローチャート 同患者情報のデータ構造図 同学習元情報のデータ構造図 同患者情報入力画面の一表示例を示す図 同患者情報入力画面の他の表示例を示す図 同コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
以下、医療情報管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態における医療情報システムのブロック図である。医療情報システムは、1または2以上の医療情報管理装置1、およびサーバ装置2を備える。1以上の各医療情報管理装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、サーバ装置2と通信可能に接続される。
医療情報管理装置1は、例えば、医療従事者の携帯端末であるが、医療従事者が属する医療機関のPC等でもよく、その所在やタイプは問わない。なお、医療従事者とは、通常、医師であるが、例えば、看護師、介護福祉士等でもよい。医療従事者は、特に、例えば、在宅医療に従事する医師等であることは好適である。ただし、医療従事者は、例えば、医療機関等に属する事務職員等でもよく、医療に従事する者であれば誰でもよい。
また、医療機関とは、例えば、病院、診療所、介護施設等である。医療機関は、特に、在宅医療を行う病院等であることは好適であるが、医療を行う機関であれば、その種類や規模は問わない。さらに、携帯端末とは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、ノートパソコン等であるが、その種類は問わない。
サーバ装置2は、例えば、医療情報システムを運営する企業や医療機関等のサーバであるが、クラウドサーバでもよく、そのタイプは問わない。
なお、医療情報管理装置1は、スタンドアロンでもよい。すなわち、医療情報管理装置1は、サーバ装置2の機能をも有していてもよく、例えば、一の携帯端末でも実現可能である。
医療情報管理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、患者識別子格納部111、患者情報格納部112、および学習情報格納部113を備える。受付部12は、音声受付部121、および選択受付部122を備える。処理部13は、音声区分部131、音声認識部132、種類情報取得部133、バイタルデータ取得部134、バイタルデータ判断部135、環境情報取得部136、訪問済患者決定部137、および入力情報判断部138を備える。出力部14は、画面出力部141、選択対象表示部142、患者情報出力部143、不十分情報出力部144、および完了出力部145を備える。
サーバ装置2は、サーバ格納部21、サーバ受信部22、サーバ処理部23、およびサーバ送信部24を備える。
医療情報管理装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する患者識別子、患者情報、および学習情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
患者識別子格納部111には、1または2以上の患者識別子が格納される。患者識別子とは、患者を識別する情報である。患者識別子は、例えば、訪問すべき患者を識別する情報であることは好適である。訪問すべき患者とは、例えば、在宅医療の対象者であるといってもよい。患者識別子は、例えば、住所および氏名、メールアドレス、電話番号、ID等であるが、患者を識別し得る情報であれば何でもよい。
患者識別子格納部111には、患者識別子に対応付けて、患者位置情報または患者訪問時刻情報のうち1種類以上の情報が格納されてもよい。患者位置情報とは、当該患者識別子で識別される患者の位置を特定する情報である。患者位置情報は、例えば、緯度および経度等の座標、ネットワークへのアクセスポイントの識別子、住所などであるが、その種類は問わない。なお、かかる位置情報は、例えば、GPS、またはネットワークの位置検出機能等を利用することにより、あるいは、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスを介して入力を受け付けることにより、取得可能である。
患者訪問時刻情報とは、当該患者識別子で識別される患者の訪問時刻を特定する情報である。患者訪問時刻情報は、例えば、開始時刻および終了時刻の組であるが、開始時刻のみでもよいし、午前または午後等の時間帯や、ID等でもよい。なお、開始時刻等の時刻情報は、例えば、入力デバイスを介した入力の受け付けによって取得される。
なお、患者位置情報または患者訪問時刻情報のうち1種類以上の情報は、例えば、医療従事者が携帯している医療情報管理装置1によって、患者を訪問中に取得されてもよい。ただし、かかる情報は、医療従事者が携帯している他の携帯端末によって取得されてもよいし、医療情報管理装置1と通信したサーバ装置2によって取得されてもよい。また、かかる情報は、1以上の患者識別子と共に、患者識別子格納部111に予め格納されていても構わない。
患者情報格納部112には、1または2以上の患者情報が格納される。患者情報とは、患者に関する情報である。患者情報は、例えば、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかであってもよい。なお、患者情報は、例えば、かかる4種類の情報のうちの2種類以上の情報を含んでいても構わない。
主観的情報とは、患者に関する主観的な情報である。主観的情報は、通常、患者自身の主観に基づく情報であるが、例えば、家またはや医療従事者など、患者以外の者の主観に基づく情報をも含むと考えてもよい。主観的情報は、例えば、痛み、悩みなど、患者が訴える自覚症状に関する情報であってもよい。
客観的情報とは、患者に関する客観的な情報である。客観的情報は、例えば、体温、血圧、心拍数等の各種のバイタルサインに関するデータ(バイタルデータ)、血液検査やCT等の各種の検査の結果に関するデータ(検査データ)などであってもよい。
なお、本実施の形態において、バイタルデータは、通常、患者情報を構成する客観的情報の一種と考えてよいが、例えば、患者情報から除外しても構わない。この場合、客観的情報とは、患者に関する客観的な情報のうち、バイタルデータ以外の情報であるといってもよい。
アセスメントとは、例えば、主観的情報または客観的情報のうち1以上に基づく診断または評価等の結果に関する情報であるといってもよい。診断または評価等の結果とは、例えば、バイタルサインや検査データ等に基づいて医師が診断した結果(例えば、病名、病気の進行または快癒の程度など)でもよいし、患者の訴えに対して看護師等が評価した結果(例えば、痛みや悩みの軽減度、看護や介護の計画の問題点など)あってもよい。
なお、アセスメントとは、例えば、後述するプランの決定前の予備的な手続きで得られる情報であるといってもよい。予備的な手続きで得られる情報とは、例えば、検査データ等の各種の情報を整理または統計処理して得られる結果であり、医療関係者によるプランの決定を容易にする又は的確な決定を支援する情報であることは好適である。この種の情報は、例えば、各種の検査データに関する図表でもよいし、一の検査結果の履歴などでもよい。
プランとは、例えば、アセスメント等に基づく対処法に関する情報であるといってもよい。対処法とは、例えば、治療方法(例えば、各種の薬剤、手術等)、看護または介護の計画もしくは改善案などであってもよい。
患者情報格納部112には、例えば、患者識別子に対応付けて、患者情報が格納されてもよい。または、患者情報格納部112には、例えば、患者識別子に対応付けて、患者情報とバイタルデータが格納されてもよい。また、患者情報格納部112には、例えば、後述する種類情報が対応付いた2以上の患者情報が、患者識別子に対応付けて格納されることは好適である。
学習情報格納部113には、学習情報が格納される。学習情報とは、2以上の学習元情報を機械学習のアルゴリズムにより学習した情報である。学習元情報とは、学習情報の元になる情報である。本実施形態における学習元情報は、例えば、患者情報と種類情報との組を含む。また、種類情報には、例えば、詳細種類情報が対応付いていてもよい。
種類情報とは、患者情報の種類を示す情報である。本実施形態における種類情報は、通常、主観的情報(S)または客観的情報(O)またはアセスメント(A)またはプラン(P)のいずれかを示す。なお、種類情報は、例えば、“主観的情報”や“アセスメント”等の種類名でも、“S”や“O”等のIDでも構わない。また、種類情報は、例えば、S,O,A,およびPのうち1または2以上を含んでいてもよい。
患者情報の種類は、例えば、階層化されていてもよい。すなわち、上記4つの各種類情報(S・O・A・P)には、例えば、2以上の詳細種類情報が対応付いていてもよい。詳細種類情報とは、当該種類情報が示す種類を細分化した情報である。詳細種類情報は、例えば、データ種別であってもよい。データ種別とは、データの種別を示す情報である。データ種別は、例えば、“バイタルデータ”や“検査データ”等であってもよい。さらに、データ種別には、2以上の項目名が対応付いていてもよい。例えば、データ種別“バイタルデータ”には、第一の項目名“体温”、第二の項目名“血圧”等が対応付いていてもよい。詳細種類情報は、例えば、データ種別または項目名のうち1種類以上の情報を含むことは好適である。
機械学習とは、例えば、人間が行う学習と同様の機能をコンピュータで実現しようとする手法であるといってもよい。機械学習は、例えば、ディープラーニング、SVM(support vector machine)、決定木、ランダムフォレスト等であるが、その種類は問わない。
受付部12は、各種の情報を受け付ける。各種の情報とは、例えば、後述する音声、後述する選択、前述した患者情報、前述した種類情報などである。一般に、受け付けとは、キーボードやマウスやタッチパネルやマイクロフォン等の入力デバイスから入力された情報の受け付け、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報の受信、ディスクや半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
受付部12は、例えば、マイクロフォンを介して音声入力を受け付けたり、キーボード等を介して患者情報等の情報の手入力を受け付けたりすることができる。また、受付部12は、例えば、サーバ装置2から、入力された音声の音声認識結果である患者情報等の情報を受信したり、記録媒体から患者情報等の情報を読み出したりすることも可能であり、その受け付けの態様は問わない。
音声受付部121は、マイクロフォンを介して音声を受け付ける。受け付けられる音声は、通常、人が発話した音声(以下、発話音声、または単に音声と記す場合がある)である。音声は、通常、医療従事者からの音声であるが、それ以外の者からの音声でもよい。医療従事者からの音声とは、例えば、患者情報の発話音声、または種類情報の発話音声などであるが、その内容は問わない。
音声受付部121は、例えば、医療従事者からのバイタルデータの音声を受け付けてもよい。音声受付部121は、特に、例えば、訪問先で、医師や看護師等の医療従事者から、バイタルデータの発話音声を受け付けることは好適である。なお、主観的情報もまた、訪問先での受け付けに好適な情報である。ただし、音声受付部121は、例えば、訪問先または医療機関内で、医療従事者から、バイタルデータ以外の客観的情報(例えば、検査データ等)の発話音声をも受け付けてもよい。
音声受付部121は、例えば、第一音声を受け付けた後に、第二音声を受け付けることは好適である。その場合、第一音声と第二音声との間に、予め決められた時間よりも長い又は以上の無音期間が存在してもよい。無音期間とは、発話音声が無い期間である。無音期間は、例えば、1秒、2秒等であるが、その長さは問わない。なお、第一音声と第二音声との順序は、これとは逆でもよい。
第一音声とは、種類情報を特定する音声である。第一音声は、例えば、種類情報の発話音声(例えば、「主観的情報」や「客観的情報」、または「バイタルデータ」や「体温」等)でもよいし、種類情報に対応付いたID等の音声(「S」や「O」等)でも構わない。
第二音声とは、第一音声で特定される種類情報に対応する患者情報の発話音声である。第二音声は、例えば、第一音声「S」で特定される種類名“主観的情報”に対応する発話音声「頭痛」でもよいし、第一音声「体温」で特定される項目名“体温”に対応する発話音声「38度」でもよい。
選択受付部122は、医療従事者から、種類情報に関する選択を受け付ける。種類情報に関する選択とは、例えば、入力欄に対する選択でもよいし、選択対象に対する選択でもよい。
選択受付部122は、例えば、種類情報に対応付いた2以上の入力欄のうち一の入力欄の選択を受け付けてもよいし、または、種類情報に対応付いた2以上の選択対象のうち一の選択対象の選択でもよい。なお、選択対象は、例えば、ボタンであるが、種類情報に対応する文字列やID等でもよい。
より詳しくは、選択受付部122は、例えば、後述する画面出力部141によって、主観的情報や客観的情報等の患者情報を入力すべき2以上の入力欄を有する画面が出力されている状態で、一の入力欄の選択を受け付けてもよい。入力欄は、例えば、種類情報“主観的情報”に対応付いた“S入力欄”や、種類情報“客観的情報”に対応付いた“O入力欄”等でもよい。
または、入力欄は、例えば、種類情報“客観的情報”に属するデータ種別“バイタルデータ”に対応付いた“バイタルデータ入力欄”や、データ種別“バイタルデータ”に属する項目名“体温”に対応付いた“体温入力欄”等でもよい。
または、選択受付部122は、例えば、後述する選択対象表示部142によって、種類情報に対応付いた2以上のボタン(例えば、“Sボタン”や“Oボタン”等)が表示されている状態で、一のボタンの選択を受け付けてもよい。なお、こうして選択受付部122が一のボタンの選択を受け付けたことに応じて、後述する種類情報取得部133は、選択されたボタンに対応する種類情報を取得し、画面出力部141は、取得された種類情報が示す種類の属する1または2以上の詳細情報等の入力欄を有する画面を出力してもよい。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、後述する音声区分部131、音声認識部132、種類情報取得部133、バイタルデータ取得部134、バイタルデータ判断部135、環境情報取得部136、訪問済患者決定部137、および入力情報判断部138等の処理である。また、各種の処理には、例えば、前述した機械学習も含まれてよい。
すなわち、処理部13は、例えば、音声受付部121が受け付けた音声に対して音声認識部132が取得した患者情報と、当該患者情報に対して種類情報取得部133が取得した種類情報との組を学習元情報として、2以上の学習元情報を機械学習のアルゴリズムにより学習し、学習情報を取得してもよい。
詳しくは、処理部13は、例えば、患者情報および種類情報の組が取得される度に、その取得された組を学習元情報として格納部11に蓄積する動作を、2回以上、繰り返してもよい。さらに、処理部13は、格納部11に格納されている2以上の学習元情報を学習することにより学習情報を取得し、学習情報格納部113に蓄積してもよい。
学習の際、処理部13は、例えば、学習元情報に含まれる患者情報の形態素解析を行い、1または2以上の自立語を取得してもよい。さらに、処理部13は、例えば、こうして取得した1以上の自立語の集合に対応する文章のベクトルを取得し、取得した文章ベクトルを学習情報として学習情報格納部113に蓄積してもよい。
なお、処理部13は、フローチャートで説明する各種の判別なども行う。
音声区分部131は、音声受付部121が受け付けた音声を、医療専門用語の出現度合いに応じて、少なくとも2種類の音声に区分する。なお、出現度合いに応じて区分することは、例えば、一般用語辞書では認識できない不明用語の割合が閾値より多い場合は第一の種類であると判断し、不明用語の割合が閾値より少ない場合は第二の種類であると判断することでもよい。2種類の音声とは、例えば、医療専門用語辞書でしか認識できない医療専門用語の出現度合いが閾値より高い又は以上である第一の種類、および医療専門用語の出現度合いが閾値以下又は未満である第二の種類などであってもよい。
音声認識部132は、音声受付部121が受け付けた音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報を取得する。
音声認識部132は、例えば、最初、音声受付部121が受け付けた第一音声を音声認識し、その音声認識結果である種類情報を取得し、次に、音声受付部121が受け付けた第二音声を音声認識し、その音声認識結果である患者情報を取得してもよい。その場合、音声認識部132は、例えば、音声受付部121による受け付けの開始から無音期間の直前までの音声を第一音声に対応付け、当該第一音声の音声認識を行い、さらに、当該無音期間の後に受け付けられた音声を第二音声に対応付け、当該第に音声の音声認識を行ってもよい。
ただし、音声認識部132は、例えば、先に第二音声を音声認識し、その結果である種類情報を取得した後、第一音声を音声認識し、その結果である種類情報を取得しても構わない。
音声認識部132は、例えば、音声受付部121が受け付けたバイタルデータの音声を認識し、その音声認識結果であるバイタルデータを取得することは好適である。これに加えて、またはこれに代えて、音声認識部132は、例えば、主観的情報の音声、またはバイタルデータ以外の客観的情報の音声のうち1種類以上の音声の音声認識を行い、その認識結果である主観的情報、またはバイタルデータ以外の客観的情報のうち、1種類以上の情報を取得してもよい。
音声認識部132は、音声区分部131における音声の区分に従って、第一の種類の音声は医療専門用語辞書を有する第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、第二の種類の音声は医療専門用語辞書を有さない第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得することは好適である。
医療専門用語辞書とは、医療に関する専門用語の辞書であり、音声認識のための辞書である。医療専門用語辞書には、2以上の医療専門用語が登録されていている。また、医療専門用語辞書には、2以上の各医療専門用語に対応付けて、例えば、種類情報が登録され、さらに、詳細種類情報も登録されている。詳細種類情報には、データ種別または項目名のうち1種類以上の情報が含まれている。ただし、学習情報を用いる場合、種類情報とは登録されていなくてもよい。医療専門用語辞書は、例えば、後述するサーバ格納部21に格納されていることは好適であるが、格納部11に格納されていてもよい。
なお、第二の音声認識器は、通常、一般用語辞書を有する。一般用語辞書とは、一般的な用語の辞書であり、音声認識のための辞書である。一般用語辞書には、2以上の一般用語が登録されていている。また、一般用語辞書には、2以上の各一般用語に対応付けて、例えば、種類情報が登録され、さらに、詳細種類情報も登録されている。この詳細種類情報もまた、データ種別または項目名のうち1種類以上の情報を含んでよい。一般用語辞書は、例えば、格納部11に格納されているが、後述するサーバ格納部21に格納されていてもよい。
音声認識部132は、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのうち、プランに対応する音声は第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、プラン以外の種類に対応する音声の一部は少なくとも第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する。
なお、第一の音声認識器は外部のサーバ装置2に存在し、第二の音声認識器はローカルに存在することが好適である。なお、ローカルに存在することは、例えば、医療情報管理装置1に存在することであるが、医療情報管理装置1と共に携帯される別の携帯端末に存在することでもよい。ただし、例えば、第二の音声認識器も、サーバ装置2に存在してよい。
前者の場合、例えば、後述する出力部14が、第一の種類の音声を、装置識別子と対にサーバ装置2に送信し、前述した受付部12が、サーバ装置2から第一の種類の音声に対する音声認識結果を受信してもよい。また、後者の場合、例えば、出力部14は、第二の種類の音声をもサーバ装置2に送信し、受付部12は、第二の種類の音声に対する音声認識結果をも受信してよい。
装置識別子とは、医療情報管理装置1を識別する情報である。装置識別子は、例えば、IPアドレス、MACアドレス、ID等であるが、医療従事者識別子でもよい。つまり、装置識別子は、医療従事者識別子と兼用でもよい。
医療従事者識別子とは、医療従事者を識別する情報である。医療従事者識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、ID等であるが、医療従事者を識別し得る情報であれば何でもよい。
または、第一および第二の2つの音声認識器の両方が、医療情報管理装置1に存在していてもよい。かかる場合、例えば、第一の認識器は、医療専門用語辞書が格納された格納部11、および音声認識部132で実現され、第二の認識器は、一般用語辞書が格納された格納部11、および音声認識部132で実現されてもよい。ただし、音声認識処理を行う装置は問わない。
種類情報取得部133は、音声認識部132による音声認識結果である患者情報に関し、その種類を示す種類情報を取得する。種類情報は、前述したように、通常、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す。また、種類情報取得部133は、取得した種類情報に属する1または2以上の詳細種類情報をも取得してもよい。
種類情報取得部133は、例えば、選択受付部122が受け付けた選択に対する入力領域に対応する種類情報を取得してもよい。
または、種類情報取得部133は、例えば、選択受付部122が受け付けた選択に対する選択対象の種類を示す種類情報を取得してもよい。
または、種類情報取得部133は、例えば、第一音声を音声認識した結果である種類情報を取得してもよい。
または、種類情報取得部133は、例えば、音声認識部132が取得した患者情報を、学習情報格納部113に格納されている学習情報に適用し、種類情報を取得してもよい。なお、適用とは、例えば、類似度に基づくパターンマッチング等の処理を行うことでもよい。その場合、種類情報取得部133は、取得された患者情報に対し、類似度が最も高い種類情報を、学習情報から取得してもよい。
バイタルデータ取得部134は、音声認識部132による音声認識結果を用いて、バイタルデータを取得する。バイタルデータ取得部134は、例えば、音声認識結果から共通情報を除いたバイタルデータを取得することは好適である。共通情報とは、2以上の音声認識結果に共通する情報である。共通情報は、例えば、“度”や“mHg”等の単位、“体温”、“血圧”、“最高血圧”,“最低血圧”等の項目名などであってもよい。
バイタルデータ判断部135は、バイタルデータ取得部134が、予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得したか否かを判断する。
環境情報取得部136は、環境情報を取得する。環境情報とは、医療従事者が現在居る環境に関する情報である。環境情報は、例えば、医療従事者位置情報でもよいし、現在時刻でもよいし、その両方を含む情報でも構わない。医療従事者位置情報とは、医療従事者の位置を特定する情報である。医療従事者位置情報は、前述した患者位置情報と同様、例えば、座標やアクセスポイント識別子等であってもよい。
訪問済患者決定部137は、1以上の患者識別子で識別される患者のうち、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する。
訪問済患者決定部137は、例えば、環境情報取得部136が取得した環境情報を、患者識別子格納部111の患者位置情報または患者訪問時刻情報に適用し、患者を訪問済みか否かを判断し、判断結果を用いて、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得してもよい。
適用とは、例えば、現在時刻を訪問時刻情報と比較することでも、医療従事者位置情報を患者位置情報と比較することでも、それら両方の比較を行うことでもよい。
訪問済患者決定部137は、例えば、現在時刻を訪問時刻情報と比較し、現在時刻が訪問時刻情報の示す時刻を過ぎている場合に、訪問済みであると判断し、現在時刻が訪問時刻情報の示す時刻を過ぎていない場合に、訪問済みでないと判断してもよい。
または、訪問済患者決定部137は、例えば、現在時刻を訪問時刻情報と比較し、現在時刻が訪問時刻情報の示す時刻に未だ達していない場合に、未訪問と判断し、現在時刻が訪問時刻情報の示す時刻に達している又はこれを過ぎている場合に、さらに、医療従事者位置情報を患者位置情報と比較してもよい。そして、訪問済患者決定部137は、例えば、医療従事者位置情報の示す位置と患者位置情報の示す位置との間の距離が閾値より大または以上の場合に、訪問済みと判断し、閾値以下または閾値より小の場合には、訪問中と判断してもよい。
入力情報判断部138は、患者情報格納部112の情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する。条件とは、例えば、患者情報格納部112の情報の量が、予め決められた閾値より大または以上であることであってもよい。情報の量とは、例えば、データ量でもよいし、種類数でもよい。条件は、例えば、4種類の種類情報“S”,“O”,“A”,および“P”のうち予め決められた数の種類(例えば、4種類全部、または3種類以上等)に対応する情報が入力されたことでもよいし、例えば、必須の項目が全て取得済みであること等でもよい。
入力情報判断部138は、例えば、訪問済患者決定部137が取得した訪問済みの患者の患者識別子に対応する患者情報、またはかかる患者情報とバイタルデータを患者情報格納部112から取得し、取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する。条件は、取得された訪問済みの患者の患者識別子に対応する患者情報等に関して、例えば、患者情報格納部112の情報の量が予め決められた閾値より大または以上であることでもよいし、4種類の種類情報のうち予め決められた数の種類に対応する情報が入力されたことでも、必須の項目が全て取得済みであること等でも構わない。
入力情報判断部138は、例えば、訪問済患者決定部137が取得した患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを患者情報格納部112から取得し、取得した患者情報等の情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断してもよい。条件は、取得された患者識別子に対応する患者情報等に関して、例えば、患者情報格納部112の情報の量が予め決められた閾値より大または以上であることでもよいし、4種類の種類情報のうち予め決められた数の種類に対応する情報が入力されたことでも、必須の項目が全て取得済みであること等でも構わない。
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、前述した画面、前述した選択対象、前述した患者情報、後述する不十分情報、後述する完了情報などである。また、一般に、出力とは、例えば、ディスプレイへの表示、スピーカからの音出力、外部の装置への送信、プリンタでのプリントアウト、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
画面出力部141は、画面を出力する。画面は、例えば、患者情報入力画面であってもよい。患者情報入力画面とは、上記4種類の患者情報を入力する画面である。患者情報入力画面は、例えば、種類情報“S”に対応する入力欄、種類情報“O”に対応する入力欄、種類情報“A”に対応する入力欄、および種類情報“P”に対応する入力欄を有していてもよい。または、画面は、例えば、バイタルデータ入力画面であってもよい。バイタルデータ入力画面とは、2以上のバイタルデータを入力する画面である。バイタルデータ入力画面は、例えば、体温や血圧等の各種のバイタルデータが入力される2以上の入力欄を有していてもよい。なお、画面は、例えば、主観的情報、またはバイタルデータ以外の客観的情報(例えば、検査データ等)のうち、1種類以上の情報をも入力可能な入力画面であることは好適である。
また、画面出力部141は、例えば、バイタルデータ取得部134が取得したバイタルデータを、バイタルデータ入力画面の領域であり、バイタルデータを表示すべき領域に表示してもよい。バイタルデータを表示すべき領域とは、例えば、バイタルデータが入力される入力欄であることは好適であるが、かかる入力欄に対応する表示欄等であってもよい。
選択対象表示部142は、2以上の選択対象を表示する。選択対象表示部142は、例えば、主観的情報、客観的情報、アセスメント、およびプランの各種類に対応する選択対象を表示してもよい。
選択対象表示部142は、具体には、例えば、主観的情報に対応するSボタン、客観的情報に対応するOボタン、アセスメントに対応するAボタン、およびプランに対応するPボタンを表示してもよい。
患者情報出力部143は、種類情報取得部133が取得した種類情報に対応付けて、音声認識部132が取得した患者情報を患者情報格納部112に蓄積する。患者情報出力部143は、例えば、取得された種類情報が対応付いた患者情報を、通常、患者識別子と対に、患者情報格納部112に蓄積する。これによって、患者情報格納部112には、種類情報が対応付いた2以上の患者情報が、患者識別子に対応付けて格納される結果となる。
不十分情報出力部144は、入力情報判断部138が不十分であると判断した場合に、不十分情報を出力する。不十分情報出力部144は、通常、入力情報判断部138が、訪問済患者決定部137によって取得された患者識別子に対して不十分であると判断した場合に、当該患者識別子と対に、不十分情報を出力する。
不十分情報とは、患者情報の取得が不十分である旨の情報である。不十分情報は、例えば、何が不十分かを示す情報を含んでもよい。不十分情報は、例えば、不十分である旨の文字列やマーク等の画像であるが、文字列の読み上げ音声や警告音等でもよく、その態様は問わない。
完了出力部145は、バイタルデータ判断部135が予め決められたすべての種類のバイタルデータを取得したと判断した場合に、完了情報を出力する。完了出力部145は、通常、入力情報判断部138が、訪問済患者決定部137によって取得された患者識別子に対して、バイタルデータ取得部134が必要なすべてのバイタルデータを取得したと判断した場合に、当該患者識別子と対に、完了情報を出力する。
完了情報とは、必要な全てのバイタルデータが取得された旨の情報である。完了情報は、例えば、バイタルデータの取得が完了した旨の文字列やマーク等の画像であるが、文字列の読み上げ音声や報知音等でもよく、その態様は問わない。
サーバ装置2を構成するサーバ格納部21は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、医療専門用語辞書等の用語辞書である。サーバ格納部21には、通常、医療専門用語辞書が格納されるが、これに加えて、例えば、一般用語辞書も格納されてよい。
サーバ受信部22は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、音声である。各種の情報は、例えば、音声から抽出された1または2以上の特徴量でもよい。受信される音声またはその1以上の特徴量は、特に、例えば、第一の種類の音声等が好適であるが、第二の種類の音声等も含んでいてよい。サーバ受信部22は、通常、装置識別子と対に、医療情報管理装置1から音声等の情報を受信する。
サーバ処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、音声認識である。すなわち、サーバ処理部23は、例えば、サーバ格納部21の医療専門用語辞書を用いて、第一の種類の音声を音声認識し、その音声認識結果を取得する。なお、これに加えて、サーバ処理部23は、例えば、サーバ格納部21の一般用語辞書を用いて、第二の種類の音声を音声認識し、その音声認識結果をも取得してもよい。
また、サーバ処理部23は、例えば、取得した声認識結果に対応する種類情報を取得し、さらに、詳細種類情報をも取得する。
なお、前述した第一の認識器は、例えば、医療専門用語辞書が格納されたサーバ格納部21、およびサーバ処理部23で実現されてもよい。また、前述した第二の認識器は、例えば、一般用語辞書が格納されたサーバ格納部21、およびサーバ処理部23で実現されてもよい。
また、サーバ処理部23は、各種の判別(例えば、サーバ受信部22が音声等の情報を受信したか否かの判別)なども行う。
サーバ送信部24は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、音声認識結果である。サーバ送信部24は、サーバ受信部22が受信した音声に対して、サーバ処理部23が取得した音声認識結果を、当該音声と対に受信された装置識別子で識別される医療情報管理装置1に送信する。送信される認識結果は、例えば、第一の種類の音声に対する音声認識結果が好適であるが、第二の種類の音声に対する音声認識結果も含んでよい。
また、サーバ送信部24は、例えば、サーバ処理部23によって取得された音声認識結果および種類情報を、医療情報管理装置1に送信することは好適である。さらに、サーバ送信部24は、例えば、取得された音声認識結果および種類情報に加えて、詳細種類情報または項目名のうち一種類以上の情報をも、医療情報管理装置1に送信することは、より好適である。
格納部11、患者識別子格納部111、患者情報格納部112、学習情報格納部113、およびサーバ格納部21は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、特に、例えば、マイクロフォンが好適であるが、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
受付部12、音声受付部121、および選択受付部122は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
処理部13、音声区分部131、音声認識部132、種類情報取得部133、バイタルデータ取得部134、バイタルデータ判断部135、環境情報取得部136、訪問済患者決定部137、入力情報判断部138、およびサーバ処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部14、画面出力部141、選択対象表示部142、患者情報出力部143、不十分情報出力部144、および完了出力部145は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
サーバ受信部22は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。なお、受付部12等の受信機能も同様に実現され得る。
サーバ送信部24は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。なお、出力部14等の送信機能も同様に実現され得る。
次に、医療情報システムの動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、医療情報管理装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、医療情報管理装置1のディスプレイには、画面出力部141によって、例えば、患者情報入力画面またはバイタルデータ入力画面等の画面が表示されている。
(ステップS201)処理部13は、音声受付部121が医療従事者からの音声を受け付けたか否かを判別する。音声受付部121が医療従事者からの音声を受け付けた場合はステップS202に進み、受け付けていない場合はステップS205に進む。
(ステップS202)音声認識部132は、ステップS201で音声受付部121が受け付けた音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報やバイタルデータを取得する。
(ステップS203)種類情報取得部133は、ステップS202で取得された音声認識結果の種類情報を取得する。
(ステップS204)患者情報出力部143は、ステップS203で種類情報取得部133が取得した種類情報に対応付けて、ステップS201で音声認識部132が取得した患者情報等を患者情報格納部112に蓄積する。なお、取得された患者情報等は、画面出力部141によって、画面内の入力欄等に表示される。
その後、ステップS201に戻る。
(ステップS205)入力情報判断部138は、患者情報格納部112の情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する。場合はステップS206に進み、ない場合はステップS207に進む。
(ステップS206)不十分情報出力部144は、不十分情報を出力する。その後、ステップS201に戻る。
(ステップS207)バイタルデータ判断部135は、バイタルデータ取得部134が予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得したか否かを判断する。バイタルデータ取得部134が予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得した場合はステップS206に進み、当該2以上の種類のうち1以上の種類のバイタルデータを未取得である場合はステップS207に進む。
(ステップS208)完了出力部145は、完了情報を出力する。その後、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートでは省略しているが、例えば、ステップS202とステップS203との間に、下記ステップS202aを追加してもよい。
(ステップS202a)音声区分部131は、ステップS201で受け付けられた音声を、医療専門用語の出現度合いに応じて、第一の種類の音声と第二の種類の音声とに区分する。
この場合、次のステップS203において、音声認識部132は、第二の種類に区分された音声については、格納部11の一般用語辞書を用いて音声認識し、その結果を取得する一方、第一の種類に区分された音声をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2で医療専門用語辞書を用いて音声認識された結果を受信してもよい。
また、図2のフローチャートにおいて、医療情報管理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
なお、フローチャートの図示は省略するが、サーバ装置2の動作は、例えば、次のステップS301〜S303のような処理で構成されていてもよい。
(ステップS301)サーバ処理部23は、例えば、サーバ受信部22が第一または第二の種類の音声を受信したか否かを判別する。サーバ受信部22が第一または第二の種類の音声を受信した場合はステップS302に進み、受信していない場合はステップS301に戻る。
(ステップS302)サーバ処理部23は、ステップS301で受信された第一または第二の種類の音声を、サーバ格納部21の医療専門用語辞書または一般用語辞書を用いて音声認識し、第一または第二の種類の音声に対する音声認識結果および種類情報等を取得する。
(ステップS303)サーバ送信部24は、ステップS302で取得された音声認識結果および種類情報等を、ステップS301で音声と対に受信された装置識別子で識別される医療情報管理装置1に送信する。その後、ステップS301に戻る。
なお、サーバ装置2の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
以下、本実施の形態における医療情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。
本例の医療情報システムは、2以上の医療情報管理装置1、およびサーバ装置2を備える。サーバ装置2は、ある医療機関のサーバである。2以上の医療情報管理装置1のうち1つは、当該医療機関に所属する医師等の医療従事者であり、患者Xらの訪問医療を行う医療従事者AAの携帯端末(以下、端末Aと記す場合がある)である。
なお、2以上の医療情報管理装置1のうち他の1つは、当該医療機関に所属する介護福祉士等の医療従事者であり、訪問介護を行う医療従事者BBの携帯端末(端末B)であってもよい。
端末Aの格納部11には、装置識別子も兼ねる医療従事者識別子“AA”が格納されている。また、格納部11には、通常用語辞書も格納されている。通常用語辞書には、例えば、“頭痛”、“38”、“度”、“インフルエンザ”といった、2以上の一般用語が登録されている。また、通常用語辞書には、2以上の各一般用語に対応付けて、種類情報が登録され、さらに、詳細種類情報も登録されている。具体的には、例えば、“頭痛”に対応付けて、種類情報“S”が登録されていてもよい。また、“38”または“度”に対応付けて、種類情報“O”が登録され、さらに、詳細種類情報“バイタルデータ”および項目名“体温”が登録されていてもよい。
患者識別子格納部111には、2以上の患者識別子“X”,“Y”等が格納されている。
患者情報格納部112には、患者識別子格納部111の2以上の各患者識別子に対応付けて、2以上の患者情報が格納され得る。患者情報は、主観的情報、客観的情報、アセスメント、およびプランを含む。格納されている2以上の各患者情報には、種類情報、および詳細種類情報が対応付いている。詳細種類情報は、データ種別、および項目名を含む。
具体的には、患者情報格納部112には、例えば、図3に示すように、患者識別子“X”に対応付けて、2以上の患者情報が格納されてもよい。患者識別子“X”に対応付けて格納される2以上の各患者情報には、ID(例えば、“1”,“2”等)が対応付けられる。
例えば、患者識別子“X”に対応する2以上の患者情報のうち、ID“1”が対応付いた患者情報(以下、患者情報X1と記す場合がある)は、“頭痛”を含む。この患者情報X1には、種類情報“S”が対応付き、さらに、この種類情報“S”に、詳細種類情報“Null”および“Null”が対応付いている。なお、前者のNullは、データ種別に該当する情報が存在しないことを示し、後者のNullは、項目名に該当する情報が存在しないことを示す(以下同様)。
また、患者識別子“X”に対応する2以上の患者情報のうち、ID“2”が対応付いた患者情報(患者情報X2)は、“38度”を含む。患者情報2には、種類情報“O”が対応付き、さらに、この種類情報“O”に、詳細種類情報“バイタルデータ”および“体温”が対応付いている。
同様に、患者情報X3は、“インフルエンザ検査陽性”を含む。患者情報X3には、種類情報“O”が対応付いており、さらに、この種類情報“O”に、詳細種類情報“検査データ”および“Null”が対応付いている。また、患者情報X4は、“インフルエンザ”を含む。患者情報X4には、種類情報“A”が対応付き、さらに、この種類情報“A”に、詳細種類情報“病名”および“Null”が対応付いている。さらに、患者情報X5は、“抗インフルエンザ薬”を含む。患者情報X5には、種類情報“P”が対応付いており、さらに、この種類情報“P”に、詳細種類情報“治療法”および“薬剤”が対応付いている。
なお、患者情報格納部112には、図3に示すように、患者識別子“Y”に対応付けて、2以上の患者情報がさらに格納されてもよい。患者識別子“Y”に対応付けて格納される2以上の各患者情報にも、ID(例えば、“1”,“2”等)が対応付けられる。
例えば、患者識別子“Y”に対応する2以上の患者情報のうち、患者情報1(以下、患者情報Y1)は、“よく眠れる”を含む。患者情報Y1には、種類情報“S”が対応付き、さらに、この種類情報“S”に、詳細種類情報“Null”および“Null”が対応付いている。
また、患者情報Y2は、“不安がほぼ解消”を含む。患者情報Y2には、種類情報“A”が対応付き、さらに、この種類情報“A”に、詳細種類情報“Null”および“Null”が対応付いている。また、患者情報Y3は、“隔週訪問に変更”を含む。患者情報Y3には、種類情報“P”が対応付き、さらに、この種類情報“P”に、詳細種類情報“訪問計画”および“Null”が対応付いている。
なお、格納部113には、例えば、図4に示すような2以上の学習元情報が格納され得る。学習元情報は、患者情報、および種類情報を含む。格納される2以上の各患者情報には、ID(例えば、“1”,“2”等)が対応付けられる。
例えば、ID“1”が対応付いた学習情報(以下、学習元情報1と記す場合がある)は、患者情報“頭痛”、および種類情報“S”を含む。また、ID“2”が対応付いた学習情報(学習元情報2)は、患者情報“体温、38度”、および種類情報“O”を含む。同様に、学習元情報3は、患者情報“インフルエンザ”、および種類情報“A”を含む。
処理部13は、例えば、格納部11に格納されている2以上の各学習元情報1〜3等に含まれる患者情報に対して形態素解析を行い、2以上の自立語“頭痛”,“体温”,“38度”,“インフルエンザ”等を取得してもよい。さらに、処理部13は、例えば、こうして取得した2以上の自立語の集合に対応する文章のベクトルを取得し、取得した文章ベクトルを学習情報として学習情報格納部113に蓄積してもよい。
学習情報格納部113には、処理部13が過去に学習した学習情報が格納されていてもよい。また、格納されている学習情報は、例えば、処理部13が上記のようにして2以上の学習元情報1〜3等を学習した結果を用いて更新されてもよい。
サーバ装置2のサーバ格納部21には、医療専門用語辞書が格納されている。医療専門用語辞書には、例えば、“オセルタミビル”や“ザナミビル”等の医療専門用語が、2以上、登録されていている。なお、オセルタミビルやザナミビルは、抗インフルエンザ薬の一種である。また、医療専門用語辞書には、2以上の各医療専門用語に対応付けて、種類情報が登録され、さらに詳細種類情報も登録されている。例えば、医療専門用語“オセルタミビル”に対応付けて、種類情報“P”、および詳細種類情報“治療法,薬剤(抗インフルエンザ薬)”等が登録されていてもよい。
いま、医療従事者AAは、患者Xを訪問し、診察を行っている。患者Xは、医療従事者AAに対し、「頭が痛い」等の自覚症状を訴えたとする。そこで、医療従事者AAは、端末Aに向かて、音声「頭痛」を発話する。なお、この時点で、患者情報格納部112には、未だ患者情報は格納されていない。
端末Aにおいて、音声受付部121が上記音声を受け付け、音声認識部132は、格納部11の通常用語辞書を用いて、受け付けられた音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報“頭痛”を取得する。また、種類情報取得部133は、通常用語辞書を用いて、取得された音声認識結果の種類情報“S”を取得する。なお、種類情報取得部133は、例えば、学習情報格納部113の学習情報を用いて、かかる種類情報を取得してもよい。患者情報出力部143は、取得された種類情報“S”に対応付けて、取得された患者情報“頭痛”を、患者識別子“X”と対に、患者情報格納部112に蓄積する。これによって、患者情報格納部112には、図3に示した患者情報X1が格納される結果となる。
なお、画面出力部141は、患者情報入力画面(例えば、図4参照:後述)を出力している。また、入力情報判断部138は、予め決められた条件“4種類の種類情報の全種類に対応する情報が取得されたこと”を保持しており、患者情報格納部112の情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する。現時点では、未だ1種類の種類情報“S”に対応する情報しか取得されていないため、入力情報判断部138は、条件を満たすほど十分ではないと判断し、不十分情報出力部144は、例えば、不十分情報“O・A・Pに対応する患者情報も入力してください”を、ディスプレイに出力する。これによって、患者情報入力画面には、不十分情報“O・A・Pに対応する患者情報も入力してください”が表示される。
さらに、バイタルデータ判断部135は、バイタルデータ取得部134が予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータ(本例では、例えば、体温および血圧)を取得したか否かを判断する。現時点では、未だ1種類のバイタルデータも取得されていないので、バイタルデータ判断部135は、すべての種類のバイタルデータを取得していないと判断し、従って、完了出力部145は、未だ完了情報をディスプレイに出力しない。
次に、医療従事者AAは、体温計を用いて患者Xの体温を測定する。体温計は“38°C”を示し、医療従事者AAは、音声「38度」を発話する。
端末Aにおいて、音声受付部121が上記音声を受け付け、音声認識部132は、格納部11の通常用語辞書を用いて、受け付けられた音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報“38度”を取得する。また、種類情報取得部133は、通常用語辞書を用いて、取得された音声認識結果の種類情報“O”を取得し、さらに詳細種類情報“バイタルデータ,体温”をも取得する。患者情報出力部143は、取得された種類情報“O”および詳細種類情報“バイタルデータ,体温”に対応付けて、取得された患者情報“38度”を、患者識別子“X”と対に、患者情報格納部112に蓄積する。これによって、患者情報格納部112には、図3に示した患者情報X2がさらに格納される結果となる。
この時点でも、入力情報判断部138の判断結果は否定的であり、不十分情報出力部144は、例えば、不十分情報“A・Pに対応する患者情報も入力してください”をディスプレイに出力する。また、バイタルデータ判断部135の判断結果も否定的であり、従って、完了出力部145は、未だ完了情報をディスプレイに出力しない。この時点での患者情報入力画面の表示例を図4に示す。
この患者情報入力画面は、種類情報“S”,“O”,“A”,および“P”に対応する4つの入力欄を有する。このうち種類情報“O”に対応する入力欄(O入力欄)は、バイタルデータの入力欄と、検査データの入力欄とを有する。バイタルデータの入力欄は、項目“体温”に対応する入力欄と、項目“血圧”に対応する入力欄とを有する。項目“血圧”に対応する入力欄は、最低血圧に対応する入力欄と、最高血圧に対応する入力欄とで構成される。そして、この患者情報入力画面において、O入力欄に“頭痛”が表示され、かつ項目“体温”に対応する入力欄に“38”が表示されている。その他の入力欄には何も表示されておらず、不十分情報“A・Pに対応する患者情報も入力してください”が表示される。
その後、医療従事者AAは、検査キットを用いて、患者Xのインフルエンザ検査を行う。検査キットは“陽性”を示し、医療従事者AAは、音声「インフルエンザ検査陽性」を発話する。端末Aにおいて、当該音声に対し、前述と同様の処理が行われ、患者情報格納部112には、図3に示した患者情報X3が格納される。また、上記患者情報入力画面のO入力欄を構成する検査データ入力欄に、“インフルエンザ検査陽性”が表示される。
医療従事者AAは、上記S入力欄の情報およびO入力欄の情報から、患者Xがインフルエンザであると診断し、音声「インフルエンザ」を発話する。端末Aにおいて、当該音声に対し、前述と同様の処理が行われ、患者情報格納部112には、図3に示した患者情報X4が格納される。また、上記患者情報入力画面のA入力欄に、“インフルエンザ”が表示される。
そして、医療従事者AAは、患者Xに対して抗インフルエンザ薬を処方し、音声「抗インフルエンザ薬」を発話する。端末Aにおいて、当該音声に対し、前述と同様の処理が行われ、患者情報格納部112には、図3に示した患者情報X5が格納される。また、上記患者情報入力画面のP入力欄に、“抗インフルエンザ薬”が表示される。
なお、以上の動作例において、医療従事者AAは、例えば、診察を終えた後、上記4つの音声を続けて発話してもよい。また、その4番目の音声は、例えは、抗インフルエンザ薬の一種である「オセルタミビル」や「ザナミビル」などであってもよい。かかる4番目の音声に対応する用語は、一般用語辞書には登録されていない。
そこで、音声区分部131は、上記5つの音声を、例えば、一般用語である1番目から4番目の4つの音声で構成された第二の種類の音声と、医療専門用語である5番目の音声で構成された第一の種類の音声とに区分する。音声認識部132は、当該第二の種類の音声に対し、格納部11の一般用語辞書による音声認識を行い、声認識結果を取得する。種類情報取得部133は、取得された声認識結果を構成する4つの各患者情報に対応する種類情報(S,O,O,A)を取得する。患者情報出力部143は、取得された種類情報に対応付けて、取得された4つの患者情報を患者情報格納部112に蓄積する。これにより、患者情報格納部112には、図3に示した4つの患者情報X1〜X4が格納される結果となる。
他方、出力部14は、当該第一の種類の音声を、装置識別子を兼ねる医療従事者識別子“AA”と対に、サーバ装置2に送信する。サーバ装置2において、サーバ受信部22が上記第一の種類の音声を受信し、サーバ処理部23は、受信された第一の種類の音声に対し、サーバ格納部21の医療専門用語辞書による音声認識を行い、音声認識結果を取得する。また、サーバ処理部23は、取得した声認識結果を構成する患者情報に対応する種類情報(P)をも取得する。サーバ送信部24は、こうして取得された音声認識結果および種類情報を、上記第一の種類の音声と対に受信されたで医療従事者識別子“AA”に対応する端末Aに送信する。
端末Aにおいて、受付部12が、サーバ装置2から上記第一の種類の音声に対する音声認識結果(例えば、患者情報“オセルタミビル”)および種類情報(P)を受信し、患者情報出力部143は、受信された種類情報に対応付けて、取得された患者情報を患者情報格納部112に蓄積する。これにより、患者情報格納部112には、図3に示した3つの患者情報X5において、患者情報“抗インフルエンザ薬”を“オセルタミビル”に置き換えた情報が格納される結果となる。
その後、医療従事者識別子AAは、患者Xの血圧を測定し、例えば、音声「血圧、最高130、最低100」を発話する。端末Aにおいて、音声認識部132が当該音声を認識し、音声認識結果を取得し、種類情報取得部133は、種類情報“P”、データ種別“バイタルデータ”、および項目名“血圧”を取得する。患者情報出力部143は、取得された種類情報等を患者情報格納部112に蓄積する。他方、バイタルデータ取得部134は、取得された音声認識結果から3つの共通情報“血圧”,“最高”,および“最低”を除いたバイタルデータ“130”および“100”を取得する。画面出力部141は、こうして取得されたバイタルデータを、図4に示した患者情報入力画面の最高血圧入力欄および最低血圧入力欄に表示する。
バイタルデータ判断部135は、バイタルデータ取得部134が予め決められた2以上の種類(本例では、3種類)のバイタルデータを取得したと判断し、完了出力部145は、完了情報“バイタルデータの入力は完了しました”を出力する。入力情報判断部138は、患者情報格納部112の情報が予め決められた条件を満たすほど十分であると判断し、不十分情報の出力を停止する。これにより、図4に示した患者情報入力画面は、例えば、図5に示すように更新される。
なお、医療従事者BBが患者Yを訪問し、在宅介護を行う場合の端末Bの動作も上記と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、患者情報格納部112には、患者に関する患者情報が格納され、医療情報管理装置1は、医療従事者からの音声を受け付け、音声の音声認識結果である患者情報を取得し、音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得し、取得した種類情報に対応付けて、取得した患者情報を患者情報格納部112に蓄積することにより、医療従事者が患者情報を簡易に入力できる医療情報管理装置が実現される。そして、この医療情報管理装置1は、入力の簡易さのため、特に、在宅医療の医療従事者がその訪問先で患者情報を入力するのに好適である。
また、医療情報管理装置1は、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかの入力領域に対する選択を受け付け、受け付けた選択に対する入力領域に対応する種類情報を取得する。こうして、医療従事者が入力領域を選択することで、医療情報管理装置1は、種類情報を取得できる。
また、医療情報管理装置1は、主観的情報、客観的情報、アセスメント、およびプランの各種類に対応する選択対象を表示し、医療従事者から、選択対象に対する選択を受け付け、受け付けた選択に対する選択対象の種類を示す種類情報を取得する。こうして、医療従事者がボタンを選択することで、医療情報管理装置1は、種類情報を取得できる。
また、医療情報管理装置1は、種類情報を特定する音声である第一音声を受け付けた後に、第二音声を受け付け、第一音声を音声認識し、かつ第二音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報を取得し、第一音声を音声認識した結果である種類情報を取得する。従って、医療従事者が種類情報の後に患者情報を発話することで、医療情報管理装置1は、患者情報と一緒に種類情報も取得できる。
また、学習情報格納部113には、患者情報と種類情報との組を含む2以上の学習元情報を機械学習のアルゴリズムにより学習した学習情報が格納され、医療情報管理装置1は、取得した患者情報を学習情報に適用し、種類情報を取得する。こうして、医療情報管理装置1は、機械学習で学習した学習情報を用いて、種類情報を自動的に取得できる。
また、医療情報管理装置1は、2以上のバイタルデータを入力するバイタルデータ入力画面を出力し、医療従事者からのバイタルデータの音声をも受け付け、バイタルデータの音声を認識し、音声認識結果を取得し、音声認識結果から共通情報を除いたバイタルデータを取得し、画面出力部141は、バイタルデータを、バイタルデータ入力画面の領域であり、バイタルデータを表示すべき領域に表示する。こうして、医療情報管理装置1は、音声認識結果から、単位や項目名等の共通情報を除外し、バイタルデータだけを取得して、入力画面のバイタルデータ用の領域に表示できる。
また、医療情報管理装置1は、予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得したか否かを判断し、すべての種類のバイタルデータを取得したと判断した場合に、必要な全てのバイタルデータが取得された旨の情報である完了情報を出力する。従って、医療従事者は、完了情報の出力に応じて、全てのバイタルデータが取得されたことを知覚できる一方、完了情報が未出力の期間は、未入力または未認識のバイタルデータが存在することを知覚して、発話または再発話が行える。
また、医療情報管理装置1は、受け付けた音声を、医療専門用語の出現度合いに応じて、少なくとも2種類の音声に区分し、音声の区分に従って、第一の種類の音声は医療専門用語辞書を有する第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、第二の種類の音声は医療専門用語辞書を有さない第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する。こうして、医療情報管理装置1は、医療専門用語の出現度合いに応じて、医療専門用語辞書を有する認識器と有さない認識器とを使い分けることで、医療専門用語を含む音声を効率よく認識できる。
また、医療情報管理装置1は、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのうち、プランに対応する音声は第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、プラン以外の種類に対応する音声の一部は少なくとも第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する。
医療専門用語の出現度合いは、プランにおいて高く、主観的情報または客観的情報またはアセスメントにおいて低いことから、医療情報管理装置1は、プランについてのみ、医療専門用語辞書を有する認識器を使うことで、医療専門用語を含む音声をより効率よく認識できる。
また、患者識別子格納部111には、訪問すべき患者を識別する1以上の患者識別子が格納され、患者情報格納部112には、患者識別子に対応付けて、患者情報、または患者情報と客観的情報の一種であるバイタルデータとが格納され、医療情報管理装置1は、訪問済みの患者の患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを患者情報格納部112から取得し、取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断し、不十分であると判断した場合に、不十分である旨の情報である不十分情報を出力する。これにより、医療従事者は、例えば、不十分情報が出力されている患者については、その患者情報等が不足していることを知覚して、発話を行える一方、不十分情報が出力されていない患者については、十分な患者情報が取得済みであることを知覚できる。また、医療従事者は、例えば、それまで出力されていた不十分情報の出力が停止されたことに応じて、患者情報等の不足が解消されたことを知覚できる。
また、医療情報管理装置1は、1以上の患者識別子で識別される患者のうち、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得し、取得した患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを患者情報格納部112から取得し、取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する。こうして、医療情報管理装置1は、患者情報等が不十分か否かの判断を、訪問済みの患者についてのみ行い、未訪問の患者については行わないことで、未訪問の患者に対する不十分情報の出力を回避できる。その結果、医療従事者は、患者情報等の発話を的確に行える。
また、患者識別子格納部111には、患者識別子に対応付けて、患者識別子で識別される患者の位置を特定する患者位置情報または患者の訪問時刻を特定する患者訪問時刻情報が格納され、医療情報管理装置1は、医療従事者の位置を特定する医療従事者位置情報または現在時刻である環境情報を取得し、取得した環境情報を、患者識別子格納部111の患者位置情報または患者訪問時刻情報に適用し、患者を訪問済みか否かを判断し、判断結果を用いて、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する。これにより、医療情報管理装置1は、当該患者を訪問済みか否かを、患者位置情報または患者時刻情報を用いて、的確に判断できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムであってもよい。
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部112を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、医療従事者からの音声を受け付ける音声受付部121と、前記音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識部132と、前記音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得部133と、前記種類情報取得部133が取得した種類情報に対応付けて前記音声認識部132が取得した患者情報を前記患者情報格納部112に蓄積する患者情報出力部143として機能させるためのプログラムである。
図6は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、医療情報管理装置1等を実現するコンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。図6において、コンピュータシステム900は、プログラムを実行するコンピュータであるMPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、メモリカードスロット917と、ディスプレイ918と、ディスプレイ918の表示面に設けられたタッチパネル919と、マイクロフォン921とを備える。ストレージ914は、例えば、フラッシュメモリ、SSD、ハードディスクなどである。コンピュータシステム900は、図示しないボタンやキーボード、カメラ等の入力デバイスも備えることは好適である。なお、コンピュータシステム900全体をコンピュータと呼んでもよい。
コンピュータシステム900に、医療情報管理装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、メモリカード920に記憶されて、メモリカードスロット917に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム900に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、メモリカード920、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、メモリカード920に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやCD等のディスク)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータシステム900に、医療情報管理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上述したコンピュータシステム900は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末であり、医療情報管理装置1の実現に好適であるが、サーバ装置2は、例えば、サーバまたは据え置き型のPCで実現されてもよい。この場合、例えば、タッチパネル919はキーボードおよびマウスに、メモリカードスロット917はディスクドライブに、メモリカード920はディスクに、それぞれ置き換えられてもよい。ただし、以上は例示であり、医療情報管理装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(サーバ受信部22、サーバ送信部24など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる医療情報管理装置は、医療従事者が患者情報を簡易に入力できるように支援する効果を有し、医療情報管理装置等として有用である。
1 医療情報管理装置
2 サーバ装置
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 サーバ格納部
22 サーバ受信部
23 サーバ処理部
24 サーバ送信部
111 患者識別子格納部
112 患者情報格納部
113 学習情報格納部
121 音声受付部
122 選択受付部
131 音声区分部
132 音声認識部
133 種類情報取得部
134 バイタルデータ取得部
135 バイタルデータ判断部
136 環境情報取得部
137 訪問済患者決定部
138 入力情報判断部
141 画面出力部
142 選択対象表示部
143 患者情報出力部
144 不十分情報出力部
145 完了出力部

Claims (14)

  1. 患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部と、
    医療従事者からの音声を受け付ける音声受付部と、
    前記音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識部と、
    前記音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得部と、
    前記種類情報取得部が取得した種類情報に対応付けて前記音声認識部が取得した患者情報を前記患者情報格納部に蓄積する患者情報出力部とを具備する医療情報管理装置。
  2. 主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかの入力領域に対する選択を受け付ける選択受付部をさらに具備し、
    前記種類情報取得部は、
    前記選択受付部が受け付けた選択に対する入力領域に対応する種類情報を取得する請求項1記載の医療情報管理装置。
  3. 主観的情報、客観的情報、アセスメント、およびプランの各種類に対応する選択対象を表示する選択対象表示部と、
    前記医療従事者から、前記選択対象に対する選択を受け付ける選択受付部とをさらに具備し、
    前記種類情報取得部は、
    前記選択受付部が受け付けた選択に対する選択対象の種類を示す種類情報を取得する請求項1記載の医療情報管理装置。
  4. 前記音声受付部は、
    種類情報を特定する音声である第一音声を受け付けた後に、第二音声を受け付け、
    前記音声認識部は、
    前記第一音声を音声認識し、かつ前記第二音声を音声認識し、音声認識結果である患者情報を取得し、
    前記種類情報取得部は、
    前記前記第一音声を音声認識した結果である種類情報を取得する請求項1記載の医療情報管理装置。
  5. 患者情報と種類情報との組を含む2以上の学習元情報を機械学習のアルゴリズムにより学習した学習情報が格納される学習情報格納部と、
    前記種類情報取得部は、
    前記音声認識部が取得した患者情報を前記学習情報に適用し、種類情報を取得する請求項1記載の医療情報管理装置。
  6. 2以上のバイタルデータを入力するバイタルデータ入力画面を出力する画面出力部をさらに具備し、
    前記音声受付部は、
    医療従事者からのバイタルデータの音声をも受け付け、
    前記音声認識部は、
    前記バイタルデータの音声を認識し、音声認識結果を取得し、
    前記音声認識結果から共通情報を除いたバイタルデータを取得するバイタルデータ取得部をさらに具備し、
    前記画面出力部は、
    前記バイタルデータを、前記バイタルデータ入力画面の領域であり、当該バイタルデータを表示すべき領域に表示する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  7. 前記バイタルデータ取得部が、予め決められた2以上のすべての種類のバイタルデータを取得したか否かを判断するバイタルデータ判断部と、
    前記バイタルデータ判断部が、前記すべての種類のバイタルデータを取得したと判断した場合に、必要な全てのバイタルデータが取得された旨の情報である完了情報を出力する完了出力部とをさらに具備する請求項6記載の医療情報管理装置。
  8. 前記音声受付部が受け付けた音声を、医療専門用語の出現度合いに応じて、少なくとも2種類の音声に区分する音声区分部と、
    前記音声認識部は、
    前記音声区分部における音声の区分に従って、第一の種類の音声は医療専門用語辞書を有する第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、第二の種類の音声は医療専門用語辞書を有さない第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する請求項1から請求項7いずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  9. 前記音声認識部は、
    主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのうち、プランに対応する音声は第一の音声認識器を用いて音声認識を行い、プラン以外の種類に対応する音声の一部は少なくとも第二の音声認識器を用いて音声認識を行い、音声認識結果を取得する請求項8記載の医療情報管理装置。
  10. 訪問すべき患者を識別する1以上の患者識別子が格納される患者識別子格納部を具備し、
    前記患者情報格納部には、
    患者識別子に対応付けて、患者情報、または患者情報とバイタルデータが格納され、
    訪問済みの患者の患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを前記患者情報格納部から取得し、当該取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する入力情報判断部と、
    前記入力情報判断部が不十分であると判断した場合に、不十分である旨の情報である不十分情報を出力する不十分情報出力部とをさらに具備する請求項1から請求項9いずれか一項に記載の医療情報管理装置。
  11. 前記1以上の患者識別子で識別される患者のうち、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する訪問済患者決定部をさらに具備し、
    前記入力情報判断部は、
    前記訪問済患者決定部が取得した患者識別子に対応する患者情報、または患者情報とバイタルデータを前記患者情報格納部から取得し、当該取得した情報が予め決められた条件を満たすほど十分であるか否かを判断する請求項10記載の医療情報管理装置。
  12. 前記患者識別子格納部には、
    患者識別子に対応付けて、当該患者識別子で識別される患者の位置を特定する患者位置情報または前記患者の訪問時刻を特定する患者訪問時刻情報が格納され、
    前記医療従事者の位置を特定する医療従事者位置情報または現在時刻である環境情報を取得する環境情報取得部をさらに具備し、
    前記訪問済患者決定部は、
    前記環境情報取得部が取得した環境情報を、前記患者識別子格納部の患者位置情報または患者訪問時刻情報に適用し、当該患者を訪問済みか否かを判断し、当該判断結果を用いて、訪問済みの患者を識別する患者識別子を取得する請求項11記載の医療情報管理装置。
  13. 患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部、音声受付部、音声認識部、種類情報取得部、および患者情報出力部によって実現される医療情報管理方法であって、
    前記音声受付部が、医療従事者からの音声を受け付ける音声受付ステップと、
    前記音声認識部が、前記音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識ステップと、
    前記種類情報取得部が、前記音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得ステップと、
    前記患者情報出力部が、前記種類情報取得部が取得した種類情報に対応付けて前記音声認識部が取得した患者情報を前記患者情報格納部に蓄積する患者情報出力ステップとを含む医療情報管理方法。
  14. コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、
    患者に関する患者情報が格納される患者情報格納部を具備し、
    前記コンピュータを、
    医療従事者からの音声を受け付ける音声受付部と、
    前記音声の音声認識結果である患者情報を取得する音声認識部と、
    前記音声認識結果の種類であり、主観的情報または客観的情報またはアセスメントまたはプランのいずれかを示す種類情報を取得する種類情報取得部と、
    前記種類情報取得部が取得した種類情報に対応付けて前記音声認識部が取得した患者情報を前記患者情報格納部に蓄積する患者情報出力部として機能させるためのプログラム。
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